説明

情報提供装置、方法およびプログラムならびにアルバム作成装置、方法およびプログラム

【課題】ユーザの過去の行動に応じてこれからの訪問に適した場所に関する情報提供を行う。
【解決手段】今までの撮影場所と時間、現在地(操作中のキオスク端末2の場所)を地図データ上に示すとともに、この先現在地から所定の時間内でユーザの現在の移動手段によりユーザが立ち寄ることが可能な箇所をお勧めの未訪問スポットとして示す。例えば、現在地から徒歩10分で到着できる未訪問スポットA、20分で到着できる未訪問スポットB、35分で到着できる未訪問スポットC、45分で到着できる未訪問スポットDを示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの移動場所に応じた情報提供に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、各利用者がそれぞれ訪問した目的地や経由地等の情報を適当なタイミングでナビゲーションユニット及び携帯端末から送信することにより、利用者ごとに履歴としてサービスセンタの訪問地等履歴データ記憶部に蓄積する。車両乗員がサービスセンタに対して経路提供要求を行う場合、ナビゲーションユニットに車両乗員全員の識別IDコードを送信させ、サービスセンタに車両乗員すべての訪問地等履歴データに基づいて目的地までの経路として車両乗員にとって最適な道路を検索させる。そして、その検索結果をサービスセンタからナビゲーションユニットへ向けて送信し、ナビゲーションユニットの映像出力部から車両乗員へ提供する。
【0003】
特許文献2では、情報表示装置と、情報提供装置と通信する通信手段と、通信手段を介して情報提供装置からのデータを情報表示装置に表示する制御手段とを備えた情報配信装置において、制御手段は、情報提供装置からのデータを選別する選別手段により選別された情報のみ表示し、選別手段は、情報提供装置から受信したデータを、ユーザの使用状況により変化する固有情報を用いて設定された選別条件を含む複数の選別条件から構成された第1選別手段により選別し、かつ第1選別手段により抽出された情報を、数値化手段と比較手段から構成された第2選別手段により表示出力可能な状態に選別している。
【特許文献1】特開2002−196665号公報
【特許文献2】特開2005−249606号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザの現在位置や利用状況に応じて情報を提供する装置や方法は従来から存在する。しかし、これらの従来技術ではユーザの移動先を予測し、これに応じて必要な情報を提供することはできない。
【0005】
また、従来技術では、ユーザが観光場所を移動途中で見過ごして記念撮影ができなくても、それを救済する手だてがない。
【0006】
本発明の目的は、ユーザの過去の行動に応じてこれからの訪問に適した場所に関する情報提供を行うことにある。また、ユーザの撮影画像情報(撮影時間や場所など)を基にユーザの移動経路を取得し、これに基づいて想定される「移動先のお勧めスポット」や「見逃したスポット」に関する情報提供や画像提供をすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報提供装置は、第1のユーザの訪問済場所情報の入力を受け付ける入力部と、所望の訪問場所に関する情報である訪問情報と訪問場所の位置情報である訪問位置情報とを対応づけて記録する訪問情報記録部と、入力部の入力した第1のユーザの訪問済場所情報と記録部の訪問位置情報とを照合することで、第1のユーザの訪問に適した訪問場所の位置情報である好適訪問場所位置情報を推定する訪問可能訪問場所推定部と、訪問可能訪問場所推定部の推定した好適訪問場所の位置情報に対応する訪問情報を記録部から抽出する抽出部と、抽出部の抽出した訪問情報を出力する出力部と、を備える。
【0008】
訪問可能訪問場所推定部は、入力部の入力した訪問済場所情報と記録部の訪問位置情報とを照合し、入力部の入力した訪問済場所情報と一致しない訪問位置情報である未訪問訪問場所位置情報を好適訪問場所位置情報に推定する。
【0009】
入力部は、第1のユーザを除く1または複数のユーザである第2のユーザの訪問済場所情報の入力を受け付け、記録部の訪問場所ごとに、訪問場所と一致する訪問済場所情報を所定の期間内に入力した第2のユーザの総数を計数し、計数された総数を訪問場所ごとに対応づけて記録部に記録する訪問場所訪問者数管理部を備え、訪問可能訪問場所推定部は、入力部の入力した第1のユーザの訪問済場所情報と記録部の訪問位置情報とを照合することで、第1のユーザの訪問済場所が第2のユーザの多数派の訪問済場所と一致するか否かを判断し、第1のユーザの訪問済場所が第2のユーザの多数派の訪問済場所と一致するか否かに応じて、第1のユーザの訪問済場所情報以外の位置情報のうち第2のユーザの多数派の訪問済場所である定番スポットに対応する訪問位置情報を好適訪問場所位置情報に推定する。
【0010】
訪問可能訪問場所推定部は、第1のユーザの訪問済場所が第2のユーザの少数派の訪問済場所と一致するか否かに応じて、第2のユーザの少数派の訪問済場所である穴場スポットに対応する位置情報を好適訪問場所位置情報に推定する。
【0011】
記録部は、訪問場所への到達経路を示す経路情報を訪問場所および訪問場所の位置情報に対応づけて記録し、訪問可能訪問場所推定部は、入力部の入力した訪問済場所情報と記録部の訪問位置情報とを照合することで、入力部の入力した訪問済場所情報に対応する経路情報を特定した上、特定された経路情報に沿って到達可能な訪問場所の位置情報を好適訪問場所位置情報に推定する。
【0012】
訪問済場所情報は、撮影画像の付帯情報として記録された撮影位置情報を含む。
【0013】
出力部は、訪問情報を所定の印刷装置または表示装置に出力する。
【0014】
本発明に係る情報提供方法は、第1のユーザの訪問済場所情報の入力を受け付けるステップと、所望の訪問場所に関する情報である訪問情報と訪問場所の位置情報である訪問位置情報とを対応づけて記録装置に記録するステップと、入力した第1のユーザの訪問済場所情報と記録装置の訪問位置情報とを照合することで、第1のユーザの訪問に適した訪問場所の位置情報である好適訪問場所位置情報を推定するステップと、推定した好適訪問場所の位置情報に対応する訪問情報を記録装置から抽出するステップと、抽出した訪問情報を出力するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0015】
この情報提供方法をコンピュータに実行させるプログラムも本発明に含まれる。
【0016】
本発明に係るアルバム作成装置は、第1のユーザの撮影画像である第1撮影画像、第1撮影画像の撮影場所情報および第1撮影画像の撮影日時の入力を受け付けるとともに、第1のユーザを除く1または複数のユーザである第2のユーザの撮影画像である第2撮影画像、第2撮影画像の撮影場所情報および第2撮影画像の撮影日時の入力を受け付ける入力部と、第1撮影画像、第1撮影画像の撮影場所情報および第1撮影画像の撮影日時を対応づけて記録するとともに、第2撮影画像、第2撮影画像の撮影場所情報および第2撮影画像の撮影日時を対応づけて記録する画像情報記録部と、画像情報記録部に記録された第1撮影画像の撮影日時および撮影場所に基づいて、第1のユーザの移動経路を推測する移動経路推測部と、複数の画像を所定のレイアウトにより配置したアルバムの作成に際し、第1撮影画像の撮影場所情報と一致せずかつ移動経路推測部の推測した第1のユーザの移動経路に沿った撮影場所情報に対応する第2撮影画像を画像情報記録部から特定する補充候補画像特定部と、第1撮影画像と補充候補画像特定部の特定した第2撮影画像とを所定のレイアウトで配置したアルバムを作成可能なアルバム作成部と、を備える。
