説明

経路案内システム及び経路案内方法

【課題】光表示によりユーザにわかり易い経路案内を実現できる経路案内システムを提供することにある。
【解決手段】ユーザが携帯する端末機器12と通信し、ユーザが指定した目的地までのルートを光表示する経路案内システムが開示されている。本システムは、無線通信により端末機器12のID情報及び目的地情報を通信し、RFIDタグ10からの位置情報及び当該目的地情報に基づいて、目的地までの案内ルートを決定するサーバ11を有する。サーバ11は、決定した案内ルートに従って、案内対象エリア1内に配置された光表示器20を制御し、指定の表示色で発光表示するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば歩行者を対象とした経路案内システムに関し、特に、目的地までの経路を光表示により案内する経路案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の目的地までの経路を案内するカーナビゲーション・システムが実用化されている。このシステムは、GPS(Global Positioning System)により自動車の位置を把握し、ディスプレイ上の地図情報と音声により経路を案内する。
【0003】
ところで、自動車以外の特に歩行者を対象とした経路案内システム(ナビゲーション・システム)の開発が推進されている。このシステムは、GPSを搭載した携帯電話を利用して、当該GPSにより携帯電話を携帯するユーザの自己位置を把握し、目的地までの経路案内を地図表示と音声により行なうサービスを提供している。
【0004】
しかしながら、当該システムは、GPSを使用するため、屋外では利用可能であるが、特に屋内においてはGPS衛星が位置を捕捉できないため、経路案内を実行できない。また、特に歩行者を対象とする場合に、携帯電話の画面上に地図を表示して経路案内する方法では、ユーザが画面を見ながらの歩行となるため、安全上の問題も発生する。
【0005】
そこで、GPSを搭載しない携帯端末を使用して、当該携帯端末に案内情報を提供する経路案内システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。また、経路案内用の誘導情報をユーザの携帯端末だけでなく、経路周囲の環境内に設置された表示装置で表示するシステムも提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開2002−162246号公報
【特許文献2】特開2002−54945号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の先行技術文献により提案されているシステムであれば、屋内での経路案内が可能である。また、歩行者が携帯している携帯端末の画面を見なくても、表示装置の表示により経路を確認することが可能である。
【0007】
しかしながら、特に複数の目的地までの経路を複数のユーザに案内する場合に、単に表示装置による表示だけでは、ユーザにわかり易い案内を行なうには十分ではない。
【0008】
そこで、本発明の目的は、光表示によりユーザにわかり易い経路案内を実現できる経路案内システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の観点は、例えば歩行者であるユーザが携帯する端末機器と通信し、ユーザが指定した目的地までのルートを光表示する経路案内システムである。
【0010】
本発明の観点に従った経路案内システムは、案内対象エリア内を移動する端末機器との間で、当該端末機器を識別するID情報、及び前記案内対象エリア内で指定された目的地を示す目的地情報を含む情報を無線通信により通信する手段と、前記端末機器が前記案内対象エリア内に設定された位置まで移動したときに、無線通信により前記端末機器の現在位置情報を送信する位置情報通信手段と、前記位置情報通信手段から送信された現在位置情報及び前記目的地情報に基づいて、目的地までの案内ルートに対応するルート情報を前記ID情報毎に算出するルート決定手段と、前記ルート決定手段により算出されたルート情報に従って、前記案内対象エリア内に配置された光表示器を制御し、指定の表示色で前記案内ルートを発光表示する光表示制御手段とを備えた構成である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、目的地までの案内ルートを、ユーザ毎に表示色を変化させて発光表示できるため、わかり易い経路案内を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に関する経路案内システムの構成を説明するための概念図である。
【0014】
本実施形態は、案内対象エリア1として、例えば交通博物館の屋内を想定し、例えば歩行者(見学者)であるユーザを、目的地である展示室3〜6までの経路案内を行なうシステムである。
【0015】
ユーザは、例えば交通博物館の受付2で、携帯型の端末機器12を借りる。端末機器12は、例えばPDAなどの携帯型情報端末であり、本システムのメイン制御装置であるサーバ11との間で無線通信を行なう機能と、後述するRFID(radio frequency identification)タグ10から発信される情報(ID情報や位置情報)を受信する(読取る)リーダー機能とを備えている。また、端末機器12は、サーバ11から送信される情報を表示する表示画面(図3を参照)、及びサーバ11から送信される音声情報を再生するスピーカなどの音声出力器を有する。
【0016】
交通博物館の屋内である案内対象エリア1には、目的地に相当する展示室3〜6の入口近傍の床下又は壁などに、RFIDタグ10が設置されている。また、各目的地までの案内ルートを設定するために必要な複数箇所の床下又は壁などに、RFIDタグ10が設置されている。各RFIDタグ10は、それぞれの設置位置を識別するための位置情報を無線で発信する。
【0017】
ここで、各RFIDタグ10が発信する位置情報は、位置を示すコード情報や、各RFIDタグ1を識別するID情報(識別コード)である。サーバ11は、端末機器12を経由して当該位置情報を受信して、端末機器12の近傍に存在するRFIDタグ10の位置を認識する。
【0018】
さらに、案内対象エリア1には、カラー発光素子である例えばLED(light emitting device)からなる複数の光表示器20が、例えば床面または壁面などに配置されている。光表示器20は、通常では予め案内可能なルートに基づいて配置されている。また、光表示器20は、案内対象エリア1内の指定範囲に、例えばマトリックス構成に配置されていてもよい。さらに、光表示器20は、案内対象エリア1の全面に配置されていてもよい。
【0019】
サーバ11は、配置された各光表示器20のそれぞれをオン又はオフし、かつ指定の表示色で点灯制御するような構成を有する。なお、各光表示器20は、図1に示すように、案内方向を視覚的に確認できるような進行方向に向かって流れる(動く)光の帯や矢印形状などで、ユーザが視覚的に容易に確認できる程度の発光面を有する。
【0020】
(第1の実施形態での経路案内手順)
以下、図1と共に、図2のフローチャートを参照して本実施形態での経路案内手順を説明する。
【0021】
まず、ユーザは、受付2において端末機器12を借りると、端末機器12を操作して、目的地を設定する(ステップS1)。ここで、端末機器12は、図3(A)に示すように、目的地である展示室3〜6を選択・設定するための設定画面を表示する機能を有する。ユーザは、当該設定画面上で、例えば自動車の展示室3を目的地として設定する。
【0022】
端末機器12は、無線通信により、設定された目的地(ここでは自動車の展示室3)を示す目的地情報をサーバ11に送信する。ここで、サーバ11と端末機器12とは、例えば近距離無線規格であるBluetooth(登録商標)規格による無線通信を行う。
【0023】
