説明

携帯電話器、及び設定内容制御方法

【課題】 携帯電話器の状況に応じて設定内容の変更、及び電源の入り切りを自動的に行う。
【解決手段】 携帯電話器1は、クロック部12aで計る現在の時間、位置検出部15で検出する現在の位置、CCD8及び撮像処理部16で検出した周囲の明るさ、温度センサ10及び温度測定部17で測定した周囲の温度、並びにマイク6及び音声入出力部18で検出した周囲の音量に応じて出力する着信音の音量を自動的に設定し、それ以外にもマナーモードへの切替、電源入りから電源切りへの切替も可能とする。各種条件に応じて着信音の種類、着信待ち受け用画像の種類を設定登録した場合は、状況に応じて着信音の種類、着信待ち受け用画像の種類の設定変更も行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、様々な状況に応じて設定内容の変更及び電源の入り切りを自動的に行えるようにした携帯電話器及び設定内容制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話器は様々な機能を有しており、そのような機能に対して各種設定内容が存在する。例えば、他の機器からの着信通知に関する設定内容として、着信待ち時にモニタ部で表示する待ち受け画像の種類選択、着信に対する着信音出力とマナーモードに係る振動発生との選択、着信音量の程度選択、着信音の種類選択等の内容があり、これらの内容は携帯電話器のユーザが自分の好みに応じて設定することが一般的である。
【0003】
一方、携帯電話器の設定内容を状況に応じて変更するようにしたものが開発されており、例えば、時間帯に応じて着信音量、着信音種を変更するようにした携帯電話器が開示されている(特許文献1、2参照)。また、携帯電話器に位置検出機能を設け、映画館及び病院等の建物内に位置する場合は自動的に電源を切るようにした携帯電話器が開示されている(特許文献3参照)。
【0004】
さらに、時間帯に応じて待ち受け画像の種類及び着信音種を変更するようにした携帯電話器が開示されている(特許文献4参照)。さらにまた、撮像機能を具備する携帯電話器に対して撮像禁止領域で撮像機能を制限するようにしたものが開示されている(特許文献5参照)。また、周囲の明るさ及び周囲の騒音レベル等に応じて着信音量の変更、着信音出力と振動発生との切替を自動的に行うようにしたものも開示されている(特許文献6、7参照)。
【特許文献1】特開平11−341111号公報
【特許文献2】特開平11−154995号公報
【特許文献3】特開2001−160985号公報
【特許文献4】特開2002−141982号公報
【特許文献5】特開2000−152217号公報
【特許文献6】特開平9−121236号公報
【特許文献7】特開2001−36611号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した各特許文献に開示されている携帯電話器では、時間、位置、周囲の明るさ、周囲の騒音と云った1種類の要因(条件)に基づき設定内容を変更するので、詳細に携帯電話器の設定内容を変更できないと云う問題がある。
【0006】
例えば、特許文献7に係る携帯電話器のユーザが家の中で居眠りをしていたような場合、家の中が静かであれば自動的に振動発生(バイブレーションモード)になり、ユーザは着信に気付かない。また、特許文献6に係る携帯電話器のユーザが部屋を暗くして就寝している場合に着信があれば、携帯電話器は大きな音量で着信を通知するのでユーザの就寝を妨げる。また、各特許文献に係る携帯電話器は、設定変更の判断に係る処理を自ら行うので判断に係る処理負担も大きいと云う問題がある。
【0007】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、複数の要因に基づき設定内容の変更を行うか否かを判断することで、周囲の状況、現在状況等によりマッチした設定を自動的に行えるようにした携帯電話器を提供することを目的とする。
また、本発明は、周囲の状況、現在の状況等を通信により中央の処理装置へ送信することで、携帯電話器の設定内容の判断を中央の処理装置で行い携帯電話器の処理負担を低減するようにした設定内容制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために第1発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、位置検出手段と、周囲の明るさを検出する検出手段と、該検出手段が検出した明るさ及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
第1発明にあっては、携帯電話器が位置する周囲の明るさ及び携帯電話器自体の位置に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、明るさ及び位置と云う2つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになり、常にユーザの身の回りに存在する携帯電話器の各種機能を現在の状況に合致した適切な状態に設定できる。
【0010】
第2発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、位置検出手段と、周囲の音量を検出する音量検出手段と、該音量検出手段が検出した音量及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
第2発明にあっては、携帯電話器が位置する周囲の音量及び携帯電話器自体の位置に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、音量及び位置と云う従来には無い2つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになり、ユーザの身の回りに存在する携帯電話器の各種機能を状況に合致した適切な内容に設定できる。
【0012】
第3発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、位置検出手段と、計時手段と、周囲の明るさを検出する検出手段と、該検出手段が検出した明るさ、前記計時手段が計った時間、及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
第3発明にあっては、時間帯、携帯電話器が位置する周囲の明るさ及び携帯電話器自体の位置に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、時間帯、明るさ及び位置と云う3つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになり、携帯電話器が有する機能等を現在の状況にさらに合致するように設定できる。
【0014】
第4発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、位置検出手段と、周囲の明るさを検出する検出手段と、周囲の音量を検出する音量検出手段と、温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段が測定した温度、前記音量検出手段が検出した音量、前記検出手段が検出した明るさ、及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
第4発明にあっては、携帯電話器が位置する周囲の明るさ、周囲の音量、周囲の温度、及び携帯電話器自体の位置に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、明るさ、音量、温度及び位置と云う4つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになる。特に、ユーザが携帯電話器を把持している又はポケットに入れている等の携帯電話器を身に付けているときは、携帯電話器の測定温度がユーザの体温により上昇するので、周囲の温度を測定することでユーザの間近に携帯電話器があると云う状況も考慮に入れて携帯電話器の機能等を設定できる。
