配送支援ナビゲーションシステム、荷物配送方法、管理サーバ、アドレスマッチングプログラム及びコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体
【課題】配送業務の標準化及び負担軽減を図り、効率的な集配計画の作成及び的確な定時配送を可能とし、効率の向上及びコスト圧縮を可能とした配送支援ナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】配送する荷物の配送先住所を専用スキャナーで短時間に読み取り及びOCR処理を実施し、そのデータを管理サーバ内のアドレスマッチングプログラム(配送先住所の緯度・経度変換プログラム)で目的地に的確にナビゲーションすることで、道に迷う心配もなくなり、更なる労務の効率化が可能となる。
【解決手段】配送する荷物の配送先住所を専用スキャナーで短時間に読み取り及びOCR処理を実施し、そのデータを管理サーバ内のアドレスマッチングプログラム(配送先住所の緯度・経度変換プログラム)で目的地に的確にナビゲーションすることで、道に迷う心配もなくなり、更なる労務の効率化が可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は効率的な配送計画の作成と的確な定時配送実現とをサポートする配送支援ナビゲーションシステム、荷物配送方法、管理サーバ、アドレスマッチングプログラム及びコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体に関し、特に伝票データ取り込みから、配送ルート設定までの操作を、誰でも容易に操作できるようにした、主に様々な配送業者(中小宅配業者、ルート配送業者)を対象とした配送支援ナビゲーションシステム、荷物配送方法、管理サーバ、アドレスマッチングプログラム及びコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体に係る。
【背景技術】
【0002】
宅配物配送業者は、配送車一台につき一日約80個程度の荷物を配達している。
宅配物配送業者における職員の第一業務は、自分が配送する荷物の配送先住所を、一軒一軒専用の住宅地図等を用いて調べることである。
職員の第二業務は、荷物を配送する各配送先住所への配送順路を検討することである。
職員の第三業務は、決めた配送順路に沿って荷物を配送することである。
【0003】
一般的に「地図見」と呼ばれる第一業務から第二業務までの作業ステップは、かなりの熟練度が要求される。
経験の浅いドライバーなどによっては、地図見に1.5時間程の多大な作業時間を要する場合がある。
その為、業務熟練者と、新人と、では配送可能個数にかなりの差が生じ、安定した配送業務及び、労働シフトの構築などが大変困難である問題があった。
【0004】
特許文献1は宅配等の配送業務を効率的に支援するナビゲーションシステムとして、経路探索手段で最適な集配経路を探索するに際しては、交通情報受信手段から入力される情報が加味され、また荷物の受取要請が外部機器接続通信手段により入力され、受取荷物の集荷先を加えた再経路探索を行なうことができるナビゲーションシステムを開示した。
【0005】
特許文献2は配達業務の全体を通じた作業の流れを総合的に勘案して配達業務を総合的に支援することを課題とする配達支援装置、配達支援プログラム及び運行管理システムを開示した。この配達支援装置によれば、集配リストに全ての集配先を登録したら、ルート検索手段により最適巡回経路を検索し、集配リストの集配先が最適巡回経路順に並べ替えられ、地図リストの地図部に、その最適巡回経路が表示される。
【0006】
特許文献3は車両の状況を的確に把握して無駄なく安全、かつ迅速に荷物を配送することを課題とする集配送支援ナビゲーションシステム、その方法、センタ装置、端末およびプログラムを開示した。この集配送支援ナビゲーションシステムは、ユーザ端末は、センタ装置にネットワークを介して配送依頼に関する情報を登録し、センタ装置は、車両端末が備えられている車両の位置をGPS電波および/またはネットワークを介して送信される位置情報から特定して、車両の作業状況情報を管理する。車両端末は、目的地までの走行ルート、到着時間、配送依頼に関する情報を取得する。
【0007】
特許文献4は安いコストでドライバーの安全且つ円滑な業務遂行を支援する配送業務支援システムを開示した。
この配送業務支援システムによれば、車載ナビゲーションシステムから出力された情報と、予め記憶された基準となる基準運転情報とに基づいて基準外運転情報を作成する。メモリカードを介して情報の受け渡しが行われ、予め保持された地図上の位置情報において、道路上の所定の地点をノードとしてリンクされる道順の最短距離を示した道路情報に基づいて、2地点間の最適ルートを検索して結果を表示する。
【0008】
特許文献5は配送車両のドライバーが荷物配送先の地理や荷物配送先の詳細およびその周辺の状況に詳しくない場合でも、荷物を配達指定時刻に正確に届けることができるようにすることを課題とする荷物集配送支援ナビゲーションシステムおよび荷物配送方法を開示した。その荷物集配送支援ナビゲーションシステムによれば配送拠点のセンターに置かれた管理サーバと集配送作業者が携行するPDA等のPNDとを備え、荷物配送先の詳細情報を含む荷物配送先情報および地図データに基づいて荷物の配送計画を作成するステップと、前記配送計画情報を管理サーバからPNDへ送信するステップと、PNDで前記配送計画情報に基づく荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置が示された案内地図を表示するステップと、配送中に荷物配送先の詳細情報を表示するステップとを有する荷物配送方法が行われる。
【特許文献1】特開2004−4021号公報
【特許文献2】特開2004−233094号公報
【特許文献3】特開2006−23937号公報
【特許文献4】特開2005−352599号公報
【特許文献5】特開2006−168914号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の経路探索手段はカーナビゲーション用の地図データを格納してあるメディアである地図用CD−ROMから取得したデータを利用して、経路の探索を行なうものであり、各配送車に搭載される端末毎に大幅なコスト増の原因となる地図用CD−ROM等の地図データベースを利用する必要が有る。また経路の探索は配送・集配先が増えるに従い数幾何級数的に増大する可能経路の中からの探索を行う必要があり、実際には短時間に効率的な経路探索を行うことはできなかった。
【0010】
特許文献2の配達支援装置、配達支援プログラム及び運行管理システムのルート検索手段は、発着点の座標と集配顧客の座標とを結ぶ直線距離をそれぞれ計算し、その直線距離が短い順に集配顧客を並べ替える処理を行い、現在地から1件目の集配顧客までの行程距離が最短となるルートを計算し、2件目以降の集配顧客までのルートの計算処理及び最終件の集配顧客から帰着点としての集配場までのルート計算処理が順次実行される。
しかし、直線距離が短い順に集配顧客を並べ替える処理を行い1件目集配顧客→2件目集配顧客、2件目集配顧客→3件目集配顧客としてルート検索を設定しても、実際の道路事情とはかけ離れた不合理な経路となり、合理的な経路設定はできない。また各配送車に搭載される端末毎に大幅なコスト増の原因となる地図用CD−ROM等の地図データベースを利用する必要が有る。
【0011】
特許文献3の集配送支援ナビゲーションシステム、その方法、センタ装置、端末およびプログラムはやはり各配送車に搭載される端末毎に大幅なコスト増の原因となる地図用CD−ROM等の地図データベースを利用する必要が有るという問題があり、また短時間に効率的な経路探索を行うものであるとは認められない。
【0012】
特許文献4の配送業務支援システムはやはり各配送車に搭載される端末毎に大きなコスト増の原因となる地図データベースを利用する必要があるという問題があり、また2地点間の最適ルートを探索するものであって多数の配送先を対象として最適ルートを設定し、効率的な集配計画の作成を行うことはできない。
【0013】
特許文献5の荷物集配送支援ナビゲーションシステムおよび荷物配送方法は、配送計画を記憶しておく配送計画記憶部と、配送案内に必要な地図データが記憶された案内地図データ記憶部を備え、やはり各配送車に搭載される端末毎に大幅なコスト増の原因となる地図データベースを利用する必要があるという問題があり、複数の荷物配送先における配達順序と、荷物配送先までの距離と配送車両の予定速度に基づく荷物配送先への到着予定時刻を含む配送計画を作成する事が出来るが多数の配送先を対象として最適ルートを設定し、効率的な集配計画の作成を行うことはできない。
【0014】
本発明は以上の従来技術における問題に鑑み、配送業務の標準化及び負担軽減を図り、効率的な集配計画の作成及び的確な定時配送を可能とし、効率の向上及びコスト圧縮を可能とした配送支援ナビゲーションシステム、荷物配送方法、管理サーバ、アドレスマッチングプログラム及びコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の配送支援ナビゲーションシステムは、管理サーバと、現在位置を測位する測位手段と、測位手段により得られた現在位置および/または荷物の到達位置を地図イメージ上に表示する表示手段とを有し、その表示画面で目的地へのナビゲーションを行う端末装置とを備え、所定に取得された住所データによって住宅地図番号及びメッシュ番号の算出によるアドレスマッチングを行い、端末装置によるナビゲーション画面に、印刷版住宅地図の配送先住所のページ番号及び位置情報データを表示することを特徴とする。
【0016】
前記端末装置としてPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)および/またはPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)および/またはPC(パーソナル・コンピュータ)および/または携帯端末をもちいることができる。
【0017】
住所データをアドレスマッチング(緯度・経度データに変換)し、そのデータを自動巡回経路検索エンジンを持ったサーバーに接続し、最適化順路を画像データにして送受信するASP方式であるようにしてもよい。膨大な住所データ(テキストファイル)をインターネットで送信する場合にデータが重くなるため、画像データにして送信する。その際、『緯度・経度に変換された住所データ』と『最適化順路データ』と『地図冊子のページ&メッシュ記号』が端末装置に画像データとして取り込まれ、端末装置で順路経路が表示される。
【0018】
ASP方式(Application Service Provider)とは業務用のアプリケーションソフトをインターネットを利用して、顧客にレンタルする事業者あるいはサービスを指す。本発明においては利用者はインターネットに接続された環境で、端末装置に収納されたブラウザソフトを使ってASP事業者のサーバにアクセスし所要のアプリケーションソフトを利用する。
