説明

駆動装置及び真空処理装置

【課題】メンテナンスコスト及びランニングコストの低減に寄与する磁気ネジ駆動装置を提供する。
【解決手段】磁気ネジ駆動装置9は、モータに連結された駆動軸13を介して、ハウジング17に軸支された螺旋状磁石軸11を回転させるものであり、駆動軸13及び螺旋状磁石軸11のそれぞれに、駆動軸13及び螺旋状磁石軸11が挿通されて気密に取り付けられた円筒状のカラー19と、このカラー19の表面に摺接するようにハウジング17側に取り付けられるオイルシール20とを備えることでハウジング17内の潤滑剤Grを封止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置及び該駆動装置を備える真空処理装置に関し、特に、オイルシール構造と回転軸とを備える駆動装置、及びこのような駆動装置を備える真空処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
成膜工程などの半導体製造プロセスにおいては、被成膜面へのゴミの付着を防ぐ必要があるため、真空容器内に存在するゴミの低減が求められている。ゴミは真空容器内においても様々な原因で発生し、例えば、基板ホルダーに付着した成膜材料の膜剥がれや、基板と他の部材との接触による磨耗が原因となることが知られている。特に、基板の搬送装置を備える真空処理装置においては、搬送装置を構成する部材同士が接触する構造を有するため、磨耗や削食を原因とするゴミの発生を一層低減することができる搬送装置が望まれている。
【0003】
ゴミの発生を低減するためには非接触伝達方式の搬送装置を用いることが望ましい。非接触伝達方式の搬送装置としては従来から種々の方式が提案されている。その中で比較的に構造が簡単な方式として磁気結合を利用した方式(以下「磁気搬送装置」という)が知られている。磁気搬送装置については、螺旋状の磁気ネジと磁極を組み合わせた直線搬送装置が提案されている(例えば、特許文献1乃至5参照)。
【0004】
従来技術の例として特許文献2に示された技術について説明する。特許文献2に示された技術は、複数の処理チャンバを直列に接続してなるインライン式真空処理装置に用いられる磁気搬送装置であり、ロードロックチャンバ、処理チャンバ、アンロードロックチャンバがゲートバルブを介して連結され、それらの各チャンバを貫通して磁気搬送装置が配設されている。磁気搬送装置によってキャリアに保持された基板をチャンバ間で移送できるように構成されている。
【0005】
磁気搬送装置には、磁気ネジ駆動装置が用いられている。各キャリアの下端部にはキャリア側磁石が設けられており、キャリア側磁石の下方のチャンバ側には磁気ネジが配置されている。磁気ネジに形成された螺旋状の磁極は、キャリア側磁石と磁気結合するため、磁気ネジの回転に従ってキャリアを水平方向に搬送することができる。各チャンバはゲートバルブによって仕切られているため、チャンバごとに磁気ネジ駆動装置が備えられている。
【0006】
通常運転時においては、磁気ネジ駆動装置はケース内に収められ、真空容器内の成膜領域とは隔離される構造が採用されている。しかし、メンテナンス時には、磁気ネジなどが配設された磁気ネジ駆動装置のある領域と成膜領域が連結されることがあるため、磁気ネジ駆動装置内のゴミは可能な限り低減される必要がある。
【0007】
特許文献2に用いられている磁気ネジ駆動装置について説明する。磁気ネジ駆動装置は、不図示のモータからの回転力を磁気ネジ側に伝達するための装置であり、一対の傘歯車を有する動力伝達部を主要な構成要素としている。磁気ネジ駆動装置を用いることにより非接触でキャリアを駆動することができる。そのため、キャリアが移動中に接触する部分を自重受け用ベアリングや案内用ベアリングに限ることができ、ゴミの発生を大幅に低減することができる。しかし、このような磁気ネジ駆動装置においても動力伝達部の歯車の磨耗は避けることができず、歯車の磨耗によりキャリア移動の不安定化や磁極の位相ズレが生じるおそれがあった。このため、動力伝達部の歯車の摺動部分に潤滑剤を塗布することにより磨耗を軽減する対策を行うとともに、オイルシールを用いて潤滑剤を動力伝達部内に封止することで潤滑剤の飛散を防ぐ構造とされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第5,377,816号明細書
【特許文献2】特開平10−159934号公報
【特許文献3】特開2001−206548号公報
【特許文献4】特開2008−297092号公報
【特許文献5】特開平8−274142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、図6に示すように、回転軸106,107に摺接するオイルシール105用いて潤滑剤を動力伝達部内に封止する構造では、回転軸106,107とオイルシール105との摺接部分aの磨耗を避けることができない。このような磨耗による悪影響を避けるため、定期的にオイルシール105と回転軸106,107を交換するメンテナンスが必要となる。しかしながら、回転軸106,107は磁気搬送装置全体を貫いた構造となっているため、メンテナンス作業が複雑なものとなるという問題があった。また、回転軸は高価なためメンテナンスコストも高価になるという問題があった。
