説明

画像形成装置

【課題】複数の画像形成部を有する場合であっても、良好に記録材に画像を印刷する画像形成装置を提供する。
【解決手段】経路切換爪25は、給紙路R1を介して供給される記録材Pの経路を、モノクロ搬送路Raおよびカラー搬送路Rbのいずれかに切り換える。経路切換爪45は、モノクロ搬送路Raを介して供給される記録材Pの経路を、モノクロ排紙路R4と、循環搬送路R3と、のいずれかに切り換える。経路切換爪145(第2切換部)は、カラー搬送路Rbを介して供給される記録材Pの経路を、カラー排紙路R5と、反転路R6と、のいずれかに切り換える。反転ローラー対151は、反転路R6を介して供給される記録材Pの搬送方向を反転させる。排紙ローラー対51は、共通排紙路R2を介して供給される記録材Pの搬送方向を反転させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの機能を複合的に備えた複合機等の画像形成装置に関するもので、特に、画像形成速度の異なる複数の画像形成部を備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の画像形成装置に用いられる画像形成方式としては、電子写真方式やインクジェット方式が知られている。
【0003】
例えば、電子写真方式の画像形成装置では、帯電した感光体ドラムに対して画像信号に対応したレーザー光が照射されることによって、感光体ドラムに静電潜像が形成される。そして、現像、転写、剥離等の各プロセスを減ることによって、感光体ドラムに形成されたトナー像が記録材に印刷される。
【0004】
一方、インクジェット方式の画像形成装置では、画像信号に応じたインクを各ノズルから吐出させることによって、記録材に画像が印刷される。
【0005】
ここで、一般のオフィス等では、印刷の大半がモノクロ印刷であって一部にカラー印刷を含むという使い方をすることが多いものの、カラー印刷のニーズは高い。そして、それぞれの画像形成方式には一長一短がある。
【0006】
例えば、カラー画像を印刷可能な電子写真方式の画像形成装置は、複雑なハードウェア構成を有する。その結果、画像形成装置の製造コストおよび導入コストが増大する。さらに上述のように、印刷の大半がモノクロ印刷であるため、カラー画像形成部の使用頻度は低い。
【0007】
一方、インクジェット方式の画像形成装置において、主用途であるモノクロ印刷の印刷速度が、電子写真方式より遅いことが知られている。さらに、1枚当りのインクジェット方式の印刷コストは、電子写真方式より高いことも知られている。
【0008】
この点を改良するため、電子写真方式によりモノクロ印刷が実行され、インクジェット方式によりカラー印刷が実行される技術が知られている(例えば、特許文献1および2)。
【0009】
特許文献1および2の技術では、電子写真方式によりモノクロ印刷が、インクジェット方式によりカラー印刷が、それぞれ実行できる。そのため、特許文献1および2の技術は、モノクロ印刷における高速および高画質化と、カラー印刷における低コスト化と、を同時に実現できるという利点を、有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平8−164636号公報
【特許文献2】特開2009−220508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、特許文献1の技術において、カラー画像形成部用のカラー搬送路とモノクロ画像形成部用のモノクロ搬送路とが、記録材の搬送方向に沿って直列につながっている。そのため、上流側の画像形成部を通過した記録材が下流側の画像形成部を通過する際に、記録材上のインク又はトナーが下流側の画像形成部に付着等して悪影響を及ぼすというおそれがあった。例えば上流側にカラー画像形成部があり、下流側にモノクロ画像形成部がある画像形成装置において、インクジェット方式でカラー印刷された記録材がモノクロ画像形成部用のモノクロ搬送路を通過する際に、未乾燥のインクがモノクロ画像形成部に付着等して、モノクロ画像形成部に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0012】
そこで、本発明では、複数の画像形成部を有する場合であっても、良好に記録材に画像を印刷する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、画像形成装置であって、モノクロ搬送路を介して供給される記録材に、モノクロ画像を印刷するモノクロ画像形成部と、カラー搬送路を介して供給される前記記録材に、カラー画像を印刷するカラー画像形成部と、給紙路を介して供給される前記記録材の経路を、前記モノクロ搬送路および前記カラー搬送路のいずれかに切り換える第1切換部と、前記カラー搬送路を介して供給される前記記録材の経路を、カラー印刷が実行された前記記録材を案内するカラー排紙路と、反転路と、のいずれかに切り換える第2切換部と、前記反転路を介して供給される前記記録材の搬送方向を反転させる第1反転部と、前記モノクロ搬送路を介して供給される前記記録材の経路を、モノクロ印刷が実行された前記記録材を案内するモノクロ排紙路と、循環搬送路と、のいずれかに切り換える第3切換部と、共通排紙路を介して供給される前記記録材を排紙部に排紙させるとともに、前記共通排紙路を介して供給される前記記録材の前記搬送方向を反転させる第2反転部とを備え、前記共通排紙路は、前記モノクロ排紙路および前記カラー排紙路のそれぞれと接続されており、前記循環搬送路は、前記第3切換部を介して供給された前記記録材を前記第1切換部に供給することを特徴とする。
