説明

基板処理装置および半導体装置の製造方法

【課題】リモートプラズマを発生させる機構備える基板処理装置で、基板を支持する支持板を均一にガスクリーニングできる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板1を処理する処理室50と、処理室内にガスをシャワー状に供給するシャワーヘッド15と、シャワーヘッド内に処理ガスを供給する処理ガス供給口6と、処理室の外部に設けられ少なくともクリーニングガスをプラズマで活性化するプラズマ発生器11と、プラズマ発生器によりプラズマで活性化したガスをシャワーヘッド内に供給する活性化ガス供給口12と、処理室内で基板を支持する支持板2と、支持板の下方に設けられ支持板により支持した基板を加熱するヒータ3と、処理室内を排気する排気口7と、を有し、活性化ガス供給口は、活性化ガス供給口を支持板に対して垂直な方向に投影した場合に基板が載置される領域16とは重ならない位置に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置および半導体装置の製造方法に関し、特に、基板への薄膜形成、不純物ドーピング、表面処理を行う半導体製造装置、その中でも特に、基板の支持と均熱を目的とする基板支持具に基板を載置して加熱するタイプのヒータユニットを有し、上部のガス供給口より導入され、ガス分散板で処理面に均等になるように拡散されたガスにより加熱された基板を処理する熱CVD薄膜形成装置およびそれを使用した半導体装置の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の熱CVD薄膜形成装置として、薄膜形成、不純物ドーピング、表面処理、エッチング、装置のガスクリーニングにリモートプラズマを用い、リモートプラズマを発生させる為の機構を設置した装置が用いられている(特開2004−296887号公報参照)。
【特許文献1】特開2004−296887号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このリモートプラズマを発生させる機構を備える装置を、リモートプラズマを用いてクリーニングガスによるガスクリーニングを行うと、特に、基板を支持する支持板を均一にガスクリーニングできないという問題があった。
【0004】
従って、本発明の主な目的は、リモートプラズマを発生させる機構を備える基板処理装置で、基板を支持する支持板を均一にガスクリーニングできる基板処理装置およびそれを使用した半導体装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室内にガスをシャワー状に供給するシャワーヘッドと、
前記シャワーヘッド内に処理ガスを供給する処理ガス供給口と、
前記処理室の外部に設けられ少なくともクリーニングガスをプラズマで活性化するプラズマ発生器と、
前記プラズマ発生器によりプラズマで活性化したガスを前記シャワーヘッド内に供給する活性化ガス供給口と、
前記処理室内で基板を支持する支持板と、
前記支持板の下方に設けられ前記支持板により支持した基板を加熱するヒータと、
前記処理室内を排気する排気口と、を有し、
前記活性化ガス供給口は、前記活性化ガス供給口を前記支持板に対して垂直な方向に投影した場合に基板が載置される領域とは重ならない位置に配置されることを特徴とする基板処理装置が提供される。
【0006】
好ましくは、前記処理ガス供給口は、前記処理ガス供給口を前記支持板に対して垂直な方向に投影した場合に基板が載置される領域と重なる位置に配置される。
【0007】
また、好ましくは、前記支持板は回転可能に構成される。
【0008】
また、好ましくは、少なくとも前記処理室内をクリーニングする工程では、前記支持板を回転させる。
【0009】
また、本発明によれば、
基板を処理室内に搬入する工程と、
前記処理室内で基板を支持板により支持する工程と、
前記処理室内にシャワーヘッドを介して処理ガスをシャワー状に供給して基板を処理する工程と、
処理後の基板を前記処理室内から搬出する工程と、
前記処理室内にシャワーヘッドを介してプラズマで活性化したクリーニングガスをシャワー状に供給して前記処理室内をクリーニングする工程と、を有し、
前記処理室内をクリーニングする工程では、前記支持板に対して垂直な方向に投影した場合に基板が載置される領域とは重ならない位置より、前記プラズマで活性化したクリーニングガスを、前記シャワーヘッド内に供給することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
