説明

高電圧集積回路用のモード選択のための方法と装置

【課題】追加の高電圧回路の不便なしに高電圧集積回路の端子に機能性を追加する方法を開示する。
【解決手段】特典は追加の端子の犠牲なしに集積回路の試験、トリミング・パラメータ、または他の目的で代替動作モードを選択することができることである。一実施形態において、普通の低電圧回路が、通常高電圧に曝される端子の電圧をモニタリングする。簡単な電圧検出器と通常のラッチの構成により、集積回路が意図された用途にないときには試験とトリミング・モードに容易に入ることができるが、集積回路が意図された用途で動作しているときには試験とトリミング・モードに入ることが禁止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に集積回路に関し、より詳細には、本発明は、電力変換器における高電圧を切り換える集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
集積回路の設計において、集積回路がそれの意図された用途にあるときに使用されない動作の機能やモードを含めることが慣例である。これらの代替動作モードは、代わりに、集積回路の生産において、およびそれらを使用している装置の維持において、様々な目的で使用することができる。たとえば、デバイスを試験する時間を短縮したり、試験の精度や信頼度を高める特別な周波数、電圧または電流で集積回路を動作させることが望ましいことがある。いくつかの集積回路の製造プロセスは、集積回路が最終試験の一部としてアセンブルされた後での内部パラメータの調節またはトリミングを含む。最終調節は集積回路の特別なトリミング・モードを選択することによって行われる。トリミング・モードにある間、集積回路の端子における信号の適切な操作によってパラメータを調節する。次いで調節が完了した後でトリミング・モードを使用不可能にする。
【0003】
また、ある代替動作モードは、試験モードやトリミング・モードとは区別され、選択的な通常動作モードである。通常動作モードは、集積回路がそれの意図された用途において動作するものである。通常動作モードでもある代替動作モードは切換電源の周波数に関係することがある。たとえば、1つの通常動作モードは固定の周波数を使用し、別の通常動作モードは可変の周波数を使用する。いくつかの集積回路は、各特殊な用途のユーザが特定の動作モードを選択できるように、フィールド・プログラマブルである。
【0004】
たいていの集積回路の技術は、一般には約40ボルトであり、製造プロセスや集積回路を備えるデバイスのフィーチャ・サイズに応じて変動することもある、デバイスの最大電源電圧に端子の電圧を制限している。電圧は、通常電源端子である接地基準電圧に対して測定される。典型的には、その接地基準端子は集積回路の最も負の電位である。以下の議論では、通常約40ボルト未満であるそのような電圧を通常の使用低電圧と呼ぶ。約40ボルト未満の最大電圧に耐えられる端子を低電圧端子と呼ぶ。約40ボルトを大幅に超える最大電圧に耐えられる端子を高電圧端子と呼ぶ。
【0005】
集積回路のいくつかの端子は、最大電源電圧よりも大幅に低い電圧に制限されている。普通の低電圧に制限される集積回路では、低電圧回路だけで任意の端子の状態をモニタリングしたり、端子に印加されるあらゆる電圧に応答するので、デバイスのほぼどの端子を使用しても代替動作モードを困難なしに選択することができる。
【0006】
すべての集積回路が低電圧で動作するとは限らない。高電圧集積回路では、少なくとも1つの端子が意図された用途において高電圧に曝される。これらのデバイスは一般に普通の低電圧回路を高電圧電力半導体と一体となっている。高電圧端子は、一般に、他の端子が損傷なしに許容される電圧よりも大幅に大きい100ボルトを超える電圧で動作する。高電圧集積回路の一般的な用途は切換電源である。オフライン交流(AC)−直流(DC)電源における用途の場合、高電圧端子の電圧は700ボルトの近傍である。
【0007】
高電圧端子と低電圧端子の間の区別は基本的に相対電圧であり、絶対電圧でないことは当業者なら認識されよう。たとえば、集積回路技術は、普通の低電圧が1ボルト未満であり、10ボルトを超える電圧は高電圧であるとする材料または幾何形状を使用することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
集積回路の設計の目的は所望の機能を最低コストで実現することである。集積回路のコストに影響を及ぼす2つのファクタは半導体材料の量と端子の数である。高電圧デバイスは低電圧デバイスよりも大きく、したがってより多くの半導体材料を使用するので、集積回路における高電圧に曝される回路の数を最小限に抑えることが有利である。また、端子の数を最小限に抑えるために、集積回路の各端子を、できるだけ多数の機能に使用することが有利である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