【0014】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、装置本体の側面に設けられており、前記装置本体に対して開閉可能とされた第1開閉部、をさらに備え、少なくとも前記モノクロ搬送路は、前記第1開閉部に設けられていることを特徴とする。
【0015】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、装置本体の側面に設けられており、前記装置本体に対して開閉可能とされた第2開閉部、をさらに備え、少なくとも前記カラー搬送路が、前記第2開閉部に設けられていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第1切換部から前記カラー画像形成部のレジストローラー対までの長さは、前記搬送方向における前記記録材の長さより大きいことを特徴とする。
【0017】
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記カラー排紙路の長さは、前記搬送方向における前記記録材の長さより大きいことを特徴とする。
【0018】
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記モノクロ画像形成部およびカラー画像形成部のそれぞれは、電子写真方式により画像を形成することを特徴とする。
【0019】
また、請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記モノクロ搬送路および前記カラー搬送路に囲繞された空間に配置されており、前記モノクロ画像形成部および前記カラー画像形成部に高電圧を付与する高圧電源、をさらに備えることを特徴とする。
【0020】
また、請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記モノクロ画像形成部および前記カラー画像形成部は、同一のブラックトナー収容器からブラックトナーの供給を受けることを特徴とする。
【0021】
また、請求項9の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記モノクロ画像形成部は、電子写真方式により、前記カラー画像形成部は、インクジェット方式により、それぞれ画像を形成することを特徴とする。
【0022】
また、請求項10の発明は、請求項1から請求項9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記カラー画像形成部による画像形成速度は、前記モノクロ画像形成部による画像形成速度より遅いことを特徴とする。
【0023】
また、請求項11の発明は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像形成装置において、前記カラー搬送路における前記記録材の搬送速度は、可変であることを特徴とする。
【0024】
また、請求項12の発明は、請求項1から請求項11のいずれかに記載の画像形成装置において、前記カラー画像形成部は、ユニット化されており、前記装置本体から分離可能とされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
請求項1から請求項12に記載の発明において、給紙路は、モノクロ搬送路およびカラー搬送路に分岐する。また、モノクロ搬送路は、モノクロ排紙路を介して共通排紙路と接続されており、カラー搬送路は、カラー排紙路を介して共通排紙路と接続されている。さらに、記録材は、共通排紙路を介して排紙部に排紙される。
【0026】
このように、モノクロ搬送路とカラー搬送路とは、排紙部側で合流している。これにより、モノクロ画像形成部およびカラー画像形成部が並列配置されている場合であっても、排紙部を共通化することができる。そのため、画像形成装置の部品点数を削減でき、画像形成装置の製造コストを低減できる。
【0027】
また、請求項1から請求項12に記載の発明において、画像形成装置は、第1から第3切換部、並びに第1および第2反転部を有している。そのため、両面印刷における記録材の搬送経路長が増大することを抑制でき、印刷に要する時間を低減できる。
【0028】
特に、請求項2および請求項3に記載の発明によれば、それぞれモノクロ搬送路およびカラー搬送路が対応する第1および第2開閉部とともに開閉可能とされている。そのため、モノクロ画像形成部およびカラー画像形成部におけるジャム処理やユニット交換を容易に実行することができる。
【0029】
特に、請求項4に記載の発明によれば、第1切換部からカラー画像形成部のレジストローラー対までの間に、記録材を待機させることができる。また、請求項5に記載の発明によれば、カラー排紙路に記録材を待機させることができる。
【0030】
これにより、モノクロ画像形成部およびカラー画像形成部における画像形成速度の相違を、この待機処理によって吸収することができる。そのため、モノクロ画像よびカラー画像が形成された記録材を適切なタイミングで搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるプリンターのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるプリンターのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態におけるプリンターのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下に、本願発明を画像形成装置の一例であるデジタルプリンター(以下、プリンターと称する)に適用した実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0033】
