説明

電子ロックシステムおよび電子ロック制御方法

【課題】 固定装置と携帯端末の双方の認証コードを可変とし、両装置の同期をとって認証コードを替えることができ、任意の時間と場所で錠とキーの指定と制御をすることにより、利便性やセキュリティを格段に向上することができる電子ロックシステムを提供する。
【解決手段】 本発明の電子ロックシステムは、鉄道車両の扉等のロックを制御する車両錠システム20と、車両錠システム20のロックを施錠・開錠する携帯端末10と、車両錠システム20および携帯端末10にロック制御のための認証コードを送信するセンタシステム30と、車両錠システム20、携帯端末10およびセンタシステム30を通信可能に接続する通信網50と、車両錠システム20を有する鉄道車両の運行予定および運行実績を管理する運行管理システム40と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線によって電子ロックを制御する電子ロックシステムおよび電子ロック制御方法に関する。特には、任意の時間と場所で錠とキーの指定と制御をすることができる電子ロックシステムおよび電子ロック制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車、ロッカー、入退室管理などでキーレスシステムの電子ロックシステムが普及している。
【0003】
例えば、特開2002−300637公報では、携帯電話を携帯機とし、電子ロック装置から認証コードを取得するロック制御システムが記載されている。また、特開2001−227217公報では、送信コードを毎回変えて安全性を保つことができるキーレスエントリシステムが記載されている。さらに、特開2005−2581公報には、不達荷物の情報等をロッカーに記録することができる簡易利用型キーレスロッカーサービス提供方法、情報処理装置、プログラム、記録媒体およびロッカーが記載されている。
【0004】
ここで、鉄道車両の場合は、共通の鍵(忍び錠)が運転室ドアその他に設置されているので、忍び錠の盗難や複製(コピー)等に対して脆弱である。また、運転所等では足場が悪いところで鍵を差し込んで回すなどの操作が必要である。そこで、鉄道車両と運転士の関係においても上記のようなシステムを導入することにより利便性の向上、セキュリティの向上が期待できる。具体的には、運転士は携帯機を持ち、運転する列車に対してだけ、運転室ドアの開閉や、運転に関する操作を可能とするようにしたい。
【特許文献1】特開2002−300637公報
【特許文献2】特開2001−227217公報
【特許文献3】特開2005− 2581公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来のシステムによれば、携帯機と固定装置(ドア等)の組み合わせは通常固定であり、鉄道運転士のように「往路の東京−>熱海は車両A、復路の熱海−>東京は車両Bを運転」のように動的に組み合わせが変わる場合に対応できないという問題があった。
【0006】
また、特開2005−2581公報では、固定装置のロッカーに向けて、アクセスする人の情報を転送することができるが、その転送のタイミングが制御できないため、アクセス者がロッカーに到着するよりあまりに早く転送すると携帯機が盗難にあった場合等にセキュリティ上の問題が生じる可能性がある。また逆に、転送が遅くなると、アクセス者がロッカーに到着したのにキー解除ができないという可能性がある。
【0007】
また、特開2002−300637公報では、携帯機の認証コードをダウンロードすることができるが、固定装置側の認証コードは固定であり、端末機の認証コードが不正コピーされるとセキュリティが低下するという問題があった。
【0008】
また、特開2001−227217公報では、毎回認証コードを変えることができるが、操作回数に基づいて認証コードを決定するため認証コードの生成に規則性があり、セキュリティ上に問題があった。
【0009】
従って、本発明の目的は、固定装置と携帯端末の双方の認証コードを可変とし、両装置の同期をとって認証コードを替えることができ、任意の時間と場所で錠とキーの指定と制御をすることにより、利便性やセキュリティを格段に向上することができる電子ロックシステムおよび電子ロック制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の電子ロックシステムは、ロックを施錠・開錠する錠システムと、錠システムのロックを制御する携帯端末と、錠システムおよび携帯端末にロック制御のための認証コードを送信するセンタシステムと、錠システム、携帯端末およびセンタシステムを通信可能に接続する通信網と、を備えた電子ロックシステムにおいて、錠システムは、ロックの施錠・開錠を行うロック機構と、通信網を介してセンタシステムから認証コードを受信する通信制御手段と、通信制御手段で受信した認証コードを記憶する認証コード記憶手段と、携帯端末からの認証コードを受信する錠インタフェースと、認証コード記憶手段に記憶されている認証コードと、錠インタフェースで受信した携帯端末からの認証コードを検証して一致した場合にロック機構を制御するロック制御手段と、を備え、携帯端末は、通信網を介してセンタシステムから認証コードを受信する通信制御手段と、通信制御手段で受信した認証コードを記憶する認証コード