説明

容器及び容器を得るためのプリフォーム

圧縮成形プリフォーム(1;31;41;51;61;71;81;91)から得る容器には、支持面に載置することを目的とする基壁(203;303)と、主軸(X)を囲む側壁(202;302)とを含み、上記主軸(X)付近で測定した上記基壁(203;303)の厚さ(C4;P4)を、上記側壁(202;302)の厚さ(C1;P1)の8.2倍以下とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、延伸ブロー成形又はブロー成形処理によって、圧縮成形プリフォームから得る、容器、特にボトルに関する。
【0002】
本発明は更に、特に、容器、例えばボトルを、二段又は一段法の延伸ブロー成形又はブロー成形から得るための、圧縮成形プリフォームに関する。
【背景技術】
【0003】
ボトルを得るためのプリフォームには、通常、略円筒形の、凹状底壁で閉塞した端部を有する中空体を含む。こうしたプリフォームを射出成形により、該プリフォームの内部形状を作製するパンチと、該プリフォームの外部を形成するのに適するダイを含む成形型の内側で、得ることができる。パンチとダイは、閉位置と開位置との間で相互に可動である。閉位置では、パンチとダイとの間で成形用チャンバを画定し、該チャンバで、該プリフォームを形成できる一方、開位置では、パンチとダイを互いに離隔させ、プリフォームを成形型から抜出せるようにする。
【0004】
ダイには注入導管を含み、該導管を通して、閉位置で、プリフォームを構成する目的のプラスチックを、成形型内に注入する。注入導管は、凹状底壁の中心領域に設けた注入点で、成形用チャンバに入る。
【0005】
プリフォームを得るために、まず閉位置にパンチ及びダイを配置する必要がある。次に、プラスチックで完全に成形用チャンバを充填するまで、プラスチックを注入導管から成形型に導入する。充填した時点で、プラスチックの注入を停止し、プリフォームを、閉位置に配置した成形型内側で冷却する。プリフォームを十分に冷却すると、成形型を開放でき、成形したばかりのプリフォームを取出せる。
【0006】
ボトリング産業において、予め設定した容量の“容器”、例えばボトルを成形するのに使用するプラスチック量を削減する必要性が増々感じられる。この目的のために、本着想は、容器の壁部を薄くすることを考案したものであり、それにはまずプリフォームの厚さを、特に底壁で、薄くする必要がある。
【0007】
それでもなお、射出成形から得るプリフォームでは、底壁の厚さをそれ以上減少不可能な下限値が、存在する。実際、底壁の厚さを薄くするには、パンチとダイとの間の距離を、成形型の閉位置で、注入点付近で、縮める必要がある。そうすることによって、注入点付近で、極めて狭幅な通路ゾーンを画定し、該通路ゾーンを、プラスチックが注入点から、プリフォームの中空体を成形する成形用チャンバのゾーンまで通過して流入する必要がある。上記通路ゾーンで、プラスチックは極めて高剪断力を受けることになり、そのため、プラスチック分子が互いに平行に配向し易くなる。プリフォーム、特に該プリフォームの底壁では、望ましくない結晶ゾーンが、その結果成形され、一般的な透明なプリフォームで簡単に識別可能な不透明ゾーンとなって現れる。こうした現象は、一般に、“応力白化”と言われる。更に、この結晶ゾーンは幾つかの欠点を引起すことがあり、特に、ボトルの次の成形中に、そこから破損が発生する破損源ゾーンとなる可能性や、完成したボトルに関して、その美観や機械的性質を損なうといった欠陥を発生させる可能性がある。
【0008】
上記の理由で、射出成形したプリフォームで、二段延伸ブロー成形処理によって容器を成形することを目的とするプリフォームの底壁の厚さを、実際に2ミリメートル未満にはできない。更に、プリフォームをブロー成形してボトルを得る場合、プリフォームの底壁の中心領域を注入点付近に設けるが、該領域を一定程度以上には薄くできない。プリフォームの底壁の中心領域は、極端に薄くすると、そこが極めて脆弱となるため、実際に破損する可能性がある。こうした理由から、射出成形したプリフォームからは、ボトルを、基壁に比較的厚みのある中心ゾーンを備えて、得ることになる。
【発明の開示】
【0009】
本発明の目的は、既存の容器及び該容器を得るプリフォームを改良することである。別の目的は、予め設定した容量を有する容器を製造するのに必要なプラスチック量を減少させることである。
【0010】
本発明の第1態様では、圧縮成形プリフォームから得る容器を提供し、該容器には、支持面に載置することを目的とする基壁と、主軸を囲む側壁とを含み、上記容器は、上記主軸付近で測定した上記基壁の厚さを、上記側壁の厚さの8.2倍以下とすること、を特徴とする。
【0011】
本発明の第2態様では、圧縮成形から得るプリフォームを提供し、該プリフォームには、長手方向軸に沿って延在する中空体と、上記長手方向軸を横断して延在する底壁とを含み、上記プリフォームは、上記底壁に、上記中空体より薄い中心領域を有すること、を特徴とする。
【0012】
1実施例では、上記中心領域の厚さを、2ミリメートル未満とする。
【0013】
別の実施例では、上記中心領域の厚さを、1.5ミリメートル未満とする。
【0014】
本発明のこれらの態様により、同じ容量でも、射出成形したプリフォームから得た対応する容器と比べて材料を節約できる容器を獲得可能である。実際に、圧縮成形から、その底壁が射出成形から獲得可能な厚さプロフィールより極めて薄い厚さプロフィールを有するプリフォームを得ることが可能である。
【0015】
