説明

VEGF受容体阻害剤を含む組合せ

VEGF受容体阻害剤および浸透促進剤を含む組成物ならびにそれらの使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、VEGF受容体阻害剤を、例えば、浸透促進剤と一緒に含む組合せに関する。
【発明の開示】
【0002】
ある局面において、本発明は、例えば、局所投与のための、VEGF受容体阻害剤および浸透促進剤を含む組成物を提供する。
【0003】
本発明の他の局面において、VEGF受容体阻害剤が式
【化1】

〔式中、
はH;ハロ;−(C0−7)−R;−(C0−7)−NR;または−C(=O)−Rであり;
は置換(C3−8)シクロアルキル;置換アリール;または置換ヘテロシクリルであり;
はHまたは非置換もしくは置換(C1−4)アルキルであり;
およびRは独立してH;非置換もしくは置換(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル部分が所望により置換されている(C1−4)アルキル−カルボニル;および(C1−4)アルキル部分が所望により置換されている(C1−4)アルコキシ−カルボニルからなる群から選択され;
はH;非置換もしくは置換(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル部分が所望により置換されている(C1−4)アルコキシ;または非置換、モノ−もしくはジ−置換アミノであり;
A、BおよびXは独立して=C(R)−またはNから選択され;
E、GおよびTは独立して=C(R)−またはNから選択され;
およびRは独立してH、ハロおよび非置換もしくは置換(C1−4)アルキルからなる群から選択され;
Yは−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−CH−または−CH−CH−であり;
ZはCHまたはNであり、そしてQは(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレンであり{ここで、(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレンは所望により置換されていてもよく、そして該(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレン鎖の1個またはそれ以上の炭素原子は所望により独立して窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子により置き換えられていてもよい};そして、点線により特徴付けられているQとZの間の結合は単結合である;ただしZがNであるとき、Qは非置換非分岐(C1−4)アルキレンではないか;または
ZはCであり、そしてQは上記定義のとおりであり、点線により特徴付けられているQとZの間の結合は二重結合であり;そして
Wは存在しないか、または(C1−3)アルキレンである〕
で示される化合物、または
【0004】

【化2】

〔式中、
およびR10は互いに独立して水素、非置換もしくは置換(C1−7)アルキルまたは(C3−8)シクロアルキル、環炭素原子を介して結合しているヘテロ環式ラジカル、または式R12−Y−(C=Z)−{式中、R12は非置換、モノ−もしくはジ置換アミノまたはヘテロ環式ラジカルであり、Yは存在しないかまたは(C1−8)アルキルであり、そしてZはO、Sまたはイミノである}のラジカルである、ただし、RおよびR10は両方水素ではないか;または
およびR10はそれらが結合している窒素原子と一緒にヘテロ環式ラジカルを形成し;
11はヘテロ環式ラジカルまたは非置換もしくは置換芳香族性ラジカルであり;
Kは(C1−7)アルキレン、−C(=O)−、または(C1−6)アルキレン−C(=O)−{ここで、カルボニル基はNR10部分に結合している};
Mは−NH−または−O−である、ただし、Gが−C(=O)−または(C1−6)アルキレン−C(=O)−であるとき、Mは−O−であり;そして
Vは存在しないか、または(C1−7)アルキレンである、ただしR11のヘテロ環式ラジカルはVが存在しないとき環炭素原子を介して結合している〕
で示される化合物、もしくはその互変異性体;または
− 4−ピリジルメチル−フタラジン誘導体;もしくはその互変異性体、またはそれらの塩、溶媒の形態または塩および溶媒の形態である。
【0005】
他に定義がないとき
− アルキルは、分岐鎖または直鎖であってよい(C1−7)アルキル、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシルまたはn−ヘプチルまたは好ましくは(C1−4)アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、sec−プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルを含む。
【0006】
− “(C0−7)”なる用語は、“C−”の場合において炭素原子が存在しないこと以外はアルキルに対して上記定義のとおりである。
【0007】
− 置換(C1−7)アルキルまたは置換(C1−7)アルキル部分は、独立して、例えば、アミノ、N−(C1−7)アルキルアミノ、N,N−ジ−(C1−7)アルキルアミノ、N−(C1−7)アルカノイルアミノ、N,N−ジ−(C1−7)アルカノイルアミノ、ヒドロキシ、(C1−7)アルコキシ、(C1−7)アルカノイル、(C1−7)アルカノイルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシ、(C1−7)アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−7)アルキル−カルバモイル、N,N−ジ−(C1−7)アルキル−カルバモイル、アミジノ、グアニジノ、ウレイド、メルカプト、(C1−7)アルキルチオ、ハロ、または非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個またはそれ以上、好ましくは1個の置換基により置換されている(C1−7)アルキルラジカル/部分である。
【0008】
− (C1−4)アルキレンおよび(C2−4)アルケニレンは、分岐または非分岐であってよく、そして特にそれぞれ(C2−3)アルキレンおよび(C2−3)アルケニレンである。所望により置換されている(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレンにおいて、置換基は、例えば、アミノ、N−(C1−7)アルキルアミノ、N,N−ジ−(C1−7)アルキルアミノ、N−(C1−7)アルカノイルアミノ、N,N−ジ−(C1−7)アルカノイルアミノ、ヒドロキシ、(C1−7)アルコキシ、(C1−7)アルカノイル、(C1−7)アルカノイルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシ、(C1−7)アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−7)アルキル−カルバモイル、N,N−ジ−(C1−7)アルキル−カルバモイル、アミジノ、グアニジノ、ウレイド、メルカプト、(C1−7)アルキルチオおよびハロ、または1個またはそれ以上、好ましくは1個の該置換基により置換されている(C1−7)アルキルから選択される。
【0009】
− モノ−もしくはジ−置換アミノは、例えば、置換およびとりわけ非置換低級アルキルから互いに独立して選択される1または2個のラジカルにより置換されているアミノである。
【0010】
− 置換(C3−8)シクロアルキルは、とりわけシクロヘキシルであり、そして好ましくは置換アリールに対して記載のとおりに置換されている。
【0011】
− 置換アリールは、好ましくは4から8個の炭素原子を有する芳香族性ラジカル、とりわけフェニルであり、ここで該ラジカルは1個またはそれ以上、好ましくは1または2個のラジカル、例えば、非置換もしくは置換(C1−7)アルキル、アミノ、N−(C1−7)アルキルアミノ、N,N−ジ−(C1−7)アルキルアミノ、N−(C1−7)アルカノイルアミノ、N,N−ジ−(C1−7)アルカノイルアミノ、ヒドロキシ、(C1−7)アルコキシ、(C1−4)アルカノイル、(C1−7)アルカノイルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシ、(C1−7)アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−7)アルキル−カルバモイル、N,N−ジ−(C1−7)アルキル−カルバモイル、アミジノ、グアニジノ、ウレイド、メルカプト、(C1−7)アルキルチオ、ハロ、または非置換もしくは置換ヘテロシクリルにより置換されている。
【0012】
− 非置換もしくは置換ヘテロシクリルは、好ましくは、4から8個の環員および1から3個の好ましくはN、O、Sから選択されるヘテロ原子を有する、飽和、部分的に飽和または不飽和の単−もしくは二環式ラジカルであり、該ラジカルは非置換であるか、または好ましくは置換アリールに対して記載のとおりに置換されている。
【0013】
− ハロ(ハロゲノ)は、好ましくはヨード、ブロモ、クロロまたはフルオロ、とりわけフルオロ、クロロまたはブロモである。
【0014】
は好ましくはアミノ;ハロ、例えば、とりわけクロロ;アルキル−アミノ、例えば、とりわけメチルアミノ;モノ−もしくはジ−(C1−7)アルキル−アミノ−低級アルキル、例えば、とりわけメチルアミノ−メチルまたはジメチルアミノ−メチル;(C1−7)アルコキシ−カルボニル、例えば、とりわけメトキシ−カルボニル;モノ−もしくはジ−(C1−7)アルキル−アミノ−カルボニル、例えば、とりわけメチルアミノ−カルボニルまたはジメチルアミノ−カルボニル;(C1−7)アルキル−カルボニル−アミノ、例えば、とりわけメチルカルボニル−アミノ;または(C1−7)アルコキシ−カルボニル−アミノ、例えば、とりわけメトキシカルボニル−アミノである。
【0015】
は好ましくはシクロヘキシル、フェニルまたはピリジル、とりわけフェニルラジカルであり、該ラジカルは独立して(C1−7)アルキル;ハロ;ハロ(C1−7)アルキル、例えば、とりわけトリフルオロメチル;モルホリニル、例えば、とりわけモルホリン−4−イル;モルホリニル−低級アルキル、例えば、とりわけモルホリン−4−イルメチル;および(C1−7)アルキル−ピペラジニル−(C1−7)アルキル、例えば、とりわけ4−メチルピペラジン−1−イルメチルからなる群から選択される1個またはそれ以上、とりわけ1または2個の置換基により置換されている。
【0016】
好ましくはXは=C(R)−であり、そしてAおよびBの1つはNであるがもう一方は=C(R)−であり;もっとも好ましくはXおよびAは両方=CH−であり、そしてBはNである。
好ましくはE、GおよびTは=C(R)−であり;もっとも好ましくはE、GおよびTはすべて=CH−である。
およびRは好ましくはHまたはハロである。
Yは好ましくは−O−である。
Zは好ましくはNまたはC、もっとも好ましくはCである。
【0017】
Qは好ましくは(C2−4)アルケニレン、または1個またはそれ以上、とりわけ1個の(C1−4)アルキレンの炭素原子は独立してN、O、S、とりわけOから選択されるヘテロ原子により置き換えられている(C1−4)アルキレンである。Qはとりわけ−O−CH−[Z]、−O−CH−CH−[Z]、−CH=CH−および−CH=CH−CH=から選択され、“−[Z]”は2つの可能性があるとき、二価ラジカルが式IのZに結合していることを示す;もっとも好ましくはQは−CH=CH−CH=である。
Wは好ましくは存在しない。
【0018】
他の局面において、VEGF受容体阻害剤が
がハロ;−(C0−7)−NR;または−C(=O)−Rであり;
がシクロヘキシル、フェニル、ピリジル、2H−インダゾリル、1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラニルまたはピラゾールラジカルであり、該ラジカルが独立して低級アルキル;(C3−8)シクロアルキル;(C1−4)アルコキシ;ハロ;ハロ−(C1−4)アルキル;ハロ−(C1−4)アルコキシ;SF;モルホリニル;モルホリニル−(C1−4)アルキル;ピペラジニル−(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル−ピペラジニル−(C1−4)アルキルおよび所望により(C1−4)アルキル、ハロ、ジ−(C1−4)アルキル−アミノ−(C1−4)アルキル、(C1−4)アルキル−ピペラジニル−(C1−4)アルキルまたはモルホリニル−(C1−4)アルキルにより置換されているフェニルからなる群から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されており;
およびRが独立してH;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル−カルボニル;および(C1−4)アルコキシ−カルボニルからなる群から選択され;
が(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキル−アミノまたはジ−(C1−4)アルキル−アミノであり;
Xが=C(R)−であり、そしてAおよびBの1つがNであるがもう一方が=C(R)−であり;
E、GおよびTが=C(R)−であり;
およびRが独立してHおよびハロからなる群から選択され;
Yが−O−であり;
ZがNであり、そしてQが(C2−3)アルキレンまたは(C2−3)アルケニレンであり、該(C1−4)アルキレン鎖の1個の炭素原子が所望により酸素によりされていてもよく;そして式Iの点線により特徴付けられているQとZの間の結合が単結合であり;ただしQが非置換非分岐(C1−4)アルキレンではないか;または
ZがCであり、そしてQが−CH=CH−CH=であり;そして
Wが存在しない、式Iの化合物である。
【0019】
本発明の他の局面において、VEGF受容体阻害剤が
ZがCであり、そしてQが−CH=CH−CH=である、式Iの化合物である。
【0020】
本発明の他の局面において、VEGF受容体阻害剤が
がハロ;−(C0−7)−NR;または−C(=O)−Rであり;
が置換(C3−8)シクロアルキル;置換アリール;または置換ヘテロシクリルであり;
およびRが独立してH;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル−カルボニル;および(C1−4)アルコキシ−カルボニルからなる群から選択され;
が(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキル−アミノ、ジ−(C1−4)アルキル−アミノ−(C1−4)アルキル−アミノまたはジ−(C1−4)アルキル−アミノであり;
A、BおよびXが独立して=C(R)−またはNから選択され;
E、GおよびTが=C(R)−であり;
およびRが独立してHおよびハロから選択され;
Yが−O−、−S−または−CH−、とりわけ−O−であり;
ZがNであり、そしてQが(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレンであり{ここで、1個またはそれ以上、とりわけ1個の該(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレン鎖の炭素原子は所望により独立してN、OおよびSから選択される、とりわけOであるヘテロ原子により置き換えられていてもよく、該Nは所望により(C1−4)アルキルにより置換されており;そして式Iの点線により特徴付けられているQとZの間の結合は単結合である;ただし、Qは非置換非分岐(C1−4)アルキレンではないか;または
ZがCであり、そしてQが上記定義のとおりであり、式Iの点線により特徴付けられているQとZの間の結合は二重結合であり;そして
Wが(C1−3)アルキレンまたはとりわけ存在しない、式(I)の化合物である。
【0021】
本発明の他の局面において、VEGF受容体阻害剤が
ZがNであり、そしてQが(C2−4)アルケニレンまたは(C1−4)アルキレンであり{ここで、1個またはそれ以上、とりわけ1個の該(C1−4)アルキレンの炭素原子は独立してN、OおよびSから選択される、とりわけOであるヘテロ原子により置き換えられていてもよく;そして式Iの点線により特徴付けられているQとZの間の結合は単結合であるか;または
ZがCであり、そしてQが上記定義のとおりであり、式Iの点線により特徴付けられているQとZの間の結合は二重結合である、式(I)の化合物である。
【0022】
本発明のさらなる局面において、VEGF受容体阻害剤が
AがNであり、そしてBが=CHであるか、またはBがNであり、そしてAが=CHであり、
Xが=CHであり、
YがOであり、
E、GおよびTが=CHであり、
ZがCであり、
Qが−CH=CH−CH=であり、
Wが存在せず、
が−(C0−7)−NRであり、そしてRおよびRが上記定義のとおりであり、
が置換アリールである、式(I)の化合物である。
【0023】
本発明の他の局面において、VEGF受容体阻害剤が、RおよびR10が互いに独立して水素、非置換もしくは置換アルキルもしくは(C3−8)シクロアルキル、環炭素原子を介して結合しているヘテロ環式ラジカル、または式R12−Y−(C=Z)−{式中、R12が非置換、モノ−もしくはジ置換アミノまたはヘテロ環式ラジカルであり、Yが存在しないかまたは(C1−7)アルキルであり、そしてZが酸素または硫黄またはイミノである}のラジカルである、ただしRおよびR10が両方水素でないか;または
およびR10がそれらが結合している窒素原子と一緒にヘテロ環式ラジカルを形成し;
11がヘテロ環式ラジカルまたは非置換もしくは置換芳香族性ラジカルであり;
KがC−C−アルキレンであり;
Mが−NH−または−O−であり;そして
Vが存在しないか、またはC−C−アルキレンである、ただしR11のヘテロ環式ラジカルはVが存在しないとき環炭素原子を介して結合している、式(II)の化合物である。
【0024】
本発明の他の局面において、VEGF受容体阻害剤が、
およびR10が互いに独立して水素、(C1−7)アルキル、ヒドロキシ−(C1−7)アルキル、または式R12−Y−(C=Z)−{式中、R12がジ−(C1−7)アルキルアミノ、ピロリジニル、ピペリジル、(C1−7)アルキル−ピペラジニル、モルホリニルまたはピリジルであり、Yが存在しないかまたは(C1−7)アルキルであり、そしてZが酸素である}のラジカルである、ただしRおよびR10が両方水素ではないか;または
およびR10がそれらが結合している窒素原子と一緒にピロリジニル、ピペリジル、(C1−7)アルキル−ピペラジニル、ジ−(C1−7)アルキル−ピペラジニルおよびモルホリニルからなる群から選択されるラジカルを形成し;
11がフェニル、ベンゾジオキソリル、ヒドロキシもしくは(C1−7)アルコキシにより置換されているピリジル、または互いに独立して(C1−7)アルキル、ヒドロキシ、(C1−7)アルコキシ、ハロゲンおよびベンジルオキシからなる群から選択される1個またはそれ以上のラジカルにより置換されているフェニルであり;
Kが−CH−であり;
Mが−NH−であり;そして
Vが存在しないか、−CH−または−CH(CH)−である、ただしR11の置換ピリジルはVが存在しないとき環炭素原子を介して結合している、式IIの化合物である。
【0025】
本発明のさらなる局面において、VEGF受容体阻害剤は式
【化3】

で示される化合物またはその薬学的に許容される塩である。
【0026】
本発明のさらなる局面において、VEGF受容体阻害剤は
− 1−(4−クロロアニリノ)−4−(4−ピリジルメチル)−フタラジンまたは
− 式
【化4】

