説明

車両用バッテリ搭載構造

【課題】簡単な構造によってバッテリから発生するガスを排出する車両用バッテリ搭載構造を提供する。
【解決手段】車両用バッテリ搭載構造を、容器状に形成され、バッテリBが収容されるバッテリ室10と、大気圧よりも低い圧力に維持される負圧室23、及び、ブレーキ操作部Pからの入力に応じて、大気と連通した作動状態及び負圧室23と連通する非作動状態とを切換えられる変圧室24を有する制動倍力装置20と、制動倍力装置20の負圧室23を減圧する負圧ポンプ30と、負圧ポンプ30から吐出される空気をバッテリ室10に導入する空気導入部13と、バッテリ室10の内部と大気とを連通させる排気部14,15とを備える構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車等の車両のバッテリ搭載構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気自動車等の電動車両は、動力用のバッテリが高電圧のため安全上及び充放電時に発生するガスを車室内と隔離するため、容器状のバッテリ室にバッテリを収容することが一般的である。また、バッテリ室にはバッテリから発生したガスを排出する排気部を設けることが知られている。
従来、電気自動車は、バッテリ容器内の圧力を検出し、検出された圧力に応じて制御弁を開閉してガスを排出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、電動車両の一種であるバッテリフォークリフトは、バッテリ室の内部に空気流を発生させる送風ファンを設けることによって、バッテリ室の壁面に形成された排気口からガスを排出するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平9−283106号公報
【特許文献2】特開2002−8614号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述した従来技術は、バッテリのガスを排出するために専用の制御弁や送風ファン等を設ける必要があり、装置構成が複雑になるとともに、その設置スペースも確保する必要がある。
本発明の課題は、簡単な構造によってバッテリから発生するガスを排出する車両用バッテリ搭載構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、容器状に形成され、バッテリが収容されるバッテリ室と、大気圧よりも低い圧力に維持される負圧室、及び、ブレーキ操作部からの入力に応じて、大気と連通した作動状態及び前記負圧室と連通する非作動状態を切換えられる変圧室を有する制動倍力装置と、前記制動倍力装置の前記負圧室を減圧する負圧ポンプと、前記負圧ポンプから吐出される空気を前記バッテリ室に導入する空気導入部と、前記バッテリ室の内部と大気とを連通させる排気部とを備える車両用バッテリ搭載構造である。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用バッテリ搭載構造において、前記制動倍力装置の前記変圧室は、前記作動状態において車室内と連通することを特徴とする車両用バッテリ搭載構造である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用バッテリ搭載構造において、前記バッテリ室は、衝撃緩衝性及び絶縁性を有する弾性材料によって形成された弾性体シートを備え、前記バッテリは、前記弾性体シートを介して車体に支持されることを特徴とする車両用バッテリ搭載構造である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の車両用バッテリ搭載構造において、前記弾性体シートは、前記空気導入部から供給される空気を前記バッテリ室に供給する吸気口と、前記バッテリから出るガスを排出する排気口とを備えることを特徴とする車両用バッテリ搭載構造である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)制動倍力装置の負圧室を減圧する負圧ポンプが吐出する空気をバッテリ室に導入することによって、この空気によってバッテリが発生するガスがガスパージされるから、ガスを排気するために専用のポンプ、ファン等を設ける必要がなく、簡単な構造によってバッテリが発生するガスを排出することができる。
(2)制動倍力装置の変圧室に車室内の空気を導入することによって、例えば制動倍力装置が設置されるパワーユニット房内等の空気よりも湿度が小さくかつクリーンな空気をパージガスとして用いることができる。これによって、バッテリ室の結露等を未然に防止することができる。
(3)衝撃緩衝性及び絶縁性を有する弾性体シートを介してバッテリを支持することによって、車体に発生する振動のバッテリへの伝達を抑制することができる。
また、バッテリの自重を、バッテリと弾性体シートとの接触面に広範に分布させることができるから、バッテリ室に局所的に大荷重が加わることを防止し、バッテリ室の耐久性を確保するとともに、その構造を簡素化することができる。また、バッテリケースに取付部を設定する必要もなく、局所荷重も加わらないので、バッテリの耐久性も確保される。
