説明

搬送装置

【課題】予め向きが決められている用紙の束を構成する各用紙の向きを揃えることが可能な搬送装置を提供すること。
【解決手段】リーダにより給紙されたRFID用紙のRFIDタグの添付位置が検出される(S202)。その後、S205にてRFIDタグの添付位置が左前と判断された場合(S205:Yes)、そのRFID用紙は、画像形成部により印刷ジョブ内の一頁分の印刷データが印刷され(S206)、第1排紙トレイに排紙される(S207)。一方、S205にてRFIDタグの添付位置が右前と判断された場合(S205:No)、そのRFID用紙は、空送りが実行され(S208)、第2排紙トレイに排紙される(S209)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を搬送可能な搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、装置内を搬送される用紙の表裏や天地を判別する技術は周知の技術である。
【0003】
例えば、下記特許文献には、RFIDタグ付きの印刷用紙のRFIDタグの検出位置に基づいて印刷用紙の表裏と天地を判別し、その判別された印刷用紙の状態に応じた印刷をする印刷装置の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−284250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献は、用紙に付けられているRFIDの位置に応じて、用紙の向きに応じた印刷をする技術であるが、排紙トレイなどの排紙部に排紙される際のことは考慮されていない。即ち、排紙部に排紙された用紙の束を構成する各用紙の向きは一様にならない可能性がある。
【0006】
使用者が用紙の束を扱う場合、用紙の束を構成する各用紙の向きが一様でないと、その後の処理(例えば他者へ配布する処理や用紙の束のフィニッシュ処理など)に不都合が生じ、当該用紙の束を扱いづらい可能性がある。
【0007】
本発明は上記した課題を解決するためになされた発明であり、その目的とするところは、予め向きが決められている用紙の束を構成する各用紙の向きを揃えることが可能な搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、請求項1に記載の搬送装置は、用紙を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送された前記用紙を排紙する複数の排紙部と、前記搬送部により搬送される前記用紙の向き情報を読み取って当該用紙の向きを検出する検出部と、前記検出部によって検出された少なくとも一種類の同一の向きの前記用紙を同一の前記排紙部へ排紙する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の搬送装置は、請求項1に記載の搬送装置において、前記用紙に印刷ジョブによる画像を印刷する印刷部を備え、前記印刷部は、前記検出部によって検出された前記同一の向きの用紙に前記印刷ジョブの画像を印刷することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載の搬送装置は、請求項1または請求項2に記載の搬送装置において、前記検出部は、前記用紙の前記向き情報と無線通信をすることで前記用紙の向きを検出することを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の搬送装置は、請求項3に記載の搬送装置において、前記搬送部は、前記用紙を反転させ搬送方向を逆向きにさせるスイッチバック部を有し、前記スイッチバック部は、前記検出部による前記用紙の前記向き情報に応じて、前記用紙を反転させ
搬送方向を逆向きにすることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載の搬送装置は、請求項3または請求項4に記載の搬送装置において、前記搬送部による搬送に用いる前記用紙を格納する複数の給紙部と、前記複数の給紙部内にそれぞれ格納されている複数の前記用紙の前記向き情報を検出することで、前記複数の用紙の向きに応じた当該用紙の量を検出可能な一括検出部と、を備え、前記一括検出部によって検出された前記複数の用紙の前記向きに基づく当該用紙の量に応じて、前記前記給紙部を決定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に記載の搬送装置は、請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の搬送装置において、前記印刷ジョブが一枚の前記用紙に印刷するジョブであることに応じて、前記制御部による前記制御をしないことを特徴とする。
【0014】
また、請求項7に記載の搬送装置は、請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の搬送装置において、前記排紙部は、排紙された前記用紙を前記印刷ジョブ毎にまとめるフィニッシュ部を有し、前記フィニッシュ部は、前記制御部にて制御され排紙された前記印刷ジョブ毎の前記用紙をまとめることを特徴とする搬送装置。
