説明

駆動伝達装置及びこれを備えた画像形成装置

【課題】ギヤの姿勢を安定させて異音や振動の発生を防ぐことができる駆動伝達装置を提供すること。
【解決手段】モータ取付プレート26に取り付けられた駆動モータ27と、該駆動モータ27の出力軸に設けられたモータピニオンギヤと、該モータピニオンギヤに噛合する減速ギヤ29と他のギヤを含むギヤ列を備えた駆動伝達装置において、前記減速ギヤ29と前記モータ取付プレート26との間に摺動ワッシャ33と圧縮バネ34を介装する。前記摺動ワッシャ33を前記圧縮バネ34によって前記減速ギヤ29のウェブ29aに押し当てて配置する。又、前記圧縮バネ34を大小異径の2段バネで構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動モータの駆動力をモータピニオンギヤ及び減速ギヤと他のギヤを含むギヤ列を経て伝達する駆動伝達装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置には、駆動モータの駆動力をギヤ列を経て各種ローラに伝達して各ローラを回転駆動する駆動伝達装置が設けられている。
【0003】
斯かる駆動伝達装置に関して特許文献1には、ギヤの強度を高めるとともに、ギヤ同士の接触時に生じる異音を抑えるために、ギヤの母材をポリアセタール樹脂とし、これに潤滑剤としてシリコンオイルと充填剤として非晶質シリカを添加する構成が提案されている。
【特許文献1】特開2006−275071号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、駆動伝達装置のギヤのボス内径とギヤを支持する回転摺動用ボスとの間にはクリアランスが存在するため、ギヤの姿勢が安定せず、該ギヤの噛み合いが悪化して異音や振動が発生するという問題がある。
【0005】
又、従来の駆動伝達装置においては、ギヤ列の各ギヤを回転可能に支持する回転摺動用ボスを金属製のモータ取付プレートにカシメによって1つずつ取り付けていたため、部品点数が増加するとともに、取付作業に多大な工数とコストを要するという問題があった。
【0006】
そこで、樹脂ハウジング側に回転摺動用ボスを一体に設けることが考えられるが、このような構成を実現しようとすると、モータの出力軸(ピニオンギヤ)と減速ギヤとの間に高い位置精度を確保することができず、ギヤの噛み合い悪化して振動や異音が発生するという前記と同様の問題が発生する。
【0007】
従って、発明の第1の目的とする処は、ギヤの姿勢を安定させて異音や振動の発生を防ぐことができる駆動伝達装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
【0008】
又、本発明の第2の目的とする処は、ギヤを回転可能に支持する回転摺動用ボスをモータ取付プレート以外の樹脂製部材に一体に突設することによって部品点数と作業工数の削減及びコストダウンを図ることができる駆動伝達装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、モータ取付プレートに取り付けられた駆動モータと、該駆動モータの出力軸に設けられたモータピニオンギヤと、該モータピニオンギヤに噛合する減速ギヤと他のギヤを含むギヤ列を備えた駆動伝達装置において、前記減速ギヤと前記モータ取付プレートとの間に圧縮バネを介装したことを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、摺動ワッシャを前記圧縮バネによって前記減速ギヤのウェブに押し当てて配置したことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記圧縮バネを大小異径の2段バネで構成し、その小径部を前記減速ギヤのボス部に外嵌し、大径部を前記モータ取付プレート面に当接させたことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記減速ギヤと他のギヤ列を回転可能に支持する回転摺動用ボスを前記モータ取付プレート以外の樹脂製部材に一体に突設したことを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記モータ取付プレートに位置決め孔を形成し、該位置決め孔を前記回転摺動用ボスに嵌合することによってモータ取付プレートを位置決めすることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の画像形成装置は、請求項1〜5の何れかに記載の駆動伝達装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、減速ギヤはこれとモータ取付プレートとの間に介装された圧縮バネによって一方向に付勢されてその姿勢が安定するため、モータピニオンギヤや他のギヤとの噛合が良好に行われ、作動時の異音や振動の発生が防がれる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、摺動ワッシャを圧縮バネによって減速ギヤのウェブに押し当てて配置したため、圧縮バネの端部が回転する減速ギヤに引っ掛かって該減速ギヤの回転を阻害したり、減速ギヤを傷付けることがない。