【0010】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、潤滑剤が封止された動力伝達部のメンテナンス作業をより簡便なものとすることで、メンテナンスコスト及びランニングコストの低減に寄与する駆動装置及び該駆動装置を備えた真空処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の駆動装置は、
真空処理装置での基板搬送に用いられる駆動装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングの壁部を貫通するように配設された少なくとも1本の回転軸と、
前記回転軸を内側に挿通した状態で、前記回転軸に取り付けられた円筒状のカラーと、
前記カラーと前記ハウジングとの間で気密を保つように前記カラーの表面に摺接し、前記ハウジング側に取り付けられるシール部材とを備え、
前記回転軸が前記カラーに、前記カラーとの間で気密を保つように挿通されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の真空処理装置は、
基板に対して真空処理を行う処理チャンバと、前記処理チャンバ内に基板を搬送する搬送装置とを有する真空処理装置であって、
前記搬送装置は、前記本発明の駆動装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明を用いることによって、駆動装置若しくは真空処理装置のメンテナンス作業に要するコストを低減することができる。すなわち、回転軸を交換する必要がなく、カラーのみの交換でよいため交換パーツを削減することができる。また、カラーのみを交換すればよいことから駆動装置全体を分解する必要がなく、メンテナンスに要する時間を低減することができる。さらに、メンテナンスの低コスト化により、搬送装置若しくは真空処理装置のランニングコストの低減にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るインライン式真空処理装置の概略断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る磁気搬送装置の模式図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る磁気搬送装置のA−A断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る磁気ネジ駆動装置の断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る磁気ネジ駆動装置の部分分解図である。
【図6】従来の駆動装置における回転軸とオイルシールとの摺接面の磨耗状態を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は発明を具体化した一例であって本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
【0016】
本発明の駆動装置は、真空処理装置において、基板搬送するための搬送装置の構成部材として用いられる。本発明の駆動装置は、ハウジングと、該ハウジングの壁部を貫通するように配設された少なくとも1本の回転軸と、該回転軸に取り付けられた円筒状のカラーと、ハウジング側に取り付けられるシール部材とを備えている。そして、該シール部材は、前記カラーと前記ハウジングとの間で気密を保つように前記カラーの表面に摺接し、また、前記回転軸は、前記カラーとの間で気密を保つように挿通されている。
【0017】
本発明の駆動装置としては、下記第1の形態と第2の形態が挙げられる。
【0018】
第1の形態は、前記回転軸が、表面に磁石部を有する磁石軸であり、ハウジングの相対する2つの壁部を貫通するように配設され、モータによって回転される。第2の形態は、第1の回転軸及び第2の回転軸と、少なくとも第2の回転軸に取り付けられたカラーとを備えている。そして、本発明に係る第1の回転軸はハウジングの第1壁部を貫通して回転自在に取り付けられ、第2の回転軸はハウジングの第2壁部と、該第2壁部に相対する第3壁部とを貫通して配設されている。即ち、第2の回転軸はハウジング全体を貫通して配設されている。そして、第2の回転軸は第1の回転軸に従動して回転する。
【0019】
本発明の第2の形態の駆動装置は、前記した磁気結合方式の磁気搬送装置に好ましく用いられる。即ち、第1の回転軸が駆動軸であり、第2の回転軸が表面に磁石部を有する磁石軸である磁気ネジ駆動装置である。以下、第2の形態を磁気ネジ駆動装置に適用した例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
【0020】
図1乃至図4は本発明の一実施形態に係るインライン式真空処理装置についての図であり、図1はインライン式真空処理装置の概略断面図、図2は磁気搬送装置の模式図、図3は図2のA−A断面図、図4は磁気ネジ駆動装置の断面図である。なお、本実施形態においては、磁気搬送装置を備える真空処理装置の一例としてインライン式真空処理装置に設けられた磁気搬送装置について説明する。また、図面の煩雑化を防ぐため一部を除いて省略している。
【0021】
