説明

P2X7調節因子としてのピラゾール誘導体

本発明は、式(I):


(I)
で示される化合物またはその医薬上許容される塩に関する。式(I)のピラゾール誘導体またはその塩は、P2X7受容体機能を調節し、P2X7受容体でのATPの作用を拮抗しうる(P2X7受容体アンタゴニスト)。本発明はまた、P2X7受容体によって媒介される障害/疾患、例えば、疼痛、炎症または神経変性疾患の治療または予防における、かかる化合物もしくは塩、またはその医薬組成物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、P2X7受容体機能を調節し、P2X7受容体でのATPの作用を拮抗しうるピラゾール誘導体(「P2X7受容体アンタゴニスト」);その調製法;それらを含有する医薬組成物;および医薬としてのかかる化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
P2X7受容体は、造血系の細胞、例えば、マクロファージ、小グリア細胞、マスト細胞、およびリンパ球(TおよびB)中で発現するイオンチャネル内蔵型受容体であり(例えば、Colloら,Neuropharmacology,Vol.36,pp1277−1283(1997)を参照)、細胞外ヌクレオチド、特に、アデノシン三リン酸(ATP)により活性化される。P2X7受容体の活性化は、巨細胞形成、脱顆粒、細胞傷害性細胞死、CD62Lシェディング、細胞増殖の調節、および炎症性サイトカイン、例えば、インターロイキン1(IL−1β)(例えば、Ferrariら,J.Immunol.,Vol.176,pp3877−3883(2006))、インターロイキン18(IL−18)、および腫瘍壊死因子(TNFα)の放出に関与している(例えば、Hideら,Journal of Neurochemistry,Vol 75.,pp965−972(2000))。P2X7受容体はまた、抗原提示細胞、ケラチン生成細胞、耳下腺細胞、肝細胞、赤血球、赤白血病細胞、単球、線維芽細胞、骨髄細胞、ニューロン、および腎メサンギウム細胞に局在する。さらに、P2X7受容体は、中枢および末梢神経系におけるシナプス前終末で発現され、グリア細胞における放出を調節することが知られている(Anderson,C.ら.Drug.Dev.Res.,Vol.50,第92頁(2000))。
【0003】
これらの細胞からの重要な炎症性メディエータの放出能を伴う、免疫系の重要な細胞へのP2X7受容体の局在は、疼痛および神経変性障害を含む広範囲の疾患の治療におけるP2X7受容体アンタゴニストの役割の可能性を示唆する。最近の前臨床インビボ研究は、炎症性および神経因性疼痛の両方におけるP2X7受容体に直接関与している(Dell’Antonioら,Neurosci.Lett.,327,pp87−90,2002。Chessell,IP.ら,Pain,114,pp386−396,2005)一方で、インビトロにおいて、P2X7受容体が皮膚ニューロンの小グリア細胞を調節するという証拠がある(Skaper,S.D.ら,Program No.937.7.2005 Abstract Viewer/Itinerary Planner.Washington,DC:Society for Neuroscience,2005.Online)。さらに、P2X7受容体のアップレギュレーションは、アルツハイマー病のマウスモデルにおけるβ−アミロイドプラーク周辺で観測されている(Parvathenani,L.ら,J.Biol.Chem.,Vol.278(15),pp.13309−13317,2003)。
【0004】
R.G.JonesおよびM.J.Mann,J.Am.Chem.Soc.,1953,75,4048−4052は、4−ピラゾール−N−ベンジルアセトアミドおよびβ−アミノエチルピラゾール誘導体の合成を開示している。
【0005】
V.A.Zagorevskiiら,Khimiko−Farmatsevticheskii Zhurnal,1989,23(8),966−971(Russian)は、2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(フェニルメチル)アセタミドを含む、抗アルコール剤としてのピラゾール−4−カルボキサミドおよびアセタミド誘導体を開示している。
【0006】
2007年6月5日に出願され、WO2007/141267 A1として2007年12月13日に公開された、PCT/EP2007/055518(Glaxo Group Limited)は、P2X7受容体機能を調節し、P2X7受容体でのATPの作用を拮抗しうるN−(フェニルメチル)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)アセトアミド誘導体(P2X7受容体アンタゴニスト)、および疼痛、炎症または神経変性疾患の治療または予防のための医薬の製造のためのその使用を開示している。2007年6月5日に出願され、WO2007/141269 A1として2007年12月13日に公開された、PCT/EP2007/055521(Glaxo Group Limited)は、P2X7受容体機能を調節し、P2X7受容体でのATPの作用を拮抗しうるN−(フェニルメチル)−2−(4イソオキサゾリル)アセタミド誘導体を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2007/141267号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2007/141269号パンフレット
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Colloら,Neuropharmacology,Vol.36,pp1277−1283(1997)
【非特許文献2】Ferrariら,J.Immunol.,Vol.176,pp3877−3883(2006)
【非特許文献3】Hideら,Journal of Neurochemistry,Vol 75.,pp965−972(2000)
【非特許文献4】Anderson,C.ら.Drug.Dev.Res.,Vol.50,第92頁(2000)
【非特許文献5】Dell’Antonioら,Neurosci.Lett.,327,pp87−90,2002
【非特許文献6】Chessell,IP.ら,Pain,114,pp386−396,2005
【非特許文献7】Skaper,S.D.ら,Program No.937.7.2005 Abstract Viewer/Itinerary Planner.Washington,DC:Society for Neuroscience,2005.Online
【非特許文献8】Parvathenani,L.ら,J.Biol.Chem.,Vol.278(15),pp.13309−13317,2003
【非特許文献9】R.G.JonesおよびM.J.Mann,J.Am.Chem.Soc.,1953,75,4048−4052
【非特許文献10】V.A.Zagorevskiiら,Khimiko−Farmatsevticheskii Zhurnal,1989,23(8),966−971(Russian)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、P2X7受容体機能を調節し、P2X7受容体でのATPの作用を拮抗しうる化合物(「P2X7受容体アンタゴニスト」)を提供する。本発明の第1の態様は、式(I):
【化1】

[式中:
は、NR10、C1−6アルキルもしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;
あるいは、Rは、C6−10アリール、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリール、C3−6シクロアルキルまたは4ないし11員のヘテロシクリルを示し、該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基の任意の環または環系は、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、シアノ、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルコキシC1−3アルキル−、−COC1−3アルキル、−CONR1112および−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよく;
あるいは、Rは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)または(VII):
【化2】

{式中:
Yは、CH、OまたはNR11を示し;
wは、0、1、2または3を示し;
a、b、c、d、e、f、g、h、j、pおよびqは、独立して、0、1または2を示し;
13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR23は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシまたはトリフルオロメチルを示し;
24は、NR1112、−OHもしくは−CONR1112を示すか;
あるいは、R24は、C3−6シクロアルキル、C6−10アリール、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリール、または4ないし11員のヘテロシクリルを示し、該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基の任意の環または環系は、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、シアノ、トリフルオロメチル、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルコキシC1−3アルキル−、−COC1−3アルキル、−CONHおよび−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよい}
から選択される基を示し;
は、水素、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、フェニル、5ないし6員の単環式ヘテロアリールまたはC3−6シクロアルキルを示し;
は、水素、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、フェニル、5ないし6員の単環式ヘテロアリールもしくはC3−6シクロアルキルを示すか;または、Rが水素である場合に、Rは水素を示し;
およびRは、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、NOまたはNHを示し;
およびRは、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、フェニル、フェニルオキシまたはNOを示し;
は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェニルオキシ、NOまたはシアノを示し;
およびR10は、独立して、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル−、−C1−4アルキルOHもしくは−C1−3アルキルNR1112;またはC3−6シクロアルキルもしくは6員のヘテロシクリルを示し、その環のいずれかは、ハロゲン、シアノ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群より選択される群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1ないし3個の置換基で所望により置換されていてもよく;
11およびR12は、独立して、水素またはC1−3アルキルを示し;
kは、0または1を示し;
mは、0または1を示し;
nは、0、1、2、3または4を示し;
Xは、CR2526を示し;および
25およびR26は、各場合で独立して、水素、フッ素またはC1−6アルキルを示す;
ただし、式(I)の化合物は2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(フェニルメチル)アセタミドまたは2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−フルオロフェニル)メチル]アセタミド以外である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に用いられる、「アルキル」(基または基の一部として用いられる場合)なる語は、特定数の炭素原子を含有する直線状または分岐炭化水素鎖をいう。例えば、C1−6アルキルは、少なくとも1個、そして、最大で6個の炭素原子を含有する直線状または分岐炭化水素鎖を意味する。アルキルの例として、限定されるものではないが、メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、n−ヘキシルおよびi−ヘキシルが挙げられる。
【0011】
本明細書に用いられる、「アルコキシ」(基または基の一部として用いられる場合)なる語は、アルキルエーテルラジカルをいい、「アルキル」なる語は上記のとおりである。アルコキシの例として、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ペントキシおよびi−ペントキシが挙げられる。
【0012】
「シクロアルキル」なる語は、特に明記しない限り(例えば、異なった特定数の炭素原子によって)、閉鎖3ないし6員の非芳香族環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルを意味する。
【0013】
本明細書に用いられる「ハロゲン」なる語は、特に明記しない限り、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素から選択される基を記載する。
【0014】
本明細書に用いられる「アリール」なる語は、C6−10単環式または二環式炭化水素環をいい、少なくとも1つの環は芳香族である。かかる基の例として、フェニルおよびナフチルが挙げられる。
【0015】
本明細書に用いられる「ヘテロアリール」なる語は、酸素、窒素または硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5ないし6員の単環式芳香族または縮合8ないし10員の二環式芳香族環系を意味する。かかる単環式芳香族環の適当な例として、チエニル、フラニル、ピロリル、トリアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニルおよびピリジルが挙げられる。かかる縮合二環式芳香族環系の適当な例として、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、ピロロピリジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリルなどが挙げられる。上記ヘテロアリール基は、炭素原子を介してまたは存在する場合は、特に上記するものを除き、窒素原子を介して残りの炭素原子に結合しうる。
【0016】
「ヘテロシクリル」なる語は、酸素、窒素または硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4ないし7員の単環式飽和または部分不飽和環;あるいはベンゼンまたは単環式ヘテロアリール環に縮合した酸素または窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する4ないし7員の単環式飽和または部分不飽和環系(縮合環と称される);あるいは1個の窒素原子を含有する7員の二環式飽和環を意味する。かかる単環式環の適当な例として、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、オキシピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジアゼパニル、アゼパニル、ジヒドロイミダゾリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチアピラニルおよびテトラヒドロフラニルが挙げられる。かかる縮合環の適当な例として、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソインドリル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロベンズアゼピニルおよびテトラヒドロイソキノリニルが挙げられる。かかる7員の二環式環系の適当な例は、アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルである。上記ヘテロシクリル基は、炭素原子を介してまたは存在する場合は、特に上記するものを除き、適当な窒素原子を介して残りの炭素原子に結合しうる。
【0017】
本発明が、置換基または(例えば、限定するものではないが、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、X、Y、k、m、n、a、b、c、d、e、f、g、h、j、p、q、および/またはwの)特徴の具体的な、好ましい、適当な、または他の実施態様の全ての可能な組合せ、例えば、実施態様が本明細書に記載される、異なる置換基または特徴の実施態様の全ての可能な組合せを包含および開示することを理解すべきである。
【0018】
本発明の特定の実施態様において、Rは、NR10、C1−6アルキルもしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;あるいは、Rは、C6−10アリール、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリール、C3−6シクロアルキルまたは4ないし11員のヘテロシクリルを示し;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基の任意の環または環系は、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、シアノ、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルコキシC1−3アルキル−、−COC1−3アルキル、−CONR1112および−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよい。
【0019】
具体的な実施態様において、Rは、NR10、C1−6アルキルもしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;あるいは、Rは、フェニル、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリールまたは4ないし11員のヘテロシクリルを示し;該フェニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基の任意の環または環系は、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、トリフルオロメチルおよび−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよい。
【0020】
具体的な実施態様において、Rは、NR10、C1−6アルキルもしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;あるいは、Rは、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピロリジニルまたはピラゾリルから選択される所望により置換されていてもよい基を示す。同一であっても異なっていてもよい所望の置換基は、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、−CONHおよびトリフルオロメチルからなる群より選択されうる。
【0021】
本発明の別の具体的な実施態様において、Rは、変数が上記と同義である、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)または(VII)から選択される基を示す。
【0022】
具体的な実施態様において、Rは、a、b、c、d、e、f、g、h、j、pおよびqが0を示す、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)または(VII)から選択される基を示す。
【0023】
1の具体的な実施態様において、R24は、NH、−OHもしくは−CONH;または不飽和フェニル、ピリジニルもしくはテトラヒドロピラニルを示し;wは1または2を示す。
【0024】
1の具体的な実施態様において、Rは、水素、C1−6アルキル(例えば、C1−4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、またはn−ブチル)またはトリフルオロメチルを示す。
【0025】
1の具体的な実施態様において、Rは、水素、C1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピルまたはi−プロピル)またはトリフルオロメチルを示すか;あるいは、Rが水素である場合に、Rはハロゲン(例えば、臭素)を示す。
【0026】
1の具体的な実施態様において、RおよびRは両方、独立して、C1−6アルキル、例えば、C1−4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、またはi−プロピルを示す。
【0027】
最も具体的な実施態様において、RおよびRは両方、メチルを示す。
【0028】
1の具体的な実施態様において、RおよびRは、独立して、水素、ハロゲンまたはC1−6アルキルを示す。より具体的な実施態様において、RおよびRは、独立して、水素、ハロゲンまたはメチルを示す。さらにより具体的な実施態様において、RおよびRの一方は塩素を示し、他方は水素を示す。
【0029】
1の具体的な実施態様において、RおよびRは、独立して、水素、ハロゲンまたはC1−6アルキルを示す。より具体的な実施態様において、RおよびRは、独立して、水素、ハロゲンまたはメチルを示す。さらなる実施態様において、RおよびRは水素を示す。
【0030】
1の具体的な実施態様において、Rは水素またはハロゲンを示す。より具体的な実施態様において、Rはハロゲンを示す。さらにより具体的な実施態様において、Rはフッ素を示す。
【0031】
好ましくは、RおよびRの一方は塩素を示し、他方は水素を示し、Rはフッ素を示す。
【0032】
1の具体的な実施態様において、RおよびR10は、独立して、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル−または−C1−4アルキルOHを示す。
【0033】
1の具体的な実施態様において、R11およびR12は、独立して、水素またはメチルを示す。
【0034】
1の具体的な実施態様において、nは0、1または2を示し、R25およびR26は、独立して、水素またはメチルを示す。具体的な実施態様において、kは0を示す。具体的な実施態様において、mは0を示す。
【0035】
1の具体的な実施態様において、nは0、1または2を示し、R25およびR26は、独立して、水素またはメチルを示し、kおよびmは両方、0を示す。
【0036】
本発明の1の具体的な実施態様において、式(IA):
【化3】

