説明

道路表示装置、および道路表示装置用のプログラム

【課題】道路の撮影画像に自車両の案内経路を強調する画像を重畳して表示する技術において、重畳位置の特定を鳥瞰変換のような複雑な処理に頼らずに実現する。
【解決手段】車両用ナビゲーション装置は、撮影画像中の道路21〜25のうち案内経路に属する道路21、24を、当該道路の緯度経度データおよび案内経路データを利用して特定し、その道路21、24の具体的な撮影画像中の位置を、道路形状データを利用して特定する。そして、撮影画像中の特定した道路に強調画像61、62を重畳する.

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路が撮影された撮影画像をディスプレイに表示させる道路表示装置、および道路表示装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラによる道路の撮影画像に、自車両の案内経路を強調する強調画像を重畳し、それによって生成される合成画像をディスプレイに表示させる技術が知られている(特許文献1)。
【0003】
この技術においては、強調画像を撮影画像中のどの位置に重畳するか、すなわち、案内経路が撮影画像中のどの位置にあるかを、以下のようにして決定している。まず道路をカメラがどの方向(俯角、方位等)からどの距離で撮影したかを示す撮影データを取得する。次に、ナビゲーションに用いる地図データを用いて、撮影画像に対応する位置の案内経路の平面図を生成する。最後に、上記の撮影データに基づいて当該平面図を鳥瞰変換して強調画像を生成し、当該強調画像を撮影画像に重ね合わせる(特許文献1の段落0039〜0042参照)。
【特許文献1】特開平11−211499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のような方法では、平面画像を鳥瞰変換する必要があるので、そのための処理負荷が発生する。また、複雑な鳥瞰変換の処理が誤差の発生要因となる可能性がある。
【0005】
本発明は上記点に鑑み、道路の撮影画像に自車両の案内経路を強調する画像を重畳して表示する技術において、重畳位置の特定を鳥瞰変換のような複雑な処理に頼らずに実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の特徴は、道路表示装置が、道路が撮影された撮影画像(20、71)、および、道路配置データ(72)、地理的道路配置データ(74)、経路地理データ(82)という3種類のデータを取得する。
【0007】
道路配置データ(72)は、撮影画像中の当該道路が属するリンクの、撮影画像を基準とした配置を示すデータである。地理的道路配置データ(74)は、当該リンクの地理座標を基準とした配置を示すデータである。経路地理データ(82)は、目的地までの案内経路の地理座標を示すデータである。
【0008】
道路表示装置は、地理的道路配置データを利用して、当該撮影画像中の当該リンクのうち、経路地理データ中の案内経路に該当するリンクを抽出する。さらに道路表示装置は、画像基準道路配置データを利用して、抽出したリンクに対応する撮影画像中の道路に、当該道路を他の道路よりも強調するための強調画像(61、62)を重畳し、その結果の合成画像(60、81)を、ディスプレイ(5)に表示させる。
【0009】
このように、道路表示装置は、撮影画像中の道路のうち案内経路に属する道路を、地理的道路配置データを利用して特定し、その道路の具体的な撮影画像中の位置を、画像基準道路配置データを利用して特定する。このように、道路表示装置は、地理的道路配置データおよび画像基準道路配置データという、撮影画像中の道路の地理的配置と画像を基準とする配置との対応関係を表す情報を用いることで、鳥瞰変換のような複雑な処理に頼らずに、撮影画像に強調画像を正確な配置で重畳することができる。
【0010】
また、道路表示装置は、強調画像として、撮影画像中の案内経路に対応する道路に重ねる透過色の画像を用いるようになっていてもよい。このようになっていることで、自車両の走行するべき道路をより明確に認識することができるようになる。
【0011】
また、本発明の特徴は、本発明に係る道路表示装置用のプログラムとしても捉えることができる。
【0012】
