説明

TGFβ阻害活性を有する化合物およびそれを含んでなる医薬組成物

本発明による化合物は式(I)もしくは式(II)の化合物およびその薬学上許容される塩および溶媒和物である。本発明はTGFβ阻害活性を有する化合物の提供をその目的とする。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物:
【化1】

[上記式(I)中、
Aは、下記式(a)の基を表し:
【化2】

Zは、−O−、−N(−R)−、−S−または−C(=O)−を表し(ここでRは、水素原子または非置換のC1−4アルキル基を表す)、
、D、D、D、X、E、G、J、L、およびMは、同一または異なっていてもよく、CまたはNを表し、
〜R、およびR10〜R14は、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(4)シアノ基;
(5)ニトロ基;
(6)C1−6アルキル基;
(7)C2−6アルケニル基;
(8)C2−6アルキニル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(10)C1−6アルキルチオ基;
{ここで、前記の(6)C1−6アルキル基、(7)C2−6アルケニル基、(8)C2−6アルキニル基、(9)C1−6アルコキシ基、および(10)C1−6アルキルチオ基は、
(I) 水酸基、
(II) ハロゲン原子、
(III) C1−4アルコキシ基、
(IV) 酸素原子、
(V) 飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基もしくは複素環式基(ここで、この炭素環式基もしくは複素環式基は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、、ハロゲン原子、または5もしくは6員の炭素環式基もしくは複素環式基により置換されていてもよく、さらにこのC1−4アルキル基は、水酸基またはフェニル基により置換されていてもよい)、
(VI) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基、または、5もしくは6員の炭素環式基もしくは複素環式基により置換されていてもよく、さらにこのC1−4アルキル基は、水酸基、またはC1−4アルコキシ基に置換されていてもよい)、
(VII) −NHCONHRVII(ここで、RVIIはC1−4アルキル基を表す)、
(VIII) −OCORVIII基(ここでRVIIIは、アミノ基により置換されていてもよい、C1−6アルキル基を表す)、または、
(IX) −NSOIX基(ここでRIXは、C1−4アルキル基を表す)
により置換されていてもよい};
(11)−NR基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
{ここで、前記(11)〜(13)の基中の、R、R、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表し、さらにこのC1−4アルキル基は、
(a) 水酸基、
(b) ハロゲン原子、
(c) C1−4アルコキシ基、
(d) C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
(e) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)
により置換されていてもよく、
さらに、RおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、飽和の3〜9員の複素環式基を形成してもよく、このとき、この複素環式基は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよく、またこの複素環式基は、1以上のヘテロ原子をさらに有していてもよい};
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
(17)−OCOR基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す);または、
(18)−OSO基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す)
{ここで、前記の(14)炭素環式基、(15)複素環式基、および(16)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい}、
を表し、
10とR11、R11とR12、R12とR13、およびR13とR14とはそれぞれ、それらが結合している炭素原子と一緒になって飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基を形成してもよく、かつ、この炭素環式基または複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよく、
ただし、R〜R、およびR10〜R14のうち、それが結合するD、D、D、D、X、E、G、J、L、およびMが窒素原子であるものは存在せず、
ただし、D、D、D、およびDが全て炭素原子である場合には、
I) RおよびRの少なくともいずれか一方が、前記(4)シアノ基、(5)ニトロ基、(12)−CO−OR基、(13)−CO−NR基(このときRおよびRのいずれか一方は置換されていてもよいC1−4アルキル基である)、(14)炭素環式基、(15)複素環式基(このとき、この複素環式基は少なくとも1つの置換基を有する)、または(16)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基を表すか、または
II) Lが窒素原子を表し、E、G、JおよびMが炭素原子を表し、R10が水素原子を表し、R14が前記の(6)C1−6アルキル基、(14)炭素環式基、(15)複素環式基、または(16)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基を表す]。
【請求項2】
〜Dの少なくともいずれか一つが、窒素原子を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が窒素原子を表し、かつ、D〜Dが全て炭素原子を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が窒素原子を表し、かつ、D、D、およびDが全て炭素原子を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式(a)の基において、E、G、J、L、およびMのうちのいずれか一つが窒素原子を表し、他のものがいずれも炭素原子を表す、請求項2〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
Lが窒素原子が表し、E、G、JおよびMが炭素原子を表す、請求項2〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
10が水素原子を表し、かつ
11およびR12が、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される、請求項2〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
14が、置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の炭素環式基もしくは複素環式基である、請求項2〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
14が、置換されていてもよい、不飽和の6員の複素環式基である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Aが、下記の式(a-1)または式(a-2)の基を表す、請求項2〜9のいずれか一項に記載の化合物:
【化3】

