説明

画像処理装置

【課題】 プリント出力要求をしたユーザが装置から離れた場所にいても、出力終了、エラー発生等の実際の処理状況を知ることを可能にして、利便性を向上させる。
【解決手段】 ユーザがログインする際にユーザIDの入力を求め、ユーザ情報テーブル(予めユーザ名・ユーザID・ユーザが使用するPCのIPアドレス等を登録)を参照して、ユーザ登録が行われていることを確認して(S103)、コピー処理を開始する。コピー処理の間ユーザはこの場を離れて自席に戻る。コピー終了時、既に認識したユーザIDを基にユーザ情報テーブルに登録された当該ユーザが使用するPCを特定し、そのPCを宛先としてコピー終了通知のメッセージを送信する(S106)。ユーザは終了通知を受け取るまで自席で業務を進め、無駄な時間を費やすことが無くなる。用紙切れ等のエラーが通知される場合には、PCからの指示で強制的に設定を変更して、処理を続行可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やプリンタ等のユーザーの設定により指示される処理要求に応じてプリント出力処理を行う画像処理装置に関し、特にプリント出力の処理状況(終了やエラーの発生)を通信手段により接続された情報処理端末から知ることを可能にした上記画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスに置かれたコピー機やプリンタ等のプリント出力処理を行う装置は、会議資料や本の複製のために、しばしば大量の出力処理を行う使用環境にある。近年、これらのプリント出力機器は、性能の向上により、年々プリントスピードも向上しているが、カラプリント等については、まだまだ大量のプリント出力を行うと長い時間がかかってしまう。そのような場合、ユーザーは、コピーを開始してから終了するまで、長時間コピー機の前でプリント出力が終了するのを待たなければならない。一度原稿を読み取ってしまえば、プリント出力は、コピー機が自動で行うので、コピーが終了するまでユーザーは、自席に戻り、他の作業を行えるので、仕事を効率よく行うことが可能になると考えられる。
ところが、こうした状況でユーザーは、プリント出力がいつ終了したかを知ることができない場合が起きる。例えば、通常、プリント出力の終了時には、ブザー等で終了をユーザーに通知にすることができるが、コピー機から遠い場合や別室に置かれている場合などに、ユーザーはプリント出力終了を知ることができない。また、プリント出力が正常に終了せずエラーが起きてしまった場合など、ユーザーが気づかなければ、いつまでもプリント出力が終わらず、プリント出力が終了していることを想定して、コピー機の所へ行ってもプリント出力が終了していない、といった不都合を生じてしまう。
コピーがいつ終了したか分からないために生じる、上記のような不都合を解消するために提案された従来技術として、下記特許文献1を挙げることができる。特許文献1記載の画像形成装置は、原稿台上に載置された原稿から読み取られる画像情報に基づく複写画像出力ジョブの画像出力所要時間を、読み取られた原稿数および設定された画像出力条件(画像サイズ、コピー部数等)に基づいて算出し、画像出力終了予定時刻をユーザーに知らせることを可能とするものである。
【特許文献1】特開平11−198491号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1記載の画像形成装置は、コピー開始から終了までにかかる時間を計算して終了時刻を割り出すという方法により、あくまでも予想時刻として得るものであって、実際にその時刻に終了するとは限らない。例えば、前のユーザーの出力処理中に紙つまり等のエラーが発生した場合には、エラーを解消するために時間が費やされるので、実際の印刷終了時刻は、計算した終了予定時刻よりも遅くなってしまう。また、自分のコピー時に紙つまり等のエラーが発生した場合に、エラーが発生したことに気づくことが出来ないので、いつまでも印刷が終了できない、といった状況になってしまう。
ところで、会議資料や本の複製のため大量のコピーを行う場合、一人のユーザーが長時間コピー機を占有してしまうために、別のユーザーは、そのコピーが終了するまでの間、待たされる、といった問題が生じる。特に、前のコピーが終了した後、直ぐにコピーをしたいという状況では、その場を離れることができずに(他の人が使用してしまうので)待たなくてはならなくなり、無駄に時間を費やしてしまう。こうした不都合に対しても、従来から解決策の提案がなされず(上記特許文献1にも示されていない)、未解決である。
