説明

機能素子実装モジュール及びその製造方法

【課題】高価な特殊な部材が不要な機能素子モジュール及びその製造方法を提供する。
【解決手段】所定の配線パターンが形成され光機能素子3が実装された基板2上に、液状の封止樹脂8を堰き止めるための突堤部7を光機能素子3の周囲に設け、光機能素子3の光機能部30に対して気体9を吹き付けることによって当該機能部30に対し封止樹脂8の流入を防止しつつ、光機能素子3と突堤部7との間に液状の封止樹脂8を滴下して光機能素子3と突堤部7との間に当該封止樹脂8を充填する。その後、加熱によって封止樹脂8を硬化させる。紫外線硬化型樹脂を用い、紫外線の照射によって当該封止樹脂を硬化させることも可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能素子実装モジュールに関し、特に、受光素子や発光素子等の光機能素子を封止樹脂を用いて基板上に実装する光機能素子実装モジュールの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の光機能素子実装モジュールとしては、例えば中空構造のパッケージを有するものが知られている。
【0003】
図5に示すように、従来の光機能素子実装モジュール100のパッケージ101は、基板102上に枠状のスペーサ103を介して透光性部材104を取り付けて構成されている。そして、このパッケージ101内に光機能素子105を光機能部106を透光性部材104に対向させて配置し、光信号107の送受信を行うようになっている。
【0004】
しかしながら、このような従来技術の場合、例えば波長405nmという短波長の青紫レーザー光を透過させようとすると、透光性部材104として特殊なコーティングを施したガラスを用いなければならず、非常に高価になるという課題がある。
【0005】
さらに、従来技術の場合、ガラス及びコーティング用樹脂を介して光信号のやり取りを行うため、信号が劣化(減衰)するという課題もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような従来の技術の課題を解決するためになされたもので、高価な特殊な部材が不要な機能素子モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、所定の配線パターンが形成された基板と、前記基板上に実装された所定の機能素子とを有し、前記機能素子の機能部が露出した状態で、当該機能素子が封止樹脂によって封止されている機能素子実装モジュールである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記封止樹脂の表面が露出するように構成されているものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2のいずれか1項記載の発明において、前記機能素子の機能部の近傍に封止樹脂を堰き止めるための堰き止め部が設けられているものである。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明において、前記基板上の前記機能素子の近傍に封止樹脂を堰き止めるための突堤部が設けられているものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の発明において、前記機能素子が光機能素子であるものである。
一方、請求項6記載の発明は、所定の配線パターンが形成された基板上に所定の機能素子を実装し、前記機能素子の当該機能部に対し前記封止樹脂の流入を防止しつつ、前記機能素子上に液状の封止樹脂を塗布し、前記液状の封止樹脂を硬化させる工程を有する機能素子実装モジュールの製造方法である。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記機能素子の機能部に対して気体を吹き付けることによって当該機能部に対し前記封止樹脂の流入を防止するものである。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記機能素子の機能部の近傍に前記封止樹脂を堰き止める堰き止め部を設けることによって当該機能部に対し前記封止樹脂の流入を防止するものである。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記堰き止め部を、当該封止樹脂を用いて形成するものである。
請求項10記載の発明は、請求項6乃至9のいずれか1項記載の発明において、前記封止樹脂として熱硬化型樹脂を用い、加熱によって当該封止樹脂を硬化させるものである。
