説明

時間報知システム

【課題】携帯端末とアタッチメント装置とを用いた利便性の良い時間報知システムの提供。
【解決手段】時間報知システムは、スケジュール管理機能を有する携帯型無線通信機器と、スケジュール管理機能で用いる報知時刻、音声情報、表示情報が入力され、それらの情報から設定データを生成する外部入力装置と、設定データが記憶され、携帯型無線通信機器に着脱自在に装着されるアタッチメント装置とから構成されている。そして、時間報知システムは、設定データを記憶したアタッチメント装置を携帯型無線通信機器に装着した状態で使用される。そのアタッチメント装置が装着された携帯型無線通信機器では、入力された報知時刻となった時に(S320、YES)、音声情報をスピーカから出力し、表示情報を表示パネルに表示する(S330)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話等の携帯端末に形成されたコネクタに着脱自在に接続された接続ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、電話回線への接続、及びインターネットへの接続等の通信機能を有した携帯端末(例えば、携帯電話)に形成されたコネクタに着脱自在に装着可能なアタッチメント装置が知られている。
【0003】
この種のアタッチメント装置として、携帯端末に装着されるだけで(即ち、使用者が携帯端末を操作することなく)、デジタルカメラ等の外部機器で形成されたデータを携帯端末を介して通信可能とするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
つまり、従来のアタッチメント装置では、外部機器で形成されたデータを携帯端末を介して通信する際の利便性を向上させる試みがなされている。
【特許文献1】特開2002−335344号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一般的な携帯端末には、例えば、スケジュール管理機能のように、通信機能の他にも様々な機能が備えられている。しかしながら、これらの機能は、操作に手間が必要であるため、使いこなせれば利用価値が高いものであるにも関わらず、十分に活用されているとは言い難い。
【0006】
そこで、本発明は、携帯端末とアタッチメント装置とを用いて利便性の良い時間報知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の時間報知システムは、報知を行うべき報知時刻を少なくとも含む報知情報が記憶される記憶手段を有した接続ユニットと、接続ユニットが着脱可能に接続される接続手段、時刻を計時する計時手段、接続ユニットが接続された場合、接続ユニットの記憶手段に記憶された報知時刻と計時手段で計時される時刻とを比較し、その比較結果に基づいて報知情報を報知する報知手段、を有した携帯端末とから構成されている。つまり、本発明の時間報知システムでは、接続ユニットが携帯端末に接続されていれば、接続ユニットの記憶手段に記憶された報知時刻となった時に報知情報を報知する。
【0008】
このため、本発明の時間報知システムによれば、接続ユニットを携帯端末の接続手段に接続するだけで、使用者の手を煩わせることなく、携帯端末の機能を利用して報知時刻となったことを使用者に認識させることができ、使い勝手の良い時間報知システムを提供することができる。
【0009】
例えば、本発明の時間報知システムは、役務の提供までに時間を要する商店などで、役務が提供されるまでの待ち時間の情報(即ち、役務の提供が開始される時刻に報知される報知情報)を記憶手段に記憶しておき、その接続ユニットを役務の提供を受ける人(即ち、客)が所有する携帯端末と接続するように用いても良い。このように本発明の時間報知システムを用いれば、役務の提供を受ける客は、待ち時間を有効に利用することができる。
【0010】
また、請求項2に記載のように、本発明の時間報知システムでは、接続ユニット及び携帯端末とは別体に形成され、接続ユニットが接続される携帯端末よりも操作性の良い外部機器で生成された報知情報を取得する情報取得手段を、接続ユニットが備えていても良い。
【0011】
本発明の時間報知システムによれば、外部機器を用いて報知情報を生成可能なため、接続ユニットを小型かつ簡易なものとすることができる。さらに、本発明の時間報知システムによれば、外部機器が携帯端末よりも操作性の良いものであるため、携帯端末を操作するよりも容易に報知情報を生成することができる。
【0012】
