説明

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム

【課題】簡易な構成でメモリの破壊を防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、メモリを備えた、複数色のそれぞれに対応するトナーカートリッジを回転移動させることで、各色毎の画像を形成する。画像形成装置は、トナーカートリッジの移動に伴い、メモリの接点と接触することで通信を行なう本体側接点を備える。画像形成装置は、トナーカートリッジの移動(図(C))を停止させた後、振動が収束するまでの時間(図(D))が経過したことをコンデンサの電圧レベルの変化で判定し、その時間が経過した後でメモリへ電源を供給する(図(E))。これにより、振動による接点の離間を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関し、特に、メモリを備えた、複数色のそれぞれに対応するトナーカートリッジを移動させることで、各色毎の画像を形成する画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
4サイクル方式のカラー画像形成装置(MFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなど)が存在する。カラー画像形成装置は、トナーカートリッジを有しており、トナーカートリッジには、メモリが搭載されている。
【0003】
メモリは、固有IDや、寿命情報を記憶する。メモリは、画像形成装置の本体と接点を介して接続される。4サイクル機では、各色のトナーカートリッジが搭載されている回転体が順次回転し、トナーカートリッジの接点と本体の接点とが接触することで、通信が行なわれる。
【0004】
近年、このメモリには、CPUを利用したものが使用される傾向にある。この場合、メモリに電源供給を行なう必要があるが、活線挿抜が起こるとメモリやCPUが破壊する可能性がある。このため、活線挿抜によるメモリの破壊が起こらないよう、電源供給を制御する必要がある。
【0005】
下記特許文献1は、交換可能なカートリッジに搭載されるメモリ基板に、通信接点の他に位置ずれ検知用の接点を設ける技術を開示する。通信接点が離間する前に、必ず位置ずれ検知用の接点が離間する構成とし、位置ずれ検知用の接点が接続状態となってからメモリと本体との通信を開始するものである。振動等により位置ずれ検知用の接点が離間状態となった場合には、メモリと本体との間の通信を強制終了させる。これにより、通信動作中の振動などによるカートリッジのずれに敏感に対応することができ、活線挿抜によるメモリの破壊を防止することができる。すなわち、振動などによりメモリ通信接点が離間してメモリが破壊することが防止される。
【特許文献1】特開2004−333890号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載された方法を採用すると、位置ずれを検出するための新たな接点を設けなくてはならないという問題がある。
【0007】
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構成でメモリの破壊を防止することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像形成装置は、メモリを備えた、複数色のそれぞれに対応するトナーカートリッジを移動させることで、各色毎の画像を形成する画像形成装置であって、トナーカートリッジのメモリへの電源供給を制御する制御手段と、トナーカートリッジを移動させる移動手段と、トナーカートリッジの移動に伴い、メモリの接点と接触することで通信を行なう本体側接点と、移動手段によるトナーカートリッジの移動を停止させた後、振動が収束するまでの時間が経過すると、制御手段によりメモリへ電源を供給する供給手段とを備える。
【0009】
好ましくはトナーカートリッジは、回転体に搭載され、回転移動を行ない、画像形成装置は、回転体を回転させるパルスモータをさらに備え、供給手段は、パルスモータの相出力信号に基づいてパルスモータが停止した事を判断し、パルスモータの振動が収束してから電源供給を行なう。
【0010】
好ましくは供給手段は、パルスモータの相出力信号を入力する微分回路と、微分回路の出力を入力する積分回路とを含み、積分回路のコンデンサを充電し、パルスモータが停止した際に放電を開始させる。
【0011】
好ましくはトナーカートリッジは、回転体に搭載され、回転移動を行ない、画像形成装置は、回転体を回転させるDCブラシレスモータをさらに備え、供給手段は、DCブラシレスモータの出力信号に基づいてDCブラシレスモータが停止した事を判断し、DCブラシレスモータの振動が収束してから電源供給を行なう。
【0012】
好ましくは供給手段は、DCブラシレスモータの出力信号を入力する微分回路と、微分回路の出力を入力する積分回路とを含み、積分回路のコンデンサを充電し、DCブラシレスモータが停止した際に放電を開始させる。
【0013】