最大高電圧に耐えられる端子を介して集積回路の代替機能動作モードを選択する方法が開示される。一実施態様において、集積回路は、集積回路の第1、第2、第3の端子を含む複数の端子に結合された機能回路を含む。第2の端子に対して、第1の端子は第1の最大電圧に耐えるように適合され、第3の端子は、第2の端子に対する第2の最大電圧に耐えるようになっている。第2の最大電圧は第1の最大電圧よりも大幅に大きい。集積回路は、第3の端子の電圧を検出するために結合された検出器回路を含む。検出器回路は、第3の端子の電圧が第1のしきい値よりも小さいときに第1の状態を有し、第3の端子の電圧が第2のしきい値よりも小さいときに第2の状態を有する。また、集積回路は検出回路と機能回路に結合された選択器回路を含む。選択器回路は、複数の端子に応答して機能回路の少なくとも2つの異なる動作モードの1つを選択するようにされている。本発明の追加の特徴および特典は下記の詳細な説明、図および特許請求の範囲から明らかになろう。
【0010】
限定ではなく例として添付の図に本発明を詳細に示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一般に切換電源において使用されるであろうタイプの高電圧集積回路のブロック図である。これは高電圧パワー・トランジスタおよびコントローラを示す。
【図2】本発明の好ましい実施形態を表すコントローラの内部要素を示す、図1の高電圧集積回路の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
高電圧集積回路において代替動作モードを選択する方法の一実施形態が開示される。以下の説明において、本発明の完全な理解を与えるために多数の特定の詳細を記載する。しかしながら、特定の詳細は本発明を実施するために使用される必要はないことを当業者には明らかであろう。実装形態に関係するよく知られている方法については、本発明を曖昧にするのを回避するために詳細には説明していない。
【0013】
この明細書を通じての「一実施形態」または「実施形態」への言及は、実施形態とともに説明する特定のフィーチャ、構造、または特徴が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、この明細書を通じての「一実施形態」または「実施形態」という句の出現は必ずしもすべて同じ実施形態をさすとは限らない。さらに、特定のフィーチャ、構造、または特徴は1つまたは複数の実施形態で適切な様式で組み合わせることができる。
【0014】
この開示において、集積回路の端子は外部か内部のいずれかとすることができる。外部端子は集積回路の物理的パッケージの外の回路に結合し、一方、内部端子は集積回路の物理的パッケージ外の回路に結合しない。端子は別段に記載されていない場合は外部であると考えられたい。
【0015】
次に、本発明の教示による集積回路の代替機能動作モードを選択するための集積回路の高電圧端子を使用する方法について説明する。本発明の実施形態は、端子での電圧の操作によって集積回路の異なる構成と機能動作モードを選択する方法と装置を内包する。
【0016】
一実施形態において、集積回路は、各端子に現れる電圧に応じて、高電圧端子か低電圧端子のいずれかからその内部電源を導出する。電圧バッファ各は高電圧端子からの電圧を制限する。普通の低電圧回路は高電圧端子の高電圧の存在を検出する。代替動作モードは、集積回路の意図された用途では起こり得ない特定のシーケンスや大きさをもつ電圧が端子に印加されたときに選択される。高電圧端子への高電圧の印加は集積回路をその所望の動作モードにラッチする。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、通常モードで最大高電圧に耐える能力を有する端子の電圧によって集積回路の機能動作モードを選択する方法が開示される。本方法は、追加の高電圧回路の負担と費用なしに高電圧端子に有用な機能を追加するために高電圧端子の電圧をモニタリングするために普通の低電圧回路を使用する。
【0018】
特に、通常動作モードで高電圧を切り換える端子は、代替動作モードを選択する端子となる。この目的での高電圧端子の使用の特典は、わずかの端子しか有しない集積回路に対して最大になる。多数の低電圧端子を有する集積回路に多数の機能をエンコードすることは比較的簡単であるが、わずかの端子のみが利用可能であるときには困難になる。
【0019】
説明するために、電源切換においてわずか3つの端子をもつ電力用集積回路が一般的である。一実施形態において、3つの端子のうちの1つは他の2つに対する接地基準として働く。したがって、3つの端子をもつ集積回路は、すべての必要な機能を実行するために利用可能な端子は2つしかない。端子の1つは通常モードで高電圧に曝される。高電圧端子は最大高電圧に耐えられなければならない。本明細書に記載の方法は、追加の端子の犠牲または高電圧端子回路の使用なしに集積回路の機能性を拡張するための高電圧端子の使用を可能にする。