【0017】
入力部は、第1撮影画像の撮影条件の入力を受け付けるとともに、第2撮影画像の撮影条件の入力を受け付け、画像情報記録部は、第1撮影画像と第1撮影画像の撮影条件を対応づけて記録するとともに、第2撮影画像と第2撮影画像の撮影条件を対応づけて記録し、補充候補画像特定部は、複数の画像を所定のレイアウトにより配置したアルバムの作成に際し、第1撮影画像の撮影場所情報と一致せず、第1撮影画像の撮影条件と一致し、かつ移動経路推測部の推測した第1のユーザの移動経路に沿った撮影場所情報に対応する第2撮影画像を画像情報記録部から特定する。
【0018】
撮影条件は、撮影日時の属する季節、時間帯および撮影時の気象状況のうち少なくとも1つを含む。
【0019】
本発明に係るアルバム作成方法は、第1のユーザの撮影画像である第1撮影画像、第1撮影画像の撮影場所情報および第1撮影画像の撮影日時の入力を受け付けるとともに、第1のユーザを除く1または複数のユーザである第2のユーザの撮影画像である第2撮影画像、第2撮影画像の撮影場所情報および第2撮影画像の撮影日時の入力を受け付けるステップと、第1撮影画像、第1撮影画像の撮影場所情報および第1撮影画像の撮影日時を対応づけて所定の記録媒体に記録するとともに、第2撮影画像、第2撮影画像の撮影場所情報および第2撮影画像の撮影日時を対応づけて所定の記録媒体に記録するステップと、記録された第1撮影画像の撮影日時および撮影場所に基づいて、第1のユーザの移動経路を推測するステップと、複数の画像を所定のレイアウトにより配置したアルバムの作成に際し、第1撮影画像の撮影場所情報と一致せずかつ移動経路推測部の推測した第1のユーザの移動経路に沿った撮影場所情報に対応する第2撮影画像を記録媒体から特定するステップと、第1撮影画像と特定した第2撮影画像とを所定のレイアウトで配置したアルバムを作成するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0020】
上記のアルバム作成方法をコンピュータに実行させるアルバム作成プログラムも本発明に含まれる。
【発明の効果】
【0021】
この発明によると、ユーザが未訪問のスポットのうち、これから訪問可能なスポットの情報、他のユーザの大多数が関心を寄せているあるいは寄せていないスポットの情報、ユーザが移動途中で見逃したスポットに関する情報を提供できる。また、ユーザが移動途中で見逃したスポットがあり、そこで撮影がされなかった場合でも、他人がそこで撮影した画像であって撮影条件が自分の撮影した画像と一致するものを用いて、アルバムを作成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
[発明の概要]
図1は本発明の好ましい実施形態に係る情報提供システムの概略構成を示す。このシステムは、データセンタ1、1または複数のキオスク端末2とを含み、キオスク端末2は、インターネット5のネットワークなどを介してデータセンタ1と通信可能であるとともに、携帯電話やポータブルメディアプレーヤなどの情報通信機器3と通信可能である。図1では便宜上2つのキオスク端末2a、2bを示しているが、3つ以上のキオスク端末がデータセンタ1と接続されていてもよい。
【0023】
データセンタ1は、各情報通信機器3に提供する地図情報および地点情報を蓄積した地図データベース(例えばカーナビシステムで使用される地図データを記録したDVDやハードディスクその他の大容量記憶媒体)、スポット位置情報(ある特定の神社仏閣、レストラン、遊戯施設、山、川、名所その他、一般人が訪問ないし利用可能な場所である「スポット」の位置情報や、スポット分類情報(スポットを用途に従って分類した場合の、その分類を示す情報)、スポット属性(定番、穴場など)その他を含むスポット情報、各情報通信機器3のユーザ情報(ユーザID、機器ID、ユーザの個人情報など)、あるいは各情報通信機器3から送られてきた写真情報、位置情報、撮影日、情報登録日を蓄積するスポットデータベースを備えている。
【0024】
スポット分類情報は、単層構造でなく多層構造でもよい。ここでは、スポット分類情報は、買い物スポット、食事スポット、観光スポットなどの大分類を含み、さらに大分類に従属する小分類も含むものとする。例えば、「買い物スポット」の大分類には、洋服店、靴店、雑貨店、書店などの小分類が従属する。あるいは、「食事スポット」の大分類には、和食、中華、イタリアン、無国籍などの小分類が従属する。あるいは、「観光スポット」の大分類には、動植物園、温泉、公園などの小分類が従属する。
【0025】
地図情報は、スポットデータベースのスポット位置情報(スポットの識別情報)と関連づけられたスポット、建物、道路、河川などの識別物を表現するための画像情報あるいは線分情報、識別物の名称のテキスト情報を有している。また、この地図データは、各地の道路に沿って定義された識別物の位置情報(緯度や経度や高度)が記録された階層や、道路に沿って各識別物を繋ぐルートおよびルートに沿ったユーザの移動距離を算出可能な距離情報が記録された階層を、それぞれ含んでいる。スポットデータは、スポット位置情報と一対一に対応付けられた住所情報を有している。また位置情報には、住所情報の他に、電話番号、郵便番号、名称情報(スポット名、会社名、駅名、バス停名など)が対応づけられている。
【0026】
さらに、スポットデータベースには、スポット位置情報と同一または近接した(例えば両者の距離誤差が5m以内)撮影場所情報を有する画像データが、スポット位置情報と対応づけられて記録されている。この画像データは、情報通信機器3からキオスク端末2を介してデータセンタ1に送信されたものである。当該画像データには、各種付帯情報や、送信元となった情報通信機器3の機器IDまたはユーザIDがさらに対応づけられており、誰がいつどこでどのような撮影条件で撮って送った画像であるか、スポット情報と対応づけて識別できるようにしている。
【0027】
また、各キオスク端末2は、プリンタ4と接続されており、プリントデータをプリンタ4に出力する。各キオスク端末2で生成されたプリントデータはデータセンタ1からプリンタ4cに出力することもできるし、データセンタ1自身がプリントデータを生成してプリンタ4cに出力することもできる。
【0028】
キオスク端末2は、赤外線通信やBluetoothなどの無線通信、あるいはUSBケーブルなどを介した有線通信によって所望の情報通信機器3と通信し、画像ならびにその付帯情報を受信する。また、キオスク端末2は、所望のスポット情報の検索をデータセンタ1に依頼し、これに応じてデータセンタ1が検索して送信したスポット情報を受信し、これを情報通信機器3に転送して提供する。
【0029】
データセンタ1、キオスク端末2は、各々、操作部(キーボード、マウスその他のポインティングデバイス、タッチパネルなど)、表示部(液晶ディスプレイおよびオンボードグラフィックカードなど)、通信部(ネットワークカードなど)、情報処理部(CPU、マイクロコンピュータなど)、記憶部(RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD、CD−RWその他のコンピュータ読み取り可能な記録媒体)、情報読み取り/書き込み部(CD−RWドライブなど)の全部または一部を備えたパソコンなどで構成される。各部の動作は、情報処理部によって統括制御される。情報処理部による各部の制御を規律するプログラムは記憶部に記憶されている。
