説明

非接触型検出装置及び制御装置

【課題】 演算の負担が少なく、確実に検出対象の状態を検出することができる非接触型検出装置、及びその検出結果に基づいて好適な制御を行うことができる制御装置を提供すること。
【解決手段】 ステップ100では、高輝度の赤外線を照射する。ステップ110では、PINに受信信号S1が入力したかを判定する。ステップ130では、中程度の輝度の赤外線を照射する。ステップ140では、PINに受信信号S2が入力したか否かを判定する。ステップ160では、低輝度の赤外線を照射する。ステップ170では、PINに受信信号S3が入力したかを判定する。ステップ190では、メモリに記憶した受信信号の状態に応じて制御の内容を設定する。例えば受信信号S1、S2が記憶されている場合には、第2領域に手が進入したとみなしてドームランプ1を点灯し、受信信号S1〜S3が記憶されている場合には、第3領域に手が進入したとみなしてドームランプ1を点灯する制御を実施しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば赤外線を利用して検出対象の状態を検出する非接触型検出装置、及びその検出結果に基づいて制御対象の制御を行う制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば赤外線を周囲に照射し、その反射光を受信して対象物の有無を判断する装置が知られている(特許文献1参照)。
また、近年では、単に対象物の有無だけでなく、赤外線を利用した測距センサによって、対象物までの距離を測定する技術も提案されている。この技術は、受光部への反射光の入射角の変化によって、対象物までの距離を測定するものである(特許文献2参照)。
【0003】
また、赤外線によって、手の位置や形状を画像情報として読み取り、その読み取った画像情報に基づいて各種の機器を制御する技術も提案されている(特許文献3参照)。
【特許文献1】特開平7−159238号公報 (第2頁、図1)
【特許文献2】特開2001−126597号公報 (第3頁、図1)
【特許文献3】特開平7−303289号公報 (第2頁、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、反射光の入射角や画像情報に基づいて制御を行うので、その処理内容が複雑であるばかりでなく、誤動作が発生し易いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、演算の負担が少なく、容易に且つ確実に検出対象の状態を検出することができる非接触型検出装置、及びその検出結果に基づいて好適な制御を行うことができる制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)請求項1の発明(非接触型検出装置)は、送信部から送信信号(例えば赤外線)を出力するとともに、前記送信信号の反射信号(例えば赤外線の反射光)を受信部で受信し、前記反射信号に基づいて検出対象の状態を検出する非接触型検出装置において、前記送信部から、時間をずらして出力の異なる2以上の送信信号を送信する送信制御手段と、前記送信制御手段によって送信された前記複数の送信信号に対する反射信号のうち、少なくとも、第1送信信号に対する第1反射信号と、前記第1送信信号とは出力の異なる第2送信信号に対する第2反射信号とに基づいて、前記検出対象(例えば搭乗者の手)の状態を検出する検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明では、出力(例えば赤外光の輝度)の異なる2以上の送信信号を、送信タイミングをずらして、検出対象側に送信する。つまり、検出領域(即ち赤外線等により検出対象を検出可能な領域)が異なる送信信号を、所定時間をあけて送信する。これによって、検出対象が検出範囲内に存在する場合には、送信タイミングのずれた各送信信号に対応した反射信号(返値)が得られるので、この反射信号の状態から、検出対象の位置等の状態を容易に且つ確実に把握することができる。
【0008】
特に本発明では、従来の様に反射光の入射角や画像情報に基づいて検出対象の状態を把握するのではなく、間隔をおいて送信した出力の異なる送信信号により検出対象の状態を把握できるので、演算処理が簡単であり、迅速且つ確実に検出対象の状態を把握することができる。
【0009】
よって、この検出対象の位置の情報を利用すれば、検出対象の位置に応じて各種の制御を実施することが可能になる。
(2)請求項2の発明は、送信部から送信信号を出力するとともに、前記送信信号の反射信号を受信部で受信し、前記反射信号に基づいて検出対象の状態を検出する非接触型検出装置において、前記送信部から、時間をずらして2以上の送信信号を送信する送信制御手段と、前記送信制御手段によって送信された前記複数の送信信号に対する反射信号のうち、少なくとも、第1送信信号に対する第1反射信号と、前記第1送信信号とは送信タイミングが異なる第2送信信号に対する第2反射信号と、に基づいて、前記検出対象の状態を検出する検出手段と、前記第1反射信号と第2反射信号とを検出する際には、その検出に用いる閾値を変更する閾値変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明では、2以上の送信信号を、送信タイミングをずらして、検出対象側に送信する。そして、これらの送信信号の反射信号を受信する際には、各反射信号の検出に用いる閾値を変更する。これによって、検出対象が検出範囲内に存在する場合には、送信タイミングのずれた各送信信号に対応した反射信号が入力されるので、この反射信号の状態から、検出対象の位置等の状態を容易に且つ確実に把握することができる。
【0011】
また、本発明では、間隔をおいて送信した2以上の送信信号により検出対象の状態を把握できるで、演算処理が簡単であり、迅速且つ確実に検出対象の状態を把握することができる。
【0012】
特に本発明では、閾値を変更することにより、送信信号の出力レベルを抑制することができるので、消費電力を低減できるという利点がある。
(3)請求項3の発明は、前記第1送信信号と前記第2送信信号との出力を揃えたことを特徴とする。
【0013】
本発明では、第1送信信号と第2送信信号との出力(出力レベル)を揃えるので、第1送信信号と第2送信信号との出力の違いを考慮する必要がなく、信号処理が一層容易である。
(4)請求項4の発明は、前記第1反射信号及び第2反射信号に基づいて、前記検出対象の位置を検出することを特徴とする。
【0014】
上述した様に、検出領域が異なる送信信号を送信することにより、その第1反射信号及び第2反射信号の状態(例えば第1反射信号及び第2反射信号の有無)から、検出対象の位置を検出することができる。
【0015】
(5)請求項5の発明は、前記第1送信信号として、対となる信号の時間間隔である第1時間間隔を有する一対の第1対送信信号を送信するとともに、前記第2送信信号として、前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔を有する一対の第2対送信信号を送信する対信号送信手段を備え、前記第1対送信信号の反射信号である一対の第1対反射信号と前記第2送信信号の反射信号である一対の第2対反射信号とのうち少なくとも一方を受信し、該受信した一対の反射信号の時間間隔に基づいて、該受信した一対の反射信号が前記第1対反射信号であるか第2対反射信号であるかを判定することを特徴とする。
【0016】
