説明

貼合せ基板製造装置の洗浄方法、貼合せ基板製造装置の洗浄用治具及び貼合せ基板製造装置の洗浄装置

【課題】 基板の吸着面を効率的に洗浄し、かつ安定した洗浄結果を得ることを可能とした貼合せ基板製造装置の洗浄方法を提供する。
【解決手段】 基板を吸着保持する吸着面9aを備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置して、吸着面9aを洗浄する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液晶表示装置(Liquid Crystal Dispiay;LCD)等の2枚の基板を貼り合せたパネルを製造する貼合せ基板製造装置に関するものである。
近年、LCD等の平面表示パネルは、大型化が進むとともに、低コスト化の要求が高まっている。そこで、2枚の基板を貼り合せる貼合せ基板製造装置においても、大型化及び生産性の向上が求められている。
【背景技術】
【0002】
貼合せ基板製造装置は、処理室内に上基板と下基板を保持するチャックを備え、そのチャックに上基板及び下基板を真空チャックあるいは静電チャックにより吸着可能としている。そして、両チャックに上基板及び下基板を吸着した状態で処理室内を減圧し、その状態で両基板を加圧して貼り合せるようになっている。
【0003】
上記のような貼合せ基板製造装置では、チャックの吸着面に付着する異物がチャックの吸着力を低下させ、貼合せ基板の製造時に基板の落下や貼り合せ精度の低下をもたらす原因となる。
【0004】
そこで、作業者がチャックを貼合せ基板製造装置から定期的に取り外して、洗浄あるいは清掃を行っている。また、貼り合せ基板の大型化にともなって、大型化したチャックを洗浄する場合には、貼合せ基板製造装置から取り外すことなく、処理室内の吸着面を作業者の手作業により洗浄することも行われている。
【0005】
関連する洗浄方法として、特許文献1には、レチクルの洗浄方法が開示され、特許文献2にはフロロカーボン系プラズマ生成用シリコン製電極の洗浄方法が開示され、特許文献3にはパスボックス、記録ヘッドの洗浄方法が開示されている。
【特許文献1】特開2002−1239号公報
【特許文献2】特開2002−231699号公報
【特許文献3】特開2002−361190号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、作業者がチャックを取り外してその吸着面の洗浄を行う方法では、チャックを装置から取り外すために要する時間、洗浄後にチャックを装置に取り付ける時間及びチャックの取付位置を調整するための時間等が必要となり、生産性を低下させる原因となる。また、チャックを取り外して洗浄するための作業場所を確保する必要もある。
【0007】
チャックを取り外すことなく洗浄する方法では、チャックの取り外し及び取り付けに要する時間は不要であり、作業場所を確保する必要もない。
しかし、作業者による手作業での洗浄は、洗浄結果にばらつきが発生し易いという問題点がある。
【0008】
この発明の目的は、基板の吸着面を効率的に洗浄し、かつ安定した洗浄結果を得ることを可能とした貼合せ基板製造装置の洗浄方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的は、基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置して、前記吸着面を洗浄する貼合せ基板製造装置の洗浄方法により達成される。
また、上記目的は、基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置し、前記吸着面を前記洗浄用治具に満たした洗浄液に浸して洗浄する貼合せ基板製造装置の洗浄方法により達成される。
【0010】
また、上記目的は、基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置し、前記吸着面に洗浄用気体を噴出して洗浄する貼合せ基板製造装置の洗浄方法により達成される。
【0011】
また、上記目的は、基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置し、前記吸着面に粘着テープを押圧して該吸着面を洗浄する貼合せ基板製造装置の洗浄方法により達成される。
【0012】
また、上記目的は、基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に設置して、前記吸着面を洗浄可能とした貼合せ基板製造装置の洗浄用治具入力より達成される。
また、上記目的は、貼合せ基板製造装置に設けた案内手段と、前記案内手段に沿って移動して、基板を吸着保持する吸着面を洗浄する治具とを備えた貼合せ基板製造装置の洗浄装置により達成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、基板の吸着面を効率的に洗浄し、かつ安定した洗浄結果を得ることを可能とした貼合せ基板製造装置の洗浄方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第一の実施の形態)