記憶手段と、錠システムに認証コード記憶手段に記憶されている認証コードを送信するキーインタフェースと、当該携帯端末の現在位置を検出し、該現在位置をセンタシステムに送信する位置検出手段と、を備え、センタシステムは、携帯端末の位置検出手段からの該携帯端末の現在位置を受信して認識する端末位置認識手段と、錠システムおよび携帯端末のスケジュールに基づいて認証コードを送信する対象となる錠システムおよび携帯端末を決定し、当該決定と共に認証コードを生成する指令を出すスケジュール管理手段と、スケジュール管理手段からの指令に基づいて認証コードを生成し、該認証コードを、スケジュール管理手段からの決定に基づいて錠システムに送信し、且つスケジュール管理手段からの決定および端末位置認識手段で認識した携帯端末の現在位置に基づいて携帯端末に送信するように制御する認証コード処理手段と、錠システムおよび携帯端末に認証コード処理手段で生成した認証コードを、通信網を介して送信する通信制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0011】
ここで、携帯端末の位置検出手段は、記録している任意のタグIDを送信するタグID送信手段であり、センタシステムの端末位置認識手段は、タグID送信手段から送信されたタグIDを受信したタグID受信手段の情報に基づいて携帯端末の位置を認識する、ことができる。
【0012】
このとき、センタシステムのスケジュール管理手段は、タグIDと携帯端末を関連付けて管理する、ことができる。
【0013】
また、携帯端末の位置検出手段は、GPSからの位置情報に基づいて該携帯端末の現在位置を検出する、ようにしてもよい。
【0014】
ここで、センタシステムの端末位置認識手段は、携帯端末の位置情報と携帯端末を特定するための端末IDを受信し、センタシステムのスケジュール管理手段は、位置情報と端末IDを関連付けて管理する、ようにする。
【0015】
また、錠システムは、鉄道車両の扉を制御する、ことに利用することができる。このとき、さらに、錠システムを備えた鉄道車両の運行予定および運行実績を管理する運行管理システムを備え、センタシステムのスケジュール管理手段は、運行管理システムから受信した鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて認証コードを送信する対象となる鉄道車両の錠システムおよび携帯端末を決定する、ことができる。
【0016】
また、センタシステムのスケジュール管理手段は、運行管理システムから受信した鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて認証コードを削除するための情報を送信するように通信制御手段を制御する、ことができる。
【0017】
ここで、センタシステムの認証コード処理手段は、端末位置認識手段とスケジュール管理手段からの情報に基づいて、携帯端末の現在位置が錠システムの所定の範囲内になったとき、認証コードを携帯端末に送信するように通信制御手段を制御する、ことができる。
【0018】
また、センタシステムの認証コード処理手段は、端末位置認識手段とスケジュール管理手段からの情報に基づいて、携帯端末の現在位置が錠システムの所定の範囲外になったとき、認証コードを削除するための情報を携帯端末に送信するように通信制御手段を制御する、ことができる。
【0019】
また、センタシステムの認証コード処理手段は、認証コードを暗号化し、センタシステムの通信制御手段は、暗号化した認証コードを錠システムおよび携帯端末に送信する、ことができる。
【0020】
ここで、通信網は、インターネットまたはイントラネットで構築する、ことができる。
【0021】
また、上記課題を解決するため、本発明の電子ロック制御方法は、ロック機構、通信制御手段、認証コード記憶手段、錠インタフェースおよびロック制御手段を備えた錠システムと、通信制御手段、認証コード記憶手段、キーインタフェースおよび位置検出手段を備えた携帯端末と、端末位置認識手段、スケジュール管理手段、認証コード処理手段および通信制御手段を備えたセンタシステムと、を備え、携帯端末で錠システムのロックを開閉する電子ロック制御方法において、(A)センタシステムのスケジュール管理手段において、(A1)錠システムおよび携帯端末のスケジュールに基づいて認証コードを送信する対象となる錠システムおよび携帯端末を決定し、(A2)認証コード処理手段に錠システムおよび携帯端末に使用される認証コードを生成するように指令し、(B)センタシステムの認証コード処理手段において、スケジュール管理手段からの指令に基づいて、認証コードを生成し、(C)センタシステムの通信制御手段において、ステップ(A1)で決定した錠システムにステップ(B)で生成した認証コードを送信し、(D)錠システムの通信制御手段において、センタシステムから認証コードを受信し、(E)錠システムの認証コード記憶手段において、通信制御手段で受信した認証コードを記憶し、(F)錠システムのロック制御手段において、ロック機構を制御して錠をロックし、(G)ステップ(A1)で決定した携帯端末の位置検出手段において、当該携帯端末の現在位置を検出して、該現在位置をセンタシステムに送信し、(H)センタシステムの端末位置認識手段において、ステップ(G)で送信された携帯端末の現在位置を認識し、(