説明

経路探索システム

【課題】ユーザの手間を軽減し、且つ、ユーザが迅速に目的地点に到達することが可能な経路探索システムを提供すること。
【解決手段】このシステム1は、情報処理端末10と経路探索サーバ20と乗物予約システムRSとを含む。情報処理端末は、ユーザの入力に応じた、出発地点と目的地点とを表す地点情報を経路探索サーバへ送信する。経路探索サーバは、地点情報を受信し、受信した地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する。経路探索サーバは、探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を乗物予約システムへ送信する。乗物予約システムは、予約指示を受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出発地点から目的地点までの経路を探索する経路探索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
出発地点から目的地点までの経路を探索する経路探索システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。この経路探索システムは、経路探索サーバと情報処理端末とを含む。情報処理端末は、ユーザにより入力された、出発地点と目的地点とを表す地点情報を、経路探索サーバへ送信する。経路探索サーバは、受信した地点情報が表す出発地点から目的地点までの経路を探索し、探索した経路を表す経路情報を情報処理端末へ送信する。情報処理端末は、受信した経路情報を出力する。
【0003】
これにより、情報処理端末のユーザは、探索された経路を知ることができる。その結果、ユーザは、探索された経路に従って、出発地点から目的地点まで移動することができる。
【特許文献1】特開2006−193020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この経路探索システムにより探索される経路は、経路既定乗物使用経路と、経路既定乗物未使用経路と、を含む。経路既定乗物使用経路は、予め設定された経路を予め設定された時刻にて移動する乗物である経路既定乗物(例えば、電車、路線バス、又は、旅客機等)を使用する経路である。また、経路既定乗物未使用経路は、経路既定乗物を使用しない経路である。
【0005】
探索された経路が経路既定乗物未使用経路を含む場合、ユーザは、この経路既定乗物未使用経路に沿って移動するために、任意の経路に沿って移動可能な乗物である経路未定乗物(例えば、タクシー等)を利用することが多い。
【0006】
一方、例えば、ユーザが電車を利用して移動した後にタクシーを利用する場合、ユーザが、電車を降りる駅の近傍に存在する(即ち、ユーザの現在地とは異なる地点に存在する)タクシー業者の連絡先を知らないことが多い。即ち、タクシーの利用を予約するためのユーザの手間が煩雑である。また、タクシーの利用を予約できない場合には、ユーザが電車を降りた後に迅速にタクシーに乗車できないので、ユーザが迅速に目的地点に到達することができない。
【0007】
このように、上記経路探索システムを用いた場合、ユーザの手間が煩雑であるとともに、ユーザが迅速に目的地点に到達することができないという問題があった。
【0008】
このため、本発明の目的は、上述した課題である「ユーザの手間が煩雑であるとともに、ユーザが迅速に目的地点に到達することができないこと」を解決することが可能な経路探索システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため本発明の一形態である経路探索システムは、
情報処理端末と、経路探索サーバと、乗物予約システムと、を含むシステムである。
【0010】
更に、上記情報処理端末は、
ユーザの入力に応じた、出発地点と目的地点とを表す地点情報を上記経路探索サーバへ送信する地点情報送信手段と、
上記経路探索サーバから経路を表す経路情報を受信し、当該受信した経路情報を出力する経路情報出力手段と、を備える。
【0011】
また、上記経路探索サーバは、
上記情報処理端末から上記地点情報を受信する地点情報受信手段と、
上記受信された地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
上記探索された経路を表す経路情報を上記情報処理端末へ送信する経路情報送信手段と、
上記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって上記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を上記乗物予約システムへ送信する予約指示送信手段と、を備える。
【0012】
加えて、上記乗物予約システムは、上記経路探索サーバから上記予約指示を受信する予約指示受信手段を備える。
【0013】
また、本発明の他の形態である経路探索サーバは、
出発地点と目的地点とを表す地点情報を受け付ける地点情報受付手段と、
上記受け付けられた地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
上記探索された経路を表す経路情報を出力する経路情報出力手段と、
上記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって上記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を出力する予約指示出力手段と、
を備える。
【0014】
また、本発明の他の形態である経路探索方法は、
出発地点と目的地点とを表す地点情報を受け付ける地点情報受付工程と、
上記受け付けられた地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索工程と、
上記探索された経路を表す経路情報を出力する経路情報出力工程と、
上記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって上記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を出力する予約指示出力工程と、
を含む。
【0015】
また、本発明の他の形態である経路探索プログラムは、
経路探索サーバに、
出発地点と目的地点とを表す地点情報を受け付ける地点情報受付手段と、
上記受け付けられた地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
上記探索された経路を表す経路情報を出力する経路情報出力手段と、
上記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって上記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を出力する予約指示出力手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、以上のように構成されることにより、ユーザの手間を軽減し、且つ、ユーザが迅速に目的地点に到達することを可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の一形態である経路探索システムは、
情報処理端末と、経路探索サーバと、乗物予約システムと、を含むシステムである。
【0018】
更に、上記情報処理端末は、
ユーザの入力に応じた、出発地点と目的地点とを表す地点情報を上記経路探索サーバへ送信する地点情報送信手段と、
上記経路探索サーバから経路を表す経路情報を受信し、当該受信した経路情報を出力する経路情報出力手段と、を備える。
【0019】
加えて、上記経路探索サーバは、
上記情報処理端末から上記地点情報を受信する地点情報受信手段と、
上記受信された地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
上記探索された経路を表す経路情報を上記情報処理端末へ送信する経路情報送信手段と、
上記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって上記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を上記乗物予約システムへ送信する予約指示送信手段と、を備える。
【0020】
