説明

携帯電話機

【課題】緊急時に、ユーザが携帯電話機を手放さざるを得なかったり、携帯電話機が破壊されたりした場合であっても、ユーザが緊急事態である旨を報知することができる携帯電話機を提供する。
【解決手段】本体部と、この本体部に着脱可能な防犯キー部とを備えた携帯電話機であって、前記防犯キー部は、前記本体部から切り離されたと判断された際にブザーを発生するブザー発生手段を有し、前記本体部は、前記防犯キーが切り離されたと判断された際に位置情報を取得する取得手段(S106)、及び、この取得手段により取得された位置情報を送信する送信手段(S107)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯キーが取り外された際に、本体と防犯キーとがそれぞれ個別な処理を行う携帯電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機が急速に普及し、ユーザが携帯電話機を常時携帯するようになったのに伴い、携帯電話機は、音声通話やメールの送受信を行うために利用されるのみでなく、緊急時に簡単な操作で親や警察署等へ危険を知らせる防犯グッズとしても利用されるようになった。
【0003】
例えば、緊急時に位置データを取得するとともに録音処理を行い、これらの位置データと録音データとを関連付けて記憶して、これらの位置データと録音データとをユーザの指示に基づいて遠隔地の記憶装置に送信する携帯端末が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−249981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この携帯端末を用いると、緊急時に、ユーザが録音された録音データを予め指定された送信先に送信することにより緊急事態である旨を報知することができる。しかしながら、もしこの時、ユーザがこの携帯端末を手放さざるを得なかったり、またはこの携帯端末が破壊されたりした場合には、ユーザがこの携帯端末を用いて緊急事態である旨を報知することができなくなってしまう恐れがあった。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みなされたものであり、緊急時に、ユーザが携帯電話機を手放さざるを得なかったり、携帯電話機が破壊されたりした場合であっても、ユーザが緊急事態である旨を報知することができる携帯電話機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯電話機は、本体部と、この本体部に着脱可能な防犯キー部とを備えた携帯電話機であって、前記防犯キー部は、前記本体部から切り離されたと判断された際にブザーを発生するブザー発生手段を有し、前記本体部は、前記防犯キーが切り離されたと判断された際に位置情報を取得する取得手段、及び、この取得手段により取得された位置情報を送信する送信手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、緊急時に、ユーザが携帯電話機を手放さざるを得なかったり、または携帯電話機が破壊されたりした場合であっても、ユーザが緊急事態である旨を報知することができる携帯電話機を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明に係る携帯電話機の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【0009】
〔第1実施形態〕
本発明に係る携帯電話機の第1実施形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
【0010】
図1乃至図3に、携帯電話機1の一例として説明に用いている折り畳み型の携帯電話機の外観図を示す。図1[A]は、携帯電話機1の約180度に見開いた状態の正面図であり、図1[B]は、携帯電話機1の見開いた状態の側面図である。また、図2[A]は、携帯電話機1の折り畳んだ状態の正面図であり、図2[B]は、携帯電話機1の折り畳んだ状態の側面図である。図3[A]乃至図3[C]は、携帯電話機1の折り畳んだ状態の背面図である。
【0011】
図1及び図2に示すように、携帯電話機1は、中央のヒンジ部21を挟むように第1の筐体22と第2の筐体23とがヒンジ結合されており、ヒンジ部21を介して図1のX方向に折り畳み可能に形成される。携帯電話機1の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図4のアンテナ57)が設けられており、内蔵されたアンテナ57を介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
【0012】
第1の筐体22の中央部には、メインディスプレイ25が設けられている。このメインディスプレイ25には、例えば、現在のアンテナ57の感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻等が表示される。
【0013】
また、メインディスプレイ25の上部の所定の位置にはスピーカ28が設けられており、これにより、ユーザが音声を聞くことが可能となる。
【0014】
第1の筐体22には、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、及び電子メールキー等の操作キー24が設けられており、ユーザは操作キー24を用いて各種指示を入力することができる。
【0015】