<1.第1の実施の形態>
<1.1.プリンターの概要>
図1は、本実施の形態におけるプリンター1のハードウェア構成の一例を示す図である。プリンター1は、電子写真方式によりモノクロ画像およびカラー画像を印刷する画像形成装置である。また、プリンター1は、循環式の両面印刷機能を有している。
【0034】
図1に示すように、プリンター1は、主として、モノクロ画像形成部10と、カラー画像形成部101と、給紙部20と、循環搬送部40と、排紙部50と、を備えている。
【0035】
モノクロ画像形成部10とカラー画像形成部101とは、給紙部20上に横方向に並べて配置されている。図示は省略するが、プリンター1は、例えばLANといったネットワークに接続されていて、外部端末(図示省略)等からモノクロ印刷指令やカラー印刷指令を受け付けると、当該指令に基づいてモノクロ印刷ジョブやカラー印刷ジョブを実行するように構成されている。これら印刷ジョブには、記録材Pの片面に印刷(画像形成)する片面モードによるジョブと、記録材Pの片面及び他面に印刷する両面モードによるジョブとが含まれる。
【0036】
また、本実施の形態において、カラー画像形成部101による画像形成速度は、モノクロ画像形成部10による画像形成速度より遅い。また、後述するモノクロ搬送路Raおよびカラー搬送路Rbにおける記録材Pの搬送速度は、可変とされている(加減速できる)。さらに、詳細は後述するが、モノクロページとカラーページとが混在する複数の印刷ジョブについても、連続的に印刷可能に構成されている。
【0037】
モノクロ画像形成部10は、周知の電子写真方式によって、モノクロ感光体ドラム13上に形成されたモノクロトナー像を記録材Pに転写する役割を担うものである。これにより、モノクロ搬送路Raを介して供給される記録材Pには、モノクロ画像が印刷される。
【0038】
モノクロ画像形成部10のモノクロ感光体ドラム13は、図1の反時計方向に回転駆動する。モノクロ感光体ドラム13の周囲には、モノクロ露光部15、並びに帯電部、現像部、除電ランプ、および感光体クリーナー(いずれも図示省略)等が配置されている。モノクロ感光体ドラム13には、モノクロ転写ローラー7を対峙させている。モノクロ感光体ドラム13とモノクロ転写ローラー7との当接部分はモノクロ転写位置18である。モノクロ画像形成部10の現像剤は、トナー及びキャリアからなる2成分系現像剤が好ましいが、キャリアを用いない1成分系現像剤であっても構わない。
【0039】
カラー画像形成部101は、周知の電子写真方式によって、カラー感光体ドラム103上に形成されたカラートナー像を記録材Pに転写する役割を担うタンデム型のものである。これにより、カラー搬送路Rbを介して供給される記録材Pには、カラー画像が印刷される。
【0040】
カラー画像形成部101は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応する計4つの作像部102、並びに、中間転写ベルト(図示省略)等を備えている。4つの作像部102は、中間転写ベルトの下方において、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に、中間転写ベルトに沿って並べて配置されている。各作像部102は、図1の反時計方向に回転駆動するカラー感光体ドラム103を有している。
【0041】
なお、本実施の形態において、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101は、ユニット化されており、装置本体1aから分離可能とされている。また、図1では、図示の都合上、作像部102Mおよびカラー感光体ドラム103Mに対応する符号が省略されている。
【0042】
カラー感光体ドラム103の周囲には、カラー露光部105、並びに帯電部、現像部、一次転写ローラー、および感光体クリーナー(いずれも図示省略)等が配置されている。なお、図1では説明の便宜上、再現色に応じた符号Y、M、C、Kを、それぞれの作像部102及びカラー感光体ドラム103に添えている。
【0043】
中間転写ベルトは駆動ローラー112及び従動ローラー113に巻き掛けられていて、図1の時計方向に回転駆動する。中間転写ベルトのうち駆動ローラー112に巻き掛けられた部分の外側に二次転写ローラー114が配置されている。中間転写ベルトと二次転写ローラー114との当接部分はカラー転写位置118である。中間転写ベルトのうち従動ローラー113に巻き掛けられた部分の外側には、中間転写ベルト上の未転写トナーを除去する転写ベルトクリーナー(図示省略)が配置される。カラー画像形成部101の画像形成速度がモノクロ画像形成部10のそれよりも遅い。
【0044】
なお、カラー画像形成部101の現像剤は、キャリアを用いない1成分系現像剤が好ましいが、トナー及びキャリアからなる2成分系現像剤であっても構わない。また、カラー画像形成部101は、電子写真方式のものに限らず、電子写真方式以外のもの、例えばインクジェット方式やトナージェット方式のものでもよい。
【0045】
