説明

携帯型位置検出装置、携帯型位置検出方法及び携帯型位置検出用プログラム

【課題】紫外線測定値に基づく屋内外の判定を正確に行って、第1及び第2の現在位置演
算部の切換えを良好に行う。
【解決手段】位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算
する第1の現在位置演算部3と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算
する第2の現在位置演算部4とを有する現在位置演算手段と、照射される紫外線を測定す
る紫外線検出手段10と、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて紫外線
強度の閾値を設定する閾値設定手段と、少なくとも前記紫外線検出手段で検出した紫外線
強度が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部
を選択する演算部選択手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して現在位置を演算する第
1の現在位置演算部と移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の
現在位置演算部とを有する現在位置演算手段を備えた携帯型位置検出装置、携帯型位置検
出方法及び携帯型位置検出用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の携帯型位置検出装置では、一般に、位置情報衛星から送信された位置情報信号
を受信して現在位置を演算する全地球測位システム(GPS:Global Posit
ioning System)等を採用した第1の現在位置演算部で現在位置を検出する
が、この第1の現在位置演算部では、都心部の高層ビル街のようなアーバンエリアではマ
ルチパスの影響を受けると共に、屋内では衛星からの電波が遮蔽されることから正確な現
在位置を検出することができない状態となる。このため、衛星からの位置情報信号を使用
することなく移動距離及び移動方位を検出した現在位置を演算する自律型の第2の現在位
置演算部を設けるようにしている。
【0003】
このような第1及び第2の現在位置演算部を備えている場合には、携帯型位置検出装置
が屋外にあるか屋内にあるかを検出して、第1及び第2の現在位置演算部を効率良く切換
えることが要望されている。
このため、携帯型位置検出装置が屋外にあるか屋内にあるかを紫外線センサで紫外線の
強度を測定することにより判別するようにした携帯用電子機器が知られている(例えば、
特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−194697号公報(第2頁、図1、図2、図6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、紫外線センサで紫外線
の強度を検出し、検出した紫外線強度が閾値以上であるか否かで屋外であるか屋内である
かを判断するようにしているが、地球は地軸が傾いた状態で自転及び公転しているので、
同じ時刻でも季節によって太陽高度が異なると共に、現在位置の緯度経度が異なることに
よっても太陽高度が異なるため、紫外線強度も異なり、更には地球上の昼夜の境目付近即
ち日の出及び日の入りに近い場所や時間帯では太陽高度が低いことにより紫外線強度も少
なくなり、屋内外の判断が困難となるという未解決の課題がある。
【0005】
すなわち、例えば札幌市(東経141度20分49秒、北緯43度3分54秒)と那覇
市(東経127度40分51秒、北緯26度12分43秒))とを比較すると、札幌市で
は、2006年7月1日の日の出時刻が3時59分で日の入時刻が19時18分であり、
2006年12月1日の日の出時刻が6時45分で日の入時刻が16時01分となり、那
覇市では、2006年7月1日の日の出時刻が5時40分で日の入時刻が19時26分で
あり、2006年12月1日の日の出時刻が6時59分で日の入時刻が17時37分とな
っている。
【0006】
したがって、日照時間は、12月では那覇市が札幌市より約1.5時間長いが、7月で
は逆に札幌市が那覇市より約1.5時間長くなっている。このように、日照時間は緯度に
より大きく変わってくるため、緯度が高ければ太陽高度が低くなり、紫外線量もへること
は明白であり、紫外線量だけで屋内外の判断することは困難である。
そこで、本発明は上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、紫外線強
度に基づく屋内外の判定を正確に行って、第1及び第2の現在位置演算部の切換えを良好
に行うことができる携帯型位置検出装置、携帯型位置検出方法及び携帯型位置検出用プロ
グラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の第1の技術手段に係る携帯型位置検出装置は、位
置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在
位置演算部と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現在位
置演算部とを有する現在位置演算手段と、照射される紫外線を測定する紫外線検出手段と
、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値を設定する
閾値設定手段と、少なくとも前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設
定手段で設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を選択する演算部選
択手段とを備えていることを特徴としている。
【0008】
この第1の技術手段では、GPS測位部で構成される第1の現在位置演算部と、自律測
位演算を行う第2の現在位置演算部とを備え、両者を演算部選択手段で選択する際に、現
在位置に基づいて紫外線測定値の閾値を設定し、紫外線検出手段で検出した紫外線測定値
が設定した紫外線測定値の閾値以上であるときに屋外と判断して第1の現在位置選択手段
を選択するので、現在位置の緯度に応じて変化する紫外線照射量に対応した正確な屋内外
の判断を行うことができる。
【0009】
また、本発明の第2の技術手段に係る現在位置検出装置は、位置情報衛星から発信され
る位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在位置演算部と、移動距離
及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現在位置演算部とを有する現在
位置演算手段と、照射される紫外線を測定する紫外線検出手段と、前記現在位置演算手段
で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値を設定する閾値設定手段と、前記紫
外線検出手段で測定した紫外線測定値が有効であるか否かを判定する紫外線測定値有効判
定手段と、該紫外線測定値有効判定手段の判定結果が、前記紫外線測定値が有効であると
きに、少なくとも前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手段で設
定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を選択する演算部選択手段とを
備えていることを特徴としている。
【0010】
この第2の技術手段では、上述した第1の技術手段に紫外線測定値有効判定手段を加え
、この紫外線測定値有効値判定手段の判定結果が、紫外線測定値が有効であると判断され
た場合に、紫外線測定値と閾値とを比較して第1の現在位置演算部を選択するか否かを判
断するので、より正確な屋内外の判断を行って、第1の現在位置演算部及び第2の現在位
置演算部の選択を正確に行うことができる。