第1の筐体22には、操作キー24として上部に十字キーと確定キーが設けられており、ユーザが十字キーを上下左右方向に操作することにより当てられたカーソルを上下左右方向に移動させることができる。具体的には、第2の筐体23に設けられたメインディスプレイ25に表示されている電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作および画像の送り動作などの種々の動作を実行する。
【0016】
また、確定キーを押下することにより、種々の機能を確定することができる。例えば第1の筐体22は、ユーザによる十字キーの操作に応じてメインディスプレイ25に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、確定キーが第1の筐体22の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を確定して電話番号に対して発呼処理を行う。
【0017】
さらに、第1の筐体22には、十字キーと確定キーの左隣に電子メールキーが設けられており、電子メールキーが第1の筐体22の内部方向に押圧されると、メールの送受信機能を呼び出すことができる。十字キーと確定キーの右隣には、ブラウザキーが設けられており、ブラウザキーが第1の筐体22の内部方向に押圧されると、Webページのデータを閲覧することが可能となる。なお、十字キーと確定キーの左右隣に設けられた電子メールキーおよびブラウザキーは、メインディスプレイ25に表示される画面により例えば「Yes」や「No」等の種々の機能をもつことが可能であるため、それぞれ、ソフト1キー及びソフト2キーと呼ばれる。
【0018】
また、第1の筐体22には、操作キー24の下部にマイクロフォン26が設けられており、マイクロフォン26によって通話時のユーザの音声を集音する。また、第1の筐体22には、携帯電話機1の操作を行うサイドキー27が設けられている。
【0019】
なお、第1の筐体22は、背面側にバッテリパック35が挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパック35から各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
【0020】
ところで、第1の筐体22には、第1の筐体22の下部の所定の位置に抜差自在なメモリカードを挿着するためのメモリカードスロット(図示せず)が設けられており、メモボタン(図示せず)が押下されるとメモリカード58に通話中の相手の音声を記録したり、ユーザの操作に応じて電子メール、簡易ホームページ、後述するCCDカメラ30で撮像した画像を記録したりすることができる。
【0021】
ここで、メモリカード58は、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、小型薄型形状のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子を格納したものであり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。携帯電話機1は、このようなメモリカードを挿着可能に構成されているために、メモリカード58を介して他の電子機器との間でデータの共有化を図ることができる。
【0022】
また、第1の筐体22と第2の筐体23の内部の所定の位置には、携帯電話機1の開閉状態を検知するための磁気センサ29a乃至29dが設けられている。
【0023】
第1の筐体22には、CCDカメラ30が設けられており、これにより、ユーザが所望の撮影対象を撮像することが可能となる。CCDカメラ30の横には、LED36が設けられている。またCCDカメラ30の下部には、サブディスプレイ31が設けられており、現在のアンテナ57の感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。
【0024】
また、第2の筐体23の背面部に、防犯キー34が着脱自在に装着される防犯キーガイド部33が設けられている。例えば、防犯キーガイド部33が第2の筐体23の表面において凹状に形成され、防犯キー34が、この凹状の防犯キーガイド部33の形状に合致する形状に形成されている。また、防犯キー34は、例えば防犯キーガイド部33に対してスライド自在に着脱される。図3[A]は防犯キー34が装着された状態を示す図、図3[B]は防犯キー34が切り離される途中の状態を示す図、図3[C]は防犯キー34が完全に切り離された状態を示す図である。また、図4はこの防犯キー34の外観図である。防犯キー34は、表面にLED34aを備えている。
【0025】
図5は、携帯電話機1の機能構成図である。携帯電話機1は、図5に示すように、主制御部41、記憶部42、電源回路部43、操作入力制御44、LCD制御部45、カメラインターフェース46、画像エンコーダ47、音声コーディック48、変復調回路部49、多重化分離部50、画像デコーダ51、無線LANモジュール52、記録再生部53、防犯制御部54がバス55によって相互に接続されて構成される。
【0026】
また、防犯キー34は、警報制御部60、ブザー発生部61、LED発光部62、電源回路部63がバス65によって相互に接続されるとともに、警報制御部60が防犯制御部54に接続されて構成される。
【0027】
主制御部41は、様々なデータ処理や演算を行うCPU(Central Processing Unit)からなる。記憶部42は、主制御部41が行う処理プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク等の磁気的な記憶装置、主制御部41が処理を行う際に使用するデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等の電気的な記憶装置とからなる。また、主制御部41には、現在の日付と時刻を計測するタイマが内蔵されている。
【0028】
