説明

携帯端末装置および制御プログラム

【課題】画像を表示する表示部に強い光があたる場合でも、表示部に表示される画像の視認性を向上させることが可能な携帯端末装置および制御プログラムを提供する。
【解決手段】表示手段が反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を含む反射光使用画像を生成し、元画像と、反射光使用画像とを合成することにより、複数の反射光使用画素を含む合成画像を、表示手段に反射光を使用させて表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置および制御プログラムに関し、特に、反射光を利用して画像を表示する携帯端末装置および制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)等の携帯端末装置において使用される表示部の高性能化が進みつつある。携帯端末装置は、屋内だけでなく、屋外でも使用されるケースが多い。そのため、バックライトの光を透過させて画像を表示する表示部を備えた携帯端末装置では、屋外での使用時に、表示部に強い光(たとえば、太陽光)が直接あたると、表示部の画像が見えなくなる。なお、以下においては、ある部分(たとえば、液晶層)を透過させたバックライトの光を透過光ともいう。また、強い光(たとえば、太陽光)を反射させた光を反射光ともいう。
【0003】
そこで、反射光を使用して画像を表示する機能と、透過光を使用して画像を表示する機能とを有する表示部を備えた携帯端末装置が普及しつつある。このような、反射光を使用して画像を表示する機能と、透過光を使用して画像を表示する機能とを有する表示部の代表的なものとして、特開平10−096895号公報(特許文献1)、特開2000−131681号公報(特許文献2)および特開2002−372710号公報(特許文献3)、および非特許文献1に開示されている半透過型液晶表示装置がある。
【特許文献1】特開平10−096895号公報
【特許文献2】特開2000−131681号公報
【特許文献3】特開2002−372710号公報
【非特許文献1】“モバイル向けASV液晶”を開発、[Online]、3 October 2003、[平成18年1月23日検索]、インターネット〈URL:http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/10/03/646228-000.html?geta〉
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、半透過型液晶表示装置は、屋外での使用時に、表示部に強い光(たとえば、太陽光)が直接あたる場合、表示部の画像の視認性は、反射光のみを使用して画像を表示する透過型液晶表示装置よりも悪くなる。
【0005】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、画像を表示する表示部に強い光があたる場合でも、表示部に表示される画像の視認性を向上させることが可能な携帯端末装置および制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従う携帯端末装置は、第1の方向からの光を反射させた反射光を使用して画像を表示する機能と、第1の方向と反対の第2の方向からの光である透過光を使用して画像を表示する機能とを有する表示手段と、表示手段が反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を含む反射光使用画像を生成する画像生成手段と、表示手段に表示させる元画像と、画像生成手段が生成した反射光使用画像とを合成することにより、複数の反射光使用画素を含む合成画像を生成する合成手段と、生成された合成画像を、表示手段に反射光を使用させて表示させる表示制御手段とを備える。
【0007】
好ましくは、表示手段に直接あたる第1の方向からの光の照度を測定する測定手段をさらに備え、画像生成手段は、反射光使用画像よりも多くの反射光使用画素を含む第1反射光使用画像と、反射光使用画像としての第2反射光使用画像とを生成し、合成手段は、測定手段により測定された照度が所定値より大きい場合、元画像と、第1反射光使用画像とを合成することにより、第1反射光使用画像に含まれる全ての反射光使用画素を含む照度対応合成画像を生成し、表示制御手段は、生成された照度対応合成画像を、表示手段に反射光を使用させて表示させる。
【0008】
好ましくは、表示手段は、光を透過させる透過手段と、光を発する光源と透過手段と光源との間に設けられ、印加される電圧に応じて光の透過率を変化させる透過率変化手段と、各々が、画素を表示する複数の画素表示手段とを含み、各画素表示手段は、各々が、異なる色を表示する複数の色表示手段を含み、各色表示手段は、透過率変化手段のうち使用する部分の一部と、光源との間に設けられ、光を異なる複数の方向へ反射する反射手段と、透過率変化手段のうち使用する部分に電圧を印加する電圧印加手段とを含み、透過光は、透過率変化手段を透過させた光源からの光であり、反射光は、透過手段を透過させた第1の方向からの光を、反射手段により異なる複数の方向へ反射させた光であり、表示手段が反射光を使用して複数の反射光使用画素を含む合成画像を表示する場合、複数の反射光使用画素にそれぞれ対応する複数の画素表示手段の各々に対応する複数の色表示手段の各々に含まれる反射手段が第1の方向からの光を異なる複数の方向へ反射させることにより、表示手段は複数の反射光使用画素を表示するとともに、複数の反射光使用画素の各々に隣接する複数の画素の各々に対応する画素表示手段が表示する画素の明るさを向上させる。
【0009】
好ましくは、複数の反射光使用画素は、反射光使用画像において、所定方向にn(自然数)ラインおきに配置される複数の画素群を含む。
【0010】
好ましくは、複数の反射光使用画素は、反射光使用画像において、第3の方向にn(自然数)ラインおきに配置される複数の第1画素群と、第3の方向と直交する第4の方向にnラインおきに配置される複数の第2画素群とを含む。
【0011】
好ましくは、複数の反射光使用画素は、反射光使用画像において、所定方向にランダムな間隔で配置される複数の画素群を含む。
【0012】
好ましくは、複数の反射光使用画素は、反射光使用画像において、第3の方向にランダムな間隔で配置される複数の第1画素群と、第3の方向と直交する第4の方向にランダムな間隔で配置される複数の第2画素群とを含む。
【0013】
この発明の他の局面に従うと、画像を表示する表示部が設けられたコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、表示部は、第1の方向からの光を反射させた反射光を使用して画像を表示する機能と、第1の方向と反対の第2の方向からの光である透過光を使用して画像を表示する機能とを有し、制御プログラムは、表示部が反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を含む反射光使用画像を生成するステップと、表示部に表示させる元画像と、生成された反射光使用画像とを合成することにより、複数の反射光使用画素を含む合成画像を生成するステップと、生成された合成画像を、表示部に反射光を使用させて表示させるステップとを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る携帯端末装置は、表示手段が反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を含む反射光使用画像を生成し、元画像と、反射光使用画像とを合成することにより、複数の反射光使用画素を含む合成画像を、表示手段に反射光を使用させて表示させる。
【0015】
したがって、画像を表示する表示手段に強い光があたる場合でも、当該強い光を反射させた反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を使用することで、反射光使用画素に隣接する画素の明るさが向上し、表示手段に表示される画像の視認性を向上させることができるという効果を奏する。
【0016】
本発明に係る制御プログラムは、表示部が反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を含む反射光使用画像を生成し、元画像と、反射光使用画像とを合成することにより、複数の最大反射光使用画素を含む合成画像を、表示部に反射光を使用させて表示させる。
【0017】
したがって、画像を表示する表示部に強い光があたる場合でも、当該強い光を反射させた反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を使用することで、反射光使用画素に隣接する画素の明るさが向上し、表示部に表示される画像の視認性を向上させることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0019】
本発明の携帯端末装置は、一例として、携帯電話機であるとする。なお、携帯端末装置は、携帯電話機に限定されることなく、画像を表示する表示部を備えた携帯可能な装置であればどのような装置であってもよい。たとえば、携帯端末装置は、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯可能なPC(Personal Computer)、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等であってもよい。
【0020】
<第1の実施の形態>
図1は、開いた状態の携帯端末装置1000を正面から示した図である。図1を参照して、携帯端末装置1000は、第1の筐体100と、第2の筐体200とから構成される。第1の筐体100と、第2の筐体200とは、連結部50により折り畳み可能なように連結される。
【0021】
図2は、閉じた状態の携帯端末装置1000の斜視図である。図2を参照して、図1の開いた状態の携帯端末装置1000を折りたたむと、図2のような状態になる。
【0022】
再び、図1を参照して、第1の筐体100は、メイン表示部110Aと、スピーカ150と、照度測定部120とを備える。メイン表示部110Aは、各種情報を、文字や画像等で表示する機能を有する。メイン表示部110Aは、横480画素、縦640画素の画像を表示させるための解像度(以下、VGA解像度ともいう)を有する。なお、メイン表示部110Aは、VGA解像度以下またはVGA解像度以上の解像度を有していてもよい。