特に、圧縮成形プリフォームの底壁の厚さを1mmとしてもよく、この1mmは、射出成形したプリフォームでは獲得不可能な値である。これは、圧縮成形では、射出成形で行う方法とは異なる、プリフォームを作製する目的の成形型にプラスチックを導入する方法を提供するためである。
【0016】
射出成形プリフォームのものより応力を受けない底壁を有するプリフォームを更に得ることができるが、これによりプリフォームの底壁を、容器成形中に大幅に薄くすることが可能になる。このように、極めて薄い底壁を有する容器を成形可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を、添付図を参照して一層良く理解でき、実施できるが、該添付図では、非限定的な例として、本発明の幾つかの実施例について説明する。
【0018】
図1では、従来技術によるプリフォーム101を示しており、該プリフォームには、中空体102を含み、該中空体は略円筒形状をしており、長手方向軸Z1に沿って延在する。中空体102には、その端部に、口部103を備えるが、該口部は“仕上部(finish)”とも呼ばれ、容器のキャップと係合するのに適する。口部103の反対側にある中空体102の更なる端部には、底壁104を備え、該底壁は、長手方向軸Z1に対して横断方向に延在し、プリフォーム101内側に向かい凹状となっている。
【0019】
中空体102の厚さは3.1mmであり、一方底壁104の厚さは、該中空体102の厚さの約80%に等しい、即ち約2.5mmである。
【0020】
プリフォーム101は、図2に示した種類の成形型106を使用して、射出成形により得たものである。成形型106には、プリフォーム101を外側から形成するのに適するダイ107と、プリフォーム101を内側から形成するのに適するパンチ108とを含む。ダイ107とパンチ108を、図2で図示する閉位置と、図示しない開位置との間で互いに対して可動とする。閉位置では、ダイ107とパンチ108との間で、プリフォーム101を形成できる成形用チャンバ109を画定する。開位置では、ダイ107とパンチ108を、互いに離間させて、成形したばかりのプリフォーム101を成形型106から取出可能にする。
【0021】
注入導管110を、ダイ107に設け、底壁104の中心領域を成形することを目的とする通路ゾーン111付近で成形用チャンバ109に、繋げる。
【0022】
プリフォーム101を得るために、ダイ107とパンチ108を閉位置に位置させ、溶融プラスチックを注入導管110から成形用チャンバ109に射出する。溶融プラスチックは、通路ゾーン111を通過し、成形用チャンバ109の各ゾーンに達するが、溶融プラスチックで完全に成形用チャンバ109を充填して初めて、中空体102と口部103が成形される。成形用チャンバ109を完全に充填した状態にすると、成形型106を閉位置に保持して冷却し、それによりプリフォーム101を成形するプラスチックを固化させ始める。次に、ダイ107とパンチ108を開位置にし、プリフォーム101を成形型106から取出す。
【0023】
射出成形で得たプリフォーム101は、底壁104の外面にスプルー112が注入導管110を入れたゾーンで視認可能なため、容易に区別できる。
【0024】
図3は、複数の点を示したグラフであり、各点は、一般的に市販されている射出成形プリフォームを表す。各プリフォーム毎に、x軸で中空体102の厚さを示し、y軸で底壁104の厚さを示している。図3のグラフ右手部分には、中空体102の厚さが2.5mmを超えるプリフォームを表しており、中空体102の厚さを薄くすると、底壁104の厚さもまた減少する点は注目すべきである。中空体102の厚さと底壁104の厚さとの間には、底壁104の厚さは、中空体102の厚さの80%と略等しいため、略一次関係が認められる。言い換えれば、図3のグラフ右部分では、プリフォームに関する点は、x軸に対して傾斜した直線に略沿って、配列している。それでも、中空体102の厚さが2.5mm未満になると、上記で開示した一次関係はもはや成り立たなくなる。実際、図3のグラフの最も左側にある3点から裏付けられるように、射出成形で得たプリフォーム101の底壁104の厚さは、最小値である約2mmより薄くできない。
【0025】
厚さを2mm未満にはできないのは、極めて狭幅な通路ゾーン111が必要となるためである。プラスチックの高分子鎖を、強制的にそうした狭幅な通路ゾーン111を通過させるため、該高分子鎖が互いに平行に配向し、プリフォーム101において結晶ゾーンとなってしまう。こうした結晶ゾーンは、プリフォームの美観を損なう肉眼で見える不透明ゾーンを構成するため、好ましくない。更に、結晶ゾーンは、プリフォームを加工して、そこからボトル等の容器を得る際に、破損の発生点となる可能性があり、ボトルの性能を低下させ得る。
【0026】
従来技術によるプリフォームは、任意に薄くできないため、プリフォームから得る容器の質量は一定限度より減少させられない。
【0027】
図4及び図5では、本発明による容器、特にボトル200について示しており、該容器には、内容物を受容するに適する空洞部を画定する収容体201を含む。収容体201を側壁202で囲み、該側壁は主軸X周りに延在し、該収容体の端部を、主軸Xを横断して設ける基壁203で閉塞する。基壁203には、例えばテーブル又は棚等の支持面に載置するのに適する環状載置部204、及び収容体201内側に突出するキューポラ形状をした凸部205を含む。環状載置部204は主軸X周りに連続しており、即ち、それは円形頂冠状の平坦形状をしており、凸部205を囲む。基壁203のこうした表面形状により、ボトル200は“シャンペン型底部を有するボトル”と呼ばれる。この種類のボトルは、特に炭酸ガスを添加していない液体、例えば自然水、果汁、ミルクを収容するのに適する。
【0028】
