説明

携帯端末装置、携帯端末装置の制御方法、携帯端末装置の制御プログラムおよびコンピュータ読取り可能な記録媒体

【課題】文字入力の際の操作性をさらに向上させた携帯端末装置を提供する。
【解決手段】入力キー毎にキーLED8を有し、押下された入力キー5aのキーLED8を点灯させるLED制御部7と、入力キー5aを押下することにより入力される文字を表示部10aに表示させる表示制御部9とを備える携帯端末装置1において、ユーザにより同一の入力キー5aが連続して押下される毎に、LED制御部7は、押下された入力キー5aにおけるキーLED8の点灯色を変化させ、表示制御部9は、表示部10aに表示される文字の背景色を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置に関するものであって、特に、携帯端末装置での文字入力に対応する表示制御機能に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子メールを作成して送信したり、電子メールを受信して閲覧することができる携帯電話機などの通信端末装置が普及している。そして、このような携帯端末装置には、送信メールを作成する際に、メール本文を画面表示し、ユーザによる文字入力操作に基づいてメール本文を構成する文字列を編集する機能が備わっている。
【0003】
また、携帯端末装置は、軽量・小型であるがゆえに、パーソナルコンピュータ等のキーボードと違って入力キーの数が少ない。そのため、1つの入力キーに複数の文字や機能が割り当てられている。例えば、「2」キーには、仮名・片仮名文字として「か」〜「こ」・「カ」〜「コ」、英数字として「A」〜「C」・「a」〜「c」・「2」というように合計17種類の文字が割り当てられている。
【0004】
このように、携帯端末装置では、多種類の文字が割り当てられた入力キーが複数配列されているため、誤入力してしまうことが多く、メール文等を作成する際の操作性が悪いという問題がある。そこで、この問題を解決できる方法の一例として、特許文献1が挙げられる。
【0005】
上記特許文献1には、入力キーの操作モードの状態、具体的には、数字入力や機能設定用のモード、文字入力用のモード、といったそれぞれのモード別に入力キーの点灯色を変化させる構成が記載されている。これにより、入力キーの操作モードの状態を容易に識別することができるため、入力操作の際の操作性を向上させることができる。
【0006】
また、上記特許文献1の構成を応用すれば、仮名・片仮名文字入力モードと、英数字入力モードとを容易に識別することもできる。
【特許文献1】特開平6−111661号公報(1994年4月22日)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記従来の構成では、以下のような問題点が生じる。
【0008】
上述のように、携帯端末装置には1つの入力キーに多種類の文字が割り当てられているため、ユーザはメール文作成等の文字入力を行う際に、1つの入力キーを連続して複数回押下する場合が多い。具体的には、例えば、「う」という文字を入力するためには、「1」キーを連続して3回押下する必要がある。この場合において、ユーザが「1」キーを連続して4回押下した場合、ユーザが入力を意図していない文字「え」が入力・表示されることになる。そして、ユーザがこの誤入力を認識するには、表示画面に表示された文字自体(ここでは、「え」)を確認しなければならず、複数の入力キーを連続的に押下してメール文を作成するユーザにとっては煩わしさを感じることになる。
【0009】
このように、上記従来の構成では、入力キーが仮名・片仮名文字入力用のモードであることは容易に認識することができるが、文字入力の際の誤入力等を認識することは容易ではない。そのため、特に、同一の入力キーを複数回押下する場合には、装置の操作性が低下するという問題が生じる。
【0010】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、文字入力の際の操作性をさらに向上させた携帯端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の携帯端末装置は、上記の課題を解決するために、入力キー毎に発光手段を有し、押下された入力キーの発光手段を点灯させる点灯制御手段と、上記入力キーを押下することにより入力される文字を表示手段に表示させる表示制御手段とを備える携帯端末装置において、ユーザにより同一の入力キーが連続して押下される毎に、上記点灯制御手段は、上記押下された入力キーにおける発光手段の点灯色を変化させ、上記表示制御手段は、上記表示手段に表示される文字の背景色を変化させることを特徴としている。
【0012】
また、本発明の携帯端末装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、入力キー毎に発光手段を有し、押下された入力キーの発光手段を点灯させる点灯制御手段と、上記入力キーを押下することにより入力される文字を表示手段に表示させる表示制御手段とを備える携帯端末装置の制御方法であって、ユーザにより同一の入力キーが連続して押下される毎に、上記点灯制御手段が、上記押下された入力キーにおける発光手段の点灯色を変化させる点灯制御工程と、上記表示制御手段が、上記表示手段に表示される文字の背景色を変化させる表示制御工程とを含むことを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、ユーザにより同一の入力キーが連続して押下される毎に、押下された入力キーにおける発光手段の点灯色と、表示手段に表示される文字の背景色とが変化する。
