説明

立ち寄りスポット決定システム及び端末装置ならびにサーバ装置

【課題】複数の車両に分乗して旅行に出かける際等に、移動の途中、グループメンバーの意向に応じて立ち寄りスポットを決めることができ、しかも、そのスポットの情報を共有できるようにする。
【解決手段】車両に搭載されたナビゲーション装置1等よりなる配信元端末と、グループ内の他の車両に搭載された、同じくナビゲーション装置1等よりなる被配信端末との間で通信を行って、目的地に向かう経路途中での立ち寄りスポットを決定する。前記配信元端末は、目的地に向かう経路途中にある立ち寄り候補のPOIを検索し、検索したPOIリストを前記被配信端末に配信する。各被配信端末は、配信されたPOIリストから一つのPOIを選択し、配信元端末に返信する。配信元端末は、各被配信端末から受信した選択情報を集計して立ち寄りスポットを決定し、集計した結果を各被配信端末に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の車両に分乗して旅行に出かける際等に、経路途中でレストラン等に立ち寄る場合、どこに立ち寄るかを決めるための立ち寄りスポット決定システム及びそれに用いられる端末装置、サーバ装置に関するものである。本発明は、上記のような立ち寄りスポット決定システム及びそれに用いられる端末装置、サーバにおいて、特に、1つの車両においてナビゲーション機能や施設検索機能を用いて立ち寄りスポットの候補を検索し、その情報を他の車両に配信し、投票により立ち寄りスポットを決定できるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来から自動車の運転者に出発地から目的地までの最適な経路を案内する車載用のナビゲーション装置が提供されている。従来のナビゲーション装置は、地図データを記録したCD−ROM又はICカード等の地図データ記憶装置と、ディスプレイ装置と、ジャイロ、GPS(Global Positioning System)及び車速センサ等の車両の現在位置及び現在方位を検出する車両移動検出装置等を有し、車両の現在位置を含む地図データを地図データ記憶装置から読み出し、該地図データに基づいて車両位置の周囲の地図画像をディスプレイ装置上に描画する。また、車両位置マーク(ロケーション)をディスプレイ画面の地図画像に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示したり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させたりして、車両が現在どこを走行しているのかを一目で判るようにしている。
【0003】
通常、このような車載用ナビゲーション装置には、運転者が所望の目的地に向けて道路を間違うことなく容易に走行できるようにした経路案内機能が搭載されている。この経路案内機能によれば、地図データを用いて出発地から目的地までを結ぶ最もコストが小さい経路をダイクストラ法等のシミュレーション計算を行って経路探索し、その探索した経路を案内経路として記憶しておき、走行中、地図画像上に案内経路を他の道路とは色を変えて太く描画して画面表示したり、車両が案内経路上の進路を変更すべき交差点に一定距離内に近づいたときに、地図画像上の進路を変更すべき交差点に進路を示す矢印を描画して画面表示したりすることで目的地までの最適な経路を運転者が簡単に把握できるようにしている。
【0004】
上記の車載用のナビゲーション装置は、経路探索機能や地図データを持つスタンドアロン型のナビゲーション装置であるが、このようなナビゲーション装置はナビゲーションに必要な全ての機能を備えている必要があり、装置が大型化し価格も高いものとなっていた。近年の通信、情報処理技術の発展により車載用のナビゲーション装置にネットワークを介した通信機能を付加し経路探索サーバとデータ通信して案内経路データや地図データを取得するいわゆる通信型のナビゲーションシステムも普及してきている。更には、歩行者用のナビゲーションシステムとして携帯電話をナビゲーション端末としたシステムも実用化されている。
【0005】
一般的なナビゲーション装置、通信ナビゲーションシステムに使用される経路探索装置、経路探索方法は、例えば、下記の特許文献1(特開2001−165681号公報)に開示されている。このナビゲーションシステムは、携帯ナビゲーション端末から出発地と目的地の情報を情報配信サーバに送り、情報配信サーバで道路網や交通網のデータから探索条件に合致した経路を探索して案内するように構成されている。探索条件としては、出発地から目的地までの移動手段、例えば、徒歩、自動車、鉄道と徒歩の併用などがあり、これを探索条件の1つとして経路探索する。
【0006】
情報配信サーバは、地図データの道路(経路)をその結節点、屈曲点の位置をノードとし、各ノードを結ぶ経路をリンクとし、全てのリンクのコスト情報(距離や所要時間)をデータベースとして備えている。そして、情報配信サーバは、データベースを参照して、出発地のノードから目的地のノードに至るリンクを順次探索し、リンクのコスト情報が最小となるノード、リンクをたどって案内経路とすることによって最短の経路を携帯ナビゲーション端末に案内することができる。このような経路探索の手法としてはラベル確定法あるいはダイクストラ法と言われる手法が用いられる。上記特許文献1には、このダイクストラ法を用いた経路探索方法も開示されている。
【0007】