本発明では、一対の信号で構成される送信信号(第1対送信信号、第2対送信信号)を出力し、その対の送信信号の対の反射信号を受信し、その対の反射信号の時間間隔を求める。この時間間隔は、第1対送信信号(従って第1対反射信号)と第2対送信信号(従って第2対反射信号)とで異なっているので、対の反射信号の時間間隔を求めることにより、どの送信信号に対応した反射信号であるか判定することができる。
【0017】
従って、得られる反射信号の数が少ない場合でも、手の位置がどこにあるかを明確に識別することができるので、誤検出を防止できる。
(6)請求項6の発明は、前記対の送信信号の各出力を揃えたことを特徴とする。
【0018】
本発明では、対となった送信信号(第1対送信信号の一対の送信信号、第2対送信信号の一対の送信信号)の出力(出力レベル)を揃えるので、信号処理が容易であり、誤検出も生じ難いという利点がある。
【0019】
(7)請求項7の発明(非接触型検出装置)は、送信部から送信信号を出力するとともに、前記送信信号の反射信号を受信部で受信し、前記反射信号に基づいて検出対象の状態を検出する非接触型検出装置において、前記送信部から、第1の信号グループとして、時間をずらして出力の異なる第1送信信号及び第2送信信号を送信するとともに、所定間隔後に第2の信号グループとして、時間をずらして出力の異なる第3送信信号及び第4送信信号を送信する送信制御手段と、前記送信制御手段によって送信された前記第1及び第2の信号グループの送信信号に対する反射信号のうち、少なくとも、第1の信号グループにおける第1送信信号あるいは第2送信信号に対する第1反射信号あるいは第2反射信号と、前記第2の信号グループにおける第3送信信号あるいは第4送信信号に対する第3反射信号あるいは第4反射信号とに基づいて、前記検出対象の状態を検出する検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
本発明では、1つの信号グループ(第1の信号グループ)として、出力(例えば赤外線の輝度)の異なる2以上の送信信号(第1送信信号及び第2送信信号)を、送信タイミングをずらして、検出対象側に送信するだけでなく、別の信号グループ(第2の信号グループ)として、出力の異なる2以上の送信信号(第3送信信号及び第4送信信号)を、送信タイミングをずらして、検出対象側に送信する。尚、各信号ブループ間も送信タイミングが異なる。
【0021】
これによって、検出対象が検出範囲内に存在する場合には、(第1の信号グループ及び第2の信号グループにおいて)送信タイミングのずれた各送信信号に対応して、それぞれ反射信号が得られるので、この反射信号の状態から、検出対象の位置等の状態を容易に且つ確実に把握することができる。
【0022】
また、本発明では、従来の様に反射光の入射角や画像情報に基づいて検出対象の状態を把握するのではなく、各信号グループにて間隔をおいて送信した出力の異なる送信信号により検出対象の状態を把握するので、演算処理が簡単であり、迅速且つ確実に検出対象の状態を把握することができる。
【0023】
よって、この検出対象の位置の情報を利用すれば、検出対象の位置に応じて各種の制御を実施することが可能になる。
(8)請求項8の発明は、送信部から送信信号を出力するとともに、前記送信信号の反射信号を受信部で受信し、前記反射信号に基づいて検出対象の状態を検出する非接触型検出装置において、前記送信部から、第1の信号グループとして、時間をずらして第1送信信号及び第2送信信号を送信するとともに、所定間隔後に第2信号グループとして、時間をずらして第3送信信号及び第4送信信号を送信する送信制御手段と、前記送信制御手段によって送信された前記第1及び第2の信号グループの送信信号に対する反射信号のうち、少なくとも、第1の信号グループにおける第1送信信号あるいは第2送信信号に対する第1反射信号あるいは第2反射信号と、前記第2の信号グループにおける第3送信信号あるいは第4送信信号に対する第3反射信号あるいは第4反射信号とに基づいて、前記検出対象の状態を検出する検出手段と、前記第1反射信号あるいは第2反射信号を検出する際と、前記第3反射信号あるいは第4反射信号を検出する際とには、その検出に用いる閾値を変更する閾値変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0024】
本発明では、1つの信号グループ(第1の信号グループ)として、2以上の送信信号(第1送信信号及び第2送信信号)を、送信タイミングをずらして、検出対象側に送信するだけでなく、別の信号グループ(第2の信号グループ)として、2以上の送信信号(第3送信信号及び第4送信信号)を、送信タイミングをずらして、検出対象側に送信する。尚、各信号ブループ間も送信タイミングが異なる。
【0025】
これによって、検出対象が検出範囲内に存在する場合には、(第1の信号グループ及び第2の信号グループにおいて)送信タイミングのずれた各送信信号に対応して、それぞれ反射信号が得られるので、この反射信号の状態から、検出対象の位置等の状態を容易に且つ確実に把握することができる。
【0026】
また、本発明では、各信号グループにて間隔をおいて送信した異なる送信信号により検出対象の状態を把握するので、演算処理が簡単であり、迅速且つ確実に検出対象の状態を把握することができる。
【0027】
特に本発明では、閾値を変更することにより、送信信号の出力レベルを抑制することができるので、消費電力を低減できるという利点がある。
(9)請求項9の発明は、前記第1送信信号あるいは第2送信信号と、前記第3送信信号あるいは第4送信信号との出力を揃えたことを特徴とする。
【0028】
本発明では、第1送信信号あるいは第2送信信号と、第3送信信号あるいは第4送信信号との出力を揃えるので(特に第1〜第4送信信号の出力を揃えた場合)、その信号処理が容易であるという利点がある。
【0029】
(10)請求項10の発明は、前記第1又は第2反射信号と前記第3又は第4反射信号とに基づいて、前記検出対象の位置の変化を検出することを特徴とする。
第1又は第2反射信号に対応する送信信号の第1の信号グループと、第3又は第4反射信号に対応する送信信号の第2の信号グループとは、時間的に区別されているので、第1又は第2反射信号に対応した検出対象の位置と、第3又は第4反射信号に対応した検出対象の位置とを、明確に区別することができる。これにより、検出対象の位置の変化を把握することができる。
【0030】
(11)請求項11の発明は、前記第1又は第2反射信号と前記第3又は第4反射信号とに基づいて、前記検出対象の移動速度を検出することを特徴とする。
第1又は第2反射信号と第3又は第4反射信号とから、検出対象の位置の変化(距離)を把握でき、また、第1又は第2反射信号と第3又は第4反射信号とのタイミングのずれ(時間)は、対応する送信信号の送信タイミングから分かるので、この距離と時間から検出対象の移動速度を求めることができる。
【0031】
よって、この検出対象の移動速度の情報を利用すれば、検出対象の移動速度に応じて各種の制御を実施することが可能になる。
(12)請求項12の発明は、前記各信号グループにおける各送信信号の出力のパターンが同一であることを特徴とする。
【0032】
本発明は、送信信号の出力パターンを例示したものである。本発明では、異なる出力の送信信号により構成される各信号グループの信号群を、所定期間毎に出力する。
(13)請求項13の発明は、前記第1送信信号〜第4送信信号として、それぞれ一対の第1対送信信号〜第4対送信信号を送信する対信号送信手段を備え、前記第1対送信信号あるいは第2対送信信号の反射信号である一対の第1対反射信号あるいは一対の第2対反射信号と、前記第3対送信信号あるいは第4対送信信号の反射信号である一対の第3対反射信号あるいは一対の第4対反射信号とを受信し、該受信した一対の反射信号の時間間隔に基づいて、該受信した一対の反射信号が前記第1対反射信号あるいは第2対反射信号であるか、又は第3対反射信号あるいは第4対反射信号であるかを判定することを特徴とする。
