説明

稼動状況表示システム

【課題】作業区域内を自由に走行して運搬作業を行う運搬車の稼動状況を表示することができる稼動状況表示システムを提供することを課題とする。
【解決手段】作業区域内を自由に走行して運搬作業を行う各運搬車の位置が位置センサで検出され、運搬車の位置データ、この位置データの検出日時を示す時刻データ及び運搬車IDデータが運搬車情報として管理コンピュータへ送信されると、この運搬車情報は管理コンピュータの蓄積部に蓄積される。ユーザーが指定部により分析したい作業区域内の分析場所及び時間帯と表示したい稼動状況の項目とを指定すると、演算部は、指定部により指定された分析場所及び時間帯における指定された項目の稼動状況を蓄積部に蓄積された運搬車情報に基づいて演算し、その演算結果をモニタに表示されたマップ13上の対応する分析場所A〜Iに重ねて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、稼動状況表示システムに係り、特に作業区域内を走行して運搬作業を行う運搬車の稼動状況を表示するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、工場等において予め決められた経由地点を経由して部品等の運搬を行うフォークリフト等の運搬車の稼動状況を表示するシステムが開示されている。このシステムでは、予め決められた複数の経由地点を順次経由して走行する運搬車の実際の走行時間と各経由地点での停止時間とが実稼動状況として表示されると共に、予め設定されている運搬車の標準の走行時間及び停止時間が標準稼動状況として表示され、これら実稼動状況と標準稼動状況とをユーザーが比較分析することにより運搬作業における問題発生の場所等を認識するように構成されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−356210号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のように運搬車が予め決められた複数の経由地点を順次経由するのではなく、運搬車が例えば倉庫等の内部を自由に走行して運搬作業を行う場合には、運搬する荷物の種類や目的地がその都度異なることが多く、運搬車の走行経路及び作業を標準化することができないため、上述の特許文献1のシステムを適用することが困難である。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、作業区域内を自由に走行して運搬作業を行う運搬車の稼動状況を表示することができる稼動状況表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る稼動状況表示システムは、規定された作業区域内を自由に走行して運搬作業を行う運搬車の稼動状況を表示するためのシステムであって、時刻データとこの時刻に対応する運搬車の位置データとを含む運搬車情報を所定時間毎に検出する検出手段と、検出手段により検出された運搬車情報を蓄積する蓄積部と、作業区域内の分析場所と時間帯と表示したい稼動状況の項目とを指定するための指定部と、指定部により指定された分析場所及び時間帯における指定された項目の稼動状況を蓄積部に蓄積された運搬車情報に基づいて演算する演算部と、演算部による演算結果を表示するための表示部とを備えるものである。
【0006】
作業区域内を自由に走行して運搬作業を行う運搬車の位置が検出手段により検出され、運搬車の位置データ、及びこの位置データの検出時刻を示す時刻データを含む運搬車情報が蓄積部に蓄積される。ユーザーが指定部により分析したい作業区域内の分析場所と時間帯、及び表示したい稼動状況の項目を指定すると、演算部は、指定部により指定された分析場所及び時間帯における指定された項目の稼動状況を蓄積部に蓄積された運搬車情報に基づいて演算し、その演算結果を表示部に表示する。
【0007】
稼動状況の項目として指定部により分析場所及び時間帯における運搬車の通過回数及び滞在累積時間を指定することができる。
また、表示部は作業区域を表すマップを有し、このマップを用いて指定部により分析場所を指定することが好ましい。また、この場合、演算部による演算結果がマップ上の対応する分析場所に表示されることがより好ましい。
分析場所は、指定部により任意の大きさの領域で指定することができる。
【0008】
