説明

高圧放電灯点灯装置及び照明装置

【課題】高圧放電灯に対し常に適切な高電圧パルスを印加する。
【解決手段】点灯装置2は、昇圧チョッパ回路17の出力端子にインバータ回路19を接続し、インバータ回路内に第1の始動装置4を組込み、また、種類判別用の抵抗25を接続する。点灯装置の出力端子に配線5a,5bを介して第2の始動装置を接続し、この第2の始動装置の出力端子に高圧放電灯を接続する。第2の始動装置にも抵抗25と直列に接続する種類判別用の抵抗を接続する。そして、点灯装置の動作時に2つの種類判別用抵抗の接続点に発生する電圧を、さらに抵抗で分圧して取り出しチョッピング制御部18に供給する。チョッピング制御部は、入力される電圧により第2の始動装置の種類を判別し、第2の始動装置から高圧放電灯に適切な高圧パルスが発生するように昇圧チョッパ回路をチョッピング制御し、点灯装置の出力を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧放電灯を点灯制御する高圧放電灯点灯装置及びこの高圧放電灯点灯装置を使用した照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高圧放電灯点灯装置においては、高圧放電灯安定器と照明器具とを離して設置し、高圧放電灯安定器側に昇圧装置を配置するとともに照明器具に高圧放電ランプと高電圧パルス発生装置を配置し、高圧放電灯安定器からの無負荷二次電圧に昇圧装置からの高い電圧を重畳した高電圧を高電圧パルス発生装置に出力し、高電圧パルス発生装置では入力する高電圧にさらに高電圧パルスを重畳して高圧放電灯に印加するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−045678号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような高圧放電灯点灯装置では、照明器具側にどのような高電圧パルス発生装置が接続されているか知らないと、高圧放電灯安定器側の昇圧装置から発生する電圧が高いために高電圧パルス発生装置から不要に高い高電圧パルスが発生して高圧放電ランプに印加するという問題があり、高圧放電ランプにダメージを与える虞があった。
本発明は、第1の始動装置を内蔵した点灯装置と分離して設けられたパルス電圧発生手段を有する第2の始動装置から高圧放電灯に対して高圧パルスを発生するものにおいて、高圧放電灯に対し常に適切な高電圧パルスを印加できる高圧放電灯点灯装置及び照明装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1記載の発明は、高圧放電灯と、この高圧放電灯を始動させる高電圧パルスを発生する第1の始動装置を内蔵した点灯装置と、高圧放電灯と点灯装置との間に接続され、点灯装置の出力に応じて高圧放電灯を始動させる高電圧パルスを発生するパルス電圧発生手段を有する第2の始動装置と、この第2の始動装置に組み込まれ、自己の種類を判別させるための判別回路とを備え、点灯装置は、判別回路の判別結果に基づいて出力を制御する高圧放電灯点灯装置にある。
【0005】
高圧放電灯は水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ等である。判別回路は、始動装置の種類を電気信号や光信号で知らせるように構成することができる。具体的な構成については、後述の実施形態も参考することにより、当業者にとっては適宜実施可能である。点灯装置は、出力を変化可能であるもので、例えば、インバータ、チョッパ、あるいはこれらを組み合わせたもの等が比較的簡単かつ安価に入手可能である。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、点灯装置は、判別回路によって第2の始動装置の接続を判別し、第1の始動装置の動作を停止することにある。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、第2の始動装置は、点灯装置からの高電圧パルスを低減する、コンデンサ、ツェナーダイオード、バリスタなどのパルス電圧低減手段を設けたことにある。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一記載の高圧放電灯点灯装置において、点灯装置は、判別回路の判別結果に基づいて出力を制御し、これにより、パルス電圧発生手段は高電圧パルスの波高値を制御することにある。