本発明は、複写機やプリンタ等のユーザーの設定により指示される処理要求に応じてプリント出力処理を行う画像処理装置における上述の従来技術の問題に鑑み、これを解決するためになされたもので、プリント出力の処理要求に対し、出力終了等の実際の処理状況を画像処理装置から離れた場所にいるユーザーも知ることができるようにし、また、画像処理装置が使用中であっても、その場で順番待ちをすることなく処理要求の予約を行えるようにして、利便性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、通信手段を介して情報処理端末と接続可能であり、ユーザーの設定入力により指示される処理要求に応じてプリント出力処理を行う画像処理装置であって、ユーザー名及びユーザーが使用する前記情報処理端末を少なくとも含むユーザー関連情報を登録するユーザー関連情報登録手段と、処理要求にユーザー名が付加されていることを条件に要求を実行する手段と、処理要求に付加されたユーザー名により前記ユーザー関連情報登録手段に登録されたユーザーが使用する情報処理端末を参照し、得られる情報処理端末に処理要求に従って実行されるプリント出力の処理状況を通知する処理状況通知手段を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像処理装置において、前記ユーザー関連情報登録手段は、画像処理装置に装備された入力操作手段、前記情報処理端末の少なくとも一方を通して入力される情報を登録する手段であることを特徴とするものである。
【0005】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された画像処理装置において、前記処理状況通知手段により通知される処理状況がプリント出力の終了であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記処理状況通知手段により通知される処理状況がエラーの発生であることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項4に記載された画像処理装置において、前記処理状況通知手段により通知されたエラー発生の通知に対し、設定を変更するユーザーの指示を受け付ける手段と、変更された設定に従いプリント出力を続行する手段を有することを特徴とするものである。
【0006】
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載された画像処理装置において、前記ユーザー関連情報登録手段に1ユーザーに対して複数の情報処理端末が登録されている場合に、前記処理状況通知手段は、登録された全ての情報処理端末へ通知動作を行う手段であることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載された画像処理装置において、前記ユーザー関連情報登録手段に1情報処理端末に対して複数のユーザーが登録されている場合に、前記処理状況通知手段は、情報処理端末への当該ユーザーのログインを確認することを条件に通知動作を行う手段であることを特徴とするものである。
【0007】
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載された画像処理装置において、前記ユーザー関連情報登録手段にユーザー関連情報としてユーザー毎に課金情報を登録し、処理要求に付加されたユーザー名によりユーザー関連情報登録手段に登録された課金情報を参照し、得られる課金情報に基づいて要求されたプリント出力の実行に伴う課金をする手段を有することを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載された画像処理装置において、処理中のプリント出力の処理要求に付加されたユーザー名を公表する手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載された画像処理装置において、ユーザー名の付加を条件に処理予約の登録を可能として、予約の登録順に処理要求を受け付ける予約管理手段を有し、前記予約管理手段は、前のプリント出力の処理が終了した時に、次の順番の処理予約に付加されたユーザー名により前記ユーザー関連情報登録手段に登録されたユーザーが使用する情報処理端末を参照し、得られる情報処理端末に処理が可能になったことを通知する手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項10に記載された画像処理装置において、前記予約管理手段は、予約の登録順に当たる処理要求を受け付ける際に、ユーザー認証により処理予約に付加されたユーザーを確認し、確認できない処理要求を受け付けないようにする手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項12の発明は、請求項10又は11に記載された画像処理装置において、前記予約管理手段は、予約の登録順に当たる処理要求を受け付ける際に、該当するユーザーによる入力が所定の時間行われないことを条件に予約を解除する手段を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項13の発明は、電源オフや低電力に移行させることにより省エネルギーモードの動作を行う機能を有する請求項10乃至12のいずれかに記載された画像処理装置において、処理予約の登録が行われている場合に、省エネルギーモードへの移行を行わないようにする手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項14の発明は、請求項10乃至13のいずれかに記載された画像処理装置において、登録中の処理予約に付加されたユーザー名を公表する手段を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1〜14の発明によると、プリント出力の処理状況(出力の終了或いはエラーの発生)を、出力要求をしたユーザーが使用する情報処理端末に(1端末を複数で使用している場合には、ユーザーを指定して)通信手段を介して通知するようにし、ユーザーは実際の処理状況の変化を知ることができるので、終了予定時刻を通知する従来方式のように不確実な時刻に頼る場合に不可避であった、無駄な時間(待ち時間等)や無駄な行動の発生といった問題を解消し、ユーザの利便性を向上することが可能になる。