作業区域内に複数の運搬車が位置する場合には、検出手段により複数の運搬車の運搬車情報がそれぞれ検出されて蓄積部に蓄積されることが好ましい。また、このとき、複数の運搬車のうち所望の運搬車を指定部により稼動状況の項目として指定することにより、運搬車毎の稼動状況を表示することもできる。
また、検出手段により検出される運搬車情報に、運搬車が前進か後進かを示す前後進データも含まれ、指定部により運搬車の前進状態または後進状態を稼動状況の項目として指定することにより、運搬車の前進状態及び後進状態毎の稼動状況を表示することもできる。
なお、演算部による演算結果は、数値により表示部に表示することもでき、また、所定の数値範囲毎に多段階に色分けされて表示部に表示することもできる。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、作業区域内を自由に走行して運搬作業を行う運搬車の稼動状況を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に、この発明の実施の形態に係る稼動状況表示システムにより稼動状況が表示される物流倉庫等の作業区域を示す。物流倉庫等の規定された作業区域1の内部に、荷物を保管するための棚等が配置された複数の保管場所2が区画形成されると共に、これら複数の保管場所2の内部やその周りに複数の走行路が形成されている。このシステムでは、フォークリフト等からなる複数の運搬車3がこれら複数の走行路を自由に走行する、すなわち運搬車3毎に任意に走行して荷物の運搬作業を行うものとする。
【0011】
図2に示されるように、各運搬車3にはコントローラ4が搭載されており、このコントローラ4に、作業区域1内における運搬車3の位置を検出するための位置センサ5が接続されている。また、コントローラ4には、無線LANを介して情報を送信及び受信するための送受信部6が接続されている。
また、このシステムは、管理コンピュータ7を有しており、管理コンピュータ7は、各運搬車3の送受信部6との間で情報を送信及び受信する送受信部8を有している。この送受信部8には、運搬車3の稼動状況を演算するための演算部9が接続されており、この演算部9には情報を蓄積するための蓄積部10が接続されている。また、演算部9には、作業区域1内の分析場所と時間帯と表示したい稼動状況の項目とを指定するための指定部11が接続されると共に、演算部9により演算された運搬車3の稼動状況を表示する表示部であるモニタ12が接続されている。
【0012】
なお、運搬車3のコントローラ4、位置センサ5及び送受信部6と、管理コンピュータの送受信部8とから、この発明の検出手段が構成されている。
また、位置センサ5として、例えば、走行距離を検出するエンコーダと旋回角度を検出するジャイロを用いて運搬車3の位置を検出することができる。その検出方法としては、まず作業区域1内のある地点を原点Oとしてここに運搬車3を所定の向きに配置し、エンコーダ及びジャイロを初期状態にセットする。運搬車3の走行が開始されると、例えば10msec単位の周期でエンコーダ及びジャイロにより運搬車3の走行距離及び旋回角度が検出され、これら走行距離と旋回角度の値から三角法により周期毎の相対的な位置変化が算出されると共に、この周期毎の位置変化を累積することにより運搬車3の現在の位置(X,Y)が検出される。
【0013】
また、演算部9はモニタ12に、作業区域1とその内部に配置された保管場所2及び走行路等を模式的に示した図3のようなマップ13を表示することができる。
さらに、指定部11は、モニタ12に表示されるカーソルを移動する手段としてキーボードやマウス、タッチパネル等を有し、カーソルをモニタ12に表示されたマップ13上で動かして作業区域1内の分析場所を任意の位置に任意の大きさの領域で指定することができる。また、分析場所は1つでも複数でも選択することができる。
また、指定部11により指定される稼動状況の項目として、分析場所及び時間帯における運搬車の通過回数と滞在累積時間とが設けられており、指定部11によりどちらか一方または双方を選択することができる。
【0014】
次に、この発明の実施の形態に係る作業管理システムの動作を説明する。作業区域1内で運搬作業を行う各運搬車3の位置が10msec毎に位置センサ5で検出される。コントローラ4は、位置センサ5により検出された運搬車3の位置データ(X,Y)と、この位置データの検出日時を示す時刻データ(年月日時分秒)とを対応させて保持すると共に、これら対になった位置データ及び時刻データを1秒周期で集約してそれに各運搬車3を識別するための運搬車IDデータを添付したものを、運搬車情報として送受信部6から管理コンピュータ7の送受信部8へ送信する。