更に、上記乗物予約システムは、上記経路探索サーバから上記予約指示を受信する予約指示受信手段を備える。
【0021】
これによれば、経路探索サーバは、探索された経路が経路既定乗物未使用経路を含む場合、経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を乗物予約システムへ送信する。これにより、乗物予約システムは、経路未定乗物の利用を予約するための予約処理を行うことができる。この結果、ユーザは、経路既定乗物未使用経路に沿って移動する際に、予約された経路未定乗物を利用することができる。
【0022】
従って、例えば、ユーザが電車を利用して移動した後にタクシーを利用する場合、タクシーの利用を予約するための行動をユーザが取らなくても、ユーザは、予約されたタクシーを利用することができる。この結果、ユーザは、迅速に目的地点に到達することができる。
【0023】
このように、上記経路探索システムによれば、ユーザの手間を軽減し、且つ、ユーザが迅速に目的地点に到達することができる。
【0024】
この場合、
上記予約指示送信手段は、上記経路既定乗物未使用経路の距離が予め設定された第1の閾値距離よりも長い場合に上記予約指示を送信し、一方、当該経路既定乗物未使用経路の距離が当該第1の閾値距離よりも短い場合に当該予約指示を送信しないように構成されることが好適である。
【0025】
経路既定乗物未使用経路の距離が比較的短い場合、ユーザは、経路既定乗物未使用経路に沿って移動する際に、経路未定乗物を利用することなく、徒歩により移動することが多い。従って、経路既定乗物未使用経路の距離が比較的短い場合、経路未定乗物の利用が無駄に予約されてしまう場合が生じる。
【0026】
そこで、経路探索システムを上記のように構成することにより、経路既定乗物未使用経路の距離が第1の閾値距離よりも短い場合に経路未定乗物の利用が予約されることを回避することができる。
【0027】
この場合、
上記予約指示は、上記経路既定乗物未使用経路が開始する位置である開始位置から開始する上記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該開始位置を表す開始位置情報を含むことが好適である。
【0028】
この場合、
上記予約指示は、上記探索された経路が、上記経路既定乗物を使用する部分である経路既定乗物使用経路を含む場合において、その経路既定乗物使用経路が終了する位置が、上記経路既定乗物未使用経路が開始する位置であるとき、その経路既定乗物使用経路が終了する位置に上記経路既定乗物が到着することが予定されている時刻から開始する上記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該時刻を表す到着予定時刻情報を含むことが好適である。
【0029】
これによれば、経路既定乗物使用経路が終了する位置に経路既定乗物が到着する時刻から開始する経路未定乗物の利用が予約される。従って、例えば、ユーザが電車を利用して移動した後にタクシーを利用する場合、ユーザは、電車を降りてから直ちにタクシーに乗車することができる。この結果、ユーザは、より一層迅速に目的地点に到達することができる。
【0030】
この場合、
上記乗物予約システムは、上記予約指示に応じた予約が完了した場合に、予約が完了した旨を表す予約完了情報を上記経路探索サーバへ送信する予約完了情報送信手段を備え、
上記経路探索サーバは、上記乗物予約システムから上記予約完了情報を受信し、当該受信した予約完了情報を上記情報処理端末へ送信する予約完了情報転送手段を備え、
上記情報処理端末は、上記経路探索サーバから上記予約完了情報を受信し、当該受信した予約完了情報を出力する予約完了情報出力手段を備えることが好適である。
【0031】
これによれば、ユーザは、経路未定乗物の利用が予約されたことを認識することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0032】
この場合、
上記乗物予約システムは、上記経路未定乗物を利用することにより上記経路既定乗物未使用経路に沿って移動するために要する費用を見積もった額である見積額を表す見積額情報を上記経路探索サーバへ送信する見積額情報送信手段を備え、
上記経路探索サーバは、上記乗物予約システムから上記見積額情報を受信し、当該受信した見積額情報を上記情報処理端末へ送信する見積額情報転送手段を備え、
上記情報処理端末は、上記経路探索サーバから上記見積額情報を受信し、当該受信した見積額情報を出力する見積額情報出力手段を備えることが好適である。
【0033】
これによれば、ユーザは、経路未定乗物を利用することにより経路既定乗物未使用経路に沿って移動するために要する費用を認識することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0034】
この場合、
上記情報処理端末は、ユーザの入力に応じて、上記予約を取り消すための取消指示を上記経路探索サーバへ送信する取消指示送信手段を備え、
上記経路探索サーバは、上記情報処理端末から上記取消指示を受信し、当該受信した取消指示を上記乗物予約システムへ送信する取消指示転送手段を備え、
上記乗物予約システムは、上記経路探索サーバから上記取消指示を受信する取消指示受信手段を備えることが好適である。
【0035】
これによれば、ユーザの入力に応じて、乗物予約システムは、予約を取り消すための予約取消処理を行うことができる。即ち、ユーザは、経路未定乗物の利用の予約を取り消すことができる。この結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0036】
この場合、
上記乗物予約システムは、乗物予約サーバと、上記経路未定乗物に搭載された通信端末と、を含み、
上記乗物予約サーバは、上記予約指示受信手段により上記予約指示が受信された場合に上記通信端末へ予約要求を送信する予約要求送信手段を備え、
上記通信端末は、上記乗物予約サーバから上記予約要求を受信し、当該受信した予約要求を出力する予約要求出力手段を備えることが好適である。
【0037】
この場合、
上記通信端末は、上記経路未定乗物の位置を表す位置情報を取得し、当該取得した位置情報を上記乗物予約サーバへ送信する位置情報送信手段を備え、
上記乗物予約サーバは、上記通信端末から上記位置情報を受信する位置情報受信手段を備え、
上記予約要求送信手段は、上記受信された位置情報が表す位置と、上記受信された予約指示に含まれる開始位置情報が表す開始位置と、の間の距離が、予め設定された第2の閾値距離よりも短い場合に当該位置情報を送信した通信端末へ上記予約要求を送信するように構成されることが好適である。
【0038】
これによれば、経路既定乗物未使用経路が開始する位置(開始位置)の近傍に存在する経路未定乗物の利用が予約される。従って、経路未定乗物が開始位置へ移動するために要する費用(例えば、迎車料金等)を低減することができる。
【0039】
また、本発明の他の形態である経路探索サーバは、
出発地点と目的地点とを表す地点情報を受け付ける地点情報受付手段と、
上記受け付けられた地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
上記探索された経路を表す経路情報を出力する経路情報出力手段と、
上記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって上記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を出力する予約指示出力手段と、
を備える。
【0040】
この場合、
上記予約指示出力手段は、上記経路既定乗物未使用経路の距離が予め設定された第1の閾値距離よりも長い場合に上記予約指示を出力し、一方、当該経路既定乗物未使用経路の距離が当該第1の閾値距離よりも短い場合に当該予約指示を出力しないように構成されることが好適である。
【0041】
この場合、
上記予約指示は、上記経路既定乗物未使用経路が開始する位置である開始位置から開始する上記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該開始位置を表す開始位置情報を含むことが好適である。
【0042】
この場合、