[上記式中、
10〜R12は、請求項1の定義と同義であり、
15〜R18、およびR19〜R21は、同一または異なっていてもよく、(0)水素原子、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)を表す]。
【請求項11】
式(a-1)または式(a-2)の基において、R15〜R18、およびR19〜R21が、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
10が水素原子を表し、
11およびR12が、水素原子、および、C1−4アルキル基からなる群より選択され、かつ
式(a-1)または式(a-2)の基中のR15〜R18およびR19〜R21が、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される、請求項10または11に記載の化合物。
【請求項13】
10が水素原子を表し、
11およびR12が、水素原子、および、C1−4アルキル基からなる群より選択され、かつ
式(a-1)または式(a-2)の基中のR15〜R18およびR19〜R21が全て、水素原子である、請求項10または11に記載の化合物。
【請求項14】
Zは−O−を表し、Xは炭素原子を表し、R〜RおよびRは水素原子を表す、請求項12または13に記載の化合物。
【請求項15】
10が水素原子を表し、かつ
11およびR12が、それらが結合している炭素原子と一緒になって飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基を形成する、請求項2〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
11およびR12が、それらが結合している炭素原子と一緒になって不飽和の6員の炭素環式基もしくは複素環式基を形成する、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
Aが、下記の式(a-3)の基を表す、請求項2〜4のいずれか一項に記載の化合物:
【化4】

[上記式中、
14は、請求項1の定義と同義であり、
22〜R25は、同一または異なっていてもよく、(0)水素原子、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)を表す]。
【請求項18】
式(a-3)の基中R22〜R25が、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
式(a-3)の基中R22〜R25が全て、水素原子を表す、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
14が、
置換されていてもよい、C1−4アルキル基、
置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
置換されていてもよい、ニ環性の飽和もしくは不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基
を表す、請求項17〜19のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
14が、非置換C1−4アルキル基を表す、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
14が、置換されていてもよい、不飽和の6員の炭素環式基もしくは複素環式基を表す、請求項20に記載の化合物。
【請求項23】
Xが炭素原子を表し、RおよびRが共に水素原子を表す、請求項2〜22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
が窒素原子を表して、D〜Dが全て炭素原子を表し、かつ
が水素原子を表す、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
が窒素原子を表して、D、D、およびDが全て炭素原子を表し、かつ
が水素原子またはハロゲン原子を表して、Rが水素原子を表す、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
、R、RおよびRが全て、水素原子を表す、請求項23に記載の化合物。
【請求項27】
およびRが、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(6)C1−6アルキル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
(17)−OCOR基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す);または、
(18)−OSO基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す)
(ここで、これらの基はそれぞれ、請求項1に従って置換されていてもよい)
を表す、請求項2〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
Zが−O−を表す、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
Xが炭素原子である、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
式(I)が下記式(100)で表される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物:
【化5】

[上記式(100)中、
Zは、−O−、−NH−、−S−または−C(=O)−を表し、
11およびD12のいずれか一方は、窒素原子を表して、他方が炭素原子を表し、
103は、水素原子、またはハロゲン原子を表し、
104およびR105は、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(6)C1−6アルキル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;または
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
(ここで、これらの基はそれぞれ、請求項1に従って置換されていてもよい)
を表し、
111およびR112は、同一または異なっていてもよく、水素原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択され、
114は、
(14’’)飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の炭素環式基;
(15’’)飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の複素環式基;または
(16’’)ニ環性の飽和もしくは不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基;
{ここで、前記の(14’’)炭素環式基、(15’’)複素環式基、および(16’’)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい}、
を表す]。
【請求項31】
Zが、−O−を表す、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
103が、水素原子を表す、請求項30または31に記載の化合物。
【請求項33】
111およびR112が共にメチル基を表すか、または
111が水素原子を表して、かつR112がエチル基を表す、請求項30〜32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
114が、下記の式(a-4)または式(a-5)の基を表す、請求項30〜33のいずれか一項に記載の化合物:
【化6】