【0020】
一実施形態において、集積回路は、切換電源に使用するのに適した様式で構成された高電圧トランジスタと低電圧コントローラを含む。図1は代表的な構成を示す。一実施形態において、集積回路は、エネルギー伝達要素を介して切換電源の入力から出力へのエネルギーの伝達を調整するために使用することができるモード切替電源コントローラである。集積回路100のエンベロープ内には高電圧パワー・トランジスタ101とコントローラ102がある。一実施形態において、トランジスタは、そのドレインが高電圧端子103に結合され、そのソースが接地基準端子104に結合された電界効果デバイスである。コントローラ102は内部接続によって端子103、104に結合されている。
【0021】
一実施形態において、コントローラ102は、集積回路の所望の動作モードを維持するために外部回路や内部回路から信号を受け取る端子105に結合されている。一実施形態において、端子105は制御端子、電源端子、機能端子である。この開示の目的で、制御端子は切換電源を調整する端子である。電源端子は、集積回路を動作させるために必要な電圧と電流に結合され端子である。機能端子は集積回路で他の所望の動作を実行する端子である。必要に応じて所望の機能に対して任意の数の追加の端子106があってもよい。
【0022】
一実施形態において、図1の集積回路100は図2に示される要素を含む。図2に示される実施形態に示すように、コントローラ200は内部接続201によって高電圧端子103に結合され、内部接続214によって接地基準端子104に結合される。一実施形態において、コントローラ200は、エネルギー伝達要素を介した切換電源の入力から切換電源の出力へのエネルギーの伝達を調整するために使用される電源切換コントローラに含まれる。以下の説明において、すべての電圧は、別段に記載されていない場合は接地基準端子104または内部接続214に対するものである。
【0023】
一実施形態において、高電圧バッファ回路204は内部電圧203、205を与えるように適合され、これらはコントローラ200内の低電圧デバイスに対して安全である限界を超えることができない。内部電圧は一般に、普通の低電圧集積回路と同様に約40ボルト未満である。一実施形態において、内部電圧203は36ボルトに制限され、内部電圧205は15ボルトに制限される。当業者なら高電圧バッファ回路の設計には熟知しているであろう。ツェナー・ダイオード、接合電界トランジスタ(JFET)抵抗、電圧制御電流源は、本発明の教示による特定の用途で高電圧バッファ回路に適していると知られている回路のいくつかの例である。
【0024】
一実施形態において、内部電圧調整器回路202は内部電圧203を受け取り、バッファされた高い内部電圧203よりも低い調整された電圧206を供給する。当業者なら適切な電圧調整器回路の設計には熟知しているであろう。調整電圧206は一般に約5ボルトである。一実施形態において、調整電圧は5.8ボルトである。
【0025】
記載の実施形態に示すように、内部電圧調整器回路202は、一実施形態において制御端子、電源端子、機能端子である端子207に結合されている。一実施形態において、端子207は集積回路外のいかなる回路にも結合されない。そのような実施形態において、集積回路は、図1、図2に示される実施形態においては端子103、104である2つの外部端子しか有しない。一実施形態において、電圧調整器202は、内部電圧203か端子207の電圧のいずれかが調整電圧206よりも大幅に大きいときは、内部電圧203か端子207の電圧のいずれかから調整電圧206を供給する。
【0026】
機能回路208は、図2では明示的でないすべての他の機能を実行する。一実施形態において、パワー・トランジスタのゲートは機能回路208からの信号213によって駆動される。信号213を生成するドライバ回路が機能回路208に含まれている。
【0027】
一実施形態において、機能回路208は調整電圧206をモニタリングする。調整電圧206が適切な動作のために十分高いとき、機能回路208によって与えられる、図2に「VDDGOOD」で示される内部信号212が論理高状態になる。内部信号212は、回路が適切に動作するために調整電圧206が低すぎるとき、論理低状態にある。調整電圧206をモニタリングするための電圧モニタ回路が機能回路208に含まれている。
【0028】