上記予約指示は、上記探索された経路が、上記経路既定乗物を使用する部分である経路既定乗物使用経路を含む場合において、その経路既定乗物使用経路が終了する位置が、上記経路既定乗物未使用経路が開始する位置であるとき、その経路既定乗物使用経路が終了する位置に上記経路既定乗物が到着することが予定されている時刻から開始する上記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該時刻を表す到着予定時刻情報を含むことが好適である。
【0043】
また、本発明の他の形態である経路探索方法は、
出発地点と目的地点とを表す地点情報を受け付ける地点情報受付工程と、
上記受け付けられた地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索工程と、
上記探索された経路を表す経路情報を出力する経路情報出力工程と、
上記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって上記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を出力する予約指示出力工程と、
を含む。
【0044】
この場合、
上記予約指示出力工程は、上記経路既定乗物未使用経路の距離が予め設定された第1の閾値距離よりも長い場合に上記予約指示を出力し、一方、当該経路既定乗物未使用経路の距離が当該第1の閾値距離よりも短い場合に当該予約指示を出力しないように構成されることが好適である。
【0045】
この場合、
上記予約指示は、上記経路既定乗物未使用経路が開始する位置である開始位置から開始する上記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該開始位置を表す開始位置情報を含むことが好適である。
【0046】
この場合、
上記予約指示は、上記探索された経路が、上記経路既定乗物を使用する部分である経路既定乗物使用経路を含む場合において、その経路既定乗物使用経路が終了する位置が、上記経路既定乗物未使用経路が開始する位置であるとき、その経路既定乗物使用経路が終了する位置に上記経路既定乗物が到着することが予定されている時刻から開始する上記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該時刻を表す到着予定時刻情報を含むことが好適である。
【0047】
また、本発明の他の形態である経路探索プログラムは、
経路探索サーバに、
出発地点と目的地点とを表す地点情報を受け付ける地点情報受付手段と、
上記受け付けられた地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
上記探索された経路を表す経路情報を出力する経路情報出力手段と、
上記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって上記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を出力する予約指示出力手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【0048】
この場合、
上記予約指示出力手段は、上記経路既定乗物未使用経路の距離が予め設定された第1の閾値距離よりも長い場合に上記予約指示を出力し、一方、当該経路既定乗物未使用経路の距離が当該第1の閾値距離よりも短い場合に当該予約指示を出力しないように構成されることが好適である。
【0049】
この場合、
上記予約指示は、上記経路既定乗物未使用経路が開始する位置である開始位置から開始する上記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該開始位置を表す開始位置情報を含むことが好適である。
【0050】
この場合、
上記予約指示は、上記探索された経路が、上記経路既定乗物を使用する部分である経路既定乗物使用経路を含む場合において、その経路既定乗物使用経路が終了する位置が、上記経路既定乗物未使用経路が開始する位置であるとき、その経路既定乗物使用経路が終了する位置に上記経路既定乗物が到着することが予定されている時刻から開始する上記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該時刻を表す到着予定時刻情報を含むことが好適である。
【0051】
上述した構成を有する、経路探索サーバ、経路探索方法、又は、経路探索プログラム、の発明であっても、上記経路探索システムと同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
【0052】
以下、本発明に係る、経路探索システム、経路探索サーバ、経路探索方法、及び、経路探索プログラム、の実施形態について図1〜図11を参照しながら説明する。
【0053】
<実施形態>
図1に示したように、実施形態に係る経路探索システム1は、携帯電話装置(情報処理端末)10と、経路探索サーバ20と、乗物予約サーバ30と、複数のカーナビゲーション装置(カーナビ装置、通信端末)40と、を含む。経路探索サーバ20と乗物予約サーバ30とは、通信回線(本例では、インターネット)NWを介して、互いに通信可能に接続されている。また、乗物予約サーバ30及びカーナビ装置40は、乗物予約システムRSを構成している。
【0054】
携帯電話装置10は、アンテナ部11と、表示部12と、入力部13と、図示しない制御部と、を備えている。
【0055】
携帯電話装置10は、アンテナ部11が有するアンテナを介して経路探索サーバ20と通信可能に構成されている。表示部12は、ディスプレイを有する。表示部12は、制御部から出力された画像情報に基づいて、文字及び図形等からなる画像をディスプレイに表示させる。入力部13は、複数の入力キー(ボタン式スイッチ)を有する。携帯電話装置10は、これらの入力キーを介して、ユーザの操作に基づく情報が入力されるように構成されている。
【0056】
制御部は、図示しないCPU(Central Processing Unit)及び記憶装置(メモリ)を備えている。携帯電話装置10は、記憶装置に記憶(格納)されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0057】
経路探索サーバ20は、図示しないCPU及び記憶装置(メモリ及びハードディスク駆動装置(HDD))を備える。経路探索サーバ20は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0058】
乗物予約サーバ30は、経路探索サーバ20と同様に、図示しないCPU及び記憶装置を備える。乗物予約サーバ30は、経路探索サーバ20と同様に、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0059】
カーナビ装置40は、ユーザにより入力された目的地点を表す情報に基づいて、現在地からその目的地点までの経路を探索(特定)し、探索した経路を表示するように構成された装置である。カーナビ装置40は、1つの経路未定乗物に1つずつ搭載されている。経路未定乗物は、任意の経路に沿って移動可能な乗物である。本例では、経路未定乗物は、タクシーである。
【0060】
カーナビ装置40は、表示部41と、図示しないGPS(Global Positioning System)部と、図示しない制御部と、を備えている。
【0061】
カーナビ装置40は、図示しないアンテナを介して乗物予約サーバ30と通信可能に構成されている。表示部41は、ユーザの操作に基づく情報が入力されるように構成されたタッチパネル式のディスプレイを有する。表示部41は、制御部から出力された画像情報に基づいて、文字及び図形等からなる画像をディスプレイに表示させる。
【0062】
また、GPS部は、GPS用アンテナを有する。GPS部は、GPS用アンテナを介して図示しない複数のGPS衛星からのGPS信号を受信する。
制御部は、図示しないCPU及び記憶装置(メモリ)を備えている。カーナビ装置40は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0063】
図2は、上記のように構成された経路探索システム1の機能を表すブロック図である。この機能は、経路探索サーバ20のCPUが後述する図7に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行するとともに、乗物予約サーバ30のCPUが後述する図8に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行することにより、実現される。
