遷移金属錯体、該遷移金属錯体の製造方法、三量化用触媒、1−ヘキセンの製造方法、エチレン系重合体の製造方法、置換シクロペンタジエン化合物、及び、該置換シクロペンタジエン化合物の製造方法
【課題】高温条件においてもエチレンの三量化反応により1−ヘキセンを効率的に、選択性よく製造することが可能な触媒成分となる遷移金属錯体を提供すること。
【解決手段】一般式(1)で表される遷移金属錯体。前記遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分。前記三量化用触媒を用いた1−ヘキセンの製造方法。オレフィン重合用触媒成分と、一般式(1)で表される遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分と、活性化助触媒成分とを接触させて得られるオレフィン重合用触媒の存在下、エチレンを重合するエチレン系重合体の製造方法。
【解決手段】一般式(1)で表される遷移金属錯体。前記遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分。前記三量化用触媒を用いた1−ヘキセンの製造方法。オレフィン重合用触媒成分と、一般式(1)で表される遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分と、活性化助触媒成分とを接触させて得られるオレフィン重合用触媒の存在下、エチレンを重合するエチレン系重合体の製造方法。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)で表される遷移金属錯体。
一般式(1)
[式中、M1は元素周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R1、R2、R3及びR4のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R5及びR9はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数2〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R6、R7及びR8はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R10及びR11はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
X1、X2及びX3はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R1、R2、R3及びR4のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R5、R6、R7、R8及びR9のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R10及びR11は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよい。]
【請求項2】
一般式(1)におけるM1がチタン原子である請求項1に記載の遷移金属錯体。
【請求項3】
一般式(1)におけるR1、R2、R3及びR4がメチル基である請求項1または2に記載の遷移金属錯体。
【請求項4】
一般式(1)におけるR10がメチル基であり、R11が
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数2〜20のアルキル基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
である請求項1〜3のいずれかに記載される遷移金属錯体。
【請求項5】
一般式(1)におけるR10及びR11が同一であり、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
である請求項1〜3のいずれかに記載される遷移金属錯体。
【請求項6】
一般式(1)におけるR6及びR8が
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基であり、
R10及びR11が、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基である、
請求項1〜3のいずれかに記載される遷移金属錯体。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれかに記載の遷移金属錯体と活性化助触媒成分とを接触させて得られる三量化用触媒。
【請求項9】
活性化助触媒成分が次の化合物(A)を含む請求項8に記載の三量化用触媒。
化合物(A):下記化合物(A1)〜(A3)からなる化合物群から選ばれる1種以上のアルミニウム化合物
(A1):一般式 (E1)aAl(G)3−aで表される有機アルミニウム化合物
(A2):一般式 {−Al(E2)−O−}bで表される構造を有する環状のアルミノキサン
(A3):一般式 E3{−Al(E3)−O−}cAl(E3)2で表される構造を有する線状のアルミノキサン
(式中、E1、E2およびE3は、炭素原子数1〜8のハイドロカルビル基を表し、Gは、水素原子またはハロゲン原子を表し、aは1〜3の整数を表し、bは2以上の整数を表し、cは1以上の整数を表す。E1が複数ある場合、複数のE1は互いに同じであっても異なっていてもよい。Gが複数ある場合、複数のGは互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のE2は互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のE3は互いに同じであっても異なっていてもよい。)
【請求項10】
活性化助触媒成分が次の化合物(B)を含む請求項8または9に記載される三量化用触媒。
化合物(B):下記化合物(B1)〜(B3)からなる化合物群から選ばれる1種以上のホウ素化合物
(B1):一般式 BQ1Q2Q3で表されるホウ素化合物
(B2):一般式T+(BQ1Q2Q3Q4)−で表されるボレート化合物
(B3):一般式(L−H)+(BQ1Q2Q3Q4)−で表されるボレート化合物
(式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子を表し、Q1、Q2、Q3およびQ4は、それぞれ同一または相異なり、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数1〜20のハイドロカルビル基、炭素原子数1〜20のハイドロカルビルシリル基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基または炭素原子数2〜20のジハイドロカルビルアミノ基を表し、T+は無機または有機のカチオンを表し、(L−H)+はブレンステッド酸を表す。)
【請求項11】
請求項8〜10のいずれかに記載される三量化用触媒を用いた1−ヘキセンの製造方法。
【請求項12】
オレフィン重合用触媒成分と、
下記一般式(1)で表される遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分と、
活性化助触媒成分とを接触させて得られるオレフィン重合用触媒の存在下、エチレンを重合するエチレン系重合体の製造方法。
一般式(1)
[式中、M1は元素周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R1、R2、R3及びR4のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R5及びR9はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数2〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R6、R7及びR8はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R10及びR11はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
X1、X2及びX3はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R1、R2、R3及びR4のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R5、R6、R7、R8及びR9のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R10及びR11は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよい。]
【請求項13】
オレフィン重合用触媒成分が一般式(2)で表される遷移金属錯体からなる請求項12に記載のエチレン系重合体の製造方法。
一般式(2)
