説明

柵システム

上部横木(102)と下部横木(103)と、1または2箇所の概ね垂直な部分(118)を備える少なくとも1本のワイヤ(101)を含む柵であって、ワイヤは、他端部の位置とは異なる一方の端部の位置から離間した位置に固定される各端部に平行となるように位置づけされ、一方の端部は一方の横木に固定され、他方の端部は同じ横木または他方の横木に固定され、垂直部分の一方の長さ方向、あるいは2本の概ね垂直な部分がある場合にはその両方の垂直部分の長さ方向に沿う位置からずれた位置に締め付け横棒装置を有する締め付け手段からの作用引っ張り力を構成する横棒装置も提供する締め付け設備を有する柵。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柵設備、手すりや階段に沿って配された柵、水泳プールの囲い、およびその他同様の用途に効果的に用いられ得るタイプのシステム、またそのような柵または手すりのシステムまたは設備を組み立てるための部品キットおよびそのような柵または手すりシステムまたは設備を組み立てる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、直立支柱同士の間に延在する1本または複数のワイヤに柵の役割をさせることは周知である。
【0003】
一般的には、そのような水平に延在する1本または複数のワイヤは、階段等の例においては、階段の傾斜に沿うように予定されているが、それにもかかわらず、場合によっては水平方向に対して上り傾斜となるような一番上の手すりとおおよそ平行になるようにも予定されている。
【0004】
従来、多数のワイヤが上下に間隔を置いて配され、その後、各々が直立支柱の間に張り渡されるか、または場合によっては、さらに1本以上の支柱を介して固定支柱からワイヤの他端部の固定支柱に向かって横切るようになっている。
【0005】
各ワイヤ長は、従来、一端でループ状に形成され金属筒となり、その後、固定支柱に固定されたD型コネクタを通り抜けるスエージ加工されたループとともにスエージ加工され、さらにそのワイヤは、反対側の端部で、その端部をループとして、ねじ留め金具の一方の端部に固定される。このとき、ねじ留め金具の反対側の端部もまた、その後、他の固定支柱に固定されたD型コネクタに固定される。
【0006】
ワイヤ柵は、ねじ留め金具等の多数の部品および張力調整器を用いて製造されるので、組立に時間がかかる。また、全ての部品および張力調整器は外見に表れ、ワイヤ端部はループ状にスエージ加工され、ループから尻尾のように突起する剪断端部を有し、この剪断端部は鋭く、危険なぐらいに皮膚や衣類を引っ掛ける。また、切断すべきワイヤ長は、ねじ留め金具の典型的な調整範囲が小さいため(典型的には50mm)、正確な長さに切断されていなければならない。
【0007】
そのような設備またはシステムに付随する深刻な問題は、典型的なバルコニーの手すりの場合には、ワイヤが水平に伸び、それによって、子供が手すりまたは柵によじ登り、乗り越えるためのステップとして役立つことができることである。
【0008】
階段の脇に沿って配される柵の場合、そのように縦方向に延びるワイヤは、たいていは30度程度の傾斜を有しステップとして利用することは困難であるが、ワイヤが突起している場合には、特に垂直に伸びた支柱の上側近辺で利用することができ、その結果、登っている子供の足を適切に支えることができる。
【0009】
ワイヤ張りの基本的な考えは、柵として効果的な部分が垂直または概ね垂直であることにより子供の足取りを支えることを提供するときに起きる問題点を軽減することを目的としているが、これは実用面では多くの問題点を招いている。
【0010】
ある場合においては、ワイヤの各々の引っ張り力を効果的にするために、ねじ留め金具を垂直なワイヤのそれぞれに用いることができる。
【0011】
問題点は、即ち、費用と外見である。
【0012】
柵の高さが1メートルであって、かつその高さの4分の1がループおよびねじ留め金具並びに接続部品を伴う実用的な組立に利用される場合には、ねじ留め金具および接続手段を有するワイヤのスエージ加工された各ループのためのスペースが必用とされる。さらに、典型的なステンレス製のねじ留め金具を実用的に長期間維持するためには、かなり高価なプロセスを必要とする。しかしながら、ステンレス製のねじ留め金具は組立に時間がかかり、恐らくもっとも困ったことに、多数のねじ留め金具および各ねじ留め金具が取り付けられるワイヤのスエージ加工された端部の尻尾部分が外に表れるのでとりわけ好ましくないと考えられるし、また、それらは未加工のワイヤ端部がジョイントから突出するので危険ともなり得る。それらを被覆すると、それ独自でカバーのために十分な高さを必要とするようなカバーを用いることになり、さらに子供が防柵に乗り出してよじ登ることができる高さのステップを用いることとなる。
【0013】
これまでも検討されてきたが実行可能とは思われていなかった他のアプローチとは、第1の横木の開口部を通って第1の固定ポイントからワイヤを通して、この第1のポイントからずれた同じ横木の第2の開口部と連通させて、次にワイヤが下部横木の開口部に向けて垂直に下方へ通過し、その後、横木に沿って、下部横木の長さ方向に沿って間隔を空けて配された他の開口部に送られ、再び開口部から出るように、上部横木および下部横木に対応する開口部を介して一本に繋がったワイヤを通すことである。そのような設備は、固定するねじ留め金具を一つだけ有し、それが一つだけであれば、それほど目障りでもないと思われる。また、ねじ留め金具の引っ張り調整の範囲ではこれは実用的ではない。
【0014】
しかしながら、本明細書における問題点は、実用面で組み合わせるように配置することにより、ワイヤがしっかりと締められるので摩擦がかなり強くなる。その結果、一方の端部の引っ張り力を、間に配されたワイヤ長のはじめから終わりまで均一に伝えることが容易でない。
【0015】
この摩擦力はプーリを用いることにより解放することができるが、そうすることによって、間接的に他の問題点を誘発する。つまり、プーリ自体が高価で、結構なスペースを必要とし、またそれ自体が目ざわりとなったり、あるいは見た目に望ましいと思われる以上に著しく大きくなって人目を遮ってしまう。
【0016】
特許文献1は、一本に繋がったワイヤが、横木同士の間に張り詰めたケーブルを引くことにより、引っ張られることを例示しているが、繋がったワイヤが引っ張られても、横木に対する位置をずらすのは容易ではないかもしれないという難点があることを開示している。
【0017】
特許文献2には、ワイヤが横木に沿って露出するという難点がある。これは審美的に好ましくない結果を招く。さらに、上部横木のワイヤが露出することにより、人の手に不愉快な感触を与えるかもしれない。
【0018】
上記記載の内容は、本発明の開発において、本発明が現在直面している問題点を記載したもので、これまでに検討されたアイデアや発明の目的のいくつかについて述べているが、これらの技術のいずれかが現在用いられていることを示す目的で記載されているわけではなく、形はどうであれ、これらの技術がオーストラリアまたは世界中の他の国々で一般的に既知の技術または一般知識であることを受け入れまたは自認するものである。
【特許文献1】米国特許第6,135,424号
【特許文献2】米国特許第505,781号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の目的は上記の欠点のうちの少なくともいくつかに取り組むことである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の一態様によれば、実質的に垂直のワイヤまたは少なくともほぼ垂直のワイヤ、あるいはそれらに相当するもの、少なくとも、主に、複数の独立したワイヤ長であって、各ワイヤが離間した位置で柵の上部横木または下部横木の一方または両方と直接的または間接的に固定されたそれぞれの端部を備える柵設備または柵システムを有する。