【発明の効果】
【0015】
<請求項1の発明>
用紙の向きを用紙上の向き情報から検出し、少なくとも一種類の同一の向きの用紙を同一の排紙部に排紙することで、予め向きが決められている用紙にて用紙の束を構成する場合、当該用紙の束における各用紙の向きを揃えることが可能である。
【0016】
<請求項2の発明>
同一の向きの用紙に印刷部による印刷が実行されることで、印刷された用紙の束を構成する各用紙の向きが揃えられているため、排紙後に印刷された用紙の束を扱いやすくなる。
【0017】
<請求項3の発明>
RFIDタグが添付された用紙など、用紙の表からでも裏からでも向き情報を読み取ることが可能な用紙に対して、用紙の向きを検出することが可能である。
【0018】
<請求項4の発明>
用紙の向きを用紙の表からでも裏からでも検出可能なため、スイッチバックさせることで用紙の向きを揃えることが可能である。
【0019】
<請求項5の発明>
複数の給紙部内における各用紙の向きに基づく用紙の量を検出可能であることで、給紙部内における用紙の束の状態に応じて、適切に給紙部を選択可能である。
【0020】
<請求項6の発明>
印刷ジョブが一頁分(単頁分)のジョブである場合、印刷された用紙の束は一つのまとまりとして用いられる可能性が少ない。
【0021】
よって、このような場合、排紙部に排紙される用紙の向きが揃っていなくても、使用者にとって問題となることは少ない。
【0022】
<請求項7の発明>
印刷ジョブ毎に一つの用紙の束が出来上がるので、それをまとめ処理(フィニッシュ処
理)することで、適切な用紙の束を作成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1はプリンタの概略構成を示す概念図である。
【図2】図2は第1給紙カセットの概略構成を示す概念図である。
【図3】図3はプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】図4は印刷処理の一例を示したフローチャートである。
【図5】図5は複数頁印刷処理の一例を示したフローチャートである。
【図6】図6は給紙カセット選択処理の一例を示したフローチャートである。
【図7】図7は単頁印刷処理の一例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明にかかる搬送装置を具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、RFID(Radio Frequency IDentification)タグにアクセス可能なプリンタに本発明を適用したものである。
【0025】
<プリンタの全体構成>
図1は本発明の搬送装置の一例としてのプリンタ100の中央断面図である。なお、説明の便宜上、図中右左方向に前後軸を取り、図中上下方向に上下軸を取っている。また、図1では示されていないが、図中手前奥方向に左右軸を取っている。
【0026】
プリンタ100は、図1に示すように、用紙に画像を印刷する本発明の印刷部の一例としての画像形成部10を備えている。画像形成部10は、周知の電子写真方式によって画像を形成するものであり、トナー像(画像)を形成して当該トナー像を用紙に転写するプロセス部50と、未定着のトナー像を用紙に定着させる定着装置8と、画像形成前の用紙を格納する本発明の給紙部の一例としての第1給紙カセット90及び第2給紙カセット91と、画像形成後の用紙を載置する本発明の排紙部の一例としての第1排紙トレイ92及び第2排紙トレイ93とを備えている。
【0027】
画像形成部10内には、底部に位置する第1給紙カセット90ないし第2給紙カセット91に収容された用紙が、給紙ローラ72または給紙ローラ,73、プロセス部50、定着装置8を通り、排紙ローラ74または排紙ローラ75を介して上部の第1排紙トレイ92ないし第2排紙トレイ93へ導かれるように、略S字形状の搬送経路71が設けられている。
【0028】
すなわち、画像形成部10は、第1給紙カセット90ないし第2給紙カセット91に載置されている用紙を1枚ずつ取り出し、その用紙をプロセス部50に搬送し、プロセス部50にて形成されたトナー像をその用紙に転写する。さらに、トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し、トナー像をその用紙に熱定着させる。そして、定着後の用紙を第1排紙トレイ92ないし第2排紙トレイ93に排出する。なお、給紙ローラ72,73、排紙ローラ74,75は本発明の搬送部の一例に相当する。
【0029】
また、画像形成部10内には、排紙ローラ74または排紙ローラ75を上記画像形成時とは逆に回転させ、スイッチバックローラ77,78を通り、給紙ローラ72,73とプロセス部50の間に用紙を搬送するスイッチバック経路76が設けられている。
【0030】
すなわち、画像形成部10は、排紙ローラ74または排紙ローラ75まで達した用紙を逆方向に搬送させ、プロセス部50まで再度搬送することが可能である。その際、用紙の裏と表とが反転するため、用紙は裏表が反転しつつ搬送方向が逆転した形となる。なお、排紙ローラ74,75と、スイッチバックローラ77,78は、本発明のスイッチバック
