説明

監視装置

【課題】 簡易に監視対象の監視が可能な監視装置を提供する。
【解決手段】 監視対象を撮影して画像データを生成する撮影ユニット110と、無線経路を含む所定の通信ネットワーク410、420、430を介してデータを通信端末に送信する無線通信ユニット106と、前記撮影ユニット110にて生成された画像データを所定のタイミングにて前記通信端末300に送信するよう前記無線通信ユニット106を制御する制御ユニット102とを有し、少なくとも前記無線通信ユニット106及び前記制御ユニット102が専用筺体内に収容された構成となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供やペット、室内等の様々な監視対象を監視する監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、子供やペット、部屋等の様子を遠隔地等の別の場所においても知りたいという要求が増加している。このような要求に応えるべく、様々な監視装置が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。このような監視装置は、監視ソフトがインストールされたパーソナルコンピュータ等にウェブカメラを接続し、ウェブカメラの撮影によって得られる画像データをパーソナルコンピュータ等からインターネットを介して携帯電話機に配信するものである。
【非特許文献1】日本経済新聞 日本経済新聞社 2004年5月26日発行
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述の従来の監視装置では、ウェブカメラの他に、監視のための様々な制御を行うパーソナルコンピュータ及びソフトウエアを用意する必要があり、持ち運びに不便であり、パーソナルコンピュータに精通していない者が簡易に監視装置を設置して監視を行うことができない。
【0004】
本発明は従来の問題を解決するためになされたもので、簡易に監視対象の監視が可能な監視装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る監視装置は、監視対象を撮影して画像データを生成する撮影ユニットと、無線経路を含む所定の通信ネットワークを介してデータを通信端末に送信する無線通信ユニットと、前記撮影ユニットにて生成された画像データを所定のタイミングにて前記通信端末に送信するよう前記無線通信ユニットを制御する制御ユニットとを有し、少なくとも前記無線通信ユニット及び前記制御ユニットが専用筺体内に収容された構成となる。
【0006】
このような構成により、撮影ユニットにより生成された監視対象の画像データが制御ユニットの制御のもと、無線通信ユニットから所定の通信ネットワークを介して通信端末に送信される。前記画像データを受信した通信端末では、その画像データに基づいて監視対象の画像表示等を行なうことができるようになる。
【0007】
また、前記無線通信ユニット及び制御ユニットが専用筺体に収容されているので、撮影ユニットと専用筺体を任意の場所に設置することで当該監視装置の設置を容易に行い得るようになる。
【0008】
また、本発明に係る監視装置は、前記撮影ユニットが前記専用筺体内に収容された構成とすることができる。
【0009】
このような構成により、前記無線通信ユニット及び制御ユニットと共に撮影ユニットが専用筺体に収容されるので、当該監視装置の設置作業が更に容易になる。
【0010】
また、本発明に係る監視装置は、前記監視対象の異変を検知する検知ユニットを有し、前記制御ユニットが、前記検知ユニットにより監視対象の異変が検知された場合に、前記撮影ユニットにより生成された画像データと、異変を検知した旨の情報との少なくともいずれかを前記通信端末へ送信する制御を行う構成とすることができる。
【0011】
この構成により、監視対象に異変が生じた場合に、通信端末を所有する監視者は、その旨を直ちに認識することが可能となる。
【0012】
更に、本発明に係る監視装置は、前記制御ユニットが、前記無線通信ユニットにより前記通信端末からの画像データの要求が受信された場合に、前記撮影ユニットにより生成された画像データを前記通信端末へ送信する制御を行う構成とすることができる。
【0013】
この構成により、通信端末を操作する監視者の要求に応じて、画像データを送信することができ、例えば、監視者が監視対象の様子が気になった場合には、直ちに、その監視対象の画像を見て、様子を確認することができる
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る監視装置は、監視対象の撮影が可能となるように撮影ユニットを設置すると共に専用筺体を所望の場所に設置することにより前記監視対象の画像を通信端末にて確認することができるようになるので、パーソナルコンピュータ上での設定作業等の作業を行なうことなく、容易に監視対象の監視が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態の監視システムについて、図面を用いて説明する。