【0016】
第5発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、位置検出手段と、計時手段と、周囲の明るさを検出する検出手段と、周囲の音量を検出する音量検出手段と、温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段が測定した温度、前記音量検出手段が検出した音量、前記検出手段が検出した明るさ、前記計時手段が計った時間、及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
第5発明にあっては、時間帯、携帯電話器が位置する周囲の明るさ、周囲の音量、周囲の温度、及び携帯電話器自体の位置に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、時間帯、明るさ、音量、温度及び位置と云う5つもの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになり、ユーザの身の回りに存在する携帯電話器の各種機能を現在の状況にきめ細かく対応した状態に設定できる。
【0018】
第6発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、計時手段と、周囲の明るさを検出する検出手段と、該検出手段が検出した明るさ、及び前記計時手段が計った時間に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
第6発明にあっては、時間帯及び携帯電話器が位置する周囲の明るさに応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、時間帯及び明るさと云う2つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになる。携帯電話器は時計機能を一般的に有しており、また、昨今の携帯電話器は撮像機能を具備することから、時計機能で計時を行えると共に撮像機能に係る撮像素子で明るさを検出できることから、特別な構成を新たに具備することなくソフト的な処理により上述した2要因に基づいて携帯電話器の設定等を変更できる。
【0020】
第7発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、計時手段と、周囲の明るさを検出する検出手段と、周囲の音量を検出する音量検出手段と、該音量検出手段が検出した音量、前記検出手段が検出した明るさ、及び前記計時手段が計った時間に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
第7発明にあっては、時間帯、携帯電話器が位置する周囲の明るさ、及び周囲の音量に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、時間帯、明るさ、及び音量と云う3つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになる。なお、携帯電話器は通話を行うためにマイクを具備するので、このマイクにより集音を行って音量が検出できるので、特別な構成を新たに具備することなくソフト的な処理により上述した3要因に基づいて携帯電話器の設定等を変更できる。
【0022】
第8発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、計時手段と、周囲の明るさを検出する検出手段と、周囲の音量を検出する音量検出手段と、温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段が測定した温度、前記音量検出手段が検出した音量、前記検出手段が検出した明るさ、及び前記計時手段が計った時間に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
第8発明にあっては、時間帯、携帯電話器が位置する周囲の明るさ、周囲の音量、及び周囲の温度に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、時間帯、明るさ、音量、温度と云う4つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになる。なお、温度と云う要因を組み合わせることで、ユーザが携帯電話器を身に付けている状態か否かを判断でき、一段と詳細に携帯電話器に係る状況を考慮して各種設定の変更を行える。
【0024】
第9発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、周囲の明るさを検出する検出手段と、周囲の音量を検出する音量検出手段と、該音量検出手段が検出した音量、及び前記検出手段が検出した明るさに応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
第9発明にあっては、携帯電話器が位置する周囲の明るさ及び周囲の音量に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、明るさ及び音量と云う2つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになる。特に、明るさと音量とは携帯電話器の周囲の状況を特定する上で大きな要素になるので、一段と効率的に携帯電話器の周囲の状況を判断して携帯電話器の各種機能に対する設定を行える。
【0026】
第10発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、周囲の明るさを検出する検出手段と、温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段が測定した温度、及び前記検出手段が検出した明るさに応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
第10発明にあっては、携帯電話器が位置する周囲の明るさ及び周囲の温度に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、明るさ及び温度と云う2つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになる。特に、明るさと温度とを組み合わせることで、例えば、温度によりユーザの間近に携帯電話器があると判断した上で、明るさによりユーザが携帯電話器を把持しているのか、又はポケットに入れているのかと云う詳細な状況までを区別できるようになる。
【0028】
第11発明に係る携帯電話器は、振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、周囲の明るさを検出する検出手段と、周囲の音量を検出する音量検出手段と、温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段が測定した温度、前記音量検出手段が検出した音量、及び前記検出手段が検出した明るさに応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段とを備えることを特徴とする。
【0029】
第11発明にあっては、携帯電話器が位置する周囲の明るさ、周囲の音量及び周囲の温度に応じて着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、明るさ、音量及び温度と云う3つの要因により携帯電話器の設定等を自動的に変更できるようになる。特に、明るさと音量とにより効率的に携帯電話器の周囲の状況を判断でき、また、温度によりユーザの間近に携帯電話器があるか否かを判断でき、これらの各判断を統合した結果に基づき各種機能の設定を行える。
【0030】