部に一例に相当する。
【0031】
プロセス部50は、カラー画像の形成が可能であり、シアン,マゼンタ,イエロー,黒の各色に対応する作像部50C,50M,50Y,50Kが搬送路71に沿って並設されている。各作像部50C,50M,50Y,50Kは、公知の電子写真方式によってトナー像を形成するものであり、感光体,帯電装置,露光装置,現像装置,転写装置,クリーニングブレードなどによって構成される。プロセス部50では、各作像部50C,50M,50Y,50Kでトナー像を形成し、各トナー像を搬送路71上に搬送された用紙上に重ね合わせることでカラー画像を形成する。
【0032】
また、画像形成部10は、所定範囲内に存在するRFIDタグを検出することが可能な本発明の検出部の一例としてのリーダ51を備えている。リーダ51は、RFIDタグが添付された用紙(「RFID用紙」とする)が搬送路71上に搬送された場合に、そのRFIDタグにアクセス可能な範囲に備えられている。
【0033】
さらに、リーダ51は、図1の図面上の手前奥方向(左右方向)のどの位置にRFIDタグが添付されているかも検出可能であるため、RFID用紙上の搬送方向と直行する方向のどの位置にRFIDタグが添付されているかを検出可能である。また、リーダ51は、RFID用紙が近傍を搬送される際にRFIDタグを検出する。よって、例えば、給紙ローラ72または給紙ローラ,73によりRFID用紙が給紙されるタイミングからRFIDタグを検出したタイミングまでの時間を検出することで、RFID用紙上の搬送方向のどの位置にRFIDタグが添付されているかを検出可能である。
【0034】
従って、リーダ51により、RFID用紙のどの位置にRFIDタグが添付されているかを検出可能である。
【0035】
なお、第2排紙トレイ93の前面側(前上側)には、液晶ディスプレイからなる表示部と、スタートキー,ストップキー,テンキーなどから構成されるボタン群とを備えた操作パネル40(図3参照)が設けられ、この操作パネル40により動作状況の表示やユーザによる入力操作が可能になっている。
【0036】
さらに、第1排紙トレイ92上には、フィニッシュ部41(図3参照)が備えられており、排紙された複数枚の用紙にフィニッシュ処理としてパンチング処理やホッチキス処理などの処理を実行可能である。即ち、フィニッシュ部41によって排紙された複数毎の用紙を、用紙の束としてまとめることが可能である。
【0037】
また、搬送路71上のリーダ51及びプロセス部50は、搬送路71上の距離Aが、RFID用紙の搬送方向の長さ以上の距離に配置されている。このような構成により、搬送路71上を搬送されるRFID用紙は、RFID用紙の下流端がリーダ51を通過し終わった後に、RFID用紙の上流端がプロセス部50に達する。すなわち、リーダ51によるRFIDタグの検出とプロセス部50による画像の形成は、RFID用紙が搬送される間において独立して行われる処理である。
【0038】
<給紙カセットの構成及びRFID用紙の構成>
図2は第1給紙カセット90を図1における上方向から下方向に見た図である。なお、説明の便宜上、図中左右方向に左右軸を取り、図中上下方向に前後軸を取っている。また、図2では示されていないが、図中手前奥方向に上下軸を取っている。
【0039】
第1給紙カセット90は用紙を積載し収容するためのものであり、この第1給紙カセット90の上方向から見た四隅には、本発明の一括検出部の一例としての4つのカウントリ
ーダ52が設けられている。なお、カウントリーダ52は、それぞれ第1カウントリーダ52A,第2カウントリーダ52B,第3カウントリーダ52C,第4カウントリーダ52Dとして図2に示す様に区別されている。
【0040】
このカウントリーダ52は、RFIDタグの数を検出することが可能なリーダであり、図1に示されている第1給紙カセット90の上方向の高さである距離Bの範囲のRFIDタグを検出可能である。すなわち、第1カセット90に積載され収容された複数枚のRFID用紙毎に四隅のいずれかにRFIDタグが添付されていた場合、各カウントリーダがRFIDタグを検出することで、第1カセット90内のRFIDタグの添付位置に応じたRFID用紙の枚数を検出することが可能である。
【0041】
なお、第2給紙カセット91も図2の第1給紙カセット90と同様の構成をしている。
【0042】
また、本実施の形態にて用いられるRFID用紙は、第1給紙カセット90ないし第2給紙カセット91の大きさに適した長方形の用紙であり、RFIDタグはその長方形の四隅のいずれかに添付されている。従って、RFID用紙のRFIDタグはカウントリーダ52によって的確に検出され、第1給紙カセット90ないし第2給紙カセット91内のRFID用紙におけるRFIDタグの添付位置に応じた数が正確に検出される。
【0043】
なお、以降は説明の便宜上、RFID用紙の四隅にそれぞれ添付されたRFIDタグの添付位置を「左前」,「右前」,「左後」,「右後」と表記する。なお、前記したRFIDタグは、前記した順に第1カウントリーダ52A,第2カウントリーダ52B,第3カウントリーダ52C,第4カウントリーダ52Dによって検出される。