【0016】
本発明の第一の実施の形態に係る監視装置が適用されるシステムは図1に示すように構成される。図1に示すシステムにおいて、監視装置100は、カメラ110、センサ120及び監視制御ボード130を備えている。監視制御ボード130には、監視装置100全体を制御する制御部102と外部との通信を行なう通信部106とが構成され、制御部102はデータを保存するRAM(Random Access Memory)104を有している。通信部106は、基地局410と無線通信を行ない、通信ネットワーク420を介して、基地局430と無線通信を行なう携帯電話機等の通信端末300との間で情報通信を行なう。カメラ110、センサ120及び監視制御ボード130は、例えば、花瓶等の置物を模した専用筺体150に収容されている。
【0017】
カメラ110にて監視対象200の撮影が可能となるように専用筺体150が設置される。この状態で、カメラ110は、監視対象200を含む所定範囲を撮影して画像データを生成する。カメラ110によって生成される画像データは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等の静止画のデータでも良く、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式等の動画のデータであっても良い。カメラ110は、例えばウェブカメラと称されるものであり、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠した接続方式によって監視制御ボード100上の制御部102に接続されており、生成した画像データを制御部102へ出力する。制御部102は、カメラ102から順次送られてくる画像データをRAM104に格納する。
【0018】
センサ120は、監視対象200の異変を検知する。このセンサ120は、音や温度等を検知することが可能である。例えば、監視対象200が子供やペット等である場合、センサ120は、その子供やペット等が発する音声を検知する。あるいは、監視対象200が部屋等の空間である場合、センサ120は、不審者の体温や不審者から生じる音を検知する。センサ120は、監視制御ボード100上の制御部102に接続されており、検知結果を制御部102へ出力する。
【0019】
制御部102は、センサ120から送られてくる検知結果が監視対象200の異変を示すものである場合、通信端末300を所持する監視者へ警報を通知するために警報情報を通信部106へ出力する。また、制御部102は、例えば、監視対象200が部屋等の空間である場合、カメラ110から順次送られてくる画像データの変化を検出するように構成することができる。この場合、例えば、不審者の存在によって、画像データに変化が生じた場合には、制御部102は、監視対象200に異変が生じたものとして、警報情報を通信部106へ出力する。
【0020】
通信部106は、制御部102からの警報情報を基地局410、通信ネットワーク420及び基地局430を介して、通信端末300へ送信する。宛先となる通信端末300は、例えば、監視者に付与されたメールアドレス等により一意に特定され、通信部106は、予め保持する監視者に付与されたメールアドレスを宛先として設定した電子メールにより警報情報を送信する。なお、宛先となる通信端末300は、通信端末300に付与された電話番号、IPアドレス等により一意に特定されるようにしても良い。
【0021】
また、制御部102は、センサ120から送られてくる検知結果が監視対象200の異変を示すものである場合や、カメラ110から順次送られてくる画像データの変化を検出した場合には、RAM104に格納されている画像データを通信部106へ出力することができる。通信部106は、この画像データを基地局410、通信ネットワーク420及び基地局430を介して、通信端末300へ送信する。
【0022】
監視者は、監視対象200の様子を確認すべく、画像を見ることを所望する場合、通信端末300に対して所定の操作を行う。通信端末300は、この操作に応じた画像要求を、基地局430、通信ネットワーク420及び基地局410を介して、通信部106へ送信する。通信部106は、受信した画像要求を制御部102へ出力する。
【0023】
制御部102は、画像要求が入力されると、RAM104に格納されている画像データを通信部106へ出力する。通信部106は、この画像データを基地局410、通信ネットワーク420及び基地局430を介して、通信端末300へ送信する。
【0024】
本発明の第二の実施の形態に係る監視装置が適用されるシステムは図2に示すように構成される。図2に示すシステムは、図1に示すシステムと比較すると、専用筐体150内に構成される受信部140と、監視対象200が所持する操作機210とを新たに有する点で異なる。
【0025】