電源回路部43は、ユーザの操作キー24による入力により電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合には電源(バッテリパック35等)から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0029】
操作入力制御部44は、操作キー24によって入力されたデータを主制御部41に伝送する。
【0030】
LCD制御部45は、主制御部41の制御に基づいて、画像データをメインディスプレイ25またはサブディスプレイ31に表示する処理を行う。
【0031】
カメラインターフェース46は、CCDカメラ30で撮影した画像信号をLCD制御部45を介してメインディスプレイ25またはサブディスプレイ31に表示する。
【0032】
画像エンコーダ47は、主制御部41の制御に基づいて、CCDカメラ30が入力した画像信号を、例えばMPEG−4(Moving Picture Experts Group−4)等の所定の符号化方式によって圧縮符号化して画像データを作成したり、符号化された画像データを他の符号化方式に変換して新たな画像データを作成したりする。
【0033】
音声コーディック48は、主制御部41の制御に基づいて、マイクロフォン26で集音した音声からディジタル音声信号を生成する。変復調回路部49は、音声通話の際に、音声コーディック48からディジタル音声信号を入力して、送受信回路部56に伝送する。送受信回路部56はこのディジタル音声信号をアンテナ57を介して送信する。
【0034】
また、変復調回路部49は、送受信回路部46がアンテナ57を介して受信したディジタル音声信号を入力する。音声コーディック48は、音声通話の際に、このディジタル音声信号を取得してアナログ音声信号に変換し、スピーカ28から音声として出力する。
【0035】
多重化分離部50は、複数の信号を重ねて多重化信号を生成する多重化処理、及び、多重化信号を複数の信号に分離する分離処理を行う。
【0036】
例えば、多重化分離部50は、変復調回路部49から入力した多重化動画像信号を、符号化画像信号と音声信号とに分け、メインバスBを介して符号化画像信号を画像デコーダ51に伝送するとともに、音声信号を音声コーディック48に伝送する。
【0037】
また、多重化分離部50は、画像エンコーダ47から入力した画像信号と音声コーディックから入力した音声信号とを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化信号を、変復調回路部49に伝送する。
【0038】
画像デコーダ51は、送受信回路部56から符号化画像信号を入力し、この符号化画像信号を所定の符号化方式に対応した復号化方式で復号することにより再生動画像信号を生成し、生成された再生動画像信号をLCD制御部45に伝送する。LCD制御部45は、この生成動画信号をメインディスプレイ25またはサブディスプレイ31に表示する。
【0039】
無線LANモジュール52は、内蔵されたアンテナ(図示せず)を介して、IEEE802.11a/b/g等の所定の規格に準拠した無線LAN通信を行う。
【0040】
記録再生部53は、メモリカード58等の外部メモリに対するインタフェースを備え、このメモリカード58等に対して書き込み処理や読み込み処理を行う。
【0041】
防犯制御部54は、防犯キー34の防犯キーガイド部33に対する着脱を検知し、防犯キー34が防犯キーガイド部33から切り離された(抜かれた)場合に、主制御部41に防犯処理を開始させるための信号を送信する。この信号を受信した主制御部41は、防犯処理を実行する。
【0042】
また、一旦抜かれた防犯キー34が再び防犯キーガイド部33に装着された際に、主制御部41に対して防犯機能を終了させるための信号を送信する。主制御部41は、この信号を受信すると、ユーザに特定の処理を行うよう指示を出し、この特定の処理が行われた場合に、防犯機能を終了させる(防犯モードの設定を解除する)。なお、特定の処理は、例えば操作キー24を介したパスワードの入力処理や、所定のアプリケーションプログラムを実行するPC(Personal Computer)等の外部装置からの遠隔処理等である。
【0043】
警報制御部60は、様々なデータ処理や演算処理を行うCPUや、CPUが処理を行うための作業領域となるRAMからなる。防犯キー34の警報制御部60は、通常時(防犯モードが起動していない時)は、携帯電話機1の本体の防犯制御部54に電気的に接続されている。
【0044】
ブザー発生部61は、警報制御部60からの指示に従ってブザー音を発生したりブザー音の発生を停止したりする。LED発光部62は、警報制御部60からの指示に従ってLED34aを発光させたり消灯させたりする。
【0045】
電源回路部63は、電源(電池等)から防犯キー34の各部に対して電力を供給して、防犯キー34を動作可能にする。
【0046】
主制御部41は、電子メール等のデータを送信する場合、操作キー24の操作によって入力された電子メールのテキストデータを操作入力制御部44を介して主制御部41に創出する。主制御部41は、テキストデータを変復調回路部49でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部56でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ57を介して送信する。これがメール送信処理である。
【0047】
また、主制御部41は、電子メール等のデータを受信する場合、アンテナ57を介して受信した受信信号を変復調回路部49でスペクトラム逆拡散処理して元のテキストデータを復元した後、LCD制御部45を介してメインディスプレイ25またはサブディスプレイ31にこのテキストデータを受信メールとして表示する。その後、主制御部41は、ユーザの操作に応じて受信メールを記憶部42または記録再生部54を介してメモリカード58に記録する。
