説明

携帯端末データ記憶システム、携帯端末、データ記憶方法及びデータ管理方法

【課題】携帯端末の紛失や盗難にあった際、携帯端末のデータが悪用されることを早期に防止し、データへのアクセスを遮断する携帯端末データ記憶システムを提供する。
【解決手段】携帯電話機データ記憶システム100は、携帯電話機1と、電話帳データを送受信可能なネットワークサーバ30とを備えている。携帯電話機1は、電話帳データをネットワークサーバ30に移動する電話帳制御部21と、携帯電話機1の使用可能な場所を現在地と目的地として設定し、設定された現在地と目的地を接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する設定記憶部24と、携帯電話機1の現在位置する位置情報を取得するGPS制御部27と、取得した位置情報と、設定記憶部24によって設定された、現在地及び目的地と、選択された任意の経路とに基づいて、携帯電話機1が使用可能か否かを判定する現在位置判別部28と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末データ記憶システム、携帯端末、データ記憶方法及びデータ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話に関する技術の進歩とともに携帯電話が普及している。また、最近の携帯電話は、小型化が図られ、携帯性が高められている。
【0003】
そのため、携帯電話は、誰にでも持ち運びが非常に容易となっている。
【0004】
ところで、携帯電話のユーザは、平日は、通勤や通学時に持ち運ぶことが主であり、休日は、行き先を決定してから外出することが多い。
【0005】
そのため、ユーザが携帯電話を持ち運ぶ範囲は、ある程度、予め決まっているものと考えられる。
【0006】
そして、万一、携帯電話が盗難や予期せぬ事故等に遭遇した場合には、その携帯電話を悪用される可能性が発生する。
【0007】
ところが、携帯電話が悪用される場合には、盗難や予期せぬ事故等の発生した場所で使用されることは通常少なく、多くの場合は場所を変え、別の場所において使用されることが多い。
【0008】
そのため、携帯電話が盗難や予期せぬ事故等に遭遇した場合には、これらの事故等が発生した場所と異なる場所において、携帯電話が悪用されることを防ぐ必要がある。
【0009】
そこで、関連する技術として特許文献1には、携帯端末に予め閲覧可能なエリアを1つ設定し、現在の位置情報がその閲覧可能なエリア情報から持ち出されたときに、その携帯端末に表示される情報を削除する携帯表示装置に関するものが記載されている。
【0010】
また、関連する技術として特許文献2には、携帯電話からサーバに接続要求を送信し、送信される携帯電話の端末固有ID(identification)とサーバが有する端末固有IDによって判定処理を行い、双方の端末固有IDが一致するときに接続可能と判定するサーバ装置に関するものが記載されている。
【特許文献1】特開2006−227517号公報
【特許文献2】特開2008−5308号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、携帯電話には、電話番号や住所などの個人情報が非常に多く含まれている。従って、近年では、もっとも取り扱いに注意を払うべき情報媒体の1つとなっている。
【0012】
しかしながら、ユーザは携帯電話をどこにでも容易に持ち運ぶことができるとともに、いつでも使用することができるので、携帯性が高い分だけ紛失する可能性が非常に高くなっている。
【0013】
そのため、個人情報の流出の恐れにもつながり、その携帯電話を入手した者によっては、携帯電話の個人情報が悪用されてしまう、という問題があった。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯端末の紛失や盗難にあった際、携帯端末のデータが悪用されることを早期に防止し、データへのアクセスを遮断する携帯端末データ記憶システム、携帯端末、データ記憶方法及びデータ管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明によれば、携帯端末と、前記携帯端末が有するデータを送受信可能な記憶装置とを備えた携帯端末データ記憶システムであって、
前記携帯端末は、
当該携帯端末が有するデータを、前記記憶装置に移動する端末データ移動手段と、
ユーザによる前記携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定手段と、
設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択手段と、
前記携帯端末の現在位置する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定手段と、を備え、
前記記憶装置は、
前記端末データ移動手段によって移動された前記携帯端末の前記データを、前記携帯端末から受信する装置データ受信手段と、
前記携帯端末から当該記憶装置に接続されたときに、当該記憶装置が受信した前記データを、前記携帯端末に送信する装置データ送信手段と、を備え、
前記端末使用可否判定手段は、
前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を前記記憶装置に接続して当該携帯端末の前記データを受信し、
一方、前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を前記記憶装置に接続させない
ことを特徴とする携帯端末データ記憶システムが提供される。
【0016】
本発明によれば、自端末が有するデータを外部に送受信可能な携帯端末であって、
当該携帯端末が有するデータを、外部に移動する端末データ移動手段と、
ユーザによる当該携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定手段と、