で示される化合物またはそれらの薬学的に許容される塩である。
【0027】
本発明により提供される組成物は、以下“本発明の(による)組成物”と称する。本発明の組成物におけるVEGF受容体阻害剤は、何らかの形態、例えば、遊離形、塩の形態、溶媒和物の形態ならびに塩および溶媒和物の形態のVEGF受容体阻害剤を含む。
【0028】
我々は今回、不飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸エステルおよび不飽和脂肪酸アルコールからなる群から選択される物質と組み合わせられているとき、本発明のVEGF受容体阻害剤化合物の組合せが皮膚浸透を増加させることを見いだした。
これは、とりわけ、標準浸透促進剤の1つとして既知であるDMSOとの組合せが、本発明のVEGF受容体阻害剤化合物と一緒に使用するときに働かない、すなわち浸透を増加する効果が見られなかったことを考慮すると、驚くべきことであった。
【0029】
本明細書で使用される“浸透促進剤”は、例えば、皮膚または粘膜、例えば、皮膚、例えば、表皮下層および真皮に局所(局所的に)投与したとき、浸透促進剤なしのVEGF受容体阻害剤に対する浸透と比較して、VEGF受容体阻害剤、例えば、式IまたはIIの化合物の浸透を増加させる、すなわち改善する物質を意味する。この増加した浸透は皮膚、特に表皮下層および真皮内を高い濃度にできる。高い浸透はまた増加した浸透、例えば、皮膚を介して増加した浸透をもたらし得る。好ましくは体循環へのVEGF受容体阻害剤の送達がないか、または有意に増加しない。
【0030】
本発明の他の局面において、浸透促進剤は不飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸エステルおよび不飽和脂肪酸アルコール、例えば、オレイルアルコールからなる群から選択される皮膚浸透促進剤である。
【0031】
さらなる局面において、本発明は、局所投与のため、例えば、クリーム、ゲル、スプレーの形態の本発明の組成物を提供する。
浸透促進剤は好ましくは1から20%w/w、より好ましくは1から10%w/wの量で存在する。
他の局面において、本発明は、塩の形態の本発明の組成物のVEGF受容体阻害剤を提供する。
【0032】
このような塩は好ましくは薬学的に許容される塩を含むが、薬学的に許容されない塩が、例えば、製造/単離/精製の目的のために含まれる。
本発明の化合物の塩は、金属塩または酸付加塩を含む。金属塩は、例えば、アルカリまたはアルカリ土類塩を含み;酸付加塩は、酸、例えば、フマル酸水素、フマル酸、ナフタリン−1,5−スルホン酸、塩酸、重水素塩酸;好ましくは塩酸との式Iの塩を含む。
遊離形の本発明の組成物のVEGF受容体阻害剤は、塩の形態の対応する化合物に変換できる;逆も同様である。遊離形または塩の形態および溶媒和物の形態の本発明のVEGF受容体阻害剤は、遊離形または塩の形態または非溶媒和物形の塩の形態の対応する化合物に変換できる;逆も同様である。
【0033】
本発明の組成物のVEGF受容体阻害剤は、純粋な異性体;例えば、光学異性体、ジアステレオマー、シス/トランス異性体またはそれらの混合物の形態で存在し得る。本発明の組成物のVEGF受容体阻害剤は、例えば、不斉炭素原子を含み得、したがってエナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの混合物、例えば、ラセミ体の形態で存在し得る。すべての不斉炭素原子は(R)−、(S)−または(R,S)−配置、好ましくは(R)−または(S)−配置を存在し得る。
【0034】
異性体混合物は純粋な異性体を得るために、必要に応じて、例えば、慣用方法にしたがって、例えば、準じて分離できる。本発明は、すべての異性体形およびすべての異性体混合物のVEGF受容体阻害剤を含む。
本発明は、また互変異性体が存在できるとき、VEGF受容体阻害剤、例えば、式Iの化合物の互変異性体を含む。
【0035】
VEGF受容体阻害剤、例えば、式Iの化合物は、他の化合物に対して当分野で既知の原理である方法に準じて製造、とりわけ本明細書の下記‘実施例’に記載の方法にしたがって製造される。
【0036】
VEGF受容体阻害剤、例えば、式Iの化合物の製造において使用される出発物質は既知であるか、既知の方法にしたがって製造できるか、または市販により入手できる。特に、式Iの化合物の製造における出発物質として使用すべきアニリンはWO 03/099771に記載のとおりに、もしくはそれに準じて製造できるか、市販により入手できるか、または既知の方法にしたがって製造できる。
【0037】
例えば、式Iの化合物を含む、本発明の組成物は、薬理学的活性を示し、したがって医薬として有用である。
【0038】
他の局面において、本発明は、例えば、クリームの形態の医薬、例えば、局所投与用医薬として使用するための組成物を提供する。
【0039】
本発明の組成物は、皮膚疾患、例えば、乾癬、アトピー性皮膚炎およびアクネにおいて治療活性を示す。
【0040】
さらなる局面において、本発明は、例えば、乾癬、アトピー性皮膚炎およびアクネからなる群から選択される皮膚疾患を処置するための薬剤の製造のための本発明の組成物を提供する。
【0041】
医薬として使用するための、本発明の組成物は、1種またはそれ以上、好ましくは1種のVEGF受容体阻害剤、例えば、2種またはそれ以上のVEGF受容体阻害剤の組合せを含む。
【0042】
他の局面において、本発明は、例えば、乾癬、アトピー性皮膚炎およびアクネからなる群から選択される皮膚疾患を処置するための薬剤、例えば、医薬組成物の製造のための本発明の組成物の使用を提供する。
【0043】
さらなる局面において、本発明は、乾癬、アトピー性皮膚炎およびアクネからなる群から選択される皮膚疾患を処置するための方法であって、このような処置を必要とする対象に有効量の本発明の組成物を投与することを含む方法を提供する。
【0044】
処置は処置および予防を含む。
このような処置のために、適当な用量は、もちろん、例えば、使用される本発明の化合物の化学的性質および薬物動態学的データ、個々の宿主、投与経路ならびに処置される状態の性質および重症度に依存して変化し得る。しかし、一般的に、大型哺乳動物、例えば、ヒトにおいて満足いく結果のために指示される1日用量は、好都合なことには1日に4回までの分割用量で投与される、本発明の化合物の約0.01gから約1.0gの範囲である。
【0045】
本発明の組成物は、例えば、クリーム、ゲル、ペースト、粉末吸入器、泡状物、チンキ剤、リップスティック、ドロップまたはスプレーの形態で、例えば、経皮、鼻腔内、気管内投与を含む局所的に投与され得る。
【0046】
本発明の組成物は、本発明にしたがって医薬治療のために、単独または1種またはそれ以上の他の薬学的に活性な薬剤と組み合わせて使用され得る。
組合せは、2種またはそれ以上の薬学的に活性な薬剤が同じ製剤である固定された組合せ;別々の製剤の2種またはそれ以上の薬学的に活性な薬剤を同じパッケージにおいて、例えば、共投与するための指示書と一緒に販売するキット;および薬学的に活性な薬剤が別々にパッケージされ、同時にまたは別々に投与するための指示書を与えられている自由な組合せを含む。
【0047】
他の局面において、本発明は、本発明の化合物を、少なくとも1種の、例えば、増量剤、結合剤、崩壊剤、流動調節剤、滑剤、糖および甘味剤、芳香剤、防腐剤、安定剤、湿潤剤および/または乳化剤、可溶化剤、浸透圧を調節するための塩および/または緩衝剤を含む医薬賦形剤、例えば、適当な担体および/または希釈剤と一緒に含む医薬組成物を提供する。
【0048】
他の局面において、本発明は、他の薬学的に活性な薬剤をさらに含む本発明の医薬組成物を提供する。
このような組成物は、例えば、混合、造粒、被覆、溶解または凍結乾燥処理による慣用の方法にしたがって、例えば、準じて製造できる。単位用量形は、例えば、約0.5mgから約1000mg、例えば、1mgから約500mgを含み得る。
【0049】
さらなる局面において、本発明は、
a)上記定義のとおりのVEGF受容体阻害剤、例えば、式Iまたは式IIの化合物、および
b)上記定義のとおりの浸透促進剤、例えば、皮膚浸透促進剤
を含む複数パーツのキットを提供する。
【0050】
下記実施例は本発明の範囲を限定せず、本発明を説明するために使用する。
温度は摂氏(°)で与えられる。他に記載のない限り、反応は室温でN雰囲気下で実施する。
【0051】
それぞれの物質前線の移動した距離と溶離剤前線の移動した距離の比を示すR値を、薄層クロマトグラフィーによりシリカゲル薄層プレート(Merck, Darmstadt, Germany)でそれぞれ指定された溶媒系を使用して測定する。
【0052】
略語
【表1】

【0053】
【表2】

【0054】
HPLC条件
RetシステムAに対する保持時間[min]:直線的勾配20−100%のCHCN(0.1%のTFA)およびHO(0.1%のTFA)で13min+100%のCHCN(0.1%のTFA)で5min;215nm、流速1ml/min、25または30℃で検出。カラム:Nucleosil 120−3 C18(125×3.0mm)。
RetシステムBに対する保持時間[min]:直線的勾配5−40%のCHCN(0.1%のTFA)およびHO(0.1%のTFA)で9min+40%のCHCN(0.1%のTFA)で7min;215nm、流速1ml/min、25または30℃で検出。カラム:Nucleosil 120−3 C18(125×3.0mm)。
RetシステムCに対する保持時間[min]:直線的勾配15−100%のCHCN(0.1%のTFA)およびHO(0.1%のTFA)で2.25min+100%のCHCN(0.1%のTFA)で1.25min;215nm、流速2ml/min、25または30℃で検出。カラム:CC(50×4.6mm)Uptisphere UP3ODB−5QS。
RetシステムDに対する保持時間[min]:直線的勾配20−100%のCHCN(0.1%のTFA)およびHO(0.1%のTFA)で5min+100%のCHCN(0.1%のTFA)で1min;215nm、流速1ml/min、25または30℃で検出。カラム:CC(250×4.6mm)Nucleosil 100−5 C18。
【0055】
RetシステムEに対する保持時間[min]:直線的勾配20−100%のCHCN(0.1%のTFA)およびHO(0.1%のTFA)で14min+100%のCHCN(0.1%のTFA)で5min;215nm、流速1ml/min、25または30℃で検出。カラム:CC 70/4(70×4.0mm)Nucleosil 100−3 C18。
RetシステムFに対する保持時間[min]:直線的勾配5−100%のCHCNおよびHO(0.1%のTFA)で4min+100%のCHCNで0.5m;PDA MaxPlot検出(210.0nmから400.0nm)、流速3ml/min、35℃。カラム:Sunfire(登録商標)(4.6×20mm)C18、3.5μm。
RetシステムGに対する保持時間[min]:直線的勾配5−100%のCHCN(0.07%のギ酸)およびHO(0.1%のギ酸)で4min+100%のCHCN(0.07%のギ酸)で0.5min;PDA MaxPlot検出(210.0nmから400.0nm)、流速1.8ml/min、40℃。カラム:X−Terra(登録商標)(4.6×50mm)MSC18、5μm。
【実施例】
【0056】
実施例1:rac−5−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−4−フルオロ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
0.68mMolのrac−5−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−4−フルオロ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−インドール(工程1.2)を5mlのTHFに溶解する。次に106μl(0.77mMol)の3−トリフルオロメチル−フェニルイソシアネートを加え、溶液を1h、rtで撹拌する。濃縮し、クロマトグラフィー(Combi Flash;EtOAc/ヘキサン 1:9→1:1)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=482/484;HPLC:Ret=16.4;Anal.:C、H、N、Cl、F。
【0057】
出発物質は下記のとおりである:
工程1.1:5−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−4−フルオロ−2−メチル−1H−インドール
1.00g(6.05mMol)の2−アミノ−4,6−ジクロロ−ピリミジンおよび993mg(6.05mMol)の4−フルオロ−5−ヒドロキシ−2−メチルインドール[製造法:WO 00/47212 Ex.237参照]を25mlのアセトンに懸濁する。次にHO中の12mlの1NのNaOHを加え、混合物を70℃の油浴温度で5h撹拌する。次にさらに210mgの2−アミノ−4,6−ジクロロ−ピリミジンを少しずつ加え、さらに4.5h撹拌を続ける。反応混合物を部分的に濃縮し、結晶化した表題化合物を濾取し、HOで洗浄する:m.p.:255−258℃;MS:[M+1]=293/295;HPLC:Ret=13.7。
【0058】
工程1.2:rac−5−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−4−フルオロ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
4mlの酢酸中の200mg(0.68mMol)の5−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−4−フルオロ−2−メチル−1H−インドールの溶液を10−15℃に冷却する。次に214mg(3.4mMol)のNaBHCNを加える。3h、rtで撹拌後、8gの氷を加え、次に混合物を1NのNaOHの添加により塩基性化し、3回EtOAcで抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、rtで真空濃縮する:HPLC:Ret=9.9。
【0059】
実施例2:rac−5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−4−フルオロ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
12mlのTHF中の230mg(0.48mMol)のrac−5−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−4−フルオロ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−インドール−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドおよび75μl(0.54mMol)のEtNの溶液を63mgのPd/C(10%;Engelhard 4505)の存在下で水素化する。触媒を濾取し、濾液を濃縮し、残渣をEtOAcおよびHOに溶解する。水性層を2回でEtOAc抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。EtOAc/DIPEから結晶化し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=448;HPLC:Ret=12.7。
【0060】
実施例3:5−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−インドール−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
7mlのCHCN中の492mg(2.00mMol)の5−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール(WO 03/099771;工程163.1)、344mg(2.12mMol)の1,1’−カルボニル−ジイミダゾールおよび6mgのDMAPの溶液を80℃で8h撹拌する。Rtに冷却後、356μl(2.86mMol)の3−トリフルオロメチル−アニリンを懸濁液に加え、これを次に再び9h80℃で撹拌する。反応混合物を濾過し、濾液をEtOAcおよびHOで希釈する。水性層をEtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。逆相MPLC(Gilson system)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=433/435;TLC(EtOAc/CHCl 3:97):R=0.15;HPLC:Ret=16.8。
【0061】
実施例4:5−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−インドール−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
2mlのDMF中の150mg(0.35mMol)の5−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−インドール−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドの溶液に、45mg(0.69mMol)のNaNをrtで加える。65℃で2h後、5−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−インドール−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドを含む溶液をrtに冷却する。次に12mgのPd/C(10%;Engelhard 4505)を加え、混合物を1h水素化する。触媒を濾取し、濾液を真空濃縮する。逆相MPLC(Gilson system)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=414;HPLC:Ret=12.6。
【0062】
実施例5:7−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
104mg(0.35mMol)のトリホスゲンを13mlの氷冷CHClに溶解する。次に6mlのCHCl中の183mg(1.05mMol)の5−アミノ−2−メチルベンゾトリフロリドおよび209μl(1.5mMol)のEtNの溶液を8minで加える。3分後、混合物をHO浴によりrtにまで温め、次に6mlのCHCl中の244mg(1.00mMol)6−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルオキシ)−ピリミジン−4−イルアミン(工程5.6)および139μl(1.0mMol)のEtNの溶液を10minで加える。rtで2.5h後、混合物をsat.NaCO/HO 1:1およびEtOAcで希釈し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、部分的に濃縮する。エーテルおよびヘキサンを添加し、結晶表題化合物を得る:MS:[M+1]=446;TLC(EtOAc):R=0.30;HPLC:Ret=12.3。
【0063】
出発物質は下記のとおりである:
工程5.1:2−(2,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−エタノール
30.6g(0.20Mol)の2,4−ジメトキシ−アニリンを200mlのEtOAcに溶解する。次に14.8ml(95%;0.20Mol)の2−ブロメタノールおよび33.6g(0.40Mol)のNaHCOを加え、懸濁液を77℃に20h加熱する。混合物をrtに冷却し、濾過する。濾液の濃縮をし、カラムクロマトグラフィー(SiO;ヘキサン/EtOAc 3:1→2:1→1:1)に付し、表題化合物を油状物として得る:MS:[M+1]=198;TLC(EtOAc):R=0.50;HPLC:Ret=9.2.
【0064】
工程5.2:(2−ブロモ−エチル)−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−カルバミン酸ベンジルエステル
22g(0.11Mol)の2−(2,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−エタノールおよび125mlのHBr(HO中で62%)を140℃に15h加熱する。得られた暗い溶液を真空濃縮する。残渣を60mlのHOおよび120mlのEtOAcで希釈し、氷浴で冷却する。次に30ml(95%;0.20Mol)のクロロギ酸ベンジルを加える。激しく撹拌下で、90mlの2MのNaCOを20minで滴下する。90min、rtで撹拌後、反応混合物を濾過し、濾液の水性相を分離し、30mlEtOAcで2回抽出する。有機層を30mlの塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO;ヘキサン/EtOAc 4:1→7:3→3:2)に付し、表題化合物を油状物として得る:MS:[M+1]=366/368;TLC(EtOAc/ヘキサン 1:1):R=0.34;HPLC:Ret=12.6。
【0065】
工程5.3:7−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステル
100mlのDMF中の32g(87.4mMol)の(2−ブロモ−エチル)−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−カルバミン酸ベンジルエステルの溶液に、16g(116mMol)のKCOを加える。1h、rtで撹拌後、反応混合物を濾過し、濾液を真空濃縮する。得られた褐色油状物を120mlのEtOAcおよび50mlのクエン酸(HO中で5%)で希釈する。水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮し、油状の表題化合物を得る:MS:[M+1]=286;TLC(EtOAc/ヘキサン 1:1):R=0.61;HPLC:Ret=13.0。
【0066】
工程5.4:7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステル
96mlのアセトン中の9.73g(95%;32.5mMol)の7−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステルの溶液に、4.84g(32.5mMol)の4,6−ジクロロピリミジンを加える。次に48mlのHO中の1.3g(32.5mMol)のNaOH溶液を加え、混合物を2h、rtで撹拌する。いくつかの種結晶の添加により表題化合物の結晶化を導き、これを濾取し、アセトン/HO 1:1で洗浄する:m.p.:110℃;MS:[M+1]=398/400;HPLC:Ret=16.4。さらに生成物を抽出(EtOAc;NaHCO、HOおよび塩水)およびカラムクロマトグラフィー(SiO;ヘキサン/EtOAc 9:1→4:1→3:1)に付すことにより濾液から単離できる。
【0067】
工程5.5:7−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステル
35mlのDMF中の8.0g(20.1mMol)の7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステルの溶液に、2.61g(40.2mMol)のNaNを加える。70℃で90min加熱後、得られた混合物をEtOAcおよびHOで希釈し、水性相を分離し、2回EtOAcで抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=405;HPLC:Ret=16.6。
【0068】
工程5.6:6−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルオキシ)−ピリミジン−4−イルアミン
500mlのTHF中の20.1mMolの7−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステルの溶液を3.5gのPd/C(10%;Engelhard 4505)の存在下で水素化する。触媒を濾取し、濾液を濃縮し、DIPEから結晶化し、表題化合物を得る:m.p.:140−141℃;MS:[M+1]=245;TLC(EtOAc):R=0.11。
【0069】
実施例6:7−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
Ex.5に準じて製造する:MS:[M+1]=450;TLC(EtOAc):R=0.23;HPLC:Ret=11.9。
【0070】
実施例7:7−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
9mlのエーテル中の120μl(0.87mMol)の3−トリフルオロメチル−フェニル−イソシアネートの溶液を4.5mlのTHF中の0.20g(0.82mMol)の6−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルオキシ)−ピリミジン−4−イルアミンに滴下する。rtで45min後、10mlのヘキサンを加える。次に結晶化した表題化合物を濾取し、ヘキサンで洗浄する:MS:[M+1]=432;TLC(EtOAc):R=0.32;HPLC:Ret=11.9;Anal.:C、H、N、F。
【0071】
実施例8:7−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
73mg(0.25mMol)のトリホスゲンを9mlの氷冷CHClに溶解する。次に4mlのCHCl中の134mg(97%;0.74mMol)の5−アミノ−2−メチルベンゾトリフロリドおよび146μl(1.05mMol)のEtNの溶液を5minで加える。3分後、混合物をHO浴によりrtにまで温め、次に4mlのCHCl中の180mg(0.70mMol)の[6−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルオキシ)−ピリミジン−4−イル]−メチル−アミン(工程8.2)および98μl(0.70mMol)のEtNの溶液を5minで加える。rtで2.5h後、混合物をsat.NaCO/HO 1:1およびEtOAcで希釈し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。THFおよびヘキサンから結晶化し、表題化合物を得る:m.p.:180−182℃;MS:[M+1]=460;TLC(EtOAc):R=0.38;HPLC:Ret=12.7。
【0072】
出発物質は下記のとおりである:
工程8.1:7−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステル
8mlのTHF中の1.39g(3.49mMol)の7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステル(工程5.4)の懸濁液に、8.7ml(THF中で2M;17.5mMol)メチルアミンを加える。密封容器中でrtで16h撹拌後、得られた混合物をEtOAcおよびMeOHで溶解する。次に6gのSiOを加え、混合物を真空濃縮する。得られた粉末をSiOカラム(EtOAc/ヘキサン 1:3)の上におき、表題化合物をEtOAc/ヘキサン 1:3→1:1→2:1で溶離する:MS:[M+1]=393;TLC(EtOAc/ヘキサン 1:1):R=0.08;HPLC:Ret=12.1。
【0073】
工程8.2:[6−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルオキシ)−ピリミジン−4−イル]−メチル−アミン
50mlのTHF中の0.79g(2.0mMol)の7−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステルの溶液を0.35gのPd/C(10%;Engelhard 4505)の存在下で水素化する。触媒を濾取し、濾液を部分的に濃縮し、表題化合物をヘキサンの添加により結晶化する:m.p.:153℃;MS:[M+1]=259;TLC(EtOAc):R=0.16;HPLC:Ret=10.6。
【0074】
実施例9:7−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
Ex.7に準じて製造する:m.p.:180℃;MS:[M+1]=446;TLC(EtOAc):R=0.47;HPLC:Ret=12.3;Anal.:C、H、N、F。
【0075】
実施例10:7−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
3mlのアセトニトリル中の0.183g(0.75mMol)4−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルオキシ)−ピリミジン−2−イルアミン(工程10.2)の溶液をrtで0.114ml(0.825mMol)の1−イソシアネート−3−トリフルオロメチル−ベンゼンで処理し、2h、rtで撹拌する。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAcを溶媒として使用する40gのシリカゲルカラムのCombi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)装置でクロマトグラフに付す。表題化合物を無色泡状物として得る:MS:[M+1]=432;TLC(EtOAc):R=0.31;HPLC:Ret=1.88min。
【0076】
出発物質は下記のとおりである:
工程10.1:7−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステル
30mlのDMF中の5.8g(0.0203Mol)の粗7−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステル(工程5.3)の溶液に2.0gの無水炭酸カリウムおよび3.3g(0.0201Mol)の2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジンを加え、得られた混合物を80℃に16h加熱する。Rtに冷却後、混合物を濾過し、DMFを蒸発させ、暗褐色油状物を放置する。この物質をCHCl/MeOH 100:0.5→100:2.5を溶離剤として使用する240gのシリカゲルカラムのフラッシュ−クロマトグラフィーにより精製する。純粋な画分を蒸発させ、黄色油状物を放置する。15mlのEtOAcの添加後、生成物を結晶化する。それを濾取し、EtOAc/ヘキサン 1:1で洗浄し、乾燥させる。表題化合物を無色結晶として得る:m.p.161−163℃;MS:[M+1]=412.9;TLC(CHCl/MeOH/NHaq 350:50:1):R=0.76;HPLC:Ret=2.57min。
【0077】
工程10.2:4−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルオキシ)−ピリミジン−2−イルアミン
2.0g(4.8mMol)の7−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸ベンジルエステルを100mlの1:1THFおよびメタノールの混合物に溶解し、rtで0.5gのPd/C(10%;Engelhard 4505)の存在下で水素化する。触媒を濾取し、濾液を濃縮し、40mlのconc.重炭酸ナトリウムと50mlのEtOAcで分配する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。粗表題化合物を無定形物質として得る:MS:[M+1]=245;TLC(CHCl/MeOH/NHaq 350:50:1):R=0.47;HPLC:Ret=0.86min。
【0078】
実施例11:7−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(4−モルホリン−4−イルメチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
4mlの乾燥THF中の0.86ml(7.13mMol)のクロロギ酸トリクロロメチルの溶液を40℃で0.51g(2.09mMol)の4−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルオキシ)−ピリミジン−2−イルアミンの溶液で処理する。混合物を還流下で2h撹拌し、rtに冷却し、蒸発させ、黄褐色泡状物を放置する。これを4mlのエタノール中の4−モルホリン−4−イルメチル−3−トリフルオロメチル−フェニルアミン(0.362g、1.4mMol)の溶液に加える。混合物を80℃に加熱し、その温度で3h撹拌する。Rtに冷却後、溶媒を蒸発させ、残渣をCHClとsat.重炭酸ナトリウム溶液で分配する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。残渣をEtOAc、次にEtOAc中の1から30%のアセトンの勾配を使用する40gのシリカゲルカラムのCombi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)装置で10min精製する。表題化合物をわずかに赤みがかった泡状物として得る:MS:[M+1]=531;TLC(EtOAc):R=0.10;HPLC:Ret=1.32min。
【0079】
実施例12:下記化合物はEx.10または11に準じて得ることができる。
【化5】