好ましくはトナーカートリッジは、回転体に搭載され、回転移動を行ない、画像形成装置は、回転体を回転させるモータをさらに備え、供給手段は、モータの駆動電流に基づいてモータが停止した事を判断し、モータの振動が収束してから電源供給を行なう。
【0014】
好ましくは供給手段は、モータの駆動電流を入力する電流検出回路と、電流検出回路の出力を入力する積分回路とを含み、積分回路のコンデンサを充電し、モータが停止した際に放電を開始させる。
【0015】
好ましくは供給手段は、振動が収束したことをコンデンサの放電時間により判断する電気回路を含む。
【0016】
好ましくはトナーカートリッジは、回転体に搭載され、回転移動を行ない、画像形成装置は、回転体を回転させるモータをさらに備え、供給手段は、モータを停止させた後、所定時間が経過した後に電源供給を行なう。
【0017】
この発明の他の局面に従うと、メモリを備えた、複数色のそれぞれに対応するトナーカートリッジを移動させることで、各色毎の画像を形成する画像形成装置の制御方法において、画像形成装置は、トナーカートリッジのメモリへの電源供給を制御する制御手段と、トナーカートリッジの移動に伴い、メモリの接点と接触することで通信を行なう本体側接点とを備え、画像形成装置の制御方法は、トナーカートリッジを移動させる移動ステップと、移動ステップによるトナーカートリッジの移動を停止させた後、振動が収束するまでの時間が経過すると、制御手段によりメモリへ電源を供給する供給ステップとを備える。
【0018】
この発明のさらに他の局面に従うと、メモリを備えた、複数色のそれぞれに対応するトナーカートリッジを移動させることで、各色毎の画像を形成する画像形成装置の制御プログラムにおいて、画像形成装置は、トナーカートリッジのメモリへの電源供給を制御する制御手段と、トナーカートリッジの移動に伴い、メモリの接点と接触することで通信を行なう本体側接点とを備え、画像形成装置の制御プログラムは、トナーカートリッジを移動させる移動ステップと、移動ステップによるトナーカートリッジの移動を停止させた後、振動が収束するまでの時間が経過すると、制御手段によりメモリへ電源を供給する供給ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0019】
これらの発明に従うと、簡易な構成でメモリの破壊を防止することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態における画像形成装置について説明する。
【0021】
画像形成装置は、例えば4サイクル機であり、各色に対応する複数のトナーカートリッジを有する。各色トナーカートリッジには、メモリが搭載される。トナーカートリッジを搭載する回転体が回転していくことで、1つの接点に対し各色トナーカートリッジのメモリが順に接触し、本体と通信が行なわれる。画像形成装置には、回転体の回転に従い、メモリへの電源供給をON/OFFするスイッチが設けられる。
【0022】
回転体の回転に従い、メモリへの電源供給をON/OFFすることで、位置ずれ検知接点等の新たな接点を設けることなく、メモリの活線挿抜による破壊の可能性を低減させることができる。
【0023】
より詳しくは画像形成装置は、各色トナーカートリッジが順次所定の位置に来るまでに、メモリへの電源供給を制御するコンデンサへの充電を行なう。所定の位置に来たときに、コンデンサの放電を開始し、コンデンサが所定の電圧レベルになるとメモリへの電源供給を開始する。これにより、本体とシリアル通信が行なわれる。通信が終了した後、回転体が動作する前に電源供給が終了するように制御が行なわれる。
【0024】
[第1の実施の形態]
【0025】
図1は、本発明の第1の実施の形態における4サイクル画像形成装置の構成を示す中央断面図である。
【0026】
図を参照して画像形成装置は、中間転写ベルト2と、感光体3と、現像器(回転体である現像ラック)4と、中間転写ベルトクリーナ5と、クリーナブレード対向ローラ6と、感光体クリーナブレード7と、1次転写ローラ8と、露光装置9と、給紙部10と、タイミングローラ11と、2次転写ローラ12と、定着部13と、排紙ローラ14と、トナーカートリッジ15と、帯電装置16と、環境センサ17と、濃度センサ(画像濃度検出センサ)18とを備えている。
【0027】
本画像形成装置は、所謂4サイクル機であり、作像部の現像ラックにはカートリッジ15が4つ装着可能である。現像ラック4を回転させることで、順次カートリッジを感光体3に向かい合う現像位置に移動して現像を行なう。
【0028】
カートリッジ15は、トナーとトナーを現像する現像部とから構成される。感光体3の周囲には、感光体3を帯電する帯電装置16、および画像パターンを露光する露光装置9が設けられ、1色ずつ順に帯電、露光、現像のプロセスにより感光体3上にトナー像を形成する。トナー像は、中間転写ベルト2に転写される。カラープリントであれば中間転写ベルト2で4色のトナー像が重ね合わされる。
【0029】
4色のトナー像を重ね合わせる間は、中間転写ベルトクリーナ5および2次転写ローラ12は、中間転写ベルト2から離間している。
【0030】
4色のトナー像が重ね合わされた後、トナー像の先端が2次転写部に到達するまでに2次転写ローラ12を中間転写ベルト2に圧接させる。これにより、搬送する用紙にトナー像を転写する。