設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択手段と、
当該携帯端末の現在位置する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定手段と、を備え、
前記端末使用可否判定手段は、
前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を外部に接続して当該携帯端末の前記データを受信し、
一方、前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を外部に接続させない
ことを特徴とする携帯端末が提供される。
【0017】
本発明によれば、携帯端末と、前記携帯端末が有するデータを送受信可能な記憶装置とを備えた携帯端末データ記憶システムにおけるデータ記憶方法であって、
前記携帯端末が、当該携帯端末が有するデータを、前記記憶装置に移動する端末データ移動ステップと、
前記記憶装置が、前記端末データ移動ステップにおいて移動された前記携帯端末の前記データを受信する装置データ受信ステップと、
前記携帯端末が、ユーザによる当該携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定ステップと、
前記携帯端末が、設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択ステップと、
前記携帯端末が、当該携帯端末の現在位置する位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記携帯端末が、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定ステップと、
前記携帯端末が、前記端末使用可否判定ステップにおいて、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を前記記憶装置に接続する端末接続ステップと、
前記記憶装置が、前記端末接続ステップにおいて前記携帯端末から当該記憶装置に接続されたときは、前記装置データ受信ステップにおいて受信した前記データを、当該携帯端末に送信する装置データ送信ステップと、
前記携帯端末が、前記端末接続ステップによって送信される当該携帯端末の前記データを受信する端末データ受信ステップと、
前記携帯端末が、前記端末使用可否判定ステップにおいて、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を前記記憶装置に接続させない端末使用不可ステップと、
を含むことを特徴とするデータ記憶方法が提供される。
【0018】
本発明によれば、自端末が有するデータを外部に送受信可能な携帯端末におけるデータ管理方法であって、
当該携帯端末が有する前記データを、外部に移動する端末データ移動ステップと、
ユーザによる当該携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定ステップと、
設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択ステップと、
当該携帯端末の現在位置する位置情報を、前記携帯端末から取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定ステップと、
前記端末使用可否判定ステップにおいて、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択ステップによって選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を外部に接続して当該携帯端末の前記データを受信する端末データ受信ステップと、
前記端末使用可否判定ステップにおいて、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を外部に接続させない端末使用不可ステップと、
を含むことを特徴とするデータ管理方法が提供される。
【0019】
本発明によれば、自端末が有するデータを外部に送受信可能な携帯端末におけるデータ管理プログラムであって、
当該携帯端末が有する前記データを、外部に移動する端末データ移動手順と、
ユーザによる当該携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定手順と、
設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択手順と、
当該携帯端末の現在位置する位置情報を取得する位置情報取得手順と、
前記位置情報取得手順によって取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定手順によって設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択手順によって選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定手順と、を備え、
前記端末使用可否判定手順は、
前記位置情報取得手順によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手順によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手順によって選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を外部に接続して当該携帯端末の前記データを受信し、
一方、前記位置情報取得手順によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手順によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手順によって選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を外部に接続させない
ことをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ管理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、携帯端末の紛失や盗難にあった際、携帯端末のデータが悪用されることを早期に防止し、データへのアクセスを遮断する携帯端末データ記憶システム、携帯端末、データ記憶方法及びデータ管理方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0022】
図1は、本発明に係る携帯電話機データ記憶システム100(携帯端末データ記憶システム)を示した機能ブロック図である。
【0023】
図1に示す携帯電話機データ記憶システム100は、携帯電話機1(携帯端末)と、携帯電話機1が有する電話帳データ(図示せず)を送受信可能なネットワークサーバ30(記憶装置)とを備えている。
【0024】
図1の携帯電話機1は、CPU2を有している。そして、CPU2は、携帯電話機1が有する電話帳データ(図示せず)を、ネットワークサーバ30に移動する電話帳制御部21(端末データ移動手段)と、ユーザによる携帯電話機1の使用可能な場所を現在地(第1の使用可能エリア)として設定するとともに、現在地と異なる場所であって携帯端末の使用可能な場所を目的地(第2の使用可能エリア)として設定し、設定された現在地と目的地を接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する設定記憶部24と、携帯電話機1の現在の位置する位置情報を取得するGPS(Global Positioning System)制御部27(位置情報取得手段)と、GPS制御部27によって取得した現在の位置情報と、設定記憶部24によって設定された現在地及び目的地と、選択された任意の経路とに基づいて、携帯電話機1が使用可能か否かを判定する現在位置判別部28(端末使用可否判定手段)と、を備えている。
【0025】
現在位置判別部28は、GPS制御部27に設けられており、GPS制御部27によって取得した現在の位置情報が、設定記憶部24によって設定された現在地若しくは目的地、又は選択された任意の経路上に属している場合には、携帯電話機1を使用可能と判定し、携帯電話機1をネットワークサーバ30に接続して携帯電話機1の電話帳データ(図示せず)を読み出し、一方、GPS制御部27によって取得した現在の位置情報が、設定記憶部24によって設定された現在地若しくは目的地、又は選択された任意の経路上に属していない場合には、携帯電話機1を使用不可と判定し、携帯電話機1をネットワークサーバ30に接続させないように動作する。
【0026】
ネットワークサーバ30は、電話帳制御部21によって移動された携帯電話機1の電話帳データ(図示せず)を受信するとともに、携帯電話機1から接続されたときは電話帳データ(図示せず)を読み出し可能に記憶する電話帳データ記憶部31(装置データ受信手段及び装置データ送信手段)を、備えている。
【0027】
また、CPU2は、電話帳制御部21が、電話帳データ(図示せず)の各種機能を設定するための電話帳データ設定機能呼出部22と、設定記憶部24によって現在地と目的地の登録が終わった後、携帯電話機1を使用する際に、電話帳データ(図示せず)をネットワークサーバ30から呼び出すための電話帳データ呼出部23を備えている。
【0028】
また、CPU2は、設定記憶部24が、ユーザによって入力され設定される現在地と目的地を設定するための現在地・目的地登録部25(端末使用範囲設定手段及び経路選択手段)を備えている。
【0029】
この現在地・目的地登録部25は、現在地と目的地を接続する交通機関や幹線道路などの交通手段や交通経路を任意に選択することができ、例えば、タッチパネルを用いてユーザに選択させることにより、現在地及び目的地と、交通手段や交通経路による任意の経路を登録する。
【0030】
GPS制御部27は、現在位置判別部28を備えるとともに、内部に有するGPSアンテナ(図示せず)によるGPS機能により、現在の位置情報を取得する機能を備えている。
【0031】
また、CPU2は、電話帳データ呼出部23と連動して動作する電話帳データ閲覧部29を備え、現在位置判別部28によってネットワークサーバ30と接続された場合には、電話帳データ記憶部31から電話帳データ(図示せず)を読み出し、電話帳データ閲覧部29が電話帳をユーザに閲覧可能に表示する。
【0032】
次に、携帯電話機1のハードウェアの構成について、図を用いて説明する。
【0033】
図2は、携帯電話機1を構成するハードウェアブロック図である。
【0034】
図2に示す携帯電話機1は、CPU(Central Processing Unit)2と、バス(bus)3と、ROM(Read Only Memory)4と、作業用メモリ5と、記憶部6と、キー入力部7と、キー8と、通信制御部9と、通信部10とを備えている。
【0035】
CPU2は、図1に示した機能を実行するために、携帯電話機1を統括制御する中央演算処理部として機能しており、バス3を介して各部と接続されている。
【0036】
バス3は、携帯電話機1の内部に設けられた各部を接続する伝送路である。
【0037】
ROM4は、CPU2が実行するための各種制御プログラムやデータなどの固定的なデータを格納している。
【0038】
作業用メモリ5は、RAM(Random Access Memory)によって構成される書き換え可能なメモリであり、CPU2がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納する。
【0039】
記憶部6は、ユーザによって入力される設定記憶部24の現在地・目的地登録部25によって登録される現在地や目的地などの位置設定情報、又は電話帳データ(図示せず)などを記憶する記憶回路である。
【0040】