ユーザの移動に伴って、端末機器12は、受付2に設置されたRFIDタグ10から位置情報を受信すると、予め保存されている案内情報を例えば音声出力する(ステップS2,S3)。ここで、図3(B)に示すように、端末機器12は、表示画面上に予め用意された案内情報を表示してもよい。
【0024】
サーバ11は、端末機器12から送信される位置情報、目的地情報及びID情報を受信すると、内部の記憶装置に格納する(ステップS4)。サーバ11は、取得した位置情報、目的地情報及びID情報に基づいて、目的地(自動車の展示室3)までの案内ルートを決定し、当該案内ルートを示すルート情報を算出する(ステップS5)。
【0025】
ここで、案内ルートは、前述した各光表示器20の配置と関係している。また、サーバ11は、複数の端末機器12から送信される位置情報に基づいて、各地点での混雑状況を判断し、混雑しているルートを案内ルートから除外する処理を実行してもよい。
【0026】
次に、サーバ11は、算出したルート情報に従って、決定した案内ルートの方向に対応する各光表示器20を一定間隔で順次点灯して、目的地までのルートを光表示するように各光表示器20を制御する(ステップS6)。ここで、サーバ11は、各光表示器20を制御するときに、ID情報毎に異なる表示色での光表示するように制御する。
【0027】
以上のような経路案内処理により、ユーザは、端末機器12を携帯した状態で、図1に示すように、各光表示器20により光表示されたルートに従って移動する。端末機器12は、移動しながら、RFIDタグ10が設置された地点で位置情報を受信すると、ID情報及び目的地情報と共にサーバ11に送信する。サーバ11は、現在位置から目的地までの次のルートを決定し、ルートを光表示するように各光表示器20を制御する(ステップS4からS6)。
【0028】
そして、端末機器12が目的地である自動車の展示室3の入口に設置されたRFIDタグ10が設置された地点で位置情報を受信して、サーバ11に送信すると、経路案内が終了となる。この場合、図3(C)に示すように、端末機器12は、表示画面上に予め用意された目的地に到着したことを示す案内情報を表示してもよい。
【0029】
本実施形態のシステムであれば、ユーザは、端末機器12を操作するだけで、目的地である自動車の展示室3までのルートを、床面又は壁面に配置された各光表示器20の発光表示を確認するだけで容易に把握することができる。ここで、仮に複数のユーザが同時に同一方向に案内されている場合でも、ID情報毎(ユーザ毎)に表示色が異なるため、各ユーザは自身の案内ルートを用意に見分けられる。
【0030】
なお、ユーザごとの表示色は、例えば受付2から案内を開始するときに光表示したときの表示色で決定される。あるいは、サーバ11から端末機器12に対して表示色を指示する情報を送信して、端末機器12の表示画面上に当該情報を表示する方法でもよい。
【0031】
(サーバ11の処理手順)
以下、図12から図14を参照して、サーバ11の処理手順を説明する。
【0032】
まず、サーバ11は、端末機器12との無線通信を確立し、端末機器12からの情報を受信する受信待ち状態に入る(ステップS50)。サーバ11は、前述したように、端末機器12から送信される位置情報、目的地情報及びID情報を受信すると、内部の記憶装置に格納する(ステップS51,S52)。
【0033】
ここで、サーバ11は、取得した端末機器12のID情報がすでに登録されているか否かを判定し、初めて案内を開始したユーザか、すでに案内を開始しているユーザかを識別する(ステップS53)。サーバ11は、受信したID情報が未登録の場合には、各光表示器20の発光表示させるときの表示色を設定する(ステップS54)。具体的には、サーバ11は、図12に示すように、表示色テーブル情報200を作成し、ID情報毎に設定する表示色を管理する。
【0034】
次に、前述したように、サーバ11は、位置情報、目的地情報及びID情報に基づいて、目的地(自動車の展示室3)までの案内ルートを決定し、ルート情報を作成する(ステップS55)。具体的には、図13に示すように、サーバ11は、目的地情報、現在位置情報、及び発光表示すべき各光表示器20の表示番号を設定したテーブル情報210を作成する。
【0035】
そして、サーバ11は、当該ルート情報(テーブル情報210)に従って、各光表示器20の発光表示制御を実行する(ステップS56)。このとき、サーバ11は、表示色テーブル情報200を参照して、ID情報(ユーザ)毎の表示色を設定する。
【0036】
なお、サーバ11は、表示色テーブル情報200を作成するときに、ID情報ではなく、目的地情報毎に表示色を設定する方法でもよい。この場合、ユーザは、予め展示室3〜6毎の表示色を案内されていれば、各光表示器20の発光表示色で指示される案内ルートを移動すれば、容易に目的地まで到達することができる。
【0037】
(第2の実施形態)
図4及び図5は、第2の実施形態に関する経路案内システムを説明するための図である。
【0038】
本実施形態は、案内対象エリア40として、例えば映画館や劇場などで座席が予め決められているような建物の屋内を想定し、観客であるユーザを、目的地である指定席42Tまでの経路案内を行なうシステムである。具体的には、映画館において、例えば上映時間を過ぎて館内が暗くなった後に、入場する観客に対して、指定席42Tまで案内する処理を想定する。
【0039】
案内対象エリア40には、映画を上映するためのスクリーン41、座席42、及びチケット売り場43が設けられている。なお、図4において、前述の第1の実施形態で説明したサーバ11などの構成要素と同一の要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
以下、本実施形態の経路案内システムの経路案内手順を説明する。
【0041】
まず、ユーザは、チケット売り場43で、有料のチケットに、座席情報(指定席42Tの位置を示す目的地情報)を記憶したRFIDタグ100が付けられたものを受け取る(ステップS10)。
【0042】
ここで、案内対象エリア40には、前述の各光表示器20以外に、RFIDタグ100からID情報及び目的地情報を受信して、配置された位置を示す位置情報と共にサーバ11に送信するリーダ110が床面の指定の位置に配置されている。
【0043】
即ち、リーダ110は、ユーザが携帯しているチケットに付加されたRFIDタグ100からID情報及び目的地情報を受信して、サーバ11に送信する(ステップS11)。このとき、リーダ110は、配置された位置を示す位置情報も同時にサーバ11に送信する。
【0044】
サーバ11は、リーダ110から受信したID情報、目的地情報、及び位置情報に基づいて、目的地(指定席42Tの位置)までの案内ルートを決定し、当該案内ルートを示すルート情報を算出する(ステップS12)。
【0045】
次に、サーバ11は、算出したルート情報に従って、決定した案内ルートの方向に対応する各光表示器20を一定間隔で順次点灯して、目的地までのルートを光表示するように各光表示器20を制御する(ステップS13)。
【0046】
以上のように本実施形態のシステムであれば、ユーザは、RFIDタグ100が付けられたチケットを受け取るだけで、指定された座席42Tまで自動的に案内される。この場合、例えば床面に案内ルートに従って、各光表示器20により光表示されるため、上映中で暗くなっている場合でも、ユーザは容易に案内ルートを把握して、目的地である指定された座席42Tまで到達できる。
【0047】
(第3の実施形態)
図6及び図7は、第3の実施形態に関する経路案内システムを説明するための図である。
【0048】
本実施形態は、案内対象エリア60として、例えば病院の屋内を想定し、患者であるユーザを、目的地である診療先または診断先までの経路案内を行なうシステムである。
【0049】
案内対象エリア60には、受付以外に、レントゲン室61、内科診療室62、外科診療室63、及び小児科診療室64などが設置されている。なお、図6において、前述の第2の実施形態で説明したリーダ110などの構成要素と同一の要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0050】