なお、上記特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る路車間通信システムの構成を概念的に示す。本実施形態においては、交差点の付近に設置された路上無線機1および当該交差点を固定的かつ俯瞰で繰り返し撮影するカメラ2に加え、車両に搭載された車両無線端末3、車両用ナビゲーション装置(道路表示装置の一例に相当する)4、およびディスプレイ5を含んでいる。
【0014】
図2に、路上無線機1のハードウェア構成を示す。路上無線機1は、無線部11および制御回路12を有している。無線部11は、制御回路12と車両無線端末3との間の無線通信を媒介するための変調/復調機能、周波数変換機能、増幅機能等を有する装置である。
【0015】
制御回路12は、周知のマイコン等から成る装置である。この制御回路12は、カメラ2が撮影した道路の撮影画像を逐次取得し、それら取得した複数の撮影画像から成る動画データ71を生成する。
【0016】
図3に、動画データ71の1コマ(すなわちカメラ2によって撮影された1枚の画像)である撮影画像20の一例を示す。この例においては、撮影画像20は、交差点25および交差点25から伸びる道路21〜24を含んでいる。制御回路12は、車両無線端末3との通信開始時に、動画データ71の車両無線端末3への送信を開始する。
【0017】
また、制御回路12は、道路形状データ72、方位データ73、緯度経度データ74、および縮尺データ75を記憶している。以下、図4を用いてこれらデータ72〜74について説明する。
【0018】
道路形状データ(画像基準道路配置データの一例に相当する)72は、撮影画像20中のすべての道路21〜24のそれぞれについて、当該道路が属しているリンク51〜54の画素配置を示すデータである。なお、ここでいう画素配置とは、撮影画像20の画素を基準とした配置をいう。例えば、リンク51の画像配置は、リンク51の端点のノード31、35の画素座標によって表されていてもよい。ここで、画素座標は、撮影画像20の左下を原点とする1ピクセル単位の縦X―横Y座標とする。
【0019】
なお、撮影画像20中には、リンクの両方の端点が含まれていない場合がある。例えば、図4におけるリンク51、53、54の端点31、33、34は、撮影画像20の外部に位置する。その場合は、その撮影画像20外の端点の画素座標も、撮影画像20の範囲内から外れた値となる。なお、道路形状データにおいては、各リンクについて、当該リンクのIDと、当該リンクの端点の画素座標とが対応付けられている。
【0020】
方位データ73は、カメラ2による交差点25の撮影方位36の、北方向37からのずれ角度38を示すデータである。
【0021】
緯度経度データ(地理的道路配置データの一例に相当する)74は、撮影画像20中のすべての道路21〜24のそれぞれについて、当該道路が属しているリンク51〜54の地理座標(例えば、緯度、経度)を基準とした配置を示すデータである。具体的には、緯度経度データ中においては、各リンクについて、当該リンクのIDと、当該リンクの端点の地理座標とが対応付けられている。
【0022】
縮尺データ75は、撮影画像20中の画素を基準とした長さと、現実の交差点25付近の大きさとの比(例えば、交差点25の中心における、撮影画像20中左右方向についての長さの比)を示すデータである。
【0023】
これら各種データ72〜74は、路上無線機1およびカメラ2の設置時、製造時等において、実際のカメラ2の撮影画像を元に業者によって設定されるようになっていてもよい。制御回路12は、これら記憶しているデータ72〜75を、車両無線端末3との通信の開始時に送信する。
【0024】
車両無線端末3は、路上無線機1と車両用ナビゲーション装置4との間の無線通信を媒介するための変調/復調機能、周波数変換機能、増幅機能等を有する装置である。
【0025】
車両用ナビゲーション装置4は、目的地までの案内経路をディスプレイ5に表示させる装置である。図5に、車両用ナビゲーション装置4のハードウェア構成を示す。車両用ナビゲーション装置4は、位置検出器41、ユーザの操作を受け付ける操作部43、スピーカ44、地図データ取得部46、および制御回路47を有している。
【0026】
位置検出器41は、いずれも周知の図示しない地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置、向き、および速度を特定するための情報を制御回路47に出力する。
【0027】