【0033】
本発明では、一対の信号で構成される送信信号(第1〜第4対送信信号)を出力し、その対の送信信号の対の反射信号を受信し、その対の反射信号の時間間隔を求める。この時間間隔は、第1、第2対送信信号(従って第1、第2対反射信号)と第3、第4対送信信号(従って第3、第4対反射信号)とで異なっているので、どちらかの対の反射信号の時間間隔を求めるだけで、どの送信信号に対応した反射信号であるか判定することができる。
【0034】
従って、例えば複数対の送信信号によって構成されるある送信グループの送信信号に対して、2対の反射信号しか得られない場合でも、手の位置がどこにあるかを明確に識別することができるので、誤検出を防止できる。
【0035】
(14)請求項14の発明は、前記対の送信信号の各出力を揃えたことを特徴とする。
本発明では、対となった送信信号の出力を揃えるので、信号処理が容易であり、誤検出も生じ難いという利点がある。
【0036】
(15)請求項15の発明は、前記時間をずらして出力の異なる2以上の送信信号を送信する場合には、出力の高いものから順次送信を行うことを特徴とする。
本発明は、送信信号の送信順位を例示したものである。これにより、速やかに検出対象の状態を把握することができる。尚、送信信号の異なる出力のレベル(従って検出範囲)としては、大、中、小の3種類の組み合わせを採用できる。ここで、送信信号が一対の信号からなる場合には、一対の信号の出力が同じもの1つの送信信号としてみなす。
【0037】
(16)請求項16の発明は、前記送信信号が赤外線によるものであることを特徴とする。
本発明は、送信信号として赤外線を利用することを例示したものである。
【0038】
(17)請求項17の発明(制御装置)は、前記請求項1〜16のいずれかに記載の非接触型検出装置の検出結果に基づいて、制御対象の制御を行うことを特徴とする。
本発明では、上述した非接触型検出装置の検出結果に基づいて、制御対象の制御を行うので、従来より演算の負荷が軽減されるとともに、容易に且つ確実に各種の制御を行うことができる。
【0039】
つまり、出力の異なる送信信号(従って検出領域)に対する反射信号の状態(例えば反射信号の有無)から検出対象の位置や速度等の状態が分かるので、この検出結果に応じて最適な制御を容易に実施することができる。
【0040】
尚、制御対象としては、車室内に配置された機器を採用できる。この車室内に配置された機器としては、室内ランプ(ドームランプ)、エアコン、ラジオ等が挙げられる。
(18)請求項18の発明は、前記非接触型検出装置により検出した前記検出対象の位置の情報に基づいて、前記制御対象の制御を行うことを特徴とする。
【0041】
本発明は、検出対象の位置の情報に基づいて、制御対象の制御を行うので、例えば搭乗者の手の位置などによって示される搭乗者の意図する各種の制御を確実に実施することができる。
【0042】
(19)請求項19の発明は、前記非接触型検出装置により検出した前記検出対象の移動速度の情報に基づいて、前記制御対象の制御を行うことを特徴とする。
本発明は、検出対象の移動速度の情報に基づいて、制御対象の制御を行うので、例えば搭乗者の手の動きなどによって示される搭乗者の意図する各種の制御を確実に実施することができる。
【0043】
(20)請求項20の発明では、前記制御対象に対して行う制御は、制御開始、制御変
更、制御中止のいずれかであることを特徴とする。
本発明は、制御装置により制御される制御の内容を例示したものであり、この制御としては、例えば室内ランプの点灯等の制御の開始、室内ランプの点灯から消灯への制御の変更、それらの制御自体を中止(禁止)する制御中止などが挙げられる。
【0044】
尚、請求項19と請求項20の制御を組み合わせることにより、一層多様な制御を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
次に、本発明の最良の形態の例(実施例)について説明する。
【実施例1】
【0046】
a)まず、本実施例の非接触型検出装置を搭載した車両のシステム構成について説明する。尚、非接触型検出装置には制御装置が内蔵されている。
本実施例のシステムは、図1に示す様に、照射した赤外線(送信信号)の返値である反射光(反射信号)の信号レベルに基づいて、車両の搭乗者の手(検出対象)の動きを検出して、ドームランプ1の点灯または、消灯状態を制御するものであり、車室の天井には、赤外線を利用した非接触型検出装置3(以下単に赤外線検出器と記す)と、赤外線検出器3からの信号により点灯または、消灯が制御されるドームランプ1とが配置されている。
【0047】
図2に示す様に、前記赤外線検出器3は、主として、赤外線を搭乗者側(図1の下方)の所定範囲に対して照射する送信部5と、その赤外線の反射光(反射信号)を受光する受信部7と、ドームランプ1の点灯または、消灯の制御等を行う電子制御装置(CPU)9とから構成されている。
【0048】
前記送信部5は、赤外光を発生する発光素子(赤外線発光ダイオード)11と、発光素子11に流れる電流を調節するスイッチング素子13と、スイッチング素子13を作動させるオペアンプ15と、図示する様に接続された抵抗17〜25とを備えている。
【0049】
この発光素子11は、流れる電流の大きさに応じて赤外線の出力(従って輝度)が変化するものであり、発光素子11に流す電流を制御することにより、赤外線の輝度(従って検出範囲)を調節することができる。
【0050】
前記受信部7は、反射光を受光する受光素子(フォトダイオード)27と、増幅器等の受光回路29とを備えている。この受光素子27は、受光した反射光の強度(従って輝度)に対応した信号を出力するものである。尚、受光回路29は、CPU9の入力ポートPINに接続されている。
【0051】
前記CPU9は、送信部5を制御するための信号を出力する出力ポートP1〜P4と、受信部7からの信号を入力する入力ポートPINと、ドームランプ1の点灯または、消灯の制御するための信号を出力する出力ポートPOUTとを備えている。
【0052】
また、ドームランプ1は、駆動回路31を介して、CPU9の出力ポートPOUTに接続され、抵抗19〜23は、それぞれ出力ポ−トP1、P2、P3に接続されている。
この抵抗19〜23の抵抗値R1、R2、R3は、後述する様に、赤外線の輝度に対応して、R1>R2>R3となる様に設定されている。
【0053】
従って、本実施例では、CPU9の出力ポートP1〜P4からの信号により、オペアンプ15及びスイッチング素子13が駆動されて、出力ポートP1〜P3に対応する電流値I1〜I3(I1>I2>I3)の電流が発光素子11に流れる。これによって、発光素
子11から輝度の異なる赤外線が照射され、その赤外線の反射光を受光素子27にて受光し、その反射光の輝度に応じた信号がCPU9に入力される。そして、CPU9では、後述する様に、反射光の輝度に応じた信号に基づいて必要な演算を行って、ドームランプ1の点灯または、消灯の制御を行う。
【0054】
b)次に、本実施例の動作を、その原理とともに更に詳細に説明する。
( 1)まず、発光素子11から照射される赤外線について説明する。
・本実施例では、出力ポートP1〜P4を切り換えることにより、図3に示す様に、赤外線の出力レベル(輝度)を3つのレベルに切り換える。
【0055】
