説明

遊技台

【課題】いずれのタイミングにおいても発光手段の点灯により不正行為を確認することができる遊技台を提供する。
【解決手段】遊技に関する異常を検知する検知手段と、所定の発光態様で発光可能に設けられた複数の発光手段と、複数の発光手段のそれぞれの発光態様を個別に制御する発光制御手段と、を備えた遊技台において、発光制御手段が、検知手段により異常が検知された場合は、複数の発光手段のうちの少なくとも1つの発光手段がいずれのタイミングにおいても点灯しているように複数の発光手段が点灯と消灯を繰り返す異常報知点滅発光態様で、複数の発光手段が点滅するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットマシンやパチンコ機等の遊技台に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、遊技台に対する不正行為が増加しており、例えばスロットマシンでは、扉を開放して設定変更等を不正に操作し、また、例えばパチンコ機では、磁石を用いてパチンコ玉の動きを不正に操作することが行われている。このような不正行為を早急に発見するために、不正行為を検知する検知手段を備え、不正行為を検知したことを複数の演出装置で報知する遊技台が提案されている。
【0003】
このような演出装置の一つとして、防犯カメラを通しても報知を確認することができるランプは特に重要視され、不正行為を検知した場合はこのランプを周囲からより目立つような点滅態様で点滅させる遊技台も提案されている(例えば、特許文献1の段落0053参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−247414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のような遊技台では、不正行為といった異常を検知した場合に防犯カメラの画像取得タイミングとランプの消灯タイミングとが一致してしまうと、防犯カメラを通して異常を確認することができないという課題がある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、いずれのタイミングにおいても発光手段の点灯により異常を確認することができる遊技台を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の遊技台は、遊技に関する異常を検知する検知手段と、所定の発光態様で発光可能に設けられた複数の発光手段と、前記複数の発光手段のそれぞれの発光態様を個別に制御する発光制御手段と、を備えた遊技台であって、前記発光制御手段は、前記検知手段により前記異常が検知された場合は、前記複数の発光手段のうちの少なくとも1つの発光手段がいずれのタイミングにおいても点灯しているように前記複数の発光手段が点灯と消灯を繰り返す異常報知点滅発光態様で前記複数の発光手段が点滅するように制御することを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の遊技台によれば、複数の発光手段が、異常が検知された場合には、少なくとも1つの発光手段がいずれのタイミングにおいても点灯している異常報知点滅発光態様で点滅するので、いずれのタイミングにおいても発光手段の点灯により異常を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明のスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明のスロットマシンの前面扉を開放した状態を示す正面図である
【図3】(a)はサイドランプユニットを組み立てた状態を示す斜視図であり、(b)はサイドランプユニットを分解した状態を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の主制御部、第1副制御部および第2副制御部を示すブロック図である。
【図5】本発明の主制御部が実行する電源投入処理のフローチャートである。
【図6】本発明の主制御部が実行する設定変更処理のフローチャートである。
【図7】本発明の主制御部が実行するメイン処理のフローチャートである。
【図8】本発明の主制御部が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。
【図9】本発明の主制御部が実行するデバイス監視処理のフローチャートである。
【図10】本発明の主制御部が実行するリセット操作監視処理のフローチャートである。
【図11】本発明の主制御部が実行する扉開放状態監視処理のフローチャートである。
【図12】本発明の第1副制御部が実行する処理を示すものであって、(a)はメイン処理のフローチャート、(b)はコマンド受信割込処理のフローチャート、(c)はタイマ割込処理のフローチャートである。
【図13】本発明の第1副制御部が実行するコマンド処理のフローチャートである。
【図14】本発明の第1副制御部が実行するランプ制御処理のフローチャートである。
【図15】本発明の第1副制御部が実行する異常フラグ用演出データ更新処理のフローチャートである。
【図16】本発明の第1副制御部が実行する解除操作フラグ用演出データ更新処理のフローチャートである。
【図17】本発明の第2副制御部が実行する処理を示すものであって、(a)はメイン処理のフローチャート、(b)はコマンド受信割込処理のフローチャート、(c)はタイマ割込処理のフローチャート、(d)は画像制御処理のフローチャート、である。
【図18】本発明で用いるサイドランプ用演出データの構成を示す図である。
【図19】本発明の設定変更時の各サイドランプの点滅パターンを時系列で示す図である。
【図20】本発明の設定変更時のサイドランプの点滅態様を示す図である。
【図21】本発明の扉開放検知時の各サイドランプの点滅パターンを時系列で示す図である。
【図22】本発明の扉開放検知時のサイドランプの点滅態様を示す図である。
【図23】本発明のその他のエラー検知時の各サイドランプの点滅パターンを時系列で示す図である。
【図24】本発明のその他のエラー検知時のサイドランプの点滅態様を示す図である。
【図25】本発明のサイドランプの点灯時間のバラつきを示す図である。
【図26】本発明をパチンコ機へ適用することを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
<全体構成>
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄(図示省略)が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
【0011】
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0012】
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
【0013】
入賞ライン表示ランプ(図示省略)は、有効となる入賞ライン(図示省略)を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。例えば、入賞ラインは5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ラインの数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
【0014】
告知ランプ(図示省略)は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ(図示省略)は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ(図示省略)は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ(図示省略)は演出用のランプである。
【0015】
ベットボタン130および131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。遊技メダル投入ランプ(図示省略)は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ(図示省略)が点灯する。
【0016】
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130および131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器(図示省略)は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器(図示省略)は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器(図示省略)は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器、遊技情報表示器および払出枚数表示器は、7セグメント(SEG)表示器で構成することができる。