【表3】

【化6】

大抵のそれぞれのアニリンは市販により入手できるか、またはWO 03/099771に記載されているか、またはその中で例示された誘導体に準じて製造できる。
【0080】
実施例13:6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
60mlのDMF中の3.5g(11mMol)の6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸の氷冷溶液に、1.8ml(16mMol)のNMMおよび3.1ml(20mMol)のDEPCを次に1.5ml(12mMol)の3−アミノ−ベンゾトリフロリドを加える。2h、0℃で、そして16h、rtで撹拌後、溶液を真空濃縮する。残渣をHOおよびEtOAcに再溶解し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で2回洗浄し、乾燥させ(NaSO)、SiOの添加後、濃縮する。得られた粉末をSiOカラム(EtOAc/ヘキサン 1:9)の上におき、EtOAc/ヘキサン 1:9→1:1で溶離する。画分を含む生成物の部分的濃縮が結晶化をもたらす。濾過し、ヘキサンで洗浄し、表題化合物を得る:m.p.:234−236℃;MS:[M+1]=459;TLC(EtOAc/ヘキサン 1:2):R=0.24;HPLC:Ret=16.2。
【0081】
出発物質は下記のとおりである:
工程13.1:6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸
160mlのアセトンおよび80mlの1NのNaOHaq.中の6.56g(40mMol)の2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジンおよび7.52g(40mMol)の6−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸の懸濁液を62℃に36h加熱する。混合物をrtに冷却し、部分的に真空濃縮し、残渣を1.6lの氷HOに注ぐ。激しく撹拌下で、20mlの2NのHClを滴下する(pH〜4)。懸濁液を30min撹拌後、表題化合物を濾取し、HOで洗浄する:MS:[M+1]=316/318;HPLC:Ret=12.8。
【0082】
実施例14:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
70mlのTHFおよび0.22ml(1.58mMol)のEtN中の660mg(1.44mMol)の6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドの溶液を0.4gのPd/C(10%;Engelhard 4505)の存在下で水素化する。触媒を濾取し、濾液を濃縮し、残渣をEtOAcおよびHOで希釈する。水性層をEtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 1:1→EtOAc)に付し、表題化合物を得る:m.p.:218℃;MS:[M+1]=425;TLC(EtOAc/ヘキサン 1:1):R=0.07。
【0083】
実施例15:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
3mlのDMF中の140mg(0.50mMol)の6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸の氷冷溶液に、78μl(97%;0.53mMol)の4−メチル−3−トリフルオロメチル−アニリン、74μl(0.67mMol)のNMMおよび124μl(0.83mMol)のDEPCを加える。一晩撹拌後、混合物をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 4:1→1:9)に付し、ヘキサンから結晶化し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=439;TLC(EtOAc):R=0.49;HPLC:Ret=12.7。
【0084】
出発物質は下記のとおりである:
工程15.1:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸
41mlのTHFおよび1mlのEtN中の230mg(0.73mMol)6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程13.1)の溶液を0.17gのPd/C(10%;Engelhard 4505)の存在下で水素化する。触媒を濾取し、濾液を濃縮する。残渣をEtOAcおよびHOに溶解し、水性層をEtOAcで2回抽出する。水性相を2NのHCl(→pH3−4)に酸性化し、表題化合物の結晶化に導き、これを濾取し、HOで洗浄する:MS:[M+1]=282;HPLC:Ret=13.6.
【0085】
実施例16:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(2−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イル)−アミド
0.24mMolの6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸、43mg(0.26mMol)の4−アミノ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン[J. Med. Chem. 36(1993), 733-746]、20mg(0.16mMol)のDMAPおよび0.8ml(5.7mMol)のEtNを4mlのDMFに溶解する。次に0.6ml(1mMol)のホスホン酸プロピル無水物を加え、混合物を3日間、rtで撹拌する。混合物をHOおよびEtOAcに注ぐ、水性相を分離し、2回EtOAcで抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。逆相クロマトグラフィーに付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=426;HPLC:Ret=11.9。
【0086】
実施例17:下記化合物はEx.15に準じて得ることができる。
【化7】