図1は、この発明を具体化した第一の実施の形態を示す。この実施の形態は、処理室内に洗浄のための治具を設置して、主に上基板を保持する上保持部(静電チャック)を洗浄する洗浄装置を示す。
【0015】
治具の外容器1は、上方を開口した箱状に形成され、その外容器1内には同じく上方を開口した内容器2が配設される。内容器2は外容器1に対し所定の間隙を隔てて設置されている。
【0016】
前記外容器1の底面には、複数本の支持脚3が設けられ、貼合せ基板製造装置の処理室内で外容器1を支持可能となっている。また、各支持脚3は外容器1の設置位置を上下方向に調節可能としたアジャスター機能を備えている。
【0017】
前記内容器2には、外容器1の外部に連通する供給管4が接続され、その供給管4を介して内容器2内に洗浄液5を供給可能となっている。また、内容器2には外容器1の外部に連通する排出管6が接続され、内容器2内の洗浄液5を排出可能となっている。前記排出管6は前記外容器1にも接続され、内容器2からオーバーフローした洗浄液5を排出可能となっている。
【0018】
前記内容器2内には超音波振動子7が配設され、その超音波振動子7は外容器1の外方に設置される超音波発振器8により駆動されて、洗浄液5に超音波振動を付与可能となっている。
【0019】
このように構成された治具で上保持部9を洗浄する場合には、貼合せ基板製造装置の処理室内に基板を搬入する搬送面あるいは貼合せ基板製造装置のメンテナンスを行うメンテナンス面から処理室内に治具を搬入する。そして、処理室内に設置後に支持脚3で高さ及び水平度の調整を行い、上保持部9の吸着面9aが内容器2内に位置する状態とする。
【0020】
この状態で内容器2内に例えば純水等の洗浄液5を満たして、上保持部9の吸着面9aが洗浄液5内に浸る状態とする。そして、超音波振動子7を振動させると、上保持部9の吸着面9aが洗浄液5で超音波洗浄される。
【0021】
このとき、供給管4から内容器2内に洗浄液5を供給し続けて、洗浄液5を内容器2からオーバーフローさせる。すると、吸着面9aから剥離したごみ等の異物は、オーバーフローした洗浄液5とともに排出管6から排出される。
【0022】
吸着面9aの洗浄が終了した後には、内容器2内の洗浄液5を排出し、治具を処理室外へ移送する。また、純水を染み込ませたクリーンウェスで吸着面9aに付着する水分を除去し、さらに表面の水分を蒸発させるためにアセトン等の揮発性溶液を用いて、吸着面9aを拭き上げる。その後、処理室を密封し、真空引きすることで不要な雰囲気を除去する。
【0023】
上記のような治具を使用した洗浄装置では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)治具を処理室内に設置して上保持部9の吸着面9aを洗浄することができる。従って、上保持部9を貼合せ基板製造装置の処理室内から取り外す必要はない。
(2)吸着面9aの全面を内容器2内に浸して洗浄することができる。従って、上保持部9の吸着面9aを一様にかつ速やかに洗浄することができる。
(3)超音波洗浄により、吸着面9aを効率よく洗浄することができる。
(4)洗浄液5を内容器2からオーバーフローさせながら洗浄することができるので、吸着面9aから洗い落とした異物の再付着を防止することができる。
(第二の実施の形態)
図2は、第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、治具を上保持部9の吸着面9aに沿って移動させながら吸着面9aを洗浄するようにしたものである。
【0024】
同図において、外容器10内には内容器11が配設され、内容器11には洗浄液5を供給する供給管(図示しない)が接続される。また、外容器10及び内容器11には排出管(図示しない)が接続される。前記内容器2内には超音波振動子7が配設され、超音波発振器8で駆動される。
【0025】
前記外容器10及び内容器11は、吸着面9aの幅(図2において紙面に直交する方向)に対応する幅で形成される。
貼合せ基板製造装置の外側面には案内手段としてガイドレール12が水平方向に延設され、外容器10の両端部は処理室外まで延設され、かつ上方に延設されて支持腕部13が形成されている。その支持腕部13にはローラー14が回転可能に支持され、そのローラー14が前記ガイドレール12上を移動可能となっている。
【0026】
従って、外容器1はガイドレール12上を転動するローラー14により上保持部9の吸着面9aに沿って移動可能である。また、内容器11からオーバーフローする洗浄液5で吸着面9aが洗浄されるようになっている。
【0027】
支持腕部13の中間部には、外容器10と吸着面9aとの間隔を調整可能とするアジャスター15が設けられている。
上記のような治具を使用した洗浄装置では、前記第一の実施の形態の作用効果(1)(3)(4)に加えて、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)上保持部9の吸着面9aに沿って移動する治具で洗浄することができるので、外容器10及び内容器11を吸着面9aより小さくすることができる。従って、治具のコストを低減することができる。
(第三の実施の形態)
図3は、第三の実施の形態を示す。この実施の形態は、気体を洗浄用媒体として使用する治具で吸着面9aを洗浄する構成としたものである。