【0023】
メイン表示部110Aは、半透過型液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))であるとする。なお、メイン表示部110Aは、半透過型液晶ディスプレイに限定されることなく、反射光を使用して画像を表示する機能と、透過光を使用して画像を表示する機能とを有する表示装置であればどのような表示機器であってもよい。
【0024】
スピーカ150は、通話の時に使用されるスピーカである。
照度測定部120は受光部を有する。受光部は、第1の筐体100の表面に設けられる。照度測定部120は受光部が受けた光の照度を測定する機能を有する。照度測定部120はメイン表示部110Aの近傍に設けられる。したがって、照度測定部120は受光部が受けた光の照度を測定することにより、メイン表示部110Aに直接あたる光(たとえば、太陽光)の照度を測定することができる。
【0025】
第2の筐体200は、メイン操作ボタン群である機能ボタン群230と、メイン操作ボタン群である入力ボタン群240と、マイク260とを備える。
【0026】
機能ボタン群230は、携帯端末装置1000の各種設定、機能切替等を行なうための複数のボタンを含む。機能ボタン群230は、機能ボタン231,232と、ボタン233,234と、マルチガイドボタン235とを含む。
【0027】
詳細は後述するが、携帯端末装置1000は、カメラモードと、音楽モードと、ラジオモードと、テレビモードと、リモコンモードと、通常モードとを有する。カメラモードは、携帯端末装置1000において撮像処理を行なうことが可能なモードである。音楽モードは、携帯端末装置1000において音楽を聴取可能なモードである。ラジオモードは、携帯端末装置1000においてラジオを聴取可能なモードである。テレビモードは、携帯端末装置1000においてテレビを視聴可能なモードである。リモコンモードは、電気機器を無線(たとえば、赤外線)により制御するモードである。なお、リモコンモードにおいても、端末装置1000において、ラジオの聴取、テレビの視聴は可能である。
【0028】
通常モードは、携帯端末装置1000が、カメラモード、音楽モード、ラジオモード、テレビモードおよびリモコンモードのいずれでもないときのモードである。
【0029】
機能ボタン231は、ユーザによる短時間(たとえば、0.5秒未満)の押下操作(以下、短押操作ともいう)によりネットワーク関連等のプログラムを起動させるためのボタンである。また、機能ボタン231は、ユーザによる長時間(たとえば、1秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、携帯端末装置1000をカメラモードに設定するためのボタンである。なお、携帯端末装置1000がカメラモードである場合に、機能ボタン231の長押操作があると、携帯端末装置1000は、カメラモードから通常モードにモードが変更される。
【0030】
機能ボタン232は、短押操作により電子メールのプログラムを起動させるためのボタンである。
【0031】
機能ボタン232は、携帯端末装置1000が通常モードである場合、長押操作毎に、携帯端末装置1000を、音楽モード、ラジオモード、テレビモード、リモコンモード、通常モードの順に切替えるためのボタンである。なお、モードの切替わる順序は、上記の順に限定されることなく、任意の順序でもよい。
【0032】
ボタン233は、携帯端末装置1000に電話がかかってきた場合、短押操作により通話開始を行なうためのボタンである。
【0033】
ボタン234は、携帯端末装置1000が通話中である場合、短押操作により通話を終了させるためのボタンである。また、ボタン234は、長押操作により、携帯端末装置1000の電源のオンとオフとの切替えを行なうためのボタンである。
【0034】
マルチガイドボタン235は、方向ボタン235A,235B,235C,235Dと、決定ボタン235Eとを含む。方向ボタン235A,235B,235C,235Dは、短押操作により、メイン表示部110Aに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を上下左右に移動させるためのボタンである。具体的には、短押操作があった、方向ボタン235A,235B,235C,235Dは、たとえば、カーソルを、それぞれ、上,下,左,右に移動させるためのボタンである。
【0035】
決定ボタン235Eは、短押操作により、たとえば、方向ボタン235A,235B,235C,235Dの短押操作により選択された項目等を決定するためのボタンである。
【0036】
入力ボタン群240は、短押操作により、数字、文字および記号等を入力するための複数のボタンから構成される。
【0037】
マイク260は、通話の時に使用されるマイクである。
再び、図2を参照して、第2の筐体200は、サブ表示部110Bと、サブ操作ボタン群130と、サイドボタン132と、LED140と、スピーカ152と、記録媒体挿入部180とを備える。
【0038】
サブ表示部110Bは、各種情報を、文字や画像等で表示する機能を有する。サブ表示部110Bは、液晶ディスプレイであるとする。なお、メイン表示部110Aは、液晶ディスプレイに限定されることなく、FED(Field Emission Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro luminescence Display)、ドットマトリクス等その他の画像表示方式の表示機器のいずれであってもよい。サブ表示部110Bの解像度は、メイン表示部110Aの解像度よりも低い。なお、サブ表示部110Bの解像度は、メイン表示部110Aの解像度以上であってもよい。
【0039】
サブ操作ボタン群130は、ボタン130A,130B,130C,130Dを含む。ボタン130Aは、携帯端末装置1000が音楽モードであり、かつ、音楽データが再生中の場合、短押操作により、再生中の音楽データの先頭から再生を開始させるためのボタンである。また、ボタン130Aは、短押操作により、サブ表示部110Bに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を左に移動させるためのボタンである。
【0040】
ボタン130Bは、携帯端末装置1000が、カメラモード、音楽モード、ラジオモード、テレビモード、リモコンモード、通常モードおよび電源オフ状態のいずれであっても使用可能なボタンである。詳細は後述するが、ボタン130Bは、たとえば、携帯端末装置1000が音楽モードであり、かつ、音楽データが再生中の場合、短押操作により、音楽データの再生を一時停止させるためのボタンである。また、ボタン130Bは、たとえば、携帯端末装置1000が音楽モードであり、かつ、音楽データが再生されていない場合、短押操作により、音楽データの再生を開始させるためのボタンである。
【0041】
ボタン130Cは、携帯端末装置1000が音楽モードであり、かつ、音楽データが再生中の場合、短押操作により、再生中の音楽データの次の音楽データの先頭から再生を開始させるためのボタンである。また、ボタン130Cは、短押操作により、サブ表示部110Bに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を右に移動させるためのボタンである。
【0042】
ボタン130Dは、短押操作により、サブ表示部110Bに、たとえば、画像Aが表示されている場合、サブ表示部110Bに、画像Aが表示される前の画像(たとえば、画像B)を表示させるためのボタンである。
【0043】
LED140は、携帯端末装置1000で行なわれる処理に応じて、光による報知を行なう。たとえば、LED140は、電話の着信があった場合、光を点滅させる。
【0044】
スピーカ152は、携帯端末装置1000のモード対応した音声を出力する機能を有する。たとえば、携帯端末装置1000が音楽モードの場合、スピーカ152は、再生されている音楽データの音声を出力する。
【0045】
サイドボタン132は、アップボタン132Aと、ダウンボタン132Bとを含む。アップボタン132Aは、短押操作により、携帯端末装置1000のモードに関わらず、携帯端末装置1000から出力される音声の音量を大きくするためのボタンである。また、アップボタン132Aは、短押操作により、サブ表示部110Bに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を上に移動させるためのボタンである。
【0046】
ダウンボタン132Bは、短押操作により、携帯端末装置1000のモードに関わらず、携帯端末装置1000から出力される音声の音量を小さくするためのボタンである。また、ダウンボタン132Bは、短押操作により、短押操作により、サブ表示部110Bに画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を下に移動させるためのボタンである。
【0047】
記録媒体挿入部180は、携帯端末装置1000に後述する記録媒体を挿入する部分である。
【0048】
なお、携帯端末装置1000は、上記構成に限定されることなく、たとえば、メイン表示部110Aおよびサブ表示部110Bのいずれか一方のみを備える構成であってもよい。
【0049】
図3は、閉じた状態の携帯端末装置1000の背面図である。図3を参照して、第2の筐体200は、さらに、撮像部270と、発光部272とを備える。
【0050】
撮像部270は、撮像対象となる被写体を撮像する撮像処理を行なう機能を有する。撮像部270は、図示しない、撮像レンズ、受光部およびカラーフィルタ部とを含む。受光部は、入力された光を電気信号に変換する機能を有する。受光部は、複数の受光素子から構成される。受光素子は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を使用した素子である。
【0051】
カラーフィルタ部は、複数のカラーフィルタから構成される。カラーフィルタは、R、G、Bの各々に対応したフィルタである。複数のカラーフィルタは、複数の受光素子にそれぞれ対応して設けられる。
【0052】
撮像処理では以下の処理が行なわれる。まず、撮像部270が、撮像対象となる被写体に反射されて撮像レンズに入射した光を、カラーフィルタ部を介して、受光部に入力させる。受光部は入力された光を電気信号に変換する。そして、撮像部270は、変換した電気信号をデジタルデータ(以下、撮像画像データともいう)に変換する。
【0053】