給紙部20は、モノクロ画像形成部10とカラー画像形成部101とに共用されるものであり、記録材Pを収容する複数段の給紙カセット21、各給紙カセット21内の記録材Pを最上層から繰り出す繰り出しローラー22、繰り出された記録材Pを1枚ずつに分離する分離ローラー対23等を備えている。各給紙カセット21内の記録材Pは、対応する繰り出しローラー22及び分離ローラー対23の回転駆動によって、最上層のものから1枚ずつ各給紙路R1に送り出される。給紙部20(各給紙カセット21)から延びる給紙路R1は一旦合流してから、モノクロ画像形成部10用のモノクロ搬送路Raと、カラー画像形成部101用のカラー搬送路Rbとに分岐している。そして、モノクロ搬送路Raとカラー搬送路Rbとの下流側は、排紙部50の上流側で合流して共通排紙路R2をなしている。すなわち、モノクロ搬送路Raとカラー搬送路Rbとの下流側は、各画像形成部10、101と排紙部50との間で合流している。
【0046】
なお、第1実施形態のプリンター1はA3対応機であり、各給紙カセット21には、最大でA3サイズの記録材Pを、各画像形成部10、101等に短辺側から進入する縦送りの姿勢で収容することが可能である。この場合、A3縦の記録材Pの幅寸法長さは297mm、搬送方向長さは420mmである。
【0047】
経路切換爪25(第1切換部)は、給紙路R1を介して供給される記録材Pの経路を、モノクロ搬送路Raおよびカラー搬送路Rbのいずれかに切り換える。より具体的に言うと、経路切換爪25は、後述する制御部60に接続されたソレノイド(図示省略)の励磁によって、(a)カラー搬送路Rb側が閉止され、かつ、各給紙路R1とモノクロ搬送路Raとが接続された状態と、(b)モノクロ搬送路Ra側が閉止され、かつ、各給紙路R1と、カラー搬送路Rbとが接続された状態と、を切り換える。そのため、経路切換爪25の切換動作によって、給紙部20の各給紙カセット21から供給される記録材Pは、画像形成部10、101のいずれかに搬送できる。
【0048】
モノクロ搬送路Raのうち各搬送路Ra、Rbへの分岐部BRとモノクロ転写位置18との間には、記録材Pをモノクロ転写位置18に送り出すタイミングをとるレジストローラー対24が配置されている。また、カラー搬送路Rbのうち分岐部BRとカラー転写位置118との間には、記録材Pの搬送を中継する上流側中継ローラー対123と、記録材Pをカラー転写位置118に送り出すタイミングをとるレジストローラー対124とが配置されている。
【0049】
モノクロ搬送路Raのうちモノクロ転写位置18よりも下流側に、記録材P上に転写されたモノクロトナー像を定着させるモノクロ定着部30が配置されている。モノクロ定着部30は、ハロゲンランプ等の定着ヒーターを内蔵した定着ローラー31と、定着ローラー31に対峙する加圧ローラー32とを備えている。定着ローラー31と加圧ローラー32との当接部分がモノクロ定着位置である。図示は省略するが、制御部60にて定着ヒーターへの通電が制御され、定着ヒーターが定着に必要な温度に維持される。
【0050】
また、カラー搬送路Rbのうちカラー転写位置118よりも下流側に、記録材P上に転写されたカラートナー像を定着させるカラー定着部130と、記録材Pの搬送を中継する下流側中継ローラー対125とが配置されている。カラー定着部130は、ハロゲンランプ等の定着ヒーターを内蔵した定着ローラー131と、定着ローラー131に対峙する加圧ローラー132とを備えている。定着ローラー131と加圧ローラー132との当接部分がカラー定着位置である。図示は省略するが、この場合も、制御部60にて定着ヒーターへの通電が制御され、定着ヒーターが定着に必要な温度に維持される。
【0051】
経路切換爪145(第2切換部)は、カラー搬送路Rbを介して供給される記録材Pの経路を、カラー排紙路R5と、反転路R6と、のいずれかに切り換える。より具体的に言うと、経路切換爪145は、後述する制御部60に接続されたソレノイド(図示省略)の励磁によって、(e)反転路R6側が閉止され、かつ、カラー搬送路Rbとカラー排紙路R5とが接続された状態と、(f)カラー排紙路R5側が閉止され、かつ、反転路R6と、カラー搬送路Rbとが接続された状態と、を切り換える。そのため、経路切換爪145の切換動作によって、モノクロ印刷が実行された記録材Pは、排紙ローラー対51および反転ローラー対151のいずれかに搬送できる。
【0052】
なお、カラー排紙路R5には、カラー印刷が実行された直後の記録材Pが案内される。また、カラー排紙路R5には、カラー印刷が実行された後、反転ローラー対151で搬送方向が反転された記録材Pも、案内される。
【0053】
反転ローラー対151(第1反転部)は、反転路R6を介して供給される記録材Pの搬送方向を反転させる反転部(第1反転部)である。図1に示すように、反転ローラー対151で反転させられた記録材Pは、カラー排紙路R5を介して、排紙ローラー対51に供給される。
【0054】
排紙部50は、印刷済の記録材Pを排出する排紙ローラー対51を備えている。排紙ローラー対51は、共通排紙路R2を介して供給される記録材Pを排紙トレイ52(排紙部)に排紙させる。
【0055】
また、排紙ローラー対51は、共通排紙路R2を介して供給される記録材Pの搬送方向を反転させる。このように、排紙ローラー対51は、反転部(第2反転部)としての機能も有する。
【0056】
ここで、図1に示すように、共通排紙路R2は、モノクロ排紙路R4およびカラー排紙路R5のそれぞれと接続されている。したがって、排紙ローラー対51は、モノクロ印刷またはカラー印刷済の記録材Pを、排紙トレイ52に排出できる。