具体的には、高輝度の赤外線を出力する場合、即ち大きな検知領域(第1領域)とする場合には、出力ポートP1をオンして(詳しくは、P4、P1をオン→P4をオフ→P4をオン)、パルス状の信号を、大きな抵抗値R1の抵抗19に対して出力し、発光素子11に大きな電流I1を流すようにする。
【0056】
ここで、第1領域とは、発光素子11から15cmの範囲に検出対象(ここでは手)が進入した場合に、その反射により検出対象の存在を検出できるレベルをいう。
また、中輝度の赤外線を出力する場合、即ち中程度の検知領域(第2領域)とする場合には、出力ポートP2をオンして(詳しくは、P4、P2をオン→P4をオフ→P4をオン)、同様なパルス状の信号を、中程度の抵抗値R2の抵抗21に対して出力し、発光素子11に中程度の電流I2を流すようにする。
【0057】
ここで、第2領域とは、発光素子11から10cmの範囲に検出対象が進入した場合に、その反射により検出対象の存在を検出できるレベルをいう。
更に、低輝度の赤外線を出力する場合、即ち小さな検知領域(第3領域)とする場合には、低い抵抗R3の出力ポートP3をオンして(詳しくは、P4、P3をオン→P4をオフ→P4をオン)、同様なパルス状の信号を抵抗23に対して出力し、発光素子11に小さな電流I3を流すようにする。
【0058】
ここで、第3領域とは、発光素子11から5cmの範囲に検出対象が進入した場合に、その反射により検出対象の存在を検出できるレベルをいう。
つまり、各出力ポートP1〜P3に接続された抵抗19〜23の抵抗値R1、R2、R3は、R1>R2>R3の様に大小が設定されているので、どの出力ポートP1〜P3をオンにするかにより、各抵抗19〜23からオペアンプ15の+極に入力する電圧V1、V2、V3も、V1>V2>V3の様に、大中小と切り換えることができる。
【0059】
よって、この入力電圧に対応して、オペアンプ15からの出力電圧も大中小と変化するので、この出力電圧によってスイッチング素子13が駆動されて、発光素子11に流れる電流の電流値I1、I2、I3も、I1>I2>I3の様に大中小と切り換えることができる。
【0060】
これにより、発光素子11に流れる電流の電流値I1、I2、I3に対応して、発光素子11から出力される赤外線の出力レベル(輝度)を、第1出力、第2出力、第3出力(第1出力>第2出力>第3出力)と大中小に変化する。
【0061】
この様に、どの出力ポートP1〜P3をオンするかにより、発光素子11に流れる電流の電流値I1、I2、I3を切り換えて、赤外線の輝度を大中小と切り換えること、即ち検知領域を大中小の第1〜第3領域に切り換えることができる。
【0062】
尚、出力ポートP1〜P3が、抵抗値R1〜R3、電流値I1〜I3に、それぞれ対応
している。
・また、本実施例では、各赤外線の出力レベル(輝度)の制御だけではなく、赤外線の出力タイミングの制御も行っている。
【0063】
具体的には、図4(a)に示す様に、異なるタイミングで連続して3種の大中小(第1出力>第2出力>第3出力)の出力レベルの赤外線を照射する場合には、第1出力と第2出力との期間を所定値T1に設定するとともに、第1出力と第3出力との期間を所定値T2に設定する。
【0064】
更に、最初の3つの赤外線の出力(第1〜第3出力)を一つの信号グループ(第1の信号グループ)とし、以下順次同様な信号グループ(第2、第3・・の信号グループ)による赤外線の照射を行う。この様な照射を行う場合には、各信号グループ間の時間間隔(第1の信号グループの第1出力〜第2の信号グループの第1出力との間等)も所定値T0に設定する。
【0065】
以下、同様に、第1の信号グループの照射パターン(第1〜第3出力の出力パターン)にて、他の信号グループの照射も同様に繰り返して行われる。
(2)次に、赤外線の反射光による受信信号について説明する。
【0066】
図4(a)に示す様な出力パターンにて赤外線の照射を行った場合に、その反射光によって、例えば図4(b)に示す様な受信信号(実線部分)が得られとき、即ち第1出力に対応したレベルの大きな受信信号(第1受信信号)が得られたときには、検出対象が、発光素子11から15cmの領域(第1領域)に進入したと判断する。この時には、ドームランプ1の制御は行わない(待機する)。
【0067】
また、図4(c)に示す様な受信信号(実線部分)が得られとき、即ち第1出力に対応した大きなレベルの受信信号(第1受信信号)と第2出力に対応した中程度のレベルの受信信号(第2受信信号)とが得られたときには、検出対象が、発光素子11から10cmの領域(第2領域)に進入したと判断する。尚、この状態が検知レベルに達した状態である。
【0068】
この時には、ドームランプ1を点灯または、消灯する制御を行う。尚、1つの信号グループの受信信号だけで判断してもよいが、連続した複数の信号グループにて第2領域であると判断された時に、ドームランプ1を点灯または、消灯する制御を行ってもよい。
【0069】
更に、図4(d)に示す様な受信信号(実線部分)が得られとき、即ち第1出力に対応した大きなレベルの受信信号(第1受信信号)と第2出力に対応した中程度のレベルの受信信号(第2受信信号)と第3出力に対応した小さいレベルの受信信号(第3受信信号)とが得られたときには、検出対象が、発光素子11から5cmの領域(第3領域)に進入したと判断する。尚、この状態も検知レベルに達した状態である。
【0070】
この時には、ドームランプ1を点灯または、消灯する制御を実施しない(反応を禁止する)。つまり、この様に検出対象(手)が接近した場合には、搭乗者が、例えばドームランプ1の近傍にある手動スイッチ(図示せず)を直接に操作するような場合であるとみなして、ドームランプ1の点灯または、消灯の制御を行わないのである。
【0071】
c)次に、本実施例の制御の手順を具体的に説明する。
図5のフローチャートに示す様に、ステップ100では、P1の出力ポートをオンして、抵抗値の大きな抵抗19に対応した電圧を印加する。これによって、発光素子11から高輝度の赤外線(即ち検出領域(第1領域)が広い赤外線)が照射される。
【0072】
続くステップ110では、前記ステップ100の処理により照射された赤外線の反射光が、受光素子27により受光されたか否かを、PINに受信信号(反射信号)S1が入力したか否かによって判定する。つまり、ここでは、第1領域に手が進入したかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ120に進み、否定判断されるとステップ130に進む。
【0073】
ステップ120では、反射信号S1があったことを、メモリ(図示せず)に記憶し、ステップ130に進む。
ステップ130では、P2の出力ポートをオンして、抵抗値の中程度の抵抗21に対応した電圧を印加する。これによって、発光素子11から中輝度の赤外線(即ち検出領域(第2領域)が中程度の赤外線)が照射される。
【0074】
続くステップ140では、前記ステップ130の処理により照射された赤外線の反射光が、受光素子27により受光されたか否かを、PINに反射信号S2が入力したか否かによって判定する。つまり、ここでは、第2領域に手が進入したかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ150に進み、否定判断されるとステップ160に進む。
【0075】
ステップ150では、反射信号S2があったことを、メモリ(図示せず)に記憶し、ステップ160に進む。
ステップ160では、P3の出力ポートをオンして、抵抗値の小さな抵抗23に対応した電圧を印加する。これによって、発光素子11から低輝度の赤外線(即ち検出領域(第3領域)が小さな赤外線)が照射される。
【0076】
