説明

携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システム

【課題】 携帯型情報通信端末によるテレビショッピングにおけるセキュリティの向上。
【解決手段】 携帯型情報通信端末の製造番号や電話番号など、携帯型情報通信端末の固有識別情報や、利用者の設定する暗証番号など利用者固有情報を用いるだけではなく、携帯型情報通信端末から情報にアクセスできる時間を制御することと、携帯型情報通信端末に備えたGPS機能などを用いて位置情報を用いて、情報にアクセスする場所や利用者固有番号を変更する場所を限定させる機能を実現することで、情報アクセスに対するセキュリティだけでなく、盗難や紛失に対するセキュリティも向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話やPDAなどの携帯型の情報通信端末の中で、インターネットや無線LANなどの通信手段により配信される動画コンテンツを受信し再生する機能を有する携帯型放送受信端末で、動画コンテンツ再生に物品の販売サービスを実施するものであって、携帯型放送受信端末からの購買行動の情報アクセスに対するセキュリティだけでなく携帯型放送受信端末の盗難や紛失に対するセキュリティも向上させることを目的とする携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムである。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯電話やPDAなどの携帯型のインターネットや無線LANなどの通信手段を有する情報通信端末においては、ショッピングサイトでの物品購入などは行われていた。
【0003】
また通信手段を有する情報通信端末で通信手段により配信される動画コンテンツを受信し再生する機能を有する携帯型放送受信端末においては、その動画コンテンツ再生時に映像に移っている物品をショッピングサイトで販売するというサービスの提供も開始されつつある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
【0004】
利用者が携帯型放送受信端末にて動画コンテンツを受信し再生しつつ物品購買を行う場合、暗証番号によりそのセキュリティを確保するという手法が一般的であった。しかし、利用者が設定する暗証番号による利用者特定情報を用いたセキュリティシステムでは、その暗証番号は4桁の数字を用いることが一般的であり、この4桁の暗証番号はハッカーなどに容易に想定され、セキュリティが破られるという問題が発生している。更には暗証番号を盗まれるだけでなく、その暗証番号をハッカーによって変更されることにより、本来の利用者があらゆる情報にアクセスできなくなるという問題も生じている。
【0005】
携帯型放送受信端末を特定する製品番号や電話番号などの固有の識別情報のみを用いて、動画コンテンツ保有サイトや物品販売サイトへのアクセス権を制限する場合、これまでは情報サーバに対する全ての情報アクセスを許可するかしないかの制御しかしていなかった。
【0006】
また、携帯型放送受信端末を特定する製品番号や電話番号などの固有の識別情報のみを用いて、動画コンテンツ保有サイトや物品販売サイトへのアクセス権を制限する場合、携帯型放送受信端末を紛失したり盗難にあったりして本来の利用者以外の手に入ると、携帯型放送受信端末を手にした人は容易に情報アクセスを行うことができ、本来の利用者は携帯型放送受信端末を紛失や盗難にあった被害の上に、情報の不正アクセスによる被害も上乗せされ、2重の被害にあう可能性がある。
【0007】
また、暗証番号によるセキュリティと携帯型放送受信端末固有の識別情報を組み合わせる手法も一般的ではあるが、各々のセキュリティのみを実施している場合より被害の確率は減少するが、既に現実社会においても起こっているように、十分なセキュリティを確保するには不十分と云わざるを得ない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明における携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第1の手段として、携帯電話やPDAなどの携帯型の情報通信端末で、インターネットや無線LANなどの通信手段により配信される動画コンテンツを受信する動画受信手段と、動画受信手段で受信した動画コンテンツを再生する動画再生手段と、動画中に含まれる物品販売用情報タグを認識する販売タグ認識手段を有することで映像放送を見ることが出来ると共に、映像放送を見つつショッピングをする事が出来ることを特徴とする携帯型放送受信手段を採用する。
【0009】
携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第2の手段として、上記第1の手段に示す携帯型放送受信手段であって、情報通信端末において機器が持つ製品番号などの機器固有情報を送信する手段を持つことと、情報保持サーバにおいて情報通信端末から送信された機器固有情報を受信する手段と持つことと、情報保持サーバにおいて受信した機器固有情報を照合することで、当該情報通信端末がアクセスできる情報を選定する機能を有することを特徴とする機器固有番号照合手段を採用する。