また、エラー発生時に出力条件の設定変更を受け付けるようにしたので、速やかにエラーの解消を行うことが可能になる(請求項5)。
また、ユーザー毎にプリント出力の実行に伴って発生する課金を行うことが可能になる(請求項8)。
プリント出力の処理要求をしたユーザーを公表するようにしたことにより、不都合等が発生した場合に連絡をとることにより、不都合等を速やかに解消することが可能になる(請求項9)。
また、プリント出力の処理要求の予約が行えるようにしたことにより、本装置を複数のユーザーによって使用する環境において、ユーザーにとってより著しくなる無駄な時間(待ち時間等)や無駄な行動の発生といった問題を解消し、ユーザの利便性をさらに向上することが可能になる(請求項10〜14)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、ユーザーの処理要求に応じてプリント出力処理を行う、本発明の画像処理装置に係わる実施形態を示す。
此の種の装置として従来から知られている複写機、プリンタ、デジタル複合機(コピー、ファクシミリ、プリンタ等の多機能を複合させたデジタル複写機)等において、装置から離れたところにいるユーザーは、処理状況を確実に知ることができないために、無駄な時間(待ち時間等)や無駄な行動をとる、といった不都合を余儀なくされていた。
本発明は、こうした従来技術の問題を解消するために、実際に生じるプリント出力の処理状況(出力の終了或いはエラーの発生)を装置から離れたところにいるユーザーに知らせるための機能を装置に搭載する。この機能は、出力要求をしたユーザーが使用する情報処理端末に処理状況を通知するための手段を備えることによって、実現される。
従って、画像処理装置とユーザーが使用する情報処理端末との間には、ネットワークI/F等の通信手段が存在することを前提とする。また、画像処理装置は、要求された出力処理の終了或いはエラー発生等の処理状況を、出力要求をしたユーザー宛に通知するために必要な情報の管理や制御等の動作を行わせる手段を備える。
【0012】
上記した課題の解決手段を備えた画像処理装置は、単独の装置の場合もあるが、ネットワーク接続が可能な装置の場合、本発明によって新たに付加される機能をネットワーク上の管理機(例えばホストPC)等に持たせることによって、管理機とプリンタとで画像処理装置(システム)を構成するといった形態でも実施し得る。
そこで、先ず、ネットワークに接続可能な複数種の画像処理装置及びユーザーが使用する情報処理端末を要素として構成する画像処理システムの例を示す図1を参照して、本発明の実施の対象となる装置について、説明する。
図1に示す画像処理システムは、デジタル複合機100と、プリンタ200、ホストPC(Personal Computer)400及びクライアントPC300を要素とし、これらをLAN(Local Area Network)500に接続することにより構成される。
本発明に係わる画像処理装置は、ユーザーが共同で使用可能であり、ユーザーの処理要求に応じてプリント出力処理を行う装置である。図1のシステムにおいては、複数のクライアントPC300が、プリンタ200、デジタル複合機100のプリンタ機能、それぞれに印刷データを送信し、プリント出力或いは蓄積、書き込み等の処理ができる。また、デジタル複合機100では、ユーザーそれぞれがコピー機能等を用いてプリント出力を行うこともできる。これらが、ユーザーにより共同で使用可能な本発明に係わる画像処理装置に当たる。なお、プリンタ200、デジタル複合機100は、本発明による、出力処理の処理状況を通知する機能を必要とする状況では、ユーザーが業務の中心に使用しているクライアントPC300から離れた場所に置かれている、という想定である。
【0013】
本発明の出力の処理状況を通知する機能によって、図1に示されるような画像処理システムのプリント出力環境下で、ユーザーが共同で使用している画像処理装置において発生する上記した不都合を回避し、ユーザーが業務を効率良く行うことを可能にする。
デジタル複合機100或いはホストPC400に備える上記した出力の処理状況を通知する機能を実現する手段として、当該出力要求を行ったユーザー情報を管理し、ユーザー宛に処理状況を通知するために必要な制御等を行う手段を備える必要がある。これらの手段は、デジタル複合機100或いはホストPC400が備えた既存のハードウェアに搭載するアプリケーションとして、後述するユーザー関連情報の管理及び出力処理状況を通知するための制御動作に必要なアプリケーションを追加することにより実現可能である。
【0014】
以下、デジタル複合機100を例に、ユーザー関連情報の管理及び出力処理状況を通知するための制御について、詳細に説明する。
プリント出力の処理終了或いはエラー発生等の処理状況を、処理要求をしたユーザー宛に知らせるためには、出力処理を行っているジョブのユーザーを特定し、ユーザーが使用する特定のクライアントPC300を宛先として指示し、状況を知らせるメッセージを送る必要がある。