【0017】
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130および131を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
【0018】
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
【0019】
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン(図示省略)は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
【0020】
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
【0021】
音孔180は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられた複数のサイドランプ804(以下、各サイドランプ804を個別に区別する場合には、符号804A〜804Hを付す)は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。サイドランプ804については後で詳述する。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
【0022】
図2は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
【0023】
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
【0024】
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード263を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード263が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
【0025】
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔180に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
【0026】
また、スロットマシン100の内部には、設定値(遊技モード)を変更するための設定変更キースイッチ701が設けられている。さらに、前面扉102の背面には、図柄表示窓113の下方に扉中継基板700が配設されており、この扉中継基板700に、設定変更ボタン702と設定値表示器703とリセットボタン704とが設けられている。
【0027】
設定変更ボタン702はプッシュボタン式のスイッチであり、1回押下操作されるごとに、設定値を1→2→3→4→5→6→1→2→3・・・のように1ずつ増加する態様で変更することができる。より詳しくは、前面扉102を開放し、設定変更キースイッチ701のキー孔に専用のキーを挿入して回転させることにより設定変更キースイッチ701をONにし、この状態で電源スイッチ244をOFFからONに切り替える。その後、前面扉102の内部側中央部に設けられた設定変更ボタン702を押下操作すると、設定値を変更することができる。
【0028】
設定値表示器703は7セグメント表示器で構成され、設定変更ボタン702により設定された現在の設定値が表示される。
【0029】
リセットボタン704は、設定変更ボタン702と同様のプッシュボタン式のスイッチであり、リセットボタン704を押下操作することでスロットマシン100のエラーを解除することができる。
【0030】
また、特に図示しないが、リセットボタン704が操作されたことを検知するリセットボタンセンサと、前面扉102が開放されていることを検知する扉開放センサとが、スロットマシン100の内部の適宜の位置に設けられている。
【0031】
次に、サイドランプユニット800について図3を用いて詳細に説明する。図3(a)は、サイドランプユニット800を組み立てた状態を示す斜視図であり、図3(b)は、サイドランプユニット800を分解した状態を示す分解斜視図である。
【0032】
サイドランプユニット800は、細長板状のベース部材802と、ベース部材802の長手方向に所定間隔を空けて設置された複数(ここでは4つ)のサイドランプ(発光手段)804と、個々のサイドランプ804の正面側を覆うように設けられる内側ランプカバー806と、サイドランプ804を個々に仕切るための仕切り部材808と、サイドランプ804全体を覆うようにして仕切り部材808に着脱可能に取付けられる外側カバー部材810とによって構成されている。本実施形態では、サイドランプユニット800は、スロットマシン100の上部右側と上部左側にそれぞれ1つずつ設置される。また、右側に配置される4つのサイドランプ804を上から順に、第1サイドランプ804A、第2サイドランプ804B、第3サイドランプ804C、第4サイドランプ804Dともいい、左側に配置される4つのサイドランプ804を上から順に、第5サイドランプ804E、第6サイドランプ804F、第7サイドランプ804G、第8サイドランプ804Hともいう。第1〜第8の各サイドランプ804A〜804Hは、複数のLED804aがスロットマシン100の正面側を向くように配置されたLED基板を有して構成されている。
【0033】
ベース部材802には、4つのサイドランプ804が縦方向に所定の間隔を空けて設置される。なお、ベース部材802に設置されるサイドランプ804の数・配置・大きさ・向きなどは、例示したものに限定されない。
【0034】
仕切り部材808は、内部空間を4つの空間に仕切るための3つの仕切り板808aを備えており、仕切り部材808をベース部材802に取付けたときに、4つのサイドランプ804が仕切り部材808内部の4つの空間にそれぞれ収容される。外側カバー部材810は、サイドランプ804をスロットマシン100の正面から視認可能な半透明の部材からなり、仕切り部材808の正面に取付ねじ812によって固定される。また、外側カバー部材810の下側には、外側カバー部材810と同様の材質、質感となるように、視認可能な半透明の部材からなる下カバー部材814が設けられており、外側カバー部材810と一体となって連結し、サイドランプユニット800の流線型の外郭曲面を形成する。
【0035】
ベース部材802の背面側には、サイドランプユニット800をスロットマシン100に連結するための連結部材816が設けられている。連結部材816は、複数の取付ねじ818によってベース部材802に固定されている。また、4つのサイドランプ804は、それぞれ複数の取付ねじ820によってベース部材802の正面側に固定されている。
【0036】
<制御部の回路構成>
図4を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
【0037】
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
【0038】
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。
【0039】
なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
【0040】
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
【0041】
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、リセットボタンセンサ、扉開放センサ等)の状態を監視している。
【0042】
なお、センサ回路320がスタートレバー135センサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
【0043】
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
【0044】
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
【0045】
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
【0046】
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプや表示器338(入賞ライン表示ランプ、告知ランプ、遊技メダル投入可能ランプ、再遊技ランプ、遊技メダル投入ランプ、遊技開始ランプ、貯留枚数表示器、遊技情報表示器、払出枚数表示器)を駆動する駆動回路328を備えている。
【0047】
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
【0048】