【0064】
この携帯電話装置10の機能は、地点情報送信部(地点情報送信手段)51と、経路情報出力部(経路情報出力手段)52と、予約完了情報出力部(予約完了情報出力手段、見積額情報出力手段)53と、取消指示送信部(取消指示送信手段)54と、を含む。
【0065】
地点情報送信部51は、出発地点と目的地点とを表す地点情報をユーザに入力させるための画像(図3を参照)を表示部12のディスプレイに表示させる。本例では、携帯電話装置10は、この画像を表す画像情報を予め記憶装置に記憶させている。なお、携帯電話装置10は、経路探索サーバ20へ画像情報要求を送信するとともに、その画像情報要求に応じて経路探索サーバ20から送信された画像情報を受信し、その受信した画像情報が表す画像を表示するように構成されていてもよい。
【0066】
そして、地点情報送信部51は、ユーザにより入力された(即ち、ユーザの入力に応じた)地点情報を受け付け、受け付けた地点情報を経路探索サーバ20へ送信する。
【0067】
経路情報出力部52は、経路探索サーバ20から経路を表す経路情報を受信し、受信した経路情報が表す経路を示した画像(図4を参照)を表示部12のディスプレイに表示させる(即ち、経路情報を出力する)。
【0068】
予約完了情報出力部53は、経路探索サーバ20から予約完了情報を受信し、受信した予約完了情報に基づく画像(図5を参照)を表示部12のディスプレイに表示させる(即ち、予約完了情報を出力する)。ここで、予約完了情報は、タクシーの利用の予約が完了した旨を表す情報である。更に、予約完了情報は、後述するように、予約ID、開始位置情報、到着予定時刻情報及び見積額情報を含む。
【0069】
図5に示した画像においては、予約IDが表す「12345」と、開始位置情報が表す「C駅」と、到着予定時刻情報が表す「16時25分」と、見積額情報が表す「2000円」と、が表示されている。
【0070】
取消指示送信部54は、ユーザにより入力された取消指示を受け付け、受け付けた取消指示を経路探索サーバ20へ送信する。ここで、取消指示は、予約IDを含み、その予約IDにより識別される予約を取り消すための指示(情報)である。
【0071】
また、経路探索サーバ20の機能は、地点情報受信部(地点情報受信手段、地点情報受付手段)61と、経路探索部(経路探索手段)62と、経路情報送信部(経路情報送信手段、経路情報出力手段)63と、予約指示送信部(予約指示送信手段、予約指示出力手段)64と、予約完了情報転送部(予約完了情報転送手段、見積額情報転送手段)65と、取消指示転送部(取消指示転送手段)66と、を含む。
【0072】
地点情報受信部61は、携帯電話装置10から地点情報を受信する(受け付ける)。
経路探索部62は、経路既定乗物(例えば、電車、路線バス、又は、旅客機等)の運行スケジュールを表す情報(例えば、出発地点、目的地点、出発時刻及び到着時刻等を表す情報)と、道路を表す情報(例えば、道路の位置及び道路間の接続状態等を表す情報)と、を含む経路探索用基礎情報を経路探索サーバ20の記憶装置に予め記憶させている。経路既定乗物は、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である。
【0073】
経路探索部62は、記憶装置に記憶されている経路探索用基礎情報に基づいて、地点情報受信部61により受信された地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索(特定)する。本例では、経路探索部62は、最も短い時間で出発地点から目的地点まで移動することができる経路を特定する。なお、経路探索部62は、他の基準に従って、出発地点から目的地点までの経路を特定するように構成されていてもよい。
【0074】
経路情報送信部63は、経路探索部62により探索された経路を表す経路情報を携帯電話装置10へ送信する(出力する)。
【0075】
予約指示送信部64は、経路探索部62により探索された経路が、経路既定乗物未使用経路を含むか否かを判定する。ここで、経路既定乗物未使用経路は、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物(電車、路線バス、又は、旅客機等)を使用しない経路である。
【0076】
予約指示送信部64は、経路探索部62により探索された経路が、経路既定乗物未使用経路を含むと判定した場合であって、その経路既定乗物未使用経路の距離(経路既定乗物未使用経路に沿った距離)が予め設定された第1の閾値距離(本例では、3km)以上である場合、タクシーの利用を予約するための予約指示を乗物予約サーバ30へ送信する(出力する)。
【0077】
予約指示は、開始位置情報と、終了位置情報と、到着予定時刻情報と、を含む指示である。開始位置情報は、経路既定乗物未使用経路が開始する位置である開始位置を表す情報である。また、終了位置情報は、経路既定乗物未使用経路が終了する位置である終了位置を表す情報である。
【0078】
更に、到着予定時刻情報は、経路探索部62により探索された経路が、経路既定乗物を使用する部分である経路既定乗物使用経路を含む場合において、その経路既定乗物使用経路が終了する位置が、経路既定乗物未使用経路が開始する位置であるとき、その経路既定乗物使用経路が終了する位置に経路既定乗物が到着することが予定されている時刻を表す情報である。また、到着予定時刻情報は、ユーザが開始位置に到着する予定である時刻としてユーザにより入力された情報であってもよい。
【0079】
即ち、予約指示は、開始位置情報が表す開始位置から開始し、且つ、到着予定時刻情報が表す時刻から開始するタクシーの利用を予約するための指示である、と言うことができる。
【0080】
一方、予約指示送信部64は、経路探索部62により探索された経路が、経路既定乗物未使用経路を含まないと判定した場合、予約指示を乗物予約サーバ30へ送信しない。また、予約指示送信部64は、経路探索部62により探索された経路が、経路既定乗物未使用経路を含むと判定した場合であって、経路既定乗物未使用経路の距離が第1の閾値距離よりも短い場合にも、予約指示を乗物予約サーバ30へ送信しない。
【0081】
予約完了情報転送部65は、乗物予約サーバ30から予約完了情報を受信し、受信した予約完了情報を携帯電話装置10へ送信する。
取消指示転送部66は、携帯電話装置10から取消指示を受信し、受信した取消指示を乗物予約サーバ30へ送信する。
【0082】
また、乗物予約サーバ30の機能は、位置情報受信部(位置情報受信手段)71と、予約指示受信部(予約指示受信手段)72と、予約要求送信部(予約要求送信手段)73と、予約完了情報送信部(予約完了情報送信手段、見積額情報送信手段)74と、取消指示受信部(取消指示受信手段)75と、取消要求送信部76と、を含む。
【0083】
位置情報受信部71は、各カーナビ装置40から位置情報及び利用状況情報を受信する。位置情報は、カーナビ装置40が搭載されたタクシーの位置を表す情報である。本例では、位置情報は、緯度を表す緯度情報及び経度を表す経度情報からなる。利用状況情報は、タクシーの利用状況を表す情報である。本例では、利用状況情報は、「空車」、「実車」及び「迎車」のいずれかを表す情報である。
【0084】
位置情報受信部71は、図6に示したように、受信した位置情報及び利用状況情報と、その位置情報を送信してきたカーナビ装置40が搭載されたタクシーを識別するためのタクシー識別情報(車両ID)と、を対応付けて乗物予約サーバ30の記憶装置に記憶させる。
予約指示受信部72は、経路探索サーバ20から予約指示を受信する。
【0085】
予約要求送信部73は、予約指示受信部72により予約指示が受信された場合、「空車」を表す利用状況情報、及び、受信された予約指示に含まれる開始位置情報が表す開始位置との間の距離が予め設定された第2の閾値距離よりも短くなる位置を表す位置情報と、対応付けて乗物予約サーバ30の記憶装置に記憶されている車両IDを抽出する。
【0086】
そして、予約要求送信部73は、車両IDが抽出された(抽出された車両IDが存在する)場合、予約を識別するための予約識別情報(予約ID)を生成する。次いで、予約要求送信部73は、抽出された車両IDにより識別されるタクシーに搭載されたカーナビ装置40へ、予約要求を送信する。予約要求は、生成した予約ID、開始位置情報、及び、到着予定時刻情報を含む。更に、予約要求送信部73は、予約ID、車両ID、開始位置情報、終了位置情報、及び、到着予定時刻情報を対応付けて記憶装置に記憶させる。