以下、本実施形態の経路案内システムの経路案内手順を説明する。
【0051】
まず、ユーザは、受付でカルテに診療先(目的地情報)を記憶したRFIDタグ100が付けられたものを受け取る(ステップS20)。リーダ110は、ユーザが携帯しているカルテに付加されたRFIDタグ100からID情報及び目的地情報を受信して、サーバ11に送信する(ステップS21)。このとき、リーダ110は、配置された位置を示す位置情報も同時にサーバ11に送信する。
【0052】
サーバ11は、リーダ110から受信したID情報、目的地情報、及び位置情報に基づいて、目的地(診療科室の位置)までの案内ルートを決定し、当該案内ルートを示すルート情報を算出する(ステップS22)。
【0053】
次に、サーバ11は、算出したルート情報に従って、決定した案内ルートの方向に対応する各光表示器20を一定間隔で順次点灯して、目的地までのルートを光表示するように各光表示器20を制御する(ステップS23)。
【0054】
以上のように本実施形態のシステムであれば、ユーザは、RFIDタグ100が付けられたカルテを受け取るだけで、指定された診療科まで自動的に案内される。従って、ユーザが、例えばレントゲン室61に行ってレントゲン撮影を受けた後に、内科診療室62に行くことを要求されている場合、特にユーザ自身が意識することなく、光表示された案内ルートに従って移動すればよい。これにより、特にユーザが病院内に不案内な場合に、目的の場所を探したりするなどの煩わしさを解消できるため、非常に有効である。
【0055】
(第4の実施形態)
図8及び図9は、第4の実施形態に関する経路案内システムを説明するための図である。
【0056】
本実施形態は、案内対象エリア80として、例えば駅構内やデパートを想定し、端末機器12を携帯する歩行者(第1のユーザ)を、RFIDタグ100を携帯する歩行者(第2のユーザ)のいる場所を目的地として経路案内を行うシステムである。
【0057】
換言すれば、本システムは、案内対象エリア80内で、動いている各ユーザ同士の経路案内を行なうものであり、具体的適用例としては、例えば駅構内やデパートでの迷子を捜す場合に有効である。
【0058】
本システムでは、案内対象エリア80には、位置情報を発信する各RFIDタグ10及び各光表示器20が指定の位置(通行面など)に配置されている。なお、図8において、前述の第1の実施形態で説明したサーバ11及び端末機器12などの構成要素と同一の要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0059】
以下、本実施形態の経路案内システムの経路案内手順を説明する。
【0060】
まず、第1のユーザ(例えば、親などの保護者)の操作により、端末機器12は目的地情報として、第2のユーザ(例えば、迷子になった子供)が携帯しているRFIDタグ100のID情報を設定する(ステップS30)。
【0061】
そして、第1のユーザの移動により、端末機器12は内蔵するリーダー機能により、近接したRFIDタグ10から発信される位置情報を取得する(ステップS31)。ここで、端末機器12は、例えば表示画面上に迷子を捜すための経路案内を開始することを伝える音声案内を行なう(ステップS32)。
【0062】
端末機器12は、無線通信により、位置情報(端末機器子12の現在位置)、端末機器12のID情報、及び目的地情報(RFIDタグ100のID情報)を、サーバ11に送信する(ステップS33)。
【0063】
サーバ11は、端末機器12から受信した位置情報、ID情報及び目的地情報に基づいて、目的地(RFIDタグ100の位置)までの案内ルートを決定し、当該案内ルートを示すルート情報を算出する(ステップS34)。ここで、サーバ11は、RFIDタグ100からID情報を受信するリーダー(図示せず)から、当該RFIDタグ100の位置情報を取得する。即ち、サーバ11は、例えば迷子がいる場所に設置されたリーダーから、当該RFIDタグ100の位置情報を取得する。
【0064】
次に、サーバ11は、算出したルート情報に従って、決定した案内ルートの方向に対応する各光表示器20を一定間隔で順次点灯して、目的地までのルートを光表示するように各光表示器20を制御する(ステップS35)。
【0065】
以上のように本実施形態のシステムであれば、ユーザは、端末機器12を操作するだけで、RFIDタグ100を携帯して、移動している他方のユーザのいる場所まで自動的に案内される。従って、特に駅構内やデパートなどにおいて、予めRFIDタグ100を携帯している迷子の場所(例えば廊下や保護室など)までの経路案内に有効である。
【0066】
なお、本実施形態では、例えば迷子を保護する場所に、RFIDタグ100からID情報を読み取るリーダーが設置されている場合を想定したが、当該リーダーはエリア80内の複数個所に設置される構成が望ましい。
【0067】
(第5の実施形態)
図10及び図11は、第5の実施形態に関する経路案内システムを説明するための図である。
【0068】
本実施形態は、案内対象エリア80として、前述の第4の本実施形態と同様に、例えば駅構内やデパートを想定し、RFIDタグ100Aを携帯する歩行者(第1のユーザ)を、RFIDタグ100Bを携帯する歩行者(第2のユーザ)のいる場所を目的地として経路案内を行なうシステムである。
【0069】
換言すれば、本システムは、案内対象エリア80内で、動いている各ユーザ同士の経路案内を行なうものであり、具体的適用例としては、例えば駅構内やデパートでの迷子を捜す場合に有効である。
【0070】
本システムでは、案内対象エリア80には、端末機器12に相当する端末装置81(以下キヨスク端末と呼ぶ)、RFIDタグ100A,100Bから各ID情報A,Bを受信(読み取る)リーダー110、及び各光表示器20が指定の位置(通行面など)に配置されている。なお、図10において、前述の第2及び第3の実施形態で説明したサーバ11などの構成要素と同一の要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0071】
以下、本実施形態の経路案内システムの経路案内手順を説明する。
【0072】
まず、第1のユーザ(例えば、親などの保護者)が、例えば駅構内の売店であるキヨスクに設置されているキヨスク端末81で、目的地情報として、第2のユーザ(例えば、迷子になった子供)が携帯しているRFIDタグ100BのID情報Bを設定する(ステップS40)。
【0073】
キヨスク端末81は、端末機器12と同様にRFIDタグからID情報を読み取るリーダー機能を内蔵している。キヨスク端末81は、第1のユーザの操作により設定された目的地情報(RFIDタグ100BのID情報B)と共に、当該ユーザが携帯しているRFIDタグ100AからID情報Aを読み取る。キヨスク端末81は、当該ID情報A、キヨスク端末81の位置情報、及び目的地情報(ID情報B)を、無線通信によりサーバ11に送信する。
【0074】
サーバ11は、キヨスク端末81から送信された情報の受信に応じて、経路案内処理を開始する。具体的には、サーバ11は、エリア80に配置された各リーダー110から送信される当該リーダー110の位置情報と共に、RFIDタグ100AからID情報A及びRFIDタグ100BからのID情報Bを受信する(ステップS41,S42)。
【0075】
サーバ11は、キヨスク端末81の位置を起点(スタート地点)として、目的地(RFIDタグ100Bの位置)までの案内ルートを決定し、当該案内ルートを示すルート情報を算出する(ステップS43)。
【0076】
次に、サーバ11は、算出したルート情報に従って、決定した案内ルートの方向に対応する各光表示器20を一定間隔で順次点灯して、目的地までのルートを光表示するように各光表示器20を制御する(ステップS44)。
【0077】
以上のように本実施形態のシステムであれば、ユーザは、予めRFIDタグ100Bを携帯している他方のユーザのいる場所まで自動的に案内される。従って、特に駅構内やデパートなどにおいて、予めRFIDタグ100Bを携帯している迷子の場所までの経路案内に有効である。