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、圧縮バネを大小異径の2段バネで構成したため、該圧縮バネの組み込み時には小径部が減速ギヤのボスの外周に嵌合して位置決め機能を果たし、組み付け後は大径部がモータ取付プレート面に当接して該圧縮バネの姿勢を安定化させるとともに、該圧縮バネの摺動ワッシャの当接圧が低く抑えられる。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、減速ギヤと他のギヤ列を回転可能に支持する回転摺動用ボスをモータ取付プレート以外の樹脂製部材に一体に突設したため、部品点数と作業工数の削減及びコストダウンを図ることができる。
【0019】
請求項5記載の発明によれば、既設の回転摺動用ボスを利用してモータ取付プレートを位置決めするようにしたため、位置決め用ボスを別途設ける必要がなく、位置決め構造が簡素化する。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、画像形成装置において請求項1〜5記載の発明の前記効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0022】
[画像形成装置]
図1は本発明に係る画像形成装置の一形態としてのカラーレーザープリンタの断面図であり、図示のカラーレーザープリンタはタンデム型であって、その本体100内の中央部には、マゼンタ画像形成ユニット1M、シアン画像形成ユニット1C、イエロー画像形成ユニット1Y及びブラック画像形成ユニット1Kが一定の間隔でタンデムに配置されている。
【0023】
上記各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kには、感光ドラム2a,2b,2c,2dがそれぞれ配置されており、各感光ドラム2a〜2dの周囲には、帯電ローラ3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、転写ローラ5a,5b,5c,5d及びドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dがそれぞれ配置されている。
【0024】
ここで、前記感光ドラム2a〜2dは、ドラム状の感光体であって、不図示のモータによって図示矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。又、前記帯電ローラ3a〜3dは、不図示の帯電バイアス電源から印加される帯電バイアスによって感光ドラム2a〜2dの表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。
【0025】
更に、前記現像装置4a〜4dは、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナー、ブラック(BK)トナーをそれぞれ収容しており、各感光ドラム2a〜2d上に形成された各静電潜像に各色のトナーを付着させて各静電潜像を各色のトナー像として可視像化するものである。
【0026】
又、前記転写ローラ5a〜5dは、各一次転写部にて中間転写ベルト7を介して各感光ドラム2a〜2dに当接可能に配置されている。ここで、中間転写ベルト7は、二次転写対向ローラ8とテンションローラ9との間に張設されて各感光ドラム2a〜2dの上面側に走行可能に配置されており、前記二次転写対向ローラ8は、二次転写部において中間転写ベルト7を介して二次転写ローラ10に当接可能に配置されている。又、テンションローラ9の近傍にはベルトクリーニング装置11が設けられている。
【0027】
ところで、装置本体100内の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1BKの上方には、前記各現像装置4a〜4dにトナーを補給するためのトナーコンテナ12a,12b,12c,12dが一列に並設されている。
【0028】
又、装置本体100内の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1BKの下方にはレーザースキャナユニット(LSU)13が配置され、その下方の本体100の底部には給紙カセット14が着脱可能に設置されている。そして、給紙カセット14には複数枚の不図示の用紙が積層収容されており、この給紙カセット14の近傍には、給紙カセット14から用紙を1枚ずつ取り出すピックアップローラ15と、取り出された用紙を搬送パスLへと送り出すフィードローラ16とリタードローラ17が設けられている。