例えば、老人等の監視対象200は、体調不良で助けが必要になった場合等において、操作機210に対して、ボタンを押下する等の所定の操作を行う。操作機210は、この操作に応じた信号を送信する(例えば、赤外線近距離通信)。受信部140は、携帯通信端末100内の制御部102に接続されており、操作機210からの信号を受信して、制御部102へ出力する。
【0026】
制御部102は、受信部140から信号が送られてくると、監視対象200に異変が生じたものとして、通信端末300を所持する監視者へ警報を通知するために警報情報を通信部106へ出力する。通信部106は、この警報情報を基地局410、通信ネットワーク420及び基地局430を介して、通信端末300へ送信する。警報情報を受信した通信端末300は、監視者に監視対象200の異変を通知すべく、所定の処理を行う。また、制御部102は、受信部140から信号が送られてくると、RAM104に格納されている画像データを通信部106へ出力することができる。通信部106は、この画像データを基地局410、通信ネットワーク420及び基地局430を介して、通信端末300へ送信する。
【0027】
なお、図1及び図2に示す監視システムでは、携帯通信端末100内の通信部106と通信端末300との間の通信は、基地局410、通信ネットワーク420及び基地局430を介して行われているが、これらを介さずに、直接に通信部106と通信端末300との間の無線通信が行われるような構成とすることもできる。
【0028】
次に、フローチャートを参照しつつ、監視装置の制御部102の動作を説明する。
【0029】
制御部102の第1の動作のフローチャートを図3に示す。制御部102は、カメラ110が撮影を行って生成した画像データが入力されると、この画像データをRAM104に格納する(S101)。次に、制御部102は、監視対象200に異変が生じたか否かを判定する(S102)。具体的には、図1に示す監視装置100における制御部102は、センサ120から送られてくる検知結果が監視対象200の異変を示すものである場合や、カメラ110から順次送られてくる画像データに変化が生じた場合には、監視対象200に異変が生じたと判定する。また、図2に示す監視装置100における制御部102は、センサ120から送られてくる検知結果が監視対象200の異変を示すものである場合や、カメラ110から順次送られてくる画像データに変化が生じた場合、操作機210からの信号が入力された場合には、監視対象200に異変が生じたと判定する。
【0030】
監視対象200に異変が生じた場合には、制御部102は、通信端末300を所持する監視者へ警報を通知するために警報情報を生成し、通信部106を介して通信端末300へ送信する制御を行う(S103)。警報情報を受信した通信端末300は、監視者に監視対象200の異変を通知すべく、着信処理等の所定の処理を行う。
【0031】
その後、制御部102は、RAM104に格納されている画像データを読み出し、通信部106を介して通信端末300へ送信する制御を行う(S104)。画像データを受信した通信端末300は、監視者に監視対象200の異変を通知すべく、この画像データに基づく画像表示を行う。その後、制御部102は、画像データの入力及び格納(S101)以降の動作を繰り返す。
【0032】
一方、S102において、監視対象200に異変が生じたと判定しなかった場合には、制御部102は、通信端末300からの画像要求を受信したか否かを判定する(S105)。監視者が通信端末300に対して所定の操作を行い、通信端末300がこの操作に応じた画像要求を送信し、更に通信部106が受信した画像要求を制御部102へ出力すると、RAM104に格納されている画像データを読み出し、通信部106を介して通信端末300へ送信する制御を行う(S104)。画像データを受信した通信端末300は、この画像データに基づく画像表示を行う。その後、制御部102は、画像データの入力及び格納(S101)以降の動作を繰り返す。また、S105において、通信端末300からの画像要求を受信していないと判定した場合には、制御部102は、画像データの入力及び格納(S101)以降の動作を繰り返す。
【0033】
制御部102の第2の動作のフローチャートを図4に示す。図4のフローチャートに示す動作は、図3のフローチャートに示す動作と比較すると、制御部102は、監視対象200に異変が生じた場合に、警報情報の送信制御のみを行い、通信端末300から画像要求が送信された場合に限って、画像データの送信制御を行う。
【0034】
すなわち、制御部102は、カメラ110が撮影を行って生成した画像データが入力されると、この画像データをRAM104に格納する(S201)。次に、制御部102は、監視対象200に異変が生じたか否かを判定する(S202)。監視対象200に異変が生じた場合には、制御部102は、通信端末300を所持する監視者へ警報を通知するために警報情報を生成し、通信部106を介して通信端末300へ送信する制御を行う(S203)。警報情報を受信した通信端末300は、監視者に監視対象200の異変を通知すべく、着信処理等の所定の処理を行う。