一実施形態において、機能回路208に含まれるモード管理回路が、コントローラ200のために代替動作モードを選択するモード選択信号209を受け取る。たとえば、モード選択信号209が論理低であり、したがってコントローラ200が代替動作モードにあるとき、端子207または機能端子のいずれかの信号は機能回路208の挙動または構成を変更することができる。変更は一時的か永久的のいずれかとすることができる。一実施形態において、モード選択信号209の論理低は集積回路を、試験とトリミングを可能にする代替動作モードに入らせる。モード選択信号209の論理高はコントローラ200を通常動作モードに入らせ、試験とトリミングを可能にする代替動作モードから出させる。代替動作モードについては試験とトリミングのための動作モードとして例の目的で本明細書で説明するが、本発明の教示による他の通常動作モードを含む、他の動作モードを代替動作モードとともに達成することができることを理解されたい。
【0029】
一実施形態において、試験とトリミングを可能にする代替動作モードは、集積回路が通常動作モード中にその意図された用途において使用されるときに禁止される。一実施形態において、意図された用途において、他の端子に電圧が現れる前に、内部接続201のドレイン端子103に電圧が印加される。ドレイン端子103の電圧が高電圧バッファ204を活動化させ、検出器回路211に結合されている内部電圧205の出力に電圧を生じさせる。一実施形態において、検出器回路211は、図2に示すように、当業者なら熟知しているであろう普通の相補形金属酸化物半導体(CMOS)インバータを含む。
【0030】
図2に示される実施形態に示すように、選択器回路210は、検出器回路211の出力から受け取った入力と機能回路208の出力から受け取った内部信号212に応答してモード選択信号209を生成する。また別の実施形態において、選択器回路210は、たとえば、他の207などを含む他の内部または外部端子上に存在する信号などの他の影響に応答することができることが理解される。したがって、検出器回路211の出力と機能回路208によって与えられた内部信号212は、たとえば端子103、104での状態に応答するので、また選択器回路210は、たとえば端子207などの他の端子に応答することもできるので、選択器回路210は対応して、たとえば、本発明の教示によって端子103、104および/または207に応答してモード選択信号209を生成する。
【0031】
一実施形態において、検出器回路211の入力の内部電圧205が、たとえば2.9ボルトのしきい値よりも大きいとき、検出器回路211は選択器回路210によって、モード選択信号209を論理低から論理高にする。選択器回路210から出力されたモード選択信号209は、信号212が論理低になったときにその元の状態に戻ることが可能になる。信号212は、すべての回路が適切に動作するために調整電圧206が低すぎるとき、論理低になる。
【0032】
一実施形態において、選択器回路210の構成は、図2に示すように、当業者なら熟知しているであろう普通のラッチ回路を含むので、その意図された用途における集積回路は、コントローラ200がその意図された用途において通常モードで動作しているときに試験とトリミングを可能にする代替動作モードに誤って入ることがなくなる。たとえば、選択器回路210のラッチは、高電圧バッファからの内部電圧205が、切換電源の通常動作中に起こるであろうように、たとえば2.9ボルトのしきい値より上に留まらないときでも、モード選択信号209を論理高に保持する。
【0033】
一実施形態において、試験とトリミングのための代替モードは、意図された用途において通常動作モード中に起こらない簡単なシーケンスを介してのみ使用可能になる。たとえば、一実施形態において、試験とトリミング・モードに入るために、すべての端子103、104、207は最初に0ボルトにセットされる。内部接続201のドレイン端子103の電圧が検出器回路211の入力の内部電圧205を約2.9ボルトのしきい値より下に保つために十分低いままである間に、端子207が約5.8ボルトに上げられる。調整された電圧206が上がると、選択器回路210は試験とトリミングのために代替モードを可能にするためにモード選択信号209を論理低に保持する。たとえば、内部電圧205を2.9ボルトのしきい値より上に上げるために十分な電圧を内部接続201のドレイン端子103に印加すると、モード選択信号209が論理高にラッチされて試験とトリミング・モードを出ることになる。
【0034】
一実施形態において、検出器回路211のしきい値は、複数の高電圧端子の信号に応答して変更可能または調節可能とすることができる。別の実施形態において、検出器回路211の入力の電圧に応じて、しきい値が第1のしきい値と第2のしきい値の間で変化するように、検出器回路211のしきい値がヒステリシスを有する。ヒステリシスを有するしきい値をもつ回路の設計は当業者なら熟知しているであろうことが理解される。
【0035】
上記の詳細な説明では、本発明の方法と装置について特定の例示的な実施形態に関して説明した。しかしながら、本発明のより広い精神および範囲から逸脱せずに本発明に対して様々な改変および変更を行うことができることは明らかであろう。したがって、本明細書および図は限定的ではなく例示的なものと考えるべきである。
【符号の説明】