【0029】
更に、装置本体100の側部を上下方向に延びる前記搬送パスLには、用紙を搬送する搬送ローラ対18と、用紙を一時待機させた後に所定のタイミングで前記二次転写対向ローラ8と二次転写ローラ10との当接部である二次転写部へと供給するレジストローラ対19が設けられている。尚、搬送パスLの横には、用紙の両面に画像を形成する場合に使用される別の搬送パスL’が形成されており、この搬送パスL’には複数の反転ローラ対20が適当な間隔で設けられている。
【0030】
ところで、装置本体100内の一側部に縦方向に配置された前記搬送パスLは、装置本体100の上面に設けられた排紙トレイ21まで延びており、その途中には定着装置22と搬送ローラ対23と排紙ローラ対24が設けられている。
【0031】
次に、以上の構成を有するカラーレーザープリンタによる画像形成動作について説明する。
【0032】
画像形成開始信号が発せられると、各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1BKにおいて各感光ドラム2a〜2dが図1の矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動され、これらの感光ドラム2a〜2dは、帯電ローラ3a〜3dによって一様に帯電される。又、レーザースキャナユニット13は、各色毎のカラー画像信号によって変調されたレーザー光を出射し、そのレーザー光を各感光ドラム2a〜2dの表面に照射し、各感光ドラム2a〜2d上に各色のカラー画像信号に対応した静電潜像をそれぞれ形成する。
【0033】
そして、先ず、マゼンタ画像形成ユニット1Mの感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、該感光ドラム2aの帯電極性と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによってマゼンタトナーを付着させ、該静電潜像をマゼンタトナー像として可視像化する。このマゼンタトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ5aとの間の一次転写部(転写ニップ部)において、トナーと逆極性の一次転写バイアスが印加された転写ローラ5aの作用によって、図1の矢印方向に回転駆動されている中間転写ベルト7上に一次転写される。
【0034】
上述のようにしてマゼンタトナー像が一次転写された中間転写ベルト7は、次のシアン画像形成ユニット1Cへと移動する。そして、シアン画像形成ユニット1Cにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2b上に形成されたシアントナー像が一次転写部において中間転写ベルト7上のマゼンタトナー像に重ねて転写される。
【0035】
以下同様にして、中間転写ベルト7上に重畳転写されたマゼンタ及びシアントナー像の上に、イエロー及びブラック画像形成ユニット1Y,1BKの各感光ドラム2c,2d上にそれぞれ形成されたイエロー及びブラックトナー像が各一次転写部において順次重ね合わせられ、中間転写ベルト7上にはフルカラーのトナー像が形成される。尚、中間転写ベルト7上に転写されないで各感光ドラム2a〜2d上に残留する転写残トナーは、各ドラムクリーニング装置6a〜6dによって除去され、各感光ドラム2a〜2dは次の画像形成に備えられる。
【0036】
そして、中間転写ベルト7上のフルカラートナー像の先端が二次転写対向ローラ8と二次転写ローラ10間の二次転写部(転写ニップ部)に達するタイミングに合わせて、給紙カセット14からピックアップローラ15とフィードローラ16及びリタードローラ17によって搬送パスLへと送り出された用紙がレジストローラ対19によって二次転写部へと搬送される。そして、二次転写部に搬送された用紙に、トナーと逆極性の二次転写バイアスが印加された二次転写ローラ10によってフルカラーのトナー像が中間転写ベルト7から一括して二次転写される。
【0037】
而して、フルカラーのトナー像が転写された用紙は、定着装置22へと搬送され、フルカラーのトナー像が加熱及び加圧されて用紙の表面に熱定着され、トナー像が定着された用紙は、搬送ローラ対23と排紙ローラ対24によって排紙トレイ21上に排出されて一連の画像形成動作が完了する。尚、用紙上に転写されないで中間転写ベルト7上に残留する転写残トナーは、前記ベルトクリーニング装置11によって除去され、中間転写ベルト7は次の画像形成に備えられる。
【0038】