(式中、M2は元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、Cp1はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表し、J1は、元素の周期律表の第14族の原子1個または2個でCp1とD1とを連結する基を表す。qは0または1を表す。qが1の場合、D1は、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基、またはJ1とM2とを連結する基であって元素の周期律表の第15族の原子もしくは元素の周期律表の第16族の原子でM2と結合する前記基を表し、qが0の場合、D1はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。
X4、X5はそれぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表す。)
【請求項14】
オレフィン重合用触媒成分が一般式(3)で表される遷移金属錯体からなる請求項13に記載のエチレン系重合体の製造方法。
一般式(3)
(式中、M3は元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、Cp2およびCp3はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。J2は、元素の周期律表の第14族の原子1個または2個でCp2とCp3とを連結する基を表す。
X6、X7はそれぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表す。)
【請求項15】
オレフィン重合用触媒成分が一般式(4)で表される遷移金属錯体からなる請求項13に記載のエチレン系重合体の製造方法。
(式中、M4は元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、Cp4はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。J3は、元素の周期律表の第14族の原子1個または2個でCp4とA1とを連結する基を表す。A1はJ3とM4とを連結する基であって、元素の周期律表の第15族の原子または元素の周期律表の第16族の原子でM4と結合する前記基を表す。
X8、X9はそれぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表す。)
【請求項16】
オレフィン重合用触媒成分が下記一般式(5)で表される遷移金属錯体からなる請求項15に記載のエチレン系重合体の製造方法。
(式中、M5は元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、
A2は元素の周期律表の第16族の原子を表し、
J4は元素の周期律表の第14族の原子を表す。
Cp5はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。
X10、X11、R14、R15、R16、及びR17は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R18及びR19は、それぞれ独立に、
水素原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R14、R15、R16及びR17のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、X10及びX11は結合してM5と一緒になって環を形成していてもよく、R18及びR19は結合してJ4と一緒になって環を形成していてもよい。)
【請求項17】
一般式(6)
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は前記と同義であり
と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;および
前記置換シクロペンタジエン化合物(6)と塩基との反応物に、
以下の一般式(7)
(式中、M1、X1、X2及びX3は前記と同義であり、X12はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、mは0または1を表す。)
で示される遷移金属化合物を反応させる工程を有する、請求項1に記載の一般式(1)で表される遷移金属錯体の製造方法。
【請求項18】
一般式(1−1)
[式中、M1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は前記と同義であり、
X13、X14及びX15はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化遷移金属錯体と一般式(8)
[式中、M6はアルカリ金属を表し、R20は
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基を表す。]
で示されるアルカリ金属化合物、また一般式(9)
[式中、M7はアルカリ土類金属を表し、R21は
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基
を表し、X16は、ハロゲン原子を表し、rは1または2であり、rとsとの総和が2である。]
で示されるアルカリ土類金属化合物とを反応させることを特徴とする、一般式(1−2)
[式中、M1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は前記と同義であり、
R22、R23及びR24は
それぞれ独立に、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
を表し、R22、R23、及びR24のうち少なくとも一つは、該アルキル基、該アリール基、該アラルキル基である。]
で示される遷移金属錯体の製造方法。
【請求項19】
アルカリ金属化合物が、リチウム化合物である請求項18に記載の遷移金属錯体の製造方法。
【請求項20】
アルカリ土類金属化合物が、マグネシウム化合物である請求項18に記載の遷移金属錯体の製造方法。
【請求項21】
一般式(1−1)
[式中、M1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、X13、X14及びX15は前記と同じ意味を表す。]
で示されるハロゲン化遷移金属錯体と一般式(10)
[式中、M6、R20は前記と同じ意味を表す。]
で示されるアルカリ金属化合物、または一般式(11)
[式中、M7、R21、X16、r及びsは前記と同じ意味を表す。]
で示されるアルカリ土類金属化合物とを反応させることを特徴とする、一般式(1−3)
[式中、M1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は前記と同義であり、
R25、R26及びR27は
それぞれ独立に、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基を表し、R25、R26、及びR27のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基である。]
で示される遷移金属錯体の製造方法。
【請求項22】
アルカリ金属化合物が、リチウム化合物である請求項21に記載の遷移金属錯体の製造方法。
【請求項23】
アルカリ土類金属化合物が、マグネシウム化合物である請求項21に記載の遷移金属錯体の製造方法。
【請求項24】
一般式(6−1)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R28、R29、R30及びR31は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R28、R29、R30及びR31のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R32及びR36はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R33、R34及びR35はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R37は、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
または−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基を表し、
R38は
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数2〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
または−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基を表し、
R32、R33、R34、R35及びR36のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R37及びR38は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよく
【請求項25】
一般式(12−1)
[式中、R28、R29、R30及びR31は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−1)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−1)