図1に示したインライン式真空処理装置S(以下、真空処理装置Sとする)は、真空中においてハードディスク用基板に対して成膜処理を行うための成膜装置であり、ロードロックチャンバLC、処理チャンバPC(PC1,PC2,PC3)、アンロードロックチャンバULCがゲートバルブGVを介して連結されている。各ゲートバルブGVを開操作することでチャンバ(PC1,PC2,PC3)の内部空間が連結できるように構成されている。また、それぞれのチャンバ(LC,PC,ULC)には、隣り合うチャンバ間で基板4を搬送可能な磁気搬送装置T(以下、搬送装置Tとする)が備えられている。
【0022】
図1乃至図3に示すように、搬送装置Tは、基板4を保持して移動可能なキャリア5と、それぞれのチャンバ(LC,PC,ULC)側に設けられた磁気ネジ駆動装置9(駆動装置)を構成要素としている。磁気ネジ駆動装置9は、螺旋状磁石軸(第2の回転軸)11と、螺旋状磁石軸11に回転力を伝える駆動軸(第1の回転軸)13と、駆動軸13に動力を供給する動力源としてのモータ(不図示)とを主要部材として構成されている。
【0023】
各キャリア5の下端部にはキャリア側磁石部5aが設けられている。そして、キャリア側磁石部5aの下方に位置する磁気ネジ駆動装置9には螺旋状磁石軸11が配置されている。なお、本実施形態に係るキャリア5には、自重受け用ベアリング15及び搬送方向に案内する不図示の案内用ベアリング(不図示)が設けられている。
【0024】
ここで、図4,5に基づいて磁気ネジ駆動装置9を説明する。上述のように磁気ネジ駆動装置9は、螺旋状磁石軸(磁石軸)11、駆動軸13、モータ(不図示)とを備えて構成されており、モータの回転力を、駆動軸13を介して螺旋状磁石軸11に伝達する装置である。また、螺旋状磁石軸11と駆動軸13は軸方向が直交するように配設されており、これらの連結部には一対の傘歯車21,22によって回転力を伝達する動力伝達部が形成されている。
【0025】
螺旋状磁石軸11には、その表面に螺旋状に着磁された磁石部11aが形成されており、一方、キャリア5側に備えられたキャリア側磁石部5aの磁極の間隔は螺旋状磁石軸11の磁石部11aと同じピッチに形成されている。このため、キャリア側磁石部5aと螺旋状磁石軸11の磁石部11aは所定距離を保ちながら磁気結合を形成することができる。
【0026】
螺旋状磁石軸11の磁石部11aは螺旋状であるため、螺旋状磁石軸11の回転とともにキャリア側磁石部5aと磁気結合する位置を軸方向に徐々に変化させることができる。従って、螺旋状磁石軸11の回転に同期してキャリア側磁石部5a、すなわち、キャリア5を螺旋状磁石軸11の軸方向に搬送することができる。また、螺旋状磁石軸11の磁石部11aは2分割されており、分割された磁石部11aの間の部分に傘歯車21が固着されている。また、磁石部11aの外周側は円筒状のケース23によって真空側と隔離されている。ケース23の端部はハウジング17に気密に接続されている。ただし、ケース23は必須な構成ではなく、後述するオイルシール20でハウジング17の内外の真空隔離をする構成であってもよい。
【0027】
動力伝達部は、傘歯車21,22が固着された螺旋状磁石軸11及び駆動軸13と、それらを所定位置に支持するハウジング17とを主要な構成要素としている。螺旋状磁石軸11と駆動軸13は、直交に配置されるとともに、ベアリング24を介してハウジング17によって回転可能に支持されている。また、螺旋状磁石軸11及び駆動軸13にはそれらの軸が軸支されている部分よりも、ハウジング17に対して外側方向にカラー19,19,19が取り付けられている。
【0028】
カラー19,19,19は、円筒状のステンレス部材であり、螺旋状磁石軸11若しくは駆動軸13が内側に挿通された状態で取り付けられている。ハウジング17には、それぞれのカラー19の外周側に摺接するシール部材としてのオイルシール20が取り付けられている。一方、それぞれのカラー19の内側には、カラー19の内面側と螺旋状磁石軸11若しくは駆動軸13との隙間を塞ぐためのOリング26が取り付けられている。オイルシール20とOリング26によって、傘歯車21,22が配置されたハウジング17の内側に注入されたグリス等の潤滑剤Grをハウジング17内に封止している。
【0029】
螺旋状磁石軸11及び駆動軸13との隙間に配置されたOリング26は1つでもよいが、好ましくは2つである。Oリング26が螺旋状磁石軸11及び駆動軸13に接する摩擦力は、オイルシール20がカラー19に接する摩擦力よりも大きくなるように構成されている。すなわち、オイルシール20とカラー19との間に生じる回転方向の摩擦力よりも、カラー19と前記カラー19が取り付けられた螺旋状磁石軸11若しくは駆動軸13との間に生じる回転方向の摩擦力の方が大きくなっている。そのため、カラー19は螺旋状磁石軸11及び駆動軸13と共に回転する。螺旋状磁石軸11及び駆動軸13はオイルシール20と摺接しないため磨耗を避けることができる。一方、カラー19の表面がオイルシール20と摺接することになり、このカラー19の摺接部分が磨耗することになる。
【0030】
Oリング26は、潤滑剤Grを封止し、且つ上述のようにより大きな摩擦力を生じることが可能なものであれば良い。そのため、Oリング26の断面形状は、円形、矩形、三角でもよく、または、Oリング26として筒形状のゴムシートを用いてもよい。もちろん、一つのカラーに用いるOリング26は3つ以上でもよい。
【0031】