【0057】
また、排紙ローラー対51は、モノクロ印刷またはカラー印刷済の記録材Pの搬送方向を反転できる。さらに、排紙トレイ52上には、ソーター等の後処理装置55をオプションで装着することが可能である。
【0058】
循環搬送部40は、片面印刷後の記録材Pを表裏反転させる反転部としての反転ローラー対と、複数の両面搬送ローラー対41、42とを備えている。循環搬送部40では、片面印刷後の記録材Pを表裏反転させ、循環搬送路R3を介して再びレジストローラー対24、124まで搬送させる。この場合、排紙ローラー対51を正逆回転可能に構成することによって、排紙ローラー対51に反転ローラー対の機能を兼用させており、排紙ローラー対51の正逆回転にて、記録材Pをプリンター1外に排出したりスイッチバック(逆送)してプリンター1内に戻したりできる。循環搬送路R3の上流側は、モノクロ搬送路Raのうちモノクロ定着部30と両搬送路10、101の合流部JNとの間から分岐している。循環搬送路R3の下流側は、各搬送路Ra、Rbへの分岐部BRの上流側に合流している。
【0059】
経路切換爪45(第3切換部)は、モノクロ搬送路Raを介して供給される記録材Pの経路を、モノクロ排紙路R4と、循環搬送路R3と、のいずれかに切り換える。より具体的に言うと、経路切換爪45は、後述する制御部60に接続されたソレノイド(図示省略)の励磁によって、(c)モノクロ排紙路R4側が閉止され、かつ、モノクロ搬送路Raと循環搬送路R3とが接続された状態と、(d)循環搬送路R3側が閉止され、かつ、モノクロ排紙路R4と、モノクロ搬送路Raとが接続された状態と、を切り換える。そのため、経路切換爪45の切換動作によって、モノクロ印刷が実行された記録材Pは、経路切換爪25および排紙トレイ52のいずれかに搬送できる。
【0060】
なお、モノクロ排紙路R4には、例えば、モノクロ印刷が実行された記録材Pが案内される。また、モノクロ排紙路R4には、カラー印刷が実行された後、排紙ローラー対51で搬送方向の反転が実行された記録材Pも、案内される。さらに、図1に示すように循環搬送路R3は、経路切換爪45を介して供給された記録材Pを経路切換爪25に供給する。
【0061】
第1実施形態では、カラー搬送路Rbの経路長をモノクロ搬送路Raの経路長よりも長くしている。ここで、モノクロ搬送路Raの経路長とは、各搬送路Ra、Rbへの分岐部BRからモノクロ画像形成部10を経て両搬送路Ra、Rbの合流部JNまでの距離を意味し、カラー搬送路Rbの経路長とは、分岐部BRからカラー画像形成部101を経て合流部JNまでの距離を意味している。このように、画像形成速度の速いモノクロ画像形成部10用のモノクロ搬送路Raの経路長を短く設定するから、印刷の大半を占めるモノクロ印刷の印刷効率向上を図れることになる。
【0062】
ここで、本実施の形態において、経路切換爪25からカラー画像形成部101のレジストローラー対124までの長さLuは、搬送方向における最大記録材P(本実施の形態では、A3サイズの記録紙)の長さより大きくなるように設定されている。また、本実施の形態において、カラー排紙路R5の長さLdは、搬送方向における最大記録材Pの長さより大きくなるように設定されている。
【0063】
これにより、経路切換爪25からカラー画像形成部101のレジストローラー対124までの間に、または、カラー排紙路R5に、記録材Pを待機させることができる。そのため、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101における画像形成速度の相違を、この待機処理によって吸収することができ、モノクロ画像よびカラー画像が形成された記録材Pを適切なタイミングで搬送することができる。
【0064】
なお、最上層の給紙部20と上流側中継ローラー対123との間には、制御部60が配置されている。制御部60は、外部端末(図示省略)等からの画像信号を受けて、これをデジタル化したY−K色用の画像データに変換し、モノクロ画像形成部10、カラー画像形成部101及び給紙部20等を制御して、印刷動作を実行するものである。
【0065】
また、装置本体1a内のうち、モノクロ搬送路Raおよびカラー搬送路Rbに囲繞された空間には、高圧電源19が配置されている。高圧電源19は、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101に高電圧を付与する。そして、図1に示すように、高圧電源19が、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101の中央付近に配置されることによって、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101に含まれるモノクロおよびカラー露光部15、105、および高圧電源19等を装置本体1a内に集約して配置することができる。
【0066】
<1.2.プリンターの両面印刷動作>
ここでは、図1を参照しつつ、プリンター1により両面印刷する手法について説明する。具体的には、(1)記録材Pの一方面および他方面のそれぞれにカラー印刷が実行される場合、(2)記録材Pの一方面および他方面のそれぞれにモノクロ印刷が実行される場合、(3)記録材Pの一方面にカラー印刷が実行された後、他方面にモノクロ印刷が実行される場合、並びに(4)記録材Pの一方面にモノクロ印刷が実行された後、他方面にカラー印刷が実行される場合、について説明する。
【0067】