【0010】
携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第3の手段として、上記第1の手段に示す携帯型放送受信手段であって、情報通信端末において機器から情報にアクセスする時間を送信する手段を持つことと、情報保持サーバにおいて当該情報通信端末がアクセスできる情報を時間で制御や設定する機能を有すると共に、情報保持サーバにおいて情報通信端末から送信されたアクセス時間を受信する手段と持つことと、情報保持サーバにおいて受信した情報通信端末からのアクセス時間を照合することで、当該情報通信端末がアクセスできる情報を選定する機能を有することを特徴とするアクセス時間照合手段を採用する。
【0011】
携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第4の手段として、上記第1の手段に示す携帯型放送受信手段であって、情報通信端末においてGPSや通信用固定アンテナとの接続情報から情報通信端末の位置情報を断定する機能を有することと情報通信端末から当該携帯情報通信端末の位置情報を送信する手段を持つことと、情報保持サーバにおいて情報通信端末から送信された位置情報を受信する手段と持つことと、情報保持サーバにおいて受信した位置情報を照合することで、当該情報通信端末がアクセスできる情報を選定する機能を有することを特徴とする位置情報照合手段を採用する。
【0012】
携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第5の手段として、上記第1の手段に示す携帯型放送受信手段であって、映像放送中に購買できる物品が存在する場合に映像中に購買物がある旨を知らせる購買物タグの表示を行い、購買物タグが表示された画像中に利用者が購買物を購入したい際に、利用者がワンタッチボタンなど簡単な入力操作にて映像を一時停止し、映像を一時停止している際に購買手続きが出来ると共に、購買手続きの際に暗証番号など利用者固有情報を用いるだけではなく、上記第2の手段に示す機器固有番号照合手段と、上記第3の手段に示すアクセス時間照合手段と、上記第4の手段に示す位置情報照合手段を組み合わせることで、情報保持サーバが保有する情報のアクセス権を、機器固有番号やアクセス時間やアクセス位置の情報を組み合わせ制御や設定することで、携帯型放送受信手段からの情報アクセスに対するセキュリティだけでなく、携帯型放送受信手段の盗難や紛失に対するセキュリティも向上させることを目的とする携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを採用する。
【0013】
携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第6の手段として、上記第1の手段に示す携帯型放送受信手段であって、映像放送中に購買できる物品が存在する場合に映像中に購買物がある旨を知らせる購買物タグの表示を行い、購買物タグが表示された画像中に利用者が購買物を購入したい際に、利用者がワンタッチボタンなど簡単な入力操作にて購入したいものが写っている画面の静止画保存し、放送終了後に保存した購入したいものが写っている画面の静止画映像を閲覧しつつ購買手続きが出来ると共に、購買手続きの際に暗証番号など利用者固有情報を用いるだけではなく、上記第2の手段に示す機器固有番号照合手段と、上記第3の手段に示すアクセス時間照合手段と、上記第4の手段に示す位置情報照合手段を組み合わせることで、情報保持サーバが保有する情報のアクセス権を、機器固有番号やアクセス時間やアクセス位置の情報を組み合わせ制御や設定することで、携帯型放送受信手段からの情報アクセスに対するセキュリティだけでなく、携帯型放送受信手段の盗難や紛失に対するセキュリティも向上させることを目的とする携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを採用する。
【0014】
携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第7の手段として、上記第1の手段に示す携帯型放送受信手段であって、映像放送中に購買できる物品が存在する場合に映像中に購買物がある旨を知らせる購買物タグの表示を行い、購買物タグが表示された画像中に利用者が購買物を購入したい際に、利用者がワンタッチボタンなど簡単な入力操作にて購買可能な物品からバルーン型の購買手続き画面が表示され、バルーン型の購買手続き画面にて購買手続きが出来ると共に、購買手続きの際に暗証番号など利用者固有情報を用いるだけではなく、上記第2の手段に示す機器固有番号照合手段と、上記第3の手段に示すアクセス時間照合手段と、上記第4の手段に示す位