【0031】
また、4色のトナー像の後端が中間転写ベルトクリーナ5を通過したところで中間転写ブレードを圧接して、残トナーを中間転写ベルト2から掻き取る。2次転写ローラ12でトナー像を転写した用紙は、定着ローラ13でトナー像が定着されて排紙ローラ14から排出される。
【0032】
中間転写ベルト2付近には画像濃度検出センサ18が取り付けられている。画像濃度検出センサ18は、中間転写ベルト面にLED光を照射してその反射光を検出し、中間転写ベルト面のトナー隠蔽率を測定して、それを中間転写ベルト上のトナー濃度として検出する。
【0033】
画像形成装置には、トナーカートリッジ交換のためのカバーの開閉を検知するセンサSEが設けられている。
【0034】
図2は、消耗品であるトナーカートリッジに搭載されたメモリ基板と、画像形成装置本体に設けられる制御部との構成を示した図である。
【0035】
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の各色のトナーカートリッジ15Y,15M,15C,15Kのそれぞれには、メモリ基板31Y,31M,31C,31Kが装着されている。メモリ基板31Y,31M,31C,31Kのそれぞれは、接点を有する。それら接点と本体側のメカ接点25とが接触することで、電気的な接続が行なわれる。回転体が矢印“A”方向に順次回転する事で、Y色、M色、C色、およびK色の順番に各色のメモリ基板が本体に接続される。
【0036】
メカ接点25は、本体制御部201のCPU21を介して、本体のメモリ22に接続される。
【0037】
図3は、画像形成装置の本体側の制御部が、接点を介してトナーカートリッジのメモリ基板との間で通信を行なう状態を示す図である。
【0038】
トナーカートリッジ15Y,15M,15C,15Kのメモリ基板31Y,31M,31C,31Kには、それぞれ不揮発性メモリ45Y,45M,45C,45Kと、メモリを制御するCPU41Y,41M,41C,41Kと、リセット回路43Y,43M,43C,43Kとが装着されている。
【0039】
なおメモリ基板には、メモリを内蔵した1チップCPUを搭載しても良い。
【0040】
トナーカートリッジに装着されたメモリ基板31Y,31M,31C,31Kの接点47Y,47M,47C,47Kは、本体の接点を介して、本体制御部20に接続される。
【0041】
本体制御部20は、CPU21およびメモリ22を持ち、接続された各色トナーのメモリ基板31Y,31M,31C,31Kとシリアルで通信を行なう。
【0042】
本体と各色トナーカートリッジとの接続は、回転体が回転し、本体側接点と各色トナーカートリッジの接点とが1つずつ接続する事で順番に行なわれる。
【0043】
メモリ基板31Y,31M,31C,31Kには、各トナーカートリッジのトナー容量、消耗品残量の情報、画像を出力する為の固有の現像出力値、現像バイアスピーク電圧調整値、現像バイアス出力特性値、レーザー光量値、トナー消耗率計算パラメータ、トナー付着量特性データなどの固有情報が記録されている。
【0044】
図4は、トナーカートリッジのメモリ基板の接点の外観を示した図である。
【0045】
接点47には、GND用接点53と、電源用接点52と、シリアル信号用接点51とが含まれる。それぞれの接点は、電力や信号を送受信する信号線に接続される。
【0046】
本実施の形態では、シリアル信号の送受信を1本の信号線で行う1Wireの例を示しているが、送信信号、および受信信号個々に接点を設けても良い。
【0047】
GND用接点53は、最も早く接続されるように、他の接点に比べてトナーカートリッジの回転方向に長く構成されている。GND用接点53の次に、電源用接点52が接続され、最後に信号用接点51が接続されるように接点の長さが決められている。
【0048】
また、図示していないが、本体側の接点の長さを変えることで、GND、電源、信号の順番で接続を行なうように装置を構成してもよい。
【0049】
図5および図6は、本体側接点が、トナーカートリッジのメモリ基板の接点と接続、および離間を行なう状態を示す図である。
【0050】
図5は、本体の接点が接続する状態を示し、図6では本体の接点が離間する状態を示している。
【0051】
回転体には、回転体を所定の位置で止めるために、各色に対応したスリット61Y,61M,61C,61Kと、スリットを検出するための位置検出センサ65とが設けられている。位置検出センサ65は、制御部20のCPU21に接続される。
【0052】
回転体の回転中に、メモリ基板の接点が本体側接点と接続しない位置にあるときには、接点保護のため、本体側接点を回転体から離間させる必要がある。このため、本体側接点25には圧接離間用部材67が設けられている。
【0053】
回転体が回転し、本体側接点25とメモリ基板の接点とが接続される位置に来ると(図5)、位置検出センサ65はスリット61を検出し、回転体の回転を停止する。本体側接点25がメモリ基板接点31と接続するための溝(本体接点接続/離間用溝)63が回転体に設けられており、回転体の回転が停止した時に、圧接離間用部材67がその溝63に入る。これにより、本体側接点25がメモリ基板接点31と接続する。