側壁202には、該側壁202を基壁203に結合させる連結部207を含む。基壁203の反対側の更なる端部には、ボトル200は着脱可能な連結手段、例えばネジを含む首部206を有し、該連結手段によって、図示しないキャップを、首部206に着脱可能に取着して、ボトル200を閉じることができる。
【0029】
ボトル200は、プラスチック製で、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、高密度ポリエチレン(HDPE)又はポリエチレンナフタレート(PEN)製である。ボトル200を、圧縮成形プリフォームを、一段又は二段法の、ブロー成形又は延伸ブローすることによって得る。
【0030】
延伸ブロー処理では、延伸ロッドを、適当に加熱したプリフォーム内側に導入し、それによりその長手方向にプリフォームを延伸する。次に、又は同時に、空気をプリフォーム内側にブローし、それによりプリフォームを、該プリフォームを内側に入れた成形型の形状となるまで、半径方向に広げることができる。
【0031】
ブロー処理では、プリフォームを、予め加熱したプリフォーム内側にブローする空気の作用によってのみ容器にする。
【0032】
二段法では、プリフォームを成形し、該プリフォームを大気温度にまで冷却し、次に該プリフォームを延伸ブロー又はブロー成形し、該プリフォームから容器を得る。プリフォームの成形と該容器の延伸ブロー又はブロー成形との間が、数日開いてもよい。更に、容器の延伸ブロー又はブロー成形を、例えば、プリフォームを容器製造業者に販売する場合には、プリフォームを成形した者以外の者が行うこともできる。
【0033】
一方、一段法では、プリフォームの成形とプリフォームのブロー成形又は延伸ブローとの間が、数秒開くだけである。プリフォームを、実際に成形機から取出し、大気温度まで冷却せずに、直ちにブロー成形又は延伸ブローして、容器を得る。
【0034】
図6で示すように、基壁203の厚さを主軸X付近で最大とし、環状載置部204に向かい徐々に主軸Xから減少させる。環状載置部204で、基壁203の厚さを最小値にし、該厚さをまた側壁202の連結部207に沿って維持する。
【0035】
例えば、連結部207に沿って測定した側壁202の厚さC1を、0.22mmとしてもよい。基壁203の厚さC4を主軸Xの所で、及び該軸の近傍で測定すると、該厚さを、0.22mmから1.8mmの間で可変としてもよい。このように、基壁203をより厚くした場合、主軸X付近で測定した厚さC4は、側壁202の厚さC1の約8.2倍となる。他方、基壁203をより薄くした場合、基壁203の厚さC4は、側壁202の厚さC1と略同じとなる。
【0036】
環状載置部204付近では、ボトル200の厚さは0.2mから0.25mmの間で可変、即ち、側壁202の厚さC1と殆ど同じとなる。
【0037】
最後に、主軸Xと環状載置部204との間の中間位置では、基壁203の厚さC3は、0.22mmから1mmの間で可変する。言い換えると、C3とC1との間の比率は、1から4.5の間で可変する。
【0038】
1実施例では、ボトル200の厚さを、上記で開示した区間を含み、以下の値としてもよい。
C1=0.22mm
C2=0.2mm
C3=0.5mm
C4=0.7mm
【0039】
この場合、C4をC1の略3.2倍とする一方で、C3をC1の略2.3倍とする。
【0040】
図7及び図8では、他の実施例によるボトル300を示す。ボトル300には、図4〜図6で示したボトル200の側壁202と略同様な側壁302と、以下に説明するような、前述の基壁203と異なる形状を有する基壁303とを含む。
【0041】
基壁303には、ボトル300の外側に突出する複数の突出要素304を含み、各突出要素304には、支持面に載置することを目的とする載置面308を有する。2つの隣接した突出要素304を、主軸Xを含む径方向面に沿った溝309で分離する。突出要素304は、略平坦としてもよい中心ゾーン310に合流する頂点を持つ略三角平面形状を有する。
【0042】
ここに説明する例では、5つの突出要素308を設けており、該要素を主軸X周りに対称的に配設している。
【0043】
こうした基壁303の表面形状により、ボトル300はまた“花弁状底部”を有するとも言われる。この種類のボトルは、例えば発泡性ミネラルウォータ又は他の炭酸飲料等、炭酸ガスを添加した液体を収容するのに適するが、これは、突出要素304が、比較的優れた機械的耐性を基壁303に与える補強材として機能するためである。
【0044】
図9で示すように、基壁303では主軸X付近で最大厚さを有する。基壁303の厚さは徐々に、しかし緩やかに減少し、主軸Xから中心ゾーン310の周辺部へと移動する。このように、底壁の厚さは、中心ゾーン310から支持面308へと各突出要素304に沿って移動するに伴い、徐々に減少し、載置面308付近で最小値に達するまで、かなり急激に減少する。この最小値は、基壁303を側壁302に結合させる連結部307に沿って計測した厚さと略等しい。
【0045】
例えば、側壁302の厚さP1及びP7を、0.4mmとしてもよい。
【0046】
主軸X付近では、基壁303の厚さP4を、0.4mmから2mmの間で可変にしてもよい。つまり、基壁303をより厚くすると、主軸Xで測定した基壁の厚さP4は、側壁302の厚さの5倍となる。一方、基壁303をより薄くすると、主軸Xで測定した基壁の厚さP4は、側壁302の厚さと略等しくなる。
【0047】
載置面308では、基壁303の厚さP6を、0.35mmから0.45mmの間で可変とし、従って、側壁302の厚さと等しく、該厚さより僅かに厚く、又は僅かに薄くしてもよい。
【0048】