<1.2.1.両面にカラー印刷が実行される場合>
記録材Pの両面にカラー印刷が実行される場合、各給紙部20から供給される記録材Pは、経路切換爪25の切換動作により、給紙路R1を介してカラー搬送路Rbに供給される。これにより、記録材Pの一方面に、カラー印刷が実行される。
【0068】
次に、経路切換爪145の切換動作によって、記録材Pは、カラー排紙路R5および共通排紙路R2を介して排紙ローラー対51に供給される。これにより、記録材Pは、排紙ローラー対51により反転させられる。
【0069】
続いて、反転させられた記録材Pは、経路切換爪45、循環搬送路R3、および経路切換爪25を介して、再びカラー搬送路Rbに供給される。これにより、記録材Pの他方面に、カラー印刷が実行される。
【0070】
そして、経路切換爪145、カラー排紙路R5および共通排紙路R2を介して、両面印刷された記録材Pは、排紙トレイ52に排出される。
【0071】
<1.2.2.両面にモノクロ印刷が実行される場合>
記録材Pの両面にモノクロ印刷が実行される場合、各給紙部20から供給される記録材Pは、、経路切換爪25の切換動作により、給紙路R1を介してモノクロ搬送路Raに供給される。これにより、記録材Pの一方面に、モノクロ印刷が実行される。
【0072】
次に、経路切換爪45の切換動作によって、記録材Pは、モノクロ排紙路R4および共通排紙路R2を介して排紙ローラー対51に供給される。これにより、記録材Pは、排紙ローラー対51により反転させられる。
【0073】
続いて、反転させられた記録材Pは、経路切換爪45、循環搬送路R3、および経路切換爪25を介して、再びモノクロ搬送路Raに供給される。これにより、記録材Pの他方面に、モノクロ印刷が実行される。
【0074】
そして、経路切換爪45、カラー排紙路R5および共通排紙路R2を介して、両面印刷された記録材Pは、排紙トレイ52に排出される。
【0075】
<1.2.3.カラー印刷後モノクロ印刷が実行される場合>
記録材Pの一方面にカラー印刷が実行された後、他方面にモノクロ印刷が実行される場合、各給紙部20から供給される記録材Pは、経路切換爪25の切換動作により、給紙路R1を介してカラー搬送路Rbに供給される。これにより、記録材Pの一方面に、カラー印刷が実行される。
【0076】
次に、経路切換爪145の切換動作によって、記録材Pは、反転路R6を介して反転ローラー対151に供給される。これにより、記録材Pは、反転ローラー対151により反転させられる。
【0077】
続いて、反転ローラー対151で反転させられた記録材Pは、カラー排紙路R5および共通排紙路R2を介して排紙ローラー対51に供給される。これにより、記録材Pは、排紙ローラー対51により、さらに反転させられる。
【0078】
続いて、反転させられた記録材Pは、経路切換爪45、循環搬送路R3、および経路切換爪25を介して、モノクロ搬送路Raに供給される。これにより、記録材Pの他方面に、モノクロ印刷が実行される。
【0079】
そして、経路切換爪45、モノクロ排紙路R4および共通排紙路R2を介して、両面印刷された記録材Pは、排紙トレイ52に排出される。
【0080】
<1.2.4.モノクロ印刷後カラー印刷が実行される場合>
記録材Pの一方面にモノクロ印刷が実行された後、他方面にカラー印刷が実行される場合、各給紙部20から供給される記録材Pは、経路切換爪25の切換動作により、給紙路R1を介してモノクロ搬送路Raに供給される。これにより、記録材Pの一方面に、モノクロ印刷が実行される。
【0081】
次に、経路切換爪45の切換動作によって、記録材Pは、循環搬送路R3および経路切換爪25を介してカラー搬送路Rbに供給される。これにより、記録材Pの他方面に、カラー印刷が実行される。
【0082】
そして、経路切換爪145、カラー排紙路R5および共通排紙路R2を介して、両面印刷された記録材Pは、排紙トレイ52に排出される。
【0083】
<1.3.第1の実施の形態のプリンターの利点>
以上のように、本実施の形態のプリンター1において、給紙路R1は、モノクロ排紙路R4およびカラー排紙路R5に分岐する。また、モノクロ搬送路Raは、モノクロ排紙路R4を介して共通排紙路R2と接続されており、カラー搬送路Rbは、カラー排紙路R5を介して共通排紙路R2と接続されている。さらに、記録材Pは、共通排紙路R2を介して排紙トレイ52に排紙される。
【0084】
このように、モノクロ搬送路Raとカラー搬送路Rbとは、排紙トレイ52側で合流している。これにより、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101が並列配置されている場合であっても、排紙トレイ52を共通化することができる。そのため、プリンター1の部品点数を削減でき、プリンター1の製造コストを低減できる。
【0085】
また、本実施の形態のプリンター1は、経路切換爪25、45、145、並びに排紙ローラー対51および反転ローラー対151を有している。また、上述のように、プリンター1のモノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101は、並列配置されている。そのため、両面印刷における記録材Pの搬送経路長が増大することを抑制でき、印刷に要する時間を低減できる。
【0086】