請求項11記載の発明は、請求項6乃至9のいずれか1項記載の発明において、前記封止樹脂として紫外線硬化型樹脂を用い、紫外線の照射によって当該封止樹脂を硬化させるものである。
請求項12記載の発明は、請求項6乃至11のいずれか1項記載の発明において、前記封止樹脂を硬化させた後に前記突堤部を除去する工程を有するものである。
【0008】
本発明に係る機能素子実装モジュールの場合、機能素子の機能部が露出した状態となっているため、特殊なコーティングを施した高価なガラスを用いることなく例えば青紫レーザー光のような短波長の光を劣化させず確実に入出力することができるとともに、放熱性に優れた機能素子実装モジュールを提供することができる。
【0009】
一方、本発明方法によれば、上述した機能素子実装モジュールを極めて簡素な工程で製造することができる。
【0010】
特に、本発明方法において、機能素子の機能部に対して気体を吹き付けることによって当該機能部に対し封止樹脂の流入を防止するようにすれば、堰き止め部を設ける必要がなく簡素な工程で製造することができるというメリットがある。
【0011】
また、機能素子の機能部の近傍に封止樹脂を堰き止める堰き止め部を設けることによって当該機能部に対し封止樹脂の流入を防止するようにすれば、封止樹脂の流れの制御を容易かつ確実に行うことができるというメリットがある。
【0012】
この場合、堰き止め部を当該封止樹脂を用いて形成するようにすれば、堰き止め部と封止樹脂との密着させることができるため、信頼性を向上させることができるというメリットがある。
【0013】
他方、本発明方法において、封止樹脂を硬化させた後に前記突堤部を除去するようにすれば、機能素子実装モジュールの小型化を図ることが可能になる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、特殊なコーティングを施した高価なガラスを用いることなく青紫レーザー光のような短波長の光を劣化させず位相のずれもなく確実に入出力することができる。
また、本発明によれば、放熱性に優れた機能素子実装モジュールを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)〜(d)は、本発明に係る機能素子実装モジュールの例として光機能素子実装モジュールの製造方法の実施の形態を示す断面構成図である。
【0016】
図1(a)に示すように、本実施の形態においては、まず、所定の配線パターン4が形成された基板2上に、受光素子又は発光素子等の光機能部(機能部)30を有する光機能素子(機能素子)3を実装する。
【0017】
本実施の形態では、基板2上の配線パターン4の接続部と光機能素子3の接続部3aとを金線5を用いて電気的に接続し、基板2の裏側の外部接続端子6から引き出すようになっている。
【0018】
そして、基板2上の光機能素子3の周囲の領域(例えば基板2の縁部)に、液状の封止樹脂8を堰き止めるための突堤部7を設ける。
一方、突堤部7の形状は特に限定されることはないが、封止樹脂8を確実に堰き止める観点からは、リング形状(例えば矩形形状)に形成することが好ましい。
なお、突堤部7の高さは、後述する封止樹脂8の硬化後に金線5が封止樹脂8内に完全に埋没するように条件を設定することが好ましい。
【0019】
次に、図1(b)に示すように、光機能素子3の光機能部30に対して例えば上方から気体9を吹き付けるとともに、光機能素子3と突堤部7との間に液状の封止樹脂8を滴下する。
【0020】
本発明の場合、封止樹脂8の種類は特に限定されることはないが、本実施の形態では、製造装置の簡素化の観点から、熱硬化型の樹脂を用いる。
熱硬化型の樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂を好適に用いることができる。
【0021】
さらに、封止樹脂8の粘度は特に限定されることはないが、封止樹脂8の光機能部30への流入を確実に防止する観点からは、210±50Pa・sのものを使用することが好ましい。
【0022】
一方、気体9としては、樹脂表面のゲル化を促進して封止樹脂の濡れ拡がりを阻止する観点から、常温より高い温度に加熱された空気(50〜150℃)を吹き付けるようにすることが好ましい。
【0023】
そして、気体9を吹き付ける時間は、樹脂表面のゲル化によって封止樹脂8の濡れ拡がりが止まる時間以上とすればよい。
また、同様の観点及び硬化時間の短縮の観点から、例えば基板2を載置するステージを加熱することが好ましい。
【0024】
そして、このような光機能素子3の光機能部30への気体9の吹き付けにより、滴下される封止樹脂8の光機能部30への流入が阻止され光機能部30の周囲に留まった状態で、光機能素子3と前記突堤部7との間に封止樹脂8が充填される。
【0025】