中心ゾーン310の周辺部に沿って、突出要素304付近で、基壁303の厚さP5を0.4mmから1.8mmの間で可変にする、即ち側壁302の厚さ以上にし、側壁302の厚さの0.45倍以下にしてもよい。各溝309の底部で、基壁303の厚さP2を、0.4mmから0.5mmの間で可変にする、即ち側壁302の厚さと等しく、又は若干厚くする。
【0049】
最後に、中心ゾーン310の周辺部に沿って、溝309付近で、ボトル300の厚さP3を、0.4mmから1mmの間で可変とする、即ち側壁302の厚さと等しく、又は2.5倍まで厚くする。1実施例では、ボトル300の厚さを、上記で開示した区間を含み、以下の値を有してもよい。
P1=0.4mm
P2=0.4mm
P3=1mm
P4=2mm
P5=1.34mm
P6=0.35mm
P7=0.4mm
【0050】
上記で挙げた例では、本発明による容器において、基壁を、明示的に言及した点だけでなく、壁全体に沿って薄くできることを示している。更に、本発明による容器の基壁で、厚さを、予め設定した輪郭に従い可変にしてもよく、側壁の厚さと等しくなるまで減少させてもよい。これにより、多量のプラスチックが節約可能になる。
【0051】
注目すべき点として、ボトル200の基壁203とボトル300の基壁303の両方で、略平滑な外面211を、主軸X付近でも、有する点が挙げられる。
【0052】
これは、ボトル200及び300を、夫々の圧縮成形プリフォームから既に得ていることを意味するが、というのはこれらのボトルには、射出成形に特有のスプルーがないためである。よって、基壁203及び303には、図1及び図2を参照して開示した射出成形処理による欠点がない。これにより確実に、ボトル200及び300は、夫々に薄い基壁を有しながら、良好な機械的耐性を保てる。
【0053】
図10では、本発明によるプリフォーム1を示しており、該プリフォーム1を、例えば、ボトル等の容器を、二段又は一段法による延伸ブロー又はブロー処理によって得るのに使用可能である。プリフォーム1には、長手方向軸Zに沿って延在する中空体2を含む。中空体2には、長手方向軸Zに沿って順に設ける略円筒部13と、やや円錐部14を含む。やや円錐部14付近で、プリフォーム1に、ネジ部15、環状突出部16及び襟部17を含む口部3を備える。この口部3を“仕上部(finish)”とも呼ぶが、これは該口部が容器をプリフォーム1から得る処理中に、大幅に変化しないためである。口部3は、ネジ部15で、容器を閉じるキャップと係合するのに適する。
【0054】
口部3の反対側端部で、中空体2を、長手方向軸Zを横断して延在する底壁4で閉塞する。底壁4はキューポラ形状をしており、即ち、底壁はプリフォーム1内側に向かい凹面を有する凹形をしている。底壁4の厚さは、中空体2から長手方向軸Zへと移動するに従い徐々に減少する。図10で示した実施例では、中空体2は、略円筒部13で、厚さSを約3mmとしてもよい。底壁4の厚さを、値Sから徐々に可変させ、長手方向軸Z付近に設けた中心領域5に達すると最小値Sminとなるようにする。最小値Sminを2mm未満、特に、1.8mm未満としてもよい。
【0055】
底壁4の厚さをこのように薄くしてもよいのは、プリフォーム1を射出成形ではなく、むしろ圧縮成形で得るためである。これは、底壁4が略平滑な外面18で、また長手方向軸Z付近でも囲まれているため、容易に見分けられるかもしれない。つまり、底壁4には、射出成形したプリフォームで、注入導管を入れる領域に見られるはずのスプルーがない。
【0056】
図11〜図13では、図10でプリフォーム1を成形するのに使用してもよい成形型6を示す。成形型6には、中空体2及び底壁4を外側から形成できる空洞部19を備えるダイ7を含む。成形型6には、プリフォーム1を内部から形成するパンチ8と、口部3を外部から形成する1対の可動要素20を更に含む。スリーブ21は、該可動要素20と相互作用して、該可動要素を互いに接近させて保持する。
【0057】
図11で示すように、成形型6をまず開位置にし、ダイ7をパンチ8から、空洞部19に所定量22の溶融プラスチックを、図示しない移送用装置を介して詰められるように、離間させる。次に、ダイ7をパンチ8の方へ移動させ、図12に示す中間位置に達すると、そこでダイ7を可動要素20に当接させる。この配置で、パンチ8が既に、所定量22を構成するプラスチックとの相互作用を開始している。ダイ7は引続き、パンチ8の方に可動要素20と共に、図13で示す、閉位置に達するまで、移動するが、該閉位置では、ダイ7とパンチ8との間で、プリフォーム1と略一致する形状を有する成形用チャンバ9を画定する。成形型6を、図示しない冷却手段を介してプリフォーム1を十分に冷却する期間、閉位置で保持し、それにより該プリフォームの形状を安定させる。次に、成形型6を開き、それにより成形したばかりのプリフォーム1を取出せ、新たな成形サイクルを開始可能となる。
【0058】
注目すべき点は、圧縮成形では、底壁4が、射出成形での場合と比べて、プリフォーム1のそれ程重要でないゾーンとなる点である。実際に、射出成形では、プリフォームとなる全プラスチックが、底壁を構成する成形型の該ゾーンを通過する必要があり、前記のゾーンが狭い場合、極めて強い応力を受ける。一方、圧縮成形では、底壁4は、パンチ8で形成するプリフォーム1の最終ゾーンとなる。更に、底壁4を構成するプラスチックを、プリフォーム1を圧縮成形する間、大幅に移動させない、つまり、射出成形での場合のように、該プラスチックを成形用チャンバを充填するために流す必要はない。こうした理由から、圧縮成形では、底壁4を構成するプラスチックは、特に高い応力を受けない。閉位置では、パンチ8を従って、プリフォーム1を損なわずに、ダイ7から2mm未満に離間させることができる。これにより、プリフォーム1の底壁4を、前述のプリフォームから得る容器の耐性限度を保ちながら、任意に薄くできる。
