説明

画像形成装置

【課題】 複数の現像器を保持する回転式現像器保持体を有する画像形成装置において、印刷動作時に常に正確なポジションで現像動作を行う。
【解決手段】 複数の現像器を保持する回転式の現像器保持体を有し、現像器保持体の位置を、現像器保持体をギアを介して駆動するモータの回転量を検出するセンサと現像器保持体の基準位置を検出するセンサの出力から判断する画像形成装置において、すべての現像器がセットされてから現像器保持体の基準位置を再度検知する。また、基準位置を行った後、現像器交換用ドアがオープンされずに現像器検知を行いすべての現像器があることが確定した場合は、2度目の原点検知を省略する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は、1つの像担持体と複数の現像カートリッジ及び中間転写体による多重転写方式によってカラー画像を形成する電子写真方式の多色画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図2に示すような画像形成装置において、カラー画像の形成方法について説明する。まず、感光ドラム100上に光学ユニット101で各色毎に送出される画像情報により形成された潜像は、回転式現像器保持体150(以下ロータリーと示す)に保持されている各色現像器151a、151b、151c、151dから画像情報に対応した色の現像器を感光ドラム100に接触させ、現像器の有する現像剤により現像及び可視化される。可視化された画像は無端状像坦持体108(以下、中間転写体と記す)に転写される。これを4回繰り返すことで中間転写体108上に多色画像が形成される。その後、転写材保持体(以下、給紙トレイと記す)200から給紙された転写材Pを無端状像坦持体と転写及び搬送ベルトの間に搬送させ、転写材Pに中間転写体108上の多色画像を転写させる。転写材P上に転写させた多色画像は、定着ユニット126で転写材Pに熱定着させる。その後、転写材Pは搬送され、上部排紙トレイ部128または下部排紙トレイ部125に排出される。なお、モノカラー画像形成の際には前記多重画像は単一色の画像現像剤である。
【0003】
次に現像器選択機構の動作について詳しく説明する。
【0004】
ロータリー150は図2上の矢印の方向、すなわち反時計回りの方向に回転する。この回転量を制御することで任意の色の現像器151を感光ドラム100の位置に移動させることが可能となる。図3はロータリー150の駆動に関連する部分を示した図である。150は現像器151a〜151dを保持する現像器保持体である。152a〜152dはそれぞれ現像器151a〜151dに取り付けられた現像スリーブで感光ドラム100に当接し、潜像の現像を行う。ここで、151c,151dは図3ではロータリー150に隠れてしまうため不図示となっている。161はロータリー150を回転させるためのモータである。170はモータ161の軸上に取り付けられた多数のスリットパターンを持つ反射板、171は反射板170からの反射光を検出することでモータ161の回転量を検知するためのエンコーダである。モータ161の回転量とロータリー150の回転量は比例関係にあるため、エンコーダ171によりロータリー150の回転量を検出できる。131はロータリー150の基準位置を検出するための回転式現像器基準位置検知センサ(以下ホームポジションセンサと記す)、132はロータリー150の基準位置に取り付けられ、ホームポジションセンサ131を遮光するための基準位置指示部材である。
【0005】
図4は現像器選択機構の制御ブロック図である。ホームポジションセンサ131及びエンコーダ171の出力はCPU201に入力される。CPU201はホームポジションセンサ131からの入力信号により、ロータリー150の原点位置を確認できる。また、エンコーダ171の入力信号により、ロータリー150の回転量を検知できる。つまりホームポジションセンサ131及びエンコーダ171の入力を確認することで、基準位置からの回転量すなわちロータリー150の現在位置を認識できる。これらの情報を元に可変利得アンプ202の利得を調節することで、任意の位置にロータリー150を制御することが可能となる。最後にロータリー150の基準位置検出の具体的動作について説明する。レーザービームプリンタの電源がONされると、不図示のCPUは可変利得アンプ202を制御し、一定速度でロータリー150を回転させる。ロータリー150が回転し、基準位置指示部材132がホームポジションセンサ131に達したことを検知した位置を基準位置とする。以後はエンコーダ171により、原点からの回転量を検出し、ロータリー150の現在位置を判断して制御を行う。この時、ロータリー150が1周以上すると再び基準位置指示部材132がホームポジションセンサ131を通過するが、再度基準位置として検出結果は使用しない。これは基準位置検出動作以外の時は回転式現像器保持体150の回転速度はより高速であり、回転速度も一定でないため、ホームポジションセンサ131の出力信号の遅れや、CPU201のサンプリングの遅れなどの影響による基準位置検出誤差を発生させないためである。