【0036】
100 集積回路、101 高電圧パワー・トランジスタ、102 コントローラ、103 高電圧端子、104 接地基準端子、105、106 端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源のための集積回路コントローラであって、
基準端子と、
前記基準端子に対する第1の最大電圧に耐えるように適合された高電圧端子と、
前記基準端子に対する第2の最大電圧に耐えるように適合された第3の端子とを備え、
前記第2の最大電圧は、前記第1の最大電圧よりも実質的に大きく、
前記コントローラは、
前記高電圧端子と前記基準端子との間に結合された電力スイッチをさらに備え、
前記電力スイッチは、前記コントローラの通常動作モードの間に切換わるように適合され、
前記コントローラは、
前記高電圧端子に結合されて、前記高電圧端子における電圧を表わす内部電圧を提供する高電圧バッファ回路と、
前記高電圧バッファ回路に結合されて、前記内部電圧を監視する低電圧回路とをさらに備え、
前記低電圧回路は、前記内部電圧が第1のしきい値電圧を上回る場合は、前記コントローラの前記通常動作モードを設定するように適合され、
前記低電圧回路は、前記内部電圧が第2のしきい値電圧を下回る場合は、前記コントローラの代替動作モードを設定するようにさらに適合される、コントローラ。
【請求項2】
前記低電圧回路は、前記内部電圧を調整し、前記低電圧回路に調整した電圧を供給するように結合された電圧調整回路を含む、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記電圧調整回路は、前記第3の端子において受信されるべき電圧を調整して、前記低電圧回路に前記調整した電圧を供給するように結合される、請求項2に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記電圧調整回路は、前記第3の端子において受信された電圧が前記調整された電圧よりも小さい場合は、前記内部電圧を調整して前記調整された電圧を供給し、
前記電圧調整回路は、前記内部電圧が前記調整された電圧よりも小さい場合は、前記第3の端子において受信された電圧を調整して、前記調整された電圧を供給する、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記低電圧回路は、
前記第3の端子および前記電力スイッチのゲートに結合された機能回路を含み、
前記機能回路は、ゲート駆動信号を供給して、前記電力スイッチのスイッチングを制御する、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記低電圧回路は、
前記高電圧バッファ回路に結合された検出器回路を含み、
前記検出器回路は、前記内部電圧に応答して、第1の状態と第2の状態との間を切換える、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記低電圧回路は、
前記検出器回路に結合された選択器回路を含み、
前記選択器回路は、前記検出器回路の状態に応答して、前記通常動作モードおよび前記代替動作モードを選択する、請求項6に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記代替動作モードは、前記通常動作モードとは異なる試験モードである、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項9】
前記代替動作モードは、前記通常動作モードとは異なるトリミングモードである、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項10】
前記第3の端子は、前記電源を調整するための制御端子である、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項11】
前記第3の端子は、前記集積回路コントローラを動作するのに必要な電圧および電流を供給するための電源端子である、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項12】
前記第3の端子は、機能端子である、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項13】
前記機能端子は、複数の機能端子のうちの1つである、請求項12に記載のコントローラ。
【請求項14】
前記第1および第2のしきい値電圧は、前記第3の端子で受信されるべき信号に応答して設定される可変しきい値である、請求項12に記載のコントローラ。
【請求項15】
電源制御集積回路の動作モードを設定するための方法であって、
前記電源制御集積回路の低電圧回路に内部電圧を供給するために、前記電源制御集積回路の高電圧端子に第1の電圧をバッファリングするステップを備え、
前記内部電圧は、前記第1の電圧に応答し、