[上記式中、
15〜R18、およびR19〜R21は、同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される]。
【請求項35】
15〜R18、およびR19〜R21が全て、水素原子を表す、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
104およびR105が共に、水素原子を表す、請求項30〜35のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項37】
式(I)が下記式(200)で表される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物:
【化7】

[上記式(200)中、
Zは、−O−、−NH−、−S−または−C(=O)−を表し、
11およびD12のいずれか一方が、窒素原子を表して、他方が炭素原子を表し、
203は、水素原子、またはハロゲン原子を表し、
204およびR205は、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(6)C1−6アルキル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;または
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
(ここで、これらの基はそれぞれ、請求項1に従って置換されていてもよい)
を表し、
222〜R225は、同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択され、
214は、
非置換C1−4アルキル基、
置換されていてもよい、不飽和の6員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
置換されていてもよい、ニ環性の飽和もしくは不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基
を表す]。
【請求項38】
Zが−O−を表す、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
203が、水素原子を表す、請求項37または38に記載の化合物。
【請求項40】
222〜R225が全て、水素原子を表す、請求項37〜39のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項41】
214が、フェニル基を表す、請求項37〜40のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項42】
214が、メチル基、またはエチル基を表す、請求項37〜40のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項43】
204およびR205が共に、水素原子を表す、請求項37〜42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項44】
〜Dが全て炭素原子を表し、
およびRが水素原子を表し、かつ
およびRが、同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、またはC1−4アルキル基を表し、かつ
およびRが、同一または異なっていてもよく、
(4)シアノ基;
(5)ニトロ基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
{ここで、前記(12)および(13)の基中の、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表し、このとき、RおよびRはその少なくとも一方はC1−4アルキル基であり、さらにこのC1−4アルキル基は、
(a) 水酸基、
(b) ハロゲン原子、
(c) C1−4アルコキシ基、
(d) C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
(e) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)
により置換されていてもよい}、
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;または
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
{ここで、前記の(14)炭素環式基、(15)複素環式基、および(16)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよく、さらに前記(15)複素環式基は、少なくとも1つの置換基を有する}
を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項45】
およびRが、
不飽和の5もしくは6員の炭素環式基もしくは複素環式基(ここで、この炭素環式基もしくは複素環式基は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、または水酸基により置換されていてもよい)、または
ニ環性の不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基(ここで、この炭素環式基もしくは複素環式基は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、または水酸基により置換されていてもよい)
を表す、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
Lが窒素原子を表し、E、G、JおよびMが炭素原子を表す、請求項44または45に記載の化合物。
【請求項47】
14が、
(6)C1−6アルキル基;
(ここで、このアルキル基は、請求項1に従って置換されていてもよい)
(14’’)飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の炭素環式基;
(15’’)飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の複素環式基;または
(16’’)ニ環性の飽和もしくは不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基;
{ここで、前記の(14’’)炭素環式基、(15’’)複素環式基、および(16’’)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい}、
を表す、請求項44〜46のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項48】
式(I)が下記式(300)で表される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物:
【化8】

[上記式(300)中、
は、CHまたはNを表し、
Zは、−O−、−NH−、−S−または−C(=O)−を表し、
303は、水素原子、ハロゲン原子、またはC1−4アルキル基を表し、
304およびR305は、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(6)C1−6アルキル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
(17)−OCOR基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す);または、
(18)−OSO基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す)
(ここで、これらの基はそれぞれ、請求項1に従って置換されていてもよい)
を表し、
311およびR312は、少なくとも一方がC1−4アルキル基を表して、他方が、水素原子、または、C1−4アルキル基を表し、かつ
314が、不飽和の6員の複素環式基を表す{ここで、この複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい}]。
【請求項49】
Zが、−O−を表し、
303が、水素原子を表し、かつ
304が、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(17)−OCOR基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す);または、
(18)−OSO基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す)
(ここで、これらの基はそれぞれ、請求項1に従って置換されていてもよい)
を表し、
305が、水素原子、ハロゲン原子、または−CO−NH基を表し、
314が、下記の式(a-4)または式(a-5)の基を表す、請求項48に記載の化合物:
【化9】