【0048】
さらに、携帯電話機1は、防犯機能を備えており、緊急時に防犯機能が起動した際に、ブザーを発生させたりLED34a、36を発光させたりして緊急事態である旨を周囲に知らせるとともに、緊急事態である旨をメールで送信する防犯処理を行う。主制御部41は、防犯キー34が防犯キーガイド部33から抜かれた場合に、この防犯機能を起動させる。
【0049】
なお、主制御部41が防犯処理を実行するための防犯処理プログラム等の種々の処理プログラムは、記憶部42に予め記憶されている。また、これらの処理プログラムは、送受信回路部46を介して受信することにより、記憶部42にインストールされても良い。さらに、これらの処理プログラムは、メモリカード58に記録されていたものを、記録再生部54によって読み出されて記憶部42にインストールされても良い。
【0050】
携帯電話機1の記憶部42には、防犯処理を行う際に使用する防犯情報が記憶されている。防犯情報は、緊急時の音声通話の送信先の電話番号を示す音声通話送信先情報と、緊急時のメールの送信先のメールアドレスを示すメール送信先情報と、緊急時に音声通話処理を行うか否かを示す音声通話機能設定情報と、緊急時にメール送信処理を行うか否かを示すメール送信機能設定情報とを含んでいる。なお、音声通話機能設定情報や送信機能設定情報は、例えば、処理を行う場合に「On」、処理を行わない場合に「Off」で表される。
【0051】
また、警報制御部60が防犯処理を実行するための防犯処理プログラムやこれを実行するために必要となるデータ等は、この警報制御部60に予め組み込まれている。
【0052】
ここで、携帯電話機1において防犯キー34が抜かれて防犯機能が起動した際に、携帯電話機1の本体が防犯処理を行う手順を、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、例えば「ステップS101」を「S101」のように、「ステップ」を省略して説明する。
【0053】
まず、携帯電話機1の主制御部41は、ユーザにより防犯キー34が切り離されたか否かを判断する(S101)。防犯キー34が切り離されていない場合(S101のNo)は、主制御部41はそのまま待機する。
【0054】
防犯キー34が切り離された場合(S101のYes)は、主制御部41は、この携帯電話機1を防犯モードに設定することにより、防犯機能を起動させる(S102)。
【0055】
主制御部41は、防犯情報の音声通話機能設定情報が「On」であるか否かを判断する(S103)。そして、主制御部41は、音声通話機能設定情報が「On」である場合のみ、防犯情報の音声通話送信先で指定された送信先に対して音声発信を行い、情報音声通話処理を行う(S104)。
【0056】
主制御部41は、メール送信機能設定情報が「On」であるか否かを判断する(S105)。メール送信機能設定情報が「On」であった場合(S105のYes)は、主制御部41は、近隣の基地局(図示せず)から位置情報を取得する(S106)。また、主制御部41は、S106で取得した位置情報をメールに添付して、防犯情報のメール送信先情報で指定された送信先に送信する(S107)。この際、記憶部42が、緊急時に送信されるメールの内容を予め記憶しておくと良い。
【0057】
主制御部41は、携帯電話機1の本体が防犯モードに設定されているか否かを判断する(S108)。これは、ユーザが誤って防犯キー34を抜いてしまい、ユーザにより防犯モードが解除された場合や、緊急状態が解消されて、ユーザにより防犯モードが解除された場合を考慮した処理である。
【0058】
携帯電話機1の本体が防犯モードに設定されている場合(S108のYes)は、主制御部41は、再びS103乃至S108の防犯処理を行う。また、防犯モードに設定されていない場合(S108のNo)、すなわち携帯電話機1の本体の防犯モードが解除された場合は、主制御部41は、防犯処理を終了する。
【0059】
このようにして、防犯キー34が抜かれた場合に、携帯電話機1により緊急事態である旨を知らせるための音声通話処理やメール送信処理が行われる。
【0060】
次に、携帯電話機1において防犯キー34が抜かれて防犯機能が起動した際に、携帯電話機1の防犯キー34が防犯処理を行う手順を、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0061】
まず、防犯キー34の警報制御部60は、携帯電話機1の本体から切り離されたか否かを判断する(S201)。切り離されていない場合(S201のNo)は、警報制御部60は、防犯処理を行わずにそのまま待機する。
【0062】
切り離された場合(S201のYes)は、警報制御部60は、防犯キー34の電源をOnにし、防犯機能を起動させる(S202)。また、警報制御部60は、この防犯キー34を防犯モードに設定する(S203)。
【0063】
警報制御部60は、ブザー発生部61にブザーを継続的に発生させる(S204)。また警報制御部60は、LED発光部62によりLED34aを継続的に発光させる(S205)。
【0064】
警報制御部60は、防犯キー34が防犯モードに設定されているか否かを判断する(S206)。これは、S108と同様にユーザが誤って防犯キー34を抜いてしまい、ユーザにより防犯キー34の防犯モードが解除された場合や、緊急状態が解消されて、ユーザにより防犯モードが解除された場合を考慮した処理である。
【0065】
防犯モードに設定されている場合(S206のYes)は、警報制御部60は、S206のブザーを発生させる処理及びS207のLED34aを発光させる処理を行ったまま待機する。
【0066】