ところで、以上は用紙の片面に画像を形成する場合の動作について説明したが、用紙の両面に画像を形成する場合には、前記プロセスを経て片面に画像が形成された用紙は、不図示のフラッパによって搬送経路が切り替えられて搬送パスL’の出口から画像形成装置本体100外へ部分的に排出した後、用紙をスイッチバックさせて搬送パスL’へと引き込んでその表裏を反転させ、該用紙を搬送ローラ対20によってレジストローラ対19へと搬送し、以後は前記と同様のプロセスを経て用紙の反対面に画像を形成する。
【0039】
[駆動伝達装置]
次に、本発明に係る駆動伝達装置の詳細を図2〜図7に基づいて説明する。
【0040】
図2は本発明に係る駆動伝達装置を備えた排紙部の斜視図、図3は図2のA部拡大詳細図、図4及び図5は駆動伝達装置の分解斜視図、図6は同駆動伝達装置の減速ギヤ部分の分解斜視図、図7は同減速ギヤ部分の側断面図である。
【0041】
図2に示すように、前記反転ローラ対20等が配置された排紙部は排紙ユニット101として構成され、その一側部には本発明に係る駆動伝達装置25が配置されている。この駆動伝達装置25は、板金製のモータ取付プレート26に取り付けられた駆動モータ27と、図5に示すように駆動モータ27の出力軸27aに設けられたモータピニオンギヤ28と、該モータピニオンギヤ28に噛合する減速ギヤ29と他のギヤ30,31を含むギヤ列を含んで構成されている。尚、減速ギヤ29は、前記搬送ローラ20を支持するローラ軸32に不図示のギヤを介して連結されている。又、ギヤ30,31には、前記定着装置22からの駆動力が入力される。
【0042】
図4及び図5に示すように、前記モータ取付プレート26の中央部には前記モータピニオンギヤ28を通すための非円形の貫通孔26aが形成され、対角位置には円孔状の位置決め孔26b,26cが形成され、逆側の対角位置には円孔状のビス挿通孔26d,26eが形成されている。又、駆動モータ27の取付プレート27Aの対角位置にはビス挿通孔27b,27cが形成されている。
【0043】
他方、図4に示すように、前記排紙ユニット101の樹脂製部材であるフレーム102の駆動伝達装置25が設けられる側の端面には、前記減速ギヤ29とギヤ30,31をそれぞれ回転可能に支持する円柱状の回転摺動ボス102a,102b,102cが外方に向かって一体に突設されている。又、フレーム102にはネジ孔102d,102eが形成されている。
【0044】
而して、本発明に係る駆動伝達装置25においては、図6及び図7に示すように、減速ギヤ29とモータ取付プレート26との間には樹脂製の摺動ワッシャ33と圧縮バネ34が介装されている。ここで、圧縮バネ34は、大径部34aと小径部34bを有する大小異径の2段バネで構成されており、摺動ワッシャ33は圧縮バネ34によって減速ギヤ29のウェブ29aに押し当てられている。
【0045】
駆動伝達装置25の組み付けに際しては、減速ギヤ29とギヤ30,31が排紙ユニット101のフレーム102に突設された前記回転摺動用ボス102a,102b,102cにそれぞれ通されて回転可能に支持される。そして、モータ取付プレート26は、これに形成された位置決め孔26b,26cにフレーム102に突設された回転摺動用ボス102a,102bを嵌合させることによって位置決めされ、駆動モータ27の取付プレート27Aに形成されたビス挿通孔27b,27cとモータ取付プレート26に形成されたビス挿通孔26d,26eに挿通するビス35(図3参照)をフレーム102に形成されたネジ孔102d,102e(図4参照)にねじ込むことによって駆動モータ27と共にフレーム102に取り付けられる。
【0046】
以上のように構成された駆動伝達装置25においては、減速ギヤ29はこれとモータ取付プレート26との間に介装された圧縮バネ34によって一方向に付勢されてその姿勢が安定するため、モータピニオンギヤ28や他の不図示のギヤとの噛合が良好に行われ、作動時の異音や振動の発生が防がれる。
【0047】
又、摺動ワッシャ33を圧縮バネ34によって減速ギヤ29のウェブ29aに押し当てて配置したため、圧縮バネ34の端部が回転する減速ギヤ29に引っ掛かって該減速ギヤ29の回転を阻害したり、減速ギヤ29を傷付けることがない。
【0048】
更に、圧縮バネ34を大小異径の2段バネで構成したため、該圧縮バネ34の組み込み時には小径部34bが減速ギヤ29のボス29bの外周に嵌合して位置決め機能を果たし、組み付け後は大径部34aがモータ取付プレート26の面に当接して該圧縮バネ34の姿勢を安定化させるとともに、該圧縮バネ34の摺動ワッシャ33の当接圧が低く抑えられる。
【0049】
又、減速ギヤ29とギヤ30,31を回転可能に支持する回転摺動用ボス102a,102b,102cをモータ取付プレート26以外の樹脂製のフレーム102に一体に突設したため、部品点数と作業工数の削減及びコストダウンを図ることができる。
【0050】