[上記式中、
15〜R18、およびR19〜R21は、同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される]。
【請求項50】
15〜R18、およびR19〜R21が、水素原子を表す、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
が、CHを表す、請求項48〜50のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項52】
305が、水素原子、フッ素原子、または−CO−NH基を表す、請求項48〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項53】
311およびR312が、同一または異なっていてもよい、C1−4アルキル基を表す、請求項48〜52のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項54】
311およびR312が共に、メチル基を表す、請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
311が、水素原子を表し、かつ、
312が、C1−4アルキル基を表す、請求項48〜52のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項56】
311が、水素原子を表し、かつ、
312が、メチル基を表す、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
311が、水素原子を表し、かつ、
312が、エチル基を表す、請求項55に記載の化合物。
【請求項58】
304が、C1−6アルコキシ基(ここで、この基は請求項1に従って置換されていてもよい)である、請求項48〜57のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項59】
304が、水酸基で置換されたC1−6アルコキシ基を表す、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
304が、−O(CH)m1−OH(ここでm1は2〜4の整数を表す)を表す、請求項58に記載の化合物。
【請求項61】
304が、−OC−OHを表す、請求項58に記載の化合物。
【請求項62】
化合物181、188、192、200,202、および205からなる群より選択される、請求項48に記載の化合物。
【請求項63】
式(I)が下記式(400)で表される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物:
【化10】

[上記式(400)中、
は、CHまたはNを表し、
Zは、−O−、−NH−、−S−または−C(=O)−を表し、
403は、水素原子、ハロゲン原子、またはC1−4アルキル基を表し、
404およびR405は、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(6)C1−6アルキル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
(17)−OCOR基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す);または、
(18)−OSO基(ここでRは、C1−4アルキル基を表す)
(ここで、これらの基はそれぞれ、請求項1に従って置換されていてもよい)
を表し、
414は、
(6)C1−6アルキル基;
(ここで、このアルキル基は、請求項1に従って置換されていてもよい)
(14’’)飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の炭素環式基;
(15’’)飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の複素環式基;または
(16’’)ニ環性の飽和もしくは不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基;
{ここで、前記の(14’’)炭素環式基、(15’’)複素環式基、および(16’’)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい}、
を表す]。
【請求項64】
Zが、−O−を表し、
403が、水素原子を表し、かつ
414が、
不飽和の5もしくは6員の炭素環式基もしくは複素環式基(ここで、この炭素環式基もしくは複素環式基は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、または水酸基により置換されていてもよい)、または
ニ環性の不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基(ここで、この炭素環式基もしくは複素環式基は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、または水酸基により置換されていてもよい)
を表す、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
が、CHを表し、
Zが、−O−を表し、
403が、水素原子を表し、
404およびR405の一方が、水酸基で置換されたC1−4アルコキシ基を表し、他方が無置換のC1−4アルコキシ基を表し、かつ
414が、フェニル基を表す、請求項63に記載の化合物。
【請求項66】
化合物178である、請求項63に記載の化合物。
【請求項67】
化合物1〜27、30、31、37〜70、73、74、81〜179、および181〜225からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項68】
式(II)の化合物、またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物:
【化11】