また、ネットワークを介してアクセスした端末装置に対して種々の情報を提供するサーバによるサービスも拡大しており、店舗やその他の興味対象場所(POI:Point of Interest)を検索したり、鉄道などの交通機関の路線、時刻表、所望の経路区間、所要時間を検索したりすることもできる。ナビゲーションサービスを提供する経路探索サーバがこれらの検索サービスも提供できるシステムも実現している。
【0008】
店舗やイベントの情報提供にあっては、ユーザが携帯端末を操作して店舗やイベントのカテゴリ、検索したい地域を入力して検索要求する。サーバは指定されたカテゴリに該当し、かつ当該地域に存在する店舗やイベントを検索し、その情報が携帯端末装置に配信される。時刻表の提供においては、ユーザが携帯端末を操作して、路線を指定すると、当該路線の時刻表が携帯端末の表示装置の画面上に提示される。また、乗り換え案内においては、ユーザが、出発地や目的地を指定することにより、推奨する経路が提示される。
【0009】
車載用のナビゲーションシステムや通信型のナビゲーション端末装置を携帯して車両に乗車して旅行する際に上記のような種々のサービスを利用することがある。また、グループで複数の車両に分乗して旅行に出かけることもあり、この場合、ナビゲーション端末装置が取得した種々の情報を共有できることが好ましい。
【0010】
しかしながら、グループで複数の車両に分乗して旅行に出かける場合、おのおの出発地が異なったりして、必ずしも全車両が近い位置にいるとは限らない。そのような状況下において、目的地に向かう経路の途中でレストラン等に立ち寄る必要があるとき、どこに立ち寄るのかを決めるのに、従来は、立ち寄るスポットを事前に決めておくか、手前の特定の場所、例えばサービスエリア、パーキングエリア等で落ち合ってから相談して決めるか、携帯電話等で連絡を取り合って決めるかしていた。
【0011】
例えば、下記の特許文献2(特開2003−109185号公報)には車載用の情報通信装置の発明が開示されている。この発明には、車両同士の間で電子メールを用いて、現在位置や行き先等の情報をやり取りする車載用の情報通信装置が提案されている。このような装置を用いれば、車両の移動中に、情報をやり取りすることにより、どこに立ち寄るのかを決めることもできる。
【0012】
【特許文献1】特開2001−165681号公報
【特許文献2】特開2003−109185号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上記従来の立ち寄りスポットの決め方の内、関係者の間で立ち寄りスポットを事前に決めておく方法では、目的地に向かう途中で気分や状況等が変わって、他の店に行きたくなってもそれを反映できないという問題点があった。また、手前の特定の場所で落ち合ってから立ち寄りスポットを決める方法では、そのためにわざわざ特定の落ち合い場所を決めておく必要があり、時間が無駄になるという問題点があった。
【0014】
さらに、上記特許文献2に開示された発明のように、携帯電話や車載用の情報通信装置等を利用して決めるのは、意見の集約に時間がかかる上、立ち寄りスポットが決まった後も、そのスポットの地図上の位置等が必ずしもうまく伝わらないという問題点があった。
【0015】
本願の発明者は、上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、1つの車両においてナビゲーション機能や施設検索機能を用いて立ち寄りスポットの候補を検索し、その情報を他の車両に配信し、投票により立ち寄りスポットを決定するようになせば上記の問題点を解消し得ることに想到して本発明を完成するに至ったものである。
【0016】
すなわち、本発明は、上記の問題点を解消することを課題とし、複数の車両に分乗して旅行に出かける際等に、移動の途中、グループメンバーの意向に応じて立ち寄りスポットを決めることができ、しかも、そのスポットの情報を共有できるようにした立ち寄りスポット決定システム及び端末装置ならびにサーバ装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる立ち寄りスポット決定システムの発明は、
車両において使用される配信元端末と、前記車両とは異なる車両において使用される被配信端末との間で通信を行って、目的地に向かう経路途中での立ち寄りスポットを決定する立ち寄りスポット決定システムであって、
前記配信元端末は、目的地に向かう経路途中にあるPOIを検索するPOI検索手段と、該POI検索手段により検索したPOIリストを前記被配信端末に配信するリスト配信手段と、前記被配信端末から受信した選択情報を集計して立ち寄りスポットを決定する集計手段と、該集計手段により集計した結果を前記被配信端末に配信する集計結果配信手段とを備え、
前記被配信端末は、前記配信元端末から配信されたPOIリストを表示してPOIの選択を受け付けるPOI選択手段と、該POI選択手段により選択されたPOIを選択情報として前記配信元端末に返信する選択情報返信手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる立ち寄りスポット決定システムにおいて、車載用ナビゲーション装置または通信型ナビゲーション端末装置を前記配信元端末及び被配信端末として用いたことを特徴とする。
【0019】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる立ち寄りスポット決定システムにおいて、前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すことを特徴とする。
