説明

電話器の置き台またはナビゲーション装置などの装置を表面に取り付ける取付具

本発明は、電話器置き台やナビゲーション装置などの装置を表面に取り付けるための取付具に関する。この取付具は、取付具に装置を接続する接続部材(130、160)を備え、この接続部材(130、160)は、取付具に対する装置の取り付け位置の調整を可能にできるように構成され、表面との間で負圧を発生する吸引カップ(101)と、第1の方向に吸引カップの中央部分(101) を第1の位置から第2の位置に引くように構成された牽引部材(120)を備え、第2の位置において吸引カップと表面との間で負圧が発生する。第2の位置において、牽引部材(120)は、接続部材(130、160)に摩擦力を印加して接続部材を固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話器の置き台やナビゲーション装置などの装置を表面に取り付けるための取付具に係り、表面は第1の方向に対して平行であり、取付具は、装置を接続するための接続部材を備え、接続部材は、取付具に対して装置の取り付け位置が調整可能に構成されており、吸引カップは、吸引カップと表面の間で負圧を発生することで表面に固定されるように構成され、牽引部材は、第1の方向に吸引カップの中央部分を実質的に第1の位置から第2の位置まで引くように構成されるので吸引カップと表面の間で負圧が発生できる。
【0002】
さらに、本発明は、上記のような取付具と装置を取り付けるた乗り物と装置の取り付け方法に関する。
【背景技術】
【0003】
GPS(グローバルポジショニングシステム)に基づくナビゲーション装置は、カーナビゲーション・システムとして広範に使用されている周知技術である。このGPSに基づくナビゲーション装置は、外部と(または、内部と)GPS受信機に対して機能的に接続されることで、地球上の位置を決定するコンピュータ装置に関連している。さらに、コンピュータ装置は、ユーザが宛先アドレスを入力することで、出発点と宛先の標点点との間のルートを決定することができる。通常、このコンピュータ装置は、地図データベースから出発点と宛先アドレス位置の間の「最も良い」か「最適な」ルートを計算するためのソフトウェアによってルートの決定が可能になる。「最も良い」か「最適な」ルートは、予定された基準に基づいて決定され、必ずしも最も速いか最も短いルートとなる訳ではない。
【0004】
ナビゲーション装置は、乗り物のダッシュボード上に通常は取り付けられる。GPS受信機から得られる位置情報を使用することによって、コンピュータ装置は、一定間隔でその位置を決定することができるので、ユーザに乗り物の現在位置を表示できる。また、ナビゲーション装置は、地図データの格納を行う記憶(記憶装置、記憶媒体)を備え、地図データから選択された部分のデータを表示するためのディスプレイを備える。
【0005】
さらにまた、ディスプレイに表示される地図情報または可聴信号としてスピーカから発生される可聴情報(例えば、100m先を左に曲がって下さい)のいずれかに基づき、適切なナビゲーションを決定してルートをナビゲートする指示に提供することができる。運転操作はグラ固定(例えば、この先で左折を示す場合には左向きの矢印)としてステータスバーで表示され、または地図自体に適切な合流点/交差点などを重ね表示される。
【0006】
カーナビゲーションシステムによって計算されたルートに沿って車を運転している途中で、ルートを再度計算するように使用することも知られている。この再計算は、自動車が道路工事乃至渋滞に直面した場合に役に立つことになる。
【0007】
また、ナビゲーション装置に配備される「正常な」モードと「速い」モード((最も短い時間でルートを計算するが、「通常の」モードのように多くの代替ルートの中から検索できない)と、「通常の」モードとを選ぶアルゴリズムを、ユーザが選択できることが知られている。
【0008】
また、ルートがユーザにより定義された基準で計算されることを許容するのが知られており、例えばユーザは景色の良いルートが装置によって計算されることを好むかもしれない。そこで、装置のソフトウェアは 様々なルートを計算して、より多くの景勝地を例えばタグ付けして、興味があるポイント(POIとして知られている)の最も大きい数のルートに重み付けをするであろう。
【0009】
ナビゲーション装置は、カーナビゲーション・システムとして頻繁に使用されている。ナビゲーション装置の安全かつ快適な使用を可能にするために、ナビゲーション装置は通常は乗り物の中の取付具の上に配置される。ほとんどの車において、内蔵の取付具は設けられていない。さらに、異なるユーザは夫々好みのナビゲーション装置を取り付けることを希望するであろう。
【0010】
したがって、乗り物の中にユーザの希望に応じて設置することができる取付具が従来より知られている。
【0011】
このような取付具は、ウィンドウなどの表面に取り付けることができる吸引カップを備えるであろう。この吸引カップとウィンドウの間で負圧が発生されることで、取付具がウィンドウに張り付けられる。このように構成するために、軸体が吸引カップの中心に接続されるであろう。また、さらに取付具には、吸引カップの中心と軸体とをウィンドウから離れるように引くための機構が提供される。この機構により、吸引カップがウィンドウの最適な位置に置かれた後に、ウィンドウに対して押圧し、軸体を引くことで、吸引カップの中心がウィンドウから遠くことになる。このとき、吸引カップの縁部はウィンドウに対して接触している状態となっている。この結果、負圧が吸引カップとウィンドウとの間で発生する。軸体は、このように吸引している位置で固定され、取付具は所定の位置で固定されることになる。
【0012】
以上の結果、ユーザは取付具の取り付け位置を自由に選ぶことができる。また、容易に取付具を取り除くか、あるいは取り付け位置を変えることができる。