キー入力部7は、携帯電話機1に備え付けられたキー8の入力を受け付ける入力回路であり、キー8は、押圧動作により入力可能となる英数字や日本語入力が可能なキーである。
【0041】
通信制御部9は、通信部10の通信を制御する制御回路であり、通信部10はネットワークサーバ30とネットワーク接続を行う通信部である。
【0042】
次に、図1の携帯電話機データ記憶システム100の全体動作について、シーケンス図を用いて説明する。
【0043】
図3は、携帯電話機データ記憶システム100の全体動作を示すシーケンス図である。
【0044】
まず、携帯電話機1は、ユーザによる携帯電話機1への入力動作を検出すると、電話帳制御部21の電話帳データ設定機能呼出部22が、予め記憶部6に登録されている電話帳データ(図示せず)を呼び出す(ステップS01)。
【0045】
そして、電話帳データ設定機能呼出部22は、呼び出した電話帳データ(図示せず)を、ネットワークサーバ30に向けて移動するように送信する(ステップS03)。
【0046】
ネットワークサーバ30は、送信された電話帳データ(図示せず)を受信するとともに、その電話帳データ(図示せず)を電話帳データ記憶部31に格納する(ステップS05)。
【0047】
一方、携帯電話機1は、設定記憶部24の現在地・目的地登録部25が、ユーザによって入力される現在地と目的地の入力を受け付けるとともに、その経路を登録し、バス3を介して記憶部6に、現在地及び目的地と経路を記憶する(ステップS07)。
【0048】
その後、ユーザが携帯電話機1の使用を開始すると、電話帳データ呼出部23が、携帯電話機1から電話帳データ(図示せず)の呼び出しを開始するとともに、GPS制御部27がGPS機能によって携帯電話機1の現在の位置情報を取得する(ステップS09)。
【0049】
そして、携帯電話機1は、現在位置判別部28が、現在の位置情報が現在地・目的地登録部25で登録した現在地もしくは目的地、又はその経路にあるか否かを判定する(ステップS11)。
【0050】
そして、携帯電話機1がステップS07において設定した設定範囲内にある場合には、携帯電話機1の通信部10を介してネットワークサーバ30に接続して、電話帳データ記憶部31に接続される(ステップS13)。
【0051】
従って、携帯電話機1は、ネットワークサーバ30の電話帳データ記憶部31に接続することができるので、電話帳データ記憶部31に格納した電話帳データ(図示せず)を読み出すことができ、ユーザは電話帳を閲覧することができる(ステップS14)。
【0052】
一方、ステップS11において、携帯電話機1の現在の位置情報が、現在地・目的地登録部25において登録した現在地もしくは目的地、又はその経路に位置していない場合には、ネットワークサーバ30に接続することができない(後述するステップS15)。
【0053】
これにより、本実施の形態では、携帯電話機1が、携帯電話機1の現在の位置情報を取得して、その位置情報が登録された現在地もしくは目的地、又はその経路に位置していない場合には、ネットワークサーバ30に接続することができないので、携帯電話機1を紛失したり盗難にあったとしても、携帯電話機1が悪用されることを防止することができる。
【0054】
次に、本実施の形態に係る携帯電話機1の単独動作について、フローチャートを用いて説明する。
【0055】
図4は、本実施の形態に係る携帯電話機1の単独動作について、フローチャートで示したものである。
【0056】
図4のフローチャートにおいて、図3の全体動作と同一の処理を施すところには、同一のステップを付すことにする。
【0057】
図4のフローチャートから分かるように、本実施の形態である携帯電話機データ記憶システム100は、携帯電話機1の処理によってなされており、図3のシーケンス図との差異は、ステップS08と、ステップS15である。
【0058】
従って、ステップS08とステップS15とについて、説明する。
【0059】
ステップS07において、携帯電話機1の現在地・目的地登録部25により現在地及び目的地とその経路が登録された後、ユーザが携帯電話機1の使用を開始すると、ステップS08として、携帯電話機1の電話帳データ呼出部23により電話帳データ閲覧部29を起動させるとともに、携帯電話機1からネットワークサーバ30の電話帳データ(図示せず)の呼び出しを開始する(ステップS08)。
【0060】
その後、ステップS11においてGPS制御部27によって取得する現在の位置情報が、現在地・目的地登録部25によって設定される設定範囲内にあれば、電話帳データ呼出部23がネットワークサーバ30に接続されるので、電話帳データ閲覧部29は、電話帳データ記憶部31から電話帳データ(図示せず)を読み出すことにより、ユーザに電話帳を閲覧可能にしている。
【0061】
また、ステップS15では、ステップS11において携帯電話機1の現在の位置情報が現在地・目的地登録部25において登録した現在地もしくは目的地、又はその経路に位置していない場合には(ステップS11のNO)、ネットワークサーバ30に接続することができないようになっている(ステップS15)。
【0062】
以上説明したように本実施の形態によれば、携帯電話機データ記憶システム100は、登録した現在地と目的地、そして現在地から目的地までの任意の経路において、携帯電話機1の現在の位置情報が属していない場合には、ネットワークサーバ30に移動した電話帳データ(図示せず)を閲覧することができないので、携帯電話機1を紛失したり盗難にあった際に、電話帳データ(図示せず)の悪用を早期に遮断することができる。
【0063】
また、本実施の形態によれば、携帯電話機1の現在の位置情報をトリガとしているので、ユーザがわざわざ暗証番号を入力する手間がなく、今までの携帯電話機1で使用していた電話帳データ(図示せず)の参照と同じ操作によって電話帳データ(図示せず)を参照することができる。
【0064】