【0020】
また、本願の請求項4にかかる端末装置の発明は、
車両において使用され、他の車両において使用される被配信端末との間で通信を行って、目的地に向かう経路途中での立ち寄りスポットを決定する端末装置であって、
目的地に向かう経路途中にあるPOIを検索するPOI検索手段と、該POI検索手段により検索したPOIリストを前記被配信端末に配信するリスト配信手段と、前記被配信端末から受信した選択情報を集計して立ち寄りスポットを決定する集計手段と、該集計手段により集計した結果を前記被配信端末に配信する集計結果配信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
また、本願の請求項5にかかる発明は、請求項4にかかる端末装置において、車載用ナビゲーション装置または通信型ナビゲーション端末装置を用いたことを特徴とする。
【0022】
また、本願の請求項6にかかる発明は、請求項4にかかる端末装置において、前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すことを特徴とする。
【0023】
また、本願の請求項7にかかるサーバ装置の発明は、
車両において使用され、サーバ装置を介して他の車両において使用される被配信端末との間で通信を行って、目的地に向かう経路途中での立ち寄りスポットを決定する配信元端末にネットワークを介して接続される前記サーバ装置であって、
目的地に向かう経路途中にあるPOIを検索するPOI検索手段と、該POI検索手段により検索したPOIリストを、前記被配信端末に配信するリスト配信手段と、前記被配信端末から受信した選択情報を集計して該集計手段により集計した結果を前記配信元端末及び被配信端末に配信する集計結果配信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0024】
また、本願の請求項8にかかる発明は、請求項7にかかるサーバ装置において、前記集計結果配信手段により配信された前記集計結果に基づいて前記配信元端末が決定した立ち寄りスポットを前記被配信端末に配信することを特徴とする。
【0025】
また、本願の請求項9にかかる発明は、請求項8にかかるサーバ装置において、前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すことを特徴とする。
【0026】
また、本願の請求項10にかかるサーバ装置の発明は、
車両において使用され、サーバ装置を介して他の車両において使用される被配信端末との間で通信を行って、目的地に向かう経路途中での立ち寄りスポットを検索する端末装置にネットワークを介して接続される前記サーバ装置であって、
目的地に向かう経路途中にあるPOIを検索するPOI検索手段と、該POI検索手段により検索したPOIリストを前記被配信端末に配信するリスト配信手段と、前記被配信端末から受信した選択情報を集計して立ち寄りスポットを決定する集計手段と、該集計手段により集計した結果を前記被配信端末に配信する集計結果配信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
また、本願の請求項11にかかる発明は、請求項10にかかるサーバ装置において、前記リスト配信手段は、予め設定された所定のエリア内に存在する端末装置が検索したPOIをPOIリストとして前記他の端末装置に配信することを特徴とする。
【0028】
また、本願の請求項12にかかる発明は、請求項10にかかるサーバ装置において、前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明の立ち寄りスポット決定システム及び端末装置ならびにサーバ装置は、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1にかかる立ち寄りスポット決定システムの発明においては、配信元端末は、目的地に向かう経路途中にある立ち寄り候補のPOIを検索して、検索したPOIリストを前記被配信端末に配信し、それを受けて各被配信端末は、配信されたPOIリストから一つのPOIを選択し、配信元端末に返信し、配信元端末は、各被配信端末から受信した選択情報を集計して立ち寄りスポットを決定し、集計した結果を各被配信端末に配信するようにした。その結果、複数の車両に分乗して旅行に出かける際等に、移動の途中、グループメンバーの意向に応じて立ち寄りスポットを決めることができ、しかも、そのスポットの情報を共有できるようになる。
【0030】
また、請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる立ち寄りスポット決定システムにおいて、車載用ナビゲーション装置または通信型ナビゲーション端末装置を前記配信元端末及び被配信端末として用いるようにしたので、専用の端末装置を別途設ける必要がなく、しかも、配信元端末においては、POI検索手段として、ナビゲーション装置またはナビゲーション端末が有している検索機能を利用することができる。
【0031】
また、請求項3にかかる発明においては、請求項2にかかる立ち寄りスポット決定システムにおいて、前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すようにしたので、立ち寄りスポットを経由する最適経路を自動的に再探索できる。