【0013】
以上の取付具には、ナビゲーション装置を取付具に対してドッキングするためのドッキングシステムが通常提供される。ユーザが取付具に対して自由にナビゲーション装置の取り付け位置を変えることができるように、ドッキングシステムはナビゲーション装置と取付具の間の接続部の一部を構成する多関節部品またはボール継手を備えるであろう。このような構成を設けることで、ユーザはナビゲーション装置の取り付け位置を最も便利かつ快適な方法で変えることができる。例えば、ナビゲーション装置が必要な位置に置かれた後に、ネジを締めることによって多関節部品またはボール継手を固定できる。
【0014】
このように、取付具が所定位置で固定された後に、ナビゲーション装置はドッキングシステムにより固定されるであろう。続いて、取付具に対してナビゲーション装置の取り付け位置が所望の位置になるように調整され、調整後の位置で固定される。
【0015】
以上から、ナビゲーション装置を表面に対して取り付けてから、必要な取り付け位置に固定するためには、多くの操作を実行する必要がある。また、取付具は、比較的に多くの点数の部品を備えることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
したがって本発明は、取付具を容易かつ簡単に取り付けることができ、ナビゲーション装置の取り付け位置の調整を容易かつ簡単に行うことのできる取付具の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0017】
この課題を達成するために、本発明の取付具によれば、第2の位置おいて、牽引部材は摩擦力を接続部材に及ぼすことで接続部材を固定できることを特徴としている。この特徴によって、ユーザは取付具を表面に取り付けることができ、また装置の相対的な取り付け位置の調整が一回の動作で行えるようになる。
【0018】
一実施形態によると、中間位置が第1の位置と吸引カップが表面に取り付けられる第2の位置との間に設けられる一方で、接続部材が摩擦力を接続部材に及ぼすこととなり、このときの摩擦力は、第2の位置での摩擦力よりも小さくなる。この構成により、ユーザは第1の位置で取付具を置き、続いて牽引部材を用いることによって表面に付け、そして取付具に対する相対位置に装置を指向させてから、牽引部材を用いて固定位置で固定できる。第1の位置及び中間位置の少なくともいずれかの位置において発生する摩擦力は、第2の位置で発生する摩擦力以下である。第1の位置及び中間位置の少なくともいずれかで発生する摩擦力は、比較的短い時間必要な位置に装置を保つために十分となる。しかしながら、第1の位置及び中間位置の少なくともいずれかで発生する摩擦力はゼロであっても良い。
【0019】
一実施形態によると、吸引カップの中央部分に接続される可動軸体を備え、牽引部材は、可動軸体を第1の位置から第2の位置まで引くように構成され、第2の位置において、可動軸体は、摩擦力を接続部材に印加してこれを固定するように構成される。この構成は、可動軸体は、吸引カップを引き上げる摩擦力を印加する二つの機能のために使用されるので有利な構成である。
【0020】
一実施形態によると、取付具は可動軸体を受け入れるように構成された中空軸を有する中央要素をさらに備え、この中央要素は、可動軸体の中央要素に対する第1の方向の動きを、第1の位置から中間位置まで移動可能にする。
【0021】
一実施形態によると、牽引部材は回転牽引部材であって、この回転牽引部材は少なくとも一つの傾斜面を備え、この傾斜面は、第1の方向と第2の方向の間の距離部分を第1の方向に少なくとも掛け渡す傾斜を有し、取付具は、第1の方向に対する垂直方向に配置される棒体をさらに備え、この棒体は、吸引カップに接続されており、かつまた少なくとも一つの傾斜面に当接することで、回転牽引部材が第1の位置から第2の位置に回転されたときに、棒体(129)は第1の方向に移動されることで、吸引カップを第1の位置から第2の位置に引き上げる。この構成によれば、回転牽引部材が簡単に使用できるので、有利となる。
【0022】
一実施形態によると、棒体を中間位置に保持するために、中間位置に対応する停止部が少なくとも一つの傾斜面に提供される。この構成によれば、ユーザーは中間位置に達したことを感じ取れる。また、棒体が第1の位置に後退することを防止できる。
【0023】
一実施形態によると、接続部材は、ボール継手と多関節継手部材のいずれかである。
【0024】
さらなる一実施形態によると、本発明は上記の取付具を備えた乗り物に関連する。
【0025】
さらなる一実施形態によると、本発明は、電話器置き台やナビゲーション装置などの装置を表面に取り付けるための方法に係り、表面は、これに平行な第1の方向を有し、取付具は吸引カップ(101)を備え、方法は、表面に対して吸引カップを位置決めし、吸引カップの中央部分が、第1位置から中間位置に引かれるように牽引部材を用いることで、吸引カップと表面との間で負圧を発生し、取付具に対する装置の取り付け位置を調整し、装置を取付具に調整可能な接続部材によって接続し、牽引部材を用いて、接続部材に摩擦力を印加し、接続部材を固定する、以上を含むことになる。
【0026】
このような方法によれば、取付具を簡単に取り付けることができ、かつ取付具に対する相対位置に装置を位置決めできるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1は、ナビゲーション装置10の具体的構成事例の概要のブロック図であって、計算処理を行うプロセッサユニット11を備える。このプロセッサユニット11は、ハードディスク12、読み出し専用一時記憶部(ROM)13、電子的に消去可能なプログラムの一時記憶部(EEPROM)14およびランダムにアクセス可能な一時記憶部(RAM)15などの各記憶ユニットに接続されており、各部への指示とデータを格納するように通信可能に構成されている。記憶ユニットは、地図データを記憶する。この地図データは、二次元地図データ(緯度と経度)または高度データを含む。この地図データは、さらにガソリン/ガソリンスタンドまたは興味があるポイントに関する情報などの補助情報を包括する場合がある。さらにまた、この地図データは、道路に沿い位置する建物やオブジェクトの形状に関する情報を包括することになる。