発光部272は、撮像部270が撮像するときに、必要に応じて、光を発する。
図4は、携帯端末装置1000の内部構成を示したブロック図である。図4を参照して、携帯端末装置1000は、さらに、通信部310と、チューナ320と、記憶部330と、一時記憶部332と、記録媒体アクセス部334と、記録媒体70と、制御部340と、音声処理部350と、VDP(Video Display Processor)360と、VRAM(Video Random Access Memory)362と、振動部370と、傾斜測定部380とを備える。
【0054】
記憶部330には、制御部340に後述する処理を行なわせるためのプログラム72、その他各種プログラムおよびデータ等が記憶されている。プログラム72は、たとえば、OS(Operating System)、制御プログラム、画像処理プログラム、カメラプログラム、音楽再生プログラム、ラジオプログラム、テレビプログラム、電子メールプログラム、通話プログラム、電話帳編集プログラム、電卓プログラム、ゲームプログラム、WEBブラウザプログラム、動画再生プログラム、リモコンプログラム等を含む。
【0055】
OSは、他のプログラムの管理、各種インタフェース等の管理を行なうための各種処理を行なう。OSは、携帯端末装置1000の電源オン時に、携帯端末装置1000のモードに関わらず、常に実行される。カメラプログラムは、携帯端末装置1000がカメラモードの場合に実行されるプログラムである。音楽再生プログラムは、携帯端末装置1000が音楽モードの場合に実行されるプログラムである。
【0056】
ラジオプログラムは、携帯端末装置1000がラジオモードまたはリモコンモードの場合に実行されるプログラムである。テレビプログラムは、携帯端末装置1000がテレビモードの場合に実行されるプログラムである。電子メールプログラムは、受信した電子メールの閲覧または電子メールの作成等を行なうプログラムである。通話プログラムは通話をする際に実行されるプログラムである。電話帳編集プログラムは、電話帳を表示および編集するためのプログラムである。電卓プログラムは、計算を行なうためのプログラムである。
【0057】
電子メールプログラム、電話帳編集プログラム、電卓プログラム、ゲームプログラム、WEBブラウザプログラムおよび動画再生プログラムの各々は、携帯端末装置1000が通常モードの場合に実行可能なプログラムである。なお、WEBブラウザプログラムは、端末装置1000がリモコンモードの場合にも実行可能なプログラムである。
【0058】
以下においては、カメラプログラム、音楽再生プログラム、ラジオプログラム、テレビプログラム、電子メールプログラム、通話プログラム、電話帳編集プログラム、電卓プログラム、ゲームプログラム、WEBブラウザプログラム、動画再生プログラムおよびリモコンプログラムを、アプリケーションプログラムともいう。なお、アプリケーションプログラムは、上記プログラムのみに限定されることはない。
【0059】
なお、携帯端末装置1000が、通常モード、カメラモード、音楽モード、ラジオモード、テレビモードおよびリモコンモードのいずれのモードであっても、アプリケーションプログラムは実行可能であるとする。
【0060】
また、プログラム72は、さらに、割込み可能プログラムを含む。割込み可能プログラムは、アプリケーションプログラムが実行中であっても、実行可能なプログラムである。割込み可能プログラムは、たとえば、電話着信プログラム、アラームプログラム、メール受信プログラム等を含む。
【0061】
電話着信プログラムは、電話の着信処理を行なうプログラムである。アラームプログラムは、アラーム音をスピーカ152から出力させるための処理を行なうプログラムである。メール受信プログラムは、電子メールの受信処理を行なうためのプログラムである。
【0062】
記憶部330は、制御部340によりデータアクセスされる。記憶部330は、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)である。
【0063】
制御部340は、記憶部330に記憶されたプログラム72に従って、携帯端末装置1000内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部340は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
【0064】
制御部340は、機能ボタン群230のうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を受信する。また、制御部340は、入力ボタン群240のうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を受信する。また、制御部340は、サブボタン群130のうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を受信する。制御部340は、短押操作または長押操作があったサイドボタン132のアップボタン132Aおよびダウンボタン132Bのいずれかに対応する信号を受信する。制御部340は、受信したボタン信号に応じた処理を行なう。
【0065】
また、制御部340は、記憶部330に記憶されたプログラム72に従って、VDP360に対し、画像を生成させ、生成させた画像を、メイン表示部110Aおよびサブ表示部110Bの少なくとも一方に表示させる指示(以下においては、「描画指示」ともいう)を出す。
【0066】
VDP360はメイン表示部110Aおよびサブ表示部110Bと接続されている。VDP360は、制御部340からの描画指示に応じて、VRAM362を利用して画像を生成する。そして、VDP360は、VRAM362に記憶された画像データを読出し、描画指示に基づいて、メイン表示部110Aおよびサブ表示部110Bの少なくとも一方に、当該画像データを送信する。
【0067】
メイン表示部110Aは、VDP360から送信された画像データを受信すると、受信した画像データに基づく画像を表示する。サブ表示部110Bは、VDP360から送信された画像データを受信すると、受信した画像データに基づく画像を表示する。
【0068】
VRAM362は、VDP360が生成した画像のデータを一時的に記憶する機能を有する。なお、VRAM362は、複数の画像のデータを記憶する記憶領域を有する。
【0069】
通信部310は、無線通信により電波の送受信処理を行なう。電波は、無線通信用電波と、放送信号電波とに分類される。無線通信用電波は、音声データ、文字データおよび画像データ等を含む電波である。放送信号電波は、さらに、テレビジョン信号と、ラジオ信号とに分類される。なお、通信部310は、電波が放送信号電波の場合は、受信処理のみ行なう。
【0070】
通信部310は、無線通信用電波により基地局と通信を行なう。通信部310は、無線通信用電波を受信した場合、当該無線通信用電波を復調し、復調した無線通信用電波に基づくデータを、制御部340へ送信する。また、通信部310は、無線通信用電波を送信する場合、制御部340からデータ(たとえば、音声データ)を受信し、当該データを、所定のプロトコルに基づいて、無線通信用電波に変換する。そして、通信部310は、変換した無線通信用電波を、送信先となる基地局へ送信する。
【0071】
通信部310は、基地局と通信を行なうことで、基地局の位置を示す情報(以下、基地局位置情報ともいう)も取得可能である。通信部310は、制御部340からの制御指示に応じて、取得した基地局位置情報を、制御部340へ送信する。制御部340は、受信した基地局位置情報に基づいて、携帯端末装置1000の位置を大まかに把握することができる。
【0072】
また、通信部310は、GPS(Global Positioning System)機能を有する。GPS(Global Positioning System)機能とは、人口衛星と通信して、携帯端末装置1000の位置(緯度、経度、高度等に基づく位置)の情報(以下、GPS位置情報ともいう)を取得する機能である。通信部310は、制御部340からの制御指示に応じて、GPS位置情報を取得し、制御部340へ送信する。
【0073】
また、通信部310は、無線データ通信機能を有する。無線データ通信機能は、ブルートゥース(Bluetooth)を使用して、無線でデータ通信を行なう機能である。通信部310は、制御部340からの制御指示に応じて、他の端末と無線でデータ通信を行なう。なお、無線データ通信は、ブルートゥースに限定されることなく、他の通信方式を使用してもよい。
【0074】
また、無線データ通信機能は、赤外線を使用して、無線でデータ通信を行なう機能も有する。通信部310は、制御部340からの制御指示に応じて、赤外線を使用して、電気機器に対応したリモコン信号を、対応する電気機器へ送信する。これにより、端末装置1000は、電気機器のリモコン制御も行なうことができる。なお、電気機器のリモコン信号のデータは、予め、記憶部330に記憶されている。
【0075】
また、電気機器のリモコン信号は、通信部310を利用して、端末装置1000に学習させることもできる。以下においては、端末装置1000に学習させたリモコン信号を学習リモコン信号ともいう。端末装置1000にリモコン信号を学習させるためには、まず、リモコン信号を、通信部310により受信させる。制御部340は、受信したリモコン信号のデータを、学習リモコン信号のデータとして、記憶部330に記憶させる。
【0076】
また、通信部310は、テレビジョン信号である放送信号電波を受信した場合、放送信号電波を、チューナ320へ送信する。チューナ320は、テレビジョン信号である放送信号電波を受信した場合、制御部340により指示された、チャンネルの信号をデジタルデータ(以下、テレビジョンデータともいう)に変換して、制御部340へ送信する。変換されたテレビジョンデータには、画像データと、音声データとが含まれる。
【0077】
制御部340は、携帯端末装置1000がテレビモードである場合、テレビジョンデータを受信し、VDP360を利用して、メイン表示部110Aに、テレビジョンデータに基づく画像を表示させる処理を行なう。同時に、制御部340は、スピーカ152から、テレビジョンデータに基づく音声を出力させる。
【0078】
また、通信部310は、ラジオ信号である放送信号電波を受信した場合、放送信号電波を、チューナ320へ送信する。チューナ320は、ラジオの信号である放送信号電波を受信した場合、制御部340により指示された、周波数のラジオ局の音声信号をデジタルデータ(以下、ラジオデータともいう)に変換して、制御部340へ送信する。変換されたラジオデータには、音声データが含まれる。なお、テレビジョンデータおよびラジオデータは、コンテンツデータである。