【0019】
配送支援ナビゲーションシステムが配送車位置情報を通信機器によりリアルタイム及び/又は一定時間毎に動態管理する機能を有しているようにすることができる。
【0020】
前記アドレスマッチングが目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、より行われるようにすることができる。
【0021】
住宅地図ページデータテーブルは冊子版住宅地図ページの緯度経度表示とページ番号を連動させたデータテーブルとすることができる。
【0022】
さらに本発明の配送支援ナビゲーションシステムは管理サーバと、配送作業者が携行する端末装置とを備え、管理サーバは、荷物配送先に関する詳細情報を含む荷物配送先情報を入力する荷物配送先情報入力部と、入力された荷物配送先情報を記憶する荷物配送先情報記憶部と、配送計画の作成に必要な道路網を含む地図データが記憶された地図データ記憶部と、前記荷物配送先情報と地図データに基づいてアドレスマッチングを行うアドレスマッチング部と、取得されたページ番号及びメッシュ番号を記憶しておくページ番号及びメッシュ番号記憶部とを有し、端末装置は、配送案内に必要な地図データが記憶された案内地図データ記憶部と、現在位置を測位する測位手段と、自車位置、荷物配送先および荷物配送先への経路を含む案内地図を表示する案内表示部と、荷物配送先情報を表示する荷物配送先情報表示部とを有する、配送支援ナビゲーションシステムにおいて、配送順序データの前記端末装置への入力が通信手段及び/又はSDカード等の外部メディア機器を用いて行われ、管理サーバのアドレスマッチング部が、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行することを特徴とする。
【0023】
加えて本発明の荷物配送方法は、管理サーバで、荷物配送先の詳細情報を含む荷物配送先情報および地図データに基づいてアドレスマッチングを行うステップと、前記アドレスマッチングにより取得されたページ番号及びメッシュ番号を管理サーバから端末装置へ送信するステップと、端末装置で荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置が示された案内地図を表示するステップと、を有し、アドレスマッチングを行うステップで、目的地の住所・地番を入力して目的地の住所・地番を緯度経度データに変換し、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合してページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を特定し、端末装置で荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置が示された案内地図を表示するステップでは前記ページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を表示することを特徴とする。
【0024】
さらに本発明の管理サーバは、荷物配送先に関する詳細情報を含む荷物配送先情報を入力する荷物配送先情報入力部と、入力された荷物配送先情報を記憶する荷物配送先情報記憶部と、配送計画の作成に必要な道路網を含む地図データが記憶された地図データ記憶部と、前記荷物配送先情報と地図データに基づいて、アドレスマッチングを行うアドレスマッチング部と、取得されたページ番号及びメッシュ番号を記憶しておくページ番号及びメッシュ番号記憶部とを有する管理サーバにおいて、アドレスマッチング部が、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行させることを特徴とするアドレスマッチングプログラムを備えることを特徴とする。
【0025】
また本発明のアドレスマッチングプログラムは、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行させることを特徴とする。
【0026】
住宅地図ページデータテーブルは冊子版住宅地図ページの緯度経度表示とページ番号を連動させたデータテーブルとすることができる。
【0027】
さらに本発明のアドレスマッチングプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行させるアドレスマッチングプログラムを記録したことを特徴とする。
【0028】
[作用]
自分が配送する荷物の配送先住所を専用スキャナーで短時間に読み取り及びOCR処理を実施し、そのデータを管理サーバ内のアドレスマッチングプログラム(配送先住所の緯度・経度変換プログラム)で配送順序を計算し決定することができ、作業時間短縮が可能となる。
【0029】
更にそのデータを専用の端末装置に挿入し、音声及び画面で目的地に的確にナビゲーションすることで、道に迷う心配もなくなり、更なる労務の効率化が可能となる。
【0030】
特に端末装置ではページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を表示するので、集配業者は表示されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号に基づき、使い慣れた住宅地図の指定されたページ及び位置情報を最後に確認すれば配送先を容易に確定することができ、手間がかからず、効率的な配送が可能となる。また、このシステムにより、大幅なコスト削減が可能となる。
【発明の効果】
【0031】
本システムを導入することによって経験の足りないドライバーでも熟練者と同等個数の配送が可能となり、業務の標準化や新人教育の負担軽減を実現する。また輸送効率の向上及びコスト圧縮、到着予定時刻の精度向上及び定時定配の実現、配送台数及びルート適正化による走行距離や消費燃料の削減が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
[第一の実施の形態]
図1に、本発明の実施の形態の配送支援ナビゲーションシステム10のシステム概要図を示す。
図1に示すように、配送支援ナビゲーションシステム10は、配送先伝票情報のデータ読み込み手段20と、現在位置を測位する測位手段31と、配送ルート設定部32と、を有する。
ここに示す配送先伝票情報とは、配送先の郵便番号・住所・電話番号・氏名・時間指定等の配達条件等の配送に必要な詳細情報である。
ここでは、配送先伝票情報データ10aと、緯度経度データである測位データ10bと、配送ルートデータ10cと、を想像線で示す。
【0033】
図2に示すように、データ読み込み手段20にて伝票等の配送先情報21をデジタルデータ化する際には、入力機器22でスキャニングし、Optical Character Recognition(以下、単にOCRと記す)を介し、配送先伝票情報データ10aを作成する例を挙げることができる。
ここでは、入力機器22に専用CCDカメラを用いてコードスキャニングする例を挙げるが、その他の例としてイメージスキャニング等を用いてOCRを介す例を挙げることができる。
図示しないが他には、入力端末を使って配送先伝票情報データをデジタルデータ化する方法例も挙げることができる。
入力端末の例としては、携帯電話、PND、Personal Digital Assistant(以下、単にPDAと称する)等を例として上げることができる。
【0034】
図3に示すように配送ルート設定部32における配送ルートデータ10cの作製のための最適化計算は本発明の配送支援ナビゲーションシステムでは次のようにして行われる。
先ず(i)START地点の設定を行う。すなわち配送を開始するSTART地点の緯度経度データの確定を行う。次に(ii)START地点から最も距離が近い、もしくは道路情報より判断し、最短時間で到達可能であるという基準によって配送一軒目の検索を行う。その検索結果から、(iii)一軒目の配送先(A−1)が存在するブロックを抽出する。このブロックは例えば市町村の大字を単位として予め設定してなる。
【0035】
その後、(iv)一軒目の配送先(A−1)が存在するブロック(A)内に存在する別の配送先を全て抽出し、そのブロック(A)内で抽出された全ての配送先(A−1)〜(A−4)で巡回経路最適化計算を行う。次いで、(v)(A)ブロック内の巡回経路の最終配送先(A−4)から最も近い、もしくは最短時間で移動可能な別の一軒(B−1)の抽出を行う。その抽出された一軒(B−1)について更に(iii)〜(v)を反復し、ブロック(B)内で抽出された全ての配送先(B−1)〜(B−5)で巡回経路最適化計算を行う。以上をブロック(A)〜ブロック(H)について行い、START&GOALから出発してSTART&GOALに至る配送ルートデータ10cが取得される。
【0036】
また図4に示すように、本発明によれば測位手段31において次のようにして緯度経度データを算出して測位データ10bが得られる。
先ず(i)目的地の住所・地番を入力することによって、(ii)目的地の住所・地番をアドレスマッチングする(緯度経度データに変換する)。(iii)変換された緯度経度データを住宅地図製作会社より提供された「緯度経度⇔住宅地図ページ」データテーブルと照合する。この「緯度経度⇔住宅地図ページ」データテーブルは冊子版住宅地図ページの四隅の緯度経度とページ番号を連動させたデータテーブルである。(iv)ページ番号の判別が完了すると(v)判別ページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行い、(vi)メッシュ番号の照合が完了すると(vii)ページ番号及びメッシュ番号の表示を行う。
以上の地図上の緯度経度データにメッシュデータを連動させる方式により、管理サーバ内で、ペーバー版住宅地図に対応したページ番号及びメッシュ番号の各配送先データへの割り当てを実施する。
【0037】
以下に本実施の形態の配送支援ナビゲーションシステムの動作につき説明する。
先ず配送先伝票情報のデータ読み込み手段20にて配送先伝票情報をデジタルデータ化し、配送先伝票情報データ10aを作成する。
次に測位手段31にて配送先伝票情報データ10aから緯度経度データを算出し測位データ10bを作成する。さらに、配送ルート設定部32にて、収集した測位データ10bから的確な配送順をナビゲートできる配送ルートを算出し、配送ルートデータ10cを作成する。次いでGPSを搭載した端末装置である一般的Personal Navigation Device40(以下、単にPNDと称する)であるナビゲーション等に配送ルートデータ10cを入力する。
【0038】
図5に詳細を示すように、作成した配送先伝票情報データ10aを測位手段31に読み込み、緯度経度データを算出し測位データ10bを作成する。作成した測位データ10bを配送ルート設定部32に読み込み、収集した測位データ10bから的確な配送順をナビゲートできる配送ルートを算出し、配送ルートデータ10cを作成する。