【0028】
また、プロセッサユニット11は、1台以上のキーボード16とマウス17などの入力装置との間で通信可能に構成されるであろう。このキーボード16は、例えばディスプレイ18の上に提供されるタッチスクリーンなどの仮想キーボードであろう。また、プロセッサユニット11は、1台以上のディスプレイ18などの出力装置や、スピーカ29や、1つ以上の例えばフロッピィディスク20かCD ROM装置21のリーダ19との間で通信可能に構成されるであろう。このディスプレイ18は、従来からのコンピュータディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)が使用でき、あるいは計装データを車のフロントガラスかフロントガラスに投影するヘッドアップディスプレイであっても良い。また、ディスプレイはタッチスクリーンとして機能するように構成でき、ディスプレイ18をユーザの指先で触れることによって指示及び情報入力の少なくともいずれかを実行できることとなる。
【0029】
スピーカ29は、ナビゲーション装置10の一部として形成されるかもしれない。ナビゲーション装置10がカーナビゲーションの装置として使用される場合には、ナビゲーション装置10は自動車無線、卓上電子計算機および同様のスピーカを使用するかもしれない。
【0030】
プロセッサユニット11は、位置決め装置23により位置情報を提供するナビゲーション装置10のGPS受信機などへの通信が可能となるように構成されるであろう。この具体化事例によれば、位置決め装置23はGPSのベースの位置決め装置23である。しかし、ナビゲーション装置10はあらゆる種類の位置決め情報が使用可能であり、上記のGPS構成に限定されないことが理解されよう。したがって、ヨーロッパのガリレオシステムなどのGNSS(グローバルな航行衛星システム)の他の位置決め情報を使用して実行することができる。同様に、衛星のベースの位置/速度システムに制限されず、その地理的な位置を決定するベースの標識か装置を可能にするシステムのいかなる他の種類も使用できることになる。
【0031】
しかしながら、当業者間で知られている他の記憶ユニット、入力装置および読出し装置が提供されることも理解されよう。そのうえ、もし必要ならば、これらの外部装置の一つ以上をプロセッサユニット11から物理的に離れて設けても良い。このプロセッサユニット11は、1ボックスユニットとして機能するように図示されているが、複数の処理装置を備えていてもよく、あるいは当業者間で知られているリモート主演算処理装置によって制御されるように構成しても良い。
【0032】
ナビゲーション装置10は、コンピュータシステムとして図示されているが、アナログ及びデジタル処理のいずれかによるあらゆる信号処理システムでも良く、ソフトウェアは以下に述べる処理を実行するように構成される。図1に図示されたナビゲーション装置10によれば、単一の装置として形成されているが、複数のナビゲーション装置10を一体化した構成であっても良い。
【0033】
このナビゲーション装置10は、ナビゲータと呼ばれるトムトムB.Vからのナビゲーションソフトウェアなどのナビゲーションソフトウェアを使用するであろう。このナビゲータソフトウェアは、一体的なGPS受信機23を有する装置と同様に、コンパックiPaqなどのタッチスクリーン(すなわちスタイラス制御式)式のポケットPC駆動式PDA装置上で動作されることになる。そして結合されたPDA−GPS受信機システムは車内のナビゲーションシステムとして使用されるように設計される。また、本発明は一体式のGPS受信器/コンピュータ装置/表示装置を備えたナビゲーション装置10であって、他の構成を備える装置でも使用されることになり車(例えば、航空機)以外にも、非乗り物での使用(例えば、歩行者のための)も可能に設計されている。
【0034】
次に図2は、上述のナビゲーション装置10の表示画面である。ナビゲーション装置10を使用するときに、ナビゲータソフトウェアは、ナビゲーション装置10に図2で示されるようにディスプレイ18上に正常なナビゲーションモードスクリーンを表示する。この画面は、テキスト、シンボル、音声ガイダンス、動く地図を駆使して運転指示を提供する。主要なユーザインタフェース要素は以下の通りである。スクリーンの大部分を占領する立体地図。また地図は二次元地図としても表示される。
【0035】
この地図は、ナビゲーション装置10とその周辺環境の位置をナビゲーション装置10が「上方」に常に動くようにして表示する。この表示スクリーンの4分の1の部分にはステータスバー2が位置する。ナビゲーション装置10の現在位置(従来のGPS位置探査をナビゲーション装置10自体で行う)とその向き(その進行方向から推論される)は、矢印3で表現される。装置で計算されたルート4(記憶素子11、12、13、14、15に地図データベースとして格納されたデータを、写像するために記憶素子11、12、13、 14、15に格納されたルート計算アルゴリズムを使用して得られる)を、暗くしたパスとして表示する。ルート4上では、すべての主要な操作(例えば、曲がるべきコーナ、十字交差点、遠回りルートなど)がルート4上で重ね表示された矢印5によって図式的に表現される。このステータスバー2は、その左側において次の操作6(ここを右折)を模式的に表示したアイコンを備える。また、ステータスバー2は次の操作の距離(すなわち、右折、この表示例では50m先)を、装置によって計算された全体のルートに関するデータベースから抽出(すなわち、選択されるべきルートを定義するすべての道路と関連する動きのリストから)する。また、ステータスバー2は、現在走行中の道路8の名前と、到着までの予想時間9(この表示例では、2分40秒)と、実際の到着時間25(11.36am)と、所要距離26(1.4km)を表示する。さらに、このステータスバー2は、モバイル電話型信号の強度インディケータにおけるGPS信号強度などの補助情報も表示するであろう。