また、本実施の形態によれば、ネットワークサーバ30の電話帳データ記憶部31に電話帳データ(図示せず)を移動させ、携帯電話機1が電話帳データ記憶部31の電話帳データ(図示せず)を読み出して閲覧するようにしているので、ユーザと異なる他人が携帯電話機1の電話帳データ(図示せず)のコピーを試みても、電話帳データ(図示せず)の複製を防止することができる。
【0065】
また、本実施の形態によれば、携帯電話機1の電話帳データ(図示せず)をネットワークサーバ30で管理することにより、ユーザが携帯電話機1を機種変更して携帯電話機本体が変わった場合でも、ネットワークサーバ30に接続すれば、ユーザの電話帳データ(図示せず)を閲覧することが可能となるので、携帯電話機同士の電話帳データ(図示せず)をコピーする必要がなくなり、電話帳データ(図示せず)を管理する手間を省くことができる。
【0066】
また、本実施の形態では、現在地・目的地登録部25が、現在地と目的地を設定するようになっていたが、本実施の形態はこれに限らず、例えば、ユーザの通常位置する駅名・地名、在住する地名・地域、又は勤務先などを登録することができる。
【0067】
また、本実施の形態では、現在地・目的地登録部25が電車や幹線道路などの交通機関により任意に登録するようになっていたが、本実施の形態はこれに限らず、現在地・目的地登録部25は、例えば、スキー場やゴルフ場、遊園地などの場所を任意に設定することができ、交通手段や交通経路を、適宜、選択可能に設定することができる。
【0068】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0069】
例えば、本実施の形態では、電話帳データ(図示せず)をネットワークサーバ30に移動させ、携帯電話機1が電話帳データ記憶部31から電話帳データ(図示せず)を読み出し電話帳の閲覧を許可する方式を採用していたが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、例えば、携帯電話機1の本体に外部記憶部としてのSD(Secure Digital)カード(図示せず)などの外部メモリカードを使用するようにしても良い。
【0070】
ここで、この場合を他の実施形態として、携帯電話機1の単独動作について、フローチャートを用いて説明する。
【0071】
図5は、他の実施の形態に係る携帯電話機1の単独動作について、フローチャートで示したものである。
【0072】
図5のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一の処理を施すところには、同一のステップを付すことにする。
【0073】
図5のフローチャートが、図4のフローチャートと異なるステップは、ステップS04と、ステップS21と、ステップS23のステップの3箇所である。
【0074】
しかしながら、これらの3箇所のステップでは、いずれも電話帳データ(図示せず)の移動先を、ネットワークサーバ30からSDカードに変更したことによる差異だけであり、基本的に同じ処理を行うので、説明が重複するため省略する。
【0075】
このように、SDカードを用いた場合には、ネットワークサーバ30を用いた場合より、より簡単な構成で携帯電話機1の悪用を防止するシステムを実現することができる。
【0076】
また、上述の実施の形態では、電話帳データ(図示せず)を具体例として説明したが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、例えば、デジタルカメラで撮影した画像ファイルや、音声を録音した音声ファイルであっても良く、携帯電話機1がデータとして取り扱うことが可能なものであって、他の記憶装置や記憶媒体に移動可能なものであれば良い。
【0077】
また、上述の実施の形態では、携帯電話機1のGPS制御部27が、GPS機能により現在の位置情報を取得するようになっていたが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、例えば、無線LAN(Local Area Network)によって、携帯電話機1が現在の位置情報を取得するようにしても良い。
【0078】
また、上述の実施の形態では、現在地・目的地登録部25が、現在地及び目的地と、任意の経路を設定するようになっていたが、本実施の形態はこれに限らず、更に現在地又は目的地から使用可能エリアを追加するようにしても良い。
【0079】
この場合、現在地・目的地登録部25が、現在地又は目的地から、追加された使用可能エリアまでの所定の経路を更に選択するとともに、現在位置判別部28が、追加された使用可能エリアとその所定の経路を含めて、使用可能か否か判定を行うようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本実施の形態に係る携帯電話機データ記憶システムの機能を示した機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る携帯電話機の構成を示すハードウェアブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る携帯電話機データ記憶システムの全体動作を示したシーケンス図である。
【図4】本実施の形態に係る携帯電話機の単独動作を示すフローチャートである。
【図5】他の実施の形態に係る携帯電話機の単独動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0081】
1 携帯電話機
2 CPU
3 バス
4 ROM
5 作業用メモリ
6 記憶部
7 キー入力部
8 キー
9 通信制御部
10 通信部
21 電話帳制御部
22 電話帳データ設定機能呼出部
23 電話帳データ呼出部
24 設定記憶部
25 現在地・目的地登録部
27 GPS制御部
28 現在位置判別部
29 電話帳データ閲覧部
30 ネットワークサーバ
31 電話帳データ記憶部
100 携帯電話機データ記憶システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と、前記携帯端末が有するデータを送受信可能な記憶装置とを備えた携帯端末データ記憶システムであって、
