説明

点字検査装置

【課題】商品パッケージや透明シートなどに付された点字を正確に検査することが可能な点字検査装置を提供する。
【解決手段】被検査物の点字部分Cにのみ、紫外線を受けて発光する透明蛍光インキが付され、紫外線照射器4を用いて紫外線を被検査物に照射して被検査物の点字部分Cの透明蛍光インキを発光させた状態で、被検査物を撮像カメラ3により撮像する。撮像したビデオ信号を2値化処理手段が2値化処理して2値化信号を生成し、点字認識手段が2値化された2値化信号から被検査物上の点字Bの特徴部分を抽出し、特徴部分の特徴量に基づき点字を認識し、認識した認識結果を判定表示部8に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品のパッケージ、透明点字シートなどに付された点字を検査する点字検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
薬などの商品のパッケージなどには、盲人のために、その名称や内容を示す点字が表示される場合がある。商品パッケージなどに付される点字は、通常、エンボス加工或いは印刷により、直接商品パッケージ上に形成され、或いは透明シート上にエンボス或いは印刷によって点字を付し、その透明点字シートを商品パッケージ上に貼着している。
【0003】
点字のエンボス加工は、点字凸版を形成した版胴と圧胴を回転可能に圧接して配置し、その間に、パッケージの素材或いは点字を付す透明粘着シートなどを通して、素材シート上に点字用のエンボス(点)を形成する。また、点字を印刷する場合は、パッケージ或いは点字用透明シートの印刷面に、UV硬化樹脂を用いてスクリーン印刷を行い、印刷後に紫外線を印刷面に照射して、印刷された点字部分を凸状に硬化させ、点字用の点を形成している。
【0004】
ところで、薬品などの商品パッケージに付される点字は、薬品などの製品の包装工程において付されるが、包装工程に携わる作業者にとって、点字を理解できる場合は少ない。このため、製品の包装工程などにおいて、製品に付された点字が正しいものであるか否かの検査は、検査装置により行なう必要がある。
【0005】
そこで、従来、下記特許文献1において、点字を撮像するCCDカメラと、CCDカメラから出力された画像信号を入力して画像処理し、その画像処理データに基づき、点字の有無を検査する画像処理部を備えた点字検査装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−99900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この従来の点字検査装置は、点字の印刷面に対し照明光を所定の傾斜角度をもって入射させ、その点字印刷面から正反射する光の光軸上にCCDカメラを配置し、これにより、CCDカメラの撮像画像上で、点字部分にハレーションを生じさせ、点字を明確に撮像しようとするものである。
【0008】
しかし、薬品などの製品のパッケージなどに付される点字は、通常、パッケージなどの印刷部分の色や模様の意匠性を阻害しないようにするために、透明インキで凸状に印刷され、或いはパッケージ自体に、エンボス加工によって点字を凸状に形成される。そして、その凸部の高さは0.3mm前後と非常に低いものである。
【0009】
このため、この種の点字検査装置は、斜めから照明を当てながら、点字をCCDカメラで撮像して、点字部分においてハレーションを起こさせたとしても、点字部分が透明であること、及び商品パッケージの表面に模様や色彩が付されて点字部分にその模様や色彩が影響することによって、点字部分を正確に撮像することができない場合があり、点字の正確な検査ができにくいという課題があった。
【0010】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、商品パッケージや透明シートなどに付された点字を正確に検査することが可能な点字検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る点字検査装置は、点字を付した被検査物を、固体撮像素子を用いた撮像カメラにより撮像し、撮像した画像データを画像処理して点字を検査する点字検査装置において、
該被検査物に紫外線を照射する紫外線照射器と、該撮像カメラから出力されたビデオ信号を入力し該ビデオ信号に対し閾値を設定して2値化信号を生成する2値化処理手段と、2値化された2値化信号から点字の特徴部分を抽出し、特徴部分の特徴量に基づき該点字を認識する点字認識手段と、を備え、