【0036】
上記のようにナビゲーション装置は、タッチスクリーンなどの入力装置を備え、これを操作してユーザはナビゲーションメニュー(不図示)を呼び出すであろう。このメニューから他のナビゲーションに関する操作を開始または制御することができる。ナビゲーション操作をメニュー画面自体から容易に呼び出した状態で(例えば、1工程分の地図表示からメニュー画面の前まで)選択可能になることは、ユーザインターフェースが大いに簡素化されるので操作が速くかつより簡単になる。ナビゲーションメニューは、ユーザが送出先を入力するオプションを含む。
【0037】
実際のナビゲーション装置10自体の物理構造は、一体式のGPS受信機23か外部のGPS受信機からのGPSデータ送り部分以外には従来のハンドヘルドコンピュータと基本的に異なっていないかもしれない。したがって、記憶素子12、13、14、15は、ルート計算アルゴリズム、地図データベースおよびユーザインタフェースソフトウェアを収納する一方で、プロセッサユニット12は、ユーザ入力(例えば、始めと宛先アドレスを入力するタッチスクリーンと他のすべての操作量を使用する)を処理して、最適のルートを計算するためにルート計算アルゴリズムを配備することになる。「最適」とは、最も短時間や最も短距離などの基準、またはある他のユーザ関連の要素を示すことになるであろう。
【0038】
より具体的には、ユーザは自身のスタート位置と必要な送出先をタッチスクリーン18、キーボード16などの入力装置を使用してナビゲーション装置10に内蔵されたナビゲーションソフトウェアに入力する。次に、ユーザは、旅行ルートが計算される方法を選択すると、「速い」モードより長い間かかる「完全な」モード、ユーザが景色が良いルートなどの様々なモードを非常に急速にルート計算し、すべての可能なルートを表示する。他のオプションであって、例えば、傑出している美の画面としてマークされる最も多くのPOI(興味があるポイント)を表示し、注目中の最も多くのPOI中から子供の興味のないもの極力少ない合流点などを選択する。
【0039】
道路自体はナビゲーション装置10の上のナビゲーションソフトウェア(または、別の方法でアクセスされる)で線としての地図データベースから読み出されて、例えばベクトル(例えば、スタートポイントとエンドポイント、道路への方向)表示される。このようにして作られる全体の道路は、スタートポイント/エンドポイント、方向パラメータによって定義される。そして、地図は公園境界、川の境界などのような道路ベクトル、興味があるポイント(POIs)、道路名、および他の地理的な特徴のセットとして用いられ、ベクトルで定義される。すべての地図上の特徴(例えば、道路ベクトル、POIsなど)がGPSシステムを通して地図に道路に関連して決定され、装置の位置認識に対応付けされるか、またはGPSでコーディネート化しているシステムに関連付けされてシステムに定義される。
【0040】
ルート計算は、ナビゲーションソフトウェアの一部である複雑なアルゴリズムを使用する。このアルゴリズムは、潜在的に異なった多くのルートに適用される。そして、ナビゲーションソフトウェアは、完全なモード走査によりユーザにより定義された基準(または、装置デフォルト)に対して、博物館、スピードカメラ、景色の良いルートなどを考慮の上で評価する。ベクトルは、道路名および操作の分類順序が終わるのに応じて、定義された基準を特に満たすルートが記憶素子12、13、14、15において一時格納され、プロセッサユニット11により計算され、データベースにベクトルエンドポイント(例えば、100m後に左折して道路xに入るなどの道路に沿う距離)として格納する。
【0041】
図3は、本発明の実施形態の取付具の立体分解図である。図3において、取付表面との間で負圧を作り出すことによって表面に付けられるように適当な素材、形状を備える吸引カップ101が図示されている。この表面は、これと平行な第1の方向が設定される。
【0042】
望ましくは、この吸引カップ101は、当業者間で知られている吸引カップとして使用に適するように弾性ひずみエネルギーを有する素材から作られている。例えば、この吸引カップ101はゴムで作られているかもしれない。また、吸引カップ101の外側の縁部には唇107が形成されており、吸引カップ101の簡単な取り外しができるように構成されている。
【0043】
上記の第1の方向に延びる方向となるようにして可動軸体103が吸引カップ101に対して取り付けられている。この構成は例えば、足の部分102によって形成される。この足の部分102は、可動軸体103の一部として形成されて、吸引カップ101に接着されるであろう。しかしながら、可動軸体103と吸引カップ101は当業者に解釈されるべきあらゆる適当な方法で互いに接続されるであろう。
【0044】
以下に詳細に説明するように、この可動軸体103は、第1の方向に対して第1の位置から第2の位置まで可動軸体103の中央軸について実質的に平行な状態で移動可能に構成される。吸引カップ101が取付けられるべき表面上に押し付けられて、可動軸体103が事実上上方に動かされると、第1の位置(すなわち、表面から離れている)から、吸引カップ101が第2の位置まで引き上げられるようになる結果、吸引カップ101と表面との間で負圧が生成される。また、吸引カップ101が第2の位置から第1の位置(すなわち、表面に向かった)まで再び下げられると、吸引カップ101は表面に向かって押されて、負圧は解除される。