【0059】
プリフォーム1を薄くすることで、同じ容器容量でも、同プリフォームから得る容器を製造するのに必要なプラスチックの量を削減可能である。
【0060】
例えば、底壁の厚さを、プリフォームから得る容器壁の厚さの3倍としてもよい。
【0061】
図示しない実施例では、プリフォームの底壁の最小厚を、1mmとしてもよい。この値は、それでもなお、獲得可能な最低値ではない。実際、圧縮成形を用いて、図14で示す他の実施例によるプリフォーム71を獲得可能であるが、該プリフォームは、図10のプリフォーム1と同様な形状をしているが、更に厚さを薄くしている。特に、プリフォーム71には、厚さS1が2.5mmの中空体72と、その中心領域75で、最低厚さS1が0.5mmの底壁74を含む。プリフォーム71により、多量のプラスチック量を節約でき、該プリフォーム71は、特に、ガスが殆ど溶解しておらず、ボトル内部で高圧を発生させない液体、例えば、自然水、ミルク又は果汁等を充填する目的のボトルを成形するのに適する。
【0062】
図10及び図14に示す実施例では、プリフォームの厚さを、中空体から長手方向軸へと移動するに従い徐々に減少させる。それでもなお、プリフォームの厚さを、図15の場合のように、急激に減少させてもよい。
【0063】
図15では、圧縮成形から得たプリフォーム31を示し、該プリフォームには、その端部をキューポラ形状の底壁34で閉塞した中空体32を含む。中空体32は、略一定の厚さS3を有する。底壁34を中空体32に連結する連結ゾーン30で、プリフォーム31の厚さを急激に減少させ、S3の3分の1又は4分の1としてもよい値S3medにする。長手方向軸Zの方へ移動するにつれ、底壁34の厚さを更に緩やかに、厚さが長手方向軸Z付近で、2mm未満である最小値S3minに達するまで、減少させる。
【0064】
図16に示す、更に他の実施例では、図10に示したプリフォーム1と同様な寸法を有するプリフォーム81を提供するが、該プリフォーム81には、略平坦な底壁84を含む。該プリフォーム81もまた圧縮成形から得る。底壁84は、2mm未満である最小値Tminと等しい略一定な厚さを有する。プリフォーム81には、略一定の断面部分83を有する中空体82を更に含む。例えば、該部分83を、中空円筒形状とする、或は、3、4、5、6面以上の面を備える正角柱形状としてもよい。該部分83の厚さTを最小値Tminより厚く、例えば約3mmとする。
【0065】
図17では、なお更なる他の実施例によるプリフォーム91を示しており、該プリフォームを圧縮成形から得る。プリフォーム91は図16に示したものと同様だが、図16に示したより薄い中空体92及び底壁94を含む。特に、中空体92には、2.5mmとしてもよい厚さT1を有する略一定の断面を持つ部分93を含む。底壁94を、略平坦な外面98で、及びプリフォーム91の内側に向かい凹面を有する僅かに窪んだ内面99で、囲む。その中心領域95付近で、底壁94の最低厚さT1minを約0.5mmとする。図14を参照して既に説明したように、ここでも同様に、プリフォーム91は、溶解したガス、特に炭酸ガスが殆どない液体を収容する目的のボトルを成形するのに適する。極めて高い機械的耐性は、実際には、これらのボトルには不要であり、従来の厚さより薄くても、そうした機械的耐性を確保可能である。
【0066】
図18では、別の他の実施例によるプリフォーム51を示しており、該プリフォームもまた圧縮成形で得、該プリフォームには中空体52及び底壁54を含む。プリフォーム51は、既に開示したプリフォームとは、底壁54の形状が異なる。底壁54には実際に、その中心領域55で、横断方向に、特に長手方向軸Zに対して直交して、延在する平坦部分23を含む。底壁54には、該平坦部分23周りに延在し、該部分を中空体52に連結させる湾曲部分24を含む。平坦部分23は、略一定の厚さWminを有し、該厚さを中空体52の更なる厚さWより薄くしてもよい。特に、厚さWminを、2mm未満としてもよい。
【0067】
プリフォーム51を延伸ブローしてボトルを得る場合、平坦部分23は略不変のままにする一方で、湾曲部分24を変形させ、それによりボトルの載置用ゾーンを成形する。
【0068】
図19では、更に別の他の実施例によるプリフォーム61を示しており、該プリフォームには、中空体62及び該中空体62内側に突出する底壁64を含む。底壁64は、実際には凸形状をしており、中空体62内側に向かう凸面を備える。底壁64を、中空体62より薄くしてもよい。特に、少なくともその中心領域65で、底壁64を、2mm未満である最小厚さZminとしてもよい。底壁64は、値Zminに等しい、略一定の厚さを、全体に亘り有してもよい、又は、厚さを、中心領域65で値Zminに達するまで、中空体62から長手方向軸Zまで移動するにつれて徐々に減少させてもよい。
【0069】
既に開示したプリフォームにより、夫々の基壁が全く異なる形状をしたボトルを獲得可能となる。特に、上記で開示した種類のプリフォームを用いて、ボトルを、図4〜図9で示したものと異なる基壁を備えて、獲得することもできる。プリフォームの底壁の形状を適宜選択することで、任意の略所望する表面形状を有せる基壁を含む容器を獲得可能である。
【0070】
図20では、別の他の実施例による圧縮成形プリフォーム41を示す。プリフォーム41には、長手方向軸Zと略直交する鍔縁25で囲む開口端部を有する中空体42を、更に含む。中空体42には、鍔縁25に隣接する位置に設ける比較的薄い略円筒部413と、該略円筒部413と底壁44との間に介在する円錐部414とを更に含む。底壁44を、キューポラ状に形成し、該底壁は、円錐部414の厚さS4より極めて薄い略均一な厚さS4minを有する。例えば、S4minを、2mm未満とし、S4の4分の1又は5分の1としてもよい。