【0044】
<プリンタの電気的構成>
続いて、プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は、図3に示すように、本発明の制御部の一例としてのCPU31と、ROM32と、RAM33と、NVRAM34と、ASIC35と、ネットワークインタフェース36と、FAXインタフェース37とを備えた制御部30を有している。また、プリンタ100は、画像形成部10,操作パネル40,フィニッシュ部41,リーダ51,カウントリーダ52などの各構成要素を有している。
【0045】
CPU31は、プリンタ100における画像形成機能などの各種機能を実現するための演算を実行し、制御の中枢となるものである。ROM32には、プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値などが記憶されている。RAM33は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。NVRAM(Non Volatile RAM)34は、不揮発性を有する記憶手段であって、各種設定ないし画像データなどを保存する記憶領域として利用される。
【0046】
CPU31は、ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って、その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら、プリンタ100の各構成要素(例えば、画像形成部10を構成する露光装置の点灯タイミング、用紙の搬送路を構成する各種ローラの駆動モータ(不図示))を,ASIC35を介して制御する。
【0047】
ネットワークインターフェース36は、インターネットなどのネットワークに接続され、PCなどの情報処理装置との接続を可能にしている。FAXインターフェース37は、電話回線に接続され、相手先のFAX装置との接続を可能にしている。そして、ネットワークインターフェース36やFAXインターフェース37を介してジョブのやりとりを行
うことができる。
【0048】
<印刷処理>
続いて、プリンタ100が行うプリント処理について説明する。プリンタ100は、第1排紙トレイ92ないし第2排紙トレイ93に排紙されるRFID用紙の向きを揃えるための機能を備えている。
【0049】
なお、本実施の形態におけるRFID用紙の向きは、RFID用紙上に添付されているRFIDタグの添付位置によって規定されている。なお、本実施の形態におけるRFIDタグは、RFID用紙上の四隅のいずれかの位置に添付されているため、用紙の向きは4つの場合が存在する。
【0050】
本発明における印刷処理を図4から図7を参照して説明する。図4は印刷処理の一例を示したフローチャートである。また、図5は、図4におけるS102の複数頁印刷処理の一例を示したフローチャート、図6は、図5におけるS201における給紙カセット選択処理の一例を示したフローチャート、図7は、図4におけるS103の単頁印刷処理の一例を示したフローチャートである。
【0051】
本印刷処理は、印刷ジョブが受け付けられる度に制御部30(CPU31)によって実行される。なお、印刷ジョブはネットワークインターフェイス36に接続されているPCなどから送信されたジョブである。
【0052】
まず印刷ジョブが受け付けられると、当該印刷ジョブの中の1部数分の印刷データの印刷頁数が複数頁か否かが判断される(S101)。ここで判断される印刷ジョブの印刷頁数は、画像形成部10によって印刷されるRFID用紙の印刷枚数を判断しているのではなく、当該印刷ジョブが1部数分印刷される際に何頁分印刷するかを判断している。
【0053】
このとき、OLE_LINK1印刷ジョブの印刷頁数が複数頁であると判断された場合(S10
1:Yes)OLE_LINK1、図5にて説明する複数頁印刷処理が実行される(S102)。
一方、印刷ジョブの印刷頁数が複数頁ではなく、単頁であると判断された場合(S101:No)、図7にて説明する単頁印刷処理が実行される(S103)。複数頁印刷処理または単頁印刷処理が終了すると、本印刷処理は終了する。
【0054】
<複数頁印刷処理>
次に、図4中のS102にて実行される複数頁印刷処理について図5及び図6を参照して説明する。なお、本実施の形態における複数頁印刷処理では、印刷を実行するRFID用紙をRFIDタグの添付位置が左前と予め設定されている。また、その他の添付位置にRFIDタグが添付されているRFID用紙には印刷をせず、そのRFID用紙は上記したRFIDタグが左前に添付されているRFID用紙とは別の排紙トレイに排紙する構成となっている。
【0055】
なお、本実施の形態における複数頁印刷処理は、上記したようにRFIDタグが左前に添付されているRFID用紙に印刷する際の複数頁印刷処理の一例を示している。
【0056】
S102にて複数頁印刷処理が実行されると、まず給紙カセット選択処理が実行される(図5のS201)。給紙カセット選択処理は後述にて説明するが、本処理により本印刷処理にて使用される給紙カセットが第1給紙カセット90または第2給紙カセット91のどちらかに選択される。
