説明

車両の荷室構造

【課題】 荷室フロアの後部を、その積載スペースを確保しつつベンチとして利用できる車両の荷室構造の提供を図る。
【解決手段】 第2リッド部材20を車両前方に向けて全開位置に開動,起立すれば、第1リッド部材13を着座部とし、第2リッド部材20を背凭れ部とするベンチを構成できる。この時、第2リッド部材20上に積載していた荷物は、第1リッド部材13を開けて収納ボックス9に収納できるので、荷室フロア8の後部の積載スペースを些かも犠牲にすることはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックドアタイプの車両の荷室構造に関する。
【背景技術】
【0002】
バックドアタイプの車両の荷室構造の中には、バックドアを開いた状態で、荷室フロアの後部上に重合配置した背凭れ部材その前端のヒンジ点を中心に車両前方へ回動,起立することにより、この背凭れ部材と、荷室フロアの後部を着座部とするベンチを構成して、人が車両後方を向いてこのベンチに着座できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−142477号公報(第3頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
荷室フロアの後部をベンチとして利用できることによりRV車としての付加価値を高められる反面、バン型車では荷室フロア上により多くの荷物を積載できることが要件の1つともなっているのであるが、前述のように荷室フロアの後部上に背凭れ部を重合配置して、これを車両前方へ回動,起立してベンチを構成するようにしてあると、ベンチ利用時には荷室フロアの後部を荷物の積載スペースとして利用できなくなってしまう不具合を生じる。
【0004】
そこで、本発明は荷室フロアの後部を、その積載スペースを確保しつつベンチとして有効利用できる車両の荷室構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の車両の荷室構造は、荷室フロアの後部に収納ボックスを配設する一方、該収納ボックスの上側開口部を覆って第1リッド部材を取外し可能に設けるとともに、前記第1リッド部材の上面を覆う第2リッド部材を、収納ボックスの前部側に設けたヒンジ機構を中心として開閉自在に設け、この第2リッド部材を全開位置に開動,起立することにより、前記第1リッド部材を着座部とし、該第2リッド部材を背凭れ部とするベンチを構成可能としたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明の車両の荷室構造によれば、第2リッド部材を車両前方に向けて全開位置に開動,起立すれば、第1リッド部材を着座部とし、第2リッド部材を背凭れ部とする後ろ向きのベンチを構成することができて、野外での生活をよりエンジョイすることができる。
【0007】
このように荷室フロアの後部をベンチとして利用する場合でも、荷室フロアの後部に積載した荷物は、第1リッド部材を開けて収納ボックスに収納することができるから、荷室フロア後部の積載スペースを些かも犠牲にすることはない。
【0008】
また、第1リッド部材は取外し可能であるため、通常時はこの第1リッド部材を取外すことによって、収納ボックスの収納スペースを拡大することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面とともに詳述する。
【0010】
図1〜図8は本発明にかかる車両の荷室構造の一実施形態を示し、図1はバックドアを開けた状態の荷室構造を示す断面図、図2はバックドアを開けてベンチを構成した状態を示す断面図、図3はベンチを構成した状態を示す斜視図である。また、図4は収納ボックスとヒンジ機構との関係を示す分解斜視図、図5はヒンジ機構の取付け状態を示す斜視図であり、図6は図4のA−A線に沿う断面図、図7は図4のB−B線に沿う断面図、図8は図5のC範囲部の断面図である。
【0011】
本実施形態の車両の荷室構造は、図1,図2に示すように、車体1の後部に、ドアヒンジ2を中心として上下方向に開閉自在なバックドア3を備えた車両に適用される。
【0012】