I)センタシステムの通信制御手段において、ステップ(H)で認識した携帯端末の現在位置に基づいて携帯端末に、ステップ(B)で生成した認証コードを送信し、(J)携帯端末の通信制御手段において、センタシステムから認証コードを受信し、(K)携帯端末の認証コード記憶手段において、ステップ(J)で受信した認証コードを記憶し、(L)携帯端末のキーインタフェースにおいて、ステップ(K)で記憶した認証コードと錠の開閉制御情報を錠システムに送信し、(M)錠システムの錠インタフェースにおいて、ステップ(L)で携帯端末から送信された認証コードと錠の開閉制御情報を受信し、(N)錠システムのロック制御手段において、ステップ(E)で記憶した認証コードと、ステップ(M)で受信した携帯端末からの認証コードを検証し、一致した場合に錠の開閉制御情報に基づいてロック機構を制御する、ことを特徴とする。
【0022】
ここで、ステップ(G)において、携帯端末の位置検出手段は、記録している任意のタグIDを送信するタグID送信手段であり、ステップ(H)において、センタシステムの端末位置認識手段は、ステップ(G)で送信されたタグIDを受信したタグID受信手段の情報に基づいて携帯端末の位置を認識する、ことができる。
【0023】
また、ステップ(G)において、携帯端末の位置検出手段は、GPSからの位置情報に基づいて該携帯端末の現在位置を検出し、該現在位置と携帯端末を特定するための端末IDをセンタシステムに送信する、ことができる。
【0024】
また、ステップ(H)において、センタシステムの端末位置認識手段は、ステップ(G)で送信された携帯端末の位置情報と携帯端末を特定するための端末IDを受信し、携帯端末の位置情報と端末IDに基づいて携帯端末の現在位置を認識する、ことができる。
【0025】
ここで、ステップ(F)およびステップ(N)において、錠システムのロック制御手段は、鉄道車両の扉を制御する、ようにすることができる。
【0026】
このとき、さらに、錠システムを備えた鉄道車両の運行予定および運行実績を管理する運行管理システムを備え、ステップ(A1)において、センタシステムのスケジュール管理手段は、運行管理システムから受信した鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて認証コードを送信する対象となる鉄道車両の錠システムおよび携帯端末を決定する、ことができる。
【0027】
さらに、(O)センタシステムのスケジュール管理手段において、運行管理システムから受信した鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて認証コードを削除するための情報を送信するように通信制御手段を制御する、ステップを有する、ことができる。
【0028】
また、ステップ(I)において、センタシステムの通信制御手段は、ステップ(H)で認識した携帯端末の現在位置が錠システムの所定の範囲内になったとき、認証コードを携帯端末に送信する、ことができる。
【0029】
さらに、(P)センタシステムの認証コード処理手段において、携帯端末の現在位置が錠システムの所定の範囲外になったとき、認証コードを削除するための情報を携帯端末に送信するように通信制御手段を制御する、ステップを有する、ことができる。
【0030】
また、ステップ(B)において、センタシステムの認証コード処理手段は、スケジュール管理手段からの指令に基づいて、認証コードを生成し、生成した認証コードを暗号化し、ステップ(C)において、センタシステムの通信制御手段は、ステップ(B)で暗号化した認証コードを錠システムに送信し、ステップ(I)において、センタシステムの通信制御手段は、ステップ(H)で認識した携帯端末の現在位置に基づいて携帯端末に、ステップ(B)で暗号化した認証コードを送信する、ようにすることができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の電子ロックシステムおよび電子ロック制御方法によれば、固定装置と携帯端末の双方の認証コードを可変とし、両装置の同期をとって認証コードを替えることができ、任意の時間と場所で錠とキーの指定と制御をすることにより、利便性やセキュリティを格段に向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、図面を参照して本発明の電子ロックシステムおよび電子ロック制御方法の実施の形態を説明する。以下においては、主に鉄道車両における電子ロックシステムおよび電子ロック制御方法の利用を具体的な一例として説明する。
【0033】
図1は、本発明の電子ロックシステムの一例を示す図である。この電子ロックシステムは、鉄道車両の扉等のロックを制御する車両錠システム20と、車両錠システム20のロックを施錠・開錠する携帯端末10と、車両錠システム20および携帯端末10にロック制御のための認証コードを送信するセンタシステム30と、車両錠システム20、携帯端末10およびセンタシステム30を通信可能に接続する通信網50と、車両錠システム20を有する鉄道車両の運行予定および運行実績を管理する運行管理システム40と、を備えている。
【0034】