【0045】
開口104が形成された可動軸体103は、第1の方向に対して実質的に垂直な第2の方向(すなわち、可動軸体103の中央の本体軸に関して垂直)方向で延設されている。図3では図示されていが、開口は可動軸体103を完全に貫通している。
【0046】
さらに、この可動軸体103には第1と第2のスプリング開口105が可動軸体103の中央の軸に実質的に平行となる第1の方向に穿設されている。これらの第1と第2のスプリング開口105は、第1と第2のスプリング要素106を受け入れるように構成されている。
【0047】
取付具100は、円盤形部材113の中央に配置される中空軸111と円盤形部材113とからなる中央要素110をさらに備えている。この中空軸111は、可動軸体103を受け入れ、可動軸体103が中空軸111内で上下に移動可能となるように構成されている。中央要素110の上端には空洞の凹部115が形成されている。この空洞の凹部は、以下に説明するようにボール要素130を受けるように構成されている。
【0048】
中空軸111には、さらに細長い2本の延長開口部112が形成されている。図3では2本の延長開口部112内、1本の延長開口部のみが図示されている。2本目の延長開口部112は、図示の延長開口部112に対向して中空軸111に提供されている。
【0049】
図3では明確に図示されていないが、円盤形の円盤部材113は、内部において第1の位置から第2の位置まで吸引カップ101を受けることができるように構成されており、吸引カップが第1の方向で動くことを可能にする凹形を有している。円盤部材113の周囲には、連続して縁部114が形成されている。使用にあたり、縁部114は、吸引カップ101の外側の縁部を押して、外側の縁部が動くことを防ぐようにする。このことは、図4aと図4bにおいて明確に図示されている。
【0050】
さらに、牽引部材120が取付具100の一部として提供されている。この牽引部材120には、しっかりと中央要素110の縁部114に合致する円形縁部126が形成されている。牽引部材120の中央部分には、第1の方向に中空軸111を受け入れ可能に構成された開口127が形成されている。この開口127の内面の内壁128に沿うように第1と第2の傾斜駆動面123が形成されており、図3では一方の駆動面123のみが見えている。双方の傾斜駆動面123には、下部124と上部125とが形成されている。このことは図6に図示されているので以下で説明する。傾斜駆動面123の下部124は、吸引カップ101の組み付け後の状態において、吸引カップに対して最も近くなる部分である。また、傾斜駆動面123の上部125は、吸引カップ101の組み付け後の状態において、吸引カップ101から最も遠くなる部分である。傾斜駆動面123は、第1と第2の位置の間の距離に少なくとも等しくなるように第1の方向の距離を掛け渡すように形成されている。
【0051】
牽引部材120には、牽引部材120の上側の円形縁部において、2つの溝部122が形成されている。各溝部は、後述するように棒体129を受けるように形成されている。
【0052】
牽引部材120の外壁には、複数の凹部121が形成されている。使用にあたり、牽引部材120は、取付具100の残り部分に対して相対的に回転できるように構成されている。この回転操作はユーザによって手で行われる。凹部121は、回転運動を可能にできる程度の把持状態がユーザに与えるために設けられる。ここで、当業者は、上記構成に代えて把持状態を提供する別の構成または方法も可能であることが理解されよう。
【0053】
取付具100は、所定位置にボール要素130を保持ために、ボールカバー140をさらに備える。図3において、1つだけが見えている2つの溝部141がボールカバー140に形成される。図示されない片方の溝部141は正反対側に形成されている。このボールカバー140の上部は、ボール要素130を受けて、ボール要素130がボールカバー140に対して回転できるように半球状に丸く形成されている。
【0054】
使用にあたり、ナビゲーション装置10は取付具100に付けられる。図3によると、棒体160をボール要素130に取り付けることによって、取り付けを行うことになるであろう。棒体160を、ボール要素130に取り付けるために、雄ネジ山が棒体160の端部の一部に形成され、雌ネジ山(不図示)がボール要素130に形成されるであろう。しかしながら、当業者は、上記構成に代えてナビゲーション装置10をボール要素130に付けるいかなる他の適当な方法が可能であることは理解されよう。
【0055】
所望の角度範囲で棒体160を自由に回動させるための開口部142が、ボールカバー140の上部に形成されている。また、ボールカバー140は、所望の位置にボール要素130を保持する必要があるので、開口部142はボール要素130が離脱することを防ぐ程度の広さに設定されている。
【0056】
取付具100は、さらにキャップ150を含む場合がある。このキャップ150は、牽引部材120に対して固定されるように構成される。このキャップ150の主な機能は棒体129が離脱することを防ぐことである。
【0057】
取付具100を組み立てるときに、先ず最初にスプリング106がスプリング開口105の中に置かれる。次に、可動軸体103が主要要素110の中空軸111の中に置かれる。そして、ボール要素130がボールカバー140の中に置かれて、牽引部材120がボールカバー140の周りに置かれる。縁部143は、所定位置にボールがカバーを保つようにボールカバー140に設けられている。次の工程では、牽引部材120とボールカバー140が吸引カップ101と中央要素110の上に置かれることで、円形の縁部126が中央要素110の縁部114に対してしっかりと嵌合される。以上の組立動作で、ボール要素130が所定位置に閉じ込められる。
【0058】