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
【0049】
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
【0050】
<第1副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
【0051】
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0052】
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
【0053】
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インタフェースを介してサイドランプ804とサイドランプ804を除く各種のランプ420(上部ランプ、下部ランプ、タイトルパネル162ランプ、等)とが接続されている。
【0054】
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。
【0055】
<第2副制御部>
第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
【0056】
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
【0057】
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0058】
また、第2副制御部500には、シャッタ163のステッピングモータ(図示略)を駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータに駆動信号を出力する。
【0059】
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介してシャッタセンサ538を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538の状態を監視している。
【0060】
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、液晶表示装置157に画像を表示する。
【0061】
<電源投入処理>
図5を用いて、主制御部300のCPU304によって実行される電源投入処理について説明する。電源投入処理は、スロットマシン100の電源スイッチ244がONされると(換言すれば、電源投入時に)実行される。
【0062】
まず、最初のステップS101では、各種のイニシャル処理(初期化処理)を行う。
【0063】
ステップS103では、RAM308の少なくとも一部に異常があるか否かを判定する。RAM308に異常がある場合はステップS105に進み、異常がない場合はステップS107に進む。なお、RAM308の異常を検出する方法は種々考えられるが、例えば、同一の情報を第1の記憶領域と第2の記憶領域とに記憶しておき、電源投入後に、第1の記憶領域に記憶された情報と第2の記憶領域に記憶された情報とを比較し、両者が異なる場合に異常と判定する方法が一例として挙げられる。
【0064】
ステップS105では、RAMエラー処理を行う。このRAMエラー処理では、使用スタックエリアを除くすべてのRAM308の記憶領域をクリアする準備を行ったり、第1副制御部400にエラー発生コマンドを送信する準備等を行ったりする。
【0065】
ステップS107では、設定変更キースイッチ701がON状態か否かを判定する。設定変更キースイッチ701がON状態であればステップS109に進み、OFF状態であればステップS111に進む。
【0066】
ステップS109では、後述する設定変更処理を実行する。処理実行後はステップS113に進む。
【0067】
ステップS111では、強制RAMクリアがON状態か否かを判定する。具体的には、電源が投入され、且つ、リセットボタン704が長押しされた(例えば5秒間押下された)ときに、強制RAMクリアがON状態であるとする。強制RAMクリアがON状態であればステップS113に進み、そうでなければステップS117に進む。
【0068】
ステップS113では、初期状態遊技開始処理を行う。この初期状態遊技開始処理では、「設定値の記憶領域」や「RAM308のクリア時に使用するスタック領域を除く記憶領域」のクリア、自動精算および打ち止めの有無などの設定、内部当選の有無の設定、第1副制御部400に対する制御コマンドの送信などを行う。処理後はステップS115に進む。
【0069】
ステップS115では、後述する主制御部メイン処理を行う。処理後はこのフローを終了する。
【0070】
ステップS117では、復帰処理によりスロットマシン100を電源が遮断される前の状態に復帰し、このフローを終了する。
【0071】
<設定変更処理>
図6を用いて、電源投入処理のステップS109で実行される設定変更処理について説明する。
【0072】
まず、最初のステップS201では、現在設定されている設定値(遊技モード)を設定値表示器703に表示させる。
【0073】
ステップS203では、RAM308を初期化(RAMクリア)する。
【0074】
ステップS205では、設定変更することを示す設定変更コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
【0075】
ステップS207では、設定変更ボタン702の押下操作があったか否かを判定する。設定変更スイッチ702の押下操作があった場合はステップS209に進み、そうでなければステップS211に進む。
【0076】
ステップS209では、ステップS201によって設定値表示器703に表示させた設定値を更新する。設定値の更新は、前述したように設定変更ボタン702を1回押下する毎に、現在設定されている設定値1〜6に対して1ずつ加算更新し、設定値が6を超えると1に戻ることを繰り返す。更新後はステップS211に進む。
【0077】
ステップS211では、スタートレバー135の操作があったか否かを判定する。スタートレバー135の操作があった場合にはステップS213に進み、そうでなければステップS207に戻り、設定変更操作を継続する。
【0078】
ステップS213では、設定値表示器703に現在表示されている設定値(変更操作ありで変更された設定値、または、変更操作なしで元々設定されていた設定値)をRAM308の設定値記憶領域に記憶し、設定値を確定する。確定後はステップS215に進む。
【0079】
ステップS215では、設定変更キースイッチ701がONからOFFに切り替えられたか否かを判定する。設定変更キースイッチ701がOFFに切り替えられた場合はステップS217に進み、そうでない場合はステップS215の処理を繰り返し、設定変更キースイッチ701がOFFに切り替えられるのを待つ。
【0080】
ステップS217では、設定変更が終了したことを示す設定変更終了コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行い、このフローを終了する。なお、設定変更終了コマンドは、少なくとも設定された設定値が把握できる情報を含むコマンドである。
【0081】
<主制御部メイン処理>
図7を用いて、主制御部300のCPU304によって実行される主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図5に示す主制御部メイン処理を実行する。
【0082】
電源投入が行われると、まず、ステップS301で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
【0083】
ステップS303では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS305へ進む。
【0084】
ステップS305では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。
【0085】
ステップS307では、乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。
【0086】
ステップS309では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS307で取得した乱数とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。
【0087】
ステップS311では、内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
【0088】
ステップS313では、全リール110乃至112の回転を開始させる。
【0089】
ステップS315では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS311で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS317へ進む。