さらに、図1(c)に示すように、光機能素子3の光機能部30への気体9の吹き付けを継続しつつ、ヒーター10を用いて封止樹脂8を加熱することにより封止樹脂8を硬化させる。
この硬化工程により、図1(d)に示すように、目的とする光機能素子実装モジュール1を得る。
【0026】
以上述べたように本実施の形態においては、光機能素子3の光機能部30が露出した状態となっているため、特殊なコーティングを施した高価なガラスを用いることなく青紫レーザー光のような短波長の光20を減衰させず確実に入出力することができるとともに、放熱性に優れた光機能素子実装モジュール1を提供することができる。
【0027】
一方、本実施の形態の方法によれば、上述した光機能素子実装モジュール1を極めて簡素な工程で製造することができる。
【0028】
図2(a)〜(d)は、本発明の他の実施の形態を示す断面構成図であり、以下、上記実施の形態と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0029】
本実施の形態は、硬化時間の短縮の観点から、液状の封止樹脂として、紫外線硬化型の封止樹脂8Aを用いるものである。
紫外線硬化型の樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂を好適に用いることができる。
【0030】
さらに、封止樹脂8Aの粘度は特に限定されることはないが、封止樹脂8Aの光機能部30への流入を確実に防止する観点からは、210±50Pa・sのものを使用することが好ましい。
【0031】
本実施の形態においても、図2(b)に示すように、光機能素子3の光機能部30に対して例えば上方から空気等の気体9を吹き付けるとともに、光機能素子3と突堤部7との間に液状の封止樹脂8Aを滴下する。
【0032】
さらに、図2(c)に示すように、光機能素子3の光機能部30への気体9の吹き付けを継続しつつ、封止樹脂8Aに対して所定波長の紫外線11を照射することにより、封止樹脂8Aを硬化させる。
この硬化工程により、図2(d)に示すように、目的とする光機能素子実装モジュール1Aを得る。
【0033】
以上述べたように本実施の形態においても、光機能素子3の光機能部30が露出した状態となっているため、特殊なコーティングを施した高価なガラスを用いることなく青紫レーザー光のような短波長の光20を減衰させず確実に入出力することができるとともに、放熱性に優れた光機能素子実装モジュール1を提供することができる。
【0034】
一方、本実施の形態の方法によれば、上述した光機能素子実装モジュール1Aを極めて簡素な工程で製造することができる。
その他の構成及び作用効果については上述の実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
【0035】
図3(a)〜(d)は、本発明の他の実施の形態を示す断面構成図であり、以下、上記実施の形態と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0036】
図3(a)に示すように、本実施の形態においては、光機能素子3として、光機能部30の近傍に封止樹脂8を堰き止めるための突堤部(堰き止め部)31が設けられているものを用いる。
【0037】
本発明の場合、突堤部31の作成方法は特に限定されることはないが、既存の技術を利用して作成の容易化を図る観点からは、例えばインクジェットの吹き付け塗布後、加熱硬化によって作成することが好ましい。
この場合、堰き止め部と封止樹脂との密着させて信頼性を向上させる観点からは、封止樹脂8と同じ樹脂を用いることが好ましい。
【0038】
本発明の場合、突堤部31の形状は特に限定されることはないが、封止樹脂8の光機能部30への流れ込みを考慮すると、光機能部30の周囲に例えば円形リング形状に形成することが好ましい。
【0039】
そして、同様の観点から、突堤部31の大きさは、光機能素子3の光機能部30の周囲において、直径が0.2〜0.8mmとなるように設定することが好ましい。
さらに、同様の観点から、突堤部31の幅は0.4〜1mm、高さは0.01〜0.3mmに設定することが好ましい。
【0040】
次に、図3(b)に示すように、光機能素子3と突堤部7との間に、液状の例えば熱硬化型の封止樹脂8を滴下する。
これにより、封止樹脂8が、光機能素子3の上面を光機能部30に向って拡がるが、光機能素子3上の突堤部31の段差によって堰き止められ、光機能部30に流入せずに留まった状態で、光機能素子3と前記突堤部7との間に封止樹脂8が充填される。
【0041】
さらに、図3(c)に示すように、この状態で封止樹脂8を加熱して封止樹脂8を硬化させ、これにより、図3(d)に示すように、目的とする光機能素子実装モジュール1Bを得る。