そこで、この処理状況の通知を行うために必要なユーザーに関連する情報を予めデジタル複合機100に登録し、管理する。
図2は、登録されたユーザー情報記憶テーブルを例示するものである。同図に示すように、ユーザー関連情報としてユーザー情報記憶テーブルに登録された情報としては、ユーザー名・ユーザーID・パスワード・PC特定情報がある。PC特定情報は、これによりネットワーク上に接続されるユーザーが使用するPCを特定するための情報であり、IPアドレス・ドメイン名・ホスト名・メールアドレス等の情報が、この情報に当たる。ユーザー関連情報をユーザー情報記憶テーブルに予め登録する方法として、デジタル複合機100本体の操作パネルから直接ユーザーの入力操作を行うようにしても、或いはクライアントPC300からネットワーク経由で登録をするような方法によっても良い。
【0015】
なお、予めユーザー情報記憶テーブルに登録する以外の方法として、クライアントPC300上にユーザーID・パスワードを関連づけた監視プログラムを常駐させ、デジタル複合機100から直接、又はホストPC400を経由し検索、接続し双方向通信を行うことで、ユーザーが使用するPCを特定しても良い。これらは、既存の技術を適用することににより実現できる。また、ユーザー関連情報の管理は、ホストPC400にて一括して行うことによっても実現できる。ホストPC400で一括して管理することで、複数の複合機を有するシステム構成をとる場合などでは、個々の複合機においてユーザー情報を管理する負担が軽減される。また、処理状況の通知先は、ユーザーを指定して送ることができれば、クライアントPC300に限らず、携帯電話等の移動携帯情報端末、または小型携帯ブザーなどでも良い。
【0016】
ユーザーへの出力処理状況の通知を可能にしたコピー処理の制御フローについて、図4のフローチャートを参照して説明する。
デジタル複合機100は、処理の始めにユーザーによるログインを確認する(ステップS101)。ログインは、ユーザーによって複合機本体の操作パネルからコピー条件が設定され、読取原稿がセットされた後、スタートボタンの操作により確認される。また、このログインの際に、ユーザー操作によりユーザーID等のユーザーを識別する情報の入力を求め、デジタル複合機100は、ログインしたユーザーを認識する。なお、パスワード等による認証を行うことができるシステムであれば、パスワード等による認証によって、ユーザーを認識する方法を採用してもよい。
次いで、認識したユーザーが、処理状況の通知を行うために必要なユーザー登録を予め行っているかを確認する(ステップS102)。これは、ユーザー情報記憶テーブル(図2、参照)をチェックし、入力されたユーザーIDに一致するユーザーIDがこのテーブルに存在するか、否かを調べる。
このテーブルチェックの結果、入力されたユーザーIDのユーザー登録が行われていなければ(ステップS103-NO)、操作部に設けた表示装置にメッセージを示し、ユーザーに対してユーザー情報の登録要求を行う(ステップS107)。この要求に応えてユーザーがユーザー登録を行えば、次に行われるユーザー情報記憶テーブルのチェック結果にパスする(ステップS103-YES)。
【0017】
入力されたユーザーIDに一致するユーザー情報の登録が行われていることを確認した後(ステップS103-YES)、デジタル複合機100は、コピー処理を開始する(ステップS104)。コピー処理は、自動で行われるので、ユーザーは、この場を離れて、自分が使用するクライアントPC300がある自席に戻る。
コピー処理(ステップS104)が終了すると、デジタル複合機100は、先の処理手順で認識したユーザーIDをもとにユーザー情報記憶テーブルに登録された当該ユーザーのユーザー関連情報を抽出する(ステップS105)。
次いで、抽出されたユーザー関連情報の中からPC特定情報を検索し、そこに示される当該ユーザーが使用するクライアントPC300のIPアドレス・ドメイン名・ホスト名・メールアドレス等の情報を取得し、取得した宛先をもとに、当該クライアントPC300に対してコピー処理の終了を通知するメッセージを送信する(ステップS106)。
ユーザーは、デジタル複合機100から送られてくるユーザー宛の終了メッセージを受け取るまで、自席で業務を進めることが可能であり、無駄な時間を費やすことが無くなる。
【0018】
また、上記制御フローに従ってユーザーが使用するクライアントPC300にコピー処理の終了を通知する場合に、ユーザーが使用するPCが一つだけでなく、複数台使用している場合もある。この場合、ユーザーは複数のPCを同時に起動している場合もあれば、一台だけ起動し使用していることもある。複数のPCを起動している場合、確実にユーザーに伝えるためには、全てのPCにコピー処理の終了を通知しなければならない。このような動作を可能にするためには、ユーザー情報記憶テーブル(図2)にユーザーが使用するPCを指定するPC特定情報を複数登録することが必要になる。この場合にも、上記の動作と同様に、コピー処理の終了時に、ログインの際に認識したユーザーIDをもとにユーザー情報記憶テーブルからユーザーが使用する全てのPCを抽出し、得られた全PCに対してコピー処理の終了を通知する。
