説明

新規2,4−ジアニリノピリミジン誘導体、その調製、医薬、医薬組成物としての、特に、IKK阻害剤としてのそれらの使用

本発明は、R2、R3及びR4が1つの水素を表し、及び残りが水素、ハロゲン、アルキル又はアルコキシを表し;R5は、水素又はハロゲンを表し;R1は、水素、シクロアルキル、アルキル、アルケニル又はアルキニル(これらの全てが、場合によって置換される。)を表し;Aは、単結合又は−CH2−CO−NR6−(R6は、R1の値の中から選択される。)を表し;4から8員を有する、Yを含有する環(又は(Y)環)(Yは、炭素架橋を含有することが可能であるO、S、SO、SO2、N−R7((Y)環)、C=O又はこれに対するジオキソラン、CF2、CH−OR8、CH−NR8R9、及びR7は、水素、シクロアルキル、アルキル、CH2−アルケニル又はCH2−アルキニル(これらの全てが、場合によって置換されている。)を表し;R8は、水素、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル(これらの全てが、場合によって置換されている。)を表す、式(I)の生成物に関し、これらの生成物は全て、異性体形態及び塩で存在する。本発明は、医薬としての、特に、IKK阻害剤としての上記誘導体の使用にも関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の生成物
【化1】

(式中、R2、R3及びR4(同一又は別異である。)は、1つがハロゲン原子を表し、及び他の2つ(同一又は別異である。)が、水素原子又はハロゲン原子又はアルキル基又はアルコキシ基を表し、
R5は、水素原子又はハロゲン原子を表し;
R1は、水素原子、シクロアルキル基又はアルキル、アルケニル若しくはアルキニル基を表し、全て、ハロゲン原子、OR8及びNR8R9から選択される1つ又はそれ以上の基(同一又は別異である。)で、場合によって置換されており、R1が表すアルキル基は、炭素原子によって結合され、並びにハロゲン原子及びアルキル又はアルコキシ基から選択される1つ又はそれ以上の基で場合によって置換された5員の飽和又は不飽和複素環基で、場合によってさらに置換されており;
Aが単結合又は基−CH2−CO−NR6−を表し、及びR6(R1と同一又は別異である。)は、R1の値から選択され;
Yを含有する環(又は環(Y))は、4から8員からなり、及び飽和又は部分的に飽和であり、Yは、酸素原子O、1若しくは2個の酸素原子で場合によって酸化された硫黄原子S又はN−R7、C=O若しくは、カルボニル官能基に対する保護基としてのそのジオキソラン、CF2、CH−OR8若しくはCH−NR8R9から選択される基を表し;
Yを含有する環(又は環(Y))は、YがNR7を表す場合には、1から3個の炭素からなる炭素架橋を含有し得ることが理解され、
R7は、水素原子、シクロアルキル基又はアルキル、CH2−アルケニル若しくはCH2−アルキニル基を表し、全て、ナフチル基で、又はハロゲン原子及びヒドロキシル、アルコキシ、フェニル及びヘテロアリール基から選択される1つ若しくはそれ以上の基(同一又は別異であり得る。)で場合によって置換され、R7が表すアルキル基は、ホスホナート基で、場合によってスルホンまで酸化されたアルキルチオ基で、又は場合によって置換されたヘテロシクロアルキル基で、場合によってさらに置換されており、
R8は、水素原子又はハロゲン原子及びヒドロキシル、アルコキシ、NH2、NHアルキル又はN(アルキル)2基から選択される1つ又はそれ以上の基で、それ自体、場合によって置換された、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基を表し、R8が表すアルキル基は、アルキルチオ基で、場合によって置換されたフェニル基で、又は場合によって置換された飽和又は不飽和複素環基で、場合によってさらに置換されており、
NR8R9は、R8及びR9(同一又は別異である。)がR8の値から選択されるか、又はR8及びR9が、これらが結合している窒素原子とともに、O、S、N若しくはNR10から選択される1つ若しくは2つの他の複素原子を場合によって含有し得る環状アミン(このようにして形成された環状アミンは、それ自体、1つ又はそれ以上のアルキル基で場合によって置換されている。)を形成し;
全ての上記複素環、ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリール基は、(別段の記載がなければ)4員から10員からなり、並びに、適切な場合、O、S、N及びNR10から選択される1から3個の複素原子を含有し;
全ての上記ナフチル、フェニル、複素環、ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリール基は、それ自体、ハロゲン原子及びヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、CN、CF3、NH2、NHAlK又はN(AlK)2基から選択される、同一又は別異である1つ又はそれ以上の基で場合によって置換され;
R10は、水素原子又はアルキル基を表す。)
であり、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸との付加塩である、前記式(I)の生成物。
【請求項2】
R2、R3、R4、R5、A及び環(Y)が請求項1に記されている意味を有し、並びにR1が、水素原子を表し、又は1から5個の炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐のアルキル基を表し、あるいは、R1が、それ自体、請求項1に記されているように場合によって置換された、5員の飽和又は不飽和の、好ましくは単環式の複素環で置換されたこのアルキル基を表す、請求項1に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物が、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機又は有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項3】