すべての要素が上記のように所定位置に置かれた後に、開口部104と、細長い延長開口部112と、溝部122と、溝部141は互いに直線的に揃うようにすることで、棒体129の位置決めができるようにしなければならない。
【0059】
次の工程では、棒体129を、開口部104と、細長い延長開口部112と、溝部122と、溝部141を通って滑り込ませることで所定位置に配置する。この棒体129の全長は、上記の傾斜駆動表面123に対してその両端が接触し内壁128に隣接するように設定される。
【0060】
そして、最後に、接続棒体160がボール要素130に取り付けられ、キャップ150が所定位置に入れられる。
【0061】
図4aと図4bは、取付具100が組み立てられた状態で図式的に図示した図である。図4aは、第1の方向に沿う取付具の横断面図であり、図4bは、第1の方向に関して実質的に垂直となる第2の方向に沿う取付具の横断面図である。また、図4aと図4bは、距離d1と距離d2(ただし、距離d2は、図6を参照)であって、第1の方向に沿うように第1の位置から第2の位置まで吸引カップ101を動かすことができることが図示されている。第1の位置と第2の位置の間には中間位置が設定される。
【0062】
図5aと図5bは、組み立て後の取付具の外観斜視図である。図5aはボール要素130に接続される棒体160について図示している。ボールカバー140は、これにボール要素130を閉じ込め続けることができるように図示のように覆っている。開口部142は、その残りの部分で棒体160を置くことができるとともに、少なくとも角度90°で一方向に棒体が移動できるように構成されている。ユーザが、取付具100に対して棒体129を開口部142から開口部の方向以外の別の方向に向かうように置き代えたいときには、ユーザは単に取付具100の回転方向の取り付け位置を変えれば良い。
【0063】
さらに図5aと図5bは、牽引部材120がしっかりと縁部114に嵌合される様子を図示しており、縁部114は吸引カップ101の外側の縁部に接触している。唇部107は、負圧を解除するときにはそれが付けられている表面から吸引カップ101の簡単な引き上げを可能にするように縁部114から延設されている。
【0064】
図6は、牽引部材120の一部を破断して図示した横断面図である。図6において、上記のボールカバー140(図6では不図示)を受け入れ可能に牽引部材120を通過する開口部127が構成されている。二つのうちの一つの傾斜駆動面123の内壁128が図示されている。また、図6において傾斜駆動面123の上部124と下部125とが図示されている。
【0065】
次に、取付具100の多くの機能について述べる。
【0066】
取付具100を固定するように、吸引カップ101が例えば、適当な表面となるウィンドウに対して押し付けられる。このとき、取付具100のすべての要素である開口部104と、細長い延長開口部112と、溝部122と溝部141は互いに直線的に揃っている。また棒体129の両端は、傾斜駆動表面の各下部124に接触している。中空軸111に対して可動軸体103は下側の位置に位置している。
【0067】
次に、牽引部材120が回転される。図示の具体化事例によれば、牽引部材120は反時計方向に回転される。しかし、牽引部材120は、時計回りの方向で回転するように取付具100が設計できることは当業者にとって明らかであろう。以上の操作で、吸引カップ101と、中央要素110およびボールカバー140は、棒体129が回転することを防止する状態になる。よって、牽引部材120は唯一の回転部分となる。
【0068】
その結果、棒体129は傾向駆動表面123によって上向きに押されることで、それが付けられている表面から遠く離れるようになる。この棒体129と共に、可動軸体103は棒体129によって第1の位置から離れるように第1の方向に向けて引きつけられる。開口部は細長いことから棒体129は、細長い開口部112と溝部141を通過するように自由に移動できる。以上の結果、中央要素110と、牽引部材120と、ボールカバー140が所定の位置に留まるように保持されて、回転することなくかつ上方に移動しない状態にできる。
【0069】
ここで、可動軸体103が上向きに移動される結果、足部分102および吸引カップ101が上方に引き上げられるので、取付具が取り付けられるべき表面と吸引カップ101との間で負圧状態が発生することが理解できよう。図4aと図4bを参照すると、足部分102が第1の方向に向けて中央要素110に対して距離d1である第1の位置から中間位置まで上方に移動することが理解できよう。この吸引カップの上向きの動きは、中央要素110の一部として形成された停止部116により制限される。
【0070】
しかしながら、図6によれば傾斜表面12によって掛け渡される総高さの差は距離d2に等しく、第1の位置から第2の位置までの距離は少なくとも距離d2 > 距離d1の関係となっている。この結果、牽引部材120が所定角度である例えば90°で回転されると、棒体129は傾斜表面123の途中部位に位置されることで、負圧が吸引カップ101と取付具の取付面となる表面との間で発生する。このとき、足部分102は停止部116に接触する。
【0071】
しかしながら、牽引部材120はさらに回転されるであろう。この結果、ボールカバー140はボール要素130を押しつけることで、吸引カップ101と、可動軸体103および中央要素110は同時に第1の方向にさらに引き上げられることになる。このように操作することによって、回転することが防止されて、ボール要素130は所定の位置で固定される。
【0072】