【0090】
ステップS317では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。
【0091】
ステップS319では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
【0092】
ステップS321では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS303へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
【0093】
<主制御部タイマ割込処理>
図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
【0094】
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
【0095】
ステップS401では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
【0096】
ステップS403では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
【0097】
ステップS405では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
【0098】
ステップS407では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。
【0099】
ステップS409では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
【0100】
ステップS411では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(例えば、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド、設定変更コマンド、設定変更終了コマンド、扉開放コマンド、扉閉鎖コマンド、エラーコマンド、リセット実行コマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
【0101】
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
【0102】
ステップS413では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
【0103】
ステップS415では、後述するデバイス監視処理を行う。デバイス監視処理を行った後はステップS417に進む。
【0104】
ステップS417では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS421に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS419に進む。
【0105】
ステップS419では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS401で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。
【0106】
一方、ステップS421では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。
【0107】
<デバイス監視処理>
図9を用いて、主制御部タイマ割込処理のステップS415で実行されるデバイス監視処理について説明する。
【0108】
まず、最初のステップS501では、後述するリセット操作監視処理を実行する。リセット操作監視処理を実行後は、ステップS503に進む。
【0109】
ステップS503では、後述する扉開放状態監視処理を実行する。扉開放状態監視処理を実行後は、ステップS505に進む。
【0110】
ステップS505では、その他のエラー監視処理を実行する。ここでは、その他のエラーとして、メダル投入異常やメダル払出異常等のエラーを監視し、その他のエラーがあった場合にはエラーコマンドを送信する準備を行う。その他のエラーは、前述の主制御部タイマ割込処理のステップS405において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出すことで、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視することができる。
【0111】
ステップS507では、その他のデバイス監視処理を実行する。その他のデバイス監視処理を実行後は、このフローを終了する。
【0112】
<リセット操作監視処理>
図10を用いて、デバイス監視処理のステップS501で実行されるリセット操作監視処理について説明する。
【0113】
まず、最初のステップS601では、リセットボタンセンサの検知結果に基づいてリセットボタン704が操作されたか否か、すなわち、リセット操作があったか否かを確認する。リセット操作があればステップS603に進み、なければこのフローを終了する。
【0114】
ステップS603では、リセット操作があったことを示すリセット実行コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。送信準備後はステップS605に進む。
【0115】
ステップS605では、リセット操作に応じた処理を実行する。何らかの異常が検知された場合には遊技の進行が停止された状態となっているので、遊技の進行の停止状態を解除する処理として、例えば、エラーステータスの復帰処理(エラー解除)やメダルの払出を再開させる処理を実行する。実行後はこのフローを終了する。
【0116】
<扉開放状態監視処理>
図11を用いて、デバイス監視処理のステップS503で実行される扉開放状態監視処理について説明する。
【0117】
まず、最初のステップS701では、扉開放センサがONからOFFに切り替えられたか否かを確認する。扉開放センサがOFFに切り替えられた場合はステップS703に進み、そうでなければステップS705に進む。
【0118】
ステップS703では、扉が開放されていることを示す扉開放コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。送信準備後はステップS705に進む。
【0119】
ステップS705では、扉開放センサがOFFからONに切り替えられたか否かを確認する。扉開放センサがONに切り替えられた場合はステップS707に進み、そうでなければこのフローを終了する。
【0120】
ステップS707では、扉が閉鎖されていることを示す扉閉鎖コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。送信準備後はこのフローを終了する。
【0121】
<第1副制御部400の処理>
図12(a)〜(c)を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図12(a)〜(c)に示す各処理は、第1副制御部のCPU404によって実行される。
【0122】
<第1副制御部メイン処理>
図12(a)に示すように、第1副制御部400のメイン処理のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
【0123】
ステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。
【0124】
ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
【0125】
ステップS807では、後述するコマンド処理を行う。コマンド処理を行った後は、ステップS809に進む。
【0126】
ステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、主制御部300からのコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。ただし、後述する異常コマンドに対応する演出データの設定処理は、この2つ後のステップS813のランプ制御処理で一括して実行する。
【0127】
ステップS811では、ステップS809の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS809で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
【0128】
ステップS813では、後述するランプ制御処理を行う。ランプ制御処理を行った後は、ステップS815に進む。
【0129】
ステップS815では、ステップS809の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS809で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS803へ戻る。