防犯モードに設定されていない場合(S206のNo)、すなわち防犯キー34の防犯モードが解除された場合は、警報制御部60は、ブザー発生部61がS204で発生させたブザーを停止させる(S207)。また、警報制御部60は、LED発光部62がS205で発光させたLED34aを消灯により停止させる(S208)。
【0067】
最後に、警報制御部60は、電源をOffにし、防犯処理を終了する(S209)。
【0068】
このようにして、防犯キー34が携帯電話機1の本体から抜かれた場合に、防犯キー34により緊急事態である旨を周囲に知らせるためのブザー発生処理やLED発光処理が行われる。
【0069】
第1実施形態の携帯電話機1によると、この携帯電話機1の本体及び防犯キー34の各々の防犯処理により、例えばユーザが犯罪等に巻き込まれて犯人に携帯電話機1を奪われたり壊されたりする恐れがあった際に、防犯キー34がブザーを発生したりLED34aを発光したりすることにより、犯人の注意を防犯キー34に集中させ、この間に携帯電話機1の本体が緊急事態である旨を音声通話やメール送信で報知することが可能となる。
【0070】
なお、ステップS106の処理が取得手段であり、ステップS107の処理が送信手段である。また、ステップS204の処理がブザー発生手段である。
【0071】
〔第2実施形態〕
本発明に係る携帯電話機の第2実施形態を、図8乃至図10に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、第2実施形態の携帯電話機1Aの外観は、第1実施形態の携帯電話機1と同様であるため、説明を省略する。
【0072】
図8は、第2実施形態の携帯電話機1Aの機能構成図である。携帯電話機1Aは、図8に示すように、主制御部41、記憶部42、電源回路部43、操作入力制御44、LCD制御部45、カメラインターフェース46、画像エンコーダ47、音声コーディック48、変復調回路部49、多重化分離部50、画像デコーダ51、無線LANモジュール52、記録再生部53、防犯制御部54、ブザー発生部61、LED発光部62がバス55によって相互に接続されて構成される。
【0073】
また、防犯キー34Aは、警報制御部60、電源回路部63、緊急通信部64がバス65によって相互に接続されるとともに、警報制御部60が防犯制御部54に接続されて構成される。
【0074】
ブザー発生部61は、主制御部41の指示に基づいてブザーを発生させたりブザーを停止させたりする。また、LED発光部62は、主制御部41の指示に基づいてLED36を発光させたり消灯させたりする。
【0075】
緊急通信部64は、ネットワーク通信の際のインタフェースを備えていて、例えば無線LAN等の各種の通信方法により、防犯キー34Aに内蔵されたアンテナ(図示せず)を介してデータの送信を行う。
【0076】
第1実施形態では、ブザー発生部61及びLED発光部62は携帯電話機1の防犯キー34に備えられていたが、第2実施形態では、ブザー発生部61及びLED発光部62は携帯電話機1Aの本体に備えられている。
【0077】
すなわち、第2実施形態の携帯電話機1Aでは、この携帯電話機1Aの本体で緊急事態である旨をブザーの発生やLED36の発光により周囲に報知するともに、防犯キー34Aで緊急事態である旨を音声通話やメール送信により知らせる。
【0078】
携帯電話機1Aにおいて防犯キー34Aが抜かれて防犯機能が起動した際に、携帯電話機1Aの本体が防犯処理を行う手順を、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0079】
まず、主制御部41は、防犯キー34Aが切り離されたか否かを判断する(S301)。切り離されていない場合(S301のNo)は、主制御部41は、防犯処理を行わずにそのまま待機する。
【0080】
切り離された場合(S301のYes)は、主制御部41は、この携帯電話機1Aの本体を防犯モードに設定する(S302)。主制御部41は、ブザー発生部61にブザーを継続的に発生させる(S303)。また主制御部41は、LED発光部62によりLED36を継続的に発光させる(S304)。
【0081】
主制御部41は、この携帯電話機1Aの本体が防犯モードに設定されているか否かを判断する(S305)。防犯モードに設定されている場合(S305のYes)は、主制御部41は、S303のブザーを発生させる処理及びS304のLED36を発光させる処理を行ったまま待機する。
【0082】
防犯モードに設定されていない場合(S305のNo)、すなわち携帯電話機1Aの本体の防犯モードが解除された場合は、主制御部41は、ブザー発生部61がS303で発生させたブザーを停止させる(S306)。また、主制御部41は、LED発光部62がS304で発光させたLED36を消灯により停止させる(S307)。これにより、携帯電話機1Aの本体による防犯処理が終了する。
【0083】
このようにして、防犯キー34Aが携帯電話機1Aの本体から抜かれた場合に、携帯電話機1Aにより緊急事態である旨を周囲に知らせるためのブザー発生処理やLED発光処理が行われる。
【0084】
次に、携帯電話機1Aにおいて防犯キー34Aが抜かれた際に、携帯電話機1Aの防犯キー34Aが防犯処理を行う手順を、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0085】
まず、防犯キー34Aの警報制御部60は、防犯キー34Aが携帯電話機1Aの本体から切り離されたか否かを判断する(S401)。携帯電話機1Aから切り離されていない場合(S401のNo)は、警報制御部60はそのまま待機する。
【0086】
携帯電話機1Aから切り離された場合(S401のYes)は、警報制御部60は電源をOnにし、防犯キー34Aの防犯機能を起動させる(S402)。また警報制御部60は、この防犯キー34Aを防犯モードに設定する(S403)。