【0071】
プリフォーム41を使用して、比較的広口の容器、例えばタブ型容器又はヨーグルトカップを成形してもよい。
【0072】
上記から明らかなように、圧縮成形プリフォームの底壁を、所望通り厚さを小さくしてもよく、該厚さを任意の規則に従い、任意の所望する容器形状を作製するよう、可変にできる。
【0073】
図22〜図24では、本発明によるプリフォームの幾つかの例について示しており、底壁の厚さを変えた例について、底壁の典型的な4点でその厚さを計測して開示している。図21は、射出形成プリフォームを表す。
【0074】
これらの典型的な4点を文字で表示し、該文字を、考察するプリフォームの種類によって変え、後ろに点の位置を表す数字を付ける。特に、数字4はプリフォームの長手方向軸で計測した厚さを表す。数字3は、長手方向軸を含む平面に関して30度の角度を成す平面に沿って計測した底壁の厚さを表す。数字2は、長手方向軸を含む平面に関して60度の角度を成す平面に沿って計測した底壁の厚さを表す。最後に、数字1はプリフォームの中空体の厚さを表す。
【0075】
図21で示す射出成形プリフォームと図22に示す圧縮成形プリフォームを比較すると、プリフォームの重さを減少させ、その結果プラスチックの消費量を減少可能であることが分かる。実際に、図21に示すプリフォームが2.5グラムであるのに対して、図22で示すプリフォームは、射出成形プリフォームから獲得可能なものと略同様な容器を獲得可能であるが、重さは僅か2グラムである。
【0076】
また、図23及び図24に示すプリフォームでは、射出成形して同様な容器を成形するプリフォームに対して、底壁に選択する厚さプロファイルによって、重量を削減可能になる。
【0077】
このように、当該容器の重量も削減可能である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】従来技術によるプリフォームの縦断面に沿った断面図である。
【図2】射出成形による図1のプリフォームを成形する従来技術の成形型の概略断面図である。
【図3】厚さがどのように従来技術によるプリフォームで変化するかについて示すグラフである。
【図4】本発明によるボトルの第1実施例を示す概略正面図である。
【図5】図4のボトルの縦断面に沿った断面図である。
【図6】図4のボトルの基壁を示す、拡大部分断面図である。
【図7】本発明によるボトルの第2実施例を示す概略正面図である。
【図8】図7の平面VIII-VIIIに沿った概略断面図である。
【図9】図7のボトルの基壁を示す、拡大部分断面図である。
【図10】ボトル用プリフォームの縦断面に沿った断面図である。
【図11】図10のプリフォームを獲得する成形型の、開位置での概略断面図である。
【図12】該成形型について中間位置で示す、図11の様な断面図である。
【図13】該成形型について閉位置で示す、図11の様な断面図である。
【図14】プリフォームの他の実施例を示す、図10の様な断面図である。
【図15】プリフォームの他の実施例を示す、図10の様な断面図である。
【図16】プリフォームの他の実施例を示す、図10の様な断面図である。
【図17】プリフォームの他の実施例を示す、図10の様な断面図である。
【図18】プリフォームの他の実施例を示す、図10の様な断面図である。
【図19】プリフォームの他の実施例を示す、図10の様な断面図である。
【図20】プリフォームの他の実施例を示す、図10の様な断面図である。
【図21】従来技術によるプリフォームの縦断面に沿った断面図であり、4つの特定点での底壁の厚さを示す。
【図22】本発明によるプリフォームの3実施例について表す、図21の様な断面図である。
【図23】本発明によるプリフォームの3実施例について表す、図21の様な断面図である。
【図24】本発明によるプリフォームの3実施例について表す、図21の様な断面図である。
【符号の説明】
【0079】
1 プリフォーム
2 中空体
3 口部
4 底壁
5 中心領域
6 成形型
7 ダイ
8 パンチ
9 成形用チャンバ
13 略円筒部
14 円錐部
15 ネジ部
16 環状突出部
17 襟部
18 外面
19 空洞部
20 可動要素
21 スリーブ
22 所定量の溶融プラスチック
23 平坦部分
24 湾曲部分
25 鍔縁
30 連結ゾーン
31 プリフォーム
32 中空体
34 底壁
41 プリフォーム
42 中空体
44 底壁
51 プリフォーム
52 中空体
54 底壁
55 中心領域
61 プリフォーム
62 中空体
64 底壁
65 中心領域
71 プリフォーム
72 中空体
74 底壁
75 中心領域
81 プリフォーム
82 中空体
83 略一定の断面の部分
84 底壁
91 プリフォーム
92 中空体
93 略一定の断面の部分
94 底壁
95 中心領域
98 外面
99 内面
101 プリフォーム
102 中空体
103 口部
104 底壁
106 成形型
107 ダイ
108 パンチ
109 成形用チャンバ
110 注入導管
111 通路ゾーン
112 スプルー
200 ボトル
201 収容体
202 側壁
203 基壁
204 環状載置部
205 凸部
206 首部
207 連結部
211 外面
300 ボトル
302 側壁
303 基壁
307 連結部
304 突出要素
308 突出要素
309 溝
310 中心ゾーン
413 略円筒部
