説明

車両と外部の遠隔局との間でのデータの無線伝送を最適化するための方法およびシステム

車両とデータソースまたはデータシンクとして機能する外部の遠隔局との間でのデータ伝送を局所的および時間的に計画および制御して、データ伝送の最適化が実現されるようにすることが提案される。本発明によれば、データ伝送の計画の際に、車両のドライバー情報システムによって求められる情報、およびデータ伝送のために使用することができる無線ネットワークに関する情報、いわゆる無線ネットワーク情報が考慮される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来技術
本発明は、車両とデータソースおよび/またはデータシンクとして機能する外部の遠隔局もしくはリモート・ターミナルとの間でのデータの無線伝送を最適化するための、殊に車両と外部のデータサーバーとの間のデータ伝送を最適化するための方法およびシステムに関する。
【0002】
インターネットに対するアクセスは、GPRSおよびUMTSのような移動無線標準の開発に基づいて、および使用することができるようになっている移動無線インフラストラクチャに基づいて移動しながらも可能である。移動無線ネットワーク特有の特性により恒常的なオンラインアクセス("Always On")が可能になるが、ここでは伝送されるデータ量だけがアカウントされるがコネクション時間はアカウントされない。
【0003】
その他、データは短距離無線方式(例えばWLAN)を介しても自動車に伝送することができる。到達距離は300mまででかつ作動はデータ伝送に対する「好適な」条件を持ったアイランド式解決法として行われる。
【0004】
従って車両とインターネットとの間のデータトランスファはますますその重要性が増してくるが、それは特に、移動の端末機の、インターネットに対する接続を可能にする、移動のデータ伝送に対する新しいアプリケーションが使用可能になっているからである。すなわち車両からもe−メールおよびマルチメディアメッセージ(MMS=Multimedia Message)を呼び出しかつ送信することができるかまたはより大量なデータ量を送信かつ受信することができる。これにより、インターネットを介するソフトウェアダウンロードおよび遠隔診断のような局面がオートモービル産業の視野にますます入って来るようになってきている。
【0005】
ここに、デジタルラジオ局(DAB)を介して所望のデータ照会を行うという特別な例も挙げておく。データはこの場合同報通信作動において送信されるので、その要求のために同報通信プロバイダーに対するリターンチャネルが使用できるようでなければならない。
【0006】
実際に、車両とインターネットとの間の無線コネクションに伝送すべきデータの特徴に応じて種々様々な要求が課せられることになる。すなわち所定のアプリケーションにおいてはできるだけ高い伝送レートを重視することができ、一方その他の例ではコネクションの信頼性の方が優先されるべきである。
【0007】
更に、例えばホーム・ゾーン料金(Home Zone-Tarife)、つまり所定の国に対する特典、特別割引など、データの伝送を非常に種々様々な条件およびコストで提供する沢山の移動無線ネットワークプロバイダーがある。UMTS,GPRS,GSM,WLAN,Blutooth,DABなどそれぞれが種々異なった料金モデルおよび固定料金に基づいている種々様々なテクノロジーを使用することによっても、ユーザにとって種々様々なコストが発生する。
【0008】
車両のユーザは通例、その走行ルートに沿っていつどんな無線ネットワークインフラストラクチャを使用することができかつこの無線ネットワークインフラストラクチャを利用したデータ伝送はいかほどのコストになるのか分かっていないので、走行ルートに沿ったデータ伝送の最適化は実際には難しいと認められている。
【0009】
発明の利点
本発明により、車両と外部の遠隔局との間でデータ伝送を局所的かつ時間的に計画して、車両の走行ルートに沿ったデータ伝送の最適化が実現されるようにすることが提案される。
【0010】
本発明によれば、データ伝送の計画の際に、車両のドライバー情報システムによって求められる情報、およびデータ伝送のために使用することができる無線ネットワークに関する情報、いわゆる無線ネットワーク情報が考慮される。
【0011】