さらに、本発明の第3の技術手段に係る携帯型位置検出装置は、上記第2の技術手段にお
いて、前記紫外線測定値有効判定手段は、現在時刻を検出する現在時刻検出部と、前記現
在位置演算手段で演算した現在位置に基づいて当該現在位置の属する地域の日の出時刻か
ら日没時刻までの間の紫外線検出有効時刻を設定する紫外線検出有効時刻設定部と、前記
現在時刻検出部で検出した現在時刻が、前記紫外線検出有効時刻設定部で設定された前記
紫外線検出有効時刻内であるときに、紫外線測定値が有効であると判定し、当該紫外線検
出有効時刻外であるときに、紫外線測定値が無効であると判定する判定部とを備えている
ことを特徴としている。
【0011】
この第3の技術手段では、現在位置の属する地域の日の出時刻から日の入時刻までの間
の紫外線検出有効時刻を設定し、現在時刻が設定した紫外線有効時刻範囲内であるか否か
を判定することにより、紫外線測定値が有効であるか無効であるか判断するので、現在位
置に応じた紫外線測定値の正確な有効判断を行うことができる。
さらにまた、本発明の第4の技術手段に係る携帯型位置検出装置は、上記第2又は第3
の技術手段において、前記演算部選択手段は、前記第1の現在位置演算部で受信する前記
位置情報信号の平均信号強度を検出し、前記紫外線測定値有効判定手段の判定結果が、前
記紫外線測定値が無効である場合に、前記平均信号強度が所定閾値以上であるときに前記
第1の現在位置演算部を選択し、前記平均信号強度が所定閾値未満であるときに前記第2
の現在位置演算部を選択するように構成されていることを特徴としている。
【0012】
この第4の技術手段では、紫外線測定値有効判定手段の判定結果が、紫外線測定値が無
効である場合に、位置情報衛星から受信した位置情報信号の平均受信強度が閾値以上であ
るか否かで第1の現在位置演算部を選択するか第2の現在位置演算を選択するかを決定す
るので、平均受信強度から屋内外の判断を行うことができ、夜間でも屋内外の判断を正確
に行うことができる。
【0013】
なおさらに、本発明の第5の技術手段に係る携帯型位置検出装置は、第1乃至第4の技
術手段の何れか1つにおいて、前記演算部選択手段は、前記第1の現在位置演算部で受信
する前記位置情報信号の平均信号強度を検出し、前記紫外線検出手段で検出した紫外線測
定値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部
を選択し、前記閾値未満であるときに、前記平均信号強度が所定閾値以上であるときに前
記第1の現在位置演算部を選択し、前記平均信号強度が所定閾値未満であるときに前記第
2の現在位置演算部を選択するように構成されていることを特徴としている。
【0014】
この第5の技術手段では、紫外線測定値が閾値未満であるときには、位置情報衛星から
受信した位置情報信号の平均信号強度が閾値未満であるか否かによって屋内外の判断を行
うので、日の出時刻直後や日の入直前の太陽高度が低い状態で紫外線照射量が少ない状態
でも屋内外の判断を正確に行って、屋内と誤判断することを確実に防止することができる

【0015】
また、本発明の第6の技術手段に係る携帯型位置検出装置は、位置情報衛星から発信さ
れる位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在位置演算部と、前記位
置情報衛星から発信される位置情報信号を高感度で受信して第3の現在位置を演算する第
3の現在位置演算部とを有する現在位置演算手段と、照射される紫外線を測定する紫外線
検出手段と、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値
を設定する閾値設定手段と、少なくとも前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、
前記閾値設定手段で設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を選択す
る演算部選択手段とを備えていることを特徴としている。
【0016】
この第6の技術手段では、第1の現在位置演算部で測位することができない屋内である
ときに、自律測位演算を行う第2の現在位置演算部に代えて位置情報衛星から送信される
位置情報信号を高感度で受信する第3の現在位置演算部を適用するようにしたので、位置
情報衛星からの位置情報信号が遮られる屋内で、位置情報信号を高感度で受信して現在位
置情報を演算することができ、屋内で正確な現在位置を演算することができる。
【0017】
さらに、本発明の第7の技術手段に係る携帯型位置検出装置は、位置情報衛星から発信
される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在位置演算部と、前記
位置情報衛星から発信される位置情報信号を高感度で受信して第3の現在位置を演算する
第3の現在位置演算部とを有する現在位置演算手段とを有する現在位置演算手段と、照射
される紫外線を測定する紫外線検出手段と、前記現在位置演算手段で演算された現在位置
に基づいて紫外線測定値の閾値を設定する閾値設定手段と、前記紫外線検出手段で測定し
た紫外線測定値が有効であるか否かを判定する紫外線測定値有効判定手段と、該紫外線測
定値有効判定手段の判定結果が、前記紫外線測定値が有効であるときに、少なくとも前記
紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であ
るときに前記第1の現在位置演算部を選択する演算部選択手段とを備えていることを特徴
としている。
【0018】
この第7の技術手段では、上述した第6の技術手段に紫外線測定値有効判定手段を加え
、この紫外線測定値有効値判定手段の判定結果が、紫外線測定値が有効であると判断され
た場合に、紫外線測定値と閾値とを比較して第1の現在位置演算部を選択するか否かを判
断するので、より正確な屋内外の判断を行って、第1の現在位置演算部及び第3の現在位
置演算部の選択を正確に行うことができる。
【0019】
さらにまた、本発明の第8の技術手段に係る携帯型位置検出装置は、第1乃至第7の技
術手段の何れか1つにおいて、前記閾値設定手段は、1年の月情報を検出する月情報検出
手段と、各地域における1年の所定分割月毎の紫外線測定値の閾値を設定した閾値記憶テ
ーブルと、前記月情報検出手段で検出した月情報及び前記現在位置演算手段で演算した現
在位置に基づいて前記閾値記憶テーブルを参照して紫外線測定値の閾値を求める閾値選択
手段とを備えていることを特徴としている。
【0020】
この第8の技術手段では、現在位置情報から現在位置の属する地域と月情報とに基づい
て紫外線測定値の閾値を記憶した閾値記憶テーブルを参照することにより、紫外線測定値
の閾値を求めるので、現在位置及び季節に応じた紫外線照射量の変化に正確に対応した紫
外線測定値の閾値を設定することができ、屋内外の判断をより正確に行うことかできる。
なおさらに、本発明の第9の技術手段に係る携帯型位置検出装置は、上記第8の技術手
段において、前記閾値記憶テーブルは、無線通信手段を介して接続される外部装置に記憶
されていることを特徴としている。
【0021】
この第9の技術手段では、閾値記憶テーブルを外部装置に記憶し、この外部装置に無線
通信手段を介して接続するので、携帯型位置検出装置での記憶容量を低減することができ
る。
また、本発明の第10の技術手段に係る携帯型位置検出方法は、位置情報衛星から発信
される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在位置演算部と、移動
距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現在位置演算部とを有する
現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線検出手段で測定する紫外線測定ステ
ップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値を閾