[上記式(II)中、
Tは、飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の炭素環式基もしくは複素環式基を表し、
ここでこの基Tは、下記の(2)〜(16)の基により置換されていてもよく:
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(4)シアノ基;
(5)ニトロ基;
(6)C1−6アルキル基;
(7)C2−6アルケニル基;
(8)C2−6アルキニル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(10)C1−6アルキルチオ基;
{ここで、前記の(6)C1−6アルキル基、(7)C2−6アルケニル基、(8)C2−6アルキニル基、(9)C1−6アルコキシ基、および(10)C1−6アルキルチオ基は、
(I) 水酸基、
(II) ハロゲン原子、
(III) C1−4アルコキシ基、
(IV) 酸素原子、
(V) C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
(VI) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基により置換されていてもよく、さらにこのC1−4アルキル基は、水酸基、またはC1−4アルコキシ基に置換されていてもよい)
により置換されていてもよい};
(11)−NR基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
{ここで、前記(11)〜(13)の基中の、R、R、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表し、さらにこのC1−4アルキル基は、
(a) 水酸基、
(b) ハロゲン原子、
(c) C1−4アルコキシ基、
(d) C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
(e) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)
により置換されていてもよく、
さらに、RおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、飽和の3〜9員の複素環式基を形成してもよく、このとき、この複素環式基は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよく、またこの複素環式基は、1以上のヘテロ原子をさらに有していてもよい};
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;または
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
{ここで、前記の(14)炭素環式基、(15)複素環式基、および(16)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい}、
基T上の隣接する2つの置換基は、それらが結合している炭素原子と一緒になって飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基を形成してもよく、かつ、この炭素環式基または複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよく、
、およびQは、同一または異なっていてもよく、C、S、OまたはNを表し、
Xは、CまたはNを表し、
Zは、−O−、−N(−R)−、−S−または−C(=O)−を表し(ここでRは、水素原子または非置換のC1−4アルキル基を表す)、
、R、およびR〜Rは、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(4)シアノ基;
(5)ニトロ基;
(6)C1−6アルキル基;
(7)C2−6アルケニル基;
(8)C2−6アルキニル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(10)C1−6アルキルチオ基;
{ここで、前記の(6)C1−6アルキル基、(7)C2−6アルケニル基、(8)C2−6アルキニル基、(9)C1−6アルコキシ基、および(10)C1−6アルキルチオ基は、
(I) 水酸基、
(II) ハロゲン原子、
(III) C1−4アルコキシ基、
(IV) 酸素原子、
(V) C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
(VI) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基により置換されていてもよく、さらにこのC1−4アルキル基は、水酸基、またはC1−4アルコキシ基に置換されていてもよい)
により置換されていてもよい};
(11)−NR基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
{ここで、前記(11)〜(13)の基中の、R、R、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表し、さらにこのC1−4アルキル基は、
(a) 水酸基、
(b) ハロゲン原子、
(c) C1−4アルコキシ基、
(d) C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
(e) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)
により置換されていてもよく、
さらに、RおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、飽和の3〜9員の複素環式基を形成してもよく、このとき、この複素環式基は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよく、またこの複素環式基は、1以上のヘテロ原子をさらに有していてもよい};
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;または
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
{ここで、前記の(14)炭素環式基、(15)複素環式基、および(16)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい}、
を表し、
およびQを含む式(II)中の5員環部分は芳香環を表し、
ただし、Xが窒素原子である場合には、Rは存在せず、かつ、
およびRのうち、それが結合するQおよびQが酸素原子または硫黄原子であるものは存在せず、さらに、それが結合するQおよびQが共に窒素原子であるときはそのいずれか一方は存在しない]。
【請求項69】
Tが、下記式(a)の基を表す、請求項68に記載の化合物:
【化12】

[上記式中、
E、G、J、L、およびMは、同一または異なっていてもよく、CまたはNを表し、かつ
10〜R14は、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(4)シアノ基;
(5)ニトロ基;
(6)C1−6アルキル基;
(7)C2−6アルケニル基;
(8)C2−6アルキニル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(10)C1−6アルキルチオ基;
{ここで、前記の(6)C1−6アルキル基、(7)C2−6アルケニル基、(8)C2−6アルキニル基、(9)C1−6アルコキシ基、および(10)C1−6アルキルチオ基は、
(I) 水酸基、
(II) ハロゲン原子、
(III) C1−4アルコキシ基、
(IV) 酸素原子、
(V) C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
(VI) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基により置換されていてもよく、さらにこのC1−4アルキル基は、水酸基、またはC1−4アルコキシ基に置換されていてもよい)
により置換されていてもよい};
(11)−NR基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
{ここで、前記(11)〜(13)の基中の、R、R、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表し、さらにこのC1−4アルキル基は、
(a) 水酸基、
(b) ハロゲン原子、
(c) C1−4アルコキシ基、
(d) C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
(e) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)
により置換されていてもよく、
さらに、RおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、飽和の3〜9員の複素環式基を形成してもよく、このとき、この複素環式基は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、もしくはハロゲン原子により置換されていてもよく、またこの複素環式基は、1以上のヘテロ原子をさらに有していてもよい};
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;または
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基;
{ここで、前記の(14)炭素環式基、(15)複素環式基、および(16)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい}、
を表し、
10とR11、R11とR12、R12とR13、およびR13とR14とはそれぞれ、それらが結合している炭素原子と一緒になって飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基を形成してもよく、かつ、この炭素環式基または複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよく、
ただし、R10〜R14のうち、それが結合するE、G、J、L、およびMが窒素原子であるものは存在しない]。
【請求項70】
が硫黄原子を表し、かつQが炭素原子を表す、請求項68または69に記載の化合物。
【請求項71】
が炭素原子を表し、かつQが硫黄原子を表す、請求項68または69に記載の化合物。
【請求項72】
式(a)の基において、E、G、J、L、およびMのうちのいずれか一つが窒素原子を表し、他のものがいずれも炭素原子を表す、請求項69〜71のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項73】
Lが窒素原子が表し、E、G、JおよびMが炭素原子を表す、請求項72に記載の化合物。
【請求項74】
10が水素原子を表し、かつ
11およびR12が、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される、請求項69〜73のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項75】
14が、置換されていてもよい、不飽和の6員の複素環式基である、請求項69〜74に記載の化合物。
【請求項76】
Tが、下記の式(a-1)または式(a-2)の基を表す、請求項69〜75のいずれか一項に記載の化合物:
【化13】