地図データ取得部46は、DVD、CD、HDD等の不揮発性の記憶媒体およびそれら記憶媒体に対してデータの読み出し(および可能ならば書き込み)を行う装置から成る。当該記憶媒体は、制御回路47が実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。
【0028】
地図データは、道路データおよび施設データを有している。道路データは、リンクの位置情報、種別情報、ノードの位置情報、種別情報、および、ノードとリンクとの接続関係の情報等を含んでいる。リンクの位置情報は、リンクの端点の地理座標(例えば、緯度、経度)等を含む。また、ノードの位置情報は、ノードの地理座標を含む。施設データは、施設毎の名称情報、所在位置情報、施設種類情報等を示すデータを有している。
【0029】
制御回路(コンピュータに相当する)47は、CPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイコンである。CPUは、ROMまたは地図データ取得部46から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、および地図データ取得部16から情報を読み出し、RAMおよび(可能であれば)地図データ取得部16の記憶媒体に対して情報の書き込みを行い、ディスプレイ5、位置検出器41、操作部43、およびスピーカ44と信号の授受を行う。
【0030】
制御回路47がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、現在位置特定処理、案内経路算出処理、経路案内処理、撮影画像表示処理等がある。現在位置特定処理は、位置検出器41からの信号に基づいて自車両の現在位置や向きを特定する処理である。
【0031】
案内経路算出処理は、操作部43からユーザによる目的地の入力を受け付け、現在位置から当該目的地までの最適な案内経路を算出する処理である。制御回路47は、案内経路を示す案内経路データ(経路地理データの一例に相当する)として、案内経路上の全ノードの地理座標を記憶する。
【0032】
経路案内処理は、地図データ取得部46から地図データを読み出し、算出された案内経路、目的地、経由地および現在位置等をこの地図データの示す地図上に重ねた画像を、ディスプレイ5に表示させ、案内交差点の手前に自車両が到達したとき等の必要時に、右折、左折等を指示する案内音声信号をスピーカ44に出力させる処理である。
【0033】
撮影画像表示処理は、路上無線機1から受信した動画データ中の撮影画像に案内経路を強調する強調画像を重畳してディスプレイ5に表示させる処理である。路上無線機1が設置された交差点に自車両が近づいて路上無線機1の通信可能範囲に入ったときに、制御回路47は、この撮影画像表示処理を開始する。図6に、この撮影画像表示処理のために制御回路47が実行するプログラム100のフローチャートを示す。
【0034】
まず制御回路47は、撮影画像表示処理を開始すると、ステップ105で各種データの取得を行う。具体的には、車両無線端末3を介して路上無線機1から動画データ71、道路形状データ72、方位データ73、緯度経度データ74、および縮尺データ75(図1参照)を取得し、さらに、上述した案内経路算出処理において記憶した案内経路データを取得する。
【0035】
続いてステップ110で変数nをゼロにセットし、続いて、この変数nが最大数に達するまで(ステップ150)、変数nを1ずつインクリメントする(ステップ120)と共にステップ130の判定を実行し、その判定が肯定的ならばステップ140を実行する。ここで、最大数とは、撮影画像20中の道路21〜25が属するリンク51〜55の総数である。この総数は、道路形状データ72から特定する。そして、ステップ130の判定は、当該リンク51〜55のそれぞれ毎に実行される。
【0036】
ステップ130においては、緯度経度データ74に基づいて、対象とするリンクが案内経路に含まれるか否かを判定する。具体的には、対象とするリンクの両端点の地理座標が、案内経路データに含まれるリンクの両端点の地理座標と一致する場合、判定結果が肯定的なものになり、そうでない場合、判定結果が否定的なものになる。
【0037】
ステップ130が肯定判定となった場合に続くステップ140では、制御回路47は、直前のステップ130で判定対象となったリンクに対応する撮影画像20中の道路を透過色で塗りつぶす。
【0038】