ここでは例として、測位手段31と、配送ルート設定部32と、を有するサーバ30で、測位データ10bと、配送ルートデータ10cと、を算出作成する例を示す。
配送ルートを算出する際には、一般的デジタル住宅地図データを考慮せず、緯度経度データのみで配送ルートを算出する。
【0039】
図6に示すように、管理サーバより受信したルート組情報をGPSを搭載した一般的PND40であるナビゲーション等に配送ルートデータ10cを入力する。それにより、一般的PND40の画面に表示する住宅地図データ41上に配送ルート42を表示することができる。
また、配送先である目的地付近に近づいた際には、ペーパータイプ住宅地図を目視確認できる程度の情報を表示する。
ペーパータイプ住宅地図を目視確認できる程度の情報とは、ページ番号及びエリア番号等のことである。
ここに示す配送ルートデータ10cは、100件〜150件程度に区分けして各配送車両/配送員に分別する。必要に応じて、配送ルート42を一般的PND40でリルートする。
【0040】
図1に示すように、配送先伝票情報データ10a及び配送ルートデータ10cの、データ送還にはインターネット等の電子通信手段50を用いる例を挙げることができる。また場合によっては、配送先に於いて配送先伝票情報データを修正し、配送ルートデータの途中組み換えや、修正ができる。
また、配送が完了した際には、配送先伝票情報データ10aを配送完了に情報更新する。
場合によっては、SDカード等の外部メディア機器を使ってデータ送還する。
【0041】
[第二の実施の形態]
図7に示すように、第一の実施の形態に於ける測位手段31と、配送ルート設定部32と、を有するサーバ30に、配送先情報管理部33、配送先伝票情報データ10aに於ける地域毎データ区分け部34、各配送車両に於ける配送動態管理部35、各配送車両に於ける配送員管理部36、各配送員のスケジュール、配送ルート、配送履歴及び、代引き清算報告等の日報資料管理解析部37等を付加することもできる。
そのようにすることによって配送が完了した時点で管理サーバに配送完了報告を送信して一軒毎に報告送信が可能であり、それにより管理サーバで各車両の運行状況、動態管理が可能となる。
【0042】
具体的には配送先に到達(ルートナビゲーション終了)時に配送先住所を選択し、「詳細ボタン」を押すと表示される配送先詳細画面で、配送結果をボタン選択する。選択ボタンは3種類あり、「完了」「待機」「不在」から成る。「完了」は配送業務完了を意味し、「待機」は配送先との直接連絡等による待機を意味し、「不在」は配送先が不在であることを意味する。
日報管理は配送員の日報作成に必要な資料(配送履歴、代引き清算報告等)を自動出力すると共に配送ルート及びスケジュールの解析機能を備える。
【0043】
次に以上の実施の形態の配送支援ナビゲーションシステム10の実施例の全体構成を図8に、その動作を示す概要図を図9に示す。
図8の全体構成図に示すように、本発明実施例の配送支援ナビゲーションシステム10は、入力機器22である伝票情報取り込み用の専用CCDカメラと、PND40であるGPS対応のルートナビゲーションPDAを組み合わせた、配送員携帯用の専用サポートモジュール60である伝票情報取り込み及びルートナビゲーションモジュール(PDA or GPS携帯)を用いる。伝票情報取り込み及びルートナビゲーションモジュールは以下の各MODEの動作を行う。
[取り込みMODE]
配送伝票の氏名・郵便番号・住所・電話番号・配達条件を入力機器22である専用CCDカメラおよびOCRソフトウェアで 読み込み、デジタルデータ処理を行う。その後、デジタルデータを管理サーバ70に自動送信。
[配送ナビMODE]
管理サーバ70より、決定された配送順及び配送ルートデータ(アドレスマッチングデータ)を受信し、内蔵ナビゲーションシステムに自動セットを行う。セットされたデータに基づき、配送先(住宅地図レベル)までのGPSルートナビゲーションを実施する。
[動態管理MODE]
配送が完了した時点で管理サーバ70に配送完了報告を送信(一軒毎の報告送信可能)。管理サーバ70の管理 システムで各車両の運行状況、動態管理が可能。
管理サーバ70は、さらに各車両の配送顧客データを一括受信・管理し、的確な配送ルート及び配送順の算出や、動態管理を行うマザーシステムであり、管理サーバ70に備えられたPCのアプリケーションソフトウェアとして機能する配送集中管理システムを採用してなる。
以上の実施例の配送支援ナビゲーションシステムでは図9に示す概要図に以下の1)〜5)の動作が行われる。
1) 荷物情報の取得[取り込みMODE]
・伝票に記載の配送先情報を読み込み、デジタルデータ化する。
・配送伝票情報(氏名・郵便番号・住所・電話番号・配達条件)をスキャナー及び、OCRソフトウ
ェアで読み込み、デジタルデータ処理を行う。その後、デジタルデータは外部メディア機器80であるSDカードを介して外部機器90(携帯電話)とリンク。
・外部機器90である携帯電話等のアプリから、直接配送伝票情報を入力する方法もありうる。
2) 配送ルートの自動設定[ルート組MODE]
・100件〜150件分の荷物の配送順を自動ルート設定し、配送員に通知する。
・管理サーバ70より、決定されたルート組情報(配送順、アドレスマッチングデータ)を受信する。
配送ルート作成時に、時間指定荷物の情報を条件付加ができる。
3) 配送先までのルートナビゲーション[配送ナビMODE]
・管理サーバ70より受信したルート組情報をSDカード等の外部メディア機器80を介してナビゲーションPND40にセットする。
・配送順に従い、配送先までのGPSナビゲーションを住宅地図に近いレベルで実施する。
・配送順の途中組み換え・手修正可能。(同一車両での集荷と配送を混在させたルート組も可能。)
4) 動態管理[動態管理MODE]
・配送が完了した時点で管理サーバ70に配送完了報告を送信する(一軒毎の報告送信可能)。
・管理サーバ70で各車両の運行状況、動態管理が可能。
5) 日報管理[日報作成MODE]
・配送員の日報作成に必要な資料(配送履歴、代引き清算報告等)の自動出力する。
・配送ルート及びスケジュールの解析機能。
【0044】
次に以上の実施例の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を図10〜図13のフローチャートを用いて説明する。図10〜図13のフローチャートは配送員の作業手順と対応するシステム動作その他を示す。
図10に示すように、この実施例ではPND40によって巡回ナビゲーション、運行履歴保存及び住宅地図データ表示を行う。
また、外部機器90である携帯電話等によって配送先情報入力、不在等の動態通信報告、SDカード等の外部メディア機器80への書込み及び管理サーバ70との送受信を行う。
さらに管理サーバ70によってアドレスマッチング、巡回経路計算、配送報告書出力及びデータべ−ス構築を行う。
【0045】
図11に示すように、先ず携帯電話等の外部機器からインターネット接続サービスによって管理サーバに通信接続する。
次いで配送員がパスワードを入力することによって管理サーバ内で配送担当者を認識する。それによってメイン画面が起動し、メイン画面表示に表示された担当者氏名を確認する。次に作業項目選択によって[配送先情報入力モード]を選択して配送先入力モードが起動させ、配送先入力モード初期画面表示を指示することによって、担当地区選択画面表示を確認する。
【0046】
図12に示す担当地区選択画面において、担当地区選択を行うことによって担当地区住所メモリ選択が起動して担当地区入力モード表示が行われる。これに応じて郵便番号や住所の各ステータス表示を行い郵便番号又は住所入力を選択することによって選択されたモードを起動する。
図13に示す郵便番号入力モードでは、郵便番号住所検索モードを起動し、テンキー入力によって住所表示及び番地入力欄表示を行い、住所変換結果出力表示を行う。
引き続き番地のテンキー入力を行うことによって出力住所への番地付加を行い、入力結果画面表示によって表示及び過去メモリデータとの照会を行い、確認ボタンONによって管理サーバ内メモリに収納される。
【0047】
その後さらに担当地区入力モード表示以降のステップを反復する。
一方、図14に示す住所検索入力モードでは、担当エリア確認ボタンON によって住所選択モードが起動し、担当エリア町名選択ボタン表示が行われ、システム内では、担当エリア町名メモリ呼び出しが行われる。町名選択によって町名表示及び番地入力欄表示が行われ、番地のテンキー入力によって出力された住所への番地付加が行われ、入力結果が表示される。
【0048】
入力結果画面表示によって表示及び過去メモリデータとの照会を行い、確認ボタンONによってサーバ内メモリに収納される。
その後さらに担当地区入力モード表示以降のステップを反復する。
【0049】
次に巡回経路計算及び計算結果送信手順につき説明する。
図15に示すように、配送先情報入力後、サーバとの通信が終了し、アドレスマッチングと巡回経路計算が実施される。作業員が伝票整理・荷物整理等を行う間に管理サーバからの計算結果のデータメール送信が行われ、作業員が配送順データのメールを受信する。送信データは管理サーバ内に保存され、動態管理モードヘの移行が行われる。また、作業員の受信した配送順データのメールの添付データはSDカード等の外部メディア機器に保存され、外部メディア機器をPNDに挿入する。
【0050】
PND内では、配送順データから配送順データが抽出され、配送順データの画面表示が行われる。この配送順表示では、時間指定荷物が色分けによって表示される。
作業員が配送順を確認し、所要の並び替えを行う場合には並べ替え結果を外部メディア機器に保存し、外部メディア機器を携帯電話等の外部機器に再挿入して、外部機器によるデータ読み込みが行われ、外部機器の操作により管理サーバに電子通信接続されて外部機器から管理サーバにメールを送信し、作業員は待機する。管理サーバではデータメールを受信して、データ取り出し及び巡回経路再計算が実施され、再計算結果の再メール送信が行われる。作業員の外部機器が再計算結果のメールを受信すると、作業員の受信した巡回経路データのメールの添付データの外部メディア機器ヘの書き込みが行われ、PNDへの外部メディア機器挿入及び巡回経路データのデータ読み込みが行われて、ナビゲーションが開始される。
【0051】
次に動態管理及び配送結果通信手順につき説明する。
図16に示すように、ナビゲーションが開始されると音声ナビと地図ナビによってナビゲーションが実施され目的地付近に到着すると地図の拡大表示が行われる。さらに目的地付近に近接すると住宅地図ページ及び区画告知が行われ、それによって配送作業員は冊子版住宅地図ページのページ番号及び前記ページの四隅の緯度経度とから配送先の確定を行うことができる。それにより配送作業員は配送先に到着し、配送品の引き渡しが行われ、若しくは不在である場合には不在票の書き込みが行われる。その後作業員が配送完了若しくは不在ボタンをONすることによって、配送品の情報及び配送完了、待機、不在等の情報とPNDのGPS測位機能の緯度・経度のログデータとその時の時間が電子通信によって管理サーバへの通信が行われ動態メモリに記録される。