R2、R3、R4、R5及びAが請求項1に記されている意味を有し、R1が、水素原子を表し、又は1から4個の炭素原子を含有する、場合によって置換された、直鎖若しくは分岐のアルキル基、特にCH3を表し、環(Y)は、YがNR7を表し、R7が、ヒドロキシル、CF3、ホスホナート、スルホン、フェニル及び飽和又は不飽和の単環式又は二環式複素環基から選択される基で置換された、1から6個の炭素原子を含有する直鎖又は分岐のアルキル基を表すものであり、これらのフェニル及び複素環基は、それ自体、請求項1に記されているように、場合によって置換されている、請求項1に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項4】
R2、R3、R4、R5及びAが請求項1に記されている意味を有し、
R1が、1から4個の炭素原子を含有する、直鎖若しくは分岐のアルキル基、及び特にCH3を表し、並びに環(Y)は、YがNR8R9を表し、R8が、水素原子又はCH3を表し、及びR9が、ヒドロキシル、CF3、ホスホナート、スルホン、フェニル及び飽和又は不飽和の単環式又は二環式複素環基から選択される基で置換された、1から6個の炭素原子を含有する直鎖又は分岐のアルキル基を表すものであり、これらのフェニル及び複素環基は、それ自体、請求項1に記されているように、場合によって置換されている、請求項1に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機又は有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項5】
R2、R3及びR4(同一又は別異である。)は、1つがハロゲン原子を表し、及び他の2つ(同一又は別異である。)が、水素原子又はハロゲン原子又はアルキル基を表すものであり、
R5は、水素原子又はハロゲン原子を表し;
R1は、水素原子、シクロアルキル基又はアルキル、アルケニル若しくはアルキニル基を表し、全て、ハロゲン原子、OR8及びNR8R9から選択される、同一又は別異である1つ又はそれ以上の基で場合によって置換されており;
Aが単結合又は基−CH2−CO−NR6−を表し、及びR6(R1と同一又は別異である。)は、R1の値から選択され;
Yを含有する環が、4から8員からなり、及び飽和又は部分的に飽和であり、Yが、酸素原子O、1若しくは2個の酸素原子で場合によって酸化された硫黄原子S又はN−R7、C=O、CF2、CH−OR8若しくはCH−NR8R9から選択される基を表し;
R7は、水素原子又はアルキル、CH2−アルケニル若しくはCH2−アルキニル基を表し、全て、ナフチル基で、又はハロゲン原子及びヒドロキシル、フェニル及びヘテロアリール基から選択される、同一又は別異の1つ又はそれ以上の基で場合によって置換され、これらのナフチル、フェニル及びヘテロアリール基の全てが、それ自体、ハロゲン原子及びヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、CF3、NH2、NHAlK又はN(AlK)2基から選択される、同一又は別異の1つ又はそれ以上の基で場合によって置換されており;
ヘテロアリール基は、5員から10員からなり、並びに、O、S、N及びNR10から選択される1から3個の複素原子を含有し;
R8は、水素原子を表し、又は、ヒドロキシル、アルコキシ、NH2、Nアルキル又はN(アルキル)2基から選択される、1つ又はそれ以上の基で、場合によってそれ自体置換されているアルキル、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル基を表し;
NR8R9は、R8及びR9(同一又は別異である。)がR8の値から選択され、又はR8及びR9は、これらが結合している窒素原子とともに、O、S、N若しくはNR10から選択される1つ若しくは2つの他の複素原子を場合によって含有し得る環状アミンを形成し;
R10が、水素原子又はアルキル基を表す、請求項1に記載の生成物であり、
前記式(I)の生成物が、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項6】
R2、R3及びR4(同一又は別異である。)は、1つがハロゲン原子を表し、及び他の2つ(同一又は別異である。)が、水素原子又はハロゲン原子を表すものであり;
R5が、水素原子又はハロゲン原子を表し;
R1が、水素原子、シクロアルキル基又はアルキル、アルケニル若しくはアルキニル基を表し、全て、ハロゲン原子、OR8及びNR8R9から選択される、同一又は別異である1つ又はそれ以上の基で場合によって置換されており;
Aが単結合又は基−CH2−CO−NR6−を表し、及びR6(R1と同一又は別異である。)は、R1の値から選択され;
Yを含有する環が、4から8員からなり、及び飽和又は部分的に飽和であり、Yが、酸素原子O、1若しくは2個の酸素原子で場合によって酸化された硫黄原子S又はN−R7、C=O、CF2、CH−OR8若しくはCH−NR8R9から選択される基を表し;
R7は、水素原子又はアルキル、CH2−アルケニル若しくはCH2−アルキニル基を表し、全て、ナフチル基で、又はハロゲン原子及びフェニル及びヘテロアリール基から選択される、同一又は別異の1つ又はそれ以上の基で場合によって置換され、これらのナフチル、フェニル及びヘテロアリール基の全てが、それ自体、ハロゲン原子及びヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、CF3、NH2、NHAlK又はN(AlK)2基から選択される、同一又は別異の1つ又はそれ以上の基で場合によって置換されており;
ヘテロアリール基は、5員から10員からなり、並びに、O、S、N及びNR10から選択される1から3個の複素原子を含有し;