【0054】
回転体が回転し、本体側接点25とメモリ基板の接点とが離れる位置に来ると(図6)、圧接離間用部材67と溝63との係合状態が解消され、本体側接点25は、回転体から離れる。
【0055】
図7は、各色トナーカートリッジ搭載のメモリ基板への電源供給のON/OFF制御を行なう回路を示す図である。
【0056】
図を参照して当該回路は、パルスモータドライバIC71と、微分回路73と、積分回路75と、トランジスタTR2とを備える。これらの部材は、制御基板20に設けられていてもよいし、制御基板20とは別個に設けられていてもよい。
【0057】
画像形成装置には、各色トナーカートリッジを搭載する回転体を回転動作させるパルスモータが設けられる。パルスモータを駆動するドライバIC71の相出力が、微分回路73に入力される。回転体が回転中はドライバIC71の相出力が微分回路73に入力され、その出力パルスがトランジスタTR1に入力され、トランジスタTR1のON/OFFが行なわれる。これに伴い、コンデンサC1の充電が行なわれる。
【0058】
コンデンサC1の端子間電圧のレベルが5V(本実施の形態では電源電圧として5Vを例にとったが、3.3V等、他の電源電圧でもよい。)まで上昇すると、トランジスタTR2はOFFとなり、メモリ基板31への電源供給がOFFになる。
【0059】
回転体が停止している場合には、ドライバICの相出力は出力されず、微分回路73の出力パルスは発生しない。このため、トランジスタTR1はOFFしたままとなり、停止後所定の時間が経過すると、コンデンサC1の端子間電圧は0Vとなる。このときトランジスタTR2はONとなり、本体接点を介してメモリ基板31に電源が供給される構成となっている。
【0060】
もちろん、本体接点とメモリ基板31の接点とが離間している場合には、メモリ基板31に電源が供給されることはない。
【0061】
図8は、各色トナーカートリッジを搭載している回転体の回転/停止、本体とメモリとの通信のON/OFF、上記回路のコンデンサC1の電圧レベル、およびメモリへの電源供給のON/OFFのタイミングチャートである。
【0062】
(A)に示されるように、本体が待機状態の場合には、コンデンサC1の端子間電圧が0Vとなり、本体接点に電源が供給されている状態となる。しかしながら待機状態では、本体接点とメモリ基板接点とが接続しない位置に回転体が退避している状態となるので、本体接点を介してメモリ基板に電源が供給されることがない構成となっている。
【0063】
トナーカートリッジのためのカバーが開かれて閉められると、(B)に示されるように、回転体は所定の決められた初期位置に移動する。その際、コンデンサC1は5Vまで充電される。
【0064】
回転体が初期位置に移動した後、所定時間経過後に本体とメモリ基板との通信を行なうため、(C)に示されるように、本体接点とメモリ基板接点とが接続状態となるC色トナーカートリッジ通信位置へ回転体が移動する。この際も、コンデンサC1は5Vまで充電された状態となっている。
【0065】
移動を完了し、(D)に示されるように回転体の回転が停止すると、コンデンサC1は放電を開始する。コンデンサC1の端子間電圧が所定のレベル以下になると、(E)に示されるように、メモリ基板への電源供給を開始し、本体とメモリとの通信が開始する。
【0066】
コンデンサC1が放電を開始し、端子間電圧が所定のレベル以下になり、メモリ基板への電源供給をONするまでの時間は、回転体が停止してから振動が収束するのに十分な時間になるよう、時定数を決定し、図7の回路のコンデンサC1と抵抗R2との定数を調整してある。
【0067】
回転体の振動が収束し、停止状態となってから、メモリ基板に電源供給が行なわれ通信が開始される。停止状態とは、振動が収束し、本体接点とメモリ基板接点とが接続状態となり、振動により接点が離間せず、接点に電圧を印加しても接点部分で電圧の変動が起こらない状態である。
【0068】
通信が終了すると、回転体は、本体と次の色(K色)のトナーカートリッジに搭載されたメモリとの通信を行うため、(F)に示されるように、回転を開始し、次の色(K色)のトナーカートリッジの通信位置へ移動する。この際、コンデンサC1は充電され、端子間電圧が所定のレベル以上となったとき、電源供給をOFFとする。コンデンサC1が充電を開始し、端子間電圧が所定のレベル以上になり電源供給をOFFするまでの時間は、次のように決定されている。
【0069】
すなわち、通信が終了し、回転体が次の通信位置に移動するため、回転を開始してから本体接点とメモリ基板接点とが離間する前に、コンデンサC1の端子間電圧が所定のレベル以上になり、電源供給をOFFする必要がある。このために、時定数が決定され、図7のコンデンサC1と抵抗R1との定数は調整されている。
【0070】
これにより、接点が離間する前に電源供給がOFFされる。以下、Y色、M色トナーカートリッジも同様にして回転体の回転に従い、電源供給をON/OFFし、通信を行なう構成となっている。
【0071】
図9は、画像形成装置の全体の動作を示すフローチャートである。
【0072】