【0035】
S203における警報情報の送信制御の後、あるいは、S202において監視対象200に異変が生じていないと判定した後、制御部102は、通信端末300からの画像要求を受信したか否かを判定する(S204)。画像要求を受信した場合には、制御部102は、RAM104に格納されている画像データを読み出し、通信部106を介して通信端末300へ送信する制御を行う(S205)。画像データを受信した通信端末300はこの画像データに基づく画像表示を行う。その後、制御部102は、画像データの入力及び格納(S201)以降の動作を繰り返す。また、S204において、通信端末300からの画像要求を受信し低内と判定した場合には、制御部102は、画像データの入力及び格納(S201)以降の動作を繰り返す。
【0036】
監視装置100は、カメラ110、センサ120及び監視制御ボード130(図2に示す例では、更に、受信部140)が専用筺体150に一体化されて、持ち運びが容易であるため、様々な監視対象200の監視に利用することができる。次に、監視装置100の様々な利用態様を説明する。
【0037】
監視対象200が、ペット、子供、老人、病人等である場合、センサ120は、監視対象200が発する音声を検知する。制御部102は、検知された音声レベルが監視対象200の異変を示す値であった場合には、監視対象200に異変が生じたものとして、通信部106を介して、警報情報を監視者が所持する通信端末300へ送信するとともに、必要に応じて、カメラ110の撮影によって得られる画像データについても送信する。そして、通信端末300は、監視者に警告を通知するための処理を行い、更に、画像データを受信した場合には、この画像データに基づく画像表示を行う。このような利用により、監視者は、ペット等の異変を迅速に把握することができる。なお、周囲の喧騒によって、監視者が通信端末300から発せられる着信音等を聞き逃すことを防止すべく、通信端末300は、着信時に振動するマナーモード機能等に設定されていることが望ましい。
【0038】
なお、通信端末300を所持する監視者が、必ずしも監視対象200から遠く離れた場所にいる必要はなく、例えば、監視対象200のいる部屋とは別の部屋にいて、監視対象200を直接見ることができないような場合にも、監視装置の利用が可能である。
【0039】
また、監視対象200が、老人、病人等である場合、監視対象200に操作機210を持たせておく。監視対象200である老人、病人等は、体調不良で助けが必要になった場合等において、操作機210に対して所定の操作を行い、操作機210がこの操作に応じた信号を送信する。制御部102は、受信部140によって操作機210が受信されると、監視対象200に異変が生じたものとして、通信部106を介して、警報情報を監視者が所持する通信端末300へ送信するとともに、必要に応じて、カメラ110の撮影によって得られる画像データについても送信する。そして、通信端末300は、監視者に警告を通知するための処理を行い、更に、画像データを受信した場合には、この画像データに基づく画像表示を行う。このような利用により、監視者は、老人の体調の異変等を迅速に把握することができる。
【0040】
また、監視対象200が、ペット、子供、老人、病人、観葉植物、物干しに干された洗濯物等である場合、監視者は、監視対象200の様子が気になった時、画像を見るために所持する通信端末300に対して所定の操作を行う。画像要求は、通信端末300から携帯通信端末100へ送信され、携帯通信端末100内の制御部102は、カメラ110の撮影によって得られる画像データを送信する。そして、通信端末300は、受信した画像データに基づく画像表示を行う。このような利用により、監視者は、必要に応じて、監視対象200の様子を迅速に知ることができる。
【0041】
また、監視対象200が、室内、玄関、貴重品置き場、閉店後の商店、操業終了後の工場、駐車中の車内、停泊中の船内等である場合、カメラ110は監視対象200の全体を撮影可能なように配置される。センサ120は、監視対象200から生じる音や監視対象200の温度を検知する。制御部102は、検知された音のレベルが所定値以上であった場合や、温度が所定値以上であった場合、画像データに変化が生じた場合には、不審者が侵入したものとして、通信部106を介して、警報情報を監視者が所持する通信端末300へ送信するとともに、必要に応じて、カメラ110の撮影によって得られる画像データについても送信する。そして、通信端末300は、監視者に警告を通知するための処理を行い、更に、画像データを受信した場合には、この画像データに基づく画像表示を行う。
【0042】
このような利用により、監視者は、不審者の侵入等の異変を迅速に把握することができる。また、例えば、1人暮らしの女性が帰宅時に部屋に不審者がいないことを確認してから入室するといったことも可能となり、安全確保が図られる。なお、監視装置は、小型化され、容易に持ち運ぶことが可能であるので、例えば、旅行時に旅館の部屋等に配置させることで、外出時における部屋等の監視も可能となる。