【0030】
キオスク端末2は、USBポートやLANなどのプリントデータ通信部を介してプリンタ4と接続されている。キオスク端末2の通信部は、データセンタ1から地図情報や当該地図情報と関連づけられたお勧めスポット情報などの各種情報を受信する。表示部は、データセンタ1から受信した地図情報やお勧めスポット情報を表示する。また、データセンタ1から受信した地図情報やお勧めスポット情報は情報処理部にてプリントデータに変換され、プリンタ4に出力して印刷できる。
【0031】
情報通信機器3は、撮像部(撮像レンズ、固体撮像素子、画像処理回路)もしくは画像記録部(フラッシュメモリ)、操作部(テンキーなど)、表示部(液晶ディスプレイなど)、通信部(ネットワークカードなど)、情報処理部(CPU、マイクロコンピュータなど)、記憶部(RAM、ROM、メモリカードなどの記録媒体)、情報読み取り/書き込み部(メモリカードリーダ/ライタなど)の全部または一部を備えた携帯電話などで構成される。また、情報通信機器3は、撮像部による記録用画像の撮影時の時刻情報を出力するRTC(リアルタイムクロック)および撮像部による記録用画像の撮影時の位置情報を出力するGPS受信機も備えている。撮像部によって得られた画像データは、撮像時にGPS受信機から得られた位置情報、RTCから得られた時刻情報が付帯情報として対応づけられ、記録される。例えば、EXIFファイルのタグ情報(GPS IFD)としてGPS位置情報を記録すればよい。その他、ネットワーク5を介して接続されたデータサーバから取得された各種の撮影時情報(気象情報など)も撮影画像の付帯情報として記録することもできる。
【0032】
図2は本システムで実行される情報提供処理のフローチャートを示す。この処理の各ステップは、キオスク端末2あるいはデータセンタ1の情報処理部(CPU)によって制御される。またこの処理内容を記述したプログラムはキオスク端末2あるいはデータセンタ1の記憶部(メモリ)に記憶されている。
【0033】
S1では、キオスク端末2は、情報通信機器3から画像の入力を受け付ける要求を受信したか否かを判断する。YESの場合はS2、NOの場合はS6に進む。
【0034】
S2では、キオスク端末2は、情報通信機器3からユーザが任意に撮影した画像の入力を受け付ける。この際、情報通信機器3からユーザ識別情報(MACアドレスなど)も受けとる。
【0035】
S3では、キオスク端末2は、画像の入力が正常に終了したか否かを判断する。YESの場合はS4に進み、NOの場合はS2に戻る。
【0036】
S4では、キオスク端末2は、情報通信機器3から受け付けた画像を登録するようデータセンタ1(オンラインストレージ)に要求する指示が、タッチパネル操作などで入力されたか否かを判断する。YESの場合はS5、NOの場合はS6に進む。
【0037】
S5では、データセンタ1は、キオスク端末2からの要求に応じて、キオスク端末2から画像を受信し、データベースに登録する。この際、情報通信機器3のユーザのユーザID、情報通信機器3の機器ID、ユーザの個人情報、情報通信機器3から送られてきた写真情報、位置情報、撮影日、情報登録日、撮影条件情報などの各種付属情報を画像に対応づけて登録する。少なくとも画像の登録者を判別するには、ユーザIDかその代替物である機器ID(例えばMACアドレス)の対応づけが必要であろう。
【0038】
S6では、キオスク端末2は、タッチパネル操作などにより、スポット検索条件の入力を受け付ける。スポット検索条件とは、スポットに関連する条件、画像に関連する条件、スポットおよび画像に共通する条件の3種類がある。スポットに関連する条件としては、例えば、「未訪問である」、「穴場である」、「入力画像に対応するスポットと関係がある」、「特定地域(特定範囲)内である」、「入力画像の撮影経路上に位置している」、「特定の場所から特定の時間内に訪問できる経路上にある」が挙げられる。画像に関連する条件としては、例えば、「特定の撮影条件(季節、天気、時間など)で撮影されている」、「入力画像に近い撮影条件で撮影されている」、「入力画像の撮影位置・時間を補間する画像である」が挙げられる。スポットおよび画像に共通する条件としては、例えば、「最近よく利用(情報追加/参照)されいている」が挙げられる。キオスク端末2は、入力された検索条件をデータセンタ1に送り、検索条件に合致するスポット属性を有するスポット情報の検索を要求する。
【0039】
S7では、データセンタ1は、キオスク端末2から受信した検索条件に対応するスポット情報をデータベースから検索する。そして、該当するスポット情報あるいは画像があれば、それをキオスク端末2に送信する。
【0040】
S8では、キオスク端末2は、データセンタ1からスポット情報あるいは画像を受信し、それをディスプレイに表示する。あるいは、受信したスポット情報あるいは画像のプリントデータを作成してプリンタ4に出力する。受信した画像は、単独で、あるいはスポット情報とともに、プリントデータに変換されてプリンタ4に出力してもよい。
【0041】
検索条件とは、一次元的な情報に限らないし、また、ユーザから入力された情報そのものでなく、それを組み合わせるなど各種の加工をしたものでもよい。
【0042】
例えば、ある画像1、画像2、画像3、画像4と、それらの画像の付属情報として、画像1の撮影場所座標(X1,Y1)および撮影時刻(9:10−9:50)、画像2の撮影場所座標(X2,Y2)および撮影時刻(10:30−10:45)、画像3の撮影場所座標(X3,Y3)および撮影時刻(11:00−11:20)、画像3の撮影場所座標(X4,Y4)および撮影時刻(11:45−12:30)がキオスク端末2に入力されてデータセンタ1に送信されたとする。
【0043】
この場合、データセンタ1は、画像1、画像2、画像3、画像4の撮影場所および撮影時刻と、ユーザが現在操作しているキオスク端末2の場所および操作時刻から、撮影者の辿った移動経路と移動速度を把握し、その後の移動経路を予測する。移動経路については、予めデータベースに記憶した地図情報の道路や鉄道経路と今まで辿った移動経路とを照合することで予測できる。移動速度については、各撮影場所間の距離と撮影時刻とに基づいて概算できる。また、移動速度に基づいて、徒歩、車、電車などの移動手段の推測もできる。
【0044】
そして、図3に示すように、今までの撮影場所と時間、現在地(操作中のキオスク端末2の場所)を地図データ上に示すとともに、この先現在地から所定の時間内でユーザの現在の移動手段によりユーザが立ち寄ることが可能な箇所をお勧めの未訪問スポットとして示す。図3では、現在地から徒歩10分で到着できる未訪問スポットA、20分で到着できる未訪問スポットB、35分で到着できる未訪問スポットC、45分で到着できる未訪問スポットDが示されている。
【0045】
各お勧めスポットには、そのスポットのイメージや説明文などを付随させてもよい。例えば図3では、各未訪問スポットの名称の一覧を地図データ左側に示している。このデータは表示手段に出力されて表示してもよいし、プリンタ4に出力してプリントされてもよい。あるいは、情報通信機器3に送信してもよいが、その際データそのものが外部に流出するから、情報提供の対価を決済してもよい。
【0046】
各お勧めスポットは、データベースに登録されたもののうち、現在地から所定時間内に到達可能なものすべてを出力するのでなく、その中からユーザのニーズに合ったものを選別して出力してもよい。
【0047】