【特許文献1】特開平09−006076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、モータの軸の回転量で現像器保持体の回転量を判断するため、その間の駆動ギアの噛み合せの余裕の分、基準位置検出に誤差が生じる可能性がある。通常、モータにより現像器保持体が駆動されているのであればギアは必ず図6のように回転方向により決まったエッジで接触するので、ギアの噛み合せの余裕にかかわらず、モータ駆動軸と現像器保持体の回転量は完全に一致し検出誤差は生じない。ただし、現像器保持体は4つの現像器を保持できるが、現像器は脱着可能であるので、必ずしもすべての現像器がそろっているわけではない。このため、基準位置検出時に現像器が一つだけ装着されているなど、重量バランスの著しい不均衡が生じる可能性がある。この場合、装着された現像器が上部から下部に移動するとき、現像器の重量の影響で現像器保持体が自らモータによる駆動速度よりも高速で回転してしまう場合がある。この時、図7のように駆動ギアが通常と反対側のエッジに接触する。この場合、図6と図7では現像器保持体が同じ位置でもモータ軸上では位置が異なるため、基準位置検出に誤差が生じてしまう可能性がある問題があった。この誤差は現像器の着脱や現像器有無の検出には影響のないレベルだが、現像時には感光ドラムとの接触圧が変化するなど、画像形成に影響を及ぼしてしまう。また、この検出誤差は駆動ギアの噛み合せの余裕を少なくすることで少なくできるが、噛み合せの余裕を少なくすることは、モータの駆動トルクの増加や、ギア部品に高い精度が要求されるなどの弊害が生じてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、回転式現像器保持体とそれを駆動するモータとの間のギアのかみ合わせによらず、正確な原点検出を行うため、現像器保持体に装着された現像器の有無を検出する手段を有した画像形成装置において、すべての現像器が装着されていた後、現像器保持体の原点確認を再度行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、すべての現像器が装着されてから回転式現像器保持体の原点位置の検出を行うことにより、回転式現像器保持体とそれを駆動するモータとの間のギアのかみ合わせ精度によらず、正確な原点検出を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0010】
まず、図2に本発明で用いた画像形成装置の一例を示す。
【0011】
本実施形態の画像形成装置は、像担持体の被露光部に現像剤を付着させて可視化する反転現像系であり、負帯電現像剤を担持した現像剤担持体を像担持体に当接させて現像を行う一成分画像形成装置である。まず、本発明で用いた画像形成装置について図2を用いて説明する。主な機能としては感光ドラム100、光学ユニット101、帯電ローラ102、一次転写ローラ103、中間転写体テンションローラ104、中間転写体駆動ローラ105、中間転写体クリーニングローラ107、回転式現像器保持体150(以下ロータリーと示す)、回転現像器保持体駆動手段161、4つの現像手段151a〜d、回転式現像器基準位置検知センサ131(以下ホームポジションセンサと記す)、搬送ベルト121、定着ユニット126、給紙トレイ200、手差し給紙トレイ124、濃度及びタイミングセンサ130、2次転写ローラ120、排紙ローラ162、排紙トレイ125及び上部排紙トレイ128等を有している。
【0012】