例えば、本発明の時間報知システムは、PC等の外部機器を用いて生成された報知情報を複数の接続ユニットに記憶し、それらの接続ユニットを複数の人が、それぞれの携帯端末に接続するようにして用いても良い。このように本発明の時間報知システムを用いれば、複数の人が同一の報知情報を容易に共有することができる。
【0013】
なお、報知情報は、報知時刻となった際に報知される音声の情報を含むもの、または報知時刻となった際に報知される表示の情報を含むものであっても良い。
前者の場合、請求項3に記載の時間報知システムのように、報知手段は、音声によって報知を行うことが望ましい。この場合、音声によって報知されることで、時間報知システムの使用者は、より確実に報知時刻を認識することができる。
【0014】
また、後者の場合、請求項4に記載の時間報知システムのように、報知手段は、表示によって報知を行うことが望ましい。この場合、表示(例えば、文字情報やイラスト等の映像)によって報知されることで、時間報知システムの使用者は、報知内容を明確に認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
〈時間報知システムの全体構成〉
図1(A)、(B)は、本発明が適用された時間報知システムの外観を示す説明図である。
【0016】
時間報知システムは、スケジュール管理機能を含む様々な機能を有する携帯型無線通信機器51と、携帯型無線通信機器51でのスケジュール管理機能を利用する際の各種設定等のデータを生成する外部入力装置100と、外部入力装置100で生成されたデータが記憶され、携帯型無線通信機器51に着脱自在に装着されるアタッチメント装置1とを備えている。
【0017】
外部入力装置100は、少なくとも時刻を含むスケジュール等の設定情報を入力するために操作される入力部101と、入力部101で入力された設定情報から、アタッチメント装置1に記憶する設定データを生成する本体部102と、本体部102で生成された設定データを、転送用端子103(本実施形態では、USB端子とする)を介してアタッチメント装置1に転送するための転送ケーブル104とを備えている。
〈アタッチメント装置の構成〉
ここで、図2、3は、アタッチメント装置1の外観を示す外観図(図2(A)は、正面図、図2(B)は、側面図、図3(A)は、背面図、図3(B)は、上面図、図3(B)は、底面図)である。図4は、アタッチメント装置1の内部構成を示したブロック図である。
【0018】
アタッチメント装置1は、携帯型無線通信機器51を接続するための第一コネクタ11と、外部入力装置100の転送用端子103を接続するための第二コネクタ15と、アタッチメント装置1とは別体に設けられた外部機器との間で近接無線通信を行うための無線処理回路20と、第一コネクタ11が携帯型無線通信機器51に接続されると点灯するLED25と、携帯型無線通信機器51に接続された旨等の各種情報を表示する表示部30と、アタッチメント装置1の各部(無線処理回路20、表示部30等)を制御する制御部35とを備えている。
【0019】
そして、第二コネクタ15は、外部入力装置100の転送用端子103が接続されるUSB端子16と、USB端子16に転送用端子103が装着されたことを検知し、転送用端子103を介して入力される設定データを仲介するUSBインターフェース(I/F)17とを備えており、いわゆるUSBポートとして構成されている。
【0020】
また、第一コネクタ11は、携帯型無線通信機器51に着脱自在に構成され、携帯型無線通信機器51に接続されると通電するように構成されている。
さらに、無線処理回路20は、外部機器から送信される信号を受信するアンテナ21を有している。
【0021】
また、制御部35は、アタッチメント装置1の各部(無線処理回路20、表示部30等)を制御するための制御プログラムが格納されるFLASH ROM36と、データが一時的に格納されるRAM37と、制御プログラムを実行するCPU38とから構成されている。
【0022】
なお、アタッチメント装置1は、第一コネクタ11、第二コネクタ15、無線処理回路20、制御部35がシリアルバス45を介して接続されており、CPU38からの指令に基づき、転送用端子103を介して設定データが転送されるように構成されている。
【0023】
また、アタッチメント装置1には、制御部35を含む装置各部に電力を供給する電源回路40が備えられている。
次に、FLASH ROM36に格納されるプログラムについて説明する。
【0024】
ここで、図5は、アタッチメント装置1に備えられたFLASH ROM36の格納領域を示した模式図である。