【0087】
一方、予約要求送信部73は、車両IDが抽出されなかった(抽出された車両IDが存在しない)場合、予約失敗情報を経路探索サーバ20へ送信する。予約失敗情報は、予約が完了しなかった旨を表す情報である。
【0088】
予約完了情報送信部74は、予約要求送信部73により送信された予約要求に応じて、カーナビ装置40により送信された予約確認情報を受信する。予約確認情報は、タクシーの運転者が予約要求を確認(承諾)した旨を表す情報である。予約確認情報は、予約IDを含む。即ち、カーナビ装置40により予約確認情報が送信されることは、予約が完了したことに対応している。
【0089】
予約完了情報送信部74は、予約確認情報を受信した(即ち、予約指示に応じて予約が完了した)場合、その予約確認情報に含まれる予約IDに対応付けて記憶されている開始位置情報及び終了位置情報を取得する。そして、予約完了情報送信部74は、取得した開始位置情報及び終了位置情報に基づいて、タクシーを利用することにより経路既定乗物未使用経路に沿って(開始位置情報が表す位置から終了位置情報が表す位置まで)移動するために要する費用を見積もった額である見積額を算出し、算出した見積額を表す見積額情報を生成する。なお、見積額情報は、タクシーの運転者により入力された情報であってもよい。
【0090】
更に、予約完了情報送信部74は、予約を完了した旨を表す予約完了情報を経路探索サーバ20へ送信する。予約完了情報は、予約ID、開始位置情報、到着予定時刻情報、及び、見積額情報を含む。
【0091】
また、取消指示受信部75は、経路探索サーバ20から取消指示を受信する。
取消要求送信部76は、取消指示受信部75により取消指示が受信された場合、その取消指示に含まれる予約IDと対応付けて記憶されている車両IDにより識別されるタクシーに搭載されたカーナビ装置40へ、その予約IDを含む取消要求を送信する。更に、取消要求送信部76は、その予約ID及びその予約IDと対応付けて記憶されている情報を、乗物予約サーバ30の記憶装置から消去する。
【0092】
一方、カーナビ装置40の機能は、位置情報送信部(位置情報送信手段)81と、予約要求出力部(予約要求出力手段)82と、予約確認情報送信部83と、取消要求出力部84と、を含む。
【0093】
位置情報送信部81は、GPS部により受信されたGPS信号に基づいてカーナビ装置40の位置を表す位置情報を生成(取得)する。また、位置情報送信部81は、タクシーの運転者により入力された利用状況情報を受け付ける。位置情報送信部81は、予め設定された時間が経過する毎に、取得した位置情報と、受け付けられた最新の利用状況情報と、を乗物予約サーバ30へ送信する。
【0094】
予約要求出力部82は、乗物予約サーバ30から予約要求を受信し、受信した予約要求に含まれる開始位置情報及び到着予定時刻情報を表す画像を表示部41のディスプレイに表示させる(即ち、予約要求を出力する)。この画像は、運転者に予約を承諾する旨を表す情報を入力させるための画像である。
【0095】
予約確認情報送信部83は、運転者により上記情報が入力された場合、予約要求出力部82により受信された予約要求に含まれる予約IDを含む予約確認情報を乗物予約サーバ30へ送信する。
【0096】
取消要求出力部84は、乗物予約サーバ30から取消要求を受信し、受信した取消要求に含まれる予約IDに係る予約が取り消された旨を表す画像を表示部41のディスプレイに表示させる(即ち、取消要求を出力する)。
【0097】
次に、上述した経路探索システム1の作動について具体的に述べる。
経路探索サーバ20のCPUは、図7にフローチャートにより示した経路探索プログラムを、経路探索サーバ20の起動時に1度だけ実行するようになっている。
【0098】
具体的に述べると、CPUは、経路探索プログラムの処理を開始すると、ステップ705にて、携帯電話装置10から地点情報を受信するまで待機する。
【0099】
一方、携帯電話装置10のユーザは、入力部13の入力キーを操作することにより、図3に示した画像300内に配置された入力欄301,302に出発地点及び目的地点をそれぞれ入力し、その後、探索ボタン303を押す。これにより、携帯電話装置10は、ユーザにより入力された地点情報を受け付け、受け付けた地点情報を経路探索サーバ20へ送信する(図9のステップA1)。
【0100】
従って、経路探索サーバ20は、携帯電話装置10から地点情報を受信する(地点情報受付工程)。これにより、経路探索サーバ20のCPUは、ステップ705にて「Yes」と判定してステップ710に進む。そして、CPUは、ステップ710にて、受信した地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索(特定)する(図9のステップB1、経路探索工程)。
【0101】
そして、経路探索サーバ20のCPUは、ステップ715に進み、探索された経路が経路既定乗物未使用経路を含み、且つ、経路既定乗物未使用経路の距離が第1の閾値距離(本例では、3km)以上であるか否かを判定する。
【0102】
いま、探索された経路が経路既定乗物未使用経路を含み、且つ、経路既定乗物未使用経路の距離が第1の閾値距離よりも長い距離(本例では、5km)である場合を想定して説明を続ける。
【0103】
この場合、CPUは、ステップ715にて「Yes」と判定してステップ720に進み、探索された経路を表す経路情報と、タクシーの利用を予約するための処理を実行中である旨を表す情報と、を携帯電話装置10へ送信する(図9のステップB2、経路情報出力工程)。
【0104】
これにより、携帯電話装置10は、経路情報を受信し、図4に示したように、受信した経路情報が表す経路を示した画像400を表示部12のディスプレイに表示させる(図9のステップA2)。この画像400には、タクシーの利用を予約するための処理を実行中である旨を表すメッセージ401が含まれている。
【0105】
そして、経路探索サーバ20のCPUは、ステップ725にて、開始位置情報と、終了位置情報と、到着予定時刻情報と、を含む予約指示を乗物予約サーバ30へ送信する(図9のステップB3、予約指示出力工程)。次いで、CPUは、ステップ730にて、予約指示を送信してから予め設定された待機時間が経過するまでに、その予約指示に応じた予約完了情報を乗物予約サーバ30から受信したか否かを判定する。
【0106】
一方、乗物予約サーバ30のCPUは、図8にフローチャートにより示した予約処理プログラムを、乗物予約サーバ30の起動時に1度だけ実行するようになっている。
【0107】
具体的に述べると、CPUは、予約処理プログラムの処理を開始すると、ステップ805にて、経路探索サーバ20から予約指示を受信するまで待機する。この状態においては、乗物予約サーバ30は、経路探索サーバ20から予約指示を受信する。
【0108】
従って、乗物予約サーバ30のCPUは、「Yes」と判定してステップ810に進み、「空車」を表す利用状況情報、及び、受信された予約指示に含まれる開始位置情報が表す開始位置との間の距離が第2の閾値距離(本例では、10km)よりも短くなる位置を表す位置情報と、対応付けて乗物予約サーバ30の記憶装置に記憶されている車両IDを抽出する。そして、CPUは、抽出された車両IDが存在する(即ち、第2の閾値距離内に空車状態にあるタクシーが存在する)か否かを判定する。
【0109】
いま、第2の閾値距離内に空車状態にあるタクシーが存在する場合を想定して説明を続ける。この場合、CPUは、ステップ810にて「Yes」と判定してステップ815に進み、予約ID(例えば、数字及び/又は英字を複数含む文字列)を生成する(図9のステップC1)。
【0110】
次いで、CPUは、ステップ820にて、抽出された車両IDにより識別されるタクシーに搭載されたカーナビ装置40へ、予約要求を送信する(図9のステップC2)。予約要求は、生成した予約ID、開始位置情報、及び、到着予定時刻情報を含む。更に、CPUは、予約ID、車両ID、開始位置情報、終了位置情報、及び、到着予定時刻情報を対応付けて乗物予約サーバ30の記憶装置に記憶させる。
【0111】
そして、CPUは、ステップ825にて、予約要求を送信してから予め設定された待機時間が経過するまでに予約確認情報を受信したか否かを判定する。