【表4】

【表5】

【0087】
実施例18:6−(2−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
3mlのピリジン中の170mg(0.40mMol)の6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(Ex.14)の溶液を2mlのCHClで希釈する。次に0.20mlのアセチルクロライド溶液(CHCl中で2.2M;0.44mMol)を、次に40min後、さらに0.10mlを滴下する。全75min後、反応混合物をEtOAcおよびHOで希釈する。水性層を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 1:1→EtOAc)に付し、部分的に濃縮し、DIPEの添加により結晶化し、表題化合物を得る:m.p.:216−217℃;MS:[M+1]=467;TLC(EtOAc):R=0.36;HPLC:Ret=13.1;Anal.:C、H、N、F。
【0088】
実施例19:6−(2−メトキシカルボニルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
5mlのピリジン中の200mg(0.47mMol)の6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(Ex.14)の溶液を3mlのCHClで希釈する。次に7.1mlのクロロギ酸メチル溶液(CHCl中で2.8M;20mMol)を少しずつ7hで加える。反応混合物をEtOAcおよびHOで希釈する。水性層を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。DIPE中で撹拌し、表題化合物を得る:m.p.:199−200℃;MS:[M+1]=483;HPLC:Ret=13.6;Anal.:C、H、N、F。
【0089】
実施例20:7−(2−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
0℃で161mg(0.36mMol)の7−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(Ex.12f)からEx.18に記載のとおりに製造される:MS:[M+1]=488;TLC(EtOAc):R=0.47;HPLC:Ret=12.9;Anal.:C、H、N、F。
【0090】
実施例21:7−(2−メトキシカルボニルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
150mg(0.34mMol)の7−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸(4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(Ex.12f)からEx.19に記載のとおりに製造される:MS:[M+1]=504;TLC(EtOAc):R=0.52;HPLC:Ret=13.3;Anal.:C、H、N、F。
【0091】
実施例22:7−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド
0.75mlのDMSO中の0.174g(0.71mMol)の4−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−イルオキシ)−ピリミジン−2−イルアミン(工程10.2)および0.291g(0.68mMol)の塩酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−カルバミン酸フェニルエステルの溶液を60℃に温める。0.133ml(0.77mMol)のN,N−ジイソプロピル−エチルアミンを添加後、混合物を60℃で1.5h撹拌する。0.1mlのHO中の0.055gのKOHの溶液を50℃で加え、混合物をすばやく約10min撹拌する。Rtに冷却後、混合物をEtOAcとHOに分配し、有機層を塩水で洗浄する。2gのシリカゲルを加え、溶媒を蒸発させる。得られた粉末を40gのシリカゲルカラムのCombi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)装置に付し、EtOAc(A)およびMeOH/NHaq 10:3(B)(0%のB→10%のBの勾配で30min、次に10%のBで20min)で溶離する。表題化合物を黄色がかった泡状物として得る:MS:[M+1]=543.9;TLC(CHCl/MeOH/NHaq 350:50:1):R=0.36;HPLC:Ret=1.30min。
【0092】
出発物質は下記のとおりである:
工程22.1:塩酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−カルバミン酸フェニルエステル
Synth. Commun. 30 (2000), 1937に記載のとおりに、表題化合物はTHF中の[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル]−アニリン(1.0eq.)の溶液をTHF中のクロロギ酸フェニル(1.1eq.)の溶液に−25℃で滴下し、混合物をrtにまで温めることにより製造できる。
【0093】
実施例23:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−モルホリン−4−イル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
5mlのNMP中の184mg(0.65mMol)の6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程15.1)の溶液に、214μl(1.95mMol)のNMMおよび247mg(0.65mMol)のHATUを加える。15min撹拌後、242mg(0.98mMol)の4−モルホリン−4−イル−3−トリフルオロメチル−アニリンを次に少量のDMAPを加える。16h後、混合物をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をsat.NaCO/HO 1:1、HOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 4:1→1:9)に付し、EtOAc/ヘキサンから結晶化し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=510;TLC(EtOAc/ヘキサン 2:1):R=0.17;HPLC:Ret=12.5。
【0094】
実施例24:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸シス/トランス−(4−イソプロピル−シクロヘキシル)−アミド
5mlのDMF中の180mg(0.47mMol)6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程15.1)の氷冷溶液に、69μl(0.63mMol)のNMMおよび118μl(0.79mMol)のDEPCを、次に133mg(0.94mMol)のシス/トランス−(4−イソプロピル−シクロヘキシル)−アミン[Arzneim. Forsch. 19(1969), 140]を加える。16h撹拌後、混合物をHOおよびEtOAcに注ぐ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;CHCl/EtOAc 9:1→3:2)に付し、表題化合物をシス/トランス混合物として得る:MS:[M+1]=405;TLC(CHCl/EtOAc 1:1):R=0.18;HPLC:Ret=13.6。
【0095】
実施例25:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
3mlのDMF中の120mg(0.43mMol)の6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程25.3)の氷冷溶液に、63μl(0.57mMol)のNMMおよび107μl(0.72mMol)のDEPCを、次に111μl(0.86mMol)の4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−アニリンを加える。溶液を1h、0℃で、そして5h、rtで撹拌する。次にそれをHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 4:1→1:9)に付し、ヘキサンから結晶化し、表題化合物を得る:m.p.:224−225℃;MS:[M+1]=443;TLC(EtOAc):R=0.38;HPLC:Ret=12.5。
【0096】
出発物質は下記のとおりである:
工程25.1:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸
23.6g(125mMol)の6−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸を125mlのHO中の10.7g(265mMol)のNaOHの溶液に溶解する。次に125mlのアセトンに溶解した19.8g(133mMol)の4,6−ジクロロ−ピリミジンを30minで滴下する。懸濁液を20h、rtで撹拌し、次に部分的に真空濃縮する。得られた残渣を600mlのEtOAcおよび300mlのHOで希釈し、pH3に4NのHClで酸性化する。水性層を分離し、EtOAcで3回抽出する。有機相をHOおよび塩水で3回洗浄し、乾燥させ(NaSO)、炭で処理し、部分的に濃縮する。得られた懸濁液を400mlのエーテルで希釈し、結晶を濾取し、ヘキサンで洗浄し、表題化合物を得る:m.p.:194−195℃;MS:[M+1]=301。
【0097】
工程25.2:6−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸
11mlのDMF中の1.00g(3.3mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸に、0.43g(6.6mMol)のNaNを加える。2.5h、60℃で撹拌後、反応混合物を真空濃縮する(40℃)。残渣をHOおよびEtOAcに溶解し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=308;HPLC:Ret=13.4。合わせた水性相をクエン酸でpH〜2に酸性化することにより、さらに生成物を沈殿させることができる。
【0098】
工程25.3:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸
25mlのTHF中の0.49g(1.6mMol)の6−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸を0.2gのPd/C(10%;Engelhard 4505)の存在下で水素化する。部分的に結晶化した生成物をMeOH/EtOAc/THFの混合物中に40℃で溶解し、濾過し、MeOH/CHClで広範囲に洗浄し、濾液を濃縮することにより単離できる:m.p.:288−290℃;MS:[M+1]=282;HPLC:Ret=8.6。
【0099】
6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸の合成のための別法
1.00g(3.3mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸および0.43g(6.6mMol)のNaNを2h、65℃で11mlのDMF中で撹拌する。懸濁液をrtに冷却し、200mgのPd/C(10%;Engelhard 4505)を加え、混合物を16h水素化する。触媒を濾取し、濾液を真空濃縮する。残渣を5mlのDMFに再溶解し、150mlのHOおよび3mlの10%のクエン酸に注ぐ。濾過し、HOで洗浄し、表題化合物を得る。
【0100】
実施例26:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
200mlのDMF中の11.0g(39.1mMol)の6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸、5.9ml(47mMol)の3−トリフルオロメチル−アニリン、54ml(390mMol)のEtNおよび2.4g(19.6mMol)のDMAPの溶液に、46ml(78mMol)のホスホン酸プロピル無水物を滴下する。2h後、混合物を真空濃縮し、残渣をHOおよびEtOAcで希釈する。水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO;CHCl/EtOAc 2:1→1:1→1:3)に付し、EtOAcから結晶化し、表題化合物を得る:m.p.:243−244℃;MS:[M+1]=425;HPLC:Ret=12.6;Anal.:C、H、N、F。
【0101】
実施例27:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
9mlのアセトン中の300mg(0.92mMol)の6−ヒドロキシ−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(工程27.3)および138mg(0.92mMol)の4,6−ジクロロピリミジンの溶液に、0.92mlの1NのNaOHaq.を加える。次に混合物を120min、50℃で撹拌し、真空濃縮する。残渣をEtOAcおよびHOに溶解し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 85:15→4:1)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=437;TLC(ヘキサン/EtOAc 1:1):R=0.42;HPLC:Ret=15.9。
【0102】
出発物質は下記のとおりである:
工程27.1:1−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−フェニル)−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレア
90mlのTHF中の4.44g(20.6mMol)の2−アミノ−5−ベンジルオキシ−フェノール[製造法:WO 03/045925;146頁参照]の溶液に、90mlのTHF中の3.01ml(21.9mMol)の3−トリフルオロメチル−フェニルイソシアネートの溶液を滴下する。rtで15h後、反応混合物を部分的に真空濃縮し、残渣をHOおよびEtOAcに再溶解し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。粗生成物を50mlの沸騰EtOAcに溶解する。40mlのヘキサンを添加し、rtに冷却し、結晶表題化合物を得る:m.p.:184−185℃;MS:[M+1]=403;HPLC:Ret=15.3。
【0103】
工程27.2:6−ベンジルオキシ−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
100mlのDMF中の6.80g(16.9mMol)の1−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−フェニル)−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレアの溶液に、11.9ml(0.17Mol)のジブロモ−メタンを、次に少量ずつ19.3g(59mMol)のCsCOを加える。rtで10h後、反応混合物を真空濃縮し、残渣をEtOAcおよび10%のクエン酸溶液に溶解する。分離した水性相をEtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。暗褐色油状物をCHCl/MeOHに溶解し、次に28gのSiOを加え、混合物を蒸発させる。得られた粉末をクロマトグラフィーカラム(SiO;ヘキサン/EtOAc 3:1)の上におき、表題化合物をヘキサン/EtOAc3:1で油状物として溶離する:MS:[M+1]=415;TLC(ヘキサン/EtOAc 1:1):R=0.59;HPLC:Ret=17.2。
【0104】
工程27.3:6−ヒドロキシ−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
60mlのTHF中の溶液として、1.67g(4.0mMol)の6−ベンジルオキシ−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドを0.9gのPd/C(10%;Engelhard 5125)の存在下で水素化する。触媒を濾取し、THFで洗浄し、濾液をヘキサンで希釈する。部分的に濃縮し、結晶表題化合物に導き、これを濾取し、ヘキサンで洗浄する:m.p.:173−174℃;MS:[M+1]=325;HPLC:Ret=13.3。
【0105】
実施例28:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
2mlのDMF中の150mg(0.34mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドおよび45mg(0.69mMol)のNaNを5h、60℃で撹拌し、6−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(MS:[M+1]=444)を得る。Rtに冷却後、35mgのPd/C(10%;Engelhard 4505)を加え、混合物を30min水素化する。触媒を濾取し、DMFで洗浄し、濾液を真空濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 1:1→EtOAc)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=418;TLC(EtOAc:R=0.25;HPLC:Ret=12.0。
【0106】
実施例29:6−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
密閉チューブ中で、2mlのTHFおよび2mlのメチルアミン中の0.43mMolの6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(THF中で2N)を16h、rtで撹拌する。濃縮し、クロマトグラフィー(Combi Flash;CHCl/MeOH 99:1→95:5)に付し、ヘキサンから結晶化し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=432;TLC(CHCl/MeOH 9:1:R=0.34;HPLC:Ret=12.5。
【0107】
実施例30:6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
8mlのDMF中の300mg(0.92mMol)の6−ヒドロキシ−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(工程27.3)および151mg(0.92mMol)の2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジンの氷冷溶液に、600mg(1.84mMol)のCsCOを加える。次に混合物を4h、rtで、そして1.5h、40℃で撹拌し、最後に真空濃縮する。残渣をEtOAcおよびHO/塩水 1:1に溶解する。分離した水性相をEtOAcで2回抽出する。有機層をHO/塩水 1:1および塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;CHCl/MeOH 99:1→95:5)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=452/454;TLC(CHCl/MeOH 9:1):R=0.51;HPLC:Ret=15.3。
【0108】
実施例31:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
Ex.14に記載のとおりに38mgの6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドを水素化し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=418;HPLC:Ret=12.5。
【0109】
実施例31A:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
15mlのアセトン中の650mg(1.90mMol)の6−ヒドロキシ−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドの溶液に、2.5mlの1NのNaOHaq.、次に5mlのアセトン中の325mg(2.18mMol)の4,6−ジクロロピリミジンの溶液を加える。75min後、反応混合物を真空濃縮し、残渣をEtOAc、HOおよび塩水に溶解する。水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHO/塩水 1:1および塩水の2つで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;CHCl/EtOAc 97:3→9:1)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=455/457;TLC(CHCl/EtOAc 9:1):R=0.26;HPLC:Ret=16.3。
【0110】
出発物質は下記のとおりである:
工程31A.1:1−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−フェニル)−3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレア
60mlのTHF中の3.01g(14mMol)の2−アミノ−5−ベンジルオキシ−フェノール[製造法:WO 03/045925;146頁参照]の溶液に、50mlのTHF中の2.11ml(14.8mMol)の4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニルイソシアネートの溶液を滴下する。rtで1.5h後、反応混合物を部分的に真空濃縮し、残渣をHOおよびEtOAcに再溶解する。有機層を分離し、HOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、〜80mlの容量に濃縮する。50mlのヘキサンを添加し、結晶表題化合物を得る:m.p.:188−191℃;MS:[M+1]=421;TLC(ヘキサン/EtOAc 1:1):R=0.31。
【0111】
工程31A.2:6−ベンジルオキシ−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
12.5g(38.3mMol)のCsCOを100mlのDMF中の4.6g(10.9mMol)の1−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−フェニル)−3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレアの溶液、次に7.6ml(109mMol)のCHBrに加える。この暗緑色混合物を13h、rtで、そして70min、50℃で撹拌する。次にそれを真空濃縮し、残渣をEtOAcおよび10%のクエン酸溶液に再溶解する。分離した水性相をEtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水の2つで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、SiOを添加し、濃縮する。得られた粉末をクロマトグラフィーカラム(SiO)の上におき、表題化合物をヘキサン/EtOAc 4:1で溶離する:m.p.:144−146℃;MS:[M−1]=431;TLC(ヘキサン/EtOAc 1:1):R=0.57。
【0112】
工程31A.3:6−ヒドロキシ−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
60mlのTHF中の1.69g(3.91mMol)の6−ベンジルオキシ−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドを0.85gのPd/C(10%;Engelhard 5125)の存在下で水素化し、濾過、濾液を部分濃縮し、〜15mlのヘキサンで希釈し、0℃に冷却し、結晶表題化合物を得る:m.p.:171−172℃;MS:[M−1]=341;HPLC:Ret=13.7。
【0113】
実施例31B:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
1.5mlのDMF中の50mg(0.11mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドおよび14.3mg(0.22mMol)のNaNを5h、60℃で撹拌し、6−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(MS:[M−1]=460)を得る。Rtに冷却後、13mgのPd/C(10%;Engelhard 4505)を加え、混合物を一晩水素化する。触媒を濾取し、DMFで洗浄し、濾液を真空濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;CHCl/EtOAc 3:2→EtOAc)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=436;TLC(EtOAc:R=0.22;HPLC:Ret=12.5。
【0114】
実施例32:6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−4−クロロ−フェニル)−アミド
5mlのDMF中の161mg(0.51mMol)の6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程13.1)の氷冷溶液に、75μl(0.68mMol)のNMMおよび127μl(0.85mMol)のDEPC、次に0.30g(1.5mMol)の2−クロロ−5−アミノ−ベンゾトリフロリドおよび触媒量のDMAPを加える。20h、rtで撹拌後、溶液をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO;EtOAc/ヘキサン 2:8→3:7)に付し、画分を含む生成物の部分濃縮が、結晶化をもたらす。濾過し、ヘキサンで洗浄し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=493/495;HPLC:Ret=16.7。
【0115】
実施例32A:6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
これは実施例32に記載の経路と同様に得ることができる。
実施例32B:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ベンゾオキサゾール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
これは実施例31に記載の経路と同様に得ることができる。
【0116】
実施例33:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−4−クロロ−フェニル)−アミド
10mlのTHFおよび31μl(0.22mMol)のEtN中の100mg(0.20mMol)の6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−4−クロロ−フェニル)−アミドの溶液を40mgのPd/C(10%;Engelhard 4505)の存在下で水素化する。触媒を濾取し、濾液を濃縮し、残渣をEtOAcおよびHOで希釈する。水性層をEtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。逆相MPLCに付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=459;HPLC:Ret=13.3。
【0117】
実施例34(a)−(b):同様の経路を介して、下記誘導体を得ることができる:
【化8】

【0118】
実施例35:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル−メチル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド
2mlのDMF中の50mg(0.178mMol)の6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程15.1)および53mg(0.19mMol)の4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル−メチル)−3−トリフルオロメチル−アニリンの溶液に、198μl(1.42mMol)のEtN、156μl(0.267mMol)のホスホン酸プロピル無水物および10mgのDMAPを加える。3日後、混合物をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。逆相クロマトグラフィーに付し、DIPE/ヘキサンから結晶化し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=537;TLC(EtOAc/EtOH/NHaq 80:20:1):R=0.38;HPLC:Ret=9.2;Anal.:C、H、N、F。
【0119】
実施例36:6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸[3,4−ビス(トリフルオロメチル)−フェニル]−アミド
4mlのDMF中の100mg(0.356mMol)の6−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程15.1)および89.6mg(0.39mMol)の3,4−ビス(トリフルオロメチル)−アニリンの溶液に、396μl(2.75mMol)のEtN、312μl(0.53mMol)のホスホン酸プロピル無水物および10mgのDMAPを加える。16h後、混合物をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;EtOAc/ヘキサン 1:1→EtOAc)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=493;TLC(EtOAc):R=0.54;HPLC:Ret=12.6。
【0120】
実施例37:下記化合物はEx.35および36に準じて得ることができる。
【化9】

【表6】

1)TLC(EtOAc);
2)TLC(ヘキサン/EtOAc 1:3);
3)TLC(EtOAc/CHCl 9:1);
4)TLC(EtOAc/CHCl 4:1);
5)TLC(CHCl/EtOH 19:1)
*)3−シクロプロピル−アニリン:Tet. Lett. 43 (2002), 6987参照;
**)3−シクロプロピル−4−フルオロ−アニリンはTet. Lett. 43 (2002), 6987に記載の方法に準じて3−ブロモ−4−フルオロ−アニリンから製造する:TLC(ヘキサン/EtOAc 4:1):R=0.15;
***)3−(α,α−ジフルオロエチル)−アニリン:DE 2130452 Ex.12b参照。
【0121】
実施例38:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−シクロプロピル−4−フルオロ−フェニル)−アミド
5mlのDMF中の267mg(0.95mMol)の6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程25.3)および172mg(1.14mMol)の3−シクロプロピル−4−フルオロ−アニリンの溶液に、1.32ml(9.5mMol)のEtN、1.11ml(1.9mMol)のホスホン酸プロピル無水物および51mgのDMAPを加える。1h後、混合物をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;CHCl/EtOH 99:1→19:1)に付し、表題化合物を得る:mp.:256−257℃;Anal.:C、H、N、F。
【0122】
実施例39:下記化合物はEx.38に準じて得ることができる(最終的に長い反応時間が必要)。
【化10】

【表7】

【表8】

1)TLC(EtOAc/CHCl 1:1);
2)TLC(EtOAc/CHCl 9:1);
3)TLC(EtOAc/EtOH/NHaq 80:20:1);
4)TLC(EtOAc/CHCl 4:1);
5)TLC(CHCl/EtOH 19:1)
*)3−シクロプロピル−アニリン:Tet. Lett. 43 (2002), 6987参照;
**)3−(α,α−ジフルオロエチル)−アニリン:DE 2130452 Ex.12b参照。
【0123】
実施例40:6−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−モルホリン−4−イル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
5mlのDMF中の295.3mg(1.00mMol)の6−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸および295mg(1.2mMol)の4−モルホリン−4−イル−3−トリフルオロメチル−アニリンの溶液に、1.39ml(10mMol)のEtN、1.17ml(2.0mMol)のホスホン酸プロピル無水物および50mg(0.4mMol)のDMAPを加える。30min後、混合物をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで3回抽出する。有機層をHOおよび塩水で3回洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO;CHCl/EtOH 95:5)に付し、表題化合物を得る:mp.:156−157℃;MS:[M+1]=524。
【0124】
出発物質は下記のとおりである:
工程40.1:6−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸
100mlのTHF中の8.1g(27mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程25.1)の溶液に、200mlの2MのTHF中のメチルアミンの溶液を加える。rtで3日後、懸濁液を部分的に真空濃縮し、固体を濾取し、エーテルで洗浄する。300mlのHOに溶解した粗生成物を炭で処理し、濾過する。濾液をpH1に1NのHClで酸性化し、形成した沈殿を濾取し、HOで洗浄し、乾燥させる。エーテル中で撹拌を繰り返し、次に濾過し、表題化合物を得る:m.p.:267−268℃;MS:[M+1]=296。
【0125】
実施例41:下記化合物はEx.40に準じて得ることができる。
【化11】