【0032】
また、請求項4にかかる端末装置の発明においては、目的地に向かう経路途中にあるPOIを検索し、検索したPOIリストを被配信端末に配信し、被配信端末から受信した選択情報を集計して立ち寄りスポットを決定し、集計した結果を被配信端末に配信するようにしたので、複数の車両に分乗して旅行に出かける際等に、移動の途中、グループメンバーの意向に応じて立ち寄りスポットを決めることができ、しかも、そのスポットの情報を共有できるようになる。
【0033】
また、請求項5にかかる発明においては、請求項4にかかる端末装置において、車載用ナビゲーション装置または通信型ナビゲーション端末装置を用いるようにしたので、専用の端末装置を別途設ける必要がなく、しかも、POI検索手段として、ナビゲーション装置が有している検索機能を利用することができる。
【0034】
また、請求項6にかかる発明においては、請求項5にかかる端末装置において、前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すようにしたので、立ち寄りスポットを経由する最適経路を自動的に再探索できる。
【0035】
また、請求項7、請求項8にかかるサーバ装置の発明においては、請求項1にかかる立ち寄りスポット決定システムを構成するサーバ装置を提供することができ、請求項9にかかるサーバ装置の発明においては、請求項3にかかる立ち寄りスポット決定システムを構成するサーバ装置を提供することができるようになる。
【0036】
また、請求項10〜請求項12にかかるサーバ装置の発明においては、一エリア内で特定のスポット検索サービスを受けている端末等、同一エリア内に存在する不特定多数の端末をグループとして、POIリストを配信し、その中からお薦めのスポットを投票してもらい、その結果を集計して立ち寄りスポットを案内することができるようになる。また、投票の集計結果を、投票してもらった端末宛に配信し、集計結果を参照して立ち寄りスポット決定することもできるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための立ち寄りスポット決定システム及び端末装置を例示するものであって、本発明をこの実施例の立ち寄りスポット決定システム及び端末装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の立ち寄りスポット決定システム及び端末装置にも等しく適用し得るものである。
【実施例1】
【0038】
図1は、本発明を適用したナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。ここでいうナビゲーション装置は、インターネットを介した通信機能を有し、車両に固定的に設置されたスタンドアロンタイプのナビゲーション装置であってもよく、助手席の同乗者が操作するナビゲーション端末機能を有する携帯電話を用いた通信型のナビゲーション端末装置であってもよい。本発明においてはこのようなナビゲーション装置を端末装置と総称することとするが、以下の実施例においてはナビゲーション装置として説明を進める。
【0039】
図1に示すナビゲーション装置1は、コントローラ2により全般的な制御が行われる。コントローラ2は、CPU3と、それを動作させるプログラムを格納したROM4と、CPU3のワークエリアを提供するRAM5を具えている。
【0040】
コントローラ2は、CDドライブ12、メモリ制御部6を介してCD−ROMから所定範囲の道路地図情報を読み出して、表示制御部9によりディスプレイ13に道路地図を表示させる。また、車両位置検出部7は、GPS受信機15,車速センサ16,方位センサ17等からのデータに基づいて車両の現在位置を検出し、それを受けて、コントローラ2は、ディスプレイ13に表示した地図上に、車両の現在位置を表示させる。
【0041】
また、コントローラ2には、携帯電話接続部11が接続され、それにセットされた携帯電話機19を介して、他の車両に搭載されたナビゲーション装置と通信できるようになっている。他の車両に搭載されたナビゲーション装置との通信は、例えば、インターネットの電子メール機能を利用して行うことができる。
【0042】
また、コントローラ2は、入力装置14から入力制御部10を介して入力される目的地の位置データを受けて、現在位置から目的地までの最適経路を算出する経路探索手段を有しており、それにより探索された経路をディスプレイ13の地図上に表示させる。さらに、音声制御部8を介してスピーカ18に音声信号を出力し、車両運転中に、経路の音声ガイドを行う案内手段を有している。
【0043】
ナビゲーション装置1は、配信元端末または被配信端末の何れとしても動作するものであり、コントローラ2は以下の機能を有する。すなわち、コントローラ2は、入力装置14から入力制御部10を介して入力される検索条件を受けて、地図上のPOI、すなわち、各種店舗や施設等、利用者にとって興味のある場所(興味対象場所)を検索するPOI検索手段を有している。
【0044】
さらに、コントローラ2は、POI検索手段により検索したPOIリストを前記被配信端末に配信するリスト配信手段と、前記被配信端末から受信した選択情報を集計して立ち寄りスポットを決定する集計手段と、該集計手段により集計した結果を前記被配信端末に配信する集計結果配信手段と、を有している。
また、コントローラ2は、配信元端末から配信されたPOIリストを表示してPOIの選択を受け付けるPOI選択手段と、該POI選択手段により選択されたPOIを選択情報として前記配信元端末に返信する選択情報返信手段と、を有している。