値設定手段で設定する閾値設定ステップと、少なくとも前記紫外線検出手段で検出した紫
外線測定値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であるときに演算部選択手段で前
記第1の現在位置演算部を選択する演算部選択ステップとを備えていることを特徴として
いる。
【0022】
この第10の技術手段では、前述した第1の技術手段と同様の効果が得られる。
さらに、本発明の第11の技術手段に過係る携帯型位置検出方法は、位置情報衛星から
発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在位置演算部と、
移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現在位置演算部とを有
する現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線検出手段で測定する紫外線測定
ステップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値
を閾値設定手段で設定する閾値設定ステップと、前記紫外線検出手段で測定した紫外線測
定値が有効であるか否かを紫外線測定値有効判定手段で判定する紫外線測定値有効判定ス
テップと、該紫外線測定値有効判定ステップの判定結果が、前記紫外線測定値が有効であ
るときに、少なくとも前記紫外線検出ステップで検出した紫外線測定値が、前記閾値設定
ステップで設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を演算部選択手段
で選択する演算部選択ステップとを備えていることを特徴としている。
【0023】
この第11の技術手段では、前述した第2の技術手段と同様の効果を得ることができる

さらにまた、本発明の第12の技術手段に係る携帯型位置検出方法は、上記第11の技
術手段において、前記演算部選択ステップは、前記第1の現在位置演算部で受信する前記
位置情報信号の平均信号強度を検出し、前記紫外線測定値有効判定ステップの判定結果が
、前記紫外線測定値が無効である場合に、前記平均信号強度が所定閾値以上であるときに
前記第1の現在位置演算部を選択し、前記平均信号強度が所定閾値未満であるときに前記
第2の現在位置演算部を選択することを特徴としている。
【0024】
この第12の技術手段では、前述した第3の技術手段と同様の効果が得られる。
なおさらに、本発明の第13の技術手段に係る携帯型位置検出方法は、第11又は第1
2の技術手段において、前記演算部選択ステップは、前記第1の現在位置演算部で受信す
る前記位置情報信号の平均信号強度を検出し、前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定
値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を
選択し、前記閾値未満であるときに、前記平均信号強度が所定閾値以上であるときに前記
第1の現在位置演算部を選択し、前記平均信号強度が所定閾値未満であるときに前記第2
の現在位置演算部を選択することを特徴としている。
【0025】
この第13の技術手段においては、前出した第4の技術手段と同様の効果を得ることが
できる。
また、本発明の第14の技術手段に係る携帯型位置検出方法は位置情報衛星から発信さ
れる位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在位置演算部と、前記位
置情報衛星から発信される位置情報信号を高感度で受信して第3の現在位置を演算する第
3の現在位置演算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線検出
手段で測定する紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基
づいて紫外線測定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定ステップと、少なくとも前
記紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上で
あるときに演算部選択手段で前記第1の現在位置演算部を選択する演算部選択ステップと
を備えていることを特徴としている。
【0026】
この第14の技術手段では、前述した第6の技術手段と同様の効果を得ることができる

さらに、本発明の第15の技術手段に係る携帯型位置検出方法は、位置情報衛星から発
信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在位置演算部と、前
記位置情報衛星から発信される位置情報信号を高感度で受信して第3の現在位置を演算す
る第3の現在位置演算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線
検出手段で測定する紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置
に基づいて紫外線測定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定ステップと、前記紫外
線検出手段で測定した紫外線測定値が有効であるか否かを紫外線測定値有効判定手段で判
定する紫外線測定値有効判定ステップと、該紫外線測定値有効判定ステップの判定結果が
、前記紫外線測定値が有効であるときに、少なくとも前記紫外線検出ステップで検出した
紫外線測定値が、前記閾値設定ステップで設定された閾値以上であるときに前記第1の現
在位置演算部を演算部選択手段で選択する演算部選択ステップとを備えていることを特徴
としている。
【0027】
この第15の技術手段では、前述した第7の技術手段と同様の作用を得ることができる

さらにまた、本発明の第16の技術手段に係る携帯型位置検出用プログラムは、位置情
報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在位置
演算部と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現在位置演
算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線検出手段で測定する
紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて紫外線測
定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定ステップと、少なくとも前記紫外線検出手
段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であるときに演算
部選択手段で前記第1の現在位置演算部を選択する演算部選択ステップとをコンピュータ
で実行させることを特徴としている。
【0028】
この第16の技術手段では、前述した第1及び第10の技術手段と同様の効果を得るこ
とができる。
なおさらに、本発明の第17の技術手段に係る携帯型位置検出用プログラムは、位置情
報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の現在位置
演算部と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現在位置演
算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線検出手段で測定する
紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて紫外線測
定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定ステップと、前記紫外線検出手段で測定し
た紫外線測定値が有効であるか否かを紫外線測定値有効判定手段で判定する紫外線測定値