【0130】
<第1副制御部コマンド受信割込処理>
次に、図12(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS821では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
【0131】
<第1副制御部タイマ割込処理>
次に、図12(c)を用いて、第1副制御部400のタイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
【0132】
ステップS831では、第1副制御部メイン処理のステップS803において用いるタイマ変数の値に1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
【0133】
ステップS833では、第1副制御部メイン処理のステップS815で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
【0134】
<コマンド処理>
図13を用いて、第1副制御部メイン処理のステップS807で実行されるコマンド処理について説明する。
【0135】
まず、最初のステップS901では、設定変更コマンドを受け付けたか否かを確認する。設定変更コマンドを受け付けていればステップS903に進み、そうでなければステップS905に進む。
【0136】
ステップS903では、設定変更フラグを設定し、ステップS905に進む。
【0137】
ステップS905では、扉開放コマンドを受け付けたか否かを確認する。扉開放コマンドを受け付けていればステップS907に進み、そうでなければステップS909に進む。
【0138】
ステップS907では、扉開放フラグを設定し、ステップS909に進む。
【0139】
ステップS909では、エラーコマンドを受け付けたか否かを確認する。エラーコマンドを受け付けていればステップS911に進み、そうでなければステップS913に進む。
【0140】
ステップS911では、エラーフラグを設定し、ステップS913に進む。
【0141】
ステップS913では、設定変更終了コマンドを受け付けたか否かを確認する。設定変更終了コマンドを受け付けていればステップS915に進み、そうでなければステップS919に進む。
【0142】
ステップS915では、設定変更フラグを消去し、ステップS917に進む。
【0143】
ステップS917では、設定変更終了フラグを設定し、ステップS919に進む。
【0144】
ステップS919では、扉閉鎖コマンドを受け付けたか否かを確認する。扉閉鎖コマンドを受け付けていればステップS921に進み、そうでなければステップS925に進む。
【0145】
ステップS921では、扉開放フラグを消去し、ステップS923に進む。
【0146】
ステップS923では、扉閉鎖フラグを設定し、ステップS925に進む。
【0147】
ステップS925では、リセット実行コマンドを受け付けたか否かを確認する。リセット実行コマンドを受け付けていればステップS927に進み、そうでなければステップS931に進む。
【0148】
ステップS927では、エラーフラグを消去し、ステップS929に進む。
【0149】
ステップS929では、リセット実行フラグを設定し、ステップS931に進む。
【0150】
ステップS931では、その他のコマンド受付時処理を実行する。実行後はこのフローを終了し、第1副制御部メイン処理に復帰する。
【0151】
<ランプ制御処理>
図14を用いて、第1副制御部メイン処理のステップS813で実行されるランプ制御処理について説明する。
【0152】
まず、最初のステップS1001では、第1副制御部メイン処理のステップS809の演出制御処理でROM406から読み出された演出データを取得する。
【0153】
ステップS1003では、異常フラグが立っているか否かを確認する。異常フラグとは、設定変更フラグ、扉開放フラグおよびエラーフラグを指す。少なくとも1つの異常フラグが立っていればステップS1005に進み、立っていなければステップS1007に進む。
【0154】
ステップS1005では、異常フラグ用のランプ演出データの更新処理を行う。この更新処理の詳細については後述する。更新処理後は、ステップS1007に進む。
【0155】
ステップS1007では、解除操作フラグが立っているか否かを確認する。解除操作フラグとは、設定変更終了フラグ、扉閉鎖フラグおよびリセット実行フラグを指す。解除操作フラグが立っていればステップS1009に進み、立っていなければステップS1011に進む。
【0156】
ステップS1009では、解除操作フラグ用のランプ演出データの更新処理を行う。この更新処理の詳細についても後述する。更新処理後は、ステップS1011に進む。
【0157】
ステップS1011では、サイドランプ804を制御する駆動回路422へのランプ演出データの送信処理を行う。送信処理後は、このフローを終了し、第1副制御部メイン処理に復帰する。
【0158】
<異常フラグ用の演出データ更新処理>
図15を用いて、ランプ制御処理のステップS1005で実行される異常フラグ用の演出データ更新処理について説明する。
【0159】
まず、最初のステップS1101では、最優先の異常フラグを識別する。異常フラグには優先順位が予め設定されており、設定変更フラグ→扉開放フラグ→エラーフラグの順に優先順位が低くなる。したがって、例えば、設定変更フラグおよび扉開放フラグの2つが立っていれば、設定変更フラグが最優先の異常フラグであると識別する。また、例えば、扉開放フラグおよびエラーフラグの2つが立っていれば、扉開放フラグが最優先の異常フラグであると識別する。識別後はステップS1103に進む。
【0160】
ステップS1103では、ステップS1101で識別された最優先の異常フラグは初期設定であるか否かを確認する。初期設定であればステップS1005に進み、そうでなければステップS1107に進む。
【0161】
ステップS1105では、ステップS1101で識別された最優先の異常フラグに対応する初期のランプ演出データの設定を行う。設定後はステップS1113に進む。
【0162】
ランプ演出データについて図18を用いて説明すると、ランプ演出データとしては、複数種類の演出データA〜Gが予めROM406に記憶されている。各演出データA〜Gは、複数のサイドランプ(ここでは8つのサイドランプ804)に対してのON/OFFデータ(各ランプ毎に1ビット)と輝度データ(各ランプ毎に4ビット;図示略)と色データ(各ランプのR,G,B毎に16ビット;図示略)とを備えて構成されている。そして、設定変更に対しては、演出データAと演出データBの2つが記憶されている。扉開放に対しては、演出データCと演出データDの2つが記憶されている。その他のエラーに対しては、演出データEと演出データFの2つが記憶されている。また、後述する各種の解除操作に対しては、共通して1つの演出データGが記憶されている。
【0163】
演出データAは、第3サイドランプ804C(ランプC)、第4サイドランプ804D(ランプD)、第7サイドランプ804G(ランプG)および第8サイドランプH(ランプH)が点灯し、演出データBは、第1サイドランプ804A(ランプA)、第2サイドランプ804B(ランプB)、第5サイドランプ804E(ランプE)および第6サイドランプ804F(ランプF)が点灯する構成となっている。
【0164】
演出データCは、第2サイドランプ804B(ランプB)、第4サイドランプ804D(ランプD)、第6サイドランプ804F(ランプF)および第8サイドランプH(ランプH)が点灯し、演出データDは、第1サイドランプ804A(ランプA)、第3サイドランプ804C(ランプC)、第5サイドランプ804E(ランプE)および第7サイドランプ804G(ランプG)が点灯する構成となっている。
【0165】
演出データEは、第2サイドランプ804B(ランプB)、第3サイドランプ804C(ランプC)、第6サイドランプ804F(ランプF)および第7サイドランプ804G(ランプG)が点灯し、演出データFは、第1サイドランプ804A(ランプA)、第4サイドランプ804D(ランプD)、第5サイドランプ804E(ランプE)および第8サイドランプ804H(ランプH)が点灯する構成となっている。
【0166】
演出データGは、第1〜第8の全てのサイドランプ804A(ランプA)〜804H(ランプH)が点灯する構成となっている。
【0167】
このように、演出データA〜Gは任意のタイミングにおいて点灯するサイドランプ804の種類が互いに異なるように構成されている。ただし、演出データA〜Gは、点灯するサイドランプ804の種類が任意のタイミングにおいて互いに異なる(点灯態様が異なる。発光態様が異なるとも言う)ように構成されていれば、図18に示す構成に限定されない。
【0168】