【0045】
このようなナビゲーション装置が各車両に搭載されており、その内の1台の車両に搭載されたナビゲーション装置が、後述の配信元端末として機能し、それ以外の車両に搭載されたナビゲーション装置が被配信端末として機能する。どの車両のナビゲーション装置を配信元端末とするかは、幹事が乗っている車両、先頭を走っている車両等、適宜決めてよい。
【0046】
次に、フローチャートを参照して、配信元端末であるナビゲーション装置及び被配信端末であるナビゲーション装置の動作を説明する。図2は、配信元端末におけるPOI検索から配信処理までの処理を示すフローチャートである。
【0047】
入力装置14から、POI検索モードに入るための操作をすると、この処理がスタートし、まず、ディスプレイ13に検索画面を表示する(ステップS1)。その画面には、レストラン,喫茶店,コンビニ等、POIのカテゴリを選択するボタン、及び、現在のエリア近辺で探すか、目的地までの経路上にある場所で探すかを選択するボタンが表示される。
【0048】
その画面において、カテゴリの選択ボタンが押されたか否かを判別し(ステップS2)、カテゴリの選択ボタンが押されたら、エリアの選択ボタンが押されたか否かを判別する(ステップS3)。そして、エリアの選択ボタンが押されたら、該当するPOIの検索を開始し(ステップS4)、検索が終了したら、検索結果をディスプレイ13に表示するとともに(ステップS5)、全ての被配信端末に検索されたPOIをリストにして配信する(ステップS6)。
【0049】
POIリストの配信を受けた各被配信端末は、それぞれ次のような処理を行う。図3は、リストの配信を受けた端末におけるPOI選択処理を示すフローチャートである。配信元端末からPOIリストを受信し(ステップS7)、リストの受信があったことをディスプレイ13に表示する(ステップS8)。その表示を見て、その車両に乗っているユーザは、配信されたリストを表示するため、表示ボタンを操作するが、被配信端末は、表示ボタンの操作があったか否かを判別し(ステップS9)、表示ボタンの操作があったら、リストをディスプレイ13に表示する(ステップS10)。
【0050】
ユーザは、そのリストを見て、自分(あるいは、自分たち)が立ち寄りたいと思うPOIを選択することになるが、被配信端末は、POIが選択されたか否かを判別し(ステップS11)、選択されたら、選択されたPOIを配信元端末に返信する(ステップS12)。
【0051】
一方、各被配信端末にPOIリストを配信した後、配信元端末でも、POIの選択処理が行われる。図4は、配信元端末におけるPOI選択処理を示すフローチャートである。各被配信端末にPOIリストを配信した後、まず、配信したものと同じPOIリストをディスプレイ13に表示する(ステップS13)。
【0052】
ユーザは、そのリストを見て、自分(あるいは、自分たち)が立ち寄りたいと思うPOIを選択することになるが、配信元端末は、POIが選択されたか否かを判別し(ステップS14)、選択されたら、選択されたPOIを保持する(ステップS15)。
【0053】
その後、配信元端末は、集計処理を実行する。図5は、配信元端末における集計処理を示すフローチャートである。まず、当該ユーザが選択し、ステップS15で保持したPOIの投票数を表す選択POIフラグを1としてから、各被配信端末からの選択結果を受信し(ステップS16)、その選択POIのフラグに1を加える(ステップS17)。
【0054】
全ての被配信端末から選択結果を受信したか否かを判別し(ステップS18)、まだ受信していない端末があれば、ステップS16に戻って受信を継続し、全ての被配信端末からの受信が完了したら、集計完了として(ステップS19)、集計結果をディスプレイ13に表示する(ステップS20)。そして、各被配信端末に、集計結果と、決定したPOIを、その位置情報とともに配信する(ステップS21)。
【0055】
このようにして集計結果が出て、立ち寄るPOIが決定されると、配信元端末及び各被配信端末では、そのPOIを経由して目的地に至る最適経路を再探索して経路変更処理を行う。図6は、配信元端末における経路変更処理を示すフローチャートである。
【0056】
ユーザは、まず、集計結果を表示させるため、表示ボタンを操作するが、配信元端末は、表示ボタンの操作があったか否かを判別し(ステップS22)、表示ボタンが操作されたら、集計結果をディスプレイ13に表示する(ステップS23)。その表示画面には、そのPOIを通過点として設定するかを確認する表示があり、配信元端末は、そのPOIを通過点として設定することを確認する入力があったか否かを判別し(ステップS24)、確認されたら、決定したPOIの位置情報を使って、経路変更処理を実行し(ステップS25)、変更後の経路をディスプレイ13に表示する(ステップS26)。
【0057】
図7は、集計結果の配信を受けた端末における経路変更処理を示すフローチャートである。配信元端末から集計結果を受信し(ステップS27)、集計結果を受信したことをディスプレイ13に表示する(ステップS28)。その表示を見て、その車両に乗っているユーザは、配信された集計結果を表示するため、表示ボタンを操作するが、被配信端末は、表示ボタンの操作があったか否かを判別し(ステップS29)、表示ボタンの操作があったら、集計結果をディスプレイ13に表示する(ステップS30)。
【0058】