【0079】
制御部340は、携帯端末装置1000がラジオモードである場合、ラジオデータを受信し、スピーカ152から、ラジオデータに基づく音声を出力させる。
【0080】
なお、携帯端末装置1000は、ラジオ局のオートスキャンおよびテレビチャンネルのオートスキャンを行なう機能を有する。ラジオ局のオートスキャンは、基地局位置情報またはGPS位置情報に基づく位置において、制御部340が、受信可能な複数のラジオ局を自動で設定する処理である。
【0081】
具体的には、制御部340が、所定の周波数ずつ変化させた周波数の情報をチューナ320へ、所定の時間(たとえば、2秒)間隔で、順次、送信する。チューナ340は、周波数の情報を受信する毎に、周波数の情報に基づいたラジオデータを制御部340へ送信する。制御部340は、順次受信するラジオデータに基づく音声のノイズのレベルが所定レベル以下であれば、対応するラジオデータの周波数を記憶部330に記憶させる。以上の処理が繰り返されることにより、複数のラジオ局の周波数の情報が自動で記憶(登録)される。
【0082】
また、テレビチャンネルのオートスキャンは、基地局位置情報またはGPS位置情報に基づく位置において、制御部340が、受信可能な複数のテレビのチャンネルを自動で設定する処理である。複数のテレビのチャンネルを自動で設定する処理は、前述のラジオ局を自動で登録する処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0083】
一時記憶部332は、データを一時的に記憶する機能を有する。一時記憶部332は、制御部340によってデータアクセスされ、ワークメモリとして動作する。一時記憶部332は、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory)、Direct−RDRAM(Direct Rambus Dynamic Random Access Memory)、その他、データを揮発的に記憶保持可能な構成を有する回路のいずれであってもよい。
【0084】
記録媒体70には、前述したプログラム72、コンテンツデータ等が記録されている。コンテンツデータは、たとえば、音楽データ、動画像データ等である。記録媒体70が、前述の記録媒体挿入部180から携帯端末装置1000に挿入(装着)されると、記録媒体アクセス部334は、記録媒体70にデータアクセス可能となる。
【0085】
記録媒体アクセス部334は、プログラム72が記録された記録媒体70から、制御部340の制御指示に応じて、プログラム72を読出す機能を有する。記録媒体70に記憶されているプログラム72は、制御部340のインストール処理により、記録媒体アクセス部334で読み出され、記憶部330に記憶される。
【0086】
このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部330に格納されており、インストール処理は、制御部340が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
【0087】
なお、記憶部330には、プログラム72が記憶されていなくてもよい。この場合、制御部340は、記録媒体アクセス部334を介して、記録媒体70に記憶されたプログラム72を読み出して、プログラム72に基づいた所定の処理を行なう。
【0088】
また、通信部310を利用して、基地局またはインターネットなどの外部のネットワークから、プログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部330に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム72である。
【0089】
制御部340は、基地局またはインターネットなどの外部のネットワークからダウンロードしたプログラム(プログラム72)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部330に格納されており、ダウンロード処理は、制御部340が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
【0090】
記録媒体70は、携帯端末装置1000から着脱可能な媒体である。すなわち、記録媒体70に記録されているプログラム72は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体70もプログラム製品として流通される。
【0091】
記録媒体70は、CF(Compact Flash) カード、SM(Smart Media(登録商標))、MMC(Multi Media Card)、SD(Secure Digital)メモリーカード、メモリースティック(登録商標)、xDピクチャーカードおよびUSBメモリ、その他不揮発性メモリのいずれであってもよい。
【0092】
このように、携帯端末装置1000から着脱可能な記録媒体を使用することにより、ユーザが設定したデータ、プログラム、その他各種データを、他の携帯端末装置に移送することができる。
【0093】
音声処理部350は、デジタルデータである音声データ(以下、デジタル音声データともいう)をアナログ信号に変換する処理および音声データを含むアナログ信号(以下、アナログ音声信号ともいう)をデジタル音声データに変換する処理等を行なう。
【0094】
制御部340が、デジタル音声データを音声処理部350へ送信すると、音声処理部350は受信したデジタル音声データをアナログ音声信号に変換する。そして、音声処理部350は変換したアナログ音声信号を制御部340により指示されたスピーカから出力させる。
【0095】
また、ユーザがマイク260に対して音声を発すると、当該音声に応じたアナログ音声信号が、音声処理部350へ送信される。音声処理部350は、マイク260から、アナログ音声信号を受信すると、受信したアナログ音声信号をデジタル音声データに変換して、制御部340へ送信する。
【0096】
また、制御部340は、ユーザがマイク260に対して発した言葉からなる音声をボイスデータとして、記憶部330に登録する機能を有する。そして、ユーザが、記憶部330に登録されたボイスデータに基づく音声と同等な言葉からなる音声を、マイク260を使用して入力させることで、制御部340は、ボイスデータに対応した処理を行なう。記憶部330に登録されているボイスデータは、たとえば、「メール」という言葉からなる音声であるとする。この場合、制御部340は、「メール」という言葉からなる音声が、マイク260から入力されると、たとえば、電子メールのプログラムを起動させる。
【0097】
照度測定部120は、受光部が受けた光の照度を測定し、測定した光の照度を示すデータ(以下、照度データともいう)を、制御部340へ送信する。照度データは、光の強さをルクスという単位で示したデータである。
【0098】
LED140は、制御部340からの制御指示に基づいて、光を発する。
撮像部270は、制御部340からの制御指示に基づいて、前述の撮像処理を行ない、撮像画像データを制御部340へ送信する。制御部340は、撮像画像データを受信すると、撮像画像データを、一時記憶部332、記憶部330および記録媒体70のいずれかに記憶させる。
【0099】
振動部370は、制御部340からの制御指示に基づいて、携帯端末装置1000を振動させる機能を有する。振動部370は、たとえば、電話の着信、電子メールの受信時に、制御部340からの制御指示に基づいて、携帯端末装置1000を振動させる。
【0100】
傾斜測定部380は、2方向の重力加速度を検出することにより、携帯端末装置1000の傾斜状態を測定する機能を有する。傾斜測定部380は、たとえば、重力加速度センサーである。
【0101】
重力加速度センサーは、重力加速度を検出する1以上の方向を有する。この検出方向を軸と呼ぶ。1個の軸を有する重力加速度センサーを、1軸の重力加速度センサーと呼ぶ。2個および3個の軸を有する重力加速度センサーを、それぞれ、2軸の重力加速度センサーおよび3軸の重力加速度センサーと呼ぶ。重力加速度センサーが有する2個以上の軸は、互いに直交する。本実施の形態における傾斜測定部380は、2軸の重力加速度センサーである。なお、傾斜測定部380は、2軸の重力加速度センサーに限定されることなく、1軸または3軸の重力加速度センサーであってもよい。
【0102】
傾斜測定部380は、所定時間(たとえば、0.2秒)毎に、携帯端末装置1000の傾斜状態を示す傾斜状態データを、制御部340へ送信する。制御部340は、傾斜状態データを受信することで、携帯端末装置1000の傾斜状態を判定することが可能となる。
【0103】
次に、制御部340が、前述のアプリケーションプログラムに基づいて行なう処理(以下、アプリケーション処理ともいう)の具体的な処理内容について説明する。
【0104】
アプリケーション処理に基づく画像は、携帯端末装置1000が図1の状態の場合、メイン表示部110Aに表示される。アプリケーション処理に基づく画像は、携帯端末装置1000が図2の状態の場合、サブ表示部110Bに表示される。
【0105】
アプリケーションプログラムが、カメラプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、撮像部270が、前述した撮像処理を行なう。撮像処理により、撮像部270が変換した撮像画像データは、制御部340へ送信される。
【0106】
アプリケーションプログラムが、音楽再生プログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、音楽データの再生処理および停止処理、音楽データのリスト表示処理等が行なわれる。
【0107】
アプリケーションプログラムが、ラジオプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、選局されたラジオ局の音声がスピーカ152から出力される。
【0108】
アプリケーションプログラムが、テレビプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、選局されたチャンネルの画像が、メイン表示部110Aに表示される。また、同時に、選局されたチャンネルの音声がスピーカ152から出力される。
【0109】