【表9】

【表10】

1)TLC(CHCl/MeOH 19:1);
2)TLC(CHCl/MeOH/NHaq 90:10:1);
3)TLC(CHCl/アセトン 2:1);
4)TLC(CHCl/EtOH 19:1)
*)3−シクロプロピル−アニリン:Tet. Lett. 43 (2002), 6987参照。
【0126】
実施例42:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
100mlの氷冷DMF中の8.38g(27.9mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程25.1)、31ml(223mMol)のEtNおよび1g(8mMol)のDMAPに、25mlのDMF中の24.4ml(41.8mMol)のホスホン酸プロピル無水物を20minで、次に、25mlのDMF中の3.83ml(30.6mMol)の3−トリフルオロメチル−アニリンの溶液を滴下する。rtで90min後、混合物を40℃で部分的に真空濃縮する。得られた残渣をHOおよびEtOAcで希釈し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO;CHCl/THF 99:1→CHCl/THF/EtN 98:1:1)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=444;TLC(CHCl/THF 99:1):R=0.17;HPLC:Ret=16.8。
【0127】
実施例43:6−(6−シアノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
80mlのDMSOおよび20mlのHO中の3.3g(7.4mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドの溶液に、0.42g(3.7mMol)の1,4−ジアゾビシクロ[2,2,2]オクタンおよび1.0g(15mMol)のKCNを加える。混合物を30min、55℃で撹拌し、次にHO、塩水およびEtOAcで希釈する。水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮する。残渣をCHClに再溶解し、SiOを加え、再び濃縮する。得られた粉末をSiO−カラムの上におく。CHCl/EtOAc 98:2→93:7で溶離し、部分濃縮し、ヘキサンを加えることにより結晶化し、表題化合物を得る:m.p.:167℃;MS:[M+1]=435;Anal.:C、H、N、F。
【0128】
実施例44:6−(6−アミノメチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
40mlのTHFおよび7.3mlの25%のNHaq中の830mg(1.91mMol)の6−(6−シアノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドを0.7gのラネーニッケル(Degussa B 113W)の存在下で水素化する。水性層を反応混合物から分離し、EtOAcで抽出する。有機相を乾燥させ(NaSO)、濃縮する。この残渣をEtOAc/アセトンに再溶解し、SiOを加え、再び濃縮する。得られた粉末をSiO−カラムの上におく。EtOAc/アセトン/EtN 80:20:0→80:20:1→60:40:1で溶離し、部分濃縮し、ヘキサンを加えることにより結晶化し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=439;TLC(EtOAc/アセトン 2:1+NHaq):R=0.35;HPLC:Ret=12.5。
【0129】
実施例45:{6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−イルメチル}−カルバミン酸メチルエステル
3mlのTHF中の100mg(0.23mMol)の6−(6−アミノメチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド、175μl(1.2mMol)のEtN、60μl(0.77mMol)のクロロギ酸メチルおよび微量のDMAPの混合物を一晩rtで撹拌する。混合物をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 7:3→1:1)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=497;TLC(EtOAc/ヘキサン 2:1):R=0.35;HPLC:Ret=14.9。
【0130】
実施例46:6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸エチルエステル
80mlのエタノール中の5.36g(12.07mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(Ex.43)、3.4ml(24mMol)のEtNおよび1.35gのPdCl[P(Cの混合物をオートクレーブにおいて120barのCO雰囲気下で製造する。次にそれを30h、110℃で加熱する。Rtに冷却後、混合物をEtOHで希釈し、濾過する。残渣をEtOHで激しく洗浄し、濾液を濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO;CHCl/EtOAc 19:1→9:1)に付し、部分濃縮が、結晶表題化合物をもたらす:m.p.:194℃;Anal.:C、H、N、F。
【0131】
実施例47:6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸
0.36g(0.75mMol)の6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸エチルエステルを9mlのTHFに溶解し、HO中の1.15mlの1MのLiOHを加える。rtで2h後、混合物を真空濃縮する。残渣をEtOAc、HOおよび1NのNaOH溶液の混合物に溶解する。水性層を分離し、EtOAcで抽出する。有機相を希釈したNaOH−溶液で洗浄し、捨てる。合わせた水性層を2NのHClで酸性化し、EtOAcで2回抽出する。これらの有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。DIPEから結晶化し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=454。
【0132】
実施例48:6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸ジメチルアミド
7mlのDMF中の200mg(0.435mMol)の6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸のリチウム塩、612μl(4.4mMol)のEtN、24mg(0.2mMol)のDMAPおよび24mg(0.53mMol)のMeNHに、516μl(0.88mMol)のホスホン酸プロピル無水物を加える。rtで2.5h後、混合物をHOおよびEtOAcで希釈し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 3:2→2:3)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=481;TLC(CHCl/EtOAc 1:1):R=0.18;HPLC:Ret=15.8。
【0133】
実施例49:6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸アミド
12mlのCHCNおよび5mlTHF中の207mg(0.43mMol)の6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸エチルエステル(Ex.47)の溶液に、5mlのNH(HO中で25%)を加える。沈殿が形成される間、この混合物を密封容器中で7h、rtで撹拌する。濾過し、CHCNで洗浄し、表題化合物を得る:MS:[M−1]=451;HPLC:Ret=15.2;Anal.:C、H、N、F。
【0134】
実施例50:6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸メチルアミド
7mlのDMF中の200mg(0.435mMol)の6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸のリチウム塩、609μl(4.35mMol)のEtN、24mg(0.2mMol)のDMAPおよび260μl(THF中で2M;0.52mMol)のMeNHに、510μl(0.87mMol)のホスホン酸プロピル無水物を加える。rtで1h後、混合物をHOおよびEtOAcで希釈し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で2回洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;CHCl/EtOAc 4:1)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=467;TLC(EtOAc):R=0.55;HPLC:Ret=15.7。
【0135】
実施例51:6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸イソプロピルアミド
10mlのTHF中の197mg(0.41mMol)の6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸エチルエステル(Ex.47)の溶液に、7μl(0.4mMol)のHOおよび0.7ml(8mMol)のイソプロピルアミンを加える。この混合物を密封容器中で5日間45℃で撹拌する。逆相クロマトグラフィーに付し、表題化合物を得る:m.p.:205−208℃;MS:[M+1]=495;Anal.:C、H、N、F。
【0136】
実施例52:6−(6−ヒドロキシメチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
40mlのtert−ブタノール中の1.16g(2.41mMol)の6−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリミジン−4−カルボン酸エチルエステル(Ex.47)に、218mg(5.76mMol)のNaBHを加え、混合物を1h、70℃で撹拌する。次にさらに109mgのNaBHを加え、さらに1h、80℃で撹拌を続ける。反応混合物を真空濃縮し、残渣をEtOAcおよびsat.NaHCOに再溶解する。分離した水性相をEtOAcで2回抽出する。有機層をsat.NaHCOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、SiOの添加後、濃縮する。この粉末をSiO−カラム(CHCl/EtOAc 2:1→1:1→EtOAc)の上におく:最初に、副産物6−(6−メチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドを{MS:[M+1]=424;TLC(CHCl/EtOAc 1:1):R=0.33;HPLC:Ret=15.1}、次に表題化合物を溶離する:m.p.:183−184℃;MS:[M+1]=440;TLC(CHCl/EtOAc 1:1):R=0.13;HPLC:Ret=14.3;Anal.:C、H、N、F。
【0137】
実施例53:6−(6−クロロメチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
1.0ml(13.9mMol)のSOClをシリンジを介して50mlのCHCNおよび10mlのTHF中の610mg(1.39mMol)の6−(6−ヒドロキシメチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドの溶液に加える。rtで15min後、溶液を75mlのsat.NaHCOおよび75mlのHOに注ぎ、次に部分的に真空濃縮する。形成した沈殿を濾取し、HOで洗浄し、表題化合物を得る:m.p.:178−181℃;MS:[M+1]=458/460;Anal.:C、H、N、F。
【0138】
実施例54:6−(6−メチルアミノメチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
密閉チューブ中で8mlのTHF中の150mg(0.328mMol)の6−(6−クロロメチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド、10mg(0.067mMol)のNaIおよび0.8mlのメチルアミン(THF中で2M)の混合物を2.5h、80℃で撹拌する。反応混合物を真空濃縮し、残渣をEtOAcおよびsat.NaHCO/HO 1:1に再溶解する。分離した水性相をEtOAcで2回抽出する。有機層をsat.NaHCO/HO 1:1および塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;EtOAc/(THF+2%のEtN) 19:1→1:1)に付し、表題化合物を得る:m.p.:141−143℃;MS:[M+1]=453;Anal.:C、H、N。
【0139】
実施例55:6−(6−ジメチルアミノメチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
密閉チューブ中で150mgの(0.328mMol)6−(6−クロロメチル−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド、134mg(1.64mMol)の塩化ジメチルアミン、10mg(0.067mMol)のNaI、687μl(4.9mMol)のEtNおよび8mlのTHFの混合物を4.25h、80℃で撹拌する。Ex.54の記載に準じて後処理し、表題化合物を得る:m.p.:180−181℃;MS:[M+1]=467;Anal.:C、H、N、F。
【0140】
実施例56:{6−[5−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルスルファニル]−ピリミジン−4−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
3mlのDMF中の127mg(0.32mMol)の6−(6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸(工程57.2)および86mg(0.48mMol)の4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−アニリンの氷冷溶液に、446μl(3.2mMol)のEtN、0.37ml(0.63mMol)のホスホン酸プロピル無水物および4mgのDMAPを加える。rtで2h後、混合物をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で2回洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。沸騰しているCHCNから再結晶し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=559;TLC(ヘキサン/EtOAc 1:1):R=0.47;Anal.:C、H、N、F。
【0141】
出発物質は下記のとおりである:
工程56.1:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸
894mg(6.0mMol)の4,6−ジクロロ−ピリミジンおよび1021mg(5.0mMol)の6−メルカプト−ナフタレン−1−カルボン酸[製造法 J. Med. Chem. 32 (1989), 2493;クロマトグラフィー(Combi Flash;ヘキサン/EtOAc 7:3→3:2)により精製:m.p.:212−213℃]を16mlのアセトンに懸濁する。次にHO中の16mlの1NのNaOHを加える。rtで5min後、得られた溶液をHO中の200mlの1NのHClに注ぎ、EtOAcで3回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO;CHCl/EtOAc 1:2)に付し、EtOAc/ヘキサンから結晶化し、表題化合物を得る:m.p.:209℃;MS:[M−1]=317。
【0142】
工程56.2:6−(6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸
5mlのジオキサン中の195mg(0.61mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸および495mg(1.52mMol)のCsCOの懸濁液を蒸発により繰り返して脱気し、Nでフラッシュする。次に10.9mg(0.019mMol)の4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン、5.6mg(0.006mMol)のトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)CHCl付加化合物および85.8mg(0.73mMol)カルバミン酸tert−ブチルエステルを連続して加える。110℃で4h撹拌後、さらに10.9mgの4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテンおよび5.6mgのトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)CHCl付加化合物を加え、5h撹拌を続ける。次に冷却した混合物をEtOAcおよびHO中の5%のクエン酸に注ぎ、水性層を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;CHCl/EtOAc 99:1→CHCl/(EtOAc+1%のHOAc) 4:1)に付し、表題化合物を得る:m.p.:208−209℃;MS:[M−1]=396。
【0143】
実施例57:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
2mlのジオキサン中の80mg(0.14mMol)の{6−[5−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルスルファニル]−ピリミジン−4−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの溶液にジオキサン中の2mlの2MのHClを加える。rtで9h後、溶液をEtOAcおよびsat.NaHCO/HO 1:1で希釈する。水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash;CHCl/EtOAc 4:1→1:4)に付し、EtOAc/ヘキサンから結晶化し、表題化合物を得る:m.p.:221℃;MS:[M+1]=459;TLC(CHCl/EtOAc 1:2):R=0.25。
【0144】
実施例58:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
30mlのDMF中の1.65g(5.55mMol)の6−(アミノ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸、832μl(6.66mMol)の3−トリフルオロメチル−アニリン、7.87ml(56.5mMol)のEtNおよび291mg(2.38mMol)のDMAPに、6.8ml(11.6mMol)のホスホン酸プロピル無水物を滴下する。rtで1h後、混合物をHOおよびEtOAcに注ぎ、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、SiOの添加後、濃縮する。得られた粉末をSiOカラム(CHCl/EtOAc 9:1)の上におき、表題化合物をCHCl/EtOAc 4:1→3:7で溶離する:m.p.:205℃;MS:[M+1]=441;TLC(CHCl/EtOAc 1:1):R=0.16;HPLC:Ret=13.0。
【0145】
出発物質は下記のとおりである:
工程58.1:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸
50mlのNMP中の1.00g(7.72mMol)の4−アミノ−6−クロロ−ピリミジン、1.74g(8.5mMol)の6−メルカプト−ナフタレン−1−カルボン酸、10.8gのKPOおよび35mg(0.23mMol)のNaIの混合物を2.5h、110℃で撹拌する。次に混合物を230mlの5%のHO中のクエン酸の溶液に注ぎ、粗生成物を濾取し、HOで洗浄する。沸騰しているイソプロパノール中で撹拌し、濾過し、表題化合物を得る:m.p.:264−266℃;MS:[M+1]=298。
【0146】
実施例59:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−スルフィニル)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
実施例60:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−スルホニル)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
【0147】
実施例61:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミド
3mlのDMF中の95mg(0.32mMol)の6−(アミノ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−ナフタレン−1−カルボン酸、85mg(0.48mMol)の3−トリフルオロメトキシ−アニリン、446μl(3.2mMol)のEtNおよび4mg(0.03mMol)のDMAPに、0.37ml(0.63mMol)のホスホン酸プロピル無水物を加える。rtで3h後、反応混合物をEx.58に記載のとおりに後処理し、表題化合物を得る:m.p.:197−199℃;MS:[M+1]=457。
【0148】
実施例62:6−(ピリジン−4−イル−メチル)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
3mlのトルエン中の22.4mg(0.10mMol)のPd(OCCH、52.6mg(0.20mMol)のトリフェニルホスフィン、151mg(0.33mMol)の6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドおよび229.3mg(1.08mMol)のKPOの混合物を繰り返して蒸発により脱気し、Nでフラッシュする。次に59mg(0.36mMol)の塩酸4−クロロメチル−ピリジンを加え、さらに18.5mg(0.082mMol)のPd(OCCHおよび43.1mg(0.164mMol)のトリフェニルホスフィンを加えるとき、混合物を80℃で20h撹拌する。110℃で3h後、反応混合物をHOおよびEtOAcに注ぐ。水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー[Combi Flash;CHCl→CHCl/(MeOH+10%のNHaq) 9:1]に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=425;HPLC:Ret=12.7。
【0149】
出発物質は下記のとおりである:
工程62.1:トリフルオロ−メタンスルホン酸5−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルエステル
50mlのCHCl、25mlのジオキサンおよび2.4ml(30mMol)のピリジンの混合物中の0.94g(5.0mMol)の6−ヒドロキシ−ナフタレン−1−カルボン酸を−78℃に冷却する。次に5mlのCHCl中の1.98ml(12mMol)のトリフルオロ−メタンスルホン酸無水物の溶液を滴下し、混合物をrtに温める。5h後、5mlのCHClに溶解した1.43g(8.0mMol)の4−フルオロ−3−トリフルオロ−アニリンを加え、撹拌を一晩続ける。形成した沈殿を濾取し、捨て、濾液をEtOAcおよびsat.NaHCO/HO 1:1で希釈する。水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO;トルエン/EtOAc 199:1→9:1)に付し、部分濃縮が晶表題化合物をもたらす:m.p.:171−172℃;MS:[M−1]=480。
【0150】
工程62.2:6−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
12mlのDMF中の1.203g(2.5mMol)のトリフルオロ−メタンスルホン酸5−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルエステル、762mg(3.0mMol)の4,4,5,5,4’,4’,5’,5’−オクタメチル−[2,2’]ビ[[1,3,2]ジオキサボロラニル]および736mg(7.5mMol)の酢酸カリウムの混合物を繰り返して蒸発により脱気し、Nでフラッシュする。次に100mg(0.12mMol)の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体を加え、混合物を3h、80℃で撹拌する。混合物をEtOAcおよびHOで希釈し、水性相を分離し、EtOAcで2回抽出する。有機層をHOおよび塩水で2回洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。クロマトグラフィー(Combi Flash:CHCl/ヘキサン 1:1;粗生成物をCHCl中の溶液として前処理したカラム上に加え、すばやくCHCl/ヘキサン 1:1→CHClで溶離する)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=460;TLC(CHCl):R=0.30;HPLC:Ret=18.3。
【0151】
実施例63:6−(2−メチル−ピリジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
0.375mLのDMFおよび1.37mLのDMPU(ジメチル−プロピレンウレア)中の331mg(1.0mmol)の6−ヒドロキシ−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドの溶液に4−クロロ−2−メチル−ピリジン(180mg、1.1mmol)、次にt−ブトキシドカリウム(336mg、3mmol)を加える。暗い粘性のある混合物を3日間100℃で撹拌する。Rtに冷却後、混合物を酢酸エチルで希釈し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。残りのDMPUおよびDMFをKugelrohr装置(100℃、真空下)で留去する。残渣をシリカゲルカラムフラッシュ−クロマトグラフィーにより精製し、酢酸エチルで溶離する。純粋なサンプルの濃縮が結晶表題化合物をもたらす:MS:[M+1]=423;TLC(酢酸エチル):R=0.5;HPLC:Ret=3.42。
【0152】
出発物質は下記のとおりである:
工程63.1:6−ヒドロキシ−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
260mLのTHF中の17.2g(65mmol)の6−ヒドロキシ−ナフタレン−1−カルボン酸および9.9g(65mmol)のHOBTの氷冷溶液に45mLのTHF中の14.4g(70.2mmol)のDCCの溶液を20分で加える。反応混合物を15分0℃で、次に1時間rtで撹拌する。形成した固体を濾過により取り、少量の氷THFで洗浄する。濾液を蒸発させ、残渣を酢酸エチル/ヘキサン 4:6でトリチュレートする。結晶活性化エステルを濾取し、乾燥した。9.15gのこの活性エステル(30mmol)を80mLのTHFに溶解し、3.5mL(30mmol)の3−トリフルオロメチル−アニリンで処理する。24h還流後、さらに0.35mL(3mmol)の3−トリフルオロメチル−アニリンを加え、混合物をさらに24h還流する。溶媒を除去し、残渣を酢酸エチル/ヘキサン 4:6を使用するシリカゲルフラッシュ−クロマトグラフィーに付す。純粋な画分を蒸発させ、残渣をガソリンエーテルでトリチュレートする。結晶表題化合物を濾過し、乾燥させる:MS:[M+1]=332;TLC(酢酸エチル/ヘキサン 4:6):R=0.53;HPLC:Ret=3.8。
【0153】
実施例64:4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ブチルエステル
993mg(3.0mmol)の6−ヒドロキシ−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド、10mLのn−BuOH、1.286g(7.5mmol)の4−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル、0.5mL(3.6mmol)のトリエチルアミンおよび10mgの4−ジメチルアミノ−ピリジンの混合物を還流下で5日間加熱する。冷却後、混合物を蒸発させ、酢酸エチルで希釈し、希釈した塩酸で洗浄する。酢酸エチル相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、残渣を酢酸エチル/ヘキサン 4:6で溶離するシリカゲルカラムフラッシュ−クロマトグラフィーに付す。純粋なサンプルの蒸発が、結晶表題化合物をもたらす:m.p.128−130℃;MS:[M+1]=509;TLC(酢酸エチル):R=0.27;HPLC:Ret=4.57。
【0154】
実施例65:4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミド
4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ブチルエステル(101mg、0.2mmol)およびエタノール中の1.0mLの33%のメチルアミン溶液を1h還流下で加熱する。混合物を冷却し、濃縮し、残渣を酢酸エチル/ヘキサン 6:4で溶離するシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。純粋なサンプルの蒸発が、結晶表題化合物をもたらす:m.p.175−177℃;MS:[M+1]=466;HPLC:Ret=4.18。
【0155】
前記実施例と同じ方法を使用して、下記化合物を合成した:
【0156】
実施例66:4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸アミド
表題化合物を固体として得る:m.p.117−120℃;MS:[M+1]=452;TLC(酢酸エチル/ヘキサン 6:4):R=0.3;HPLC:Ret=3.91。
【0157】
実施例67:4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−アミド
表題化合物を固体として得る:m.p.80−82℃;MS:[M+1]=523;TLC(ジクロロメタン/エタノール 9:1および1%のconc.アンモニア):R=0.3;HPLC:Ret=3.46。
【0158】
実施例68:6−(2−アミノ−ピリジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
1mLのジオキサン中の60mg(0.11mmol)の{4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの溶液にジオキサン中の4Nの塩酸溶液(30μL、0.13mmol)を加え、得られた溶液を還流下で8h加熱する。ジオキサンを蒸発させ、残渣を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液で分配する。水性相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた酢酸エチル相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。残渣を1%のconc.アンモニアを含むジクロロメタン/エタノール 95:5で溶離するシリカゲルカラムフラッシュ−クロマトグラフィーにより精製する。純粋なサンプルの蒸発が結晶表題化合物をもたらす:m.p.222−224℃;MS:[M+1]=424;TLC(ジクロロメタン/エタノール 95:5および1%のconc.アンモニア):R=0.3;HPLC:Ret=3.46。
【0159】
出発物質は下記のとおりである:
工程68.1:{4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
113mg(0.25mmol)の4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸、1.5mLのtert.−ブタノール、0.07mL(0.3mmol)のアジ化リン酸ジフェニルエステルおよび0.04mL(0.03mmol)のトリエチルアミンの混合物を還流下で4h加熱する。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチル中にとり、飽和重炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、再び濃縮する。残渣を酢酸エチル/ヘキサン 4:6で溶離するシリカゲルカラムフラッシュ−クロマトグラフィーにより精製する。純粋なサンプルの蒸発が結晶表題化合物をもたらす:MS:[M+1]=524;TLC(酢酸エチル/ヘキサン 4:6):R=0.35;HPLC:Ret=4.07。
【0160】
工程68.2:4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸
4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−カルボン酸ブチルエステル(165mg、0.32mmol)を6mLのエタノールに溶解し、0.34mLの1Nの水酸化ナトリウム溶液で処理する。懸濁液を2h還流下で加熱し、冷却し、溶媒を蒸発させる。残渣を酢酸エチルでトリチュレートし、濾過する。固体を少量のHOにとり、2Nの塩酸(pH〜5)で酸性化する。酢酸エチルで抽出し、次に酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させ、純粋な表題化合物を得る:MS:[M+1]=453;TLC(酢酸エチル/ヘキサン 4:6):R=0.35;HPLC:Ret=3.29。
【0161】
実施例69:{4−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸メチルエステル
1mLのTHF中の42mg(0.1mmol)の6−(2−アミノ−ピリジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドおよび16μL(0.12mmol)のトリエチルアミンの混合物に10μL(0.12mmol)のクロロギ酸メチルをrtで加える。1h、rtで撹拌後、混合物を酢酸エチルで希釈する。これを次に飽和重炭酸ナトリウム溶液および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。残渣を酢酸エチル/ヘキサン 1:1で溶離するシリカゲルカラムフラッシュ−クロマトグラフィーに付す。富化画分の第2のクロマトグラフィー後、純粋な表題化合物を固体として得る:m.p.230−232℃;MS:[M+1]=482;TLC(酢酸エチル/ヘキサン 1:1):R=0.45;HPLC:Ret=3.69。
【0162】
実施例70:6−[2−(2−アミノ−ピリミジン−4−イル)−エチル]−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(0.069g、0.148mmol)を5mLのTHF中の12mgの酸化マグネシウムおよび20mgの10%のパラジウム炭素の存在下でrtで水素化する。48h後、触媒を濾取し、濾液を蒸発させた。残渣を溶媒としてヘキサン中の酢酸エチル 20%→100%の勾配を使用する4gのシリカゲルカラムのCombi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)装置でクロマトグラフに付す。表題化合物を無色固体として得る:m.p.225−227℃;MS:[M+1]=435;TLC(酢酸エチル):R=0.25;HPLC:Ret=3.43。
【0163】
出発物質は下記のとおりである:
工程70.1:6−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルエチニル)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
窒素を1.3mLのDMF中の130mg(0.383mmol)の6−エチニル−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドおよび57mg(0.348mmol)の2−アミノ−4,6−ジクロロ−ピリミジンの溶液に通す。10から15分後、ヨウ化銅(I)(3.5mg、0.0184mmol)、二塩化ビス−(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(17.4mg、0.0248mmol)およびトリエチルアミン(52.2μL、0.375mmol)を加え、混合物をrtで窒素雰囲気下で16h撹拌する。DMFを減圧下で除去し、残渣を溶媒としてヘキサン中の酢酸エチル 0%→50%の勾配を使用する12gのシリカゲルカラムのCombi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)装置でクロマトグラフに付す。表題化合物を無色固体として得る:m.p.171−175℃;MS:[M+1]=465、467;TLC(酢酸エチル/ヘキサン 1:1):R=0.31;HPLC:Ret=4.74。
【0164】
工程70.2:6−エチニル−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
6−トリメチルシラニルエチニル−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(0.194g、0.47mmol)を3.8mLのメタノールにrtで溶解する。0.1g(0.724mmol)の炭酸カリウムの添加後、混合物を16、rtで撹拌する。溶媒を除去し、残渣を10mLの酢酸エチルと5mLのHOに分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。表題化合物を褐色樹脂として得る:MS:[M+1]=340;HPLC:Ret=4.58。
【0165】
工程70.3:6−トリメチルシラニルエチニル−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
トリフルオロ−メタンスルホン酸5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルエステル(0.695g(1.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.015g、0.079mmol)および二塩化ビス−(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(17.4mg、0.0248mmol)をSchlenk装置中で窒素下で混合し、5.6mLの乾燥DMF中の0.233mL(1.65mmol)のエチニル−トリメチルシランおよび0.225mL(1.62mmol)のトリエチルアミンの注意深く脱気させた溶液で処理する。透明な暗い溶液をrtで16h維持し、次にDMFを減圧下で蒸発させる。残渣を溶媒としてヘキサン中の酢酸エチル 0%→20%の勾配を使用する40gのシリカゲルカラムのCombi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)装置でクロマトグラフに付す。表題化合物を黄褐色固体として得る:m.p.134−136℃;MS:[M+1]=412;TLC(酢酸エチル/ヘキサン 1:4):R=0.28;HPLC:Ret=5.40。
【0166】
工程70.4:トリフルオロ−メタンスルホン酸5−(3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルエステル
1.324mg(4.0mmol)の6−ヒドロキシ−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドを7.2mLのピリジンに溶解し、該溶液を−10から−15℃で回収する。トリフルオロスルホン酸無水物(0.824mL、5mmol)をその温度で10分で滴下する。次に、混合物を0℃で10分、次に2h、rtで撹拌する。反応混合物を25mLの氷HOに注ぎ、効率的に数分撹拌し、次にtert.−ブチル−メチルエーテルで抽出する。有機相を合わせ、1NのHClおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、約15から20mLに濃縮する。形成した懸濁液を5℃に冷却し、結晶化する。表題化合物を濾過により回収し、乾燥させる:m.p.177−178℃;MS:[M+1]=464;TLC(酢酸エチル/ヘキサン 3:7):R=0.34;HPLC:Ret=4.90。
【0167】
実施例71:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルエチニル)−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
還流冷却器、窒素注入口および磁気撹拌棒を備えた3つ口フラスコに、12.8mLのジメトキシ−エタンおよび2.2mLのHOを入れる。窒素で溶液を5分間バブリングし、次に33.3mg(0.184mmol)の塩化パラジウム、51.1mg(0.263mmol)のヨウ化銅(I)および191mg(0.693mmol)のトリフェニルホスフィンを加え、混合物を40℃に加熱する。次に、6−トリメチルシラニルエチニル−ナフタレン−1−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(0.412g、1mmol)、4−アミノ−6−クロロピリミジン(165mg、1.25mmol)および炭酸カリウム(629mg、4.5mmol)を加え、混合物を75℃で15h撹拌する。冷却後、有機層を分離し、2.5gのシリカゲルで処理する。溶媒を除去し、粗生成物を溶媒としてヘキサン中の酢酸エチル 30%→100%の勾配を使用する40gのシリカゲルカラムのCombi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)装置でシリカゲルクロマトグラフに付す。表題化合物を黄褐色固体として得る:m.p.217−220℃;MS:[M+1]=433;TLC(酢酸エチル/ヘキサン 1:4):R=0.19;HPLC:Ret=3.36。
【0168】
実施例72:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(方法A)
密閉チューブ中で、1mlのDMF中の50mg(0.19mMol)の6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸、69.1□l(0.56mMol)の3−アミノベンゾトリフロリドおよび128.9□l(0.93mMol)のEtNの溶液を131□l(0.22mMol)のホスホン酸プロピル無水物(DMF中で約50%)で処理し、rtで一晩撹拌した。反応混合物を逆相分取−HPLC(Waters system)により直接、精製し、表題化合物をそのTFA塩として得た:MS:[M+1]=414;HPLC:Ret=1.78。
【0169】
出発物質は下記のとおりである:
工程72.1:6−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル
密閉フラスコ中で、200mlのEtOH中の10.0g(35.6mMol)の6−ベンジルオキシ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル(文献:M. Fedouloff and al. Bioorg. Med. Chem. 9, 2001, 2119-2128の製造法により製造される)、2.26g(35.6mMol)のギ酸アンモニウムおよび3.78gのPd/C 10%の混合物をrtで1h撹拌した。触媒を濾過し、熱MeOHで洗浄した。濾液を蒸発させ、表題化合物を得た:MS:[M+1]=192;HPLC:Ret=1.13。
【0170】
工程72.2:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル
50mlのアセトン中の6.2g(32.4mMol)の6−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルの溶液に、35.7ml(35.7mMol)の1NのNaOHおよび4.8g(32.4mMol)の4,6−ジクロロピリミジンを加えた。反応混合物をrtで生成物が沈殿する1h撹拌した。反応混合物を濾過し、固体を冷アセトン/HO(1:1)、次にEtOで洗浄し、表題化合物を得、さらなる精製なしで使用した:MS:[M+1]=304;HPLC:Ret=1.94。
【0171】
工程72.3:6−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル
75mlのDMF中の7.0g(23.0mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルおよび3.0g(46.1mMol)のNaNの混合物を60℃で2.5h撹拌した。反応混合物をEtOAcに希釈し、次にHOおよび塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。Combi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)カラムクロマトグラフィー(SiO;勾配溶離、ヘキサン/EtOAc 8:2→4:6)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=311;HPLC:Ret=2.07。
【0172】
工程72.4:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル
密閉フラスコ中で、65mlのEtOH中の3.4g(11.0mMol)の6−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル、1.4g(22.1mMol)のギ酸アンモニウムおよび1.2gのPd/C 10%の懸濁液をrtで1h撹拌した。触媒をセライトパッドを介して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を蒸発させ、表題化合物を得、さらなる精製なしで使用した:MS:[M+1]=285;HPLC:Ret=1.08。
【0173】
工程72.5:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸
136mlのMeOH/HO(5:3)中の3.38g(11.9mMol)の6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルおよび5.04g(118.9mMol)のLiOH・HOの懸濁液を80℃で4h撹拌した。透明な溶液をRTに冷却し、6.7ml(178.0mMol)のギ酸の添加により酸性化し、減圧下濃縮した。残渣をHOに希釈し、形成した固体を濾過し、HOで洗浄し、表題化合物を得た:MS:[M+1]=271;HPLC:Ret=0.69。
【0174】
実施例73:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸(3−メトキシ−フェニル)−アミド(方法B)
1mlのDMF中の50mg(0.19mMol)の6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸、68.0mg(0.56mMol)の3−メトキシフェニルアミン、102.0□l(0.93mMol)のNMMおよび106mg(0.22mMol)のHATUの溶液をrtで一晩撹拌した。反応混合物を直接、逆相分取−HPLC(Waters system)により精製し、表題化合物をそのTFA塩として得た:MS:[M+1]=376;HPLC:Ret=1.40。
【0175】
実施例74:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(方法C)
2mlのジオキサン中の50mg(0.19mMol)の6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−3−カルボン酸の懸濁液を134.6□l(1.85mMol)のSOClで処理し、還流下で2h撹拌する。反応混合物の減圧下の蒸発が、粗酸塩化物をもたらす。2mlのNMP中の粗酸塩化物の溶液に、35.6□l(0.278mMol)の4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンおよび306□l(2.78mMol)のNMMを加えた。反応混合物をrtで2h撹拌し、次に直接、逆相分取−HPLC(Waters system)で精製した。凍結乾燥後、表題化合物をそのTFA塩として得た:MS:[M+1]=432;HPLC:Ret=2.83。
【0176】
実施例75:下記化合物はEx.72、Ex.73またはEx.74に準じて得ることができる。
【化12】