また、複数のユーザーが一台のクライアントPC300を共同で使用する場合がある。このような場合、共同使用されるPCをユーザーがログインしているときに通知をしないと、コピー処理の終了が必要なユーザーへ伝わらない。そこで、デジタル複合機100から直接、又はホストPC400を経由してクライアントPC300に問い合わせ、PCのログイン状態を確認する。このログイン状態の確認により、当該ユーザーがログインしていることが確認されたことを条件に、デジタル複合機100は、そのPCに対してコピー処理の終了を通知する。
【0019】
上記では、処理状況として、コピー処理の終了の通知をする実施形態を示した。ただ、コピー処理の終了の通知だけを行うようにすると、コピー処理の途中でジャムや紙切れ等で処理が中断した場合、ユーザーが自席で使用しているPCに終了通知が送られてくるのを待っていても、処理が終了することが無く、早急にコピーが必要な場合には、間に合わなくなってしまう。
そこで、このような処理が中断されるエラー発生を処理状況として知らせることにより、直ぐにエラーに対応することを可能にする動作を行う実施形態について、図5のフローチャートを参照して説明する。
図5に示す制御フローは、ログインした処理要求のユーザー登録を確認し、コピー処理を開始するまでの手順(ステップS201〜S204,S208)は、図4の制御フローと違いがないので、先の説明を参照することとする。
コピー処理の途中でジャムや紙切れ等のエラーが発生し、コピー処理を中断させた場合(ステップS205)、デジタル複合機100は、ログイン(ステップS201)時に認識したユーザーIDをもとにユーザー情報記憶テーブル(図2)に登録された当該ユーザーのユーザー関連情報を抽出する(ステップS206)。
次いで、抽出されたユーザー関連情報の中からPC特定情報を検索し、そこに示される当該ユーザーが使用するクライアントPC300の宛先を取得し、取得した宛先をもとに、当該クライアントPC300に対してコピー処理の中断を通知するメッセージを送信する(ステップS207)。
このとき、中断の通知にエラーの原因等のメッセージを付けて、ユーザーにエラーの修復を促す、という一般的なエラー処理方法が適用できる。
また、こうした一般的なエラー処理方法だけではなく、用紙切れのような状況にあって、用紙サイズの変更等によって、強制的に処理が続けられる場合においては、中断の通知時に、さらに用紙サイズの変更による処理の続行を望むか、否かを問う、メッセージを付けて通知を行う。このメッセージに対し、ユーザーが続行を望む応答をクライアントPC300によって行ってきた場合、デジタル複合機100は、強制的に処理条件の設定(この例では、用紙サイズ)を変更して、処理を続行する。このような方法をとることにより、エラー時でも速やかにエラーを解消することができる。
【0020】
また、上記したコピー処理の制御システムは、ユーザー毎のコピー処理を管理することが可能であるから、その一環として、ユーザー個別にコピー処理に対する課金を可能にする。
図3は、本実施形態において用いるユーザー情報記憶テーブルを例示するものである。同図に示すように、ユーザー関連情報としてユーザー情報記憶テーブルに登録された情報として、図2に示した、ユーザー名・ユーザーID・パスワード・PC特定情報以外に、印刷数・課金を追加する。
ユーザー関連情報として印刷数・課金を加えることで、デジタル複合機100でのコピー等の処理時に発生する課金をユーザー別にカウントすることが可能になる。デジタル複合機100への処理要求時に、ユーザーID等のユーザー情報を認識させることを必須として、コピー処理の結果を受けて、認識された当該ユーザーに対し個別に課金をすることにより、目的の動作が可能になる。
なお、ユーザー情報を認識させる際、パスワード等の認証を追加することによって、他人に課金を上乗せしてしまうような不正の発生を防止し、確実なユーザー個別の課金を行うことが可能になる。
【0021】
また、上記実施形態では、処理を要求したユーザーに対する情報のサービス(処理状況の通知等)を行う仕組みについて述べたが、デジタル複合機100は、共同で使用され、他のユーザーについても、使用状況を知らせることが望ましい。
そこで、本実施形態は、デジタル複合機100を使用しているユーザーを特定するユーザー名・PC特定情報等の情報を公表することを可能にする。
本実施形態では、デジタル複合機100の操作パネル或いは画像処理システム(図1)に接続された各クライアントPC300からネットワークを介して上記ユーザー情報を参照できるようにする。
このような仕組みを備えることによって、デジタル複合機100の傍に処理を要求したユーザーがいない時に、デジタル複合機100にエラーが発生した場合や、早急に処理をしたいユーザーが割り込みの交渉を行う場合等にも、当該ユーザーとの連絡を取ることが可能になる。
【0022】
次に、デジタル複合機100が既に使用されている場合に、順番待ちの必要をなくすために、使用予約を行えるようにする手段を備えた実施形態について説明する。
会議資料や本の複製のため大量のコピーを行う場合、一人のユーザーが長時間コピー機を占有してしまうために、別のユーザーは、そのコピーが終了するまでの間、待たされる、といった問題が生じる。特に、前のコピーが終了した後、直ぐにコピーをしたいという状況では、その場を離れることができずに(他の人が使用してしまうので)待たなくてはならなくなり、無駄に時間を費やしてしまう。こうした不都合を使用予約により解消することを可能にする。