置情報照合手段を組み合わせることで、情報保持サーバが保有する情報のアクセス権を、機器固有番号やアクセス時間やアクセス位置の情報を組み合わせ制御や設定することで、携帯型放送受信手段からの情報アクセスに対するセキュリティだけでなく、携帯型放送受信手段の盗難や紛失に対するセキュリティも向上させることを目的とする携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを採用する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、既に通信機能を有する携帯電話や、PDAとカード型データ通信用機器の組み合わせなど、現存する技術の組み合わせで容易に実現することが可能である。また、上記第5の手段から第7の手段は、画面イメージなどのソフトウェア的に構築できるものである。ここでは携帯電話を例に本発明に係わる要素技術である第2の手段から第4の手段までの実施形態を示す。
【0016】
本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第2の手段として採用した機器固有番号照合手段は、既に携帯電話においては、発信者の電話番号を受信者に対して送信する機能は実現されている。また製造番号の送信を実現する場合、この電話番号の送信機能を用いれば、送信する情報量が多くするだけで、容易に実現可能である。
【0017】
本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第3の手段として採用したアクセス時間照合手段においても、既に携帯電話においては実現されている発信者の電話番号を受信者に対して送信する機能を拡張し、時間情報を送信することは、送信する情報量が多くするだけで、容易に実現可能である。
【0018】
本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第4の手段として採用した位置情報照合手段は、既にGPS機能による携帯電話自体の位置情報を衛星から取得する機能は実現されており、この位置情報を情報サーバに送信するには、既に携帯電話においては実現されている発信者の電話番号を受信者に対して送信する機能を拡張し、位置情報を送信することは、送信する情報量が多くするだけで、容易に実現可能である。
【0019】
以上のように、本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムに係わる第2の手段として採用した機器固有番号照合手段、第3の手段として採用したアクセス時間照合手段、第4の手段として採用した位置情報照合手段の3つの要素技術は、既存の市場に存在する技術で十分対応実現できる技術であり、本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムで必要な、携帯型放送受信端末で取得しなければならない情報取得技術と、取得した情報を情報サーバに送信する機能は、既存の技術を組み合わせることで容易に実現することが可能である。
【0020】
あとは、動画コンテンツ保有サイトや物品購入サイトが管理する情報サーバ側で携帯型放送受信端末から受け取った情報から、情報サーバが保持する情報のうち、アクセスできる情報とアクセスできない情報を制御するのみで、これは携帯型放送受信端末から受け取った情報の組み合わせ判断なので、実現するに困難な技術的な要素はない。
【実施例】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明に係わる携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムの実施例を説明する。
【0022】
図1は、携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを実現する場合のシステムの構成の一例を示した図面である。図1は、携帯型放送受信端末1と動画コンテンツ保有サイトや物品購入サイトが管理する情報保持サーバ2の双方のシステム構成を示している。携帯型放送受信端末1と情報保持サーバ2の間は、制御情報送信手段16と制御情報受信手段21の間で通信する。
【0023】
本発明に係わる第1の手段として採用した携帯型放送受信手段のうち、動画受信手段は、データ受信手段17で実現する。また、動画再生手段18ではデータ受信手段17で受信した動画コンテンツの再生を行い画面に表示する。動画コンテンツに販売物品が存在した場合、その情報は販売タグ認識手段19にて認識され利用者に伝える。販売タグ認識手段19では認識した販売タグに対して利用者が購買行為を行うため入力した情報を処理し、制御情報送信手段16を介して動画コンテンツ保有サイトや物品購入サイトが管理する情報サーバ側へ送信することで実現する。
【0024】