【0010】
好ましくは、前記基板を処理する工程では、前記支持板に対して垂直な方向に投影した場合に基板が載置される領域と重なる位置より処理ガスを前記シャワーヘッド内に供給する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、リモートプラズマを発生させる機構を備える基板処理装置で、基板を支持する支持板を均一にガスクリーニングできる基板処理装置およびそれを使用した半導体装置の製造方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明の好ましい実施例を説明する。
【0013】
本発明の好ましい実施例では、処理ガスおよびクリーニングガスの供給にシャワーヘッドを用い、そのシャワーヘッドの基板保持板とは重ならない位置に、リモートプラズマ発生器により活性化したクリーニングガスを供給するリモートプラズマ供給口を有し、基板保持板を回転可能としている。このようにすれば、リモートプラズマ発生器によりラジカル化されたクリーニングガスのリモートプラズマ供給口からの距離に依存した濃度分布と回転機構を利用して、基板保持板に堆積した膜を均一に高効率でガスクリーニング可能となる。
【0014】
次に、本発明の好ましい実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1〜3は、本発明の好ましい実施例の基板処理装置を説明するための概略縦断面図であり、図1は、基板搬入時の状態を示し、図2は基板処理時の状態を示し、図3は基板処理装置のガスクリーニング時の状態を示している。
【0016】
基板処理装置30は、処理室50内で基板1を一枚毎に処理を行う枚葉式の処理装置である。基板処理装置30の好適は例としては、基板1として半導体シリコンウエハを使用する半導体ウエハ処理装置が挙げられる。
【0017】
基板1を処理室50に搬入するための基板挿入口8とこれを封止するための開閉弁9を処理室50の側面19に備えている。
【0018】
搬入された基板1を一旦支持するための基板支持ピン4(石英ピン)を備えている。
【0019】
未反応及び反応過程で生成したガスを排気するための排気口7が側面22に設けられている。
【0020】
基板1を所望の温度に加熱可能な抵抗加熱ヒータ3と処理状態の基板1を保持及び、抵抗加熱ヒータ3からの熱を均一化するための基板保持板2(以降サセプタという)を含むヒータユニット20を備えている。ヒータユニット20は回転機構も兼ねており、ヒーターユニット20を回転することにより、サセプタ2およびその上に搭載されている基板1を回転することができる。サセプタ2は上側からみると円形であり、基板1はサセプタ2と同心円状に搭載される。
【0021】
ヒータユニット20を、基板搬送時の位置、基板処理時の位置等の異なる位置に多段階調整可能な昇降機構10が設けられている。
【0022】
処理室50の天井板18の中央にシャワーヘッド15が設けられている。シャワーヘッド15の上部には上板17が設けられ、下部にはガス分散板5が設けられている。上板17とガス分散板5とは上側からみると円形である。上板17とガス分散板5とサセプタ2は同心円状に設けられている。上板17とガス分散板5との間には上板17とガス分散板5と天井板18とにより空間19が形成されている。ガス分散板5は、基板処理面へのガスの供給量の偏りを抑えるために使用されている。
【0023】
シャワーヘッド15の上板17には処理ガスを供給する処理ガス供給口6が設けられている。処理ガス供給口6は、上側からみると、基板1の中央部と外周部の間であって、外周部よりの位置に配置されている。処理ガス供給口6には処理ガス供給ライン13が接続されている。処理ガス供給ライン13によって所望のガス種の処理ガスが所望のガス流量、ガス比率で、処理ガス供給口6を介してシャワーヘッド15内の空間19に供給され、その後、処理ガスはガス分散板5を介して分散されて基板1に供給される。
【0024】
処理室50に所望のガスのリモートプラズマを導入するために、ガスをリモートプラズマ化するためのリモートプラズマ発生器11(以降RPU(Remote Plasma Unit)と略す)が設置されている。リモートプラズマ発生器11の上部には、リモートプラズマ用ガス供給ライン14が接続されている。
【0025】