【0052】
次に在宅であり配送品の引渡しが完了した時には、図17に示すように、次配送先の表示及びナビゲーションが開始され、音声ナビ及び地図ナビによって次の目的地へのナビゲーションが実施される。一方、不在であり配送品の引渡しが未完了である時には、図18に示すように、作業員によって不在状況(次回配達時刻)の入力が行われ、不在及び次回配達時刻がメモリされる。作業員が待機もしくは不在票記入等を行っている間に管理サーバでは巡回経路の再計算が実施され、巡回経路再計算データメール送信が行われる。再計算データメールを受信すると、作業員の受信した巡回経路再計算結果の添付画像データの外部メディア機器ヘの書き込みが行われ、PNDへの外部メディア機器挿入及び巡回経路再計算結果データのデータ読み込みが行われて、ナビゲーションが開始される。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムのシステム概要図。
【図2】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムの動作プロセスを示す説明図。
【図3】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムの動作プロセスを示す他の説明図。
【図4】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムによる緯度経度データ取得に関する説明図。
【図5】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムの動作プロセスを示すさらに他の説明図。
【図6】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムの動作プロセスを示す別の説明図。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムのシステム概要図。
【図8】本発明の配送支援ナビゲーションシステムの一実施例の全体構成図。
【図9】図8の配送支援ナビゲーションシステムの動作を示す概念図。
【図10】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すフローチャート。
【図11】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示す他のフローチャート。
【図12】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すまた他のフローチャート。
【図13】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すさらに他のフローチャート。
【図14】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示す別のフローチャート。
【図15】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すまた別のフローチャート。
【図16】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すさらに別のフローチャート。
【図17】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すまたさらに別のフローチャート。
【図18】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すさらにまた別のフローチャート。
【符号の説明】
【0054】
10・・・配送支援ナビゲーションシステム、10a・・・配送先伝票情報データ、10b・・・測位データ、10c・・・配送ルートデータ、20・・・配送先伝票情報のデータ読み込み手段、21・・・配送先情報、22・・・入力機器、30・・・サーバ、31・・・測位手段、32・・・配送ルート設定部、33・・・配送先情報管理部、34・・・地域毎データ区分け部、35・・・配送動態管理部、36・・・配送員管理部、37・・・日報資料管理解析部、40・・・PND、41・・・住宅地図データ、42・・・配送ルート、50・・・電子通信手段、60・・・専用サポートモジュール、70・・・管理サーバ、80・・・外部メディア機器、90・・・外部機器。
【技術分野】
【0001】
本発明は効率的な配送計画の作成と的確な定時配送実現とをサポートする配送支援ナビゲーションシステム、荷物配送方法、管理サーバ、アドレスマッチングプログラム及びコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体に関し、特に伝票データ取り込みから、配送ルート設定までの操作を、誰でも容易に操作できるようにした、主に様々な配送業者(中小宅配業者、ルート配送業者)を対象とした配送支援ナビゲーションシステム、荷物配送方法、管理サーバ、アドレスマッチングプログラム及びコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体に係る。
【背景技術】
【0002】
宅配物配送業者は、配送車一台につき一日約80個程度の荷物を配達している。
宅配物配送業者における職員の第一業務は、自分が配送する荷物の配送先住所を、一軒一軒専用の住宅地図等を用いて調べることである。
職員の第二業務は、荷物を配送する各配送先住所への配送順路を検討することである。
職員の第三業務は、決めた配送順路に沿って荷物を配送することである。
【0003】
一般的に「地図見」と呼ばれる第一業務から第二業務までの作業ステップは、かなりの熟練度が要求される。
経験の浅いドライバーなどによっては、地図見に1.5時間程の多大な作業時間を要する場合がある。
その為、業務熟練者と、新人と、では配送可能個数にかなりの差が生じ、安定した配送業務及び、労働シフトの構築などが大変困難である問題があった。
【0004】
特許文献1は宅配等の配送業務を効率的に支援するナビゲーションシステムとして、経路探索手段で最適な集配経路を探索するに際しては、交通情報受信手段から入力される情報が加味され、また荷物の受取要請が外部機器接続通信手段により入力され、受取荷物の集荷先を加えた再経路探索を行なうことができるナビゲーションシステムを開示した。
【0005】
特許文献2は配達業務の全体を通じた作業の流れを総合的に勘案して配達業務を総合的に支援することを課題とする配達支援装置、配達支援プログラム及び運行管理システムを開示した。この配達支援装置によれば、集配リストに全ての集配先を登録したら、ルート検索手段により最適巡回経路を検索し、集配リストの集配先が最適巡回経路順に並べ替えられ、地図リストの地図部に、その最適巡回経路が表示される。
【0006】
特許文献3は車両の状況を的確に把握して無駄なく安全、かつ迅速に荷物を配送することを課題とする集配送支援ナビゲーションシステム、その方法、センタ装置、端末およびプログラムを開示した。この集配送支援ナビゲーションシステムは、ユーザ端末は、センタ装置にネットワークを介して配送依頼に関する情報を登録し、センタ装置は、車両端末が備えられている車両の位置をGPS電波および/またはネットワークを介して送信される位置情報から特定して、車両の作業状況情報を管理する。車両端末は、目的地までの走行ルート、到着時間、配送依頼に関する情報を取得する。
【0007】
特許文献4は安いコストでドライバーの安全且つ円滑な業務遂行を支援する配送業務支援システムを開示した。
この配送業務支援システムによれば、車載ナビゲーションシステムから出力された情報と、予め記憶された基準となる基準運転情報とに基づいて基準外運転情報を作成する。メモリカードを介して情報の受け渡しが行われ、予め保持された地図上の位置情報において、道路上の所定の地点をノードとしてリンクされる道順の最短距離を示した道路情報に基づいて、2地点間の最適ルートを検索して結果を表示する。
【0008】
特許文献5は配送車両のドライバーが荷物配送先の地理や荷物配送先の詳細およびその周辺の状況に詳しくない場合でも、荷物を配達指定時刻に正確に届けることができるようにすることを課題とする荷物集配送支援ナビゲーションシステムおよび荷物配送方法を開示した。その荷物集配送支援ナビゲーションシステムによれば配送拠点のセンターに置かれた管理サーバと集配送作業者が携行するPDA等のPNDとを備え、荷物配送先の詳細情報を含む荷物配送先情報および地図データに基づいて荷物の配送計画を作成するステップと、前記配送計画情報を管理サーバからPNDへ送信するステップと、PNDで前記配送計画情報に基づく荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置が示された案内地図を表示するステップと、配送中に荷物配送先の詳細情報を表示するステップとを有する荷物配送方法が行われる。
【特許文献1】特開2004−4021号公報
【特許文献2】特開2004−233094号公報
【特許文献3】特開2006−23937号公報
【特許文献4】特開2005−352599号公報
【特許文献5】特開2006−168914号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の経路探索手段はカーナビゲーション用の地図データを格納してあるメディアである地図用CD−ROMから取得したデータを利用して、経路の探索を行なうものであり、各配送車に搭載される端末毎に大幅なコスト増の原因となる地図用CD−ROM等の地図データベースを利用する必要が有る。また経路の探索は配送・集配先が増えるに従い数幾何級数的に増大する可能経路の中からの探索を行う必要があり、実際には短時間に効率的な経路探索を行うことはできなかった。
【0010】
特許文献2の配達支援装置、配達支援プログラム及び運行管理システムのルート検索手段は、発着点の座標と集配顧客の座標とを結ぶ直線距離をそれぞれ計算し、その直線距離が短い順に集配顧客を並べ替える処理を行い、現在地から1件目の集配顧客までの行程距離が最短となるルートを計算し、2件目以降の集配顧客までのルートの計算処理及び最終件の集配顧客から帰着点としての集配場までのルート計算処理が順次実行される。
しかし、直線距離が短い順に集配顧客を並べ替える処理を行い1件目集配顧客→2件目集配顧客、2件目集配顧客→3件目集配顧客としてルート検索を設定しても、実際の道路事情とはかけ離れた不合理な経路となり、合理的な経路設定はできない。また各配送車に搭載される端末毎に大幅なコスト増の原因となる地図用CD−ROM等の地図データベースを利用する必要が有る。
【0011】