第12発明に係る設定内容制御方法は、周囲の状況を検出する手段及び着信に係る設定を行う手段を備える携帯電話器と、設定制御装置との間で通信を行い、前記携帯電話器の着信に係る設定内容を制御する設定内容制御方法であって、前記携帯電話器は、周囲の状況を検出し、検出に係る内容を前記設定制御装置へ送信し、前記設定制御装置は、前記携帯電話器から送信された内容に基づき前記携帯電話器の着信に係る設定内容を特定し、特定した設定内容を前記携帯電話器へ送信し、前記携帯電話器は、前記設定制御装置から送信された設定内容に応じて着信に係る設定を行うことを特徴とする。
【0031】
第12発明にあっては、携帯電話器は周囲の状況を検出し、検出に係る内容を設定制御装置へ送信すると共に、設定制御装置は受信した内容に基づき携帯電話器の設定内容を特定して特定内容を携帯電話器へ送信し、携帯電話器は受信した内容に応じて設定を行うので、携帯電話器では設定内容の判断に係る処理を行わずに済み、処理負担を低減した上で現在の周囲の状況に合致した設定内容に変更できるようになる。また、設定制御装置側で携帯電話器の内容を特定するので、携帯電話器のユーザとは異なる第三者的な設定制御装置が薦める設定内容等に変更することも可能になり、さらには、携帯電話器が検出した内容を設定制御装置側で蓄積し、過去の状況との対比により適切な設定内容等を特定すると云った処理も可能になる。
【発明の効果】
【0032】
第1発明にあっては、明るさ及び位置と云う2つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを自動的に行うことができ、ユーザの身の回りに存在する携帯電話器の各種機能を現在の状況に合致した適切な状態に設定できる。
第2発明にあっては、音量及び位置と云う2つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを自動的に行うことができ、携帯電話器の各種機能を状況に合致した内容に設定できる。
【0033】
第3発明にあっては、時間帯、明るさ及び位置と云う3つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを自動的に行うので、携帯電話器が有する機能等を現在の状況に合致するように設定できる。
第4発明にあっては、明るさ、音量、温度及び位置と云う4つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中の少なくともいずれか1つを自動的に行うことができ、一段と詳細に周囲の状況に合致した内容に設定を行える。
【0034】
第5発明にあっては、時間帯、明るさ、音量、温度及び位置と云う5つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを自動的に行うので、現在の状況にきめ細かく対応して携帯電話器の各種機能を設定できる。
【0035】
第6発明にあっては、時間帯及び明るさと云う2つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、携帯電話器の設定等を状況に会わせて自動的に変更できる。
第7発明にあっては、時間帯、明るさ、及び音量と云う3つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、時間帯及び周囲の状況に合わせて携帯電話器の設定等を自動的に変更できる。
【0036】
第8発明にあっては、時間帯、明るさ、音量、温度と云う4つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、時間帯、周囲の状況、及びユーザの携帯電話器の使用状況に合わせて携帯電話器の設定等を自動的に変更できる。
【0037】
第9発明にあっては、明るさ及び音量と云う2つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、周囲の状況に合わせて携帯電話器の設定等を自動的に変更できる。
第10発明にあっては、明るさ及び温度と云う2つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、周囲の状況及びユーザの携帯電話器の使用状況に合わせて携帯電話器の設定等を自動的に変更できる。
【0038】
第11発明にあっては、明るさ、音量及び温度と云う3つの要因により着信に係る各設定内容の選択、電源断の中から少なくともいずれか1つを行うので、一段と詳細な周囲の状況及びユーザの携帯電話器の使用状況に合わせて携帯電話器の設定等を自動的に変更できる。
【0039】
第12発明にあっては、携帯電話器は周囲の状況を検出して検出内容を設定制御装置へ送信し、設定制御装置は受信した内容に基づき携帯電話器の設定内容を特定して特定内容を携帯電話器へ送信するので、携帯電話器は設定内容の処理負担を軽減して設定制御装置の判断により特定した内容に基づき設定内容を変更できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
図1(a)(b)は、本発明の第1実施形態に係る携帯電話器1の外観を示しており、第1実施形態の携帯電話器1は、位置、時間、周囲の明るさ、周囲の音量、及び周囲の温度により着信に係る設定等を変更できる機能を具備している。
【0041】
図1(a)に示すように携帯電話器1は、直方体状の筐体2の前面2aに上から順に通話時の相手先の音声を出力する第1スピーカ7、文字、数字、及び画像等の様々な内容を表示できるモニタ部3、ユーザからの操作を受け付ける複数の各種ボタン、電源スイッチ等で形成される操作部5、並びにユーザの音声を集音するマイク6を設けている。また、携帯電話器1は、筐体2の上面2bに伸縮式のアンテナ4を突出させている。
【0042】
一方、図1(b)に示す携帯電話器1の筐体2の背面2c側には、上から順に撮像用のCCD(Charge Coupled Device)8、着信音出力用の第2スピーカ9、接触対象の温度に係る状態を検出する温度センサ10を設けており、下方のカバー部2dの内部にはバッテリ11を収納している。
【0043】
図2は、携帯電話器1の内部構成を示し、携帯電話器1は各種制御を行う制御部12に携帯電話器1の様々な機能に係る処理を行う各部13、14・・・を内部バス23で接続した構成にしている。内部バス23に接続されているものには、通信部13、表示処理部14、位置検出部15、撮像処理部16、温度測定部17、音声入出力部18、着信音出力部19、振動発生部20、記憶部21、操作部5、及び電源制御部22がある。以下、上述した各部12、13・・・を説明する。
【0044】
制御部12は、携帯電話器1が具備する機能を作動させる場合に各部13、14・・・の制御を行い、携帯電話器1の通話機能、通信機能、及び表示機能等に対する制御処理を行うものである。制御部12が行う処理内容は記憶部21に記憶されたプログラム33に規定されており、制御部12はプラグラム33に基づき所定の処理を行う。また、制御部12は、時間を計るクロック部12aを内蔵している。なお、制御部12が行う処理の詳細は後述する。
【0045】
通信部13は、アンテナ4と接続されておりアンテナ4を介して通話内容及び通信内容の送受信を行う。表示処理部14は、モニタ部3と接続されており、モニタ部3で表示する内容を調整する処理を行う。なお、携帯電話器1が着信を持ち受けている場合、モニタ部3には着信待ち受け用画像が表示されるようになっている。
【0046】
位置検出部15は、GPS(Global Positioning System)を利用して図示しない人工衛星より携帯電話器1の位置検出を行い、検出した位置を制御部12へ伝送する。撮像処理部16は、CCD8と接続されておりCCD8が撮像した内容(画像)に対する処理を行うものであり、特に本実施形態としてはCCD8に入り込む外部光に基づき携帯電話器1の周囲の明るさを検出しており、検出した明るさは制御部12へ伝送する。
【0047】
