説明

経路入力装置および経路入力方法

【課題】
道路をなぞって誘導経路を受ける経路を入力するとき、道路の選択に迷わない経路入力装置および経路入力方法を提供する。
【解決手段】
表示モニタ16には、道路を指でなぞって経路を入力することのできる道路地図が表示される。この道路地図には出発地から目的地までの仮の推奨経路を表示する。操作者は、仮の推奨経路を参考にして、表示モニタ16に表示されて道路地図上の道路をなぞることができる。また、道路をなぞる指が仮の推奨経路から外れた場合は、外れた地点を経由地として経路探索が行われ、仮の推奨経路が表示される。そして、仮の推奨経路からなぞる位置が外れても、外れた位置を通過する仮の推奨経路が表示され、仮の推奨経路を参考にして経路誘導する道路を選択することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示モニタに表示された道路をなぞることによって誘導する経路を入力する経路入力装置および経路入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
表示画面に表示された道路を指又はタッチペンによりトレースすることによって、表示画面に表示された推奨経路を修正することのできるナビゲーション装置が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−111354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されているナビゲーション装置では、道路をトレースすれば自由に推奨経路を修正できるので、自由に修正できるあまりトレースする道路が推奨経路から大きく外れて、どの道路をトレースしたらよいか迷ってしまうという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明の経路入力装置は、目的地入力を受け付ける目的地受付手段と、現在地を検出する検出手段と、検出された現在地から受け付けた目的地までの仮の推奨経路を探索する探索手段と、探索された仮の推奨経路を表示する表示モニタと、探索された仮の推奨経路を表示モニタに表示した後、表示モニタの押圧位置に応じた信号を出力し、操作者による任意の経路(任意経路と呼ぶ)を入力する経路入力手段と、入力された任意経路が探索された仮の推奨経路から外れること(経路外れと呼ぶ)を検出すると、経路を再探索する再探索手段とを備え、再探索された経路を表示モニタに表示することを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の経路入力装置において、再探索手段は、経路外れが検出された地点から目的地までの経路を探索することを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2に記載の経路入力装置において、再探索手段は、経路外れが検出された地点を経由地として、現在地から目的地までの経路を探索することを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項2または3に記載の経路入力装置において、経路入力手段で入力された経路を、探索された仮の推奨経路または再探索経路と異なる表示形態で表示することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の経路入力装置において、再探索された経路を表示した後、現在地から目的地までの経路を確定するための経路確定手段をさらに備えることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項5に記載の経路入力装置において、経路確定手段は、再探索された経路が表示された後に、表示モニタ上で目的地を押圧する操作、もしくは、表示モニタ上に表示した経路確定ボタンを押圧する操作に応じて経路を確定することを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の経路入力装置において、経路入力手段によって任意経路を入力する入力モードを選択するモード選択手段を備え、入力モードが選択されると、探索された仮の推奨経路を表示モニタに表示することを特徴とする。
(8)請求項8の発明の経路入力装置は、現在地から目的地までの推奨経路を探索する演算手段と、表示モニタ上を押圧して任意経路を入力する入力手段と、推奨経路と任意経路をそれぞれ異なる表示形態で表示する表示モニタとを備えることを特徴とする。
(9)請求項9の発明の経路入力方法は、目的地入力を受け付けるステップと、現在地を検出するステップと、検出された現在地から受け付けた目的地までの推奨経路を探索するステップと、探索された推奨経路を表示モニタに表示するステップと、探索された推奨経路を表示モニタに表示した後、表示モニタを押圧して任意の経路を入力するステップと、入力された任意の経路が探索された推奨経路から外れることを検出すると、経路を再探索するステップと、再探索された経路を表示モニタに表示するステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、押圧位置が仮の推奨経路から外れても、その外れた位置を通過する推奨経路が探索され表示されるので、仮の推奨経路を参考にして任意経路を入力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。図1のナビゲーション装置1は、タッチパネル18を押圧することによって、道路地図上の所望の位置を指定することができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、タッチパネル18およびディスクドライブ110を有している。
