説明

含窒素複素環化合物およびその医薬用途

一般式(I)


[式中、すべての記号は明細書に記載の通り。]で示される化合物、その製造方法および用途に関する。
一般式(I)で示される本発明化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、またはそれらのプロドラッグは、p38MAPキナーゼ阻害活性を有しており、炎症性サイトカインやケモカイン等のサイトカイン産生異常、あるいはそれらに対する過剰反応が病態の成因および増悪に関与すると考えられる疾患、すなわちサイトカイン介在性疾患である、炎症性疾患、呼吸器系疾患、循環器系疾患、中枢神経系疾患等の予防および/または治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)

(式中、Aは水素原子、置換基を有していてもよい環状基、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基または保護されていてもよいアミノ基を表し、環Bは置換基を有していてもよい環状基を表し、Eは主鎖の原子数1〜4のスペーサーを表し、Kは炭素原子または窒素原子を表し、Zは結合手、酸素原子、硫黄原子、−NR−または−N(SOZZ)−を表し、Rは水素原子、置換基を有していてもよい環状基または置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基を表し、RZZは置換基を有していてもよい環状基または置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基を表し、−C(=T)−は、−C(=O)−、−C(=S)−または置換基を有していてもよいメチレン基を表し、環Dはさらに置換基を有していてもよい少なくとも一つの窒素原子を含む複素環を表す。)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、またはそれらのプロドラッグ。
【請求項2】
Zが結合手である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項3】
Zが酸素原子である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項4】
−C(=T)−が、−C(=O)−である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項5】
−C(=T)−が、置換基を有していてもよいメチレン基である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項6】
Aが置換基を有していてもよい5〜10員の環状基である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項7】
Aが置換基を有していてもよいC1〜8の脂肪族炭化水素基または保護されていてもよいアミノ基である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項8】
A中の置換基が、−NRa1CONRa2a3(基中、Ra1、Ra2およびRはそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC1〜8アルキル基、置換基を有していてもよい5〜10員の炭素環、または置換基を有していてもよい5〜10員の複素環を表す。)である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項9】
Aが

である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項10】
A中の置換基が、−CH−CONRa1a2(基中、Ra1およびRa2はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC1〜8アルキル基、置換基を有していてもよい5〜10員の炭素環、または置換基を有していてもよい5〜10員の複素環を表す。)である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項11】
環Bが置換基を有していてもよい5〜10員の環状基である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項12】
環B中の置換基が、−NRa1CONRa2a3(基中、Ra1、Ra2およびRa3はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC1〜8アルキル基、置換基を有していてもよい5〜10員の炭素環、または置換基を有していてもよい5〜10員の複素環を表す。)である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項13】
環Bが

である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項14】
環B中の置換基が、−CH−CONRa1a2(基中、Ra1およびRa2はそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC1〜8アルキル基、置換基を有していてもよい5〜10員の炭素環、または置換基を有していてもよい5〜10員の複素環を表す。)である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項15】
Kが窒素原子である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項16】
Kが炭素原子である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項17】
環Dがさらに置換基を有していてもよい少なくとも一つの窒素原子を含む6員の複素環である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項18】


第1項記載の記号と同じ意味を表す。ただし、αおよびβで表される結合は同時に二重結合を表さない。)である請求の範囲第4項記載の化合物。
【請求項19】

(式中、すべての記号は請求の範囲第1項記載の記号と同じ意味を表す。)である請求の範囲第5項記載の化合物。
【請求項20】
(1)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−(3−{[4−(2−メチルベンゾイル)−1−ピペラジニル]メチル}フェニル)ウレア、(2)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−(2−メチル−4−{[4−(2−メチルベンゾイル)−1−ピペラジニル]メチル}フェニル)ウレア、(3)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−(3−クロロ−4−{[4−(2−メチルベンゾイル)−1−ピペラジニル]メチル}フェニル)ウレア、(4)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−[4−({4−[3−(ジメチルアミノ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}メチル)−2−メチルフェニル]ウレア、(5)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{4−[(4−{4−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]−2−メチルフェニル}ウレア、(6)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{4−[(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]−2−メチルフェニル}ウレア、(7)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−(2,6−ジメチル−4−{[4−(2−メチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)ウレア、(8)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−(2−フルオロ−4−{[4−(2−メチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)ウレア、(9)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{2−メチル−4−[(4−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}ウレア、(10)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−(2−メチル−5−{[4−(2−メチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)ウレア、(11)N−{4−[(1−ベンゾイルピペリジン−4−イル)オキシ]−2−メチルフェニル}−N’−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]ウレア、(12)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{4−[(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]−2−フルオロフェニル}ウレア、(13)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{2−フルオロ−4−[(4−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}ウレア、(14)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{3−[(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]−2−メチルフェニル}ウレア、(15)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{2−メチル−3−[(4−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}ウレア、(16)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{5−[(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]−2−メチルフェニル}ウレア、(17)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{2−メチル−5−[(4−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}ウレア、(18)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−(2−フルオロ−5−{[4−(2−メチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)ウレア、(19)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−(2−クロロ−5−{[4−(2−メチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)ウレア、(20)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−(2−メトキシ−5−{[4−(2−メチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)ウレア、(21)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{2−メチル−4−[(1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンゾイル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}ウレア、(22)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{2−フルオロ−5−[(4−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}ウレア、(23)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{2−メチル−4−[(4−{3−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}ウレア、(24)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{2−クロロ−5−[(4−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}ウレアおよび(25)N−[3−t−ブチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N’−{2−メチル−4−[(4−{2−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}ウレアからなる群から選ばれる請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項21】
一般式(I)

(式中、すべての記号は請求の範囲第1項記載の記号と同じ意味を表す。)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、またはそれらのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
【請求項22】
p38MAPキナーゼ阻害剤である請求の範囲第21項記載の組成物。
【請求項23】
TNF−α産生阻害剤である請求の範囲第21項記載の組成物。
【請求項24】
サイトカイン介在性疾患の予防および/または治療剤である請求の範囲第21項記載の組成物。
【請求項25】
サイトカイン介在性疾患が炎症性疾患、循環器系疾患、呼吸器系疾患および/または骨疾患である請求の範囲第24項記載の組成物。
【請求項26】
サイトカイン介在性疾患が中枢神経系疾患、泌尿器系疾患、代謝系疾患、内分泌系疾患、感染症および/または癌疾患である請求の範囲第24項記載の組成物。
【請求項27】
炎症性疾患が関節リウマチである請求の範囲第25項記載の組成物。
【請求項28】
請求の範囲第1項記載の化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、またはそれらのプロドラッグと、非ステロイド性抗炎症薬、疾患修飾性抗リウマチ薬、抗サイトカイン性蛋白質製剤、抗サイトカイン薬、免疫調節薬、ステロイド薬、接着分子阻害薬、エラスターゼ阻害薬、カンナビノイド−2受容体刺激薬、プロスタグランジン類、プロスタグランジン合成酵素阻害薬、ホスホジエステラーゼ阻害薬およびメタロプロテイナーゼ阻害薬から選ばれる1種または2種以上とを組み合わせてなる医薬。
【請求項29】
請求の範囲第1項記載の化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、またはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする、哺乳動物におけるp38MAPキナーゼに起因する疾患の予防および/または治療方法。
【請求項30】
p38MAPキナーゼに起因する疾患の予防および/または治療剤を製造するための請求の範囲第1項記載の化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、またはそれらのプロドラッグの使用。

【国際公開番号】WO2004/101529
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【発行日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−506294(P2005−506294)
【国際出願番号】PCT/JP2004/007070
【国際出願日】平成16年5月18日(2004.5.18)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】