[式中:
は、NR10、C1−6アルキルもしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;
あるいは、Rは、C6−10アリール、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリール、C3−6シクロアルキルまたは4ないし11員のヘテロシクリルを示し;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基の任意の環または環系は、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、シアノ、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルコキシC1−3アルキル−、−COC1−3アルキル、−CONR1112および−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよく;
およびRは、独立して、水素、メチルまたはトリフルオロメチルを示し;
およびRは、独立して、水素、ハロゲンまたはメチルを示し;
およびRは、水素を示し;
は、ハロゲンを示し;
およびR10は、独立して、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル−または−C1−4アルキルOHを示し;
11およびR12は、独立して、水素またはメチルを示し;
kは、0または1を示し;
nは、0、1または2を示し;
Xは、CR2526を示し;および
25およびR26は、各場合で独立して、水素またはメチルを示す;
ただし、式(IA)の化合物は、2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(フェニルメチル)アセタミドまたは2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−フルオロフェニル)メチル]アセタミド以外である]
で示される化合物、またはその医薬上許容される塩が提供される。
【0037】
本発明に記載の具体的な化合物には、下記のE1−E183の化合物、またはその医薬上許容される塩が含まれる。
【0038】
そのため、本発明のさらに具体的な態様は、
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(3,5−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−({4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}メチル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
N−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−(2−ビフェニリルメチル)−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,5−ジフルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(3,4−ジフルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−ブロモフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(3−ブロモフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−ニトロフェニル)メチル]アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(4−ニトロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2,3−ジフルオロ−4−メチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,5−ジメチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(5−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,6−ジフルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−6−メチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−(4−ビフェニリルメチル)−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,6−ジメチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−アミノフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−(3−ビフェニリルメチル)−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(5−フルオロ−2−メチルフェニル)メチル]アセタミド、
N−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(4−シアノフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−{[2−クロロ−6−(フェニルオキシ)フェニル]メチル}−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,3−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[4−(フェニルオキシ)フェニル]メチル}アセタミド、
N−[(2,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,3−ジメチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,6−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,5−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
N−[(5−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(3−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(3−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(メチルオキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[4−(エチルオキシ)フェニル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(5−シアノ−2−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(3,5−ジクロロ−2−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[6−メチル−4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
2−[1−(5−ブロモ−2−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(5−クロロ−2−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[3−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(1,1−ジメチルエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−ヨードフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(4−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(6−メチル−3−ピリダジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2,6−ジメチル−4−ピリミジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリミジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−シクロヘキシル−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−シクロペンチル−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[(2,4−diフルオロフェニル)メチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[(4−クロロフェニル)メチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{[3−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{[2−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{[2−(ジメチルアミノ)フェニル]メチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(1−メチル−4−ピペリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
2−[1−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−3−イル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{1−メチル−2−[4−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{2−[(2,6−ジメチルフェニル)オキシ]エチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−フェニルシクロヘキシル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[(4−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
2−(1−{[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(1−メチルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[3−(フェニルオキシ)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(シクロヘキシルメチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−エチル−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(フェニルオキシ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(1−メチル−2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{2−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)オキシ]エチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(2−オキソ−1−ピロリジニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−エチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(3−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3−メチル−5−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[5−メチル−3−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3−メチル−1,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸エチル、
[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)−2−オキソエチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−オキソ−2−(1−ピペリジニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N,N−ジエチルアセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2−オキソエチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[2−(シクロヘキシルアミノ)エチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(1−ピペリジニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(1−ピロリジニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{2−[(2−メチルプロピル)アミノ]エチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]エチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−{[2−(メチルオキシ)エチル]アミノ}エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
2−[1−(2−アミノエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(メチルオキシ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2,6−ジメチル−3−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(4−メチル−3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(5−メチル−3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(4−モルホリニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{4−[(4−メチル−1−ピペラジニル)カルボニル]フェニル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ベンズアミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{4−[(4−フェニル−1−ピペラジニル)カルボニル]フェニル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ベンズアミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−(2−ピリジニルメチル)ベンズアミド、
N−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−6−メチルフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[6−(エチルオキシ)−2−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[5−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)エチル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(1−ピペリジニル)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−{[2−(メチルオキシ)エチル]アミノ}エチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アセタミド、
2−[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、もしくは
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド;
またはその医薬上許容される塩である、化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0039】
P2X7のアンタゴニストは、種々の疼痛状態(例えば、神経因性疼痛、慢性炎症性疼痛、および内臓痛)、炎症および神経変性、特に、アルツハイマー病を予防、治療または改善するのに有用でありうる。P2X7アンタゴニストはまた、関節リウマチおよび炎症性腸疾患の管理における有用な治療剤に寄与しうる。
【0040】
P2X7受容体機能を調節し、P2X7受容体でのATPの作用を拮抗しうる本発明の化合物(「P2X7受容体アンタゴニスト」)は、P2X7受容体機能の競合的アンタゴニスト、逆アゴニスト、または負のアロステリック調節因子でありうる。
【0041】
式(I)のある化合物には、その酸または塩基付加塩を形成しうるものがある。当然のことながら、医薬用途について、式(I)の化合物の塩は医薬上許容されるべきである。医薬上許容される塩には、Berge,Bighley and Monkhouse,J.Pharm.Sci.,1977,66,1−19に記載されているものが含まれる。
【0042】
「医薬上許容される塩」なる語には、無機塩基および有機塩基を含む医薬上許容される塩基から調製される塩が含まれる。無機塩基から得られる塩には、アルミニウム、アンモニウム塩、カルシウム塩、銅塩、第二鉄塩、第一鉄塩、リチウム塩、マグネシウム塩、マンガン(III)塩、マンガン(II)塩、カリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩などが含まれる。医薬上許容される有機塩基から得られる塩には、第一級、第二級、および第三級アミン、天然置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コカイン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル−モルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン体、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリスヒドロキシルメチルアミノメタン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどの塩が含まれる。
【0043】
本発明の化合物が塩基性である場合、1の実施態様において、医薬上許容される塩は、医薬上許容される酸、例えば、無機酸または有機酸から調製される。かかる酸には、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などが含まれる。具体的な実施態様において、医薬上許容される酸は、ベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸、エタンスルホン酸、臭化水素酸、塩酸、メタンスルホン酸、硝酸、リン酸、硫酸またはp−トルエンスルホン酸である。
【0044】
医薬上許容される塩の例として、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、およびナトリウム塩、ならびにマレイン酸、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、パモ酸、コハク酸、塩酸、硫酸、ビスメチレンサリチル酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、プロピオン酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、イタコン酸、グリコール酸、p−アミノ安息香酸、グルタミン酸、ベンゼンスルホン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、リン酸および硝酸から形成される塩が挙げられる。
【0045】
式(I)の化合物またはその塩は、結晶形または非結晶形で調製されてもよく、結晶形の場合、例えば、水和物として所望により溶媒和化されてもよい。本発明には、その範囲内に、化学量論的溶媒和物(例えば、水和物)および可変量の溶媒(例えば、水)を含有する化合物が包含される。
【0046】
式(I)のある化合物またはその塩は、立体異性体(例えば、ジアステレオマーおよびエナンチオマー)として存在することができるものがあり、本発明は、これらの立体異性体の各々、およびラセミ化合物を包含するその混合物に及ぶ。異なる立体異性体は、常法により相互に分離されてもよく、または、立体特異的合成法または不斉合成法によって任意の所定の異性体を得てもよい。本発明また、任意の互変異性体およびその混合物に及ぶ。
【0047】
本発明にはまた、同位体標識化合物が含まれ、それは、1個または複数の原子が最も一般的に自然界に見られる原子量または質量数とは異なる原子量または質量数を有する原子によって置き換えられるということ以外は式(I)に記載のもの、またはその塩と同一である。本発明の化合物または塩の一部となりうる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、ヨウ素および塩素の同位体、例えば、3H、11C、14C、18F、123Iおよび125Iが挙げられる。
【0048】
上記同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本発明の化合物および該化合物の医薬上許容される塩は、本発明の範囲内にある。本発明の同位体標識化合物または塩、例えば、3H、14Cなどの放射性同位体が取り込まれているものは、薬物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化同位体、すなわち、3H同位体、および炭素−14同位体、すなわち、14C同位体は、例えば、それらの調製および検出の容易性から所望により選択されうる。11C同位体および8F同位体は、一般にPET(陽電子放射型断層撮影法)において有用であり、125I同位体は、一般にSPECT(単一光子放射型コンピューター断層撮影法)において有用である。PETおよびSPECTは、脳画像診断において有用である。さらに、ジューテリウム、すなわち、2Hなどの重い同位体との置換は、より大きな代謝安定性から生じるある種の治療的利点、例えば、インビボ半減期の増大または必要量の減少をもたらすことができ、故に、選択されることがある。本発明の式(I)の同位体標識化合物またはその塩は、1の実施態様およびある場合において、同位体標識されていない試薬の代わりに容易に入手可能な同位体標識試薬を用いることによって下記のスキームおよび/または実施例に記載されている製法を実施することにより調製される。
【0049】
本発明のさらなる具体的な態様は、放射性同位体標識化合物または塩ではない式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。具体的な実施態様において、化合物または塩は、同位体標識化合物または塩ではない。
【0050】
化合物の調製
【化4】

式(I)の化合物(式中:変数は上記と同義である)、ならびにその塩および溶媒和物は、本発明のさらなる態様を構成する、下記の方法によって調製されうる。
【0051】
本発明のさらなる態様によれば、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の調製法であって、以下を含む方法が提供される:
【0052】
(a)式(2)のカルボン酸(またはその活性化誘導体)と式(3)のアミンのカップリング(スキーム1を参照)、式中:R、R、R、R、R、R、R、R、X、k、mおよびnは上記と同義である。化合物(2)および(3)は所望により保護されていてもよい。
【化5】

【0053】
式(2)の酸および式(3)のアミンのカップリングは、典型的には、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)などの適当な溶媒中、例えば、適当な温度、例えば、0℃〜室温での1種または複数の活性化剤、例えば、水溶性カルボジイミド(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩など)またはポリマー支持カルボジイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)および/または1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、ならびに所望により適当な塩基、例えば、第三級アルキルアミン(例えば、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン)またはピリジンの使用を含む。あるいは、(2)および(3)のカップリングは、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒中、例えば、室温などの適当な温度でのO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェートおよび適当な第三級アルキルアミン、例えば、ジイソプロピルエチルアミンでの処理により達成されうる。式(2)の化合物が、活性誘導体(例えば、酸塩化物、混合無水物、活性エステル(例えば、O−アシル−イソウレア))である場合、方法(a)は、典型的には、該活性誘導体のアミンでの処理を含む(Ogliaruso,M.A.;Wolfe,J.F.のThe Chemistry of Functional Groups(Ed.Patai,S.) Suppl.B: The Chemistry of Acid Derivatives, Pt.1(John Wiley and Sons,1979),pp442−8;Beckwith,A.L.J.のThe Chemistry of Functional Groups(Ed.Patai,S.) Suppl.B:The Chemistry of Amides(Ed.Zabricky,J.)(John Wiley and Sons,1970),pp 73 ff。
【0054】
(b)式(4)の化合物と式(5)のヒドラジンとの反応(スキーム2を参照)、式中:R、R、R、R、R、R、R、R、X、k、mおよびnは上記と同義であり、Pは適当な酸素保護基である。
【化6】

【0055】
反応は、典型的には、電子レンジ中にてエタノールなどの適当な溶媒中、例えば、適当な温度、例えば、110℃での式(4)の化合物の式(5)のヒドラジンおよび適当な塩基、例えば、酢酸ナトリウムでの処理を含む。
【0056】
保護基P1は、典型的には、ケイ素含有保護基、例えば、t−ブチルジメチルシリルである。
【0057】
(c)保護されている式(I)の化合物の脱保護。保護基およびその除去方法の例は、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts 「Protective Groups in Organic Synthesis」(J.Wiley and Sons,第3版.1999)にて見出されうる。
【0058】
(d)式(I)の化合物の式(I)の他の化合物への相互変換。通常の相互変換法の例として、エピマー化、酸化、還元、アルキル化、芳香族置換、求核置換、アミドカップリング、エステル加水分解およびハロゲン化(例えば、フッ素化、塩素化、臭素化、またはヨウ素化)が挙げられる。
【0059】
式(2)の化合物の具体的な調製法は、以下のスキーム3〜8に示される:
【化7】

[式中:R、R、R、X、k、mおよびnは上記と同義であり、Pは適当な保護基、例えば、C1−6アルキルを示し、Lは適当な脱離基、例えば、ハロゲン原子(例えば、ヨウ素、塩素または臭素)を示す]
【0060】
類似の方法は、ヒドラジン(5)の遊離塩基および塩(例えば、HCl)の両形態から出発することがすでに記述されている(US 4,146,721)。
【0061】
工程(i)は、典型的には、適当な温度、例えば、0℃〜室温での適当な溶媒、例えば、ジオキサン/水混合液および適当な塩基、例えば、水酸化ナトリウムの使用を含む。
【0062】
工程(ii)は、典型的には、エタノールなどの適当な溶媒中でのヒドラジン(5)またはその塩(例えば、HCl)の使用を含む。遊離塩基を用いる場合、その場合、酢酸などの酸はまた、混合物に加えられる。あるいは、ヒドラジン(5)の塩を用いる場合、その場合、酢酸ナトリウムなどの塩は代わりに混合物に加えられる。反応混合物は、典型的には、還流温度などの適当な温度で加熱される。
【0063】
工程(iii)は、典型的には、カルボン酸エステルの酸への変換の標準的製法、例えば、テトラヒドロフランおよび水の混合液などの適当な溶媒中50℃などの適当な温度での適当な水酸化物塩(例えば、水酸化リチウム)の使用を含む。
【0064】
【化8】

[式中:R、R、R、X、k、mおよびnは上記と同義であり、Lは適当な脱離基、例えば、ハロゲン原子(例えば、ヨウ素、塩素または臭素)を示し、Pは適当な保護基、例えば、C1−6アルキルを示す]
【0065】
類似の方法は、すでに記述されている(J.Heterocyclic Chem.,30,997(1993)を参照)。
【0066】
工程(i)は、典型的には、適当な温度、例えば、0℃〜室温でのエタノール(10a)またはテトラヒドロフラン(10b)などの適当な溶媒および水素化ホウ素ナトリウム(10a)または水素化リチウムアルミニウム(10b)などの適当な還元剤の使用を含む。
【0067】
工程(ii)は、典型的には、(クロロ付加物を調製するための、例えば)トルエンなどの適当な溶媒中還流温度などの適当な温度での塩化チオニルなどの適当な試薬を用いるヒドロキシル基の脱離基への変換を含む。
【0068】
工程(iii)は、典型的には、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの適当な溶媒中70℃などの適当な温度でのシアン化ナトリウムでの処理を含む。
【0069】
工程(iv)は、典型的には、ニトリルの酸への変換の標準的方法、例えば、エタノールなどの適当な溶媒中還流温度などの適当な温度での適当な水酸化物塩(例えば、水酸化カリウム)の使用を含む。
【0070】
【化9】

[式中:Rは、所望により置換されていてもよいC6−10アリールまたは5ないし10員のヘテロアリール基であり、R、R、Xは上記と同義であり、k=0、m=0およびn=0、Pは適当な保護基、例えば、C1−6アルキルを示す]
【0071】
工程(i)は、典型的には、マイクロ波反応器中120℃などの適当な温度での適当な所望により置換されていてもよいハロゲン化(例えば、臭化)アリールまたはヘテロアリールならびにヨウ化銅およびリン酸カリウム(K3PO4)などの適当な触媒ならびにN,N’−ジメチルエチレンジアミンならびにN−メチルピロリジン−2−オンなどの適当な溶媒での処理を含む(J.C.Antilla,J.M.Baskin,T.E.Barder,およびS.L.Buchwald,J.Org.Chem.,2004,69,5578−5587を参照)。
【0072】
工程(ii)は、典型的には、適当な温度、例えば、0℃〜室温でのテトラヒドロフランなどの適当な溶媒および水素化リチウムアルミニウムなどの適当な還元剤の使用を含む。
【0073】
式(11)の化合物は、上記スキーム4に記載の方法により式(2)の化合物に変換されうる。
【0074】
【化10】