【0057】
給紙カセット選択処理が終了すると、選択された第1給紙カセット90または第2給紙
カセット91のいずれかからRFID用紙が一枚給紙され、リーダ51により給紙されたRFID用紙のRFIDタグの添付位置が検出される(S202)。その後、S202にて検出されたRFIDタグの添付位置が前(左前または右前のいずれか)であるか否かが判断される(S203)。
【0058】
ここで、RFIDタグの添付位置が前(左前または右前のいずれか)ではなく後(左後または右後のいずれか)であると判断された場合(S203:No)、RFID用紙は画像形成部10による印刷がなされず(以下、「空送り」という)排紙ローラ74または排紙ローラ75まで搬送され、排紙ローラ74または排紙ローラ75、スイッチバックローラ77,78によりスイッチバック経路76を搬送される(以下、「スイッチバック処理」という)(S204)。
【0059】
この様に処理されることで、RFID用紙の搬送方向の向きが逆転する。具体的には、RFIDタグの添付位置が左後のRFID用紙はRFIDタグの添付位置が左前となり、RFIDタグの添付位置が右後のRFID用紙はRFIDタグの添付位置が右前となる。
【0060】
S203にてRFIDタグの添付位置が前(左前または右前のいずれか)と判断された場合(S203:Yes)またはS204の処理が終了すると、次にS202にて検出されたRFIDタグの添付位置が左(左前または左後のいずれか)であるか否かが判断される(S205)。なお、S203及びS204の処理により、RFID用紙のRFIDタグの添付位置は、必ず左前または右前となっている。
【0061】
S205にてRFIDタグの添付位置が左(左前または左後のいずれか)と判断された場合(S205:Yes)、そのRFID用紙は、画像形成部10により印刷ジョブ内の一頁分の印刷データが印刷され(S206)、第1排紙トレイ92に排紙される(S207)。一方、S205にてRFIDタグの添付位置が左(左前または左後のいずれか)ではなく右(右前または右後のいずれか)と判断された場合(S205:No)、そのRFID用紙は、空送りが実行され(S208)、第2排紙トレイ93に排紙される(S209)。
【0062】
次に印刷ジョブの中で1部数分の印刷が終了したか否かが判断される(S210)。ここで、1部数分の印刷ジョブが終了していないと判断された場合(S210:No)、処理がS202に戻り、再度S202からS209の処理が実行される。一方、1部数分の印刷ジョブが終了したと判断された場合(S210:Yes)、当該印刷ジョブにフィニッシュ部41を使用する設定がされているか否かが判断される(S211)。
【0063】
なおこのフィニッシュ部41を使用する設定は、プリンタ100の操作パネル40によって設定されても良いし、印刷ジョブがPCなどから送られる際に印刷ジョブに予め設定情報として添付されていても良い。
【0064】
フィニッシュ部41の使用が設定されていると判断された場合(S211:Yes)、フィニッシュ部41が動作し第1排紙トレイ92に積載されている用紙の束にフィニッシュ処理(パンチング処理、ホッチキス処理など)が実行される(S212)。
【0065】
S211にてフィニッシュ部41の使用が設定されていないと判断された場合(S211:No)またはS212の処理が終了すると、印刷ジョブが終了したか否かが判断される(S213)。ここで印刷ジョブが終了していないと判断された場合(S213:No)、処理がS202に戻り、再度S202からS212の処理が実行される。一方、印刷ジョブが終了したと判断された場合(S213:Yes)、当該複数頁印刷処理が終了し、当該印刷処理が終了する。
【0066】
以上のように複数頁印刷処理が実行されることで、結果的に第1排紙トレイ92にはRFIDタグが左前に添付されたRFID用紙が、第2排紙トレイ93にはRFIDタグが右前に添付されたRFID用紙が排紙されるため、用紙の向きが揃った状態でRFID用紙が排紙トレイに排紙されることとなる。
【0067】
さらに、第1排紙トレイ92には印刷された用紙、第2排紙トレイ93には印刷されていない用紙が排紙されることで、印刷がされた用紙と印刷がされていない用紙とを別の排紙トレイに排紙することが可能である。
【0068】
また、フィニッシュ部41の使用が設定されている印刷ジョブには、1部数ごとにフィニッシュ処理が実行されるため、適切な用紙の束を作成することが可能である。
【0069】
<給紙カセット選択処理>
次に、図5中のS201にて実行される給紙カセット選択処理について図6を参照して説明する。本処理が実行されることで、ユーザの要望に沿った給紙カセットが選択可能である。
【0070】
S201にて給紙カセット選択処理が実行されると、まずカウントリーダ52(第1カウントリーダ52A,第2カウントリーダ52B,第3カウントリーダ52C,第4カウントリーダ52D)によって第1給紙カセット90及び第2給紙カセット91内のRFIDタグの添付位置に応じたRFID用紙の枚数が検出される(S301)。即ち、第1給紙カセット90または第2給紙カセット91の中に格納されている複数毎のRFID用紙が、RFIDタグの添付位置応じて何枚づつ格納されているかを検出している。
