説明

熱ショックタンパク質の阻害剤としてのイソオキサゾール化合物類

式(A)または(B)のイソキサゾール類はHSP90活性阻害剤であり、例えば癌の治療用に有用である:(A)、(B)[ここで、R1は、式(IA):-Ar1-(Alk1)p-(Z)r-(Alk2)s-Q (ここで、どんな共存できる組合せにおいても、Ar1は任意に置換していてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、Alk1およびAlk2 は任意に置換していてもよい二価のC1〜C6アルキレンまたはC2〜C6アルケニレン基であり、p、rおよびsは独立して0または1であり、Zは-O-、-S-、-(C=O)-、-(C=S)-、-SO2-、-C(=O)O-、-C(=O)NRA-、-C(=S)NRA-、-SO2NRA-、-NRAC(=O)-、-NRASO2- or -NRA-(ここで、RAは水素またはC1〜C6アルキルである)であり、そしてQは水素または任意に置換していてもよい炭素環式もしくは複素環式基である)の基であり;R2 は(i) R1に関して定義したとおりである式(IA)の基であるか;または(ii) カルボキサミド基;または(iii) 非芳香族炭素環または複素環(ここで、環状炭素および/または環状窒素は式-(Alk1)p-(Z)r-(Alk2)s-Q (ここで、Q、Alk1、Alk2、Z、p、rおよびsは基(IA)に関して上記で定義したとおりである)の基により任意に置換されていてもよい);そしてR3は水素、任意に置換していてもよいシクロアルキル、シクロアルケニル、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニルもしくはC1〜C6アルキニルであるか;またはカルボキシ、カルボキサミドもしくはカルボキシエステル基である]



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
HSP90活性の阻害用組成物の製造における、式(A)または(B):
【化1】

[式中、
R1は、式(IA):
-Ar1-(Alk1)p-(Z)r-(Alk2)s-Q (IA)
(ここで、何れかの共存できる組合せで、
Ar1は任意に置換していてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、
Alk1およびAlk2 は任意に置換していてもよい二価のC1〜C6アルキレンまたはC2〜C6アルケニレン基であり、
p、rおよびsは独立して0または1であり、
Zは-O-、-S-、-(C=O)-、-(C=S)-、-SO2-、-C(=O)O-、-C(=O)NRA-、-C(=S)NRA-、-SO2NRA-、-NRAC(=O)-、-NRASO2- or -NRA-(ここで、RAは水素またはC1〜C6アルキルである)であり、そして
Qは水素または任意に置換していてもよい炭素環式もしくは複素環式基である)
の基であり、
R2 は(i) R1に関して定義したとおりである式(IA)の基;
(ii) カルボキサミド基;または
(iii) 非芳香族炭素環または複素環(ここで、環状炭素および/または環状窒素は式-(Alk1)p-(Z)r-(Alk2)s-Q (ここで、Q、Alk1、Alk2、Z、p、rおよびsは基(IA)に関して上記で定義したとおりである)の基により任意に置換されていてもよい)であり;そして
R3は水素、任意に置換していてもよいシクロアルキル、シクロアルケニル、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニルもしくはC1〜C6アルキニルであるか;またはカルボキシ、カルボキサミドもしくはカルボキシエステル基である]
の化合物またはそれらの塩、N−オキサイド、水和物もしくは溶媒和物、あるいはそれらのプロドラッグの使用。
【請求項2】
式(A)の1つである化合物またはその塩、N-オキサイド、水和物もしくは溶媒和物、あるいはそれらのプロドラッグである、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
R1に存在する基Ar1が、式(IB):
【化2】