[式中、R32、R33、R34、R35、R36、R37及びR38は前記と同義であり、X17はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項24に記載の一般式(6−1)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項26】
一般式(6−2)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R39、R40、R41及びR42は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R39、R40、R41及びR42のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R43及びR47はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R44、R45及びR46はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R48及びR49はそれぞれ独立に、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基を表し、
R43、R44、R45、R46及びR47のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R48及びR49は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよく
【請求項27】
一般式(12−2)
[式中、R39、R40、R41及びR42は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−2)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−2)
[式中、R43、R44、R45、R46、R47、R48及びR49は前記と同義であり、X18はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項26に記載の一般式(6−2)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項28】
一般式(6−3)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R50、R51、R52及びR53は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R50、R51、R52及びR53のうち少なくとも二つは該アルキル基であり、
R54及びR58はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R55、R56及びR57はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R59及びR60はそれぞれ独立に、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
または
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基を表し、
R50、R51、R52及びR53のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つのアルキル基は結合して、該2つのアルキル基が結合している2つの炭素原子と一緒になってシクロヘキセン環を形成している。
R54、R55、R56、R57及びR58のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R59及びR60は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよく
【請求項29】
一般式(12−3)
[式中、R50、R51、R52及びR53は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−3)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−3)
[式中、R54、R55、R56、R57、R58、R59及びR60は前記と同義であり、X19はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項28に記載の一般式(6−3)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項30】
一般式(6−4)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R61、R62、R63及びR64は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R61、R62、R63及びR64のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R65、R66、R67、R68及びR69は、その部分構造式(14)
が、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、テトラメチルフェニル、ペンタメチルフェニル、tert−ブチルフェニル、ジ−tert−ブチルフェニル、tert−ブチルメチルフェニル、ジ(tert−ブチル)メチルフェニル、アントラセン、クロロフェニル、ジクロロフェニル、フルオロフェニル、ビス(トリフルオロメチル)フェニルであり、
R70及びR71はそれぞれメチル基であり
【請求項31】
一般式(12−4)
[式中、R61、R62、R63及びR64は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−4)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−4)
[式中、R65、R66、R67、R68、R69、R70及びR71は前記と同義であり、X20はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項30に記載の一般式(6−4)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項32】
一般式(6−5)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R72、R73、R74及びR75は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R72、R73、R74及びR75のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R76及びR80はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R77、R78及びR79はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R81は、メチル基を表し、
R82は、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアリール基を表し、
R76、R77、R78、R79及びR80のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R81及びR82は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよく
【請求項33】
一般式(12−5)
[式中、R72、R73、R74及びR75は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−5)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−5)
[式中、R76、R77、R78、R79、R80、R81及びR82は前記と同義であり、X21はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項32に記載の一般式(6−5)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項34】
一般式(6−6)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R83、R84、R85及びR86は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R83、R84、R85及びR86のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、R83、R84、R85及びR86は全て同時にメチル基ではない。
R87、R88、R89、R90及びR91は水素原子であり、
R92及びR93はメチル基を表し
【請求項35】
一般式(12−6)
[式中、R83、R84、R85及びR86は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−6)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−6)