【0071】
次にユーザにより印刷速度を優先する設定がされているか否かが判断される(S302)。ここで、印刷速度を優先する設定がされていると判断された場合(S302:Yes)、後の処理(S306)にて使用する添付位置前フラグが立てられる(S303)。一方、印刷速度を優先する設定がされていないと判断された場合(S302:No)またはS303の処理が終了すると、フィニッシュ部41を使用する設定がされているか否かが判断される(S304)。
【0072】
フィニッシュ部41を使用する設定がされていると判断された場合(S304:Yes)、S303と同様に、後の処理(S306)にて使用する添付位置左フラグが立てられる(S305)。一方、フィニッシュ部41を使用する設定がされていないと判断された場合(S304:No)またはS305の処理が終了すると、S302からS305の処理にて立てられたフラグに応じて第1給紙カセット90または第2給紙カセット91のいずれかの給紙カセットが選択される(S306)。
【0073】
このS306による給紙カセットの選択は、フラグの立ち方に応じて変化する。
【0074】
S303によって添付位置前フラグのみが立てられている場合は、RFIDタグが左前と右前に添付されているRFID用紙をそれぞれ足し合わせた枚数が多く検出された給紙カセットが選択される。
【0075】
本実施の形態の場合、前述したように複数頁印刷処理にてRFIDタグの添付位置が後(左後または右後のいずれか)のRFID用紙については、図5のS204にてスイッチバックされる。即ち、RFIDタグの添付位置が前(左前または右前のいずれか)のRFID用紙が多く格納されている給紙カセットによって給紙されれば、S204によるスイッチバックの回数を抑えられるため、比較的早く印刷処理が可能である。
【0076】
また、S305によって添付位置左フラグのみが立てられている場合は、RFIDタグが左前と左後に添付されているRFID用紙をそれぞれ足し合わせた枚数が多く検出された給紙カセットが選択される。
【0077】
本実施の形態の場合、前述したように複数頁印刷処理にてRFIDタグの添付位置が左前のRFID用紙について印刷を実行し(図5のS206)、その印刷されたRFID用紙の1部数分にフィニッシュ処理(図5のS212)を実行する。即ち、RFIDタグの添付位置が左前または左後のいずれかのRFID用紙が多く格納されている給紙カセットによって給紙されれば、給紙カセットの用紙切れを出来るだけ回避しつつ印刷が実行可能である。
【0078】
さらに、S303及びS305によって添付位置前フラグと添付位置左フラグが共に立てられている場合は、RFIDタグが左前に添付されているRFID用紙の枚数が多く検出された給紙カセットが選択される。これによれば上記した二つの効果を同時に達成することが出来る。なお、S302からS305の処理によりフラグが立てられなかった場合は、デフォルトに設定されている給紙カセットや、ユーザが指定した給紙カセットが選択される。
【0079】
このようにしてS306の処理が終了すると、当該給紙カセット選択処理が終了する。
【0080】
なお、S302及びS304にて判断に使用する、印刷速度を優先する設定やフィニッシュ部41を使用する設定は、図5のS211の判断と同様に、プリンタ100の操作パネル40によって設定されても良いし、印刷ジョブがPCなどから送られる際に印刷ジョブに予め設定情報として添付されていても良い。
【0081】
以上のように給紙カセット選択処理により、ユーザの要望に沿った給紙カセットが選択可能である。
【0082】
<単頁印刷処理>
最後に、図4中のS103にて実行される単頁印刷処理について図7を参照して説明する。なお、本実施の形態における単頁印刷処理では、印刷を実行するRFID用紙をRFIDタグの添付位置が左前または右後と予め設定されている。なお、本実施の形態における単頁印刷処理は、上記したようにRFIDタグが左前または右後に添付されているRFID用紙に印刷する際の単頁印刷処理の一例を示している。
【0083】
S103にて単頁印刷処理が実行されると、図6のS301と同様にカウントリーダ52によって第1給紙カセット90及び第2給紙カセット91内のRFIDタグの添付位置に応じたRFID用紙の枚数が検出される(S401)。そして、第1給紙カセット90及び第2給紙カセット91の内、RFIDタグの添付位置が左前と右前に添付されているRFID用紙をそれぞれ足し合わせた枚数が多く検出された給紙カセットが選択される(S402)。
【0084】
次に、図5のS202と同様に、選択された第1給紙カセット90または第2給紙カセット91のいずれかからRFID用紙が一枚給紙され、リーダ51により給紙されたRFID用紙のRFIDタグの添付位置が検出される(S403)。その後、S203と同様に、S403にて検出されたRFIDタグの添付位置が前(左前または右前のいずれか)であるか否かが判断される(S404)。
【0085】
ここで、RFIDタグの添付位置が前(左前または右前のいずれか)と判断された場合