温度測定部17は、温度センサ10と接続されており、温度センサ10が検出した内容に基づき接触対象の温度を特定し、特定した温度を制御部12へ伝送する。音声入出力部18は、マイク6及び第1スピーカ7と接続されておりマイク6で集音した音声を通信部13へ送る処理を行うと共に、通信部13が受信した通話内容を増幅して第1スピーカ7から出力する処理を行う。また、音声入出力部18は、マイク6で集音した携帯電話器1の周囲の音を制御部12へ伝送する処理も行う。
【0048】
着信音出力部19は、第2スピーカ9と接続されており、制御部12の制御に基づき着信を受けた場合に着信音を第2スピーカ9から出力する。なお、着信音出力部19は5段階の音量レベルで着信音を出力することが可能であり(「5」が最大、「1」が最小)、音量レベルの調整は制御部12により制御されている。振動発生部20はマナーモードの場合、制御部12の制御に基づき着信に対して振動を発生するものである。
【0049】
記憶部21は、様々なデータ及びプログラムを記憶する記憶媒体である。記憶部21が記憶する内容には、例えば、待ち受け時にモニタ部3で表示する着信待ち受け用画像に係る複数の待ち受け画像データ30a〜30n、着信時に第2スピーカ9から出力する着信音に係る複数の着信音データ31a〜30n、様々な機能を設定及び選択する場合等にモニタ部3で表示するメニューに係る複数のメニューデータ32a〜32n、及び制御部12の処理を規定したプログラム33等がある。
【0050】
なお、記憶部21が記憶する複数の待ち受け画像データ30a〜30n及び着信音データ31a〜31nは、予め記憶部21に記憶されているものに加えて、ユーザがダウンロード等により取得したものも含まれる。さらに、記憶部21は、上述した各種データ及びプログラム以外にも、映画館及び美術館等の着信音を出力してはいけない場所の位置データ、明るさの判断に係る明るさ基準値のデータ、音量の判断に係る音量基準値のデータ、温度の判断に係る温度基準値のデータ等も記憶している。
【0051】
また、操作部5は内部バス23に接続されることで、ユーザから受け付けた操作指示の内容を内部バス23で制御部12へ伝送している。さらに、電源制御部22は、バッテリ11と接続されており、バッテリ11に蓄えられた電力の供給及び供給遮断を制御する。なお、図2中には示していないが、電源制御部22から上述した各部12、13等へ繋がる給電線が存在しており、この給電線を通じてバッテリ11の電力が各部12、13等へ供給される。また、電源制御部22は、制御部12の制御に基づき電力の供給を遮断して電源入りの状態から電源切りの状態(電源断)へ切り替える処理を行う。
【0052】
上述したように位置検出部15が検出した位置、撮像処理部16で検出された明るさ、温度測定部17で測定された温度、及び音声入出力部18で検出された音量がそれぞれ制御部12へ伝送され、制御部12は伝送された内容及びクロック部12aで計る時間に基づき携帯電話器1に係る現在の状況を判断する処理を行う。なお、制御部12が携帯電話器1の状況を判断する前の準備段階としてユーザの生活に関連する時間帯及び場所等の設定入力を受け付けるために、ユーザの操作に基づきモニタ部3に所要のメニューを表示することが必要になる。
【0053】
図3(a)はユーザの就寝時間の設定入力するためにモニタ部3に表示される第1設定メニュー35を示している。この第1設定メニュー35が表示されると、ユーザは操作部5を操作してユーザの就寝時間を入力することになる。また、図3(b)はユーザの仕事時間を設定入力するためにモニタ部3に表示される第2設定メニュー36を示し、この第2設定メニュー36が表示されると、ユーザは仕事の時間帯を入力することになる。さらに、時間以外の位置のデータも、図示していない設定メニューに従いユーザの生活拠点となる家の位置データ及び会社の位置データ等が入力される。なお、これらの入力された各データは記憶部21に記憶されるようになっている。
【0054】
上述した準備段階を経て制御部12は、携帯電話器1の状況に係る判断を行い、その判断の結果に応じて携帯電話器1を電源入り状態から電源切り状態へ自動的に切り替える処理、着信音出力と振動発生とを切り替える処理(マナーモードへの切替処理)、着信音を出力する場合は音量を変更する処理等を行う。
【0055】
具体的に制御部12は、クロック部12aで計る時間と記憶部21で記憶されているユーザの就寝時間のデータとを比較し、クロック部12aで計った時間が就寝時間に属する場合、ユーザは就寝中と判断する。この場合、制御部12はユーザの就寝を妨げないように携帯電話器1を電源入り状態から電源切り状態へ切り替えるように電源制御部22の制御を行う。
【0056】
また、制御部12は、位置検出部15が検出した位置と記憶部21に記憶する着信音を出力してはいけない場所(以下、「音出力禁止区域」と称す)の位置データとを比較し、検出した位置が音出力禁止区域に属する場合、携帯電話器1の着信に対する着信音出力を振動発生部20での振動発生に切り替える制御を行う。さらに制御部12は、マイク6及び音声入力部18で検出した音量と記憶部21に記憶する音量基準値とを比較し、検出した音量が音量基準値以上であれば、携帯電話器1の周囲は騒がしいと判断し、携帯電話器1のユーザに着信を伝えられるように最大音量「5」で着信音を出力するように着信音出力部19の制御を行う。
【0057】
さらにまた、制御部12は、CCD8及び撮像処理部16が検出した明るさと記憶部21に記憶する明るさ基準値とを比較し、この比較により携帯電話器1の周囲が二値的に明るいか否かを判断している。具体的には検出した明るさが明るさ基準値以上であれば明るいと判断し、検出した明るさが基準値未満であれば暗いと判断している。暗い場合は、携帯電話器1がユーザの鞄等に収められていると考えられるので、制御部12は、ユーザに着信音が届くように2番目に大きな音量「4」で着信音を出力するように着信音出力部19の制御を行う。
【0058】
また、制御部12は、温度センサ10及び温度測定部17が検出測定した温度と記憶部21に記憶する温度基準値とを比較し、測定した温度が温度基準値を下回る場合、携帯電話器1はユーザから離れた箇所にあるとして通常の音量「3」で着信音を出力するように着信音出力部19の制御を行う。一方、測定した温度が温度基準値以上である場合、制御部12は、携帯電話器1がユーザに身に付けられて測定温度が上昇したと判断し、小音量でもユーザに着信を伝えられるため通常より小さい音量「2」で着信音を出力するように着信音出力部19の制御を行う。
【0059】
なお、制御部12は、このような制御以外にも操作部5で受け付けたユーザからの操作に基づき様々な制御処理を行い、また、操作部5の電源スイッチがオンからオフにされると電源制御部22を制御してバッテリ11からの給電を遮断し、携帯電話器1を電源切り(電源断)状態にする。
【0060】
図4に示す第1フローチャートは、上述した携帯電話器1の制御部12に係る処理手順を整理したものであり、この第1フローチャート1に沿って制御部12の処理流れを以下に説明する。なお、第1フローチャートでは最初の処理段階(S1)の前では着信をユーザへ伝えるには着信音出力で行うように設定されるものとする。
【0061】
先ず、制御部12は現在の時間がユーザの就寝時間か否かを判断する(S1)。就寝時間であると判断すると(S1:YES)、制御部12は電源制御部22を制御して電源切り(電源断)状態にし(S2)、着信によってユーザの就寝を妨げないようにして処理を終了する。
【0062】
また、現在の時間が就寝時間でないと判断した場合(S1:NO)、制御部12は次に、携帯電話器1が音出力禁止区域に位置するか否かを判断する(S3)。携帯電話器1が音出力禁止区域に位置すると(S3:YES)、ユーザへの着信通知を振動発生部20による振動発生で行うようにマナーモードへ切り替える(S4)。携帯電話器1が音出力禁止区域に位置しない場合(S3:NO)、制御部12は検出した周囲の音量が音量基準値以上であるか否かを判断する(S5)。
【0063】