具体的には、道路形状データ72から、対象となっているリンクのIDに関連付けられた画素座標の端点を読み出す。そして、各コマの撮影画像20において、読み出した端点間を繋ぐ直線に沿った範囲に、透過色の帯画像(強調画像の一例に相当する)を重畳する。ここで、透過色とは、撮影画像20中の道路が透過的に視認できるような色をいう。図7に、撮影画像20中の案内経路に該当する道路に透過色画像61が重畳された図を示す。
【0039】
なお、帯画像の太さは、道路に関わらない一定値であってもよいし、路上無線機1が道路形状データ72の一部として、リンク毎に撮影画像20中の各道路の範囲に合致する塗りつぶし範囲を特定する範囲データを有していれば、当該範囲データを無線受信して、当該範囲データに基づいて塗りつぶし範囲を決定してもよい。
【0040】
道路形状データ72中のすべてのリンクについてステップ120〜150の処理が行われた後、制御回路47は、続いてステップ160で、合成画像60中の透過色画像61に重ねるように、矢印画像(強調画像の一例に相当する)62を重畳する。この矢印画像62は、案内経路および案内経路に沿った進行方向を示す矢印である。
【0041】
続いてステップ170では、合成画像60の表示の向き付けの設定がノースアップ(すなわき北を上とする向き付け)になっているかヘディングアップ(すなわち自車両の交差点25への進入方向を上とする向き付け)を判定する。なお、ノースアップ/ヘディングアップの設定は、あらかじめユーザが操作部43を操作して決定することができるようになっている。
【0042】
ヘディングアップの設定となっている場合、続いてステップ180で、自車両の交差点25への進入方向がディスプレイ5の表示における上方向となるように、合成画像60の向き付けを回転させる。図7においては、ヘディングアップを実現するために、画像を時計回りに90°回転させている。なお、回転角度は、方位データ73、および、案内経路データから特定できる自車両の交差点25への進入方位によって特定する。
【0043】
ノースアップの設定となっている場合、続いてステップ190で、方位データ73を用いて、北方向がディスプレイ5の表示における上方向となるように、合成画像60の向き付けを回転させる。
【0044】
ステップ180、190の後、プログラム100の実行を終了する。なお、路上無線機1から継続して送信される動画データ71については、このプログラム100の実行において決定した透過色画像61および矢印画像62の重畳位置、ならびに、合成画像60の回転角を、引き続き採用する。また、ディスプレイ5に表示させる合成画像60に、縮尺データ75を反映するために、画面中の距離と実際の距離との対応関係を示す画像63を重畳させるようになっていてもよい。
【0045】
このように、車両用ナビゲーション装置4は、撮影画像20中の道路21〜25のうち案内経路に属する道路21、24を、緯度経度データ74および案内経路データを利用して特定し、その道路21、24の具体的な撮影画像20中の位置を、道路形状データ72を利用して特定する。このように、車両用ナビゲーション装置4は、道路形状データ72、緯度経度データ74という、撮影画像20中の道路の地理的配置と画素を基準とする配置との対応関係を表す情報を用いることで、重畳位置の特定を鳥瞰変換のような複雑な処理に頼らずに実現することができる。
【0046】
また、強調画像として、撮影画像中の案内経路に対応する道路21、24に重ねる透過色の画像61を用いるようになっている。このようになっていることで、自車両の走行するべき道路をより明確に認識することができるようになる。
【0047】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
【0048】
例えば、上記実施形態においては、路上無線機1から車両用ナビゲーション装置4に各種データ71〜75が送信され、緯度経度データ74がデータ72〜75に基づいて、動画データ71中の各撮影画像20に対して強調画像61、62の重畳等の処理を行っている。
【0049】
しかし、撮影画像20に対する重畳等の処理は、路上無線機1が行うようになっていてもよい。例えば、図8に示すように、車両用ナビゲーション装置4が車両無線端末3を用いて案内経路データ82を路上無線機1に送信してもよい。そして、路上無線機1の制御回路12は、受信した案内経路データ82および自らが記憶しているデータ72〜75に基づいて、図6のプログラム100を実行することで、重畳、回転等の処理を動画データ71の撮影画像20に対して施し、その結果の合成動画データ81を、車両無線端末3に送信するようになっていてもよい。そしてその場合、車両無線端末3は、受信した合成画像60をディスプレイ5に表示させるようになっていればよい。この場合は、路上無線機1が道路表示装置の一例に相当する。