[上記式中、
10〜R12は、請求項69の定義と同義であり、
15〜R18、およびR19〜R21は、同一または異なっていてもよく、(0)水素原子、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)を表す]。
【請求項77】
式(a-1)または式(a-2)の基において、R15〜R18、およびR19〜R21が、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される、請求項76に記載の化合物。
【請求項78】
10が水素原子を表し、
11およびR12が、水素原子、および、C1−4アルキル基からなる群より選択され、かつ
式(a-1)または式(a-2)の基中のR15〜R18およびR19〜R21が、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される、請求項76に記載の化合物。
【請求項79】
10が水素原子を表し、
11およびR12が、水素原子、および、C1−4アルキル基からなる群より選択され、かつ
式(a-1)または式(a-2)の基中のR15〜R18およびR19〜R21が全て、水素原子である、請求項76に記載の化合物。
【請求項80】
10が水素原子を表し、かつ
11およびR12が、それらが結合している炭素原子と一緒になって飽和または不飽和の5または6員炭素環式基または複素環式基を形成する、請求項76〜79のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項81】
11およびR12が、それらが結合している炭素原子と一緒になって不飽和の6員の炭素環式基もしくは複素環式基を形成する、請求項80に記載の化合物。
【請求項82】
Tが、下記の式(a-3)の基を表す、請求項76〜79のいずれか一項に記載の化合物:
【化14】

[上記式中、
14は、請求項69の定義と同義であり、
22〜R25は、同一または異なっていてもよく、(0)水素原子、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)を表す]。
【請求項83】
式(a-3)の基中R22〜R25が、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される、請求項82に記載の化合物。
【請求項84】
式(a-3)の基中R22〜R25が全て、水素原子を表す、請求項82に記載の化合物。
【請求項85】
14が、
置換されていてもよい、C1−4アルキル基、
置換されていてもよい、飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の炭素環式基もしくは複素環式基、または、
置換されていてもよい、ニ環性の飽和もしくは不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基
を表す、請求項82〜84のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項86】
14が、非置換C1−4アルキル基を表す、請求項85に記載の化合物。
【請求項87】
14が、置換されていてもよい、不飽和の6員の炭素環式基もしくは複素環式基を表す、請求項85に記載の化合物。
【請求項88】
Xが炭素原子を表し、RおよびRが共に水素原子を表す、請求項68〜87のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項89】
が硫黄原子を表して、Qが炭素原子を表し、かつ、Rが水素原子を表す、請求項68〜88に記載の化合物。
【請求項90】
が炭素原子を表して、Qが硫黄原子を表し、かつ、Rが水素原子を表す、請求項68〜88のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項91】
およびRが水素原子を表す、請求項68〜90のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項92】
〜Rが、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(6)C1−6アルキル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;または
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
(ここで、これらの基はそれぞれ、請求項68に従って置換されていてもよい)
を表す、請求項68〜91のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項93】
Zが−O−を表す、請求項68〜92のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項94】
Xが炭素原子である、請求項68〜93のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項95】
式(I)が下記式(500)で表される、請求項68に記載の化合物、またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物:
【化15】