また、ここでは、演出データA,CおよびEが初期のランプ演出データとして設定されている。したがって、例えば設定変更フラグが立っている場合には、ステップS1105では演出データAが設定される。
【0169】
ステップS1107では、更新カウンタが規定値であるか否かを確認する。更新カウンタの規定値はここでは「5」に設定されている。更新カウンタが規定値であればステップS1109に進み、そうでなければステップS1111に進む。
【0170】
ステップS1109では、次のランプ演出データの設定を行う。つまり、現在のランプ演出データが演出データAであれば演出データBを設定し、現在のランプ演出データが演出データBであれば演出データAを設定する。同様に、現在のランプ演出データが演出データCであれば演出データDを設定し、現在のランプ演出データが演出データDであれば演出データCを設定する。また、現在のランプ演出データが演出データEであれば演出データFを設定し、現在のランプ演出データが演出データFであれば演出データEを設定する。設定後はステップS1113に進む。
【0171】
ステップS1111では、現在のランプ演出データをそのまま維持する設定を行う。設定後はステップS1115に進む。
【0172】
ステップS1113では、更新カウンタの初期化処理を行う。更新カウンタの初期値はここでは「0」に設定されている。初期化処理後はこのフローを終了し、ランプ制御処理に復帰する。
【0173】
ステップS1115では、更新カウンタの更新処理を行う。つまり、現在の更新カウンタの値に1を加算して更新する。更新処理後はこのフローを終了し、ランプ制御処理に復帰する。
【0174】
なお、第1副制御部400による処理の1回の制御周期が約10msであるので、1つのランプ演出データが維持される時間は、更新カウンタが0から5へ到達するまでの時間の約50ms(=約10ms×5)である。
【0175】
<解除操作フラグ用の演出データ更新処理>
図16を用いて、ランプ制御処理のステップS1009で実行される解除操作フラグ用の演出データ更新処理について説明する。
【0176】
まず、最初のステップS1201では、解除操作フラグは初期設定であるか否かを確認する。初期設定であればステップS1203に進み、そうでなければステップS1205に進む。なお、本実施形態では、解除操作フラグに基づくランプ演出データは共通して上述の演出データGしか備えていないため、異常フラグ用の演出データ更新処理のようにフラグの識別は行わない。ただし、解除操作フラグの各種類それぞれに別のランプ演出データを設定する場合やそれぞれの報知時間を変える場合のために、解除操作フラグの種類の識別を行うステップを、このステップS1201の前に行ってもよい。
【0177】
ステップS1203では、終了カウンタの初期化処理を行う。初期化処理後は、ステップS1209に進む。
【0178】
ステップS1205では、終了カウンタが規定値であるか否かを確認する。終了カウンタの規定値はここでは「1000」に設定されている。終了カウンタが規定値に達していればステップS1207に進み、そうでなければステップS1209に進む。
【0179】
ステップS1207では、解除操作フラグの消去を行う。フラグの消去後はこのフローを終了し、ランプ制御処理に復帰する。このステップS1207と直前のステップS1205とにより、第1副制御部400の1ループが約10msであるので、解除操作フラグが維持される時間が約10000msとなる。
【0180】
ステップS1209では、解除操作フラグ用のランプ演出データの設定を行う。つまり、ここでは演出データGを設定する。設定後はこのフローを終了し、ランプ制御処理に復帰する。
【0181】
<第2副制御部500の処理>
図17(a)〜(d)を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図17(a)〜(d)に示す処理は、第2副制御部500のCPU504によって実行される。
【0182】
<第2副制御部メイン処理>
まず、図17(a)に示すように、第2副制御部500のメイン処理のステップS1301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
【0183】
ステップS1303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1305の処理に移行する。
【0184】
ステップS1305では、タイマ変数に0を代入する。
【0185】
ステップS1307では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
【0186】
ステップS1309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
【0187】
ステップS1311では、ステップS1309の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS1309で読み出した演出データの中にシャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応するシャッタ制御を行う。
【0188】
ステップS1313では、ステップS1309の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS1309で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップS1303へ戻る。この画像制御処理では、異常コマンドに対応する画像制御処理を含む処理を実行する。
【0189】
<第2副制御部コマンド受信割込処理>
次に、図17(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1321では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
【0190】
<第2副制御部タイマ割込処理>
次に、図17(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
【0191】
ステップS1331では、第2副制御部メイン処理におけるステップS1303において説明したRAM508のタイマ変数の値に1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
【0192】
ステップS1333では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
【0193】
<第2副制御部画像制御処理>
次に、図17(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS1313の画像制御処理について説明する。
【0194】
ステップS1341では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
【0195】
ステップS1343では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1345に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
【0196】
ステップS1345では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS1341でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
【0197】
ステップS1347では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
【0198】
ステップS1349では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップSI11に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
【0199】
ステップS1351では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
【0200】
<作用・効果>
上述のように構成された本実施形態の遊技台によれば、次のような作用効果が生じる。
【0201】
例えば設定値の設定変更操作がなされた場合には、図19及び図20に示す点滅パターンでサイドランプ804が点滅する。つまり、設定変更ボタン702が押下操作されたことが検知されると(ステップS207)、設定変更フラグが立ち(ステップS903)、設定変更に対応する初期の演出データAが設定される(ステップS1105)。次いで、この演出データAが駆動回路422に送信されて(ステップS1011)、駆動回路422が演出データAに基づき、図20の左図に示すように、第3サイドランプ804C、第4サイドランプ804D、第7サイドランプ804Gおよび第8サイドランプ804Hを点灯させる。
【0202】