【表11】

【0177】
実施例76:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド.
密閉フラスコ中で、1mlのNMPおよび1mlの25%のNHOH中の16mg(0.038mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドの溶液を120℃で2h撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を分取−HPLCにより精製し、表題化合物をそのTFA塩として得た:MS:[M+1]=428;HPLC:Ret=1.87。
【0178】
出発物質は下記のとおりである:
工程76.1:6−ベンジルオキシ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル.
20mlのDMF中の2.33g(8.28mMol)の6−ベンジルオキシ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルの溶液に4.05g(12.42mMol)のCsCOおよび1.03ml(16.57mMol)のMeIを加え、混合物を60℃で3h撹拌した。反応中間物をAcOEtおよびHOで希釈し、水性相をAcOEt(3回)で抽出した。合わせた有機画分を塩水で洗浄し、次にNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。シリカゲルCombi flashクロマトグラフィー(勾配溶離、ヘキサン/TBME 8:2から4:6)を介した精製で、褐色かかった固体の表題化合物をもたらす:MS:[M+1]=296;HPLC:Ret=2.58.R=0.34(TBME/ヘキサン 1:1)。
【0179】
工程76.2:6−ベンジルオキシ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸
75mlのMeOH/HO(2:1)中の2.06g(6.98mMol)の6−ベンジルオキシ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルおよび2.63g(62.78mMol)のLiOH・HOの懸濁液を60℃で一晩撹拌した。透明な溶液をRTに冷却し、濃縮した。残渣をHOに希釈し、2MのHClの添加により酸性化した。形成した白色沈殿を濾過により回収し、HOで洗浄し、40℃で高真空下で乾燥させ、表題化合物をオフホワイト色固体として得た:MS:[M+1]=282;HPLC:Ret=2.12。
【0180】
工程76.3:6−ヒドロキシ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸
密閉フラスコ中で、25mlのEtOH中の1.57g(5.58mMol)の6−ベンジルオキシ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、528mg(8.37mMol)のギ酸アンモニウムおよび594mgのPd/C 10%の懸濁液をrtで2h撹拌した。触媒を濾過し、熱MeOHで洗浄した。濾液を蒸発させ、表題化合物をオフホワイト色固体として得た:MS:[M+1]=192;HPLC:Ret=0.85。
【0181】
工程76.4:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸
20mlのアセトン中の800mg(4.18mMol)の6−ヒドロキシ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の溶液に、10ml(10mMol)の1NのNaOHおよび935mg(6.28mMol)の4,6−ジクロロピリミジンを加えた。反応混合物をrtで2h撹拌し、次に減圧下濃縮した。残渣をHOで希釈し、CHCl(2回)で抽出した。水性相を2NのHCl(→pH3−4)の添加により酸性化し、得られたスラリーをAcOEt(3回)で抽出した。合わせた有機画分をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、表題化合物を褐色固体として得、さらなる精製なしで次の工程で使用した:MS:[M+1]=304;HPLC:Ret=1.68。
【0182】
工程76.5:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロ−メチル−フェニル)−アミド
2mlのジオキサン中の60mg(0.20mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の懸濁液を143.8□l(1.98mMol)のSOClで処理し、還流下で2h撹拌した。反応混合物の減圧下の蒸発が、粗酸塩化物をもたらす。2mlのNMP中の粗酸塩化物に、36.9□l(0.30mMol)の3−(トリフルオロメチル)アニリンおよび326.5□l(2.96mMol)のNMMを加えた。反応混合物をrtで2h撹拌し、次に直接、分取−HPLC(Waters system)に付すことにより精製した。凍結乾燥後、表題化合物を得た:MS:[M+1]=447;HPLC:Ret=2.76。
【0183】
実施例77:下記化合物はEx.76に準じて得ることができる。
【化13】