各運搬車3の送受信部6から送信された運搬車情報は、管理コンピュータ7の送受信部8で受信された後に演算部9を介して蓄積部10に蓄積される。このとき、運搬車情報は対応する運搬車3毎に時系列に並べられて蓄積部10に蓄積される。
【0015】
運搬車の稼動状況を分析する際には、ユーザーは指定部11によりカーソルをモニタ12に表示されたマップ13上で動かして、分析したい作業区域1内の分析場所を指定する。また、指定部11により分析したい時間帯を指定すると共に、通過回数及び滞在累積時間のうち表示したい稼動状況の項目を指定する。
このように分析場所、時間帯及び稼動状況の項目が指定されると、演算部9は、蓄積部10に蓄積された情報のうち指定部11で指定された分析場所及び時間帯に対応する運搬車情報に基づいて指定された項目の稼動状況を演算し、その演算結果をモニタ12に表示されたマップ13上の対応する分析場所に重ねて表示する。
【0016】
なお、蓄積部10には運搬車情報として、運搬車3毎の位置データが時系列に並べられて蓄積されているが、そのなかで演算部9は指定された時間帯に対応する位置データ(X,Y)を取り出し、その1つ1つに対して指定された分析場所の内部にあるか否かを判断すると共に、所定の分析場所S内にあってそれよりも前の時刻の位置データも同じ分析場所S内にあるなら分析場所Sに対して通過回数は加算せずに滞在時間を加算する一方、所定の分析場所S内にあってそれよりも前の時刻の位置データが同じ分析場所S内にないなら分析場所Sに対して通過回数及び滞在時間の双方を加算する。例えばこのような方法により、演算部9は通過回数及び滞在時間を求めることができる。
【0017】
例えば、図3に示されるように、ユーザーが指定部11により、分析場所:マップ13上の領域A〜I、時間帯:8時〜17時、及び稼動状況の項目:通過回数を指定すると、演算部9は、分析場所A〜I及び8時〜17時の時間帯に対応した運搬車情報を蓄積部10から抽出する。次に、演算部9は、抽出した運搬車情報から各分析場所A〜Iでの8時〜17時における運搬車3の通過回数を演算し、その演算により得られた通過回数をマップ13上の対応する分析場所A〜Iにそれぞれ数値で表示する。
なお、ここでは、予め走行路の幅と通過回数との関係に応じて、通過回数は所定の数値範囲毎に低頻度・中頻度・高頻度の3段階の異なる模様に分類されており、各分析場所A〜Iに表示される数値の背景に対応する模様が表示されることによりユーザーが稼動状況を認識し易くしている。また、演算された通過回数の数値そのものを表示する代わりに、全体に対する比率を表示することもできる。
【0018】
以上のように、この稼動状況表示システムでは、ユーザーが分析場所、時間帯及び表示したい稼動状況を指定部11により適宜指定することにより、作業区域1内を自由に走行して運搬作業を行う運搬車3の稼動状況を表示することができる。したがって、ユーザーは、この稼動状況を見て走行や作業の分布を認識し、例えば、運搬車3の通過頻度が高い走行路に隣接する棚を移動してこの走行路の幅を広げたり、運搬車3の滞在時間が長い保管場所2のスペースを広くするなど、作業区域1内における保管場所2やその内部の棚の配置、作業者の配置、及び荷物をどこの保管場所2に保管するか等を見直すことができ、これにより作業区域1内を安全に効率よく利用することができる。
【0019】
なお、上述の実施の形態の図3では、通過回数の程度に応じて背景を模様分けして表示したが、その代わりに、通過回数の程度に応じて背景を色分けして表示することもできる。例えば、走行路の幅が1000mm以下のときに、通過回数の数値が、30回以下(低頻度)では青色、30回を超えて50回以下(中頻度)では黄色、さらに50回を超える場合(高頻度)には赤色と設定すると共に、走行路の幅が1001mm以上2000mm以下のときに、通過回数の数値が、50回以下(低頻度)では青色、50回を超えて70回以下(中頻度)では黄色、さらに70回を超える場合(高頻度)には赤色と設定し、指定された分析場所の背景を、演算部9で演算された数値に対応する色で表示することにより、ユーザーは稼動状況を容易に認識することができる。
【0020】
なお、上述の実施の形態において、図3では、稼動状況として通過回数を表示したが、その代わりに運搬車3の滞在累積時間を指定部11で指定して表示することもできる。また、通過回数と滞在累積時間の双方を指定して、双方の結果を各分析場所に並べて表示したり、それぞれの結果を画面を切り替えて表示することもできる。なお、滞在累積時間を稼動状況の項目として指定しても、上述のように各分析場所A〜Iに表示される数値に対応する模様や色で背景を段階分けして表示することができる。