続くステップ170では、前記ステップ160の処理により照射された赤外線の反射光が、受光素子27により受光されたか否かを、PINに反射信号S3が入力したか否かによって判定する。つまり、ここでは、第3領域に手が進入したかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ180に進み、否定判断されるとステップ190に進む。
【0077】
ステップ180では、反射信号S3があったことを、メモリ(図示せず)に記憶し、ステップ190に進む。
ステップ190では、メモリに記憶した反射信号の状態に応じて制御の内容を設定する。
【0078】
具体的には、反射信号が無い場合又は第1領域に対応する反射信号S1のみが記録されている場合には、ステップ200に進み、タイマにより所定時間待機してから、前記ステップ100に戻る。
【0079】
また、メモリに、反射信号として、第1領域に対応した反射信号S1及び第2領域に対応した反射信号S2が記憶されている場合には、第2領域に手が進入したとみなして、制御を開始する。つまり、ドームランプ1を点灯または、消灯する制御を行う。
【0080】
更に、メモリに、反射信号として、第1〜第3領域に対応する反射信号S1、S2、S3が記憶されている場合には、第3領域に手が進入したとみなして、制御を中止(反応しない)する。つまり、ドームランプ1を点灯または、消灯する制御を実施しない。
【0081】
d)この様に、本実施例では、異なるタイミングで出力(従って輝度)の異なる赤外光を照射し、即ち検出範囲の異なる赤外光を照射し、その反射光から得られる各反射信号に基づいて、手がどの検出範囲にあるかを容易に且つ確実に検出することができる。
【0082】
例えば図6に示す様に、第1の信号グループG1の第1出力G1aに対応した反射信号のみが得られた場合には、その時点で手は第1領域にあることが分かり、次に、第2の信号グループG2の第3出力G2bに対応した反射信号が得られた場合には(この時には第2の信号グループG2の第1出力G2aに対応した反射信号も得られる)、その時点で手が第2領域に進入したことが分かる。
【0083】
この様に、本実施例では、手がどの位置にあるかを容易に且つ確実に検出できるので、その手の位置に応じたドームランプ1の点灯または、消灯などの制御を、速やかに且つ確実に行うことができる。
【0084】
特に本実施例では、出力の異なる3種の赤外光を所定時間間隔で間欠的に照射し、その反射光から得られる反射信号を処理して制御を行うので、従来より、演算の負荷等が少ないという利点がある。
【実施例2】
【0085】
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
本実施例の非接触型検出装置を搭載した車両のシステム構成は、基本的には、前記実施例1と同様であり、主として処理の内容等が大きく異なるので、異なる箇所について説明する。
【0086】
ここでは、異なる信号グループ間の赤外線に対する反射光に基づいて、検出対象の移動速度を求め、この移動速度に対応した制御を行う。
具体的には、例えば図7に示す様に、第1タイミングt1で、第1の信号グループG1の第1出力G1aに対応した受信信号(反射信号)のみが得られ、次に、第2タイミングt2で、第2の信号グループG3の第3出力G2cに対応した反射信号が得られた場合には、第1タイミングt1で手が第1領域に進入し、第2タイミングt2で手が第3領域まで進入したことが分かる。
【0087】
この場合、第1タイミングt1から第2タイミングt2までの時間が分かっており、また、第1領域と第3領域との範囲(従って第1領域と第3領域との差に相当する手の移動距離)も分かるので、この両タイミングにおける手の移動速度を求めることができる。
【0088】
従って、前記実施例1とは異なり、手の移動速度に応じて制御対象の制御を行うことができる。例えば移動速度が所定値より大きな場合には、ドームランプ1の明るさが所定より大となる様に制御し、移動速度が所定値より小さい場合には、ドームランプ1の明るさが所定より小さくなる様に制御することができる。
【0089】
この様に、本実施例により、前記実施例1と同様な効果を奏するとともに、多様な制御を行うことができるという利点がある。
【実施例3】
【0090】
次に、実施例3について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
本実施例の非接触型検出装置を搭載した車両のシステム構成は、基本的には、前記実施例1と同様であり、各送信信号に代えて一対の送信信号を用いる点等が大きく異なるので、異なる箇所について説明する。
【0091】
a)まず、本実施例の特徴部分について説明する。
例えば大、中、小の3種類の出力の第1〜第3送信信号が順次送信され、その反射信号の数をカウントして、手等の位置を判別する場合、つまり、「反射信号が1個のときはランプから遠い第1領域」、「反射信号が2個のときは第2領域」、「反射信号が3個のときは第3領域」と見なす処理を行う場合において、例えば3種類の送信信号を送信する途中などに手が反射信号を返してしまったときには、適正な反射信号が得られず、手の位置を誤検出する場合がある。
【0092】
具体的には、図8(a)に示す様に、t10のタイミングで、手がドームランプ1に近い前記第3領域にあり、通常なら3種類の反射信号が得られるはずであるが、何らかの理由で大の送信信号を反射せず、中、小の送信信号を反射した場合には、図8(b)に示す様に、中、小の送信信号に対する反射信号を受信したにもかかわらず、大、中の送信信号の反射信号と判断することがある。つまり、手は第3領域にあるにもかかわらず、第2領域にあると誤判定することがある。
【0093】
従って、本実施例では、前記実施例1の各送信グループの第1送信信号〜第3送信信号に代えて、図9(a)に示す様に、各一対の送信信号である第1対送信信号〜第3対送信信号を送信する。
【0094】
具体的には、第1送信信号に対応する第1対送信信号(遠方用の信号)は、その出力レベルは第1送信信号と同様に大きく設定されているが、一定の時間間隔K1をおいて送信される一対の送信信号から構成される。
【0095】
同様に、第2送信信号に対応する第2対送信信号(中間用の信号)は、その出力レベルは第2送信信号と同様に中程度に設定されているが、一定の時間間隔K2(但しK1<K2)をおいて送信される一対の送信信号から構成される。
【0096】
同様に、第3送信信号に対応する第3対送信信号(近傍用の信号)は、その出力レベルは第3送信信号と同様に小さく設定されているが、一定の時間間隔K3(但しK1<K2<K3)をおいて送信される一対の送信信号から構成される。
【0097】
従って、この第1対送信信号〜第3対送信信号の反射信号である第1対反射信号〜第3対反射信号も、送信信号と同様に、所定の間隔を有する一対の反射信号から構成される。
よって、各対の反射信号の時間間隔K1〜K3を測定することにより、どの送信信号に対応する反射信号が得られたかが分かる。
【0098】
そのため、仮に、図9(b)に示す様に、中、小の送信信号に対する反射信号が得られた場合でも、得られた信号がどの送信信号に対応する反射信号かが分かるので、上述した誤判定を生ずる恐れはない。
【0099】
b)次に、本実施例における制御手順を、フローチャートに基づいて詳細に説明する。
図10のフローチャートに示す様に、ステップ300では、P1の出力ポートを、所定の時間間隔K1にて2回オンして、抵抗値の大きな抵抗19に対応した電圧を印加する。これによって、発光素子11から、一対の高輝度の赤外線が照射される。
【0100】