例えば、訪問済みのスポットのすべてが、データベースで「定番」に分類されているスポットである場合、ユーザは定番スポットを廻っていると判断し、現在地から到達可能なスポットのうち定番に分類されているもののみを提示する。逆に意外性を持たせるため「穴場」に分類されているスポットを提示してもよい。また、「閉店予定」に分類されているスポットを提示しないようにしてもよい。ただし、ユーザの「全部提示する」旨の指示に応じて、現在地から所定時間内に到達可能なものすべてを提示してもよい。
【0048】
あるいは、図4に示すように、今までの撮影場所と時間、現在地(操作中のキオスク端末2の場所)を地図上に示すとともに、この先現在地から矢印で示されたお勧めルートに沿って移動すると予測されるスポットとそのスポットでの滞在予定時刻を示す。図4では、現在地を基準にして、スポットAの滞在予定時刻は13:00−14:00、スポットBの滞在予定時刻は14:10−14:30、スポットCの滞在予定時刻は15:00−15:30であることを示す。なお、スポットDは現在地からの移動経路として予測されておらず、お勧めスポットA〜Bとは異なる色で示され、滞在予定時刻は示されていない。
【0049】
各お勧めスポットには、そのスポットのイメージや説明文などを付随させてもよい。例えば図4では、各スポットの名称とそこでの滞在時間、旅程終了時間を地図データ左側に示している。このデータは表示部に出力されて表示してもよいし、プリンタ4に出力してプリントされてもよい。あるいは、情報通信機器3に送信してもよいが、その際データそのものが外部に流出するから、情報提供の対価を決済してもよい。
【0050】
また、予測したルートがユーザの実際に移動しようとするルートと異なる場合、実際に移動するルートをユーザからの入力操作で選択させ、その選択されたルートに沿ったお勧めスポットを提示してもよい。例えば、当初の予測ではルートIが移動経路であったが、ユーザの選択でルートIIが移動経路に選択された場合、ルートIIに沿ったお勧めスポットEやFを提示する。移動経路に限らず、移動速度や移動手段もユーザが任意に選択できるようにし、選択された移動速度、移動手段、移動経路に応じて提示するお勧めスポットを変化させてもよい。
【0051】
また、キオスク端末2は、あるユーザID(=ユーザA)入力された画像で画像プリントを作成する旨の指示が入力された場合、お勧めスポットとして提示した場所と、情報通信機器3から入力された画像の付属情報で示される撮影位置情報とを照合し、お勧めスポットとして提示した場所として提示したにもかかわらず撮影がされなかったスポットを特定する。そして、キオスク端末2は、当該撮影がされなかったスポットでユーザA以外のユーザ、例えばユーザBが撮影してデータベースに登録された画像を、ユーザAから入力された画像とともにアルバムに配置する。こうすることで、ユーザが立ち寄らなかったお勧めスポットの画像をアルバムに補充できる。
【0052】
この際、単にスポットが同じでなく、ユーザAがキオスク端末2に立ち寄ったときの撮影条件と一致または類似した撮影条件で撮影された画像を探し出すとよい。撮影条件とは、年月日、時間帯、気象条件などを含み、データベースの各画像に対応する付属情報のうち、これらの条件が多く一致または類似するものを特定し、それに対応する画像を補完候補画像に決定する。なお気象条件はインターネット5を介して接続された気象データ提供サーバから受信できる。
【0053】
むろん、他人の画像をアルバムに補充するか否かはユーザが自由に選択できてもよく、ユーザ操作により他人の画像による補充を「否」と設定すれば、補充は行わず、補充を「可」と設定した場合にのみ他人の画像による補充を実施する。
【0054】
アルバムにおける他人の画像の配置位置は、ユーザが実際に行った場所およびその場所を訪問した経路や時間との関係で決める。
【0055】
例えば、ユーザAがアルバムに出力すべき画像として、画像I1、I2、I3、I4、I5を選択したが、13:00に撮影された画像I4と15:00に撮影された画像I5との間はに何もアルバム出力すべき画像が選択されていないとする。
【0056】
この場合、ユーザAが13−15時の間に移動していた経路で訪問せずあるいは訪問したが画像を撮影しなかったお勧めスポットがあれば、そのスポットの場所を付属情報とするユーザA以外のユーザIDに対応づけて登録された画像Xをデータベースから抽出する。そして、画像Xを、画像I4と15:00に撮影された画像I5との間に位置するようアルバム台紙にレイアウトする。こうすると、アルバム上の配置で画像間の時間的場所的連続性が保たれ、他人の撮影した画像を挿入したことによる見た目の違和感が少ない。
【0057】
あるいは、13−15時と同様に、撮影時間間隔が2時間空いている10:00−12:00の間に画像を挿入してもよい。
【0058】
また、撮影した場所と場所との間が他の撮影場所間の距離的間隔よりも長い場合、その間に位置するスポットで撮影された画像を挿入してもよい。例えば図3のようなスポットI1とI2で撮影された画像はあるが、スポットDで撮影された画像がない場合、他人がスポットDで撮影した画像を、アルバム台紙上でI1とI2の間に配列する。
【0059】
つまり、訪問したスポット間の時間的距離的な離隔が生じている部分を補間することで、あたかも時間的距離的な連続性を保って撮影を行ったような画像配置を実現できる。
【0060】
なお、図3や図4のような地図情報をアルバムに挿入してもよい。
【0061】
[情報提供処理]
情報提供処理において、キオスク端末2から入力される検索条件と、その入力された検索条件に対応してデータセンタ1がデータベースから検索してキオスク端末2に送信するお勧めスポット情報は、具体的には、例えば以下のように提供される。説明の都合上、以下の例では、MACアドレス「000E0C」の情報通信機器3のユーザがキオスク端末2aに対して検索条件を入力するものとするが、当然ながら、その他のMACアドレス、その他のキオスク端末でも同様な処理が可能である。
【0062】
(1)検索条件として「未訪問スポット」が入力された場合
キオスク端末2aの操作部から入力ないし指定された検索条件が、MACアドレス「000E0C」の情報通信機器3のユーザの「未訪問スポット」である場合、キオスク端末2aの情報処理部は、「未訪問スポット」の検索条件がMACアドレス「000E0C」のユーザから入力された旨を示す情報、および、MACアドレス「000E0C」のユーザから入力された画像の撮影場所情報を含む検索要求を、通信部およびネットワーク5を介してデータセンタ1に送信するよう送信部を制御する。
【0063】
データセンタ1の通信部は、キオスク端末2aからネットワーク5を介して送信された検索要求を受信すると、情報処理部は、検索要求に含まれる検索条件「未訪問スポット」を識別し、MACアドレス「000E0C」に基づき、データベースから、MACアドレス「000E0C」のユーザの「未訪問スポット」と「訪問済みスポット」を特定した地図データ(案内マップ)の作成を開始する。
【0064】
すなわち、まずデータセンタ1の情報処理部は、キオスク端末2から受信した検索条件「未訪問スポット」、MACアドレス「000E0C」、画像データ、撮影位置情報、撮影日時、情報登録日時を対応づけて記録するよう記録部(データベース)を制御する。
【0065】
次に、情報処理部は、データベースに記録された、MACアドレス「000E0C」に対応する撮影位置情報とスポット位置情報とを照合し、それらが一致するか否かで、MACアドレス「000E0C」のユーザAがデータベースに登録されたいずれかのスポットを訪問して撮影を行ったか否かを判断する。ただし、データベースに登録された全てのスポット位置情報を照合する必要はない。例えば、検索要求を送ってきたキオスク端末2の端末識別情報に基づいて、キオスク端末2の設置箇所の周辺領域(例えばキオスク端末の設置場所から半径1000メートルの円周内の領域)をカバーする地図情報(周辺地図情報)を地図データベースから取得し、かつ、その周辺領域に包含されるスポット位置情報を撮影位置情報と照合する。
