説明

IL−12阻害化合物のメシレート塩の調製方法

【課題】IL−12、IL−23及び/又はIL−27の産生阻害剤である、窒素−ヘテロアリール系のメシレート塩の調製方法の提供。
【解決手段】式(I)で表されるメタンスルホン酸塩、又はその薬学的に許容できる溶媒和化合物、包接化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法。本発明の方法は、従来の技術方法より分解物の発生が少ない。更に、アルコール類を溶剤として用いないため、メタンスルホン酸のアルキルエステルが形成されない。すなわち、本発明の方法によって、IL−12阻害化合物の純度が高まり、調製されたメタンスルホン酸塩中のメタンスルホン酸アルキルエステル不純物含量が極めて少なくなるため、それらの製造に要するコスト及び時間が減少する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IL−12阻害化合物のメシレート塩の調製方法の提供に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願)本願は、2005年10月27日出願の米国仮特許出願第60/731,038号の優先権を主張する。この特許出願の内容は、本明細書中に参照により援用される。
【0003】
インターロイキン−12(IL−12)は、先天的抵抗性と抗原特異的な適応免疫とを橋渡しすることによって、免疫応答において重要な役割を果たすヘテロ二量体のサイトカイン(p70)である(非特許文献1)。例えば、それは、1型ヘルパー細胞T(T1)応答、すなわち細胞性免疫を促す(非特許文献2から5)。IL−12は、ジスルフィド架橋された、独立して調節されるサブユニット、p35及びp40から構成される。IL−12は、細菌、細菌産物(例えば、リポ多糖(LPS))、及び細胞内寄生体による刺激の際に、食細胞及び抗原提示細胞、特にマクロファージ及び樹状細胞によって産生される。文書による十分な裏づけのあるIL−12の生物学的機能は、T細胞及びNK細胞からのインターフェロンγ発現及びT1 Tリンパ球型に向かう分化の誘導である。IFN−γの発現はIL−12により誘導されるが、このIFN−γは、単核細胞及びマクロファージからのIL−12産生の、強力かつ選択的なエンハンサーである。サイトカインIL−23は、p19サブユニット及びIL−12と同じp40サブユニットから構成されるヘテロ二量体である。IL−23は、IL−12と同様に、1型免疫防御に関係しており、そしてT細胞からのIFN−γ分泌を誘導する。IL−27は、IL−12のp40サブユニットに関連するポリペプチドであるEBI3と、IL−12のp35サブユニットに関連するタンパク質であるp28の会合によって形成される。IL−27は、T細胞の増殖を促し、そしてTI細胞の分化において役割を果たすと考えられている(非特許文献6)。
【0004】
特に、IFN−γの継続する産生が存在する慢性疾患において、IL−12産生がIFN−γにより増大することが示唆されている。IL−12産生を誘発する感染性刺激又は炎症性刺激の後に、強力なフィードバックループが、IL−12誘導性IFN−γ及びIL−23誘導性IFN−γを促してさらにIL−12産生を増大し、その結果、炎症を誘導するサイトカインの産生過剰に導くことが想定される。さらに、IL−27が、IFN−γとは無関係に、主要なTh1特異的な転写因子であるT−bet、及びその下流標的であるIL−12R β2の発現を誘導することが示唆されている。加えて、IL−27は、GATA−3の発現を抑制する。GATA−3は、T1の発生を阻害し、IL−12 β2及びStat4発現の抑制を通じたIL−12シグナル伝達の喪失をもたらす(非特許文献7)。
【0005】
IL−12、並びにIL−23及びIL−27は、多くのTh1優位な自己免疫疾患において、重要な役割を果たす。かかる多くのTh1優位な自己免疫疾患としては、多発性硬化症、敗血症、重症筋無力症、自己免疫性神経障害、ギラン・バレー症候群、自己免疫性ぶどう膜炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血、自己免疫性血小板減少、側頭動脈炎、抗ホスホリピド症候群、脈管炎、ウェゲナー肉芽腫症、ベーチェット病、乾癬、乾癬性関節炎、疱疹性皮膚炎、尋常性天疱瘡、白斑、クローン病、潰瘍性大腸炎、間質性肺線維症、骨髄線維症、肝線維症、心筋炎、甲状腺炎(thyroditis)、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、1型糖尿病もしくは免疫介在性糖尿病、グレーヴス病、橋本甲状腺炎、自己免疫性卵巣炎及び自己免疫性精巣炎、副腎の自己免疫性疾患;関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、皮膚筋炎、脊椎関節症、強直性脊椎炎、シェーグレン症候群、並びに移植片対宿主病が挙げられるが、これらに限定されない。例えば非特許文献8及び9を参照のこと。
【0006】
IL−12の産生過剰を阻害すること、又はIL−12産生及び/又はT1発生を促す、IL−23及びIL−27のようなサイトカインの産生を阻害することは、上記の疾患を処置するための1つのアプローチである(非特許文献10及び11)。例えば、IL−12の産生過剰、及びその結果生じる過剰なT1型応答は、IL−12、IL−23及び/又はIL−27産生を調節することにより抑制され得る。それゆえ、IL−12、IL−23及び/又はIL−27産生をダウンレギュレーションする化合物は、炎症性疾患を処置するために使用され得る(非特許文献12)。
【0007】
IL−12はまた、骨量減少疾患、特に破骨細胞が関与する骨量減少疾患において役割を果たす。破骨細胞は、骨内にある独特の多核細胞であって、それは骨分解及び骨吸収を担う。これらは、この機能を果たし得ることが公知の身体中での唯一の細胞である。破骨細胞は、酵素(酸加水分解酵素及び炭酸脱水酵素イソ酵素IIが挙げられる)の合成及び貯蔵のための高い能力を有する。破骨細胞は、循環単球及び組織マクロファージと表現型の特徴を共有する(非特許文献13及び14)。これらの細胞は、骨髄、脾臓及び肝臓に存在する幹細胞に由来する単核前駆体から誘導される。これらの幹細胞由来細胞の増殖は、破骨細胞前駆体を産生し、この破骨細胞前駆体は、脈管経路を介して骨格部位に移行する。次いで、これらの細胞は分化し、互いに融合して破骨細胞を形成するか、あるいは既存の破骨細胞と融合する。
【0008】
破骨細胞形成及び破骨細胞活性の調節は、部分的に理解されているに過ぎないが、破骨細胞による過剰の骨吸収は、過剰の骨量減少に関連する多くのヒトの疾患(歯周疾患、非悪性骨障害(例えば、骨粗鬆症、骨パジェット病(Pagetls disease of bone)、骨形成不全、線維性異形成、及び原発性上皮小体機能亢進症)、エストロジェン欠乏症、炎症性骨量減少、骨の悪性腫瘍、関節炎、骨化石症、並びに特定の癌関連障害(例えば、悪性高カルシウム血症(HCM)、多発性骨髄腫の溶骨性骨病変(osteolytic bone lesions of multiple myeloma)、並びに乳癌及び他の転移癌の溶骨性骨転移が挙げられる)の病理学的原因となることが公知である。
【0009】
2005年4月13日出願の特許文献1(この特許出願の教示全体が本明細書中に参照により援用される)は、IL−12、Il−23及び/又はIL−27産生を阻害する塩形態の化合物(その親化合物よりも水溶性が高いという利点を有した、メシレート二塩形態が挙げられる)を開示する。これらの塩を作製する方法には、無水エタノールの加熱溶液中又はエタノールとトルエンとの混合物中に上記化合物を溶解させる工程、酸をその加熱溶液に添加する工程、及びその溶液を放置して室温まで冷却する工程が含まれる。塩形態の上記化合物は、冷却の間に、上記溶液から析出する。しかしながら、この方法では、その加熱プロセスの間に上記IL−12、IL−23及び/又はIL−27阻害化合物の分解が生じることや、特に、上記塩を調製するために使用される酸がメタンスルホン酸である場合には、この方法では、遺伝毒性のある不純物であるメタンスルホン酸エチルエステルが生成することが見出されている。それゆえ、メタンスルホン酸エステルを生成せず、かつ上記IL−12、IL−23及び/又はIL−27阻害性化合物の分解を低減する、メシレート塩形態のこれらの化合物を調製するための新しいプロセスを開発することが望ましい。
【特許文献1】米国特許出願番号第11/105,818号
【非特許文献1】Trinchieri(1993)Immunol Today14:335
【非特許文献2】Chanら、(1991)J Exp Med 173:869;
【非特許文献3】Sederら、(1993)Proc Natl Acad Sci USA 90: 10188;
【非特許文献4】Manettiら、(1993)J Exp Med 111:1199;
【非特許文献5】Hsiehら、(1993)Science 260:547
【非特許文献6】Pflanzら、Immunity(2002),16:779−790
【非特許文献7】Lucasら、PNAS(2003),700:15047−15052
【非特許文献8】Gatelyら、(1998)Annu Rev Immunol.16:495
【非特許文献9】Abbasら、(1996)Nature 383:787
【非特許文献10】Trembleauら、(1995)Immmunol.Today 16:383;
【非特許文献11】Adoriniら(1997)Chem.Immunol.68:175
【非特許文献12】Maら、(1998)Eur Cytokine Netw 9:54
【非特許文献13】N.Kuriharaら、Endocrinology 126:2733−41(1990);
【非特許文献14】G.Hattersleyら、Endocrinology 128:259−62(1991)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明はIL−12、IL−23及び/又はIL−27の産生阻害剤である、窒素−ヘテロアリール系のメシレート塩の調製方法の提供に関する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の態様では、本発明は式(I)で表されるメタンスルホン酸塩:
【化1】

又はその薬学的に許容できる溶媒和化合物、包接化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。
式中、Rは、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、又は以下の式で表される基であり、
【化2】

及びRは各々独立に水素、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル又はイソチオニトロ基であるか、又はR及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRはそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、XはO、S、S(O)、S(O)又はNRであり、Yは(CHR、C(O)、C(NR)、S、S(O)、S(O)、N(R)であるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン、任意に置換されてもよいシクリルエン、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン、任意に置換されてもよいヘテロシクリルエン、任意に置換されてもよいアリーレン、任意に置換されてもよいアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U又はVの少なくとも1つはNであり、CRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)R、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、又は−S(O)であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいアリール又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はチオアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルケニル、任意に置換されてもよいアルキニル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、ハロアルキル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、チオアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、mは0、1、2、3、又は4であり、zは1又は2であり、前記方法は、
a)式(II)で表される化合物
【化3】


の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(I)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(I)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0012】
第2の態様では、本発明は式(III)で表されるメタンスルホン酸塩
【化4】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、プロドラッグもしくは結晶多形の調製方法に関する。
式中、Xは−C(R)=N−A−であり、AはO、S、S(O)S(O)、C(CR又はNRであり、Rは任意に置換されてもよいアリール基又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、R、R、R、R、R、Y、G、Q、U、V、R、R、n及びzは上記で定義されるとおりであり、前記方法は、
a)式(IV)で表される化合物
【化5】

の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(III)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(III)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0013】
第3の態様では、本発明は式(V)で表されるメタンスルホン酸塩
【化6】

又は薬その学的に許容される溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。
式中、環Aは任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル又は任意に置換されてもよいヘテロシクリル基であり、前記シクロアルキル、シクリル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクリル基は、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいアリール又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基と任意に融合してもよく、R16は各々独立に水素又は低級アルキル基であり、R、R、R、R、R、Y、G、Q、U、V、n及びzは上記で定義されるとおりであり、前記方法が、
a)式(VI)で表される化合物:
【化7】

の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(V)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(V)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0014】
第4の態様では、本発明は式(X)で表されるメタンスルホン酸塩の調製方法に関する:
【化8】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。式中、Xは以下の群から選択される式によって表され:
【化9】