続くステップ310では、前記ステップ300の処理により照射された一対の赤外線の一対の反射光が、受光素子27により受光されたか否かを、PINに一対の受信信号(反射信号)S1が入力したか否かによって判定する。つまり、ここでは、第1領域に手が進入したかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ320に進み、否定判断されるとステップ330に進む。また、一対の反射信号を検出した場合には、その時間間隔K1を求める。
【0101】
ステップ320では、一対の反射信号S1があったことを、メモリ(図示せず)に記憶し、ステップ330に進む。
ステップ330では、P2の出力ポートを、所定の時間間隔K2にて2回オンして、抵抗値の中程度の抵抗21に対応した電圧を印加する。これによって、発光素子11から中輝度の一対の赤外線が照射される。
【0102】
続くステップ340では、前記ステップ330の処理により照射された一対の赤外線の一対の反射光が、受光素子27により受光されたか否かを、PINに一対の反射信号S2が入力したか否かによって判定する。つまり、ここでは、第2領域に手が進入したかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ350に進み、否定判断されるとステップ360に進む。また、一対の反射信号を検出した場合には、その時間間隔K2を求める。
【0103】
ステップ350では、一対の反射信号S2があったことを、メモリ(図示せず)に記憶し、ステップ360に進む。
ステップ360では、P3の出力ポートを、所定の時間間隔K3にて2回オンして、抵抗値の小さな抵抗23に対応した電圧を印加する。これによって、発光素子11から低輝度の一対の赤外線が照射される。
【0104】
続くステップ370では、前記ステップ360の処理により照射された一対の赤外線の一対の反射光が、受光素子27により受光されたか否かを、PINに一対の反射信号S3が入力したか否かによって判定する。つまり、ここでは、第3領域に手が進入したかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ380に進み、否定判断されるとステップ390に進む。また、一対の反射信号を検出した場合には、その時間間隔K2を求める。
【0105】
ステップ380では、一対の反射信号S3があったことを、メモリ(図示せず)に記憶し、ステップ390に進む。
ステップ390では、メモリに記憶した反射信号の状態に応じて制御の内容を設定する。
【0106】
具体的には、反射信号が無い場合又は第1領域に対応する一対の反射信号S1のみが記録されている場合には、ステップ400に進み、タイマにより所定時間待機してから、前記ステップ300に戻る。
【0107】
また、メモリに、反射信号として、第1領域に対応した一対の反射信号S1及び第2領域に対応した一対の反射信号S2が記憶されている場合には、第2領域に手が進入したとみなして、制御を開始する。つまり、ドームランプ1を点灯または、消灯する制御を行う。
【0108】
更に、メモリに、反射信号として、第1〜第3領域に対応する各対の反射信号S1、S2、S3が記憶されている場合には、第3領域に手が進入したとみなして、制御を中止(反応しない)する。つまり、ドームランプ1を点灯または、消灯する制御を実施しない。
【0109】
尚、ここでは、各反射信号を検出する際の閾値は一定である。
c)この様に、本実施例では、各送信信号として各送信信号毎に出力の同じ一対の送信信号を用い(ただし異なる送信信号は異なる出力である)、その一対の反射信号を用いて、手の位置の判定を行うので、前記実施例1と同様な効果を奏する。
【0110】
特に、本実施例では、時間間隔K1〜K3の異なる各対の送信信号を用い、その受信した各対の反射信号の時間間隔K1〜K3を測定するので、時間間隔K1〜K3の違いによって、受信した反射信号が第1〜第3送信信号のいずれの反射信号であるかを判別することができる。
【0111】
従って、例えばある送信グループの送信信号に対して2対の反射信号しか得られない場合でも、手の位置がどこにあるかを明確に識別することができる。
【実施例4】
【0112】
次に、実施例4について説明するが、前記実施例3と同様な内容の説明は省略する。
本実施例の非接触型検出装置を搭載した車両のシステム構成は、基本的には、前記実施例1と同様であり、反射信号の閾値に関する処理等が大きく異なるので、異なる箇所について説明する。
【0113】
a)まず、本実施例の特徴部分について説明する。
本実施例では、図11(a)に示す様に、前記実施例1と同様に、第1〜第3送信信号が順次送信されるが、その送信信号の出力は同一である。また、各第1〜第3送信信号は、前記実施例3と同様に、それぞれ一対の送信信号から構成されている。尚、各一対の送信信号の時間間隔は、前記実施例3と同様に、K1〜K3に設定されている。
【0114】
一方、本実施例では、受信信号(反射信号)を識別するために閾値は、各送信信号毎に(従って各反射信号毎に)異なっている。
具体的には、図11(b)に示す様に、第1送信信号に対応する第1対送信信号(遠方用の信号)に対する第1対反射信号の閾値(第1閾値TH1)は、最も小さく設定されている。これは、手が遠方(前記第1領域)にある場合に、その反射信号を検出するためである。
【0115】
同様に、第2送信信号に対応する第2対送信信号(中間用の信号)に対する第2対反射信号の閾値(第2閾値TH2)は、中程度に設定されている(TH1<TH2)。これは、手が中程度の距離(前記第2領域)にある場合に、その反射信号を検出するためである。
【0116】
同様に、第3送信信号に対応する第3対送信信号(近傍用の信号)に対する第3対反射信号の閾値(第3閾値TH3)は、大きく設定されている(TH1<TH2<TH3)。これは、手がドームランプ81(図12参照)の近傍(前記第3領域)にある場合に、その反射信号を検出するためである。
【0117】
従って、この第1対送信信号〜第3対送信信号の反射信号である第1対反射信号〜第3対反射信号を、第1閾値〜第3閾値により検出することにより、前記実施例1と同様に、手の位置を検出することができる。
【0118】
b)次に、本実施例における赤外線検出器のハード構成を説明する。
図12に示す様に、本実施例のシステムでは、赤外線検出器43は、主として、赤外線を照射する送信部45と、その赤外線の反射光(反射信号)を受光する受信部47と、ドームランプ81の点灯または、消灯の制御等を行う電子制御装置(CPU)39とから構成されている。
【0119】
前記送信部45は、赤外光を発生する発光素子(赤外線発光ダイオード)51と、発光素子51に流れる電流を調節するスイッチング素子53と、スイッチング素子53を作動させるオペアンプ55と、図示する様に接続された抵抗57〜61とを備えている。
【0120】
前記受信部47は、反射光を受光する受光素子(フォトダイオード)63と、増幅器65と、閾値を切り換える閾値調整器67とを備えている。この閾値調整器67は、図示のように接続された抵抗71〜77とオペアンプ79を備えている。
【0121】
前記CPU39は、送信部45を制御するための信号を出力する出力ポートP0、P4と、受信部47からの信号を入力する入力ポートPINと、閾値を変更するための出力ポートP1〜P3と、ドームランプ81の点灯または、消灯の制御するための信号を出力する出力ポートPOUTとを備えている。
【0122】