車体フロア4はフロントフロアパネル5とリヤフロアパネル6とからなり、この車体フロアパネルとしてのリヤフロアパネル6は、その一般部6a(図5参照)をフロントフロアパネル5よりも地上高を高くして形成してあるが、本実施形態では、この地上高の高い一般部6aは車幅方向両側部に残して、中央部分6bはフロントフロアパネル5よりも地上高を低くして凹部として形成してある。
【0013】
本実施形態ではこの中央部分6bの前側部に合成樹脂材からなる前側収納ボックス7を配設し、該前側収納ボックス7の上側開口部を覆って合成樹脂材からなる荷室フロア8を配設してある。
【0014】
前記中央部分6bの前端には隔壁4aを設けてあり、前側収納ボックス7は、その前側縁部と車幅方向両側縁部とを、この隔壁4aの上端部と前記車幅方向両側の一般部6aとに支持してある一方、荷室フロア8はその前端部にヒンジ点を設定してあって、該荷室フロア8を上下方向に開閉して前側収納ボックス7にも荷物を収納できるようにしてある。
【0015】
図1,図2中S・Bは後部座席のシートバックを示す。
【0016】
ここで、前記荷室フロア8の後部には、収納ボックスとしての合成樹脂材からなる後側収納ボックス9を配設してある。
【0017】
この後側収納ボックス9は、前側収納ボックス7と同様に上側を開放してあり、その前側縁部と車幅方向両側縁部とを、後述するヒンジ機構21の支脚フレーム23(図4,図5参照)と前記車幅方向両側の一般部6a上に支持してある。
【0018】
後側収納ボックス9は図3,図4に示すように、その車幅方向両側の前側隅部にボックス状のヒンジカバー10を一体成形してあるとともに、車幅方向両側の後側端部に平坦部11を形成してあって、これら平坦部11をリヤフロアパネル6の前記一般部6a上に載置して、該一般部6a上に支持されるようにしてある。
【0019】
この後側収納ボックス9は前側収納ボックス7よりも地上高を一段低くして配設され、その上側開口部を覆って第1リッド部材13を取外し可能に設けてある。
【0020】
この第1リッド部材13は、後側収納ボックス9の前記ボックス状のヒンジカバー10の外周に接して、該ボックス状のヒンジカバー10の立設部分を除いて後側収納ボックス9の上側をほぼ全面的に覆うようにしてあり、前,後端部を後側収納ボックス9の上側開口縁部に形成した支持棚部12上に支持して取外し可能となっている。
【0021】
支持棚部12は、後側収納ボックス9の前壁から左右のヒンジカバー10の内側対向壁に亘って水平に形成してあるとともに、該後側収納ボックス9の後壁をその車幅方向中央部分に内側に向けて膨出させて形成してある。
【0022】
前記第1リッド部材13はベンチの着座部を兼ねるものであって、その上面部には着座者の臀部が馴染むように浅い凹状面13aを形成してあり、また、本実施形態では該上面部の車幅方向両側部にカップホルダを兼ねた小物収容凹部13bを形成してある。
【0023】
前記後側収納ボックス9の上側開口部の後縁部と、車体リヤエンドクロスメンバ14の上縁とに跨って、前記第1リッド部材13の上面とほぼ面一に整合する遮蔽プレート15を設けてある。
【0024】
この遮蔽プレート15は合成樹脂材で形成してあり、その上面部には前記第1リッド部材13の凹状面13aに連なる凹状面15aを形成して、着座者の臀部をこれら凹状面13a,15aで受けて良好な座り心地が得られるようにしてある。
【0025】
遮蔽プレート15は、後側収納ボックス9の上側開口部の後側部と、車体リヤエンドクロスメンバ14の上縁とにそれぞれクリップ等の止着部材で取付けられるが、車体リヤエンドクロスメンバ14の上縁に突設したバックドア3用のロックストライカ16に対応する部分には、その逃し用のスリット15bを形成してあり、取付け時にこのスリット15bをロックストライカ16に挿入,係合することによって位置決めを容易に行えるようになっている(図6参照)。
【0026】
そして、前記第1リッド部材13の上面を覆って第2リッド部材20を、前記後側収納ボックス9の前部側に設けたヒンジ機構21を中心として開閉自在に設け、図2に示すようにこの第2リッド部材20を全開位置に開動,起立することにより、前記第1リッド部材13を着座部とし、該第2リッド部材20を背凭れ部とするベンチを構成して、人Hが後ろ向きに腰掛けられるようにしてある。