R8は、水素原子を表し、又は、ヒドロキシル、アルコキシ、NH2、Nアルキル又はN(アルキル)2基から選択される、1つ又はそれ以上の基で、場合によってそれ自体置換されているアルキル、シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル基を表し;
NR8R9は、R8及びR9(同一又は別異である。)がR8の値から選択され、又はR8及びR9は、これらが結合している窒素原子とともに、O、S、N若しくはNR10から選択される1つ若しくは2つの他の複素原子を場合によって含有し得る環状アミンを形成し;
R10が、水素原子又はアルキル基を表す、請求項1に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項7】
R2、R3及びR4(同一又は別異である。)は、1つがフッ素又は塩素原子を表し、及び他の2つ(同一又は別異である。)が、水素原子又はフッ素若しくは塩素原子を表すものであり;
R5が、水素原子又はフッ素若しくは塩素原子を表し;
R1が、水素原子、フッ素原子、OR8及びNR8R9から選択される、同一又は別異である1つ又はそれ以上の基で場合によって置換された、シクロアルキル基又はアルキル基を表し;
Aが単結合又は基−CH2−CO−NR6−を表し、及びR6が、水素原子又は最大4個の炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐アルキル基を表し;
Yを含有する環が、4から7員からなり、及び飽和又は部分的に飽和であり、Yが、酸素原子O、1若しくは2個の酸素原子で場合によって酸化された硫黄原子S又はN−R7、C=O、CF2、CH−OR8若しくはCH−NR8R9から選択される基を表し;
R7は、水素原子、又はハロゲン原子及びフェニル及びヘテロアリール基から選択される、同一又は別異の1つ又はそれ以上の基で場合によって置換されたアルキル基を表し、フェニル及びヘテロアリール基自体が、ハロゲン原子及びヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、CF3、NH2、NHAlK又はN(AlK)2基から選択される、同一又は別異の1つ又はそれ以上の基で場合によって置換されており;
ヘテロアリール基が、5員から7員からなり、並びに、O、S、N及びNR10から選択される1から3個の複素原子を含有し;
R8が、水素原子、最大4個の炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐のアルキル基又は3員から6員を含有するシクロアルキル基を表し、アルキル及びシクロアルキル基は、それ自体、ヒドロキシル基で場合によって置換されており;
NR8R9は、R8及びR9(同一又は別異である。)がR8の値から選択され、又はR8及びR9は、それらが結合している窒素原子とともに、その第二の原子上においてアルキル基で場合によって置換された、ピロリル、ピペリジル、モルホリニル、ピロリジニル、アゼチジニル及びピペラジニル基から選択される環状アミンを形成する、請求項1から6の何れか一項に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機又は有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項8】
R2、R3及びR4(同一又は別異である。)は、1つがフッ素原子を表し、及び他の2つ(同一又は別異である。)が、水素原子又はフッ素若しくは塩素原子を表すものであり;
R5が、水素原子又は塩素原子を表し;
R1が、水素原子、フッ素原子及びヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ピペリジニル、モルホリニル、アゼチジニル又はピペラジニル基から選択される1つ又はそれ以上の基で場合によって置換された、シクロアルキル基又はアルキル基を表し;
Aが単結合又は基−CH2−CO−NR6−を表し、及びR6が、水素原子又は最大1又は2個の炭素原子を含有するアルキル基を表し;
Yを含有する環が、4から7員からなり、飽和であり、Yが、酸素原子O、1若しくは2個の酸素原子で場合によって酸化された硫黄原子S又はN−R7、CH−NH2、CH−NHAlK又はCH−N(AlK)2から選択される基を表し;
R7は、水素原子、又はハロゲン原子及びヒドロキシル、メトキシ、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、トリフルオロメチル、アミノ、メチルアミノ及びジメチルアミノ基から選択される1つ又はそれ以上の基で、それ自体場合によって置換された、フェニル、ピリジル、チエニル、チアゾリル、ピラジニル、フリル又はイミダゾリル基で場合によって置換されたアルキル基を表す、請求項1から7の何れか一項に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項9】
R2、R3及びR4(同一又は別異である。)は、1つがフッ素原子を表し、並びに他の2つの一方が水素原子を表し、及び他方がフッ素若しくは塩素原子又はメチル基を表すものであり;
R5が、水素原子又は塩素原子を表し;
R1が、水素原子;シクロプロピル基;メチル基;又はフッ素原子若しくはヒドロキシル基若しくはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ若しくはピロリジニル基で場合によって置換された、エチル、プロピル若しくはブチル基を表し;