ここで、車両錠システム20は、ロックの施錠・開錠を行うロック機構25と、通信網50を介してセンタシステム30から認証コードを受信する通信制御部21と、通信制御部21で受信した認証コードを記憶する認証コード記憶部22と、携帯端末10からの認証コードを受信する錠インタフェース(錠IF)23と、認証コード記憶部22に記憶されている認証コードと、錠インタフェース23で受信した携帯端末10からの認証コードを検証して一致した場合にロック機構25を制御するロック制御部24と、を備えている。
【0035】
また、携帯端末10は、通信網50を介してセンタシステム30から認証コードを受信する通信制御部11と、通信制御部11で受信した認証コードを記憶する認証コード記憶部12と、車両錠システム20に認証コード記憶部12に記憶されている認証コードを送信するキーインタフェース(キーIF)13と、当該携帯端末10の現在位置を検出して該現在位置をセンタシステムに送信する位置検出手段として、記録している任意のタグIDを送信するタグID送信部15と、を備えている。ここで、携帯端末10より外部に独立して、タグID送信部15から送信されたタグIDを受信するタグID受信部60を備えている。
【0036】
また、センタシステム30は、携帯端末10の位置検出手段であるID送信部15から送信されたタグIDを、タグID受信部60を介して受信し、タグIDとタグID受信部60の設置情報に基づいて該携帯端末10の現在位置を認識する端末位置認識部34と、車両錠システム20および携帯端末10のスケジュールに基づいて認証コードを送信する対象となる車両錠システム20および携帯端末10を決定し、当該決定と共に認証コードを生成する指令を出すスケジュール管理部32と、スケジュール管理部32からの指令に基づいて認証コードを生成し、該認証コードを、スケジュール管理部32からの決定に基づいて車両錠システム20に送信し、且つスケジュール管理部32からの決定および端末位置認識部34で認識した携帯端末10の現在位置に基づいて携帯端末10に送信するように制御する認証コード処理部33と、車両錠システム20および携帯端末10に認証コード処理部33で生成した認証コードを、通信網50を介して送信する通信制御部31と、を備えている。
【0037】
ここで、センタシステム30の端末位置認識部34は、タグID送信部15から送信されたタグIDとそのタグIDを受信したタグID受信部60の位置情報に基づいて携帯端末10の位置を認識する。なお、タグID受信部60を端末位置認識部34の一部として構成することもできる。
【0038】
このとき、センタシステム30のスケジュール管理部32は、タグIDと携帯端末10を関連付けて管理している。
【0039】
図2は、本発明の電子ロックシステムの他の一例を示す図である。この電子ロックシステムは、鉄道車両の扉等のロックを制御する車両錠システム20と、車両錠システム20のロックを施錠・開錠する携帯端末10と、車両錠システム20および携帯端末10にロック制御のための認証コードを送信するセンタシステム30と、車両錠システム20、携帯端末10およびセンタシステム30を通信可能に接続する通信網50と、車両錠システム20を有する鉄道車両の運行予定および運行実績を管理する運行管理システム40と、を備えている。ここで、車両錠システム20は、図1に示した車両錠システム20と同様の構成となっている。
【0040】
また、携帯端末10は、通信網50を介してセンタシステム30から認証コードを受信する通信制御部11と、通信制御部11で受信した認証コードを記憶する認証コード記憶部12と、車両錠システム20に認証コード記憶部12に記憶されている認証コードを送信するキーインタフェース(キーIF)13と、当該携帯端末10の現在位置を検出して該現在位置をセンタシステムに送信する位置検出手段として、GPS61からの位置情報に基づいて該携帯端末10の現在位置を検出する位置検出部14と、を備えている。
【0041】
また、センタシステム30は、携帯端末10の位置検出部14から送信されたGPS位置情報と携帯端末10を特定するための端末特定情報(端末ID)を受信し、GPS位置情報と端末IDに基づいて該携帯端末10の現在位置を認識する端末位置認識部34と、車両錠システム20および携帯端末10のスケジュールに基づいて認証コードを送信する対象となる車両錠システム20および携帯端末10を決定すると共に認証コードを生成する指令を出し、且つ認証コードを、スケジュールに基づいて車両錠システム20におよび端末位置認識部34で認識した携帯端末10の現在位置に基づいて携帯端末10に送信するように制御するスケジュール管理部32と、スケジュール管理部32からの指令に基づいて認証コードを生成する認証コード処理部33と、車両錠システム20および携帯端末10に認証コード処理部33で生成した認証コードを、通信網50を介して送信する通信制御部31と、を備えている。
【0042】
ここで、センタシステム30のスケジュール管理部32は、GPS位置情報と端末IDとを関連付けて管理する。
【0043】
図1および図2において、車両錠システム20は、鉄道車両の扉を制御する。センタシステム30のスケジュール管理部32は、運行管理システム40から受信した鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて認証コードを送信する対象となる鉄道車両の車両錠システム20および携帯端末10を決定する。
【0044】