特許文献3の集配送支援ナビゲーションシステム、その方法、センタ装置、端末およびプログラムはやはり各配送車に搭載される端末毎に大幅なコスト増の原因となる地図用CD−ROM等の地図データベースを利用する必要が有るという問題があり、また短時間に効率的な経路探索を行うものであるとは認められない。
【0012】
特許文献4の配送業務支援システムはやはり各配送車に搭載される端末毎に大きなコスト増の原因となる地図データベースを利用する必要があるという問題があり、また2地点間の最適ルートを探索するものであって多数の配送先を対象として最適ルートを設定し、効率的な集配計画の作成を行うことはできない。
【0013】
特許文献5の荷物集配送支援ナビゲーションシステムおよび荷物配送方法は、配送計画を記憶しておく配送計画記憶部と、配送案内に必要な地図データが記憶された案内地図データ記憶部を備え、やはり各配送車に搭載される端末毎に大幅なコスト増の原因となる地図データベースを利用する必要があるという問題があり、複数の荷物配送先における配達順序と、荷物配送先までの距離と配送車両の予定速度に基づく荷物配送先への到着予定時刻を含む配送計画を作成する事が出来るが多数の配送先を対象として最適ルートを設定し、効率的な集配計画の作成を行うことはできない。
【0014】
本発明は以上の従来技術における問題に鑑み、配送業務の標準化及び負担軽減を図り、効率的な集配計画の作成及び的確な定時配送を可能とし、効率の向上及びコスト圧縮を可能とした配送支援ナビゲーションシステム、荷物配送方法、管理サーバ、アドレスマッチングプログラム及びコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の配送支援ナビゲーションシステムは、管理サーバと、現在位置を測位する測位手段と、測位手段により得られた現在位置および/または荷物の到達位置を地図イメージ上に表示する表示手段とを有し、その表示画面で目的地へのナビゲーションを行う端末装置とを備え、所定に取得された住所データによって住宅地図番号及びメッシュ番号の算出によるアドレスマッチングを行い、端末装置によるナビゲーション画面に、印刷版住宅地図の配送先住所のページ番号及び位置情報データを表示することを特徴とする。
【0016】
前記端末装置としてPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)および/またはPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)および/またはPC(パーソナル・コンピュータ)および/または携帯端末をもちいることができる。
【0017】
住所データをアドレスマッチング(緯度・経度データに変換)し、そのデータを自動巡回経路検索エンジンを持ったサーバーに接続し、最適化順路を画像データにして送受信するASP方式であるようにしてもよい。膨大な住所データ(テキストファイル)をインターネットで送信する場合にデータが重くなるため、画像データにして送信する。その際、『緯度・経度に変換された住所データ』と『最適化順路データ』と『地図冊子のページ&メッシュ記号』が端末装置に画像データとして取り込まれ、端末装置で順路経路が表示される。
【0018】
ASP方式(Application Service Provider)とは業務用のアプリケーションソフトをインターネットを利用して、顧客にレンタルする事業者あるいはサービスを指す。本発明においては利用者はインターネットに接続された環境で、端末装置に収納されたブラウザソフトを使ってASP事業者のサーバにアクセスし所要のアプリケーションソフトを利用する。
【0019】
配送支援ナビゲーションシステムが配送車位置情報を通信機器によりリアルタイム及び/又は一定時間毎に動態管理する機能を有しているようにすることができる。
【0020】
前記アドレスマッチングが目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、より行われるようにすることができる。
【0021】
住宅地図ページデータテーブルは冊子版住宅地図ページの緯度経度表示とページ番号を連動させたデータテーブルとすることができる。
【0022】
さらに本発明の配送支援ナビゲーションシステムは管理サーバと、配送作業者が携行する端末装置とを備え、管理サーバは、荷物配送先に関する詳細情報を含む荷物配送先情報を入力する荷物配送先情報入力部と、入力された荷物配送先情報を記憶する荷物配送先情報記憶部と、配送計画の作成に必要な道路網を含む地図データが記憶された地図データ記憶部と、前記荷物配送先情報と地図データに基づいてアドレスマッチングを行うアドレスマッチング部と、取得されたページ番号及びメッシュ番号を記憶しておくページ番号及びメッシュ番号記憶部とを有し、端末装置は、配送案内に必要な地図データが記憶された案内地図データ記憶部と、現在位置を測位する測位手段と、自車位置、荷物配送先および荷物配送先への経路を含む案内地図を表示する案内表示部と、荷物配送先情報を表示する荷物配送先情報表示部とを有する、配送支援ナビゲーションシステムにおいて、配送順序データの前記端末装置への入力が通信手段及び/又はSDカード等の外部メディア機器を用いて行われ、管理サーバのアドレスマッチング部が、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行することを特徴とする。
【0023】
加えて本発明の荷物配送方法は、管理サーバで、荷物配送先の詳細情報を含む荷物配送先情報および地図データに基づいてアドレスマッチングを行うステップと、前記アドレスマッチングにより取得されたページ番号及びメッシュ番号を管理サーバから端末装置へ送信するステップと、端末装置で荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置が示された案内地図を表示するステップと、を有し、アドレスマッチングを行うステップで、目的地の住所・地番を入力して目的地の住所・地番を緯度経度データに変換し、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合してページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を特定し、端末装置で荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置が示された案内地図を表示するステップでは前記ページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を表示することを特徴とする。
【0024】
さらに本発明の管理サーバは、荷物配送先に関する詳細情報を含む荷物配送先情報を入力する荷物配送先情報入力部と、入力された荷物配送先情報を記憶する荷物配送先情報記憶部と、配送計画の作成に必要な道路網を含む地図データが記憶された地図データ記憶部と、前記荷物配送先情報と地図データに基づいて、アドレスマッチングを行うアドレスマッチング部と、取得されたページ番号及びメッシュ番号を記憶しておくページ番号及びメッシュ番号記憶部とを有する管理サーバにおいて、アドレスマッチング部が、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行させることを特徴とするアドレスマッチングプログラムを備えることを特徴とする。
【0025】
また本発明のアドレスマッチングプログラムは、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行させることを特徴とする。
【0026】
住宅地図ページデータテーブルは冊子版住宅地図ページの緯度経度表示とページ番号を連動させたデータテーブルとすることができる。
【0027】
さらに本発明のアドレスマッチングプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換された緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行させるアドレスマッチングプログラムを記録したことを特徴とする。
【0028】
[作用]
自分が配送する荷物の配送先住所を専用スキャナーで短時間に読み取り及びOCR処理を実施し、そのデータを管理サーバ内のアドレスマッチングプログラム(配送先住所の緯度・経度変換プログラム)で配送順序を計算し決定することができ、作業時間短縮が可能となる。
【0029】
更にそのデータを専用の端末装置に挿入し、音声及び画面で目的地に的確にナビゲーションすることで、道に迷う心配もなくなり、更なる労務の効率化が可能となる。
【0030】
特に端末装置ではページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を表示するので、集配業者は表示されたページ内における目的地の存在するメッシュ番号に基づき、使い慣れた住宅地図の指定されたページ及び位置情報を最後に確認すれば配送先を容易に確定することができ、手間がかからず、効率的な配送が可能となる。また、このシステムにより、大幅なコスト削減が可能となる。
【発明の効果】
【0031】
本システムを導入することによって経験の足りないドライバーでも熟練者と同等個数の配送が可能となり、業務の標準化や新人教育の負担軽減を実現する。また輸送効率の向上及びコスト圧縮、到着予定時刻の精度向上及び定時定配の実現、配送台数及びルート適正化による走行距離や消費燃料の削減が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
[第一の実施の形態]
図1に、本発明の実施の形態の配送支援ナビゲーションシステム10のシステム概要図を示す。
図1に示すように、配送支援ナビゲーションシステム10は、配送先伝票情報のデータ読み込み手段20と、現在位置を測位する測位手段31と、配送ルート設定部32と、を有する。
ここに示す配送先伝票情報とは、配送先の郵便番号・住所・電話番号・氏名・時間指定等の配達条件等の配送に必要な詳細情報である。
ここでは、配送先伝票情報データ10aと、緯度経度データである測位データ10bと、配送ルートデータ10cと、を想像線で示す。
【0033】
図2に示すように、データ読み込み手段20にて伝票等の配送先情報21をデジタルデータ化する際には、入力機器22でスキャニングし、Optical Character Recognition(以下、単にOCRと記す)を介し、配送先伝票情報データ10aを作成する例を挙げることができる。
ここでは、入力機器22に専用CCDカメラを用いてコードスキャニングする例を挙げるが、その他の例としてイメージスキャニング等を用いてOCRを介す例を挙げることができる。
図示しないが他には、入力端末を使って配送先伝票情報データをデジタルデータ化する方法例も挙げることができる。
入力端末の例としては、携帯電話、PND、Personal Digital Assistant(以下、単にPDAと称する)等を例として上げることができる。
【0034】