Aが、単結合、−CH2−CO−NH又は−CH2−CO−NCH3−を表し、並びにYを含有する環が、それ自体アミノで場合によって置換されたシクロヘキシル基;テトラヒドロピラン;ジオキシドチエニル;並びに、ハロゲン原子及びヒドロキシル基、それ自体1つ又はそれ以上のハロゲン原子で場合によって置換されたフェニル基、キノリル基、その窒素原子上で場合によって酸化されたピリジル基、チエニル基、チアゾリル基、ピラジニル基、フリル基及びそれ自体アルキル基で場合によって置換されたイミダゾリル基から選択される1つ又はそれ以上の基で、場合によってそれ自体置換された、メチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、イソペンチル又はエチル基で、それらの窒素原子上において、場合によって置換された、ピロリジニル、ピペリジニル及びアゼピニル基から選択される、請求項1に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項10】
R2、R3及びR4(同一又は別異である。)は、1つがフッ素原子を表し、並びに他の2つは、一方が水素原子を表し、及び他方がフッ素若しくは塩素原子又はメチル基を表すものであり;
R5が、水素原子を表し;
R1が、メチル基;又はアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ若しくはピロリジニル基で場合によって置換されたエチル基を表し;
Aが、単結合を表し、及びYを含有する環がシクロヘキシル基を表し、前記シクロヘキシル基は、1つ又はそれ以上のハロゲン原子、又は、ヒドロキシル;それ自体、ハロゲンで場合によって置換されたフェニル;キノリル;その窒素原子上で場合によって置換されたピリジル;フリル及びそれ自体、アルキルで場合によって置換されたイミダゾリルから選択される基で、それ自体、場合によって置換された、メチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、イソペンチル若しくはエチル基で、その窒素原子上において、場合によって置換された、アミノ又はピペリジニル基で、それ自体、場合によって置換されている、請求項1又は5に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸とのそれらの付加塩である、生成物。
【請求項11】
R2、R3及びR4(同一又は別異である。)は1つがフッ素原子を表し、並びに他の2つはの一方が水素原子を表し、及び他方がフッ素又は塩素原子を表すものであり;
R5が、水素原子又は塩素原子を表し;
R1が、水素原子;シクロプロピル基;メチル基;又はフッ素原子若しくはヒドロキシル基若しくはジアルキルアミノ基で場合によって置換された、エチル、プロピル若しくはブチル基を表し;
Aが、単結合、−CH2−CO−NH−又は−CH2−CO−NCH3−を表し、並びにYを含有する環が、テトラヒドロピラン及びジオキシドチエニル基、並びに、フェニル、ピリジル、チエニル、チアゾリル、ピラジニル、フリル又はイミダゾリル基で、それ自体、場合によって置換された、メチル又はエチル基で、それらの窒素原子上において、場合によって置換された、ピロリジニル、ピペリジニル及びアゼピニル基から選択される、請求項1から10の何れか一項に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項12】
以下の名称:
−2−{4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホニルアミノ}−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)−アセトアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−メチル−N−(1−ピリジン−2−イルメチルピペリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
−N−(2−ジメチルアミノエチル)−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−メチル−N−(1−ピリジル−3−イルメチルピペリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−ピペリジン−4−イル−N−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
−N−(2−アミノエチル)−4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−N−ピペリジン−4−イルベンゼンスルホンアミド塩酸塩
を有する、請求項1から11の何れか一項に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸との付加塩である生成物。
【請求項13】
以下の名称:
−2−{4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルニルアミノ}−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アセトアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−メチル−N−(1−ピリジン−2−イルメチルピペリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
−N−(2−ジメチルアミノエチル)−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−メチル−N−(1−ピリジル−3−イルメチルピペリジン−4−イル)−ベンゼンスルホンアミド
を有する、請求項1から12の何れか一項に記載の式(I)の生成物であり、
前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態並びに前記式(I)の生成物の、無機及び有機酸との付加塩である、生成物。
【請求項14】
他の請求項の何れか一項に記載の、式(I)の生成物を調製するための方法であり、
式(II)の生成物:
(R5は、上記請求項の何れか一項に記載されている意味を有する。)
【化2】