まず、FLASH ROM36は、電源が切断されても記憶内容(すなわち、各種プログラム及びデータ)を保持するものであり、記憶内容を書き換え可能な不揮発性メモリからなる。
【0025】
そして、FLASH ROM36は、CPU38がアタッチメント装置1の各部(無線処理回路20、表示部30等)を制御するための制御プログラムが格納されるプログラム格納エリア36αと、外部入力装置100から転送された設定データ、及びCPU38の処理によって生成され、電源が切断されても記憶する必要のあるデータが格納されるデータ格納エリア36βとからなる。
【0026】
そして、プログラム格納エリア36αに格納される制御プログラムには、携帯型無線通信機器51の機種(型式)に応じて、設定データの形式を変換するデータ変換処理を行うためのデータ変換処理プログラム、及び携帯型無線通信機器51との間で、データの通信を行うための通信プログラムが少なくとも含まれている。
【0027】
つまり、アタッチメント装置1は、外部入力装置100で入力された設定データを、転送用端子103を介してFLASH ROM36のデータ格納エリア36βに格納、かつ第一コネクタ11を介して接続された携帯型無線通信機器51と電気信号の授受が可能に構成されている。
〈携帯型無線通信機器の構成〉
ここで、図6は、携帯型無線通信機器51の内部構成を示すブロック図である。
【0028】
携帯型無線通信機器51は、公衆通信回線を介してデータの送受信を実行する通信処理回路55と、アタッチメント装置1を通電可能に接続するための第三コネクタ85と、時刻を計時する計時回路58と、携帯型無線通信機器51の状態等の情報を表示する表示部60と、携帯型無線通信機器51の状態に応じて点灯するLED部65と、音声データを復号または符号化する音声復号符号処理回路70と、携帯型無線通信機器51の各部を制御する制御部80とを備えている。
【0029】
通信処理回路55は、公衆通信回線の通信局から送信されるデータを受信するためのアンテナ56を有している。
そして、表示部60は、画像を表示する表示パネル61と、制御部80からの信号を表示パネル61に表示するための表示信号に変換する表示ドライバ62とを備えている。
【0030】
また、LED部65は、通信処理回路55でデータを受信すると発光するLED66と、制御部80からの信号をLED66を発光させるための発光信号に変換するLEDドライバ67とを備えている。
【0031】
さらに、音声復号符号処理回路70には、音声復号符号処理回路70で符号化される音声を入力するマイク71と、音声復号符号処理回路70で復号された音声を出力するスピーカ72と、当該携帯型無線通信機器51を連続的に振動させるモータ73とが接続されている。
【0032】
また、制御部80は、携帯型無線通信機器51の各部(通信処理回路55、表示部60等)を制御するための制御プログラムが格納されるFLASH ROM81と、データが一時的に格納されるRAM82と、制御プログラムを実行するCPU83とから構成されている。
【0033】
そして、携帯型無線通信機器51は、通信処理回路55、計時回路58、表示部60、LED部65、音声復号符号処理回路70、制御部80がシリアルバス90を介して接続されており、第三コネクタ85を介して、制御部80がアタッチメント装置1を制御可能に構成されている。
【0034】
次に、携帯型無線通信機器51のFLASH ROM81に格納されるプログラムについて説明する。
ここで、図7は、携帯型無線通信機器51に備えられたFLASH ROM81の格納領域を示した模式図である。
【0035】
まず、FLASH ROM81は、電源が切断されても記憶内容(すなわち、各種プログラム及びデータ)を保持するものであり、記憶内容を書き換え可能な不揮発性メモリからなり、CPU83が携帯型無線通信機器51の各部(通信処理回路55、表示部60等)を制御するための制御プログラムが格納されるプログラム格納エリア81αと、第三コネクタ85を介してアタッチメント装置1から入力されるデータ、及びCPU83の処理によって生成され、電源が切断されても記憶しておく必要のあるデータが格納される設定データ格納エリア81βとからなる。
【0036】
そして、プログラム格納エリア81αに格納される制御プログラムには、通信処理回路55、及び音声復号符号処理回路70等を用いて、他の通信装置等と通信を行うための通信プログラム、アタッチメント装置1に入力された設定データを用いて、スケジュール管理を行う報知処理を実行するためのスケジュール報知処理プログラムが少なくとも含まれている。