有効判定ステップと、該紫外線測定値有効判定ステップの判定結果が、前記紫外線測定値
が有効であるときに、少なくとも前記紫外線検出ステップで検出した紫外線測定値が、前
記閾値設定ステップで設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を演算
部選択手段で選択する演算部選択ステップとを備えていることを特徴としている。
【0029】
この第17の技術手段では、前述した第2及び第11の技術手段と同様の効果を得るこ
とかできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を携帯形端末に適用した場合の一実施形態を示す概略構成図である。
図中、1はナビゲーション機能を有する携帯電話機、PDA(Personal Digital Assis
tants)等で構成される携帯端末であって、この携帯端末1は位置情報衛星2から送信さ
れる位置情報信号を受信して現在位置を測位する第1の現在位置演算部としてのGPS(G
lobal Positioning System)測位部3と、後述する歩数を検出する上下加速度センサ及び
方位を検出する角速度の検出信号が入力されて、これらに基づいて現在位置を自律測位す
ると共に、ナビゲーション処理を実行するマイクロコンピュータ、CPU等で構成される
演算処理部4と、この演算処理部4で実行する処理プログラムを格納すると共に、演算処
理で必要とする記憶テーブルを記憶するROM5a、演算処理過程で必要とする演算結果
等を記憶するRAM5b及びナビゲーション処理終了時の現在位置情報を記憶する不揮発
性メモリ5cで構成される記憶装置5と、演算処理部4から出力されるナビゲーション画
像情報を表示する液晶表示器、有機EL表示器等で構成される表示部6と、GPS測位部
3の作動時にこのGPS測位部3から出力される年/月/日/時刻を表す現在時刻情報で
補正される年/月/日/時刻を表示する時計部7とを備えている。
【0031】
携帯端末1は、図2に示すように、演算処理部4に、GPS測位部3から出力される現
在位置情報と、時計部7から出力される年/月/日/時刻を表す現在時刻情報と、携帯端
末1を保持するユーザーの腰位置に装着した加速度センサ8から出力される加速度情報と
、携帯端末1に装着されたジャイロ等の角速度センサ9から出力されるユーザーの歩行方
向の方位に応じた角速度情報と、携帯端末1に照射される紫外線強度を測定する紫外線検
出手段としての紫外線センサ10から出力される紫外線強度情報とが入力されている。ま
た、演算処理部4に、外部の無線通信機器と無線通信する通信部11が接続されている。
【0032】
また、記憶装置5を構成するROM5aには、後述する地域別位置情報記憶テーブル及
び地域毎に1年の月に対応させて紫外線強度を表すUVインデックスの閾値を設定したU
Vインデックス閾値記憶テーブルとが格納されていると共に、紫外線センサ10で検出し
た紫外線強度が有効であるか否かを判定する基準となる後述する昼夜の境界となる日の出
及び日の入り時刻を演算する昼夜判定用処理プログラムと、同様に紫外線強度が有効であ
るか否かを判定する基準となるUVインデックス閾値THuvを算出するUVインデック
ス閾値算出プログラムと、自律測位演算を行う自律測位演算用プログラムと、GPS測位
部3で演算した現在位置情報及び自律測位用プログラムによる自律測位演算処理で演算し
た現在位置情報の何れかを選択する演算部選択処理プログラムとが格納されている。
【0033】
ここで、地域別位置情報記憶テーブルは、図3に示すように、全国の都道府県名と、各
都道府県の庁所在地名と、庁所在地の緯度(N)及び経度(E)とが記載されている。
また、UVインデックス閾値記憶テーブルは、図4に示すように、日本列島を4分割し
た地域即ち札幌、つくば、鹿児島、那覇の夫々について5〜8月、3,4,9,10月及
び1,2,11,12月の3分割された月毎にUVインデックスの閾値THuvが設定さ
れており、5〜8月では緯度にかかわらずUVインデックスの閾値THuvが一定値であ
るが、1〜4月及び9〜12月では、緯度が高くなるにつれてUVインデックスの閾値T
Huvが小さくなるように設定されている。
【0034】
このようなUVインデックス閾値記憶テーブルを設定する理由は、太陽から地上に降り
注ぐ紫外線の照射量は、太陽の高度による影響を受けやすく、札幌、つくば、鹿児島及び
那覇を例にとると、図5に示すように季節によって多少の変化はあるものの緯度が高くな
るに従い紫外線照射量は少なくなり、紫外線強度に基づいて算出されるUVインデックス
も例えば図6(a)及び(b)に示すように7月と12月とで時刻によって変化するので
、これらを考慮して地域毎で且つ分割月毎のUVインデックス閾値を設定する。特に、札
幌市と那覇市とにおける1月から12月までの月毎の最大UVインデックスの平年値は図
7に示すようになり、緯度が高い方が最大UVインデックスが低くなっている。
【0035】
また、演算処理部4は、昼夜判定用処理プログラムに従って図8に示す紫外線強度が有
効であるか否かを判別する基準となる昼夜判定用処理を実行する。この昼夜判定用処理は
、先ず、ステップS1でGPS測位部3で現在位置情報を生成しているか否かを判定し、
GPS測位部3で現在位置情報を生成しているときには、ステップS2に移行して、GP
S測位部3で演算された現在位置情報を読込み、次いでステップS3に移行して、現在位
置における日の出時刻及び日の入時刻を算出してから処理を終了する。
【0036】
ここで、ステップS3の処理における日の出時刻及び日の入り時刻の算出は、現在位置
情報に含まれる緯度λ、経度ψと、時角t、赤緯δ、太陽高度hとの関係を表す下記(1
)式と、太陽出没高度kと太陽の視差半径S、大気差R、見かけの地平線の伏角E及び視
差Πとの関係を表す下記(2)とが等しくなる時刻を日の出時刻及び日の入り時刻として
算出する。
【0037】
sinh=sinδsinψ+conδcosψcost …………(1)
k=−S−E−R+Π …………(2)
一方、前記ステップS1の判定結果が、GPS測位部3で現在位置情報を生成していな
場合には、ステップS4に移行して、電源を投入した直後の初期状態であるか否かを判定
し、初期状態であるときには、ステップS5に移行して、不揮発性メモリ5cに記憶され
ている前回の電源オフ時の現在位置情報を読込んでからステップS7に移行し、初期状態
ではないときにはステップS6に移行して後述する図10の自律測位演算処理で算出した
現在位置情報を読込んでからステップS7に移行する。
【0038】
ステップS7では、読込んだ現在位置情報から前述した図3の地域別位置情報テーブル
を参照して現在位置の属する都道府県の庁所在地の緯度及び経度を読込んでから前記ステ
ップS3に移行する。
この図8の処理及び後述する図11のステップS33の処理が紫外線測定値有効判定手
段に対応している。
【0039】
さらに、演算処理部4は、図9に示すUVインデックス閾値算出処理を実行する。この
UVインデックス閾値算出処理は、先ず、ステップS11でGPS測位部3で現在位置情
報を生成しているか否かを判定し、GPS測位部3で現在位置情報を生成しているときに
は、ステップS12に移行して、GPS測位部3で演算された現在位置情報を読込み、次
いでステップS13に移行して、現在位置の属する地域が札幌、つくば、鹿児島及び那覇
の4分割領域の何れに属するかを決定し、次いでステップS14に移行して、時計部7か
ら月情報を読込み、次いでステップS15に移行して、決定した4分割領域の何れかと月
情報とをもとに図4に示すUVインデックス閾値記憶テーブルを参照してUVインデック
ス閾値THuvを算出してからUVインデックス閾値算出処理を終了する。
【0040】
一方、前記ステップS11の判定結果が、GPS測位部3で現在位置情報を生成してお
らず、自律測位部で現在位置情報を生成している場合には、ステップS16に移行して、
自律測位部で生成された現在位置情報を読込んでから前記ステップS13に移行する。