また、回転することで牽引部材120と、吸引カップ101は第1の位置から第2の位置まで持ち上げられる結果、取付具が付けられている吸引カップと表面であるの間で負圧が発生される。ここで、中央要素110に対する吸引カップ101の第1の方向の動きの自由度は、第1の位置と第2の位置の間の距離d2よりも小さい距離d1に制限されることを着目する。したがって、第1の位置と第2の位置の間にはあって、その結果、回転の第1段階では吸引カップ101が、中間の位置で停止部116で止められるまで引き上げられ、第1の位置と第2の位置の間に位置されて負圧が発生する。また回転操作が続けられて、吸引カップ101が中間位置から第2の位置までさらに引き上げられると、中央要素110とともに吸引カップ101が引き上げられて、ボール要素に力を加えることで所定位置で固定される。
【0073】
取付具100をインストールしたいユーザは、まず最初に、表面の必要な位置である例えば、ウィンドウに対して取付具100を押しつけ、吸引カップ101を中間位置まで引き上げるために牽引部材120を回転し、表面に取付具を固定し、次にボール要素130と接続棒体160を固定するために、さらに牽引部材120を最終位置まで回転することで、ボール要素130を固定する。このように二段階の操作である、すなわち、取付具100の取り付けとナビゲーション装置10の位置決め操作とを、牽引部材120を回転する一つの操作で行えるようになる。
【0074】
上記の具体化事例によれば、吸引カップとボール要素130の両方がワンアクションで制御され、すなわち一つの牽引部材120のみの回転操作を行うことを基本的な原理としている。牽引部材120は、吸引カップ101を引き上げて、所定の位置でボール要素130を固定するために用いられる。また、牽引部材120は吸引部材101を第1の方向である、表面と平行な方向に引き上げることで取付具を表面に取り付けることができる。
【0075】
このように牽引部材120は、第1の方向に吸引カップの中央部分を実質的に第1の位置から第2の位置まで引き上げるように構成されており、さらにこの第2の位置は、ボール要素130に力を加える第1の位置よりも遠くなる取付具が付けられるべき表面であるから、第2の位置で牽引部材120によりボール要素130が固定される。もちろん牽引部材120は、直接的にボール要素130に対して力を及ぼす必要はなく、棒体129および中央要素110等の別の部材を介してボール要素130に力を加えるようにしても良い。
【0076】
第1の位置と第2の位置の間には、吸引カップ101が表面(すなわち、十分な負圧が発生される)に取り付けられる中間位置が位置しているが、この位置ではボール要素130は依然として固定されていない。
【0077】
さらなる具体化事例によると、停止部は傾斜表面123のより高い部位に提供されるであろう。この停止部は、牽引部材120が余計に回転し過ぎることを防ぐために提供されることになる。
【0078】
また、傾斜表面123は、あらゆる種類の形状をさらに有するであろう。例えば、傾斜表面124(図6を参照の事)の下部には、傾斜表面125のより高い部位と異なるスロープが形成されるであろう。このように形成することで回転操作を行う間は、比較的等しいトルクを維持でき、さらに第1の位置、第2の位置及び中間位置に達すると、何らかのフィードバック力をユーザに与えるようにできる。
【0079】
また、傾斜表面123は下部124と、より高い一部125の間に停止部である、例えば、平たんな部分(不図示)、または凹部/刻み部を有するように形成されるであろう。このようにして形成される停止部によれば、中間位置で棒体129を保持し、牽引部材が第1の位置に戻ることを防止するようにできるであろう。
【0080】
まず最初に牽引部材120を逆方向に回転すると、ボール要素130の拘束が緩和され、続いて吸引カップ101と表面の間に負圧状態が解除されることが理解されよう。このように逆方向に牽引部材120を回転させると、最初に可動軸体と中央要素110は第2の位置から中間位置まで戻ることになる。さらに牽引部材120が逆方向に回転されると、吸引カップと可動軸体は中央要素110に対して中間位置から第1の方向に移動される。
【0081】
このように中間位置から第1の位置までの逆方向の動きを容易にするために、中央要素110に対して表面に向かって可動軸体103と吸引カップ101を押し下げるためのスプリング106が提供される。このスプリング106の代わりに、上記の逆方向の動きを容易にするための他の手段も使用可能なことが理解されよう。第1の傾斜表面123に対向して連続される第2の傾斜表面を設けても良い。そして、棒体129をこれらの傾斜表面の間に設けるように構成することで、牽引部材120が逆方向に回転されると、棒体129を第2の傾斜表面に対して押し付けるようにできる。
【0082】
また、吸引カップ101が第1の位置及び中間位置の少なくともいずれかの位置に位置しているときに、スプリング106はボール要素130に対して摩擦力を印加できるであろう。もしも摩擦力が第1の位置及び中間位置に一切存在しない場合には取付具100は、非実用的となり必要な表面に付ける前にナビゲーション装置10などを取付具100へ取り付けることは困難となるであろう。
【0083】
したがって、第1の位置と中間位置での摩擦力は、第2の位置での摩擦力以下となる。もちろん、第1の位置及び中間位置での摩擦力はゼロであるかもしれない。
【0084】
上記の具体化例によると、電話器置き台やナビゲーション装置10などの装置は、取付具に対してボール要素130と接続棒体160を含むボール管継手を使用することによって取付けられている。しかしながら、他の多くのタイプの接続手段が使用可能であることが理解されよう。事実上、取付具に関しては、例えば、ナビゲーションの相対的な位置決めが可能に構成されるどんな種類の接続部材である例えば、関節式接続部材などが使用できるであろう。
【0085】
また、上記の具体化例によると、牽引部材120が回転部材として設けられているが、代替の牽引部材が使用可能であることも理解されよう。例えば、回転運動の代わりに吸引カップ101を引くように平行運動を行う牽引部材も使用できよう。このような代替手段は、従来から周知である。
