説明

アクティブマトリクス表示装置及びアクティブマトリクス表示装置の製造方法

【課題】紫外線の影響により特性が悪化することを防止することが可能である。
【解決手段】アクティブマトリクス表示装置は、波長200nmから320nmにおける光線透過率が10%以下であり、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板2上に、酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層7をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタ1を有する。また、波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層8を有し、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板2上に、酸素(O)と窒素(N)の混合物で酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタ1を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、特に、薄膜トランジスタを有するアクティブマトリクス表示装置及びアクティブマトリクス表示装置の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、データ線と走査線との交点毎に画素を駆動する薄膜トランジスタ(TFT)を備えたアクティブマトリクス表示装置が知られている。このアクティブマトリクス表示装置は、画素内に能動素子を持たないパッシブマトリクス表示装置に比べ、画質が優れ、高画質の有機EL表示装置や液晶表示装置の主流となっている。
【0003】
このアクティブマトリクス表示装置のTFTの材料としては、現在広く用いられているアモルファスシリコンより低温で成膜でき、かつ、高い移動度が得られる半導体材料として酸化物半導体を用いた半導体デバイスが検討されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−76356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような半導体層をチャネルに用いた薄膜トランジスタは、可視域の波長に対しては透過率が高いが、紫外線領域に吸収を有し、この紫外線領域の波長の光が当たった場合、OFF時の抵抗が下がり表示装置のスイッチング素子として用いる場合に十分なON/OFF比が得られないということがあり、例えば基板の貼り合せプロセスなどで紫外線を使用する表示装置に用いる際の課題となっている。また、液晶表示装置に用いる場合にはバックライトとして用いられる冷陰極管や発光ダイオードからの紫外線の影響により特性が悪化してしまうことが課題となっている。
【0006】
この発明は、以上の点を考慮してなされたもので、紫外線の影響により特性が悪化することを防止することが可能なアクティブマトリクス表示装置及びアクティブマトリクス表示装置の製造方法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0008】
請求項1に記載の発明は、波長200nmから320nmにおける光線透過率が10%以下であり、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板上に、
酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタを有することを特徴とするアクティブマトリクス表示装置である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層を有し、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板上に、
酸素(O)と窒素(N)の混合物で酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタを有することを特徴とするアクティブマトリクス表示装置である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層を、前記薄膜トランジスタの上方に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記プラスチック基板が、芳香族を含む高分子を有してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0012】
請求項5に記載の発明は、前記芳香族を含む高分子が、アクリレート化合物の重合体を主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0013】
請求項6に記載の発明は、前記芳香族を含む高分子が、エポキシ化合物の重合体を主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0014】
請求項7に記載の発明は、前記芳香族を含む高分子が、オキセタン化合物の重合体を主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0015】
請求項8に記載の発明は、前記芳香族を含む高分子が、ポリアミドを主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0016】
請求項9に記載の発明は、前記芳香族を含む高分子が、ポリイミドを主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0017】
請求項10に記載の発明は、前記プラスチック基板は、30℃から150℃における線膨張係数が20ppm/℃以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0018】