前記携帯端末は、
当該携帯端末が有するデータを、前記記憶装置に移動する端末データ移動手段と、
ユーザによる前記携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定手段と、
設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択手段と、
前記携帯端末の現在位置する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定手段と、を備え、
前記記憶装置は、
前記端末データ移動手段によって移動された前記携帯端末の前記データを、前記携帯端末から受信する装置データ受信手段と、
前記携帯端末から当該記憶装置に接続されたときに、当該記憶装置が受信した前記データを、前記携帯端末に送信する装置データ送信手段と、を備え、
前記端末使用可否判定手段は、
前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を前記記憶装置に接続して当該携帯端末の前記データを受信し、
一方、前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を前記記憶装置に接続させない
ことを特徴とする携帯端末データ記憶システム。
【請求項2】
前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアは、
現在地と目的地の位置情報によって設定されることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末データ記憶システム。
【請求項3】
前記現在位置する位置情報は、
衛星位置測位システム又は無線LANによる位置測位システムによって取得する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末データ記憶システム。
【請求項4】
前記端末使用範囲設定手段は、
前記携帯端末の使用可能な場所を追加して、追加使用可能エリアを設定する追加エリア設定手段を含み、
前記経路選択手段は、
前記第1の使用可能エリア又は前記第2の使用可能エリアから、前記追加エリア設定手段によって設定された前記追加使用可能エリアまでの所定の経路を選択する追加経路選択手段を含み、
前記端末使用可否判定手段は、
前記追加エリア設定手段によって設定された前記追加使用可能エリアと、前記第1の使用可能エリア又は前記第2の使用可能エリアから、前記追加経路選択手段によって選択された前記追加使用可能エリアまでの所定の経路に基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する追加経路判定手段を、
含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の携帯端末データ記憶システム。
【請求項5】
自端末が有するデータを外部に送受信可能な携帯端末であって、
当該携帯端末が有するデータを、外部に移動する端末データ移動手段と、
ユーザによる当該携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定手段と、
設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択手段と、
当該携帯端末の現在位置する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定手段と、を備え、
前記端末使用可否判定手段は、
前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を外部に接続して当該携帯端末の前記データを受信し、
一方、前記位置情報取得手段によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手段によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手段によって選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を外部に接続させない
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
前記外部は、
前記携帯端末に設けることが可能な外部記憶部であることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
【請求項7】
携帯端末と、前記携帯端末が有するデータを送受信可能な記憶装置とを備えた携帯端末データ記憶システムにおけるデータ記憶方法であって、
前記携帯端末が、当該携帯端末が有するデータを、前記記憶装置に移動する端末データ移動ステップと、
前記記憶装置が、前記端末データ移動ステップにおいて移動された前記携帯端末の前記データを受信する装置データ受信ステップと、
前記携帯端末が、ユーザによる当該携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定ステップと、
前記携帯端末が、設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択ステップと、
前記携帯端末が、当該携帯端末の現在位置する位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記携帯端末が、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定ステップと、
前記携帯端末が、前記端末使用可否判定ステップにおいて、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を前記記憶装置に接続する端末接続ステップと、
前記記憶装置が、前記端末接続ステップにおいて前記携帯端末から当該記憶装置に接続されたときは、前記装置データ受信ステップにおいて受信した前記データを、当該携帯端末に送信する装置データ送信ステップと、