本発明は、数多くの車両が既にナビゲーションが組み込まれているドライバー情報システムを装備していて、例えば計画されている走行ルート、現在の車両ポジション、目的地、所定の座標に対する固有の情報またはアドレスリストのようなナビゲーション情報を使用することができることを利用するものである。更に、ドライバー情報システムは例えば現在の速度または所定の時間にわたる速度プロフィールのような車両情報および、停止もしくは休憩時間、具体的な取引期日、例えば習慣、一般的な休憩での振る舞い、一般的な速度プロフィールなどのユーザ個々人のプロフィールを提供することができる。これらの情報は、走行期間中、すなわち走行ルートに沿って車両へのおよび車両からのデータ伝送を最適化するために使用することができる。本発明によればこれらの情報は無線ネットワーク情報と組み合わされて、車両がその走行ルートに沿って使用することができる種々の無線ネットワークシステムに基づいて、その都度のデータトランスファに最も適している無線コネクションが選択されるようにする。適当な無線ネットワークシステムもしくは有利なネットワークプロバイダーの他に、現在の車両ポジションおよび速度のような情報に基づいて、迫っているデータトランスファに対する有意な時点およびデータ量を自動的に決定もしくは選択することもできる。この選択の際にデータ伝送の種々の局面を優先させることができる。最適化判断基準は例えば、できるだけ高い伝送レート、できるだけ安定した無線コネクション、規定のクオリティ・オブ・サービス(Quality of Service=QoS)のできるだけ良好な充足、道程の間のできるだけ僅かな数のネットワークプロバイダー、情報の用意の際のできるだけ僅かな遅延度および/またはデータトランスファに対するできるだけ僅かなコストであってよい。ここで指摘しておくが、走行ルートに沿ったデータ伝送は複数の最適化判断基準の組み合わせを考慮して計画しかつ制御することもできる。
【0012】
無線ネットワーク情報は通例、無線ネットワークインフラストラクチャに関する情報を含んでいる。しかし無線ネットワーク情報として更に、局所的な、つまり通過予定周辺地域の町々の加入者密度に関する情報および/または例えば伝送レート、コストおよびその他の条件に関する情報のような、移動無線プロバイダーの付加情報も使用できるようにするとよい。
【0013】
本発明の方法の有利な変形形態において、データ伝送の計画および制御の際に、ドライバー情報システムによって求められる情報および無線ネットワーク情報に対して付加的に、車両の種類に関するおよび車両の、送信および受信装置の装備に関する情報のような車両装備情報を考慮することができる。これにより、例えば患者搬送車の特別な状況または旅行中個々人のデータトランスファに関心がある複数の乗客を有する旅行バスにおける状況も考慮することができる。
【0014】
本発明の方法の別の有利な変形形態において、データ伝送の計画および制御の際に、現在の交通状況および現在の天候状況に関する情報のような環境情報も考慮することができる。
【0015】
データ伝送の計画および制御の際に走行ルートに沿って考慮される全体の情報、殊にナビゲーション情報、ユーザ情報、無線ネットワーク情報、車両装備情報および/または環境情報は、中央で外部のサーバーが一定期間保存しかつそこから呼び出すようにすることができる。この場合、データ伝送の計画および制御は、ドライバー情報システムと交信する外部のデータ処理ユニットによって行うようにするとよい。これに対して補足的にまたは択一的に、データ伝送の計画および制御の際に考慮される情報はローカルに車両に存在するようにしてもよい。その場合計画および制御は、車両内部のロジックモジュール、例えばドライバー情報システムによって行うことができる。
【0016】
上述したように、車両と外部の遠隔局との間のデータトランスファに課されるべき要求は、データの種類および更にはデータトランスファを行うアプリケーションに依存している。これに相応して、本発明の方法を実施しかつ構成する種々の可能な形態がある。
【0017】
本発明の方法の有利な変形形態において、まず所望の走行ルートが決定される。それからデータ伝送が、この走行ルートもしくはドライバー情報システムによって求められた相応のナビゲーション情報に基づいておよびこの走行ルートに対して存在している無線ネットワーク情報に基づいて計画される。この変形形態は、大きなデータ量がロードされるはずでありかつ例えば自動的なソフトウェアアップデートのような、任意の時点にバックグラウンドにおいてアップデートが行われるべきであるとき有利であることが分かっている。このような場合、走行ルートおよび走行速度に基づいて、適当なネットワークがカバーされている道程区間およびデータ伝送に対する有利な時点も決定することができる。
【0018】
本発明の方法の別の有利な変形形態において、走行ルートの決定の際に既に、無線ネットワーク情報を考慮して、予め定めた最適化判断基準に従ってデータ伝送が最適化される。この変形形態においてユーザがデータ伝送に対する単数または複数の最適化判断基準を予め定め、これまたはこれらは走行ルートの計画の際に無線ネットワーク情報と一緒に考慮される。こうして、伝送に対して重要なデータ、例えば病人搬送中に患者データがいずれの時点でも予め定めた品質を持ったコネクションが使用可能であることを保証することができる。しかし使用可能な無線ネットワークインフラストラクチャに依存した走行ルートの決定は、長いダウンロードが実施されるべきであるときも有利であるようにすることができる。