そして、本実施の形態では、既設の回転摺動用ボス102a,102bを利用してモータ取付プレート26を位置決めするようにしたため、位置決め用ボスを別途設ける必要がなく、位置決め構造が簡素化するという効果も得られる。
【0051】
尚、以上は特にカラーレーザープリンタとその排紙部に設けられた駆動伝達装置に本発明を適用した形態について説明したが、本発明は、単色のモノクロ画像形成装置とこれに設けられた駆動伝達装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。又、本発明は、画像形成装置の排紙部以外に設けられる駆動伝達装置に対しても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る画像形成装置(カラーレーザープリンタ)の断面図である。
【図2】本発明に係る駆動伝達装置を備えた排紙部の斜視図である。
【図3】図2のA部拡大詳細図である。
【図4】本発明に係る駆動伝達装置の分解斜視図である。
【図5】本発明に係る駆動伝達装置の分解斜視図である。
【図6】本発明に係る駆動伝達装置の減速ギヤ部分の分解斜視図である。
【図7】本発明に係る駆動伝達装置の減速ギヤ部分の側断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1M マゼンタ画像形成ユニット
1C シアン画像形成ユニット
1Y イエロー画像形成ユニット
1K ブラック画像形成ユニット
2a〜2d 感光ドラム
3a〜3d 帯電ローラ
4a〜4d 現像装置
5a〜5d 転写ローラ
6a〜6d ドラムクリーニング装置
7 中間転写ベルト
8 二次転写対向ローラ
9 テンションローラ
10 二次転写ローラ
11 ベルトクリーニング装置
12a〜12d トナーコンテナ
13 レーザースキャナユニット(LSU)
14 給紙カセット
15 ピックアップローラ
16 フィードローラ
17 リタードローラ
18 搬送ローラ対
19 レジストローラ対
20 反転ローラ対
21 排紙トレイ
22 定着装置
23 搬送ローラ対
24 排紙ローラ対
25 駆動伝達装置
26 モータ取付プレート
26a モータ取付プレートの貫通孔
26b,26c モータ取付プレートの位置決め孔
26d,26e モータ取付プレートのビス挿通孔
27 駆動モータ
27A 駆動モータの取付プレート
27a 駆動モータの出力軸
27b,27c ビス挿通孔
28 モータピニオンギヤ
29 減速ギヤ
29a 減速ギヤのウェブ
29b 減速ギヤのボス
30,31 ギヤ
32 ローラ軸
33 摺動ワッシャ
34 圧縮バネ
34a 圧縮バネの大径部
34b 圧縮バネの小径部
35 ビス
100 画像形成装置本体
101 排紙ユニット
102 排紙ユニットのフレーム(樹脂製部材)
102a〜102c 回転摺動用ボス
102d,102e フレームのネジ孔
L,L’ 搬送パス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ取付プレートに取り付けられた駆動モータと、該駆動モータの出力軸に設けられたモータピニオンギヤと、該モータピニオンギヤに噛合する減速ギヤと他のギヤを含むギヤ列を備えた駆動伝達装置において、
前記減速ギヤと前記モータ取付プレートとの間に圧縮バネを介装したことを特徴とする駆動伝達装置。
【請求項2】
摺動ワッシャを前記圧縮バネによって前記減速ギヤのウェブに押し当てて配置したことを特徴とする請求項1記載の駆動伝達装置。
【請求項3】
前記圧縮バネを大小異径の2段バネで構成し、その小径部を前記減速ギヤのボス部に外嵌し、大径部を前記モータ取付プレート面に当接させたことを特徴とする請求項1又は2記載の駆動伝達装置。
【請求項4】
前記減速ギヤと他のギヤ列を回転可能に支持する回転摺動用ボスを前記モータ取付プレート以外の樹脂製部材に一体に突設したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の駆動伝達装置。
【請求項5】
前記モータ取付プレートに位置決め孔を形成し、該位置決め孔を前記回転摺動用ボスに嵌合することによってモータ取付プレートを位置決めすることを特徴とする請求項4記載の駆動伝達装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載の駆動伝達装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−84881(P2010−84881A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255927(P2008−255927)
【出願日】平成20年10月1日(2008.10.1)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】