ステップS101で、トナーカートリッジ交換のためのカバーの開閉を検知するセンサSEの出力を検出する。トナーカートリッジのカバーが閉められると(S101でNO)、ステップS103で、C色のトナーカートリッジを、本体との通信が可能なC色カートリッジ通信位置に移動させる。その間に、図7の回路のコンデンサC1を充電する。
【0073】
回転体の移動が終了し、ステップS105でコンデンサC1が放電を開始する。コンデンサC1が所定の電圧レベルになると、回転体の振動が収束し、回転体およびカートリッジは完全に停止する。ここでメモリ基板に電源供給が開始される。
【0074】
ステップS107において、通信が開始され、画像形成装置本体はC色カートリッジの固有データを取得する。ステップS109において、通信が終了する。次に、K色カートリッジのメモリと通信するため、K色カートリッジ通信位置への回転体の移動を開始し、コンデンサC1を充電する。
【0075】
ステップS111において、接点離間前にコンデンサC1の端子電圧が所定のレベル以上になり、電源供給がOFFされる。
【0076】
その後、同様の動作をステップS121、S123、およびS125において、K色、Y色、およびM色について行う。
【0077】
このような処理により、活線挿抜によるメモリの破壊の可能性を低減させることができる。
【0078】
[第2の実施の形態]
【0079】
本発明の第2の実施の形態における画像形成装置では、回転体を回転動作させるモータはDCブラシレスモータである。また、各色カートリッジ搭載のメモリ基板への電源供給手法は第1の実施の形態における画像形成装置と異なる。それ以外は、全て第1の実施の形態の画像形成装置の構成と同様であるので、ここでの説明は繰り返さない。
【0080】
図10は、各色トナーカートリッジ搭載のメモリ基板への電源供給をON/OFFする回路を示す図である。
【0081】
画像形成装置には、各色トナーカートリッジを搭載する回転体を回転動作させるDCブラシレスモータが設けられる。DCブラシレスモータを駆動するドライバIC81のFG出力が、微分回路73に入力される。回転体が回転中はドライバIC81の相出力が微分回路73に入力され、その出力パルスがトランジスタTR1に入力され、トランジスタTR1のON/OFFが行なわれる。これに伴い、コンデンサC1の充電が行なわれる。
【0082】
コンデンサC1の端子間電圧のレベルが5V(本実施の形態では電源電圧として5Vを例にとったが、3.3V等、他の電源電圧でもよい。)まで上昇すると、トランジスタTR2はOFFとなり、メモリ基板31への電源供給がOFFになる。
【0083】
回転体が停止している場合には、ドライバICのFG出力は出力されず、微分回路73の出力パルスは発生しない。このため、トランジスタTR1はOFFしたままとなり、コンデンサC1の端子間電圧は0Vとなる。このときトランジスタTR2はONとなり、本体接点を介してメモリ基板31に電源が供給される構成となっている。
【0084】
もちろん、本体接点とメモリ基板31の接点とが離間している場合には、メモリ基板31に電源が供給されることはない。
【0085】
本実施の形態におけるタイミングチャート、フローチャートに関しては、第1の実施の形態と同様であるので、ここでの説明を繰り返さない。
【0086】
タイミングチャートなどが第1の実施の形態と同様であることから、本実施の形態においても活線挿抜によるメモリの破壊が低減できるという効果がある。
【0087】
[第3の実施の形態]
【0088】
本発明の第3の実施の形態における画像形成装置においては、回転体を回転動作させるモータは、パルスモータでもDCブラシレスモータでもよい。また、各色カートリッジ搭載のメモリ基板への電源供給手法は第1および第2の実施の形態における画像形成装置と異なる。それ以外は、全て第1および第2の実施の形態の画像形成装置の構成と同様であるので、ここでの説明は繰り返さない。
【0089】
図11は、各色トナーカートリッジ搭載のメモリ基板への電源供給をON/OFFする回路を示す図である。
【0090】
各色トナーカートリッジを搭載する回転体を回転動作させるモータMの駆動電流が、電流検出回路91に入力される。回転体が回転中は、電流検出回路91の出力でトランジスタTR1をONし、コンデンサC1を充電する。
【0091】
コンデンサC1の端子間電圧のレベルが5V(本実施の形態では電源電圧として5Vを例にとったが、3.3V等、他の電源電圧でもよい。)まで上昇すると、トランジスタTR2はOFFとなり、メモリ基板31への電源供給がOFFになる。
【0092】
回転体が停止している場合には、電流検出回路91の出力がなくなり、トランジスタTR1はOFFしたままとなり、コンデンサC1の端子間電圧は0Vとなる。このときトランジスタTR2はONとなり、本体接点を介してメモリ基板31に電源が供給される構成となっている。
【0093】
もちろん、本体接点とメモリ基板31の接点とが離間している場合には、メモリ基板31に電源が供給されることはない。
【0094】
本実施の形態におけるタイミングチャート、フローチャートに関しては、第1の実施の形態と同様であるので、ここでの説明を繰り返さない。
【0095】