【0019】
本発明の方法のこの変形形態において、無線ネットワーク情報の他に、ルート判断基準、ユーザ情報、車両装備情報および/または環境情報も走行ルートの決定の際に考慮すると有利である場合が多い。この種のルート判断基準は例えば、走行ルートが、出発地と目的地との最短または最速走行ルートから最大でも予め定めた距離または予め定めた走行時間だけ異なっていることが許容されるようなものであってよい。この場合、現在の交通状況も考慮すると効果的である。車両種類も、例えば一方通行にも拘わらず走行が許される患者搬送車の場合に、ルート計画の際に意味を持ってくる。
【0020】
走行ルートの計画は、ドライバー情報システムによって実施することができるが、ドライバー情報システムと交信する外部のデータ処理ユニットによって行うようにしてもよい。
【0021】
図面
冒頭に既に説明したように、本発明の思想を有利な仕方で構成しかつ発展させる種々の可能な形態がある。このために一方において請求項1に従属している請求項および他方において図面に基づいて本発明のいくつかの実施例の以下の説明を参照する。
【0022】
図1は、車両と外部のサーバーとの間のデータの無線伝送を最適化するための本発明の方法の1変形形態のシーケンスを示し、図2は、車両と外部のサーバーとの間のデータの無線伝送を最適化するための本発明のシステムの個々の構成要素を示しかつ図3は、図示の地域の無線ネットワークインフラストラクチャも含んでいる地図部分を示している。
【0023】
実施例の説明
本発明の方法の図1に図示の変形形態ではユーザは第1のステップにおいて、行おうとしているデータトランスファに対する1つの最適化判断基準または複数の判断基準を予め定める。ユーザと方法を実施するためのシステムとの間のインタフェースの形態に応じて、このことは例えば、システムの起動時に自動的に指示されかつユーザが種々の最適化判断基準を選択できるようになっているメニューを用いて行うことができる。その場合選択は例えばキーボードまたはタッチスクリーンを介して行うことができるかまたは音声入力も可能である。
【0024】
第2のステップ2において、車両の走行ルートがデータ伝送に対するこの(選択された)少なくとも1つの最適化判断基準に依存して決定されるのかまたはそれとは無関係に決定されるのかが質問される。
【0025】
走行ルートを求める際に最適化判断基準が考慮されるべきであれば、ドライバー情報システムもしくは車両のナビゲーションシステムにステップ3においてルート計算の前に無線ネットワーク情報が供給される。これらは車両内部のメモリユニットに保存しておいてもいいし、中央の外部のサーバーから、例えばインターネットから呼び出すようにしてもよい。
【0026】
それからステップ4において走行ルートが計算され、その際ナビゲーションシステムは、ナビゲーションに対する場所および区間関連の入力パラメータの他に、無線ネットワーク情報およびデータトランスファに対する最適化判断基準も考慮する。ここで断っておくが、走行ルートの計算の際に付加的に、図1には詳細には図示されていないけれど、ルート判断基準、環境情報、ユーザ情報および/または車両装備情報も考慮される。その後ステップ5においてデータトランスファの局所的なおよび時間的な計画が行われ、その際計画は求められた走行ルートのナビゲーション情報、相応の無線ネットワーク情報および予め定めた最適化判断基準に基づいて行われる。データトランスファの計画の際にも付加的に、車両情報、ユーザ情報、車両装備情報および/または環境情報も考慮することができる。その場合データトランスファはこの計画に基づいて少なくとも部分的に走行期間中に自動的に実施されるようにすることができる。
【0027】
走行ルートの選択の際に最適化判断基準が考慮されるべきでなければ、まず−ステップ6において−走行ルートが決定される。その際この決定がナビゲーションシステムを用いて行われるべきであれば、通例の局所的および区間関連の入力パラメータだけが考慮される。ルート決定に無関係に、ステップ7において無線ネットワーク情報が呼び出される。これらと走行ルートに関するナビゲーション情報および最適化判断基準とに基づいて、ステップ8におけるデータトランスファの局所的なおよび時間的な計画が行われる。
【0028】