【0066】
そして、情報処理部は、撮影場所情報と一致しないスポット位置情報があれば、この位置情報を「未訪問スポット」として、上記地図データベースから取得した周辺地図情報の上にプロットする。一方、これまでの足跡を容易にユーザに把握させるため、撮影場所情報と一致するスポット位置情報があれば、この位置情報を「訪問済みスポット」として、上記地図データベースから取得した周辺領域の地図情報の上ににプロットしてもよい。そして、情報処理部は、指定された検索条件に合致したスポット(ここでは未訪問スポット)のプロットされた地図情報(案内マップ)を、一時的に記憶部(RAM)に格納した後、この記憶部に記憶された案内マップを、検索要求を送ってきたキオスク端末2に送信するよう通信部を制御する。
【0067】
この際、未訪問スポットに対応づけられた、MACアドレス「000E0C」以外の機器IDを送信元とする画像も合わせてキオスク端末2に送信されてもよい。つまり、ユーザAがまだ行っていないスポットで他人が撮った画像(他人画像)をユーザAが参照し、その実際の現場をイメージして、ユーザが本当にそこに行く価値があるかを予め判断させることができる。
【0068】
案内マップは、ネットワーク5を介してデータセンタ1からキオスク端末2aに送信される。キオスク端末2aの情報処理部は、案内マップを通信部を介して受信すると、それを表示するよう表示部を制御する。また、操作部から案内マップのプリント指示が入力された場合は、プリンタ4aに案内マップのプリントデータを出力して、これをプリントさせる。案内マップの他、他人画像も合わせて受信した場合は、これを表示したりプリントさせることもできる。なお、他人画像のプリントは、著作権保護の関係から、当該他人画像を撮影したユーザの情報通信機器3の操作部から「プリント可」の指定があった場合のみ行うことができるものとする。
【0069】
(2)検索条件として「定番」あるいは「穴場」が入力された場合
この検索条件に従った情報提供処理の前提として、スポット属性が「定番」であるか「穴場」であるかを決めるスポット属性管理処理が行われる。
【0070】
すなわち、データセンタ1の情報処理部は、通信部を介して各キオスク端末2a、b・・から不特定多数の情報検索要求を受信すると、これらを一時的に記憶部(RAM)に格納する。そして、記憶部の検索要求に含まれる撮影日時が、スポット属性の決定に利用する検索要求のサンプリング期間(例えば2008年4月1日0時0分から2008年4月30日24時0分)に含まれるか否かを判断する。そして、撮影日時がサンプリング期間に含まれていると判断した場合、この検索要求に含まれる撮影日時および撮影場所情報を対応づけ、訪問履歴情報としてデータベースに登録する。
【0071】
次に、データセンタ1の情報処理部は、スポット属性の確定日時(例えば2008年4月30日24時0分)が到来したことに応じて、訪問履歴情報の数を同一のスポットごとに集計する。すなわち、各訪問履歴情報に含まれる撮影場所情報とデータベースのスポット情報とを照合し、両者が一致する場合(あるいはその誤差が1〜2mなど所定の範囲内にある場合)、その撮影場所情報の来訪者数を1だけインクリメントする。これを全ての訪問履歴情報について行うことで、サンプリング期間中に各スポットに訪問して撮像を行ったユーザの数を集計する。集計した訪問者数は、各スポット情報に対応づけてデータベースに記録する。
【0072】
次に、データセンタ1の情報処理部は、各スポットに対応する訪問者数に基づいて、各スポットの人気度を算出する。例えば、各スポットに対応する訪問者数を、訪問履歴情報の総数で割った数を、訪問頻度とする。
【0073】
そして、データセンタ1の情報処理部は、各スポットの訪問頻度と所定の定番閾値(例えば0.70)とを比較する。比較の結果、訪問頻度が定番閾値を超過していれば、当該スポットに対応づけられたスポット属性「定番」をデータベースに登録する。比較の結果、訪問頻度が定番閾値を超過していておらず、かつ所定の穴場閾値(例えば0.20)を下回っていなければ、当該スポットに対応づけられたスポット属性「通常」をデータベースに登録する。比較の結果、訪問頻度が穴場閾値を下回っていれば、当該スポットに対応づけられたスポット属性「穴場」をデータベースに登録する。
【0074】
この訪問頻度の算出および訪問頻度と定番閾値/穴場閾値との比較によるスポット属性の登録を、各スポットについて行い、各スポットの属性を確定する。サンプリング期間は任意に設定でき、月、年のような長期的なトレンド、あるいは日、週のような短期的なトレンドも把握できる。複数の異なるサンプリング期間を同時に設定してもよい。
【0075】
以上のような属性管理処理を実施した後に初めて、キオスク端末2での「定番」あるいは「穴場」の検索条件の入力を有効化する。
【0076】
キオスク端末2で検索条件として「定番」が入力されれば、データセンタ1の情報処理部は、スポット属性「定番」の対応づけられたスポットを周辺地図情報にプロットする。
【0077】
キオスク端末2で検索条件として「穴場」が入力されれば、データセンタ1の情報処理部は、スポット属性「穴場」の対応づけられたスポットを周辺地図情報にプロットする。
【0078】
後は上述と同様、案内マップはキオスク端末2に送られ表示されたりプリント出力されたりする。この際、「定番」あるいは「穴場」スポットに対応づけられた、MACアドレス「000E0C」以外の機器IDを送信元とする画像も合わせてキオスク端末2に送信されてもよい。「定番」の場合、全ての画像を送る必要はなく、後述のように構図解析を行い、典型的な構図(複数の画像に共通する構図)を持つ画像を1つ選んで送信する。「穴場」の場合、意外性を持たせるため、任意の画像を1つ選んで送信する。こうすれば、「定番」あるいは「穴場」スポットとは一体どういう場所なのか、事前情報を全く持たないユーザが興味を抱くように知らせることができる。
【0079】
なお、検索要求とともに送られてきた画像の構図をスポット属性の決定に用いてもよい。例えば、不特定多数の情報検索要求に含まれる画像のうち特定の撮影場所に対応するものについて構図解析(例えば人物主要被写体の位置検出や特定の物体検出)を行い、構図解析の結果、異なるユーザ間での撮影画像の構図の共通性の有無を判断する。例えば画像の多数派に共通して同じ物体被写体(例えば著名な寺院の全体像)が含まれていれば、スポット属性「定番」を対応づけてデータベースに記録しておく。
【0080】
(3)検索条件として「入力画像に対応するスポットと関係がある」が入力された場合
この検索条件に対応する前提として、データセンタ1のデータベースには、所望のスポットに関連するスポットである関連スポット情報と関連スポットの位置情報とを対応づけて記録しておく。この関連スポットは、所望のスポットと距離が一定範囲内にあるようなものである。
【0081】
データセンタ1の情報処理部は、検索条件として「入力画像に対応するスポットと関係がある」が入力された場合、データベースに記録された、MACアドレス「000E0C」に対応する撮影位置情報とスポット位置情報とを照合し、照合の結果、撮影位置情報に一致すると判断されたスポット位置情報(訪問済みスポット)に対応する関連スポット情報および関連スポットの位置情報を抽出する。
【0082】