【0042】
以上述べたように本実施の形態においても、光機能素子3の光機能部30が露出した状態となっているため、特殊なコーティングを施した高価なガラスを用いることなく青紫レーザー光のような短波長の光20を減衰させず確実に入出力することができるとともに、放熱性に優れた光機能素子実装モジュール1を提供することができる。
【0043】
一方、本実施の形態の方法によれば、上述した光機能素子実装モジュール1Bを極めて簡素な工程で製造することができる。
その他の構成及び作用効果については上述の実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
【0044】
図4(a)(b)は、本発明の他の実施の形態の要部を示す断面構成図であり、以下、上記実施の形態と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0045】
本実施の形態においては、封止樹脂8を硬化させた後、図4(a)に示すように、突堤部7の内側近傍のスクライブライン12に沿ってダイシングを行い、突堤部7を除去する。これにより、目的とする光機能素子実装モジュール1Cを得る。
【0046】
本実施の形態によれば、上記実施の形態と同様の効果に加えて、突堤部7が除去されていることから、光機能素子実装モジュールの小型化を図ることが可能になる。その他の構成及び作用効果については上述の実施の形態と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
【0047】
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上述の実施の形態においては、突堤部及び堰き止め部をリング形状(環状)に形成したが、液状の封止樹脂を確実に堰き止められる限り、他の形状に形成することも可能である。なお、加熱等の条件によって樹脂の流れが許容できる範囲である場合には、外側の突堤部を設けないことも可能である。
【0048】
また、上述の実施の形態においては、封止樹脂を硬化させる際に気体の吹き付けを継続するようにしたが、本発明はこれに限られず、樹脂表面のゲル化によって封止樹脂の濡れ拡がりが止まった後は、気体の吹き付けを停止することも可能である。
【0049】
さらに、上述の実施の形態においては、硬化させた封止樹脂を露出させておくようにしたが、本発明はこれに限られず、例えば封止樹脂の表面に保護膜を形成したり、板状の保護部材を設けることも可能である。
さらにまた、本発明においては、上述した各実施の形態を任意に組み合わせて構成することができる。
【0050】
加えて、本発明は、光機能素子実装モジュールのみならず、種々のMEMS(Micro Electro Mechanical System)用部品に適用することができるものである。
【実施例】
【0051】
以下、本発明の実施例を比較例とともに説明する。
【0052】
<実施例1>
図1(a)〜(d)に示す方法によってエア(空気)を吹き付けつつ封止樹脂の塗布及び硬化を行った。
この場合、光機能素子としては、直径0.5mmの円形の光機能部を有するものを用い、この光機能素子を温度100℃のステージ上に載置した。
また、封止樹脂としては、エポキシ樹脂を主成分とする熱硬化型樹脂(日本化薬社製 ML2700−PC) 粘度:210±50Pa・s)を用いた。
【0053】
そして、内径が0.51mmのノズルを用い、光機能素子とノズル先端部の距離を1.3mmに設定し、流量470cc/minで、温度50℃(ノズルから1mmの位置の温度)のエアを光機能部に対して15秒間吹き付けた。
【0054】
その結果、光機能素子の光機能部の周囲において封止樹脂のゲル化により濡れ拡がりが阻止され、長径1.4mm、短径0.8mmの楕円形状の所望の開口部が形成された。
【0055】
<実施例2〜3、比較例1〜4>
封止樹脂の光機能部への流入を堰き止める堰き止め部の効果を確認するため、基板上に堰き止め部と突堤部を形成し、封止樹脂の塗布及び硬化を行った。
【0056】
まず、インクジェットプリンタを用い、シリコンウェハ表面に円形リング状の堰き止め部とその外周に矩形リング状の突堤部を形成した後、インクを定着させるため温度125℃で1時間硬化処理を行った。
この場合、堰き止め部の高さは0.1mm未満で、堰き止め部の直径は0.13mm,0.62mm、幅は0.40mm,0.50mm,0.70mmとした。
【0057】
そして、このシリコンウェハをホットプレート(温度80℃)上に載置し、堰き止め部の外周部分に封止樹脂を滴下した。
この場合、封止樹脂としては、ガラスエポキシ樹脂を主成分とする熱硬化型樹脂(日本化薬社製 ML2700−PC) 粘度:210±50Pa・s)を用いた。