、R、R、R、R、R、Y、G、Q、U、V、R、R、R、n及びzは上記で定義されるとおりであり、前記方法が、
a)式(XI)で表される化合物:
【化10】

の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(X)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(X)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0015】
第5の態様では、本発明は式(I)で表されるメタンスルホン酸塩、又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。前記方法は、
a)式(II)で表される化合物の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(I)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(I)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0016】
第5の態様では、本発明は式(III)で表されるメタンスルホン酸塩、又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。前記方法は、
a)式(IV)で表される化合物の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(III)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(III)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0017】
第5の態様では、本発明は式(V)で表されるメタンスルホン酸塩、又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。前記方法は、
a)式(VI)で表される化合物の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(V)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(V)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0018】
第5の態様では、本発明は式(X)で表されるメタンスルホン酸塩、又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。前記方法は、
a)式(XI)で表される化合物の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(X)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(X)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0019】
本発明の方法は、従来の技術方法より分解物の発生が少ない。更に、アルコール類を溶剤として用いないため、メタンスルホン酸のアルキルエステルが形成されない。すなわち、本発明の方法によって、IL−12阻害化合物の純度が高まり、調製されたメタンスルホン酸塩中のメタンスルホン酸アルキルエステル不純物含量が極めて少なくなるため、それらの製造に要するコスト及び時間が減少する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
用語の定義:
本明細書における「アルキル」という用語は、1〜12個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を指す。「低級アルキル」という用語は、C−Cアルキル鎖を指す。アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、及びn−ペンチル基が挙げられる。アルキル基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されてもよい。
【0021】
「アルケニル」という用語は、2〜12個の炭素原子と、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む、直鎖又は分岐鎖状の不飽和炭化水素鎖を指す。アルケニル基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されてもよい。
【0022】
「アルキニル」という用語は、2〜12個の炭素原子と、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む、直鎖又は分岐鎖状の不飽和炭化水素鎖を指す。アルキニル基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されてもよい。
【0023】
アルケニル基及びアルキニル基のsp2炭素又はsp炭素は各々、必要に応じてアルケニル基又はアルキニル基の結合部位であってもよい。
【0024】
本明細書における「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して他の部分に結合するアルキル又はシクロアルキル基をいう。ヘテロシクロアルキル基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されてもよい。
【0025】
「メルカプト」という用語は−SH基を指す。
【0026】
本明細書における「アルキルスルファニル」という用語は、二価の硫黄原子を介して他の部分に結合するアルキル又はシクロアルキル基をいう。アルキル基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されてもよい。
【0027】
本明細書において、「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は−F、−Cl、−Br又は−Iを意味する。
【0028】
本明細書において、「ハロアルキル」という用語は、1つ以上(全てを含む)の水素原子がハロゲンで置換されたアルキル基を意味し、ここでハロゲンは各々独立に−F、−Cl、−Br及び−Iから選択される。「ハロメチル」という用語は、1〜3個の水素原子がハロゲンで置換されたメチル基を意味する。代表的なハロアルキル基としては、トリフルオロメチル、ブロモメチル、1,2−ジクロロエチル、4−ヨードブチル、及び2−フルオロペンチル等が挙げられる。
【0029】
「シクロアルキル」という用語は、、完全に飽和した、3員〜8員の単環系の、又は7員〜14員の二環系の炭化水素基を意味する。シクロアルキル基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されていてもよい。一実施形態では、シクロアルキル基のそれぞれの環において、0個、1個、2個、3個、又は4個の原子が置換基で置換されていてもよい。シクロアルキル基の代表例としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロブチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、及びシクロデシル基が挙げられる。
【0030】
「シクリル」という用語は、3員〜8員の単環系の、又は7員〜14員の二環系の炭化水素基であって、少なくとも一の非芳香族環を有し、当該非芳香族環は幾つかの不飽和結合を有する基を意味する。シクリル基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されていてもよい。一実施形態では、シクリル基のそれぞれの環において、0個、1個、2個、3個、又は4個の原子が置換基で置換されていてもよい。シクリル基の例としては、シクロヘキシニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エニル、ジヒドロナフタレニル、ベンゾシクロペンチル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタジエニル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクテニル、シクロオクタジエニル、シクロオクタトリエニル、シクロオクタテトラエニル、シクロノネニル、シクロノナジエニル、シクロデセニル、シクロデカジエニル基などが挙げられる。
【0031】
「アリール」という用語は、単環、二環又は三環の、芳香族環系の炭化水素基を示す。アリール基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されていてもよい。一実施形態では、アリール基のそれぞれの環において、0個、1個、2個、3個、4個、5個又は6個の原子が置換基で置換されていてもよい。アリール基の例としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセンイル基、フルオレニル基、インデニル基、及びアズレンイル基等が挙げられる。
【0032】
本明細書において、「アラルキル」という用語は、(C−C)アルキレン鎖を介して別の基に結合するアリール基を意味する。アラルキル基は、必要に応じて、アラルキル基のアリール部分において、又は、アラルキル基のアルキレン部分において、1つ以上の置換基で置換されていてもよい。代表的なアラルキル基としては、ベンジル基、2−フェニル−エチル基、及びナフタ−3−イル−メチル基等が挙げられる。
【0033】
本明細書において、「アルキレン」という用語は、二つの結合部位を有するアルキル基を示す。「(C−C)アルキレン」という用語は、1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を指す。アルキレン基の非限定的な例としては、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、n−プロピレン(−CHCHCH−)、イソプロピルエン(−CHCH(CH))などが挙げられる。アルキレン基は任意に置換されてもよい。
【0034】
本明細書で使用する「シクロアルキレン」という用語は、2つの結合部位を有するシクロアルキル基を指す。シクロアルキレン基は任意に置換されてもよい。
【0035】
本発明で使用する「シクリレン」という用語は、2つの結合部位を有するシクリル基を指す。シクリルエン基は任意に置換されてもよい。
【0036】
本明細書において、「アルキレン」という用語は、2つの結合部位を有するアルキル基を示す。アリーレン基は任意に置換されてもよい。
【0037】
本明細書において、「アルキレン」という用語は、2つの結合部位を有するアルキル基を示す。各結合部位は独立に、アラルキル基のアリール部分に、又はアルキル部分に存在してもよい。アラルキレン基は任意に置換されてもよい。
【0038】
「アリールアルコキシル」という用語は、アリール基で置換されたアルコキシ基を指す。
【0039】
「ヘテロアリール」という用語は、5員〜8員の単環系、8員〜12員の二環系、又は11員〜14員の三環系であって、単環の場合は環を構成する1〜4個のヘテロ原子を有し、二環系の場合は1〜6のヘテロ原子を有し、三環系の場合は1〜9のヘテロ原子を有し、上記ヘテロ原子がO、N、又はSから選ばれ、環を構成するその他の原子が炭素である。ヘテロアリール基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されていてもよい。一実施形態では、ヘテロアリール基の各々の環の0、1、2、3又は4つの原子は置換基で置換されてもよい。ヘテロアリール基の例としては、ピリジル、1−オキソピリジル、フラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ベンゾ[1,4]ジオキソニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリルチアゾリル、イソキサゾリル、キノリニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、トリアゾリル、チアジアゾリル、イソキノリニル、インダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾフリル、インドリジニル、イミダゾピリジル、テトラゾリル、ベンジミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾキサジアゾリル、インドリル、テトラヒドロインドリル、アザインドリル、イミダゾピリジル、キナゾリニル、プリニル、ピロロ[2,3]ピリミジニル、ピラゾロ[3,4]ピリミジニル、そして、ベンゾ(b)チエニル、3H−チアゾロ[2,3−c)][1,2,4]チアジアゾリル、イミダゾ[1,2−d]−1,2,4−チアジアゾリル、イミダゾ[2,1−b]−1,3,4−チアジアゾリル、1H,2H−フロ[3,4−d]−1,2,3−チアジアゾリル、1H−ピラゾロ[5,1−c]−1,2,4−トリアゾリル、ピロロ[3,4−d]−1,2,3−トリアゾリル、シクロペンタトリアゾリル、3H−ピロロ[3,4−c]イソキサゾリル、1H,3H−ピロロ[1,2−c]オキサゾリル、ピロロ[2,1b]オキサゾリル基などが挙げられる。
【0040】
本明細書において、「ヘテロアルキル」又は「ヘテロアリールアルキル」という用語は、(C−C)アルキレン鎖を介して別の基に結合しているヘテロアリール基を指す。ヘテロアルキル基は、必要に応じてヘテロアルキル基のヘテロアリール部分において、又はヘテロアルキル基のアルキレン部分において、1つ以上の置換基で置換されていてもよい。代表的なヘテロアルキル基としては、2−(ピリジン−4−イル)−プロピル基、2−(チエン−3−イル)−エチル基及びイミダゾール−4−イル−メチル基等が挙げられる。
【0041】
本発明で使用する「ヘテロアリーレン」という用語は、2つの結合部位を有するヘテロアリール基を指す。ヘテロアリーレン基は任意に置換されてもよい。
【0042】
本発明で使用する「ヘテロアラルキレン」という用語は、2つの結合部位を有するヘテロアラルキル基を指す。各結合部位は独立に、ヘテロアラルキレンのヘテロアリール部分、又はアルキル部分であってもよい。ヘテロアラルキレン基は任意に置換されてもよい。
【0043】
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、非芳香族性で、完全に飽和された3員〜8員の単環系、7員〜12員の二環系、又は10員〜14員の三環系であって、単環の場合は1〜3個のヘテロ原子を有し、二環の場合は1〜6個のヘテロ原子を有し、三環の場合は1〜9個のヘテロ原子を有し、上記ヘテロ原子は、O、N、S、B、P、及びSiから選択されるものを指す。好ましくは、ヘテロ原子はO、N及びSから選択される。ヘテロシクロアルキル基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されていてもよい。一実施形態では、ヘテロシクロアルキル基のそれぞれの環において、0個、1個、2個、3個、又は4個の原子が置換基で置換されていてもよい。代表的なヘテロシクロアルキル基としては、ピペリジニル基、ピペラジニル基、2−オキソピペラジニル基、2−オキソピペリジンイル基、2−オキソピロリジンイル基、4−ピペリドンイル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、テトラヒドロチオピラニルスルホン基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、チオモルホリニルスルホキシド基、チオモルホリニルスルホン基、1,3−ジオキソラン基、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4,5]デカ−8−イル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチエニル基、及びチイレン基が挙げられる。
【0044】
「ヘテロシクリル」という用語は、非芳香族性で、5員〜8員の単環系、7員〜12員の二環系、又は10員〜14員の三環系であって、単環の場合は1〜3個のヘテロ原子を有し、二環の場合は1〜6個のヘテロ原子を有し、三環の場合は1〜9個のヘテロ原子を有し、上記ヘテロ原子は、O、N、S、B、P及びSiから選択され、上記非芳香環は幾つかの不飽和度を有するものを指す。ヘテロシクロアルキル基は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されていてもよい。一実施形態では、ヘテロシクリル基のそれぞれの環において、0個、1個、2個、3個、又は4個の原子が置換基で置換されていてもよい。これら基の例としては、チイレニル基、チアジアジリニル基、ジオキサゾリル基、1,3−オキサチオリル基、1,3−ジオキソリル基、1,3−ジチオリル基、オキサチアジニル基、ジオキサジニル基、ジチアジニル基、オキサジアジニル基、チアジアジニル基、オキサジニル基、チアジニル基、1,4−オキサチン基、1,4−ジオキシン基、1,4−ジチイン基、1H−ピラニル基、オキサチエピニル基、5H−1,4−ジオキセピニル基、5H−1,4−ジチエピニル基、6H−イソオキサゾロ[2,3−d]1,2,4−オキサジアゾリル基、及び7aH−オキサゾロ[3,2−d]1,2,4−オキサジアゾリル基等が挙げられる。
【0045】
本発明で使用する「ヘテロシクロアルキレン」という用語は、2つの結合部位を有するヘテロシクロアルキル基を指す。ヘテロシクロアルキレン基は任意に置換されてもよい。
【0046】
本発明で使用する「ヘテロシクリレン」という用語は、2つの結合部位を有するヘテロシクリル基を指す。ヘテロシクリレン基は任意に置換されてもよい。
【0047】
シクロアルキル、シクリル、ヘテロシクロアルキル又はヘテロシクリル基が他の環(例えばシクロアルキル、シクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール)と融合するとき、それらは2つ以上の環原子(好ましくは2〜4の環原子)を他の環と共有する。
【0048】
「アミン」の用語は−NHを指す。「アルキルアミノ」の用語は、1つの水素がアルキル基で置換されたアミノ基を指す。「ジアルキルアミノ」という用語は、各々2つの水素が選択されたアルキル基と置換されたアミノ基を指す。「アミノアルキル」という用語は、1つ以上のアミノ基で更に置換されたアルキル置換基を指す。
【0049】
「メルカプトアルキル」という用語は、1つ以上のメルカプト基で更に置換されたアルキル置換基を指す。
【0050】
「ヒドロキシアルキル」又は「ヒドロキシルアルキル」という用語は、1つ以上のヒドロキシル基で更に置換されたアルキル置換基を指す。
【0051】
「スルホニルアルキル」という用語は、1つ以上のスルホニル基で更に置換されたアルキル置換基を指す。
【0052】
「スルホニルアリール」という用語は、1つ以上のスルホニル基で更に置換されたアリール置換基を指す。
【0053】
アルキルカルボニルという用語は、−C(O)−アルキルを指す。
【0054】
「メルカプトアルコキシ」という用語は、1つ以上のメルカプト基で更に置換されたアルコキシ置換基を指す。
【0055】
「アルキルカルボニルアルキル」という用語は、−C(O)−アルキルで更に置換されたアルキル置換基を指す。
【0056】
アルキルアミノ基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基、ヒドロキシアルキル基、メルカプトアルコキシ基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、アルキルカルボニル基、及びアルキルカルボニルアルキル基のアルキル部分又はアリール部分は、必要に応じて1つ以上の置換基で置換されてもよい。
【0057】
好適なアルキル、アルコキシ、アルキルスルファニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキレン、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、シクロアルキレン、シクリルエン、ヘテロシクロアルキレン、ヘテロシクリルエン、アリーレン、アラルキレン、ヘテロアルキレン及びヘテロアリールアルキレン基の置換基としては、本発明に係る安定化合物を形成するあらゆる置換基が挙げられる。アルキル、アルコキシ、アルキルスルファニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキレン、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクリル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、シクロアルキレン、シクリルエン、ヘテロシクロアルキレン、ヘテロシクリルエン、アリーレン、アラルキレン、ヘテロアルキレン及びヘテロアリールアルキレン基の置換基の例としては、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルコキシ基、任意に置換されてもよいアルキルスルファニル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル基、ハロアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ基、=O、=S、=NR、−OR、−NR、−SR、−C(O)R、−C(O)NR、−NRC(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−C(NR)R、−C(NR)NR、−NRC(NR)R、−C(NR)OR、−OC(NR)R、−NRC(NR)NR、−OC(NR)NR、−NRC(NR)0R、−C(S)R、−C(S)NR、−NRC(S)R、−C(S)OR、−OC(S)R、−NRC(S)NR、−OC(S)NR、−NRC(S)OR、−C(O)SR、−SC(O)R、−S(O)、−S(O)NR、−OS(O)、−S(O)OR、−OS(O)OR、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(S)(OR、−SP(O)(OR、−P(O)(SR)(OR)、−OP(O)(SR)(OR)、−P(O)(SR又は−OP(O)(SRが挙げられ、式中、hが1又は2である。
【0058】
更に、アルキル、アルキレン、並びにアルケニル、シクリル、アルキニル、アラルキル、ヘテロシクリル及びヘテロアラルキル基のいかなる飽和した部分も、=O、=S、=NRで置換されてもよい。
【0059】
ヘテロシクリル、ヘテロアリール又はヘテロアラルキル基が窒素原子を含むとき、それは置換されてもされなくてもよい。ヘテロアリール基の芳香環の窒素原子が置換基を有するとき、その窒素は第4級窒素であってもよい。
【0060】
本発明に包含される置換基及び変数の選択及び組み合わせは、結果的に安定化合物を形成するもののみである。本願明細書において、「安定」の用語は、製造する際に十分な安定性を有し、本願明細書の例えば患者の治療又は予防に必要となる充分な期間、化合物としての一定の形態が維持される化合物のことを指す。前記化合物は、典型的には、過剰な水分を有さない場合は、40℃以下の温度で少なくとも一週間安定である。この種の選択及び組み合わせは当業者にとって明らかであり、過度の実験を要さず決定することが可能である。
【0061】
本明細書において、「低級」という用語は、6原子までの原子を有する基を示す。例えば、「低級アルキル基」とは、1個〜6個の炭素原子を有するアルキル基を指し、「低級アルケニル基」又は「低級アルキニル基」はそれぞれ、2個〜6個の炭素原子を有するアルケニル基又はアルキニル基を指す。「低級アルコキシ」又は「低級アルキルスルファニル」基とは、1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ又はアルキルスルファニル基を意味する。
【0062】
本発明では、用語「水混和性有機溶媒」とは、水と混和できる炭素を含有するあらゆる溶媒が挙げられる。水混和性有機溶媒の例としては、アセトニトリル、アセトン、アルコール、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン及びDMSOが挙げられるが、これらに限定されない。しかしながら、本発明の方法の幾つかの実施形態ではアルコールを用いないが、それは望ましくない不純物としてのメチルスルホン酸のアルキルエステルが反応により形成されるからである。好ましい水混和性有機溶媒はアセトニトリル及びアセトンであり、アセトンがより好ましい。
【0063】
本発明の化合物は、本明細書において、それらの化学構造及び/又は化学名により定義される。化合物が化学構造及び化学名の両方により示され、化学構造と化学名が一致しない場合には、化学構造により当該化合物が同定される。
【0064】
本発明の化合物としては、式(I)、(III)、(V)及び(X)で表されるメシレート塩、化合物(II)、(IV)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(XI)で表されるメシレート塩、並びに表1に示される化合物のメシレート塩(適用できる場合、溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形又はプロドラッグを含む)。
【0065】
本明細書において、「結晶多形」という用語は、固体結晶の形態の、本発明の化合物又は複合体を意味する。同一化合物の異なる結晶多形は、異なる物理的、化学的及び/又は分光学的特性を示しうる。異なる物理的特性としては、安定性(例えば熱や光に対する)、圧縮性及び密度(製剤化及び製造にとり重要)、並びに溶解速度(生物学的利用能に影響を与えうる)が挙げられるが、これらに限定されない。安定性の差異は、化学的反応性(例えば、ある結晶多形を含む場合、別の結晶多形を含む場合と比較して調製物が早く変色する等、酸化における差異)、若しくは機械的特性(例えば、反応速度論的に好適な結晶多形の使用により、保管の際の錠剤崩壊に関して、熱力学的により安定な多型に変化する)、又はその両方(例えば、高い湿度において、ある結晶多形を含む錠剤がより分解し易い)における変化から生じうる。結晶多形の異なる物理的性質により、処理性に影響が生じる。例えば、1つの結晶多形は溶媒和化合物を形成し易く、又は例えば、その粒子の形状若しくは粒度分布のために、他と比較してより不純物の濾過除去や洗浄除去が困難となる場合がある。
【0066】
本明細書に使用される「薬理学的に許容できる溶媒和化合物」という用語は、本発明の化合物1分子に対する1つ以上の溶媒分子の会合により形成される溶媒和化合物のことを指す。溶媒和化合物という用語には、半水化物、一水和物、二水和物、三水和物、四水化物等の水和物が包含される。
【0067】
本明細書において、「水和物」という用語は、非共有結合的な分子間力により結合した化学量論的又は非化学量論的な量の水を更に含む、本発明の化合物又はその塩を意味する。
【0068】
本明細書において、「クラスレート」という用語は、その内部に捕捉されたゲスト分子(例えば、溶媒又は水)を有する空間(例えばチャネル)を含む結晶格子の形態を有する本発明の化合物又はその塩を意味する。
【0069】
本明細書において、特に示さない限り、「プロドラッグ」という用語は、生物学的条件下(in vitro又はin vivo)において、加水分解、酸化、又は他の反応を経ることにより、本発明の化合物を提供しうる該化合物の誘導体を意味する。プロドラッグは生物学的条件下での反応の後でのみ活性を有するものであってもよく、又はプロドラッグは未反応の形態で活性を有するものであってもよい。本発明に包含されるプロドラッグの例としては、例えば生物的に加水分解可能なアミド、生物的に加水分解可能なエステル、生物的に加水分解可能なカルバメート、生物的に加水分解可能なカーボネート、生物的に加水分解可能なウレイド、及び生物的に加水分解可能なホスフェート類縁体等の、生物的に加水分解可能な部分を含み、本明細書に開示される任意の式の化合物の類縁体又は誘導体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。プロドラッグ他の例としては、−NO、−NO、−ONO、又は−ONO部分を含む、本明細書に開示された任意の式の化合物の誘導体が挙げられる。プロドラッグは、一般に、例えば1 BURGER’S MEDICINAL CHEMISTRY AND DRUG DISCOVERY(1995)172−178、949−982(Manfred E.Wolff ed.,5th ed)に記載されている周知の方法を使用して調製できる。
【0070】
本明細書に使用されるものとして、及び特に明記しない限り、「生加水分解性アミド」、「生加水分解性エステル」、「生加水分解性カルバメート」、「生加水分解性カルボナート」、「生加水分解性ウレイド」及び「生加水分解性ホスフェート類似体」という用語は、1)化合物の生物活性を破壊せず、かつインビボにおいて、その化合物に対して、取り込み、作用期間若しくは作用開始などの有利な特性を与えるか、又は2)それ自体では生物学的に不活性であるが、インビボにおいて、生物学的に活性な化合物に変換されるものを意味する。生加水分解可能なアミドの例としては、低級アルキルアミド、α−アミノ酸アミド、アルコキシアシルアミド、及びアルキルアミノアルキルカルボニルアミドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。生加水分解可能なエステルの例としては、低級アルキルエステル、アルコキシアシルオキシエステル、アルキルアシルアミノアルキルエステル、及びコリンエステルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。生加水分解可能なカルバメートの例は、低級アルキルアミン、置換されたエチレンジアミン、アミノ酸、ヒドロキシアルキルアミン、複素環式アミン及び芳香族複素環式アミン、並びにポリエーテルアミンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0071】
更に、本発明の複素環式化合物の一部は、1つ以上の二重結合、又は1つ以上の不斉中心を有する。かかる化合物は、ラセミ体、ラセミ混合物、単一のエナンチオマー、個々のジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、及びシス若しくはトランス、又はE−若しくはZ−の二重結合の異性体の形態として存在しうる。これらの化合物のかかる異性体の形態の全ては、当然ながら本発明に包含される。本発明の化合物は、複数の互変的な形態であってもよく、そのような場合、本発明には当然ながら、本明細書に記載される化合物の全ての互変的な形態が包含される(例えば、環系のアルキル化は、複数の部位におけるアルキル化であってもよいが、本発明には当然ながらかかる反応生成物の全てが包含される)。かかる化合物のこれら異性体形態の全ては、当然ながら本発明に包含される。本明細書に記載する化合物の結晶形態の全ては、当然ながら本発明に包含される。
【0072】
更に、上述した複素環化合物には、それらのN−オキシドが包含される。「N−オキシド」という用語は、1つ以上の窒素原子が、窒素含有芳香環化合物に存在するときにN−オキシド(すなわちN→O)形態であるものを指す。例えば、式(I)から(XI)の化合物、又は表1の化合物において、Q、U、又はVの1つがΝである場合、Q、U、又はVのそれぞれがΝ→Oである化合物も包含される。
【0073】
IL−12、IL−23及び/又はIL−27を阻害する化合物のメシレート塩の調製方法:
【0074】
第1の態様では、本発明は、式(I)で表されるメタンスルホン酸塩
【化11】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。
式中、Rは任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、又は以下の式で表される基であり、
【化12】