アプリケーションプログラムが、電子メールプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、電子メールの作成処理、電子メールの送信処理、電子メールの閲覧処理等が行なわれる。
【0110】
アプリケーションプログラムが、ゲームプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、ゲームが実行される。
【0111】
アプリケーションプログラムが、WEBブラウザプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、WEBサイトにアクセスし、WEBページがメイン表示部110Aに表示される。
【0112】
アプリケーションプログラムが、動画再生プログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、動画像(たとえば、MPEG2形式の動画像)ファイルに基づく動画が、表示部110Aに表示される。
【0113】
アプリケーションプログラムが、リモコンプログラムの場合、アプリケーション処理では、たとえば、ユーザのボタン操作に応じて、予め設定されたリモコン信号が、通信部310から出力される。電気機器は、リモコン信号を受信すると、受信したリモコン信号に応じた処理を行なう。
【0114】
図5は、制御部340により実行されるアプリケーションプログラム、割込み可能プログラムの一例を示す。図5を参照して、アプリケーションプログラムは、一例として、テレビプログラム、音楽再生プログラム、電話帳編集プログラム、電卓プログラム、WEBブラウザプログラムおよび電子メールプログラムであるとする。
【0115】
また、割込み可能プログラムは、一例として、電話着信プログラム、アラームプログラム、メール受信プログラムであるとする。以下においては、アプリケーションプログラムおよび割込み可能プログラムを、それぞれ、第1プログラムおよび第2プログラムともいう。
【0116】
本実施の形態では、第1プログラムおよび第2プログラムの各々の実行時に使用される一時記憶部332内の領域は予め割り当てられている。
【0117】
図6は、第1プログラムおよび第2プログラムの各々の実行時に使用される一時記憶部332内の領域を示す図である。図6を参照して、一時記憶部332は、第1プログラムの実行時に使用される、第1プログラム用領域R110,R112を含む。第1プログラム用領域R110および第1プログラム用領域R112の各々は、1つの第1プログラムの実行時に使用される領域である。すなわち、本実施の形態では、第1プログラムは、同時に、2つまで実行可能である。なお、一時記憶部332内の領域の設定の変更により、第1プログラムは、同時に、3つ以上実行されてもよい。
【0118】
一時記憶部332は、さらに、第2プログラム用領域R120を含む。第2プログラム用領域R120は、図5に示す、全ての第2プログラム(割込み可能プログラム)を同時に実行可能な容量を有する領域である。したがって、たとえば、第2プログラムである、電話着信プログラムの実行中に、アラームプログラムは実行可能である。なお、第2プログラムの実行による制御部340の処理負荷は、第1プログラムの実行による制御部340の処理負荷より、遥かに小さいものとする。すなわち、第2プログラムの実行に必要な容量は、第1プログラムの実行に必要な容量よりも遥かに小さいものとする。
【0119】
第1プログラム用領域R110,R112および第2プログラム用領域R120の各々の容量は、一例として、10メガバイトであるとする。
【0120】
図7は、メイン表示部110Aの構造および動作を説明するための図である。メイン表示部110Aは、複数の画素表示部を含む。画素表示部は、赤、青および緑の光の各々を特定の割合で発することにより、1画素の色を表示する。画素表示部の数は、メイン表示部110Aの解像度に依存する。メイン表示部110Aが、VGA解像度を有する場合、画素表示部の数は、640×480=307200個となる。具体的には、メイン表示部110Aにおいては、画素表示部が、横に480個、縦に640個並べられることになる。
【0121】
図7(A)は、1個の画素表示部500の構成を示す正面図である。図7(A)を参照して、画素表示部500は電圧供給部600と接続される。電圧供給部600は画素表示部500に電圧を供給する。画素表示部500は電圧供給部600から供給される電圧により動作する。
【0122】
画素表示部500は、赤表示部500R、緑表示部500G、青表示部500Bを含む。赤表示部500Rは赤の光を発光する。緑表示部500Gは緑の光を発光する。青表示部500Bは青の光を発光する。
【0123】
図7(B)は、図7(A)に示す赤表示部500RのX−X’間の断面図を示す図である。図7(B)を参照して、赤表示部500Rの下部には、バックライトL100が設けられる。バックライトL100は、メイン表示部110Aに含まれる複数の画素表示部500で共通して使用される。バックライトL100は、白色光を発する。バックライトL100の上部には、偏光板510Aおよび偏光板510Bが設けられる。偏光板510Aおよび偏光板510Bの各々は、メイン表示部110Aに含まれる複数の画素表示部500で共通して使用される。偏光板510Aおよび偏光板510Bの各々は、特定方向に振動する光だけを透過させる。以上により、メイン表示部110Aは、複数の画素表示部500と、バックライトL100と、偏光板510Aと、偏光板510Bとを含む。
【0124】
偏光板510Aの下部には、ガラス520Aが設けられる。また、偏光板510Bの上部には、ガラス520Bが設けられる。ガラス520Aおよびガラス520Bの各々は、メイン表示部110Aに含まれる複数の画素表示部500で共通して使用される。ガラス520Aおよびガラス520Bの各々は、透明なガラスである。すなわち、メイン表示部110Aは、ガラス520Aと、ガラス520Bとをさらに含む。
【0125】
ガラス520Aの下部には、カラーフィルター530が設けられる。カラーフィルター530は、カラーフィルター530を通過する光を赤色の光にするフィルターである。カラーフィルター530の下部には、透過電極540が設けられる。
【0126】
ガラス520Bの上部には、透過電極562および反射電極564が設けられる。透過電極540および透過電極562の各々は、光を透過させる電極である。反射電極564は、光を反射する電極である。
【0127】
透過電極540と透過電極562との間、および、透過電極540と反射電極564との間には、液晶層560が設けられる。液晶層560は、メイン表示部110Aに含まれる複数の画素表示部500で共通して使用される。すなわち、メイン表示部110Aは、液晶層560をさらに含む。
【0128】
反射電極564は、液晶層560のうち1つの赤表示部500Rで使用される液晶層の一部と、バックライトL100との間に設けられる。透過電極540と透過電極562との間の電圧、および、透過電極540と反射電極564との間の電圧は、電圧供給部600が供給する。すなわち、電圧供給部600は、液晶層560のうち、赤表示部500Rで使用される液晶層に電圧を印加する。
【0129】
液晶層560は、印加される電圧に応じて、液晶層560の光の透過率を変化させる複数の液晶を含む。すなわち、液晶層560は、印加される電圧に応じて、光の透過率を変化させる。
【0130】
本実施の形態では、透過電極540と、透過電極562との間に印加可能な最大電圧を、一例として、5Vとする。また、透過電極540と、反射電極564との間に印加可能な最大電圧を、一例として、5Vとする。液晶層560は、一例として、最大電圧が印加されると、光の透過率が最大となる。たとえば、透過電極540と、反射電極564との間に最大電圧が印加されると、液晶層560のうち、赤表示部500Rで使用される液晶層の光の透過率が最大となる。なお、液晶層560は、電圧が印加されない場合に光の透過率が最大となってもよい。
【0131】
次に、赤表示部500Rの動作について説明する。電圧供給部600が、透過電極540と、透過電極562との間に最大電圧を印加すると、バックライトL100の光は、偏光板510B、ガラス520B、透過電極562、液晶層560、透過電極540、カラーフィルター530、ガラス520Aおよび偏光板510Aを介して、光L110となる。光L110は、赤色の光である。
【0132】
ここで、偏光板510Aに強い光(たとえば、太陽光)があたるとする。この場合、電圧供給部600が、透過電極540と反射電極564との間に最大電圧を印加すると、強い光は、偏光板510A、ガラス520A、カラーフィルター530、透過電極540、液晶層560を介して、反射電極564に、入射光として到達する。そして、入射光としての強い光は、反射電極564で反射されて、液晶層560、透過電極540、カラーフィルター530、ガラス520Aおよび偏光板510Aを介して、光L200となる。光L200は、赤色の光である。
【0133】
なお、反射電極564には、様々な角度からの入射光が到達する。また、反射電極564に到達した所定角度からの入射光は、同じ方向に反射されるわけではない。すなわち、反射電極564に到達した所定角度からの入射光は、異なる複数の方向へ反射される。すなわち、反射電極564は、光を異なる複数の方向へ反射する。そのため、反射電極564に入射光として到達し、反射した光の全てが、反射電極564により光L200となるわけではない。
【0134】
具体的には、反射電極564に入射光として到達し、反射した光の一部は、隣接する画素表示部500のカラーフィルター530、ガラス520Aおよび偏光板510Aを介して、外部へ出力される。すなわち、反射電極564に入射光として到達し、反射した光の一部は、隣接する画素表示部500の反射光となる。
【0135】
なお、緑表示部500Gは、赤表示部500Rと比較して、カラーフィルター530が、通過する光を緑色の光にするフィルターである点のみが異なる。それ以外の構成および動作は、赤表示部500Rと同様なので詳細な説明は繰り返さない。また、青表示部500Bは、赤表示部500Rと比較して、カラーフィルター530が、通過する光を青色の光にするフィルターである点のみが異なる。それ以外の構成および動作は、赤表示部500Rと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0136】