【0021】
一つの態様によれば、ワイヤの両方の足部に同時に引っ張り力を及ぼすように横棒装置を用いる方法を用いて柵の反対側近辺の横棒装置と係合されるようにループを形成することによって、上記システムが達成される。
【0022】
前述の態様によれば、好ましくは、横棒装置、即ちコネクタは、ワイヤの両方の足部が同時にしっかりと締められるように二重引っ張り装置を提供する。
【0023】
他の態様では、各ワイヤの端部は、例えば突出端部のように球根形状をしており、ネジ切りされたシャフトの中央軸から横方向に離れた位置でブラケットと互いにかみ合う下部位置に、ワイヤを上部横木と下部横木との間でしっかりと締めるのに効果的な相互作用を有する締め付け部材で配される。
【0024】
好ましくは、ボルトと貫通可能にねじ留めされるナットが、ボルト自体が下部横木にねじ留めされて固定された位置で引っ張り圧力をかけるために用いられ得る。
【0025】
この設備の利点は、ワイヤのそれぞれの足部を上部横木に対して保持している各々の端部から離間した距離までの距離分(または足部が2本の場合と同様の距離分)だけ離して保持することができる横棒装置のブラケットまたはプレートのいずれかとしての横棒装置と、経済的な装置によって最初に引っ張り力を加える手段と、全く目立たないように用いられ得るように組み込まれ得る装置とを用いることによるものである。引っ張り力調整は、これまでに必要とされていたワイヤ長精度にこれまで以上の柔軟性を与えて、より広い範囲を提供することが容易になる。
【0026】
好ましくは、一本のワイヤ長のそれぞれの端部は、ともに一方の横木と他方の横木の各々と互いにかみ合うように配される。これは、上部横木の下すなわち下部側のスロットを通って、その後、開口部がワイヤが通ることができる形状であって球根状の端部とは交差する位置までずれることによりなされるのが好ましい。
【0027】
そのような形状は鍵穴形状と呼ばれる形状を含み、即ち、2つの繋がった開口部のうち一方が他方より大きく、大きいほうの開口部はワイヤの球根状の端部が通れるが、他方の繋がった開口部はワイヤの球根状の端部が通ることができないように交差する部分に作用すべく選択された小さい直径を有する。球根状の端部、即ちスエージ加工された端部は、一方の側に押されると、横木の下、即ち下部側にしっかりと固定され、より好ましくは、典型的にはゴムまたはプラスチック製のプラグを用いて残りの開口部分を塞ぎ、このプラグは、また、引っ張り力が加えられる前に球根状の端部が解放されることを防止する。
【0028】
広義において、各ワイヤ端部の端部を、D型コネクタ等のコネクタを用いてループ状に横木を通して、または横木に取り付けることによって、上部横木に接続することが可能である。互いに接続すると、その後、各端部は、例えば、鍵穴形状の大きいほうの開口部を通り、鍵穴形状の小さいほうの開口部よりも幅広の「突出部」とも呼ばれ得る、周囲に締め具用はめ輪を備えた球根状の端部を有してもよい。
【0029】
一形態において、本発明は、上部横木と、下部横木、および少なくとも1本の幅狭の細長いバンドであるが一方と他方が平行に位置された2つの概ね垂直な部分にすぎないバンドを含む柵に備わり、この少なくとも1本の幅狭の細長いバンドはそれぞれが2つの端部を有する独立した1本の細長い幅狭のバンドであって、各端部は他方の端部とは異なる位置に配された一方の端部の位置から離間する位置に固定され、一方の端部は直接的または間接的に横木の一方に固定され、他方の端部は同じ横木または他方の横木に固定され、一方の延長方向と一致して、あるいは実質的に2つの垂直方向部分がある場合、その両方の垂直方向部分と一致してずれる位置にある締め付け手段から引っ張り力を及ぼすべく構成された締め付け設備を有する実質的に垂直方向の部分の各々の引っ張り力に作用する手段を有するものであると言える。
【0030】
他の形態において、本発明は、細長い上部部材と、相互かみ合い効果により上部部材と第1の位置で係合し固定される第1の端部を有する1本のワイヤ長と、下部横木に配されこれに接続される引っ張り横棒装置コネクタと交差するワイヤの他の部分と、引っ張り横棒装置コネクタが細長い上部部材から離間する動きによって、横棒装置コネクタと細長い上部部材との間でワイヤのそれぞれの部分の引っ張り力に作用する調整手段とを有する柵に備わるものであると言える。
【0031】
横棒装置がずれを引き起こすのが好ましい。
【0032】
好ましくは、少なくとも1本のワイヤが2箇所の実質的に垂直な部分を有し、その間に、横木の一方に横棒装置を調節可能に取り付ける手段を備える横棒装置と係合するループを含み、また、この1本のワイヤのそれぞれの端部は各々他方の横木に取り付けられている。
【0033】
好ましくは、横棒装置は、同時にしっかりと締められるように構成されたワイヤの両足部に二重引っ張り力を作用するように構成された手段を含む調節手段によって、下部部材に取り付けられている。
【0034】
他の形態では、本発明は、細長い上部部材と、第1の位置で上部部材と係合する第1の端部を有する1本のワイヤ長と、選択された距離分だけ上部部材の長さ方向に沿って第1の位置からずれて配された第2の位置で上部部材と係合するワイヤの第2の端部と、ワイヤ内に形成されて第1の位置と第2の位置の間で引っ張り横棒装置コネクタと相互係合するワイヤ部分となるループと、細長い上部部材から離間する引っ張り横棒装置コネクタの動きによって横棒装置コネクタと細長い上部部材との間のワイヤ部分のそれぞれに引っ張り力を作用すべく配された調整手段とを有する柵に備わるものであるとも言える。
【0035】
好ましくは、引っ張り横棒装置はワイヤ・ループを保持し、ワイヤ・ループのそれぞれの足部は、細長い上部部材に取り付けられた場合に、選択された距離と実質的に同じ距離分だけ、即ち、ワイヤの各端部が離間する距離分だけ離間した横棒装置から出ている。
【0036】
そのような設備によって、ワイヤが細長い上部部材と横棒装置との間でその並びが垂直またはほぼ垂直となる方向に延びるような構成が容易となり、費用を低く抑えて、目立たないようにして、手ごろな価格とする。
【0037】
上部横木と下部横木との間だけに延在する1本のワイヤを想定してもよい。そのような場合、下部横木への接続は、上端部にネジ切りを有する少なくとも一本のシャフトとこれに適合するメスネジ部材がブラケットの締め具合に作用し、さらに上部横木に対して相互接続されたワイヤの端部と作用することにより、上部横木と互いにかみ合うことにより保持される上端部と、それ自体は下部横木に取り付けられたプレート即ちブラケットに形成された相互にかみ合う形状と交差することによって相互にかみ合う下端部とを有する1本またはそれ以上のワイヤによってなされる。
【0038】
ワイヤ端部をシャフトの軸中心の側にずれた位置でブラケットと交差させることで目立たないようにできる。また、ワイヤの端部に突出部を含むという簡単で定着した技術を用いることにより、スペースの確保に効果的な配置もまた可能となる。
【0039】
また、上述のような相互にかみ合う形状を備える上部横木を有することによって、柵全体の外見に非常に凹凸のない形状を提供できる。
【0040】
ワイヤのそれぞれの端部は、例えば突出端部等の球根形状をそれぞれ有しており、繋がった開口部の大きいほうを通って、相互に繋がった開口部の小さいほうに係合された引っ張り力によってかみ合うように配されるのが好ましい。
【0041】
そのような球根形状の端部は、はめ輪によってワイヤの端部の周囲に圧着可能とされるのが好ましい。
【0042】
相互に繋がった開口部は鍵穴形状として従来から周知の形状であり、2つの相互に繋がった開口部のうち一方は他方より直径が小さく、例えば、突出端部のような球根形状は大きいほうの直径を通過するが、小さいほうの直径を通過しない寸法を有するのが好ましい。
【0043】
細長い上部部材、即ち横木は中空であり、好ましくは鍵穴形状の複数の開口部を有し、そのような部材の下部側を通って相互にかみ合う形状を提供するのが好ましい。