【0037】
なお、スケジュール報知処理プログラムは、時間報知システムを最初に使用する際に、携帯型無線通信機器51の機種に対応するものを、アタッチメント装置1(もしくは、外部入力装置100)からインストールするようにされている。
【0038】
つまり、携帯型無線通信機器51は、第三コネクタ85を介してアタッチメント装置1を制御可能であり、CPU83が制御プログラムを実行することにより、スケジュール管理機能等の様々な機能を実現可能に構成されている。
【0039】
なお、本実施形態では、携帯型無線通信機器51として、周知の携帯電話を用いることとする。
〈時間報知システムの使用方法〉
次に、時間報知システムとしての外部入力装置100、アタッチメント装置1、携帯型無線通信機器51について説明する。
【0040】
まず、外部入力装置100では、入力部101が操作されることにより、携帯型無線通信機器51に報知させる音声情報(例えば、電子音、音楽、メッセージ等)、携帯型無線通信機器51の表示パネル61に表示させる表示情報(例えば、文字、イラスト等)、音声情報及び表示情報を報知させる報知時刻が設定情報として入力される。
【0041】
なお、本実施形態では、外部入力装置100として、携帯型無線通信機器51(即ち、携帯電話)よりも、操作性の良いパーソナルコンピュータ(PC)を用いることとする。
そして、外部入力装置100では、入力された音声情報、表示情報、報知時刻から、設定データが生成され、その設定データが、転送用端子103を介してアタッチメント装置1に転送される。つまり、設定データは、音声情報をデータ化した音声情報データ、表示情報をデータ化した表示情報データ、報知時刻をデータ化した報知時刻データからなる。
【0042】
なお、本実施形態の時間報知システムでは、設定データが転送された(即ち、FLASH ROM36に格納された)アタッチメント装置1は、携帯型無線通信機器51に装着された状態(即ち、アタッチメント装置1の第一コネクタ11と携帯型無線通信機器51の第三コネクタ85とが接続された状態)で使用される。
【0043】
次に、アタッチメント装置1が携帯型無線通信機器51に装着された状態で実行される設定データ変換処理について説明する。
ここで、図8は、アタッチメント装置1のCPU38が実行するデータ変換処理を示すフローチャートである。
【0044】
このデータ変換処理は、アタッチメント装置1が携帯型無線通信機器51に装着されると起動される。
そして、データ変換処理が起動されると、まず、S210では、当該アタッチメント装置1が装着された携帯型無線通信機器51の機種を判別する機種判別処理を実行する。
【0045】
より具体的に、本実施形態では、携帯型無線通信機器51にインストールされているスケジュール報知処理プログラムの種類を判別することにより、携帯型無線通信機器51の機種を判別し認識する。
【0046】
続くS220では、FLASH ROM36に格納されている設定データの中に含まれる報知時刻データを、S210で認識された携帯型無線通信機器51の機種に応じた形式に変換し、報知時刻データを更新して、FLASH ROM36のデータ格納領域に格納する。
【0047】
また、S230では、FLASH ROM36に格納されている設定データの中に含まれる音声情報データを、S210で認識された携帯型無線通信機器51の機種に応じた形式に変換し、音声情報データを更新して、FLASH ROM36のデータ格納領域に格納する。
【0048】
さらに、S240では、FLASH ROM36に格納されている設定データの中に含まれる表示情報データを、S210で認識された携帯型無線通信機器51の機種に応じた形式に変換し、表示情報データを更新して、FLASH ROM36のデータ格納領域に格納する。
【0049】
つまり、S220からS240では、当該アタッチメント装置1が装着された携帯型無線通信機器51にインストールされているスケジュール報知処理プログラムに対応するように、FLASH ROM36に格納されている設定データの形式を変換する。ただし、予め携帯型無線通信機器51の機種毎に、スケジュール報知処理プログラムの種類(即ち、設定データの種類)が対応付けられており、データ変換処理では、その対応関係に基づいて設定データが変換される。
【0050】
続くS250では、当該アタッチメント装置1が装着された携帯型無線通信機器51のスケジュール報知処理プログラムに対応するように、設定データの形式を変換したことを示す変換終了信号を、携帯型無線通信機器51のCPU83に対して送出する。その後、データ変換処理を終了する。