前記携帯端末が、前記端末接続ステップによって送信される当該携帯端末の前記データを受信する端末データ受信ステップと、
前記携帯端末が、前記端末使用可否判定ステップにおいて、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を前記記憶装置に接続させない端末使用不可ステップと、
を含むことを特徴とするデータ記憶方法。
【請求項8】
前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアは、
現在地と目的地の位置情報によって設定されることを特徴とする請求項7に記載のデータ記憶方法。
【請求項9】
前記現在位置する位置情報は、
衛星位置測位システム又は無線LANによる位置測位システムによって取得する
ことを特徴とする請求項7又は8に記載のデータ記憶方法。
【請求項10】
前記端末使用範囲設定ステップは、
前記携帯端末が、前記携帯端末の使用可能な場所を追加して、追加使用可能エリアを設定する追加エリア設定ステップを含み、
前記経路選択ステップは、
前記携帯端末が、前記第1の使用可能エリア又は前記第2の使用可能エリアから、前記追加エリア設定ステップにおいて設定された前記追加使用可能エリアまでの所定の経路を選択する追加経路選択ステップを含み、
前記端末使用可否判定ステップは、
前記携帯端末が、前記追加エリア設定ステップにおいて設定された前記追加使用可能エリアと、前記第1の使用可能エリア又は前記第2の使用可能エリアから、前記追加エリア設定ステップにおいて設定された前記追加使用可能エリアまでの所定の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する追加経路判定ステップを、
含むことを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載のデータ記憶方法。
【請求項11】
自端末が有するデータを外部に送受信可能な携帯端末におけるデータ管理方法であって、
当該携帯端末が有する前記データを、外部に移動する端末データ移動ステップと、
ユーザによる当該携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定ステップと、
設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択ステップと、
当該携帯端末の現在位置する位置情報を、前記携帯端末から取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定ステップと、
前記端末使用可否判定ステップにおいて、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択ステップによって選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を外部に接続して当該携帯端末の前記データを受信する端末データ受信ステップと、
前記端末使用可否判定ステップにおいて、前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定ステップにおいて設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択ステップにおいて選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を外部に接続させない端末使用不可ステップと、
を含むことを特徴とするデータ管理方法。
【請求項12】
自端末が有するデータを外部に送受信可能な携帯端末におけるデータ管理プログラムであって、
当該携帯端末が有する前記データを、外部に移動する端末データ移動手順と、
ユーザによる当該携帯端末の使用可能な場所を、第1の使用可能エリアとして設定するとともに、前記第1の使用可能エリアと異なる場所であって当該携帯端末の使用可能な場所を、第2の使用可能エリアとして設定する端末使用範囲設定手順と、
設定された前記第1の使用可能エリアと前記第2の使用可能エリアを接続する交通機関から、行き交う任意の経路を選択する経路選択手順と、
当該携帯端末の現在位置する位置情報を取得する位置情報取得手順と、
前記位置情報取得手順によって取得した前記位置情報と、前記端末使用範囲設定手順によって設定された前記第1の使用可能エリア及び前記第2の使用可能エリアと、前記経路選択手順によって選択された前記任意の経路とに基づいて、当該携帯端末が使用可能か否かを判定する端末使用可否判定手順と、を備え、
前記端末使用可否判定手順は、
前記位置情報取得手順によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手順によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手順によって選択された前記任意の経路上に属している場合には、当該携帯端末を使用可能と判定し、当該携帯端末を外部に接続して当該携帯端末の前記データを受信し、
一方、前記位置情報取得手順によって取得した前記位置情報が、前記端末使用範囲設定手順によって設定された前記第1の使用可能エリア若しくは前記第2の使用可能エリア、又は前記経路選択手順によって選択された前記任意の経路上に属していない場合には、当該携帯端末を使用不可と判定し、当該携帯端末を外部に接続させない
ことをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−260829(P2009−260829A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−109448(P2008−109448)
【出願日】平成20年4月18日(2008.4.18)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】