【0007】
タッチパネル18は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル18を通して表示される。タッチパネル18は、タッチパネル18上の操作位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部19に送出し、タッチパネルコントロール部19はタッチパネル18の押圧位置を算出する。
【0008】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。この制御回路11がDVD−ROM111に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行うと、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0009】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、車両の進行方向を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14cなどから成る。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0010】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはディスクドライブ110によって読み込まれるDVD−ROM111に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示などを行うことができる。
【0011】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の道路地図などの各種情報を画面表示として操作者に提供する。入力装置17は、操作者が各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、リモコンなどによって実現される。操作者は、表示モニタ16の表示画面の指示に従って入力装置17を手動で操作することにより、目的地を選択して目的地を設定する。
【0012】
ディスクドライブ110には、表示モニタ16に表示する地図データが記録されたDVD−ROM111が装填される。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含み、表示用および経路探索用データには、道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、操作者の要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。ディスクドライブ110は、装填されたDVD−ROM111から、表示モニタ16へ地図を表示するための地図データを読み出す。なお、DVD−ROM111以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0013】
上述したとおり、タッチパネル18は表示モニタ16のモニタ画面上に設けられた透明パネルであり、表示モニタ16に表示した表示画面はタッチパネル18を通して表示される。また、表示モニタ16の表示画面を押圧するとタッチパネル18が押圧される。タッチパネル18は入力装置17と同様に入力機能を有する。表示モニタ16に表示された地図画面や各種ボタン、表示メニューなどを指で押圧するとタッチパネル18が押圧され、タッチパネルコントロール部19によって押圧位置が算出される。そして、算出された押圧位置は制御回路11に入力され、目的地を設定したり、各種ボタンや表示メニューに対応する機能を実行させたりする。また、表示モニタ16に表示された道路を指でなぞると、タッチパネル18が押圧され、なぞった道路が車両の任意の経路として入力される。
【0014】
目的地が受け付けられると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14cにより検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められたルート(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、操作者は地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路に従って車両が走行できるように、操作者に対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0015】
この実施の形態のナビゲーション装置1では、予め表示モニタ16上に仮の推奨経路を表示し、この推奨経路に基づいて操作者が指で道路をなぞることにより経路を入力する。すなわち、仮の推奨経路表示により指による経路設定操作をアシストするものである。以下、本発明の実施形態のナビゲーション装置1における経路設定操作について、図2〜5を参照して説明する。本明細書では、道路を指でなぞることによって経路を入力するモードを指入力モードと呼び、指入力モードで入力した経路を走行するように操作者を誘導する。なお、従来から知られているような、目的地を入力して経路を設定するモードを目的地入力モードと呼ぶ。表示モニタ16に表示される不図示の入力モードボタンを押圧することによって入力モードを選択することができる。