[式中:Rは所望により置換されていてもよいC6−10アリールまたは5ないし10員のヘテロアリール基であり、R、R、Xは上記と同義であり、k=0、m=0およびn=0、Pは適当な保護基、例えば、C1−6アルキルを示し、Lは適当な脱離基、例えば、ハロゲン原子(例えば、ヨウ素、塩素または臭素)を示す]
【0075】
工程(i)は、典型的には、トルエンなどの適当な溶媒中80℃などの適当な温度でのベンゾフェノンヒドラゾンならびにキサントホス(Xantphos)および酢酸パラジウム(II)などの適当な触媒ならびにナトリウムt−ブトキシドなどの塩基での処理を含む(S.Wagaw,B.H.Yang,S.L.Buchwald,J.Am.Chem.Soc.1999,121(44),10251−10263を参照)。
【0076】
工程(ii)は、典型的には、エタノールなどの適当な溶媒中還流温度などの適当な温度での式(8)の化合物(上記スキーム3に記載のとおりに調製)およびp−トルエンスルホン酸一水和物での処理を含む。
【0077】
工程(iii)は、典型的には、カルボン酸エステルの酸への変換の標準的製法、例えば、テトラヒドロフランおよび水の混合液中50℃などの適当な温度での適当な水酸化物塩(例えば、水酸化リチウム)の使用を含む。
【0078】
【化11】

[式中:R、R、R、X、k、mおよびnは上記と同義であり、Pは適当な保護基、例えば、C1−6アルキルを示し、Lは適当な脱離基、例えば、ハロゲン原子(例えば、ヨウ素、塩素または臭素)を示す]
【0079】
工程(i)は、典型的には、ジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒中適当な温度、例えば、0℃〜室温での適当な塩基、例えば、水素化ナトリウムまたは炭酸セシウムの使用を含む。
【0080】
工程(ii)は、典型的には、カルボン酸エステルの酸への変換の標準的製法、例えば、テトラヒドロフランおよび水の混合液などの適当な溶媒中50℃などの適当な温度での適当な水酸化物塩(例えば、水酸化リチウム)の使用を含む。
【0081】
【化12】

[式中:R、R、X、k、mおよびnは上記と同義であり、R=H、Pは適当な保護基、例えば、C1−6アルキルを示す]
【0082】
類似の方法は、すでに記述されている(US 4,146,721)。
【0083】
工程(i)は、典型的には、120℃などの適当な温度でのジメチルホルムアミドジメチルアセタールおよび酢酸での処理を含む。
【0084】
工程(ii)は、典型的には、エタノールなどの適当な溶媒中でのヒドラジン(5)またはその塩(例えば、HCl)の使用を含む。遊離塩基を用いる場合、その場合、酢酸ナトリウムなどの塩をまた混合物に加える。あるいは、ヒドラジン(5)の塩を用いる場合、その場合、酢酸などの酸を混合物に加える。反応混合物を、典型的には、還流温度などの適当な温度で加熱する。
【0085】
工程(iii)は、典型的には、カルボン酸エステルの酸への変換の標準的製法、例えば、メタノールなどの適当な溶媒中室温などの適当な温度での適当な水酸化物塩(例えば、水酸化ナトリウム)の使用を含む。
【0086】
【化13】

[式中:R、X、k、mおよびnは上記と同義であり、R=ハロゲン、Pは適当な保護基、例えば、C1−6アルキルを示す]
【0087】
工程(i)は、典型的には、エタノールなどの適当な溶媒中でのヒドラジン(5)またはその塩(例えば、HCl)の使用を含む。ヒドラジン塩を用いる場合、その場合、酢酸ナトリウムなどの塩をまた混合物に加える。反応混合物を、典型的には、還流温度などの適当な温度で加熱する。
【0088】
工程(ii)は、典型的には、ヘテロアリールアミノ基のハロゲンへの変換の標準的製法、例えば、ハロゲン(例えば、臭素)の存在下、クロロホルムなどの適当な溶媒中室温などの適当な温度での適当なジアゾ化剤(例えば、亜硝酸イソアミル)の使用を含む。
【0089】
一般式(3)、(5)、(6)、(7)、(10)、(14)、(16)、(18)、(19)および(21)の化合物は、典型的には、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献に記載の方法で(または類似の方法を用いて)当業者により調製されうる。
【0090】
医薬上許容される塩は、例えば、適当な酸または酸誘導体との反応(混合)により慣習的に調製されうる。
【0091】
臨床的適応
本発明の化合物または医薬上許容される塩は、P2X7受容体機能を調節し、P2X7受容体でのATPの作用を拮抗しうる(P2X7受容体アンタゴニスト)ので、それらは、急性疼痛、慢性疼痛、慢性関節痛、筋骨格痛、神経因性疼痛、炎症性疼痛、内臓痛、癌に伴う疼痛、偏頭痛に伴う疼痛、緊張型頭痛および群発性頭痛、機能性腸障害に伴う疼痛、腰部頚部疼痛、捻挫および筋挫傷に伴う疼痛、交感神経的に維持されている疼痛;筋炎、インフルエンザまたは感冒などの他のウイルス感染症に伴う疼痛、リウマチ熱に伴う疼痛、心筋虚血に伴う疼痛、術後痛、癌化学療法、頭痛、歯痛および月経困難症を含む、疼痛の治療に有用でありうると考えられる。
【0092】
慢性関節痛状態には、関節リウマチ、変形性関節症、リウマチ様脊椎炎、痛風関節炎および若年性関節炎が含まれる。
【0093】
機能性腸障害に伴う疼痛には、非潰瘍性胃腸障害、非心臓性胸痛および過敏性腸症候群が含まれる。
【0094】
神経因性疼痛症候群には、糖尿病性ニューロパシー、坐骨神経痛、非特異的腰痛、三叉神経痛、多発性硬化症痛、線維筋痛症、HIV関連ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、および、身体外傷、切断、幻肢症候群、脊髄手術、癌、毒または慢性炎症性症状により生じる疼痛が含まれる。さらに、神経因性疼痛状態には、「ピリピリした感覚(pins and needles)」などの通常は無痛の感覚に伴う痛み(知覚異常および異常感覚)、触れられた時の感受性の増大(知覚過敏)、無害な刺激後の痛い感覚(動的、静的、熱的または冷感異痛症)、侵害性刺激に対する感受性の増大(熱的、冷感、機械的痛覚過敏症)、刺激の除去後の痛みの感覚の継続(痛覚過敏)または選択的感覚経路の不在または欠損(痛覚鈍麻)が含まれる。
【0095】
本発明の化合物または医薬上許容される塩により処置される可能性のある他の病態には、発熱、炎症、免疫疾患、血小板機能異常疾患(例えば、閉塞性血管疾患)、インポテンスまたは勃起不全;異常な骨代謝または再吸収を特徴とする骨疾患;非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)およびシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤の血行動態的副作用、心血管疾患;神経変性疾患および神経変性、外傷後神経変性、耳鳴、オピオイド(例えば、モルヒネ)、CNS抑制剤(例えば、エタノール)、覚醒剤(例えば、コカイン)およびニコチンなどの依存症誘発性薬剤に対する依存症;I型糖尿病の合併症、腎機能障害、肝機能障害(例えば、肝炎、肝硬変)、胃腸障害(例えば、下痢)、結腸癌、過活動膀胱および切迫性尿失禁が含まれる。うつ病およびアルコール依存症はまた、本発明の化合物または医薬上許容される塩によって治療される可能性がある。
【0096】
炎症症状には、皮膚症状(例えば、日焼け、火傷、湿疹、皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、乾癬)、髄膜炎、眼疾患、例えば、緑内障、網膜炎、網膜症、ブドウ膜炎、および眼組織に対する急性損傷(例えば、結膜炎)、炎症性肺障害(例えば、喘息、気管支炎、肺気腫、アレルギー性鼻炎、呼吸窮迫症候群、ハト愛好家病、農夫肺、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気道過敏症);胃腸管障害(例えば、アフタ性潰瘍、クローン病、アトピー性胃炎、疣状胃炎(gastritis varialoforme)、潰瘍性大腸炎、セリアック病、限局性回腸炎、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、胃腸逆流症);臓器移植、ならびに血管疾患、偏頭痛、結節性動脈周囲炎、甲状腺炎、再生不良性貧血、ホジキン病、強皮症、重症無筋力症、多発性硬化症、サルコイドーシス、ネフローゼ症候群、ベーチェット症候群、歯肉炎、心筋虚血、発熱、全身性紅斑性狼瘡、多発性筋炎、腱炎、滑液包炎およびシェーグレン症候群などの炎症性要素を有する他の症状が含まれる。
【0097】
免疫疾患には、自己免疫疾患、免疫不全疾患または臓器移植が含まれる。
【0098】
異常な骨代謝または再吸収を特徴とする骨疾患には、骨粗鬆症(特に、閉経後骨粗鬆症)、高カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症、パジェット骨疾患、骨溶解症、骨転移を伴うか伴わない悪性高カルシウム血症、関節リウマチ、歯周炎、変形性関節症、骨痛、骨減少症、癌性悪液質、結石症(calculosis)、結石症(lithiasis)(特に、尿路結石症)、固形癌、痛風および強直性脊椎炎、腱炎および滑液包炎が含まれる。
【0099】
心臓血管疾患には、高血圧または心筋虚血;アテローム性動脈硬化症;機能性または器質性静脈不全;静脈瘤療法;痔;および動脈圧の著しい低下に伴うショック状態(例えば、敗血症性ショック)が含まれる。
【0100】
神経変性疾患には、認知症、特に、変性認知症(老人性認知症、レビー小体型認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病およびクロイツフェルト・ヤコブ病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)および運動ニューロン疾患を含む);血管性認知症(多発脳梗塞性認知症を含む);ならびに、頭蓋内占拠性病変、外傷、感染症および関連症状(HIV感染症、髄膜炎および帯状疱疹を含む)、代謝、毒素、無酸素症およびビタミン欠乏症に伴う認知症;および加齢に伴う軽度認知機能障害、特に加齢に伴う記憶障害が含まれる。
【0101】
式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩はまた、神経保護薬として、および、脳卒中、心停止、肺バイパス、外傷性脳障害、脊髄損傷などの外傷後の神経変性の治療において有用でありうる。
【0102】
本発明の化合物またはその医薬上許容される塩はまた、悪性細胞増殖および/または転移、ならびに筋芽細胞性白血病の治療に有用でありうる。
【0103】
1型糖尿病の合併症には、糖尿病性微小血管症、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、黄斑変性症、緑内障、ネフローゼ症候群、再生不良性貧血、ブドウ膜炎、川崎病およびサルコイドーシスが含まれる。
【0104】
腎機能障害には、腎炎、糸球体腎炎、特に、メサンギウム増殖性糸球体腎炎および腎炎症候群が含まれる。
【0105】
治療への言及は、他に明示的に記載しない限り、確立された症状の治療および予防的治療の両方を包含すると理解すべきである。
【0106】
したがって、本発明のさらなる態様によれば、本発明者らは、医薬としておよび/またはヒトまたは動物薬として用いる式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0107】
本発明の別の態様によれば、本発明者らは、例えば、哺乳動物、例えば、ヒトまたは齧歯動物、例えば、ヒトまたはラット、例えば、ヒトにおける、P2X7受容体によって媒介される病態、例えば、本明細書に記載の病態または疾患(特に、疼痛、炎症または神経変性疾患、より具体的には、疼痛、例えば、炎症性疼痛、神経因性疼痛または内臓痛)の治療または予防(例えば、処置)に用いる式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0108】
本発明のさらなる態様によれば、本発明者らは、P2X7受容体によって媒介される病態、例えば、本明細書に記載の病態または疾患(特に、疼痛、炎症または神経変性、より具体的には、疼痛、例えば、炎症性疼痛、神経因性疼痛または内臓痛)に罹患している、ヒトまたは動物(例えば、齧歯動物、例えば、ラット)対象、例えば、ヒト対象の治療方法であって、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を該対象に投与することを含む方法を提供する。
【0109】
本発明のさらなる態様によれば、本発明者らは、疼痛、炎症、免疫疾患、骨疾患または神経変性疾患(特に、疼痛、炎症または神経変性疾患、より具体的には、疼痛、例えば、炎症性疼痛、神経因性疼痛または内臓痛)に罹患している、ヒトまたは動物(例えば、齧歯動物、例えば、ラット)対象、例えば、ヒト対象の治療方法であって、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を該対象に投与することを含む方法を提供する。
【0110】
本発明のよりさらなる態様によれば、本発明者らは、炎症性疼痛、神経因性疼痛または内臓痛に罹患している、ヒトまたは動物(例えば、齧歯動物、例えば、ラット)対象、例えば、ヒト対象の治療方法であって、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を該対象に投与することを含む方法を提供する。
【0111】
本発明のさらなる態様によれば、本発明者らは、アルツハイマー病に罹患している、対象、例えば、ヒト対象の治療方法であって、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を該対象に投与することを含む方法を提供する。
【0112】
本発明の別の態様によれば、本発明者らは、例えば、ヒトまたは齧歯動物などの哺乳動物、例えば、ヒトまたはラット、例えば、ヒトにおける、P2X7受容体の作用によって媒介される病態、例えば、本明細書に記載の病態または疾患(特に、疼痛、炎症または神経変性疾患、より具体的には、疼痛、例えば、炎症性疼痛、神経因性疼痛または内臓痛)の治療または予防(例えば、処置)のための医薬の製造のための式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の使用を提供する。
【0113】
本発明の別の態様によれば、本発明者らは、例えば、哺乳動物、例えば、ヒトまたは齧歯動物、例えば、ヒトまたはラット、例えば、ヒトにおける、疼痛、炎症、免疫疾患、骨疾患または神経変性疾患(特に、疼痛、炎症または神経変性疾患、より具体的には、疼痛、例えば、炎症性疼痛、神経因性疼痛または内臓痛)の治療または予防(例えば、処置)のための医薬の製造のための式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の使用を提供する。
【0114】
本発明の別の態様によれば、本発明者らは、例えば、哺乳動物、例えば、ヒトまたはラット、例えば、ヒトまたはラット、例えば、ヒトにおける、炎症性疼痛、神経因性疼痛または内臓痛の治療または予防(例えば、処置)のための医薬の製造のための式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の使用を提供する。
【0115】
本発明の1の態様において、本発明者らは、哺乳動物、例えば、ヒトまたは齧歯動物、例えば、ヒトまたはラット、例えば、ヒトにおける、アルツハイマー病の治療または予防(例えば、処置)のための医薬の製造のための式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の使用を提供する。
【0116】
ヒトまたは他の哺乳動物の治療に式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を使用するためには、通常、医薬組成物として標準的調剤業務にしたがって処方される。したがって、本発明の別の態様において、ヒトまたは動物薬としての使用に適した、式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩を含む医薬組成物が提供される。
【0117】
医薬として式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を使用するためには、通常、標準的調剤業務にしたがって医薬組成物に処方されるであろう。本発明はまた、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、および所望により医薬上許容される担体または賦形剤を含む、医薬組成物を提供する。
【0118】
医薬組成物は、本明細書に記載の、治療方法または使用または治療もしくは予防に用いるためのものであってもよい。
【0119】
例えば、常温および大気圧で混合することによって調製されてもよい、本発明の医薬組成物は、通常、経口投与、非経口投与または直腸投与に適している。医薬組成物は、それ自体、錠剤、カプセル剤、経口液体製剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、復元用散剤、注射用もしくは注入用液剤もしくは懸濁剤、または坐剤の剤形であってもよい。一般的に、経口投与用組成物が好ましい。
【0120】
経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、単位投与形態であってもよく、賦形剤、例えば、結合剤、充填剤、錠剤化潤滑剤、崩壊剤および/または許容される湿潤剤を含有していてもよい。錠剤は、例えば、通常の調剤業務にて周知の方法にしたがって被覆されうる。
【0121】
経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の剤形であってもよく、または、使用前に水または他の好適なビヒクルで復元するための乾燥製剤の剤形であってもよい。かかる液体製剤は、通常の添加剤、例えば、懸濁化剤、乳化剤、非水性ビヒクル(食用油を含んでいてもよい)、保存剤、および必要に応じて、通常の香味剤または着色料を含有していてもよい。
【0122】
非経口投与について、流動性の単位投与剤形は、本発明の化合物またはその医薬上許容される塩および滅菌ビヒクルを使用して調製される。1の具体的な実施態様において、該化合物または塩は、ビヒクルおよび使用濃度に依存して、ビヒクルに懸濁または溶解される。液剤を調製する際には、該化合物または塩を、例えば、注射用に溶解し、濾過滅菌した後、適当なバイアルまたはアンプルに充填し、密封することができる。1の実施態様において、アジュバント(複数)、例えば、局所麻酔剤、保存剤および/または緩衝剤がビヒクルに溶解される。安定性を増強するために、該組成物を、例えば、バイアルに充填した後に冷凍し、水分を真空除去することができる。非経口懸濁剤は、典型的には、化合物または塩が、典型的には、ビヒクルに溶解される代わりに懸濁されることおよび滅菌が濾過によっては通常行えないこと以外は実質的に同一の方法で調製される。該化合物または塩は、例えば、滅菌ビヒクルに懸濁させる前にエチレンオキシドへの暴露によって滅菌されうる。具体的な実施態様において、本発明の化合物または塩の均一な分布を促進するために該組成物に界面活性剤または湿潤剤が含まれる。
【0123】
1の実施態様において、組成物は、例えば、投与方法によって、活性物質(本発明の化合物または医薬上許容される塩)を0.1重量%〜99重量%、特に、10重量%〜60重量%含有する。
【0124】
上記障害/疾患/病態の治療または予防(例えば、処置)に使用される化合物または医薬上許容される塩の投与量は、通常通り、障害の重篤度、患者の体重、および/または他の同様のファクターによって異なっていてもよい。しかしながら、一般的指針として、1の実施態様において、本発明の化合物または医薬上許容される塩の、0.05〜1000mg、例えば、0.05〜200mg、例えば、20〜40mgの適当な単位投与量(化合物として測定)を用いてもよい。1の実施態様において、かかる単位投与量は、例えば、ヒトなどの哺乳動物に1日1回投与されるか;あるいは、かかる単位投与量は、ヒトなどの哺乳動物に1日1回以上(例えば、2回)投与されうる。かかる療法は、数週間または数ヶ月に及んでいてもよい。
【0125】
組合せ
式(I)の化合物またはその塩は、他の治療剤、例えば、上記障害の治療に有用であるかまたはありうる医薬と組み合わせて用いられてもよい。
【0126】
他の治療剤の適当な例として、WO 2007/008155およびWO 2007/008157に記載の、呼吸器障害(例えば、喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD))の治療のための、β2アゴニスト(β2アドレナリン受容体作動薬としても既知、例えば、フォルモテロール)および/またはコルチコステロイド(例えば、ブデソニド、フルチカゾン(例えば、プロピオン酸またはフロ酸エステル)、モメタゾン(例えば、フロ酸塩として)、ベクロメタゾン(例えば、17−プロピオン酸または17,21−ジプロピオン酸エステル)、シクレソニド、トライアムシナロン(例えば、アセトニドとして)、フルニソリド、ロフレポニド、およびブチキソコルト(例えば、プロピオン酸エステルとして)が挙げられうる。
【0127】
さらなる治療剤には、WO2006/083214に記載の心血管障害(例えば、アテローム性動脈硬化症)の治療のための、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル コエンザイムA(HMG CoA)レダクターゼ阻害薬(例えば、アトルバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、およびシンバスタチン)が含まれうる。
【0128】
さらなる治療剤には、WO2005/025571に記載の炎症疾患または障害(例えば、関節リウマチまたは変形性関節症)の治療のための、非ステロイド性抗炎症剤(NSAID;例えば、イブプロフェン、ナプロキセン、アスピリン、セレコキシブ、ジクロフェナク、エトドラク、フェノプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラック、オキサプロジン、ナブメトン、スリンダク、トルメチン、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、ルミラコキシブ、メロキシカム、エトリコキシブおよびパレコキシブ)が含まれうる。
【0129】
さらなる治療剤には、WO2004/105798に記載の炎症疾患または障害(例えば、関節リウマチまたは変形性関節症)の治療のための、腫瘍壊死因子α(TNFα)阻害薬(例えば、エタネルセプトまたは抗TNFα抗体、例えば、インフリキシマブおよびアダリムマブ)が含まれうる。
【0130】
さらなる治療剤には、WO2004/105797に記載の炎症疾患または障害(例えば、関節リウマチ)の治療のための、2−ヒドロキシ−5−[[4−[(2−ピリジニルアミノ)スルホニル]フェニル]アゾ]安息香酸(スルファサラジン)が含まれうる。
【0131】
さらなる治療剤には、WO2004/105796に記載の炎症疾患または障害(例えば、関節リウマチ)の治療のための、N−[4−[[(2,4−ジアミノ−6−プテリジニル)メチル]メチルアミノ]ベンゾイル]−L−グルタミン酸(メトトレキサート)が含まれうる。
【0132】
さらなる治療剤には、WO2004/073704に記載の炎症疾患または障害(例えば、関節リウマチ)の治療のための、プロTNFα変換酵素(TACE)の阻害薬が含まれうる。
【0133】
さらなる治療剤には、WO2006/003517に記載のIL−1媒介疾患(例えば、関節リウマチ)の治療のための、
a)スルファサラジン;
b)スタチン、例えば、アトルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、セリバスタチン、クリルバスタチン、ダルバスタチン、ロスバスタチン、テニバスタチン、フルインドスタチン、ベロスタチン、ダルバスタチン、ニスバスタチン、ベルバスタチン、ピタバスタチン、リバスタチン、グレンタスタチン、エプタスタチン、テニバスタチン、フルラスタチン、ロスバスタチンまたはイタバスタチン;
c)グルココルチコイド剤、例えば、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロンおよびヒドロコルチゾン;
d)p38キナーゼ阻害薬;
e)抗IL−6受容体抗体;
f)アナキンラ;
g)抗IL−1モノクローナル抗体;
h)JAK3プロテインチロシンキナーゼ阻害薬;
i)抗マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)モノクローナル抗体;または
j)抗CD20モノクローナル抗体、例えば、リツキシマブ、PRO70769、HuMax−CD20(Genmab AJS)、AME−133(Applied Molecular Evolution)、またはhA20(Immunomedics,Inc.)が含まれうる。
【0134】
化合物が他の治療剤と組み合わせて用いられる場合、組成物は、任意の便利な経路で連続してまたは同時に投与されうる。
【0135】
したがって、本発明は、さらなる態様において、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩と、例えば、本明細書に記載の、さらなる治療剤(複数)を一緒に含む組合せを提供する。
【0136】
上記の組合せは、都合のよいことに、医薬処方の形態での使用を示しうるので、上記組合せと医薬上許容される担体または賦形剤を一緒に含む医薬処方は、本発明のさらなる態様を包含する。かかる組合せの個々の成分は、個々のまたは合した医薬処方で連続してまたは同時に投与されうる。
【0137】
式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩が、同一の病状に対して活性である第2治療剤と組み合わせて用いられる場合、各化合物の投与量は、化合物が単独で用いられる場合と異なっていてもよい。
【0138】
以下の記載例および実施例は、本発明の化合物または塩の調製を説明するものであるが、限定することを意図するものではない。
【実施例】
【0139】
実施例
上記スキーム1〜9に記載の合成法と同様に、本発明の化合物の調製のための一般法(a)〜(d)が、以下の実施例にてさらに説明される。
【0140】
実施例1 N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド(E1)
【化14】