414 円錐部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮成形プリフォーム(1;31;41;51;61;71;81;91)から得る容器であって、前記容器(200;300)には、支持面に載置することを目的とする基壁(203;303)と、主軸(X)を囲む側壁(202;302)とを含み、前記容器は、前記主軸(X)付近で測定した前記基壁(203;303)の厚さ(C4;P4)を、前記側壁(202;302)の厚さ(C1;P1)の8.2倍以下とすること、を特徴とする容器。
【請求項2】
前記主軸(X)付近で測定した前記基壁(203;303)の厚さ(C4;P4)を、前記側壁(202;302)の厚さ以上にすること、を特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記基壁(203;303)の厚さを、前記主軸(X)から、前記支持面に載置するのに適する前記基壁(203;303)の載置ゾーン(204;308)まで、徐々に減少させること、を特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記載置ゾーン(204;308)付近で、前記基壁(203;303)は、前記側壁(202;302)の厚さと略等しい厚さ(C2;P6)を有すること、を特徴とする請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記載置ゾーン(204;308)には、略連続する環状部(204)を含み、該環状部(204)で、前記容器(200)内側に突出する凸部(205)を囲むこと、を特徴とする請求項3又は4に記載の容器。
【請求項6】
前記主軸(X)付近で測定した前記基壁(203)の厚さ(C4)を、0.22mmから1.8mmの間で可変とすること、を特徴とする請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記主軸(X)と前記環状部(204)との間に介在する中間領域で、前記基壁(203)の厚さ(C3)を、前記側壁(202)の厚さ(C1)の4.5倍以下とすること、を特徴とする請求項5又は6に記載の容器。
【請求項8】
前記中間領域で、前記基壁(203)の厚さ(C3)を、前記側壁(202)の厚さ(C1)以上とすること、を特徴とする請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記中間領域で、前記基壁(203)の厚さ(C3)を、0.22mmから4.5mmの間で可変とすること、を特徴とする請求項7又は8に記載の容器。
【請求項10】
前記載置ゾーン(204;308)には、夫々の突出要素(304)に獲得した複数の載置面(308)を含み、隣接した2突出要素(304)を、前記主軸(X)に対して半径方向に延在する対応する溝(309)で分離すること、を特徴とする請求項3又は4に記載の容器。
【請求項11】
前記主軸(X)付近の前記基壁(303)の厚さ(P4)を、前記側壁(302)の厚さの5倍以下とすること、を特徴とする請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記主軸(X)付近の前記基壁(303)の厚さ(P4)を、0.4mmから2mmの間で可変とすること、を特徴とする請求項10又は11に記載の容器。
【請求項13】
前記基壁(303)には、前記突出要素(304)で囲む中心ゾーン(310)を含み、突出要素(304)付近の前記中心ゾーン(310)の厚さ(P5)を、前記側壁(302)の厚さ(P1)の0.45倍以下にすること、を特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の容器。
【請求項14】
突出要素(304)付近の前記中心ゾーン(310)の厚さ(P5)を、0.4mmから1.8mmの間で可変とすること、を特徴とする請求項13に記載の容器。
【請求項15】
溝(309)付近の前記中心ゾーン(310)の厚さ(P3)を、前記側壁(302)の厚さ(P1)の2.5倍以下とすること、を特徴とする請求項13又は14に記載の容器。
【請求項16】
溝(309)付近の前記中心ゾーン(310)の厚さ(P3)を、0.4mmから1mmの間で可変とすること、を特徴とする請求項15に記載の容器。
【請求項17】
前記中心ゾーン(310)の厚さ(P3、P5)を、前記側壁(302)の厚さ(P1)以上とすること、を特徴とする請求項13乃至16の何れか1項に記載の容器。
【請求項18】
前記側壁(202;302)の厚さ(C1;P1)を、前記側壁(202;302)を前記基壁(203;303)に結合する連結部(207;307)で測定すること、を特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の容器。
【請求項19】
延伸ブロー成形により前記プリフォーム(1;31;41;51;61;71;81;91)から得る、請求項1乃至18の何れか1項に記載の容器。
【請求項20】
ブロー成形を用いて前記プリフォーム(1;31;41;51;61;71;81;91)から得る、請求項1乃至18の何れか1項に記載の容器。
【請求項21】
二段成形法により前記プリフォーム(1;31;41;51;61;71;81;91)から得る、請求項1乃至20の何れか1項に記載の容器。
【請求項22】
一段成形法により前記プリフォーム(1;31;41;51;61;71;81;91)から得る、請求項1乃至20の何れか1項に記載の容器。
【請求項23】
前記基壁(203;303)を、略平滑な外面(211)で囲むこと、を特徴とする請求項1乃至22の何れか1項に記載の容器。
【請求項24】