【0058】
封止樹脂の滴下後、1時間常温で放置し、さらに温度150℃で1時間硬化処理を行った。
これらのサンプルに対し、NAが0.4以上を満足するか否かによって堰き止め部の効果を評価した。その結果を表に示す。
【0059】
【表1】

【0060】
表1から明らかなように、堰き止め部の幅が0.7mmで、直径が0.62mmの実施例2と、堰き止め部の幅が0.5mmで、直径が0.62mmの実施例3は、封止樹脂が堰き止め部内に流入せず、良好な結果が得られた。
【0061】
一方、堰き止め部の直径が0.13mmと小さい比較例1〜3は、封止樹脂の堰き止め部内への流入が発生した。
【0062】
さらに、堰き止め部の幅が0.40mmと実施例3より小さい比較例4は、封止樹脂の堰き止め部内への部分的流入が発生したため、実用上問題があった。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】(a)〜(d):本発明に係る光機能素子実装モジュールの製造方法の実施の形態を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d):本発明の他の実施の形態を示す断面構成図である。
【図3】(a)〜(d):本発明の他の実施の形態を示す断面構成図である。
【図4】(a)(b):本発明の他の実施の形態の要部を示す断面構成図である。
【図5】従来の光機能素子実装モジュールの断面構成図である。
【符号の説明】
【0064】
1…光機能素子実装モジュール 2…基板 3…光機能素子(機能素子) 4…配線パターン 6…外部接続端子 7…突堤部 8…封止樹脂 9…気体 10…ヒーター 11…紫外線 30…光機能部(機能部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の配線パターンが形成された基板と、
前記基板上に実装された所定の機能素子とを有し、
前記機能素子の機能部が露出した状態で、当該機能素子が封止樹脂によって封止されている機能素子実装モジュール。
【請求項2】
前記封止樹脂の表面が露出するように構成されている請求項1記載の機能素子実装モジュール。
【請求項3】
前記機能素子の機能部の近傍に封止樹脂を堰き止めるための堰き止め部が設けられている請求項1又は2のいずれか1項記載の機能素子実装モジュール。
【請求項4】
前記基板上の前記機能素子の近傍に封止樹脂を堰き止めるための突堤部が設けられている請求項1乃至3のいずれか1項記載の機能素子実装モジュール。
【請求項5】
前記機能素子が光機能素子である請求項1乃至4のいずれか1項記載の機能素子実装モジュール。
【請求項6】
所定の配線パターンが形成された基板上に所定の機能素子を実装し、
前記機能素子の当該機能部に対し前記封止樹脂の流入を防止しつつ、前記機能素子上に液状の封止樹脂を塗布し、
前記液状の封止樹脂を硬化させる工程を有する機能素子実装モジュールの製造方法。
【請求項7】
前記機能素子の機能部に対して気体を吹き付けることによって当該機能部に対し前記封止樹脂の流入を防止する請求項6記載の機能素子実装モジュールの製造方法。
【請求項8】
前記機能素子の機能部の近傍に前記封止樹脂を堰き止める堰き止め部を設けることによって当該機能部に対し前記封止樹脂の流入を防止する請求項6記載の機能素子実装モジュールの製造方法。
【請求項9】
前記堰き止め部を、当該封止樹脂を用いて形成する請求項8記載の機能素子実装モジュールの製造方法。
【請求項10】
前記封止樹脂として熱硬化型樹脂を用い、加熱によって当該封止樹脂を硬化させる請求項6乃至9のいずれか1項記載の機能素子実装モジュールの製造方法。
【請求項11】
前記封止樹脂として紫外線硬化型樹脂を用い、紫外線の照射によって当該封止樹脂を硬化させる請求項6乃至9のいずれか1項記載の機能素子実装モジュールの製造方法。
【請求項12】
前記封止樹脂を硬化させた後に前記突堤部を除去する工程を有する請求項6乃至11のいずれか1項記載の機能素子実装モジュールの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−332421(P2006−332421A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−155364(P2005−155364)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(000108410)ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 (595)
【Fターム(参考)】