本発明に係わる第2の手段として採用した機器固有番号照合手段を実現するには、制御情報送信手段16から製造番号などの情報保持サーバ2への情報を送信しなければならない。これを実現するには、携帯型放送受信端末1にある製造番号をROM化して読み出し可能な製造番号15とすれば実現可能である。そして、製造番号15から読み出した情報を制御情報送信手段16へ渡せば、制御情報送信手段16で送信用データに変換し動画コンテンツ保有サイトや物品購入サイトが管理する情報保持サーバ2へと送信する。
【0025】
本発明に係わる第3の手段として採用したアクセス時間照合手段を実現するには、制御情報送信手段16から情報保持サーバ2への情報を送信しなければならない。これを実現するには、携帯型放送受信端末1にある時計機能13から時間情報取得手段14を介して時間の方法を取り出し、この情報を制御情報送信手段16へ渡せば、制御情報送信手段16で送信用データに変換し動画コンテンツ保有サイトや物品購入サイトが管理する情報保持サーバ2へと送信する。
【0026】
本発明に係わる第4の手段として採用した位置情報照合手段を実現するには、制御情報送信手段16から情報保持サーバ2への情報を送信しなければならない。これを実現するには、携帯型放送受信端末1にあるGPSなどの位置情報取得手段11から位置情報取得手段12を介して位置情報を取り出し、この情報を制御情報送信手段16へ渡せば、制御情報送信手段16で送信用データに変換し動画コンテンツ保有サイトや物品購入サイトが管理する情報保持サーバ2へと送信する。
【0027】
制御情報送信手段16では、製造番号15、時間情報取得手段14、位置情報取得手段12および販売タグ認識手段19から受け取った情報を組み合わせ送信用の情報として加工し、動画コンテンツ保有サイトや物品購入サイトが管理する情報保持サーバ2中の制御情報受信手段21へと送信する。
【0028】
情報保持サーバ2では、制御情報受信手段21で受け取った製造番号情報、時間情報、位置情報を情報アクセス制御手段22で解析し、携帯型放送受信端末1から送信されてきた情報がアクセス権を持つ情報かを判断する。アクセス可能な正当情報と判断されると、情報アクセス制御手段22にて、保持データ23から動画コンテンツを取り出しデータ送信手段24を介して携帯型放送受信端末1へ配信する。
【0029】
また、携帯型放送受信端末1から送信されてきた情報中に、販売タグ認識手段19で生成された物品の購買情報があった場合、その情報に対しても情報アクセス制御手段22で解析し、保持データ23から販売物品の情報および購入手続きに必要な情報を取り出しデータ送信手段24を介して携帯型放送受信端末1へ配信する。
【0030】
【0023】
から
【0029】
に記す手段にて、携帯型放送受信端末1と動画コンテンツ保有サイトや物品購入サイトが管理する情報保持サーバ2間での情報通信から不正なアクセスを除去した高いセキュリティレベルを実現することが可能である。
【0031】
次に、本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを利用したセキュリティ向上サービスの例を記述する。
【0031】
現状で最も問題となっている携帯電話が盗まれ、利用者が登録した暗証番号を変更され多大な被害を被っている例を、本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを用いて防ぐ場合を例に記述する。
【0032】
仮に利用者が自らの携帯電話の暗証番号の書き換えを、自宅の位置情報で、時間は帰宅から就寝時間までの19:00−24:00と設定していたと仮定しよう。このような条件で携帯電話が盗まれた場合、盗んだ人は本来の使用者の自宅まで行かないと暗証番号を書き換えることが出来ず、盗んだ携帯電話の自由な不正使用が出来ないこととなる。
【0033】
次に、本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを利用した動画コンテンツの再生中に物品販売を行うサービスの実施例を記述する。ここでは、携帯電話にて映画の動画コンテンツを配信し、その映画の中に映し出される俳優が着衣している衣類や、部屋の中の装飾品などを販売するサービス実現する場合を例に記す。
【0034】
例えば、図2に示すように、携帯電話の画面で映画を見ていたとしよう。図2に示す携帯画面拡大図は、その映画の1つのシーンである。このシーンで、テレビを販売するサービスを実施するとしよう。販売サービスは全てのシーンに存在する訳ではないので、販売データが存在する画面か、存在しない画面化を利用者に伝える必要がある。販売データが存在する場合、販売データ存在信号3を画面の隅を使い、任意の目立つ色や形状で表示することで、利用者に知らせる。図2の例では、右上隅に赤の四角で表しているが、場所は動画コンテンツを見るのに邪魔にならない目立たない場所なら何処でもよく、色や形状も特に例と同じでなくて良い。
【0035】
この携帯画面中の販売データ存在信号3により、このシーンに販売物があることを認識した利用者が、物品購入を行う場合のサービスに実現方法の例を以下にいくつか示す。
【0036】