前記低電圧回路は、前記電源制御集積回路の基準端子に対する第1の最大電圧に耐えるように適合し、
前記高電圧端子は、前記基準端子に対する第2の最大電圧に耐えるように適合し、
前記第2の最大電圧は、前記第1の最大電圧よりも実質的に大きく、
前記方法は、
前記内部電圧が第1のしきい値電圧を上回る場合は、前記低電圧回路で、前記電源制御集積回路の通常動作モードに設定するステップと、
前記内部電圧が第2のしきい値電圧を下回ったことの検出に応答して、前記低電圧回路で、前記電源制御集積回路の代替動作モードに設定するステップと、
前記電源制御集積回路の前記通常動作モードの間に電力スイッチを切換えるステップとをさらに備え、
前記電力スイッチは、前記電源制御集積回路の前記高電圧端子と前記基準端子との間に
結合される、方法。
【請求項16】
前記高電圧端子への高電圧の印加に応答して、前記電源制御集積回路の前記代替動作モードから前記通常動作モードへ、前記電源制御集積回路をリセットするステップをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記代替動作モードに設定するステップは、前記通常動作モードとは異なる、試験動作モードへ、前記電源制御集積回路を設定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記代替動作モードに設定するステップは、前記通常動作モードとは異なる、トリミングモードへ、前記電源制御集積回路を設定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
検出器回路で前記高電圧端子における電圧を検出するとともに、選択器回路で機能回路のための動作モードを選択するステップをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記電源制御集積回路の動作モードを設定するステップは、
前記検出器回路におけるしきい値に従って、前記通常動作モードまたは前記代替動作モードを決定するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記電源制御集積回路における複数の低電圧端子における信号に応答して、前記検出器回路における前記しきい値を調整するステップをさらに備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記検出器回路における前記しきい値を調整するステップは、
第1のしきい値と第2のしきい値との間で前記しきい値を変化するステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記機能回路のための動作モードを選択するステップは、
前記電源制御集積回路の意図された使用の間、前記電源制御集積回路が前記代替動作モードへ入らないことを保証するためのラッチ回路を用いるステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記電源制御集積回路の前記代替動作モードに設定するステップは、
前記検出器回路および前記機能回路から受信した入力に応答して、モード選択信号を生成するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
調整した電圧を前記低電圧回路へ供給するために、電圧調整回路で、前記内部電圧を調整するステップと、
前記調整した電圧を前記低電圧回路へ供給するために、前記電圧調整回路で、前記電源制御集積回路の第3の端子において受信された電圧を調整するステップとをさらに備え、
前記第3の端子は、前記基準端子に対する前記第1の最大電圧に耐えるように適合される、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記電圧調整回路は、前記第3の端子において受信された電圧が前記調整された電圧よりも小さい場合は、前記内部電圧を調整して前記調整された電圧を供給し、
前記電圧調整回路は、前記内部電圧が前記調整された電圧よりも小さい場合は、前記第3の端子において受信された電圧を調整して、前記調整された電圧を供給する、請求項25に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−150703(P2011−150703A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−25182(P2011−25182)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【分割の表示】特願2004−249925(P2004−249925)の分割
【原出願日】平成16年8月30日(2004.8.30)
【出願人】(501315784)パワー・インテグレーションズ・インコーポレーテッド (125)
【Fターム(参考)】