【0050】
また、上記の実施形態において、制御回路がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施形態に係る路車間通信システムの構成を示す概念図である。
【図2】路上無線機1の構成を示すブロック図である。
【図3】撮影画像20の一例を示す図である。
【図4】道路形状データ72、方位データ73、および緯度経度データ74の内容を示す概念図である。
【図5】車両用ナビゲーション装置4の構成を示すブロック図である。
【図6】制御回路47が実行するプログラム100のフローチャートである。
【図7】合成画像60の一例を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る路車間通信システムの構成を示す概念図である。
【符号の説明】
【0052】
1…路上無線機、2…カメラ、3…車両無線端末、4…車両用ナビゲーション装置、
5…ディスプレイ、11…無線部、12…制御回路、20…撮影画像、21…道路、
22…道路、23…道路、24…道路、25…交差点、31〜35…ノード、
36…撮影方位、37…北方向、38…角度、41…位置検出器、43…操作部、
44…スピーカ、46…地図データ取得部、47…制御回路、51〜54…リンク、
60…合成画像、61…透過色画像、62…矢印画像、63…縮尺表示、
71…動画データ、72…道路形状データ、73…方位データ、
74…緯度経度データ、75…縮尺データ、81…合成動画データ、
82…案内経路データ、100…プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路が撮影された撮影画像(20、71)を取得し、また、前記撮影画像中の前記道路が属するリンクの、前記撮影画像を基準とした配置を示す画像基準道路配置データ(72)を取得し、また、前記リンクの地理座標を基準とした配置を示す地理的道路配置データ(74)を取得し、また、目的地までの案内経路の地理座標を示す経路地理データ(82)を取得する取得手段(105)と、
前記地理的道路配置データを利用して、前記撮影画像中の前記リンクのうち、前記経路地理データ中の前記案内経路に該当するリンクを抽出する抽出手段(130)と、
前記画像基準道路配置データを利用して、前記抽出手段が抽出したリンクに対応する前記撮影画像中の道路に、当該道路を他の道路よりも強調するための強調画像(61、62)を重畳し、その結果の合成画像(60、81)を、ディスプレイ(5)に表示させる表示制御手段(140)と、を備えた道路表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記強調画像として、前記特定手段が特定した道路上の透過色の画像を用いることを特徴とする請求項1に記載の道路表示装置。
【請求項3】
道路が撮影された撮影画像(20、71)を取得し、また、前記撮影画像中の前記道路が属するリンクの、前記撮影画像を基準とした配置を示す画像基準道路配置データ(72)を取得し、また、前記リンクの地理座標を基準とした配置を示す地理的道路配置データ(74)を取得し、また、目的地までの案内経路の地理座標を示す経路地理データ(82)を取得する取得手段(105)、
前記地理的道路配置データを利用して、前記撮影画像中の前記リンクのうち、前記経路地理データ中の前記案内経路に該当するリンクを抽出する抽出手段(130)および、
前記画像基準道路配置データを利用して、前記抽出手段が抽出したリンクに対応する前記撮影画像中の道路に、当該道路を他の道路よりも強調するための強調画像(61、62)を重畳し、その結果の合成画像(60、81)を、ディスプレイ(5)に表示させる表示制御手段(140)として、コンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−75022(P2009−75022A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−246358(P2007−246358)
【出願日】平成19年9月24日(2007.9.24)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】