〈報知処理について〉
次に、アタッチメント装置1が携帯型無線通信機器51に装着された状態で実行されるスケジュール報知処理について説明する。
【0051】
ここで、図9は、携帯型無線通信機器51のCPU83が実行する報知処理の手順を示すフローチャートである。
この報知処理は、アタッチメント装置1のCPU38から変換終了信号が出力されると起動されるものである。
【0052】
そして、スケジュール報知処理が起動されると、まず、S310では、アタッチメント装置1のFLASH ROM81に格納された設定データの中から、報知時刻の最も早い報知時刻データを取得する。
【0053】
続くS320では、計時回路58で計時される時刻と、S310で取得された報知時刻データに示された時刻とが一致するか否かを判定する。そして、判定の結果、一致していないものと判断されると、一致するまで待機し、一致したものと判断されると、S330へと進む。
【0054】
そのS330では、アタッチメント装置1のFLASH ROM81に格納された設定データの中から、音声情報データ及び表示情報データを取得し、音声情報をスピーカ72を介して出力し、表示情報を表示パネル61に表示させる。
【0055】
続くS340では、アタッチメント装置1のFLASH ROM81に格納された全ての設定データを、報知したか否かを判定する。そして、判定の結果、未報知の設定データが存在するものと判断されると、S310へと戻る。
【0056】
また、S340の判定の結果、未報知の設定データが存在しないものと判断されると、スケジュール報知処理を終了する。
〈本実施形態の効果〉
以上説明したように、本実施形態の時間報知システムでは、外部入力装置100で生成された設定データが記憶されたアタッチメント装置1を、携帯型無線通信機器51に装着することにより、携帯型無線通信機器51におけるスケジュール報知処理が自動で実行される。
【0057】
つまり、本実施形態の時間報知システムによれば、外部入力装置100及びアタッチメント装置1を用いることで、携帯型無線通信機器51を操作することなく、携帯型無線通信機器51のスケジュール管理機能を利用することができ、この結果、従来のものに比べて、利便性の良いものとすることができる。
【0058】
特に、本実施形態の時間報知システムによれば、携帯型無線通信機器51よりも操作性の良い外部入力装置100を用いて設定情報を入力することにより、携帯型無線通信機器51の操作に不慣れな人であっても、スケジュール管理機能を手軽に利用することができる。
【0059】
また、本実施形態の時間報知システムによれば、設定情報として音声情報及び表示情報を入力するため、それらの情報を報知内容(即ち、スケジュールの内容)とすることで、報知時刻における報知内容を使用者に明確に認識させることができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
【0060】
具体的に、上記実施形態の時間報知システムでは、入力部101を操作して入力される設定情報として、報知時刻、音声情報、表示情報を入力し、音声と表示とにより携帯型無線通信機器51の使用者に報知しているが、これに限るものではない。例えば、設定情報として報知時刻のみを入力し、報知時刻となった時に、モータ73を駆動し、携帯型無線通信機器51を振動させることで報知しても良い。
【0061】
つまり、設定情報として、少なくとも報知時刻が含まれており、時間報知システムの使用者(即ち、携帯型無線通信機器51の所有者)に報知時刻となったことを認識させるために報知するものであれば良い。
【0062】
また、上記実施形態の時間報知システムでは、外部入力装置100としてパーソナルコンピュータ(PC)を用いているが、これに限るものではなく、専用の入力装置や他の情報端末を入力装置として用いても良い。
【0063】
さらに、本実施形態の時間報知システムでは、携帯型無線通信機器51として携帯電話を用いているが、これに限るものではなく、携帯情報端末(PDA)、PHS、モバイルパソコンを携帯型無線通信機器51として用いても良い。
【0064】
なお、上記実施形態の時間報知システムは、以下に示すように用いても良い。
例えば、役務の提供までに時間を要する商店(具体的には、混雑時の飲食店)等で、店員が外部入力装置100を操作して、役務の提供が開始される時刻(即ち、報知時刻データ)を含む設定データをアタッチメント装置1に記憶させ、そのアタッチメント装置1を役務の提供を受ける人(即ち、客)が所有する携帯型無線通信機器51に装着することで、本実施形態の時間報知システムを用いる。