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2は、第2の実施の形態におけるプリンター200のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、第2の実施の形態のプリンター200は、露光部のハードウェア構成が異なる点を除いては、第1の実施の形態のプリンター1と同様なものである。
【0087】
そこで、以下ではこの相違点を中心に説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態のプリンター1における構成要素と同様な構成要素については同一符号を付している。これら同一符号の構成要素は、第1の実施の形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
【0088】
また、図2では、図1と同様に、図示の都合上、作像部102Mおよびカラー感光体ドラム103Mに対応する符号が省略されている。
【0089】
露光部205は、各カラー感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kに対してレーザー光を照射することによって、各カラー感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kに静電潜像を形成する。
【0090】
また、露光部205は、モノクロ感光体ドラム13に対してレーザー光を照射することによって、モノクロ感光体ドラム13に静電潜像を形成する。
【0091】
このように、本実施の形態のプリンター200は、共通の露光部205により、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101に静電潜像を形成することができる。そのため、プリンター200の部品点数をさらに削減でき、プリンター200の製造コストをさらに低減できる。
【0092】
また、本実施の形態のプリンター200は、第1の実施の形態のプリンター1と同様な経路切換爪25、45、145、並びに排紙ローラー対51および反転ローラー対151を有しており、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101は、並列配置されている。そのため、本実施の形態のプリンター200は、第1の実施の形態のプリンター1と同様に、両面印刷における記録材Pの搬送経路長が増大することを抑制でき、印刷に要する時間を低減できる。
【0093】
なお、本実施の形態において、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101は、露光部205だけでなく、ブラックトナーの収容器をも共有するように構成されても良い。この場合、同一のブラックトナー収容器からブラックトナーの供給を受けることができる。そのため、プリンター200の部品点数をさらに削減でき、プリンター200の製造コストをさらに低減できる。
【0094】
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図3は、第3の実施の形態におけるプリンター300のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、第3の実施の形態のプリンター300は、第1および第2開閉部310、320を有する点を除いては、第1の実施の形態のプリンター1と同様なものである。
【0095】
そこで、以下ではこの相違点を中心に説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態のプリンター1における構成要素と同様な構成要素については同一符号を付している。これら同一符号の構成要素は、第1の実施の形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
【0096】
なお、図3では、図示の都合上、作像部102Y、102Mおよびカラー感光体ドラム103Y、103Mに対応する符号が省略されている。
【0097】
第1開閉部310は、装置本体1aの側面に設けられており、装置本体1aに対して開閉可能とされた側面ドアである。図3に示すように、第1開閉部310には、少なくともモノクロ搬送路Raが設けられている。
【0098】
第2開閉部320は、第1開閉部310と逆側の側面に設けられており、装置本体1aに対して開閉可能とされた側面ドアである。図3に示すように、第2開閉部320には、少なくともカラー搬送路Rbが設けられている。
【0099】
このようなハードウェア構成により、本実施の形態のプリンター300は、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101におけるジャム処理やユニット交換を容易に実行することができる。
【0100】
また、本実施の形態のプリンター300は、第1の実施の形態のプリンタ1と同様な経路切換爪25、45、145、並びに排紙ローラー対51および反転ローラー対151を有しており、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101は、並列配置されている。そのため、本実施の形態のプリンター200は、第1の実施の形態のプリンタ1と同様に、両面印刷における記録材Pの搬送経路長が増大することを抑制でき、印刷に要する時間を低減できる。
【0101】
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0102】