及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル基であり、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)R、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル又はイソチオニトロ基であるか、又はR及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、XはO、S、S(O)、S(O)又はNRであり、Yは、(CH(R))、C(O)、C(NR)、O、S、S(O)、S(O)、N(R)であるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン基、任意に置換されてもよいシクリレン基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン基、任意に置換されてもよいヘテロシクリレン基、任意に置換されてもよいアリーレン基、任意に置換されてもよいアラルキレン基、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン基、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン基、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよい−ヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U、又はVの少なくとも1つはNであり、CRは各々同一であっても異なっていてもよく、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)Rc、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基又は−S(O)であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいアリール又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、Rcは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はチオアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルケニル、任意に置換されてもよいアルキニル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、ハロアルキル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、チオアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、mは0、1、2、3又は4であり、zは1又は2であり、
前記方法が、
a)式(II)で表される化合物
【化13】

の溶液を、水混和性有機溶媒中で調製する工程であって、当該水混和性有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製される溶液にメタンスルホン酸の水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(T)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)における沈殿物を回収し、式(T)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0075】
第2の態様では、本発明は、式(III)で表されるメタンスルホン酸塩
【化14】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、プロドラッグ若しくは結晶多形の調製方法に関する。
式中、Xは−C(R)=N−A−であり、AはO、S、S(O)、S(O)、C(CR又はNRであり、Rは任意に置換されてもよいアリール基又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、R、R、R、R、R、Y、G、Q、U、V、R、R、n及びzは上記で定義されるとおりであり、
前記方法は、
a)式(IV)で表される化合物
【化15】

の溶液を、水混和性有機溶媒中で調製する工程であって、当該水混和性有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸の水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(III)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成された沈殿物を回収し、式(III)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0076】
第3の態様では、本発明は、式(V)で表されるメタンスルホン酸塩
【化16】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。式中、環Aは任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル又は任意に置換されてもよいヘテロシクリル基であり、上記シクロアルキル、シクリル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクリル基は、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいアリール又は任意に置換されてもよいヘテロアリールと任意に融合してもよく、R16は各々独立に水素又は低級アルキル基であり、R、R、R、R、R、Y、G、Q、U、V、n及びzは上記で定義されるとおりであり、
前記方法は、
a)式(VI)で表される化合物
【化17】