【0044】
引っ張り横棒装置コネクタは中央開口部を有する細長い部材で、この開口部をネジ切り部材が通過し、引っ張り横棒装置コネクタに効果的に引っ張り圧力をかけた後にワイヤ・ループに引っ張り力をかけるよう配されたネジ切りされた係合部材で係合されるのが好ましい。
【0045】
コネクタは、その両端部に、ワイヤ・ループが通りぬけるかあるいはワイヤ・ループが入り込んで、そこで相互に係合されるような形状を含むのが好ましい。
【0046】
上部横木を備える設備は、ネジ切り部材の各々がネジ係合される下部横木を含むのが好ましい。
【0047】
下部横木は、ある形態では床またはベースに直接取り付けられるか、またはそれぞれの各端部が直立支柱等に固定されることにより固定されるのが好ましい。この横木は、その後、角度を付けた鋼セクションとして好ましい形状に形成されるが、このセクションにはそれぞれのネジ切りされたシャフトを受け入れるためのネジ切りされた開口部が間隔をあけて事前に開口されている。
【0048】
それぞれの各ワイヤ長の各端部が通過する開口部にカバーが設けられ、各横棒装置コネクタを含む引っ張り設備の上およびその周囲に及ぶ範囲にこのカバーが配されるのが好ましい。この横棒装置のカバーは、引っ張り機構の全てを覆い隠すが、さらに引っ張り力が必要な場合には容易に持ち上げることができる。
【0049】
本発明の利点は、実際に、そのようなカバーを比較的目立たないようにでき、そのため、手すりまたは階段の側面またはその他の用途において完成後の柵の外見に凹凸がない。
【0050】
「ワイヤ」という用語を参照した場合、この用語は広義に解釈されるか、あるいは少なくとも同様の役割を果たすことができる細長い柔軟性のある部材を含むと解釈されるべきである。
【0051】
前後関係が許せば、1本または複数の撚り合わされたワイヤ、プラスチックで被覆されたワイヤ、および鎖でさえ、その広義においては「ワイヤ」という用語を意図する範囲の例示とみなすことができる。
【0052】
好ましい例示が以下に記載されるであろうが、「ワイヤ」はステンレス製の撚り線を複数撚り合わせたワイヤである。
【0053】
本発明の他の形態において、複数の離間した開口部を含む上部横木と、両端部が球根形状をなす少なくとも1本のワイヤ長と、ネジ切りされたシャフトに相互係合されたまたは取り付けられた手段を間隔をあけて取り付けられるように構成された下部横木と、下部横木に相互係合または取り付けられるように構成された複数のネジ切りされたシャフトと、ネジ切りされたシャフトが通れるように構成された開口部を有し、ワイヤに引っ張り力を作用させるべくワイヤと相互係合するように構成された少なくとも一台の引っ張り横棒装置コネクタと、シャフトのネジ切り部分を係合し、コネクタを捕捉するよう作用し、これを介して相互係合されたワイヤに引っ張り力をかけるように構成されたナットまたは他のネジ切り部材とを含む部品キットに備わるものであると言える。
【0054】
本発明の他の形態において、本発明は、上部横木と下部横木との間に垂直またはほぼ垂直なワイヤを備える柵に作用する方法であって、上部横木に対して球根状の端部を備えるワイヤの上端部が相互にかみ合うよう作用するステップと、ネジ切りされたシャフトとネジ切りされたナットを係合させることによって、下部横木に保持される引っ張り横棒装置コネクタにワイヤの下部を相互係合して、ワイヤの引っ張り力に作用するようにナットを締めるステップとを備える方法であると言える。
【0055】
他の形態において、本発明は、細長い幅狭の材料からなる複数の離間したバンドからなり、隣接するバンドは細長い幅狭の材料からなる1本のバンドで形成され、この1本の材料は固定された端部で折り返され、バンドの引っ張り力を調整するように調整可能なスペーサ手段を通って、またはその周囲に延びることを特徴とする調整可能な柵に備わるものと言える。
【0056】
本発明の理解を進めるために、図面の助けを借りて説明されている実施形態を参照しつつ説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0057】
本明細書において、「細長く幅狭のバンド」という用語は、広義において、単撚および多撚ワイヤを含む。「1本を折り返す」という表現は、バンドを折り返した結果実質的に同じ長さの2本の足部ができるが、これらは当然スペーサを通って、またはその周囲に延び、その後横棒装置としての役割を果たし、ずれた配置を提供することにより、特徴的に目立たないようにすることを意味することを意図している。
【0058】
スペーサ、即ち横棒装置は、ある形態ではスペーサ・プレートとして説明されているが、他の形態ではスペーサとして、しっかりと締めて引っ張り力を加えることができるナット等の雌部材を有するネジ切りされたシャフトに対して横方向にずれたワイヤの相互かみ合い位置に作用する引っ張り設備を提供することを目的とするスペーサとして説明されている。これは、非常に経済的であると同時に目立たない引っ張りシステムを提供する。ワイヤ(即ち、広義における細長い幅狭のバンド)は、ねじ切りされたシャフトの軸中央とずれた位置にある少なくとも一つのスペーサと相互にかみ合うようになる。
【0059】
また、開口した開口部は適当なプラグで閉じることができ、ある形態では鍵穴スロットの小さいほう端部位置で球根状の端部を保持し、その一方で引っ張り力が加えられる前にアセンブリを直立させて昆虫が中空の穴に入らないようにすることを提案しており、また、他の形態では単に外見に凹凸がないようにすることを提案している。
【0060】
図1は手すりシステム10を図示する。手すりシステム10は、テラス14等の構造の縁部に取り付けられる。手すりは離間した部材12を含み、これらの部材の間にはモジュール16が取り付けられている。または、モジュール16は支柱部材12と構造14の一部を形成する直立柱15の間に取り付けられる。モジュール16は、上部横木18と下部横木20の形状をとっている。ワイヤのような細長い幅狭の材料からなるバンド22は2つの横木18,20の間に延在する。各バンド22は、独立した1本のワイヤを構成し、その端部は溶接または留め具により横木18,20に固定されている。示された実施形態において、バンドは多数のワイヤからなり、各ワイヤは下部横木20に設けられた開口部42を通り抜けることにより2本のバンドを形成する。横木一式18,20とワイヤ22は取り付けられるべき場所まで運ばれる前に組み立てられていてもよい。さらに、モジュール16は、長さ方向に沿って延びる細長いスロット26を備えるカバー24を含む。スロットによってカバー24は横木18上を摺動することができる。取り付け場所まで運ばれた組み立て前のモジュール16では、カバーは上部横木18に組みつけられてもよく、またはその代わりにその場所から離れてその場で組みつけられてもよい。
【0061】
手すりは、その場で、テラス14の縁部に沿って一定の距離分だけ離間した位置に支柱部材12を取り付けることにより組み立てられる。本実施形態において、下部横木20は、留め具28を用いてテラス14に固定される。支柱部材12は、差込口30の形状をなして連結部に、カバー24の端部内に向けて突起するように設けられる。
【0062】
支柱部材12もまた、支柱部材12の直立柱部36を持ち上げて差込口30を持ち上げる回転プレート34を有するネジ調節器の形状をなすテンション装置32を含む。まず、差込口30は、カバー24を備えるアセンブリがワイヤ22のある程度の緩みを許容するように位置づけされる。テンション装置32は、その後、差込口30を持ち上げるように操作されて、ワイヤ22を引っ張る。同様の支柱部材12がモジュール16の他方の端部に設けられる。しかしながら、図1では、専用のテンション装置38が構造物の直立柱15に固定されている。このテンション装置38は差込口を含み、カバー24と組み立てられ、そのため、差込口40の位置は直立柱16に対して上下に移動可能である。