【0078】
(第6の実施形態)
図15は、第6の実施形態に関する経路案内システムを説明するための図である。
【0079】
本実施形態は、第1の実施形態と同様に案内対象エリア1として、例えば交通博物館の屋内を想定し、例えば歩行者(見学者)であるユーザを、目的地である展示室3〜6までの経路案内を行うシステムである。
【0080】
本実施形態において、サーバ11aは、光表示器20aとの間で無線通信15によって通信可能なように構成されている。また、サーバ11aは、光表示器20aに可視光通信によりデータを送信させる機能を有する。なお、図15において、前述の第1の実施形態で説明した構成要素と同一の要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0081】
次に、図17を参照して本実施形態における経路案内システムの構成について説明する。
【0082】
図17は、本実施形態の経路案内システムの構成を示すブロック図である。本実施形態の経路案内システムは、RFIDタグ10、サーバ11a、端末機器12a及び光表示器20aから構成される。
【0083】
RFIDタグ10は、固定情報記憶部101及び送信部102を含む。固定情報記憶部101は、それぞれの設置位置を識別するための位置情報を格納する記憶部として用いられる。ここで、位置情報は、位置を示すコード情報や、各RFIDタグ10を識別するID情報(識別コード)である。送信部102は、位置情報を無線通信によって端末機器12aに送信する。
【0084】
サーバ11aは、受信部111、端末ID管理部112、データベース(DB)113、ルート演算処理部114、ルート情報格納部115、発光制御情報作成部122、入力部116、付加情報作成部117、送信処理部118及び送信部119を含む。
【0085】
受信部111は、端末機器12aから送信された端末ID情報、位置情報及び目的地情報を受信する。
【0086】
端末ID管理部112は、データベース113を参照して、受信部111によって受信された端末ID情報を管理し、端末機器12aを識別する。データベース113は、端末IDデータベース、位置データベース及び地図データベースを含む。
【0087】
ここで、端末IDデータベースには、複数の端末機器のそれぞれを識別するための端末ID情報が格納されている。また、位置データベースには、受信部111によって受信される位置情報から端末機器12aの現在位置を特定するための情報が格納されている。地図データベースには、目的地までの案内ルートを決定するための案内対象エリア1内における地図情報が格納されている。
【0088】
ルート演算処理部114は、受信部111が受信した位置情報及び目的地情報に基づいて、端末機器12aの現在の位置から目的地までの案内ルートを決定する。また、ルート演算処理部114は、案内ルートを示すルート情報を算出し、ルート情報をルート情報格納部115に送信する機能を有する。ルート情報格納部115は、ルート演算処理部114によって送信されたルート情報を格納する記憶部として用いられる。
【0089】
発光制御情報作成部122は、ルート情報格納部115に格納されるルート情報に基づいて、光表示器20aを制御するための発光制御情報を作成する。発光制御情報は、表示器20aをオン又はオフする制御を行うための制御信号である。また、発光制御情報は、ID端末情報毎に異なる色で光表示を行う制御を行うための制御信号である。発光制御情報作成部122は、作成した発光制御情報を送信処理部118に送出する。
【0090】
入力部116は、オペレータの操作により端末機器12aを介してユーザに伝える情報、つまりルート情報が示す案内ルートの状況についての情報を入力する。付加情報作成部117は、この入力された情報及びデータベース113に格納される各情報から付加情報を作成する。この付加情報作成部117は、作成した付加情報を格納するための格納部を含む。ここで、付加情報は、例えばルート情報が示す案内ルート及び位置情報が示す現在位置での混雑状況等のような周囲の状況の変化による影響を受ける情報である。
【0091】
送信処理部118は、発光制御情報及び付加情報を光表示器20aに対して送信するための処理を行う。送信部119は、送信処理部118によって処理された発光制御情報及び付加情報を無線通信15により光表示器20aに送信する。
【0092】
光表示器20aは、受信部201、固定情報格納部202、付加情報格納部203、光表示制御部204、変調部205及び発光体206とを含む。
【0093】
受信部201は、送信部119によって送信された発光制御情報及び付加情報を受信する。この受信部201によって受信された発光制御情報及び付加情報は、光表示制御部203に送出される。
【0094】
固定情報格納部202は、光表示器20aの配置されている位置に関する固定された情報を格納する記憶部として用いられる。また、固定情報格納部202に格納される固定情報の内容は、サーバ11aによって更新されることも可能である。なお、固定情報は、例えば光表示器20aの位置及びその位置における段差の有無のような周囲の状況の変化による影響を受けない情報である。
【0095】
付加情報格納部203は、受信部201によって受信された発光制御情報及び付加情報を格納する記憶部として用いられる。
【0096】
光表示制御部204は、付加情報格納部203によって格納される発光制御情報によって、案内対象エリア1に配置された発光体206を点灯制御する。この光表示制御部204は、点灯制御する際に発光制御情報に基づいて、端末機器12aを識別する端末ID情報毎に発光体206を異なる表示色で光表示するように制御する。ここで、発光体206は、カラー発光素子である例えばLEDである。また、光表示制御部204は、付加情報を変調部205に送信する。また、光表示制御部204は、案内ルートの状況を示す情報を可視光通信によって端末機器12aに送信させる機能を有する。ここで、案内ルートの状況を示す情報には、固定情報及び付加情報が含まれる。
【0097】
変調部205は、端末機器12aに可視光通信によって送信する情報である付加情報及び固定情報を、可視光通信可能な信号に変調する。
【0098】
端末機器12aは、可視光受信部123、可視光受信情報格納部124、RFID受信部125、RFID受信情報格納部126、音声変換処理部127、音声出力部128、表示情報作成処理部129、情報表示部130、入力部131、端末ID格納部132、送信情報格納部133及び送信部134を含む。
【0099】
可視光受信部123は、受光部123a及び復調部123bを含む。受光部123aは、光表示器20aから可視光通信により送信された付加情報及び固定情報を受信して受信情報を生成する機能を有する。復調部123bは、受光部123aが受信した付加情報及び固定情報を読出し可能なデータ形式へ復調する。また、復調部123bは、復調したデータを可視光受信情報格納部124に送出する機能を有している。
【0100】
可視光受信情報格納部124は、復調部123bによって復調された付加情報及び固定情報を格納する記憶部として用いられる。
【0101】
RFID受信部125は、RFIDタグ10によって送信された位置情報を受信する。RFID受信情報格納部126は、RFID受信部125によって受信された位置情報を格納する記憶部として用いられる。
【0102】
音声変換処理部127は、可視光受信情報格納部124及びRFID受信情報格納部126に格納される情報を音声出力が可能なオーディオデータに変換する。音声出力部127は、音声変換処理部127によって変換されたオーディオデータを出力する。
【0103】
表示情報作成処理部129は、可視光受信情報格納部124及びRFID受信情報格納部126に格納される情報を表示可能なデータに変換する。情報表示部130は、表示情報作成処理部129によって変換されたデータを出力する、つまり情報を表示画面上に表示する。