【0027】
この第2リッド部材29は、その全閉位置で図1に示すように荷室フロア8面と、該第2リッド部材20の上面とがほぼ面一に整合するようにしてあり、通常時の荷物の積み降しに支障を来すことがないようにしてある。
【0028】
一方、前記遮蔽プレート15の例えば車幅方向中央部には、図3および図6に示すように第1リッド部材13および第2リッド部材20の各後端部下側に手を差し入れ可能な把手用凹部15cを形成して、ベンチ仕様の時にはこの把手用凹部15cに手を差し入れて第2リッド部材20の後端部を持ち上げて容易に前方へ向けて開動,起立でき、かつ、第1リッド部材13の後端部に手を掛けてこれを容易に取外しできるようにしてある。
【0029】
ヒンジ機構21は、第2リッド部材20の車幅方向両側部で、図5に示すように前記リヤフロアパネル6における車幅方向両側部下面に接合されて車体前後方向に延在するフロア骨格メンバとしてのリヤサイドメンバ17上に結合配置してある。
【0030】
このヒンジ機構21は、前記リヤサイドメンバ17の直上部分に結合した左右一対の支脚22と、これら支脚22,22に跨って結合されて車幅方向に延在する支脚フレーム23と、左,右支脚22,22の近傍で支脚フレーム23の後面に固設した固定側ヒンジブラケット24と、第2リッド部材20の骨格フレーム20Aのサイドフレーム20Bを構成し、その下端部がヒンジピン26を介して前記固定側ヒンジブラケット24に回動自在に軸支された可動側ヒンジブラケット25と、固定側ヒンジブラケット24に設けられ、可動側ヒンジブラケット25に係合して第2リッド部材20の全開位置を規制するストッパ27と、を備えている。
【0031】
前記ヒンジピン26周りの連結構造は図8に示すようになっており、固定側ヒンジブラケット24と可動側ヒンジブラケット25との間にはスペーサ28を介装してあるとともに、可動側ヒンジブラケット25のヒンジピン26挿通部(サイドフレーム20Bの内側)にはカラー29を介装してある。
【0032】
そして、固定側ヒンジブラケット24の一側外面とヒンジピン26のピン頭部26aとの間に、回動抵抗部材としての皿ばね30を介装して、第2リッド部材20の開,閉動作に所要の抵抗が発生して、特に第2リッド部材20が全開位置に起立した状態から振動等によって第2リッド部材20が自重で急に閉動することがないようにしてある。
【0033】
前記第2リッド部材20は、図7に示すように全閉時に上側となって荷室フロア4面と整合するアッパ部材20Uと、全開位置に起立してベンチ仕様とした場合に着座者Hの腰部を受けるロア部材20Lとで構成され、これらアッパ部材20Uとロア部材20Lとで前記骨格フレーム20Aをサンドイッチ状に挟んだ状態で、該骨格フレーム20Aにクリップ等の止着部材により固定して、該第2リッド部材20はヒンジ機構21にサブアッセンブリされる。
【0034】
これらアッパ部材20Uとロア部材20Lの車幅方向両側部には、一端部がロア部材20Lに止着部材32により固定され、他端部で前記ヒンジピン26およびストッパ27等の連結周りの構造を隠蔽するリッド側のヒンジカバー31を設けてある。
【0035】
一方、前記後側収納ボックス9は、可動側ヒンジブラケット25を固定側ヒンジブラケット24にヒンジピン26により連結する前工程で、該後側収納ボックス9における車幅方向両側のボックス状のヒンジカバー10に設けた開口10aに前記固定側ヒンジブラケット24を挿通し、そして、該後側収納ボックス9の上側開口部の前縁部と、これに隣接する側縁部とを、支脚フレーム23の上縁および支脚22の上縁にそれぞれ設けたフランジ部23a,22aに、クリップ等の止着部材により固定して、該支脚フレーム23にサブアッセンブリされる。
【0036】
従って、前記後側収納ボックス9と第2リッド部材20とは、共にヒンジ機構21にサブアッセンブリしてユニットとして構成され、リヤフロアパネル6の後側部分に上方から組込んでヒンジ機構21の支脚22を前述のようにリヤサイドメンバ17の直上部分でフロア一般部16aに結合することによって組付けられる。
【0037】