Pol−カルボジイミド(約0.06mmol)を、3.8樹脂ローダーを用いてRobbinsブロックに加えた。これに、HOAt(0.01mmol)のテトラヒドロフランおよびジクロロメタンの1:1混合液(0.8ml)中溶液、次いで、ジクロロメタン(0.25ml)中(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸(0.03mmol、US 4,146,721に記載のとおりに調製または商業的供給源から購入)を加えた。最後に、ジクロロメタン(0.25ml)中[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミン(0.04mmol)を加え、Robbinsブロックを密封し、36時間振盪した。Pol−イソシアネートおよびトリスアミン樹脂を、混合物に加え、次いで、一晩振盪した。混合物を、SCXカラム上に充填し、ジクロロメタンで2回洗浄した。メタノール中0.5Mアンモニアで溶出し、溶媒を蒸発させて、粗生成物を得た。次いで、これを、メタノールで予め洗浄しておいた96−ウェルシリカブロック上に充填し、1:1 ジクロロメタン:メタノール混合液で抽出した。溶媒を蒸発させ、オーブン乾燥して、生成物として標記化合物を得た(3.45mg、0.009mmol)。LC/MS[M+H]=388.00、保持時間=2.78分。
【0141】
実施例2〜11
上記実施例1に記載のものと類似の方法において、下表(表1)の化合物を、上記製法で用いられる[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミンの代わりに、その全て、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当なアミン誘導体を用いて調製した。
【表1−1】

【表1−2】

【表1−3】

【0142】
実施例12 N−[(3,4−ジフルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド(E12)
【化15】

(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸(0.100g、0.43mmol、US 4,146,721に記載のとおりに調製または商業的供給源から購入)を試験管に加え、これに水溶性カルボジイミド(0.200g、1.04mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.141g、1.04mmol)、N−エチルモルホリン(0.332ml、2.61mmol)、[(3,4−ジフルオロフェニル)メチル]アミン(0.149g、1.04mmol)、およびジクロロメタン(10ml)を加えた。混合物を室温にて3〜4時間攪拌し、次いで、2M水性塩化水素および飽和水性炭酸水素ナトリウムで連続して洗浄し、次いで、相分離器により濾過し、次いで、有機相を蒸発させて、粗生成物を得た。粗物質を、マスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、生成物として標記化合物を得た(0.052g)。LC/MS[M+H]=356、保持時間=2.74分。
【0143】
実施例13〜47
上記実施例12記載のものと類似の方法において、下表(表2)の化合物を、上記製法にて用いられる[(3,4−ジフルオロフェニル)メチル]アミンの代わりに、その全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当なアミン誘導体を用いることにより調製した。
【表2−1】

【表2−2】

【表2−3】

【表2−4】

【表2−5】

【表2−6】

【表2−7】

【表2−8】

【0144】
実施例48 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E48)
【化16】

[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸(0.600g、0.75mmol)をジメチルホルムアミド(2ml)で溶解し、これに、水溶性カルボジイミド(0.187g、0.98mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.132g、0.98mmol)、N−エチルモルホリン(0.286ml、2.25mmol)、およびジクロロメタン(2ml)を加えた。混合物を室温にて10分間攪拌し、次いで、[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミン(0.120g、0.75mmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下室温にて一晩攪拌した。混合物を蒸発させ、次いで、ジクロロメタンおよび飽和水性炭酸水素ナトリウムの間に分配した。混合物を10分間攪拌し、次いで、相分離器により濾過し、有機相を蒸発させて、粗生成物を得た。粗物質を、マスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、灰白色固体の生成物として標記化合物を得た(0.061g)。LC/MS[M+H]=390、保持時間=2.87分。
【0145】
[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、対応エステル([1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−]酢酸エチル)の加水分解により得た。[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチルを、3−アセチル−4−オキソペンタン酸エチルと(4−フルオロフェニル)ヒドラジンとの反応により調製した。これらのまたは類似の化合物を調製する適当な方法は、すでに記述されている(例えば、US 4,146,721)。
【0146】
実施例49〜81
上記実施例48に記載のものと類似の方法において、下表(表3)の化合物を、上記製法(エステル中間体の合成)にて用いられる(4−フルオロフェニル)ヒドラジンの代わりに、全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当なヒドラジン誘導体(またはその塩、例えば、HCl塩)を用いることにより調製した。
【表3−1】

【表3−2】

【表3−3】

【表3−4】

【表3−5】

【表3−6】

【表3−7】

【表3−8】

【表3−9】

【0147】
実施例82 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E82)
【化17】

[3,5−ジメチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸(0.63mmol)をジメチルホルムアミド(2ml)で溶解し、これにO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.63mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、1.26mmol)を加えた。混合物を室温にて15−20分間静置し、次いで、ジメチルホルムアミド(1ml)中[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミン(0.63mmol)を加えた。混合物を室温にて一晩静置し、次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を、ジクロロメタンおよび飽和水性炭酸水素ナトリウムの間に分配した。次いで、混合物を、相分離器により濾過し、有機相を蒸発させて、粗生成物を得た。粗物質を、マスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、合した生成物フラクションを凍結乾燥して、生成物として標記化合物を得た。LC/MS[M+H]=399、保持時間=3.16分。
【0148】
[3,5−ジメチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、対応エステル(すなわち、[3,5−ジメチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチル)の加水分解により得た。[3,5−ジメチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチルを、3−アセチル−4−オキソペンタン酸エチルと(2−フェニルエチル)ヒドラジンとの反応により調製した。これらのまたは類似の化合物を調製する適当な方法は、すでに記述されている(例えば、US 4,146,721)。
【0149】
実施例83〜111
上記実施例82記載のものと類似の方法において、下表(表4)の化合物を、上記製法(エステル中間体の合成)にて用いられる(2−フェニルエチル)ヒドラジンの代わりに、その全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当なヒドラジン誘導体(またはその塩、例えば、HCl塩)を用いることにより調製した。
【表4−1】

【表4−2】

【表4−3】

【表4−4】

【表4−5】

【表4−6】

【表4−7】

【表4−8】

【0150】
実施例112 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(2−オキソ−1−ピロリジニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド(E112)
【化18】

上記(実施例E76)に記載のとおりに調製された、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−ヨードフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(0.05g、0.1mmol)をトルエン(3ml)で溶解し、これに、トリス(ジベンジリデン−アセトン)ジパラジウム(0)(0.001g、0.001mmol)、2−ピロリジノン(0.010g、0.12mmol)、キサントホス(商標)(0.006g)および炭酸セシウム(0.049g、0.15mmol)を加えた。混合物を還流温度にて2時間加熱し、次いで、冷却し、酢酸エチルで希釈した。混合物を水で洗浄し、次いで、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を蒸発させた。そのように得られた物質を、マスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、合した生成物フラクションを凍結乾燥して、生成物として標記化合物を得た。LC/MS[M+H]=455.2、保持時間=2.62分。
【0151】
実施例113 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E113)
【化19】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E113)を、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、上記実施例48に記載のものと類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=362.1、保持時間=2.93分。
【0152】
[1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、スキーム5に記載の製法によりおよびJ.Heterocyclic Chem.,30,997(1993)に記載のものと類似の方法を用いて、1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルから調製した。1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルを以下のとおりに調製した(J.Org.Chem.,2004,69,5578−5587を参照):
1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(0.5g、3.6mmol)をN−メチルピロリジノン(10ml)で溶解し、1−フルオロ−4−ヨードベンゼン(0.5ml、4.3mmol)、ヨウ化銅(I)(0.035g、0.18mmol)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.08ml、0.72mmol)、およびリン酸カリウム(1.61g、7.6mmol)で処理した。混合物を、120℃にて1時間マイクロ波反応器で密封したチューブ中にて加熱し、次いで、冷却し、濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空中で蒸発させた。残渣を、ヘキサン中酢酸エチルの0−30%勾配で溶出する自動フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(Flashmaster II)に付して精製した。該全工程を2回以上繰り返し、3つの実験からの合したフラクションを合し、蒸発させて、白色固体として1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルを得た(1g、4.3mmol)。LC/MS[M+H]=235.2、保持時間=2.98分。
【0153】
実施例114 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E114)
【化20】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E114)を、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[1−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、上記実施例48に記載のものと類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=430、保持時間=3.16分。
【0154】
上記にて用いられる[1−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、スキーム5に記載の製法によりおよびJ.Heterocyclic Chem.,30,997(1993)に記載のものと類似の方法を用いて商業的に入手可能な1−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルから調製した。
【0155】
実施例115 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E115)
【化21】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E115)を、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、上記実施例48に記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=358、保持時間=2.86分。
【0156】
上記にて用いられる[[1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、スキーム5に記載の製法によりおよびJ.Heterocyclic Chem.,30,997(1993)に記載のものに類似の方法を用いて、1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルから調製した。1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルを以下のとおりに調製した(J.Org.Chem.,2004,69,5578−5587を参照):
1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(1.0g、7.14mmol)をN−メチルピロリジノン(NMP、10ml)で溶解し、1−ヨード−2−メチルベンゼン(2.73ml、21.43mmol)、ヨウ化銅(I)(0.068g、0.36mmol)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.152ml、1.43mmol)、および炭酸カリウム(2.07g、15mmol)で処理した。混合物を、180℃にて3時間マイクロ波反応器で密封したチューブ中にて加熱し、次いで、冷却した。追加の(上記の)量のヨウ化銅(I)およびN,N’−ジメチルエチレンジアミンを加え、混合物を前記と同一の方法でさらに1時間加熱した。混合物をC18カートリッジ上に充填し、NMPを除去するために水で洗浄し、次いで、メタノールで洗浄した。メタノールフラクションを真空中で蒸発させ、次いで、石油エーテル(60/80)および酢酸エチルの9:1混合液で溶出する、フラッシュクラトマトグラフィーに付して精製し、溶媒を蒸発させて、1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルを得た(0.619g、2.69mmol)。LC/MS[M+H]=231、保持時間=2.81分。
【0157】
実施例116 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−エチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E116)
【化22】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−エチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E116)を、[1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[1−(2−エチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、上記実施例115に記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=245、保持時間=3.01分。
【0158】
実施例117 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド(E117)
【化23】