データセンタ1のデータベースにおいて、訪問済みスポットおよび関連スポットのそれぞれに個別にスポット分類情報が対応づけられていれば、さらに、それらのスポット分類情報同士の照合が行われる。まず、訪問済みスポットおよび関連スポットに対応する小分類同士を比較照合し、それらが合致すれば、当該関連スポットは、当該訪問済みスポットに対応する関連スポット情報として抽出される。もし訪問済みスポットおよび関連スポットに対応する小分類同士が合致しない場合、訪問済みスポットおよび関連スポットに対応する大分類同士を比較照合し、それらが合致すれば、当該関連スポットは、当該訪問済みスポットに対応する関連スポット情報として抽出される。小分類も大分類も一致しない場合、当該訪問済みスポットに対応する関連スポット情報を抽出しない。
【0083】
こうすると、訪問済みスポットに近く、かつスポット分類情報も訪問済みスポットと共通する関連スポットが抽出される。例えば、ユーザが公園ばかりを訪問していれば、関連スポットとして公園が抽出されることになろう。
【0084】
データセンタ1の情報処理部は、関連スポットの位置情報を周辺地図情報にプロットする。
【0085】
後は上述と同様、案内マップはキオスク端末2に送られ表示されたりプリント出力されたりする。この際、関連スポットの位置情報と同一の撮影位置情報を有する画像であって、MACアドレス「000E0C」以外の機器IDを送信元とする画像も合わせてキオスク端末2に送信されてもよい。
【0086】
(4)検索条件として「特定地域内」が入力された場合
この検索条件は、「現在位置から半径500m」以内とか、「現在位置から半径1000m」以内とか、キオスク端末2の操作部で具体的な範囲を指定できるものとし、データセンタ1の情報処理部は、キオスク端末2で指定された範囲を周辺地図情報のカバーする領域とみなして、地図情報を地図情報データベースから取得する。この検索条件を単独で指定しても、周辺地図情報が表示されるだけになってしまうが、他の検索条件と組合せると利便性が上がる。例えば検索条件として「現在位置から半径500m」AND「定番」AND「未訪問」が指定されていれば、スポット属性「定番」および「未訪問」の対応づけられたスポットを「現在位置から半径500m」の周辺地図情報にプロットし、案内マップを送信する。
【0087】
(5)検索条件として「入力画像の撮影経路上に位置している」が入力された場合
この前提として、地図情報データベースには、所望の位置から所望のスポットに至ることが可能な道路、路線といったルート(到達ルート)が記録されており、到達ルートを指定すると、所望の位置から指定された到達ルートで到着できるスポットが地図情報データベースから検索できるものとする。また、地図情報データベースの各到達ルートと、各到達ルートの途中に位置するスポット情報との間にはリンク情報が付加されているものとする。
【0088】
例えば、図3のように、キオスク端末2aの設置位置(現在位置G)を中心とした周辺地図情報において、現在位置Gに面したルートXは、西方向に進むと、まずスポットAにあたり、さらにルートXに沿って西に移動するとルートIとIIに分岐し、ルートIに沿って移動するとスポットC、ルートIIに沿って移動するとスポットBに到達できることが地図データとして記録されているものとする。
【0089】
キオスク端末2aから検索条件として「入力画像の撮影経路上に位置している」が入力された場合、データセンタ1の情報処理部は、受信した検索要求に含まれる撮影場所情報を、対応する撮影日時の時系列順に沿ってソートし、過去の撮影場所の移動ルートを特定する。
【0090】
これは例えば、図4のように、1番目の撮影場所I1から2番目の撮影場所I2へは、ルートαを北上してルートX・α・β・γの分岐点Jに到達したあと、ルートβを東進して2番目の撮影場所I2に移動し、その後ルートβを西進して分岐点Jに到達した後、ルートγを東進して撮影場所I3に移動し、その後、ルートγを西進して分岐点Jに戻り、さらにルートXを西進して現在地Gに到達していることを特定する。
【0091】
データセンタ1の情報処理部は、特定された過去の撮影場所の移動ルートに基づいて、これからユーザのとるルートを予測する。これからユーザのとるルートの予測は、周辺地図情報から、通過済みのルートを予測移動経路から除外することで行われる。例えば、周辺地図情報において現在地Gから移動可能なルートX、I、II、α、β、γのうち、ユーザAの通過済みのルートα・β・γを除外し、残ったルートを予測ルートとする。
【0092】
具体的には、例えば、ルートが通過済みであるか否かは、当該ルートの分岐点を通過して当該ルート以外のルートに進んだか否かで判断する。例えば、図4の周辺地図情報におけるルートα、β、γについては、分岐点はJであり、ルートα、β、γのいずれについても、分岐点Jを通過して別の分岐点(ルートαからβ、βからγ、γからX)に移動しており、ルートα、β、γは通過済みと判断される。ルートXの分岐点はJおよびKであり、Jは通過されているが、ルートX以外のルートには到達しておらず、ルートXは通過済みでないと判断される。よって、ルートXは予測ルートに含まれることとなる。
【0093】
あわせて、データセンタ1の情報処理部は、予測ルートの予測移動方向も判断する。これは具体的には、現在位置に到達するまでの直近のルートにおける移動方向を、予測ルートの予測移動方向と判断する。
【0094】
図4では、現在位置Gに到達するまでの直近のルートはルートXであり、その移動方向は西であるから、予測ルートXの予測移動方向は西と判断する。
【0095】
また、データセンタ1の情報処理部は、予測ルートと予測移動方向の組み合わせで、これからユーザが到達可能な分岐点、ルート、スポットも判断する。
【0096】
例えば図4では、現在位置GからルートXを西進すると、分岐点Kに到達可能であり、さらに分岐点Kから、ルートIまたはIIに進むことができると判断する。そして、現在位置GからルートXを西進してルートIまたはIIに進むと到達可能なスポットは、ルートXに沿って位置するスポットA、ルートIに沿って位置するスポットC、ルートIIに沿って位置するスポットB、E、Fであると判断する。
【0097】
さらに、データセンタ1の情報処理部は、これまでの訪問済みスポットでの撮影日時により、ユーザの過去の平均移動速度を算出し、到達可能なスポットへの到達予定時刻を算出する。
【0098】
例えば、スポットI1からI2への距離が2000m、スポットI2からI3への距離が500m、スポットI3からI4への距離が500m、スポットI1・I2・I3・I4での撮影日時がそれぞれ2008年4月1日の9:00、10:00、11:00、12:00である場合、移動時間と移動距離を総計し、移動時間3時間、移動距離3kmを算出する。そして、移動速度は3km/3時間=毎時1kmと算出する。なお、移動せず同じスポットに滞在している時間を移動時間から除外してもよいが、この場合各ユーザの各スポットでの滞在時間をデータセンタ1で記録する必要がある。
【0099】
現在位置Gから到達可能スポットAまでの距離が300mであれば、現在位置GからスポットAまでの移動時間は、60/1000×300=18分と算出される。よって、現在位置Gを現在時刻例えば13:00に出発すれば、スポットAへの到着予測時刻は、13:00の18分後である13:18と算出される。ユーザの理解の容易のため、1分単位は10分単位に切り上げて13:20としてもよい。
【0100】