さらに、衝突による車体の変形時等に、車体とバッテリとの絶縁を確保して車体側への短絡や、これに伴う過大電流の通電を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、簡単な構造によってバッテリから発生するガスを排出する車両用バッテリ搭載構造を提供するという課題を、ブレーキブースタの負圧室を減圧するバキュームポンプの吐出口をバッテリ室と連通させて、ポンプが吐出する空気によってバッテリ室をガスパージすることによって解決する。
【実施例】
【0008】
以下、本発明を適用した車両用バッテリ搭載構造の実施例について説明する。本実施例において、車両は例えば乗用の電気自動車である。
図1は、本実施例の車両用バッテリ搭載構造の構成を示す図である。
車両用バッテリ搭載構造は、バッテリケース10、ブレーキブースタ20、バキュームポンプ30を備えている。
【0009】
バッテリケース(バッテリ室)10は、バッテリBを収容するものであって、例えば、車室や車両の車体後部に設けられるラゲッジルーム等の床下部に配置され、アウターケース11、防振ゴムシート12、吸気部13、排気部14、排気ホース15を備えている。
バッテリBは、例えば、車両の動力用として用いられる2次電池であって、複数のセルを略直方体状の筐体に収容したものである。また、バッテリBは、その上面部に、充放電時等に発生するガスを排出するガス抜き弁Vが設けられている。
【0010】
アウターケース11は、バッテリケース10の外殻部を構成する容器状の部分であって、例えば金属等の硬質の材料を用いて実質的に気密に形成されている。
アウターケース11は、前後方向に延在しかつ車幅方向に離間して配置された車体の構造部材である1対のフレームFの間に配置される。アウターケース11は、側面から突き出して形成されたブラケット11aを備え、このブラケット11aをフレームFの上面部にボルトを用いて締結することによって車体に固定されている。
また、アウターケース11は、その上面部等に、補剛用のビード11bが形成されている。
【0011】
防振ゴムシート12は、衝撃緩衝性及び絶縁性を有するゴム系材料によって形成され、アウターケース11の内面とバッテリBの外面との間に挟まれて配置されている。防振ゴムシート12の厚さは、例えば、8乃至10mm程度に設定されている。バッテリBは、この防振ゴムシート12によって、アウターケース11に対してフローティングマウントされている。ここで、本明細書において、フローティングマウントとは、バッテリBが、実質的に防振ゴムシート12によってのみ支持されている状態を指すものとする。
防振ゴムシート12は、バッテリBの外面の略全面を被覆して設けられるが、後述する吸気部13及び排気部14に対応する箇所には、それぞれ開口12a,12bが形成されている。
また、防振ゴムシート12は、バッテリBの外周面に沿って延在する隙間状の開口12cが設けられ、これによってバッテリBの各セル間が連通するようになっている。この開口12cは、バッテリBが発生するガスの通路として機能するものである。
【0012】
吸気部13は、バキュームポンプ20が吐出する空気がアウターケース11の内部に供給される部分(空気導入部)であって、バッテリケース10の上面部における中央部に設けられている。この吸気部13においては、アウターケース11の上面部は、上側に張り出して形成され、その内部に空間部が設けられている。
排気部14は、バッテリBが発生するガス等のバッテリケース10内のガスが排出される部分であって、バッテリケース10の下面部における中央部に設けられている。この排気部14においては、アウターケース11の下面部は、下側に張り出して形成され、その内部に空間部が設けられている。
排気ホース15は、排気部14から排出されるガスを車体の外部に排出する管路であって、その一方の端部は排気部14においてアウターケース11に形成された開口部からその内側に挿入されることによってアウターケース11内と連通し、他方の端部は、車両の外板に形成された開口を介して車外側に引き出され、大気に連通した状態となっている。
【0013】
ブレーキブースタ20は、バキュームポンプ30が形成する負圧を利用してブレーキ操作力を低減する負圧式(真空式)制動倍力装置であって、ブレーキペダルPとブレーキマスタシリンダMとの間に設けられている。ブレーキブースタ20は、例えば、車両の車室前方に設けられ、車室とパワーユニット房内とを区画する隔壁であるトーボードの房内側の面部に固定される。
ブレーキペダルPは、運転者がブレーキ操作を入力する操作部である。
ブレーキマスタシリンダMは、図示しない各車輪にそれぞれ設けられたホイールブレーキを駆動する作動流体であるブレーキフルードを加圧するものである。
図2は、ブレーキブースタ20の断面図である。ブレーキブースタ20は、オペレーティングロッド21、プッシュロッド22、負圧室23、変圧室24、ダイアフラム25、ピストン26、コントロールバルブ27、エアフィルタ28を備えている。
【0014】
オペレーティングロッド21は、ブレーキペダルPに連結される入力部であって、ブレーキペダルPを踏み込む制動操作に応じて、ブレーキブースタ20の内部側へ押し込まれるものである。
プッシュロッド22は、ブレーキマスタシリンダMに接続される出力部であって、オペレーティングロッド21の先端側に、オペレーティングロッド21と同軸に配置されている。
【0015】