の溶液を、水混和性有機溶媒中で調製する工程であって、当該水混和性有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸の水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(V)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成された沈殿物を回収し、式(V)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0077】
第4の態様では、本発明は、式(X)で表されるメタンスルホン酸塩
【化18】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物若しくは結晶多形の調製方法に関する。式中、Xは以下の群から選択される式で表され、
【化19】

、R、R、R、R、R、Y、G、Q、U、V、R、R、R、n及びzは上記で定義されるとおりであり、
前記方法が、
a)式(XI)で表される化合物
【化20】

の溶液を、水混和性有機溶媒中で調製する工程であって、当該水混和性有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸の水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(X)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成された沈殿物を回収し、式(X)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0078】
第5の態様では、本発明は、式(I)で表されるメタンスルホン酸塩
【化21】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。式中、R、R、R、R、R、R、X、Y、G、Q、U、V、n及びzは上記のとおり定義され、
前記方法が、
a)式(II)で表される化合物
【化22】

の溶液を、水混和性有機溶媒中で調製する工程であって、当該水混和性有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸の水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(I)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成された沈殿物を回収し、式(T)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0079】
第6の態様では、本発明は、式(III)で表されるメタンスルホン酸塩
【化23】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、プロドラッグ若しくは結晶多形の調製方法に関する。式中、R、R、R、R、R、R、X、Y、G、Q、U、V、n及びzは上記で定義されるとおりであり、
前記方法が、
a)式(IV)で表される化合物
【化24】

の溶液を、水混和性有機溶媒中で調製する工程であって、当該水混和性有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸の水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(III)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成された沈殿物を回収し、式(III)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0080】
第7の態様では、本発明は、式(V)で表されるメタンスルホン酸塩
【化25】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法に関する。式中、環A、R、R、R、R、R、R16、Y、G、Q、U、V、n及びzは上記で定義されるとおりであり、
前記方法が、
a)式(VI)で表される化合物
【化26】

の溶液を、水混和性有機溶媒中で調製する工程であって、当該水混和性有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸の水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(V)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成された沈殿物を回収し、式(V)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0081】
第8の態様では、本発明は、式(X)で表されるメタンスルホン酸塩
【化27】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物もしくは結晶多形の調製方法に関する。式中、R、R、R、R、R、R、X、Y、G、Q、U、V、n及びzは上記で定義されるとおりであり、
前記方法が、
a)式(XI)で表される化合物
【化28】

の溶液を、水混和性有機溶媒中で調製する工程であって、当該水混和性有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸の水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(X)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成された沈殿物を回収し、式(X)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【0082】
本発明の若干の実施形態では、Q、U及びVは全てNである。
【0083】
本発明の若干の実施形態では、Q、U又はVのうちの1つはCRであり、他の2つはNである。例えば、VはCRであり、Q及びUはNであり、QはCRであり、V及びUはNであるか、又は、UはCRであり、V及びQはNである。
【0084】
更にその他の好ましい実施形態では、Q、U及びVのうちの1つがNであり、残る2つがCRである。例えば、VはNであり、Q及びUはCRであり、QはNであり、V及びUはCRであるか、又は、UはNであり、Q及びVはCRである。
【0085】
本発明の若干の実施形態では、−NRは任意に置換されてもよいモルホリノ基、任意に置換されてもよいチオモルホリノ基、任意に置換されてもよい1−オキソ−チオモルホリノ基、任意に置換されてもよい1,1−ジオキソ−チオモルホリノ基、任意に置換されてもよいピペリジニル基又は任意に置換されてもよいピペラジニル基である。
【0086】
本発明の若干の実施形態では、Xは−NR−である。好ましくは、基XのRは水素又は低級アルキル基である。
【0087】
更に好ましくは、Rは任意に置換されてもよいアリール基又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基である。例えば、Rは任意に置換されてもよいフェニル基、任意に置換されてもよいナフチル基、任意に置換されてもよいアントラセンイル基、任意に置換されてもよいフルオレニル基、任意に置換されてもよいインデニル基、任意に置換されてもよいアズレンイル基、任意に置換されてもよいピリジル基、任意に置換されてもよい1−オキソ−ピリジル基、任意に置換されてもよいフラニル基、任意に置換されてもよいベンゾ[1,3]ジオキソリル基、任意に置換されてもよいベンゾ[1,4]ジオキシンイル基、任意に置換されてもよいチエニル基、任意に置換されてもよいピロリル基、任意に置換されてもよいオキサゾリル基、任意に置換されてもよいイミダゾリル基、任意に置換されてもよいチアゾリル基、任意に置換されてもよいイソキサゾリル基、任意に置換されてもよいキノリニル基、任意に置換されてもよいピラゾリル基、任意に置換されてもよいイソチアゾリル基、任意に置換されてもよいピリダジニル基、任意に置換されてもよいピリミジニル基、任意に置換されてもよいピラジニル基、任意に置換されてもよいトリアジニル基、任意に置換されてもよいトリアゾリル基、任意に置換されてもよいチアジアゾリル基、任意に置換されてもよいイソキノリニル基、任意に置換されてもよいインダゾリル基、任意に置換されてもよいベンゾオキサゾールイル基、任意に置換されてもよいベンゾフリル基、任意に置換されてもよいインドリジンイル基、任意に置換されてもよいイミダゾピリジル基、任意に置換されてもよいテトラゾリル基、任意に置換されてもよいベンズイミダゾリル基、任意に置換されてもよいベンゾチアゾリル基、任意に置換されてもよいベンゾチアジアゾールイル基、任意に置換されてもよいベンゾオキジアゾールイル基、任意に置換されてもよいインドリル基、任意に置換されてもよいカルバゾリル基、任意に置換されてもよい1,2,3,4−テトラヒドロ−カルバゾリル基、任意に置換されてもよいテトラハイドロインドリル基、任意に置換されてもよいアザインドリル基、任意に置換されてもよいインダゾリル基、任意に置換されてもよいイミダゾピリジル基、任意に置換されてもよいキナゾリニル基、任意に置換されてもよいプリニル基、任意に置換されてもよいピロロ[2,3]ピリミジニル基、任意に置換されてもよいピラゾロ[3,4]ピリミジニル基、又は任意に置換されてもよいベンゾ(b)チエニル基である。好ましくは、Rは任意に置換されてもよいフェニル、任意に置換されてもよいインドリル、任意に置換されてもよいインダニル、任意に置換されてもよいカルバゾリル又は任意に置換されてもよい1,2,3,4−テトラヒドロ−カルバゾリル基である。
【0088】
本発明の若干の実施形態では、Rは以下の式で表される基である:
【化29】

本発明の若干の実施態様では、Rのうちの1つ又はRが水素又は低級アルキル基であり、他方は任意に置換されてもよいアリール又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基である。本発明の若干の実施態様では、R又はRのうちの1つが水素又は低級アルキル基であり、他方は任意に置換されてもよいフェニル基、任意に置換されてもよいナフチル基、任意に置換されてもよいアントラセンイル基、任意に置換されてもよいフルオレニル基、任意に置換されてもよいインデニル基、任意に置換されてもよいアズレンイル基、任意に置換されてもよいピリジル基、任意に置換されてもよい1−オキソ−ピリジル基、任意に置換されてもよいフラニル基、任意に置換されてもよいベンゾ[1,3]ジオキソリル基、任意に置換されてもよいベンゾ[1,4]ジオキシンイル基、任意に置換されてもよいチエニル基、任意に置換されてもよいピロリル基、任意に置換されてもよいオキサゾリル基、任意に置換されてもよいイミダゾリル基、任意に置換されてもよいチアゾリル基、任意に置換されてもよいイソキサゾリル基、任意に置換されてもよいキノリニル基、任意に置換されてもよいピラゾリル基、任意に置換されてもよいイソチアゾリル基、任意に置換されてもよいピリダジニル基、任意に置換されてもよいピリミジニル基、任意に置換されてもよいピラジニル基、任意に置換されてもよいトリアジニル基、任意に置換されてもよいトリアゾリル基、任意に置換されてもよいチアジアゾリル基、任意に置換されてもよいイソキノリニル基、任意に置換されてもよいインダゾリル基、任意に置換されてもよいベンゾオキサゾールイル基、任意に置換されてもよいベンゾフリル基、任意に置換されてもよいインドリジンイル基、任意に置換されてもよいイミダゾピリジル基、任意に置換されてもよいテトラゾリル基、任意に置換されてもよいベンズイミダゾリル基、任意に置換されてもよいベンゾチアゾリル基、任意に置換されてもよいベンゾチアジアゾールイル基、任意に置換されてもよいベンゾオキジアゾールイル基、任意に置換されてもよいインドリル基、任意に置換されてもよいカルバゾリル基、任意に置換されてもよい1,2,3,4−テトラヒドロ−カルバゾリル基、任意に置換されてもよいテトラハイドロインドリル基、任意に置換されてもよいアザインドリル基、任意に置換されてもよいインダゾリル基、任意に置換されてもよいイミダゾピリジル基、任意に置換されてもよいキナゾリニル基、任意に置換されてもよいプリニル基、任意に置換されてもよいピロロ[2,3]ピリミジニル基、任意に置換されてもよいピラゾロ[3,4]ピリミジニル基、又は任意に置換されてもよいベンゾ(b)チエニル基である。好ましくは、R又はRのうちの1つは水素又は低級アルキルであり、もう一方は任意に置換されてもよいフェニル、任意に置換されてもよいインドリル、任意に置換されてもよいインダニル、任意に置換されてもよいカルバゾリル又は任意に置換されてもよい1,2,3,4−テトラヒドロ−カルバゾリル基である。
【0089】
本発明の若干の実施形態では、YはOである。あるいは、本発明の若干の実施形態では、Yは共有結合である。
【0090】
本発明の若干の実施形態では、Rは水素である。
【0091】
更に好ましくは、Rは任意に置換されてもよいアリール基又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基である。例えば、Rは任意に置換されてもよいフェニル基、任意に置換されてもよいナフチル基、任意に置換されてもよいアントラセンイル基、任意に置換されてもよいフルオレニル基、任意に置換されてもよいインデニル基、任意に置換されてもよいアズレンイル基、任意に置換されてもよいピリジル基、任意に置換されてもよい1−オキソ−ピリジル基、任意に置換されてもよいフラニル基、任意に置換されてもよいベンゾ[1,3]ジオキシンイル基、任意に置換されてもよいベンゾ[1,4]ジオキシンイル基、任意に置換されてもよいチエニル基、任意に置換されてもよいピロリル基、任意に置換されてもよいオキサゾリル基、任意に置換されてもよいイミダゾリル基、任意に置換されてもよいチアゾリル基、任意に置換されてもよいイソキサゾリル基、任意に置換されてもよいキノリニル基、任意に置換されてもよいピラゾリル基、任意に置換されてもよいイソチアゾリル基、任意に置換されてもよいピリダジニル基、任意に置換されてもよいピリミジニル基、任意に置換されてもよいピラジニル基、任意に置換されてもよいトリアジニル基、任意に置換されてもよいトリアゾリル基、任意に置換されてもよいチアジアゾリル基、任意に置換されてもよいイソキノリニル基、任意に置換されてもよいインダゾリル基、任意に置換されてもよいベンゾオキサゾールイル基、任意に置換されてもよいベンゾフリル基、任意に置換されてもよいインドリジンイル基、任意に置換されてもよいイミダゾピリジル基、任意に置換されてもよいテトラゾリル基、任意に置換されてもよいベンズイミダゾリル基、任意に置換されてもよいベンゾチアゾリル基、任意に置換されてもよいベンゾチアジアゾールイル基、任意に置換されてもよいベンゾオキジアゾールイル基、任意に置換されてもよいインドリル基、任意に置換されてもよいテトラハイドロインドリル基、任意に置換されてもよいアザインドリル基、任意に置換されてもよいインダゾリル基、任意に置換されてもよいイミダゾピリジル基、任意に置換されてもよいキナゾリニル基、任意に置換されてもよいプリニル基、任意に置換されてもよいピロロ[2,3]ピリミジニル基、任意に置換されてもよいピラゾロ[3,4]ピリミジニル基、又は任意に置換されてもよいベンゾ(b)チエニル基である。
【0092】
本発明の若干の実施形態では、Rはヒドロキシ基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基である。本発明の若干の実施形態では、Rはヒドロキシ、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル又は任意に置換されてもよいヘテロシクリル基である。
【0093】
本発明の若干の実施形態では、Rはヒドロキシ、任意に置換されてもよいピリジニル、任意に置換されてもよいモルホリノ又は任意に置換されてもよいオキサゾリジン−2−オン基である。
【0094】
本発明の若干の実施形態では、R及びRは各々独立に水素、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、又は任意に置換されてもよいヘテロシクリル基である。
【0095】
本発明の若干の実施形態では、nは1、2又は3であり、R及びRは各々独立に水素又は低級アルキル基である。
【0096】
本発明の若干の実施形態では、Gは存在しない。
【0097】
本発明の若干の実施形態では、Gは任意に置換されてもよいヘテロアリール又は任意に置換されてもよいヘテロシクリル基である。
【0098】
本発明の若干の実施形態では、Gは−C(O)NHNH−、−NHNHC(O)−、−CH=N−NH−、−NH−N=CH−、−NHNH−、−NHO−、−O−NH−、−NRk−O−、−CH=N−O−、−O−N=CH−、−O−C(S)−NH−、又は−NH−C(S)−O−である。
【0099】
本発明の若干の実施形態では、Gは−OC(O)−NH−、−NHC(NH)−NH−、−NR−C(NH)−NH−、−NR−C(NR)−NH−、−NHC、N、CN−NH−、−NHC(NSO)−NH−、−NR−C(NSO)−NH−、−NHC(NNO)−NH−、NHC(NC(O)R)−NH−、−NHC(O)−NH−、又は、−NH−C(S)−NH−である。
【0100】
本発明の若干の実施形態では、Gは−NHS(O)−NH−、−NR−S(O)−O−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)−O−又は−P(O)(R)−NR−である。
【0101】
本発明の若干の実施形態では、Gは任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、又は任意に置換されてもよいヘテロシクリル基である。
【0102】
本発明の若干の実施形態では、Gは任意に置換されてもよいシクロプロピル、任意に置換されてもよいシクロブチル、任意に置換されてもよいシクロペンチル、任意に置換されてもよいシクロヘキシル、任意に置換されてもよいシクロヘプチル、任意に置換されてもよいアジリジニル、任意に置換されてもよいオキシラニル、任意に置換されてもよいアゼチジニル、任意に置換されてもよいオキセタニル、任意に置換されてもよいモルホリニル、任意に置換されてもよいピペラジニル、又は任意に置換されてもよいピペリジニル基である。
【0103】
本発明の若干の実施形態では、Gは任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキルであり、−C(N−CN)−NH−、−Si(OH)−、−C(NH)−NR−又は−NR−CH−C(O)−である。
【0104】
本発明の若干の実施形態では、Gは任意に置換されてもよいイミダゾリル、任意に置換されてもよいイミダゾリジノン、任意に置換されてもよいイミダゾリジンアミン、任意に置換されてもよいピロリジニル、任意に置換されてもよいピロリル、任意に置換されてもよいフラニル、任意に置換されてもよいチェニル、任意に置換されてもよいチアゾリル基、任意に置換されてもよいトリアゾリル、任意に置換されてもよいオキサジアゾリル、任意に置換されてもよいチアジアゾリル、任意に置換されてもよいピラゾリル、任意に置換されてもよいテトラゾリル、任意に置換されてもよいオキサゾリル、任意に置換されてもよいイソキサゾリル、任意に置換されてもよいフェニル、任意に置換されてもよいピリジル、任意に置換されてもよいピリミジル、任意に置換されてもよいインドリル又は任意に置換されてもよいベンゾチアゾリル基である。
【0105】
本発明の若干の実施形態では、YはO又はCHであり、Gは0、1、2、3又は4である。
【0106】
本発明の若干の実施形態では、式(II)の化合物は、以下の構造式で表される。
【化30】