粗(3Z)−3−アセチル−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−4−{[(1,1−ジメチルエチル)−(ジメチル)シリル]オキシ}−3−ペンテンアミド(約0.29g、約0.5mmol、下記のとおりに調製)をエタノール(1.5ml)で溶解し、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ヒドラジン(0.088g、0.5mmol)および氷酢酸(0.029ml、0.5mmol)で処理した。混合物を110℃にて45分間マイクロ波反応器で密封したチューブ中にて加熱した。次いで、混合物を冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣を、マスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、合した生成物フラクションを濃縮して、生成物として標記化合物を得た(0.088g、0.2mmol)。LC/MS[M+H]=440、保持時間=3.21分。
【0159】
上記製法にて用いられる(3Z)−3−アセチル−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−4−{[(1,1−ジメチルエチル)−(ジメチル)シリル]オキシ}−3−ペンテンアミドを、以下の反応手順を用いて調製した:
(i)3−アセチル−4−オキソペンタン酸フェニルメチル(1.3g、5.24mmol)(その調製法はUS 4,146,721にて見出されうる)をジクロロメタン(5ml)で溶解し、アルゴン雰囲気下氷浴中で0℃に冷却した。混合物を、トリフルオロメタンスルホン酸(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル(1.8ml、7.85mmol)および2,6−ルチジン(1.83ml、15.72mmol)で処理し、0℃にて10分間攪拌し、次いで、室温に加温し、さらに30分間攪拌した。次いで、混合物を飽和水性塩化アンモニウムで処理し、相分離器により濾過した。水層を、さらなるアリコート量のジクロロメタンで抽出し、合した有機層を濃縮して、淡黄色油を得(2.7g)、精製することなく次の工程にて用いた。
【0160】
(ii)工程(i)にて得られた粗物質をエタノール(30ml)で溶解し、アルゴン流下炭素担体10%パラジウムで処理した。次いで、混合物を、室温にて約48時間水素化した。混合物をアルゴンでフラッシュし、濾過し、蒸発させて、淡黄色油を得た(2.0g)。該物質を、さらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0161】
(iii)工程(ii)にて得られた粗物質をジクロロメタン(15ml)で溶解し、水溶性カルボジイミド(1.31g、6.81mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.920g、6.81mmol)、N−エチルモルホリン(2.0ml、15.72mmol)および[(3,4−ジフルオロフェニル)メチル]アミン(1.09g、6.81mmol)で処理した。混合物を室温にて10分間攪拌し、次いで、一晩静置した。飽和水性炭酸水素ナトリウムを混合物に加え、10分間攪拌し、次いで、相分離器により濾過し、次いで、有機相を蒸発させて、橙色油として粗生成物((3Z)−3−アセチル−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−4−{[(1,1−ジメチルエチル)−(ジメチル)シリル]オキシ}−3−ペンテンアミド)を得た。該物質を、精製することなく用いた。
【0162】
実施例118 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(3−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E118)
【化24】

粗(3Z)−3−アセチル−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−4−{[(1,1−ジメチルエチル)−(ジメチル)シリル]オキシ}−3−ペンテンアミド(約0.29g、約0.5mmol、上記のとおりに調製)をエタノール(1.5ml)で懸濁し、3−(ヒドラジノメチル)ピリジン二塩酸塩(0.098g、0.5mmol)および酢酸ナトリウム(0.082g、1.0mmol)で処理した。混合物を、110℃にて45分間マイクロ波反応器で密封したチューブ中にて加熱した。次いで、混合物を冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣を、水およびクロロホルム/イソプロパノール混合液の間に分配し、次いで、有機層を分離し、蒸発させて、橙色油を得た。これを、マスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、合した生成物フラクションを濃縮して、生成物として標記化合物を得た(0.056g、0.14mmol)。LC/MS[M+H]=387、保持時間=1.90分。
【0163】
実施例119 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド トリフルオロ酢酸塩(E119)
【化25】

3−(1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)プロパン酸および(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸(約0.30g、約1.4mmol、下記のとおりに調製)の1:1混合物を、ジメチルホルムアミド(10ml)で溶解し、水溶性カルボジイミド(0.526g、2.78mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.374g、2.78mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.0ml、5.56mmol)、および[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミン(0.447g、2.78mmol)で処理した。混合物を45℃にて2時間加熱した。次いで、混合物を冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣を、酢酸エチルおよび2M水性塩化水素の間に分配した。次いで、有機層を分離し、飽和水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、蒸発させて、粗生成物を得た。これを、逆相に付して精製し、合した生成物フラクションを濃縮して、生成物として標記化合物を得た(0.043g)。LC/MS[M+H]=358.09、保持時間=2.73分。
【0164】
生成物として標記化合物を得るために粗生成物の逆相精製を以下のとおりに行った:
カラム: Phenomenex Luna C18(2)
(250mmx内径21.2mm;粒径10ミクロン)
溶出液: A=アセトニトリル+0.1v/v%トリフルオロ酢酸
B=水+0.1v/v%トリフルオロ酢酸
A:B=35:65 v/v;アイソクラチック製法
流速: 20mL分−1
温度: 常温
検出: 215nmのUV吸光度(バンド幅=10nm)
注入量: 可変量(充填検査を行った)
処理濃度: ジメチルホルムアミド中100mgmL−1
【0165】
上記製法にて用いられる(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸を、以下の反応手順を用いて調製した(類似の製法についてUS 4,146,721を参照):
(i)4−オキソペンタン酸メチル(2g、15mmol)を、ジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(3.7g、31.5mmol)および氷酢酸(0.25ml)で処理し、120℃にて18時間加熱した。混合物を真空中で蒸発させ、赤色油として3−アセチル−4−(ジメチルアミノ)−3−ブテン酸メチルおよび6−(ジメチルアミノ)−4−オキソ−5−ヘキセン酸メチルの約40:60混合物を得た(5.45g)。該混合物をさらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0166】
(ii)工程(i)にて得られた3−アセチル−4−(ジメチルアミノ)−3−ブテン酸メチルおよび6−(ジメチルアミノ)−4−オキソ−5−ヘキセン酸メチルの混合物(5.45g、約29.4mmol)をエタノール(50ml)で溶解し、フェニルヒドラジン(2.9ml、29.4mmol)および氷酢酸(1.7ml、29.4mmol)で処理し、次いで、還流温度にて2時間加熱した。混合物を真空中で蒸発させて、赤色油を得、これを、自動フラッシュカラムクロマトグラフィー(Flashmaster II)に付して一部精製し、赤色油としてNMRによる主成分(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸メチルおよび3−(1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)プロパン酸メチルの混合物を得た(1.05g)。該物質をさらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0167】
(iii)工程(ii)にて得られた(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸メチルおよび3−(1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)プロパン酸メチルの粗混合物(1.05g、約3.28mmol)をメタノール(8ml)で溶解し、2N水性水酸化ナトリウム(4ml)で処理した。混合物を室温にて一晩攪拌し、次いで、真空中で蒸発させた。残渣を水中で処理し、2M水性塩化水素の添加によりpH1に酸性化した。次いで、水層を酢酸エチルで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、濾過し、蒸発させて、3−(1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)プロパン酸および(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸の1:1混合物を含む橙色固体を得た(0.595g)。LC/MS[M+H]=217.20、保持時間=1.91分および[M−H]=215.10、保持時間=215.10。
【0168】
実施例120 2−(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド(E120)
【化26】

(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸(0.100g、0.36mmol、下記のとおりに調製)をジメチルホルムアミド(5ml)で溶解し、水溶性カルボジイミド(0.138g、0.72mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.099g、0.72mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.26ml、1.45mmol)、および[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミン(0.117g、0.72mmol)で処理し、混合物を室温にて約48時間攪拌した。混合物を2M水性塩化水素で希釈し、酢酸エチルで抽出した。次いで、合した有機層を、飽和水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて、粗生成物を得た。これを、マスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、合した生成物フラクションを濃縮し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、生成物として標記化合物を得た(0.087g)。LC/MS[M+H]=414、保持時間=3.21分。
【0169】
上記製法にて用いられる(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸を、以下の反応手順を用いて調製した:
(i)2,4−オクタンジオン(5g、35.2mmol)をジメチルホルムアミド(20ml)で溶解し、油中60%水素化ナトリウム(1.4g、35.2mmol)のジメチルホルムアミド(50ml)中懸濁液に滴下し、アルゴン雰囲気下室温にて30分間攪拌した。次いで、ブロモ酢酸エチル(4.8ml、38.72mmol)を加え、混合物を室温にてさらに4.5時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残りの液体を、(固体をアセトンで洗浄しながら)濾過により任意の固体から分離した。濾液を蒸発させて、油を得、自動フラッシュカラムクロマトグラフィー(Flashmaster II)に付してさらに精製し、淡黄色油として3−アセチル−4−オキソオクタン酸エチルを得た(5.95g)。
【0170】
(ii)工程(i)にて得られた3−アセチル−4−オキオクタン酸エチル(2.0g、8.7mmol)を、フェニルヒドラジン(0.86ml、8.7mmol)および氷酢酸(0.5ml、8.7mmol)で処理し、次いで、100℃にて2時間加熱した。混合物を真空中で蒸発させ、残渣を、自動フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜10%酢酸エチルで溶出するFlashmaster II)に付して一部精製し、油として出発物質(3−アセチル−4−オキオクタン酸エチル)および(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸エチルの約45:55混合物を得た(0.407g)。該物質をさらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0171】
(iii)工程(ii)にて得られた(3−アセチル−4−オキオクタン酸エチル)および(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸エチルの粗混合物(0.407g、約1.36mmol)をエタノール(4ml)で溶解し、2M水性水酸化ナトリウム(4ml)で処理した。混合物を室温にて一晩攪拌し、次いで、真空中で蒸発させた。残渣を水中で処理し、2M水性塩化水素の添加によりpH5に酸性化した。次いで、水層を酢酸エチルで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、濾過し、蒸発させて、黄色ゴムとして(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸を得た(0.260g)。LC/MS[M+H]=273、保持時間=2.69分。
【0172】
実施例121 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3−メチル−5−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E121)
【化27】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3−メチル−5−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミドを、(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸の代わりに[3−メチル−5−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、2−(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド(E120)の調製に記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=400.25、保持時間=3.08分。
【0173】
[3−メチル−5−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、2,4−オクタンジオンの代わりに5−メチル−2,4−ヘキサンジオンを用いること以外は、(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸の合成について上記されるものに類似の方法で調製した。
【0174】
実施例122 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[5−メチル−3−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E122)
【化28】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[5−メチル−3−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミドを、(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸の代わりに[5−メチル−3−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、2−(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド(E120)の調製について記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=400.25、保持時間=3.06分。
【0175】
[5−メチル−3−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、2,4−オクタンジオンの代わりに5−メチル−2,4−ヘキサンジオンを用いること以外は、(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸の合成について上記されるものに類似の方法で調製した。
【0176】
実施例123 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3−メチル−1,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド(E123)
【化29】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3−メチル−1,5−diフェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミドを、(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸の代わりに(3−メチル−1,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸を用いること以外は、2−(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド(E120)の調製について記載のものに類似の方法で調製した。
LC/MS[M+H]=434.1、保持時間=3.12分。
【0177】
(3−メチル−1,5−diフェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸を、4−オクタンジオンの代わりに1−フェニル−1,3−ブタンジオンを用いること以外は、(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸の合成について上記されるものに類似の方法で調製した。
【0178】
実施例124 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E124)
【化30】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E124)を、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、上記実施例48記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=376.18、保持時間=2.79分。
【0179】
上記にて用いられる[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、スキーム5に記載の製法によりおよびJ.Heterocyclic Chem.,30,997(1993)に記載のものに類似の方法を用いて、[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]メタノールから調製した。
【0180】
実施例125 [4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸エチル(E125)
【化31】

{1−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}酢酸(0.945g、下記のとおりに調製)をジメチルホルムアミド(20ml)で溶解し、水溶性カルボジイミド(1.64g、8.58mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.16g、8.59mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.3ml、13.2mmol)、および[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミン(0.755g、4.73mmol)で処理し、混合物を室温にて一晩攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウムで洗浄した。次いで、合した有機層を、水、次いで、ブラインで洗浄し、疎水性フリットにより濾過し、蒸発させて、淡褐色固体として粗生成物を得た。これを、ジクロロメタンおよびジエチルエーテルの1:1混合液で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して精製し、合した生成物フラクションを濃縮して、生成物として標記化合物を得た(0.444g)。LC/MS[M+H]=382.2、保持時間=2.51分。
【0181】
上記製法にて用いられる{1−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}酢酸を、以下の反応手順を用いて調製した:
(i)3−アセチル−4−オキソペンタン酸1,1−ジメチルエチル(J.Org.Chem.,65(18),2000,5806−5816を参照)(2.01g、9.38mmol)、ヒドラジノ酢酸エチル塩酸塩(1.45g、9.38mmol)、および酢酸ナトリウム(0.77g、9.38mmol)をエタノール(40ml)で溶解し、還流温度にて3時間加熱した。混合物を冷却し、エタノールを真空中で蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび飽和水性炭酸水素ナトリウムで処理し、次いで、有機相を分離し、ブラインで洗浄し、疎水性フリットにより濾過した。溶媒を蒸発させて、粗生成物(2.74g)、2,2’−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1,4−ジイル)二酢酸1,1−ジメチルエチル エチルを得、さらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0182】
(ii)2,2’−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1,4−ジイル)二酢酸1,1−ジメチルエチル エチル(2.74g、9.24mmol)を乾ジクロロメタン(25ml)で溶解し、トリフルオロ酢酸(5ml)で処理した。混合物を18時間静置し、次いで、蒸発させて、淡褐色ゴムを得た。pHが3に調節されるまで、残渣を飽和炭酸水素ナトリウムで処理し、次いで、沈殿した固体を濾過により回収し、水で洗浄し、乾燥して、{1−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}酢酸を得た(1.92g)。LC/MS[M+H]=241、保持時間=1.61分。
【0183】
実施例126 [4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸(E126)
【化32】