【0028】
すなわち、外容器16内には超音波振動子を備えた気体噴出部17が配設され、その気体噴出部17には外容器16の外部から例えば空気が洗浄用気体として大気圧以上の所定の気圧で供給される。そして、気体噴出部17から空気が上方に向かって噴出される。この空気は、ごみ等が濾過された清浄な空気である。
【0029】
また、外容器16には気体噴出部17から噴出された空気を排出する排気管18が接続されている。
前記外容器16には、前記第二の実施の形態と同様な支持腕部13及びローラー14が設けられ、そのローラー14がガイドレール12上を転動可能である。従って、外容器16は吸着面9aに沿って移動可能である。
【0030】
このように構成された治具では、吸着面9aに沿って移動する外容器16内で、気体噴出部17から吸着面9aに空気が噴出されて、吸着面9aが洗浄される。従って、前記第二の実施の形態と同様な作用効果を得ることができる。
【0031】
また、洗浄媒体を気体とすることにより、外容器16の下方を開口するとともに、下基板を保持する下保持部の吸着面に沿って移動可能に支持し、気体噴出部17から下方に向かって気体を噴出することにより、下保持部の吸着面を洗浄することも可能である。
(第四の実施の形態)
図4は、第四の実施の形態を示す。この実施の形態は、外容器20を上下方向に開口するとともに、外容器20内の気体噴出部21を上下方向に回転可能とし、上保持部9の吸着面9aと、下基板を保持する下保持部19の吸着面19aを選択して洗浄可能とするものである。その他の構成は、前記第三の実施の形態と同様である。
【0032】
このような構成とすることにより、第三の実施の形態で得られた作用効果に加えて、共通の治具で上保持部9の吸着面9a及び下保持部19の吸着面19aを洗浄することができる。従って、吸着面9a,19aを洗浄する治具を共通化して、治具のコストを低減することができるので、洗浄コストを低減することができる。
(第五の実施の形態)
図5は、第五の実施の形態を示す。この実施の形態は、外容器20内の気体噴出部21から空気を上下両方に同時に噴出可能としたものであり、その他の構成は前記第四の実施の形態と同様である。
【0033】
このような構成により、吸着面9a,19aを同時に洗浄することができるので、洗浄時間を短縮して、洗浄コストをさらに低減することができる。
(第六の実施の形態)
図6は、第六の実施の形態を示す。この実施の形態の治具は、洗浄媒体として粘着テープを使用したものである。吸着面9aの幅方向(図6において紙面に直交する方向)両端部に位置する枠体22の基端部は回動軸22aにより支持腕部23の下端部に回動可能に支持され、その支持腕部23はローラー24によりガイドレール12に沿って移動可能に支持される。従って、枠体22は吸着面9aに沿って移動可能に支持される。
【0034】
前記枠体22の先端部間には押圧ローラー25が回転可能に支持され、基端部には粘着テープ26を送り出す送り出しローラー27と、粘着テープ26を巻き取る巻取りローラー28が配設されている。そして、粘着テープ26は押圧ローラー25の回転にともなって、送り出しローラー27から押圧ローラー25を経て、巻取りローラー28に巻き取られる。
【0035】
前記枠体22と支持腕部23との間には、コイルスプリング29が配設され、そのコイルスプリング29の付勢力により、前記押圧ローラー25が吸着面9aに押圧される。
このように構成された治具では、枠体22が吸着面9aに沿って移動すると、押圧ローラー25が吸着面9aに押圧された状態で転動する。
【0036】
このとき、押圧ローラー25の転動にともなって、粘着テープ26が送り出しローラー27から送り出され、押圧ローラー25を経て巻取りローラー28に巻き取られる。そして、押圧ローラー25により粘着テープ26の粘着面が吸着面9aに順次押圧されることにより、吸着面9aに付着している異物が粘着テープ26で剥ぎ取られる。
【0037】
従って、上記のような治具により、吸着面9aの清掃(洗浄)を行うことができるとともに、押圧ローラー25をコイルスプリング29の付勢力により吸着面9aに押圧するので、吸着面9aと枠体22の間隔を厳密に調整する必要はない。
(第七の実施の形態)
図7は、第七の実施の形態を示す。この実施の形態は、粘着テープを使用した治具により、上保持部9及び下保持部19の吸着面9a,19aを同時に洗浄するようにしたものである。
【0038】
吸着面9a,19aの幅方向両端部において、一対の枠体30a,30bの中間部が支持腕部23に対し回動軸30cを介して回動可能に支持され、各枠体30a,30bにそれぞれ押圧ローラー25、送り出しローラー27及び巻取りローラー28が設けられている。そして、粘着テープ26が送り出しローラー27から押圧ローラー25を経て巻取りローラー28に移動可能である。
【0039】
前記枠体30a,30bの基端部はコイルスプリング31により互いに遠ざかる方向に付勢されている。従って、枠体30aの押圧ローラー25が吸着面9aに押圧され、枠体30bの押圧ローラー25が吸着面19aに押圧される。
【0040】