画素表示部500により表示される画素を、ユーザに、白色に見せるためには、赤表示部500R、緑表示部500Gおよび青表示部500Bが、それぞれ、赤色、緑色および青色の同じ強さの光を発する必要がある。すなわち、赤表示部500R、緑表示部500Gおよび青表示部500Bの各々において、電圧供給部600が液晶層560に最大電圧を印加して、液晶層560の光の透過率を最大にすることにより、画素表示部500により表示される画素を、ユーザに、白色に見せることができる。
【0137】
メイン表示部110Aに含まれる画素表示部500に強い光があたる場合に上記処理が行なわれることにより、強い光があたる画素表示部500の反射電極564に入射光として到達し、反射した光の一部は、隣接する画素表示部500の反射光となる。すなわち、隣接する画素表示部500が表示する画素の明るさが向上する。以下においては、ユーザに、白色に見せる処理が行なわれる画素表示部500に対応する画素を、擬似白色表示画素ともいう。
【0138】
なお、擬似白色表示画素は、メイン表示部110Aの上部から太陽光が照らされる場合、赤表示部500R、緑表示部500Gおよび青表示部500Bの各々において、液晶層560の光の透過率を最大にして、反射電極564により太陽光が反射された反射光を使用することにより、メイン表示部110Aにおいて白色に見えるように表示される画素でもある。そのため、以下においては、擬似白色表示画素を、反射光使用画素ともいう。
【0139】
次に、メイン表示部110Aに強い光があたる場合でも、メイン表示部110Aに表示される画像の視認性を向上させるための処理(以下、視認性向上処理ともいう)について説明する。本実施の形態では、一例として、アップボタン132Aが、画像の視認性を向上させるための視認性向上ボタンとして動作する。
【0140】
なお、視認性向上処理が行なわれる前に、メイン表示部110Aには、たとえば、テレビプログラムの実行により、以下の元画像G100が表示されているとする。また、元画像G100のデータは、VRAM362に記憶されているとする。
【0141】
図8は、一例としての元画像G100を示す図である。
図9は、視認性向上処理のフローチャートを示す。図9を参照して、ステップS110では、視認性向上操作があるか否かが判定される。ここで、視認性向上操作とは、視認性向上ボタンとして動作するアップボタン132Aの短押操作である。
【0142】
具体的には、制御部340が、視認性向上操作があるか否かを判定する。ステップS110において、YESならば、ステップS120に進む。一方、ステップS110において、NOならば、再度、ステップS110の処理が行なわれる。ここでは、視認性向上操作があったとする。したがって、ステップS120に進む。
【0143】
ステップS120では、反射光使用画像の生成が行なわれる。ここで、反射光使用画像とは、複数の反射光使用画素を含む画像である。前述したように、反射光使用画素は、メイン表示部110Aの上部から太陽光が照らされる場合、赤表示部500R、緑表示部500Gおよび青表示部500Bの各々において、反射電極564により太陽光が反射された反射光を使用することにより、メイン表示部110Aにおいて白色に見えるように表示される画素である。
【0144】
ステップS120では、具体的には、制御部340が、以下に説明する画像生成テーブルT100に基づいて、反射光使用画像を生成する。なお、画像生成テーブルT100は、予め、記憶部330に記憶されている。
【0145】
図10は、一例としての画像生成テーブルT100を示す図である。図10を参照して、画像生成テーブルT100には、番号に対応して、反射光使用画像を生成するための情報(以下、生成情報ともいう)が示される。たとえば、画像生成テーブルT100の番号“1”に対応する生成情報に基づいて生成される反射光使用画像は、以下の反射光使用画像G200Aである。
【0146】
図11は、一例としての反射光使用画像を示す図である。図11(A)は、一例としての反射光使用画像G200Aを示す図である。図11(A)を参照して、反射光使用画像G200Aの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。なお、反射光使用画像G200Aでは横方向に対し奇数ラインに反射光使用画素群が配置されているが、横方向に対し偶数ラインに反射光使用画素群が配置されてもよい。
【0147】
図11(B)は、反射光使用画像G210Aを示す図である。反射光使用画像G210Aは、画像生成テーブルT100の番号“2”に対応する生成情報に基づいて生成される画像である。反射光使用画像G210Aの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。反射光使用画像G210Aでは左から1ライン目に反射光使用画素群が配置されているが、これに限定されることはない。たとえば、左から2ライン目に反射光使用画素群が配置され、右方向に3ラインおきに反射光使用画素群が配置されてもよい。
【0148】
図12は、一例としての反射光使用画像G220Aを示す図である。反射光使用画像G220Aは、画像生成テーブルT100の番号“3”に対応する生成情報に基づいて生成される画像である。図12を参照して、反射光使用画像G220Aの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。すなわち、反射光使用画像G220Aは、横方向にランダムな間隔で配置される複数の反射光使用画素群を含む画像である。
【0149】
図13は、一例としての反射光使用画像を示す図である。図13(A)は、反射光使用画像G200Bを示す図である。図13(A)を参照して、反射光使用画像G200Bは、画像生成テーブルT100の番号“4”に対応する生成情報に基づいて生成される画像である。反射光使用画像G200Bの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。反射光使用画像G200Bでは縦方向に対し奇数ラインに反射光使用画素群が配置されているが、縦方向に対し偶数ラインに反射光使用画素群が配置されてもよい。
【0150】
図13(B)は、反射光使用画像G210Bを示す図である。反射光使用画像G210Bは、画像生成テーブルT100の番号“5”に対応する生成情報に基づいて生成される画像である。反射光使用画像G210Bの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。反射光使用画像G210Bでは上から1ライン目に反射光使用画素群が配置されているが、これに限定されることはない。たとえば、上から2ライン目に反射光使用画素群が配置され、下方向に3ラインおきに反射光使用画素群が配置されてもよい。
【0151】
図14は、一例としての反射光使用画像G220Bを示す図である。反射光使用画像G220Bは、画像生成テーブルT100の番号“6”に対応する生成情報に基づいて生成される画像である。図14を参照して、反射光使用画像G220Bの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。すなわち、反射光使用画像G220Bは、縦方向にランダムな間隔で配置される複数の反射光使用画素群を含む画像である。
【0152】
図15は、一例としての反射光使用画像を示す図である。図15(A)は、一例としての反射光使用画像G200Cを示す図である。反射光使用画像G200Cは、画像生成テーブルT100の番号“7”に対応する生成情報に基づいて生成される画像である。図15(A)を参照して、反射光使用画像G200Cの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。反射光使用画像G200Cは、反射光使用画像G200Aと、反射光使用画像G200Bとを合成した画像である。
【0153】
図15(B)は、反射光使用画像G210Cを示す図である。反射光使用画像G210Cは、画像生成テーブルT100の番号“8”に対応する生成情報に基づいて生成される画像である。図15(B)を参照して、反射光使用画像G200Cの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。反射光使用画像G210Cは、反射光使用画像G210Aと、反射光使用画像G210Bとを合成した画像である。
【0154】
図16は、一例としての反射光使用画像G220Cを示す図である。反射光使用画像G220Cは、画像生成テーブルT100の番号“9”に対応する生成情報に基づいて生成される画像である。図16を参照して、反射光使用画像G220Cの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。反射光使用画像G220Cは、反射光使用画像G220Aと、反射光使用画像G220Bとを合成した画像である。すなわち、反射光使用画像G220Cは、縦および横方向にランダムな間隔で配置される複数の反射光使用画素群を含む画像である。
【0155】
再び、図9を参照して、ステップS120では、制御部340が、画像生成テーブルT100の番号n(1〜9のいずれか)に対応する生成情報に基づいて、反射光使用画像を生成する。なお、反射光使用画像の生成に使用される生成情報は、ユーザの設定操作により任意に設定可能である。
【0156】
ここで、設定操作とは、たとえば、メイン表示部110Aに、画像生成テーブルT100のどの番号に対応する生成情報を使用するか設定するための設定画像が表示された状態で、ユーザが、反射光使用画像の生成に使用する生成情報を設定する操作である。なお、反射光使用画像の生成に使用する生成情報は、予め設定されていてもよい。
【0157】
本実施の形態では、反射光使用画像の生成に使用する生成情報が、一例として、画像生成テーブルT100の番号“1”に対応する生成情報に設定されているとする。この場合、制御部340は、画像生成テーブルT100の番号“1”に対応する生成情報に基づいて、VRAM362に元画像G100のデータが記憶されている領域とは別の領域を使用して、図11の反射光使用画像G200Aを生成するための描画指示を、VDP360へ送信する。VDP360は、当該描画指示を受信すると、反射光使用画像G200Aを生成する。これにより、VRAM362内には、元画像G100および反射光使用画像G200Aのデータが記憶されることになる。その後、ステップS122に進む。
【0158】