その後、更新カウンタが予め設定された規定値に到達すると(ステップS1107)、すなわち第1副制御部400の制御周期の約10msに既定値の5を掛けた約50msが経過すると、演出データAから次の演出データBに更新され(ステップS1109)、且つ、更新カウンタは初期化される(ステップS1113)。演出データBは駆動回路422に送信され(ステップS1011)、駆動回路422は演出データBに基づき、図20の右図に示すように、第1サイドランプ804A、第2サイドランプ804B、第5サイドランプ804Eおよび第6サイドランプ804Fを点灯させる。
【0203】
さらにその後、更新カウンタが再び規定値に到達すると(ステップS1107)、演出データBから演出データAに更新され(ステップS1109)、且つ、更新カウンタは初期化される(ステップS1113)。演出データAは駆動回路422に送信され(ステップS1011)、駆動回路422は演出データAに基づき、図20の左図に示すように第3サイドランプ804C、第4サイドランプ804D、第7サイドランプ804Gおよび第8サイドランプHを点灯させる。
【0204】
このように、サイドランプ804は演出データAに基づく点灯態様と演出データBに基づく点灯態様とを交互に繰り返して点滅するが、設定変更操作が終了して設定変更キースイッチ701がONからOFF操作されると(ステップS215)、設定変更フラグが消去される(ステップS915)とともに解除操作フラグの1つである設定変更終了フラグが立ち(ステップS917)、解除操作フラグに対応する演出データGが設定される(ステップS1209)。次いで、この演出データGが駆動回路422に送信されて(ステップS1011)、駆動回路422が演出データGに基づき、第1〜第8の全てのサイドランプ804A〜804Hを点灯させる。演出データGに基づく演出(ランプ報知)は、終了カウンタが規定値に到達するまで継続する。すなわち、終了カウンタが規定値に到達し(ステップS1205)、設定変更終了フラグが消去される(ステップS1207)までの約10000ms間、演出データGに基づくランプ報知が継続する。
【0205】
また、例えば前面扉102が開放された場合(ただし、設定値の設定変更操作はなされていない場合)には、図21及び図22に示す点滅パターンでサイドランプ804が点滅する。つまり、前面扉102が開放されたことが検知されると(ステップS701)、扉開放フラグが立ち(ステップS907)、扉開放に対応する初期の演出データCが設定される(ステップS1105)。次いで、この演出データCが駆動回路422に送信されて(ステップS1011)、駆動回路422が演出データCに基づき、図22の左図に示すように、第2サイドランプ804B、第4サイドランプ804D、第6サイドランプ804Fおよび第8サイドランプHを点灯させる。
【0206】
その後、更新カウンタが予め設定された規定値に到達すると(ステップS1107)、すなわち第1副制御部400の制御周期の約10msに既定値の5を掛けた約50msが経過すると、演出データCから次の演出データDに更新され(ステップS1109)、且つ、更新カウンタは初期化される(ステップS1113)。演出データDは駆動回路422に送信され(ステップS1011)、駆動回路422は演出データDに基づき、図22の右図に示すように、第1サイドランプ804A、第3サイドランプ804C、第5サイドランプ804Eおよび第7サイドランプ804Gを点灯させる。
【0207】
さらにその後、更新カウンタが再び規定値に到達すると(ステップS1107)、演出データDから演出データCに更新され(ステップS1109)、且つ、更新カウンタは初期化される(ステップS1113)。演出データCは駆動回路422に送信され(ステップS1011)、駆動回路422は演出データCに基づき、図22の左図に示すように、第2サイドランプ804B、第4サイドランプ804D,第6サイドランプ804Fおよび第8サイドランプHを点灯させる。
【0208】
このように、サイドランプ804は演出データCに基づく点灯態様と演出データDに基づく点灯態様とを交互に繰り返して点滅するが、前面扉102が閉鎖されたことが検知されると(ステップS705)、扉開放フラグが消去される(ステップS921)とともに解除操作フラグの1つである扉閉鎖フラグが立ち(ステップS923)、解除操作フラグに対応するランプ演出データGが設定される(ステップS1209)。次いで、この演出データGが駆動回路422に送信されて(ステップS1011)、駆動回路422が演出データGに基づき、全てのサイドランプ804を点灯させる。演出データGに基づく演出(ランプ報知)は、終了カウンタが規定値に到達するまで継続する。すなわち、終了カウンタが規定値に到達し(ステップS1205)、設定変更終了フラグが消去される(ステップS1207)までの約10000ms間、演出データGに基づくランプ報知が継続する。
【0209】
また、例えば、その他のエラーが検知された場合(ただし、設定値の設定変更操作はなされておらず、且つ、前面扉102も開放されていない場合)には、図23及び図24に示す点滅パターンでサイドランプ804が点滅する。
【0210】
つまり、その他のエラーが検知されると(ステップS505)、エラーフラグが立ち(ステップS911)、その他のエラーに対応する初期の演出データEが設定される(ステップS1105)。次いで、この演出データEが駆動回路422に送信されて(ステップS1011)、駆動回路422が演出データEに基づき、図24の左図に示すように、第2サイドランプ804B、第3サイドランプ804C、第6サイドランプ804Fおよび第7サイドランプ804Gを点灯させる。
【0211】
その後、更新カウンタが予め設定された規定値に到達すると(ステップS1107)、演出データEから次の演出データFに更新され(ステップS1109)、且つ、更新カウンタは初期化される(ステップS1113)。演出データFは駆動回路422に送信され(ステップS1011)、駆動回路422は演出データFに基づき、図24の右図に示すように、第1サイドランプ804A、第4サイドランプ804D、第5サイドランプ804Eおよび第8サイドランプ804Hを点灯させる。
【0212】
さらにその後、更新カウンタが再び規定値に到達すると(ステップS1107)、演出データFから演出データEに更新され(ステップS1109)、且つ、更新カウンタは初期化される(ステップS1113)。演出データEは駆動回路422に送信され(ステップS1011)、駆動回路422は演出データEに基づき、図24の左図に示すように、第2サイドランプ804B、第3サイドランプ804C、第6サイドランプ804Fおよび第7サイドランプ804Gを点灯させる。
【0213】
このように、サイドランプ804は演出データEに基づく点灯態様と演出データFに基づく点灯態様とを交互に繰り返して点滅するが、リセット操作されたことが検知されると(ステップS601)、エラーフラグが消去される(ステップS927)とともに解除操作フラグの1つであるリセット実行フラグが立ち(ステップS929)、解除操作フラグに対応する演出データGが設定される(ステップS1209)。次いで、このランプ演出データGが駆動回路422に送信されて(ステップS1011)、駆動回路422がランプ演出データGに基づき、全てのサイドランプ804を点灯させる。ランプ演出データGに基づく演出(ランプ報知)は、終了カウンタが規定値に到達するまで継続する。すなわち、終了カウンタが規定値に到達し(ステップS1205)、解除操作フラグが消去される(ステップS1207)までの約10000ms間、演出データGに基づくランプ報知が継続する。
【0214】
したがって、各異常時において、どのタイミングでスロットマシン100を視認してもいずれかのサイドランプ804が点灯しているので、スロットマシン100に異常(不正行為等)が生じていることをどのタイミングでも確実に把握することができる。また、各異常時において、どのタイミングでもサイドランプ804の点灯態様(発光態様)が異なるので、どのタイミングでも確実に異常の種類を区別して把握することができる。さらに、サイドランプ804の点滅周期は第1副制御部400の制御周期(処理速度周期)に依存しているので、図25に示すように、制御負荷によって点滅周期は一定とはならず、例えば監視カメラを通してスロットマシン100を監視している場合であっても、監視カメラの画像取得周期とサイドランプ804の点滅周期にずれが生じるために、スロットマシン100に異常が生じていることを確実に把握することができる。
【0215】
また、異常解除時にも、どのタイミングでスロットマシン100を視認してもいずれかのサイドランプ804(本実施形態では全てのサイドランプ804)が、異常時とは異なる態様で点灯しているので、異常が解除されたことを確実に把握することができる。
【0216】
また、サイドランプ804の点灯態様が左右対称になっているので、左右いずれの方向からでもサイドランプ804の点灯を視認することができる。
【0217】