【表12】

【0184】
実施例78:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
50mg(0.17mMol)の6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸および31.3□l(0.25mMol)の3−アミノベンゾトリフロリドからEx.74に記載のとおりに製造される:[M+1]=442;HPLC:Ret=1.93。
【0185】
出発物質は下記のとおりである:
工程78.1:6−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル.
2.0g(7.11mMol)の6−ベンジルオキシ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルおよび1.06ml(14.22mMol)の臭化エチルからEx.76、工程76.1に記載のとおりに製造される:[M+1]=310;HPLC:Ret=3.61。
【0186】
工程78.2:6−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸
1.8g(7.76mMol)の6−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルからEx.76、工程76.2に記載のとおりに製造される:[M+1]=296;HPLC:Ret=2.27。
【0187】
工程78.3:6−ヒドロキシ−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸
1.64g(5.55mMol)の6−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸からEx.76、工程76.3に記載のとおりに製造される:[M+1]=206;HPLC:Ret=1.05。
【0188】
工程78.4:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸
1.21g(6.33mMol)の6−ヒドロキシ−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸および1.89g(12.66mMol)の4,6−ジクロロピリミジンからEx.76、工程76.4に記載のとおりに製造される:[M+1]=318;HPLC:Ret=1.85。
【0189】
工程78.5:6−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸
15mlのDMF中の1.5g(4.72mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸および1.23g(18.88mMol)のNaN混合物を60℃で2.5h撹拌した。反応混合物をAcOEtで希釈し、次に2MのHClおよび塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。Combi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)カラムクロマトグラフィー(SiO;2%のAcOHを有するヘキサン/EtOAc 8:2→2:8)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=325;HPLC:Ret=1.97。
【0190】
工程78.6:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸
1.06g(3.28mMol)の6−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸、418.0mg(6.56mMol)のギ酸アンモニウムおよび349.2mgのPd/C 10%からEx.72、工程72.4に記載のとおりに製造される:[M+1]=299;HPLC:Ret=1.00。
【0191】
実施例79:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
50mg(0.17mMol)の6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸および32.3□l(0.25mMol)の4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンからEx.78に記載のとおりに製造される:[M+1]=460;HPLC:Ret=2.00。
【0192】
実施例80:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
18mg(0.038mMol)の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドからEx.76に記載のとおりに製造される:[M+1]=456;HPLC:Ret=3.14。
【0193】
出発物質は下記のとおりである:
工程80.1:6−ベンジルオキシ−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステル
1.0g(3.56mMol)の6−ベンジルオキシ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルおよび667□l(7.10mMol)の2−ブロモプロパンからEx.76、工程76.1に記載のとおりに製造される:[M+1]=324;HPLC:Ret=3.72。
【0194】
工程80.2:6−ベンジルオキシ−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸
1.04g(3.22mMol)の6−ベンジルオキシ−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルからEx.76、工程76.2に記載のとおりに製造される:[M+1]=310;HPLC:Ret=2.38。
【0195】
工程80.3:6−ベンジルオキシ−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
2mlのジオキサン中の100mg(0.32mMol)の6−ベンジルオキシ−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸の懸濁液を235.2□l(3.23mMol)のSOClで処理し、還流下で2h撹拌した。反応混合物の減圧下蒸発が、粗酸塩化物をもたらす。2mlのNMP中の粗酸塩化物に、60.3□l(0.48mMol)の3−(トリフルオロメチル)アニリンおよび534.2□l(4.85mMol)のNMMを加えた。反応混合物をrtで2h撹拌し、次にHOで希釈し、TBMEで抽出した。有機画分を連続して2MのHCl、2MのNaCO、および塩水で洗浄し、次にNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。Combi−Flash Companion(登録商標)(Isco Inc.)カラムクロマトグラフィー(SiO;ヘキサン/EtOAc 95:5→6:4)に付し、表題化合物を得る:MS:[M+1]=453;HPLC:Ret=3.25。
【0196】
工程80.4:6−ヒドロキシ−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
44mg(0.097mMol)の6−ベンジルオキシ−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドからEx.76、工程76.3に記載のとおりに製造される:[M+1]=363;HPLC:Ret=2.43。
【0197】
工程80.5:6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
34mg(0.094mMol)の6−ヒドロキシ−1−イソ−プロピル−1H−インドール−3−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミドおよび14.0mg(0.094mMol)の4,6−ジクロロピリミジンからEx.76、工程76.4に記載のとおりに製造する:[M+1]=475;HPLC:Ret=3.00。
【0198】
実施例81:6−(6−アセチルアミノピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミド
HClの溶液(4.5mLのジオキサン中で4M)をジオキサン(4.5mL)中の6−(6−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボニルアミノ(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1−1−ピペラジンカルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステル(工程81.3、520mg、0.727mmol)の撹拌した溶液に加える。2時間後、混合物を水性NaOH(2M)で中和する。沈殿した生成物を濾過し、HOで洗浄し、乾燥させる。得られた固体をCHCl−MeOH(5:1)に溶解し、CHClを減圧下蒸発させ、懸濁液を得、これを濾過し、表題化合物をベージュ色固体として得る、m.p.194−197℃。
【0199】
出発物質は下記のとおりである:
工程81.1:塩化6−(6−クロロピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボニル
CHCl(15mL)中の塩化オキサリル(571μL、6.66mmol)の溶液をCHCl(30mL)中の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(実施例25、工程25.1;1g、3.33mmol)およびDMF(10μL)の氷冷溶液に加える。反応混合物を室温で1h撹拌する。溶媒を次に減圧下蒸発させ、表題化合物を褐色固体として得、これをさらなる精製なしで直接使用する。
【0200】
工程81.2:6−(6−クロロピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボニルアミノ(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1−ピペラジンカルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステル
CH2Cl2(20mL)中の塩化6−(6−クロロピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボニル(工程81.1、1.15g、2.89mmol)の溶液をCHCl(20mL)中の4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1−ピペラジンカルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステル(922mg、2.51mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(878μL、5.03mmol)の撹拌した溶液に加える。30min後、反応混合物をHOおよびCHClの混合物に注ぐ。水性相を分離し、CHClで抽出する。合わせた有機相をHOおよび塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO;CHCl/EtOAc 1:1)に付し、表題化合物を褐色固体として得る。
【0201】
工程81.3:6−(6−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボニルアミノ(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1−1−ピペラジンカルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステル
乾燥ジオキサン(5mL)中の6−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボニルアミノ(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1−ピペラジンカルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステル(工程81.2;637mg、0.97mmol)、アセトアミド(86mg、1.46mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス[ジフェニルホスフィン](34mg、0.058mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(18mg、0.019mmol)、炭酸セシウム(448mg、1.36mmol)の混合物をアルゴン雰囲気下で70℃で3h加熱する。冷却した懸濁液をHOで希釈し、濾過し(ハイフロ)、残渣をEtOAcに溶解する。溶媒を減圧下蒸発させ、粗生成物を得、さらなる精製なしで次の工程で使用する。
【0202】
実施例82:6−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミド
HCl(2mL、4M)−MeOH(2mL)中の6−(6−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミド(実施例81;260mg、0.39mmol)の溶液を50℃で16時間加熱する。冷却後、溶液をNaOH(4mL、2M)で中和し、得られた懸濁液を濾過し、HOで洗浄する。固体を次に高真空下で乾燥させる。カラムクロマトグラフィー(SiO;CHCl/EtOH/NH 90:9:1)に付し、表題化合物を無色固体として得る:mp.:123−128℃。
【0203】
実施例83:6−(5−(4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)ナフタレン−2−イルオキシ)ピリミジン−4−イル)カルバミン酸メチルエステル
この化合物は工程81.3においてアセトアミドの代わりにメチルカルバメートを利用して実施例81に準じて得ることができる。ベージュ色固体、m.p.138−148℃。
【0204】
実施例84:6−(6−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミド
この化合物は工程81.2において4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルベンジル)−1−ピペラジンカルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステルの代わりに4(−4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチルフェニルアミンを利用して実施例81に準じて得ることができる。ベージュ色粉末、
1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 2.11 (3 H, s) 2.15 (3H, s) 2.26-2.44 (8 H, m) 3.57 (2 H, s) 7.45 (1 H, dd, J=9.2, 2.4 Hz) 7.61 (1 H, s) 7.64 (1 H, dd, J=8.0, 7.2 Hz) 7.70 (1 H, d, J=8.6 Hz) 7.78 (1 H, dJ=7.0 Hz) 7.85 (1 H, d, J=2.4 Hz) 7.99 (1 H, d, J=8.8 Hz) 8.07 (1 H, d, J=8.5 Hz) 8.25 (1 H, s) 8.25 (1 H, dd, J=5.1, 4.1 Hz) 8.48 (1 H, s) 10.86 (1 H, s) 10.96 (1 H, s)。
【0205】
実施例85:6−(6−アミノピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
この化合物は6−(6−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)ナフタレン−1−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミドの代わりに6−(6−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミド(実施例4)を利用して実施例82に準じて得ることができる。無色粉末、1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 2.15 (3 H, s) 2.29 - 2.35 (4 H, m) 2.36 - 2.43 (4 H, m) 3.57 (2 H, s) 5.79 (1 H, d, J=1.0 Hz) 6.86 (2 H, s) 7.39 (1 H, dd, J=9.2, 2.5 Hz) 7.62 (1 H, dd, J=8.1, 7.1 Hz) 7.70 (1 H, d, J=8.3 Hz) 7.76 (1 H, dd, J=7.3, 1.3 Hz) 7.77 (1 H, d, J=2.5 Hz) 7.99 (1 H, dd, J=8.6, 1.2 Hz) 8.06 (1 H, d, J=8.1 Hz) 8.06 (1 H, d, J=1.0 Hz) 8.23 (1 H, d, J=8.1 Hz) 8.24 (1 H, s) 10.83 (1 H, s)。
【0206】
実施例86:6−(5−(4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ)ピリミジン−4−イル)カルバミン酸メチルエステル
この化合物は工程81.2において4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1−ピペラジンカルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステルの代わりに4(−4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンおよび工程81.3においてアセトアミドの代わりにメチルカルバメートを利用して実施例81に準じて得ることができる。無色粉末、1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 2.15 (3 H, s) 2.24 - 2.47 (8 H, m) 3.57 (2 H, s) 3.68 (3 H, s) 7.38 (1 H,s) 7.47 (1 H, dd, J=9.2, 2.3 Hz,) 7.66 (1H, dd, J=8.2, 7.3 Hz) 7.72 (1 H, d, J=8.6 Hz) 7.80 (1 H, d, J=7.0 Hz) 7.88 (1 H, d, J=2.3 Hz) 8.01 (1 H, d, J=8.21 Hz) 8.09 (1 H, d, J=8.2 Hz) 8.22 - 8.31 (m,2 H) 8.46 (1 H, s) 10.86 (1 H, s) 10.90 (1 H, s)。
【0207】
実施例87:6−(6−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)ナフタレン−1−カルボン酸(4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミド
この化合物は工程81.2において4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−1−ピペラジンカルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステルの代わりに4(−4−イソプロピルピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチルフェニルアミンを利用して実施例81に準じて得ることができる。薄い黄色結晶固体、m.p.=210−213℃。
【0208】
実施例88:6−(6−アミノピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミド
この化合物は6−(6−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミドの代わりに6−(6−アセチルアミノピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボン酸(4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチルフェニル)アミド(実施例87)を利用して実施例82に準じて得ることができる。無色粉末、m.p.185−189℃。
【0209】
実施例89:6−(5−(4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル)−ナフタレン−2−イルオキシ)−ピリミジン−4−イル)カルバミン酸メチルエステル
この化合物は工程81.2において4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチルフェニルアミンの代わりに4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルベンジル)−1−ピペラジンカルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステルおよび工程81.3においてアセトアミドの代わりにメチルカルバメートを利用して実施例81に準じて得ることができる。無色粉末、m.p.=175−178℃。
【0210】
実施例90:7−(6−アセチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド
乾燥ジオキサン(3mL)中の7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド(工程90.1;300mg、0.54mmol)、アセトアミド(47.7mg、0.81mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス[ジフェニルホスフィン](18.7mg、0.032mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(10mg、0.0108mmol)、炭酸セシウム(248mg、0.75mmol)の混合物をアルゴン雰囲気下で70℃で3h加熱する。冷却した懸濁液をHOで希釈し、濾過し(ハイフロ)、残渣をEtOAcに溶解する。溶媒を減圧下蒸発させ、粗生成物を得、これを逆相MPLC(Buchi system)によるクロマトグラフに付し、飽和水性NaHCOで中和後、表題化合物をベージュ色固体として得る、1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) □ ppm 2.13 (3 H, s) 2.15 (3 H, s) 2.33 (4 H, s) 2.36 - 2.42 (4 H, m) 3.43 (1 H, ddd, J=13.93, 6.98, 5.05 Hz) 3.57 (2 H, s) 7.67 (1 H, d, J=0.76 Hz) 7.72 (1 H, d, J=9.16 Hz) 7.75 (1 H, dd, J=9.09, 2.27 Hz) 7.99 (1 H, dd, J=8.21, 1.52 Hz) 8.08 (1 H, d, J=2.46 Hz) 8.24 (1 H, d, J=1.71 Hz) 8.33 (1 H, d, J=9.16 Hz) 8.49 (2 H, d, J=0.82 Hz) 8.80 (1 H, s) 9.43 (1 H, s) 10.99 (1 H, s) 11.00 (1 H, s)。
【0211】
出発物質は下記のとおりである:
工程90.1:7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド
乾燥DMF(50mL)中の7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸(1.95g、5.5mmol)、4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニルアミン(1.5g、5.49mmol)およびトリエチルアミン(6.42mL、46.2mMol)の混合物をアルゴン雰囲気下で50℃で加熱する。DMF中の50%のホスホン酸プロピル無水物(5.4mL、8.2mmol)の溶液を次に加える。2h後、反応混合物をNaHCOの水溶液に注ぎ、0℃で1h撹拌する。懸濁液を次に濾過し(ハイフロ)、固体残渣をCHCl−MeOH(5:1)に溶解する。溶媒を減圧下蒸発させ、粗生成物を得、これを逆相MPLC(Buchi system)により精製し、飽和水性NaHCOで中和後、表題化合物を橙色固体として得る。
【0212】
実施例91:(6−{4−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニルカルバモイル]−イソキノリン−7−イルオキシ}−ピリミジン−4−イル)−カルバミン酸メチルエステル
この化合物はアセトアミドの代わりにメチルカルバメートを利用して実施例90に準じて得ることができる。ベージュ色固体、1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 2.15 (3 H, s) 2.29 - 2.35 (4 H, m) 2.36 - 2.43 (4 H, m) 3.57 (2 H, s) 3.69 (3 H, s) 7.43 (1 H, d, J=1.0 Hz) 7.72 (1 H, d, J=8.5 Hz) 7.75 (1 H, dd, J=9.1, 2.4 Hz) 7.99 (1 H, dd, J=8.6, 1.1 Hz) 8.09 (1 H, d, J=2.5 Hz) 8.24 (1 H, d, J=2.1 Hz) 8.34 (1 H, d, J=9.2 Hz) 8.45 (1 H, d, J=1 Hz) 8.80 (1 H, s) 9.43 (1 H, d, J=0.5 Hz) 10.86 (1 H, s) 10.99 (1 H, s)。
【0213】
実施例92:同様の経路を介して、下記誘導体を得ることができる。
【化14】