ステップS122では、画像合成処理が行なわれる。画像合成処理では、制御部340が、元画像G100と、ステップS120により生成された画像とを合成した合成画像を生成するための描画指示を、VDP360へ送信する。VDP360は、当該描画指示を受信すると、以下の合成画像G300を生成する。ここで、ステップS120により生成された画像は、反射光使用画像G200Aであるとする。
【0159】
図17は、一例としての合成画像G300を示す図である。図17を参照して、合成画像G300の斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。
【0160】
再び、図9を参照して、ステップS122の処理の後、ステップS124に進む。
ステップS124では、合成画像の表示が行なわれる。具体的には、制御部340が、メイン表示部110Aに合成画像G300を表示させるための表示指示を、VDP360へ送信する。VDP360は、当該表示指示を受信すると、合成画像G300をメイン表示部110Aに表示させる。以上により、この視認性向上処理は終了する。
【0161】
ここで、合成画像G300が表示されたメイン表示部110Aの状態について説明する。合成画像G300が表示されたメイン表示部110Aにおいて、合成画像G300に含まれる複数の反射光使用画素に、それぞれ対応する複数の画素表示部500の各々では、図7で説明したように、赤表示部500R、緑表示部500Gおよび青表示部500Bの各々において、液晶層560の光の透過率が最大となるように、電圧供給部600が液晶層560に最大電圧を印加する。
【0162】
メイン表示部110Aに含まれる、複数の反射光使用画素にそれぞれ対応する複数の画素表示部500に強い光があたる場合に上記処理が行なわれることにより、強い光があたる複数の画素表示部500の各々の反射電極564に入射光として到達し、反射した光の一部は、隣接する画素表示部500の反射光となる。すなわち、強い光があたる複数の画素表示部500の各々に隣接する複数の画素の各々に対応する画素表示部500が表示する画素の明るさが向上する。その結果、複数の反射光使用画素の各々に隣接する複数の画素の明るさが向上する。
【0163】
すなわち、メイン表示部110Aに強い光(たとえば、太陽光)があたる場合、メイン表示部110Aに表示された画像に含まれる反射光使用画素の数が多いほど、反射光使用画素に隣接し、明るさが向上する画素が多くなる。すなわち、メイン表示部110Aに強い光が直接あたっている場合、メイン表示部110Aに表示される合成画像G300は、ユーザにとって見易い画像となる。
【0164】
したがって、メイン表示部110Aに強い光があたる場合でも、前述の視認性向上処理で反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を使用することにより、反射光使用画素に隣接する画素の明るさを向上させることができる。その結果、メイン表示部110Aに強い光があたる場合でも、元画像G100の解像度は劣化するものの、メイン表示部110Aに表示される画像の視認性を向上させることができるという効果を奏する。
【0165】
なお、本実施の形態では、合成画像の生成のために、反射光使用画像G200Aを用いた。しかしながら、合成画像の生成のために使用される画像は、反射光使用画像G210A,G220A,G200B,G210B,G220B,G200C,G210C,G220Cのいずれであってもよい。以下においては、合成画像の生成のために使用される画像を、合成使用画像ともいう。
【0166】
なお、合成使用画像に含まれる反射光使用画素が多いほど、元画像G100の解像度の低下は大きくなる。しかしながら、メイン表示部110Aに強い光(たとえば、太陽光)があたる場合においては、合成使用画像に含まれる反射光使用画素の数が多いほど、反射光使用画素に隣接し、明るさが向上する画素が多くなり、メイン表示部110Aに表示される画像の視認性の向上率は高くなる。
【0167】
たとえば、合成使用画像を反射光使用画像G200Cとした場合、元画像G100の解像度の低下は、合成使用画像を反射光使用画像G200Aとした場合より大きくなる。しかしながら、メイン表示部110Aに強い光があたる場合、メイン表示部110Aに表示される画像の視認性は、合成使用画像を反射光使用画像G200Cとした場合の方が、合成使用画像を反射光使用画像G200Aとした場合より向上する。
【0168】
なお、本実施の形態では、1度の視認性向上操作により、1つの合成画像が生成され、表示される処理を説明した。しかしながら、本発明は、視認性向上操作が行なわれる毎に、前回使用した合成使用画像より、反射光使用画素の多い合成使用画像を使用した合成画像が生成され、表示されてもよい。
【0169】
たとえば、1〜3回目の視認性向上操作の順に、それぞれ対応して、反射光使用画像G210A、反射光使用画像G200A、反射光使用画像G200Cの順で、合成使用画像として使用して、合成画像が生成され、表示されることで以下の効果Aが得られる。効果Aとは、光の強さに適した、視認性のよい合成画像を、メイン表示部110Aに表示させることができるという効果である。
【0170】
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、ユーザの操作により、合成画像を表示する処理について説明した。本実施の形態では、光の照度に応じて、自動的に合成画像が表示される処理について説明する。なお、本実施の形態における、携帯端末装置は、第1の実施の形態の携帯端末装置1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0171】
次に、本実施の形態において、メイン表示部110Aに強い光があたる場合でも、メイン表示部110Aに表示される画像の視認性を向上させるための処理(以下、視認性向上処理Aともいう)について説明する。本実施の形態では、一例として、アップボタン132Aが、画像の視認性を向上させるための視認性向上ボタンとして動作する。
【0172】
なお、視認性向上処理Aが行なわれる前に、メイン表示部110Aには、たとえば、テレビプログラムの実行により、図8の元画像G100が表示されているとする。また、元画像G100のデータは、VRAM362に記憶されているとする。
【0173】
図18は、視認性向上処理Aのフローチャートを示す。図18を参照して、ステップS205では、照度測定処理が行なわれる。照度測定処理では、照度測定部120がメイン表示部110Aに直接あたる光の照度を測定し、測定した照度を示す照度データを制御部340へ送信する。その後、ステップS210に進む。
【0174】
ステップS210では、照度測定部120が測定した照度が、第1照度より大きいか否かが判定される。具体的には、制御部340が、受信した照度データの示す照度が、第1照度より大きいか否かを判定する。ここで、第1照度は、一例として、50000ルクスとする。
【0175】
ステップS210において、YESならば、ステップS220に進む。一方、ステップS210において、NOならば、後述するステップS250に進む。
【0176】
ステップS220では、第1反射光使用画像の生成が行なわれる。ここで、第1反射光使用画像は、複数の反射光使用画素を含む画像である。ステップS220では、具体的には、制御部340が、以下に説明する画像生成テーブルT200に基づいて、第1反射光使用画像を生成する。なお、画像生成テーブルT200は、予め、記憶部330に記憶されている。
【0177】
図19は、一例としての画像生成テーブルT200を示す図である。図19を参照して、画像生成テーブルT200には、測定された照度に対応した反射光使用画像を生成するための生成情報が示される。
【0178】
再び、図18を参照して、ステップS220では、制御部340が、測定された照度に対応する生成情報に基づいて、第1反射光使用画像を生成する。具体的には、制御部340は、画像生成テーブルT200の番号“2”に対応する生成情報に基づいて、VRAM362に元画像G100のデータが記憶されている領域とは別の領域を使用して、第1反射光使用画像を生成するための描画指示を、VDP360へ送信する。本実施の形態では、第1反射光使用画像は、一例として、反射光使用画像G200Cであるとする。VDP360は、当該描画指示を受信すると、第1反射光使用画像を生成する。これにより、VRAM362内には、元画像G100および第1反射光使用画像(反射光使用画像G200C)のデータが記憶されることになる。その後、ステップS222に進む。
【0179】
ステップS222では、画像合成処理が行なわれる。画像合成処理では、制御部340が、元画像G100と、ステップS220により生成された画像とを合成した合成画像を生成するための描画指示を、VDP360へ送信する。VDP360は、当該描画指示を受信すると、以下の合成画像G300Aを生成する。ここで、ステップS220により生成された画像は、反射光使用画像G200Cであるとする。
【0180】
図20は、一例としての合成画像G300Aを示す図である。図20を参照して、合成画像G300Aの斜線部分が、複数の反射光使用画素が配置された部分である。
【0181】
再び、図18を参照して、ステップS222の処理の後、ステップS224に進む。
ステップS224では、合成画像の表示が行なわれる。具体的には、制御部340が、メイン表示部110Aに合成画像G300Aを表示させるための表示指示を、VDP360へ送信する。VDP360は、当該表示指示を受信すると、合成画像G300Aをメイン表示部110Aに表示させる。その後、再度、ステップS205の処理が行なわれる。
【0182】
前述のステップS210において、NOならば、ステップS250に進む。
ステップS250では、照度測定部120が測定した照度が、第2照度より大きいか否かが判定される。具体的には、制御部340が、受信した照度データの示す照度が、第2照度より大きいか否かを判定する。なお、第2照度は、第1照度より小さいとする。ここで、第2照度は、一例として、19999ルクスとする。
【0183】
ステップS250において、YESならば、ステップS260に進む。一方、ステップS250において、NOならば、後述するステップS270に進む。
【0184】
ステップS260では、第2反射光使用画像の生成が行なわれる。ここで、第2反射光使用画像は、第1反射光使用画像よりも少ない数の反射光使用画素を含む画像である。すなわち、第1反射光使用画像は、第2反射光使用画像よりも多くの反射光使用画素を含む。ステップS260では、具体的には、制御部340が、測定された照度に対応する生成情報に基づいて、第2反射光使用画像を生成する。
【0185】