この図9の処理が閾値設定手段に対応し、このうちステップS14の処理及び時計部7
が月情報検出手段に対応し、ステップS14の処理が閾値選択手段に対応している。
【0041】
さらに、演算処理部4は、自律測位演算を行う自律測位演算用プログラムに従って図1
0に示す自律測位演算処理を実行する。この自律測位演算処理は、後述する演算部選択処
理によって自律演算処理が選択されたときに起動され、初期状態で、前回のGPS測位部
3で測位した現在位置を初期位置として設定してから、所定のメインプログラムに対する
所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS
21で、角速度センサ9で検出した角速度θvを読込み、次いでステップS22に移行し
て角速度θvを積分して方位θを算出してからステップS23に移行する。
【0042】
このステップS23では、加速度センサ7で検出した上下加速度G読込み、次いでステ
ップS24に移行して、上下加速度Gの変化パターンから歩数Pを算出し、次いでステッ
プS25に移行して算出した歩数Pに予め設定した歩幅Wを乗算して移動距離Lを算出し
、次いでステップS26に移行して、算出した方位θ及び移動距離Lに基づいて現在位置
情報を更新し、次いでステップS27に移行して、更新した現在位置情報を地図情報に重
ねて表示部6に表示してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰す
る。
【0043】
この図10の処理が第2の現在位置演算部に対応している。
さらにまた、演算処理部4は、演算部選択処理プログラムに従って図11に示すGPS
測位部3で測位した現在位置情報及び自律測位演算処理で測位した現在位置情報の何れか
を選択する演算部選択処理を実行する。
この演算部選択処理では、携帯端末1に電源が投入されてナビゲーション処理が選択さ
れたときに実行開始され、先ず、ステップS31で、時計部7から出力される年/月/日
/時刻を表す現在時刻情報を読込み、次いでステップS32に移行して、前述した図8の
昼夜判定用処理で決定された日の出時刻Tsr及び日の入時刻Tssを読込み、次いでス
テップS33に移行して、現在時刻は日の出時刻Tsrから日の入時刻Tssまでの昼間
時刻範囲内であるか否かを判定し、現在時刻が昼間時刻範囲内であるときには紫外線セン
サ10で測定する紫外線強度が有効であると判断してステップS34に移行して、紫外線
センサ10を作動させて紫外線強度Suv(W/m2)を測定し、この紫外線強度Suv
を所定倍(例えば40倍)して指標化した紫外線測定値としてのUVインデックスIDu
vを算出してからステップS35に移行する。
【0044】
このステップS35では、前述した図9のUVインデックス閾値算出処理で算出したU
Vインデックス閾値THuvを読込み、次いでステップS36に移行して、測定したUV
インデックスIDuvがUVインデックス閾値THuv以上であるか否かを判定し、ID
uv≧THuvであるときにはGPS測位部3での測位が可能な屋外であると判断してス
テップS37に移行して、GPS測位部3を作動状態としてGPS測位部3で測位した現
在位置情報を選択し、次いでステップS38に移行して、選択した現在位置情報を地図情
報に重ねてナビゲーション表示情報を生成し、これを表示部6に出力してナビゲーション
表示を行ってから前記ステップS31に戻る。
【0045】
一方、ステップS36の判定結果が、IDuv<THuvであるときには、ステップS
39に移行して、GPS測位部3での測位が屋内であると判断してステップS39に移行
し、GPS測位部3で受信した位置情報衛星からの位置情報信号の平均信号強度が予め設
定した閾値(例えば−145dBm)未満であるか否かを判定し、平均信号強度が閾値以
上であるときにはGPS測位部3での測位が可能な屋外であるものと判断して前記ステッ
プS37に移行し、平均信号強度が閾値未満であるときには屋内であるものと判断してス
テップS40に移行して、図10に示す自律測位演算処理を起動して現在位置情報を算出
してステップS41に移行して、算出した現在位置情報を地図情報に重ねてナビゲーショ
ン表示情報を生成し、これを表示部6に出力してナビゲーション表示を行ってから前記す
1に戻る。
【0046】
また、前記ステップS33の判定結果が、現在時刻が昼間時刻範囲外であるときには夜
間であって紫外線センサ10で測定する紫外線強度が無効であるものと判断してステップ
S42に移行して、前記ステップS39と同様にGPS測位部3で受信した位置情報衛星
2から受信した位置情報信号の平均信号強度が予め設定した閾値未満であるか否かを判定
し、平均信号強度が閾値以上であるときには屋外であるものと判断して前記す37に移行
してGPS測位部3を作動状態とし、平均信号強度が閾値未満であるときには自律測位演
算処理を選択する前記ステップS40に移行する。
【0047】
この図11の処理が演算部選択手段に対応している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、携帯端末1の電源を投入して、所定のナビゲーション開始操作を行うことにより、
演算処理部4で図8、図9及び図11の処理が実行開始される。
このとき、先ず、図8の昼夜判定処理において、GPS測位部3での現在位置情報の生
成が可能であるか否かを判定し、GPS測位部3での現在位置の測位が可能であるときに
は、GPS測位部3から緯度、経度情報を含む現在位置情報を読込み(ステップS2)、
次いで読込んだ現在位置情報に含まれる緯度、経度情報に基づいて前述した(1)式及び
(2)の演算を行って、日の出時刻Tsr及び日の入時刻Tssを算出する。
【0048】
同様に、図9のUVインデックス閾値算出処理においても、GPS測位部3での現在位
置情報の生成が可能であるときには、GPS測位部3から緯度、経度情報を含む現在位置
情報を読込み(ステップS12)、次いで読込んだ現在位置の属する地域が札幌、つくば
、鹿児島、那覇の4分割領域の何れに属するかを決定し(ステップS13)、次いで時計
部7から月情報を読込み(ステップS14)、決定した分割領域及び月情報をもとに図4
に示すUVインデックス閾値記憶テーブルを参照してUVインデックス閾値THuvを算
出する(ステップS15)。
【0049】
この状態で、図11の演算部選択処理が実行されると、先ず、時計部7から年/月/日
/時刻でなる現在時刻を読込むと共に、図8の昼夜判定用処理で算出した現在位置におけ
る日の出時刻Tsr及び日の入時刻Tssを読込む(ステップS31,S32)。
このとき、現在時刻が昼間の例えば10時であり、屋外を歩行しているものとすると、
日の出時刻Tsrから日の入時刻Tssまでの昼間時刻範囲内であり、紫外線測定値によ
る屋内外の判断が可能であると判断されて紫外線センサ10を作動状態として紫外線強度
Suvを測定し、この紫外線強度Suvに基づいてUVインデックスIDuvを算出する
(ステップS34)。
【0050】
なお、GPS測位部3で現在位置情報の生成ができない状態である場合には、電源投入
直後の初期状態であるときには不揮発性メモリ5cに記憶されている前回のナビゲーショ
ン処理終了時の現在位置情報を読込み、初期状態ではないときには図10の自律測位演算
処理で算出した現在位置情報を読込み、これらに基づいて現在位置の属する分割地域を決
定し、決定した分割地域と月情報とに基づいてUVインデックス閾値記憶テーブルを参照
してUVインデックス閾値THuvを算出する。
【0051】
そして、図9のUVインデックス閾値算出処理で算出した現在位置の属する分割地域の
UVインデックス閾値THuvを読込むと(ステップS35)、屋外を歩行しているので
、UVインデックスIDuvがUVインデックス閾値THuv以上となることにより、G
PS測位部3の作動状態を継続してこのGPS測位部3による現在位置情報の生成を継続
し、生成した現在位置情報及び地図情報に基づいてナビゲーション表示情報を生成し、こ
のナビゲーション表示情報を表示部6に供給することにより、表示部6で地図情報中に現