本実施形態では、デジタル複合機100が、ユーザーにより入力された使用予約を管理テーブルに登録し、登録順に予約したコピー処理を行っていく。
図6は、登録された予約順管理テーブルを例示するものである。同図に示すように、予約順管理テーブルは、ユーザーID等のユーザーを識別する情報と、予約の優先順位を示す番号とで構成される。予約順管理テーブルのユーザーIDは、ユーザー情報記憶テーブル(図2)と共通であり、このユーザーIDにより、ユーザー情報記憶テーブルの対応するユーザー関連情報を抽出することが出来る。
【0023】
ユーザーが使用予約の登録をする際は、予約順管理テーブルにユーザーIDをキューイングしていく。使用予約の登録をする際の制御フローを示す図7を参照して、以下に、登録時の処理を説明する。
デジタル複合機100は、ユーザーによりコピーの使用(印刷)予約の登録要求を受け付ける(ステップS301)。予約の登録要求を受け付ける方法としては、デジタル複合機100本体の操作パネルから直接ユーザーが入力操作を行うようにしても、或いはクライアントPC300からネットワーク経由で行う方法によっても良い。登録要求には、少なくともユーザーIDを入力する必要がある。
要求を受け付けた後、ユーザーの認証を行う(ステップS302)。なお、ユーザー認証を省略しても良いが、不正使用が発生する可能性がある場合には、この処理ステップを行うことにより、その排除が可能になる。
次いで、入力したユーザーが、処理状況の通知等を行うために必要なユーザー登録を予め行っているかを確認する(ステップS303)。これは、ユーザー情報記憶テーブル(図2、参照)をチェックし、入力されたユーザーIDに一致するユーザーIDがこのテーブルに存在するか、否かを調べる。
このテーブルチェックの結果、入力されたユーザーIDのユーザー登録が行われていなければ(ステップS304-NO)、操作部に設けた表示装置或いは予約登録を行っているクライアントPC300のディスプレイにメッセージを示し、ユーザーに対してユーザー情報の登録要求を行う(ステップS306)。この要求に応えてユーザーがユーザー登録を行えば、次に行われるユーザー情報記憶テーブルのチェック結果にパスする(ステップS304-YES)。
入力されたユーザーIDに一致するユーザー情報の登録が行われていることを確認した後(ステップS304-YES)、デジタル複合機100は、当該ユーザーの予約を登録する処理として、予約順管理テーブルにユーザーIDを追加する(ステップS305)。
【0024】
次に、上記のようにして、ユーザーが登録した使用予約に従って行うコピー処理の制御フローについて、図8のフローチャートを参照して説明する。
デジタル複合機100は、1つのコピー出力(印刷)の処理が終了した後(ステップS401)、予約順管理テーブルを参照して、使用予約者がいるか(ユーザーIDがあるか)、否かをチェックする(ステップS402)。このチェックの結果、予約が無ければ、本制御フローを終了する。
他方、使用予約があれば、予約リストの先頭のユーザーに使用する権利が渡され、当該ユーザーによるコピー処理の要求が可能になる。この際にデジタル複合機100は、使用予約者のチェック(ステップS402)時に認識したユーザーIDをもとにユーザー情報記憶テーブル(図2)に登録された当該ユーザーのユーザー関連情報を抽出する(ステップS403)。次いで、抽出されたユーザー関連情報の中からPC特定情報を検索し、そこに示される当該ユーザーが使用するクライアントPC300の宛先を取得し、取得した宛先をもとに、当該クライアントPC300に対して、予約した順番が来たので、コピー処理の要求が可能である旨のメッセージを送る(ステップS404)。なお、このメッセージの通知は、ユーザーを指定して送ることができれば、クライアントPC300に限らず、携帯電話等の移動携帯情報端末、または小型携帯ブザーなどでも良い。
コピー処理の要求が可能である旨のメッセージを送った後、当該予約者が所定の時間内にログインするか、否かをチェックする(ステップS405)。ここで、ログインが行われれば、ログインしたユーザーのコピー要求の処理を行うための手順を進めるが、当該予約者のログインが無ければ(ステップS405-NO)、コピー要求をする意思が無いものとみなして、予約順管理テーブル(図6)からこのユーザーの予約を取り消すために、ユーザーIDを削除する(ステップS412)。その後、次の順番の予約者へ対応するためにステップS402に戻す。
【0025】
他方、当該ユーザーによるログイン、即ち、複合機本体の操作パネルからコピー条件が設定され、読取原稿がセットされた後、スタートボタンが操作された場合(ステップS405-YES)、コピー要求の処理を行うための手順を進める。
ここで、本実施形態では、当該ユーザー(予約者リストの先頭のユーザー)が確実にコピー処理要求を行うことが出来るように、コピー処理を実行する前の手順として、予約者のユーザー認証を行う。ユーザー認証の手順は、ログイン時にユーザーID・パスワードの入力操作をユーザーに要求し、要求に応じて行われるユーザー入力によりユーザーID・パスワードを得る(ステップS406)。