すなわち、制御部340は、画像生成テーブルT200の番号“1”に対応する生成情報に基づいて、VRAM362に元画像G100のデータが記憶されている領域とは別の領域を使用して、第2反射光使用画像を生成するための描画指示を、VDP360へ送信する。本実施の形態では、第2反射光使用画像は、一例として、反射光使用画像G200Aであるとする。VDP360は、当該描画指示を受信すると、第2反射光使用画像を生成する。これにより、VRAM362内には、元画像G100および第2反射光使用画像(反射光使用画像G200A)のデータが記憶されることになる。その後、ステップS262に進む。
【0186】
ステップS262では、画像合成処理が行なわれる。画像合成処理では、制御部340が、元画像G100と、ステップS260により生成された画像とを合成した合成画像を生成するための描画指示を、VDP360へ送信する。VDP360は、当該描画指示を受信すると、図17の合成画像G300を生成する。ここで、ステップS260により生成された画像は、反射光使用画像G200Aであるとする。その後、ステップS264に進む。
【0187】
ステップS264では、合成画像の表示が行なわれる。具体的には、制御部340が、メイン表示部110Aに合成画像G300を表示させるための表示指示を、VDP360へ送信する。VDP360は、当該表示指示を受信すると、合成画像G300をメイン表示部110Aに表示させる。その後、再度、ステップS205の処理が行なわれる。
【0188】
前述のステップS250において、NOならば、ステップS270に進む。
ステップS270では、合成画像が表示されているか否かが判定される。具体的には、制御部340が、ステップS224またはステップS264の処理により、メイン表示部110Aに合成画像が表示されているか否かを判定する。ステップS270において、YESならば、ステップS272に進む。一方、ステップS270において、NOならば、再度、ステップS205の処理が行なわれる。
【0189】
ステップS272では、合成画像の表示の解除が行なわれる。具体的には、制御部340が、メイン表示部110Aに元画像G100を表示させるための表示指示を、VDP360へ送信する。VDP360は、当該表示指示を受信すると、合成画像の代わりに元画像G100をメイン表示部110Aに表示させる。その後、再度、ステップS205の処理が行なわれる。
【0190】
以上説明したように、本実施の形態においては、メイン表示部110Aに直接あたる光の照度に応じて、自動的に、当該照度に応じた数の反射光使用画素を含む反射光使用画像と、元画像との合成画像が、メイン表示部110Aに表示される。したがって、ユーザにボタン操作等の手間を生じさせることなく、メイン表示部110Aに直接あたる光の照度に応じた数の反射光使用画素を含む、視認性のよい合成画像を、メイン表示部110Aに表示させることができる。ここで、複数の反射光使用画素を含む合成画像の視認性がよくなる理由は、第1の実施の形態で述べたことによる。
【0191】
その結果、メイン表示部110Aに直接あたる光の照度に応じた視認性のよい合成画像を、迅速にメイン表示部110Aに表示させることができるという効果を奏する。
【0192】
なお、本実施の形態では、測定した照度に基づいて、反射光使用画素の数が異なる2種類の反射光使用画像を使用したが、反射光使用画素の数が異なる3種類の反射光使用画像を使用してもよい。
【0193】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0194】
【図1】開いた状態の携帯端末装置を正面から示した図である。
【図2】閉じた状態の携帯端末装置の斜視図である。
【図3】閉じた状態の携帯端末装置の背面図である。
【図4】携帯端末装置の内部構成を示したブロック図である。
【図5】制御部により実行されるアプリケーションプログラム、割込み可能プログラムの一例を示す。
【図6】第1プログラムおよび第2プログラムの各々の実行時に使用される一時記憶部内の領域を示す図である。
【図7】メイン表示部の構造および動作を説明するための図である。
【図8】一例としての元画像を示す図である。
【図9】視認性向上処理のフローチャートを示す。
【図10】一例としての画像生成テーブルを示す図である。
【図11】一例としての反射光使用画像を示す図である。
【図12】一例としての反射光使用画像を示す図である。
【図13】一例としての反射光使用画像を示す図である。
【図14】一例としての反射光使用画像を示す図である。
【図15】一例としての反射光使用画像を示す図である。
【図16】一例としての反射光使用画像を示す図である。
【図17】一例としての合成画像を示す図である。
【図18】視認性向上処理Aのフローチャートを示す。
【図19】一例としての画像生成テーブルを示す図である。
【図20】一例としての合成画像を示す図である。
【符号の説明】
【0195】
70 記録媒体、72 プログラム、110A メイン表示部、110B サブ表示部、330 記憶部、340 制御部、360 VDP、1000 携帯端末装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向からの光を反射させた反射光を使用して画像を表示する機能と、前記第1の方向と反対の第2の方向からの光である透過光を使用して画像を表示する機能とを有する表示手段と、
前記表示手段が前記反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を含む反射光使用画像を生成する画像生成手段と、
前記表示手段に表示させる元画像と、前記画像生成手段が生成した前記反射光使用画像とを合成することにより、前記複数の反射光使用画素を含む合成画像を生成する合成手段と、
生成された前記合成画像を、前記表示手段に前記反射光を使用させて表示させる表示制御手段とを備える、携帯端末装置。
【請求項2】
前記表示手段に直接あたる前記第1の方向からの光の照度を測定する測定手段をさらに備え、
前記画像生成手段は、前記反射光使用画像よりも多くの前記反射光使用画素を含む第1反射光使用画像と、前記反射光使用画像としての第2反射光使用画像とを生成し、
前記合成手段は、前記測定手段により測定された照度が所定値より大きい場合、前記元画像と、前記第1反射光使用画像とを合成することにより、前記第1反射光使用画像に含まれる全ての前記反射光使用画素を含む照度対応合成画像を生成し、
前記表示制御手段は、生成された前記照度対応合成画像を、前記表示手段に前記反射光を使用させて表示させる、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記表示手段は、
光を透過させる透過手段と、
光を発する光源と、
前記透過手段と前記光源との間に設けられ、印加される電圧に応じて光の透過率を変化させる透過率変化手段と、
各々が、画素を表示する複数の画素表示手段とを含み、
各前記画素表示手段は、
各々が、異なる色を表示する複数の色表示手段を含み、
各前記色表示手段は、
前記透過率変化手段のうち使用する部分の一部と、前記光源との間に設けられ、光を異なる複数の方向へ反射する反射手段と、
前記透過率変化手段のうち使用する部分に電圧を印加する電圧印加手段とを含み、
前記透過光は、前記透過率変化手段を透過させた前記光源からの光であり、
前記反射光は、前記透過手段を透過させた前記第1の方向からの光を、前記反射手段により前記異なる複数の方向へ反射させた光であり、
前記表示手段が前記反射光を使用して前記複数の反射光使用画素を含む前記合成画像を表示する場合、前記複数の反射光使用画素にそれぞれ対応する複数の画素表示手段の各々に対応する前記複数の色表示手段の各々に含まれる前記反射手段が前記第1の方向からの光を前記異なる複数の方向へ反射させることにより、前記表示手段は前記複数の反射光使用画素を表示するとともに、前記複数の反射光使用画素の各々に隣接する複数の画素の各々に対応する画素表示手段が表示する画素の明るさを向上させる、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記複数の反射光使用画素は、前記反射光使用画像において、所定方向にn(自然数)ラインおきに配置される複数の画素群を含む、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記複数の反射光使用画素は、前記反射光使用画像において、第3の方向にn(自然数)ラインおきに配置される複数の第1画素群と、前記第3の方向と直交する第4の方向にnラインおきに配置される複数の第2画素群とを含む、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記複数の反射光使用画素は、前記反射光使用画像において、所定方向にランダムな間隔で配置される複数の画素群を含む、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記複数の反射光使用画素は、前記反射光使用画像において、第3の方向にランダムな間隔で配置される複数の第1画素群と、前記第3の方向と直交する第4の方向にランダムな間隔で配置される複数の第2画素群とを含む、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
画像を表示する表示部が設けられたコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
前記表示部は、第1の方向からの光を反射させた反射光を使用して画像を表示する機能と、前記第1の方向と反対の第2の方向からの光である透過光を使用して画像を表示する機能とを有し、
前記制御プログラムは、
前記表示部が前記反射光を使用して表示する複数の反射光使用画素を含む反射光使用画像を生成するステップと、
前記表示部に表示させる元画像と、生成された前記反射光使用画像とを合成することにより、前記複数の反射光使用画素を含む合成画像を生成するステップと、
生成された前記合成画像を、前記表示部に前記反射光を使用させて表示させるステップとを備える、制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−219276(P2007−219276A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−41075(P2006−41075)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】