図3に示すように配送ルート設定部32における配送ルートデータ10cの作製のための最適化計算は本発明の配送支援ナビゲーションシステムでは次のようにして行われる。
先ず(i)START地点の設定を行う。すなわち配送を開始するSTART地点の緯度経度データの確定を行う。次に(ii)START地点から最も距離が近い、もしくは道路情報より判断し、最短時間で到達可能であるという基準によって配送一軒目の検索を行う。その検索結果から、(iii)一軒目の配送先(A−1)が存在するブロックを抽出する。このブロックは例えば市町村の大字を単位として予め設定してなる。
【0035】
その後、(iv)一軒目の配送先(A−1)が存在するブロック(A)内に存在する別の配送先を全て抽出し、そのブロック(A)内で抽出された全ての配送先(A−1)〜(A−4)で巡回経路最適化計算を行う。次いで、(v)(A)ブロック内の巡回経路の最終配送先(A−4)から最も近い、もしくは最短時間で移動可能な別の一軒(B−1)の抽出を行う。その抽出された一軒(B−1)について更に(iii)〜(v)を反復し、ブロック(B)内で抽出された全ての配送先(B−1)〜(B−5)で巡回経路最適化計算を行う。以上をブロック(A)〜ブロック(H)について行い、START&GOALから出発してSTART&GOALに至る配送ルートデータ10cが取得される。
【0036】
また図4に示すように、本発明によれば測位手段31において次のようにして緯度経度データを算出して測位データ10bが得られる。
先ず(i)目的地の住所・地番を入力することによって、(ii)目的地の住所・地番をアドレスマッチングする(緯度経度データに変換する)。(iii)変換された緯度経度データを住宅地図製作会社より提供された「緯度経度⇔住宅地図ページ」データテーブルと照合する。この「緯度経度⇔住宅地図ページ」データテーブルは冊子版住宅地図ページの四隅の緯度経度とページ番号を連動させたデータテーブルである。(iv)ページ番号の判別が完了すると(v)判別ページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行い、(vi)メッシュ番号の照合が完了すると(vii)ページ番号及びメッシュ番号の表示を行う。
以上の地図上の緯度経度データにメッシュデータを連動させる方式により、管理サーバ内で、ペーバー版住宅地図に対応したページ番号及びメッシュ番号の各配送先データへの割り当てを実施する。
【0037】
以下に本実施の形態の配送支援ナビゲーションシステムの動作につき説明する。
先ず配送先伝票情報のデータ読み込み手段20にて配送先伝票情報をデジタルデータ化し、配送先伝票情報データ10aを作成する。
次に測位手段31にて配送先伝票情報データ10aから緯度経度データを算出し測位データ10bを作成する。さらに、配送ルート設定部32にて、収集した測位データ10bから的確な配送順をナビゲートできる配送ルートを算出し、配送ルートデータ10cを作成する。次いでGPSを搭載した端末装置である一般的Personal Navigation Device40(以下、単にPNDと称する)であるナビゲーション等に配送ルートデータ10cを入力する。
【0038】
図5に詳細を示すように、作成した配送先伝票情報データ10aを測位手段31に読み込み、緯度経度データを算出し測位データ10bを作成する。作成した測位データ10bを配送ルート設定部32に読み込み、収集した測位データ10bから的確な配送順をナビゲートできる配送ルートを算出し、配送ルートデータ10cを作成する。
ここでは例として、測位手段31と、配送ルート設定部32と、を有するサーバ30で、測位データ10bと、配送ルートデータ10cと、を算出作成する例を示す。
配送ルートを算出する際には、一般的デジタル住宅地図データを考慮せず、緯度経度データのみで配送ルートを算出する。
【0039】
図6に示すように、管理サーバより受信したルート組情報をGPSを搭載した一般的PND40であるナビゲーション等に配送ルートデータ10cを入力する。それにより、一般的PND40の画面に表示する住宅地図データ41上に配送ルート42を表示することができる。
また、配送先である目的地付近に近づいた際には、ペーパータイプ住宅地図を目視確認できる程度の情報を表示する。
ペーパータイプ住宅地図を目視確認できる程度の情報とは、ページ番号及びエリア番号等のことである。
ここに示す配送ルートデータ10cは、100件〜150件程度に区分けして各配送車両/配送員に分別する。必要に応じて、配送ルート42を一般的PND40でリルートする。
【0040】
図1に示すように、配送先伝票情報データ10a及び配送ルートデータ10cの、データ送還にはインターネット等の電子通信手段50を用いる例を挙げることができる。また場合によっては、配送先に於いて配送先伝票情報データを修正し、配送ルートデータの途中組み換えや、修正ができる。
また、配送が完了した際には、配送先伝票情報データ10aを配送完了に情報更新する。
場合によっては、SDカード等の外部メディア機器を使ってデータ送還する。
【0041】
[第二の実施の形態]
図7に示すように、第一の実施の形態に於ける測位手段31と、配送ルート設定部32と、を有するサーバ30に、配送先情報管理部33、配送先伝票情報データ10aに於ける地域毎データ区分け部34、各配送車両に於ける配送動態管理部35、各配送車両に於ける配送員管理部36、各配送員のスケジュール、配送ルート、配送履歴及び、代引き清算報告等の日報資料管理解析部37等を付加することもできる。
そのようにすることによって配送が完了した時点で管理サーバに配送完了報告を送信して一軒毎に報告送信が可能であり、それにより管理サーバで各車両の運行状況、動態管理が可能となる。
【0042】
具体的には配送先に到達(ルートナビゲーション終了)時に配送先住所を選択し、「詳細ボタン」を押すと表示される配送先詳細画面で、配送結果をボタン選択する。選択ボタンは3種類あり、「完了」「待機」「不在」から成る。「完了」は配送業務完了を意味し、「待機」は配送先との直接連絡等による待機を意味し、「不在」は配送先が不在であることを意味する。
日報管理は配送員の日報作成に必要な資料(配送履歴、代引き清算報告等)を自動出力すると共に配送ルート及びスケジュールの解析機能を備える。
【0043】
次に以上の実施の形態の配送支援ナビゲーションシステム10の実施例の全体構成を図8に、その動作を示す概要図を図9に示す。
図8の全体構成図に示すように、本発明実施例の配送支援ナビゲーションシステム10は、入力機器22である伝票情報取り込み用の専用CCDカメラと、PND40であるGPS対応のルートナビゲーションPDAを組み合わせた、配送員携帯用の専用サポートモジュール60である伝票情報取り込み及びルートナビゲーションモジュール(PDA or GPS携帯)を用いる。伝票情報取り込み及びルートナビゲーションモジュールは以下の各MODEの動作を行う。
[取り込みMODE]
配送伝票の氏名・郵便番号・住所・電話番号・配達条件を入力機器22である専用CCDカメラおよびOCRソフトウェアで 読み込み、デジタルデータ処理を行う。その後、デジタルデータを管理サーバ70に自動送信。
[配送ナビMODE]
管理サーバ70より、決定された配送順及び配送ルートデータ(アドレスマッチングデータ)を受信し、内蔵ナビゲーションシステムに自動セットを行う。セットされたデータに基づき、配送先(住宅地図レベル)までのGPSルートナビゲーションを実施する。
[動態管理MODE]
配送が完了した時点で管理サーバ70に配送完了報告を送信(一軒毎の報告送信可能)。管理サーバ70の管理 システムで各車両の運行状況、動態管理が可能。
管理サーバ70は、さらに各車両の配送顧客データを一括受信・管理し、的確な配送ルート及び配送順の算出や、動態管理を行うマザーシステムであり、管理サーバ70に備えられたPCのアプリケーションソフトウェアとして機能する配送集中管理システムを採用してなる。
以上の実施例の配送支援ナビゲーションシステムでは図9に示す概要図に以下の1)〜5)の動作が行われる。
1) 荷物情報の取得[取り込みMODE]
・伝票に記載の配送先情報を読み込み、デジタルデータ化する。
・配送伝票情報(氏名・郵便番号・住所・電話番号・配達条件)をスキャナー及び、OCRソフトウ
ェアで読み込み、デジタルデータ処理を行う。その後、デジタルデータは外部メディア機器80であるSDカードを介して外部機器90(携帯電話)とリンク。
・外部機器90である携帯電話等のアプリから、直接配送伝票情報を入力する方法もありうる。
2) 配送ルートの自動設定[ルート組MODE]
・100件〜150件分の荷物の配送順を自動ルート設定し、配送員に通知する。
・管理サーバ70より、決定されたルート組情報(配送順、アドレスマッチングデータ)を受信する。
配送ルート作成時に、時間指定荷物の情報を条件付加ができる。
3) 配送先までのルートナビゲーション[配送ナビMODE]
・管理サーバ70より受信したルート組情報をSDカード等の外部メディア機器80を介してナビゲーションPND40にセットする。
・配送順に従い、配送先までのGPSナビゲーションを住宅地図に近いレベルで実施する。
・配送順の途中組み換え・手修正可能。(同一車両での集荷と配送を混在させたルート組も可能。)
4) 動態管理[動態管理MODE]
・配送が完了した時点で管理サーバ70に配送完了報告を送信する(一軒毎の報告送信可能)。
・管理サーバ70で各車両の運行状況、動態管理が可能。
5) 日報管理[日報作成MODE]
・配送員の日報作成に必要な資料(配送履歴、代引き清算報告等)の自動出力する。
・配送ルート及びスケジュールの解析機能。
【0044】
次に以上の実施例の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を図10〜図13のフローチャートを用いて説明する。図10〜図13のフローチャートは配送員の作業手順と対応するシステム動作その他を示す。
図10に示すように、この実施例ではPND40によって巡回ナビゲーション、運行履歴保存及び住宅地図データ表示を行う。
また、外部機器90である携帯電話等によって配送先情報入力、不在等の動態通信報告、SDカード等の外部メディア機器80への書込み及び管理サーバ70との送受信を行う。
さらに管理サーバ70によってアドレスマッチング、巡回経路計算、配送報告書出力及びデータべ−ス構築を行う。
【0045】
図11に示すように、先ず携帯電話等の外部機器からインターネット接続サービスによって管理サーバに通信接続する。
次いで配送員がパスワードを入力することによって管理サーバ内で配送担当者を認識する。それによってメイン画面が起動し、メイン画面表示に表示された担当者氏名を確認する。次に作業項目選択によって[配送先情報入力モード]を選択して配送先入力モードが起動させ、配送先入力モード初期画面表示を指示することによって、担当地区選択画面表示を確認する。
【0046】