【0014】
これにより、ユーザにより同一の入力キーが連続して押下される毎に、押下された入力キーの点灯色と、表示部に表示される文字の背景色とが連動して変化するため、ユーザは、両者の色の変化を認識することによって、ユーザが行った操作が正確に受け付けられたか否かを容易に確認することができる。
【0015】
具体的には、例えば、ユーザが文字「う」を入力しようとする場合を考える。この場合は、ユーザは入力キー「1」を連続して3回押下すればよい。そして、入力キー「1」が連続して3回押下されると、入力キー「1」の点灯色および表示手段に表示される文字の背景色は、3回変化することになる。ここで、ユーザが、自身では気付かずに操作を誤って、入力キー「1」を連続して4回押下した場合には、入力キー「1」の点灯色および表示される文字の背景色は4回変化することになる。
【0016】
このとき、ユーザは、上記入力キーの点灯色と表示文字の背景色との変化の回数を認識することによって、または、ユーザが把握している回数毎の色の種類の違いによって、ユーザが行った操作が正確に受け付けられなかったことを確認することができ、入力・表示された文字が誤りであることを認識することができる。これにより、表示手段に表示された文字自体を確認しなくても、色の変化のみによって容易に入力文字の正誤を判断することができる。
【0017】
このように、入力キーの点灯色および表示される文字の背景色の変化を認識することにより、入力された文字が、ユーザが入力を意図した文字か否かを容易に判断することができるため、ユーザによる文字入力の操作性を向上させることができる。
【0018】
また、本発明の携帯端末装置は、上記記載の携帯端末装置において、入力キーを押下することにより、押下された入力キーに対応する文字を音声として出力する音声制御手段をさらに備えることが好ましい。
【0019】
上記の構成によれば、ユーザにより押下された入力キーに対応する文字が音声として出力される。これにより、同一の入力キーが連続して押下される毎に、入力キーの点灯色と表示される文字の背景色とが変化すると共に、表示される文字が音声として出力される。したがって、文字入力を行う際に、入力キーの押下回数と入力した文字とを聴覚および視覚の両方を用いて確認できるため、文字の誤入力を低減でき、文字入力の際の操作性をさらに向上させることができる。
【0020】
また、本発明の携帯端末装置は、上記記載の携帯端末装置において、上記点灯制御手段は、消灯している発光手段を有する入力キーがユーザにより押下されると、該入力キーの発光手段を点灯させることが好ましい。
【0021】
上記の構成によれば、消灯している発光手段を有する入力キーがユーザにより押下されると、該入力キーの発光手段が点灯する。これにより、ユーザにより入力操作が行われる入力キーを容易に認識することができるため、文字入力の際の操作性をさらに向上させることができる。
【0022】
また、本発明の携帯端末装置は、上記記載の携帯端末装置において、上記点灯制御手段は、点灯している発光手段を有する入力キーとは異なる入力キーがユーザにより押下されると、該点灯している発光手段を消灯させることが好ましい。
【0023】
上記の構成によれば、点灯している発光手段を有する入力キーとは異なる入力キーがユーザにより押下されると、該点灯している発光手段が消灯する。これにより、入力操作が行われている入力キーのみを点灯させた状態とすることができるため、複数の入力キーの操作状態を容易に把握することができる。したがって、文字入力の際の操作性をさらに向上させることができる。
【0024】
また、本発明の携帯端末装置は、上記記載の携帯端末装置において、上記表示制御手段は、上記表示手段に表示された文字の背景色が、ユーザにより押下された入力キーにおける発光手段の点灯色と同一となるように、文字の背景色を制御することが好ましい。
【0025】
上記の構成によれば、表示手段に表示される文字の背景色は、ユーザにより押下された入力キーにおける発光手段の点灯色と同一となる。
【0026】
これにより、文字の背景色と入力キーの点灯色とを同一色で変化させることができるため、ユーザは両者の色の変化の回数や入力キーの押下回数をより容易に認識することできる。したがって、入力された文字が、ユーザが入力を意図した文字か否かをより容易に判断することができるため、ユーザによる文字入力の操作性をさらに向上させることができる。
【0027】
また、本発明の携帯端末装置は、上記記載の携帯端末装置において、上記表示手段に表示される文字の背景色を、ユーザにより設定可能な操作入力手段をさらに備えることが好ましい。
【0028】
上記の構成によれば、ユーザが表示手段に表示される文字の背景色を設定することができるため、ユーザ自身が認識および識別し易い好みの色に設定することができる。したがって、ユーザによる文字入力の操作性をさらに向上させることができる。
【0029】