【0107】
本発明の若干の実施形態では、Xは−C(R)=N−NR−であり、XのR及びRが各々独立に水素又は低級アルキル基である。
【0108】
本発明の若干の実施形態では、Rは任意に置換されてもよいフェニル、任意に置換されてもよいナフチル、任意に置換されてもよいアントラセニル、任意に置換されてもよいフルオレニル、任意に置換されてもよいインデニル、任意に置換されてもよいアズレニル、任意に置換されてもよいピリジル、任意に置換されてもよい1−オキソ−ピリジル、任意に置換されてもよいフラニル、任意に置換されてもよいベンゾ[1,3]ジオキソリル、任意に置換されてもよいベンゾ[1,4]ジオキシニル、任意に置換されてもよいチェニル、任意に置換されてもよいピロリル、任意に置換されてもよいオキサゾリル、任意に置換されてもよいイミダゾリル、任意に置換されてもよいチアゾリル、任意に置換されてもよいイソキサゾリル、任意に置換されてもよいキノリニル、任意に置換されてもよいピラゾリル、任意に置換されてもよいイソチアゾリル、任意に置換されてもよいピリダジニル、任意に置換されてもよいピリミジニル、任意に置換されてもよいピラジニル、任意に置換されてもよいトリアジニル、任意に置換されてもよいトリアゾリル、任意に置換されてもよいチアジアゾリル、任意に置換されてもよいイソキノリニル、任意に置換されてもよいインダゾリル、任意に置換されてもよいベンゾキサゾリル、任意に置換されてもよいベンゾフリル、任意に置換されてもよいインドリジニル、任意に置換されてもよいイミダゾピリジル、任意に置換されてもよいテトラゾリル、任意に置換されてもよいベンズイミダゾリル、任意に置換されてもよいベンゾチアゾリル、任意に置換されてもよいベンゾチアジアゾリル、任意に置換されてもよいベンゾキサジアゾリル、任意に置換されてもよいインドリル、任意に置換されてもよいカルバゾリル、任意に置換されてもよい1,2,3,4−テトラヒドロ−カルバゾリル、任意に置換されてもよいテトラヒドロインドリル、任意に置換されてもよいアザインドリル、任意に置換されてもよいインダゾリル、任意に置換されてもよいイミダゾピリジル、任意に置換されてもよいキナゾリニル、任意に置換されてもよいプリニル、任意に置換されてもよいピロロ[2,3]ピリミジニル、任意に置換されてもよいピラゾロ[3,4]ピリミジニル又は任意に置換されてもよいベンゾ(b)チェニル基である。
【0109】
本発明の若干の実施形態では、Rは任意に置換されてもよいフェニル、任意に置換されてもよいインドリル、任意に置換されてもよいインダニル、任意に置換されてもよいカルバゾリル又は任意に置換されてもよい1,2,3,4−テトラヒドロ−カルバゾリル基である。
【0110】
本発明の若干の実施形態では、R又はRは以下の式で表される基である。
【化31】

式中、点線は、二重結合又は単結合を示し、Xは−O−、−S(O)−、−N(R)−又は−C(R)(R)−であり、R及びRは各々独立にR、−C(O)R、−C(S)R、−C(NR)R、−NRC(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(NR)R、−OC(NR)R又は−SC(NR)Rであるか、又は、R6及びR7はそれらが結合する炭素原子と共に、任意に置換されてもよい5員〜7員のシクロアルキル、任意に置換されてもよい5員〜7員のシクロシクリル、任意に置換されてもよい5員〜7員のアリール、任意に置換されてもよい5員〜7員のヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよい5員〜7員のヘテロシクリル、任意に置換されてもよい5員〜7員のヘテロアリール基を形成し、R10は各々独立にR、−C(O)R、−C(S)R、−C(NR)R、−NRC(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(NR)R、−OC(NR)R又は−SC(NR)Rであり、pは0、1又は2であり、tは0、1、2、又は3である。
【0111】
本発明の若干の実施形態では、Rは(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イル)基、(1H−インドール−5−イル)基、又は(6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−カルバゾール−3−イル)基である。
【0112】
本発明の若干の実施形態では、R又はRは以下の式で表される基である。
【化32】

式中、式中、Rgは上記のとおりに定義され、R11は各々独立にR、−C(O)R、−C(S)R、−C(NR)R、−NRC(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(S)R、−OC(S)R=、−SC(S)R、−NRC(NR)R、−OC(NR)R又は−SC(NR)Rであり、sは0、1、2、3又は4である。
【0113】
本発明の若干の実施形態では、工程a)で調製される溶液は、式(VII)で表される化合物:
【化33】

又はその薬理学的に許容できる塩、溶媒和化合物、包摂化合物、水和物、結晶多形若しくはプロドラッグを含んでなる。
式中、環Eは低級アルキル、ハロ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、シアノ、ニトロ、低級ハロアルキル、ヒドロキシル及び低級ヒドロキシアルキルから選択される1〜4個の置換基で任意に置換されてもよく、X12はO、S、S(O)S(O)又はCRであり、X13はO、SS(O)S(O)又はCHであり、YはO、S、NR又はCHであり、R17及びR18は各々独立に水素又は低級アルキル基であるか、又は、R17及びR18はそれらが結合する炭素原子と共にシクロアルキルを形成し、tは0、1、2又は3である。
【0114】
本発明の若干の実施形態では、工程a)で調製される溶液は式(VIII)として表される化合物:
【化34】

又はその薬理学的に許容できる塩、溶媒和化合物、包摂化合物、水和物、結晶多形若しくはプロドラッグを含んでなる。
式中、環Fは低級アルキル、ハロ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、シアノ、ニトロ、より低ハロアルキル、ヒドロキシル基及び低級ヒドロキシアルキル基から選択される1又は2個の置換基で任意に置換されてもよく、X13はO、S、S(O)S(O)又はCHであり、X14はO、NR又はCRであり、YはO、S、NR又はCHであり、R17及びR18は各々独立に水素又は低級アルキル基であるか、又は、R17及びR18はそれらが結合する炭素原子と共にシクロアルキル基を形成し、tは0、1、2又は3である。
【0115】
本発明の若干の実施形態では、工程a)で調製される溶液は、式(IX)で表される化合物:
【化35】

又はその薬理学的に許容できる塩、溶媒和化合物、包摂化合物、水和物、結晶多形若しくはプロドラッグを含んでなる。X13はO、S、S(O)S(O)又はCHであり、X15は−OH、−NH、又は−SHであり、YはO、S、NR又はCHであり、R17及びR18は各々独立に水素又は低級アルキル基であるか、又は、R17及びR18はそれらが結合する炭素原子と共にシクロアルキルを形成し、tは0、1、2又は3である。
【0116】
本発明の若干の実施形態では、環Aは以下からなる群から選択される環:
【化36】

であり、式中、
【数1】

は結合部位を表し、環G、H、I及びJは各々独立にアリール又はヘテロアリール基であり、各環は1つ以上の置換基で任意に置換されてもよい。
【0117】
本発明の若干の実施形態では、環Aは以下からなる群から選択される環系:
【化37】


であり、式中、各環は1つ以上の置換基で任意に置換されてもよく、
【数2】

は結合部位を表し、R19は水素、アルキル、アラルキル又はアルキルカルボニル基である。
【0118】
本発明の若干の実施形態では、環Aは以下からなる群から選択される環系:
【化38】


であり、式中、各環は1つ以上の置換基で任意に置換されてもよい。
【0119】
本発明の若干の実施形態では、環Aは任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルコキシ、任意に置換されてもよいアルキルスルファニル、任意に置換されてもよいアルケニル、任意に置換されてもよいアルキニル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル、ハロアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、=O、=S、=NR、−OR、−NR、−SR、−C(O)R、−C(O)NR、−NRC(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−C(NR)R、−C(NR)NR、−NRC(NR)R、−C(NR)OR、−OC(NR)R、−NRC(NR)NR、−OC(NR)NR、−NRC(NR)0R、−C(S)R、−C(S)NR、−NRC(S)R、−C(S)OR、−OC(S)R、−NRC(S)NR、−OC(S)NR、−NRC(S)OR、−C(O)SR、−SC(O)R、−S(O)、−S(O)NR、−OS(O)、−S(O)OR、−OS(O)OR、−P(O)(OR、−OP(O)(OR、−P(S)(OR、−SP(O)(OR、−P(O)(SR)(OR)、−OP(O)(SR)(OR)、−P(O)(SR又は−OP(O)(SRが挙げられ、hは1又は2である。
【0120】
本発明の若干の実施形態では、環Aは低級アルキル、低級アルコキシ、=0、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、メルカプト、低級アルキルスルファニル、ハロ又はハロアルキル基からなる群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されてもよい。
【0121】
本発明の若干の実施形態では、式(VII)で表される化合物において、X12、X13、YはOであり、R17及びR18は各々独立に水素又は低級アルキル基である。
【0122】
本発明の若干の実施形態では、式(VIII)で表される化合物において、X13、X14及びYはOであり、R17及びR18は各々独立に水素又は低級アルキル基である。
【0123】
本発明の若干の実施形態では、式(IX)で表される化合物において、X13及びYは、であり、X15は−OHであり、R17及びR18は各々独立に水素又は低級アルキル基である。
【0124】
本発明の若干の実施形態では、Xは以下の式のうちの1つである。
【化39】