このような構成により、支持腕部23をガイドレール12に沿って移動させれば、枠体30a,30bの押圧ローラー25が吸着面9a,19aに押圧された状態で転動する。従って、第六の実施の形態で得られた作用効果に加えて、吸着面9a,19aを同時に洗浄可能とする作用効果を得ることができる。
(第八の実施の形態)
図8は、第八の実施の形態を示す。粘着テープを使用した治具により、上保持部9及び下保持部19の吸着面9a,19aを一組の粘着テープで洗浄可能としたものである。
【0041】
吸着面9a,19aの幅方向両端部において、枠体32の中間部が支持腕部23に対し回動軸32aを介して回動可能に支持され、各枠体32にそれぞれ押圧ローラー33a,33b及び案内ローラー34が設けられている。そして、押圧ローラー33a,33b及び案内ローラー34間で無端状の粘着テープ36が移動可能に支持されている。
【0042】
前記枠体32の基端部は付勢装置35を介して支持腕部23に接続されている。この付勢装置35は、支持腕部23を支点として枠体32を押す動作と、枠体32を引く動作とを切換可能となっている。
【0043】
そして、枠体32が押されると、押圧ローラー33bが吸着面19aに押圧され、枠体32が引かれると、押圧ローラー33aが吸着面9aに押圧される。
このように構成された治具では、押圧ローラー33aを吸着面9aに押圧した状態で枠体32をガイドレール12に沿って移動させれば、押圧ローラー33aの転動にともなって、吸着面9aが粘着テープ36で洗浄される。
【0044】
また、押圧ローラー33bを吸着面19aに押圧した状態で枠体32をガイドレール12に沿って移動させれば、押圧ローラー33bの転動にともなって、吸着面19aが粘着テープ36で洗浄される。
【0045】
このような構成により、第六の実施の形態で得られた作用効果に加えて、吸着面9a,19aを共通の治具で洗浄することができるとともに、吸着面9a,19aを一組の粘着テープ36で洗浄することができる。従って、洗浄コストの低減を図ることができる。
【0046】
上記実施の形態は、次に示すように変更してもよい。
・第一及び第二の実施の形態において、排出管6から排出された洗浄液5を濾過して、内容器2に循環させるようにしてもよい。
(付記1)
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置して、前記吸着面を洗浄することを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記2)
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置し、前記吸着面を前記洗浄用治具に満たした洗浄液に浸して洗浄することを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記3)
前記洗浄液を超音波振動させて洗浄することを特徴とする付記2記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記4)
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置し、前記吸着面に洗浄用気体を噴出して洗浄することを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記5)
前記洗浄用気体を上保持部及び下保持部の吸着面に噴出して洗浄することを特徴とする付記4記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。(5)
(付記6)
前記洗浄用気体を上保持部及び下保持部の吸着面に並行して噴出して洗浄することを特徴とする付記5記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記7)
前記洗浄用気体を上保持部及び下保持部の吸着面に順次噴出して洗浄することを特徴とする付記5記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記8)
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置し、前記吸着面に粘着テープを押圧して該吸着面を洗浄することを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記9)
前記粘着テープを、上保持部及び下保持部の吸着面に押圧して、該吸着面を洗浄することを特徴とする付記8記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記10)
前記粘着テープを、上保持部及び下保持部の吸着面に並行して押圧して、該吸着面を洗浄することを特徴とする付記9記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記11)
前記粘着テープを、上保持部及び下保持部の吸着面に順次押圧して、該吸着面を洗浄することを特徴とする付記9記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記12)
前記治具を前記吸着面に沿って移動させて該吸着面を洗浄することを特徴とする付記2乃至11のいずれかに記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