また、本発明の携帯端末装置は、上記記載の携帯端末装置において、上記発光手段の点灯色を、ユーザにより設定可能な操作入力手段をさらに備えることが好ましい。
【0030】
上記の構成によれば、ユーザが表示手段に表示される文字の背景色を設定することができるため、ユーザ自身が認識および識別し易い好みの色に設定することができる。したがって、ユーザによる文字入力の操作性をさらに向上させることができる。
【0031】
なお、上記携帯端末装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記携帯端末装置をコンピュータにて実現させる各装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0032】
本発明の携帯端末装置は、以上のように、ユーザにより同一の入力キーが連続して押下される毎に、上記点灯制御手段は、上記押下された入力キーにおける発光手段の点灯色を変化させ、上記表示制御手段は、上記表示手段に表示される文字の背景色を変化させる構成である。
【0033】
また、本発明の携帯端末装置の制御方法は、ユーザにより同一の入力キーが連続して押下される毎に、上記点灯制御手段が、上記押下された入力キーにおける発光手段の点灯色を変化させる点灯制御工程と、上記表示制御手段が、上記表示手段に表示される文字の背景色を変化させる表示制御工程とを含む構成である。
【0034】
これにより、ユーザにより同一の入力キーが連続して押下される毎に、押下された入力キーの点灯色と、表示部に表示される文字の背景色とが連動して変化するため、ユーザは、両者の色の変化を認識することによって、ユーザが行った操作が正確に受け付けられたか否かを容易に確認することができる。
【0035】
したがって、文字入力の際の操作性をさらに向上させた携帯端末装置を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
本発明の一実施形態について図面を用いて説明すると以下の通りである。なお、本実施形態では、携帯端末装置は、文字入力機能として、電子メールを作成および送信することができる携帯電話機などの携帯可能な通信端末装置として説明する。
【0037】
図1は、本実施の形態における携帯端末装置1の概略構成を示すブロック図である。
【0038】
同図に示すように、携帯端末装置1は、アンテナ2、無線通信制御部3、主制御部4、操作入力部5、メール作成部6、LED制御部(点灯制御手段)7、キーLED(発光手段)8、表示制御部(表示制御手段)9、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)10、表示部(表示手段)10a、音声制御部(音声制御手段)11、スピーカ12、音声記憶部13及びメールボックス14を備えている。
【0039】
無線通信制御部3は、移動体通信網を介して基地局と無線通信を行うセルラー方式の通信手段であり、アンテナ2を介して電子メール等の通信データを送受信する処理を行っている。
【0040】
メールボックス14は、無線通信制御部3から送信される電子メール(送信メール14a)を記憶する記憶装置であり、例えば、書き換え可能な不揮発性のメモリからなる。
【0041】
操作入力部5は、各種入力キーを含む入力キー群5Aからなり、ユーザが行う入力キーの操作に応じて入力信号を出力する処理を行うものである。入力キー群5Aは、複数の入力キーにより構成されており、例えば、電話番号、仮名・片仮名文字および英字を入力するためのキー(文字入力キー)や、文字入力時に入力位置を移動させるためのキー(方向キー)や、動作状態に応じて異なる機能が割り当てられるキー(ガイドキー)などを含んでいる。なお、以下では、説明の便宜上、入力キー群5Aにおける文字入力キーの内、所定のキー(例えば、「1」キー)を入力キー5aと表す。
【0042】
メール作成部6は、ユーザによる文字入力操作に基づいて、送信メール14aを作成する処理を行うものである。ここでは、漢字を含む送信メール14aが作成されるものとする。
【0043】
LED制御部7は、各種入力キー毎に備えられるキーLED8の制御を行う制御手段であり、各入力キーが押下されることにより、対応するキーLED8の点灯および消灯の制御を行う。また、LED制御部7は、入力キー5aの押下回数に応じて、入力キー5aのキーLED8の点灯色を変化させるように制御している。なお、キーLED8の発光により、入力キー5aを透過する光量または入力キー5aが点灯する光量は、ユーザが容易に認識および識別できる程度である。なお、LED制御部7の具体的な構成については後述する。
【0044】
LCD10は、液晶パネルおよびバックライトからなり、表示部10a上に、ユーザにより入力された文字やメール情報などの表示データを出力する出力装置である。
【0045】
表示制御部9は、LCD10の動作制御を行う制御手段であり、待受画面や、各種機能を選択させるメニュー画面、送信メールの編集画面の表示制御を行っている。この表示制御部9により、送信メールの作成時に文字の入力キー5aが押下されると、表示部10a上のプロンプトがある位置に仮名文字が表示される。なお、表示制御部9の具体的な構成については後述する。
【0046】
音声制御部11は、スピーカ12の制御を行う制御手段であり、着信音、アラーム音、エラー音などの効果音の鳴動を行っている。