なお、本発明の遊技台は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0218】
例えば、上記実施形態では、第1副制御部400のメインループで駆動回路422へサイドランプ804を点灯させるための信号を送信しているので、その前の処理の進行速度に依存して信号送信タイミングが変化するが、割り込み周期毎にサイドランプ804への信号を送信するようにして、その信号送信タイミングがランダムになるように構成してもよい。
【0219】
また、上記実施形態では、解除操作に対応する演出データGは全てのサイドランプ804が点灯するように構成したが、このような構成に限らず、例えば、左側のサイドランプユニット800では第1のサイドランプ804Aのみが点灯し、右側のサイドランプユニット800では第5のサイドランプ804Eのみが点灯するように構成してもよい。つまり、異常報知点滅発光態様とは異なる発光態様となるように構成していればよい。ただし、発光態様は左右対称であれば好ましい。
【0220】
また、上記実施形態では、各異常時にサイドランプ804の点滅を行うことによって各異常の種類を区別可能にしているが、使用するランプは左右のサイドランプに限らず外部から視認可能なランプ(例えば、遊技台上部に設けられたランプやタイトルパネルに設けられたランプ)を用いてもよく、これらのランプを適宜組合せて点灯させるものであってもよい。こうすることで、点灯パターンによって区別可能な異常の種類をより多くすることができる。
【0221】
また、上記実施形態では、各異常時にサイドランプ804の点滅を行うことで異常の種類を区別可能にしているが、使用するランプの輝度または色を用いてもよく、これらを適宜組合せて異常の区別を行っても良い。こうすることで、点灯パターンによって区別可能な異常の種類をより多くすることができる。
【0222】
また、上記実施形態で説明したスロットマシン100のサイドランプ804に係る構成を、ほかの遊技台、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンやパチンコ機などに適用することももちろん可能である。
【0223】
具体的には、本発明に係る遊技台は、図26に示す、「所定の遊技領域1002に球を発射する発射装置1010と、発射装置1010から発射された球を入球可能に構成された入賞口1006と、入賞口に入球した球を検知する検知手段1008と、検知手段1008が球を検知した場合に球を払出す払出手段1012と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1004を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1004が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機1000」にも好適である。
【0224】
すなわち、本発明の遊技台は、遊技に関する異常を検知する検知手段(例えば、扉開放センサ;設定変更処理のステップS207、扉開放状態監視処理のステップS701、デバイス監視処理のステップS505)と、所定の発光態様で発光可能に設けられた複数の発光手段(例えば、8つのサイドランプ804)と、前記複数の発光手段のそれぞれの発光態様を個別に制御する発光制御手段(例えば、第1副制御部400のCPU404;ランプ制御処理)と、を備えた遊技台であって、前記発光制御手段は、前記検知手段により前記異常が検知された場合は、前記複数の発光手段のうちの少なくとも1つの発光手段がいずれのタイミングにおいても点灯しているように前記複数の発光手段が点灯と消灯を繰り返す異常報知点滅発光態様で前記複数の発光手段が点滅するように制御することを特徴としている。
【0225】
これによれば、いずれのタイミングにおいても発光手段の点灯により異常を確認することができる。
【0226】
また、上述の遊技台において、前記異常が検知された場合に遊技の進行を停止させる遊技停止手段と、前記遊技停止手段により遊技の進行が停止された状態を解除する解除操作手段(例えば、リセットボタン704)と、を更に備え、前記発光制御手段は、前記解除操作手段が操作された場合は、前記異常報知点滅発光態様とは異なる発光態様であるとともにいずれのタイミングにおいても少なくとも1つの発光手段が点灯している解除報知用発光態様で前記複数の発光手段が点灯するように制御するようにしてもよい。
【0227】
これによれば、いずれのタイミングにおいても、発光手段の点灯により解除操作手段が操作され、異常が解消したことを確認することができる。
【0228】
また、上述の遊技台において、前記検知手段は遊技に関する複数種類の異常を識別して検知し、前記発光制御手段は、前記検知手段により前記複数種類の異常のうちいずれかの異常が検知された場合は、いずれのタイミングにおいても前記複数の発光手段の発光態様により該異常の種類を識別可能に、該異常の種類ごとに異なる点滅発光態様で前記複数の発光手段が点滅するように制御するようにしてもよい。
【0229】
これによれば、いずれのタイミングにおいても、発光手段の点灯により異常の種類を識別することができる。
【0230】
さらに、上述の遊技台において、前記発光制御手段を含み、遊技に関する演出を行う演出制御手段をさらに備え、前記発光制御手段は、前記演出制御手段の処理速度に応じて不規則なタイミングで前記複数の発光手段が点滅するように制御するようにしてもよい。
【0231】
これによれば、演出制御手段の処理速度に応じて点滅周期が変化するので、一定の周期で複数の発光手段を確認しても点灯している発光手段が異なり、例えば監視カメラを通して一定の周期で発光手段を監視している場合であっても、いずれのタイミングにおいても発光手段の点灯により異常を確実に確認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0232】
本発明の遊技台は、スロットマシンやパチンコ機に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
【符号の説明】
【0233】
100 スロットマシン(遊技台)
300 主制御部(演出制御手段)
400 第1副制御部
404 第1副制御部のCPU(発光制御手段)
500 第2副制御部
804 サイドランプ(発光手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に関する異常を検知する検知手段と、
所定の発光態様で発光可能に設けられた複数の発光手段と、
前記複数の発光手段のそれぞれの発光態様を個別に制御する発光制御手段と、を備えた遊技台であって、
前記発光制御手段は、前記検知手段により前記異常が検知された場合は、前記複数の発光手段のうちの少なくとも1つの発光手段がいずれのタイミングにおいても点灯しているように前記複数の発光手段が点灯と消灯を繰り返す異常報知点滅発光態様で前記複数の発光手段が点滅するように制御する
ことを特徴とする、遊技台。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技台であって、
前記異常が検知された場合に遊技の進行を停止させる遊技停止手段と、
前記遊技停止手段により遊技の進行が停止された状態を解除する解除操作手段と、を更に備え、
前記発光制御手段は、前記解除操作手段が操作された場合は、前記異常報知点滅発光態様とは異なる発光態様であるとともにいずれのタイミングにおいても少なくとも1つの発光手段が点灯している解除報知用発光態様で前記複数の発光手段が点灯するように制御する
ことを特徴とする、遊技台。
【請求項3】
請求項1または2に記載の遊技台であって、
前記検知手段は遊技に関する複数種類の異常を識別して検知し、
前記発光制御手段は、前記検知手段により前記複数種類の異常のうちいずれかの異常が検知された場合は、いずれのタイミングにおいても前記複数の発光手段の点灯により該異常の種類を識別可能に、該異常の種類ごとに異なる点滅発光態様で前記複数の発光手段が点滅するように制御する
ことを特徴とする、遊技台。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記発光制御手段を含み、遊技に関する演出を行う演出制御手段をさらに備え、
前記発光制御手段は、前記演出制御手段の処理速度に応じて不規則なタイミングで前記複数の発光手段が点滅するように制御する
ことを特徴とする、遊技台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2012−85943(P2012−85943A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−237095(P2010−237095)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【出願人】(597044139)株式会社大都技研 (1,470)
【Fターム(参考)】