次に印字に至るまでの工程の概要について説明する。まず、感光ドラム100上に配置している帯電ローラ102によって感光ドラム100の表面を所望の極性に均一に帯電(例えば−600V)させる。次に画像同期信号を基準にコントローラから送出される画像データを基に、光学ユニット101を用いてレーザLで感光ドラム100上を露光することにより感光ドラム100上に静電潜像を形成させる。静電潜像を可視化する為のプロセス一例を挙げると、例えばY(イエロー)用画像形成手段(現像手段)151aにより感光ドラム100上に形成された静電潜像を、現像スリーブ152に所定の電圧を印加(例えば−300V)して感光ドラム100上の静電潜像を現像剤等による現像剤による現像を行い、感光ドラム100上に可視化された現像剤像を形成させる。
【0013】
その後、一次転写ローラ103により感光ドラム100上の現像剤像を中間転写体に転写を行いとりあえず画像を保持させる。
【0014】
同様にM(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)についても、順次各色用現像器151b〜151dで感光ドラム100上にそれぞれの画像データに応じた潜像をそれぞれの現像手段のスリーブと現像剤で現像を行うことにより現像剤像の形成を行う。前記作業を各色ごとに順次中間転写体に形成画像を保持させる。
【0015】
中間転写体上の各色の保持現像剤像は、所定のタイミングで転写が行われるので中間転写体上で多重の現像剤像となる。一方最後の画像形成色での現像が終了した後、所定のタイミングで2次転写ローラ120と中間転写体クリーニングローラ107を中間転写体駆動ローラ105に中間転写体を介して当接させる。中間転写体に当接させた後、それぞれのローラに高圧(例えば所定のタイミングで現像剤像と反対極性(例えばプラス極性)の転写高圧(例えば+1000V)を2次転写ローラ120に印加して、またクリーニングローラ107には同様にプラス極性の電圧(例えば+1000Vと矩形波電圧(例えば1KHZ、2KVpp))印加を行い、中間転写体駆動ローラ105には例えば1次転写ローラ103と同極性同電位の電圧印加を行い、転写材の搬送を待つ。
【0016】
さらに該現像剤像を転写するために別途必要な所定のタイミングで、給紙トレイ200からは給紙ローラ125もしくは手差し給紙トレイ124からは給紙ローラ123により転写材を摘出する。摘出した転写材はレジローラ122でいったん停止して、中間転写体上への最終色の画像形成終了を待つ。
【0017】
最終色の画像形成が終了後所望のタイミングでレジローラ122は転写材の再搬送を開始する。搬送された転写材は当接した2次転写ローラと中間転写体駆動ローラ105で駆動されている中間転写体の間に搬送され、中間転写体上の多色多重現像剤像は中間転写体駆動ローラ105と2次転写ローラ120に印加されているバイアスの電位差のより転写材上へ転写させる。その後、転写後に中間転写体上に残留する現像剤はクリーニングローラ107によって除去もしくは再チャージを行い、中間転写体上の残留現像剤は再チャージにより感光ドラム100へ戻り、感光ドラム100に接触しているブレードにより回収される。ブレードで回収された残留現像剤は、不図示の駆動で肺現像剤エリア108へ蓄積される。また、クリーニングローラ107に付着した残留現像剤は、別途所定のプロセスで後に感光ドラム100に回収させる。
【0018】
転写材への転写が終了した後、クリーニングローラ107と2次転写ローラ120は中間転写体駆動ローラ105より離間させ、次の画像形成に備える。
【0019】
なお、クリーニングされた感光ドラム100は帯電ローラ102により再び観光ドラム100の表面を所望の極性に均一に帯電させ、次の潜像形成及び現像工程に備える。また、残留現像剤をクリーニングした中間転写体においても同様である。
【0020】
一方、現像剤像を転写させた転写材は搬送ベルト121から定着ローラ126で転写材へ現像剤像を定着させる。現像剤像を定着した転写材は、上部排紙トレイ128もしくは下部排紙トレイ125へ排出される。
【0021】
また、手差し給紙トレイ124はユーザの必要に応じ開閉でき、また転写材のサイズに応じてトレイ自体を伸縮させることが出来る。下部排紙トレイ125についても同様に排紙トレイのサブステイが伸縮可能である。また、上部排紙トレイ128も、転写材のサイズに応じて、不図示のストッパーガイドを伸縮することが可能である。また、濃度及びタイミングセンサ130は、本カラー画像形成装置に電源を入れる際のウォームアップ時もしくは所定タイミングで、各色現像剤像の濃度制御を行うためのものである。また、タイミングについては不図示の中間転写体上の基準位置を反射もしくは透過の光学的手段で読み取り、画像形成を行う際の基準を検知する手段として用いる。本発明では、濃度及びタイミングセンサ130と1つのユニットとして記載しているが、各々別ユニットであっても無論かまわない。