【0047】
携帯端末装置1は、以上のような構成部材を備え、文字入力、メール文の作成およびメールの送受信等を行う。
【0048】
ここで、図1を用いて、各ブロック間で行われる処理について以下に説明する。なお、以下では、文字入力してメール文を作成した後、メール送信する場合を例に挙げて説明する。
【0049】
まず、ユーザによる操作入力部5内のガイドキー25b,26b,27b(図5)等の操作により、通常モード(待ち受け状態)からメール作成モードに切り替えられる。
【0050】
そして、メール作成モードにおいて、ユーザによる操作入力部5内の入力キー5aが操作(押下)されると、操作入力部5から文字入力信号が出力される。LED制御部7は、主制御部4を介して操作入力部5の出力信号を受信し、受信した信号に基づいて、後述のテーブルにおいて入力キー5aに関連付けられた色の点灯命令をキーLED8に付与し、ユーザにより押下された入力キー5aのキーLED8を点灯させる。
【0051】
また、メール作成部6では、上記操作入力部5から出力された文字入力信号を、主制御部4を介して受信し、受信した信号に基づいて文字(メール文)を作成する。作成された文字は、主制御部4および表示制御部9を介して、表示部10aに表示される。
【0052】
また、表示制御部9は、主制御部4を介して操作入力部5の出力信号を受信し、受信した信号に基づいて、表示部10aに表示される文字の背景色を、後述のテーブルにおいて入力キーに関連付けられた色で表示させる命令を付与する。ここでは、LED制御部7と表示制御部9とは、同一のテーブルを参照する構成であるため、キーLED8の点灯色と表示部10aに表示される文字の背景色は、同一色となる。
【0053】
その後、引き続きユーザにより文字入力操作が行われると、上述の処理が繰り返されメール文が作成される。そして、文字入力が終了した後、作成されたメール文(送信メール14a)は、ユーザによる操作入力部5の操作により、無線通信制御部3を介して送信されると共に、メールボックス14に保存される。
【0054】
このように、携帯端末装置1は、入力キー5aのキーLED8の点灯色と、表示部10aに表示される、入力キー5aに対応する文字の背景色とが同一となるように制御している。
【0055】
ここで、LED制御部7および表示制御部9の具体的な構成について、図2の表示色対応テーブルを用いて以下に説明する。
【0056】
図2(a)は、各入力キーに割り当てられている入力文字(平仮名・片仮名文字)と、各入力キーを連続して押下する毎に、押下された入力キーの点灯色が変化する色数(種類)との関係をテーブルに示した図であり、図2(b)は、各入力キーに割り当てられている入力文字(英数字)と、各入力キーを連続して押下する毎に、押下された入力キーの点灯色が変化する色数(種類)との関係をテーブルに示した図である。
【0057】
上図に示すテーブルは、主制御部4に備えられており、LED制御部7および表示制御部9は、操作入力部5の出力信号に基づいて、上記テーブルを参照し、入力キー5aの点灯色および表示部10aに表示される文字の背景色を点灯または変化させる構成である。
【0058】
具体的には、例えば、平仮名文字または片仮名文字入力の場合において、小文字の入力機能がある「1」キーでは、平仮名文字「あ」〜「お」・「ぁ」〜「ぉ」と片仮名文字「ア」〜「オ」・「ァ」〜「ォ」とに、それぞれ10種類の色(色1〜色10)が割り当てられており、小文字の入力機能がない「2」キーでは、平仮名文字「か」〜「こ」と片仮名文字「カ」〜「コ」とに、それぞれ5種類の色(色1〜色5)が割り当てられている。
【0059】
そして、LED制御部7および表示制御部9は、同一の入力キー5aを連続して押下する毎に、入力キー5aに割り当てられている点灯色および表示部10aに表示される文字の背景色が変化するように、キーLED8およびLCD10を制御している。具体的には、仮名文字入力モードにおいて、「1」キーでは、入力キーを連続して押下する毎に、入力キー「1」の点灯色および文字の背景色が「色1→色2→・・・→色9→色10→色1→・・・」と変化し、キー「2」では、入力キーを連続して押下する毎に、入力キー「2」の点灯色および文字の背景色が「色1→色2→・・・→色5→色1→・・・」と変化する。また、英数字入力モードにおいて、「1」キーでは、入力キーを連続して押下する毎に、入力キー「1」の点灯色および文字の背景色が「色1→・・・→色7→色1→・・・」と変化し、キー「7」では、入力キーを連続して押下する毎に、入力キー「7」の点灯色が「色1→・・・→色9→色1→・・・」と変化する。
【0060】
このように、ユーザにより同一の入力キー5aが連続して押下される度に、押下される入力キー5aの点灯色が切り替わり、表示部10aに表示される文字の背景色が切り替わる。
【0061】
なお、本実施の形態では、入力キー5aの点灯色と表示部10aに表示される文字の背景色とが同一色となるように制御している構成であるが、他の構成として、両者の色を同一色とはせず、異なる色で順次切り替える構成としても良い。この場合には、入力キーの点灯色用の表示色対応テーブルと、表示部10aに表示される文字の背景色用の表示色対応テーブルとを主制御部4に備える構成、または、両者のテーブルをLED制御部7および表示制御部9にそれぞれ備える構成、とすることにより実現することができる。