請求項11に記載の発明は、前記プラスチック基板が、無機物を含有してなることを特徴とする請求項10に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0019】
請求項12に記載の発明は、前記無機物が、直径1nm以上300nm以下のガラス、シリカまたは金属酸化物であることを特徴とする請求項11に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0020】
請求項13に記載の発明は、前記無機物が、ガラス繊維であることを特徴とする請求項11に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0021】
請求項14に記載の発明は、前記半導体層が、アモルファスであることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0022】
請求項15に記載の発明は、前記半導体層が、非金属元素の窒素(N)、酸素(O)のうち少なくともひとつ、半金属元素のホウ素(B)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、ポロニウム(Po)のうち少なくともひとつ、および金属元素のアルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、カドニウム(Cd)、インジウム(In)、錫(Sn)、水銀(Hg)、タリウム(Tl)、テルビウム(Pb)、ビスマス(Bi)のうち少なくともひとつを含み、
前記非金属元素が、少なくとも酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2であることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0023】
請求項16に記載の発明は、前記半導体層が、インジウム(In)、錫(Sn)、シリコン(Si)、酸素(O)、窒素(N)を主としてなることを特徴とする請求項15に記載のアクティブマトリクス表示装置である。
【0024】
請求項17に記載の発明は、請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置の半導体層を、スパッタ装置を用いて形成することを特徴とするアクティブマトリクス表示装置の製造方法である。
【発明の効果】
【0025】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0026】
請求項1に記載の発明では、プラスチック基板に波長200nmから320nmにおける光線透過率が10%以下であり、波長450nm,波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板を用いることにより、酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタを用いた場合でも、OFF時の抵抗が下がることを抑制できるとともに、青,赤,緑の波長の光に対しては高い光線透過率を有するため、カラー表示を行う表示装置に用いることができる。
【0027】
請求項2に記載の発明では、波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層を有し、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板を用いることにより、酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタを用いた場合でも、OFF時の抵抗が下がることを抑制できるとともに、青,赤,緑の波長の光に対しては高い光線透過率を有するため、カラー表示を行う表示装置に用いることができる。
【0028】
請求項3に記載の発明では、波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層を、薄膜トランジスタの上方に形成しており、例えば液晶表示装置を製造する際に紫外線照射により配向膜の処理を行う場合など、プラスチック基板の薄膜トランジスタ側から紫外線が照射される場合があるので、半導体の上方に遮光層を形成することが好ましい。
【0029】
請求項4に記載の発明では、プラスチック基板が、芳香族を含む高分子を有してなり、芳香族を含む高分子が可視光に近い紫外線領域にまで吸収を持つので、このような高分子を用いることが好ましい。
【0030】
請求項5に記載の発明では、芳香族を含む高分子が、アクリレート化合物の重合体を主としてなり、アクリレート化合物の場合、熱または光により架橋することにより波長350nm以上の透明性に優れる基板が得られるので好ましい。
【0031】
請求項6に記載の発明では、芳香族を含む高分子が、エポキシ化合物の重合体を主としてなり、エポキシ化合物の場合、熱または光により架橋することにより光学等方性と耐熱性のバランスのよいプラスチック基板が得られ好ましい。
【0032】
請求項7に記載の発明では、芳香族を含む高分子が、オキセタン化合物の重合体を主としてなり、オキセタン化合物の場合、熱または光により架橋することにより光学等方性と耐熱性のバランスのよいプラスチック基板が得られ好ましい。
【0033】
請求項8に記載の発明では、芳香族を含む高分子が、ポリアミドを主としてなり、ポリアミドの場合、それらの溶液またはそれらの前駆体の溶液をキャストして加熱することで、耐熱性に優れるプラスチック基板が得られ好ましい。
【0034】
請求項9に記載の発明では、芳香族を含む高分子が、ポリイミドを主としてなり、ポリイミドの場合、それらの溶液またはそれらの前駆体の溶液をキャストして加熱することで、耐熱性に優れるプラスチック基板が得られ好ましい。
【0035】
請求項10に記載の発明では、プラスチック基板は、30℃から150℃における線膨張係数が20ppm/℃以下であり、プラスチック基板の線膨張係数が酸化物半導体や金属配線と近いほうが、酸化物半導体や金属配線を形成した際に反りや酸化物半導体のクラックが発生しにくく好ましい。