次いで、ユーザーにより入力されたユーザーID・パスワードは、ユーザー情報記憶テーブル(図2)に予め登録された当該ユーザーのユーザー関連情報に記されたユーザーID・パスワードとの一致を判断することにより、認証の結果が出される(ステップS407)。
予約者のユーザー認証を行った結果、当該ユーザー(予約者リストの先頭のユーザー)であることが認証されない場合(ステップS408-NO)、予約者がいるので、使用できない旨のメッセージをデジタル複合機100の操作部に設けた表示装置に表示する。その後、正当な予約者へ対応するためにステップS402に戻す。
【0026】
予約者のユーザー認証を行った結果、当該ユーザーであることが認証された場合(ステップS408-YES)、デジタル複合機100は、コピー処理を開始する(ステップS409)。コピー処理は、自動で行われるので、ユーザーは、この場を離れて、自分が使用するクライアントPC300がある自席に戻ることができる。
コピー処理(ステップS409)が終了すると、デジタル複合機100は、先の処理手順で認識したユーザーIDをもとにユーザー情報記憶テーブルに登録された当該ユーザーのユーザー関連情報を抽出する(ステップS410)。
次いで、抽出されたユーザー関連情報の中からPC特定情報を検索し、そこに示される当該ユーザーが使用するクライアントPC300の宛先を取得し、取得した宛先をもとに、当該クライアントPC300に対してコピー処理の終了を通知するメッセージを送信する(ステップS411)。
この後、処理の終了したユーザーの予約を取り消すために、予約順管理テーブル(図6)からこの予約者の情報(ユーザーID)を削除する(ステップS412)。その後、次の順番の予約者へ対応するためにステップS402に戻す。
【0027】
また、上記実施形態に示した、ユーザーが登録した使用予約に従って行うコピー処理の制御に適用することにより、動作の改善を図ることを可能にするための手段について、その実施形態を以下に示す。
デジタル複合機100は、プリント出力処理を終了した後、所定の時間に新たなログインの操作が行われないときに、電源オフや低電力に移行させることにより省エネルギーモードの動作を行う機能を従来から有している。この省エネルギーモードの動作は、その目的であるエネルギーの節約が実現される反面、省エネルギーモードからの復帰に時間を要する(画像形成装置のウォームアップ時間等)ので、本実施形態における使用予約が可能な機能のように、1つの処理の終了後、間もなく使用されること予め分かっている場合には、利便性を損なう面がある。
そこで、本実施形態では、使用予約の登録が行われている場合に、省エネルギーモードへの移行を行わないようにする制御手段を設けることにより、この問題を解決する。具体的には、省エネルギーモードへの移行制御において、予約順管理テーブル(図6)を参照して、使用予約者がいるか(ユーザーIDがあるか)、否かをチェックし、あれば、省エネルギーモードへの移行を中止し、なければ、省エネルギーモードへ移行させる制御を行うようにする。このように、使用予約の登録が行われている場合に、電源のオフや低電力モードへの移行を行わないようにすることで、速やかなプリント出力処理を可能にする。
さらに、デジタル複合機100は、共同で使用され、予約した当事者のみならず、他のユーザーについても、使用予約の状況を知らせることが望ましい。
そこで、本実施形態は、デジタル複合機100の使用予約をしているユーザーを特定するユーザー名・PC特定情報等の情報を公表することを可能にする。
本実施形態では、デジタル複合機100の操作パネル或いは画像処理システム(図1)に接続された各クライアントPC300からネットワークを介して使用予約をしている上記ユーザー情報を参照できるようにする。
このような仕組みを備えることによって、デジタル複合機100の傍に使用予約をしたユーザーがいない時に、デジタル複合機100にエラーが発生した場合や、早急に処理をしたいユーザーが割り込みの交渉を行う場合等にも、当該ユーザーとの連絡を取ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の対象となる画像処理装置(デジタル複合機等)をネットワーク接続した画像処理システムの例を示す。
【図2】ユーザー関連情報を登録したユーザー情報記憶テーブルを例示する。
【図3】課金関連情報を付加したユーザー情報記憶テーブルを例示する。
【図4】ユーザーへ処理終了を通知可能にしたコピー処理の制御フロー図を示す。
【図5】ユーザーへ処理中のエラー発生を通知可能にしたコピー処理の制御フロー図を示す。
【図6】使用予約を登録した予約順管理テーブルを例示する。。
【図7】使用予約の登録をする際の制御フロー図を示す。
【図8】ユーザーが登録した使用予約に従って行うコピー処理の制御フロー図を示す。
【符号の説明】
【0029】
100・・デジタル複合機、 200・・プリンタ、
300・・クライアントPC(Personal Computer)、