データセンタ1の情報処理部は、上記到着予測スポットを周辺地図情報にプロットするとともに、その各スポットの名称、到着予定時刻、モデル滞在時間、周回終了予定時間などを一覧表示した到着予定情報を、周辺地図情報の所定位置、例えば左側面に合成し、周辺地図情報と予定情報の合成されたグラフィックデータである案内マップを作成する。ただし、到着予測時刻が所定の範囲内におさまらないものは、予定情報から除外し、到着予測時刻が所定の範囲内(例えばスポット検索条件の1つである「特定の場所から特定の時間内に訪問できる経路上にある」として「現在位置Gからの移動時間が15:30以前に収まるスポット」)についてのみ予定情報に掲載し、かつ周辺地図情報にプロットする。これは、スポットの開園時間を過ぎていたり、非常識に遅い時間をスポット訪問予定時刻としてユーザに提供しないためである。キオスク端末2の操作部から、上記所定の範囲をスポット検索条件として指定可能としてもよい。
【0101】
後は上述と同様、案内マップはキオスク端末2に送られ、表示部で表示されたりプリント出力されたりする。到着予測スポットの位置情報と同じ撮影場所情報を有する他人画像も合わせて送信してもよい。
【0102】
なお、上記の検索条件は単独で指定できるし、複合的に指定することもできる。例えば検索条件として「定番」AND「未訪問」AND「入力画像の撮影経路上に位置している」AND「現在位置Gからの移動時間が15:00以前に収まるスポット」が指定されていれば、スポット属性「定番」および「未訪問」の対応づけられたスポットのうち15:00までに到着可能な到着予測スポットに該当するもののだけを周辺地図情報にプロットし、また予定情報を合成して、出来上がった案内マップを送信する。
【0103】
[プリント処理]
特定のユーザからキオスク端末2の受け付けた画像でアルバムをプリント出力あるいは電子的に記録するに際し、入力された総画像数がアルバムのレイアウトに必要な画像数を下回っている場合、他のユーザの撮影した画像(他人画像)を加え、足らない画像数を補完する。
【0104】
例えば、ユーザAが5つの画像を入力したが、レイアウトに必要な画像数は6である場合、1つ足らない画像をユーザA以外のユーザが入力した他人画像を、上記のようにデータベースに登録された訪問履歴情報から選ぶ。
【0105】
すなわち、特定ユーザからキオスク端末2への画像入力の後、入力された画像のプリントの指示を受け付けると、入力画像の総数N1がアルバムレイアウトに必要な数N0を超えているか否かを判断する。入力画像の総数N1がN0を下回っている(画像が足らない)と判断した場合、キオスク端末2は、データセンタ1に対し、特定ユーザの識別情報(MACアドレスなど)と補完条件とを添付した補完画像要求を送信する。画像が足らない旨の判断をした際、予めユーザに画像が足らない旨の警告を表示し、他人画像による補完を希望する旨の指示を操作部から受け付けた場合に限って補完画像要求を送信してもよい。
【0106】
典型的には、補完条件とは、特定ユーザの撮影した画像の撮影条件(撮影場所、撮影日時、撮影時の気象条件など)であるが、これ以外に、情報提供処理によりデータセンタ1から提供された案内マップに含まれる各種情報、例えば特定ユーザの未訪問スポットの位置情報、未訪問スポットの到着予定時刻も含めてよい。また、補完条件をどのような内容にするかは、ユーザが操作部から任意に指定できる。
【0107】
データセンタ1は、補完画像要求を受信すると、それに添付された補完条件に適合する画像であって、かつ添付された特定ユーザの識別情報とは異なるユーザ識別情報に対応づけられた画像を履歴情報から抽出する。そして、抽出された画像を補完画像候補として、補完画像要求を送信したキオスク端末2に送信する。履歴情報がたくさんあれば必要以上に補完画像候補が送られることとなるが、この中からユーザが操作部を介して所望の画像を選択し、選択された補完画像候補のみをアルバムテンプレートに配置して出力する。
【0108】
例えば、ユーザAの識別情報に対応する補完条件が、未訪問スポットの位置情報を含んでいれば、未訪問スポットの位置情報と同一の撮影位置情報を有する画像であって、かつユーザA以外のユーザ識別情報に対応した画像を履歴情報から抽出する。
【0109】
あるいは、ユーザAの識別情報に対応する補完条件が、訪問済みスポットの位置情報を含んでいれば、上述のようにデータセンタ1の情報処理部は、受信した検索要求に含まれる撮影場所情報を、対応する撮影日時の時系列順に沿ってソートし、ユーザAの過去の撮影場所の移動ルートを特定する。そして、ユーザAの過去の撮影場所の移動ルートに沿った位置情報を有しているスポットであって、当該スポットの位置情報がユーザAの訪問済みスポットの位置情報に一致しないもの(見過ごしスポット)を特定する。そして、見過ごしスポットの位置情報と同一の撮影場所情報を有するユーザA以外の識別情報の対応づけられた画像を履歴情報から抽出する。
【0110】
ユーザAの識別情報に対応する補完条件が、訪問済みスポットの位置情報と撮影済み画像の撮影日時と撮影場所を含んでいれば、データセンタ1の情報処理部は、ユーザAの各訪問済みスポットのうち、互いに隣接した撮影時間に対応する2つの撮影場所でペアを構成する。構成されたペアのうち、移動順序が先の方の撮影場所を出発スポット、移動順序が後の方の撮影場所を到着スポットと呼ぶとすると、出発スポット・到着スポット間の移動経路上に介在する見過ごしスポットで撮影された他人画像であって、当該他人画像の撮影時刻が、出発スポットでの撮影時刻と到着スポットでの撮影時刻の間に介在するものを、補完画像候補として履歴情報から抽出する。こうすると、ユーザAの移動経路に沿った画像を補完候補とでき、かつその撮影時間も実際にユーザAが現実に撮影しえたであろう時間と近似するから、他人の撮影した画像を挿入する違和感が減る。
【0111】
さらに、補完画像候補を絞りたい場合は、出発スポットと到着スポットの距離的間隔および/または時間的間隔が他のペアと比較して大きい(すなわち最大値をとる)ペアの間に時間的・場所的に介在する見過ごしスポットを補完画像候補とする。こうすると、同じような時間間隔・距離間隔で撮影することができなかった部分を重点的に補完することができる。
【0112】
なお、アルバムには、記念としての意味を持たせるため、スポット名や案内マップなども画像と合わせて掲載してもよい。また、アルバムは、必ずしも印刷媒体に印刷しなくてもよく、電子データとしてサーバに保存し、各種の通信端末で閲覧できるようにしてもよいし、DVDのような映像記録媒体に映像信号として記録してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】情報提供システムの概略構成図
【図2】情報提供処理のフローチャート
【図3】未訪問スポットがプロットされた周辺観光マップの一例を示す図
【図4】到達可能なスポットがプロットされかつ到着予定情報の合成された周辺観光マップの一例を示す図
【図5】第1のトリミング範囲候補の一例を示す図
【符号の説明】
【0114】
1:データセンタ、2:キオスク端末、3:情報通信機器、4:プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザの訪問済場所情報の入力を受け付ける入力部と、
所望の訪問場所に関する情報である訪問情報と前記訪問場所の位置情報である訪問位置情報とを対応づけて記録する訪問情報記録部と、
前記入力部の入力した第1のユーザの訪問済場所情報と前記記録部の訪問位置情報とを照合することで、前記第1のユーザの訪問に適した訪問場所の位置情報である好適訪問場所位置情報を推定する訪問可能訪問場所推定部と、
前記訪問可能訪問場所推定部の推定した好適訪問場所の位置情報に対応する訪問情報を前記記録部から抽出する抽出部と、