物品を購入サービスにおいて必要となる利用者の個人情報は、購入物品によって異なるが、購入物品の送付先、支払方法の2項目は最低限必要である。そのほか、購入する際の意思確認も必要である。その入力は図3に示すフローを実現すればよい。本発明では
【0023】
から
【0029】
に記す手段にて高いセキュリティレベルを実現しているので、物品の納品場所や支払方法は予め登録しておくことにより、個々の購入手続きを簡略化することも可能である。
本サービスを実現する上で問題となるのは、携帯型放送受信端末1は一般的に小さな画面しかないため、この小さな画面で如何に効率よく動画を見つつ、物品の購入手続きができるようにするかという課題である。
【0037】
1つの手段としては、図2に示すように、動画中に販売データ存在信号3が表示され、利用者が物品購入をしたいと思った際、携帯電話の“1”を押せば、そのシーンで動画の再生が一時停止し、購買手続きを行う手段がある。この方法では、動画コンテンツの再生と購買手続きを同時に行う必要がないので、小さな画面でも物品購入手続きがスムースに行えるサービスを実現することが可能である。
【0038】
もう1つの手段としては、図2に示すように、動画中に販売データ存在信号3が表示され、利用者が物品購入をしたいと思った際、携帯電話の“1”を押せば、そのシーンの情報が保存され、動画コンテンツの再生が終わった際に、保存したシーンを再度表示し、購買手続きを行う手段がある。この方法では、動画コンテンツの再生と購買手続きを同時に行う必要がないので、小さな画面でも物品購入手続きがスムースに行えるサービスを実現することが可能である。
また物品の納品場所や支払方法は予め登録しておくことにより、個々の購入手続きを簡略化する処理を行っておけば、図4に示すように、必要最低限の情報のみをバルーンで表示することにより、動画コンテンツの再生を邪魔せず購買手続きができる画面表示方法も実現可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように、本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを用いれば、これまでの携帯情報端末からの不正アクセスや不正データ書き換えに対するセキュリティを向上することが可能であり、利用者の保護機能を向上させることが可能となる。
【0040】
これにより、携帯型放送受信端末1自体の紛失や盗難に対してもセキュリティを向上させることが可能となるため、例えば実施例にも示すような簡単な手続きで動画コンテンツの再生時に各シーンに映っている物品の販売サービスなども実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】 本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムの概略システムの構成を示した図である。
【図2】 本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを用いた動画再生中の物品販売サービスを実施する場合の画面イメージの例を示す図である。
【図3】 本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを用いた動画再生中の物品販売サービスを実施する場合の購買フローを示す図である。
【図4】 本発明の携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システムを用いた動画再生中の物品販売サービスを実施する場合の画面イメージの例を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
1 携帯型放送受信端末
11 位置情報取得手段
12 位置情報変換手段
13 時計機能
14 時間情報取得手段
15 製造番号
16 制御情報送信手段
17 データ受信手段
18 動画再生手段
19 販売タグ認識手段
2 情報保持サーバ
21 制御情報受信手段
22 情報アクセス制御手段
23 保持データ
24 データ送信手段
3 販売データ存在信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話やPDAなどの携帯型の情報通信端末で、
インターネットや無線LANなどの通信手段により配信される動画コンテンツを受信する動画受信手段と、
動画受信手段で受信した動画コンテンツを再生する動画再生手段と、
動画中に含まれる物品販売用情報タグを認識する販売タグ認識手段を
有することで映像放送を見ることが出来ると共に、映像放送を見つつショッピングをする事が出来ることを特徴とする携帯型放送受信手段。
【請求項2】
請求項1に示す携帯型放送受信手段であって、
情報通信端末において機器が持つ製品番号などの機器固有情報を送信する手段を持つことと、
情報保持サーバにおいて情報通信端末から送信された機器固有情報を受信する手段と持つことと、
情報保持サーバにおいて受信した機器固有情報を照合することで、