【0063】
図1では下部横木20がテラス14に直接固定されてもよいのに対して、他の実施形態では、カバー24と同様に下部カバーが設けられてもよく、このカバーは離間して配されたそれぞれの支柱部材12に設けられた下部差込口に固定することができる。
【0064】
図2は、テンション装置44の他の形態を図示する。テンション装置44は変形された支柱部材12’の上端部内に組み込まれる。この支柱部材12’は、ブラケット46を受け入れるための内部開口部43を有する頂部プレート45を有する。ブラケット46はT字型で、そのT字の上部の各端部に差込口部47を有し、またT字の下部はネジ切りされた開口部43に係合または協同すべく受け入れられるように外側にネジ切りされたロッド49の形状をなす。差込口部47はカバー24の端部を受け入れるように構成されている。テンション装置44は、また、上方にブラケット46を動かし、それによって、ワイヤ22を引っ張るような設備によって回転させられ得る高さ調節ナット48を含む。
【0065】
図3は、図1および図2の手すりシステムに用いられる大方の構成要件の万能性を示す。同様の数字は同様の部品を示す。図3の手すりにおいて、離間した支柱部材12’は、図2を参照しつつ説明されるような方法でカバー24を支える。支柱部材12’は、また固定された位置で下部カバー24”を支える。下部カバー24”は上部カバー24と同様の形状をしている。よって、カバー24、24”は対向するスロットを有し、そのスロットにグラス・パネル50が受け入れられ得る。
【0066】
図4は、本発明の他の形態であって、組立前のモジュール16’が2本の支柱部材12”の間に設けられているところを図示する。モジュール16’は2本の直立柱52,54からなり、それらの間にはワイヤ22が延在している。この直立柱52,54は、各々、前述の実施形態と同様に外側カバーによって囲まれた内側横木からなるものでもよい。または、ワイヤ22は直立柱52,54に直接固定されていてもよい。直立柱52は、支柱部材12”の一方にしっかりと固定されていてもよい。直立柱54は、他の支柱部材12”に可動固定されていてもよく、調整装置58がこの直立柱54の対応する支柱部材12”に対する動きを促進し、ワイヤ22の引っ張りを促進するために設けられていてもよい。
【0067】
図5は、手すりシステムがどのようにして階段60に用いられるように構成され得るかを図示している。手すりシステム10は、適当な角度を有する連結部が支柱部材12’と上部カバー24と下部カバー24’の間に設けられることにより階段に適合すべく構成され得る。しかしながら、図6に示されるような他の実施形態において、下部横木20は、階段システムに直接固定されてもよい。
【0068】
図7は、テラス14等の構造物に固定されたフェンス/手すりの他の形態を図示する。この手すりは離間した支柱70からなり、これらの支柱はコネクタ72によって上部横木74に連結されている。下部横木76もまた2本の支柱70の間に延在する。ワイヤ等の細長く幅狭の材料からなる複数のバンド22は2本の横木74,76の間に延在する。2本の隣接するバンド22の各々は、独立した1本のワイヤで形成されて、その頂端部が図10に示されるように固定され、下部横木76の近辺で折り返される。
【0069】
図8および図9は、ワイヤが折り返された構成を図示する。ワイヤ22は、スペーサ・プレート78の周囲に延在する。スペーサ・プレート78は、2本の離間したねじ棒80を用いて下部横木76に調節可能に接続されている。調節ナット82が各ねじ棒80の頂部に設けられている。調節によってワイヤ22の引っ張り力が作用される。よって、ワイヤからなる2本のバンド22は、互いに同程度に調節され得る。
【0070】
スペーサ・プレート78と、ねじ棒80と、調節ナット82とからなる調節機構は、図示されたように半円筒状のカバー・プレート84で覆われていてもよい。カバー・プレート84は離間した穴を有し、これらの穴をワイヤが通り抜ける。さらに、これらの穴を封止するためにパッキングを設け、調節機構内部に水が出てゆくのを防止してもよい。カバー・プレート84は半円筒状である必用はなく、その断面はU字型であってもよい。
【0071】
図8および図9に図示されるように、下部横木76はネジ86または同様の留め具を用いてテラス14のテラス材に直接固定されてもよい。さらに、図8に示されるように、調節ナットとスペーサ・プレート78との間にワッシャー88が配されていてもよい。
【0072】
図7ないし図10の実施形態は上部横木74と下部横木76が固定されているものとして図示されているが、二重調整特徴を前述の実施形態のいずれかに組み込むこともできる。
【0073】
図10は、上部横木74とこれに対するワイヤ22の接続を図示する。上部横木74は、離間させた位置に鍵穴状の開口部90を有するステンレス製のパイプとして設けられている。ワイヤ22の端部には、各々の鍵穴状スロットの大きいほうの部分に受け入れられ得る引っ張り端部が設けられている。引っ張り端部は、一旦鍵穴状のスロット90に挿入されると、鍵穴状のスロット90の狭いほうの部分に保持される。ワイヤ22が外れるのを防止するために鍵穴状のスロット90の大きいほうの部分にプラグを挿入してもよい。
【0074】
図11は、図7ないし図10に記載された実施形態とわずかに異なる形態を図示する。本実施形態において、調節機構には一本のねじ棒80’と調節ナット82’が設けられる。スペーサ・プレート78’は細長い幅狭の構成を有し、その長さは一本のワイヤからなる2本のバンド22の間の距離を設定する。
【0075】
図12は、図7ないし図10に記載の実施形態と異なる形態を図示する。本実施形態において、下部横木76’は直角セクションの形状をしている。この直角セクション76’には2つのガイド92が取り付けられており、その周囲には2本のバンド22を形成するワイヤが伸びている。このワイヤは、図10で図示されたのと同様の方法で、その頂端部が固定されている。また、下部横木76’には引っ張り回転盤94が取り付けられている。この引っ張り回転盤94は、ほぼ直径方向に対向する2つの引っ張り部を有する。ワイヤがこの2つの引っ張り部の間に伸びる。引っ張り回転盤94が回転することにより、ワイヤの緩みを完全に巻き上げて、バンド22の引っ張り力を大きくする。引っ張り回転盤94を選択位置に固定するために固定プレート96を設ける。下部横木76は、テラス14に固定されていてもよい。あるいは、この下部横木はテラスから離間して、2本の隣接する支柱70の間に延在していてもよい。
【0076】
次に他の図面を詳しく参照する。特に図13に図示された他の実施形態を参照するに、上部横木102と下部横木103との間に延在する、典型的には101で示される複数の垂直なワイヤによって設けられた柵100が図示されている。
【0077】
典型的には104で示される複数の支柱が間隔をあけて配されており、各形態では、垂直部分118が互いに同じ距離分だけ離間し、かつ、各端部で支柱から同じ距離分だけ離間して配されるように、複数のワイヤ101が適当な離間距離を有するように選択される。
【0078】
特に他の実施形態に関連してわかるとおり、この他の実施形態により構成された柵の外見は、非常に好ましい外見を提供している。つまり、相互連結部品や引っ張り部品は全く見えず、またカバー105は下部引っ張り部材を被覆するのと同時に、若者がよじ登って柵または防柵100を越えるのを手助けするような実質的に高さのあるステップをそれ自体が提供することはない。
【0079】
本実施形態において、各ワイヤ101は、ループ状をした一本のワイヤ長の足部であって、各ワイヤのそれぞれの端部は上部横木に対して相互にかみ合うような位置に保持されるように位置づけされた、典型的には106で示される圧縮された引っ張り部を有し、下端部において、一本のワイヤ長のループは典型的には107で示される引っ張り横棒装置コネクタと相互にかみ合う。
【0080】