また、センタシステム30のスケジュール管理部32は、運行管理システム40から受信した鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて認証コードを削除するための情報を通信制御部31を介して送信する。
【0045】
ここで、センタシステム30の認証コード処理部33は、端末位置認識部34とスケジュール管理部32からの情報に基づいて、携帯端末10の現在位置が車両錠システム20の所定の範囲内になったとき、通信制御部31から認証コードを携帯端末10に送信する。
【0046】
また、センタシステム30の認証コード処理部33は、端末位置認識部34とスケジュール管理部32からの情報に基づいて、携帯端末10の現在位置が車両錠システム20の所定の範囲外になったとき、認証コードを削除するための情報を携帯端末10に通信制御部31から送信する。
【0047】
また、センタシステム30の認証コード処理部33は、認証コードを暗号化する。そして、センタシステム30の通信制御部31は、暗号化した認証コードを車両錠システム20および携帯端末10に送信する。
【0048】
上述において、通信網50は、オープンネットワーク型のインターネットまたはクローズネットワーク型のイントラネットで構築することができる。
【0049】
図3は、本発明の電子ロック制御方法を示すフローチャートである。図1〜図3において、先ず、運行管理システム40から受信した鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいてキー管理が開始されると(ステップ301)、センタシステム20のスケジュール管理部32において、車両錠システム20および携帯端末10のスケジュールに基づいて認証コードを送信する対象となる車両錠システム20および携帯端末10が決定され、車両錠システム20の位置が確認される(ステップ302)。
【0050】
このとき、センタシステム30のスケジュール管理部32は、運行管理システム40から受信した鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて認証コードを送信する対象となる鉄道車両の車両錠システム20および携帯端末10を決定する。
【0051】
次に、センタシステム30のスケジュール管理部32は認証コード処理部33に対して、送信する対象となる鉄道車両の車両錠システム20および携帯端末10の決定を通知すると共に車両錠システム20および携帯端末10で使用される認証コードを生成するように指令する。認証コード処理部33は、当該指令に基づいて、認証コードを生成し、センタシステム30の通信制御部31から車両錠システム20に認証コードが送信される(ステップ303)。
【0052】
このステップ303では、センタシステム30の認証コード処理部33は、スケジュール管理部32からの指令に基づいて、認証コードを生成し、生成した認証コードを暗号化し、センタシステム30の通信制御部31から暗号化した認証コードを車両錠システム20に送信するようにすることができる。
【0053】
次に、車両錠システム20の通信制御部21において、センタシステム30から認証コードを受信し、車両錠システム20の認証コード記憶部22に受信した認証コードを記憶する(ステップ304)。ここで、認証コードが暗号化されている場合には、復号コードによって認証コードを復号するようにしてもよい。
【0054】
そして、車両錠システム20のロック制御部24において、ロック機構25を制御して錠をロック(施錠)する(ステップ305)。ここで、初期動作として、ロック機構25を制御して錠を開錠するようにしてもよい。
【0055】
ロック機構25を制御が終了したら、ロック完了通知(またはロック解除通知)が車両錠システム20からセンタシステム30へ送信される(ステップ306)。なお、当該ステップは、必須のものではなく、ロック完了またはロック解除の通知はなくともよい。
【0056】
一方、携帯端末10の位置検出手段(位置検出部14およびタグID送信部15)において、当該携帯端末10の現在位置を検出して、該現在位置をセンタシステム30に送信し、携帯端末10の位置を監視する(ステップ307)。
【0057】
センタシステム30の端末位置認識部34において、ステップ307で送信された携帯端末10の現在位置を認識し、センタシステム30の通信制御部31において、認識した携帯端末10の現在位置に基づいて携帯端末10に、ステップ303で生成した認証コードを送信する。すなわち、センタシステム30の通信制御部31は、ステップ307で認識した携帯端末10の現在位置が車両錠システム20の所定の範囲内になったとき(ステップ308)、認証コードを携帯端末10に送信する(ステップ309)。ここで、センタシステム30の通信制御部31は、携帯端末10に、ステップ303で暗号化した認証コードを送信する。
【0058】
携帯端末10の通信制御部11は、センタシステム30から認証コードを受信し、認証コード記憶部12で、受信した認証コードを記憶する。ここで、認証コードが暗号化されている場合には、復号コードによって認証コードを復号する。
【0059】