【0125】
本発明の若干の実施形態では、Xは以下の式
【化40】

で表され、式中、Rは水素又は低級アルキル基である。
【0126】
本発明の若干の実施形態では、Xは以下の式
【化41】

で表され、式中、Rは水素又は低級アルキル基である。
【0127】
本発明の若干の実施形態では、Xは以下の式
【化42】

で表され、式中、Rは水素又は低級アルキル基である。
【0128】
本発明の第1、第2、第3、及び第4の態様のいくつかの実施形態では、zは2であり、メタンスルホン酸の水溶液は、工程a)における式(II)、(IV)、(VI)、又は(XI)の化合物に対して、約1.8−約2.5モル当量のメタンスルホン酸を含有する。
【0129】
本発明の第1、第2、第3、及び第4の態様のいくつかの実施形態では、zは1であり、メタンスルホン酸の水溶液は、工程a)における式(II)、(IV)、(VI)、又は(XI)の化合物に対して、約0.9−約1.25モル当量のメタンスルホン酸を含有する。
【0130】
本発明の第1、第2、第3、及び第4の態様のいくつかの実施形態では、上記水混和性有機溶媒は、アセトン又はアセトニトリルからなる群から選択される。
【0131】
本発明の第1、第2、第3、及び第4の態様のいくつかの実施形態では、工程a)の式(II)、(IV)、(VI)、又は(XI)の化合物の水混和性有機溶媒溶液は、約20mM−約150mMのモル濃度を有する。
【0132】
本発明の第1、第2、第3、及び第4の態様のいくつかの実施形態では、メタンスルホン酸の水溶液は、約1.5M−約7Mの濃度を有する。
【0133】
本発明の第1、第2、第3、及び第4の態様のいくつかの実施形態では、上記温度は、上記メタンスルホン酸塩を生成する工程の間、約35℃以下に維持される。
【0134】
本発明の第1、第2、第3、及び第4の態様のいくつかの実施形態では、上記温度は、上記メタンスルホン酸塩を生成する工程の間、約30℃以下に維持される。
【0135】
本発明の第1、第2、第3、及び第4の態様のいくつかの実施形態では、工程a)及びb)の間の温度は、約23℃−約30℃である。
【0136】
本発明の第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、zは2であり、工程a)の溶液に添加されるメタンスルホン酸は、工程a)の化合物に対して、約1.8−約2.5モル当量のメタンスルホン酸である。
【0137】
本発明の第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、zは1であり、工程a)の溶液に添加されるメタンスルホン酸の溶液は、工程a)の化合物に対して、約0.9−約1.25モル当量のメタンスルホン酸である。
【0138】
本発明の第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、工程a)における上記化合物の溶液は、約35℃−約75℃に加熱される。
【0139】
本発明の第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記溶液は放置されて約0℃−約25℃に冷却され、その間に上記メタンスルホン酸塩が沈殿する。
【0140】
本発明の第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、工程a)の溶液は、約100mM−約200mMの、上記化合物のモル濃度を有する。
【0141】
本発明の第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記有機溶媒は、酢酸エチル又はジクロロメタンである。
【0142】
本発明の第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記メタンスルホン酸は、有機溶媒と共に溶液中に添加される。
【0143】
本発明の第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、有機溶媒中のメタンスルホン酸は、約1.5Mと約7Mとの間の濃度を有する。
【0144】
本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記塩は、約2時間−約24時間、放置されて溶液から析出される。
【0145】
本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記塩が放置されて溶液から沈殿される間、上記溶液は、連続的に撹拌される。
【0146】
上記沈殿は、当業者に公知の任意の方法により回収され得る。例えば、上記沈殿は濾過により回収され得る。濾過は、回収フラスコを真空にするか、又は濾過しようとする混合物を加圧して濾過を加速することにより、実施され得る。あるいは、上記沈殿は沈降によって回収され得るが、沈降を加速するために遠心分離を用いてもよく、又は用いなくともよい。
【0147】
本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記方法により生成されるメタンスルホン酸塩は、約1時間−約24時間、真空下で乾燥され得る。本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記メタンスルホン酸塩は、それが真空下で乾燥される間、約40℃−約80℃に加熱される。
【0148】
本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記方法により生成されたメタンスルホン酸塩は、再結晶により、さらに精製され得る。この再結晶プロセスは、以下の工程からなる。e)工程d)で回収されたメタンスルホン酸塩を水に溶解し、約1mM−約8mMの濃度を有する透明な溶液を形成する工程、f)上記メタンスルホン酸塩1グラム当たり、約5mL−約15mLのアセトンを添加する工程、g)上記メタンスルホン酸塩を放置して溶液から沈殿させる工程、並びにh)上記沈殿を回収する工程。
【0149】
本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記溶液は、上記再結晶プロセスにおけるアセトンの添加の間、30℃以下、好ましくは約18℃−約30℃に維持される。
【0150】
本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記再結晶プロセスの間、上記メタンスルホン酸塩は、約0.5時間−約24時間、放置されて溶液から析出する。
【0151】
本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記再結晶されたメタンスルホン酸塩は、約1時間−約24時間、真空下で乾燥される。本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8の態様のいくつかの実施形態では、上記再結晶されたメタンスルホン酸塩は、それが真空下で乾燥される間、約40℃−約80℃に加熱される。
【0152】
メタンスルホン酸塩は、例えば、沈殿した二塩の濾過により単離され得る。大部分の溶媒及び/又は残留する溶媒の除去は、例えば、以下の技術のうちの1つ以上を使用して実施され得る。本発明のいくつかの実施形態では、溶媒除去は、(例えば、メタンスルホン酸塩の周囲からの溶媒蒸気の意図的な置換を伴わないで周囲条件下での)自然蒸発、又は強制的な蒸発によって実施され得る。本発明のいくつかの実施形態では、溶媒除去は上記メタンスルホン酸塩の周囲からの溶媒蒸気の意図的な置換によって(例えば、空気あるいは不活性ガス(例えば、窒素又はアルゴン)の一定の供給流によって)実施され得る。溶媒除去は、例えば、真空中、少なくとも約0.05mmHg(例えば、少なくとも約0.10mmHg、少なくとも約0.50mmHg、少なくとも約1mmHg、少なくとも約5mmHg、少なくとも約10mmHg、少なくとも約30mmHg)の圧力で、実施され得る。
【0153】
溶媒除去の程度は、重量測定の方法(例えば、上記二塩の一定重量が達成されるまで、上記メタンスルホン酸塩を乾燥すること)、又は分光学的技術(例えば、上記メタンスルホン酸塩の試料を取り出し、上記溶媒を検出するために試料のH NMRスペクトルを得ること)によりモニターされ得る。表1中の化合物は、IL−12、IL−23及び/又はIL−27の産生を阻害する。表1中の化合物のメシレート塩は、本明細書中に開示される本発明の方法を使用して調製され得る。
【0154】
【表1】






































































































【0155】
IL−12、IL−23及び/又はIL−27を阻害する化合物を調製する方法
本発明のメシレート塩を形成するために使用され得る、IL−12、IL−23及び/又はIL−27を阻害する化合物を調製する方法は、表2に列挙される米国特許及び米国特許出願に開示されている。これらの特許及び特許出願の教示全体が、本明細書中に参照により援用される。
【0156】
【表2】

【0157】
本発明の方法により調製されたメシレート塩の使用方法
本発明は、L−12、IL−23及び/又はIL−27産生の窒素複素芳香族阻害剤のメシレート塩を調製する方法に関する。本発明の方法により調製されるメシレート塩は、多発性硬化症、敗血症、重症筋無力症、自己免疫性神経障害、ギラン・バレー症候群、自己免疫性ぶどう膜炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血、自己免疫性血小板減少、側頭動脈炎、抗ホスホリピド症候群、脈管炎、ウェゲナー肉芽腫症、ベーチェット病、乾癬、乾癬性関節炎、疱疹性皮膚炎、尋常性天疱瘡、白斑、クローン病、潰瘍性大腸炎、間質性肺線維症、骨髄線維症、肝線維症、心筋炎、甲状腺炎(thyroditis)、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、1型糖尿病もしくは免疫介在性糖尿病、グレーヴス病、橋本甲状腺炎、自己免疫性卵巣炎及び自己免疫性精巣炎、副腎の自己免疫性疾患;関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、皮膚筋炎、脊椎関節症、強直性脊椎炎、シェーグレン症候群、並びに移植片対宿主病のようなT1優位な自己免疫疾患を処置するのに有用である。例えば、Gatelyら、(1998) Annu Rev Immunol.16: 495;及びAbbasら、(1996) Nature 383: 787を参照のこと。
【0158】
本発明の方法により形成されるメシレート塩は、破骨細胞の形成を阻害することが示されている(2005年5月28日出願の国際特許出願番号PCT/US2004/017064を参照のこと。この特許出願の教示全体が本明細書中に参照により援用される)。破骨細胞形成及び破骨細胞活性の調節は、ただ部分的に理解されているに過ぎないが、破骨細胞による過剰の骨吸収は、過剰の骨量減少、過剰の骨量減少に関連する多くのヒトの疾患(歯周疾患、非悪性骨疾患(例えば、骨粗鬆症、骨パジェット病、骨形成不全、線維性異形成、及び原発性上皮小体機能亢進症)、エストロジェン欠乏症、炎症性骨損失、骨の悪性腫瘍、関節炎、骨化石症、並びに特定の癌関連障害(例えば、悪性腫瘍の高カルシウム血症(HCM)、多発性骨髄腫の溶骨性骨病変(osteolytic bone lesions of multiple myeloma)、並びに乳癌及び他の転移癌の溶骨性骨転移が挙げられる))の病理学的原因となることは公知である。従って、本発明の方法により形成されるメシレート塩は、過剰の骨量減少を特徴とする疾患の処置において有用である。
【実施例】
【0159】
<実施例1:室温での水/アセトン中での化合物50のメシレート塩の形成>
【化43】