シャワーヘッド15の上板17には処理ガスを供給するリモートプラズマ供給口12が設けられている。リモートプラズマ発生器11はリモートプラズマ供給配管25によってリモートプラズマ供給口12に接続されている。リモートプラズマ用ガス供給ライン14によって所望のガス種のガスが所望のガス流量、ガス比率で、リモートプラズマ発生器11に供給され、リモートプラズマ発生器11によって励起され、リモートプラズマ化されたガスは、リモートプラズマ供給口12を介してシャワーヘッド15内の空間19に供給され、その後、リモートプラズマ化されたガスは、ガス分散板5を介して分散されて基板1やサセプタ2に供給される。サセプタ2に基板1が載置されていない場合には、リモートプラズマ化されたガスはサセプタ2に供給される。
【0026】
リモートプラズマ供給口12は、上側からみると、すなわち、リモートプラズマ供給口は、リモートプラズマ供給口をサセプタに対して垂直な方向に投影した場合に、基板1が載置される領域16とは重ならない位置に配置されている。
【0027】
上記本発明の好ましい実施例の基板処理装置のガスクリーニングを行う場合には、リモートプラズマ供給口12の設置位置として、基板1が載置される領域16より外側に選ばれている。例えば、基板1として、直径300mmのSiウエハを使用する場合には、シャワーヘッド15の中央部より150mm以上離れた位置にリモートプラズマ供給口12を設ける。
【0028】
本実施例では、サセプタ2上に基板1を載置し、サセプタ2の下の抵抗加熱ヒータ3によりサセプタ2を加熱することにより基板1を加熱し、サセプタ2を回転しながら、処理ガス供給口6より成膜用のガスを供給して、基板1に成膜を行う。
【0029】
この成膜の際には、処理室50内の高温となる部分に膜が堆積することとなるが、中でもサセプタ2は他の部分に比べ高温となり、特にサセプタ2の基板1が載置される領域16よりも外側の部分において膜の堆積量が最も多くなる。なお、サセプタ2の基板1が載置される領域16は、成膜の際、基板1により覆われるので堆積量はごく僅かである。このように、主なクリーニング箇所は、基板1が載置される領域よりも外側の部分となる。
【0030】
一方、リモートプラズマ供給口12から距離が離れると、後述するように、リモートプラズマ発生器11によってプラズマ化された励起ガスの濃度が急激に減少する。
【0031】
よって、処理室50内のガスクリーニングを行う場合、基板1が載置される領域16よりも外側の部分においてラジカル濃度が高くなるようにリモートプラズマ供給口12を配置するのがよい。すなわち、リモートプラズマ供給口12は、リモートプラズマ供給口12をサセプタ2に対して垂直な方向に投影した場合に基板1が載置される領域16とは重ならない位置に配置するのがよい(図4参照)。
【0032】
このように、リモートプラズマを用いたガスクリーニングにおいて、ラジカルの濃度が最も高い領域を堆積膜の除去に使用することによりエッチングレートが向上し、ダウンタイムの短縮、エッチングガスの消費量削減を図ることができる。
【0033】
上記の構造を持つ基板処理装置を用いて半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として行う、基板1への成膜処理工程および基板処理装置のガスクリーニング工程は次のようにして行われる。
【0034】
基板1は、基板処理室50と基板挿入口8を通じて接続された図示しない基板搬送室40に設けられた搬送機構(図示せず)により基板処理室50に搬送され、サセプタ2と空間を隔てて平行になるように石英ピン4上に置かれる(図1参照)
【0035】
開閉弁9は基板搬送室40と基板処理室50を基板処理中に隔離するため、基板1の挿入後に閉じられる。
【0036】
ヒータユニット20は昇降機構10により搬送位置から基板処理位置まで上昇する(図2参照)。
ヒータユニット20の上昇の際、石英ピン4上の基板1とサセプタ2の間隔は徐々に狭くなり、基板処理位置に到達する前に基板1はサセプタ2上に載置される。その後、基板1がサセプタ2上に載置された状態で、基板処理位置に到達するまで上昇する。
【0037】
基板1がサセプタ2上に載置されることにより抵抗加熱ヒータ3によってサセプタ2を介して基板1が加熱される。また、基板1の均熱、基板1に対するガス濃度分布の均等化のために、基板1を載せたサセプタ2は基板処理位置にてヒータユニット20の回転機構により任意の速度で回転する。
【0038】