を、式(III)の生成物:
【化3】

(R2、R3及びR4は、上記請求項の何れか一項に記載されている意味を有する。)
と反応させて、式(IV)の生成物
【化4】

(R2、R3、R4及びR5は、上記の意味を有する。)
を取得し、
前記式(IV)の生成物を、式(V)のアニリン:
【化5】

と反応させて、
式(VI)の生成物:
【化6】

(R2、R3、R4及びR5は、上記の意味を有する。)
を取得し、
式(VI)の生成物を、クロロスルホン酸SO2(OH)Clと反応させて、式(VII)の対応する生成物:
【化7】

(R2、R3、R4及びR5は、上記の意味を有する。)
を取得し、式(VII)の前記生成物を、アミン又は式(VIII):
【化8】

(R1’は、R1に対して、上記請求項の何れか一項で記された意味を有し、存在し得る反応性官能基は、場合によって、保護基で保護される。)
と反応させて、式(II)の生成物:
【化9】

(R1’、R2、R3、R4及びR5は、上記の意味を有する。)
を取得し、
式(II)の生成物は式(I)の生成物であり得、式(I)の生成物又はその他の生成物を取得するために、所望であれば、及び必要であれば、任意の順序で、以下の転化反応:
a)対応するスルホキシド又はスルホンへの、アルキルチオ基の酸化のための反応、
b)ヒドロキシル官能基への、アルコキシ官能基の転化のための反応、あるいは、アルコキシ官能基への、ヒドロキシル官能基の転化のための反応、
c)アルコール官能基の、アルデヒド又はケトン官能基への酸化のための反応、
d)保護された反応性官能基が担持し得る保護基の除去のための反応、
e)対応する塩を取得するために、無機又は有機酸で塩を形成するための反応、
f)分割された生成物へ、ラセミ形態を分割するための反応
の1つ又はそれ以上に供され得ることを特徴とし、
このようにして取得された前記式(I)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態である、前記方法。
【請求項15】
Yが、上記請求項の何れか一項に定義されている基NR7を表し、R7がCH2−RZを表し、及びRZが、アルキル、アルケニル又はアルキニル基を表し、全て、ナフチル基で、又は、ハロゲン原子及びフェニル及びヘテロアリール基から選択される、同一又は別異である1つ又はそれ以上の基で、場合によって置換されており、これらのナフチル、フェニル及びヘテロアリール基が全て、ハロゲン原子及びヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、CF3、NH2、NHAlK又はN(AlK)2基から選択される、同一又は別異である1つ又はそれ以上の基で、それら自体置換されている、上記に定義される式(I)の生成物を調製する方法であり、
式(A)の化合物:
【化10】