(付記13)
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に設置して、前記吸着面を洗浄可能としたことを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄用治具。
(付記14)
洗浄液を貯留可能とするとともに、基板を吸着保持する吸着面を前記洗浄液に浸すようにした内容器と、
前記洗浄液を超音波振動させる超音波振動子と
を備えたことを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄用治具。
(付記15)
貼合せ基板製造装置に設けた案内手段と、
前記案内手段に沿って移動して、基板を吸着保持する吸着面を洗浄する治具と
を備えたことを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄装置。
(付記16)
前記治具は、超音波振動する洗浄液で前記吸着面を洗浄することを特徴とする付記15記載の貼合せ基板製造装置の洗浄装置。
(付記17)
前記治具は、超音波振動する洗浄用気体で前記吸着面を洗浄することを特徴とする付記15記載の貼合せ基板製造装置の洗浄装置。
(付記18)
前記治具は、粘着テープで前記吸着面を洗浄することを特徴とする付記15記載の貼合せ基板製造装置の洗浄装置。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】第一の実施の形態を示す概要図である。
【図2】第二の実施の形態を示す概要図である。
【図3】第三の実施の形態を示す概要図である。
【図4】第四の実施の形態を示す概要図である。
【図5】第五の実施の形態を示す概要図である。
【図6】第六の実施の形態を示す概要図である。
【図7】第七の実施の形態を示す概要図である。
【図8】第八の実施の形態を示す概要図である。
【符号の説明】
【0048】
5 洗浄液
7 超音波振動子
9a,19a 吸着面
12 案内手段(ガイドレール)
17,21 気体噴出部
26,36 粘着テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置して、前記吸着面を洗浄することを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
【請求項2】
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置し、前記吸着面を前記洗浄用治具に満たした洗浄液に浸して洗浄することを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
【請求項3】
前記洗浄液を超音波振動させて洗浄することを特徴とする請求項2記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
【請求項4】
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置し、前記吸着面に洗浄用気体を噴出して洗浄することを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
【請求項5】
前記洗浄用気体を上保持部及び下保持部の吸着面に噴出して洗浄することを特徴とする請求項4記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
【請求項6】
前記洗浄用気体を上保持部及び下保持部の吸着面に並行して噴出して洗浄することを特徴とする請求項5記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
【請求項7】
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に洗浄用治具を設置し、前記吸着面に粘着テープを押圧して該吸着面を洗浄することを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
【請求項8】
前記粘着テープを、上保持部及び下保持部の吸着面に押圧して、該吸着面を洗浄することを特徴とする請求項7記載の貼合せ基板製造装置の洗浄方法。
【請求項9】
基板を吸着保持する吸着面を備えた処理室の内部に設置して、前記吸着面を洗浄可能としたことを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄用治具。
【請求項10】
貼合せ基板製造装置に設けた案内手段と、
前記案内手段に沿って移動して、基板を吸着保持する吸着面を洗浄する治具と
を備えたことを特徴とする貼合せ基板製造装置の洗浄装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−278765(P2006−278765A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−96164(P2005−96164)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】