【0062】
また、入力キー5aの点灯色および表示部10aに表示される文字の背景色における、色の種類は、特に限定されるものではなく、例えば、1つの入力キー5aにおいて2色の色が割り当てられ、入力キー5aを連続して押下する毎に交互に切り替わる構成であってもよい。
【0063】
また、上記入力キー5aの点灯色および表示部10aに表示される文字の背景色における、色の種類や色の切り替え順序などの色の設定方法については、ユーザの操作により設定および変更できる構成であることが好ましい。この構成によれば、ユーザ自身が認識および識別し易い好みの色に設定することができる。なお、色の設定方法は、これに限定されるものではなく、予め携帯端末装置1に組み込まれている構成であってもよい。
【0064】
次に、携帯端末装置1におけるメール作成時の動作処理について説明する。図3は、携帯端末装置1におけるメール作成時の動作処理を示すフローチャートである。
【0065】
まず、送信メールの作成時、ユーザにより文字入力キー5aが押下される(ステップS1、以下ステップを単にSと記載する)。そして、押下された入力キー5aのキーLED8が点灯し、入力キー5aの文字が表示部10aに表示される(S2)。ここでは、例えば、キー「1」が1回押下されて、「1」キーが「色1」の色に点灯したとする。そして、表示部10aに表示される入力文字(ここでは「あ」が表示される)の背景色が、押下された入力キー5a(「1」)における点灯色(「色1」)と同一の色に設定され表示される(S3)。
【0066】
この時点で、文字入力を終了する場合(S4にてYES)には、既知の方法、例えば「決定」26a(図5)が選択されることによりメール作成作業が終了し、メール送信等の次の処理に移行する。
【0067】
一方、文字入力を終了しない場合、すなわち続けて文字入力操作が行われる場合(S4にてNO)には、以下の処理が行われる。ユーザが入力したい文字が例えば「い」であるために、直前に入力した入力キー5a(「1」)と同一の入力キー5a(「1」)が再度押下された場合(S5にてYES)には、既に点灯している入力キー5a(キーLED8)の色(「色1」)が切り替わる(S6)。ここでは、「い」を入力するため、「1」キーが1回押下されることになる。そして、図2において説明したように、「1」キーの点灯色は、連続して押下される毎に「色1→色2→・・・→色9→色10→色1→・・・」と変化するため、ここでは「色2」が点灯することになる。
【0068】
そして、表示部10aに表示された入力文字(ここでは「い」が表示される)の背景色が、押下された入力キー5a(「1」)における点灯色(「色2」)と同一の色に切り替えられる(S7)。その後は、S4の処理に戻り、文字入力が終了した場合にはYESの処理へ、文字入力が終了していない場合には、再度S5の処理に移る。
【0069】
なお、S5において、直前に入力した入力キー5a(「1」)とは異なる入力キー、例えば「2」キーを押下した場合(S5にてNO)には、点灯している入力キー5a(「1」)のキーLED8が消灯し(S8)、表示部10aに表示された入力文字(「い」)の背景色がデフォルトに戻る(S9)。その後、S2の処理に戻り、押下された入力キー、ここでは「2」キーの点灯色が「色1」の色に切り替わる。
【0070】
以上の処理によりメール文が作成される。そして、上述の処理によれば、同一の入力キー5aを連続して押下する毎に、キーLED8の点灯色と表示部10aに表示される文字の背景色とが同一の色で、順次切り替えられていくため、ユーザは、入力した文字を認識し易くなる。これにより、文字入力の操作性が向上し、誤入力を低減することができる。
【0071】
ここで、本実施形態における携帯端末装置1は、入力キー5aを押下した際に、押下された文字を読み上げる構成であってもよい。すなわち、音声制御部11が、上述した機能(着信音、アラーム音、エラー音などの効果音の鳴動)に加えて、入力キー5aにより入力された文字の音声を読み出し鳴動する機能(音声出力機能)を有する構成であってもよい。
【0072】
この音声制御部11と、携帯端末装置1を構成する他のブロックとのやり取りについて、図1を用いて以下に説明する。なお、音声制御部11以外のブロック間で行われる処理については、上述の内容と同一であるため説明を省略する。
【0073】
まず、ユーザにより操作入力部5内の入力キー5aが押下されると、入力キー5aに対応した入力信号が操作入力部5から出力される。そして、操作入力部5から出力された信号は、主制御部4を介して、LED制御部7に入力されると共に、音声制御部11に入力される。
【0074】
そして、音声制御部11は、上記受信した信号に基づいて、表示部10aに表示される文字を音声としてスピーカ12から出力させる。
【0075】
このように、ユーザが入力キー5aを押下することにより、押下された入力キー5aに対応する文字が、表示部10aに表示されると共にスピーカ12から音声として出力される。
【0076】
次に、上記音声制御部11を備える携帯端末装置1におけるメール作成時の動作処理について、図4を用いて以下に説明する。
【0077】
図4は、音声出力機能を備える携帯端末装置1におけるメール作成時の動作処理を示すフローチャートである。なお、図3と同一内容の処理については、同一のステップ番号を付すと共に、その説明は省略する。