【0112】
一方、カーナビ装置40は、予約要求を受信し、受信した予約要求に含まれる開始位置情報及び到着予定時刻情報を表す画像を表示部41のディスプレイに表示させる。
【0113】
いま、この画像を見たタクシーの運転者が予約を承諾する場合を想定して説明を続ける。この場合、運転者は、予約を承諾する旨を表す情報をカーナビ装置40に入力する。これにより、カーナビ装置40は、受信された予約要求に含まれる予約IDを含む予約確認情報を乗物予約サーバ30へ送信する(図9のステップD1)。
【0114】
その結果、乗物予約サーバ30は、予約確認情報を受信する。従って、乗物予約サーバ30のCPUは、ステップ825にて「Yes」と判定してステップ830に進み、その予約確認情報に含まれる予約IDに対応付けて乗物予約サーバ30の記憶装置に記憶されている開始位置情報及び終了位置情報を取得する。
【0115】
そして、CPUは、取得した開始位置情報及び終了位置情報に基づいて、タクシーを利用することにより経路既定乗物未使用経路に沿って移動するために要する費用を見積もった額である見積額を算出し、算出した見積額を表す見積額情報を生成する。次いで、CPUは、予約ID、開始位置情報、到着予定時刻情報、及び、見積額情報を含む予約完了情報を経路探索サーバ20へ送信する(図9のステップC3)。そして、CPUは、ステップ805へ戻る。
【0116】
なお、乗物予約サーバ30が上記待機時間内に予約確認情報を受信しなかった場合、CPUは、ステップ825にて「No」と判定してステップ835に進み、予約失敗情報を経路探索サーバ20へ送信する。そして、CPUは、ステップ805へ戻る。また、第2の閾値距離内に空車状態にあるタクシーが存在しない場合、CPUは、ステップ810にて「No」と判定してステップ835に進み、予約失敗情報を経路探索サーバ20へ送信する。そして、CPUは、ステップ805へ戻る。
【0117】
一方、経路探索サーバ20が乗物予約サーバ30から予約完了情報を受信すると、経路探索サーバ20のCPUは、ステップ730にて「Yes」と判定してステップ735に進み、予約完了情報を携帯電話装置10へ送信する(図9のステップB4)。そして、CPUは、ステップ705へ戻る。
【0118】
これにより、携帯電話装置10は、経路探索サーバ20から予約完了情報を受信し、図5に示したように、受信した予約完了情報に基づく画像500を表示部12のディスプレイに表示させる(図9のステップA3)。この結果、携帯電話装置10のユーザは、タクシーの利用の予約が完了した旨を認識することができる。
【0119】
なお、経路探索サーバ20が上記待機時間内に予約完了情報を受信しなかった場合、経路探索サーバ20のCPUは、ステップ730にて「No」と判定してステップ740に進み、予約失敗情報を携帯電話装置10へ送信する。そして、CPUは、ステップ705へ戻る。
【0120】
また、探索された経路が経路既定乗物未使用経路を含まない場合、又は、探索された経路が経路既定乗物未使用経路を含み且つ経路既定乗物未使用経路の距離が第1の閾値距離よりも短い場合、経路探索サーバ20のCPUは、ステップ715にて「No」と判定してステップ745に進み、経路情報を携帯電話装置10へ送信し、予約指示を送信することなくステップ705へ戻る。
【0121】
ところで、携帯電話装置10のユーザがタクシーの利用の予約を取り消すことを希望する場合、ユーザは、入力部13の入力キーを操作することにより、図5に示した画像500内に配置された取消ボタン501を押す。これにより、携帯電話装置10は、ユーザにより入力された取消指示を受け付け、受け付けた取消指示を経路探索サーバ20へ送信する。
【0122】
そして、経路探索サーバ20は、携帯電話装置10から取消指示を受信し、受信した取消指示を乗物予約サーバ30へ送信する。
これにより、乗物予約サーバ30は、経路探索サーバ20から取消指示を受信する。乗物予約サーバ30は、その取消指示に含まれる予約IDと対応付けて記憶されている車両IDにより識別されるタクシーに搭載されたカーナビ装置40へ、その予約IDを含む取消要求を送信する。
【0123】
カーナビ装置40は、乗物予約サーバ30から取消要求を受信し、受信した取消要求に含まれる予約IDに係る予約が取り消された旨を表す画像を表示部41のディスプレイに表示させる。これにより、タクシーの運転者は、予約が取り消された旨を認識することができる。
【0124】
以上、説明したように、本発明による経路探索システムの実施形態によれば、経路探索サーバ20は、探索された経路が経路既定乗物未使用経路を含む場合、経路未定乗物(本例では、タクシー)の利用を予約するための予約指示を乗物予約システムRSへ送信する。これにより、乗物予約システムRSは、タクシーの利用を予約するための予約処理を行うことができる。この結果、携帯電話装置10のユーザは、経路既定乗物未使用経路に沿って移動する際に、予約されたタクシーを利用することができる。
【0125】
従って、例えば、ユーザが電車を利用して移動した後にタクシーを利用する場合、タクシーの利用を予約するための行動をユーザが取らなくても、ユーザは、予約されたタクシーを利用することができる。この結果、ユーザは、迅速に目的地点に到達することができる。
【0126】
このように、上記経路探索システムによれば、ユーザの手間を軽減し、且つ、ユーザが迅速に目的地点に到達することができる。
【0127】
ところで、経路既定乗物未使用経路の距離が比較的短い場合、ユーザは、経路既定乗物未使用経路に沿って移動する際に、タクシーを利用することなく、徒歩により移動することが多い。従って、経路既定乗物未使用経路の距離が比較的短い場合、タクシーの利用が無駄に予約されてしまう場合が生じる。
【0128】
そこで、上記実施形態において、経路探索サーバ20は、経路既定乗物未使用経路の距離が第1の閾値距離よりも短い場合に予約指示を送信しないように構成されている。これにより、経路既定乗物未使用経路の距離が第1の閾値距離よりも短い場合にタクシーの利用が予約されることを回避することができる。
【0129】
更に、上記実施形態によれば、経路既定乗物使用経路が終了する位置に経路既定乗物が到着する時刻から開始するタクシーの利用が予約される。従って、例えば、ユーザが電車を利用して移動した後にタクシーを利用する場合、ユーザは、電車を降りてから直ちにタクシーに乗車することができる。この結果、ユーザは、より一層迅速に目的地点に到達することができる。
【0130】
加えて、上記実施形態によれば、携帯電話装置10は、予約指示に応じた予約が完了した場合に、予約が完了した旨を表す予約完了情報を出力する。これによれば、携帯電話装置10のユーザは、タクシーの利用が予約されたことを認識することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0131】
更に、上記実施形態によれば、携帯電話装置10は、見積額を表す見積額情報を出力する。これによれば、携帯電話装置10のユーザは、タクシーを利用することにより経路既定乗物未使用経路に沿って移動するために要する費用(見積額)を認識することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0132】
また、上記実施形態によれば、携帯電話装置10のユーザの入力に応じて、乗物予約システムRSは、予約を取り消すための予約取消処理を行うことができる。即ち、ユーザは、タクシーの利用の予約を取り消すことができる。この結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0133】
更に、上記実施形態によれば、乗物予約サーバ30は、開始位置情報が表す位置との間の距離が第2の閾値距離以下である位置に存在するタクシーに搭載されたカーナビ装置40へ予約要求を送信するように構成されている。これによれば、経路既定乗物未使用経路が開始する位置(開始位置)の近傍に存在するタクシーの利用が予約される。従って、タクシーが開始位置へ移動するために要する費用(例えば、迎車料金等)を低減することができる。
【0134】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態において、乗物予約システムRSは、乗物予約サーバ30がカーナビ装置40から予約確認情報を受信した場合に予約完了情報を経路探索サーバ20へ送信するように構成されていたが、乗物予約サーバ30が予約確認情報を受信したか否かにかかわらず予約完了情報を経路探索サーバ20へ送信するように構成されていてもよい。