【0009】
請求項5記載の発明は、高圧放電灯を支持した照明器具と、この照明器具の高圧放電灯を点灯制御する請求項1記載の高圧放電灯点灯装置からなる照明装置にある。
【発明の効果】
【0010】
請求項1乃至4記載の発明によれば、第1の始動装置を内蔵した点灯装置と分離して設けられたパルス電圧発生手段を有する第2の始動装置から高圧放電灯に対して高圧パルスを発生するものにおいて、高圧放電灯に対し常に適切な高電圧パルスを印加できる高圧放電灯点灯装置を提供できる。
また、請求項2及び3記載の発明によれば、さらに、点灯装置の第1の始動装置からの高電圧パルスによる第2の始動装置への悪影響を除去できる高圧放電灯点灯装置を提供できる。
また、請求項4記載の発明によれば、高圧放電灯に印加する高電圧パルスの波高値を整えることができる高圧放電灯点灯装置を提供できる。
また、請求項5記載の発明によれば、高圧放電灯に対し常に適切な高電圧パルスを印加できる照明装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、商用交流電源1に点灯装置2を接続している。前記点灯装置2は高圧放電灯3を始動させる高電圧パルスを発生する第1の始動装置4を内蔵している。
【0012】
前記点灯装置2の出力端子2a,2bに比較的長い距離の配線5a,5bの一端を接続している。前記配線5a,5bの他端は第2の始動装置6に入力端子6a,6bに接続している。前記第2の始動装置6の出力端子6c,6dは短い距離の配線7a,7bによって前記高圧放電灯3に接続している。
【0013】
前記点灯装置2の構成を具体的に示すと、図2に示すように、前記商用交流電源1にダイオードブリッジからなる全波整流回路11の入力端子を接続し、この全波整流回路11の出力端子に第1のインダクタ12を直列に介してMOS型の第1のFET(電界効果形トランジスタ)13を並列に接続している。そして、前記第1のFET13にダイオード14を順方向に介して電解コンデンサからなる1対の平滑コンデンサ15、16の直列回路を並列に接続している。
【0014】
前記第1のインダクタ12、第1のFET13、ダイオード14、平滑コンデンサ15、16は昇圧チョッパ回路17を構成している。この昇圧チョッパ回路17は、チョッピング制御部18を設け、このチョッピング制御部18によって前記FET13をオン、オフ制御するようになっている。
【0015】
前記昇圧チョッパ回路17の出力端子、すなわち、前記平滑コンデンサ15、16の直列回路の両端間に、インバータ回路19を接続している。前記インバータ回路19は、前記平滑コンデンサ15、16の直列回路に、MOS型の第2、第3のFET20,21の直列回路を並列に接続し、平滑コンデンサ15、16の接続点を出力端子2aに接続し、第2、第3のFET20,21の接続点をコンデンサ22及び第2のインダクタ23を直列に介し、さらに、前記第1の始動装置4を構成するイグナイタトランス24の2次巻線を介して出力端子2bに接続している。
【0016】
前記平滑コンデンサ15に種類判別用の抵抗25を並列に接続し、前記平滑コンデンサ16に抵抗26、27の直列回路を並列に接続している。
前記第1の始動装置4は、前記第3のFET21に前記コンデンサ22及び第2のインダクタ23を直列に介して、ダイオード28、抵抗29及びコンデンサ30の直列回路を並列に接続し、前記コンデンサ30に前記イグナイタトランス24の1次巻線と双方向性2端子サイリスタ31との直列回路を並列に接続したパルス電圧発生回路によって構成している。前記コンデンサ30にMOS型の第4のFET32を並列に接続している。前記インバータ回路19はスイッチング制御部33によって前記各FET20,21を所望の低周波で交互にオン、オフ動作するようになっている。
【0017】
前記第2の始動装置6は、前記点灯装置2から低周波電力の供給を受けて動作するもので、図3に示すように、入力端子6a,6b間に種類判別用の抵抗35とパルス電圧吸収用のコンデンサ36を接続している。前記抵抗35はこの第2の始動装置6の種類に応じて決められた抵抗値に設定されている。なお、種類とは、第2の始動装置6の性能やこの第2の始動装置6とともに接続される高圧放電灯3の種類(ランプの種類や定格電力を含む。)等を含む。
【0018】
前記点灯装置2の抵抗25とこの抵抗35との直列回路によって第2の始動装置6の種類を判別する判別回路を構成している。前記コンデンサ36は高電圧パルスを吸収して低減するパルス電圧低減手段を構成している。