[式中、Alk1、Alk2、p、r、s、ZおよびQは請求項1で定義したとおりであり、そしてRは1以上の任意の置換基を表す]
を有する請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
基(IB)におけるヒドロキシ基に隣接する環炭素原子が無置換である請求項3に記載の使用。
【請求項5】
R1において、p、rおよびsのそれぞれが0であり、かつQが水素である、請求項1または2に記載の使用。
【請求項6】
R1が任意に置換していてもよいフェニルである請求項5に記載の使用。
【請求項7】
R1が、1以上のヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、クロロまたはブロモで更に任意に置換されていてもよい2-ヒドロキシフェニルである請求項5に記載の使用。
【請求項8】
R1が、小さな親油性置換基で5位が置換されている2,4-ジヒドロキシフェニルである、請求項5に記載の使用。
【請求項9】
小さな親油性置換基がメチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、tert-ブチル、クロロまたはブロモである、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
R1におけるヒドロキシ基が、体内で開裂し、ヒドロキシ基を放出する基で保護されている、請求項8または9に記載の使用。
【請求項11】
保護基が、メチルカルボニルオキシまたはイソプロピルアミノ-カルボニルオキシである、請求項10に記載の使用。
【請求項12】
R1においてp、rおよびsがそれぞれ0であり、Qが任意に置換していてもよい炭素環または複素環である、請求項1または2に記載の使用。
【請求項13】
Qが任意に置換していてもよいフェニルまたはピリジル環である、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
R1において、pおよび/またはsがそれぞれ1であり、rが0である、請求項1または2に記載の使用。
【請求項15】
R1において、p、rおよびsのそれぞれが1である、請求項1または2に記載の使用。
【請求項16】
R1において、pおよびsがそれぞれ0であり、rが1である、請求項1または2に記載の使用。
【請求項17】
R2が式(IA)の基である、請求項1〜16のいずれか一つに記載の使用。
【請求項18】
R2 が、任意に置換していてもよい2-、3-もしくは4-ピリジル、2-もしくは3-フラニル、2-もしくは3-チエニルまたはチアゾリルである、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
R2に存在する任意の置換基がメトキシ、エトキシ、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、フルオロ、クロロ、ブロモおよびトリフルオロメチルから選択される、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
R2がメトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ピペラジニル、N-メチルピペラジニルまたはピペリジニルで4位が置換したフェニルである請求項17に記載の使用。
【請求項21】
R2が、部分構造:
【化3】

[式中、置換アミノ基-NR10R11は溶解補助基である]
を有する、請求項1〜16のいずれか一つに記載の使用。
【請求項22】
溶解補助基がモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジエチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロペンチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ピペリジン-4-イル、N-アセチルピペラジニル、メチルスルホニルアミノ、チオモルホリニル、チオモルホリニルジオキサイド、4-ヒドロキシエチルピペリジニルおよび4-ヒドロキシピペリジニルから選択される、請求項21に記載の使用。
【請求項23】
R2が、式: -CONRB(Alk)nRA
[式中、
Alkは二価のアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレン基、例えば-CH2-、-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-CH2CH=CH-、または-CH2CCCH2-基であり、Alk基は任意に置換されていてもよく、
nは0または1であり、
RBは水素またはC1〜C6アルキルまたはC2〜C6アルケニル基、例えばメチル、エチル、n-もしくはiso-プロピルまたはアリルであり、
RAはヒドロキシまたは任意に置換されていてもよい炭素環式、例えばヒドロキシおよび/またはクロロ-置換フェニルおよび3,4メチレンジオキシフェニル;あるいは複素環式、例えばピリジル、フリル、チエニル、N-ピペラジニル、またはN-モルホリニルであり、そのヘテロ環のいずれかは置換されることができるか、あるいは、
RAおよびRBは、それらが結合している窒素と一緒になってO、SおよびNから選択される1以上の追加のヘテロ原子を任意に含んでもよく、1以上の環状CもしくはN原子が任意に置換されていてもよいN-複素環、例えばモルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニルおよびN-フェニルピペラジニルを含むN-複素環を形成する。]
のカルボキサミド基である請求項1〜16のいずれか一つに記載の使用。
【請求項24】
R3が水素、メチル、エチル、n-またはiso-プロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシエチル、メチルスルホンアミノメチル、または請求項23で定義したとおりのカルボキサミド基 -CONRB(Alk)nRA である請求項1〜23のいずれか一つに記載の使用。
【請求項25】
R3がエチルアミノカルボニルまたはイソプロピルアミノカルボニルである請求項1〜23のいずれか一つに記載の使用。
【請求項26】
式(ID):
【化4】

[式中、各Rは独立して任意の置換基を表し、R3はカルボキサミド基を表す]
またはその位置異性体式Bを有する化合物である請求項1に記載の使用。
【請求項27】
式(IE):
【化5】