図14において、引っ張り横棒装置コネクタ107は中央開口部108を有し、中央開口部108の反対側の端部であってこの開口部から同じ距離分だけ離間した位置に、一実施形態ではスロット109が配され、他の実施形態ではスロット110が配される。
【0081】
ワイヤ101は、スロット109を通って、その後コネクタ107の下を延び、最終的にスロット110を通って上方に出る。
【0082】
1本のネジ切りされたシャフト109は、それ自体が直角部材112の一方の側面であり、他の側面は113で示される垂直プレートとなるベース・プレート111のネジ切りされた開口部110にネジ係合されて垂直に突出する。
【0083】
モジュラ距離とも呼ばれる離間位置に複数の直立柱シャフト109が配され、コネクタ107を用いて、それぞれのワイヤ101は、図24に特に示されるように、それぞれのワイヤの間またはワイヤの足部の間と同じ距離分だけ離間される。
【0084】
シャフト109のネジ周りにねじ留めされることにより、引っ張り部をねじ留め固定するナット114を使用することによりコネクタ107を引っ張ることができる。
【0085】
ナット114の回転に伴うコネクタ107の回転を止めるために、コネクタ107それぞれが下部横木113の後面に係合する後方へ延びた足部115を含む。
【0086】
本実施形態において、各スロット109および110の内側端部により画定される細長い寸法にワイヤ101の厚みを加えたものは、隣接するネジ切りされたシャフト109の中央軸の中央同士の間の距離の半分に等しくなる。
【0087】
そのような設備は、本実施形態における設備において、ワイヤ101の足部が少なくともこのような方法で下部横木103に接続されるように一定距離分だけ離間するように選択される。
【0088】
この設備の利点は、一般的でない構成要素を用いる必要なく製造することができ、鋼鉄で製造することができ、さらに亜鉛メッキ等による適当なコーティングにより保護することができる。さらに、116で示されるようなカバーを用いることにより、下層材料を保護し、製品の外見を良好に保つことができる。
【0089】
外見を目立たなくするのは、例えば、ネジ切りされたシャフトやナット等の調節可能な引っ張り力適用装置によって作用される引っ張り力をそのようなシャフトの軸中心に横向きに伝えるようにすることによっても可能である。
【0090】
特定の図面では選択された高さを有するシャフト109が図示されているが、この高さは実際には低くすることもできるので、その長さによって、まずは、ナット114がまず最初に109とネジ係合可能な十分な長さが提供され、その後、十分な引っ張り力を作用して、十分な引っ張り力がワイヤ101に作用する前に、ワイヤ101の下面に下部プレート111を係合させることなく、ワイヤ101をある程度まで張る。
【0091】
これは、構成部分を選択する場合に考慮可能な要素であるが、図示された設備を用いて、非常に目立たない設備が作製できることがわかる。
【0092】
図14において、U字型のカバー116であって、このU字型の開口が断面内で最下層にあり、典型的には117で示される複数の開口部が存在し、この開口部を通ってそれぞれのワイヤ101が供給され得、その結果、カバー116は下部横木112を取り囲むように適合し、またこのカバーはその位置で緩く配されるか、または、図示されていないが、恐らく各々の一部が互いに係合するようなテキストネジに例示されるような手段によって所定の位置に固定され得る。
【0093】
各ワイヤ101の上端部が上部横木102と相互にかみ合う方法を説明する。設備においては、各開口部117は、その開口部を球根状の端部が通過するのに十分に大きく、次に適当なのは、この開口部は広いままであってもよいし、または適当な詰め物または図面中では特に示されていないパッキングを詰めてあってもよい。
【0094】
ワイヤ101の各端部は球根形状をしており、スロットまたはその他の適当な形状の開口部と相互かみ合い効果を容易に作用させることができる。
【0095】
「球根状」という用語は、ワイヤの端部の部分またはワイヤの端部に向かって、ワイヤの端部からの部分よりも広い部分があることを意味する。
【0096】
これによって、球根状の部分は、ワイヤの狭い部分と比べて、端部と確実に交差するので、相互かみ合い効果を発揮できる。
【0097】
図21に示される実施形態において、ワイヤ端部119の周囲で引っ張り部120を圧縮している多撚ワイヤが使用されている。
【0098】
この金属製の引っ張り部120は、金属特性を利用して、これを端部119の周囲に保持し、十分に圧縮することにより、設備内で必要とされる引っ張り力が引っ張り部120を端部119の周囲の圧縮位置からずれないようにする。
【0099】
図21に示されるように、引っ張り部を相互かみ合い位置に入れ、かみ合い位置に図示された位置が比較的長時間にわたって安定するように、直径の大きい部分122と直径の小さい部分123とを含む鍵穴状のスロット設備121が設けられる。
【0100】
直径の大きい部分122は、図示されたように、圧縮された形状の引っ張り部120がこの部分を通過することができる寸法であり、幅狭のくびれ124があるが、その離間距離は、球根形状でないワイヤ101が通過するのに必要とされるよりも大きく、当然のことながら、小さい部分123の直径は、引っ張り部がワイヤに取り付けられた端部とともにその直径を通ることができない寸法である。
【0101】
そのような設備は、本実施形態においては中空のチューブである上部横木の下部側面に沿って間を空けて開口部として繰り返し現れ、例えばレーザーカッターによって経済的に適当に切断されたこれらの鍵穴状スロットはワイヤ101の各端部との相互かみ合い固定を提供する。
【0102】
ワイヤ101のそれぞれの端部119の間の距離は、それらが小さいほうの開口部123と適当に位置付けされた相互かみ合い位置にある場合、底部から上部横木にかけてワイヤがそれぞれの位置から実質的に平行に延びるように、ワイヤの厚みを許容しつつ、ワイヤを底部で分離するような距離とも対応するような距離となる。
【0103】
当然のことながら厳密に平行にするにも偶発的な変化があるので、コネクタ107がシャフト109の一方の側または他方の側にわずかに位置がずれるような可能性等の製作公差を許容する。
【0104】
しかしながら、子供用の足がかりを提供せずに、適当な位置に配するのに非常に実際的かつ経済的な方法で非常に目立たない引っ張りシステムを提供することができる実質的に垂直な平行ワイヤを得ることを目的としている。
【0105】
硬い爪部125を底プレート111を通してコンクリート製のフロア126に入れることによって、図16に特に示されるような本実施形態における下部横木112を最も低い位置に固定することができる。
【0106】
他の実施形態において、底プレート111とフロア126との間にはスペーサがあるので、用途によっては、それが適切であるならば、プレート111の下を排水が通れる。
【0107】
本実施形態においては、コンクリート製のフロアに固定されているところが図示されているが、他の実施形態においては、設備は、端部がそれぞれに直立支柱に固定されている。
【0108】
他の実施形態においては、直角部材である下部横木は、ネジ等の相互係合保持部材が後部プレート113を通り抜けて水平材に至るようにして、側部水平材に固定される。
【0109】
他の実施形態において、下部横木112は小梁端部に固定される。
【0110】
図20に特に示されるように、上部横木102は中空の金属部材であり、その長さ方向に継続断面が延び、支柱132の上端部131と相互にかみ合うことでも支持されるコネクタ・ブラケット130と相互係合することによりそれぞれの端部で支持される。
【0111】
本実施形態において、支柱132はブラケット133(図19)によって固定されるので、支柱132の下端部は下部横木112の底プレート111上に据えられ、この後部プレート113にピンで固定される。