加熱された基板1は、処理ガス供給口6より導入され、ガス分散板5で処理面に均等になるように拡散されたガスにより処理される。
【0039】
基板1処理後、回転機構は停止し、ヒータユニット20は搬送位置まで降下する(図1参照)。降下の際、石英ピン4は再び基板1を突き上げ、サセプタ2との間に搬送の為の空間を作る。その後、基板1は図示しない基板搬送室40に設けられた搬送機構(図示せず)により基板処理室50から搬出される。
【0040】
ガスクリーニングは、基板1をセプタ2上に載置しない状態、もしくはダミー基板をサセプタ上に載置した状態で行う(図3参照)。
【0041】
サセプタ2は、基板処理位置に位置した状態で、抵抗加熱ヒータ3によって加熱されると共に、ヒータユニット20の回転機構により任意の速度で回転する。
【0042】
この状態で、RPU11によってラジカル化されたエッチングガスがリモートプラズマ供給口12から導入され、成膜処理によってサセプタ2や基板処理室50に堆積した膜を除去して、ガスクリーニングを行う。ガスクリーニングを行う際には、例えば、RPU11によってNF3ガスからフッ素ラジカルを生成して行う。
【0043】
次に、比較例および他の好ましい実施例を説明する。
図5は比較例の基板処理装置を説明するための概略縦断面図であり、基板処理時の状態を示した図である。図8は本発明の好ましい他の実施例の基板処理装置を説明するための概略縦断面図であり、基板処理時の状態を示した図である。
【0044】
比較例の基板処理装置は、上側からみた場合に、リモートプラズマ供給口12が基板1、サセプタ2およびシャワーヘッド15の中央に配置されている点が上記実施例と異なるが他の構成は同じである。
【0045】
本発明の好ましい他の実施例の基板処理装置は、上側からみた場合に、リモートプラズマ供給口12が、基板1の中央部と外周部の間の所定の位置に配置されている点が上記実施例と異なるが他の構成は同じである。
【0046】
これら、比較例および他の好ましい実施例においては、加熱された基板1は、回転された状態で、処理ガス供給口6より導入され、ガス分散板5で処理面に均等になるように拡散された処理ガスにより、RPU11によってラジカル化され、リモートプラズマ供給口12から導入されたガスにより、あるいは、処理ガス供給口6より導入され、ガス分散板5で処理面に均等になるように拡散された処理ガスとRPU11によってラジカル化され、リモートプラズマ供給口12から導入されたガスとにより、処理(薄膜形成、不純物ドーピング、表面処理)される。
【0047】
比較例の基板処理装置で、RPU11によってNF3ガスからラジカルなフッ素を発生させてエッチングを行った場合の基板1内のエッチングレート分布を図6、図7に示す。本比較例では、基板1として直径300mmのSiウエハ1上に100nmのSiO2膜を熱拡散により生成し、その上に1μmのPoly−Siを堆積したものを用いた。エッチングレートがリモートプラズマ供給口12から同心円上に広がり、リモートプラズマ供給口12から距離が離れると急激にエッチングレートが減衰していることがわかる。これは、ラジカル発生源からの距離によりフッ素ラジカルの濃度が急激に低くなるためと考えられる。ラジカルの濃度がラジカル発生源からの距離に大きく依存することは、基板1中央部のPoly−Siが全てエッチング(エッチング時間3min以降)されても、外周部のエッチングレートが大きく変化しないことからもわかる。
【0048】
このように、比較例の基板処理装置では、処理室50の中央に接続されたRPU11によりラジカル化されたガスを用いて基板1を処理しようとした場合や、ラジカル化されたエッチングガスにより基板処理装置のガスクリーニングを行う際に、RPU11からの距離に依存したラジカル化されたガスの急激な減衰により、基板1外周部での基板処理能力の低下、サセプタ外周部へ堆積した膜に対するガスクリーニング時のエッチング能力の低下が発生する。
【0049】
そこで、他の実施例のように、RPU11とリモートプラズマ供給口12の設置場所を基板1の外周部、もしくは基板1の中央部と外周部の間の任意の位置に設置した。そして、基板1を載置するサセプタ2の回転機構を用いることにより、ラジカル化されたガスを効率的に使用し、基板1の面内に渡って均等な処理を行うことを可能とした。RPU11とリモートプラズマ供給口12の設置位置は処理条件によるラジカル化されたガスの濃度分布により基板1の中央部と外周部の間の任意の位置が選ばれる。
【0050】