その表示画面には、そのPOIを通過点として設定するかを確認する表示があり、被配信端末は、そのPOIを通過点として設定することを確認する入力があったか否かを判別し(ステップS31)、確認されたら、配信されたPOIの位置情報を使って、経路変更処理を実行し(ステップS32)、経路変更の結果をディスプレイ13に表示する(ステップS33)。
【0059】
次に、経路探索の方法について説明する。経路探索のための道路ネットワークデータは以下のように構成されている。例えば、道路が図8に示すように道路A、B、Cからなる場合、道路A、B、Cの端点、交差点、屈曲点などをノードとし、各ノード間を結ぶ道路を有向性のリンクで表し、ノードデータ(ノードの緯度・経度)、リンクデータ(リンク番号)と各リンクのリンクコスト(リンクの距離またはリンクを走行するのに必要な所要時間)をデータとしたリンクコストデータとで構成される。
【0060】
すなわち、図8において、Nn(○印)、Nm(◎印)がノードを示し、Nm(◎印)は道路の交差点を示している。各ノード間を結ぶ有向性のリンクを矢印線(実線、点線、2点鎖線)で示している。リンクは、道路の上り、下りそれぞれの方向を向いたリンクが存在するが、図8では図示を簡略化するため矢印の向きのリンクのみを図示している。
【0061】
このような道路ネットワークのデータを経路探索用のデータベースとして経路探索を行う場合、出発地のノードから目的地のノードまで連結されたリンクをたどりそのリンクコストを累積し、累積リンクコストの最少になる経路を探索して案内する。すなわち、図8において出発地をノードAX、目的地をノードCYとして経路探索を行う場合、ノードAXから道路Aを走行して2つ目の交差点で右折して道路Cに入りノードCYにいたるリンクを順次たどりリンクコストを累積し、リンクコストの累積値が最少になる経路を探索して案内する。
【0062】
図8ではノードAXからノードCYに至る他の経路は図示されていないが、実際にはそのような経路が他にも存在するため、ノードAXからノードCYに至ることが可能な複数の経路を同様にして探索し、それらの経路のうちリンクコストが最少になる経路を最適経路として決定するものである。この手法は、例えば、ダイクストラ法と呼ばれる周知の手法によって行われる。
【0063】
なお、上記実施例1においては、ナビゲーション装置1はスタンドアロンタイプの装置であり、通信機能はナビゲーション装置1に接続した携帯電話を用いる構成を有するものとして説明したが、これに限られない。例えば、ナビゲーション装置1を通信型のナビゲーションシステムにおける端末装置であってもよい。この場合、端末装置は通信機能を有するので、携帯電話を介することなく通信を行うことができるようになる。
【0064】
また、上記実施例1においては、各車両がナビゲーション装置1を車載している構成を有するものとして説明したが、1つの車両がナビゲーション装置1を車載しており、他の車両は助手席の同乗者が所持する携帯電話を用いる構成とすることもできる。この場合、ナビゲーション装置1からの配信を携帯電話で受信し、また、ナビゲーション装置1へのデータ送信を携帯電話から行う。この場合、携帯電話が地図表示機能を有することが好ましい。現在の携帯電話はデータ通信を用いて地図データをダウンロードして表示する機能を備えており、本発明の端末装置として利用することができる。
【実施例2】
【0065】
以上、説明した実施例1では、同じ目的地に向かう複数台の車両を一つのグループとして説明したが、例えば、同一エリア内で特定のスポット検索サービスを受けている端末等、同一エリア内に存在する不特定多数の端末をグループとして、POIリストを配信し、その中からお薦めのスポットを投票してもらい、その結果を集計して立ち寄りスポットを決定するようにしてもよい。さらに、参考のため、投票の集計結果を、投票してもらった端末宛に配信するようにしてもよい。
【0066】
ただし、この実施例2の場合は、不特定多数の相手に配信することになり、配信先から必ずしも投票のための返信があるとは限らないので、一定の制限時間を決めて投票を受け付け、集計するようにする必要がある。また、このようなシステムとする場合、同一のエリア内に存在する端末を把握する必要があり、サーバを中心とした通信型のナビゲーション装置を用いる構成のシステムであることが好ましい。
【0067】
図9は、本発明の実施例2にかかる立ち寄りスポット決定システムの構成を示すシステム構成図である。図9に示すように立ち寄りスポット決定システムは、ネットワークNWを介して接続される端末装置20と経路探索サーバ30を備えて構成されている。この立ち寄りスポット決定システムは、各種カテゴリに属するPOIの所在地やサービス内容などの詳細情報を提供するPOI情報配信サーバ50、音楽や各種画像などのコンテンツその他の情報を提供する各種の情報配信サーバ51などを備えて構成されている。
【0068】
経路探索サーバ30はPOI情報配信サーバ50や他の情報配信サーバ51からネットワークNWを経由して必要なデータを取得して自身のデータベースに追加することができる。また、同様にしてPOI情報配信サーバ50や他の情報配信サーバ51に検索要求を送信して所望の検索結果を取得することもできる。
【0069】
また、経路探索サーバ30は、上記の構成に限られるものではなく、ナビゲーションサービス機能とともにPOI所在場所の地図を配信する地図配信サーバ、およびPOI検索サーバの機能を有していてもよい。また、端末装置20も携帯電話を用いることができ、またPDAや音楽プレイヤーや携帯ゲーム機などの携帯機器、あるいは、パーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。