[式中、R3はカルボキサミド基を表し;R9は-CH2NR10R11または-NR10R11 (ここで、置換アミノ基-NR10R11 は溶解補助基である)を表し;そしてR8は任意の置換基を表す]
またはその位置異性体式Bを有する化合物である請求項1に記載の使用。
【請求項28】
R3がエチルアミノカルボニル CH3CH2NHC(=O)-、またはイソプロピルアミノカルボニル (CH3)2CHNHC(=O)-であり;R9における前記置換アミノ基 -NR10R11 がモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジエチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロペンチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ピペリジン-4-イル、N-アセチルピペラジニル、N-メチルピペラジニル、メチルスルホニルアミノ、チオモルホリニル、チオモルホリニルジオキサイド、4-ヒドロキシエチルピペリジニルまたは4-ヒドロキシピペリジニルであり;そしてR8がエチル、イソプロピル、ブロモまたはクロロである請求項27に記載の使用。
【請求項29】
化合物が:
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-(4-ピペリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-(4-エチルアミノメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-[4-(イソプロピルアミノ-メチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-シクロヘキシルアミノメチル-フェニル)-5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-[4-(tert-ブチルアミノ-メチル)-フェニル]-5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-[4-[(2-メトキシ-エチルアミノ)-メチル]-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 イソプロピルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 イソプロピルアミド
5-(5-tert-ブチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-tert-ブチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-ピペリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソブチル-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソブチル-フェニル)-4-(4-ピペリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-tert-ブチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-tert-ブチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
3-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-5-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(4,6-ジヒドロキシ-2'-メチル-ビフェニル-3-イル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(4'-フルオロ-4,6-ジヒドロキシ-ビフェニル-3-イル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(4,6-ジヒドロキシ-ビフェニル-3-イル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2'-フルオロ-4,6-ジヒドロキシ-ビフェニル-3-イル)-4-(4-ピロリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(4,6-ジヒドロキシ-ビフェニル-3-イル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-フェネチル-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-ピペリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 イソプロピルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(5-エチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-エチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-エチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
およびそれらの塩、水和物、溶媒和物ならびにプロドラッグから選択される請求項1に記載の使用。
【請求項30】
HSP90活性阻害に有効な請求項1〜29のいずれか一つに記載の化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物の有効量を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物におけるHSP90活性の阻害に応答する疾患または病態の治療方法。
【請求項31】
疾患または病態が癌;ウィルス性疾患、リウマチ性関節炎、喘息、多発性硬化症、I型糖尿病、狼瘡、乾癬および炎症性腸疾患;嚢胞性線維症、糖尿病性網膜症、血管腫、子宮内膜症または化学療法誘発毒性;被アポトーシス不全;心臓および脳内Hsp70の上昇による低酸素および虚血性損傷;スクラピー/CJD、ハンチントン舞踏病またはアルツハイマー病である請求項1〜29のいずれか一つに記載の使用または請求項23に記載の方法。
【請求項32】
式(A)または(B)の化合物が式(X)、(Y)または(Z):
【化6】

の1つではないという条件での、HSP90活性の阻害用組成物の製造における式(A)もしくは(B):
【化7】

[式中、
R1は式(IA):
-Ar1-(Alk1)p-(Z)r-(Alk2)s-Q (IA)
(ここで、何れかの共存できる組合せで、
Ar1は任意に置換していてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、
Alk1およびAlk2は任意に置換していてもよい二価のC1〜C6アルキレンまたはC2〜C6アルケニレン基であり、
p、rおよびsは独立して0または1であり、
Zは-O-、-S-、-(C=O)-、-(C=S)-、-SO2-、-C(=O)O-、-C(=O)NRA-、-C(=S)NRA-、-SO2NRA-、-NRAC(=O)-、-NRASO2-または-NRA-(ここで、RAは水素またはC1〜C6アルキルである)であり、そして
Qは水素または任意に置換していてもよい炭素環式もしくは複素環式基である)
の基であり;
R2は(i) R1に関して定義したとおりの式(IA)の基;
(ii) カルボキサミド基;または
(iii) 非芳香族炭素環または複素環(ここで、環状炭素は任意に置換されていてもよく、および/または環状窒素は、式 -(Alk1)p-(Z)r-(Alk2)s-Q(ここで、Q、Alk1、Alk2、Z、p、rおよびsは基(IA)に関して上記で定義したとおりである)の基で任意に置換していてもよい)であり;そして
R3は水素、任意に置換していてもよいシクロアルキル、シクロアルケニル、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニルもしくはC1〜C6アルキニルであるか;またはカルボキシ、カルボキサミドもしくはカルボキシエステル基である]
の化合物、またはそれらの塩、N-オキシド、水和物もしくは溶媒和物。
【請求項33】
化合物が式(A)の1つまたはそれらの塩、N-オキサイド、水和物もしくは溶媒和物、あるいはそれらのプロドラッグである請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
R1における基Ar1が式(IB):
【化8】