以上の構成により本実施形態の車両の荷室構造によれば、野外で車両を駐車し、図1に示すようにバックドア3を開いて荷室後部を後ろ向きのベンチ仕様とするときは、第2リッド部材20を車両前方に向けて全開位置に開動,起立すれば、第1リッド部材13が露出して該第1リッド部材13を着座部とし、第2リッド部材20を背凭れ部とする図2に示すような後ろ向きのベンチを構成できるから該ベンチに腰掛けて野外での生活をよりエンジョイすることができる。
【0038】
このように荷室フロア8の後側部分をベンチとして利用する場合でも、荷室フロア8の後部、即ち、第2リッド部材20上に積載した荷物は、第1リッド部材13を取外して後側収納ボックス9に収納することができるから、荷室フロア8の後部の積載スペースを些かも犠牲にすることはなく、荷物積載能の向上とレジャー用としての付加価値の向上との両立を図ることができる。
【0039】
また、第1リッド部材13は取外し可能であるため、通常時はこの第1リッド部材13を取外すことによって、後側収納ボックス9の収納スペースを拡大することができる。
【0040】
ここで、特に本実施形態の構造によれば、第2リッド部材20はその全閉位置で、荷室フロア8面と該第2リッド部材20の上面とがほぼ面一に整合するので、通常時に荷室フロア8上に荷物を積み降しする際に、一般のフラットフロアと同様に些かも作業に支障を来すことはなく、かつ、荷物を安定して積載することができる。
【0041】
また、後側収納ボックス9の上側開口縁部には、第1リッド部材13の支持棚部12を設けてあるので、該第1リッド部材13の支持安定性および支持剛性が得られ、ベンチ仕様時における着座性を向上することができる。
【0042】
更に、後側収納ボックス9の上側開口部の後縁部と、車体リヤエンドクロスメンバ14の上縁とに跨って、第1リッド部材13の上面とほぼ面一に整合する遮蔽プレート15を設けてあるので、ベンチ仕様とした時に、該遮蔽プレート15により着座面を拡大できて着座性をより向上することができる。
【0043】
しかも、この遮蔽プレート15には、第1リッド部材13および第2リッド部材20の各後端部下側に手を差し入れ可能な把手用凹部15cを形成してあるため、第2リッド部材20の起立作業および第1リッド部材13の取外し作業を容易に行うことができる。
【0044】
一方、ヒンジ機構21はそのヒンジピン26周りに回動抵抗手段としての皿ばね30を設けてあるため、第2リッド部材20を全開位置に開動,起立してベンチ仕様としてある状態で、振動等によって第2リッド部材20が自重で急閉動することがない。
【0045】
さらに、この皿ばね30の抵抗力を適宜に調整すれば、当該抵抗力によって、第2リッド部材20を任意の開閉角度で保持することもできる。
【0046】
また、このヒンジ機構21はリヤフロアパネル6の一般部6aにおけるリヤサイドメンバ17の直上部分に結合してあるため、該ヒンジ機構21の結合剛性が高く、ベンチ仕様時における第2リッド部材20の支持剛性を高めることができる。
【0047】
更に、ヒンジ機構21の可動側ヒンジブラケット25を、第2リッド部材20の骨格フレーム20Aにおけるサイドフレーム20Bを有効利用しているので、部品点数を削減してコスト的に有利に得ることができ、しかも、支脚22とヒンジ点(ヒンジピン26連結点)とを車幅方向にオフセット配置してあるため、第2リッド部材20のヒンジ点位置に影響を受けることなく支脚22の結合位置をリヤサイドメンバ17上に設定することができるので、設計の自由度を拡大することができる。
【0048】
ところで、本発明は前記実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種作用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施形態におけるバックドアを開けた状態の荷室構造を示す断面図。
【図2】本発明の一実施形態におけるバックドアを開けてベンチ仕様とした状態を示す断面図。
【図3】本発明の一実施形態におけるベンチ仕様とした状態を示す斜視図。
【図4】本発明の一実施形態における収納ボックスとヒンジ機構との関係を示す分解斜視図。
【図5】本発明の一実施形態におけるヒンジ機構の取付け状態を示す斜視図。