【0021】
なお、上述のように背景を色分けして表示する代わりに、分析場所に表示される数値そのものを色分けして表示してもよい。また、数値を表示せずに、分析場所に色だけまたは模様だけを表示してもよい。
また、数値を表示する代わりに、稼動状況の程度を示す記号や文字を予め所定の数値範囲毎に多段階に設定し、これら記号や文字を分析場所に表示することもできる。
さらに、稼動状況の程度に合わせて、演算部11による演算結果と共に、警告や注意を促す旨のコメント等を表示することもできる。
また、上述の実施の形態では、演算部9による演算結果をモニタ12に表示されたマップ13上の対応する分析場所に表示していたが、その代わりに、演算結果をマップ13を用いることなくモニタ12の画面上に並べて表示してもよい。なお、複数の分析場所が指定される場合、各分析場所をその他の分析場所と区別するための名称が付けられることが好ましい。
【0022】
また、上述の実施の形態のように、作業区域1内で複数の運搬車3が運搬作業を行う場合、指定部11により稼動状況の項目として所望の運搬車3を指定し、この運搬車3だけの稼動状況を表示することもできる。また、この発明の稼動状況表示システムは、複数の運搬車3で作業を行う代わりに、一台の運搬車3により運搬作業を行う場合にも適用される。
また、運搬車3から管理コンピュータ7へ送信される運搬車情報として、運搬車3が前進か後進かを示す前後進データも含み、指定部11により運搬車3の前進状態または後進状態を稼動状況の項目として指定してこれら前進状態または後進状態に応じた稼動状況を表示することもできる。
さらに、各運搬車3を操作する作業者、荷物の種類、またはトラック便等を識別して登録することにより、作業者毎、荷物毎、またはトラック便毎等に稼動状況を表示することもできる。
【0023】
また、上述の実施の形態では、例えば図3に示されるように、分析場所は走行路のみを含む範囲で指定したが、これに限定されるものではなく、分析場所は保管場所を含むような広い領域で指定されてもよく、また一点で指定されてもよく、作業区域1内であればどのような形状及び範囲で指定されてもよい。
また、予め複数の領域を分析場所として設定すると共に各分析場所を識別する固有の名称が付けられていて、指定部11により分析場所の名称で指定することもできる。
さらに、分析場所を座標値で指定することもできる。
また、分析場所や時間帯、及び表示したい稼動状況の項目は、作業の開始前でも、その途中でも、作業終了後でも、いつでも指定することができる。
【0024】
なお、上述の実施の形態では、運搬車3の位置は、エンコーダ及びジャイロからなる位置センサ5で検出していたが、その代わりに、作業区域1内の走行路等に沿って光や磁気等により位置情報を発信する装置を配置し、この発信装置からの信号を運搬車3に設けた受信装置で受けて、運搬車3の位置を検出することもできる。
また、作業区域1内の床面等に光や磁気を利用した位置検出器を設置し、この位置検出器の近傍を運搬車3が通過した際に位置検出器で運搬車3の位置を検出し、この検出器から管理コンピュータ7に運搬車情報として伝達されるように構成することもできる。
【0025】
また、上述の実施の形態では、10msecという短い周期で運搬車3の位置を検出していたので高い精度を保持することができる。なお、それより短い周期または長い周期で検出することもできる。
さらに、上述の実施の形態では、検出した位置データは、1秒毎にまとめて運搬車3から管理コンピュータ7へ送信していたが、その代わりに、検出したとき毎に逐一管理コンピュータ7へ送信する、或いは検出した位置データを1秒よりも長い時間コントローラ4が保持し、それを一括して管理コンピュータ7へ送信するまたは複写することができる。
【0026】
なお、稼動状況は管理コンピュータ7のモニタ12だけでなく、作業者が携帯可能な端末機のモニタ等でも表示して確認することができる。また、通信回線を介して作業区域1から遠く離れた場所で作業区域1内の稼動状況を表示して走行や作業の分布を認識することもできる。
また、リアルタイムに稼動状況を見て、運搬車3に対してどの走行路を進んだ方が適切か等を適宜指示することにより、運搬車3の渋滞や遅延等を解消することもできる。
【0027】