【0214】
実施例93:7−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸[5−tert−ブチル−2−(4−イソプロピル−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−アミド
7−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸[5−tert−ブチル−2−(4−イソプロピル−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−アミド(49.0mg、0.089Mmol)をMeOH(5ml)に溶解し、ラネーニッケル(12mg)と大気圧でrtで4h水素化に付す。完了後、反応混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮し、表題化合物を得る。MS:[M+1]=522.Mp131−133℃。
【0215】
出発物質は下記のとおりである:
工程93.1:7−ヒドロキシ−イソキノリン−4−カルボン酸
7−メトキシ−イソキノリン−4−カルボン酸(2.5g、12.3mMol)をHBr/HOAc(33%wt;10mL)に溶解し、HO(0.5mL)を加える。反応混合物を130℃に密閉チューブ中で温める。3h後、環境温度に冷却する。すべての揮発性物質を減圧下除去し、残った粗生成物を次の工程のためにさらなる精製なしで使用する。
【0216】
工程93.2:7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸
7−ヒドロキシ−イソキノリン−4−カルボン酸(2.3g、12.3Mmol)をアセトン(60mL)に溶解し、NaOH(1M、27mL)水溶液、次に4,6−ジクロロピリミジン(1.9g、13.2mMol)を加える。反応物を環境温度で12h撹拌し、アセトンを減圧下除去する。残った水溶液を水性HCl(1M)で酸性化する。得られた生成物の黄色沈殿を濾過により単離し、繰り返して冷HOで洗浄し、高真空下で60℃で乾燥させる。
【0217】
工程93.3:塩化7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボキシル
7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸(1.6g、5.5Mmol)をCHClに懸濁し、塩化オキサリル(0.57mL、6.6Mmol)を加える。次に反応物を還流下で2h撹拌し、環境温度に冷却し、減圧下濃縮する。残った粗生成物を次の工程のためにさらなる精製なしで使用する。
【0218】
工程93.4:7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸[5−tert−ブチル−2−(4−イソプロピル−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−アミド
塩化7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボキシル(0.5g、1.5Mmol)をCHCl(4mL)に溶解し、CHCl(4mL)中に溶解した5−tert−ブチル−2−(4−イソプロピル−フェニル)−2−H−ピラゾール−3−イルアミン(例えば、GB 0500435.3に記載されている;0.4g、1.5Mmol)およびピリジン(76□L、1.7Mmol)の溶液をrtで滴下する。反応物を1.5h、rtで撹拌し、次に減圧下濃縮する。残った粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH、勾配 0−8%のMeOH)により精製し、表題化合物を黄色固体として得る。
【0219】
工程93.5:7−(6−アジド−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸[5−tert−ブチル−2−(4−イソプロピル−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−アミド
7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸[5−tert−ブチル−2−(4−イソプロピル−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−アミド(128.omg、0.24Mmol)をDMF(5mL)に溶解し、NaN(31.0mg、0.47Mmol)を一度にrtで加える。反応混合物を1.5h、70℃で撹拌し、次に減圧下濃縮する。残った粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO;CHCl/MeOH;勾配 0−5%のMeOH)に付し、表題化合物を黄色固体として得る。
【0220】
実施例94:7−(6−アミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸[5−tert−ブチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−アミド
表題化合物を5−tert−ブチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イルアミンを使用してEx.93と同様に製造する。MS:[M+1]=498.Mp124−126℃。
【0221】
実施例95:7−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド(490mg、1.0Mmol)をEtOH(33%wt)中のメチルアミンの溶液とrtで処理する。反応混合物を1.5h環境温度で撹拌する。それを次に減圧下濃縮し、残った粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH;勾配 1−8%のMeOH)に付し、表題化合物を黄色固体として得る。MS:[M+1]=458.Mp255−257℃。
【0222】
出発物質は下記のとおりである:
工程95.1:7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
表題化合物を塩化7−(6−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボキシルおよび4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンから工程93.4.と同様に製造する。
【0223】
実施例96:7−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イルオキシ)−イソキノリン−4−カルボン酸(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミド
表題化合物を3−トリフルオロメチル−フェニルアミンからEx.95と同様に製造する。
MS:[M+1]=440.Mp205−208℃。
【0224】
実施例97:下記化合物は塩化6−(6−クロロピリミジン−4−イルオキシ)−ナフタレン−1−カルボニル(工程81.1)および適当な2−アミノピラゾール(例えば、GB 0500435.3に記載されている)から出発して実施例93(Q=H)または実施例95(R=CH)と同様に得ることができる。
【表13】

【表14】

【0225】
実施例98:乾燥−充填カプセル
活性成分として0.25gの前記実施例に記載の式Iの化合物の1つをそれぞれ含む5000個のカプセルを下記のとおりに製造する:
組成物
活性成分 1250g
タルク 180g
小麦デンプン 120g
ステアリン酸マグネシウム 80g
ラクトース 20g
製造法:記載の物質を粉砕し、0.6mmのメッシュサイズのふるいを篩過させる。混合物の0.33g部分をカプセル充填機を使用してゼラチンカプセルに導入する。
【0226】
実施例99:軟カプセル
活性成分として0.05gの前記実施例に記載の式Iの化合物の1つをそれぞれ含む5000個の軟ゼラチンカプセルを下記のとおりに製造する:
組成物
活性成分 250g
PEG 400 1リットル
Tween 80 1リットル
製造法:活性成分を粉砕し、PEG 400(約380から約420のMを有するポリエチレングリコール、Fluka, Switzerland)およびTween(登録商標)80(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、Atlas Chem. Ind. Inc., USA、Fluka, Switzerlandにより提供)に懸濁し、約1から3μmの粒子サイズに湿性粉砕機で挽く。次に0.43gの混合物の部分をカプセル充填機を使用して軟ゼラチンカプセルに導入する。
【0227】
実施例100:VEGF−R2(KDR)のチロシンキナーゼ活性の阻害
阻害試験を上記のとおりに実施する。いくつかの式Iの化合物に対するIC50値は下記である:
【表15】

【0228】
実施例101:浸透/透過試験
a)皮膚ドナーおよび準備
冷凍ヒト死体の背側皮膚(白人;背側皮膚)をNational Disease Research Interchange, Philadelphia, USAから得た。3つの異なるドナー由来皮膚を使用した;
解凍した皮膚サンプルをAesculap dermatomeで0.7mmに皮膚分節し(dermatomed)、“分層”皮膚を得た。
b)浸透アッセイ
経皮浸透を、レセプター液としてリン酸緩衝化塩水/ウシ胎仔血清 2:1で32°で48時間、トリプリケートで、静置型フランツ型拡散セルの手段によりインビトロで試験した。化合物をプロピレングリコール(溶液a)またはプロピレングリコール/オレイルアルコール 9:1(溶液b)中の1%の溶液(それぞれ300μl)として適用した。100μlのサンプルを5から7回とり、先に記載されているとおりに新鮮レセプター液に置き換えた(Schmook, et al., Skin Pharmacol. 1993, 6:116-124)。
c)サンプル処理
薬剤分析を、角質層が粘着テープでの20回剥離により除去されている露出された皮膚のサンプルで実施した(実験48時間の最後に)。重量測定した皮膚サンプルを0.2Mのアンモニウムリン酸バッファー(pH7.0)中でホモジェナイズした。ホモジェネートを酢酸エチルで抽出し、記載のとおりに処理した(Schmook, et al 1993)。
【0229】
実施例で与えられる異なる化合物に対する皮膚浸透の測定した皮膚濃度が、溶液aで得られた値と比較して溶液bで得られた値は5から500、例えば、10から100倍増加することを見いだした。
所定のように溶液bとして適用された化合物のいくつかの具体的値を表1および表2に示し、溶液a、cおよびdとして適用された値を表3に示す。
これらの化合物を溶液a)として適用したとき、少なくとも10倍低い皮膚濃度およびほとんど検知できない(無視できる)皮膚透過が見られた。
表1:
【表16】

表2:
【表17】

【0230】
表3は、前記の皮膚モデルに使用して、式I
【化15】

で示される化合物の対応する特性を示す。
プロピレングリコール中(=溶液a)または0.1%をDMSOを含むプロピレングリコール中(=溶液c)として、または1%のDMSOを含むプロピレングリコールの溶液(=溶液d)として適用したとき、同じ程度に低い皮膚濃度、および、ほとんど検知できない(無視できる)透過が見られた。
表3:
【表18】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
VEGF受容体阻害剤および浸透促進剤を含む組成物。
【請求項2】
VEGF受容体阻害剤が式
【化1】

〔式中、
はH;ハロ;−(C0−7)−R;−(C0−7)−NR;または−C(=O)−Rであり;
は置換(C3−8)シクロアルキル;置換アリール;または置換ヘテロシクリルであり;
はHまたは非置換もしくは置換(C1−4)アルキルであり;
およびRは独立してH;非置換もしくは置換(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル部分が所望により置換されている(C1−4)アルキル−カルボニル;および(C1−4)アルキル部分が所望により置換されている(C1−4)アルコキシ−カルボニルからなる群から選択され;
はH;非置換もしくは置換(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル部分が所望により置換されている(C1−4)アルコキシ;または非置換、モノ−もしくはジ−置換アミノであり;
A、BおよびXは独立して=C(R)−またはNから選択され;
E、GおよびTは独立して=C(R)−またはNから選択され;
およびRは独立してH、ハロおよび非置換もしくは置換(C1−4)アルキルからなる群から選択され;
Yは−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−CH−または−CH−CH−であり;
ZはCHまたはNであり、そしてQは(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレンであり{ここで、(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレンは所望により置換されていてもよく、そして該(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレン鎖の1個またはそれ以上の炭素原子は所望により独立して窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子により置き換えられていてもよい};そして、点線により特徴付けられているQとZの間の結合は単結合である;ただしZがNであるとき、Qは非置換非分岐(C1−4)アルキレンではないか;または
ZはCであり、そしてQは上記定義のとおりであり、点線により特徴付けられているQとZの間の結合は二重結合であり;そして
Wは存在しないか、または(C1−3)アルキレンである〕
で示される化合物、または

【化2】

〔式中、
およびR10は互いに独立して水素、非置換もしくは置換(C1−7)アルキルまたは(C3−8)シクロアルキル、環炭素原子を介して結合しているヘテロ環式ラジカル、または式R12−Y−(C=Z)−{ここで、R12は非置換、モノ−もしくはジ置換アミノまたはヘテロ環式ラジカルであり、Yは存在しないかまたは(C1−8)アルキルであり、そしてZはO、Sまたはイミノである}のラジカルである、ただし、RおよびR10は両方水素ではないか;または
およびR10はそれらが結合している窒素原子と一緒にヘテロ環式ラジカルを形成し;
11はヘテロ環式ラジカルまたは非置換もしくは置換芳香族性ラジカルであり;
Kは(C1−7)アルキレン、−C(=O)−、または(C1−6)アルキレン−C(=O)−{ここで、カルボニル基はNR10部分に結合している};
Mは−NH−または−O−である、ただし、Gが−C(=O)−または(C1−6)アルキレン−C(=O)−であるとき、Mは−O−であり;そして
Vは存在しないか、または(C1−7)アルキレンである、ただしR11のヘテロ環式ラジカルはVが存在しないとき環炭素原子を介して結合している〕
で示される化合物、もしくはその互変異性体;または
− 4−ピリジルメチル−フタラジン誘導体;もしくはその互変異性体、またはそれらの塩、溶媒の形態または塩および溶媒の形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
VEGF受容体阻害剤が
がハロ;−(C0−7)−NR;または−C(=O)−Rであり;
が置換(C3−8)シクロアルキル;置換アリール;または置換ヘテロシクリルであり;
およびRが独立してH;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル−カルボニル;および(C1−4)アルコキシ−カルボニルからなる群から選択され;
が(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキル−アミノ、ジ−(C1−4)アルキル−アミノ−(C1−4)アルキル−アミノまたはジ−(C1−4)アルキル−アミノであり;
A、BおよびXが独立して=C(R)−またはNから選択され;
E、GおよびTが=C(R)−であり;
およびRが独立してHおよびハロから選択され;
Yが−O−、−S−または−CH−、とりわけ−O−であり;
ZがNであり、そしてQが(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレンであり{ここで、1個またはそれ以上、とりわけ1個の該(C1−4)アルキレンまたは(C2−4)アルケニレン鎖の炭素原子は所望により独立してN、OおよびSから選択される、とりわけOであるヘテロ原子により置き換えられていてもよく、該Nは所望により(C1−4)アルキルにより置換されている};そして式Iの点線により特徴付けられているQとZの間の結合は単結合である;ただし、Qは非置換非分岐(C1−4)アルキレンではないか;
または
ZがCであり、そしてQが上記定義のとおりであり、式Iの点線により特徴付けられているQとZの間の結合は二重結合であり;そして
Wが(C1−3)アルキレンまたはとりわけ存在しない、式(I)の化合物である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
VEGF受容体阻害剤が
ZがNであり、そしてQが(C2−4)アルケニレンまたは(C1−4)アルキレンであり{ここで、1個またはそれ以上、とりわけ1個の該(C1−4)アルキレンの炭素原子は独立してN、OおよびSから選択される、とりわけOであるヘテロ原子により置き換えられていてもよい};そして式Iの点線により特徴付けられているQとZの間の結合は単結合であるか;または
ZがCであり、そしてQが上記定義のとおりであり、式Iの点線により特徴付けられているQとZの間の結合は二重結合である、式(I)の化合物である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
VEGF受容体阻害剤が
AがNであり、そしてBが=CHであるか、またはBがNであり、そしてAが=CHであり、
Xが=CHであり、
YがOであり、
E、GおよびTが=CHであり、
ZがCであり、
Qが−CH=CH−CH=であり、
Wが存在せず、
が−(C0−7)−NRであり、そしてRおよびRが上記定義のとおりであり、
が置換アリールである、式(I)の化合物である、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
VEGF受容体阻害剤が式
【化3】

で示される化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1から5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
VEGF受容体阻害剤が
およびR10が互いに独立して水素、非置換もしくは置換アルキルもしくはシクロアルキル、環炭素原子を介して結合しているヘテロ環式ラジカル、または式R12−Y−(C=Z)−{式中、R12が非置換、モノ−もしくはジ置換アミノまたはヘテロ環式ラジカルであり、Yが存在しないかまたは(C1−7)アルキルであり、そしてZが酸素または硫黄またはイミノである}のラジカルであるか(ただしRおよびR10は両方水素ではない);または
およびR10がそれらが結合している窒素原子と一緒にヘテロ環式ラジカルを形成し;
11がヘテロ環式ラジカルまたは非置換もしくは置換芳香族性ラジカルであり;
KがC−C−アルキレンであり;
Mが−NH−または−O−であり;そして
Vが存在しないかまたはC−C−アルキレンである、ただし、Vが存在しないとき、R11のヘテロ環式ラジカルが環炭素原子を介して結合している、式(II)の化合物である請求項1または2に記載の組成物。
【請求項8】
VEGF受容体阻害剤が
およびR10が互いに独立して水素、(C1−7)アルキル、ヒドロキシ−(C1−7)アルキル、または式R12−Y−(C=Z)−{式中、R12がジ−(C1−7)アルキルアミノ、ピロリジニル、ピペリジル、(C1−7)アルキル−ピペラジニル、モルホリニルまたはピリジルであり、Yが存在しないかまたは(C1−7)アルキルであり、そしてZが酸素である}のラジカルである、ただしRおよびR10が両方水素ではないか;または
およびR10がそれらが結合している窒素原子と一緒にピロリジニル、ピペリジル、(C1−7)アルキル−ピペラジニル、ジ−(C1−7)アルキル−ピペラジニルおよびモルホリニルからなる群から選択されるラジカルを形成し;
11がフェニル、ベンゾジオキソリル、ヒドロキシまたは(C1−7)アルコキシにより置換されているピリジル、または互いに独立して(C1−7)アルキル、ヒドロキシ、(C1−7)アルコキシ、ハロゲンおよびベンジルオキシからなる群から選択される1個またはそれ以上のラジカルにより置換されているフェニルであり;
Kが−CH−であり;
Mが−NH−であり;そして
Vが存在しない、−CH−または−CH(CH)−である、ただし、Vが存在しないとき、R11の置換ピリジルが環炭素原子を介して結合している、式(II)の化合物である請求項1、2または7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
浸透促進剤が不飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸エステルおよび不飽和脂肪酸アルコールからなる群から選択される、請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
局所投与のための、例えば、クリームの形態の請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
医薬、例えば、局所用医薬として使用するための請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
薬剤を製造するための請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
【請求項13】
例えば、乾癬、アトピー性皮膚炎およびアクネからなる群から選択される皮膚疾患を処置するための薬剤の製造のための請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
【請求項14】
乾癬、アトピー性皮膚炎およびアクネからなる群から選択される皮膚疾患を処置するための方法であって、このような処置を必要とする対象に有効量の請求項1から8のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項15】
請求項1から8のいずれかに記載の化合物を他の薬学的に活性な薬剤と組み合わせて、同時にまたは連続して投与する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
請求項1から8のいずれかに記載の組成物を少なくとも1種の医薬賦形剤と一緒に含む医薬組成物。
【請求項17】
他の薬学的に活性な薬剤をさらに含む、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
a)請求項1から8のいずれかに記載のVEGF受容体阻害剤、および
b)浸透促進剤
を含む複数パーツのキット。

【公表番号】特表2009−507871(P2009−507871A)
【公表日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−530401(P2008−530401)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【国際出願番号】PCT/EP2006/008857
【国際公開番号】WO2007/031265
【国際公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】