【0104】
入力部131は、ユーザの操作によって、案内対象エリア1の中の目的地情報を入力する。端末ID格納部132は、端末機器12aを識別するための端末ID情報を予め格納する記憶部として用いられる。送信情報格納部133は、目的地情報、端末ID情報及び位置情報をサーバ11aに送信する情報として格納する記憶部として用いられる。
【0105】
送信部134は、送信情報格納部133に格納されている情報を無線通信により、サーバ11aに送信する。
【0106】
次に、図19及び図20のフローチャートを参照して、本実施形態の経路案内手順を説明する。
まず、図20に示すように、ユーザは、入力部131を介して、目的地情報を入力する(ステップS72)。次に、端末機器12aは、端末ID格納部132から端末ID情報を読み出す。
【0107】
次に、端末機器12aは、RFIDタグ10によって送信される位置情報を取得する(ステップS73)。端末機器12aでは、目的地情報、端末ID情報及び位置情報は送信情報格納部133に格納される(ステップS74)。
【0108】
端末機器12aは、送信情報格納部133に格納されている目的地情報と位置情報を比較する(ステップS75)。端末機器12aが取得した位置情報によって示される現在位置が、目的地情報によって示される目的地でない場合、予め保存されている案内情報を例えば音声出力部128が音声出力する(ステップS75のNO,S76)。なお、案内情報は情報表示部130により端末機器12aの表示画面上に表示される構成でもよい。
【0109】
次に、端末機器12aは、送信情報格納部133に格納された目的地情報、端末ID情報及び位置情報を無線通信によりサーバ11aに送信するための送信処理を行う(ステップS77)。一方、位置情報が示す現在位置が、目的地情報が示す目的地である場合、端末機器12aは、到着メッセージを出力する(ステップS75のYES,S78)。
【0110】
次に、図19を参照して、サーバ11aが行う処理について説明する。
【0111】
ルート演算処理部114は、端末機器12aから送信された目的地情報、端末ID情報及び位置情報と、サーバ11aのデータベース(DB)113に格納される各情報とに基づいて、現在位置から目的地までの案内ルートを示すルート情報を作成する(ステップS63)。ルート演算処理部114は、データベース(DB)113に含まれる端末IDデータベース、位置データベース及び地図データベースを参照して端末ID情報毎に案内ルートを決定する。
【0112】
次に、発光制御情報作成部122は、作成されたルート情報に基づいて光表示器20aを制御するための発光制御情報を作成する(ステップS64)。
【0113】
入力部116は、オペレータの操作によりルート情報が示す案内ルートの状況についての情報を入力する(ステップS65)。付加情報作成部117は、その入力された情報とデータベース113に格納される各情報とに基づいて、付加情報を作成する(ステップS66)。
【0114】
送信処理部118は、ステップS64及びステップS66で作成された発光制御情報及び付加情報を無線通信15によって光表示器20aに送信するための送信処理を行う(ステップS67)。
【0115】
一方、図19に示すように、光表示制御部204は、サーバ11aによって送信された発光制御情報に基づいて光表示器20aの制御を行う(ステップS68)。次に、変調部205は、固定情報及び付加情報を端末機器12aに対して可視光通信可能な信号に変調する(ステップS70)。ここで、固定情報は、固定情報格納部202から読み出される情報である(ステップS69)。発光体206は、光表示制御部204による制御に従って発光する(ステップS71)。
【0116】
携帯端末12aでは、図20に示すように、光表示器20aから可視光通信により送信された固定情報及び付加情報が、音声出力部128によって音声出力される(ステップS79)。ここで、音声変換処理部127は、固定情報及び付加情報を音声出力可能なデータ形式に変換処理を行う。なお、固定情報及び付加情報は、情報表示部130によって表示画面に表示される構成でもよい。
【0117】
以上の動作後、ステップS75に戻って上述の処理を繰り返す。ステップS75において、位置情報が示す現在位置が、目的地情報が示す目的地である場合、端末機器12aは、到着メッセージを出力する(ステップS78)。これは、ユーザが既に目的地に到着しているものと判断されるためである。
【0118】
ここで、端末機器12aで出力される到着メッセージは、例えば音声出力部128による音声出力である。また、到着メッセージは、情報表示部130による表示画面上に表示される構成でもよい。また、音声出力部128及び情報表示部130の両方によって出力される構成でもよい。
【0119】
以上のように本実施形態のシステムであれば、ユーザは、各光表示器20aの発光表示で指示される案内ルートを移動すれば、容易に目的地まで到達することができるだけでなく、ユーザを誘導する光の流れからも可視光通信により情報を送信することによって更に多くの情報提供を行うことが可能となる。
【0120】
(第7の実施形態)
図16は、第7の実施形態に関する経路案内システムを説明するための図である。
【0121】
本実施形態は、第1の実施形態及び第6の実施形態を同様に案内対象エリア1として、例えば交通博物館の屋内を想定し、例えば歩行者(見学者)であるユーザを、目的地である展示室3〜6までの経路案内を行うシステムである。
【0122】
本実施形態において、端末機器12bは発光体を備え、端末機器12bと光表示器20bは双方向に可視光通信可能なように構成されている。また、本実施形態において、サーバ11bと光表示器20bは、無線通信15によって双方向に通信可能なように構成されている。なお、図16において、前述の第1の実施形態及び第6の実施形態で説明した構成要素と同一の要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0123】
次に、図18を参照して本実施形態における経路案内システムの構成について説明する。
図18は、本実施形態の経路案内システムの構成を示すブロック図である。本実施形態の経路案内システムは、第6の実施形態の変形例であり、サーバ11b、端末機器12b及び光表示器20bから構成される。なお、図18において、前述の第6の実施形態で説明した構成要素と同一の要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0124】
サーバ11bは、図17に示されるサーバ11aの受信部111及び送信部119に代えて、送受信部120及び受信情報格納部121を備える構成になっている。
【0125】
送受信部120は、光表示器20bに対して発光制御情報及び付加情報を無線通信15により送信する機能を有し、光表示器20bから無線通信15により送信される目的地情報、端末ID情報及び位置情報を受信する機能を有する。受信情報格納部121は、送受信部120によって受信された目的地情報、端末ID情報及び位置情報を格納する記憶部として用いられる。
【0126】
光表示器20bは、図17に示される光表示器20aの受信部201の代わりに送受信部210を備え、さらに可視光受信部207、受信情報格納部208及び送信情報作成部209を備える。
【0127】
可視光受信部207は、受光部207a及び復調部207bを含む。受光部207aは、端末機器12bから可視光通信により送信された目的地情報及び端末ID情報を受信して受信情報を生成する機能を有する。復調部207bは、受光部207aが受信した目的地情報及び端末ID情報を読出し可能なデータ形式へ復調し、受信情報格納部208に送出する機能を有している。受信情報格納部208は、可視光受信部207によって受信・復調された目的地情報及び端末ID情報のデータを格納する記憶部として用いられる。
【0128】
送信情報作成部209は、受信情報格納部208に格納されている目的地情報及び端末ID情報をサーバ11bに無線通信により送信するための処理を行う。ここで、光表示器20bの固定情報格納部202に格納されている位置情報についてもサーバ11bに送信するための処理を行う。