【0160】
オーバーヘッド型撹拌機、温度計、滴下ロート(addition funnel)及びガス入口アダプターを備えた22Lの丸底フラスコに、化合物50(415g、0.99mol)及びアセトン(11.8L)を仕込んだ。この混合物を、透明な溶液が得られるまで、撹拌しながら24℃に温めた。滴下ロートに、メタンスルホン酸(190.3g、1.98mol)及び脱イオン水(623mL)を仕込み、メタンスルホン酸と水との発熱を伴う混合の後、その得られた溶液を室温まで放冷した。このメタンスルホン酸の溶液を、約24℃に維持しながら、17分にわたって化合物50のアセトン溶液に添加した。化合物50のメタンスルホン酸塩が、上記酸を添加すると同時に、溶液から沈殿し始めた。この添加の間、反応混合物の温度は、約4.2℃上昇した。この反応混合物を、撹拌しながら室温で一晩放置した。翌朝、その沈殿を濾別し、反応フラスコをアセトン(1.6L)で2回リンスし、上記沈殿のすべてがフィルターに移るように、リンスに用いたアセトンをフィルターに移した。この湿ったケーキを、フィルター上で3時間乾燥し、その後、50℃の温度で48時間、約1−5mmHgで真空乾燥した。収率:95%。HPLC:純度100%。
【0161】
<実施例2:加熱による、水/アセトン中での化合物50のメシレート塩の形成>
オーバーヘッド型撹拌機、温度計及び滴下ロートを備えた1Lの3口フラスコに、化合物50(10g、0.024mol)及びアセトン(475mL)を仕込んだ。この混合物を撹拌し、加熱した。温度が50℃に達する前に、透明な溶液を形成した。滴下ロートに、メタンスルホン酸、4.593g(2当量)、及び脱イオン水、24mLを仕込んだ。化合物50の溶液の温度が55℃に達した後で、メタンスルホン酸の水溶液を素早く(35秒で)添加した。温度が51.5℃に下がり、加熱を止め(加熱用マントルは取り除かなかった)、連続的に撹拌しながらこの溶液をゆっくり冷却させた。5−6分後、溶液は濁り、(実施例1で示した)化合物50のメタンスルホン酸塩が沈殿し始めた。14時間後、この化合物50のメタンスルホン酸塩を濾別し、このフラスコをアセトン(35−40mL)で2回リンスし、上記沈殿のすべてがフィルターに移るように、リンスに用いたアセトンをフィルターに移した。固体を、短時間、フィルター上で乾燥し、まだ湿ったまま丸底フラスコに移し、室温で1.5時間真空乾燥し、その後、約24時間、真空オーブン乾燥(60℃、圧力 約1mmHg)した。収率:90%;残留アセトン:1150ppm。
【0162】
<実施例3:水/アセトニトリル中での化合物50のメシレート塩の形成>
オーバーヘッド型撹拌機、温度計及び滴下ロートを備えた1Lの3口フラスコに、化合物50、10g(0.024mol)及びアセトニトリル、222mLを仕込み、この混合物を撹拌し、加熱した。温度が50℃に達する前に、透明な溶液を形成した。滴下ロートに、メタンスルホン酸、4.593g(2当量)、及び脱イオン水、8.07mLを仕込んだ。化合物50の溶液の温度が65℃に達した後で、撹拌しながら、メタンスルホン酸の水溶液を素早く(20秒で)添加した。添加、温度が63℃に下がり、加熱を止め、撹拌しながらこの溶液をゆっくり冷却させた。14分後、温度が52℃に達した時、この溶液はゆっくり濁り、(実施例1で示した)化合物50のメタンスルホン酸塩が沈殿し始めた。8時間後、この化合物50のメタンスルホン酸塩を濾別し、このフラスコを酢酸エチル(35−40mL)で2回リンスし、上記沈殿のすべてがフィルターに移るように、リンスに用いた酢酸エチルをフィルターに移した。この化合物50のメタンスルホン酸塩を、短時間、フィルター上で乾燥し、まだ湿ったまま丸底フラスコに移し、室温で1.5時間真空乾燥し、その後、約23時間、真空オーブン乾燥(60℃、圧力 約1mmHg)した。収率:84.6%;残留アセトニトリル 290ppm。
【0163】
<実施例4:酢酸エチル中での化合物50のメシレート塩の形成>
オーバーヘッド型撹拌機、温度計及び滴下ロートを備えた1Lの3口フラスコに、化合物50、10g(0.024mol)及び酢酸エチル、212mLを仕込み、この混合物を撹拌し、加熱した。温度が50℃に達する前に、透明な溶液を形成した。滴下ロートに、メタンスルホン酸、4.593g(2当量)、及び酢酸エチル、10mLを仕込んだ。化合物50の溶液の温度が65.5℃に達した後で、酸の溶液を(2分で)添加した。酸の最初の1滴が化合物50の溶液に達した時に、(実施例1で示した)化合物50のメタンスルホン酸塩の沈殿が形成し始めた。添加が完了する時までに温度は70.5℃まで上昇し、72℃まで上がり続けた。加熱を止め、この懸濁液をゆっくり放冷させた。3時間後、この化合物50のメタンスルホン酸塩を濾別し、フラスコを酢酸エチル(35−40mL)で2回リンスし、上記沈殿のすべてがフィルターに移るように、リンスした酢酸エチルをフィルターに移した。固体を、短時間、フィルター上で乾燥し、まだ湿ったまま丸底フラスコに移し、室温で4時間真空乾燥し、その後、約23時間、真空オーブン乾燥(60℃、圧力 約1mmHg)した。収率:97%。
【0164】
<実施例5:ジクロロメタン中での化合物50のメシレート塩の形成>
化合物50、5gを、60mLのジクロロメタンに溶解し、40℃に加熱した。1.55mLのメタンスルホン酸(化合物50に対して2当量)を、上記撹拌溶液に滴下した(発熱、還流あり)。加熱を止め、この混合物をゆっくり放冷させた。温度が約38℃まで下がった時から10分後に、(実施例1で示した)化合物50のメタンスルホン酸塩が沈殿し始めた。この懸濁液を室温まで放冷した。2時間後、固体を濾別し、反応フラスコをジクロロメタン:ヘプタンの1:1混合物(20mL)で2回リンスし、上記沈殿のすべてをフィルターに移した。この沈殿を、30分間、フィルター上で乾燥し、その後、8時間、75℃で乾燥した。収率:5.95g(81.5%)の化合物50のメシレート塩。
【0165】
<実施例6:化合物50のメシレート塩の再結晶>
A.95v/v%の水性エタノール
1.方法1
フラスコに、化合物50のメシレート塩10g及び水性エタノール100mL(水5mL及び無水エタノール95mL)を仕込み、オイルバス(60−65℃)中で、撹拌しながら加熱すると、約20−25分後に透明な溶液が形成された。加熱を止め、この溶液を室温へ放冷した。4時間後、化合物50のメシレート塩の沈殿を濾過し、30mLの無水エタノールで1回洗浄し、フィルター上で15−20分間乾燥し、その後、真空乾燥(約16時間、約1mmHg)した。真空オーブン(約1mmHg)を使用して、55℃で5時間、乾燥を続けた。収率:8.06g(80.6%)の化合物50のメシレート塩、融点191−192℃、残留エタノール:3826p.p.m。
【0166】
2.方法2
フラスコに、化合物50のメシレート塩10g及び精製水5.5mLを仕込んだ。この混合物を36−37℃に加熱し、0.5時間撹拌して透明な溶液にした。エタノール(104.5mL)を添加した。これにより反応温度が1℃下がった。加熱を止め、温度が32.5℃に達した時、化合物50のメシレート塩が沈殿し始めた。3時間後、この沈殿を濾過により回収し、このフラスコを20mLの無水エタノールで2回リンスし、上記沈殿のすべてをフィルターに移した。この沈殿を、フィルター上で乾燥し、次いで、真空乾燥した(55℃、5時間)。収率:8.7g(87%)の化合物50のメシレート塩、融点189.5−190℃、残留エタノール:4749p.p.m。
【0167】
B.98v/v% 水性エタノール
フラスコに、化合物50のメシレート塩10g及び水性エタノール175mL(水3.5mL及び無水エタノール171.5mL)を仕込み、オイルバス(75−78℃)中で、撹拌しながら加熱すると、約20−25分後に透明な溶液が形成されした。加熱を止め、溶液を室温へ放冷した。3時間後、化合物50のメシレート塩の沈殿を濾過により回収し、次いでフラスコを30mLの無水エタノールで2回洗浄し、上記固体のすべてをフィルターに移した。この沈殿をフィルター上で30分間乾燥し、次いで、真空乾燥した(室温で1時間、次いで60℃で約9時間、真空圧力約1mmHg)。収率:8.9g(89%)の化合物50のメシレート塩、融点191.5−192℃、残留エタノール:3442p.p.m。
【0168】
C.95v/v% 水性エタノール
1.方法1
フラスコに、化合物50のメシレート塩10g及び精製水5.5mLを仕込んだ。混合物を、撹拌しながら55℃に0.5時間に加熱し、透明な溶液にした。アセトン(104.5mL)を添加した。これにより溶液は濁った。加熱を止め、約1−2分後、化合物50のメシレート塩が沈殿し始めた。3時間後、この沈殿を濾過により回収し、次いでフラスコを20mLのアセトンで2回洗浄し、上記固体のすべてをフィルターに移した。この沈殿をフィルター上で30分間乾燥し、次いで、真空乾燥した(55℃、5時間)。収率:8.7g(94.5%)の化合物50のメシレート塩、融点190.5−191.5℃、残留アセトン:1261p.p.m。純度:99.3%(AUC)、副生成物:0.23%。
【0169】
2.方法2
フラスコに、化合物50のメシレート塩10g及び精製水5.5mLを仕込む。この混合物を、撹拌しながら34℃に0.5時間加熱して、透明な溶液にする。加熱用マントルを取り除き、アセトン(104.5mL)をゆっくり加えると、これにより化合物50のメシレート塩の沈殿が生じる。混合物を2時間撹拌する。この沈殿を濾過により回収し、このフラスコをアセトン(2×20mL)で洗浄し、上記固体をフィルターに移す。この沈殿をフィルター上で30分間乾燥し、次いで、真空乾燥した(55℃、5時間)。
予測収率:≧94%;予測副生成物量:0−0.1%。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表されるメタンスルホン酸塩
【化1】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法。
(式中、Rは、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール又は以下の式で表される基であり、
【化2】

及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル若しくはイソチオニトロ基であるか、又は、R及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRはそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、XはO、S、S(O)、S(O)又はNRであり、Yは(CHR、C(O)、C(NR)、S、S(O)、S(O)、N(R)であるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン、任意に置換されてもよいシクリルエン、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン、任意に置換されてもよいヘテロシクリルエン、任意に置換されてもよいアリーレン、任意に置換されてもよいアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U、又はVの少なくとも1つはNであり、各CRは同一であっても異なっていてもよく、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)R、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、又は−S(O)であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいアリール又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はチオアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、チオアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、mは0、1、2、3、又は4であり、zは1又は2であり、
前記方法は、
a)式(II)で表される化合物
【化3】

の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(I)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(I)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。
【請求項2】
zが2であり、前記メタンスルホン酸の水溶液が、工程a)の化合物に対して約1.8〜約2.5モル当量のメタンスルホン酸を含有する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
zが1であり、前記メタンスルホン酸の水溶液が、工程a)の化合物に対して約0.9〜約1.25モル当量のメタンスルホン酸を含有する、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記水混和性有機溶媒が、アセトン又はアセトニトリルからなる群から選択される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
工程a)の前記水混和性有機溶媒中の化合物の溶液が、約20mM〜約150mMのモル濃度である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記メタンスルホン酸の溶液が、約1.5M〜約7Mの濃度である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
工程中、温度が約35℃以下に維持される、請求項1記載の方法。
【請求項8】
工程中、温度が約30℃以下に維持される、請求項7記載の方法。
【請求項9】
工程a)及びb)における温度が約23℃〜約30℃である、請求項8記載の方法。
【請求項10】
約2時間〜約24時間、塩を溶液から沈殿させる、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記溶液を連続的に撹拌しながら、塩を溶液から沈殿させる、請求項10記載の方法。
【請求項12】
約1時間〜約24時間減圧下でメタンスルホン酸塩を乾燥させる工程を更に含んでなる、請求項1記載の方法。
【請求項13】
塩を約40℃〜約80℃で加熱しながら真空下で乾燥させる、請求項12記載の方法。
【請求項14】
e)工程d)で回収したメタンスルホン酸塩を水に溶解させ、約1mM〜約8mMの濃度の透明溶液を形成する工程と、
f)メタンスルホン酸塩1gあたり約5mL〜約15mLのアセトンを添加する工程と、
g)溶液からメタンスルホン酸塩を析出させる工程と、
h)沈殿物を回収する工程を更に含んでなる、請求項1記載の方法。
【請求項15】
アセトン添加の間、前記溶液が約18℃〜約30℃に維持される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
約0.5時間〜約24時間にわたり、溶液からメタンスルホン酸塩を沈殿させる、請求項15記載の方法。
【請求項17】
約1時間〜約24時間間にわたり、減圧下でメタンスルホン酸塩を乾燥させる工程を更に含んでなる、請求項16記載の方法。
【請求項18】
真空下で乾燥させながら、前記塩を約40℃〜約80℃で加熱する、請求項17記載の方法。
【請求項19】
式(III)で表されるメタンスルホン酸塩
【化4】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、プロドラッグ若しくは結晶多形の調製方法。
(式中、Xは、−C(R)=N−A−であり、AはO、S、S(O)、S(O)、C(CR又はNRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル若しくはイソチオニトロ基であるか、又は、R及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRはそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、Yは、(CH(R))、C(O)、C(NR)、O、S、S(O)、S(O)、N(R)であるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン、任意に置換されてもよいシクリルエン、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン、任意に置換されてもよいヘテロシクリルエン、任意に置換されてもよいアリーレン、任意に置換されてもよいアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U、又はVの少なくとも1つはNであり、各CRは同一であっても異なっていてもよく、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)R、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、又は−S(O)であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はチオアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、チオアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、mは0、1、2、3、又は4であり、zは1又は2であり、
前記方法が、
a)式(IV)で表される化合物
【化5】

の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(III)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(III)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。)
【請求項20】
式(V)で表されるメタンスルホン酸塩
【化6】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法。
(式中、環Aは任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル又は任意に置換されてもよいヘテロシクリル基であり、前記シクロアルキル、シクリル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクリル基は、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいアリール又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基と任意に融合してもよく、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U、又はVの少なくとも1つはNであり、各CRは同一であっても異なっていてもよく、Yは共有結合、(CH(R))、C(O)、C(NR)、O、S、S(O)、S(O)、NRであるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン、任意に置換されてもよいシクリルエン、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン、任意に置換されてもよいヘテロシクリルエン、任意に置換されてもよいアリーレン、任意に置換されてもよいアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)R、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、又は−S(O)であり、R16は各々独立に水素又は低級アルキル基であり、R及びRは各々独立に水素、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル又はイソチオニトロ基であるか、又はR及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRはそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はメルカプトアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルケニル、任意に置換されてもよいアルキニル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、ハロアルキル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、メルカプトアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、mは0、1、2、3又は4であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、zは1又は2であり、
前記方法は、
a)式(VI)で表される化合物:
【化7】