[上記式(500)中、
は、CH、またはNを表し、
Zは、−O−、−NH−、−S−または−C(=O)−を表し、
およびQのいずれか一方は、硫黄原子を表して、他方は炭素原子を表し、
507〜R509は、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(6)C1−6アルキル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;または
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
(ここで、これらの基はそれぞれ、請求項68に従って置換されていてもよい)
を表し、
511およびR512は、同一または異なっていてもよく、水素原子、および、C1−4アルキル基からなる群より選択され、
514は、
(14’’)飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の炭素環式基;
(15’’)飽和もしくは不飽和の5もしくは6員の複素環式基;または
(16’’)ニ環性の飽和もしくは不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基;
{ここで、前記の(14’’)炭素環式基、(15’’)複素環式基、および(16’’)ニ環性の炭素環式基もしくは複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(iii) シアノ基、(iv)ニトロ基、(v) アミノ基(ここでこのアミノ基の1または2の水素原子は、C1−4アルキル基に置換されていてもよい)、(vi) C1−4アルキル基、(vii) C2−4アルケニル基、(viii) C2−4アルキニル基、(ix) C1−4アルコキシ基、(x) C1−4アルキルチオ基、(xi) −CO−OR基、または、(xii) −CO−NR基(ここで、R、R、およびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、またはC1−4アルキル基を表す)により置換されていてもよい}、
を表す]。
【請求項96】
が硫黄原子を表し、かつQが炭素原子を表す、請求項95に記載の化合物。
【請求項97】
が炭素原子を表し、かつQが硫黄原子を表す、請求項95に記載の化合物。
【請求項98】
Zが、−O−を表す、請求項95〜97のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項99】
511およびR512が共にメチル基を表すか、または
511が水素原子を表して、かつR512がエチル基を表す、請求項95〜98のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項100】
514が、下記の式(a-4)または式(a-5)の基を表す、請求項95〜99のいずれか一項に記載の化合物:
【化16】

[上記式中、
15〜R18、およびR19〜R21は、同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択される]。
【請求項101】
15〜R18、およびR19〜R21が全て、水素原子を表す、請求項100に記載の化合物。
【請求項102】
が硫黄原子を表し、
が炭素原子を表し、
508が、
水素原子、
C1−4アルキル基、
飽和もしくは不飽和の6員の炭素環式基もしくは複素環式基
{ここで、前記の炭素環式基または複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(v') アミノ基、(vi') C1−2アルキル基、または(ix') C1−2アルコキシ基により置換されていてもよい}
を表し、かつ
509が水素原子を表す、請求項95、および98〜101のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項103】
508が、水素原子またはフェニル基を表す、請求項102に記載の化合物。
【請求項104】
が炭素原子を表し、
が硫黄原子を表し、かつ
507およびR508が、水素原子、およびC1−4アルキル基からなる群より選択される、請求項95、および98〜101のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項105】
507およびR508が共に、水素原子であるか、
507およびR508が共に、メチル基であるか、または
507がメチル基であって、R508が水素原子であるか、のいずれかである、請求項104に記載の化合物。
【請求項106】
式(I)が下記式(600)で表される、請求項69に記載の化合物、またはその薬学上許容される塩もしくは溶媒和物:
【化17】