ユーザとシステムとの間のインタフェースの例に基づいて既に示されているように、車両と外部の遠隔局との間でデータの無線伝送を最適化するための本発明のシステムの個々の機能は種々の構成要素によって実現することができ、このことについて図2に基づいて詳細に説明する。いずれの場合にも車両10は、データトランスファの計画に必要であるナビゲーション情報を提供するドライバー情報システム11を使用できるようでなければならない。更に車両10には無線モジュール12がなければならず、これを用いて外部の遠隔局、例えばデータサーバーとの無線コネクションが実現される。ここで説明するシステムの実現のために申し分なく使用することができる移動無線モジュールが集積されているナビゲーション装置は既に公知である。更に、無線ネットワーク情報を用意しかつ更新するための手段が必要である。その際図2の図示の実施例ではそれは、常時現在の無線ネットワーク情報を呼び出すことができる外部のサーバー13である、相応のデータベースはこれに対して補充的にまたは択一的であってもよいが例えばハードディスクまたはCDを介して、車両にローカルに保存しておくことができる。更に車両10に、データ伝送を組織編成するためのロジックモジュールが存在していなければならない。このロジックモジュールは例えばドライバー情報システム11または無線モジュール12に集積されているものであってよいので、ここには個別に図示されていない。しかしロジックモジュールの機能は、これらが計算能力、メモリ、ポート、ディスプレイおよびGSM、GPRS、Bluetooth等に基づいている通信モジュールを装備しているとき、例えばPDAのような別の移動端末機が引き受けるようにしてもよい。
【0029】
次に図3に図示の地図部分に基づいて、車両と外部のサーバーとの間のデータの無線伝送の最適化のための本発明の方法の使用例を説明する。この地図部分には、Hildesheim から Hannnover への走行ルート15並びに種々の移動無線システム、すなわちGSMおよびUMTSによる、およびデジタルラジオDABによるこの走行ルート15の空間的なカバーが示されている。
【0030】
車両10のユーザは、Hildesheim(ヒルデスハイム)から Hannnover(ハノーバー) へ走行したい。走行期間中ユーザは数回の電話をすませ、e−mailを送信しかつ呼び出したい。更にユーザは、ハノーバー美術館での現在の展示に関して情報を得たいと思っている。これらの情報はDABを介して放送される。更に車両製造業者は、車両機能を最適化するための比較的大きなソフトウェアパケットがダウンロードされるように用意されていることをディスプレイに示している。
【0031】
ここに説明する使用例において、ユーザはまず、走行ルート15を計算させかつこのために車両10のナビゲーションに目的地として「ハノーバー」を入力する。その結果得られるナビゲーション情報は外部のサーバーまたは車両に存在している「コントロール・ユニット」に通報される。そこには無線ネットワークインフラストラクチャに関する情報が存在しているので、サーバーもしくは「コントロール・ユニット」は、走行ルート15に沿って使用することができる無線コネクションを突き止めることができる。これらの情報は車両内のロジックモジュールに伝送され、該モジュールがユーザが所望するデータトランスファを計画しかつ制御するので、データトランスファの少なくとも一部はここではe−mailの呼び出しおよび送信により自動的に行われるようにすることもできる。伝送されるべきデータは小さなパケットに分割される。これらパケットは相互に無関係に送信しかつ受信機において再び合成することができる。無線方式、時点、プロバイダー、内容およびデータ分割は車両速度、時点および/またはデータプロフィールに依存して自動的に選択することができる。
【0032】
ここに説明する使用例においてユーザは、区間全体においてGSMコネクションを介してかまたはUMTSコネクションを介してかで電話する可能性を有している。ハノーバーの市街地域においてe−mailを呼び出しかつ送信することが推薦される。というのはそこでは高速UMTSコネクションを利用することができるからである。車両が町 Harsum(ハルズム)の高台に着くや否や、ハノーバーの美術館の展示に関する所望の情報を受信することができる。というのは車両10はその時、DABカバーの領域にあるからである。走行目標として製造業者の工場の周辺の通りが指示されているので、工場のローカルWLAN無線サービスを介してソフトウェアパケットのロードが実施される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】車両と外部のサーバーとの間のデータの無線伝送を最適化するための本発明の方法の1形態のシーケンス図
【図2】車両と外部のサーバーとの間のデータの無線伝送を最適化するための本発明のシステムの個々の構成要素を示す略図
【図3】地域の無線ネットワークインフラストラクチャも含んでいる地図部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライバー情報システムを装備している車両とデータソースおよび/またはデータシンクとして機能する外部の遠隔局との間でのデータの無線伝送を最適化するための、例えば車両と外部のデータサーバーとの間のデータ伝送を最適化するための方法において、
データ伝送は局所的および時間的に計画されかつ制御され、ここでドライバー情報システムを用いて求められる情報および無線ネットワーク情報が考慮される