【0019】
前記コンデンサ36にパルス電圧発生手段37を接続している。前記パルス電圧発生手段37は、前記コンデンサ36に抵抗38及びダイオード39を直列に介してコンデンサ40を並列に接続し、そのコンデンサ40にイグナイタトランス41の1次巻線及びダイオード42を直列に介して単方向性3端子サイリスタ43を並列に接続している。また、前記コンデンサ36に抵抗44とコンデンサ45との直列回路を並列に接続している。そして、前記3端子サイリスタ43のゲートと、前記抵抗44とコンデンサ45との接続点との間に、双方向性2端子サイリスタ46を接続している。
【0020】
このような構成においては、点灯装置2は、第1のFET14のオン、オフ動作により電源電圧が昇圧され、昇圧された直流電圧が平滑コンデンサ15、16に充電され、この直流電圧がインバータ回路19に供給される。インバータ回路19では、第2、第3のFET20、21が低周波サイクルで交互にオン、オフ制御される。これにより、インバータ回路19の出力端子2a,2b間に低周波電力が出力され、配線5a,5bを介して第2の始動装置6に供給される。
【0021】
一方、点灯装置2に配線5a,5bを介して第2の始動装置6が接続されていることで、点灯装置2の種類判別用の抵抗25と第2の始動装置6における種類判別用の抵抗35が配線5a,5bを介して点灯装置2の出力端子2a,2b間に直列に接続されている。これにより、点灯装置2から第2の始動装置6に低周波電力が供給されると、出力端子2aには所定の電圧が発生し、この電圧が抵抗26、27により分圧されてチョッピング制御部18に供給される。この分圧された電圧は第2の始動装置6がどのような種類のものか、例えば、入力電圧に対してどのような高電圧パルスが発生するかを示している。
【0022】
従って、チョッピング制御部18はこの分圧された電圧を入力することで、第1のFET13のスイッチングデューティを制御し、インバータ回路19へ供給する直流電圧を制御する。パルス電圧発生回路内のコンデンサ30に充電される電圧は、前記直流電圧に比例する。また、パルス電圧はコンデンサ30の充電電圧に比例することから、第2の始動装置6から高圧放電灯3に適切な高圧パルスが発生するように制御できる。こうして、点灯装置2から第2の始動装置6に供給される低周波の出力電圧が、第2の始動装置6から高圧放電灯3に適切な高電圧パルスが発生するように制御される。
【0023】
また、抵抗26、27により分圧された電圧は第4のFET32に供給され、このFET32をオン動作する。これにより、コンデンサ30が短絡されるので第1の始動装置4は動作が停止される。このように、点灯装置2は高圧放電灯3との間に第2の始動装置6が接続されていることを判別したときには第1の始動装置4の動作を停止することができる。これにより、点灯装置2から第2の始動装置6に不要な高電圧パルスが供給されるのを防止でき、高電圧パルスによる第2の始動装置6への悪影響を除去できる。
【0024】
また、仮に、第4のFET32が故障してコンデンサ30が短絡されない場合には、ダイオード28及び抵抗29を介してコンデンサ30が充電されるようになる。このときには、コンデンサ30の充電電圧が双方向性2端子サイリスタ31のブレークオーバ電圧に達すると2端子サイリスタ31が導通するので、コンデンサ30の充電電荷がイグナイタトランス24の1次巻線に流れ、その2次巻線に高電圧パルスが発生し、第2の始動装置6に供給されるようになる。しかし、このような事態が発生しても第2の始動装置6にはパルス電圧を吸収するコンデンサ36が接続されているので、このコンデンサ36が点灯装置2からの高電圧パルスを吸収して装置内に悪影響を及ぼすのを防止する。
【0025】
点灯装置2から第2の始動装置6に低周波電力が供給されると、第2の始動装置6では入力端子6aが正極のときに抵抗38、ダイオード39を介してコンデンサ40が充電される。また、抵抗44を介してコンデンサ45が充電される。そして、コンデンサ45の充電電圧が双方向性2端子サイリスタ46のブレークオーバ電圧に達すると、この2端子サイリスタ46が導通する。
【0026】
双方向性2端子サイリスタ46が導通すると、3端子サイリスタ43が導通し、イグナイタトランス41の1次巻線にコンデンサ40からの放電電流が瞬時に流れ、イグナイタトランス41の2次巻線に数kVという高いパルス電圧が発生し、高圧放電灯3に印加される。このとき、高圧放電灯3に印加される高電圧パルスは、点灯装置2からの低周波電圧の制御によってその適切な波高値に整えられる。従って、高圧放電灯3に対して不要に高い高電圧パルスが印加することはない。