また、ドームランプ81は、CPU39の出力ポートPOUTに接続され、抵抗71〜75は、それぞれ出力ポ−トP1、P2、P3に接続されている。この抵抗71〜75の抵抗値R21、R22、R23は、反射信号を検出するために閾値に対応して、R21<R22<R23となる様に設定されている。
【0123】
従って、本実施例では、CPU9の出力ポートP0、P4からの信号により、オペアンプ55及びスイッチング素子53が駆動されて、一定の電流値の電流が発光素子51に流れる。これによって、発光素子51から同じ輝度の赤外線が照射される。
【0124】
一方、その赤外線の反射光は受光素子63にて受光されるが、その際には、反射波に対応した反射信号を判別するための閾値が変更される。
例えば第1対送信信号に対応した赤外光が照射される場合には、出力ポートP1がオンとされ、それにより小さく第1閾値TH1が設定される。従って、弱い反射波が入力した場合でも、手が遠方にある場合として入力される。
【0125】
また、第2対送信信号に対応した赤外光が照射される場合には、出力ポートP2がオンとされ、それにより中程度の第2閾値TH2が設定される。
更に、第3対送信信号に対応した赤外光が照射される場合には、出力ポートP3がオンとされ、それにより大きな第3閾値TH3が設定される。
【0126】
c)次に、本実施例における制御手順を、フローチャートに基づいて詳細に説明する。
図13のフローチャートに示す様に、ステップ500では、P1の出力ポートをオンし、値の小さな第1閾値TH1を設定する。
【0127】
続くステップ505では、P0の出力ポートを、所定の時間間隔K1にて2回オン(即ち時間間隔K1を挟んで前後1回づつオン:以下同様)する。これによって、発光素子51から、一対の赤外線が照射される。
【0128】
続くステップ510では、前記ステップ500の処理により照射された一対の赤外線の一対の反射光が、受光素子63により受光されたか否かを、前記第1閾値TH1を用いて判別する。つまり、ここでは、第1領域に手が進入したかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ520に進み、否定判断されるとステップ530に進む。また、一対の反射信号を検出した場合には、その時間間隔K1を求める。
【0129】
ステップ520では、一対の反射信号S1があったことを、メモリ(図示せず)に記憶し、ステップ530に進む。
ステップ530では、P2の出力ポートをオンし、中程度の第2閾値TH2を設定する。
【0130】
続くステップ535では、P0の出力ポートを、所定の時間間隔K2にて2回オンする。これによって、発光素子51から前記ステップ505と同様な輝度の一対の赤外線が照射される。
【0131】
続くステップ540では、前記ステップ530の処理により照射された一対の赤外線の一対の反射光が、受光素子27により受光されたか否かを、前記第2閾値TH2を用いて判別する。つまり、ここでは、第2領域に手が進入したかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ550に進み、否定判断されるとステップ560に進む。また、一対の反射信号を検出した場合には、その時間間隔K2を求める。
【0132】
ステップ550では、一対の反射信号S2があったことを、メモリ(図示せず)に記憶し、ステップ560に進む。
ステップ560では、P3の出力ポートをオンし、値の大きな第3閾値TH3を設定する。
【0133】
続くステップ565では、P0の出力ポートを、所定の時間間隔K3にて2回オンする。これによって、発光素子51から前記ステップ505と同様な輝度の一対の赤外線が照射される。
【0134】
続くステップ570では、前記ステップ560の処理により照射された一対の赤外線の一対の反射光が、受光素子27により受光されたか否かを、前記第3閾値TH3を用いて判別する。つまり、ここでは、第3領域に手が進入したかどうかを判定する。ここで肯定判断されるとステップ580に進み、否定判断されるとステップ590に進む。また、一対の反射信号を検出した場合には、その時間間隔K3を求める。
【0135】
ステップ580では、一対の反射信号S3があったことを、メモリ(図示せず)に記憶し、ステップ590に進む。
ステップ590では、メモリに記憶した反射信号の状態に応じて制御の内容を設定する。
【0136】
具体的には、反射信号が無い場合又は第1領域に対応する一対の反射信号S1のみが記録されている場合には、ステップ600に進み、タイマにより所定時間待機してから、前記ステップ500に戻る。
【0137】
また、メモリに、反射信号として、第1領域に対応した一対の反射信号S1及び第2領域に対応した一対の反射信号S2が記憶されている場合には、第2領域に手が進入したとみなして、制御を開始する。つまり、ドームランプ81を点灯または、消灯する制御を行う。
【0138】
更に、メモリに、反射信号として、第1〜第3領域に対応する各対の反射信号S1、S2、S3が記憶されている場合には、第3領域に手が進入したとみなして、制御を中止(反応しない)する。つまり、ドームランプ81を点灯または、消灯する制御を実施しない。
【0139】
c)この様に、本実施例では、いずれの送信信号の出力レベルも同じであるが、各反射信号を検出するための閾値を変更している。
従って、前記実施例3と同様な効果を奏するとともに、出力レベルを抑制することができるので、消費電力を低減できるという利点がある。
【0140】
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば前記実施例では、赤外光によって検出対象を検出する様にしたが、赤外光に限定されるものではない。例えば超音波などの反射するものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】実施例1の赤外線検知器の使用状態を示す説明図である。
【図2】実施例1の赤外線検知器のシステム構成を示す説明図である。
【図3】実施例1の赤外線の出力レベルと検出範囲との関係を示す説明図である。
【図4】実施例1の赤外線の出力レベルと反射光の受信レベルとの関係を示す説明図である。
【図5】実施例1の演算処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】実施例1における手の動作と信号との関係を説明する説明図である。
【図7】実施例2における手の動作と信号との関係を説明する説明図である。
【図8】誤検出が発生する場合を例示する。
【図9】実施例3の送信信号と反射信号との特徴を示す説明図である。
【図10】実施例3の演算処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】実施例4の送信信号と反射信号との特徴を示す説明図である。
【図12】実施例4の赤外線検知器のシステム構成を示す説明図である。
【図13】実施例4の演算処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0142】
1、81…ドームランプ(制御対象)
3、43…赤外線検知器(非接触検出装置)
5、45…送信部
7、47…受信部
9、39…CPU
11、51…発光素子
13、53…スイッチング素子
15、55、79…オペアンプ
17、19、21、23、25、57、59、61、71、73、75、77…抵抗
27、63…受光素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信部から送信信号を出力するとともに、前記送信信号の反射信号を受信部で受信し、前記反射信号に基づいて検出対象の状態を検出する非接触型検出装置において、