【0135】
また、上記実施形態において、カーナビ装置40が通信端末を構成していたが、無線通信機、又は、携帯電話装置等が通信端末を構成していてもよい。この場合、乗物予約サーバ30のユーザがタクシーの運転者と通話することにより、予約要求の授受、及び、予約確認情報の授受を行ってもよい。
【0136】
更に、上記実施形態において、タクシーは、タクシーの外部へ向けて予約IDを表示するディスプレイを備えていることが好適である。これによれば、タクシーの利用を予約したユーザが、予約されているタクシーを容易に発見することができる。
【0137】
また、上記実施形態の変形例において、経路探索システム1は、予約を取り消すための機能を有していなくてもよい。この場合、経路探索システム1の機能は、図10に示したように、取消指示送信部54、取消指示転送部66、取消指示受信部75、取消要求送信部76及び取消要求出力部84を含まないことが好適である。
【0138】
また、上記実施形態の変形例において、経路探索システム1は、予約完了情報を出力するための機能を有していなくてもよい。この場合、経路探索システム1の機能は、予約完了情報出力部53、予約完了情報転送部65、予約完了情報送信部74及び予約確認情報送信部83を含まないことが好適である。
【0139】
更に、上記実施形態の変形例において、経路探索システム1は、予約を取り消すための機能、及び、予約完了情報を出力するための機能を有していなくてもよい。この場合、経路探索システム1の機能は、図11に示したように、予約完了情報出力部53、取消指示送信部54、予約完了情報転送部65、取消指示転送部66、予約完了情報送信部74、取消指示受信部75、取消要求送信部76、予約確認情報送信部83及び取消要求出力部84を含まないことが好適である。
【0140】
また、上記実施形態においては、経路探索サーバ20は、経路既定乗物未使用経路の距離が第1の閾値距離よりも短い場合、予約指示を送信しないように構成されていたが、経路既定乗物未使用経路の距離にかかわらず予約指示を送信するように構成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0141】
本発明は、出発地点から目的地点までの経路を案内するナビゲーションシステム等に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本発明の第1実施形態に係る経路探索システムの概略構成を表す図である。
【図2】図1に示した経路探索システムの機能の概略を表すブロック図である。
【図3】地点情報を入力させるために携帯電話装置のディスプレイに表示される画像を示した図である。
【図4】探索された経路を示すために携帯電話装置のディスプレイに表示される画像を示した図である。
【図5】予約が完了した旨を通知するために携帯電話装置のディスプレイに表示される画像を示した図である。
【図6】乗物予約サーバの記憶装置に記憶された、車両IDと位置情報と利用状況情報とからなる情報を複数含むテーブルである。
【図7】経路探索サーバのCPUが実行する経路探索プログラムを示したフローチャートである。
【図8】乗物予約サーバのCPUが実行する予約処理プログラムを示したフローチャートである。
【図9】経路探索システムの作動を示したシーケンス図である。
【図10】本発明の実施形態の変形例の機能の概略を表すブロック図である。
【図11】本発明の実施形態の変形例の機能の概略を表すブロック図である。
【符号の説明】
【0143】
1 経路探索システム
10 携帯電話装置
11 アンテナ部
12 表示部
13 入力部
20 経路探索サーバ
30 乗物予約サーバ
40 カーナビ装置
41 表示部
51 地点情報送信部
52 経路情報出力部
53 予約完了情報出力部
54 取消指示送信部
61 地点情報受信部
62 経路探索部
63 経路情報送信部
64 予約指示送信部
65 予約完了情報転送部
66 取消指示転送部
71 位置情報受信部
72 予約指示受信部
73 予約要求送信部
74 予約完了情報送信部
75 取消指示受信部
76 取消要求送信部
81 位置情報送信部
82 予約要求出力部
83 予約確認情報送信部
84 取消要求出力部
RS 乗物予約システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理端末と、経路探索サーバと、乗物予約システムと、を含む経路探索システムであって、
前記情報処理端末は、
ユーザの入力に応じた、出発地点と目的地点とを表す地点情報を前記経路探索サーバへ送信する地点情報送信手段と、
前記経路探索サーバから経路を表す経路情報を受信し、当該受信した経路情報を出力する経路情報出力手段と、を備え、
前記経路探索サーバは、
前記情報処理端末から前記地点情報を受信する地点情報受信手段と、
前記受信された地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
前記探索された経路を表す経路情報を前記情報処理端末へ送信する経路情報送信手段と、
前記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって前記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を前記乗物予約システムへ送信する予約指示送信手段と、を備え、
前記乗物予約システムは、前記経路探索サーバから前記予約指示を受信する予約指示受信手段を備える経路探索システム。
【請求項2】
請求項1に記載の経路探索システムであって、
前記予約指示送信手段は、前記経路既定乗物未使用経路の距離が予め設定された第1の閾値距離よりも長い場合に前記予約指示を送信し、一方、当該経路既定乗物未使用経路の距離が当該第1の閾値距離よりも短い場合に当該予約指示を送信しないように構成された経路探索システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の経路探索システムであって、
前記予約指示は、前記経路既定乗物未使用経路が開始する位置である開始位置から開始する前記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該開始位置を表す開始位置情報を含む経路探索システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の経路探索システムであって、
前記予約指示は、前記探索された経路が、前記経路既定乗物を使用する部分である経路既定乗物使用経路を含む場合において、その経路既定乗物使用経路が終了する位置が、前記経路既定乗物未使用経路が開始する位置であるとき、その経路既定乗物使用経路が終了する位置に前記経路既定乗物が到着することが予定されている時刻から開始する前記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該時刻を表す到着予定時刻情報を含む経路探索システム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の経路探索システムであって、
前記乗物予約システムは、前記予約指示に応じた予約が完了した場合に、予約が完了した旨を表す予約完了情報を前記経路探索サーバへ送信する予約完了情報送信手段を備え、
前記経路探索サーバは、前記乗物予約システムから前記予約完了情報を受信し、当該受信した予約完了情報を前記情報処理端末へ送信する予約完了情報転送手段を備え、
前記情報処理端末は、前記経路探索サーバから前記予約完了情報を受信し、当該受信した予約完了情報を出力する予約完了情報出力手段を備える経路探索システム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の経路探索システムであって、
前記乗物予約システムは、前記経路未定乗物を利用することにより前記経路既定乗物未使用経路に沿って移動するために要する費用を見積もった額である見積額を表す見積額情報を前記経路探索サーバへ送信する見積額情報送信手段を備え、
前記経路探索サーバは、前記乗物予約システムから前記見積額情報を受信し、当該受信した見積額情報を前記情報処理端末へ送信する見積額情報転送手段を備え、