【0027】
そして、高圧放電灯3が点灯を開始すると、ランプ電圧が低下し、以降、コンデンサ45の充電電圧が双方向性2端子サイリスタ46のブレークオーバ電圧に達しなくなり、第2の始動装置6からのパルス電圧の出力は停止される。こうして、高圧放電灯3の点灯後は高電圧パルスの発生を確実に停止させることができる。そして、点灯後は点灯装置2からの低周波電力によって点灯を維持するようになる。
【0028】
なお、点灯装置2に対して高圧放電灯3を短い配線で直接接続した場合は、点灯装置2内の第1の始動装置4が動作し、この第1の始動装置4から高電圧パルスが高圧放電灯3に印加される。そして、高圧放電灯3は点灯するようになる。
【0029】
(第2の実施の形態)
この実施の形態は、第2の始動装置5の変形例を示す。なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。また、点灯装置2の構成は第1の実施の形態と同一であり、全体の構成は図1と同一である。
【0030】
この第2の始動装置6は、図4に示すように、第1の実施の形態における種類判別用の抵抗35に代えて、コンデンサ40に種類判別用の抵抗47を並列に接続したものである。その他の構成は第1の実施の形態と同じである。
この実施の形態では、点灯装置2の種類判別用の抵抗25と、抵抗38及びダイオード39と、種類判別用の抵抗47とで判別回路を構成する。すなわち、点灯装置2の出力端子2a,2b間に、抵抗25、抵抗38、ダイオード39及び抵抗47の直列回路が配線5a,5bを介して接続されることになる。
【0031】
これにより、点灯装置2から第2の始動装置6に低周波電力が供給されると、出力端子2aには所定の電圧が発生し、この電圧が抵抗26、27により分圧されてチョッピング制御部18に供給される。そして、チョッピング制御部18はこの分圧された電圧を入力することで、第1のFET13のスイッチング周波数を制御し、第2の始動装置6から高圧放電灯3に適切な高電圧パルスが発生するように点灯装置2を制御する。
【0032】
従って、この実施の形態においても、点灯装置2から第2の始動装置6に供給される低周波の出力電圧が、第2の始動装置6から高圧放電灯3に適切な高電圧パルスが発生するように適切に制御され、高圧放電灯3に対して適切な波高値に制御された高電圧パルスが印加される。なお、その他については前述した実施の形態と同様の作用効果を奏するものである。
なお、判別回路の構成は、前述した第1、第2の実施の形態に限定するものでないのは勿論で有る。
【0033】
(第3の実施の形態)
この実施の形態は点灯装置2の変形例を示す。なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。また、第2の始動装置5は、第1の実施の形態で使用した図3、あるいは第2の実施の形態で使用した図4の構成になっている。全体の構成は図1と同一である。
【0034】
この点灯装置2は、図5に示すように、スイッチング制御部33に代えて、ランプ電力制御回路48を使用している。前記ランプ電力制御回路48は、抵抗26,27の接続点から分圧された電圧を入力して接続されている第2の始動装置6の種類を判別し、それに応じてインバータ回路19の各FET20,21のスイッチングデューティを制御してランプ電力を変化させる。すなわち、第2の始動装置6は高圧放電灯3に対応して設けられており、第2の始動装置6の種類を判別することでどのようなランプ電力の高圧放電灯3が接続されているか知ることができるので、高圧放電灯3に応じた適切なランプ電力制御ができる。なお、その他については前述した実施の形態と同様の作用効果を奏するものである。
【0035】
なお、前述した各実施の形態においては、第2の始動装置6の接続を判別して点灯装置2における第1の始動装置4の動作を停止させるとともに、第2の始動装置6に第1の始動装置4からの高電圧パルスを吸収するコンデンサ36を設けたものについて述べたが、第1の始動装置4の動作を停止させる機能があれば高電圧パルスを吸収するコンデンサ36は無くてもよい。また、点灯装置2に第1の始動装置4の動作を停止させる機能が無い場合には第2の始動装置5に高電圧パルスを吸収するコンデンサ36を設ける必要がある。