在位置を表示する(ステップS38)。
【0052】
ところが、現在時刻が日の出時刻Tsr及び日の入時刻Tss間の昼間時刻帯であって
も、日の出時刻Tsr直後や日の入時刻Tss直前の時刻であるグレーゾーンでは、太陽
高度が低いことにより、屋外を歩行していても紫外線センサ10で検出される紫外線強度
Suvが小さい値となり、これに応じてUVインデックスIDuvも小さい値となって、
UVインデックス閾値THuv未満となる。
【0053】
このため、図11の処理において、ステップS36からステップS39に移行するが、
屋外を歩行していることにより、GPS測位部3で受信する位置情報衛星2からの位置情
報信号の平均受信強度は閾値以上となることにより、屋外を歩行しているものと判断して
ステップS37に移行し、GPS測位部3での現在位置情報の生成を維持し、この現在位
置情報に基づいてナビゲーション表示情報を生成して、ナビゲーション画面を表示部6に
表示する。このため、日の出時刻Tsrの直後や日の入時刻Tssの直前となる太陽高度
の低い状態で紫外線強度が低下する状態であっても紫外線強度に基づく屋内外判断を誤判
断することなく屋外を歩行していることを正確に判断することができる。
【0054】
一方、ユーザーが昼間時刻帯において携帯端末1を把持して、屋内に入った場合には、
当然紫外線センサ10で測定した紫外線強度Suvは小さい値となり、これに応じてUV
インデックスIDuvもUVインデックス閾値THuvより小さい値となるので、ステッ
プS36からステップS39に移行し、携帯端末1が屋内にあることからGPS測位部3
で受信する位置情報衛星2からの位置情報信号の平均信号強度も閾値より小さくなること
からステップS39からステップS40に移行して、図10の自律測位演算処理による角
速度センサ9で検出した角速度θvを積分した方位θと、ユーザーの腰に装着した加速度
センサ8で検出した上下加速度に基づいて算出した歩数Pと歩幅Wとによる移動距離Lと
に基づいて現在位置情報を算出する自律測位処理を選択して現在位置を算出し、次いでス
テップS41に移行して、自律測位処理によるナビゲーション表示情報を表示部6に表示
する。
【0055】
さらに、ユーザーが携帯端末1を把持して、日の入時刻Tssから日の出時刻Tsrま
での夜間時刻帯に屋外を歩行している場合には、図11の演算部選択処理において、ステ
ップS33からステップS42に移行して、GPS測位部3で受信する位置情報衛星から
の位置情報信号の平均信号強度が閾値以上の値となることにより、屋外歩行状態であると
判断して前記ステップS37に移行することにより、GPS測位部3による現在位置情報
の生成を継続して、その現在位置情報に基づくナビゲーション表示情報を表示部6で表示
する。
【0056】
逆に、夜間時刻帯に屋内に居る場合には、位置情報衛星2から送信される位置情報信号
が遮蔽されることにより、GPS測位部3で受信する位置情報信号の平均信号強度が閾値
より低下することにより、ステップS42からステップS40に移行して、図10の自律
測位演算処理によって現在位置情報を算出し、次いでステップS41に移行して、算出し
た現在位置情報に基づいてナビゲーション表示情報を生成し、これを表示部6に供給する
ことにより、ナビゲーション画面を表示する。
【0057】
このように、上記実施形態によれば、紫外線センサ10で測定したによる紫外線強度S
uvに基づくUVインデックスIDuvが有効であるか否かを現在位置の属する地域の日
の出時刻Tsrから日の入時刻Tss迄の昼間時刻帯内であるか否かによって判断するの
で、UVインデックスIDuvに基づく屋外及び屋内の判断を正確に行うことができ、G
PS測位部3で算出した現在位置情報と自律測位演算処理で算出した現在位置情報との選
択を正確に行うことができる。
【0058】
しかも、昼間時刻帯内であっても、日の出時刻Tsrの直後や日の入時刻Tssの直前
のように太陽高度が低く、紫外線強度Suvが小さく、UVインデックスIDuvによる
屋内外の判断が困難なグレーゾーンの時刻帯である場合には、GPS測位部3で受信する
位置情報衛星2からの位置情報信号の平均信号強度が閾値未満であるか否かに応じて屋内
であるか屋外であるかを判断するので、屋内外の判断を正確に行うことができる。
【0059】
なお、上記実施形態においては、UVインデックス閾値記憶テーブルとして、札幌、つ
くば、鹿児島及び那覇の4分割領域と各3分割月におけるUVインデックス閾値THuv
との関係を表した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各都道府県
毎にUVインデックス閾値THuvを設定するようにしてもよいと共に、各地域毎に各月
単位あるいはさらに細分化した単位でUVインデックス閾値THuvを設定して、より正
確な閾値テーブルを形成するようにしてもよい。
【0060】
また、上記実施形態においては、UVインデックス閾値記憶テーブル及び地域別位置情
報記憶テーブルをROM5aに記憶する場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、UVインデックス閾値記憶テーブル及び地域別位置情報記憶テーブルの少なく
とも一方を外部のネットワークに接続されたサーバ等の外部記憶装置に記憶し、携帯端末
1から通信部11を介して外部記憶装置にアクセスしてUVインデックス閾値及び地域別
位置情報の少なくとも一方を取得するようにしてもよい。この場合には、ROM5aの記
憶容量を削減することができる。
【0061】
さらに、上記実施形態においては、現在位置の日の出時刻及び日の入時刻を(1)式及
び(2)式から求める場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各地域
毎に年月日毎の日の出時刻及び日の入時刻を設定した記憶テーブルを設けて、この記憶テ
ーブルを参照して日の出時刻及び日の入時刻を決定するようにしてもよく、この記憶テー
ブルは携帯端末1に格納する場合に限らず外部のネットワークに接続されたサーバ等の記
憶装置に格納し、この記憶装置に通信部11を介してアクセスして日の出時刻及び日の入
時刻を取得するようにしてもよい。
【0062】
さらにまた、上記実施形態においては、自律測位演算を加速度センサ8及び角速度セン
サ9の出力信号に基づいて移動距離L及び方位θを算出する場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、加速度センサ8に代えて振動センサを適用してユーザーの
歩行時の振動を検出して歩数を検出するようにしてもよい共に、角速度センサ9に代えて
地磁気センサを適用して方位を正確に検出するようにしてもよく、さらには気圧センサを
適用して標高差による紫外線強度の変化を推測してUVインデックス閾値THuvを補正
することにより、より正確な屋内外の判断を行うことができる。
【0063】
なおさらに、上記実施形態においては、GPS測位部3を演算処理部4から独立して設
けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、演算処理部4でGPS測
位演算処理を実行するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、第2の現在位置演算部が自律測位演算を行う場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、位置情報衛星からの位置情報信号を高
感度で受信する高感度GPS受信部で構成される第3の現在位置演算部を適用し、図11
の演算部選択処理のステップS40で第3の現在位置演算部を適用するようにしてもよい
。この場合、高感度GPS受信部を適用することで、電力消費量が増加することから、屋
内での滞在時間が所定時間以上となったときに自律演算処理で算出した現在位置情報を選
択することにより、消費電力を軽減するようにしてもよい。
【0064】