【0086】
上記のように特定の具体化例を記述しているが、各実施形態は本発明はほんの一例に過ぎず、あらゆる変更が請求項の範囲から逸脱しない範囲で可能なことは、当業者にとって明白であろう。
【図面の簡単な説明】
【0087】
本発明の各実施形態について、添付の図面に基づき記載するが、各図において、同じ構成部品については同様の符号を附して説明を割愛することとする。
【図1】ナビゲーション装置の概要構成を図式的に示したブロック図である。
【図2】ナビゲーション装置を図式的に図示した模式図である。
【図3】本発明に従うスクリーン取付具の具体的な構成事例について図式的に表現した立体分解図である。
【図4a】本発明の取付具の具体的な構成事例の中心断面図である。
【図4b】本発明の取付具の具体的な構成事例の中心断面図である。
【図5a】本発明の取付具の具体的な構成事例を斜め上方から見た外観斜視図である。
【図5b】本発明の取付具の具体的な構成事例を斜め下方から見た外観斜視図である。
【図6】本発明の取付具の具体的な構成事例の詳細を示した横断面である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話器置き台またはナビゲーション装置などの装置を表面に取り付ける取付具であって、前記表面はこれに垂直な第1の方向を有し、
前記取付具は、前記装置を前記取付具に接続し、前記取付具に対する前記装置の向きが調整可能に構成される接続部材(130、160) と、
前記表面と間で負圧を発生することで取り付け可能に構成される吸引カップ(101)と、
前記吸引カップ(101)の中央部分を前記第1の方向に第1の位置から第2の位置に引くことで、前記吸引カップ(101)と前記表面の間で負圧を発生するように構成される牽引部材(120)と、を備え、
前記牽引部材(120)は、前記第2の位置で前記接続部材(130、160)を固定する摩擦力を前記接続部材(130、160)に印加することを特徴とする取付具。
【請求項2】
前記吸引カップが前記表面に取り付けられる前記第1及び前記第2の位置の間に中間位置が提供され、
前記中間位置において前記接続部材(130、160)は、前記第2の位置で発生する摩擦力以下の摩擦力を前記接続部材(130、160)に印加することを特徴とする請求項1に記載の取付具。
【請求項3】
前記吸引カップ(101)の中央部分に接続される可動軸体(103)を備え、前記牽引部材は、前記可動軸体を前記第1の位置から前記第2の位置まで引くように構成され、前記第2の位置において、前記可動軸体(103)は、摩擦力を前記接続部材(130、160)に印加して前記接続部材を固定することを特徴とする請求項1または2に記載の取付具。
【請求項4】
前記可動軸体(103)を受け入れ、中空軸(111)を有し、前記可動軸体の前記第1の方向の動きを、前記第1の位置から前記中間位置まで移動可能にする中央要素(110)を、さらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の取付具。
【請求項5】
前記牽引部材は、回転式牽引部材であって、前記回転式牽引部材は少なくとも一つの傾斜面(123)を備え、前記傾斜面は、少なくとも前記第1の方向と前記第2の方向の間の距離を前記第1の方向に掛け渡す傾斜を有し、
前記取付具は、前記第1の方向の垂直方向に配置される棒体(129)をさらに備え、前記棒体(129)は、前記吸引カップ(101)に接続されており、かつまた少なくとも一つの傾斜面(123) に当接することで、前記回転式牽引部材が前記第1の位置から前記第2の位置に回転されたときに、前記棒体(129)は前記第1の方向に移動されることで、前記吸引カップ(101)を前記第1の位置から前記第2の位置に引き上げられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の取付具。
【請求項6】
前記棒体(129)を前記中間位置に保持するために、前記中間位置に対応する停止部が少なくとも一つの傾斜面(123)に形成されることを特徴とする請求項5に記載の取付具。
【請求項7】
前記接続部材(130、160)は、ボール継手と多関節継手部材のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の取付具。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の取付具を備えることを特徴とする乗り物。
【請求項9】
電話器置き台やナビゲーション装置などの装置を表面に取り付けるための方法であって、
前記表面は、これに垂直な第1の方向を有し、取付具は吸引カップ(101)を備え、
前記方法は、
前記表面に対して前記吸引カップ(101)を配置し、
前記吸引カップの中央部分(101) が、第1の位置から中間位置に前記第1の方向に引かれるように牽引部材を用いることで、前記吸引カップ(101)と前記表面との間で負圧を発生し、
前記取付具に対する前記装置の向きを調整し、調整可能な接続部材(130、160)によって前記装置を前記取付具に接続し、前記牽引部材を第2の位置にして、前記接続部材(130、160)に摩擦力を印加し、前記接続部材を固定する、
以上の操作を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−502648(P2009−502648A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−524920(P2008−524920)
【出願日】平成18年8月2日(2006.8.2)
【国際出願番号】PCT/NL2006/050191
【国際公開番号】WO2007/015641
【国際公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】