[式中、Alk1、Alk2、p、r、s、ZおよびQは請求項1で定義したとおりであり、Rは1以上の任意の置換基を表す]
を有する請求項32または33に記載の化合物。
【請求項35】
基(IB)におけるヒドロキシ基に隣接する環炭素原子が無置換である請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
R1において、p、rおよびsのそれぞれが0であり、かつQが水素である請求項32または33に記載の化合物。
【請求項37】
R1が任意に置換していてもよいフェニルである請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
R1が任意に1以上のヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、クロロまたはブロモでさらに置換されていてもよい2-ヒドロキシフェニルである請求項36に記載の化合物。
【請求項39】
R1が、5位において小さな親油性置換基で置換されている2,4-ジヒドロキシフェニルである請求項36に記載の化合物。
【請求項40】
小さな親油性置換基がメチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、tert-ブチル、クロロまたはブロモである請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
R1におけるヒドロキシ基が体内で開裂しヒドロキシ基を放出する基で保護されている請求項29または請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
保護基がアルキルカルボニルオキシまたはアルキルアミノカルボニルオキシ基である請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
保護基がメチルカルボニルオキシまたはイソプロピルアミノ-カルボニルオキシである請求項41に記載の化合物。
【請求項44】
R1においてp、rおよびsがそれぞれ0であり、かつQが任意に置換していてもよい炭素環または複素環である請求項32または33に記載の化合物。
【請求項45】
Q が任意に置換していてもよいフェニルまたはピリジル環である請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
R1においてpおよび/またはsがそれぞれ1であり、かつrが0である請求項32または33に記載の化合物。
【請求項47】
R1においてp、rおよびsのそれぞれが1である請求項32または33に記載の化合物。
【請求項48】
R1においてpおよびsがそれぞれ0であり、rが1である請求項32または33に記載の化合物。
【請求項49】
R2 が式(IA)の基である請求項1〜48のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項50】
R2が任意に置換していてもよい2-、3-もしくは4-ピリジル、2-もしくは3-フラニル、2-もしくは3-チエニルまたはチアゾリルである請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
R2に存在する任意の置換基がメトキシ、エトキシ、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、フルオロ、クロロ、ブロモおよびトリフルオロメチルから選択される請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
R2がメトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ピペラジニル、N-メチルピペラジニルまたはピペリジニルで4位が置換したフェニルである請求項49に記載の化合物。
【請求項53】
R2が部分構造:
【化9】

[式中、置換アミノ基 -NR10R11は溶解補助基である]
を有する請求項32〜49のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項54】
溶解補助基がモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジエチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロペンチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ピペリジン-4-イル、N-アセチルピペラジニル、メチルスルホニルアミノ、チオモルホリニル、チオモルホリニルジオキサイド、4-ヒドロキシエチルピペリジニルおよび4-ヒドロキシピペリジニルから選択される請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
R2が式 -CONRB(Alk)nRA (ここで、
Alkは二価のアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレン基、例えば-CH2-、-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-CH2CH=CH-、または-CH2CCCH2-基であり、このAlk基は任意に置換されていてもよく、
nは0または1であり、
RBは水素またはC1〜C6アルキルまたはC2-C6アルケニル基、例えばメチル、エチル、n-もしくはiso-プロピルまたはアリルであり、
RAはヒドロキシまたは任意に置換されていてもよい炭素環式、例えばヒドロキシおよび/またはクロロ-置換フェニルおよび3,4メチレンジオキシフェニル;あるいは複素環式、例えばピリジル、フリル、チエニル、N-ピペラジニル、またはN-モルホリニルであり、そのヘテロ環のいずれかは置換されることができるか、あるいは
RAおよびRBは、それらが結合している窒素と一緒になってO、SおよびNから選択される1以上の追加のヘテロ原子を任意に含んでもよく、1以上の環状CもしくはN原子が任意に置換されていてもよいN-複素環、例えばモルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニルおよびN-フェニルピペラジニルを含むN-複素環を形成する。]
のカルボキサミド基である請求項32〜48のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項56】
R3が水素、メチル、エチル、n-もしくはiso-プロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシエチル、メチルスルホンアミノメチルまたは請求項55で定義したとおりのカルボキサミド基 -CONRB(Alk)nRAである請求項1〜55のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項57】
R3がエチルアミノカルボニルまたはイソプロピルアミノカルボニルである請求項32〜55のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項58】
化合物が式(ID):
【化10】