図12に示す担当地区選択画面において、担当地区選択を行うことによって担当地区住所メモリ選択が起動して担当地区入力モード表示が行われる。これに応じて郵便番号や住所の各ステータス表示を行い郵便番号又は住所入力を選択することによって選択されたモードを起動する。
図13に示す郵便番号入力モードでは、郵便番号住所検索モードを起動し、テンキー入力によって住所表示及び番地入力欄表示を行い、住所変換結果出力表示を行う。
引き続き番地のテンキー入力を行うことによって出力住所への番地付加を行い、入力結果画面表示によって表示及び過去メモリデータとの照会を行い、確認ボタンONによって管理サーバ内メモリに収納される。
【0047】
その後さらに担当地区入力モード表示以降のステップを反復する。
一方、図14に示す住所検索入力モードでは、担当エリア確認ボタンON によって住所選択モードが起動し、担当エリア町名選択ボタン表示が行われ、システム内では、担当エリア町名メモリ呼び出しが行われる。町名選択によって町名表示及び番地入力欄表示が行われ、番地のテンキー入力によって出力された住所への番地付加が行われ、入力結果が表示される。
【0048】
入力結果画面表示によって表示及び過去メモリデータとの照会を行い、確認ボタンONによってサーバ内メモリに収納される。
その後さらに担当地区入力モード表示以降のステップを反復する。
【0049】
次に巡回経路計算及び計算結果送信手順につき説明する。
図15に示すように、配送先情報入力後、サーバとの通信が終了し、アドレスマッチングと巡回経路計算が実施される。作業員が伝票整理・荷物整理等を行う間に管理サーバからの計算結果のデータメール送信が行われ、作業員が配送順データのメールを受信する。送信データは管理サーバ内に保存され、動態管理モードヘの移行が行われる。また、作業員の受信した配送順データのメールの添付データはSDカード等の外部メディア機器に保存され、外部メディア機器をPNDに挿入する。
【0050】
PND内では、配送順データから配送順データが抽出され、配送順データの画面表示が行われる。この配送順表示では、時間指定荷物が色分けによって表示される。
作業員が配送順を確認し、所要の並び替えを行う場合には並べ替え結果を外部メディア機器に保存し、外部メディア機器を携帯電話等の外部機器に再挿入して、外部機器によるデータ読み込みが行われ、外部機器の操作により管理サーバに電子通信接続されて外部機器から管理サーバにメールを送信し、作業員は待機する。管理サーバではデータメールを受信して、データ取り出し及び巡回経路再計算が実施され、再計算結果の再メール送信が行われる。作業員の外部機器が再計算結果のメールを受信すると、作業員の受信した巡回経路データのメールの添付データの外部メディア機器ヘの書き込みが行われ、PNDへの外部メディア機器挿入及び巡回経路データのデータ読み込みが行われて、ナビゲーションが開始される。
【0051】
次に動態管理及び配送結果通信手順につき説明する。
図16に示すように、ナビゲーションが開始されると音声ナビと地図ナビによってナビゲーションが実施され目的地付近に到着すると地図の拡大表示が行われる。さらに目的地付近に近接すると住宅地図ページ及び区画告知が行われ、それによって配送作業員は冊子版住宅地図ページのページ番号及び前記ページの四隅の緯度経度とから配送先の確定を行うことができる。それにより配送作業員は配送先に到着し、配送品の引き渡しが行われ、若しくは不在である場合には不在票の書き込みが行われる。その後作業員が配送完了若しくは不在ボタンをONすることによって、配送品の情報及び配送完了、待機、不在等の情報とPNDのGPS測位機能の緯度・経度のログデータとその時の時間が電子通信によって管理サーバへの通信が行われ動態メモリに記録される。
【0052】
次に在宅であり配送品の引渡しが完了した時には、図17に示すように、次配送先の表示及びナビゲーションが開始され、音声ナビ及び地図ナビによって次の目的地へのナビゲーションが実施される。一方、不在であり配送品の引渡しが未完了である時には、図18に示すように、作業員によって不在状況(次回配達時刻)の入力が行われ、不在及び次回配達時刻がメモリされる。作業員が待機もしくは不在票記入等を行っている間に管理サーバでは巡回経路の再計算が実施され、巡回経路再計算データメール送信が行われる。再計算データメールを受信すると、作業員の受信した巡回経路再計算結果の添付画像データの外部メディア機器ヘの書き込みが行われ、PNDへの外部メディア機器挿入及び巡回経路再計算結果データのデータ読み込みが行われて、ナビゲーションが開始される。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムのシステム概要図。
【図2】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムの動作プロセスを示す説明図。
【図3】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムの動作プロセスを示す他の説明図。
【図4】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムによる緯度経度データ取得に関する説明図。
【図5】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムの動作プロセスを示すさらに他の説明図。
【図6】第一の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムの動作プロセスを示す別の説明図。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係る配送支援ナビゲーションシステムのシステム概要図。
【図8】本発明の配送支援ナビゲーションシステムの一実施例の全体構成図。
【図9】図8の配送支援ナビゲーションシステムの動作を示す概念図。
【図10】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すフローチャート。
【図11】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示す他のフローチャート。
【図12】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すまた他のフローチャート。
【図13】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すさらに他のフローチャート。
【図14】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示す別のフローチャート。
【図15】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すまた別のフローチャート。
【図16】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すさらに別のフローチャート。
【図17】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すまたさらに別のフローチャート。
【図18】図8の配送支援ナビゲーションシステムを用いた宅配物配送の実施例を示すさらにまた別のフローチャート。
【符号の説明】
【0054】
10・・・配送支援ナビゲーションシステム、10a・・・配送先伝票情報データ、10b・・・測位データ、10c・・・配送ルートデータ、20・・・配送先伝票情報のデータ読み込み手段、21・・・配送先情報、22・・・入力機器、30・・・サーバ、31・・・測位手段、32・・・配送ルート設定部、33・・・配送先情報管理部、34・・・地域毎データ区分け部、35・・・配送動態管理部、36・・・配送員管理部、37・・・日報資料管理解析部、40・・・PND、41・・・住宅地図データ、42・・・配送ルート、50・・・電子通信手段、60・・・専用サポートモジュール、70・・・管理サーバ、80・・・外部メディア機器、90・・・外部機器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバと、現在位置を測位する測位手段と、測位手段により取得した現在位置および/または荷物の到達位置を地図イメージ上に表示する表示手段とを有し、その表示画面で目的地へのナビゲーションを行う端末装置を備え、所定に取得された住所データによって住宅地図番号及びメッシュ番号の算出によるアドレスマッチングを行い、端末装置によるナビゲーション画面に、印刷版住宅地図の配送先住所のページ番号及び位置情報データを表示することを特徴とする配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記端末装置がPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)および/またはPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)および/またはPC(パー ソナル・コンピュータ)および/または携帯端末である請求項1記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項3】
住所データをアドレスマッチング(緯度・経度データに変換)し、そのデータを自動巡回経路検索エンジンを持ったサーバに接続し、最適化順路を画像データにして送受信するASP方式である請求項1請求項1又は請求項2記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項4】
配送支援ナビゲーションシステムは、配送車位置情報を通信機器によりリアルタイム及び/又は一定時間毎に動態管理する機能を有している請求項1〜請求項3いずれか一に記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記アドレスマッチングは、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行する請求項1〜請求項4のいずれか一に記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項6】
住宅地図ページデータテーブルは、冊子版住宅地図ページの緯度経度表示と、ページ番号と、を連動したデータテーブルである請求項3〜請求項5のいずれか一に記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項7】
管理サーバと、配送作業者が携行する端末装置と、を備えた配送支援ナビゲーションシステムにおいて、
管理サーバは、荷物配送先に関する詳細情報を含む荷物配送先情報を入力する荷物配送先情報入力部と、