携帯端末10のキーインタフェース13において、記憶した認証コードと錠の開閉制御情報を車両錠システム20に送信し、車両錠システム20の錠インタフェース23において、認証コードと錠の開閉制御情報を受信する。そして、車両錠システム20のロック制御部24において、記憶している認証コードと、受信した携帯端末10からの認証コードを検証し、一致した場合に錠の開閉制御情報に基づいて鉄道車両の扉等のロック機構25を制御する(ステップ310)。
【0060】
ここで、ステップ307において、携帯端末10の位置検出手段は、記録している任意のタグIDを送信するタグID送信部15であり、センタシステム30の端末位置認識部34は、タグIDを受信したタグID受信部60の位置情報に基づいて携帯端末10の位置を認識する。または、携帯端末10の位置検出手段は、GPS61からの位置情報に基づいて該携帯端末10の現在位置を検出し、該現在位置と携帯端末10を特定するための端末IDをセンタシステム30に送信することによって、携帯端末10の位置情報と端末IDに基づいて携帯端末10の現在位置を認識する。
【0061】
センタシステム30の認証コード処理部33において、端末位置認識部34で携帯端末10の現在位置が車両錠システム20から所定の範囲外になった場合(ステップ311)、認証コードを削除するための情報を携帯端末10に送信し(ステップ312)、携帯端末10で認証コードが削除され、ステップ307からの処理が再び行われる。
【0062】
センタシステム30のスケジュール管理部32において、運行管理システム40から受信した鉄道車両の運行予定および/または実際の運行が終了した場合には(ステップ313)、認証コードを削除するための情報を車両錠システム20と携帯端末10に送信し、車両錠システム20と携帯端末10で記憶されている認証コードを削除または特定の認証コードに書き換える解除処理を行う(ステップ314)。
【0063】
以上、鉄道車両の例について述べたが、本発明を自動車、船舶、航空機などにも適用することができる。
【0064】
上述のように、本発明の電子ロックシステムおよび電子ロック制御方法によれば、固定装置と携帯端末の双方の認証コードを可変とし、両装置の同期をとって認証コードを替えることができ、任意の時間と場所で錠とキーの指定と制御をすることにより、利便性やセキュリティを格段に向上することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の電子ロックシステムの一例を示す図である。
【図2】本発明の電子ロックシステムの一例を示す図である。
【図3】本発明の電子ロック制御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0066】
10 携帯端末
11,21,31 通信制御部
12,22 認証コード記憶部
13 キーIF
14 位置検出部
15 タグID送信部
20 車両錠システム
23 錠IF
24 ロック制御部
25 ロック機構
30 センタシステム
32 スケジュール管理部
33 認証コード処理部
34 端末位置認識部
40 運行管理システム
50 通信網
60 タグID受信部
61 GPS

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロックを施錠・開錠する錠システムと、前記錠システムのロックを制御する携帯端末と、前記錠システムおよび前記携帯端末にロック制御のための認証コードを送信するセンタシステムと、前記錠システム、前記携帯端末および前記センタシステムを通信可能に接続する通信網と、を備えた電子ロックシステムにおいて、
前記錠システムは、
ロックの施錠・開錠を行うロック機構と、
前記通信網を介して前記センタシステムから前記認証コードを受信する通信制御手段と、
前記通信制御手段で受信した前記認証コードを記憶する認証コード記憶手段と、
前記携帯端末からの認証コードを受信する錠インタフェースと、
前記認証コード記憶手段に記憶されている前記認証コードと、前記錠インタフェースで受信した前記携帯端末からの認証コードを検証して一致した場合に前記ロック機構を制御するロック制御手段と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記通信網を介して前記センタシステムから前記認証コードを受信する通信制御手段と、
前記通信制御手段で受信した前記認証コードを記憶する認証コード記憶手段と、
前記錠システムに前記認証コード記憶手段に記憶されている前記認証コードを送信するキーインタフェースと、
当該携帯端末の現在位置を検出し、該現在位置を前記センタシステムに送信する位置検出手段と、
を備え、
前記センタシステムは、
前記携帯端末の位置検出手段からの該携帯端末の現在位置を受信して認識する端末位置認識手段と、
前記錠システムおよび前記携帯端末のスケジュールに基づいて認証コードを送信する対象となる前記錠システムおよび前記携帯端末を決定し、当該決定と共に認証コードを生成する指令を出すスケジュール管理手段と、
前記スケジュール管理手段からの指令に基づいて前記認証コードを生成し、該認証コードを、前記スケジュール管理手段からの前記決定に基づいて前記錠システムに送信し、且つ前記スケジュール管理手段からの前記決定および前記端末位置認識手段で認識した前記携帯端末の現在位置に基づいて前記携帯端末に送信するように制御する認証コード処理手段と、