【0078】
まず、ユーザにより押下された入力キー5aのキーLED8が点灯し、入力キー5aの文字が表示部10aに表示される(S1,S2)。ここでは、上述した図2の説明と同様、「1」キーが「色1」の色に点灯する。
【0079】
そして、入力キー5aにより入力され、表示部10aに表示された文字「あ」が音声としてスピーカ12から出力される(S11)。以降、図3のフローチャートと同一の処理が行われた後、S5において、直前に入力した入力キー5a(「1」)と同一の入力キー5a(「1」)が再度押下された場合(S5にてYES)には、既に点灯している入力キー5aの点灯色(「色1」)が「色2」に切り替わり(S6)、再度押下された入力キー5aの文字(「い」)が音声としてスピーカ12から出力される(S12)。
【0080】
このように、同一の入力キー5aを連続して押下する毎に、キーLED8の点灯色と表示部10aに表示される文字の背景色とが同一の色で、順次切り替えられていくと共に、表示部10aに表示される文字が音声として出力(鳴動)されるため、文字入力を行う際に、入力キーの押下回数と入力した文字とを聴覚および視覚の両方を用いて確認できるため、文字入力時における操作性をさらに向上させることができる。
【0081】
ここで、メッセージ作成モードにおける文字入力の際の操作手順について以下に具体的に説明する。図5(a)〜(e)は、携帯端末装置1における動作例を遷移的に示した図である。まず、携帯端末装置1における操作入力部5および表示部10aの概略構成について簡単に説明する。
【0082】
表示部10aは、ピクト領域22、動作モード表示領域23、メッセージ表示領域24及びソフトキーの機能割り当て表示領域25(25a,26a,27a,32a,33a,34a)を含んでいる。また、操作入力部5は、文字入力キー28,29,30、ガイドキー25b,26b,27b,32b,34b、方向キー33bを含んでいる。
【0083】
ピクト領域22は、電波の受信状態や電池残量などを絵文字(pictogram:ピクトグラム)で表示する表示領域であり、最上段に配置されている。
【0084】
動作モード表示領域23は、動作中の機能名などを表示するものである。
【0085】
メッセージ表示領域24は、作成中の送信メールのメール文やヘッダ情報を表示するものである。メッセージ表示領域24は、ユーザが入力した文字を表示する入力文字表示領域24aと、入力された文字に対応する変換文字を表示する変換文字リスト表示領域24bとを含んでいる。
【0086】
機能割り当て表示領域25は、「定型」25a、「決定」26aおよび「メニュー」27aなどのソフトキーに割り当てられた機能割り当てを表示するものである。なお、ソフトキーは、動作モードに応じて割り当てられる機能が異なるキーであり、操作入力部5のガイドキー25b,26b,27bの操作に対応して処理が実行される。
【0087】
次に、メッセージ作成時における操作手順について、図5(a)〜(e)を用いて以下に説明する。
【0088】
まず、図5(a)の編集画面21aに示すように、メッセージを作成する際、ユーザは、ガイドキー等によりメッセージ作成モードを選択する。これにより、ガイドキー25bのキーLEDが点灯し(例えば、「色1」)、「定型」25aは、点灯したガイドキー25bの点灯色(「色1」)と同一色の背景色で描画される。同様に、ガイドキー26b,27bのキーLEDが点灯し、「決定」26aおよび「メニュー」27aは、それぞれ点灯したガイドキー26b,27bの点灯色と同一色(「色1」)の背景色で描画される。(図5(a))
次に、ユーザにより、「あ」行が割り振られている「1」キー28が1回押下されると、図5(b)の入力画面21bに示すように、「1」キー28のキーLEDが1回押下された色(例えば「色11」)で点灯し、入力された文字「あ」の音声がスピーカ31(12)から流れる。そして、入力文字表示領域24aには、「1」キー28の点灯色と同一色の背景色で文字「あ」が描画される。なお、この入力画面21bでは、画面下部領域、すなわち変換文字リスト表示領域24bに、入力された文字「あ」から始まる変換候補リストが描画される。
【0089】
また、文字「あ」が入力されると、ガイドキー25bの点灯色(「色1」)は、ガイドキー32bの点灯色(「色2」)に変化し、「定型」25aは、ガイドキー32bの点灯色(「色2」)と同一色の背景色で「音訓」32aに変化する。また、ガイドキー26bのキーLEDは消灯し、下キー(方向キー)33bのキーLEDが点灯し、「決定」26aは、点灯した下キー33bの点灯色と同一色の背景色で「変換」に切り替わる。さらに、ガイドキー27bの点灯色は、ガイドキー34bの点灯色に変化し、「メニュー」27aは、点灯したガイドキー34bと同一色の背景色で「カナ英数」34aに切り替わる。(図5(b))
次に、ユーザにより、「さ」行が割り振られている「3」キー29が押下されると、図5(c)の入力画面21cに示すように、入力済みの文字「あ」の背景色がデフォルトの色に変化し、「1」キー28のキーLEDが消灯する。そして、押下された「3」キー29のキーLEDが1回押下された色(例えば「色11」)で点灯し、スピーカ31から「さ」の音声が流れる。そして、入力文字表示領域24aには、「3」キー29の点灯色と同一色の背景色で文字「さ」が描画される。また、文字「さ」が入力されることにより、画面下部の変換文字リスト表示領域24bに、「あさ」から始まる変換候補リストが更新表示される。(図5(c))