周囲の音量が音量基準値以上である場合(S5:YES)、着信音出力部19に対して最大の音量「5」を設定し(S6)、騒音の中でも大音量の着信音によりユーザへ着信を伝えられるようにする。また、周囲の音量が音量基準値以上でない場合(S5:NO)、制御部12は携帯電話器1の周囲が明るいか否かを判断し(S7)、明るくない場合(S7:NO)、鞄等の中からでもユーザへ着信を伝えられるように、2番目に大きい音量「4」を着信音出力部19に対し設定する(S8)。
【0064】
一方、周囲が明るい場合(S7:YES)、制御部12は測定した温度が温度基準値以上か否かを判断し(S9)、温度が温度基準値以上でない場合(S9:NO)、ユーザは携帯電話器1から離れていると考えて通常の音量「3」を設定し(S10)、温度が温度基準値以上である場合(S9:YES)、ユーザは携帯電話器1を把持又は身に付けている状態等であると考えて通常より小さい音量「2」を設定する(S11)。
【0065】
それから、制御部12は、振動発生の切替(S4)及び各種音量の設定(S6、8、10、11)の後に、操作部5の操作スイッチに対して電源切り操作があったか否かを判断し(S12)、電源切り操作がない場合(S12:NO)は最初の就寝時間か否かの判断の段階(S1)へ戻る。また、電源切り操作があった場合(S12:YES)、制御部12は電源制御部22を制御してバッテリ11からの給電を遮断して電源切り状態にして処理を終了することになる。
【0066】
このように第1実施形態の携帯電話器1は、現在の時間、位置、周囲の音量、周囲の明るさ、及び周囲の温度と云う5つの要因に応じて着信音に係る音量変更を行うので、従来に比べて携帯電話器1に係る条件を詳細に分析して音量設定を行うことができる。なお、図4の第1フローチャートに示した携帯電話器1の処理手順はあくまで一例であり、各種要因に対して上述した場合と別のように考えて、第1フローチャートの内容と異なる設定等を行うことも可能である。
【0067】
例えば、図4の第1フローチャートにおける温度が温度基準値以上であるか否かの判断(S9)に対して、温度基準値以上である場合(S9:YES)、携帯電話器1はユーザに接した状態と考えられることから着信音出力を振動発生(マナーモード)へ切り替えるようにしてもよい。また、温度基準値以上でない場合(S9:NO)、携帯電話器1はユーザから離れているのでバッテリ11の電力保護を優先して電源入り状態から電源切り状態に切り替えるようにしてもよく、このようにすることで振動発生の切替、及び電源切り状態への切替も現在の時間、位置、周囲の音量、周囲の明るさ、及び周囲の温度に応じて行えるようになる。
【0068】
また、携帯電話器1の設定特定のための要因(条件)は、現在の時間、位置、周囲の音量、周囲の明るさ、及び周囲の温度に限定されるものではなく、位置、周囲の音量、周囲の明るさ、及び周囲の温度と云う4つの要因にしてもよい。この場合、制御部12の処理内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで就寝時間に係る判断処理(S1)が省略されたものとなる。よって、この場合、上述の4つの要因に応じて携帯電話器1は着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。
【0069】
さらに、設定特定のための要因は、現在の時間、位置、及び周囲の明るさの3つにしてもよい。この場合、制御部12の処理の内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで音量及び温度に係る判断処理(S5、9)が省略されたものとなり、携帯電話器1の状況を特定する上で重要となる上述した3つの要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。なお、上述した3つの要因の場合では、図2に示す音声入出力部12から音量検出に係る機能を省略できると共に、温度センサ10及び温度測定部17自体の省略も可能になり、携帯電話器1の構成を簡略化できる。
【0070】
さらにまた、設定特定のための要因は、位置及び周囲の音量と云う2つだけにすることも可能である。この場合、制御部12の処理の内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで就寝時間、明るさ、及び温度に係る判断処理(S1、7、9)が省略されたものとなり、限定した2つの要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。なお、上述した2つの要因の場合では、図2に示すCCD8及び撮像処理部16自体、並びに温度センサ10及び温度測定部17自体の省略が可能になり、携帯電話器1の構成も一段と簡略化できる。
【0071】
また、設定特定のための要因は、位置及び周囲の明るさと云う上記とは別の2つにすることも可能である。この場合、制御部12の処理の内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで就寝時間、音量、及び温度に係る判断処理(S1、5、9)が省略されたものとなり、限定した2つの要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。なお、この場合では、図2に示す音声入出力部12から音量検出に係る機能を省略できると共に、温度センサ10及び温度測定部17自体も省略でき、携帯電話器1を簡易な構成にできる。
【0072】
さらに、設定特定のための要因は、位置を外して、現在の時間及び周囲の明るさと云う2つにすることも可能である。この場合、制御部12の処理の内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで音出力禁止区域、音量、及び温度に係る判断処理(S3、5、9)が省略されたものとなり、携帯電話器1の状況を特定する上で重要な2つの要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。なお、この場合では、図2に示す位置検出部15の省略、音声入出力部12から音量検出に係る機能の省略、並びに温度センサ10及び温度測定部17の省略が可能になり、携帯電話器1を一層簡易な構成にできる。
【0073】
さらにまた、設定特定のための要因は、現在の時間、周囲の明るさ、及び周囲の音量と云う3つにすることも可能である。この場合、制御部12の処理の内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで音出力禁止区域及び温度に係る判断処理(S3、9)が省略されたものとなり、携帯電話器1の状況を特定しやすい3つの要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。なお、この場合では、図2に示す位置検出部15の省略、並びに温度センサ10及び温度測定部17の省略が可能になる。
【0074】
さらに続いて、設定特定のための要因は、現在の時間、周囲の明るさ、周囲の音量、及び温度と云う4つにすることも可能である。この場合、制御部12の処理の内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで音出力禁止区域に係る判断処理(S3)が省略されたものとなり、携帯電話器1の状況を詳細に特定できる4つの要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。なお、この場合では図2に示す位置検出部15を省略できる。
【0075】
また、設定特定のための要因は、周囲の明るさ及び周囲の音量と云う2つにしてもよい。この場合、制御部12の処理の内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで就寝時間、音出力禁止区域、及び温度に係る判断処理(S1、3、9)が省略されたものとなり、携帯電話器1の状況を特定しやすい2つの要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。なお、この場合では図2に示す位置検出部15の省略、並びに温度センサ10及び温度測定部17の省略が可能になる。