該被検査物の点字部分にのみ、紫外線を受けて発光する透明蛍光インキが付され、該紫外線照射器を用いて紫外線を該被検査物に照射して該被検査物の点字部分の透明蛍光インキを発光させた状態で、該被検査物を該撮像カメラにより撮像し、撮像したビデオ信号を該2値化処理手段が2値化処理して2値化信号を生成し、該点字認識手段が2値化された2値化信号から該被検査物上の点字の特徴部分を抽出し、特徴部分の特徴量に基づき該点字を認識し、認識した認識結果を表示部に表示することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、点字部分のみを発光させた状態で、撮像カメラにより被検査物を撮像するため、点字部分を常に安定して明確に撮影することができ、これにより、商品パッケージの表面に付された模様や色彩に係らず、点字部分を正確に撮像して、点字を正確に安定して認識し検査することができる。また、点字部分に付した透明蛍光インキは透明であり、被検査物が点字用透明シートであっても透明性を阻害せずに適用することができ、また商品パッケージに点字を付した場合であっても、パッケージの模様や色彩に影響を与えることはない。
【0013】
請求項2の発明は、上記請求項1の点字検査装置において、上記点字認識手段が認識した点字が予め記憶された点字か否かを判定する点字判定手段が設けられ、該点字判定手段の判定結果が上記表示部に表示されることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、各種商品の製造ラインの包装工程などにおいて、点字シートを貼着する場合、或いは予め点字を付した商品パッケージに商品を入れて包装する場合、その点字シートまたは商品パッケージの点字が正しいものであるか否かを正確に検査することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の点字検査装置によれば、商品パッケージや透明シートなどに付された点字の良否を、正確に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態を示す点字検査装置の構成図である。
【図2】点字部分Cに透明蛍光インキ層Dを付した状態を示す断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は点字検査装置の構成図を示している。点字検査装置は、概略的には、検出部1と判定処理部2からなり、検出部1において、点字Bを付した被検査物Aを紫外線照射器4により照明した状態で、固体撮像素子を用いた撮像カメラ3により被検査物Aを撮像し、判定処理部2において、撮像した画像データを画像処理して被検査物Aの点字Bの良否を検査するように構成される。
【0018】
検出部1の撮像カメラ3には、CCD、CMOSなどの固体撮像素子を用いた二次元固定カメラが使用され、撮像カメラ3は、被検査物Aである点字Bを撮像し、二次元画像として処理し、そのビデオ信号を出力する。撮像カメラ3は被検査物Aを所定の大きさ、正確な上下姿勢で撮像可能な検査位置に、固定して設置される。
【0019】
さらに、検出部1には、被検査物Aである点字Bを照明する照明器具として、紫外線を照射する紫外線照射器4が設置される。紫外線照射器4は蛍光管などを用いて紫外線を放射するもので、例えば青紫色のガラス管を有する蛍光管では、波長400nm以上の可視光線をカットし、約350〜380nm程度の波長を有する紫外線を、被検査物Aの点字Bに照射するように設置される。
【0020】
一方、被検査物Aの点字Bは、商品パッケージに直接付された点字、或いは商品パッケージなどに貼着するために透明シートに付された点字であり、商品パッケージや透明シートなどに付される点字は、エンボス加工或いは印刷により形成される。
【0021】
点字は、図1に示すように、縦3点、横2点の6つの点(点字部分C)の組み合わせから構成され、かな50音、アルファベット、数字などの文字を表している。その点字部分Cの直径は1.2mm〜1.6mm、その高さは0.2mm〜0.7mmである。また、各点字部分Cの横点間は2.0mm〜2.5mm、縦点間は2.1mm〜2.5mmとなっており、各点字の升目、行間も各々所定の範囲で決められている。
【0022】
点字のエンボス加工は、点字凸版を形成した版胴と圧胴を回転可能に圧接して配置し、その間に、パッケージの素材或いは点字を付す透明粘着シートなどを通して、素材シート上に点字用のエンボス(点)を形成する。また、点字を印刷する場合は、パッケージ或いは点字用透明シートの印刷面に、UV硬化樹脂を用いてスクリーン印刷を行い、印刷後に紫外線を印刷面に照射して、印刷された点字部分を凸状に硬化させ、点字用の点を形成する。
【0023】
さらに、このような点字Bの各点字部分Cには、紫外線を受けて発光する透明蛍光インキが塗布され、図2に示すように、透明蛍光インキ層Dが点字部分C上に形成される。透明蛍光インキには、蛍光物質として、例えば、ユウロピウムをドープさせたフッ化ホウ素酸ストロンチウム、或いは、鉛をドープさせたケイ化バリウムが添加される。前者の蛍光物質はピーク波長368〜371nmの紫外線蛍光特性を有し、後者の蛍光物質はピーク波長350〜353nmの紫外線蛍光特性を有し、何れの蛍光物質も、波長400nm以下の紫外線を受けて発光する。