【0087】
警報制御部60は、近隣の基地局(図示せず)から位置情報を取得する(S404)。また、警報制御部60は、S404で取得した位置情報をメールに添付して、予めこの警報制御部60に記憶されているメール送信先に送信する(S405)。この際、警報制御60には、緊急時に送信されるメールの内容が予め記憶されていると良い。
【0088】
警報制御部60は、防犯キー34Aが防犯モードに設定されているか否かを判断する(S406)。防犯キー34Aが防犯モードに設定されている場合(S406のYes)は、警報制御部60は、再びS404乃至S405の防犯処理を行う。また、防犯モードに設定されていない場合(S406のNo)、すなわち防犯キー34Aの防犯モードが解除された場合は、警報制御部60は、防犯処理を終了する。
【0089】
このようにして、携帯電話機1Aにおいて防犯キー34Aが抜かれた場合に、携帯電話機1Aの防犯キー34Aにより緊急事態である旨を知らせるための音声通話処理やメール送信処理が行われる。
【0090】
第2実施形態の携帯電話機1Aによると、この携帯電話機1Aの本体及び防犯キー34Aの各々の防犯処理により、例えばユーザが犯罪等に巻き込まれて犯人に携帯電話機1Aを奪われたり壊されたりする恐れがあった際に、携帯電話機1Aの本体がブザーを発生したりLED36を発光したりすることにより、犯人の注意を携帯電話機1Aの本体に集中させ、この間に防犯キー34Aが緊急事態である旨を音声通話やメール送信で報知することが可能となる。
【0091】
なお、ステップS306の処理がブザー発生手段である。また、ステップS404の処理が取得手段であり、ステップS405の処理が送信手段である。
【0092】
〔第3実施形態〕
本発明に係る携帯電話機の第3実施形態を、図11乃至図13に基づいて説明する。なお、第1実施形態または第2実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、第3実施形態の携帯電話機1Bの外観は、第1実施形態の携帯電話機1及び第2実施形態の携帯電話機1Aと同様であるため、説明を省略する。
【0093】
図11は、第3実施形態の携帯電話機1Bの機能構成図である。携帯電話機1Bは、図11に示すように、主制御部41、記憶部42、電源回路部43、操作入力制御44、LCD制御部45、カメラインターフェース46、画像エンコーダ47、音声コーディック48、変復調回路部49、多重化分離部50、画像デコーダ51、無線LANモジュール52、記録再生部53、防犯制御部54がバス55によって相互に接続されて構成される。
【0094】
また、防犯キー34Bは、警報制御部60、ブザー発生部61、LED発光部62、電源回路部63、緊急通信部64がバス65によって相互に接続されるとともに、警報制御部60が防犯制御部54に接続されて構成される。
【0095】
第3実施形態では、防犯ブザー部61及びLED発光部62は、第1実施形態と同様に防犯キー34Bに備えられている。
【0096】
すなわち、第3実施形態の携帯電話機1Bでは、この携帯電話機1Bの防犯キー34Bが、緊急事態である旨をブザーの発生やLED34aの発光により周囲に報知するともに、携帯電話機1Bの本体または他の携帯電話機を用いて、緊急事態である旨を無線通信により報知する。
【0097】
携帯電話機1Bにおいて防犯キー34Bが抜かれて防犯機能が起動した際に、携帯電話機1Bの防犯キー34Bが防犯処理を行う手順を、図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0098】
まず、防犯キー34Bの警報制御部60は、携帯電話機1Bの本体から切り離されたか否かを判断する(S601)。切り離されていない場合(S601のNo)は、警報制御部60は、防犯処理を行わずにそのまま待機する。
【0099】
切り離された場合(S601のYes)は、警報制御部60は、防犯キー34Bの電源をOnにし、防犯機能を起動させる(S602)。また、警報制御部60は、この防犯キー34Bを防犯モードに設定する(S603)。
【0100】
警報制御部60は、ブザー発生部61にブザーを継続的に発生させる(S604)。また警報制御部60は、LED発光部62によりLED34aを継続的に発光させる(S605)。
【0101】
警報制御部60は、所定の携帯電話機、例えば携帯電話機1Bの本体との無線リンクが可能か否かを判断する(S606)。すなわち、防犯キー34Bの緊急通信部64が携帯電話機1Bの本体の無線LANモジュール52にアクセスして緊急事態である旨を通信することが可能であるか否かを判断する。
【0102】
携帯電話機1Bの本体との無線リンクが可能な場合(S606のYes)は、警報制御部60は、この携帯電話機1Bの本体との無線リンクを接続する(S607)。そして、警報制御部60は、この無線リンクを用いて、緊急事態である旨を示す緊急情報を携帯電話機1Bの本体に送信する(S608)。警報制御部60は、緊急情報の送信を終えると、この携帯電話機1Bの本体との無線リンクの接続を解除する(S609)。
【0103】
また、携帯電話機1Bの本体との無線リンクが可能でない場合(S606のYes)、すなわち、携帯電話機1Bの本体と防犯キー34とが相互に無線リンクが張れない遠距離を隔てて隔離された場合等には、警報制御部60は、近隣にある任意の携帯電話機を探してこの携帯電話機との無線リンクの接続を試みる。
【0104】