【0076】
さらに、設定特定のための要因は、周囲の明るさ及び温度と云う上記とは別の2つにすることも可能である。この場合、制御部12の処理の内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで就寝時間、音出力禁止区域、及び音量に係る判断処理(S1、3、5)が省略されたものとなり、2つの要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。なお、この場合では図2に示す位置検出部15の省略、及び音声入出力部12から音量検出に係る機能の省略が可能になる。
【0077】
さらにまた、設定特定のための要因は、周囲の明るさ、周囲の音量及び温度と云う3つにすることも可能である。この場合、制御部12の処理の内容及び手順の例としては、図4の第1フローチャートで就寝時間及び音出力禁止区域に係る判断処理(S1、3)が省略されたものとなり、携帯電話器1の状況を効率的に特定できる3つの要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行える。なお、この場合では図2に示す位置検出部15を省略できる。
【0078】
また、上述した場合以外にも、現在の時間、位置、周囲の音量、周囲の明るさ、及び周囲の温度と云う5つの要因から上記以外の2つ以上の要因を組み合わせ、組み合わせた要因に応じて着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つを行うことが可能である。
【0079】
一方、図2に示す記憶部21に記憶されている複数の着信音データ31a〜31nに係る着信音の種類変更は、場合に応じて出力する着信音をユーザが予め登録しておき、この登録されている内容に基づき携帯電話器1が状況に応じてユーザ指定の着信音を自動的に選択して着信時に出力することになる。
【0080】
場合に応じた着信音の登録は、メインメニューに設けた着信音登録モードで行うことになり、着信音登録モードでは、図3(a)(b)に示すようなメニュー(登録設定メニュー)が携帯電話器1のモニタ部3に表示され、表示されたメニューに示される条件、場合等に基づいて記憶部21に記憶されている着信音データ31a〜31nの中からユーザが望むものを選択して登録することになる。登録された着信音はテーブルとして整理された状態で記憶部21に記憶されるように制御部12が制御を行う。
【0081】
図5は、登録された着信音に係るテーブル内容の一例を示している。このテーブルでは、現在の時間が仕事時間以外の場合、複数の着信音の中から「着信音M1」が登録されており、以下、携帯電話器1が会社内に位置する場合は「着信音M2」、携帯電話器1の周囲が音量基準値以上である場合は「着信音M3」、携帯電話器1の周囲が明るい場合は「着信音M4」、携帯電話器1の周囲が温度基準値未満の場合は「着信音M5」、携帯電話器1の周囲が温度基準値以上の場合は「着信音M6」が、それぞれ登録されている。
【0082】
一方、図2に示す制御部12は、上述した着信音量変更の場合と同様にクロック部12aで計る時間、位置検出部15が検出した位置、マイク6及び音声入力部18で検出した音量、CCD8及び撮像処理部16が検出した明るさ、及び温度センサ10及び温度測定部17が検出測定した温度に応じて図5に示すテーブルの内容に従い着信に対して設定される着信音種の変更処理を行う。
【0083】
図6の第2フローチャートは、着信音種の変更処理に係る制御部12の処理手順を示している。この第2フローチャートに沿って着信音種の変更処理を以下に説明する。
先ず、制御部12は現在の時間が記憶部21に予め登録されているユーザの仕事時間であるか否かを判断する(S20)。現在の時間が仕事時間でないと判断した場合(S20:NO)、制御部12は図5に示すテーブルに基づき「着信音M1」を選択する(S21)。現在の時間が仕事時間であると判断した場合(S20:YES)、次に制御部12は記憶部21に記憶されている会社の位置データに基づき携帯電話器1が会社内に位置するか否かを判断する(S22)。
【0084】
携帯電話器1が会社内に位置する場合(S22:YES)、制御部12は図5のテーブルに基づき「着信音M2」を選択する(S23)。また、携帯電話器1が会社内に位置しない場合(S22:NO)、次に制御部12は携帯電話器1の周囲の音量が音量基準値以上であるか否かを判断し(S24)、音量基準値以上である場合(S24:YES)、制御部12は図5のテーブルに基づき「着信音M3」を選択する(S25)。音量基準値以上でない場合(S24:NO)、制御部12は次に携帯電話器1の周囲が明るいか否かを判断する(S26)。
【0085】
周囲が明るくない場合(S26:NO)、制御部12は図5のテーブルに基づき「着信音M4」を選択する(S27)。また、周囲が明るい場合(S26:YES)、制御部12は携帯電話器1の周囲の温度が温度基準値以上であるか否かを判断する(S28)。温度基準値以上でない場合(S28:NO)、制御部12は図5のテーブルに基づき「着信音M5」を選択する(S29)。温度基準値以上である場合(S28:YES)、制御部12は図5のテーブルに基づき「着信音M6」を選択する(S30)。
【0086】
それから、制御部12は各着信音M1〜M6を選択(S21、23、25、27、29、30)した後、操作部5でユーザにより電源切り操作が行われたか否かを判断し(S31)、電源切り操作がない場合(S31:NO)、最初の段階(S20)へ戻り、電源切り操作が行われた場合(S31:YES)、処理を終了する。制御部12が上述したような処理を行うことで、時間、位置、音量、明るさ、及び温度に応じて携帯電話器1はユーザが望む着信音M1〜M6を自動的に設定変更できるようになる。
【0087】
なお、着信音種の変更に関しても、上述した着信音量の変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断と同様に、時間、位置、音量、明るさ、及び温度の組み合わせ以外の要因に応じて行うことができる。
【0088】
例えば、位置及び明るさの組み合わせ、位置及び音量の組み合わせ、位置、時間、及び明るさと云う3つの組み合わせ、位置、明るさ、音量、及び温度と云う4つの組み合わせ、時間及び明るさの組み合わせ、時間、明るさ、及び音量と云う3つの組み合わせ、時間、明るさ、音量、及び温度と云う4つの組み合わせ、明るさ及び音量の組み合わせ、明るさ及び温度の組み合わせ、明るさ、音量及び温度と云う3つの組み合わせ等に応じて着信音種の設定を変更してもよい。また、上述した組み合わせ以外にも、時間、位置、音量、明るさ、及び温度の中から所要の2つ以上を組み合わせて着信音種の設定変更を行うことも可能である。
【0089】
なお、変更できる着信音の数は、組み合わされる要因の数に応じて変動し、基本的に組み合わされる要因が2つの場合は変更できる着信音の種類数は3個、組み合わされる要因が3つの場合は変更できる着信音の種類数は4個、組み合わされる要因が4つの場合は変更できる着信音の種類数は5個になる。
【0090】
また、設定を変更する対象には、着信音種以外に着信待ち受け用画像も適用できる。着信待ち受け画像の変更処理は、上述した着信音種の変更の場合と同様であり、各要因に対し図2に示す記憶部21に記憶されている待ち受け画像データ30a〜30nに係る各種待ち受け用画像を予め登録しておき、それから携帯電話器1に係る各種要因を判断して待ち受け画像として設定されるものを制御部12の制御で適宜変更することになる。
【0091】
なお、着信待ち受け用画像の設定変更に係る処理と着信音の設定変更に係る処理とは同時的に行うことも可能である。さらに着信待ち受け用画像の設定変更に係る処理と着信音の設定変更に係る処理とのいずれか又は両方を、上述した着信音の音量変更、着信音出力から振動発生への切替、及び電源断の中から少なくともいずれか1つと同時的に処理を行うことも可能である。
【0092】