前記錠システムおよび前記携帯端末に前記認証コード処理手段で生成した前記認証コードを、前記通信網を介して送信する通信制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする電子ロックシステム。
【請求項2】
前記携帯端末の前記位置検出手段は、記録している任意のタグIDを送信するタグID送信手段であり、
前記センタシステムの前記端末位置認識手段は、前記タグID送信手段から送信された前記タグIDを受信したタグID受信手段の情報に基づいて前記携帯端末の位置を認識する、
ことを特徴とする請求項1記載の電子ロックシステム。
【請求項3】
前記センタシステムの前記スケジュール管理手段は、前記タグIDと前記携帯端末を関連付けて管理する、ことを特徴とする請求項2記載の電子ロックシステム。
【請求項4】
前記携帯端末の前記位置検出手段は、GPSからの位置情報に基づいて該携帯端末の現在位置を検出する、ことを特徴とする請求項1記載の電子ロックシステム。
【請求項5】
前記センタシステムの前記端末位置認識手段は、前記携帯端末の前記位置情報と前記携帯端末を特定するための端末IDを受信し、
前記センタシステムの前記スケジュール管理手段は、前記位置情報と前記端末IDを関連付けて管理する、
ことを特徴とする請求項4記載の電子ロックシステム。
【請求項6】
前記錠システムは、鉄道車両の扉を制御する、ことを特徴とする請求項1から5何れか記載の電子ロックシステム。
【請求項7】
さらに、前記錠システムを備えた前記鉄道車両の運行予定および運行実績を管理する運行管理システムを備え、
前記センタシステムの前記スケジュール管理手段は、前記運行管理システムから受信した前記鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて認証コードを送信する対象となる前記鉄道車両の前記錠システムおよび前記携帯端末を決定する、
ことを特徴とする請求項6記載の電子ロックシステム。
【請求項8】
前記センタシステムの前記スケジュール管理手段は、前記運行管理システムから受信した前記鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて前記認証コードを削除するための情報を送信するように前記通信制御手段を制御する、ことを特徴とする請求項6または7記載の電子ロックシステム。
【請求項9】
前記センタシステムの前記認証コード処理手段は、前記端末位置認識手段と前記スケジュール管理手段からの情報に基づいて、前記携帯端末の現在位置が前記錠システムの所定の範囲内になったとき、前記認証コードを前記携帯端末に送信するように前記通信制御手段を制御する、ことを特徴とする請求項1から8何れか記載の電子ロックシステム。
【請求項10】
前記センタシステムの前記認証コード処理手段は、前記端末位置認識手段と前記スケジュール管理手段からの情報に基づいて、前記携帯端末の現在位置が前記錠システムの所定の範囲外になったとき、前記認証コードを削除するための情報を前記携帯端末に送信するように前記通信制御手段を制御する、ことを特徴とする請求項1から9何れか記載の電子ロックシステム。
【請求項11】
前記センタシステムの前記認証コード処理手段は、前記認証コードを暗号化し、
前記センタシステムの前記通信制御手段は、暗号化した前記認証コードを前記錠システムおよび前記携帯端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1から10何れか記載の電子ロックシステム。
【請求項12】
前記通信網は、インターネットまたはイントラネットで構築された、ことを特徴とする請求項1から11何れか記載の電子ロックシステム。
【請求項13】
ロック機構、通信制御手段、認証コード記憶手段、錠インタフェースおよびロック制御手段を備えた錠システムと、通信制御手段、認証コード記憶手段、キーインタフェースおよび位置検出手段を備えた携帯端末と、端末位置認識手段、スケジュール管理手段、認証コード処理手段および通信制御手段を備えたセンタシステムと、を備え、前記携帯端末で前記錠システムのロックを開閉する電子ロック制御方法において、
(A)前記センタシステムの前記スケジュール管理手段において、
(A1)前記錠システムおよび前記携帯端末のスケジュールに基づいて認証コードを送信する対象となる前記錠システムおよび前記携帯端末を決定し、
(A2)前記認証コード処理手段に前記錠システムおよび前記携帯端末に使用される認証コードを生成するように指令し、
(B)前記センタシステムの前記認証コード処理手段において、前記スケジュール管理手段からの指令に基づいて、認証コードを生成し、
(C)前記センタシステムの前記通信制御手段において、前記ステップ(A1)で決定した前記錠システムに前記ステップ(B)で生成した前記認証コードを送信し、
(D)前記錠システムの前記通信制御手段において、前記センタシステムから前記認証コードを受信し、
(E)前記錠システムの前記認証コード記憶手段において、前記通信制御手段で受信した前記認証コードを記憶し、
(F)前記錠システムのロック制御手段において、前記ロック機構を制御して錠をロックし、
(G)前記ステップ(A1)で決定した前記携帯端末の前記位置検出手段において、当該携帯端末の現在位置を検出して、該現在位置を前記センタシステムに送信し、