前記情報処理端末は、前記経路探索サーバから前記見積額情報を受信し、当該受信した見積額情報を出力する見積額情報出力手段を備える経路探索システム。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の経路探索システムであって、
前記情報処理端末は、ユーザの入力に応じて、前記予約を取り消すための取消指示を前記経路探索サーバへ送信する取消指示送信手段を備え、
前記経路探索サーバは、前記情報処理端末から前記取消指示を受信し、当該受信した取消指示を前記乗物予約システムへ送信する取消指示転送手段を備え、
前記乗物予約システムは、前記経路探索サーバから前記取消指示を受信する取消指示受信手段を備える経路探索システム。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の経路探索システムであって、
前記乗物予約システムは、乗物予約サーバと、前記経路未定乗物に搭載された通信端末と、を含み、
前記乗物予約サーバは、前記予約指示受信手段により前記予約指示が受信された場合に前記通信端末へ予約要求を送信する予約要求送信手段を備え、
前記通信端末は、前記乗物予約サーバから前記予約要求を受信し、当該受信した予約要求を出力する予約要求出力手段を備える経路探索システム。
【請求項9】
請求項8に記載の経路探索システムであって、
前記通信端末は、前記経路未定乗物の位置を表す位置情報を取得し、当該取得した位置情報を前記乗物予約サーバへ送信する位置情報送信手段を備え、
前記乗物予約サーバは、前記通信端末から前記位置情報を受信する位置情報受信手段を備え、
前記予約要求送信手段は、前記受信された位置情報が表す位置と、前記受信された予約指示に含まれる開始位置情報が表す開始位置と、の間の距離が、予め設定された第2の閾値距離よりも短い場合に当該位置情報を送信した通信端末へ前記予約要求を送信するように構成された経路探索システム。
【請求項10】
出発地点と目的地点とを表す地点情報を受け付ける地点情報受付手段と、
前記受け付けられた地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
前記探索された経路を表す経路情報を出力する経路情報出力手段と、
前記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって前記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を出力する予約指示出力手段と、
を備える経路探索サーバ。
【請求項11】
請求項10に記載の経路探索サーバであって、
前記予約指示出力手段は、前記経路既定乗物未使用経路の距離が予め設定された第1の閾値距離よりも長い場合に前記予約指示を出力し、一方、当該経路既定乗物未使用経路の距離が当該第1の閾値距離よりも短い場合に当該予約指示を出力しないように構成された経路探索サーバ。
【請求項12】
請求項10又は請求項11に記載の経路探索サーバであって、
前記予約指示は、前記経路既定乗物未使用経路が開始する位置である開始位置から開始する前記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該開始位置を表す開始位置情報を含む経路探索サーバ。
【請求項13】
請求項10乃至請求項12のいずれか一項に記載の経路探索サーバであって、
前記予約指示は、前記探索された経路が、前記経路既定乗物を使用する部分である経路既定乗物使用経路を含む場合において、その経路既定乗物使用経路が終了する位置が、前記経路既定乗物未使用経路が開始する位置であるとき、その経路既定乗物使用経路が終了する位置に前記経路既定乗物が到着することが予定されている時刻から開始する前記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該時刻を表す到着予定時刻情報を含む経路探索サーバ。
【請求項14】
出発地点と目的地点とを表す地点情報を受け付ける地点情報受付工程と、
前記受け付けられた地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索工程と、
前記探索された経路を表す経路情報を出力する経路情報出力工程と、
前記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって前記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を出力する予約指示出力工程と、
を含む経路探索方法。
【請求項15】
請求項14に記載の経路探索方法であって、
前記予約指示出力工程は、前記経路既定乗物未使用経路の距離が予め設定された第1の閾値距離よりも長い場合に前記予約指示を出力し、一方、当該経路既定乗物未使用経路の距離が当該第1の閾値距離よりも短い場合に当該予約指示を出力しないように構成された経路探索方法。
【請求項16】
請求項14又は請求項15に記載の経路探索方法であって、
前記予約指示は、前記経路既定乗物未使用経路が開始する位置である開始位置から開始する前記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該開始位置を表す開始位置情報を含む経路探索方法。
【請求項17】
請求項14乃至請求項16のいずれか一項に記載の経路探索方法であって、
前記予約指示は、前記探索された経路が、前記経路既定乗物を使用する部分である経路既定乗物使用経路を含む場合において、その経路既定乗物使用経路が終了する位置が、前記経路既定乗物未使用経路が開始する位置であるとき、その経路既定乗物使用経路が終了する位置に前記経路既定乗物が到着することが予定されている時刻から開始する前記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該時刻を表す到着予定時刻情報を含む経路探索方法。
【請求項18】
経路探索サーバに、
出発地点と目的地点とを表す地点情報を受け付ける地点情報受付手段と、
前記受け付けられた地点情報が表す出発地点から当該地点情報が表す目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
前記探索された経路を表す経路情報を出力する経路情報出力手段と、
前記探索された経路が、予め設定された時刻にて予め設定された経路に沿って移動する乗物である経路既定乗物を使用しない部分である経路既定乗物未使用経路を含む場合、任意の経路に沿って移動可能な乗物であって前記経路既定乗物と異なる乗物である経路未定乗物の利用を予約するための予約指示を出力する予約指示出力手段と、
を実現させるための経路探索プログラム。
【請求項19】
請求項18に記載の経路探索プログラムであって、
前記予約指示出力手段は、前記経路既定乗物未使用経路の距離が予め設定された第1の閾値距離よりも長い場合に前記予約指示を出力し、一方、当該経路既定乗物未使用経路の距離が当該第1の閾値距離よりも短い場合に当該予約指示を出力しないように構成された経路探索プログラム。
【請求項20】
請求項18又は請求項19に記載の経路探索プログラムであって、
前記予約指示は、前記経路既定乗物未使用経路が開始する位置である開始位置から開始する前記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該開始位置を表す開始位置情報を含む経路探索プログラム。
【請求項21】
請求項18乃至請求項20のいずれか一項に記載の経路探索プログラムであって、
前記予約指示は、前記探索された経路が、前記経路既定乗物を使用する部分である経路既定乗物使用経路を含む場合において、その経路既定乗物使用経路が終了する位置が、前記経路既定乗物未使用経路が開始する位置であるとき、その経路既定乗物使用経路が終了する位置に前記経路既定乗物が到着することが予定されている時刻から開始する前記経路未定乗物の利用を予約するための指示となるように、当該時刻を表す到着予定時刻情報を含む経路探索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−19665(P2010−19665A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179913(P2008−179913)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】