負圧室(定圧室)23は、プッシュロッド22の外径側に形成された空間部であって、バキュームポンプ30によって負圧吸引されることによって、車両の運転中常時大気圧よりも低圧に維持されるものである。負圧室23は、バキュームポンプ30の吸気ホース31が接続される接続部23aを備えている。
【0016】
変圧室24は、負圧室23に対してオペレーティングロッド21側に隣接して形成された空間部であって、ブレーキ操作が行われない非作動状態においては、負圧室23と連通することによって大気圧よりも低圧とされ、ブレーキ操作が行われる作動状態においては、図示しない車室内側と連通して大気が流入することによって負圧室23よりも高圧とされるものである。
【0017】
ダイアフラム25は、負圧室23と変圧室24とを区画する隔壁であって、可撓性を有して形成され、その中央部は負圧室23と変圧室24との圧力差に応じてたわみ、オペレーティングロッド21の軸方向に移動するようになっている。
ピストン26は、ダイアフラム25の負圧室23側に隣接して設けられるとともに、プッシュロッド22に接続され、上述した作動状態において、ダイアフラム25に押圧されることによってプッシュロッド22をブレーキマスタシリンダM側に駆動するものである。また、ピストン26は、非作動状態においてピストン26及びプッシュロッド22を戻すためのリターンスプリング26aを備えている。
【0018】
コントロールバルブ27は、オペレーティングロッド21とプッシュロッド22との接続部に備えられ、非作動状態においては、負圧室23と変圧室24とを連通させるとともに、変圧室24と車室内とを遮断し、作動状態においては、負圧室23と変圧室24とを遮断するとともに、変圧室24内に車室内からの大気を導入するものである。
エアフィルタ28は、車室内から変圧室24内に導入される空気を濾過し、ダスト等を除去するものである。
【0019】
バキュームポンプ30は、電動式のポンプであって、ブレーキブースタ20の負圧室23を減圧するものである。バキュームポンプ30は、吸気ホース31、吐出ホース32、チェックバルブ33を備えている。
吸気ホース31は、一方の端部がブレーキブースタ20における負圧室23の接続部23aに接続され、他方の端部がバキュームポンプ30の吸引口に接続されている。
吐出ホース32は、一方の端部がバキュームポンプ30の吐出口に接続され、他方の端部がバッテリケース10の吸気部13に接続され、アウターケース11内と連通している。
チェックバルブ33は、吸気ホース31の中間部分に設けられ、バキュームポンプ30側からブレーキブースタ20側への空気の逆流を防止して負圧室23の真空度を確保する逆流防止弁である。
【0020】
以下、上述した車両用バッテリ搭載構造におけて、バッテリBが発生するガスを排出する際の動作について説明する。
先ず、車両の運転時においては、バキュームポンプ30は、ブレーキブースタ20の負圧室23が常に所定の圧力以下の負圧に維持されるように駆動される。
ブレーキブースタ20の非作動状態(ブレーキ操作なし)において、ブレーキブースタ20の変圧室24は、コントロールバルブ27によって負圧室23と連通しかつ車室内と遮断された状態となっている。このため、ダイアフラム25は、負圧室23と変圧室24との圧力差に起因する力を受けず、ピストン26はリターンスプリング26aの反力によって、オペレーティングロッド21側に押圧されている。このとき、プッシュロッド22は、ブレーキマスタシリンダMを加圧せず、ブレーキは制動力を発生しない状態となっている。
【0021】
これに対し、ブレーキブースタ20の作動状態(ブレーキ操作あり)において、オペレーティングロッド21がプッシュロッド22側に押し込まれると、コントロールバルブ27は、負圧室23と変圧室24とを遮断するとともに、変圧室24内にエアフィルタ28を介して車室内の空気(大気)を流入させる。これによって、負圧室23と変圧室24との圧力差が発生し、ダイアフラム25はピストン26を押圧しながら負圧室23側に移動する。そして、プッシュロッド22は、オペレーティングロッド21からの入力よりも増幅された力によってブレーキマスタシリンダMを加圧し、これによってブレーキの制動力が発生する。
【0022】
そして、ブレーキングが終了し、作動状態から通常状態へ復帰する場合は、コントロールバルブ27は、再び変圧室24と車室内とを遮断するとともに、負圧室23と変圧室24とを連通させる。これによって、変圧室24内の空気は、変圧室24の圧力が負圧室23の圧力と略同じとなるまで負圧室23側に流入する。このとき、一時的に負圧室23の圧力が増加するが、負圧室23は、バキュームポンプ30によって内部の空気を吸引され、再び減圧される。
バキュームポンプ30は、この吸引に伴い発生した吐出空気を、吐出ホース32を経由してバッテリケース10の吸気部13内に供給する。供給された空気は、防振ゴムシート12の開口12a,12b,12cを介してバッテリケース内に供給される。
【0023】
バッテリケース内に供給された空気は、バッテリBからその充放電時等に発生し、バッテリケース10内に滞留しているガスをパージするパージガスとして機能し、このようなガスを同伴して防振ゴムシート12の開口12b、排気部14、排気ホース15を介して車体の外部に排出される。
【0024】