[式中、R87、R88、R89、R90、R91、R92及びR93は前記と同義であり、X22はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項34に記載の一般式(6−6)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項1】
一般式(1)で表される遷移金属錯体。
一般式(1)
[式中、M1は元素周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R1、R2、R3及びR4のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R5及びR9はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数2〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R6、R7及びR8はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R10及びR11はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
X1、X2及びX3はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R1、R2、R3及びR4のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R5、R6、R7、R8及びR9のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R10及びR11は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよい。]
【請求項2】
一般式(1)におけるM1がチタン原子である請求項1に記載の遷移金属錯体。
【請求項3】
一般式(1)におけるR1、R2、R3及びR4がメチル基である請求項1または2に記載の遷移金属錯体。
【請求項4】
一般式(1)におけるR10がメチル基であり、R11が
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数2〜20のアルキル基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
である請求項1〜3のいずれかに記載される遷移金属錯体。
【請求項5】
一般式(1)におけるR10及びR11が同一であり、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
である請求項1〜3のいずれかに記載される遷移金属錯体。
【請求項6】
一般式(1)におけるR6及びR8が
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基であり、
R10及びR11が、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基である、
請求項1〜3のいずれかに記載される遷移金属錯体。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれかに記載の遷移金属錯体と活性化助触媒成分とを接触させて得られる三量化用触媒。
【請求項9】
活性化助触媒成分が次の化合物(A)を含む請求項8に記載の三量化用触媒。
化合物(A):下記化合物(A1)〜(A3)からなる化合物群から選ばれる1種以上のアルミニウム化合物
(A1):一般式 (E1)aAl(G)3−aで表される有機アルミニウム化合物
(A2):一般式 {−Al(E2)−O−}bで表される構造を有する環状のアルミノキサン
(A3):一般式 E3{−Al(E3)−O−}cAl(E3)2で表される構造を有する線状のアルミノキサン
(式中、E1、E2およびE3は、炭素原子数1〜8のハイドロカルビル基を表し、Gは、水素原子またはハロゲン原子を表し、aは1〜3の整数を表し、bは2以上の整数を表し、cは1以上の整数を表す。E1が複数ある場合、複数のE1は互いに同じであっても異なっていてもよい。Gが複数ある場合、複数のGは互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のE2は互いに同じであっても異なっていてもよい。複数のE3は互いに同じであっても異なっていてもよい。)
【請求項10】
活性化助触媒成分が次の化合物(B)を含む請求項8または9に記載される三量化用触媒。
化合物(B):下記化合物(B1)〜(B3)からなる化合物群から選ばれる1種以上のホウ素化合物
(B1):一般式 BQ1Q2Q3で表されるホウ素化合物
(B2):一般式T+(BQ1Q2Q3Q4)−で表されるボレート化合物
(B3):一般式(L−H)+(BQ1Q2Q3Q4)−で表されるボレート化合物
(式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子を表し、Q1、Q2、Q3およびQ4は、それぞれ同一または相異なり、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数1〜20のハイドロカルビル基、炭素原子数1〜20のハイドロカルビルシリル基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基または炭素原子数2〜20のジハイドロカルビルアミノ基を表し、T+は無機または有機のカチオンを表し、(L−H)+はブレンステッド酸を表す。)
【請求項11】
請求項8〜10のいずれかに記載される三量化用触媒を用いた1−ヘキセンの製造方法。
【請求項12】
オレフィン重合用触媒成分と、
下記一般式(1)で表される遷移金属錯体からなる三量化用触媒成分と、
活性化助触媒成分とを接触させて得られるオレフィン重合用触媒の存在下、エチレンを重合するエチレン系重合体の製造方法。
一般式(1)
[式中、M1は元素周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R1、R2、R3及びR4のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R5及びR9はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数2〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R6、R7及びR8はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R10及びR11はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
X1、X2及びX3はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R1、R2、R3及びR4のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R5、R6、R7、R8及びR9のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R10及びR11は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよい。]
【請求項13】
オレフィン重合用触媒成分が一般式(2)で表される遷移金属錯体からなる請求項12に記載のエチレン系重合体の製造方法。
一般式(2)
(式中、M2は元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、Cp1はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表し、J1は、元素の周期律表の第14族の原子1個または2個でCp1とD1とを連結する基を表す。qは0または1を表す。qが1の場合、D1は、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基、またはJ1とM2とを連結する基であって元素の周期律表の第15族の原子もしくは元素の周期律表の第16族の原子でM2と結合する前記基を表し、qが0の場合、D1はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。
X4、X5はそれぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表す。)
【請求項14】
オレフィン重合用触媒成分が一般式(3)で表される遷移金属錯体からなる請求項13に記載のエチレン系重合体の製造方法。
一般式(3)
(式中、M3は元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、Cp2およびCp3はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。J2は、元素の周期律表の第14族の原子1個または2個でCp2とCp3とを連結する基を表す。
X6、X7はそれぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表す。)
【請求項15】
オレフィン重合用触媒成分が一般式(4)で表される遷移金属錯体からなる請求項13に記載のエチレン系重合体の製造方法。