ボトル形状(200;300)を有すること、を特徴とする請求項1乃至23の何れか1項に記載の容器。
【請求項25】
長手方向軸(Z)に沿って延在する中空体(2;32;42;52;62;72;82;92)と、前記長手方向軸(Z)を横断して延在する底壁(4;34;44;54;64;74;84;94)とを含む、圧縮成形から得るプリフォームであって、前記底壁(4;34;44;54;64;74;84;94)には、前記中空体(2;32;42;52;62;72;82;92)より薄い中心領域(5;55;65;75;95)を有すること、を特徴とするプリフォーム。
【請求項26】
前記中心領域(5;55;65;75;95)の厚さ(Smin;S1min;Tmin;T1min;Wmin;Zmin;S3min;S4min)を、2mm未満とすること、を特徴とする請求項25に記載のプリフォーム。
【請求項27】
前記中心領域(5;55;65;75;95)の厚さ(Smin;S1min;Tmin;T1min;Wmin;Zmin;S3min;S4min)を、1.8mm未満とすること、を特徴とする請求項26に記載のプリフォーム。
【請求項28】
前記中心領域の厚さを、約1mmとすること、を特徴とする請求項27に記載のプリフォーム。
【請求項29】
前記中心領域(75;95)の厚さ(S1min;T1min)を、約0.5mmとすること、を特徴とする請求項27に記載のプリフォーム。
【請求項30】
前記底壁(4;64;74;94)を、前記中空体(2;62;72;92)から前記長手方向軸(Z)へと移動するにつれて、次第に薄くすること、を特徴とする請求項25乃至29の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項31】
前記中空体(32;42)を前記底壁(34;44)に結合する領域で、前記プリフォーム(31;41)の厚さを急激に減少させること、を特徴とする請求項25乃至29の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項32】
前記中心領域(55;65)には、略一定の厚さ(Tmin;Wmin;Zmin)を有すること、を特徴とする請求項25乃至29の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項33】
前記底壁(64;84)には、略一定の厚さ(Tmin;Zmin)を有すること、を特徴とする請求項32に記載のプリフォーム。
【請求項34】
前記底壁(4;34;44;54;74)は、前記中空体(2;32;42;52;72)内側に向かい凹面を有する凹形を持つこと、を特徴とする請求項25乃至33の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項35】
前記底壁(64)は、前記中空体(62)内側に向かい凹面を有する凸形を持つこと、を特徴とする請求項25乃至33の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項36】
前記中心領域(55)は、略平坦形状を有すること、を特徴とする請求項25乃至33の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項37】
前記底壁(84)は、略平坦形状を有すること、を特徴とする請求項36に記載のプリフォーム。
【請求項38】
前記中心領域(5;55;65;75;95)を、略平坦な外面(18)で囲むこと、を特徴とする請求項25乃至37の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項39】
前記中空体(2;32;52;62;72)は、中空の外部形状を有すること、を特徴とする請求項25乃至38の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項40】
前記中空体(82;92)は、中空の角柱形を有すること、を特徴とする請求項25乃至38の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項41】
前記中空体(42)は、円錐形を有すること、を特徴とする請求項25乃至38の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項42】
前記中空体(2;32;42;52;62;72;82;92)には、前記底壁(4;34;44;54;64;74;84;94)と反対側の前記中空体の領域に、容器キャップと係合するのに適する着脱可能な固定手段(15)を備える口部(3)を含むこと、を特徴とする請求項25乃至41の何れか1項に記載のプリフォーム。
【請求項43】
大気温度と等しい温度を有する、請求項25乃至42の何れか1項に記載のプリフォーム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate


【公表番号】特表2009−517295(P2009−517295A)
【公表日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−541845(P2008−541845)
【出願日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【国際出願番号】PCT/IB2006/003330
【国際公開番号】WO2007/060529
【国際公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(505143983)サックミ コーペラティバ マッカニキ イモラ ソシエタ コーペラティバ (8)
【Fターム(参考)】