この他の実施例は、フッ素ラジカルによるエッチングの分布改善だけではなく、リモートプラズマを用いた薄膜形成、不純物ドーピング、表面処理においても適応される。
【0051】
このように、他の実施例においては、リモートプラズマ発生器が設置されたシャワーヘッド型ガス供給で起こるラジカル化したガスの基板上の濃度不均一分布を、リモートプラズマ発生器の設置位置と基板保持板の回転機構で改善することができ、結果として基板の均一な処理が可能となる。よって、基板面内の均一性が向上し、歩留まりの向上が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の好ましい実施例の基板処理装置を説明するための概略縦断面図であり、基板搬入時の状態を示した図である。
【図2】本発明の好ましい実施例の基板処理装置を説明するための概略縦断面図であり、基板処理時の状態を示した図である。
【図3】本発明の好ましい実施例の基板処理装置を説明するための概略縦断面図であり、基板処理装置のガスクリーニング時の状態を示した図である。
【図4】図3のAA線横断面図である。
【図5】比較例の基板処理装置を説明するための概略縦断面図であり、基板処理時の状態を示した図である。
【図6】比較例の基板処理装置で、RPU11によってNF3ガスからラジカルなフッ素を発生させてエッチングを行った場合の基板1内のエッチングレート分布を示す図である。
【図7】比較例の基板処理装置で、RPU11によってNF3ガスからラジカルなフッ素を発生させてエッチングを行った場合の基板1内のエッチングレート分布を示す図である。
【図8】本発明の好ましい他の実施例の基板処理装置を説明するための概略縦断面図であり、基板処理時の状態を示した図である。
【符号の説明】
【0053】
1…基板
2…基板保持板(サセプタ)
3…抵抗加熱ヒータ
4…基板支持ピン
5…ガス分散板
6…処理ガス供給口
7…排気口
8…基板挿入口
9…開閉弁
10…昇降機構
11…リモートプラズマ発生器(RPU)
12…リモートプラズマ供給口
13…処理ガス供給ライン
14…リモートプラズマ用ガス供給ライン
15…シャワーヘッド
16…基板が載置される領域
17…上板
18…天井板
19…空間
20…ヒータユニット兼回転機構
21…側面
22…側面
25…リモートプラズマ供給配管
30…基板処理装置
40…基板搬送室
50…処理室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する処理室と、
前記処理室内にガスをシャワー状に供給するシャワーヘッドと、
前記シャワーヘッド内に処理ガスを供給する処理ガス供給口と、
前記処理室の外部に設けられ少なくともクリーニングガスをプラズマで活性化するプラズマ発生器と、
前記プラズマ発生器によりプラズマで活性化したガスを前記シャワーヘッド内に供給する活性化ガス供給口と、
前記処理室内で基板を支持する支持板と、
前記支持板の下方に設けられ前記支持板により支持した基板を加熱するヒータと、
前記処理室内を排気する排気口と、を有し、
前記活性化ガス供給口は、前記活性化ガス供給口を前記支持板に対して垂直な方向に投影した場合に基板が載置される領域とは重ならない位置に配置されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
基板を処理室内に搬入する工程と、
前記処理室内で基板を支持板により支持する工程と、
前記処理室内にシャワーヘッドを介して処理ガスをシャワー状に供給して基板を処理する工程と、
処理後の基板を前記処理室内から搬出する工程と、
前記処理室内にシャワーヘッドを介してプラズマで活性化したクリーニングガスをシャワー状に供給して前記処理室内をクリーニングする工程と、を有し、
前記処理室内をクリーニングする工程では、前記支持板に対して垂直な方向に投影した場合に基板が載置される領域とは重ならない位置より、前記プラズマで活性化したクリーニングガスを、前記シャワーヘッド内に供給することを特徴とする半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−218877(P2008−218877A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−57109(P2007−57109)
【出願日】平成19年3月7日(2007.3.7)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】