【0036】
請求項11に記載の発明では、プラスチック基板が、無機物を含有してなり、酸化物半導体や金属配線を形成した際に反りや酸化物半導体のクラックが発生しにくく好ましい。
【0037】
請求項12に記載の発明では、無機物が、直径1nm以上300nm以下のガラス、シリカまたは金属酸化物であり、酸化物半導体や金属配線を形成した際に反りや酸化物半導体のクラックが発生しにくく好ましい。
【0038】
請求項13に記載の発明では、無機物が、ガラス繊維であり、酸化物半導体や金属配線を形成した際に反りや酸化物半導体のクラックが発生しにくく好ましい。
【0039】
請求項14に記載の発明では、半導体層が、アモルファスであると、結晶質よりもフレキシビリティが良好であり、フレキシブルなプラスチック基板上に形成する場合には好ましい。
【0040】
請求項15に記載の発明では、半導体層は、非金属元素の窒素(N)、酸素(O)のうち少なくともひとつ、半金属元素のホウ素(B)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、ポロニウム(Po)のうち少なくともひとつ、および金属元素のアルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、カドニウム(Cd)、インジウム(In)、錫(Sn)、水銀(Hg)、タリウム(Tl)、テルビウム(Pb)、ビスマス(Bi)のうち少なくともひとつを含み、非金属元素が、少なくとも酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2であることで、半導体層への窒素(N)の導入により比較的高い電界効果移動度を実現できる。また、半導体層への窒素(N)の導入によりバンドギャップを広げることで、光による特性変動をさらに抑制することができ、熱による特性変動も抑制することができる。
【0041】
請求項16に記載の発明では、半導体層が、インジウム(In)、錫(Sn)、シリコン(Si)、酸素(O)、窒素(N)を主としてなると、150℃以下で成膜した場合にも良好な電界効果移動度を得られやすいことに加え、よりバンドギャップを広げることで、光による特性変動をさらに抑制することができ、熱による特性変動も抑制することができる。
【0042】
請求項16に記載の発明では、請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置の半導体層を、スパッタ装置を用いて形成することで、150℃以下で成膜した場合にも良好な電界効果移動度を得られやすい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】第1の実施の形態のアクティブマトリクス表示装置の構成を説明する断面図である。
【図2】第2の実施の形態のアクティブマトリクス表示装置の構成を説明する断面図である。
【図3】第3の実施の形態のアクティブマトリクス表示装置の構成を説明する断面図である。
【図4】第4の実施の形態のアクティブマトリクス表示装置の構成を説明する断面図である。
【図5】スパッタ装置の概略構成図である。
【図6】ロール状フィルム基板の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、この発明のアクティブマトリクス表示装置及びアクティブマトリクス表示装置の製造方法の実施の形態について説明する。この実施の形態は好ましい形態を示すものであるが、この発明はこれに限定されない。
【0045】
[アクティブマトリクス表示装置]
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施の形態のアクティブマトリクス表示装置の構成を説明する断面図である。
【0046】
この実施の形態のアクティブマトリクス表示装置は、プラスチック基板2上に薄膜トランジスタ1を有し、プラスチック基板2の上面には、バリア層3が形成されている。このバリア層3の上面には、絶縁層4が設けられ、絶縁層4の上面には、層間絶縁膜5が設けられている。
【0047】
薄膜トランジスタ1は、金属層6a,6b,6cと、半導体層7とを有し、半導体層7の下面が絶縁層4と接し、この半導体層7の上面が金属層6a,6b及び層間絶縁膜5と接し、金属層6cは、バリア層3の上面と接し、絶縁層4の下面と接し、半導体層7をチャネル、金属層6aをソース電極、金属層6bをドレイン電極、および金属層6cをゲート電極、絶縁層4をゲート絶縁膜として用いている。図1では上から、金属層6aおよび6b、半導体層7、絶縁層4、金属層6cの順となっている(ボトムゲート構造)が、場合により上下を逆にして、上から金属層6c、絶縁層4、半導体層7、金属層6aおよび6b(トップゲート構造)としても良いことは言うまでもない。
【0048】
プラスチック基板2は、波長200nmから320nmにおける光線透過率が10%以下であり、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上である。
【0049】
また、半導体層7は、酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層である。
【0050】
この実施の形態では、半導体層7が、非金属元素の窒素(N)、酸素(O)のうち少なくともひとつ、半金属元素のホウ素(B)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、ポロニウム(Po)のうち少なくともひとつ、および金属元素のアルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、カドニウム(Cd)、インジウム(In)、錫(Sn)、水銀(Hg)、タリウム(Tl)、テルビウム(Pb)、ビスマス(Bi)のうち少なくともひとつを含み、非金属元素が、少なくとも酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である。半導体層7としては、インジウム(In)、錫(Sn)、シリコン(Si)、酸素(O)、窒素(N)を主としてなることが好ましい。