【0022】
以上が本発明に用いたカラー画像形成装置における印字工程の概要である。
【0023】
次に、図1に本発明の実施形態のフローチャートを示す。
【0024】
先に述べた印字工程を行うためには、ロータリー150を正確に現像位置に移動させる必要がある。そのために印字工程の前にロータリー150の原点位置を正確に検出する必要がある。図1はロータリー150の原点位置検出動作のフローチャートである。カラー画像形成装置の電源が投入されると、エンジンはTOPカバー110の開閉をチェックし、閉じていれば印字準備動作に入る(S1)。印字準備動作でロータリー150の原点位置確認を行う(S2)。なお、ロータリー150の駆動構成及び制御詳細については従来の技術と同様なので説明を省略する。その後、ロータリー150を制御し、各色の現像器を順次不揮発性メモリアクセス位置に移動させ、不揮発性メモリアクセスを行う。この時、不揮発性メモリにアクセス可能であれば現像器あり、アクセス不可であれば現像器無しと判断する(S3)。YMCKすべての現像器の有無をチェックし、すべての現像器が装着されていることを確認できたならば(S4)、再びロータリー150の原点検知を行う(S5)。その後、電子写真プロセスの初期化動作を行い(S6)、印字準備が完了する(S7)。なお、電子写真プロセスの初期化動作とは主に中間転写体のクリーニング動作等であるが、本発明と直接関係しないので説明を省略する。また、現像器の有無検知後に一つでも装着されていない現像器があった時は(S4)、すべての現像器が装着されていない場合、ロータリー150の重量バランスの不均衡により、基準位置検出が正確に行われていない可能性があるため、まず上カバー110がオープンされるのを待つ(S8)。これは、現像器装着を行うためには上カバー110をオープンする必要があるので、上カバー110の状態を監視することで現像器が交換された可能性を判断できるためである。上カバー110のオープンを検知すると、現像器が交換される可能性があると判断し、上カバー110が再びクローズされるのを待ち(S1)、電源投入時からと同様な処理を繰り返す。このようにすることにより画像形成前には必ずすべての現像器が装着された状態でロータリー150の基準位置検出が行われる。
【実施例2】
【0025】
次に、本実施例に係る第2の実施形態に関して図5に基づき説明する。なお、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成は、第1の実施形態で説明した画像形成装置の概略構成と同様であるから図2に代えて説明を省略する。また、ロータリー150の駆動構成及び制御詳細については従来の技術と同様なので説明を省略する。
【0026】
図2はロータリー150の原点位置検出動作のフローチャートである。カラー画像形成装置の電源が投入されると、エンジンはTOPカバー110の開閉をチェックし、閉じていれば印字準備動作に入る(S20)。印字準備動作でロータリー150の原点位置確認を行う(S21)。この時点では現像器がすべてそろっているかは不明なので、検知した原点は現像器の有無による重量バランス不均衡の影響により、検出誤差が生じている可能性がある。このため、仮の原点位置として設定し、原点仮設定フラグをセットする(S22)。その後、現像器有無の検知を開始する(S23)。現像器の有無検知は次のように行われる。まず、ロータリー150を制御し、各色の現像器を順次不揮発性メモリアクセス位置に移動させ、不揮発性メモリアクセスを行う。この時、不揮発性メモリにアクセス可能であれば現像器あり、アクセス不可であれば現像器無しと判断する。YMCKすべての現像器の有無をチェックし(S25)、すべての現像器が装着されていることを確認できたならば(S26)、S21で検知した原点位置は現像器の有無による重量バランス不均衡の影響を受けていないと判断できるので正確な原点位置として確定する(S28)。その後、電子写真プロセスの初期化動作を行い(S29)、印字準備が完了する(S30)。また、S26において一つでも現像器が装着されていないことを検出した場合は第1の実施例と同様に新たに現像器の装着を待つために上ドアのオープンを待つ(S31)。上ドアがオープンされたことを検知すると、ロータリー150の原点仮設定フラグをクリアする。これは上ドアを開けるとユーザの手によりロータリー150の位置がわずかに動いてしまう可能性があるためである。もし、上ドアを開けた状態でロータリー150が全く動かないもしくは動いた移動量を正確に検出できる場合はS32は行わなくともよい。その後、上カバー110がクローズされるのを待ち(S33)、現像器検出から同様な処理を繰り返す。このようにすることにより画像形成前には必ずすべての現像器が装着された状態でロータリー150の基準位置検出が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るフローチャート図である。