(S404:Yes)、S403にて検出されたRFIDタグの添付位置が左前であるか否かが判断される(S405)。このとき、RFIDタグの添付位置が左前と判断された場合(S405:Yes)、そのRFID用紙は、S206と同様に、画像形成部10により印刷ジョブ内の一頁分の印刷データが印刷される(S406)。
【0086】
一方、S404にてRFIDタグの添付位置が前(左前または右前のいずれか)ではなく後(左後または右後のいずれか)であると判断された場合(S404:No)、次にRFIDタグの添付位置が右後であるか否かが判断される(S407)。ここで、RFIDタグの添付位置が右後と判断された場合(S407:Yes)、印刷ジョブ内の一頁分の印刷データの天地を逆にして画像形成部10にて印刷を実行する(S408)。この様に処理することで、印刷された向きから印刷済みのRFID用紙を見ると、RFIDタグの添付位置が左前となる。
【0087】
さらに、S407にて、RFIDタグの添付位置が右後ではなく左後と判断された場合(S407:No)、S204と同様に、RFID用紙を空送りしてからスイッチバック処理を実行する(S409)。その後、S406にて印刷処理を実行する。この様に処理することで、RFIDタグが左上に添付された状態で、印刷が可能である。
【0088】
また、S405にて、RFIDタグの添付位置が左前ではなく左後と判断された場合(S405:No)、S204及びS409と同様に、RFID用紙を空送りしてからスイッチバック処理を実行する(S410)。その後、S408にて印刷ジョブ内の一頁分の印刷データの天地を逆にして印刷処理を実行する。この様に処理することで、印刷された向きから印刷済みのRFID用紙を見ると、RFIDタグの添付位置が左前となる。
【0089】
S406及びS408にて印刷が終了すると、S207と同様に、第1排紙トレイ92に排紙される(S411)。その後、S213と同様に、印刷ジョブが終了したか否かが判断される(S412)。ここで印刷ジョブが終了していないと判断された場合(S412:No)、処理がS403に戻り、再度S403からS411の処理が実行される。一方、印刷ジョブが終了したと判断された場合(S412:Yes)、当該単頁印刷処理が終了し、当該印刷処理が終了する。
【0090】
以上のように単頁印刷処理が実行されることで、第1排紙トレイ92にRFIDタグが左前及び右後に添付されたRFID用紙が、印刷され排紙される。印刷ジョブの印刷頁数が単頁の場合、排紙された用紙の束を一つのまとまりとして用いられる可能性が少ない。従って、上述したように同じ排紙トレイにRFID用紙の向きが揃っていなくても、問題となることが少ない。
【0091】
なお、本実施の形態における印刷処理の処理中に、図6のS306または図7のS402にて選択された給紙カセットのRFID用紙が用紙切れとなった場合は、他方の給紙カセットから用紙を給紙しても良いし、片方の給紙カセットが用紙切れとなった場合に印刷処理を一旦停止しても良いし、両方の給紙カセットが用紙切れとなった場合に印刷処理を一旦停止しても良い。
【0092】
特に複数頁印刷処理の際に用紙切れとなった場合は、用紙切れとなる前までの複数頁印刷処理によって第2排紙トレイ93にRFIDタグが右前に添付されたRFID用紙が積載されている可能性がある。よって、複数頁印刷処理を一旦止めて、ユーザの手により第2排紙トレイ93に積載されたRFID用紙の束を向きに考慮して給紙カセットに格納すれば、格納以後に迅速な印刷が可能である。
【0093】
以上詳細に説明したように、プリンタ100は、第1排紙トレイ92ないし第2排紙ト
レイ93に排紙されるRFID用紙の向きを揃える事が可能である。また、向きを揃える必要のない印刷ジョブに対しては向きを揃えない制御を実行する。
【0094】
<他の実施形態>
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。
【0095】
(1)例えば、プリンタに限らず、複合機、コピー機等、印刷機能を備えるものであれば適用可能である。また、画像形成部の画像形成方式は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式であってもよい。また、カラー画像の形成が可能であっても、モノクロ画像専用であってもよい。
【0096】
(2)さらに、印刷機能を備えないものでも適用可能である。即ち、用紙の向きの検出と搬送のみが可能であり、複数の排紙トレイを備える装置であれば、向きの揃った用紙の束を作り出すことが可能である。この様に揃えられた用紙の束は、例えばユーザによって印刷装置の給紙カセットに格納されることで、用紙の向きの揃った印刷を容易に実行可能である。
【0097】
(3)また、用紙の向きの検出はRFIDタグによるものでなくても良い。例えば、用紙の片面にヘッダ情報やバーコードなどの情報が表記されている場合、その情報を読み取ることで用紙の向きを検出可能である。
【0098】