さらに、上記実施形態においては、紫外線強度を指標化したUVインデックスを紫外線
測定値として設定した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、紫外線
センサ10で検出した紫外線強度を紫外線測定値として設定し、これに応じてUVインデ
ックス閾値記憶テーブルをUV紫外線強度閾値記憶テーブルに変更して紫外線強度の閾値
を算出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略外観図である。
【図2】図1の内部構成を示すブロック図である。
【図3】地域別位置情報記憶テーブルを示す説明図である。
【図4】UVインデックス閾値記憶テーブルを示す説明図である。
【図5】4分割地域における月毎の紫外線照射量を示す特性線図である。
【図6】7月及び12月における時刻毎のUVインデックスを示す特性線図である。
【図7】札幌市及び那覇市での月毎の最大UVインデックスの平年値を示す特性線図である。
【図8】演算処理部で実行する昼夜判定用処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】演算処理部で実行するUVインデックス閾値算出処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】演算処理部で実行する自律測位演算処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】演算処理部で実行する演算部選択処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0066】
1…携帯端末、2…位置情報衛星、3…GPS測位部、4…演算処理部、5…記憶装置
、6…表示部、7…時刻部、8…加速度センサ、9…角速度センサ、10…紫外線センサ
、11…通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現
在位置演算部とを有する現在位置演算手段と、照射される紫外線を測定する紫外線検出手
段と、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値を設定
する閾値設定手段と、少なくとも前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾
値設定手段で設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を選択する演算
部選択手段とを備えていることを特徴とする携帯型位置検出装置。
【請求項2】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現
在位置演算部とを有する現在位置演算手段と、照射される紫外線を測定する紫外線検出手
段と、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値を設定
する閾値設定手段と、前記紫外線検出手段で測定した紫外線測定値が有効であるか否かを
判定する紫外線測定値有効判定手段と、該紫外線測定値有効判定手段の判定結果が、前記
紫外線測定値が有効であるときに、少なくとも前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定
値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を
選択する演算部選択手段とを備えていることを特徴とする携帯型位置検出装置。
【請求項3】
前記紫外線測定値有効判定手段は、現在時刻を検出する現在時刻検出部と、前記現在位
置演算手段で演算した現在位置に基づいて当該現在位置の属する地域の日の出時刻から日
の入時刻までの間の紫外線検出有効時刻を設定する紫外線検出有効時刻設定部と、前記現
在時刻検出部で検出した現在時刻が、前記紫外線検出有効時刻設定部で設定された前記紫
外線検出有効時刻内であるときに、紫外線測定値が有効であると判定し、当該紫外線検出
有効時刻外であるときに、紫外線測定値が無効であると判定する判定部とを備えているこ
とを特徴とする請求項2に記載の携帯型位置検出装置。
【請求項4】
前記演算部選択手段は、前記第1の現在位置演算部で受信する前記位置情報信号の平均
信号強度を検出し、前記紫外線測定値有効判定手段の判定結果が、前記紫外線測定値が無
効である場合に、前記平均信号強度が所定閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算
部を選択し、前記平均信号強度が所定閾値未満であるときに前記第2の現在位置演算部を
選択するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯型位置検出
装置。
【請求項5】
前記演算部選択手段は、前記第1の現在位置演算部で受信する前記位置情報信号の平均
信号強度を検出し、前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手段で
設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を選択し、前記閾値未満であ
るときに、前記平均信号強度が所定閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を選
択し、前記平均信号強度が所定閾値未満であるときに前記第2の現在位置演算部を選択す
るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の携帯型位
置検出装置。
【請求項6】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、前記位置情報衛星から発信される位置情報信号を高感度で受信して第
3の現在位置を演算する第3の現在位置演算部とを有する現在位置演算手段と、照射され
る紫外線を測定する紫外線検出手段と、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基
づいて紫外線測定値の閾値を設定する閾値設定手段と、少なくとも前記紫外線検出手段で
検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であるときに前記第1
の現在位置演算部を選択する演算部選択手段とを備えていることを特徴とする携帯型位置
検出装置。
【請求項7】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、前記位置情報衛星から発信される位置情報信号を高感度で受信して第
3の現在位置を演算する第3の現在位置演算部とを有する現在位置演算手段とを有する現
在位置演算手段と、照射される紫外線を測定する紫外線検出手段と、前記現在位置演算手
段で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値を設定する閾値設定手段と、前記
紫外線検出手段で測定した紫外線測定値が有効であるか否かを判定する紫外線測定値有効
判定手段と、該紫外線測定値有効判定手段の判定結果が、前記紫外線測定値が有効である
ときに、少なくとも前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手段で
設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を選択する演算部選択手段と
を備えていることを特徴とする携帯型位置検出装置。
【請求項8】
前記閾値設定手段は、1年の月情報を検出する月情報検出手段と、各地域における1年
の所定分割月毎の紫外線測定値の閾値を設定した閾値記憶テーブルと、前記月情報検出手
段で検出した月情報及び前記現在位置演算手段で演算した現在位置に基づいて前記閾値記
憶テーブルを参照して紫外線測定値の閾値を求める閾値選択手段とを備えていることを特
徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の携帯型位置検出装置。