当該情報通信端末がアクセスできる情報を選定する機能を有することを特徴とする機器固有番号照合手段。
【請求項3】
請求項1に示す携帯型放送受信手段であって、
情報通信端末において機器から情報にアクセスする時間を送信する手段を持つことと、
情報保持サーバにおいて当該情報通信端末がアクセスできる情報を時間で制御や設定する機能を有すると共に、
情報保持サーバにおいて情報通信端末から送信されたアクセス時間を受信する手段と持つことと、
情報保持サーバにおいて受信した情報通信端末からのアクセス時間を照合することで、
当該情報通信端末がアクセスできる情報を選定する機能を有することを特徴とするアクセス時間照合手段。
【請求項4】
請求項1に示す携帯型放送受信手段であって、
情報通信端末においてGPSや通信用固定アンテナとの接続情報から情報通信端末の位置情報を断定する機能を有することと
情報通信端末から当該携帯情報通信端末の位置情報を送信する手段を持つことと、
情報保持サーバにおいて情報通信端末から送信された位置情報を受信する手段と持つことと、
情報保持サーバにおいて受信した位置情報を照合することで、
当該情報通信端末がアクセスできる情報を選定する機能を有することを特徴とする位置情報照合手段。
【請求項5】
請求項1に示す携帯型放送受信手段であって、
映像放送中に購買できる物品が存在する場合に映像中に購買物がある旨を知らせる購買物タグの表示を行い、
購買物タグが表示された画像中に利用者が購買物を購入したい際に、利用者がワンタッチボタンなど簡単な入力操作にて映像を一時停止し、
映像を一時停止している際に購買手続きが出来ると共に、
購買手続きの際に暗証番号など利用者固有情報を用いるだけではなく、
請求項2に示す機器固有番号照合手段と
請求項3に示すアクセス時間照合手段と
請求項4に示す位置情報照合手段を組み合わせることで
情報保持サーバが保有する情報のアクセス権を、機器固有番号やアクセス時間やアクセス位置の情報を組み合わせ制御や設定することで、
携帯型放送受信手段からの情報アクセスに対するセキュリティだけでなく、携帯型放送受信手段の盗難や紛失に対するセキュリティも向上させることを目的とする携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システム。
【請求項6】
請求項1に示す携帯型放送受信手段であって、
映像放送中に購買できる物品が存在する場合に映像中に購買物がある旨を知らせる購買物タグの表示を行い、
購買物タグが表示された画像中に利用者が購買物を購入したい際に、利用者がワンタッチボタンなど簡単な入力操作にて購入したいものが写っている画面の静止画保存し、
放送終了後に保存した購入したいものが写っている画面の静止画映像を閲覧しつつ購買手続きが出来ると共に、
購買手続きの際に暗証番号など利用者固有情報を用いるだけではなく、
請求項2に示す機器固有番号照合手段と
請求項3に示すアクセス時間照合手段と
請求項4に示す位置情報照合手段を組み合わせることで
情報保持サーバが保有する情報のアクセス権を、機器固有番号やアクセス時間やアクセス位置の情報を組み合わせ制御や設定することで、
携帯型放送受信手段からの情報アクセスに対するセキュリティだけでなく、携帯型放送受信手段の盗難や紛失に対するセキュリティも向上させることを目的とする携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システム。
【請求項7】
請求項1に示す携帯型放送受信手段であって、
映像放送中に購買できる物品が存在する場合に映像中に購買物がある旨を知らせる購買物タグの表示を行い、
購買物タグが表示された画像中に利用者が購買物を購入したい際に、利用者がワンタッチボタンなど簡単な入力操作にて購買可能な物品からバルーン型の購買手続き画面が表示され、
バルーン型の購買手続き画面にて購買手続きが出来ると共に、
購買手続きの際に暗証番号など利用者固有情報を用いるだけではなく、
請求項2に示す機器固有番号照合手段と
請求項3に示すアクセス時間照合手段と
請求項4に示す位置情報照合手段を組み合わせることで
情報保持サーバが保有する情報のアクセス権を、機器固有番号やアクセス時間やアクセス位置の情報を組み合わせ制御や設定することで、
携帯型放送受信手段からの情報アクセスに対するセキュリティだけでなく、携帯型放送受信手段の盗難や紛失に対するセキュリティも向上させることを目的とする携帯型放送受信端末のセキュリティ向上システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−236295(P2006−236295A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−87045(P2005−87045)
【出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(504334278)
【Fターム(参考)】