【図6】図4のA−A線に沿う断面図。
【図7】図4のB−B線に沿う断面図。
【図8】図5のC範囲部の断面図。
【符号の説明】
【0050】
1 車体
3 バックドア
6 リヤフロアパネル(車体フロアパネル)
6a 一般部
8 荷室フロア
9 後側収納ボックス(収納ボックス)
12 支持棚部
13 第1リッド部材
14 車体リヤエンドクロスメンバ
15 遮蔽プレート
15c 把手用凹部
17 リヤサイドメンバ(骨格メンバ)
20 第2リッド部材
20A 骨格フレーム
20B サイドフレーム
21 ヒンジ機構
22 支脚
23 支脚フレーム
24 固定側ヒンジブラケット
25 可動側ヒンジブラケット
26 ヒンジピン
27 ストッパ
30 皿ばね(回動抵抗手段)



【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷室フロアの後部に収納ボックスを配設する一方、
該収納ボックスの上側開口部を覆って第1リッド部材を取外し可能に設けるとともに、
前記第1リッド部材の上面を覆う第2リッド部材を、収納ボックスの前部側に設けたヒンジ機構を中心として開閉自在に設け、
この第2リッド部材を全開位置に開動,起立することにより、前記第1リッド部材を着座部とし、該第2リッド部材を背凭れ部とするベンチを構成可能としたことを特徴とする車両の荷室構造。
【請求項2】
第2リッド部材は、その全閉位置で荷室フロア面と該第2リッド部材の上面とがほぼ面一に整合するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両の荷室構造。
【請求項3】
収納ボックスの上側開口縁部に、第1リッド部材の支持棚部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の荷室構造。
【請求項4】
収納ボックスの上側開口部の後縁部と、車体リヤエンドクロスメンバの上縁とに跨って、第1リッド部材の上面とほぼ面一に整合する遮蔽プレートを設け、該遮蔽プレートの所要部位に、第1リッド部材および第2リッド部材の各後端部下側に手を差し入れ可能な把手用凹部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両の荷室構造。
【請求項5】
ヒンジ機構を第2リッド部材の車幅方向両側部で、車体フロアパネルの骨格メンバ上に結合配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両の荷室構造。
【請求項6】
ヒンジ機構は、回動抵抗手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両の荷室構造。
【請求項7】
ヒンジ機構を、車体フロアパネルの骨格メンバ上に結合した左,右一対の支脚と、
これら支脚に跨って結合されて車幅方向に延在する支脚フレームと、
左,右支脚の近傍で支脚フレームの後面に固設した固定側ヒンジブラケットと、
第2リッド部材の骨格フレームのサイドフレームを構成し、その下端部がヒンジピンを介して前記固定側ヒンジブラケットに回動自在に軸支された可動側ヒンジブラケットと、
固定側ヒンジブラケットに設けられ、可動側ヒンジブラケットに係合して第2リッド部材の全開位置を規制するストッパと、を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両の荷室構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−76616(P2007−76616A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−270860(P2005−270860)
【出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【出願人】(000124454)河西工業株式会社 (593)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【出願人】(000004640)日本発条株式会社 (1,048)
【Fターム(参考)】