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
ドライバー情報システムによって求められる情報は、
− 計画された走行ルート、現在の車両ポジション、目的地、所定の座標における特有の情報、アドレスリストのようなナビゲーション情報、
− 現在の速度および所定の時間空間に関する速度プロフィールのような車両情報、および/または
− 具体的な休憩時間、具体的な取決期日、個々人のユーザプロフィール、例えば習慣、一般的な休憩時振る舞い、一般的な速度プロフィールのようなユーザ情報
を含んでいる
請求項1記載の方法。
【請求項3】
無線ネットワーク情報は、無線ネットワークインフラストラクチャに関する、局所的な加入者密度に関する、伝送レートに関するおよび/または伝送のコストおよび条件に関する情報を含んでいる
請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
データ伝送の計画および制御の際に更に、車両の種類に関するおよび/または無線伝送のための装置の装備に関する情報のような車両装備情報が考慮される
請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
データ伝送の計画および制御の際に更に、現在の交通状況および/または現在の天候状況に関する情報のような環境情報が考慮される
請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
ナビゲーション情報、ユーザ情報、無線ネットワーク情報、車両装備情報および/または環境情報は車両の外部にある、データソース、例えば外部のサーバーから呼び出される
請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
データ伝送の計画および制御は、ドライバー情報システムと交信する外部のデータ処理ユニットによって行われる
請求項6記載の方法。
【請求項8】
ドライバー情報システムによって求められる情報、無線ネットワーク情報、車両装備情報および/または環境情報は車両および/または環境情報は車両内にローカルに保存される
請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
データ伝送の計画および制御は、車両内部のロジックモジュール、例えばドライバー情報システムによって行われる
請求項8記載の方法。
【請求項10】
最初走行ルートが求められかつそれから、該走行ルートに関するナビゲーション情報および該走行ルートに対して存在している無線ネットワーク情報に基づいてデータ伝送が計画される
請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
走行ルートの計画の際に既に、データ伝送に対する少なくとも1つの最適化判断基準が考慮されかつ無線ネットワーク情報が考慮される
請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
走行ルートの計画の際に更に、最速/最短ルートからの偏差に対する最大値のようなルート判断基準が考慮される
請求項11記載の方法。
【請求項13】
走行ルートの計画の際に更に、ユーザ情報、車両装備情報および/または環境情報が考慮される
請求項11または12記載の方法。
【請求項14】
走行ルートの計画は、ドライバー情報システムと交信する外部のデータ処理ユニットによって行われる
請求項11から13までのいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
例えば請求項1から10までのいずれか1項記載の方法により、車両(10)とデータソースおよび/またはデータシンクとして機能する外部の遠隔局との間でのデータの無線伝送を最適化するためのシステムであって該システムは少なくとも、
− 少なくともナビゲーション情報を提供する、車両(10)におけるドライバー情報モジュール(11)、
− 無線ネットワーク情報を用意しかつ更新するための手段(13)、
− ドライバー情報モジュールの情報および無線ネットワーク情報を考慮してデータ伝送を計画しかつ制御するためのロジックモジュール
を有しているシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−520137(P2008−520137A)
【公表日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540624(P2007−540624)
【出願日】平成17年10月19日(2005.10.19)
【国際出願番号】PCT/EP2005/055380
【国際公開番号】WO2006/053809
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】