[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸エチル(E125)(0.44g、1.15mmol)を工業用変性アルコール(5ml)で懸濁し、1N水性水酸化ナトリウムで処理した。混合物を室温にて1時間攪拌し、次いで、溶媒を蒸発させて、残渣を水(5ml)で溶解した。水性溶液を、濃塩化水素を用いてpH=2に酸性化し、次いで、沈殿した固体を、水で洗浄しながら濾過により回収し、次いで、乾燥して、白色固体として[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸を得た(0.393g)。LC/MS[M+H]=354.6、保持時間=2.02分。
【0184】
実施例127 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)−2−オキソエチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド(E127)
【化33】

[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸(E126)(0.053g、0.15mmol、上記のとおりに調製)をジメチルホルムアミド(2ml)で溶解し、水溶性カルボジイミド(0.058g、0.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.041g、0.3mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.105ml、0.6mmol)、およびモルホリン(0.026g、0.3mmol)で処理し、混合物を室温にて一晩攪拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウムで洗浄した。次いで、合した有機層を、水で洗浄し、疎水性フリットにより濾過し、蒸発させて、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)−2−オキソエチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミドを得た(0.030g)。LC/MS[M+H]=423.5、保持時間=2.15分。
【0185】
実施例128〜131
上記実施例127に記載のものに類似の方法において、下表(表5)の化合物を、上記製法にて用いられるモルホリンの代わりに、その全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当なアミン誘導体を用いることにより調製した。
【表5】

【0186】
実施例132 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E132)
【化34】

[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸(E126)(0.982g、2.77mmol)を、還流温度にて30分間加熱することにより乾テトラヒドロフラン(250ml)で溶解した。次いで、混合物を、勢いよく攪拌しながら、約20℃に急速に冷却して、微粒子懸濁液を得た。これを、2分かけてクロロギ酸イソブチル(0.396ml、3.05mmol)、次いで、N−メチルモルホリン(0.336ml、3.05mmol)で処理した。約20℃にて30分間攪拌し続け、次いで、混合物を濾過し、少量の残存固体を除去した。濾液を0℃に冷却し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム(0.231g、6.11mmol)の水(3ml)中溶液を5分かけて加えた。混合物を0℃〜5℃にて30分間攪拌し、次いで、2M水性塩化水素を加え、0℃にてさらに30分間攪拌し続けた。次いで、混合物を30分かけて15℃に加温し、溶媒を真空中で蒸発除去した。水(15ml)を混合物に加え、次いで、これをエーテル(2x30ml)で洗浄した。次いで、2N水性水酸化ナトリウムを加えて、水層のpHを約5に調節し、ジクロロメタンで抽出した。合した有機抽出液を、疎水性フリットにより濾過し、蒸発させて、白色固体としてN−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミドを得た(0.892g)。LC/MS[M+H]=340.2、保持時間=2.02分。
【0187】
実施例133 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド(E133)
【化35】

粗2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル トリフルオロメタンスルホン酸塩(0.032g、0.068mmol、下記のとおりに調製)をジクロロメタン(2ml)で溶解し、氷浴中で0℃に冷却したモルホリン(0.030g、0.339mmol)のジクロロメタン(2ml)中溶液に2分かけて滴下した。混合物を室温に加温し、一晩静置した。次いで、混合物をジクロロメタン(5ml)で希釈し、水(3x10ml、飽和水性塩化ナトリウムを最初の2種の洗浄物に加え、分離を改善した)、次いで、疎水性フリットにより濾過し、蒸発させて、油を得た。該残渣をマスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、合した生成物フラクションを濃縮して、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミドを得た(0.013g)。LC/MS[M+H]=409.1、保持時間=1.66分。
【0188】
上記製法にて用いられる2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル トリフルオロメタンスルホン酸塩を、以下の方法により調製した:
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E132)(0.228g、0.67mmol)を(加温しながら)乾ジクロロメタン(15ml)で溶解し、アセトン/ドライアイス浴を用いて−78℃に冷却した。該混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(0.350ml、2.0mmol)を加え、次いで、1分かけてトリフリン酸無水物(0.17ml、1.0mmol)を滴下した。混合物を−78℃にて45分間攪拌し、次いで、水(15ml)を加え、混合物を室温に加温した。ジクロロメタン層を分離し、追加量の水(3x15ml)で洗浄し、次いで、疎水性フリットにより濾過し、蒸発させて、淡褐色固体として粗2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル トリフルオロメタンスルホン酸塩を得(0.308g)、さらに精製することなく用いた。LC/MS[M+H]=472.4、保持時間=2.90分。
【0189】
実施例134〜143
上記実施例133に記載のものに類似の方法において、下表(表6)の化合物を、上記製法にて用いられるモルホリンの代わりに、その全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当なアミン誘導体またはアルコキシド誘導体を用いることにより調製した。
【表6−1】

【表6−2】

【表6−3】

【0190】
実施例144 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(メチルオキシ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド(E144)
【化36】

粗2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル トリフルオロメタンスルホン酸塩(0.125g、上記E133のとおりに調製)をテトラヒドロフラン(3ml)で溶解し、混合物を氷浴中で0℃に冷却した。次いで、ナトリウムメトキシドのメタノール中25%溶液(1ml)を混合物に加えた。混合物を室温に加温し、1時間攪拌した。次いで、混合物を酢酸エチル(5ml)で希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウム(10ml)、水(10ml)、および飽和水性塩化ナトリウム(10ml)で連続して洗浄し、次いで、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、ゴムを得た。該残渣をマスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、合した生成物フラクションを濃縮し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、淡褐色固体としてN−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(メチルオキシ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミドを得た(0.013g)。LC/MS[M+H]=354、保持時間=2.25分。
【0191】
実施例145 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド(E145)
【化37】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド(E145)を、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに(3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸を用いること以外は、上記実施例48記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=358.2、保持時間=2.84分。
【0192】
上記にて用いられる(3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸を、スキーム5に記載の製法によりおよびJ.Heterocyclic Chem.,30,997(1993)に記載のものに類似の方法を用いて、3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドから調製した。
【0193】
実施例146 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E146)
【化38】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E146)を、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、上記実施例48記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=387、保持時間=1.89分。
【0194】
上記にて用いられる[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、以下の方法により調製した:
(i)酢酸パラジウム(II)(0.022g、0.1mmol)およびキサントホス(商標)(0.064g、0.11mmol)をトルエン(1ml)で懸濁し、混合物をアルゴンで脱気した。次いで、ベンゾフェノンヒドラゾン(0.393g、2.00mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(0.269g、2.80mmol)、および4−ブロモ−2−メチルピリジン(0.344g、2.00mmol)を混合物に加え、混合物をアルゴンを用いて再度脱気した。混合物を、アルゴン雰囲気下80℃にて一晩加熱し、次いで、冷却し、5gのシリカSPEカートリッジ上に充填した。酢酸エチルの石油エーテル(60/80)中0〜100%混合液で溶出し、次いで、合した生成物含有フラクションから溶媒を蒸発させて、ジフェニルメタノン (2−メチル−4−ピリジニル)ヒドラゾンを得(0.505g)、さらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0195】
(ii)3−アセチル−4−オキソペンタン酸1,1−ジメチルエチル(J.Org.Chem.,65(18),2000,5806−5816を参照)(0.313g、1.46mmol)、ジフェニルメタノン (2−メチル−4−ピリジニル)ヒドラゾン(0.398g、1.39mmol)、およびp−トルエンスルホン酸一水和物(0.529g、2.78mmol)をエタノールで溶解し、混合物を還流温度で約46時間加熱した。混合物を冷却し、室温にて約48時間静置した。次いで、混合物をジクロロメタン(10ml)および飽和水性炭酸水素ナトリウム(5ml)で希釈した。混合物を5分間攪拌し、次いで、少量の追加のジクロロメタン(約2ml)で水層を洗浄しながら疎水性フリットにより濾過した。次いで、溶媒を蒸発させて、黄色/褐色油として粗生成物を得た。これを、最小量のジクロロメタンを用いて10gのシリカSPEカートリッジ上に充填し、酢酸エチルの石油エーテル(60/80)中0〜100%混合液で溶出した。次いで、生成物含有フラクションを蒸発させて、黄色油として[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチルを得た(0.243g)。
【0196】
(iii)[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチル(0.243g、0.89mmol)をテトラヒドロフラン(5ml)で溶解し、水酸化リチウム(0.064g、2.67mmol)の水(2ml)中溶液に加えた。混合物を50℃にて2.5時間加熱し、次いで、室温に冷却した。次いで、2N水性塩化水素(1.4ml)を加えて、混合物をpH1に酸性化し、次いで、蒸発させて、黄色油として粗[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を得(0.390g)、さらに精製することなく用いた。
【0197】
実施例147〜151
上記実施例146に記載のものに類似の方法において、下表(表7)の化合物を、上記製法(工程(i))にて用いられる4−ブロモ−2−メチルピリジンの代わりに、その全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当な臭化物を用いることにより調製した。
【表7】

【0198】
実施例152 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E152)
【化39】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E152)を、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、上記実施例48記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=387、保持時間=2.18分。
【0199】
上記にて用いられる[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、以下の方法により調製した:
(i)3−アセチル−4−オキソペンタン酸1,1−ジメチルエチル(0.802g、3.75mmol)をエタノール(15ml)で溶解し、ヒドラジン水和物(0.218ml、4.5mmol)で処理した。次いで、混合物を室温にて24時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン(20ml)および水(10ml)の間に分配した。次いで、混合物を疎水性フリットにより濾過し、次いで、有機相を真空中で蒸発させて、白色ワックス状固体(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸1,1−ジメチルエチルを得た(0.734g)。これを、さらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0200】
(ii)(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸1,1−ジメチルエチル(0.100g、0.478mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)で溶解し、炭酸セシウム(0.341g、1.05mmol)および2−(ブロモメチル)ピリジン臭化水素酸塩(0.133g、0.526mmol)で処理した。混合物を室温にて27時間攪拌し、次いで、さらなる量の炭酸セシウム(0.170g、0.526mmol)で処理した。室温にてさらに6時間攪拌し続け、次いで、混合物を真空中で蒸発させた。得られた残渣を、酢酸エチル(40ml)および水(30ml)の間に分配した。水層を分離し、酢酸エチル(2x30ml)で抽出し、次いで、合した有機層を乾燥し、溶媒を蒸発させて、黄色ゴムを得た。該ゴムを、最小量のジクロロメタンで10gのSPEカートリッジ上に充填し、次いで、酢酸エチルの石油エーテル(40/60)中50〜90%混合液で抽出した。生成物含有フラクションを合し、蒸発させて、黄色ゴムとして一部精製した[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸1,1−ジメチルエチルを得た(0.070g)。これを、さらに精製することなく次の工程に用いた。
【0201】
(iii)[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸1,1−ジメチルエチル(0.070g、0.23mmol)をジクロロメタン(2ml)で溶解し、トリフルオロ酢酸(0.7ml)で処理した。混合物を室温にて4.5時間攪拌し、次いで、真空中で蒸発させて、黄色ゴムとして3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を得、さらに精製することなく用いた。LC/MS[M+H]=246、保持時間=1.36分。
【0202】
実施例153 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド(E153)
【化40】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド(E153)を、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに{3,5−ジメチル−1−[4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}酢酸を用いること以外は、上記実施例48に記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=483.3、保持時間=2.76分。
【0203】
上記にて用いられる{3,5−ジメチル−1−[4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}酢酸を、以下の方法により調製した:
(i)3−アセチル−4−オキソペンタン酸エチル(1.0g、5.37mmol)をエタノール(20ml)で溶解し、4−ヒドラジノ安息香酸 塩酸塩(1.01gm、5.37mmol)および酢酸ナトリウム(0.882g、10.74mmol)で処理した。混合物を還流温度にて約1.5時間加熱し、次いで、室温に冷却し、蒸発させた。残渣を、2N水性塩化水素(20ml)および酢酸エチル(20ml)の間に分配し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、溶媒を蒸発させて、橙色油として粗4−{4−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル}安息香酸を得(1.84g)、さらに精製することなく次の工程にて用いた。LC/MS[M+H]=302、保持時間=2.42分。
【0204】
(ii)粗4−{4−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル}安息香酸(0.100g、0.33mmol)をジクロロメタン(2ml)およびジメチルホルムアミド(2ml)の混合液で溶解し、これに、水溶性カルボジイミド(0.082g、0.43mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.058g、0.43mmol)、およびN−エチルモルホリン(0.126ml、0.99mmol)を加えた。混合物を室温にて15分間攪拌し、次いで、N−エチルモルホリン(0.126ml、0.99mmol)およびピペリジン(0.034g、0.40mmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下室温にて一晩攪拌した。飽和水性炭酸水素ナトリウム(10ml)を混合物に加え、1時間攪拌し続けた。その後、さらに10mlのジクロロメタンを混合物に加え、次いで、混合物を相分離器により濾過し、有機相を蒸発させて、粗生成物を得た。粗物質を、(酢酸および石油エーテル(60/80)の7:3混合液で溶出する)フラッシュカラムクロマトグラフィーに付して精製し、黄色油として生成物、{3,5−ジメチル−1−[4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}酢酸エチルを得た(0.097g)。LC/MS[M+H]=370、保持時間=2.68分。
【0205】
(iii){3,5−ジメチル−1−[4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}酢酸エチル(0.097g、0.26mmol)をテトラヒドロフラン(5ml)で溶解し、水酸化リチウムの水中0.2M溶液(3.9ml)で処理した。混合物を50℃にて2時間攪拌し、次いで、室温に冷却し、2M水性塩化水素を用いてpH1に酸性化した。混合物を、ジクロロメタンおよびイソプロパノールの3:1混合液で希釈し、次いで、疎水性フリットにより濾過した。有機相を真空中で蒸発させ、残渣をアセトニトリルでトリチュレートし、濾過および乾燥して、白色固体として{3,5−ジメチル−1−[4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}酢酸を得た(0.033g)。これを、さらに精製することなく用いた。
【0206】
実施例154〜162
上記実施例153に記載のものに類似の方法において、下表(表8)の化合物を、上記製法(工程(ii))にて用いられるピペリジンの代わりに、その全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当なアミン誘導体を用いることにより調製した。
【表8−1】

【表8−2】

【表8−3】

【0207】
実施例163 N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E163)
【化41】

N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E163)を、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、上記実施例48記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=336、保持時間=2.11分。
【0208】
上記にて用いられる[[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、ヒドラジン水和物の代わりに2−ヒドラジノエタノールを用いること以外は、E152に記載のものに類似の方法により調製した。
【0209】
実施例164 N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド(E164)
【化42】

N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E163)(0.050g、0.15mmol)を、少し加温しながら乾ジクロロメタン(5ml)で溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.070ml、0.4mmol)で処理した。混合物を、ドライアイス/アセトン浴を用いて−78℃に冷却し、次いで、トリフリン酸無水物(0.034ml、0.2mmol)を1分かけて加えた。混合物を−78℃にてさらに15分間攪拌し、次いで、モルホリン(0.035ml、0.4mmol)で処理した。−78℃にてさらに0.5時間攪拌した後、混合物を室温に加温し、一晩静置した。混合物を、ジクロロメタン(5ml)で希釈し、1N水性水酸化ナトリウム(10ml)、水(2x10ml)および飽和水性塩化ナトリウム(10ml)で連続して洗浄した。疎水性フリットにより濾過し、蒸発させて、ゴムを得、マスディレクティッド自動HPLC LC/MSに付して精製した。回収した生成物フラクションを蒸発させ、残渣をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体としてN−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミドを得た(0.031g)。[M+H]=405、保持時間=1.75分。
【0210】
実施例165 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E165)
【化43】