警報制御部60は、近隣にある携帯電話機を探し、この近隣の携帯電話機との無線リンクが可能か否かを判断する(S610)。この携帯電話機との無線リンクが可能な場合(S610のYes)は、警報制御部60は、この携帯電話機との無線リンクを接続する(S611)。そして、警報制御部60は、この無線リンクを用いて、緊急事態である旨を示す緊急情報を携帯電話機に送信する(S612)。なお、この緊急情報には、携帯電話機1の電話番号(識別番号)、あるいはメールアドレスなどが含まれている。そして、警報制御部60は、緊急情報の送信を終えると、この携帯電話機との無線リンクの接続を解除する(S613)。
【0105】
また、近隣の携帯電話機が見つからなかった場合、及び近隣にある携帯電話機が見つかったがこの携帯電話機との無線リンクが可能でなかった場合(S610のNo)は、警報制御部60は、防犯キー34Bが防犯モードに設定されているか否かを判断する(S614)。防犯モードに設定されている場合(S614のYes)は、警報制御部60は、S606に戻り、S606乃至S614の処理を再び行う。
【0106】
防犯モードに設定されていない場合(S614のNo)、すなわち防犯キー34Bの防犯モードが解除された場合は、警報制御部60は、ブザー発生部61がS604で発生させたブザーを停止させる(S615)。また、警報制御部60は、LED発光部62がS605で発光させたLED34aを消灯により停止させる(S616)。
【0107】
最後に、警報制御部60は、電源をOffにし、防犯処理を終了する(S617)。
【0108】
このようにして、防犯キー34Bが携帯電話機1Bの本体から抜かれた場合に、防犯キー34Bが、緊急事態である旨を周囲に知らせるためのブザー発生処理やLED発光処理を行うとともに、携帯電話機1Bの本体を介して緊急事態である旨の送信処理を行う。
【0109】
次に、携帯電話機1Bにおいて防犯キー34Bが抜かれて防犯機能が起動した際に、携帯電話機1Bの本体が防犯処理を行う手順を、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0110】
まず、主制御部41は、防犯キー34Bが切り離されたか否かを判断する(S701)。切り離された場合(S701のYes)は、主制御部41は、この携帯電話機1Bを防犯モードに設定することにより、防犯機能を起動する(S702)。主制御部41は、近隣の基地局(図示せず)から位置情報を取得する(S703)。また、主制御部41は、S106で取得した位置情報をメールに添付して、防犯情報のメール送信先情報で指定された送信先に送信する(S704)。この際、記憶部42に、緊急時に送信されるメールの内容が予め記憶されていると良い。
【0111】
主制御部41は、携帯電話機1Bの本体が防犯モードに設定されているか否かを判断する(S705)。携帯電話機1Bの本体が防犯モードに設定されている場合(S705のYes)は、主制御部41は、S703に戻り、再びS703乃至S705の処理を行う。携帯電話機1Bの本体が防犯モードに設定されていない場合(S705のNo)、すなわち携帯電話機1Bの本体の防犯モードが解除された場合は、主制御部41は防犯処理を終了する。
【0112】
また、防犯キーが切り離されていない場合(S701のNo)は、主制御部41は、任意の携帯電話機の防犯キーによりS608またはS612にて送信された緊急情報を受信したか否かを判断する(S706)。緊急情報を受信していない場合(S706のNo)は、主制御部41はそのまま待機する。緊急情報を受信した場合(S706のYes)は、主制御部41は、この緊急情報が、所定の防犯キー(例えばこの携帯電話機1Bの防犯キー34B)から送信された緊急情報であるか否かを判断する(S707)。
【0113】
この緊急情報が所定の防犯キーから送信されていない場合(S707のNo)、例えばこの緊急情報が携帯電話機1B以外の他の携帯電話機の防犯ブザーから送信された場合は、主制御部41は、この緊急情報に含まれる電話番号やメールアドレス等の情報により指定された送信先、あるいは予め指定されている所定の送信先(防犯センター等)に送信する(S708)。
【0114】
また、この緊急情報が所定の防犯キーから送信された場合(S708のNo)、例えばこの緊急情報が携帯電話機1Bの防犯キー34Bから送信された場合は、携帯電話機1Bのユーザが緊急事態に見舞われている可能性があるため、主制御部41は、S702からS704の処理を行う。
【0115】
このようにして、防犯キー34Bが抜かれた場合に、携帯電話機1Bの本体が、緊急事態である旨を知らせるためのメール送信処理を行うとともに、防犯キー34Bが、近隣にある任意の携帯電話機に対して緊急情報を送信する送信処理を行う。
【0116】
なお、第3実施形態の携帯電話機1Bでは、防犯キー34Bによりブザー発生処理やLED発光処理が行われたが、防犯機能の起動を外部から隠蔽するために、このブザー発生処理及びLED発光処理(S604、S605、S615、S616の処理)を省略しても良い。
【0117】
また、第3実施形態の携帯電話機1Bでは、防犯キー34Bの携帯電話機1Bに対する着脱により防犯機能の起動・解除を行う例について説明したが、これに限らず、防犯キー34Bと携帯電話機1Bの本体とを予め別個に形成し、防犯キー34Bに起動スイッチを設けることにより、ユーザによるこの起動スイッチの起動に基づいて防犯機能の起動・解除を行っても良い。
【0118】
第3実施形態の携帯電話機1Bによると、この携帯電話機1Bの本体及び防犯キー34Bの各々の防犯処理により、例えばユーザが犯罪等に巻き込まれて犯人に携帯電話機1Bを奪われたり壊されたりする恐れがあった場合においても、携帯電話機1Bの本体が緊急事態である旨をメール送信で報知するとともに、防犯キー34Bが近隣にある任意の携帯電話機に対して無線通信で緊急情報を送信することにより、緊急状態である旨を報知することが可能となる。
【0119】