【0016】
操作者が指入力モードを選択し、目的地を入力すると、ナビゲーション装置1は、目的地まで最も短時間に到達する経路を算出して表示モニタ16上に道路地図とともに表示する。この表示画面を図2に示す。表示モニタ16に表示された道路地図20には、道路24a〜24c,25a,25bとともに、出発地21から目的地22までの仮の推奨経路23が細線で表示される。また、道路地図20にはコンビニエンスストア27およびガソリンスタンド28が表示されている。仮の推奨経路23は、出発地21から道路24aを通過し、交差点26aを直進し、交差点26dを右折して道路25bを通過し、交差点26eを直進し、交差点26fを左折して道路24cを通過し、目的地22に到達する経路である。
【0017】
操作者は図2に示す表示モニタ16上の仮の推奨経路23を目安として道路を指でなぞることにより、所望の地点を経由して目的地22に到達する誘導経路を入力する。入力した経路(以下、任意経路と呼ぶ)は表示モニタ16に太線で表示される。このとき、仮の推奨経路23が表示モニタ16に表示されているので、仮の推奨経路23を参考にしながら経路を入力することができる。寄り道をせず、単に目的地まで移動する場合は、操作者は仮の推奨経路23上をなぞることになる。しかし、仮の推奨経路23から外れた道路上にある施設に立ち寄る場合、たとえばコンビニエンスストア27に途中立ち寄る必要がある場合は、次のようにして経路を入力する。
【0018】
このような場合、操作者は、図2の表示モニタ16上で、出発地21から道路24a、交差点26a、道路25aを指でなぞってコンビニエンスストア27を経由した経路を入力しようとする。ナビゲーション装置1は、指が推奨経路23から外れた位置をなぞったと判断すると(経路外れを判断すると)、その押圧位置に対応する道路を経由地として再経路探索し、図3に示すように、表示モニタ16上に仮の推奨経路33を細線で表示する。この仮の推奨経路33は、経由地を通過して最も短時間に目的地22に到達することのできる経路である。仮の推奨経路33は、出発地21から道路24aを通過し、交差点26aを右折して道路25aを通過し、交差点26bを左折して道路24bを通過し、交差点26eを右折して道路25bを通過し、交差点26fを左折して道路24cを通過し、目的地22に到達する経路である。操作者は、細線表示の仮の推奨経路33を参考にしながら、コンビニエンスストア27に立ち寄って目的地22に早く到達する経路を指31でなぞることにより入力することができる。
【0019】
操作者が、さらにガソリンスタンド28に立ち寄ろうとする場合は、仮の推奨経路33上の交差点26bを直進してガソリンスタンド28を経由するように指31で地図画面がなぞらえる。この場合も、上述した場合と同様に、仮の推奨経路33から外れた地点を指31がなぞると、ナビゲーション装置1がこれを検出し、その位置に対応する道路をさらに経由地として加えて再経路探索し、図4に示すように細線で仮の推奨経路42が表示される。仮の推奨経路42は、出発地21から道路24aを通過し、交差点26aを右折して道路25aを通過し、交差点26bを直進し、交差点26cを左折して道路24cを通過し、交差点26fを直進し、目的地22に到達するものである。操作者は、推奨経路42を参考にしながら、コンビニエンスストア27およびガソリンスタンド28に立ち寄って早く目的地22に到達する経路を指31でなぞることにより入力することができる。
【0020】
あるいは、仮の推奨経路42が表示されている図4の表示画面において、指31の押圧を中止し、図5に示すように目的地22を指31で押圧すると、その先の道路を指でなぞることなく、図5に示すように、細線で表示されていた仮の推奨経路42が太線の任意経路41として表示される。そして、この任意経路41が目的地までの経路として確定される。
【0021】
図5のように目的地までの経路が確定した後、ナビゲーション装置1は、次のように誘導データを作成する。設定された経路のリンク情報をDVD−ROM111に記憶されている地図データより抽出し、右折、左折する交差点などを操作者に指示するための誘導情報を作成する。走行を始めると、ナビゲーション装置1は、誘導情報に基づいて設定された経路を走行するように経路誘導を行う。
【0022】
図6のフローチャートを参照して上述した経路設定処理を説明する。図6の処理は、上述した指入力モードを不図示のメニューで選択するとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される
【0023】
ステップS601では、現在地検出装置14によって車両の現在位置を検出する。ステップS602では、操作者によって目的地が設定されるよう、表示モニタ上に目的地入力を促すメッセージを表示し、ステップS603で目的地入力を判断する。目的地は、操作者が目的地の名称を入力したり、施設情報の一覧から選択したり、道路地図上の目的地の位置を押圧したりすることによって設定される。ステップS603が肯定されるとステップS604へ進み、DVD−ROM111に記憶されている道路のリンク情報を用いて仮の推奨経路の経路探索を行う。この実施の形態では、目的地までの最短で到達する経路を算出する。ステップS603で目的地が入力されない場合はステップS603が否定判定され、ステップS603を繰り返す。ステップS605では、ステップS604で探索された仮の推奨経路のリンクをRAM13に記憶する。ステップS606では、表示モニタ16に表示されている道路地図に仮の推奨経路を表示する。