【0129】
送受信部210は、サーバ11bに対して目的地情報、端末ID情報及び位置情報を送信する機能を有し、サーバ11bから送信される発光制御情報及び付加情報を受信する機能を有する。
【0130】
端末機器12bは、図17に示される端末機器12aのRFID受信部125及びRFID受信情報格納部126の代わりに、変調部135及び発光体136を備える構成となっている。
【0131】
変調部135は、送信情報格納部133に格納される目的地情報及び端末ID情報を可視光通信可能なデータ形式に変調する。発光体136は、可視光通信に用いられるカラー発光素子である例えばLEDである。
【0132】
次に、図21及び図22のフローチャートを参照して、本実施形態の経路案内手順を説明する。
まず、図22に示すように、ユーザは、入力部131を介して、目的地情報を入力する(ステップS100)。次に端末機器12bは、端末ID格納部132から端末ID情報を読み出す。
【0133】
次に、図21に示すように、光表示器20bは、固定情報格納部202に格納されている位置情報を読み出す(ステップS88)。次に、変調部205は、読み出した位置情報を可視光通信により送信するために変調処理を行う(ステップS89)。この変調処理によって、位置情報は可視光通信可能なデータ形式に変調される。変調された位置情報は、可視光通信によって送信される(ステップS90)。
【0134】
次に、図22に戻って端末機器12bの処理について説明する。端末機器12bでは、目的地情報、端末ID及び位置情報は、送信情報格納部133に格納される(ステップS101)。次に、端末機器12bは、送信情報格納部133に格納されている目的地情報と位置情報を比較する(ステップS102)。端末機器12bが取得した位置情報が、目的地情報によって示される目的地でない場合、予め保存されている案内情報を例えば音声出力部128が音声出力する(ステップS102のNO,S103)。なお、案内情報は、情報表示部130により端末機器12bの表示画面上に表示される構成でもよい。
【0135】
次に、端末機器12bは、送信情報格納部133に格納された目的地情報及び端末ID情報を可視光通信により光表示器20bに送信するために変調し、送信する(ステップS104,S105)。一方、端末機器12bが取得した位置情報が、目的地情報によって示される目的地である場合、端末機器12bは、到着メッセージを出力する(S102のYES,S106)。
【0136】
次に、図21を参照して、光表示器20bが行う処理について説明する。光表示器20bは、端末機器12bによって送信された目的地情報及び端末ID情報を受信したか否かを判断する(ステップS91)。光表示器20bが、情報を受信していない場合は、受信するまで待機する(ステップS91のNO)。光表示器20bが、その情報を受信した場合、光表示器20bは、受信したデータの処理を行う(ステップS91のYES,S92)。ここで、復調部207bは、受光部207aが受信した目的地情報及び端末ID情報を読出し可能なデータ形式へ復調する。
【0137】
次に、送信情報作成部209は、復調された目的地情報及び端末ID情報からサーバ11bに送信するためのデータを作成する(ステップS93)。このとき、送信情報作成部209は、固定情報格納部202に格納されている位置情報からもサーバ11bに送信するためのデータを作成する。そして、このデータは送信処理された後、送受信部210によってサーバ11bに送信される(ステップS94)。
【0138】
次に、サーバ11bのルート演算処理部114は、光表示器20bから送信された目的地情報、端末ID情報及び位置情報と、データベース(DB)113に格納される各情報とに基づいて、現在位置から目的地までの案内ルートを示すルート情報を作成する(ステップS83)。また、ルート演算処理部114は、データベース(DB)113に含まれる端末IDデータベース、位置データベース及び地図データベースを参照して端末ID情報毎に案内ルートを決定する。
【0139】
次に、発光制御情報作成部122は、作成されたルート情報に基づいて、光表示器20bを制御するための発光制御情報を作成する(ステップS84)。
【0140】
入力部116は、オペレータの操作によりルート情報が示す案内ルートの状況についての情報を入力する(ステップS85)。付加情報作成部117は、その入力された情報とデータベース113に格納される各情報とに基づいて付加情報を作成する(ステップS86)。
【0141】
送信処理部118は、ステップS84及びステップS86で作成された発光制御情報及び付加情報を無線通信15により光表示器20bに送信するための送信処理を行う(ステップS87)。
【0142】
次に、光表示器20bは、サーバ11bによって送信された発光制御情報及び付加情報を受信したか否かを判断する(ステップS95)。光表示器20bが、その情報を受信していない場合は、受信するまで待機する(ステップS95のNO)。光表示器20bが、その情報を受信した場合、光表示制御部204は、サーバ11bによって送信された発光制御情報に基づいて光表示器20bの制御を行う(ステップS95のYES,S96)。
【0143】
次に、変調部205は、固定情報及付加情報を可視光通信により端末機器12に送信するために変調する(ステップS98)。ここで、固定情報は、固定情報格納部202から読み出される情報である(ステップS97)。光表示器20bの発光体は、光表示器20bの光表示制御部204による制御に従って、発光する(ステップS99)。
【0144】
次に、図22に示すように、端末機器12bでは、光表示器20bから可視光通信により送信された固定情報及び付加情報が、音声出力部128によって出力される(ステップS107)。ここで、音声変換処理部127は、固定情報及び付加情報を音声出力可能なデータ形式に変換処理を行う。なお、固定情報及び付加情報は、情報表示部130によって表示画面に表示される構成でもよい。
【0145】
以上の動作後、ステップS102に戻って、上述の処理を繰り返す。ステップS102において、位置情報が示す現在位置が、目的地情報が示す目的地である場合、端末機器12bは、到着メッセージを出力する(ステップS106)。これは、ユーザが既に目的地に到着しているものと判断されるためである。
【0146】
ここで、端末機器12bで出力される到着メッセージは、例えば音声出力部128による音声出力である。また、到着メッセージは、情報表示部130による表示画面上に表示される構成でもよい。また、音声出力部128及び情報表示部130の両方によって出力される構成でもよい。
【0147】
以上のように本実施形態のシステムであれば、ユーザは、各光表示器20bの発光表示で指示される案内ルートを移動すれば、容易に目的地まで到達することが可能となる。また、端末機器12bは、光表示器20bから位置情報を読み取り、光表示器20bを経由してサーバ11bに情報を送るため、RFIDタグ10を用いることなく、ユーザを誘導する光の流れからも可視光通信によって情報を送信することが可能となる。よって、更に多くの情報提供を行うことが可能となる。
【0148】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】本発明の第1の実施形態に関する経路案内システムの構成を説明するための図。
【図2】本実施形態に関する経路案内手順を説明するためのフローチャート。
【図3】本実施形態に関する端末機器の画面上における案内表示の一例を示す図。
【図4】第2の実施形態に関する経路案内システムの構成を説明するための図。
【図5】第2の実施形態に関する経路案内手順を説明するためのフローチャート。
【図6】第3の実施形態に関する経路案内システムの構成を説明するための図。
【図7】第3の実施形態に関する経路案内手順を説明するためのフローチャート。
【図8】第4の実施形態に関する経路案内システムの構成を説明するための図。