第1から第3の実施の形態において、モノクロ画像形成部10およびカラー画像形成部101のそれぞれは、電子写真方式により画像を形成するものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、カラー画像形成部101の印刷方式は、インクジェット方式であっても良いし、熱転写方式であっても良い。
【符号の説明】
【0103】
1、200、300 プリンタ(画像形成装置)
1a 装置本体
7 モノクロ転写ローラー
10 モノクロ画像形成部
18 モノクロ転写位置
20 給紙部
25 経路切換爪(第1切換部)
30 モノクロ定着部
40 循環搬送部
45 経路切換爪(第3切換部)
50 排紙部
51 排紙ローラー対(第2反転部)
101 カラー画像形成部
111 中間転写ベルト
118 カラー転写位置
130 カラー定着部
145 経路切換爪(第2切換部)
151 反転ローラー対(第1反転部)
R1 給紙路
R2 共通排紙路
R3 循環搬送路
R4 モノクロ排紙路
R5 カラー排紙路
R6 反転路
Ra モノクロ搬送路
Rb カラー搬送路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
(a) モノクロ搬送路を介して供給される記録材に、モノクロ画像を印刷するモノクロ画像形成部と、
(b) カラー搬送路を介して供給される前記記録材に、カラー画像を印刷するカラー画像形成部と、
(c) 給紙路を介して供給される前記記録材の経路を、前記モノクロ搬送路および前記カラー搬送路のいずれかに切り換える第1切換部と、
(d) 前記カラー搬送路を介して供給される前記記録材の経路を、カラー印刷が実行された前記記録材を案内するカラー排紙路と、反転路と、のいずれかに切り換える第2切換部と、
(e) 前記反転路を介して供給される前記記録材の搬送方向を反転させる第1反転部と、
(f) 前記モノクロ搬送路を介して供給される前記記録材の経路を、モノクロ印刷が実行された前記記録材を案内するモノクロ排紙路と、循環搬送路と、のいずれかに切り換える第3切換部と、
(g) 共通排紙路を介して供給される前記記録材を排紙部に排紙させるとともに、前記共通排紙路を介して供給される前記記録材の前記搬送方向を反転させる第2反転部と、
を備え、
前記共通排紙路は、前記モノクロ排紙路および前記カラー排紙路のそれぞれと接続されており、
前記循環搬送路は、前記第3切換部を介して供給された前記記録材を前記第1切換部に供給することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
(h) 装置本体の側面に設けられており、前記装置本体に対して開閉可能とされた第1開閉部、
をさらに備え、
少なくとも前記モノクロ搬送路は、前記第1開閉部に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
(i) 装置本体の側面に設けられており、前記装置本体に対して開閉可能とされた第2開閉部、
をさらに備え、
少なくとも前記カラー搬送路が、前記第2開閉部に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記第1切換部から前記カラー画像形成部のレジストローラー対までの長さは、前記搬送方向における前記記録材の長さより大きいことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記カラー排紙路の長さは、前記搬送方向における前記記録材の長さより大きいことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記モノクロ画像形成部およびカラー画像形成部のそれぞれは、電子写真方式により画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記モノクロ搬送路および前記カラー搬送路に囲繞された空間に配置されており、前記モノクロ画像形成部および前記カラー画像形成部に高電圧を付与する高圧電源、
をさらに備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記モノクロ画像形成部および前記カラー画像形成部は、同一のブラックトナー収容器からブラックトナーの供給を受けることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記モノクロ画像形成部は、電子写真方式により、前記カラー画像形成部は、インクジェット方式により、それぞれ画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記カラー画像形成部による画像形成速度は、前記モノクロ画像形成部による画像形成速度より遅いことを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記カラー搬送路における前記記録材の搬送速度は、可変であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記カラー画像形成部は、ユニット化されており、前記装置本体から分離可能とされていることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−7858(P2013−7858A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139840(P2011−139840)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】