【0065】
このように時間報知システムを用いれば、客は、役務の提供が開始される時刻になったことを容易に認識することができ、役務が提供されるまでの待ち時間を有効に利用することができる。
【0066】
また、例えば、代表者が設定情報を入力することにより外部入力装置100で生成された設定データを、複数のアタッチメント装置1に記憶し、そのアタッチメント装置1を複数の人がそれぞれの携帯型無線通信機器51に装着することで、本実施形態の時間報知システムを用いる。
【0067】
このように時間報知システムを用いれば、共通の情報を認識する必要のある会議等のスケジュールを複数人が容易に共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】PC及びアタッチメント装置、携帯型無線通信機器からなる時間報知システムの概略を示す説明図である。
【図2】アタッチメント装置の外観を示す正面図及び側面図である。
【図3】アタッチメント装置の外観を示す背面図及び上面図、底面図である。
【図4】アタッチメント装置の簡易構成を示すブロック図である。
【図5】アタッチメント装置に備えられたFLASH ROM格納領域を表す模式図である。
【図6】携帯型無線通信機器の簡易構成を示すブロック図である。
【図7】携帯型無線通信機器に備えられたFLASH ROMの格納領域を表す模式図である。
【図8】アタッチメント装置のCPUが実行するデータ変換処理を示すフローチャートである。
【図9】携帯型無線通信機器のCPUが実行する時刻報知処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1…アタッチメント装置 11…第一コネクタ 15…第二コネクタ 16…USB端子 20…無線処理回路 21…アンテナ 30…表示部 40…電源回路 51…携帯型無線通信機器 55…通信処理回路 56…アンテナ 58…計時回路 60…表示部 61…表示パネル 62…表示ドライバ 65…LED部 67…LEDドライバ 70…音声復号符号処理回路 71…マイク 72…スピーカ 73…モータ 85…第三コネクタ 100…外部入力装置 101…入力部 102…本体部 103…転送用端子 104…転送ケーブル 35、80…制御部 36、81…FLASH ROM 37、82…RAM 38、83…CPU 45、90…シリアルバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
報知を行うべき報知時刻を少なくとも含む報知情報が記憶される記憶手段を有した接続ユニットと、
前記接続ユニットが着脱可能に接続される接続手段、時刻を計時する計時手段、前記接続ユニットが前記接続手段に接続された場合、前記接続ユニットの記憶手段に記憶された報知時刻と前記計時手段で計時される時刻とを比較し、その比較結果に基づいて報知情報を報知する報知手段を有した携帯端末と、
から構成されることを特徴とする時間報知システム。
【請求項2】
前記接続ユニットは、前記接続ユニット及び前記携帯端末とは別体に形成され、前記接続ユニットが接続される携帯端末よりも操作性の良い外部機器で生成された前記報知情報を取得する情報取得手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の時間報知システム。
【請求項3】
前記記憶手段に記憶される報知情報は、前記報知時刻となった際に報知される音声の情報を含むものであり、
前記報知手段は、音声により報知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の時間報知システム。
【請求項4】
前記記憶手段に記憶される報知情報は、前記報知時刻となった際に報知される表示の情報を含むものであり、
前記報知手段は、表示により報知することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の時間報知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−208951(P2007−208951A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−176857(P2006−176857)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【出願人】(399031827)エイディシーテクノロジー株式会社 (163)
【Fターム(参考)】