【図9】第4の実施形態に関する経路案内手順を説明するためのフローチャート。
【図10】第5の実施形態に関する経路案内システムの構成を説明するための図。
【図11】第5の実施形態に関する経路案内手順を説明するためのフローチャート。
【図12】第1の実施形態に関する経路案内システムでのサーバの処理手順を説明するためのテーブル情報の一例を示す図。
【図13】第1の実施形態に関する経路案内システムでのサーバの処理手順を説明するためのテーブル情報の一例を示す図。
【図14】第1の実施形態に関する経路案内システムでのサーバの処理手順を説明するためのフローチャート。
【図15】第6の実施形態に関する経路案内システムの構成を説明するための図。
【図16】第7の実施形態に関する経路案内システムの構成を説明するための図。
【図17】第6の実施形態に関する経路案内システムの構成を表すブロック図。
【図18】第7の実施形態に関する経路案内システムの構成を表すブロック図。
【図19】第6の実施形態に関する経路案内手順を説明するためのフローチャートの一部を示す図。
【図20】第6の実施形態に関する経路案内手順を説明するためのフローチャートの残りを示す図。
【図21】第7の実施形態に関する経路案内手順を説明するためのフローチャートの一部を示す図。
【図22】第7の実施形態に関する経路案内手順を説明するためのフローチャートの残りを示す図。
【符号の説明】
【0150】
1,40,60,80…案内対象エリア、10…RFIDタグ、
11,11a,11b…サーバ、12,12a,12b…端末機器、
20,20a,20b…光表示器、100,100A,100B…RFIDタグ、
110…リーダー、114…ルート演算処理部、117…付加情報作成部、
122…発光制御情報作成部、123…可視光受信部、204…光表示制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
案内対象エリア内を移動する端末機器との間で、当該端末機器を識別するID情報及び前記案内対象エリア内で指定された目的地を示す目的地情報を含む情報を無線通信により通信する手段と、
前記端末機器が前記案内対象エリア内に設定された位置まで移動したときに、無線通信により前記端末機器の現在位置情報を送信する位置情報通信手段と、
前記位置情報通信手段から送信された現在位置情報及び前記目的地情報に基づいて、目的地までの案内ルートに対応するルート情報を前記ID情報毎に算出するルート決定手段と、
前記ルート決定手段により算出されたルート情報に従って、前記案内対象エリア内に配置された光表示器を制御し、指定の表示色で前記案内ルートを発光表示する光表示制御手段と
を具備したことを特徴とする経路案内システム。
【請求項2】
前記位置情報通信手段は、
前記案内対象エリア内において、前記案内ルートを決定するために必要な位置に配置されて、当該位置を検知するための位置情報を発信する位置情報発信機器を含み、
前記端末機器が当該位置情報発信機器から受信した位置情報を、前記現在位置情報として送信するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項3】
前記位置情報発信機器は、RFIDタグであることを特徴とする請求項2に記載の経路案内システム。
【請求項4】
前記位置情報通信手段は、
前記案内対象エリア内において、前記案内ルートを決定するために必要な位置に配置されたRFIDタグを含み、
前記端末機器が当該RFIDタグから受信した情報を、前記現在位置情報として送信するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項5】
前記光表示制御手段は、
前記ルート情報に従って決定される目的地までの案内ルートを誘導するための方向に、前記案内対象エリア内に配置された光表示器を選択的に制御し、前記ID情報に対応する表示色で発光表示するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項6】
前記端末機器は、前記ID情報及び前記目的地情報を記憶するRFIDタグを含み、
前記位置情報通信手段は、前記案内対象エリア内に設定された位置毎に配置されて、前記RFIDタグから受信した前記ID情報、前記目的地情報、及び配置された位置を識別するための位置情報を送信するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の経路案内システム。
【請求項7】
案内対象エリア内の指定の位置に配置されて、当該位置でRFIDタグから発信されるID情報及び前記案内対象エリア内で指定された目的地を示す目的地情報を受信し、前記ID情報、前記目的地情報及び当該位置情報を無線通信により送信する情報通信手段と、
前記情報通信手段から送信された前記ID情報、前記目的地情報及び前記位置情報に基づいて、前記目的地までの案内ルートに対応するルート情報を前記ID情報毎に算出するルート決定手段と、
前記ルート決定手段により算出されたルート情報に従って、前記案内対象エリア内に配置された光表示器を制御し、前記ID情報に対応する表示色で前記案内ルートを発光表示する光表示制御手段と
を具備したことを特徴とする経路案内システム。
【請求項8】
案内対象エリア内において、第1のID情報を発信する第1の端末機器の目的地を、第2のID情報を発信する第2の端末機器の所在地として設定する経路設定手段と、
前記案内対象エリア内の指定の位置に配置されて、当該位置で前記第1の端末機器又は前記第2の端末機器から発信される第1又は第2のID情報、及び前記第1の端末機器又は前記第2の端末機器の位置情報を送信する情報通信手段と、
前記経路設定手段により設定された第1及び第2の各ID情報、第1の端末機器の目的地を示す目的地情報、及び前記情報通信手段から送信された位置情報に基づいて、前記第1の端末機器の前記目的地までの案内ルートに対応するルート情報を算出するルート決定手段と、
前記ルート決定手段により算出されたルート情報に従って、前記案内対象エリア内に配置された光表示器を制御し、前記第2の端末機器の現在位置までの前記案内ルートを発光表示する光表示制御手段と
を具備したことを特徴とする経路案内システム。
【請求項9】
前記第1の端末機器及び前記第2の端末機器は、それぞれ第1及び第2のID情報を発信するRFIDタグを含むことを特徴とする請求項8に記載の経路案内システム。
【請求項10】
案内対象エリア内を移動する端末機器との間で、当該端末機器を識別するID情報及び前記案内対象エリア内で指定された目的地を示す目的地情報を含む情報を無線通信により通信する手段を有するサーバと、前記案内対象エリア内の指定された位置に配置されて前記端末機器に現在位置情報を発信するRFIDタグと、前記案内対象エリア内に配置された光表示器とを備えたシステムに適用する経路案内方法であって、
前記サーバは、
前記端末機器が移動した位置に対応する前記RFIDタグからの現在位置情報、前記ID情報及び前記目的地情報を、前記端末機器から受信するステップと、
前記位置情報通信手段から送信された現在位置情報及び前記目的地情報に基づいて、目的地までの案内ルートに対応するルート情報を、前記ID情報毎に算出するステップと、
算出された前記ルート情報に従って、前記光表示器を制御し、前記ID情報に対応する表示色で前記案内ルートを発光表示するステップと
を有する手順を実行することを特徴とする経路案内方法。
【請求項11】
案内対象エリア内において、第1のID情報を発信する第1の端末機器及び第2のID情報を発信する第2の端末機器を使用し、前記案内対象エリア内の指定の位置に配置されて、当該位置で前記第1の端末機器又は前記第2の端末機器から発信される第1又は第2のID情報、及び前記第1の端末機器又は前記第2の端末機器の位置情報を送信する情報通信手段と、当該情報通信手段と無線通信により通信するサーバとを有するシステムに適用する経路案内方法であって、
前記サーバは、
前記第1の端末機器の目的地を、前記第2の端末機器の所在地として設定するステップと、