【0112】
次に、図22および図23を参照する。
【0113】
この実施形態では、例えば、上部横木が手すりとなるような階段用の柵を提供するために、上部横木と下部横木をそれぞれどのように傾斜させることができるか、および本発明の構成をこの設備に対してどのように適用するのがもっとも適切であるかを図示する。
【0114】
本実施形態におけるワイヤは、典型的には140で示され、典型的には141で示される引っ張り横棒装置コネクタによって保持される。このとき、ワイヤは、その両端部、または自由端部142が上部横木143と相互にかみ合うような関係でループ状に構成される。
【0115】
本実施形態において、144で示される各々の引っ張り端部に引っ張り力を加えることを前提として、中空のチューブである上部横木143の長さ方向に沿って離間するように含まれる鍵穴状のスロットの各々は、鍵穴状のスロットの大きいほうの直径部分が小さいほうの直径を有する部分よりも高位に配置されている。
【0116】
または、上部横木143を支持し、前述の実施形態において説明されたものと実質的に同様の下部引っ張り設備によって加えられる引張り力に反してこの横木を保持する、離間した支柱145を含む。
【0117】
前述の実施形態では、両方の自由端部が上部横木と相互係合する1本のワイヤの2本の足部を含む設備が用いられているが、経済建設技術的には、これは結果的にワイヤと支柱の離間距離となるのでワイヤは偶数となる。
【0118】
しかしながら、これは柵の長さを変更する必要がある点で必ずしも適切な設備とはいえず、いくらかの融通性を提供するために、他のシステムは、球根形状をしたワイヤの上端部が上部横木と相互にかみ合う一方で、球根形状をしたワイヤの下端部もまたコネクタの他のスロットとかみ合うような一本のワイヤとして適切な横棒装置コネクタを含む。
【0119】
第1に、ワイヤ153を捕捉して相互かみ合い係合を提供する相対位置のスロット151および152を含むコネクタ150を有することにより、図32および33に図示されるような形態が達成される。
【0120】
しかしながら、さらに、他のコネクタ154は開口部155を有し、この開口部を通ってシャフト156が延在し、その後ナット157と貫通係合する。
【0121】
このコネクタ154には幅があるので、内縁部158が下部横木160の直立柱側面159に寄りかかる。
【0122】
コネクタ154は、その最も外側の端部161にスロット162を有し、シャフト156の中央軸からの距離、即ちこの実施形態では1本のワイヤ163のワイヤ幅としてモジュラ距離の1と2分の1の距離で画定する。
【0123】
この一本のワイヤ163は、一組の水平柵部分を構成するように設けられ、最下層の同様の端部164はスロット162と相互にかみ合い、上部引っ張り端部165は上述のような鍵穴状のスロット166の小さいほうの直径と相互にかみ合う。
【0124】
ワイヤ151および152の上端部は、170および171で示される端部を引っ張り、中空のチューブ状の上部横木174の下面の開口部の鍵穴形状172および173のそれぞれと相互にかみ合う。
【0125】
シャフト156は、ねじ切りされたシャフトであって、下部プレート175および176と貫通係合する。
【0126】
引っ張り横棒装置コネクタが、ワイヤが効果的に二つ折りにされた1本のワイヤのループの底部と係合するような設備について上記の通り説明してきたが、上端部および下端部の両方に球根状の端部を有して末端部となす1本のワイヤを含む、少なくとも広義において同様の設備を有し、これが、図14および図15に図示されるような水平部を一箇所だけ保持する設備を有するコネクタによって保持されるか、またはワイヤをループ状にする代わりにバランスのとれた設備を有し、かつ各々の端部に球根状の端部を有することにより引っ張り横棒装置コネクタの対向する側面のスロットの下で末端部をなす2本の独立したワイヤを含む設備を有することによっても本発明の利点を達成することができる。
【0127】
図34および図35の第1の実施形態を特に参照すると、下部横木180は、183で底プレート182内に貫通係合するネジ切りされたシャフト181を含む。
【0128】
その後、下部横木は垂直に延在するようにシャフトを支持して、シャフト181を通す開口部185を有するコネクタ・プレート184を支持する。また、最も外側の端部には、ワイヤ187が通過するスロット186が設けられ、外れないように引っ張り端部188を設ける。
【0129】
ワイヤ187の上端部もまた190と同様に引っ張られて、上述の通り鍵穴スロット191を通って相互かみ合い係合により嵌合する。
【0130】
ナットによって引っ張り力が加えられる。
【0131】
開口部の側面は、コネクタ184内のブラケット185とともに、ネジ切りされたシャフト181の長さ方向に沿って自由に摺動するが、ナット192のネジ留めによって押下することによりワイヤ187に引っ張り力を加える場合には、コネクタ・プレート184の傾斜がはなはだしい傾斜となるのを制限するように、大きく開放しないように選択される。
【0132】
本実施形態のコネクタ193が概ね第1の実施形態に図示されたのと同様のものであることを除いて、図28および図29に図示されるような他の実施形態にも同様の状態を適用するが、ただし、本実施形態では2本の垂直なワイヤは独立し、それぞれは194および195で図示される引っ張り部によって下端部でその末端部をなす。
【0133】
しかしながら、同様の設備は、ネジ切りされたシャフト196と、ナット197と、モジュラ距離を画定すると、200および201で示されるワイヤの上端部の離間距離を含むワイヤの残りの距離と合致するようにワイヤ中央198からワイヤ中央199までの離間距離とを含むことを利用する。
【0134】
さて、下部横木202はピン203および204でコンクリート製のフロア205に固定されている。
【0135】
明細書全体では、その説明はネジ切りされたシャフトに関してなされているが、これは、頭部を下部横木の下に配し、横木と最下層のフロアとの間でスペーサとしての役割を果たすボルトであってもよい。
【0136】
また、シャフトを用いると、ネジ切りした最末端部分によってシャフトの性能が向上するという利点を得、それによってネジを締めるための固定形状を提供する。
【0137】
その特徴は、第1の実施形態とその変形に関連して特に上記に説明されている。
【0138】
本明細書での説明は、例えば、ステンレス製であってもその他の自己防衛型の材料であっても、あるいは、例えば、亜鉛メッキ等により適切に被覆されて、部材を経済的に生産し保護する方法と、例えば、ネジ切りしたシャフトおよび従来のナットおよび横棒装置コネクタ等の構成要素を用いて、全く目立たなくする技術を得る方法で達成できる引っ張り手段を適用する方法を提供してきた。本実施形態では、この引っ張り手段は、通常は打ち抜き可能なプレートであり、下部横木を補強および強化し、カバーを支持する側面プレートを下部横木に備えることによりナットが固定される場合には、プレートが捩じれないようにする手段を含む。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施形態による手すりシステムの斜視図である。
【図2】図2は、図1の手すりシステムに用いられ得る他の引っ張り装置の側面図である。
【図3】図3は、図1の手すりシステムの構成要件の他の利用を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の他の好ましい実施形態による手すり/フェンス・システムの側面図である。
【図5】図5は、階段の手すりの側面図である。
【図6】図6は、他の階段の手すりの側面図である。
【図7】図7は、本発明の他の好ましい実施形態による手すり/フェンス・システムの側面図である。
【図8】図8は、図7Bの詳図である。
【図9】図9は、図8のA−A線を通る断面図である。