(H)前記センタシステムの前記端末位置認識手段において、前記ステップ(G)で送信された前記携帯端末の現在位置を認識し、
(I)前記センタシステムの前記通信制御手段において、前記ステップ(H)で認識した前記携帯端末の現在位置に基づいて前記携帯端末に、前記ステップ(B)で生成した前記認証コードを送信し、
(J)前記携帯端末の前記通信制御手段において、前記センタシステムから前記認証コードを受信し、
(K)前記携帯端末の認証コード記憶手段において、前記ステップ(J)で受信した前記認証コードを記憶し、
(L)前記携帯端末のキーインタフェースにおいて、前記ステップ(K)で記憶した前記認証コードと錠の開閉制御情報を前記錠システムに送信し、
(M)前記錠システムの錠インタフェースにおいて、前記ステップ(L)で前記携帯端末から送信された認証コードと錠の開閉制御情報を受信し、
(N)前記錠システムのロック制御手段において、前記ステップ(E)で記憶した前記認証コードと、前記ステップ(M)で受信した前記携帯端末からの認証コードを検証し、一致した場合に前記錠の開閉制御情報に基づいて前記ロック機構を制御する、
ことを特徴とする電子ロック制御方法。
【請求項14】
前記ステップ(G)において、前記携帯端末の前記位置検出手段は、記録している任意のタグIDを送信するタグID送信手段であり、
前記ステップ(H)において、前記センタシステムの前記端末位置認識手段は、前記ステップ(G)で送信されたタグIDを受信したタグID受信手段の情報に基づいて前記携帯端末の位置を認識する、
ことを特徴とする請求項13記載の電子ロック制御方法。
【請求項15】
前記ステップ(G)において、前記携帯端末の前記位置検出手段は、GPSからの位置情報に基づいて該携帯端末の現在位置を検出し、該現在位置と前記携帯端末を特定するための端末IDを前記センタシステムに送信する、ことを特徴とする請求項13記載の電子ロック制御方法。
【請求項16】
前記ステップ(H)において、前記センタシステムの前記端末位置認識手段は、前記ステップ(G)で送信された前記携帯端末の前記位置情報と前記携帯端末を特定するための端末IDを受信し、前記携帯端末の前記位置情報と前記端末IDに基づいて前記携帯端末の現在位置を認識する、ことを特徴とする請求項15記載の電子ロック制御方法。
【請求項17】
前記ステップ(F)および前記ステップ(N)において、前記錠システムの前記ロック制御手段は、鉄道車両の扉を制御する、ことを特徴とする請求項13から16何れか記載の電子ロック制御方法。
【請求項18】
さらに、前記錠システムを備えた前記鉄道車両の運行予定および運行実績を管理する運行管理システムを備え、
前記ステップ(A1)において、前記センタシステムの前記スケジュール管理手段は、前記運行管理システムから受信した前記鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて認証コードを送信する対象となる前記鉄道車両の前記錠システムおよび前記携帯端末を決定する、
ことを特徴とする請求項17記載の電子ロック制御方法。
【請求項19】
さらに、(O)前記センタシステムの前記スケジュール管理手段において、前記運行管理システムから受信した前記鉄道車両の運行予定および運行実績に基づいて前記認証コードを削除するための情報を送信するように前記通信制御手段を制御する、ステップを有する、ことを特徴とする請求項17または18記載の電子ロック制御方法。
【請求項20】
前記ステップ(I)において、前記センタシステムの前記通信制御手段は、前記ステップ(H)で認識した前記携帯端末の現在位置が前記錠システムの所定の範囲内になったとき、前記認証コードを前記携帯端末に送信する、ことを特徴とする請求項13から19何れか記載の電子ロック制御方法。
【請求項21】
さらに、(P)前記センタシステムの前記認証コード処理手段において、前記携帯端末の現在位置が前記錠システムの所定の範囲外になったとき、前記認証コードを削除するための情報を前記携帯端末に送信するように前記通信制御手段を制御する、ステップを有する、ことを特徴とする請求項13から20何れか記載の電子ロック制御方法。
【請求項22】
前記ステップ(B)において、前記センタシステムの前記認証コード処理手段は、前記スケジュール管理手段からの指令に基づいて、認証コードを生成し、生成した前記認証コードを暗号化し、
前記ステップ(C)において、前記センタシステムの前記通信制御手段は、前記ステップ(B)で暗号化した前記認証コードを前記錠システムに送信し、
前記ステップ(I)において、前記センタシステムの前記通信制御手段は、前記ステップ(H)で認識した前記携帯端末の現在位置に基づいて前記携帯端末に、前記ステップ(B)で暗号化した前記認証コードを送信する、
ことを特徴とする請求項13から21何れか記載の電子ロック制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−283276(P2006−283276A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−100473(P2005−100473)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000173784)財団法人鉄道総合技術研究所 (1,666)
【Fターム(参考)】