【0036】
また、前述した各実施の形態においては、第2の始動装置5に高電圧パルスを低減するパルス電圧低減手段としてコンデンサを使用したものについて述べたがこれに限定するものではなく、インダクタとコンデンサを組み合わせたものや、バリスタやツェナーダイオードや放電ギャップ素子を使用してもよい。コンデンサを使用するものは高電圧パルスを吸収して低減する機能を有し、バリスタやツェナーダイオードや放電ギャップ素子を使用するものは高電圧パルスを抑制して低減する機能を有する。
【0037】
(第4の実施の形態)
この実施の形態は照明装置について述べる。
図6に示すように、高圧放電灯3を照明器具51によって支持し、この照明器具51を、例えば室内の天井52に固定している。そして、第2の始動装置6をこの照明器具51の近傍に配置し配線7a,7bによってランプソケット53に接続している。なお、第2の始動装置6をランプソケット53内に一体に組み込んでもよい。
【0038】
点灯装置2は室内の特定の場所に設置され、長い配線5a,5bを介して第2の始動装置6に接続される。
このような構成の照明装置では、点灯装置2から第2の始動装置6に供給される低周波の出力電圧が、第2の始動装置6から高圧放電灯3に適切な高電圧パルスが発生するように適切に制御される。従って、高圧放電灯3に対して適切な波高値に制御された高電圧パルスが印加され、高圧放電灯3に対して過度な負担を与えること無く確実に始動点灯させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の、第1の実施の形態に係る全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態における点灯装置の具体的回路構成を示す図。
【図3】同実施の形態における第2の始動装置の具体的回路構成を示す図。
【図4】本発明の、第2の実施の形態に係る第2の始動装置の具体的回路構成を示す図。
【図5】本発明の、第3の実施の形態に係る点灯装置の具体的回路構成を示す図。
【図6】本発明の、第4の実施の形態に係る照明装置の構成を示す図。
【符号の説明】
【0040】
2…点灯装置、3…高圧放電灯、4…第1の始動装置、6…第2の始動装置、18…チョッピング制御部、25、35…種類判別用の抵抗。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧放電灯と、
この高圧放電灯を始動させる高電圧パルスを発生する第1の始動装置を内蔵した点灯装置と、
前記高圧放電灯と前記点灯装置との間に接続され、前記点灯装置の出力に応じて前記高圧放電灯を始動させる高電圧パルスを発生するパルス電圧発生手段を有する第2の始動装置と、
この第2の始動装置に組み込まれ、自己の種類を判別させるための判別回路とを備え、
前記点灯装置は、前記判別回路の判別結果に基づいて出力を制御することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項2】
前記点灯装置は、前記判別回路によって第2の始動装置の接続を判別し、第1の始動装置の動作を停止することを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
【請求項3】
第2の始動装置は、点灯装置に内蔵された第1の始動装置からの高電圧パルスを低減するパルス電圧低減手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
【請求項4】
前記点灯装置は、前記判別回路の判別結果に基づいて出力を制御し、これにより、前記パルス電圧発生手段は高電圧パルスの波高値を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記載の高圧放電灯点灯装置。
【請求項5】
高圧放電灯を支持した照明器具と、この照明器具の高圧放電灯を点灯制御する請求項1記載の高圧放電灯点灯装置からなることを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−19042(P2006−19042A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−192867(P2004−192867)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】