【図10】図10は、図7Cの詳細図である。
【図11】図11は、図8に示される調整機構と比較される他の形態の調整機構の斜視図である。
【図12】図12Aないし12Cは、調整機構の他の形態を示す図である。
【図13】図13は、他の実施形態による柵の斜視図である。
【図14】図14は、それぞれの引っ張り横棒装置コネクタを露出させるために下部カバーを引き上げて記載した他の実施形態による柵の一部の斜視図である。
【図15】図15は、図13および図14と同様の柵の側面図であり、引っ張り力を加えるコネクタがそれぞれ点線で示されている。
【図16】図16は、引っ張り力を加えるコネクタが、下部横木を貫通係合するネジ切りされたシャフトを係合するナットによって保持されることを示す拡大断面図である。
【図17】図17は、下部引っ張り設備の上を通過する同様の実施形態を断面からみた平面図である。
【図18】図18は、支柱がどのように位置づけられ、下部横木に固定されるかを示した前記他の実施形態に関する側面図である。
【図19】図19は、支柱が下部横木に連結される方法を図示する側面図である。
【図20】図20は、複数の垂直なワイヤの側面図であって、それぞれの実施形態において引っ張られる上端部が上部横木の内部に位置づけされていることを図示する。
【図21】図21は、前記他の実施形態に関する上部横木の内部の図であって、引っ張り端部を有することによりワイヤが上部横木と相互にかみ合い、上部横木の下部壁の鍵穴状のスロットの小さいほうの端部内に配されるようにする方法を全体的に示す。
【図22】図22は、他の第2の実施形態の斜視図であって、階段用の柵が設けられている。
【図23】図23は、階段の手すりに適用された本発明の他の第2の実施形態の側面図であって、引っ張り横棒装置コネクタが各々基礎ボルトとともに点線で示されている。
【図24】図24は、他の第3の実施形態の面内の断面図であり、同様のネジ切りされたボルトから3本のワイヤがかなり特徴的に目立たないように引っ張られた状態で引き下げられるように引っ張り横棒装置コネクタがさらに配されていることを示す。
【図25】図25は、図24に示される前記第3の実施形態の断面内の側面図である。
【図26】図26は、他の第4の実施形態による面内の断面図であり、ワイヤ一本だけと相互にかみ合うような関係にある引っ張り横棒装置コネクタを示す。
【図27】図27は、前記他の第4の実施形態の側面図であり、引っ張り横棒装置コネクタは一本のワイヤ長に引っ張り力を加え、それによって、一箇所の垂直部分を提供し、上端部が前述の実施形態と同様に上部横木と相互にかみ合うことを示す。
【図28】図28は、第5の実施形態の平面図であって、引っ張り横棒装置コネクタは2本の独立したワイヤのそれぞれと相互にかみ合い、各ワイヤは引っ張られた上端部と下端部とを有し、下端部は引っ張り貫通係合部材の側面から離間した位置でコネクタと相互にかみ合い、第1のワイヤの反対側に位置する第2のワイヤ、およびその両方は上部横木と相互にかみ合う関係の各端部を有することを示す。
【図29】図29は、図27に示される他の第5の実施形態の断面の側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部横木と下部横木と、
互いに平行になるように位置された2本以下の概ね垂直な部分を備える少なくとも1本の細長い幅狭のバンドにおいて、この少なくとも1本の細長い幅狭のバンドはそれぞれに2つの端部を有する独立した1本の細長い幅狭のバンドであって、一方の端部の位置から離間する位置に固定された各端部は他方の端部の位置とは異り、一方の端部は1本の横木に直接的または間接的に固定され、他方の端部は同一の横木または他の横木に固定されたバンドと、
一方の垂直部分、または2つの垂直部分がある場合にはその両方の垂直部分の長さ方向からずれた固定手段位置を有する締め付け手段からの引っ張り力を作用させるよう構成された締め付け設備によって、概ね垂直な部分それぞれの引っ張り力を作用させる手段とを備える柵。
【請求項2】
前記ずれは、横棒装置によって発生されることを特徴とする前記請求項に記載の柵。
【請求項3】
少なくとも1本のワイヤが概ね垂直な部分を2箇所だけ有し、その間に横棒装置を横木のうちの1本に調節可能に取り付ける手段によって横棒装置と係合するループを含み、1本のワイヤのそれぞれの端部は各々他方の横木に取り付けられることをさらに特徴とする柵。
【請求項4】
前記横棒装置は、同時に締め付けられるように構成されたワイヤの両方の足部に折り返し引っ張り力を作用するように構成された調節手段によって下部部材に取り付けられることをさらに特徴とする直前の請求項に記載の柵。
【請求項5】
各ワイヤの両端部は球根形状をなし、下部位置で、ワイヤの各部分を、離間した位置または上部横木と下部横木との間でワイヤを締め付けるべく作用するよう配されたネジ切りされたシャフトの中央軸の向かい側の位置に保持する横棒装置と相互係合させることを特徴とする請求項1に記載の柵。
【請求項6】
ナットは、引っ張り応力を概ね垂直の部分の1つまたはそれぞれに加えるのに用いられるべく構成されたボルトに貫通してねじ留めされ、このボルト自体は下端部で下部横木にねじ留めまたは添付することによって固定されることを特徴とする直前の請求項に記載の柵。
【請求項7】
1本のワイヤ長の各端部は、その両方が一方の横木または他方の横木のそれぞれと相互にかみ合うことができるように配されていることをさらに特徴とする前記いずれかの請求項に記載の柵。
【請求項8】
前記ワイヤは上部横木の下部側面のスロットを通って接続され、その後、ワイヤは通過可能であるが球根状の端部は交差する鍵穴形状の開口部の位置までずらされることをさらに特徴とする直前の請求項に記載の柵。
【請求項9】
前記開口部の形状は、一方が他方よりも大きい2つの相互につながった開口部を有し、大きいほうの開口部はワイヤの球根状の端部が通り抜けることができる程度に十分に大きい直径を有し、これにつながる他方の小さい直径の開口部はワイヤの球根状の端部が通過しないことを特徴とする直前の請求項に記載の柵。
【請求項10】
細長い上部部材と、相互かみ合い作用によって上部部材と係合して第1の位置に固定される第1の端部を有する1本のワイヤ長と、下部横木に配されてこれに接続される引っ張り横棒装置コネクタと交差するワイヤの他の部分と、細長い上部部材から離間する引っ張り横棒装置コネクタの動きによって、横棒装置コネクタと細長い上部部材との間のワイヤの各部分で引っ張り力を作用するように配された調整手段とを有する柵。
【請求項11】
細長い上部部材と、第1の位置で上部部材と係合する第1の端部を有する1本のワイヤ長と、第2の位置で上部部材と係合し、選択された距離分だけ上部部材の長さ方向に沿って前記第1の位置からずれるワイヤの第2の端部と、ワイヤ内に形成され、第1の位置と引っ張り横棒装置コネクタと相互係合する第2の位置との間のワイヤ部分となるループと、引っ張り横棒装置コネクタが細長い上部部材から離間する動きによって、横棒装置コネクタと細長い上部部材との間の各ワイヤ部分に引っ張り力を作用させるべく配された調整手段とを有する柵。
【請求項12】
前記引っ張り横棒装置は、ワイヤ・ループの各々の足部が、選択された距離と概ね同じ距離分だけ、即ち、ワイヤの各端部が細長い上部部材に取り付けられた場合に水平に離間する距離分だけ離間した位置にある横棒装置から出るように、ワイヤ・ループを保持することを特徴とする直前の請求項のいずれかに記載の柵。
【請求項13】
1本のワイヤが上部横木と下部横木との間にのみ延在し、下部横木との接続は1本以上のワイヤの上端部がそれぞれ上部横木と相互にかみ合うことにより保持され、ワイヤの下端部はそれぞれ、ネジ切りされた上端部とそれに対応するメスネジ切り部材を有する少なくとも1本のシャフトによって下部横木に取り付けられて横棒装置として働くプレートまたはブラケットの相互かみ合い形状と交差することにより相互にかみ合い、ブラケットの締め付けに作用し、それによってワイヤ端部を上部横木に相互にかみ合わせることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵。