の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(V)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(V)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。)
【請求項21】
式(X)で表されるメタンスルホン酸塩
【化8】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物又は結晶多形の調製方法。
(式中、Xは以下からなる群から選択される式で表され、
【化9】

及びRは各々独立に水素、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル又はイソチオニトロ基であるか、又はR及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRはそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、Yは(CH(R))、C(O)、C(NR)、S、S(O)、S(O)、N(R)であるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン、任意に置換されてもよいシクリルエン、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン、任意に置換されてもよいヘテロシクリルエン、任意に置換されてもよいアリーレン、任意に置換されてもよいアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U又はVの少なくとも1つはNであり、CRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)R、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、又は−S(O)であり、Rcは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はチオアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルケニル、任意に置換されてもよいアルキニル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、ハロアルキル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、チオアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、mは0、1、2、3又は4であり、zは1又は2であり、
前記方法が、
a)式(XI)で表される化合物:
【化10】

の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(XI)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(XI)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。)
【請求項22】
式(I)で表されるメタンスルホン酸塩
【化11】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法。
(式中、Rは、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、又は以下の式で表される基であり、
【化12】

及びRは各々独立に水素、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル又はイソチオニトロ基であるか、又はR及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRはそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、XはO、S、S(O)、S(O)又はNRであり、Yは(CH(R))、C(O)、C(NR)、S、S(O)、S(O)、N(R)であるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン、任意に置換されてもよいシクリルエン、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン、任意に置換されてもよいヘテロシクリルエン、任意に置換されてもよいアリーレン、任意に置換されてもよいアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U又はVの少なくとも1つはNであり、CRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)R、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、又は−S(O)であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいアリール又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はチオアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルケニル、任意に置換されてもよいアルキニル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、ハロアルキル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、チオアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、mは0、1、2、3又は4であり、zは1又は2であり、
前記方法は、
a)式(II)で表される化合物
【化13】

の溶液を、水混和性の有機溶媒中で準備する工程であって、当該水混和性溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において準備した溶液に、メタンスルホン酸水溶液を添加する工程と、
c)溶液から式(I)で表される塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(I)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。)
【請求項23】
zが2であり、工程a)の溶液に加えられるメタンスルホン酸が、工程a)の化合物に対して約1.8〜約2.5モル当量のメタンスルホン酸を含有する、請求項22記載の方法。
【請求項24】
zが1であり、工程a)の溶液に加えられるメタンスルホン酸が、工程a)の化合物に対して約0.9〜約1.25モル当量のメタンスルホン酸を含有する、請求項22記載の方法。
【請求項25】
工程a)の化合物の溶液を約35℃〜約75℃で加熱する、請求項22記載の方法。
【請求項26】
メタンスルホン酸塩の析出中に前記溶液を約0℃〜約25℃に冷却させる、請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記溶液から塩を約2時間〜約24時間にわたり沈殿させる、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記溶液を連続的に撹拌させながら、塩を溶液から沈殿させる、請求項27記載の方法。
【請求項29】
工程a)の溶液が、約100mM〜約200mMの化合物のモル濃度である、請求項22記載の方法。
【請求項30】
前記有機溶媒が酢酸エチル又はジクロロメタンである、請求項29記載の方法。
【請求項31】
メタンスルホン酸を、有機溶媒と共に溶液に添加する、請求項29記載の方法。
【請求項32】
有機溶媒中のメタンスルホン酸の溶液が、約1.5M〜約7Mの濃度である、請求項31記載の方法。
【請求項33】
約1時間〜約24時間にわたり、減圧下でメタンスルホン酸塩を乾燥させる工程を更に含んでなる、請求項22記載の方法。
【請求項34】
真空下で乾燥させながら、塩を約40℃〜約80℃で加熱する、請求項33記載の方法。
【請求項35】
e)工程d)で回収したメタンスルホン酸塩を水に溶解させ、約1mM〜約8mMの濃度の透明溶液を形成する工程と、
f)メタンスルホン酸塩1gあたり約5mL〜約15mLのアセトンを添加する工程と、
g)溶液からメタンスルホン酸塩を析出させる工程と、
h)沈殿物を回収する工程を更に含んでなる、請求項22記載の方法。
【請求項36】
アセトン添加の間、前記溶液が約18℃〜約30℃に維持される、請求項35記載の方法。
【請求項37】
約0.5時間〜約24時間にわたり、溶液からメタンスルホン酸塩を沈殿させる、請求項36記載の方法。
【請求項38】
約1時間〜約24時間間にわたり、減圧下でメタンスルホン酸塩を乾燥させる工程を更に含んでなる、請求項37記載の方法。
【請求項39】
真空下で乾燥させながら、前記塩を約40℃〜約80℃で加熱する、請求項38記載の方法。
【請求項40】
式(III)で表されるメタンスルホン酸塩
【化14】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、プロドラッグ若しくは結晶多形の調製方法。
(式中、Xは、−C(R)=N−A−であり、AはO、S、S(O)、S(O)、C(CR又はNRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル又はイソチオニトロ基であるか、又は、R及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRはそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、Yは、(CH(R))、C(O)、C(NR)、O、S、S(O)、S(O)、N(R)であるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン、任意に置換されてもよいシクリルエン、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン、任意に置換されてもよいヘテロシクリルエン、任意に置換されてもよいアリーレン、任意に置換されてもよいアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U又はVの少なくとも1つはNであり、各CRは同一であっても異なっていてもよく、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)R、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、又は−S(O)であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はチオアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、チオアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、mは0、1、2、3、又は4であり、zは1又は2であり、
前記方法が、
a)式IVで表される化合物
【化15】

の溶液を有機溶媒中で調製する工程であって、当該有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸を添加する工程と、
c)溶液から式(III)で表されるメタンスルホン酸塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(III)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。)
【請求項41】
式(V)で表されるメタンスルホン酸塩
【化16】

又はその薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物、結晶多形若しくはプロドラッグの調製方法。
(式中、環Aは任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル又は任意に置換されてもよいヘテロシクリル基であり、前記シクロアルキル、シクリル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクリル基は、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいアリール又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基と任意に融合してもよく、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U、又はVの少なくとも1つはNであり、各CRは同一であっても異なっていてもよく、Yは共有結合、(CH(R))、C(O)、C(NR)、O、S、S(O)、S(O)、NRであるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン、任意に置換されてもよいシクリルエン、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン、任意に置換されてもよいヘテロシクリルエン、任意に置換されてもよいアリーレン、任意に置換されてもよいアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、nが0であるとき、Yは共有結合であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)R、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、又は−S(O)であり、R16は各々独立に水素又は低級アルキル基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル又はイソチオニトロ基であるか、又は、R及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRはそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rcは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はメルカプトアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルケニル、任意に置換されてもよいアルキニル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいヘテロアリール、ハロアルキル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、メルカプトアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−S、O、−S(O)R、−NRS、O、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、mは0、1、2、3又は4であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、zは1又は2であり、
前記方法は、
a)式(VI)で表される化合物
【化17】

の溶液を有機溶媒中で調製する工程であって、当該有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸を添加する工程と、
c)溶液から式(V)で表されるメタンスルホン酸塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(V)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。)
【請求項42】
式(X)で表されるメタンスルホン酸塩
【化18】

又は薬理学的に許容できる溶媒和化合物、包摂化合物、包摂水和物又はその結晶多形の調製方法。
(式中、Xは以下からなる群から選択される式によって示され:
【化19】

及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアルキルカルボニル、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R°、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、ハロアルキル、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、任意に置換されてもよいアルキルカルボニルアルキル、任意に置換されてもよいシクリル、任意に置換されてもよいシクロアルキル、任意に置換されてもよいヘテロシクリル、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアラルキル、任意に置換されてもよいヘテロアリール、任意に置換されてもよいヘテロアラルキル又はイソチオニトロ基であるか、又は、R及びRは共に=O、=S又は=NRであり、RはRであり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRはそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、Yは、(CH(R))、C(O)、C(NR)、O、S、S(O)、S(O)、N(R)であるか、又は存在せず、Gは結合、−C(O)NRNR−、−NRNRC(O)−、−NRN=CR−、−CR=NNR−、−NRNR−、−N(OH)−、−NRO−、−ONR−、−C(O)−、−C(NR)−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−OC(O)−、−C(O)O−、−OC(O)O−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(S)O−、−OC(S)NR−、−NR−C(NR)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−、−NR−S(O)−NR−、−P(O)(R)−、−P(O)(R)O−、−OP(O)(R)−、−OP(O)(R)O−、任意に置換されてもよいシクロアルキレン、任意に置換されてもよいシクリルエン、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキレン、任意に置換されてもよいヘテロシクリルエン、任意に置換されてもよいアリーレン、任意に置換されてもよいアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−NR−、任意に置換されてもよいヘテロアリーレン−S−、任意に置換されてもよいヘテロアラルキレン−O−、−Si(OR)−、−B(OR)−、−C(NR)−NR−、−NR−CR−C(O)−、−C(O)−ONR−、−C(O)−NRO−、−C(S)−ONR−、−C(S)−NRO−、−C(NR)−ONR−、−C(NR)−NRO−、−OS(O)−NRNR−、−OC(O)−NRNR−、−OC(S)−NRNR−、−OC(NR)−NRNR−、−NRNRS、OO−、−NRNRC(S)O−、−NRNRC(NR)O−、−OP(O)(R)O−、−NRP(O)(R)O−、−OP(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)NR−、−P(O)(R)NR−、−NRP(O)(R)−、−O−アルキレン−ヘテロシクロアルキレン−NR−、−NR−CHR−C(O)−NR−CHR−C(O)−、−NR−CHR−C(O)−、−NR−C(O)−CHR−又は−C(O)−NR−CHR−C(O)−であり、Q、U及びVは各々独立にN又はCRであり、Q、U又はVの少なくとも1つはNであり、各CRは同一であっても異なっていてもよく、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、−C(O)R、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、又は−S(O)であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基、ハロアルキル基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル基、アルキルカルボニルアルキル基メルカプトアルキル基、アミノアルキル基、スルホニルアルキル基、スルホニルアリール基、又はチオアルコキシ基であり、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基、−OR、−SR、−NR、ヒドロキシルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、メルカプトアルキル、アミノアルキル、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、チオアルコキシ、−C(O)R、−OC(O)R、−SC(O)R、−NRC(O)R、−C(S)R、−OC(S)R、−SC(S)R、−NRC(S)R、−C(NR)R、−OC(NR)R、−SC(NR)R、−NRC(NR)R、−SO、−S(O)R、−NRSO、−OS(O)、−OP(O)R、−P(O)R、ハロ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、シアノ、ニトロ、ニトロソ又はアジド基であり、R及びRは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、若しくは任意に置換されてもよいヘテロアリール基であるか、又はR及びRは、それが結合する窒素原子と共に、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアリール基を形成し、Rは各々独立に水素原子、任意に置換されてもよいアルキル基、任意に置換されてもよいアルケニル基、任意に置換されてもよいアルキニル基、任意に置換されてもよいシクリル基、任意に置換されてもよいシクロアルキル基、任意に置換されてもよいヘテロシクリル基、任意に置換されてもよいヘテロシクロアルキル基、任意に置換されてもよいアラルキル基、任意に置換されてもよいヘテロアルキル基、任意に置換されてもよいアリール基、又は任意に置換されてもよいヘテロアリール基であり、nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり、mは0、1、2、3又は4であり、zは1又は2であり、
前記方法が、
a)式(XI)で表される化合物
【化20】

の溶液を有機溶媒中で調製する工程であって、当該有機溶媒がアルコールでない工程と、
b)工程a)において調製した溶液に、メタンスルホン酸を添加する工程と、
c)溶液から式(X)で表されるメタンスルホン酸塩を析出させる工程と、
d)工程c)において形成される沈殿物を回収し、式(X)で表されるメタンスルホン酸塩を調製する工程を含んでなる。)

【公表番号】特表2009−513671(P2009−513671A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538056(P2008−538056)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/042211
【国際公開番号】WO2007/050980
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【出願人】(504151848)シンタ ファーマシューティカルズ コーポレーション (72)
【Fターム(参考)】