【請求項9】
前記閾値記憶テーブルは、無線通信手段を介して接続される外部装置に記憶されている
ことを特徴とする請求項8に記載の携帯型位置検出装置。
【請求項10】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現
在位置演算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線検出手段で
測定する紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて
紫外線測定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定ステップと、少なくとも前記紫外
線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であると
きに演算部選択手段で前記第1の現在位置演算部を選択する演算部選択ステップとを備え
ていることを特徴とする携帯型位置検出方法。
【請求項11】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現
在位置演算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線検出手段で
測定する紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて
紫外線測定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定ステップと、前記紫外線検出手段
で測定した紫外線測定値が有効であるか否かを紫外線測定値有効判定手段で判定する紫外
線測定値有効判定ステップと、該紫外線測定値有効判定ステップの判定結果が、前記紫外
線測定値が有効であるときに、少なくとも前記紫外線検出ステップで検出した紫外線測定
値が、前記閾値設定ステップで設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算
部を演算部選択手段で選択する演算部選択ステップとを備えていることを特徴とする携帯
型位置検出方法。
【請求項12】
前記演算部選択ステップは、前記第1の現在位置演算部で受信する前記位置情報信号の
平均信号強度を検出し、前記紫外線測定値有効判定ステップの判定結果が、前記紫外線測
定値が無効である場合に、前記平均信号強度が所定閾値以上であるときに前記第1の現在
位置演算部を選択し、前記平均信号強度が所定閾値未満であるときに前記第2の現在位置
演算部を選択することを特徴とする請求項11に記載の携帯型位置検出方法。
【請求項13】
前記演算部選択ステップは、前記第1の現在位置演算部で受信する前記位置情報信号の
平均信号強度を検出し、前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手
段で設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部を選択し、前記閾値未満
であるときに、前記平均信号強度が所定閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部
を選択し、前記平均信号強度が所定閾値未満であるときに前記第2の現在位置演算部を選
択することを特徴とする請求項11又は12に記載の携帯型位置検出方法。
【請求項14】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、前記位置情報衛星から発信される位置情報信号を高感度で受信して第
3の現在位置を演算する第3の現在位置演算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射
される紫外線を紫外線検出手段で測定する紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段
で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定
ステップと、少なくとも前記紫外線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手
段で設定された閾値以上であるときに演算部選択手段で前記第1の現在位置演算部を選択
する演算部選択ステップとを備えていることを特徴とする携帯型位置検出方法。
【請求項15】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、前記位置情報衛星から発信される位置情報信号を高感度で受信して第
3の現在位置を演算する第3の現在位置演算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射
される紫外線を紫外線検出手段で測定する紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段
で演算された現在位置に基づいて紫外線測定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定
ステップと、前記紫外線検出手段で測定した紫外線測定値が有効であるか否かを紫外線測
定値有効判定手段で判定する紫外線測定値有効判定ステップと、該紫外線測定値有効判定
ステップの判定結果が、前記紫外線測定値が有効であるときに、少なくとも前記紫外線検
出ステップで検出した紫外線測定値が、前記閾値設定ステップで設定された閾値以上であ
るときに前記第1の現在位置演算部を演算部選択手段で選択する演算部選択ステップとを
備えていることを特徴とする携帯型位置検出方法。
【請求項16】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現
在位置演算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線検出手段で
測定する紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて
紫外線測定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定ステップと、少なくとも前記紫外
線検出手段で検出した紫外線測定値が、前記閾値設定手段で設定された閾値以上であると
きに演算部選択手段で前記第1の現在位置演算部を選択する演算部選択ステップとをコン
ピュータで実行させることを特徴とする携帯型位置検出用プログラム。
【請求項17】
位置情報衛星から発信される位置情報信号を受信して第1の現在位置を演算する第1の
現在位置演算部と、移動距離及び移動方位を検出して第2の現在位置を演算する第2の現
在位置演算部とを有する現在位置演算手段を備え、照射される紫外線を紫外線検出手段で
測定する紫外線測定ステップと、前記現在位置演算手段で演算された現在位置に基づいて
紫外線測定値の閾値を閾値設定手段で設定する閾値設定ステップと、前記紫外線検出手段
で測定した紫外線測定値が有効であるか否かを紫外線測定値有効判定手段で判定する紫外
線測定値有効判定ステップと、該紫外線測定値有効判定ステップの判定結果が、前記紫外
線測定値が有効であるときに、少なくとも前記紫外線検出ステップで検出した紫外線強度
が、前記閾値設定ステップで設定された閾値以上であるときに前記第1の現在位置演算部
を演算部選択手段で選択する演算部選択ステップとをコンピュータで実行させることを特
徴とする携帯型位置検出用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−185439(P2008−185439A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−18862(P2007−18862)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】