【0043】
また、監視対象200が、商店、工場等である場合、カメラ110は監視対象200の全体を撮影可能なように配置される。監視者は、外出先等において従業員の様子が気になった時、画像を見るために所持する通信端末300に対して所定の操作を行う。画像要求は、通信端末300から携帯通信端末100へ送信され、携帯通信端末100内の制御部102は、カメラ110の撮影によって得られる画像データを送信する。そして、通信端末300は、受信した画像データに基づく画像表示を行う。このような利用により、監視者は、従業員の様子を迅速に知ることができる。
【0044】
また、監視対象200が、不特定多数が利用し、且つ、密室状態となるタクシーの車内やエレベータの室内等の犯罪が置きやすい場所である場合、カメラ110は監視対象200の全体を撮影可能なように配置される。センサ120は、監視対象200から生じる音を検知する。制御部102は、検知された音のレベルが所定値以上であった場合には、何らかの異変が生じたものとして、通信部106を介して、警報情報を監視者が所持する通信端末300へ送信するとともに、必要に応じて、カメラ110の撮影によって得られる画像データについても送信する。そして、通信端末300は、監視者に警告を通知するための処理を行い、更に、画像データを受信した場合には、この画像データに基づく画像表示を行う。このような利用により、警備体制が強化され、監視者は、犯罪の発生を迅速に知ることができる。
【0045】
なお、前述した監視装置100(図1、図2参照)では、カメラ110が専用筺体150に収容されるものであったが、カメラ110は、専用筺体150から分離された構成であってもよい。この場合、専用筺体150には制御部102に接続されたUSB接続端子等の接続端子が設けられ、カメラ110は、この接続端子に接続して使用される。
【0046】
また、監視制御ボード130にも受けられる通信部106は、カード状の通信ユニットによって構成することもできる。この場合、その通信ユニットは、着脱自在に監視制御ボード130にセットされ得る。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上のように、本発明に係る監視装置は、持ち運び及び設置が容易となって、簡易に監視対象の監視が可能なとなるという効果を有し、例えば、家庭用の監視装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】監視システムの第1のブロック図である。
【図2】監視システムの第2のブロック図である。
【図3】監視装置内の制御部の第1の動作を示すフローチャートである。
【図4】監視装置内の制御部の第2の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
100 監視装置
102 制御部
104 RAM
106 通信部
110 カメラ
120 センサ
130 監視制御ボード
140 受信部
150 専用筐体
200 監視対象
212 操作機
300 通信端末
410、430 基地局
420 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象を撮影して画像データを生成する撮影ユニットと、
無線経路を含む所定の通信ネットワークを介してデータを通信端末に送信する無線通信ユニットと、
前記撮影ユニットにて生成された画像データを所定のタイミングにて前記通信端末に送信するよう前記無線通信ユニットを制御する制御ユニットとを有し、
少なくとも前記無線通信ユニット及び前記制御ユニットが専用筺体内に収容された構成となることを特徴とする監視装置。
【請求項2】
前記撮影ユニットが前記専用筺体内に収容されたことを特徴とする請求項1記載の監視装置。
【請求項3】
前記監視対象の異変を検知する検知ユニットを有し、
前記制御ユニットは、前記検知ユニットにより監視対象の異変が検知された場合に、前記撮影ユニットにより生成された画像データと、異変を検知した旨の情報との少なくともいずれかを前記通信端末へ送信する制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の監視装置。
【請求項4】
前記制御ユニットは、前記無線通信ユニットにより前記通信端末からの画像データの要求が受信された場合に、前記撮影ユニットにより生成された画像データを前記通信端末へ送信する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−20107(P2006−20107A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−196298(P2004−196298)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【出願人】(504256796)
【Fターム(参考)】