また、オイルシール20が摺動するカラー19表面には、摺動時の磨耗軽減とオイルシール20との密着性向上のための表面処理が施してある。本実施形態においては表面処理として、硬質クロムメッキ処理を行い、さらにメッキ表面を研磨して構成されているが、DLC、TiNなどからなる他の表面処理であってもよい。
【0032】
上記のような構造を採用することで、搬送装置T若しくは真空処理装置Sのメンテナンス作業に要するコストを低減することができる。すなわち、螺旋状磁石軸11及び駆動軸13を交換する必要がなく、カラー19のみの交換でよいため交換パーツを削減することができる。具体的には、図5に示すように、ハウジング17からケース23を取り外し、螺旋状磁石軸11から磁石部11aを軸方向に引き抜くようにして取り外し、同様に、螺旋状磁石軸11からカラー19を取り外して、カラー19を交換する。カラー19に装着されているOリング26も同時に交換すると好ましい。
【0033】
また、カラー19のみを交換すればよいことから磁気ネジ駆動装置9全体を分解する必要がなく、メンテナンスに要する時間を短縮することができる。さらに、メンテナンスの低コスト化により、搬送装置T若しくは真空処理装置Sのランニングコストの低減にも寄与する。
【0034】
また、本発明に係る駆動装置は、磁気ネジ駆動装置に限定されるものではない。すなわち、螺旋状磁石軸(磁石軸)に替えて、他の回転軸を用いることができることはもちろんである。
【0035】
さらに、ダイレクトドライブ機構を用いて螺旋状磁石軸11(回転軸)を直接回転駆動する場合には磁石軸が駆動するため、駆動軸13と螺旋状磁石軸11が一体化した構成になる。係る構成は、本発明の第1の形態である。この場合は、ハウジング17にステータが設けられる。カラー19は回転駆動される螺旋状磁石軸11に取り付けられることで本発明と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0036】
S インライン式真空処理装置
LC ロードロックチャンバ
ULC アンロードロックチャンバ
PC,PC1,PC2,PC3 処理チャンバ
GV ゲートバルブ
T 搬送装置
Gr 潤滑剤
a 摺接部分
4 基板
5 キャリア
5a,11a 磁石部
9 磁気ネジ駆動装置
11 螺旋状磁石軸
13 駆動軸
15 自重受け用ベアリング
17 ハウジング
19 カラー
20 オイルシール
21,22 傘歯車
23 ケース
24 ベアリング
26 Oリング
101 磁気ネジ駆動装置
102 傘歯車装置
103 動力伝達部
105 オイルシール
106,107 回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空処理装置での基板搬送に用いられる駆動装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングの壁部を貫通するように配設された少なくとも1本の回転軸と、
前記回転軸を内側に挿通した状態で、前記回転軸に取り付けられた円筒状のカラーと、
前記カラーと前記ハウジングとの間で気密を保つように前記カラーの表面に摺接し、前記ハウジング側に取り付けられるシール部材とを備え、
前記回転軸が前記カラーに、前記カラーとの間で気密を保つように挿通されていることを特徴とする駆動装置。
【請求項2】
前記回転軸が、表面に磁石部を有する磁石軸であり、ハウジングの相対する2つの壁部を貫通するように配設され、モータによって回転されることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記回転軸は、
前記ハウジングの第1壁部を貫通するように配設され、回転自在に支持される第1の回転軸と、
前記ハウジングの第2壁部と前記第2壁部と相対する第3壁部とを貫通するように配設され、前記第1の回転軸に従動して回転する第2の回転軸と、を有し、
少なくとも前記第2の回転軸に、前記カラーが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記第1の回転軸が、モータによって回転される駆動軸であり、
前記第2の回転軸が、表面に磁石部を有する磁石軸であり、
前記駆動軸及び前記磁石軸のそれぞれに、前記カラーが取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記シール部材と前記カラーとの間に生じる回転方向の摩擦力よりも、
前記カラーと前記カラーが取り付けられた前記回転軸との間に生じる回転方向の摩擦力の方が大きいことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項6】
基板に対して真空処理を行う処理チャンバと、前記処理チャンバ内に基板を搬送する搬送装置とを有する真空処理装置であって、
前記搬送装置は、請求項1に記載の駆動装置を備えることを特徴とする真空処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−47515(P2011−47515A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−154422(P2010−154422)
【出願日】平成22年7月7日(2010.7.7)
【出願人】(000227294)キヤノンアネルバ株式会社 (564)
【Fターム(参考)】