粗[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸(0.040g、0.18mmol、下記のとおりに調製)をジクロロメタン(5ml)で溶解し、これに水溶性カルボジイミド(0.044g、0.23mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.031g、0.23mmol)、N−エチルモルホリン(0.068ml、0.53mmol)、および[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミン(0.029ml、0.23mmol)を加えた。混合物を振盪条件中にて18時間振盪し、次いで、ジクロロメタンで希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウムで洗浄した。次いで、混合物を疎水性フリットにより濾過し、有機相を蒸発させて、粗生成物を得た。粗物質を、マスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、白色固体として生成物として標記化合物を得た(0.021g)。LC/MS[M+H]=368、保持時間=2.22分。
【0211】
上記製法にて用いられる[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、以下の方法により調製した:
(i)アセチルアセトン(5.0g、49.94mmol)を、ジオキサン(10ml)および水(10ml)の混合液で溶解し、氷水浴中で冷却した。次いで、混合物を、10分かけて水酸化カリウム(2.80g、49.94mmol)の水(5ml)中溶液で滴下処理し、黄色溶液を得た。次いで、これに、ブロモ酢酸tert−ブチルのジオキサン中溶液(5ml)を20分かけて滴下した。混合物を室温に加温し、次いで、アルゴン雰囲気下で一晩攪拌した。有機層を分離し、水相を酸性化し、ジエチルエーテル(2x20ml)でさらに抽出した。合した有機層を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、黄色モービル油を得た(8.5g)。油を、石油中10−20%酢酸エチルで溶出する、フラッシュカラムシリカクロマトグラフィーに付して精製し、5.0gの3−アセチル−4−オキソペンタン酸1,1−ジメチルエチルを得た。
【0212】
(ii)3−アセチル−4−オキソペンタン酸1,1−ジメチルエチル(1.0g、4.7mmol)をエタノール(20ml)で溶解し、ヒドラジン水和物(0.273ml、5.6mmol)で処理し、混合物をアルゴン雰囲気下室温にて一晩攪拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタンおよび水の間に分配した。有機層を、疎水性フリットによる濾過により回収し、次いで、蒸発乾固して、白色結晶性固体として(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸1,1−ジメチルエチルを得た(0.96g)。LC/MS[M+H]=211、保持時間=1.93分。
【0213】
(iii)イソブチレンオキシド(0.19ml、2.14mmol)を、(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)酢酸1,1−ジメチルエチル(0.30g、1.43mmol)および水素化ナトリウム(油中60%、0.060g、1.5mmol)のジメチルホルムアミド(15ml)中溶液に加えた。反応混合物を、アルゴン下50℃にて2時間加熱し、次いで、室温にて一晩攪拌した。混合物を、酢酸エチルおよび水の間に分配した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、次いで、蒸発乾固して、無色油として粗[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸1,1−ジメチルエチルを得(0.214g)、さらに精製することなく次の工程にて用いた。LC/MS[M+H]=283、保持時間=2.35分。
【0214】
(iv)トリフルオロ酢酸(2ml)を、粗[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸1,1−ジメチルエチル(0.214g、約0.76mmol)のジクロロメタン(10ml)中溶液に加えた。混合物を、アルゴン下室温にて18時間攪拌した。次いで、混合物を蒸発乾固して、黄色油/固体として粗[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を得(0.383g)、さらに精製することなく用いた。
【0215】
実施例166〜168
上記実施例165に記載のものに類似の方法に置いて、下表(表9)の化合物を、上記製法にて用いられる[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミンの代わりに、その全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当なアミン誘導体を用いることにより調製した。
【表9】

【0216】
実施例169 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[6−(エチルオキシ)−2−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド(E169)
【化44】

粗N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド(0.035g、0.131mmol、下記のとおりに調製)をN−メチルピロリジノン(2ml)で溶解し、これに、炭酸カリウム(0.038g、0.27mmol)、N,N’−ジメチル−1,2−エタンジアミン(0.003ml、0.026mmol)、2−ブロモ−6−(エチルオキシ)ピリジン(0.079g、0.39mmol)、および最後にヨウ化銅(0.0012g、0.0065mmol)を加えた。混合物を、180℃にて1時間マイクロ波反応器で密封したチューブ中にて加熱した。混合物を、10gのC18カートリッジ上に充填し、N−メチルピロリジノンを水で洗浄することにより除去した。次いで、カートリッジをメタノールで溶出し、次いで、メタノールを蒸発させて、暗褐色ゴムを得た。該粗物質を、マスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、ベージュ色固体の生成物として標記化合物を得た(0.006g)。LC/MS[M+H]=389、保持時間=3.12分。
【0217】
上記製法にて用いられるN−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)アセタミドを、以下の方法により調製した:
(i)[1−(トリフェニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸(0.460g、1.25mmol、WO95/07283に記載のとおりに調製されうる)をジクロロメタン(30ml)で溶解し、これに水溶性カルボジイミド(0.312g、1.63mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.220g、1.63mmol)、N−エチルモルホリン(0.477ml、3.75mmol)、および[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミン(0.209ml、1.63mmol)を加えた。混合物を、アルゴン下室温にて18時間攪拌し、次いで、ジクロロメタンで希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウムで洗浄した。次いで、混合物を、疎水性フリットにより濾過し、有機相を蒸発させて、黄色油として粗生成物を得た。粗物質を、ヘキサン中0−80%酢酸エチルで溶出する、自動フラッシュシリカカラムクロマトグラフィー(Biotage SP4)に付して精製し、白色固体としてN−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(トリフェニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミドを得た(0.330g)。LC/MS[M+H]=n.d.、保持時間=3.64分。
【0218】
(ii)トリフルオロ酢酸(2ml)を、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(トリフェニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(0.330g、0.65mmol)のジクロロメタン(15ml)中溶液に加えた。反応混合物を、アルゴン下室温にて18時間攪拌した。次いで、水を混合物に加え、混合物を、固体炭酸カリウムを用いて塩基性化した。ジクロロメタン層を分離し、疎水性フリットにより濾過した。溶媒を蒸発させて、白色固体としてN−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1H−ピラゾール−4−イル)アセタミドを得(0.265g)、さらに精製することなく用いた。LC/MS[M+H]=268、保持時間=1.99分。
【0219】
実施例170〜172
上記実施例146に記載のものに類似の方法において、下表(表10)の化合物を、上記製法(実施例146、工程(i))にて用いられる4−ブロモ−2−メチルピリジンの代わりに、その全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当な臭化物を用いることにより調製した。
【表10】

【0220】
実施例173 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E173)
【化45】

粗[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸(6.0g、約6.52mmol、下記のとおりに調製)をジメチルホルムアミド(8ml)で懸濁し、これに、水溶性カルボジイミド(1.5g、7.82mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.06g、7.82mmol)、N−エチルモルホリン(2.49ml、19.56mmol)、および[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミン(1.25g、7.82mmol)を加えた。混合物を室温にて一晩攪拌し、次いで、酢酸エチル(50ml)および水(50ml)の間に分配した。有機相を分離し、追加量の水(2x20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、橙色油を得た。該物質を、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルで溶出する、自動フラッシュシリカカラムクロマトグラフィー(Biotage SP4)に付して精製し、粘着性白色固体としてN−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミドを得た(約1g)。LC/MS[M+H]=381、保持時間=2.47分。
【0221】
上記製法にて用いられる[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、以下の方法により調製した:
(i)3−(エチルオキシ)−2−(トリフルオロアセチル)−2−プロペン酸エチル(2.0g、8.33mmol)および2−ヒドラジノエタノール(0.593mL、8.75mmol)をエタノール(25ml)で溶解し、95℃にて2時間加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、一晩静置した。エタノールを蒸発し、得られた橙色/赤色油を、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルで溶出する、自動フラッシュシリカカラムクロマトグラフィー(Biotage SP4)に付して精製し、[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチル(0.685g)および[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチル(0.845g)を得た。
【0222】
(ii)上記にて用いられる[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、スキーム5に記載の製法によりおよびJ.Heterocyclic Chem.,30,997(1993)に記載のもにのに類似の方法を用いて[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸塩から調製した。
【0223】
実施例174 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E174)
【化46】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミドを、1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E173)の調製に記載のものに類似の方法で調製した。
LC/MS[M+H]=380 保持時間=2.35分。
【0224】
同様に、[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸塩の代わりに[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチル(実施例174、工程(i)に記載の合成)を用いること以外は、上記1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の合成に記載のものに類似の方法で調製した。
【0225】
実施例175 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E175)
【化47】

粗2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エチル メタンスルホン酸塩(0.070g、約0.13mmol、下記のとおりに調製)をテトラヒドロフラン(1ml)で溶解し、2−アミノエタノール(0.012ml、0.19mmol)で処理し、次いで、100℃にて30分間マイクロ波反応器で密封したチューブ中にて加熱した。さらなるアリコート量の2−アミノエタノール(0.036ml、0.57mmol)を加え、110℃にて30分間加熱し続けた。N−メチルピロリジノン(0.5ml)を混合物に加え、160℃にてさらに30分間加熱し続けた。次いで、混合物を冷却し、溶媒を蒸発させ、粗残渣をマスディレクティッド自動HPLCに付して精製し、合した生成物フラクションを濃縮して、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミドを得た(0.029g)。LC/MS[M+H]=423、保持時間=1.74分。
【0226】
上記製法にて用いられる2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エチル メタンスルホン酸塩を、以下の方法により調製した:
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E174)(0.100g、0.26mmol)を乾ジクロロメタン(9ml)で溶解し、氷浴を用いて0℃に冷却した。該混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(0.131ml、0.78mmol)を加え、次いで、塩化メシル(0.030ml、0.39mmol)のジクロロメタン(1ml)中溶液を滴下した。混合物を、0℃にて10分間攪拌し、次いで、飽和水性炭酸水素ナトリウム(約5ml)を加え、混合物を室温に加温し、20分間勢いよく攪拌した。ジクロロメタン層を分離し、追加量の水(約5ml)で洗浄し、次いで、疎水性フリットにより濾過し、蒸発させて、黄色油として粗2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エチル メタンスルホン酸塩を得(0.142g)、さらに精製することなく用いた。
【0227】
実施例176 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)エチル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E176)
【化48】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)エチル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミドを、2−アミノエタノールの代わりにテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミンを用いること以外は、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E175)の調製に記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=463 保持時間=1.84分。
【0228】
実施例177 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド塩酸塩(E177)
【化49】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド塩酸塩を、2−アミノエタノールの代わりにジメチルアミン(エタノール中33%)および2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エチル メタンスルホン酸塩の代わりに2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エチル メタンスルホン酸塩を用いること以外は、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E175)の調製に記載のものに類似の方法(エタノール中1M塩化水素でアミン生成物を処理し、次いで、溶媒を蒸発させることに関する付加的な塩酸塩を形成する工程を有する)で調製した。
LC/MS[M+H]=407 保持時間=1.80分。
【0229】
同様に、2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エチル メタンスルホン酸塩を、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E174)の代わりにN−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E173)を用いること以外は、上記2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エチル メタンスルホン酸塩の合成に記載のものに類似の方法で調製した。
【0230】
実施例178〜180
上記実施例177に記載のものに類似の方法において、下表(表11)の化合物を、上記製法にて用いられるジメチルアミンの代わりに、その全てが、商業的供給源から入手可能であるかまたは化学文献にすでに記載されている経路を用いて調製されうる、適当なアミンを用いることにより調製した。
【表11】

【0231】
実施例181 2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アセタミド(E181)
【化50】

2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アセタミドを、[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸および[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミンの代わりに[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アミンを用いること以外は、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E48)の調製に記載のものに類似の方法で調製した。LC/MS[M+H]=376 保持時間=2.29分。
【0232】
[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、対応エステル[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチルの加水分解により得た。[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチルを、3−アセチル−4−オキソペンタン酸エチルと2(1H)−ピリミジノン ヒドラジノンとの反応により調製した。これらのまたは類似の化合物を調製する適当な方法は、すでに記述されている(例えば、US 4,146,721)。
【0233】
実施例182 2−[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド(E182)
【化51】

2−[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミドを、[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E165)の調製に記載のものに類似の方法で調製した。
LC/MS[M+H]=442 保持時間=3.02分。
【0234】
上記製法にて用いられる[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、以下の方法により調製した:
(i)2−シアノ−3−(エチルオキシ)−2−プロペン酸エチル(5.0g、29.56mmol)、(4−フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(4.81g、29.56mmol)および酢酸ナトリウム(2.43g、29.56mmol)をエタノール(100ml)で溶解し、95℃にて3.5時間加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(約150ml)および水(50ml)で希釈した。有機層を、疎水性フリットを用いて分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、橙色固体として5−アミノ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルを得た(6.83g)。これを、さらに精製することなく次の工程に用いた。
【0235】
(ii)5−アミノ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(6.83g、27.40mmol)をクロロホルム(180ml)で溶解し、臭素(3.23ml、63.03mmol)を加えて、暗赤色/褐色溶液を得た。これに、亜硝酸イソアミル(5.52ml、41.10mmol)を滴下し、次いで、混合物を室温にて1.5時間攪拌した。溶媒を蒸発させて、橙色/褐色油として5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルを得(15.56g)、静置すると固化した。これを、さらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0236】
(iii)次いで、上記にて用いられる[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、スキーム4に記載の製法によりおよびJ.Heterocyclic Chem.,30,997(1993)に記載のものに類似の方法を用いて、5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルから調製した。
【0237】
実施例183 N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E183)
【化52】

N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミドを、[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸の代わりに[5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を用いること以外は、N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド(E165)の調製に記載のものに類似に方法で調製した。
LC/MS[M+H]=390 保持時間=2.93分。
【0238】
上記製法にて用いられる[5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を、以下の方法により調製した:
(i)[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸(0.400g、13.37mmol、実施例182に記載のとおりに調製)をエタノール(25ml)で溶解し、0℃に冷却した。次いで、塩化チオニル(1.95ml、26.75mmol)を混合物に徐々に加えた。混合物を室温に加温し、次いで、60℃にて約2時間加熱した。溶媒および塩化チオニルを蒸発させて、赤色/橙色モービル油を得た。粗製油を、ヘキサン中酢酸エチルの0−25%勾配で溶出する、自動フラッシュシリカカラムクロマトグラフィー(Biotage SP4)に付して精製し、淡黄色油として[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチルを得た(0.292g)。これを、さらに精製することなく用いた。
【0239】
(ii)[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸エチル(0.290g、0.89mmol)をジメトキシエタン(5ml)で溶解し、アルゴンで脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.050g、0.04mmol)を混合物に加え、混合物を10分間攪拌した。次いで、ビニルボロン酸無水物 ピリジン複合体(0.320g、1.33mmol)のジメトキシエタン(5ml)および水(3ml)中溶液を混合物に加えて、暗赤色溶液を得た。炭酸カリウム(0.135g、0.98mmol)を加え、混合物を、アルゴン下100℃にて一晩攪拌した(溶液は淡黄色に変わった)。混合物を、酢酸エチル(50ml)および飽和水性炭酸水素ナトリウム(50ml)の間に分配した。水層を回収し、2N水性塩化水素を用いてpHを約1に調節した。次いで、水層を、クロロホルムおよびイソプロパノールの混合液(3:1混合液、3x30ml)で抽出した。合した有機層を、疎水性フリットにより濾過し、蒸発させて、無色油として粗[5−エテニル−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸を得(0.192g)、さらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0240】
(iii)粗[5−エテニル−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸(0.190g、約0.69mmol)を酢酸エチル(20ml)および酢酸(3ml)で溶解し、炭素担体10%パラジウム(10%Pd/Cカートリッジ、H−キューブ、1ml/分)で水素化した。溶媒を蒸発させて、淡黄色油として粗[5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸(0.170g)を得、さらに精製することなく次の工程にて用いた。
【0241】
マイクロ波反応器
上記の実施例に示される場合、用いられるマイクロ波反応器は、Biotage Initiator(商標)であった。特に明記しない限り、通常の出力を用いて反応を行った。
【0242】
マスディレクティッド自動HPLC
以下の装置および条件を用いて、マスディレクティッド自動HPLCによる精製を行った:
【0243】
ハードウェア
Waters 2525 Binary Gradient Module
Waters 515 Makeup Pump
Waters Pump Control Module
Waters 2767 Inject Collect
Waters Column Fluidics Manager
Waters 2996 Photodiode Array Detector
Waters ZQ Mass Spectrometer
Gilson 202 fraction collector
Gilson Aspec waste collector
【0244】
ソフトウェア
Waters MassLynx version 4 SP2
【0245】
カラム
用いられるカラムは、Waters Atlantisであり、その寸法は、19mmx100mm(小スケール)および30mmx100mm(大スケール)である。固定相粒径は5μmである。
【0246】
溶媒
A:水性溶媒=水+0.1%ギ酸
B:有機溶媒=アセトニトリル+0.1%ギ酸
後処理溶媒=メタノール:水 80:20
ニードル洗浄溶媒=メタノール
【0247】
方法
目的化合物の分析的保持時間に依存して用いられる5つの方法がある。それらは、13.5分の実行時間を有しており、該実行時間は、10分間の勾配、次いで、3.5分間のカラムフラッシュおよび再平衡化工程を含む。
大/小 スケール 1.0−1.5=5−30%B
大/小 スケール 1.5−2.2=15−55%B
大/小 スケール 2.2−2.9=30−85%B
大/小 スケール 2.9−3.6=50−99%B
大/小 スケール 3.6−5.0=80−99%B(6分間、次いで、7.5分間のフラッシュおよび再平衡化)
【0248】
流速
上記方法は全て、20ml/分(小スケール)または40ml/分(大スケール)の流速を有する。
【0249】
液体クロマトグラフィー/質量分析法
以下の装置および条件を用いて、液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)による上記実施例の分析を行った:
【0250】
ハードウェア
Agilent 1100 Gradient Pump
Agilent 1100 Autosampler
Agilent 1100 DAD Detector
Agilent 1100 Degasser
Agilent 1100 Oven
Agilent 1100 Controller
Waters ZQ Mass Spectrometer
Sedere Sedex 85
【0251】
ソフトウェア
Waters MassLynx version 4.0 SP2
【0252】
カラム
用いられるカラムは、Waters Atlantisであり、その寸法は4.6mmx50mmである。固定相粒径は3μmである。
【0253】
溶媒
A:水性溶媒=水+0.05%ギ酸
B:有機溶媒=アセトニトリル+0.05%ギ酸
【0254】
方法
用いられる一般的な方法は5分間の実行時間を有する。
【表12】