【0070】
図9に示す経路探索サーバ30は、POIデータを含むベクトル地図データを蓄積した地図データベース34、経路探索用ネットワークデータベース35を備え、端末装置20から経路探索要求があると、探索用ネットワークデータベース35を参照して経路探索する。そして経路探索の結果により得た案内経路(推奨経路)を端末装置20に送信する一般的なナビゲーション機能を有している。また、端末装置20から案内経路上の地点やPOIカテゴリを指定した検索要求があると、その地点の周辺検索を行い候補となるPOIを検索して地図データ、POIデータを端末装置20に配信する。
【0071】
一方、端末装置20は基本的には、実施例1において説明したナビゲーション装置1と同様の構成であるが、実施例2における端末装置20は、通信型のナビゲーション端末であり、図1のナビゲーション装置1と異なり、携帯電話接続部11、車速センサ16、方位センサ17、CDドライブ12を備える必要はない。現在位置の測位はGPS受信機によって行う。
【0072】
経路探索サーバ30は地図データベース(図示せず)を備えており、図10に示すような、所定の緯度・経度範囲で区分された単位地図データから構成された地図データが蓄積されている。すなわち、地図データは、図10に示すように所定の緯度、経度単位でエリアが分けられ、メッシュ状の単位地図データM11〜M33のように構成されている。端末装置20に配信される場合は、端末装置20の現在位置PPを含む単位地図データM22を中心にして、その上下方向、左右方向、斜め方向に隣接する単位地図データM21、M23、M12、M32、M11、M13、M31、M33の合計9つの単位地図が配信される。
【0073】
端末装置20が移動して地図データが不足する場合は、端末装置20の移動方向を判別して経路探索サーバ30は不足分の単位地図データを配信する。端末装置20が特定の地点やPOI(興味対象場所:Point of Interest)の位置を指定して地図データの配信要求をした場合も同様である。案内経路のデータやPOIのデータはこのベクトル地図データとともに端末装置20に配信される。端末装置20は、経路探索サーバ30から地図データおよび案内経路のデータなどを受信して、地図および案内経路を表示手段に表示する。
【0074】
経路探索サーバ30は、予め定めた一定の緯度、経度範囲で区切られるエリアを単位として、以下のようなサービスを提供する。すなわち、各エリア内で特定のスポット検索サービスを受けている端末装置20に配信した候補POIのデータを記憶手段に蓄積し、当該エリア内に存在する不特定多数の端末装置20に候補POIのデータ(POIリスト)を配信する。
【0075】
POIリストの配信を受けた端末装置20は、そのPOIリストの中からお薦めのスポットを投票することができ、投票結果は経路探索サーバ30で集計される。また、各端末装置20はその集計結果の配信要求をすることができる。従って端末装置20の利用者は同じエリア内に存在する不特定多数の端末装置が検索したPOIリストの投票結果(推薦スポット)を参照して立ち寄りスポットを選択することができるようになる。
【0076】
ただし、この実施例2の場合は、不特定多数の相手に配信することになり、配信先から必ずしも投票のための返信があるとは限らないので、経路探索サーバ30は、所定の制限時間を決めて投票を受け付け、集計するようにする必要がある。
【0077】
この実施例2の場合、経路探索サーバ30が各エリア内に存在する端末装置20を把握して候補POIのデータを蓄積し、そのPOIリストを配信し、また、投票結果を集計する必要があるため、端末装置20が経路探索サーバ30にサービス要求の接続をして、経路探索サーバ30がその端末装置20にナビゲーション機能による経路案内などのサービスを提供していることが前提となる。また、端末装置20は本サービスを提供している経路探索サーバ30にユーザ登録してサービスを受けられる端末であることが必要になる。
【0078】
なお、実施例2においては、ナビゲーションサービス機能を有する経路探索サーバ30を用いた構成を説明したが、経路探索サーバ30をナビゲーションサービス機能を持たず、POI検索、POIリスト配信、集計、集計結果配信などの機能を持つサーバ装置で構成することも可能である。また、端末装置20は、通信機能を持つスタンドアロンタイプの車載用のナビゲーション装置1とすることもできるが、この場合には、ナビゲーション装置1は経路探索サーバ30にユーザ登録してPOI検索などの付帯サービスを受けることができる装置であることが必要になる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明を適用した車載用ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】配信元端末におけるPOI検索から配信処理までの処理を示すフローチャートである。
【図3】リストの配信を受けた端末におけるPOI選択処理を示すフローチャートである。
【図4】配信元端末におけるPOI選択処理を示すフローチャートである。
【図5】配信元端末における集計処理を示すフローチャートである。
【図6】配信元端末における経路変更処理を示すフローチャートである。