【図2】従来及び本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す模式的断片図である。
【図3】回転式現像器保持体の概略構成を示すブロック図である。
【図4】回転式現像器保持体の制御構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るフローチャート図である。
【図6】従来に係る回転式現像器保持体駆動時のギアの位置関係を示す第1の図である。
【図7】従来に係る回転式現像器保持体駆動時のギアの位置関係を示す第2の図である。
【符号の説明】
【0028】
100 感光ドラム
101光学ユニット
102 帯電ローラ
103 一次転写ローラ
104 中間転写体テンションローラ
105 中間転写体駆動ローラ
107 中間転写体クリーニングローラ
108 中間転写体
120 2次転写ローラ
121 搬送ベルト
124 手差し給紙トレイ
125 排紙トレイ
126 定着ユニット
128 上部排紙トレイ
130 濃度及びタイミングセンサ
131 回転式現像器基準位置検知センサ(ホームポジションセンサ)
150 回転式現像器保持体(ロータリー)
151a〜151d 現像手段(現像器)
152 現像スリーブ
154 現像ブレード
161 回転現像器保持体駆動手段(モータ)
162 排紙ローラ
200 給紙トレイ
201 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報に対応するレーザビーム走査またはLED発光によって、感光体上に潜像を形成し、前記感光体上の潜像に対して回転式現像器保持体に保持されている複数の現像器から選択された現像器を用いて現像剤で現像を行い、前記感光体上の画像を転写材に転写を行うことにより転写材上に現像材による画像を形成させ、前記転写材上に現像剤により形成された画像を定着手段により転写材上に画像を定着させる手段を有する画像形成装置において、ギアを経由して前記回転式現像器保持体を駆動する駆動手段と、前記駆動手段の回転量を検出する第1の検知手段と、前記回転式現像器保持体の基準位置を検出する第2の検知手段と、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の結果より前記回転式現像器保持体の位置を算出し、前記駆動手段を制御することで任意の位置に前記回転式現像器保持体を回転させる制御手段と、前記現像器の有無を検出する第3の検出手段とを有し、前記第3の検出手段により前記現像器のすべてが前記現像器保持体に装着されていることを検出した後、再度、前記第2の検出手段により前記回転式現像器保持体の基準位置を検出することを特徴とした画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、前記現像器を着脱するために開ける必要がある外装開閉手段と、前記外装開閉手段の開閉状態を検出する第4の検知手段を有し、前記第3の検出手段により前記現像器のすべてが前記現像器保持体に装着されていることが検出されていない状態で前記第2の検出手段により前記回転式現像器保持体の基準位置を検出した後、一度も前記第4の検知手段で前記外装開閉手段が開かれたことを検出せずに、前記第3の検出手段により前記現像器のすべてが前記現像器保持体に装着されていることを検出した時、前記第2の検出手段の結果を有効とし、再度より前記回転式現像器保持体の基準位置を検出することを行わずに画像形成を可能とすることを特徴とした画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−30625(P2006−30625A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−209794(P2004−209794)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】