タイミングチャートなどが第1の実施の形態と同様であることから、本実施の形態においても活線挿抜によるメモリの破壊が低減できるという効果がある。
【0096】
[第4の実施の形態]
【0097】
本発明の第4の実施の形態における画像形成装置においては、メモリ基板31のI/F接続にソフト制御方式を採用している。
【0098】
図12は、画像形成装置本体の制御基板からトナーカートリッジ(TC)のメモリ基板へ接続を行なう信号線を示す図である。
【0099】
トナーカートリッジのメモリ基板31へは、2本の通信線(TXD/RXD)と、電源信号ラインと、GNDラインとの4本のラインが接続される。通信線(TXD/RXD)の信号と電源信号とは、画像形成装置本体の制御基板20上のCPU95から出力される。ここではCPU95から信号を直接出力しているが、CPU周辺の外部回路として通信回路、および電源信号の出力回路を備えさせ、それらから信号を出力してもよい。また、ここでは通信線をTXDとRXDの2線にしているが、TXDとRXDを1線の通信線にしても良い。
【0100】
通信線(TXD/RXD)と電源とは、CPU95内で実行される画像形成装置の制御プログラムによって制御される。
【0101】
制御プログラムで、トナーカートリッジのメモリへの読込み書込み制御が開始されると、4色のトナーカートリッジが装着されている現像回転装置(現像ラック)を回転させる。各トナーカートリッジのメモリ基板の接点が画像形成装置本体の通信接点と接触するまで、現像ラックモータを回転させる。
【0102】
現像ラックモータが停止してからすぐは、現像ラックモータの振動により、接点が接触および離接するため、トナーカートリッジのメモリ基板の電源信号をONにすると、活線挿抜によるメモリの破壊が発生する恐れがある。
【0103】
これを防止するため、現像ラックモータの振動が確実に収束する時間を待って、電源信号をONにしてトナーカートリッジのメモリとの通信を開始する。通信が完了したら電源信号をOFFにして、現像ラックモータを回転して、次のトナーカートリッジのメモリ基板の接点が接触する位置へ現像ラックを移動させる。
【0104】
図13は、現像ラックを次のトナーカートリッジのメモリ基板の接点まで回転させるためのモータパルスの信号と、トナーカートリッジのメモリ基板への電源信号と、通信信号とのタイムチャートを示す図である。
【0105】
図13を参照して、先ず、次のトナーカートリッジのメモリ基板の接点が来るまで現像ラックを回転させる。現像ラックモータを回転させるために、現像ラックモータパルスを250ppsから600ppsまで立上げる。その後、250ppsに立下げてモータを停止させる。この間では、所定パルス(本例では600パルス)の出力を行なう。
【0106】
その後、現像ラックの振動が完全に収束するまで250msWAIT(待機)する。この時間は、予め測定したラック振動時間と部品バラツキとを考慮して決定した時間である。
【0107】
現像ラック振動吸収後は、トナーカートリッジのメモリ基板への電源信号をONとする。画像形成装置本体CPUからのデータ送信(TXD)、トナーカートリッジのメモリ基板からのデータ受信(RXD)を行ない、通信終了後はトナーカートリッジのメモリ基板への電源信号をOFFする。
【0108】
トナーカートリッジのメモリ基板への電源信号をOFF後、次のトナーカートリッジのメモリ基板への回転と通信とを同様に行なう。YMCKの順で現像ラック回転と通信が完了すれば、処理を終了する。
【0109】
図14は、現像ラックの回転と通信処理とを示すフローチャートである。
【0110】
図を参照して、ステップS201で次のメモリの接点が来るまで、現像ラックを回転させる。ステップS203で、ラックの振動が収束する時間が経過するまで待機する。
【0111】
ステップS205で電源信号をONとし、ステップS207でトナーカートリッジのメモリ基板と通信を行なう。ステップS209で電源信号をOFFとする。
【0112】
ステップS211で4色分の処理が完了したかを判定し、NOであればステップS201へ戻り、YESであれば本ルーチンを終了する。
【0113】
なお、本例では画像形成装置本体のCPUからのデータ送信を行なった後、トナーカートリッジのメモリ基板からのデータ受信を行なうという順で通信を行なっていたが、トナーカートリッジのメモリの書込みや読込みの必要性に応じて、トナーカートリッジのメモリ基板からのデータ受信、データ送信の順に通信を行なっても良い。また、トナーカートリッジのメモリ基板からのデータ受信のみ、またはデータ送信のみを行なっても良い。データ通信の内容やデータ量は、必要性に応じて変化する。
【0114】
また、トナーカートリッジのメモリの通信エラーが発生した場合には、再通信をしても良いし、現像ラックを再度回転させた後に、同じデータ通信を行なっても良い。
【0115】
なお、本体とトナーカートリッジのメモリとの通信は、以下のケースで実行する。
【0116】
・画像形成装置の電源をONしたときに、現像ラックが回転する。本体と各トナーカートリッジのメモリ基板との通信で、トナーカートリッジの色、容量、トナーカートリッジ固有のID、仕向け、印字枚数カウンタ、トナー消費量カウンタ、および作像条件パラメータなどを本体に読み込む。通信エラーが発生した場合は、トナーカートリッジ未装着を報知する。