(R2、R3、R4及びR5は、上記請求項の何れか一項に記されている意味を有し、並びにR1’は、R1に対して上記請求項の何れか一項に記されている意味を有し、存在し得る反応性官能基は、場合によって、保護基で保護されている。)を、カルバマート官能基の脱保護のための反応に供して、式(IX)の生成物:
【化11】

(R1’、R2、R3、R4及びR5は、上記意味を有する。)を取得し、
式(X)のアルデヒド:
RZ’−CHO(X)
(RZ’は、RZに対して上記されている意味を有し、存在し得る反応性官能基は、場合によって、保護基で保護される。)の存在下で、前記式(IX)の生成物を還元的アミノ化条件に供して、式(I2)の生成物:
【化12】

(R1’、R2、R3、R4、R5及びRZ’は、上記意味を有する。)
(前記式(I2)の生成物は、式(I)の生成物であり得、及び、式(I)の生成物又はその他の生成物を取得するために、所望であれば、及び必要であれば、上に定義されている1つ又はそれ以上の転化反応a)からf)に、任意の順序で供され得る。)
を取得することを特徴とし、このようにして得られた前記式(I2)の生成物は、全ての可能なラセミ、鏡像異性及びジアステレオ異性の異性体形態である、方法。
【請求項16】
医薬としての、請求項1から13の何れか一項に記載の式(I)の生成物並びに前記式(I)の生成物の、医薬として許容される無機及び有機酸との付加塩。
【請求項17】
医薬としての、名称が以下のとおり:
−2−{4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホニルアミノ}−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アセトアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−メチル−N−(1−ピリジン−2−イルメチルピペリジン−4−イル)−ベンゼンスルホンアミド
−N−(2−ジメチルアミノエチル)−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−ベンゼンスルホンアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−ベンゼンスルホンアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−メチル−N−(1−ピリジル−3−イルメチルピペリジン−4−イル)−ベンゼンスルホンアミド
−4−[4−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2イルアミノ]−N−ピペリジン−4−イル−N−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
−N−(2−アミノエチル)−4−[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ]−N−ピペリジン−4−イルベンゼンスルホンアミド塩酸塩
である請求項1から16の何れか一項に記載の式(I)の生成物及び、前記式(I)の生成物の、医薬として許容される無機及び有機酸との付加塩。
【請求項18】
請求項16及び17に記載の式(I)の生成物の少なくとも1つ又はこの生成物の医薬として許容される塩若しくはこの生成物のプロドラッグを活性成分として含有し、及び医薬として許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項19】
タンパク質キナーゼIKKの活性の阻害によって、疾病を治療又は予防することが意図された医薬の調製のための、請求項1から13の何れか一項に記載の式(I)の生成物又はこれらの生成物の医薬として許容される塩の使用。
【請求項20】
タンパク質キナーゼが哺乳動物中にある、請求項1から19の何れか一項に記載の使用。
【請求項21】
以下の群:炎症性疾患、糖尿病及び癌から選択される疾病を治療又は予防することが意図された医薬の調製のための、請求項1から13の何れか一項に記載の式(I)の生成物の使用。
【請求項22】
炎症性疾患の治療又は予防が意図された医薬の調製のための、請求項1から13の何れか一項に記載の式(I)の生成物の使用。
【請求項23】
糖尿病の治療又は予防が意図された医薬の調製のための、請求項1から13の何れか一項に記載の式(I)の生成物の使用。
【請求項24】
癌の治療が意図された医薬の調製のための、請求項1から13の何れか一項に記載の式(I)の生成物の使用。
【請求項25】
固形又は液状腫瘍の治療が意図された、請求項20に記載の使用。
【請求項26】
細胞毒製剤に対して耐性のある癌の治療が意図された、請求項24又は25に記載の使用。
【請求項27】
癌の化学療法が意図された医薬の調製のための、請求項1から13の何れか一項に記載の式(I)の生成物の使用。
【請求項28】
単独で、又は組み合わせとして、癌の化学療法が意図された医薬の調製のための、請求項1から13の何れか一項に記載の式(I)の生成物の使用。
【請求項29】
IKK阻害剤としての、請求項1ないし13の何れか一項に記載の式(I)の生成物。

【公表番号】特表2009−501711(P2009−501711A)
【公表日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520910(P2008−520910)
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際出願番号】PCT/FR2006/001619
【国際公開番号】WO2007/006926
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】