続いて、再度「3」キー29が押下されると、図5(d)の入力画面21dに示すように、「3」キー29のキーLEDが2回押下された色(例えば「色12」)に変化し、スピーカ31から「し」の音声が流れる。そして、入力文字表示領域24aには、「3」キー29の点灯色(「色12」)と同一色の背景色で文字「し」が描画される。また、文字「し」へ変化したことにより、画面下部の変換文字リスト表示領域24bに、「あし」から始まる変換候補リストが更新表示される。(図5(d))
次に、ユーザにより、「た」行が割り振られている「4」キー30が押下されると、図5(e)の入力画面21eに示すように、入力済みの「し」の背景色がデフォルトの色に変化し、「3」キー29のキーLEDが消灯する。そして、押下された「4」キー30のキーLEDが1回押下された色(例えば「色11」)で点灯し、スピーカ31から「た」の音声が流れる。そして、入力文字表示領域24aには、「4」キー30の点灯色(「色11」)と同一色の背景色で文字「た」が描画される。また、「た」が入力されることにより、画面下部の変換文字リスト表示領域24bに、「あした」から始まる変換候補リストが更新表示される。(図5(e))
このとき、ユーザによりガイドキー32bが押下されると、入力された音訓の漢字リストが表示される。また、下キー33bが押下されると、変換候補リストから候補が選択される。そして、ガイドキー34bが押下されると、変換候補リストが入力文字を構成するカナ文字および英数字のリストに変更される。
【0090】
上記の構成によれば、文字入力キー以外のガイドキーの点灯色と、該ガイドキーに対応する表示部10aに表示されるソフトキーの背景色とを同一色となるよう制御することができるため、文字入力の操作性を向上させるだけでなく、入力された文字の変換操作の操作性も向上させることができる。すなわち、ユーザによる文字入力およびメール文作成の操作性をさらに向上させることができる。
【0091】
なお、本実施の形態では、メール文を作成する場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、メニューのリスト画面のような複数の選択項目を有する画面において、各リスト項目色と、項目に割り振られているキーのLED色とを同一色とし、押下されたキー番号を音声として出力する構成としてもよい。
【0092】
本実施の形態における携帯端末装置は、仮名文字入力されたら仮名文字の音声を発する音声出力手段と、キー毎にLEDを有し、押下されたキーLEDを点灯・変色させるLED制御手段と、ユーザによる仮名文字入力に基づいて、漢字を含む送信メールを作成するメール作成手段と、入力された仮名文字の背景色を変更する表示制御手段を備え、文字入力された場合、押下されたキーLEDを点灯・変色させ、入力仮名文字を読み上げ、画面の入力仮名文字背景色を変化させる構成であってもよい。
【0093】
また、上記携帯端末装置は、送信メール作成中に、キー押下により仮名文字入力されると入力された仮名文字を読み上げる構成であってもよい。
【0094】
また、上記表示制御手段は、入力された仮名文字の背景色を変化させる構成であってもよい。
【0095】
また、上記携帯端末装置は、押下されたキーLEDが消灯していれば点灯させる構成であってもよい。
【0096】
また、上記携帯端末装置は、押下されたキーLEDが点灯していれば異なる色に変色させる構成であってもよい。
【0097】
また、上記携帯端末装置は、LEDが点灯しているキーと異なるキーを押下した場合、点灯しているキーLEDが消灯させる構成であってもよい。
【0098】
また、上記表示制御手段は、入力された仮名文字の背景色と押下されたキーLED色を同色に変化させる構成であってもよい。
【0099】
また、上記表示制御手段は、画面のソフトキーの背景色とキーLEDを同色に変化させる構成であってもよい。
【0100】
また、上記携帯端末装置は、ユーザによる操作入力設定に基づいて、表示された仮名文字背景色の指定ができる構成であってもよい。
【0101】
また、上記携帯端末装置は、ユーザによる操作入力設定に基づいて、キーLED色の指定ができる構成であってもよい。
【0102】
また、上記携帯端末装置は、ユーザによる操作入力設定に基づいて、表示された仮名文字色の指定ができる構成であってもよい。
【0103】
また、上記携帯端末装置は、ユーザによる操作入力設定に基づいて、キーLEDの点灯/非点灯の指定ができる構成であってもよい。
【0104】
最後に、携帯端末装置1の各ブロック、特にLED制御部7および表示制御部9は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0105】
すなわち、携帯端末装置1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯端末装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯端末装置1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0106】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0107】