【0024】
ステップS607では、タッチパネル18からの信号により表示モニタ16上の押圧位置を検出する。ステップS608では、押圧位置が目的地22上であるかを判定する。押圧位置が目的地22上にある場合はステップS608が肯定判定され、ステップS609へ進む。ステップステップS609では、ステップS604で演算された仮の推奨経路を目的地までの経路として確定する。そして、経路設定処理を終了する。押圧位置が目的地22上にない場合はステップS608が否定判定され、ステップS610へ進む。
【0025】
ステップS610では、押圧位置の道路に対応するリンクを抽出する。ステップS611では、抽出したリンクとRAM13に記憶されている仮の推奨経路のリンクとを比較することによって押圧位置が仮の推奨経路から外れているか否かの判定を行う。押圧位置が仮の推奨経路から外れている場合はステップS611が肯定判定され、ステップS612へ進む。押圧位置が仮の推奨経路から外れていない場合はステップS611が否定判定され、ステップS607へ戻る。ステップS612では、押圧位置に対応するリンクのノードを経路探索の経由地として加え、再経路探索を行う。そして、ステップS605へ戻る。
【0026】
以上の実施の形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)表示モニタ16上を指でなぞって経路を入力する際、仮の推奨経路を予め表示しておくようにしたので、仮の推奨経路を参考にして最適な道路を選択することができる。したがって、経路を入力する際、どの道路をなぞればよいかという迷いを低減することができる。たとえば、所定の場所へ寄り道する場合、仮の推奨経路を参考にすることによってあまり遠回りをしない道路を選択することができる。また、複数のコンビニエンスストアやガソリンスタンドなどの施設の中から1つのコンビニエンスストアやガソリンスタンドなどの施設を選ぶ際、仮の推奨経路を参考にしてあまり遠回りする必要のないものを選択することができ、どの施設を選択すればよいか迷わない。
【0027】
(2)指でなぞっている位置が仮の推奨経路から外れると、外れた指の押圧位置に対応する道路を経由地として、出発地から目的地までの再経路探索を行い、押圧位置を通過する仮の推奨経路が表示されるので、寄り道をする箇所が多くても、どの道路を通過すれば目的地に早く到達できるか、常に把握することができる。したがって、寄り道する場所が多くてもなぞる道路の選択について迷うことが少なくなる。
【0028】
(3)再経路探索を開始した道路地点から指で押圧した位置から目的地までの経路が再探索した仮の推奨経路として表示される。このとき、指で目的地をタッチすれば、再探索経路誘導推奨経路として確定させることができるので、目的地まで道路を指でなぞる必要がなく、操作者の利便性が向上する。
【0029】
(4)仮の推奨経路と任意経路とを異なる表示形態で表示するようにしたので、仮の推奨経路と任意経路とを混同することはない。
【0030】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
(1)仮の推奨経路から指でなぞっている位置が外れると、外れた指の押圧位置に対応する道路を経由地として出発地から目的地までの再経路探索を行い、仮の推奨経路を表示したが、出発地から指の押圧位置までの経路は経路探索せず、指の押圧位置を再経路探索の開始点として目的地までの再経路探索を行い、仮の推奨経路を表示してもよい。この場合、出発地から押圧位置までの任意経路と、押圧位置から目的地までの再経路探索した経路とを結んで、出発地から目的地までの経路とする。したがって、出発地から押圧位置までの間は再経路探索しなくてもよいので、短時間に仮の推奨経路を探索することができる。
【0031】
(2)目的地22を指31で押圧すると仮の推奨経路42が目的地22までの経路として確定されるようにした。しかし、図7に示すように、表示モニタ16に入力確定ボタン81を表示し、入力確定ボタン71を押圧すると仮の推奨経路42が目的地22までの経路として確定されるようにしてもよい。
【0032】
(3)表示モニタ16に表示された道路地図の道路を指でなぞることによって任意経路を入力したが、タッチペンやタッチストラップなどによって入力できるようにしてもよい。
【0033】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本発明の目的地受付手段は制御回路11と入力装置17とタッチパネル18とに対応し、検出手段は現在地検出装置14に対応する。探索手段は制御回路11に対応し、経路入力手段はタッチパネル18に対応する。再探索手段は制御回路11に対応し、経路確定手段は制御回路11およびタッチパネル18に対応する。モード選択手段は制御回路11、表示モニタ16およびタッチパネル18に対応する。演算手段は制御回路11に対応し、入力手段はタッチパネル18に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】道路地図に仮の推奨経路が表示された表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図3】指で表示モニタを押圧する位置が仮の推奨経路から外れたときに表示される表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図4】指で表示モニタを押圧する位置が仮の推奨経路から外れたときに表示される表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図5】目的地までの経路を確定するための操作を説明するための図である。