図7は、本発明の第2実施形態に係る設定内容制御システム50に係る全体的な構成を示している。設定内容制御システム50では、携帯電話器60a〜60nが無線中継基地局53a〜53n及びネットワーク52を介して中央装置51(設定制御装置に相当)と通信可能になっており、携帯電話器60a〜60nの設定内容を中央装置51で特定するようにしたことが特徴である。
【0093】
携帯電話器60a〜60nの内部のハード的な構成は、第1実施形態の図2に示す携帯電話器1と同等であり、設定に係るソフト的な処理の一部が第2実施形態の携帯電話器60a〜60nと第1実施形態の携帯電話器1とでは相異している。なお、第2実施形態の携帯電話器60a〜60nのハード的な構成は第1実施形態の携帯電話器1と同等であるため、携帯電話器60a〜60n内の各部に関しては図2に示す符号を用いて以下、説明する。
【0094】
第2実施形態の携帯電話器60a〜60nの制御部12も、現在の各種状況の検出及び判断等を行っており、時間に関しては制御部12のクロック部12aが計時を行い、計時した時間が就寝時間に属するか、仕事時間に属するかなどを判断し、時間に関して判断した結果を通信部13より中央装置51へ送信する。また、位置に関しては位置検出部15が検出した位置に基づき制御部12が音出力禁止区域にいるか、会社内にいるかなどを判断し、位置に関して判断した結果を通信部13より中央装置51へ送信する。
【0095】
さらに、明るさに関してはCCD8及び撮像処理部16で検出した明るさに基づき制御部12が明るいか暗いかを判断し、判断した結果を通信部13より中央装置51へ送信する。さらにまた、温度に関しては温度センサ10及び温度測定部17で検出測定した温度に基づき制御部12が周囲の温度が温度基準値以上であるか否かを判断し、判断した結果を通信部13より中央装置51へ送信する。最後に音量に関してはマイク6及び音声入出力部18で検出した音量に基づき制御部12が周囲の音量が音量基準値以上であるか否かを判断し、判断した結果を通信部13より中央装置51へ送信する。なお、携帯電話器60a〜60nは、所要の時間間隔で上述したような判断を行って中央装置51へ送信している。
【0096】
また、携帯電話器60a〜60nは、通信部13で各種設定に対する特定内容を受信した場合、その内容に基づき設定を変更するように制御部12が制御を行う。例えば、電源を切ることを指示する特定内容を受信すると、制御部12はバッテリ11からの給電を遮断するように電源制御部22の制御を行う。さらに、着信音出力から振動発生へ切り替えることを指示する特定内容を受信すると、制御部12は着信に対し振動発生部20を作動させるように制御を行う。さらにまた、音量を「5」、「4」等に設定するようなことを指示する特定内容を受信すると、制御部12は特定内容で指示される音量になるように着信音出力部19の制御を行う。
【0097】
一方、図8は、中央装置51の内部構成を示している。第2実施形態の中央装置51にはサーバコンピュータが適用されており、制御部51a、通信部51b、RAM51c、ROM51d、及び記憶装置51eが内部に設けられている。通信部51bはネットワーク52と接続されており、制御部51aの制御に基づき携帯電話器60a〜60nと通信を行う。RAM51cは制御部51aの処理内容を一時的に記憶するものであり、ROM51dは制御部51aが行う基本的な処理内容を規定したプログラム等を記憶している。また、記憶装置51eにはハードディスク装置が適用されており、制御部51用のプログラムP、条件テーブルT及び各種データ等が記憶されている。
【0098】
また、制御部51aは記憶装置51eに記憶されているプログラムPに基づき各種処理を行う。本実施形態では、携帯電話器60a〜60nから送信されてきた判断結果に基づき携帯電話器60a〜60nの設定内容を特定する処理を行う。
【0099】
制御部51aが特定する処理内容は、図4の第1フローチャートに示す処理の流れと基本的に同等である。例えば、就寝時間であるとの判断結果に対しては電源を切ることの指示を特定する。また、音出力禁止区域であるとの判断結果に対しては振動発生に切り替えることの指示を特定し、音量基準値以上であるとの判断結果に対しては音量を「5」に設定することの指示を特定し、明るいとの判断結果には音量を「4」に設定することの指示を特定し、温度基準値以上でないとの判断結果には音量を「3」に設定することの指示を特定し、温度基準値以上であるとの判断結果には音量を「2」に設定することの指示を特定する。さらに、制御部51aは、上述したように特定した内容を判断結果の送信元の携帯電話器60a〜60nへ通信部51bから送信するように制御を行う。
【0100】
図9の第3フローチャートは上述した構成の設定内容制御システム50に係る設定内容制御方法の処理を示すものである。
即ち、先ず携帯電話器60a〜60nは、時間、位置、音量、明るさ、及び温度と云う周囲の状況の検出を行い(S40)、検出した内容に基づき周囲状況を判断して判断結果を中央装置51へ送信する(S41)。
【0101】
一方、中央装置51は、判断結果を受信し(S42)、受信した判断結果に基づき設定内容を特定し(S43)、特定内容を判断結果の送信元の携帯電話器60a〜60nへ送信する(S44)。それから携帯電話器60a〜60nは、中央装置51から特定内容を受信し(S45)、受信した特定内容に応じて設定を変更する処理を行う(S46)。
【0102】
このように第2実施形態の設定内容制御システム50では、設定内容をどのように変更するかの判断を中央装置51で行うため、携帯電話器60a〜60nの処理負担が低減され、中央装置51が諸般の事情を考慮して総合的に携帯電話器60a〜60nの設定及び状況を変更できる。なお、上述した中央装置51での判断処理は、あくまで一例であり、携帯電話器60a〜60nの判断結果に対して上述した場合と相異する設定内容を特定することも可能であり、電源断及び振動発生への切替を異なる判断結果に対して特定するようにしてもよい。
【0103】
また、携帯電話器60a〜60nが検出等を行い判断する対象は、時間、位置、音量、明るさ、及び温度以外に、位置及び明るさの組み合わせ、位置及び音量の組み合わせ、位置、時間、及び明るさと云う3つの組み合わせ、位置、明るさ、音量、及び温度と云う4つの組み合わせ、時間及び明るさの組み合わせ、時間、明るさ、及び音量と云う3つの組み合わせ、時間、明るさ、音量、及び温度と云う4つの組み合わせ、明るさ及び音量の組み合わせ、明るさ及び温度の組み合わせ、明るさ、音量及び温度と云う3つの組み合わせ等に対して検出等を行って周囲の状況判断を行うようにしてもよい。
【0104】
さらに、携帯電話器60a〜60nの着信音の種類及び着信待ち受け用画像の種類の設定変更等も行うことができ、この場合は、図5に示すようなテーブルを携帯電話器60a〜60n側で予め作成して、そのテーブルを中央装置51へ送信し、中央装置51は受信したテーブルをユーザ毎に区別して記憶部51eに条件テーブルTとして記憶する。よって、中央装置51では、各携帯電話器60a〜60nから判断結果を受信すると判断結果及び条件テーブルTに基づき、変更する着信音の種類、着信待ち受け用画像の種類を特定し、その特定した内容を判断結果の送信元へ送る処理を行う。その結果、携帯電話器60a〜60nでは、受け取った特定内容に応じて着信音と着信待ち受け用画像とのいずれか又は両方の種類を設定することが可能になる。
【0105】
上述した処理を行うことで、着信音の種類に対する設定変更、及び着信待ち受け用画像の種類に対する設定変更も行える。なお、中央装置51では、着信音及び着信待ち受け画像の種類の設定変更に係る処理でも時間、位置、音量、明るさ、及び温度と云う5つの要因の中の2つ以上の要因に応じて種類を特定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1実施形態に係る携帯電話器であり、(a)は正面方向からの斜視図、(b)は背面方向からの斜視図である。
【図2】携帯電話器の内部構成を示すブロック図である。
【図3】(a)(b)はモニタ部に表示される設定メニューを示す概略図である。