また、上述の実施の形態では、運搬車の通過回数や滞在時間を稼動状況として表示していたが、その他各種の稼動状況を表示することもできる。
また、上述の実施の形態では、フォークリフトを運搬車3として用いて運搬作業を行っていたが、この発明の稼動状況表示システムでは、無人搬送台車や手押し台車などを運搬車3として用いることもことができる。
【0028】
なお、上述の実施の形態では、この発明の稼動状況表示システムを物流倉庫に適用した場合について説明したが、工場や運送会社等、規定された作業区域内で運搬車3により荷物の運搬作業が行われる各種の施設において有効に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】この発明の実施の形態に係るシステムにより稼動状況が表示される作業区域内の様子を示す平面図である。
【図2】実施の形態における稼動状況表示システムの構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態におけるモニタにマップ及び稼動状況を重ねて表示した様子を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1 作業区域、2 保管場所、3 運搬車、4 コントローラ、5 位置センサ、6,8 送受信部、7 管理コンピュータ、9 演算部、10 蓄積部、11 指定部、12 モニタ、13 マップ、A〜I 分析場所。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
規定された作業区域内を自由に走行して運搬作業を行う運搬車の稼動状況を表示するためのシステムであって、
時刻データとこの時刻に対応する運搬車の位置データとを含む運搬車情報を所定時間毎に検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された運搬車情報を蓄積する蓄積部と、
作業区域内の分析場所と時間帯と表示したい稼動状況の項目とを指定するための指定部と、
前記指定部により指定された分析場所及び時間帯における指定された項目の稼動状況を前記蓄積部に蓄積された運搬車情報に基づいて演算する演算部と、
前記演算部による演算結果を表示するための表示部と
を備えることを特徴とする稼動状況表示システム。
【請求項2】
前記指定部により指定される稼動状況の項目には、分析場所及び時間帯における運搬車の通過回数と滞在累積時間とが含まれる請求項1に記載の稼動状況表示システム。
【請求項3】
前記表示部は作業区域を表すマップを有し、前記マップを用いて前記指定部により分析場所が指定される請求項1または2に記載の稼動状況表示システム。
【請求項4】
前記演算部による演算結果が前記マップ上の対応する分析場所に表示される請求項3に記載の稼動状況表示システム。
【請求項5】
前記指定部により指定される分析場所は、任意の大きさの領域により指定される請求項1〜4のいずれか一項に記載の稼動状況表示システム。
【請求項6】
作業区域内に複数の運搬車が位置し、前記検出手段により複数の運搬車の運搬車情報がそれぞれ検出されて前記蓄積部に蓄積される請求項1〜5のいずれか一項に記載の稼動状況表示システム。
【請求項7】
前記指定部により前記複数の運搬車のうち所望の運搬車が稼動状況の項目として指定される請求項6に記載の稼動状況表示システム。
【請求項8】
前記検出手段により検出される運搬車情報には、運搬車が前進か後進かを示す前後進データも含まれ、前記指定部により運搬車の前進状態または後進状態が稼動状況の項目として指定される請求項1〜7のいずれか一項に記載の稼動状況表示システム。
【請求項9】
前記演算部による演算結果は、数値により前記表示部に表示される請求項1〜8のいずれか一項に記載の稼動状況表示システム。
【請求項10】
前記演算部による演算結果は、所定の数値範囲毎に多段階に色分けされて前記表示部に表示される請求項1〜9のいずれか一項に記載の稼動状況表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−111381(P2006−111381A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−298996(P2004−298996)
【出願日】平成16年10月13日(2004.10.13)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】