【図6】経路誘導する経路を設定するための経路設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】目的地までの経路を確定するための他の操作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0035】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
12 ROM
13 RAM
14 現在地検出装置
15 画像メモリ
16 表示モニタ
17 入力装置
18 タッチパネル
19 タッチパネルコントロール部
110 ディスクドライブ
111 DVD−ROM
20 道路地図
21 出発地
22 目的地
23,33,42 仮の推奨経路
24a〜24c,25a,25b 道路
26a〜26f 交差点
27 コンビニエンスストア
28 ガソリンスタンド
31 指
32,41 任意経路
71 入力確定ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地入力を受け付ける目的地受付手段と、
現在地を検出する検出手段と、
前記検出された現在地から前記受け付けた目的地までの仮の推奨経路を探索する探索手段と、
前記探索された仮の推奨経路を表示する表示モニタと、
前記探索された仮の推奨経路を前記表示モニタに表示した後、前記表示モニタの押圧位置に応じた信号を出力し、操作者による任意の経路(任意経路と呼ぶ)を入力する経路入力手段と、
入力された前記任意経路が前記探索された仮の推奨経路から外れること(経路外れと呼ぶ)を検出すると、経路を再探索する再探索手段とを備え、
再探索された経路を前記表示モニタに表示することを特徴とする経路入力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の経路入力装置において、
前記再探索手段は、前記経路外れが検出された地点から前記目的地までの経路を探索することを特徴とする経路入力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の経路入力装置において、
前記再探索手段は、前記経路外れが検出された地点を経由地として、前記現在地から前記目的地までの経路を探索することを特徴とする経路入力装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の経路入力装置において、
前記経路入力手段で入力された経路を、前記探索された仮の推奨経路または再探索経路と異なる表示形態で表示することを特徴とする経路入力装置。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか一項に記載の経路入力装置において、
前記再探索された経路を表示した後、前記現在地から前記目的地までの経路を確定するための経路確定手段をさらに備えることを特徴とする経路入力装置。
【請求項6】
請求項5に記載の経路入力装置において、
前記経路確定手段は、再探索された経路が表示された後に、前記表示モニタ上で前記目的地を押圧する操作、もしくは、前記表示モニタ上に表示した経路確定ボタンを押圧する操作に応じて経路を確定することを特徴とする経路入力装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の経路入力装置において、
前記経路入力手段によって任意経路を入力する入力モードを選択するモード選択手段を備え、
前記入力モードが選択されると、前記探索された仮の推奨経路を前記表示モニタに表示することを特徴とする経路入力装置。
【請求項8】
現在地から目的地までの推奨経路を探索する演算手段と、
表示モニタ上を押圧して任意経路を入力する入力手段と、
推奨経路と任意経路をそれぞれ異なる表示形態で表示する表示モニタとを備えることを特徴とする経路入力装置。
【請求項9】
目的地入力を受け付けるステップと、
現在地を検出するステップと、
前記検出された現在地から前記受け付けた目的地までの推奨経路を探索するステップと、
前記探索された推奨経路を表示モニタに表示するステップと、
前記探索された推奨経路を前記表示モニタに表示した後、前記表示モニタを押圧して任意の経路を入力するステップと、
入力された任意の経路が前記探索された推奨経路から外れることを検出すると、経路を再探索するステップと、
再探索された経路を前記表示モニタに表示するステップとを備えることを特徴とする経路入力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−17329(P2007−17329A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−200269(P2005−200269)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】