【図4】電源断及び設定の変更に係る処理手順を示す第1フローチャートである。
【図5】条件に応じた着信音の種類を規定したテーブルを示す図表である。
【図6】着信音の種類選択に係る処理手順を示す第2フローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係る設定内容制御システムを示す概略図である。
【図8】中央装置の内部構成を示すブロック図である。
【図9】設定内容制御方法に係る処理手順を示す第3フローチャートである。
【符号の説明】
【0107】
1、60a〜60n 携帯電話器
2 筐体
3 モニタ部
5 操作部
6 マイク
7 第1スピーカ
8 CCD
9 第2スピーカ
10 温度センサ
11 バッテリ
12 制御部
12a クロック部
15 位置検出部
16 撮像処理部
17 温度測定部
18 音声入出力部
19 着信音出力部
20 振動発生部
21 記憶部
22 電源制御部
50 設定内容制御システム
51 中央装置
52 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
位置検出手段と、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
該検出手段が検出した明るさ及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項2】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
位置検出手段と、
周囲の音量を検出する音量検出手段と、
該音量検出手段が検出した音量及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項3】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
位置検出手段と、
計時手段と、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
該検出手段が検出した明るさ、前記計時手段が計った時間、及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項4】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
位置検出手段と、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
周囲の音量を検出する音量検出手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
該温度測定手段が測定した温度、前記音量検出手段が検出した音量、前記検出手段が検出した明るさ、及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項5】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
位置検出手段と、
計時手段と、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
周囲の音量を検出する音量検出手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
該温度測定手段が測定した温度、前記音量検出手段が検出した音量、前記検出手段が検出した明るさ、前記計時手段が計った時間、及び前記位置検出手段が検出した位置に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項6】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
計時手段と、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
該検出手段が検出した明るさ、及び前記計時手段が計った時間に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項7】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
計時手段と、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
周囲の音量を検出する音量検出手段と、
該音量検出手段が検出した音量、前記検出手段が検出した明るさ、及び前記計時手段が計った時間に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項8】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
計時手段と、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
周囲の音量を検出する音量検出手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
該温度測定手段が測定した温度、前記音量検出手段が検出した音量、前記検出手段が検出した明るさ、及び前記計時手段が計った時間に応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項9】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
周囲の音量を検出する音量検出手段と、
該音量検出手段が検出した音量、及び前記検出手段が検出した明るさに応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項10】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
該温度測定手段が測定した温度、及び前記検出手段が検出した明るさに応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項11】
振動発生部と、着信音出力部と、表示部とを備え、着信に対する該振動発生部での振動発生と前記着信音出力部での着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、及び前記表示部で表示される着信待ち受け用画像の変更を行うことが可能な携帯電話器において、
周囲の明るさを検出する検出手段と、
周囲の音量を検出する音量検出手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
該温度測定手段が測定した温度、前記音量検出手段が検出した音量、及び前記検出手段が検出した明るさに応じて振動発生と着信音出力との切替、着信音量の変更、着信音種の変更、着信待ち受け用画像の変更、又は電源断のいずれか1つを行う手段と
を備えることを特徴とする携帯電話器。
【請求項12】
周囲の状況を検出する手段及び着信に係る設定を行う手段を備える携帯電話器と、設定制御装置との間で通信を行い、前記携帯電話器の着信に係る設定内容を制御する設定内容制御方法であって、
前記携帯電話器は、
周囲の状況を検出し、
検出に係る内容を前記設定制御装置へ送信し、
前記設定制御装置は、
前記携帯電話器から送信された内容に基づき前記携帯電話器の着信に係る設定内容を特定し、
特定した設定内容を前記携帯電話器へ送信し、
前記携帯電話器は、
前記設定制御装置から送信された設定内容に応じて着信に係る設定を行うことを特徴とする設定内容制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−135909(P2006−135909A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−325589(P2004−325589)
【出願日】平成16年11月9日(2004.11.9)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】