[式中、各Rは独立して任意の置換基を表し、R3はカルボキサミド基を表す]
またはその位置異性体式Bを有する請求項32に記載の化合物。
【請求項59】
化合物が式(IE):
【化11】

[式中、R3はカルボキサミド基を表し;R9は-CH2NR10R11または-NR10R11 (ここで、置換アミノ基 -NR10R11は溶解補助基である)を表し;そしてR8は任意の置換基を表す]
またはその位置異性体式Bを有する請求項32に記載の化合物。
【請求項60】
R3がエチルアミノカルボニル CH3CH2NHC(=O)-またはイソプロピルアミノカルボニル (CH3)2CHNHC(=O)-であり;R9における置換アミノ基 -NR10R11がモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジエチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロペンチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ピペリジン-4-イル、N-アセチルピペラジニル、N-メチルピペラジニル、メチルスルホニルアミノ、チオモルホリニル、チオモルホリニルジオキサイド、4-ヒドロキシエチルピペリジニルまたは4-ヒドロキシピペリジニルであり;そしてR8がエチル、イソプロピル、ブロモまたはクロロである請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
化合物が:
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-(4-ピペリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-(4-エチルアミノメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-[4-(イソプロピルアミノ-メチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-シクロヘキシルアミノメチル-フェニル)-5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-[4-(tert-ブチルアミノ-メチル)-フェニル]-5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-[4-[(2-メトキシ-エチルアミノ)-メチル]-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 イソプロピルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソプロピル-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 イソプロピルアミド
5-(5-tert-ブチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-tert-ブチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-ピペリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソブチル-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-イソブチル-フェニル)-4-(4-ピペリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-tert-ブチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-tert-ブチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
3-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-5-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(4,6-ジヒドロキシ-2'-メチル-ビフェニル-3-イル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(4'-フルオロ-4,6-ジヒドロキシ-ビフェニル-3-イル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(4,6-ジヒドロキシ-ビフェニル-3-イル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2'-フルオロ-4,6-ジヒドロキシ-ビフェニル-3-イル)-4-(4-ピロリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(4,6-ジヒドロキシ-ビフェニル-3-イル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(2,4-ジヒドロキシ-5-フェネチル-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-ピペリジン-1-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 イソプロピルアミド
4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-5-(5-エチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-エチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-エチル-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-ジエチルアミノメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-フェニル]-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
5-(5-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-フェニル)-4-(4-モルホリン-4-イルメチル-フェニル)-イソオキサゾール-3-カルボン酸 エチルアミド
およびそれらの塩、水和物、溶媒和物ならびにプロドラッグから選択される請求項32に記載の化合物。
【請求項62】
ヒトまたは動物用医薬に使用するための請求項32〜61のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項63】
医薬的に許容される担持体と一緒に請求項32〜61のいずれか一つに記載の化合物またはその塩、水和物または溶媒和物を含む医薬組成物。
【請求項64】
無菌の生理学的に許容される担持体、例えば生理的食塩水中の化合物が溶液または懸濁液の形態にある請求項63に記載の医薬組成物。
【請求項65】
無菌の生理的食塩水中の化合物が溶液または懸濁液の形態にある請求項63に記載の医薬組成物。
【請求項66】
イン ビトロでHSP90エンザイムと請求項32〜61のいずれか一つに記載の化合物とを接触させることを含むHSP90活性阻害方法。

【公表番号】特表2006−517572(P2006−517572A)
【公表日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502254(P2006−502254)
【出願日】平成16年2月9日(2004.2.9)
【国際出願番号】PCT/GB2004/000506
【国際公開番号】WO2004/072051
【国際公開日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(504236215)ヴァーナリス(ケンブリッジ)リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】VERNALIS(CAMBRIDGE)LIMITED
【住所又は居所原語表記】Granta Park,Abington,Cambridge CB1 6GB,United Kingdom
【出願人】(504236651)キャンサー リサーチ テクノロジー リミテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】CANCER RESEARCH TECHNOLOGY LTD.
【出願人】(504236178)ジ インスティテュート オブ キャンサー リサーチ (11)
【氏名又は名称原語表記】THE INSTITUTE OF CANCER RESEARCH
【住所又は居所原語表記】Royal Cancer Hospital,123 Old Brompton Road,London SW7 3RP,United Kingdom
【Fターム(参考)】