400・・ホストPC、 500・・LAN(Local Area Network)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信手段を介して情報処理端末と接続可能であり、ユーザーの設定入力により指示される処理要求に応じてプリント出力処理を行う画像処理装置であって、ユーザー名及びユーザーが使用する前記情報処理端末を少なくとも含むユーザー関連情報を登録するユーザー関連情報登録手段と、処理要求にユーザー名が付加されていることを条件に要求を実行する手段と、処理要求に付加されたユーザー名により前記ユーザー関連情報登録手段に登録されたユーザーが使用する情報処理端末を参照し、得られる情報処理端末に処理要求に従って実行されるプリント出力の処理状況を通知する処理状況通知手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載された画像処理装置において、前記ユーザー関連情報登録手段は、画像処理装置に装備された入力操作手段、前記情報処理端末の少なくとも一方を通して入力される情報を登録する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された画像処理装置において、前記処理状況通知手段により通知される処理状況がプリント出力の終了であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記処理状況通知手段により通知される処理状況がエラーの発生であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載された画像処理装置において、前記処理状況通知手段により通知されたエラー発生の通知に対し、設定を変更するユーザーの指示を受け付ける手段と、変更された設定に従いプリント出力を続行する手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載された画像処理装置において、前記ユーザー関連情報登録手段に1ユーザーに対して複数の情報処理端末が登録されている場合に、前記処理状況通知手段は、登録された全ての情報処理端末へ通知動作を行う手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載された画像処理装置において、前記ユーザー関連情報登録手段に1情報処理端末に対して複数のユーザーが登録されている場合に、前記処理状況通知手段は、情報処理端末への当該ユーザーのログインを確認することを条件に通知動作を行う手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載された画像処理装置において、前記ユーザー関連情報登録手段にユーザー関連情報としてユーザー毎に課金情報を登録し、処理要求に付加されたユーザー名によりユーザー関連情報登録手段に登録された課金情報を参照し、得られる課金情報に基づいて要求されたプリント出力の実行に伴う課金をする手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載された画像処理装置において、処理中のプリント出力の処理要求に付加されたユーザー名を公表する手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載された画像処理装置において、ユーザー名の付加を条件に処理予約の登録を可能として、予約の登録順に処理要求を受け付ける予約管理手段を有し、前記予約管理手段は、前のプリント出力の処理が終了した時に、次の順番の処理予約に付加されたユーザー名により前記ユーザー関連情報登録手段に登録されたユーザーが使用する情報処理端末を参照し、得られる情報処理端末に処理が可能になったことを通知する手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項11】
請求項10に記載された画像処理装置において、前記予約管理手段は、予約の登録順に当たる処理要求を受け付ける際に、ユーザー認証により処理予約に付加されたユーザーを確認し、確認できない処理要求を受け付けないようにする手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項12】
請求項10又は11に記載された画像処理装置において、前記予約管理手段は、予約の登録順に当たる処理要求を受け付ける際に、該当するユーザーによる入力が所定の時間行われないことを条件に予約を解除する手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項13】
電源オフや低電力に移行させることにより省エネルギーモードの動作を行う機能を有する請求項10乃至12のいずれかに記載された画像処理装置において、処理予約の登録が行われている場合に、省エネルギーモードへの移行を行わないようにする手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項14】
請求項10乃至13のいずれかに記載された画像処理装置において、登録中の処理予約に付加されたユーザー名を公表する手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−150778(P2006−150778A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−345612(P2004−345612)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】