なお、ステップS608の処理が無線通信手段である。また、ステップS703の処理が取得手段であり、ステップS704の処理が位置情報送信手段であり、ステップS706の処理が受信手段であり、ステップS708の処理が緊急情報送信手段とするのが実施の一例である。
【0120】
本発明に係る携帯電話機1、1A、1Bは、携帯電話機のみでなく、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、その他の情報処理装置にも適用することができる。また、ステップS106、ステップS404、ステップS703において取得する位置情報は近隣の基地局より得る旨を記載したが、これに限定することなく、GPS衛星より取得し、計算された緯度経度などの位置情報であっても良い。
【0121】
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
【0122】
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明に係る携帯電話機の外観図。
【図2】本発明に係る携帯電話機の外観図。
【図3】本発明に係る携帯電話機の外観図。
【図4】本発明に係る携帯電話機の防犯キーの外観図。
【図5】第1実施形態の携帯電話機の機能構成図。
【図6】第1実施形態の携帯電話機が防犯処理を行う手順を示すフローチャート。
【図7】第1実施形態の携帯電話機の防犯キーが防犯処理を行う手順を示すフローチャート。
【図8】第2実施形態の携帯電話機の機能構成図。
【図9】第2実施形態の携帯電話機が防犯処理を行う手順を示すフローチャート。
【図10】第2実施形態の携帯電話機の防犯キーが防犯処理を行う手順を示すフローチャート。
【図11】第3実施形態の携帯電話機の機能構成図。
【図12】第3実施形態の携帯電話機が防犯処理を行う手順を示すフローチャート。
【図13】第3実施形態の携帯電話機の防犯キーが防犯処理を行う手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0124】
1、1A、1B 携帯電話機
21 ヒンジ部
22 第1の筐体
23 第2の筐体
24 操作キー
25 メインディスプレイ
26 マイクロフォン
27 サイドキー
28 スピーカ
29a乃至29d 磁気センサ
30 CCDカメラ
31 サブディスプレイ
33 防犯キーガイド部
34、34A、34B 防犯キー
34a、36 LED
35 バッテリパッグ
41 主制御部
42 記憶部
43 電源回路部
44 操作入力制御部
45 LCD制御部
46 カメラインターフェース
47 画像エンコーダ
48 音声コーディック
49 変復調回路部
50 多重化分離部
51 画像デコーダ
52 無線LANモジュール
53 記録再生部
54 防犯制御部
55、65 バス
56 送受信回路部
57 アンテナ
58 メモリカード
60 警報制御部
61 ブザー発生部
62 LED発光部
63 電源回路部
64 緊急通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、この本体部に着脱可能な防犯キー部とを備えた携帯電話機であって、
前記防犯キー部は、前記本体部から切り離されたと判断された際にブザーを発生するブザー発生手段を有し、
前記本体部は、前記防犯キーが切り離されたと判断された際に位置情報を取得する取得手段、及び、この取得手段により取得された位置情報を送信する送信手段を有することを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
本体部と、この本体部に着脱可能な防犯キー部とを備えた携帯電話機であって、
前記防犯キー部は、前記本体部から切り離されたと判断された際に位置情報を取得する取得手段、及び、前記取得手段により取得された位置情報を送信する送信手段を有し、
前記本体部は、前記防犯キーが切り離されたと判断された際にブザーを発生するブザー発生手段を有することを特徴とする携帯電話機。
【請求項3】
本体部と、この本体部に着脱可能な防犯キー部とを備えた携帯電話機であって、
前記防犯キー部は、前記本体部から切り離されたと判断された際に、緊急事態である旨を示す緊急情報を本体部に対して送信する無線通信手段を有し、
前記本体部は、前記防犯キーが切り離されたと判断された際に位置情報を取得する取得手段、及び、この取得手段により取得された位置情報を送信する位置情報送信手段、及び、前記無線通信手段により送信された緊急情報を受信する受信手段と、この受信手段が受信した緊急情報を送信する緊急情報送信手段を有することを特徴とする携帯電話機。
【請求項4】
本体部と、この本体部に着脱可能な防犯キー部とを備えた携帯電話機であって、
前記防犯キー部は、前記本体部から切り離されたと判断された際に、緊急事態である旨を示す緊急情報を本体部に対して送信する無線通信手段を有し、
前記本体部は、前記防犯キーが切り離されたと判断された際に位置情報を取得する取得手段、及び、前記取得手段により取得された位置情報を送信する位置情報送信手段と
を有することを特徴とする携帯電話機。
【請求項5】
前記本体部は、更に
前記無線通信手段により送信された緊急情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した緊急情報に含まれる情報に基づいて当該緊急情報を送信する緊急情報送信手段と
を有することを特徴とする請求項4に記載の携帯電話機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−172451(P2008−172451A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2824(P2007−2824)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】