前記送信部から、時間をずらして出力の異なる2以上の送信信号を送信する送信制御手段と、
前記送信制御手段によって送信された前記複数の送信信号に対する反射信号のうち、少なくとも、第1送信信号に対する第1反射信号と、前記第1送信信号とは出力の異なる第2送信信号に対する第2反射信号と、に基づいて、前記検出対象の状態を検出する検出手段と、
を備えたことを特徴とする非接触型検出装置。
【請求項2】
送信部から送信信号を出力するとともに、前記送信信号の反射信号を受信部で受信し、前記反射信号に基づいて検出対象の状態を検出する非接触型検出装置において、
前記送信部から、時間をずらして2以上の送信信号を送信する送信制御手段と、
前記送信制御手段によって送信された前記複数の送信信号に対する反射信号のうち、少なくとも、第1送信信号に対する第1反射信号と、前記第1送信信号とは送信タイミングが異なる第2送信信号に対する第2反射信号と、に基づいて、前記検出対象の状態を検出する検出手段と、
前記第1反射信号と第2反射信号とを検出する際には、その検出に用いる閾値を変更する閾値変更手段と、
を備えたことを特徴とする非接触型検出装置。
【請求項3】
前記第1送信信号と前記第2送信信号との出力を揃えたことを特徴とする前記請求項2に記載の非接触型検出装置。
【請求項4】
前記第1反射信号及び第2反射信号に基づいて、前記検出対象の位置を検出することを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載の非接触型検出装置。
【請求項5】
前記第1送信信号として、対となる信号の時間間隔である第1時間間隔を有する一対の第1対送信信号を送信するとともに、前記第2送信信号として、前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔を有する一対の第2対送信信号を送信する対信号送信手段を備え、
前記第1対送信信号の反射信号である一対の第1対反射信号と前記第2送信信号の反射信号である一対の第2対反射信号とのうち少なくとも一方を受信し、該受信した一対の反射信号の時間間隔に基づいて、該受信した一対の反射信号が前記第1対反射信号であるか第2対反射信号であるかを判定することを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載の非接触型検出装置。
【請求項6】
前記対となる送信信号の各出力を揃えたことを特徴とする前記請求項5に記載の非接触型検出装置。
【請求項7】
送信部から送信信号を出力するとともに、前記送信信号の反射信号を受信部で受信し、前記反射信号に基づいて検出対象の状態を検出する非接触型検出装置において、
前記送信部から、第1の信号グループとして、時間をずらして出力の異なる第1送信信号及び第2送信信号を送信するとともに、所定間隔後に第2信号グループとして、時間をずらして出力の異なる第3送信信号及び第4送信信号を送信する送信制御手段と、
前記送信制御手段によって送信された前記第1及び第2の信号グループの送信信号に対する反射信号のうち、少なくとも、第1の信号グループにおける第1送信信号あるいは第2送信信号に対する第1反射信号あるいは第2反射信号と、前記第2の信号グループにおける第3送信信号あるいは第4送信信号に対する第3反射信号あるいは第4反射信号とに基づいて、前記検出対象の状態を検出する検出手段と、
を備えたことを特徴とする非接触型検出装置。
【請求項8】
送信部から送信信号を出力するとともに、前記送信信号の反射信号を受信部で受信し、前記反射信号に基づいて検出対象の状態を検出する非接触型検出装置において、
前記送信部から、第1の信号グループとして、時間をずらして第1送信信号及び第2送信信号を送信するとともに、所定間隔後に第2信号グループとして、時間をずらして第3送信信号及び第4送信信号を送信する送信制御手段と、
前記送信制御手段によって送信された前記第1及び第2の信号グループの送信信号に対する反射信号のうち、少なくとも、第1の信号グループにおける第1送信信号あるいは第2送信信号に対する第1反射信号あるいは第2反射信号と、前記第2の信号グループにおける第3送信信号あるいは第4送信信号に対する第3反射信号あるいは第4反射信号とに基づいて、前記検出対象の状態を検出する検出手段と、
前記第1反射信号あるいは第2反射信号を検出する際と、前記第3反射信号あるいは第4反射信号を検出する際とには、その検出に用いる閾値を変更する閾値変更手段と、
を備えたことを特徴とする非接触型検出装置。
【請求項9】
前記第1送信信号あるいは第2送信信号と、前記第3送信信号あるいは第4送信信号との出力を揃えたことを特徴とする前記請求項8に記載の非接触型検出装置。
【請求項10】
前記第1又は第2反射信号と前記第3又は第4反射信号とに基づいて、前記検出対象の位置の変化を検出することを特徴とする前記請求項7〜9のいずれかに記載の非接触型検出装置。
【請求項11】
前記第1又は第2反射信号と前記第3又は第4反射信号とに基づいて、前記検出対象の移動速度を検出することを特徴とする前記請求項7〜9のいずれかに記載の非接触型検出装置。
【請求項12】
前記各信号グループにおける各送信信号の出力のパターンが同一であることを特徴とする前記請求項7〜11のいずれかに記載の非接触型検出装置。
【請求項13】
前記第1送信信号〜第4送信信号として、それぞれ一対の第1対送信信号〜第4対送信信号を送信する対信号送信手段を備え、
前記第1対送信信号あるいは第2対送信信号の反射信号である一対の第1対反射信号あるいは一対の第2対反射信号と、前記第3対送信信号あるいは第4対送信信号の反射信号である一対の第3対反射信号あるいは一対の第4対反射信号とを受信し、該受信した一対の反射信号の時間間隔に基づいて、該受信した一対の反射信号が前記第1対反射信号あるいは第2対反射信号であるか、又は第3対反射信号あるいは第4対反射信号であるかを判定することを特徴とする前記請求項7〜12のいずれかに記載の非接触型検出装置。
【請求項14】
前記対の送信信号の各出力を揃えたことを特徴とする前記請求項13に記載の非接触型検出装置。
【請求項15】
前記時間をずらして出力の異なる2以上の送信信号を送信する場合には、出力の高いものから順次送信することを特徴とする前記請求項1、4〜7、10〜12のいずれかに記載の非接触型検出装置。
【請求項16】
前記送信信号が赤外線によるものであることを特徴とする前記請求項1〜15のいずれかに記載の非接触型検出装置。
【請求項17】
前記請求項1〜16のいずれかに記載の非接触型検出装置の検出結果に基づいて、制御対象の制御を行うことを特徴とする制御装置。
【請求項18】
前記非接触型検出装置により検出した前記検出対象の位置の情報に基づいて、前記制御対象の制御を行うことを特徴とする前記請求項17に記載の制御装置。
【請求項19】
前記非接触型検出装置により検出した前記検出対象の移動速度の情報に基づいて、前記
制御対象の制御を行うことを特徴とする前記請求項17又は18に記載の制御装置。
【請求項20】
前記制御対象に対して行う制御は、制御開始、制御変更、制御中止のいずれかであることを特徴とする前記請求項17〜19のいずれかに記載の制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−71620(P2006−71620A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−27038(P2005−27038)
【出願日】平成17年2月2日(2005.2.2)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】