前記抽出部の抽出した訪問情報を出力する出力部と、
を備える情報提供装置。
【請求項2】
前記訪問可能訪問場所推定部は、前記入力部の入力した訪問済場所情報と前記記録部の訪問位置情報とを照合し、前記入力部の入力した訪問済場所情報と一致しない訪問位置情報である未訪問訪問場所位置情報を好適訪問場所位置情報に推定する請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記入力部は、前記第1のユーザを除く1または複数のユーザである第2のユーザの訪問済場所情報の入力を受け付け、
前記記録部の訪問場所ごとに、前記訪問場所と一致する訪問済場所情報を所定の期間内に入力した第2のユーザの総数を計数し、計数された総数を訪問場所ごとに対応づけて前記記録部に記録する訪問場所訪問者数管理部を備え、
前記訪問可能訪問場所推定部は、前記入力部の入力した第1のユーザの訪問済場所情報と前記記録部の訪問位置情報とを照合することで、前記第1のユーザの訪問済場所が第2のユーザの多数派の訪問済場所と一致するか否かを判断し、前記第1のユーザの訪問済場所が第2のユーザの多数派の訪問済場所と一致するか否かに応じて、第1のユーザの訪問済場所情報以外の位置情報のうち前記第2のユーザの多数派の訪問済場所である定番スポットに対応する訪問位置情報を好適訪問場所位置情報に推定する請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記訪問可能訪問場所推定部は、前記第1のユーザの訪問済場所が第2のユーザの少数派の訪問済場所と一致するか否かに応じて、前記第2のユーザの少数派の訪問済場所である穴場スポットに対応する位置情報を好適訪問場所位置情報に推定する請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記記録部は、前記訪問場所への到達経路を示す経路情報を前記訪問場所および前記訪問場所の位置情報に対応づけて記録し、
前記訪問可能訪問場所推定部は、前記入力部の入力した訪問済場所情報と前記記録部の訪問位置情報とを照合することで、前記入力部の入力した訪問済場所情報に対応する経路情報を特定した上、前記特定された経路情報に沿って到達可能な訪問場所の位置情報を好適訪問場所位置情報に推定する請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記訪問済場所情報は、撮影画像の付帯情報として記録された撮影位置情報を含む請求項1〜5のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記出力部は、前記訪問情報を所定の印刷装置または表示装置に出力する請求項1〜6のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項8】
第1のユーザの訪問済場所情報の入力を受け付けるステップと、
所望の訪問場所に関する情報である訪問情報と前記訪問場所の位置情報である訪問位置情報とを対応づけて記録装置に記録するステップと、
前記入力した第1のユーザの訪問済場所情報と前記記録装置の訪問位置情報とを照合することで、前記第1のユーザの訪問に適した訪問場所の位置情報である好適訪問場所位置情報を推定するステップと、
前記推定した好適訪問場所の位置情報に対応する訪問情報を前記記録装置から抽出するステップと、
前記抽出した訪問情報を出力するステップと、
をコンピュータに実行させる情報提供方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させる情報提供プログラム。
【請求項10】
第1のユーザの撮影画像である第1撮影画像、前記第1撮影画像の撮影場所情報および前記第1撮影画像の撮影日時の入力を受け付けるとともに、前記第1のユーザを除く1または複数のユーザである第2のユーザの撮影画像である第2撮影画像、前記第2撮影画像の撮影場所情報および前記第2撮影画像の撮影日時の入力を受け付ける入力部と、
前記第1撮影画像、前記第1撮影画像の撮影場所情報および前記第1撮影画像の撮影日時を対応づけて記録するとともに、前記第2撮影画像、前記第2撮影画像の撮影場所情報および前記第2撮影画像の撮影日時を対応づけて記録する画像情報記録部と、
前記画像情報記録部に記録された第1撮影画像の撮影日時および撮影場所に基づいて、前記第1のユーザの移動経路を推測する移動経路推測部と、
複数の画像を所定のレイアウトにより配置したアルバムの作成に際し、前記第1撮影画像の撮影場所情報と一致せずかつ前記移動経路推測部の推測した第1のユーザの移動経路に沿った撮影場所情報に対応する第2撮影画像を前記画像情報記録部から特定する補充候補画像特定部と、
前記第1撮影画像と前記補充候補画像特定部の特定した第2撮影画像とを前記所定のレイアウトで配置したアルバムを作成可能なアルバム作成部と、
を備えるアルバム作成装置。
【請求項11】
前記入力部は、第1撮影画像の撮影条件の入力を受け付けるとともに、前記第2撮影画像の撮影条件の入力を受け付け、
前記画像情報記録部は、前記第1撮影画像と前記第1撮影画像の撮影条件を対応づけて記録するとともに、前記第2撮影画像と前記第2撮影画像の撮影条件を対応づけて記録し、
前記補充候補画像特定部は、複数の画像を所定のレイアウトにより配置したアルバムの作成に際し、前記第1撮影画像の撮影場所情報と一致せず、前記第1撮影画像の撮影条件と一致し、かつ前記移動経路推測部の推測した第1のユーザの移動経路に沿った撮影場所情報に対応する第2撮影画像を前記画像情報記録部から特定する請求項10に記載のアルバム作成装置。
【請求項12】
前記撮影条件は、前記撮影日時の属する季節、時間帯および撮影時の気象状況のうち少なくとも1つを含む請求項11に記載のアルバム作成装置。
【請求項13】
第1のユーザの撮影画像である第1撮影画像、前記第1撮影画像の撮影場所情報および前記第1撮影画像の撮影日時の入力を受け付けるとともに、前記第1のユーザを除く1または複数のユーザである第2のユーザの撮影画像である第2撮影画像、前記第2撮影画像の撮影場所情報および前記第2撮影画像の撮影日時の入力を受け付けるステップと、
前記第1撮影画像、前記第1撮影画像の撮影場所情報および前記第1撮影画像の撮影日時を対応づけて所定の記録媒体に記録するとともに、前記第2撮影画像、前記第2撮影画像の撮影場所情報および前記第2撮影画像の撮影日時を対応づけて所定の記録媒体に記録するステップと、
前記記録された第1撮影画像の撮影日時および撮影場所に基づいて、前記第1のユーザの移動経路を推測するステップと、
複数の画像を所定のレイアウトにより配置したアルバムの作成に際し、前記第1撮影画像の撮影場所情報と一致せずかつ前記移動経路推測部の推測した第1のユーザの移動経路に沿った撮影場所情報に対応する第2撮影画像を前記記録媒体から特定するステップと、
前記第1撮影画像と前記特定した第2撮影画像とを前記所定のレイアウトで配置したアルバムを作成するステップと、
をコンピュータに実行させるアルバム作成方法。
【請求項14】
請求項13に記載のアルバム作成方法をコンピュータに実行させるアルバム作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−19641(P2010−19641A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179385(P2008−179385)
【出願日】平成20年7月9日(2008.7.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】