入力した荷物配送先情報を記憶する荷物配送先情報記憶部と、配送計画の作成に必要な道路網を含む地図データを記憶する地図データ記憶部と、前記荷物配送先情報と地図データに基づいてアドレスマッチングを行うアドレスマッチング部と、取得したページ番号及びメッシュ番号を記憶しておくページ番号及びメッシュ番号記憶部と、を有し、端末装置は、配送案内に必要な地図データを記憶する案内地図データ記憶部と、
現在位置を測位する測位手段と、自車位置、荷物配送先および荷物配送先への経路を含む案内地図を表示する案内表示部と、荷物配送先情報を表示する荷物配送先情報表示部と、を有し、前記端末装置への配送順序データの入力は、通信手段及び/又はSDカード等の外部メディア機器を用いて行い、管理サーバのアドレスマッチング部は、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、
を実行することを特徴とする配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項8】
管理サーバにて荷物配送先の詳細情報を含む荷物配送先情報および住所データに基づいてアドレスマッチングを行うステップと、前記アドレスマッチングにより取得したページ番号及びメッシュ番号を管理サーバから端末装置へ送信するステップと、端末装置で荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置を示す案内地図を表示するステップと、を有し、アドレスマッチングを行うステップで、目的地の住所・地番を入力して目的地の住所・地番を緯度経度データに変換し、変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合してページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を特定し、端末装置で荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置を示す案内地図を表示するステップでは前記ページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を表示することを特徴とする荷物配送方法。
【請求項9】
荷物配送先に関する詳細情報を含む荷物配送先情報を入力する荷物配送先情報入力部と、入力された荷物配送先情報を記憶する荷物配送先情報記憶部と、配送計画の作成に必要な道路網を含む地図データを記憶する地図データ記憶部と、前記荷物配送先情報と地図データに基づいてアドレスマッチングを行うアドレスマッチング部と、取得したページ番号及びメッシュ番号を記憶しておくページ番号及びメッシュ番号記憶部と、を有する管理サーバにおいて、アドレスマッチング部は目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行するアドレスマッチングプログラムを備えたことを特徴とする管理サーバ。
【請求項10】
目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、
変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行することを特徴とするアドレスマッチングプログラム。
【請求項11】
住宅地図ページデータテーブルは冊子版住宅地図ページの緯度経度表示と、ページ番号と、を連動したデータテーブルである請求項10記載のアドレスマッチングプログラム。
【請求項12】
目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、
変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行するアドレスマッチングプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
管理サーバと、現在位置を測位する測位手段と、測位手段により取得した現在位置および/または荷物の到達位置を地図イメージ上に表示する表示手段とを有し、その表示画面で目的地へのナビゲーションを行う端末装置を備え、所定に取得された住所データによって住宅地図番号及びメッシュ番号の算出によるアドレスマッチングを行い、端末装置によるナビゲーション画面に、印刷版住宅地図の配送先住所のページ番号及び位置情報データを表示することを特徴とする配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記端末装置がPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)および/またはPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)および/またはPC(パー ソナル・コンピュータ)および/または携帯端末である請求項1記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項3】
住所データをアドレスマッチング(緯度・経度データに変換)し、そのデータを自動巡回経路検索エンジンを持ったサーバに接続し、最適化順路を画像データにして送受信するASP方式である請求項1請求項1又は請求項2記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項4】
配送支援ナビゲーションシステムは、配送車位置情報を通信機器によりリアルタイム及び/又は一定時間毎に動態管理する機能を有している請求項1〜請求項3いずれか一に記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記アドレスマッチングは、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行する請求項1〜請求項4のいずれか一に記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項6】
住宅地図ページデータテーブルは、冊子版住宅地図ページの緯度経度表示と、ページ番号と、を連動したデータテーブルである請求項3〜請求項5のいずれか一に記載の配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項7】
管理サーバと、配送作業者が携行する端末装置と、を備えた配送支援ナビゲーションシステムにおいて、
管理サーバは、荷物配送先に関する詳細情報を含む荷物配送先情報を入力する荷物配送先情報入力部と、
入力した荷物配送先情報を記憶する荷物配送先情報記憶部と、配送計画の作成に必要な道路網を含む地図データを記憶する地図データ記憶部と、前記荷物配送先情報と地図データに基づいてアドレスマッチングを行うアドレスマッチング部と、取得したページ番号及びメッシュ番号を記憶しておくページ番号及びメッシュ番号記憶部と、を有し、端末装置は、配送案内に必要な地図データを記憶する案内地図データ記憶部と、
現在位置を測位する測位手段と、自車位置、荷物配送先および荷物配送先への経路を含む案内地図を表示する案内表示部と、荷物配送先情報を表示する荷物配送先情報表示部と、を有し、前記端末装置への配送順序データの入力は、通信手段及び/又はSDカード等の外部メディア機器を用いて行い、管理サーバのアドレスマッチング部は、目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、
を実行することを特徴とする配送支援ナビゲーションシステム。
【請求項8】
管理サーバにて荷物配送先の詳細情報を含む荷物配送先情報および住所データに基づいてアドレスマッチングを行うステップと、前記アドレスマッチングにより取得したページ番号及びメッシュ番号を管理サーバから端末装置へ送信するステップと、端末装置で荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置を示す案内地図を表示するステップと、を有し、アドレスマッチングを行うステップで、目的地の住所・地番を入力して目的地の住所・地番を緯度経度データに変換し、変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合してページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を特定し、端末装置で荷物配送先位置および配送経路並びに自車位置を示す案内地図を表示するステップでは前記ページ番号及び前記ページ内における目的地の存在するメッシュ番号を表示することを特徴とする荷物配送方法。
【請求項9】
荷物配送先に関する詳細情報を含む荷物配送先情報を入力する荷物配送先情報入力部と、入力された荷物配送先情報を記憶する荷物配送先情報記憶部と、配送計画の作成に必要な道路網を含む地図データを記憶する地図データ記憶部と、前記荷物配送先情報と地図データに基づいてアドレスマッチングを行うアドレスマッチング部と、取得したページ番号及びメッシュ番号を記憶しておくページ番号及びメッシュ番号記憶部と、を有する管理サーバにおいて、アドレスマッチング部は目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行するアドレスマッチングプログラムを備えたことを特徴とする管理サーバ。
【請求項10】
目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、
変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行することを特徴とするアドレスマッチングプログラム。
【請求項11】
住宅地図ページデータテーブルは冊子版住宅地図ページの緯度経度表示と、ページ番号と、を連動したデータテーブルである請求項10記載のアドレスマッチングプログラム。
【請求項12】
目的地の住所・地番を入力するステップと、目的地の住所・地番を緯度経度データに変換するステップと、
変換した緯度経度データを住宅地図ページデータテーブルと照合するステップと、ページ番号の判別によって特定したページ内における目的地の存在するメッシュ番号の照合を行うステップと、を実行するアドレスマッチングプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2010−55150(P2010−55150A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−216314(P2008−216314)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【出願人】(398049690)
【出願人】(508259124)
【出願人】(508259135)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【出願人】(398049690)
【出願人】(508259124)
【出願人】(508259135)
【Fターム(参考)】
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