【請求項14】
前記球根状の端部は、前記細長い幅狭のバンドの端部周りで引っ張られるはめ輪となることによって作用することをさらに特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵。
【請求項15】
前記下部横木は、フロアまたはベースに直接取り付けられるか、あるいは、それぞれの各端部が直立支柱等に固定されることにより固定される場合があることをさらに特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵。
【請求項16】
前記横木は傾斜した鋼セクションであり、それぞれのネジ切りされたシャフトを受け入れるためにネジ切りされた開口部が事前に間隔をあけて配されることをさらに特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵。
【請求項17】
カバーは、各々別個のワイヤ長のそれぞれの端部を通す開口部を備え、その結果、前記カバーは各横棒装置コネクタを含む引っ張り設備の上およびその周囲にまで配され得ることをさらに特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵。
【請求項18】
間隔をあけた複数の開口部を含む上部横木と、両端部のそれぞれが球根状をなす1本のワイヤ長と、ネジ切りされたシャフトと相互係合するかこのシャフトに取り付けられた手段を間隔をあけて取り付けられるよう構成された下部横木と、下部横木と相互係合するかこの下部横木に取り付けられるよう構成された複数のネジ切りされたシャフトと、前記ネジ切りされたシャフトが通過するよう構成された開口部を有し、ワイヤと相互係合するよう構成されてワイヤに引っ張り力を作用する少なくとも1つの引っ張り横棒装置コネクタと、シャフトのネジ切りと係合するよう構成されて、コネクタを介して相互係合されたワイヤに引っ張り力を加えるためにコネクタを捕捉するよう作用するナットまたはその他のネジ切り部材とを有する上部横木を含む部品キット。
【請求項19】
上部横木と下部横木との間に少なくとも概ね垂直なワイヤを備える柵に作用する方法であって、球根状の端部を有するワイヤの上端部の上部横木に対する相互固定に作用するステップと、ネジ切りされたシャフトとネジ切りされたナットとを係合した後にナットを締めてワイヤの引っ張り力を作用することにより、下部横木に保持される引っ張り横棒装置コネクタにワイヤの下部を相互係合するステップとを含む方法。
【請求項20】
細長い幅狭の材料からなる複数の離間したバンドを備え、2本の隣接するバンドが1本の細長い幅狭の材料で形成され、前記1本の細長い幅狭の材料は折り返されて、固定端部が柵の一つに固定され、バンドの引っ張り力を調節するために、次の柵に対して調節可能に保持されるスペーサ手段を通ってまたはその周りに延びることを特徴とする調整可能な柵。
【請求項21】
各々が独立して調節可能な複数の折り返された材料を含むことをさらに特徴とする請求項26に記載の調節可能な柵。
【請求項22】
第1の横木と、第2の横木と、前記第1の横木と前記第2の横木との間に延在する細長い幅狭の材料からなるバンドと、
前記第1の横木上に延在するように設けられた細長いカバーとを含むモジュールを含む柵システムであって、
少なくとも横木の1本が少なくとも支柱部材の1本に可動的に取り付けられて、前記横木間の距離を調節することによりバンドの引っ張り力を調節する2本の離間した支柱部材をさらに備える柵システム。
【請求項23】
2本の支柱部材の間に延在する各横木にモジュールが組み合わされることをさらに特徴とする直前の請求項に記載の柵システム。
【請求項24】
前記各横木と組み合わされたモジュールはそれぞれの支柱部材に固定されることをさらに特徴とする1をのぞく直前の請求項に記載の柵システム。
【請求項25】
前記横木は支柱部材に直接接続されていないことを特徴とする直前の請求項22または23に記載の柵システム。
【請求項26】
部品がキットを形成しており、細長い幅狭の材料からなるバンドが一方または両方の横木の周りに巻きつけられる、またはそれを通ることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵システム。
【請求項27】
前記細長い幅狭の材料からなるバンドは、ワイヤ、ワイヤロープ、ケーブル、金属製またはプラスチック製のリボン、コード、ロープまたは鎖の一つから選択されたものであることをさらに特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵システム。
【請求項28】
前記バンドは上部横木および下部横木の長さ方向に沿って互いに同じ幅で離間して配されることをさらに特徴とする直前の請求項に記載の柵システム。
【請求項29】
前記バンドは、各々が同じ距離分だけ隣接する平行なバンドから離間するように配されることをさらに特徴とする直前の請求項に記載の柵システム。
【請求項30】
前記バンドは、適当な柵を提供するために、柵効果が概ね横木の長さ方向に広がるように離間した配置に位置づけされることをさらに特徴とする直前の請求項に記載の柵システム。
【請求項31】
前記各バンドは細長い幅狭の材料からなる独立した1片によって構成されることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵システム。
【請求項32】
前記細長い幅狭の材料からなる独立した1片が2本のバンドを作り上げた場合、各バンドの一方の端部に調節機構が備えられるが、この調節機構は両方のバンドを同時に調節するために設けられることをさらに特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵システム。
【請求項33】
前記各バンドの端部は横木の一本に取り付けられ、バンドの中央領域は調節機構と協同することを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵システム。
【請求項34】
前記下部横木はフロアに係合可能であるか、フロアの一部であることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の柵システム。
【請求項35】
第1の横木と第2の横木に細長い幅狭の材料からなるバンドを事前に組み合わせて、それらの間に延在させることと、
支柱部材を目的の位置に離間させて取り付けることと、
離間した支柱部材の間にモジュールを取り付けることにより、少なくとも一方の横木が少なくとも一方の支柱部材に可動的に取り付けられてバンドの引っ張り力を調節することを含む柵の組立方法。
【請求項36】
第1の横木と、第2の横木と、前記第1の横木と前記第2の横木との間に延在する細長い幅狭の材料からなるバンドを備えるモジュールを含み、2本の離間した支柱部材をさらに含み、少なくとも一方の横木が少なくとも一方の支柱部材に可動的に取り付けられて横木間の距離とバンドの引っ張り力を調節することを含む階段の手すり。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公表番号】特表2008−534827(P2008−534827A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−504572(P2008−504572)
【出願日】平成18年4月4日(2006.4.4)
【国際出願番号】PCT/AU2006/000444
【国際公開番号】WO2006/105591
【国際公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(507329527)
【Fターム(参考)】