前記第1及び第2の各ID情報、第1の端末機器の目的地を示す目的地情報、及び前記情報通信手段から送信された位置情報に基づいて、前記第1の端末機器の前記目的地までの案内ルートに対応するルート情報を算出するステップと、
前記ルート情報に従って、前記案内対象エリア内に配置された光表示器を制御し、前記第2の端末機器の現在位置までの前記案内ルートを発光表示するステップと
を有する手順を実行することを特徴とする経路案内方法。
【請求項12】
案内対象エリア内を移動する端末機器との間で、当該端末機器を識別するID情報、及び前記案内対象エリア内で指定された目的地を示す目的地情報を含む情報を無線通信により通信する手段と、
前記端末機器が前記案内対象エリア内に設定された位置まで移動したときに、無線通信により前記端末機器の現在位置情報を送信する位置情報通信手段と、
前記位置情報通信手段から送信された現在位置情報および前記目的地情報に基づいて、目的地までの案内ルートに対応するルート情報を前記ID情報毎に算出するルート決定手段と、
前記ルート決定手段により算出されたルート情報に従って、前記案内対象エリア内に配置された光表示器を制御し、指定の表示色で前記案内ルートを発光表示する光表示制御手段であって、前記ルート決定手段によって決定された案内ルートの状況を示す情報を可視光通信によって送信させる光表示制御手段と
を具備したことを特徴とする経路案内システム。
【請求項13】
前記端末機器は、
各種データを出力可能な出力装置と、
前記光表示制御手段によって送信された前記案内ルートの状況を示す情報を受信する可視光受信部と、
前記可視光受信部によって受信された前記案内ルートの状況を示す情報を前記出力装置に出力する手段と
を含むように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の経路案内システム。
【請求項14】
前記出力装置は、
各種データを表示可能な表示画面を備えた表示装置を含むように構成されていることを特徴とする請求項13に記載の経路案内システム。
【請求項15】
前記出力装置は、
各種音声情報を再生可能な音声出力器を含むように構成されていることを特徴とする請求項13に記載の経路案内システム。
【請求項16】
前記位置情報通信手段は、
前記案内対象エリア内において、前記案内ルートを決定するために必要な位置に配置されて、当該位置を検知するための位置情報を発信する位置情報発信機器を含み、
前記端末機器が当該位置情報発信機器から受信した位置情報を、前記現在位置情報として送信するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の経路案内システム。
【請求項17】
前記位置情報発信機器は、RFIDタグであることを特徴とする請求項16に記載の経路案内システム。
【請求項18】
前記位置情報通信手段は、
前記案内対象エリア内において、前記案内ルートを決定するために必要な位置に配置されたRFIDタグを含み、
前記端末機器が当該RFIDタグから受信した情報を、前記現在位置情報として送信するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の経路案内システム。
【請求項19】
前記光表示制御手段は、
前記ルート情報に従って決定される目的地までの案内ルートを誘導するための方向に、前記案内対象エリア内に配置された光表示器を選択的に制御し、前記ID情報に対応する表示色で発光表示するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の経路案内システム。
【請求項20】
発光体を有する案内対象エリア内を移動する端末機器を識別するID情報、及び前記案内対象エリア内で指定された目的地を示す目的地情報を含む情報を可視光通信により通信する可視光通信手段と、前記ID情報、前記目的地情報及び位置情報を無線通信により通信する無線通信手段とをそれぞれ有する複数の光表示器と、
前記無線通信手段によって送信された前記目的地情報及び前記位置情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記位置情報及び前記目的地情報に基づいて、目的地までの案内ルートに対応するルート情報を前記ID情報毎に算出するルート決定手段と、
前記ルート決定手段により算出されたルート情報に従って、前記案内対象エリア内に配置された前記各光表示器を制御し、指定の表示色で前記案内ルートを発光表示する光表示制御手段であって、前記ルート決定手段によって決定された案内ルートの状況を示す情報を可視光通信によって送信させる手段と
を具備したことを特徴とする経路案内システム。
【請求項21】
前記光表示制御手段は、
前記ルート情報に従って決定される目的地までの案内ルートを誘導するための方向に前記案内対象エリア内に配置された前記各光表示器を選択的に制御し、前記ID情報に対応する表示色で発光表示するように構成されていることを特徴とする請求項20に記載の経路案内システム。
【請求項22】
前記端末機器は、
各種データを出力可能な出力装置と、
前記光表示制御手段によって送信された前記案内ルートの状況を示す情報を受信する可視光受信部と、
前記可視光受信部によって受信された前記案内ルートの状況を示す情報を前記出力装置に出力する手段と
を含むように構成されていることを特徴とする請求項20に記載の経路案内システム。
【請求項23】
前記出力装置は、
各種データを表示可能な表示画面を備えた表示装置を含むように構成されていることを特徴とする請求項22に記載の経路案内システム。
【請求項24】
前記出力装置は、
各種音声情報を再生可能な音声出力器を含むように構成されていることを特徴とする請求項22に記載の経路案内システム。
【請求項25】
案内対象エリア内を移動する端末機器との間で、当該端末機器を識別するID情報、及び前記案内対象エリア内で指定された目的地を示す目的地情報を含む情報と無線通信により通信するステップと、
前記端末機器が前記案内対象エリアないに設定された位置まで移動したときに、無線通信により前記端末機器の現在位置情報を送信するステップと、
前記位置情報通信手段から送信された現在位置情報及び前記目的地情報に基づいて、目的地までの案内ルートに対応するルート情報を前記ID情報毎に算出するステップと、
前記ルート決定手段により算出されたルート情報に従って、前記案内対象エリア内に配置された光表示機を制御し、指定の表示色で前記案内ルートを発光表示するステップであって、前記ルート決定手段によって決定されたルートの状況を示す情報を可視光通信によって送信させるステップと
を有する手順を実行することを特徴とする経路案内方法。
【請求項26】
発光体を有する案内対象エリア内を移動する端末機器を識別するID情報及び前記案内対象エリア内で指定された目的地を示す目的地情報を含む情報を可視光通信により通信するステップと、
前記ID情報、前記目的地情報及び位置情報を無線通信により通信するステップと、
前記無線通信により送信された前記目的地情報及び前記位置情報を受信するステップと、
前記受信された前記位置情報及び前記目的地情報に基づいて、目的地までの案内ルートに対応するルート情報を前記ID情報毎に算出するステップと、
前記算出されたルート情報に従って、前記案内対象エリア内に配置された光表示器を制御し、指定の表示色で前記案内ルートを発光表示するステップであって、前記ルート決定手段によって決定された案内ルートの状況を示す情報を可視光通信によって送信させるステップと
を有する手順を実行することを特徴とする経路案内方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−138845(P2006−138845A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−300539(P2005−300539)
【出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】