【図7】集計結果の配信を受けた端末における経路変更処理を示すフローチャートである。
【図8】経路探索のための道路ネットワークデータの構成を説明するための模式図である。
【図9】本発明の実施例2にかかる立ち寄りスポット決定システムの構成を示すシステム構成図である。
【図10】地図データの構成を示す概念図である。
【符号の説明】
【0080】
1・・・・ナビゲーション装置
2・・・・コントローラ
6・・・・メモリ制御部
7・・・・車両位置検出部
8・・・・音声制御部
9・・・・表示制御部
10・・・入力制御部
11・・・携帯電話接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両において使用される配信元端末と、前記車両とは異なる車両において使用される被配信端末との間で通信を行って、目的地に向かう経路途中での立ち寄りスポットを決定する立ち寄りスポット決定システムであって、
前記配信元端末は、目的地に向かう経路途中にあるPOIを検索するPOI検索手段と、該POI検索手段により検索したPOIリストを前記被配信端末に配信するリスト配信手段と、前記被配信端末から受信した選択情報を集計して立ち寄りスポットを決定する集計手段と、該集計手段により集計した結果を前記被配信端末に配信する集計結果配信手段と、を備え、
前記被配信端末は、前記配信元端末から配信されたPOIリストを表示してPOIの選択を受け付けるPOI選択手段と、該POI選択手段により選択されたPOIを選択情報として前記配信元端末に返信する選択情報返信手段と、を備えたことを特徴とする立ち寄りスポット決定システム。
【請求項2】
車載用ナビゲーション装置または通信型ナビゲーション端末装置を前記配信元端末及び被配信端末として用いたことを特徴とする請求項1に記載の立ち寄りスポット決定システム。
【請求項3】
前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すことを特徴とする請求項2に記載の立ち寄りスポット決定システム。
【請求項4】
車両において使用され、他の車両において使用される被配信端末との間で通信を行って、目的地に向かう経路途中での立ち寄りスポットを決定する端末装置であって、
目的地に向かう経路途中にあるPOIを検索するPOI検索手段と、該POI検索手段により検索したPOIリストを前記被配信端末に配信するリスト配信手段と、前記被配信端末から受信した選択情報を集計して立ち寄りスポットを決定する集計手段と、該集計手段により集計した結果を前記被配信端末に配信する集計結果配信手段と、を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項5】
車載用ナビゲーション装置または通信型ナビゲーション端末装置を用いたことを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すことを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
【請求項7】
車両において使用され、サーバ装置を介して他の車両において使用される被配信端末との間で通信を行って、目的地に向かう経路途中での立ち寄りスポットを決定する配信元端末にネットワークを介して接続される前記サーバ装置であって、
目的地に向かう経路途中にあるPOIを検索するPOI検索手段と、該POI検索手段により検索したPOIリストを、前記被配信端末に配信するリスト配信手段と、前記被配信端末から受信した選択情報を集計して該集計手段により集計した結果を前記配信元端末及び被配信端末に配信する集計結果配信手段と、を備えたことを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
前記集計結果配信手段により配信された前記集計結果に基づいて前記配信元端末が決定した立ち寄りスポットを前記被配信端末に配信することを特徴とする請求項7に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すことを特徴とする請求項8に記載のサーバ装置。
【請求項10】
目的地に向かう経路途中での立ち寄りスポットを検索する端末装置にネットワークを介して接続される前記サーバ装置であって、
目的地に向かう経路途中にあるPOIを検索するPOI検索手段と、該POI検索手段により検索したPOIリストを、予め設定された所定のエリア内に存在する他の端末装置に配信するリスト配信手段と、前記他の端末装置から受信した選択情報を集計して該集計手段により集計した結果を前記被配信端末に配信する集計結果配信手段と、を備えたことを特徴とするサーバ装置。
【請求項11】
前記リスト配信手段は、予め設定された所定のエリア内に存在する端末装置が検索したPOIをPOIリストとして前記他の端末装置に配信することを特徴とする請求項10に記載のサーバ装置。
【請求項12】
前記集計手段により集計され、立ち寄りスポットとして決定されたPOIを通過点として最適経路を探索し直すことを特徴とする請求項10に記載のサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−233036(P2008−233036A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−76996(P2007−76996)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】