【0024】
図2に示すように、点字Bの各点字部分C上にのみに、透明蛍光インキが付着されるところ、例えば、透明蛍光インキは、スタンプ式、塗布式、インキジェット式などの方法を用いて、各点字部分Cに付けることができる。また、点字を、UV硬化樹脂を用いてスクリーン印刷する場合、UV硬化樹脂に透明蛍光インキを添加して、点字Bの各点字部分Cに透明蛍光インキを付すことも可能である。さらに、高温で溶融するホットメルト樹脂を用いて、塗装ガンにより点字部分を形成することができ、この場合、ホットメルト樹脂に透明蛍光インキを添加して、点字Bの各点字部分Cに透明蛍光インキを付すことができる。
【0025】
点字検査装置の判定処理部2は、ビデオ信号を取り込み、画像処理を行うことが可能なマイクロコンピュータを基本部分として構成される。判定処理部2は、図1に示すように、撮像カメラ3から画像信号であるビデオ信号を取り込み、画像処理を行う画像処理部5、点字の良否を判定する点字判定部6、及び画像処理部5の画像処理動作と点字判定部6の判定動作を制御する制御処理部7とを備えて構成される。
【0026】
画像処理部5は、撮像カメラ3から出力されたビデオ信号を入力し、ビデオ信号に対し閾値を設定して、2値化信号を生成する上記2値化処理手段、及び2値化された2値化信号から点字の特徴部分を抽出し、特徴部分の特徴量に基づき点字を認識する上記点字認識手段となる部分である。
【0027】
画像処理部5は、前処理部として、A/D変換器、ノイズ除去部などを備え、撮像カメラ3から送られたビデオ信号を、A/D変換器によりデジタル信号に変換し、ノイズ除去などを行なう。さらに、画像処理部5は、デジタル化されたビデオ信号に対し閾値を設定し、2値化処理を行なう。ここでは、点字Bの各点字部分Cを識別するために、発光して相対的に高輝度の点字部分Cとそれ以外の低輝度部分との間のビデオ信号の信号レベルに、閾値が設定され、その閾値とビデオ信号のレベルとの比較により2値化信号が生成され、2値化信号から点字部分Cの特徴部分が抽出可能となる。
【0028】
つまり、画像処理部5は、2値化された2値化信号から被検査物A上の点字Bの特徴部分を抽出し、特徴部分の特徴量に基づき点字を認識する。点字Bの場合、特徴部分としては、点字部分Cの大きさ(面積)、横点間の距離、縦点間の距離、各マスにおける点字部分Cの配置、つまり縦3点、横2点の6点の有無の組み合わせにより点字Bの特徴部分が抽出される。そして、画像処理部5は、予め記憶された各点字の標準特徴とそれらの特徴部分を比較し、その比較に基づき、画像処理部5は点字の認識処理を行なう。画像処理部5で認識された点字の認識データは点字判定部6に送られる。
【0029】
点字判定部6は、画像処理部5から送られた点字の認識データを、判定表示部8に出力して、判定表示部8においてその点字の意味を墨字(通常の文字)で表示する。さらに、点字判定部6は、入力した点字の認識データが認識できないデータである場合、認識不能の表示を判定表示部8に行なう一方、認識された点字の認識データと予め記憶された被検査物Aの点字Bの文字データとを比較し、両者が一致した場合、良の検査結果を判定表示部8に表示し、一致しない場合、否の検査結果を判定表示部8に表示する。
【0030】
判定処理部2の制御処理部7は、検出部1の撮像カメラ3から画像処理部5がビデオ信号を取り込むタイミングなどを制御し、画像処理部5がビデオ信号を2値化処理して2値化信号を生成し、2値化された2値化信号から点字の特徴部分を抽出し、特徴部分の特徴量に基づき点字を認識する処理の制御を行う。また、制御処理部7は、点字判定部6が、画像処理部5から送られた認識データを取り込み、認識した点字が予め記憶された検査対象の点字か否かを判定する処理を制御する。
【0031】
このような構成の点字検査装置は、例えば、各種商品の製造ラインの包装工程に設置され、包装される商品パッケージに付された点字を撮影し、点字を検査可能な位置に撮像カメラ3及び紫外線照射器4が取り付けられる。
【0032】
次に、上記構成の点字検査装置の動作を説明する。被検査物Aが撮像カメラ3の被写体位置に達し、紫外線照射器4から紫外線が被検査物Aの点字Bに照射されると、点字Bの点字部分Cに付した透明蛍光インキ層Dのみが発光する。このとき、撮像カメラ3は点字Bを撮像し、判定処理部2の画像処理部5は、撮像カメラ3から出力されるビデオ信号を取り込む。
【0033】