【0255】
上記方法の流速は3ml/分である。
一般的方法についての注入量は5ulである。
カラム温度は30℃である。
UV検出範囲は220ないし330nmである。
【0256】
薬理データ
本発明の化合物を、以下の研究にしたがって、P2X7受容体におけるインビトロ生物活性について試験してもよい:
【0257】
エチジウム蓄積アッセイ
以下の組成(mM単位):140mMのNaCl、HEPES 10、N−メチル−D−グルカミン 5、KCl 5.6、D−グルコース 10、CaCl 0.5(pH7.4)のNaClアッセイバッファーを用いて研究を行った。ヒト組み換えP2X7受容体を発現するHEK293細胞を、ポリ−L−リジンで予め処理した96ウェルプレートにて18〜24時間増殖させた(ヒトP2X7受容体のクローニングはUS6,133,434に記載されている)。細胞を350μlのアッセイバッファーで2回洗浄し、その後、50μlの試験化合物を加えた。次いで、細胞を室温(19〜21℃)で30分間インキュベートし、その後、ATPおよびエチジウム(100μMの最終アッセイ濃度)を加えた。ATP濃度は、受容体型についてのEC80付近を選択し、ヒトP2X7受容体についての研究では1mMであった。インキュベーションを8または16分間続け、5mMのP2X7受容体アンタゴニスト、リアクティブブラック(reactive black)5(アルドリッチ(Aldrich))を含む1.3Mのスクロースを25μl加えることにより終了した。エチジウムの細胞内蓄積は、キャンベラパッカード(Canberra Packard)のフルオロカウント(Fluorocount)(パンボーン(Pangbourne),UK)またはフレックステーション(Flexstation).II(モレキュラーデバイス(Molecular Devices))を用いて、プレート下からの蛍光(530nmの励起波長および620nmの発光波長)を測定することにより決定した。ATP応答を阻止するためのアンタゴニストpIC50値は、反復カーブフィッティング技法を用いて決定した。
【0258】
蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)Caアッセイ
以下の組成(mM単位):137 NaCl;20 HEPES;5.37 KCl;4.17 NaHCO;1 CaCl;0.5 MgSO;および1g/LのD−グルコース(pH7.4)のNaClアッセイバッファーを用いて、ヒトP2X7についての研究を行った。
【0259】
ヒト組み換えP2X7受容体を発現するHEK293細胞を、ポリ−L−リジンで予め処理した384ウェルプレートにて42〜48時間増殖させた(ヒトP2X7受容体のクローニングはUS6,133,434に記載されている)。細胞を80μlのアッセイバッファーで3回洗浄し、2μMのフルオ(Fluo)4(テフラブズ(Teflabs))を37℃で1時間ロードし、再度3回洗浄し、30μlのバッファーと共に残し、その後、10μlの4倍濃縮した試験化合物を加えた。次いで、細胞を室温で30分間インキュベートし、その後、60μMの最終アッセイ濃度のベンゾイルベンゾイル−ATP(BzATP)を加えた(オンライン式,FLIPR384またはFLIPR3装置による(モレキュラーデバイス))。BzATP濃度は、受容体型についてのEC80付近を選択した。インキュベーションおよび読み取りを90秒間続け、細胞内カルシウム増大を、FLIPR CCDカメラを用いてプレート下からの蛍光(488nmの励起波長および516nmの発光波長)を測定することにより決定した。BzATP応答を阻止するためのアンタゴニストpIC50値は、反復カーブフィッティング技法を用いて決定した。
【0260】
実施例1〜183の化合物は、ヒトP2X7受容体アンタゴニスト活性についてFLIPR Caアッセイおよび/またはエチジウム蓄積アッセイにて試験され、FLIPR Caアッセイでは4.7を超えるpIC50値をおよび/またはエチジウム蓄積アッセイでは5.5を超えるpIC50値を有することが見出された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
は、NR10、C1−6アルキル、もしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;
あるいは、Rは、C6−10アリール、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリール、C3−6シクロアルキルまたは4ないし11員のヘテロシクリルを示し;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基の任意の環または環系は、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、シアノ、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルコキシC1−3アルキル−、−COC1−3アルキル、−CONR1112および−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
あるいは、Rは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)または(VII):
【化2】

{式中:
YはCH、OまたはNR11を示し;
wは0、1、2または3を示し;
a、b、c、d、e、f、g、h、j、pおよびqは、独立して、0、1または2を示し;
13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR23は、独立して、ハロゲン、シアノ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシまたはトリフルオロメチルを示し;
24はNR1112、−OHまたは−CONR1112を示すか;
あるいは、R24はC3−6シクロアルキル、C6−10アリール、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリール、または4ないし11員のヘテロシクリルを示し;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの任意の環または環系は、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、シアノ、トリフルオロメチル、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルコキシC1−3アルキル−、−COC1−3アルキル、−CONHおよび−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なってもいてもよい1〜3個の置換基で置換されていてもよい}
から選択される基を示し;
は、水素、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、フェニル、5ないし6員の単環式ヘテロアリールまたはC3−6シクロアルキルを示し;
は、水素、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、フェニル、5ないし6員の単環式ヘテロアリールもしくはC3−6シクロアルキルを示すか;または、Rが水素である場合に、Rはハロゲンを示し;
およびRは、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、NOまたはNHを示し;
およびRは、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、フェニル、フェニルオキシまたはNOを示し;
は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、フェニル、フェニルオキシ、NOまたはシアノを示し;
およびR10は、独立して、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル−、−C1−4アルキルOHもしくは−C1−3アルキルNR1112;またはC3−6シクロアルキルもしくは6員のヘテロシクリルを示し、その任意の環は、ハロゲン、シアノ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
11およびR12は、独立して、水素またはC1−3アルキルを示し;
kは0または1を示し;
mは0または1を示し;
nは0、1、2、3または4を示し;
XはCR2526を示し;および
25およびR26は、各場合で独立して、水素、フッ素またはC1−6アルキルを示す;
ただし、式(I)の化合物は2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(フェニルメチル)アセタミドまたは2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−フルオロフェニル)メチル]アセタミドである]
で示される化合物、またはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
がNR10、C1−6アルキルもしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;あるいは、RがC6−10アリール、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリール、C3−6シクロアルキルまたは4ないし11員のヘテロシクリルを示し;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基の任意の環または環系が、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、シアノ、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルコキシC1−3アルキル−、−COC1−3アルキル、CONR1112および−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項3】
がNR10、C1−6アルキルもしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;あるいは、Rがフェニル、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリールまたは4ないし11員のヘテロシクリルを示し;該フェニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基の任意の環または環系が、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、トリフルオロメチルおよび−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されていてもよい、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項4】
がNR10、C1−6アルキルもしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;あるいは
がフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピロリジニルまたはピラゾリルから選択される置換されていてもよい基を示し、同一であっても異なっていてもよい所望の置換基が、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、−CONHおよびトリフルオロメチルからなる群より選択される、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項5】
が、a、b、c、d、e、f、g、h、j、pおよびqが0を示す、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)または(VII)から選択される基を示す、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項6】
24が、NH、−OHもしくは−CONH;または置換されていないフェニル、ピリジニルもしくはテトラヒドロピラニルを示し;wが1または2を示す、請求項1または5記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項7】
およびRが、独立して、水素、C1−6アルキルまたはトリフルオロメチルを示す、前記請求項のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項8】
およびRの両方がメチルを示す、請求項7記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項9】
、R、RおよびRが、独立して、水素、ハロゲン、またはC1−6アルキルを示す、前記請求項のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項10】
が水素またはハロゲンを示す、前記請求項のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項11】
およびRが、独立して、水素、ハロゲンまたはメチルを示す、前記請求項のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項12】
およびRの一方が塩素を示し、他方が水素を示す、請求項11記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項13】
およびRの一方が塩素を示し、他方が水素を示し、Rがフッ素を示す、請求項12記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項14】
およびRが、独立して、水素、ハロゲンまたはメチルを示す、前記請求項のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項15】
およびRが水素を示す、請求項14記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項16】
式(IA):
【化3】

[式中:
はNR10、C1−6アルキルもしくはトリフルオロメチルを示すか;または、kが1である場合に、水素を示してもよく;
あるいは、RはC6−10アリール、5ないし6員もしくは8ないし10員のヘテロアリール、C3−6シクロアルキルまたは4ないし11員のヘテロシクリルを示し;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基の任意の環または環系は、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、シアノ、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルコキシC1−3アルキル−、−COC1−3アルキル、−CONR1112および−NR1112からなる群より選択される、同一であっても異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRは、独立して、水素、メチルまたはトリフルオロメチルを示し;
およびRは、独立して、水素、ハロゲンまたはメチルを示し;
およびRは、水素を示し;
は、ハロゲンを示し;
およびR10は、独立して、水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル−または−C1−4アルキルOHを示し;
11およびR12は、独立して、水素またはメチルを示し;
kは、0または1を示し;
nは、0、1または2を示し;
XはCR2526を示し;および
25およびR26は、各場合で独立して、水素またはメチルを示す;
ただし、式(IA)の化合物は、2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(フェニルメチル)アセタミドまたは2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−フルオロフェニル)メチル]アセタミド以外である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩である、前記請求項のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項17】
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(3,5−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−({4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}メチル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
N−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−(2−ビフェニリルメチル)−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,5−ジフルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(3,4−ジフルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−ブロモフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(3−ブロモフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−ニトロフェニル)メチル]アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(4−ニトロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2,3−ジフルオロ−4−メチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,5−ジメチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(5−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,6−ジフルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−6−メチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−(4−ビフェニリルメチル)−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,6−ジメチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−アミノフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−(3−ビフェニリルメチル)−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(5−フルオロ−2−メチルフェニル)メチル]アセタミド、
N−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(4−シアノフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,3−ジフルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−{[2−クロロ−6−(フェニルオキシ)フェニル]メチル}−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,3−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[4−(フェニルオキシ)フェニル]メチル}アセタミド、
N−[(2,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,3−ジメチルフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,6−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2,5−ジクロロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−{[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アセタミド、
N−[(5−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(メチルオキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(3−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(3−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−フルオロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(メチルオキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[4−(エチルオキシ)フェニル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(5−シアノ−2−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(3,5−ジクロロ−2−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[6−メチル−4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
2−[1−(5−ブロモ−2−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(5−クロロ−2−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[3−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(1,1−ジメチルエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−ヨードフェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(4−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(6−メチル−3−ピリダジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2,6−ジメチル−4−ピリミジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリミジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−シクロヘキシル−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−シクロペンチル−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[(2,4−ジフルオロフェニル)メチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[(4−クロロフェニル)メチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{[3−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{[2−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{[2−(ジメチルアミノ)フェニル]メチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(1−メチル−4−ピペリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
2−[1−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−3−イル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{1−メチル−2−[4−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{2−[(2,6−ジメチルフェニル)オキシ]エチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−フェニルシクロヘキシル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[(4−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
2−(1−{[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(1−メチルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[3−(フェニルオキシ)プロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(シクロヘキシルメチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−エチル−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(フェニルオキシ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(1−メチル−2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{2−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)オキシ]エチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(2−オキソ−1−ピロリジニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−エチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(3−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
2−(3−ブチル−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3−メチル−5−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[5−メチル−3−(1−メチルエチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3−メチル−1,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸エチル
[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)−2−オキソエチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−オキソ−2−(1−ピペリジニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N,N−ジエチルアセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2−オキソエチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
2−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[2−(シクロヘキシルアミノ)エチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(1−ピペリジニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(1−ピロリジニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{2−[(2−メチルプロピル)アミノ]エチル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]エチル}−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−{[2−(メチルオキシ)エチル]アミノ}エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
2−[1−(2−アミノエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(メチルオキシ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(6−メチル−3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2,6−ジメチル−3−ピリジニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(4−メチル−3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−メチル−3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(5−メチル−3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(1−ピペリジニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[4−(4−モルホリニルカルボニル)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{4−[(4−メチル−1−ピペラジニル)カルボニル]フェニル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ベンズアミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−(3,5−ジメチル−1−{4−[(4−フェニル−1−ピペラジニル)カルボニル]フェニル}−1H−ピラゾール−4−イル)アセタミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ベンズアミド、
4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]−N−(2−ピリジニルメチル)ベンズアミド、
N−(2−アミノ−2−オキソエチル)−4−[4−(2−{[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]ベンズアミド、
N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アセタミド、
N−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−6−メチルフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{1−[6−(エチルオキシ)−2−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[5−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−{3,5−ジメチル−1−[2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]−1H−ピラゾール−4−イル}アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)エチル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−[2−(1−ピペリジニル)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[1−(2−{[2−(メチルオキシ)エチル]アミノ}エチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド、
2−[3,5−ジメチル−1−(2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アセタミド、
2−[5−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]アセタミド、もしくは
N−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−2−[5−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセタミド;またはその医薬上許容される塩である、化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項18】
前記請求項のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩、および医薬上許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項19】
医薬として用いる、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項20】
疼痛、炎症または神経変性疾患に罹患しているヒトまたは動物対象の治療方法であって、有効量の請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項21】
疼痛、炎症または神経変性疾患の治療または予防のための医薬の製造のための、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩の使用。

【公表番号】特表2010−526793(P2010−526793A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506944(P2010−506944)
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際出願番号】PCT/EP2008/055724
【国際公開番号】WO2008/138876
【国際公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】