(式中、M4は元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、Cp4はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。J3は、元素の周期律表の第14族の原子1個または2個でCp4とA1とを連結する基を表す。A1はJ3とM4とを連結する基であって、元素の周期律表の第15族の原子または元素の周期律表の第16族の原子でM4と結合する前記基を表す。
X8、X9はそれぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表す。)
【請求項16】
オレフィン重合用触媒成分が下記一般式(5)で表される遷移金属錯体からなる請求項15に記載のエチレン系重合体の製造方法。
(式中、M5は元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を表し、
A2は元素の周期律表の第16族の原子を表し、
J4は元素の周期律表の第14族の原子を表す。
Cp5はシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基を表す。
X10、X11、R14、R15、R16、及びR17は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R18及びR19は、それぞれ独立に、
水素原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R14、R15、R16及びR17のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、X10及びX11は結合してM5と一緒になって環を形成していてもよく、R18及びR19は結合してJ4と一緒になって環を形成していてもよい。)
【請求項17】
一般式(6)
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は前記と同義であり
と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;および
前記置換シクロペンタジエン化合物(6)と塩基との反応物に、
以下の一般式(7)
(式中、M1、X1、X2及びX3は前記と同義であり、X12はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、mは0または1を表す。)
で示される遷移金属化合物を反応させる工程を有する、請求項1に記載の一般式(1)で表される遷移金属錯体の製造方法。
【請求項18】
一般式(1−1)
[式中、M1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は前記と同義であり、
X13、X14及びX15はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化遷移金属錯体と一般式(8)
[式中、M6はアルカリ金属を表し、R20は
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基を表す。]
で示されるアルカリ金属化合物、また一般式(9)
[式中、M7はアルカリ土類金属を表し、R21は
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基
を表し、X16は、ハロゲン原子を表し、rは1または2であり、rとsとの総和が2である。]
で示されるアルカリ土類金属化合物とを反応させることを特徴とする、一般式(1−2)
[式中、M1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は前記と同義であり、
R22、R23及びR24は
それぞれ独立に、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、または
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
を表し、R22、R23、及びR24のうち少なくとも一つは、該アルキル基、該アリール基、該アラルキル基である。]
で示される遷移金属錯体の製造方法。
【請求項19】
アルカリ金属化合物が、リチウム化合物である請求項18に記載の遷移金属錯体の製造方法。
【請求項20】
アルカリ土類金属化合物が、マグネシウム化合物である請求項18に記載の遷移金属錯体の製造方法。
【請求項21】
一般式(1−1)
[式中、M1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、X13、X14及びX15は前記と同じ意味を表す。]
で示されるハロゲン化遷移金属錯体と一般式(10)
[式中、M6、R20は前記と同じ意味を表す。]
で示されるアルカリ金属化合物、または一般式(11)
[式中、M7、R21、X16、r及びsは前記と同じ意味を表す。]
で示されるアルカリ土類金属化合物とを反応させることを特徴とする、一般式(1−3)
[式中、M1、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は前記と同義であり、
R25、R26及びR27は
それぞれ独立に、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基を表し、R25、R26、及びR27のうち少なくとも一つは、該アルコキシ基、該アリールオキシ基、該アラルキルオキシ基である。]
で示される遷移金属錯体の製造方法。
【請求項22】
アルカリ金属化合物が、リチウム化合物である請求項21に記載の遷移金属錯体の製造方法。
【請求項23】
アルカリ土類金属化合物が、マグネシウム化合物である請求項21に記載の遷移金属錯体の製造方法。
【請求項24】
一般式(6−1)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R28、R29、R30及びR31は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R28、R29、R30及びR31のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R32及びR36はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R33、R34及びR35はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R37は、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
または−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基を表し、
R38は
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数2〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
または−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基を表し、
R32、R33、R34、R35及びR36のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R37及びR38は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよく
【請求項25】
一般式(12−1)
[式中、R28、R29、R30及びR31は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−1)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−1)
[式中、R32、R33、R34、R35、R36、R37及びR38は前記と同義であり、X17はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項24に記載の一般式(6−1)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項26】
一般式(6−2)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R39、R40、R41及びR42は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R39、R40、R41及びR42のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R43及びR47はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R44、R45及びR46はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R48及びR49はそれぞれ独立に、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基を表し、
R43、R44、R45、R46及びR47のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R48及びR49は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよく
【請求項27】
一般式(12−2)
[式中、R39、R40、R41及びR42は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−2)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−2)
[式中、R43、R44、R45、R46、R47、R48及びR49は前記と同義であり、X18はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項26に記載の一般式(6−2)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項28】
一般式(6−3)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R50、R51、R52及びR53は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R50、R51、R52及びR53のうち少なくとも二つは該アルキル基であり、
R54及びR58はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R55、R56及びR57はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R59及びR60はそれぞれ独立に、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
または
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基を表し、
R50、R51、R52及びR53のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つのアルキル基は結合して、該2つのアルキル基が結合している2つの炭素原子と一緒になってシクロヘキセン環を形成している。
R54、R55、R56、R57及びR58のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R59及びR60は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよく
【請求項29】
一般式(12−3)
[式中、R50、R51、R52及びR53は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−3)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−3)
[式中、R54、R55、R56、R57、R58、R59及びR60は前記と同義であり、X19はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項28に記載の一般式(6−3)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項30】
一般式(6−4)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R61、R62、R63及びR64は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R61、R62、R63及びR64のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R65、R66、R67、R68及びR69は、その部分構造式(14)
が、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、テトラメチルフェニル、ペンタメチルフェニル、tert−ブチルフェニル、ジ−tert−ブチルフェニル、tert−ブチルメチルフェニル、ジ(tert−ブチル)メチルフェニル、アントラセン、クロロフェニル、ジクロロフェニル、フルオロフェニル、ビス(トリフルオロメチル)フェニルであり、
R70及びR71はそれぞれメチル基であり
【請求項31】
一般式(12−4)
[式中、R61、R62、R63及びR64は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−4)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−4)
[式中、R65、R66、R67、R68、R69、R70及びR71は前記と同義であり、X20はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項30に記載の一般式(6−4)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項32】
一般式(6−5)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R72、R73、R74及びR75は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R72、R73、R74及びR75のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、
R76及びR80はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R77、R78及びR79はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R81は、メチル基を表し、
R82は、ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアリール基を表し、
R76、R77、R78、R79及びR80のうち、隣接した2つの炭素原子に結合する2つの基は結合して、該2つの基が結合している2つの炭素原子と一緒になって環を形成していてもよく、R81及びR82は結合してそれらが結合しているケイ素原子と一緒になって環を形成していてもよく
【請求項33】
一般式(12−5)
[式中、R72、R73、R74及びR75は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−5)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−5)
[式中、R76、R77、R78、R79、R80、R81及びR82は前記と同義であり、X21はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項32に記載の一般式(6−5)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【請求項34】
一般式(6−6)
で示される置換シクロペンタジエン化合物。
[式中、R83、R84、R85及びR86は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、
ハロゲン原子を置換基として有していてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、
−Si(R12)3(3つのR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、3つのR12にある炭素原子数の合計が1〜20である。)で示される置換シリル基、
または−N(R13)2(2つのR13はそれぞれ独立にハイドロカルビル基またはハロゲン化ハイドロカルビル基を表し、2つのR13にある炭素原子数の合計が2〜20である。)で示される2置換アミノ基を表し、
R83、R84、R85及びR86のうち少なくとも一つは、ハロゲン原子、該アルキル基、該アルコキシ基、該アリール基、該アリールオキシ基、該アラルキル基、該アラルキルオキシ基、該置換シリル基または該2置換アミノ基であり、R83、R84、R85及びR86は全て同時にメチル基ではない。
R87、R88、R89、R90及びR91は水素原子であり、
R92及びR93はメチル基を表し
【請求項35】
一般式(12−6)
[式中、R83、R84、R85及びR86は前記と同義であり
で示される置換シクロペンタジエン化合物と、塩基とをアミン化合物の存在下に反応させる工程;
前記置換シクロペンタジエン化合物(12−6)と塩基との反応物に、
以下の一般式(13−6)
[式中、R87、R88、R89、R90、R91、R92及びR93は前記と同義であり、X22はハロゲン原子である。]
で示されるハロゲン化ケイ素化合物を反応させる工程を有する、請求項34に記載の一般式(6−6)で表される置換シクロペンタジエン化合物の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2011−98954(P2011−98954A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216592(P2010−216592)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】
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