また、携帯端末装置1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0108】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本発明は、パーソナルコンピュータなど、ユーザが入力した文字を所定の表示部に表示する装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、携帯端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、入力キーに割り当てられている平仮名・片仮名文字と、入力キーを連続して押下する毎に入力キーの点灯色が変化する色数との関係をテーブルに示した図であり、(b)は、入力キーに割り当てられている英数字と、入力キーを連続して押下する毎に入力キーの点灯色が変化する色数との関係をテーブルに示した図である。
【図3】図1の携帯端末装置における文字入力時の動作例を示すフローチャートである。
【図4】図1の携帯端末装置における音声制御部が音声出力機能を備える場合の、携帯端末装置におけるメール作成時の動作処理を示すフローチャートである。
【図5】(a)〜(e)は、図1の携帯端末装置における動作例を遷移的に示した図である。
【符号の説明】
【0111】
1 携帯端末装置
4 主制御部
5a 入力キー
7 LED制御部(点灯制御手段)
8 キーLED(発光手段)
9 表示制御部(表示制御手段)
10a 表示部(表示手段)
11 音声制御部(音声制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力キー毎に発光手段を有し、押下された入力キーの発光手段を点灯させる点灯制御手段と、上記入力キーを押下することにより入力される文字を表示手段に表示させる表示制御手段とを備える携帯端末装置において、
ユーザにより同一の入力キーが連続して押下される毎に、
上記点灯制御手段は、上記押下された入力キーにおける発光手段の点灯色を変化させ、
上記表示制御手段は、上記表示手段に表示される文字の背景色を変化させることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
入力キーを押下することにより、押下された入力キーに対応する文字を音声として出力する音声制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
上記点灯制御手段は、消灯している発光手段を有する入力キーがユーザにより押下されると、該入力キーの発光手段を点灯させることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
上記点灯制御手段は、点灯している発光手段を有する入力キーとは異なる入力キーがユーザにより押下されると、該点灯している発光手段を消灯させることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
上記表示制御手段は、上記表示手段に表示された文字の背景色が、ユーザにより押下された入力キーにおける発光手段の点灯色と同一となるように、文字の背景色を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
上記表示手段に表示される文字の背景色を、ユーザにより設定可能な操作入力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
上記発光手段の点灯色を、ユーザにより設定可能な操作入力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
入力キー毎に発光手段を有し、押下された入力キーの発光手段を点灯させる点灯制御手段と、上記入力キーを押下することにより入力される文字を表示手段に表示させる表示制御手段とを備える携帯端末装置の制御方法であって、
ユーザにより同一の入力キーが連続して押下される毎に、
上記点灯制御手段が、上記押下された入力キーにおける発光手段の点灯色を変化させる点灯制御工程と、
上記表示制御手段が、上記表示手段に表示される文字の背景色を変化させる表示制御工程とを含むことを特徴とする携帯端末装置の制御方法。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯端末装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための携帯端末装置の制御プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の携帯端末装置の制御プログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−228280(P2007−228280A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−47220(P2006−47220)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】