【0117】
・画像安定化を実行後に、作像条件パラメータをメモリに書き込む。
【0118】
・印字中、または印字終了後に、印字枚数カウンタ、トナー消費量カウンタをメモリに書き込む。
【0119】
・JAMや画像形成装置の故障があったときに、エラーや故障の発生状況をメモリに書き込む。
【0120】
[実施の形態における効果]
【0121】
以上のように、本実施の形態における画像形成装置は、交換可能な4色分のトナーカートリッジ各々にメモリを搭載している。トナーカートリッジを搭載する回転体が回転していくことで、1つの接点に対し各色トナーカートリッジのメモリが順に接触し、画像形成装置本体と通信を行なう。
【0122】
メモリは活線挿抜を行うと破壊する可能性がある。そこで、トナーカートリッジを搭載する回転体の回転に従い、メモリへの電源供給をON/OFFするスイッチを本体に設けることで、メモリの活線挿抜による破壊の可能性を低減させることができる。
【0123】
すなわち、振動が収束するのを待って回転体が完全に停止してから電源供給をONし、本体接点とメモリ基板接点とが離間する前に電源供給をOFFにする構成とする。これにより、新たな接点等を設けることなく、簡易的な構成で、活線挿抜によるメモリ破壊の可能性を低減させることができる。
【0124】
すなわち、トナーカートリッジを搭載する回転体が回転しているか、または停止しているかを判断し、電気回路またはソフトにより、振動が完全に収束したことを判断し、電源供給をON/OFFすることができるため、簡易的な構成で活線挿抜によるメモリ破壊の可能性を低減させることができる。
【0125】
[その他]
【0126】
本発明はMFP、ファクシミリ装置、複写機などの画像形成装置に対して実施することができる。
【0127】
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
【0128】
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0129】
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の第1の実施の形態における4サイクル画像形成装置の構成を示す中央断面図である。
【図2】消耗品であるトナーカートリッジに搭載されたメモリ基板と、画像形成装置本体に設けられる制御部との構成を示した図である。
【図3】画像形成装置の本体側の制御部が、接点を介してトナーカートリッジのメモリ基板との間で通信を行なう状態を示す図である。
【図4】トナーカートリッジのメモリ基板の接点の外観を示した図である。
【図5】本体側接点が、トナーカートリッジのメモリ基板の接点と接続を行なう状態を示す図である。
【図6】本体側接点が、トナーカートリッジのメモリ基板の接点と離間を行なう状態を示す図である。
【図7】各色トナーカートリッジ搭載のメモリ基板への電源供給のON/OFF制御を行なう回路を示す図である。
【図8】各色トナーカートリッジを搭載している回転体の回転/停止、本体とメモリとの通信のON/OFF、コンデンサC1の電圧レベル、およびメモリへの電源供給のON/OFFのタイミングチャートである。
【図9】画像形成装置の全体の動作を示すフローチャートである。
【図10】各色トナーカートリッジ搭載のメモリ基板への電源供給をON/OFFする回路を示す図である。
【図11】各色トナーカートリッジ搭載のメモリ基板への電源供給をON/OFFする回路を示す図である。
【図12】画像形成装置本体の制御基板からトナーカートリッジのメモリ基板へ接続を行なう信号線の回路を示す図である。
【図13】現像ラックを次のTCメモリ基板の接点まで回転させるためのモータパルスの信号と、TCメモリ基板への電源信号と、通信信号とのタイムチャートを示す図である。
【図14】現像ラックの回転と通信処理とを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0131】
1 4サイクルカラー画像形成装置
2 中間転写ベルト
3 感光体
4 現像器(回転体)
8 1次転写部
9 露光装置
10 給紙部
12 2次転写部
13 定着部
14 排紙ローラ
15 トナーカートリッジ
16 帯電装置
20 本体制御部(制御基板)
21 CPU
22 メモリ
25 メカ接点(本体側接点)
31Y,31M,31C,31K メモリ基板
45Y,45M,45C,45K 不揮発性メモリ
47Y,47M,47C,47K 接点
51 シリアル信号用接点
52 電源用接点
53 GND用接点
61Y,61M,61C,61K スリット
63Y,63M,63C,63K 溝
65 位置検出センサ
67 圧接離間用部材
71 パルスモータドライバIC
73 微分回路
75 積分回路
81 DCブラシレスモータドライバIC
91 電流検出回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリを備えた、複数色のそれぞれに対応するトナーカートリッジを移動させることで、各色毎の画像を形成する画像形成装置であって、