[上記式(600)中、
は、CH、またはNを表し、
Zは、−O−、−NH−、−S−または−C(=O)−を表し、
およびQのいずれか一方は、硫黄原子を表して、他方は炭素原子を表し、
607〜R609は、同一または異なっていてもよく、
(1)水素原子;
(2)ハロゲン原子;
(3)水酸基;
(6)C1−6アルキル基;
(9)C1−6アルコキシ基;
(12)−CO−OR基;
(13)−CO−NR基;
(14)飽和もしくは不飽和の3〜9員の炭素環式基;
(15)飽和もしくは不飽和の3〜9員の複素環式基;または
(16)ニ環性の飽和もしくは不飽和の8〜12員の炭素環式基もしくは複素環式基
(ここで、これらの基はそれぞれ、請求項68に従って置換されていてもよい)
を表し、
622〜R625は、同一または異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、およびC1−4アルコキシ基からなる群より選択され、
614は、
非置換C1−4アルキル基、
置換されていてもよい、不飽和の6員の炭素環式基もしくは複素環式基、または
置換されていてもよい、ニ環性の飽和もしくは不飽和の9もしくは10員の炭素環式基もしくは複素環式基
を表す]。
【請求項107】
Zが、−O−を表す、請求項106に記載の化合物。
【請求項108】
622〜R625が全て、水素原子を表す、請求項106または107に記載の化合物。
【請求項109】
614が、フェニル基を表す、請求項106〜108のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項110】
614が、メチル基、またはエチル基を表す、請求項106〜108のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項111】
が硫黄原子を表し、
が炭素原子を表し、
608が、
水素原子、
C1−4アルキル基、
飽和もしくは不飽和の6員の炭素環式基もしくは複素環式基
{ここで、前記の炭素環式基または複素環式基は、(i) 水酸基、(ii) ハロゲン原子、(v') アミノ基、(vi') C1−2アルキル基、または(ix') C1−2アルコキシ基により置換されていてもよい}
を表し、かつ
609が水素原子を表す、請求項106〜110のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項112】
608が、水素原子またはフェニル基を表す、請求項111に記載の化合物。
【請求項113】
が炭素原子を表し、
が硫黄原子を表し、かつ
607およびR608が、水素原子、およびC1−4アルキル基からなる群より選択される、請求項106〜110のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項114】
607およびR608が共に、水素原子であるか、
607およびR608が共に、メチル基であるか、または
607がメチル基であって、R608が水素原子であるか、のいずれかである、請求項113に記載の化合物。
【請求項115】
化合物28、29、32〜35、71、72、75〜78、および180からなる群より選択される、請求項68に記載の化合物。
【請求項116】
請求項1〜115のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を有効成分として含んでなる、医薬組成物。
【請求項117】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患の治療または予防に用いることができる、請求項116に記載の医薬組成物。
【請求項118】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患が、臓器または組織の線維化を伴う疾患である、請求項117に記載の医薬組成物。
【請求項119】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患が、慢性腎疾患、急性腎疾患、肝線維症、肝硬変、肺線維症、強皮症、創傷治癒、関節炎、うっ血性の心疾患、潰瘍、眼球障害、角膜障害、糖尿病性腎症、腹膜硬化症、動脈硬化、腹膜癒着、または真皮下癒着である、請求項117に記載の医薬組成物。
【請求項120】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患が、悪性腫瘍である、請求項117に記載の医薬組成物。
【請求項121】
細胞の体外増幅に用いることができる、請求項116に記載の医薬組成物。
【請求項122】
請求項1〜115のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含んでなる、TGFβ阻害剤。
【請求項123】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患の治療を要する患者に、治療上もしくは予防上の有効量の請求項1〜115のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含んでなる、TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患の治療または予防方法。
【請求項124】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患が、臓器または組織の線維化を伴う疾患である、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患が、慢性腎疾患、急性腎疾患、肝線維症、肝硬変、肺線維症、強皮症、創傷治癒、関節炎、うっ血性の心疾患、潰瘍、眼球障害、角膜障害、糖尿病性腎症、腹膜硬化症、動脈硬化、腹膜癒着、または真皮下癒着である、請求項123に記載の方法。
【請求項126】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患が、悪性腫瘍である、請求項123に記載の方法。
【請求項127】
体外において、目的とする細胞に、細胞増幅の促進に有効な量の請求項1〜115のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与して、細胞を増幅させることを含んでなる、細胞の増幅方法。
【請求項128】
目的とする細胞が血液幹細胞である、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
体外または体内に存在する細胞に対して、請求項1〜115のいずれか一項に記載の化合物の有効量を適用することを含んでなる、細胞へ及ぼすTGFβの作用を阻害する方法。
【請求項130】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患の治療または予防に用いられる薬剤を製造するための、請求項1〜115のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項131】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患が、臓器または組織の線維化を伴う疾患である、請求項130に記載の使用。
【請求項132】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患が、慢性腎疾患、急性腎疾患、肝線維症、肝硬変、肺線維症、強皮症、創傷治癒、関節炎、うっ血性の心疾患、潰瘍、眼球障害、角膜障害、糖尿病性腎症、腹膜硬化症、動脈硬化、腹膜癒着、または真皮下癒着である、請求項130に記載の使用。
【請求項133】
TGFβ阻害が治療上または予防上有効である疾患が、悪性腫瘍である、請求項130記載の使用。
【請求項134】
TGFβ阻害剤を製造するための、請求項1〜115のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項135】
細胞の体外増幅促進剤を製造するための、請求項1〜115のいずれか一項に記載の化合物の使用。

【国際公開番号】WO2005/080377
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【発行日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−510249(P2006−510249)
【国際出願番号】PCT/JP2005/002610
【国際出願日】平成17年2月18日(2005.2.18)
【出願人】(000253503)キリンホールディングス株式会社 (247)
【Fターム(参考)】