(4)上記実施の形態では複数頁印刷処理の場合はRFID用紙の左前に単頁印刷処理の場合はRFID用紙の左前または右後に、RFIDタグが添付されている場合に画像形成部10による印刷が実行されたるように予め設定されている。しかしながら当然、印刷されるRFID用紙のRFIDタグの添付位置は変更可能である。その場合、複数頁印刷処理及び単頁印刷処理におけるS203,S205,S404,S405,S407の判断基準が変更される。なお、上記設定は、例えばプリンタ100の操作パネル40により設定可能でも良いし、PCなどから送られる印刷ジョブに設定情報を含めて印刷ジョブ毎に設定可能でも良い。
【0099】
(5)さらに、RFID用紙の向きとして4つの場合でなくても良い。例えば、上記実施の形態におけるRFID用紙の方向である、前と後または右と左の2つの位置にRFIDタグを添付することで、RFID用紙の向きを2つの場合に分けても良いし、さらにRFIDタグの添付位置を増やすことで、RFID用紙の向きを4つ以上の場合に分けても良い。
【0100】
(6)また、排紙トレイの数は複数であれば2つ以上でも良い。例えば、上記実施の形態のようにRFID用紙の向きとして4つの場合が存在する場合、排紙トレイも4つ備えられれば、上記実施形態のスイッチバック処理は必要なく、空送りと印刷を実行することで、RFID用紙をそれぞれの向きに揃えた用紙の束を作ることが可能である。
【0101】
(7)さらに、給紙カセットの数は2つ以上でも良い。給紙カセットを多く備えることで、給紙トレイの選択の幅が広がり、より適切な給紙カセットを選択可能である。
【0102】
(8)また、単頁印刷処理はなくても良い。全ての印刷処理は複数頁印刷処理であることで、どのような印刷ジョブであっても、排紙されたRFID用紙がそれぞれ印刷された用紙と印刷されていない用紙に分かれ揃えられて排紙させることが可能である。
【符号の説明】
【0103】
10 画像形成部
30 制御部
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 NVRAM
35 ASIC
41 フィニッシュ部
51 リーダ
52 カウントリーダ
72,73 給紙ローラ
74,75 排紙ローラ
77,78 スイッチバックローラ
90 第1給紙カセット
91 第2給紙カセット
92 第1排紙トレイ
92 第2排紙トレイ
100 プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された前記用紙を排紙する複数の排紙部と、
前記用紙の向き情報を読み取って当該用紙の向きを検出する検出部と、
前記検出部によって検出された少なくとも一種類の同一の向きの前記用紙を同一の前記排紙部へ排紙する制御部と、
を備えることを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の搬送装置において、
前記用紙に印刷ジョブによる画像を印刷する印刷部を備え、
前記印刷部は、前記検出部によって検出された前記同一の向きの用紙に前記印刷ジョブの画像を印刷することを特徴とする搬送装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の搬送装置において、
前記検出部は、前記用紙の前記向き情報と無線通信をすることで前記用紙の向きを検出することを特徴とする搬送装置。
【請求項4】
請求項3に記載の搬送装置において、
前記搬送部は、前記用紙を反転させ搬送方向を逆向きにさせるスイッチバック部を有し、
前記スイッチバック部は、前記検出部による前記用紙の前記向き情報に応じて、前記用紙を反転させ搬送方向を逆向きにすることを特徴とする搬送装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の搬送装置において、
前記搬送部による搬送に用いる前記用紙を格納する複数の給紙部と、
前記複数の給紙部内にそれぞれ格納されている複数の前記用紙の前記向き情報を検出することで、前記複数の用紙の向きに応じた当該用紙の量を検出可能な一括検出部と、
を備え、
前記一括検出部によって検出された前記複数の用紙の前記向きに基づく当該用紙の量に応じて、前記前記給紙部を決定することを特徴とする搬送装置。
【請求項6】
請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の搬送装置において、
前記印刷ジョブが一枚の前記用紙に印刷するジョブであることに応じて、前記制御部による前記制御をしないことを特徴とする搬送装置。
【請求項7】
請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の搬送装置において、
前記排紙部は、排紙された前記用紙を前記印刷ジョブ毎にまとめるフィニッシュ部を有し、
前記フィニッシュ部は、前記制御部にて制御され排紙された前記印刷ジョブ毎の前記用紙をまとめることを特徴とする搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−179991(P2010−179991A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23517(P2009−23517)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】