以上説明した本実施例によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ブレーキブースタ20の負圧室23を減圧するバキュームポンプ30が吐出する空気を、バッテリケース10内に導入することによって、この空気をパージガスとしてバッテリが発生するガスがパージされるから、簡単な構造によってバッテリが発生するガスを排出することができる。これによって、ガスを排気するために専用の制御弁、送風ファン、ポンプ、ダクト等を設ける必要がないから、部品点数を低減して構造の簡素化、軽量化を図ることができ、さらに、車体内のスペースを有効に活用して車室、ラゲッジスペース等を確保することができる。
(2)ブレーキブースタ20の変圧室24に車室内の空気を導入することによって、パワーユニット房内の空気よりも湿度が小さくかつクリーンな空気をバッテリケース10内のパージガスとして用いることができる。これによって、バッテリケース内の結露等を未然に防止することができる。さらに、車室内の空気を用いることによって、冷却装置等を設けることなくバッテリケース10内の温度を安定化させることができる。
(3)防振ゴムシート12によって、バッテリBをフローティングマウントしているから、その振動減衰効果によって車体振動のバッテリBへの伝達が抑制される。また、防振ゴムシート12及びバッテリBが、車体のフロア等に対してダイナミックダンパとして機能するから、車体の制振を図ることができ、こもり音等の騒音を低減することができる。
(4)バッテリBの自重を、バッテリBと防振ゴムシート12との接触面に広範に分布させることができるから、アウターケース11の一部に局所的に大荷重が加わることを防止してバッテリケース10の耐久性を確保するとともに、その構造を簡素化することができる。
(5)防振ゴムシート12は絶縁性を有するから、衝突による車体の変形時等に、車体とバッテリBとの絶縁を確保して車体側への短絡や、これに伴う過大電流の通電を防止することができる。
【0025】
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)本発明において、バッテリの種類は特に限定されず、例えば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、マンガンリチウムイオン電池を含むリチウムイオン電池等を車両に搭載する際に適用することができる。
(2)本発明は、バッテリのみを動力源とする電気自動車に限らず、例えば内燃機関や燃料電池等の他の動力源とバッテリとを組み合わせたハイブリッド車にも適用することができる。
(3)実施例は、制動倍力装置と負圧ポンプとを直結した構成としたが、必要に応じてこれらの間に真空タンクを挿入した構成として、負圧室の圧力を安定化させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を適用した車両用バッテリ搭載構造の実施例の構成を示す図である。
【図2】図1の車両用バッテリ搭載構造におけるブレーキブースタの断面図である。
【符号の説明】
【0027】
B バッテリ
V ガス抜き弁
10 バッテリケース
11 アウターケース
12 防振ゴムシート
12a,12b,12c 開口
20 ブレーキブースタ
21 オペレーティングロッド
22 プッシュロッド
23 負圧室
24 変圧室
25 ダイアフラム
26 ピストン
27 コントロールバルブ
28 エアフィルタ
30 バキュームポンプ
31 吸気ホース
32 吐出ホース
33 チェックバルブ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器状に形成され、バッテリが収容されるバッテリ室と、
大気圧よりも低い圧力に維持される負圧室、及び、ブレーキ操作部からの入力に応じて、大気と連通した作動状態及び前記負圧室と連通する非作動状態を切換えられる変圧室を有する制動倍力装置と、
前記制動倍力装置の前記負圧室を減圧する負圧ポンプと、
前記負圧ポンプから吐出される空気を前記バッテリ室に導入する空気導入部と、
前記バッテリ室の内部と大気とを連通させる排気部と
を備える車両用バッテリ搭載構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用バッテリ搭載構造において、
前記制動倍力装置の前記変圧室は、前記作動状態において車室内と連通すること
を特徴とする車両用バッテリ搭載構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の車両用バッテリ搭載構造において、
前記バッテリ室は、衝撃緩衝性及び絶縁性を有する弾性材料によって形成された弾性体シートを備え、
前記バッテリは、前記弾性体シートを介して車体に支持されること
を特徴とする車両用バッテリ搭載構造。
【請求項4】
請求項3に記載の車両用バッテリ搭載構造において、
前記弾性体シートは、前記空気導入部から供給される空気を前記バッテリ室に供給する吸気口と、前記バッテリから出るガスを排出する排気口とを備えること
を特徴とする車両用バッテリ搭載構造。



【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−179946(P2007−179946A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−379282(P2005−379282)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】