画像処理部5は、撮像カメラ3から送られたビデオ信号を、A/D変換器によりデジタル信号に変換し、ノイズ除去などを行なう。さらに、画像処理部5は、デジタル化されたビデオ信号に対し閾値を設定し、2値化処理を行なう。2値化のための閾値は、点字Bの各点字部分Cを識別するために、発光して相対的に高輝度の点字部分Cとそれ以外の低輝度部分との間のビデオ信号の信号レベルに、設定され、その閾値とビデオ信号のレベルとの比較により2値化信号が生成される。
【0034】
さらに、画像処理部5は、2値化された2値化信号から被検査物A上の点字Bの特徴部分を抽出し、特徴部分の特徴量に基づき点字を認識する。点字Bの場合、特徴部分としては、点字部分Cの大きさ(面積)、横点間の距離、縦点間の距離、各マスにおける点字部分Cの配置、つまり縦3点、横2点の6点の有無の組み合わせにより点字Bの特徴部分が抽出される。そして、画像処理部5は、予め記憶された各点字の標準特徴とそれらの特徴部分を比較し、それらの比較に基づき、点字の認識処理を行ない、画像処理部5で認識された点字の認識データは点字判定部6に送られる。
【0035】
点字判定部6は、画像処理部5から送られた点字の認識データを、判定表示部8に出力して、判定表示部8においてその点字の意味を墨字(通常の文字)で表示する。この表示により、作業者は点字の意味を通常の文字として視認し、点字を認識することができる。さらに、点字判定部6は、入力した点字の認識データが認識できないデータである場合、認識不能の表示を判定表示部8に行なう一方、認識された点字の認識データと予め記憶された被検査物Aの点字Bの文字データとを比較し、両者が一致した場合、良の検査結果を判定表示部8に表示し、一致しない場合、否の検査結果を判定表示部8に表示する。
【0036】
このように、点字部分Cのみを発光させた状態で、撮像カメラ3により被検査物Aを撮像するため、点字部分Cを常に安定して明確に撮影することができ、これにより、商品パッケージの表面に付された模様や色彩に係らず、点字部分Cを正確に撮像して、点字Bを正確に安定して認識し検査することができる。また、点字部分Cに付した透明蛍光インキ層Dは透明であり、被検査物Aが点字用透明シートであっても透明性を阻害せずに適用することができ、また商品パッケージに点字Bを付した場合であっても、パッケージの模様や色彩に影響を与えることはない。
【0037】
なお、上記では、商品の包装工程に点字検査装置を固定的に設置して、商品パッケージや点字シートに付された点字の検査処理を実施したが、上記構成の点字検査装置を携帯可能な装置として構成し、既に製造されて使用に供されている点字シート、例えば、公共設備などに付された点字板の点字を装置に認識させて、その点字の示す意味が正しいか否かを検査することもできる。この場合、点字板の各点字部分に、透明蛍光インキを塗布して、検査を行なうことになる。
【符号の説明】
【0038】
1 検出部
2 判定処理部
3 撮像カメラ
4 紫外線照射器
5 画像処理部
6 点字判定部
7 制御処理部
8 判定表示部
A 被検査物
B 点字
C 点字部分
D 透明蛍光インキ層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
点字を付した被検査物を、固体撮像素子を用いた撮像カメラにより撮像し、撮像した画像データを画像処理して点字を検査する点字検査装置において、
該被検査物に紫外線を照射する紫外線照射器と、
該撮像カメラから出力されたビデオ信号を入力し該ビデオ信号に対し閾値を設定して2値化信号を生成する2値化処理手段と、
2値化された2値化信号から点字の特徴部分を抽出し、特徴部分の特徴量に基づき該点字を認識する点字認識手段と、を備え、
該被検査物の点字部分にのみ、紫外線を受けて発光する透明蛍光インキが付され、該紫外線照射器を用いて紫外線を該被検査物に照射して該被検査物の点字部分の透明蛍光インキを発光させた状態で、該被検査物を該撮像カメラにより撮像し、撮像したビデオ信号を該2値化処理手段が2値化処理して2値化信号を生成し、該点字認識手段が2値化された2値化信号から該被検査物上の点字の特徴部分を抽出し、特徴部分の特徴量に基づき該点字を認識し、認識した認識結果を表示部に表示することを特徴とする点字検査装置。
【請求項2】
前記点字認識手段が認識した点字が予め記憶された点字か否かを判定する点字判定手段が設けられ、該点字判定手段の判定結果が前記表示部に表示されることを特徴とする請求項1記載の点字検査装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−181388(P2010−181388A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31748(P2009−31748)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(507340832)株式会社アイエムイー (5)
【Fターム(参考)】