前記トナーカートリッジのメモリへの電源供給を制御する制御手段と、
前記トナーカートリッジを移動させる移動手段と、
前記トナーカートリッジの移動に伴い、前記メモリの接点と接触することで通信を行なう本体側接点と、
前記移動手段によるトナーカートリッジの移動を停止させた後、振動が収束するまでの時間が経過すると、前記制御手段により前記メモリへ電源を供給する供給手段とを備えた、画像形成装置。
【請求項2】
前記トナーカートリッジは、回転体に搭載され、回転移動を行ない、
前記回転体を回転させるパルスモータをさらに備え、
前記供給手段は、前記パルスモータの相出力信号に基づいて前記パルスモータが停止した事を判断し、前記パルスモータの振動が収束してから電源供給を行なう、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記供給手段は、
前記パルスモータの相出力信号を入力する微分回路と、
前記微分回路の出力を入力する積分回路とを含み、
前記積分回路のコンデンサを充電し、前記パルスモータが停止した際に放電を開始させる、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記トナーカートリッジは、回転体に搭載され、回転移動を行ない、
前記回転体を回転させるDCブラシレスモータをさらに備え、
前記供給手段は、前記DCブラシレスモータの出力信号に基づいて前記DCブラシレスモータが停止した事を判断し、前記DCブラシレスモータの振動が収束してから電源供給を行なう、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記供給手段は、
前記DCブラシレスモータの出力信号を入力する微分回路と、
前記微分回路の出力を入力する積分回路とを含み、
前記積分回路のコンデンサを充電し、前記DCブラシレスモータが停止した際に放電を開始させる、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記トナーカートリッジは、回転体に搭載され、回転移動を行ない、
前記回転体を回転させるモータをさらに備え、
前記供給手段は、前記モータの駆動電流に基づいて前記モータが停止した事を判断し、前記モータの振動が収束してから電源供給を行なう、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記供給手段は、
前記モータの駆動電流を入力する電流検出回路と、
前記電流検出回路の出力を入力する積分回路とを含み、
前記積分回路のコンデンサを充電し、前記モータが停止した際に放電を開始させる、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記供給手段は、前記振動が収束したことをコンデンサの放電時間により判断する電気回路を含む、請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記トナーカートリッジは、回転体に搭載され、回転移動を行ない、
前記回転体を回転させるモータをさらに備え、
前記供給手段は、前記モータを停止させた後、所定時間が経過した後に電源供給を行なう、請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
メモリを備えた、複数色のそれぞれに対応するトナーカートリッジを移動させることで、各色毎の画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置は、
前記トナーカートリッジのメモリへの電源供給を制御する制御手段と、
前記トナーカートリッジの移動に伴い、前記メモリの接点と接触することで通信を行なう本体側接点とを備え、
前記トナーカートリッジを移動させる移動ステップと、
前記移動ステップによるトナーカートリッジの移動を停止させた後、振動が収束するまでの時間が経過すると、前記制御手段により前記メモリへ電源を供給する供給ステップとを備えた、画像形成装置の制御方法。
【請求項11】
メモリを備えた、複数色のそれぞれに対応するトナーカートリッジを移動させることで、各色毎の画像を形成する画像形成装置の制御プログラムであって、
前記画像形成装置は、
前記トナーカートリッジのメモリへの電源供給を制御する制御手段と、
前記トナーカートリッジの移動に伴い、前記メモリの接点と接触することで通信を行なう本体側接点とを備え、
前記トナーカートリッジを移動させる移動ステップと、
前記移動ステップによるトナーカートリッジの移動を停止させた後、振動が収束するまでの時間が経過すると、前記制御手段により前記メモリへ電源を供給する供給ステップとをコンピュータに実行させる、画像形成装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−128755(P2009−128755A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−305529(P2007−305529)
【出願日】平成19年11月27日(2007.11.27)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】