【0051】
半導体層7は、金属原料(In, SnO)と絶縁体原料(Si)の組み合わせから作製する。金属原料は窒化物を用いようとしてもそれ自体が初めから絶縁体なので、他の絶縁体原料といくら混ぜても半導体は形成できない。このため、金属原料はそれ自体が金属である酸化物を用いる。これに対し、絶縁体原料に窒化物を用いると、両者を混ぜて作製される半導体層は酸素(O)と窒素(N)の両方を含む酸窒化物の混合物となる。混合の様子を次の式で表す。正負の価数が釣り合う条件で混合比x、yを決めることができる。

【0052】
主たる金属原料Inの混合比x、絶縁体材料Siの混合比yとすると、価数釣り合いから、従たる金属原料SnOの混合比は6−xとなる。金属原料と絶縁体原料の比x:yは、原料それぞれのバンドギャップと、混合後に形成される半導体層のバンドギャップによって決まり、例えばxの範囲としてはx=0〜6(典型値5)、yの範囲としてはy=0〜6(典型値3)が望ましい。
【0053】
従って、O:Nの数量比は、
O=12〜18 (典型値17)
N=0〜24(典型値12)となる。
【0054】
従って、O:N=1:0〜2 酸素1に対する窒素の数密度比、すなわち酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)は0乃至2である。
【0055】
この実施の形態では、酸素(O)と窒素(N)の混合物でOに対するNの比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層7をチャネルに用いた薄膜トランジスタ1であり、200℃以下の温度で形成した場合にも、現在200℃以上で形成しているアモルファスシリコンを用いた薄膜トランジスタと同等以上の性能を得ることができ、プラスチック基板2上に形成する場合に好適である。
【0056】
一方、酸素(O)と窒素(N)の混合物でOに対するNの比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層7をチャネルに用いた薄膜トランジスタ1は、可視域の波長に対しては透過率が高いが、紫外線領域に吸収を有し、この紫外線領域の波長の光が当たった場合、OFF時の抵抗が下がり表示装置のスイッチング素子として用いる場合に十分なON/OFF比が得られないということがあり、例えば基板の貼り合せプロセスなどで紫外線を使用する表示装置に用いる際の課題となり、また、液晶表示装置に用いる場合にはバックライトとして用いられる冷陰極管や発光ダイオードからの紫外線の影響により特性が悪化してしまうことが課題となるが、プラスチック基板2に波長200nmから320nmにおける光線透過率が10%以下であり、波長450nm,波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板を用いることにより、酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層7をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタ1を用いた場合でも、OFF時の抵抗が下がることを抑制できるとともに、青,赤,緑の波長の光に対しては高い光線透過率を有するため、カラー表示を行う表示装置に用いることができる。
【0057】
酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2の範囲となるのは、上記「酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)は0乃至2」について述べたように、バンドギャップと価数釣り合いから決まる。仮にこの値が0(窒素が全く存在しない)となった場合、酸素の量によっては、半導体のバンドギャップが小さすぎて金属的となり、薄膜半導体装置1が常時オン状態となってしまう。逆にこの値が2を超える(酸素不足、窒素過剰)場合、半導体のバンドギャップが大きすぎて絶縁体的となり、薄膜半導体装置1が常時オフ状態となってしまう。いずれの場合もTFT特性として問題が起きる。
【0058】
また、プラスチック基板2が、芳香族を含む高分子を有してなり、芳香族を含む高分子が可視光に近い紫外線領域にまで吸収を持つので、このような高分子を用いることが好ましい。
【0059】
また、芳香族を含む高分子が、アクリレート化合物の重合体を主としてなり、アクリレート化合物の場合、熱または光により架橋することにより波長350nm以上の透明性に優れる基板が得られるので好ましい。
【0060】
また、芳香族を含む高分子が、エポキシ化合物の重合体を主としてなり、エポキシ化合物の場合、熱または光により架橋することにより光学等方性と耐熱性のバランスのよいプラスチック基板が得られ好ましい。芳香族を含む高分子が、オキセタン化合物の重合体を主としてなり、オキセタン化合物の場合も同様に、熱または光により架橋することにより光学等方性と耐熱性のバランスのよいプラスチック基板が得られ好ましい。
【0061】
また、芳香族を含む高分子が、ポリアミドを主としてなり、ポリアミドの場合、それらの溶液またはそれらの前駆体の溶液をキャストして加熱することで、耐熱性に優れるプラスチック基板が得られ好ましい。また、芳香族を含む高分子が、ポリイミドを主としてなり、ポリイミドの場合も同様に、それらの溶液またはそれらの前駆体の溶液をキャストして加熱することで、耐熱性に優れるプラスチック基板が得られ好ましい。
【0062】
プラスチック基板2は、30℃から150℃における線膨張係数が20ppm/℃以下であり、プラスチック基板2の線膨張係数が酸化物半導体や金属配線と近いほうが、酸化物半導体や金属配線を形成した際に反りや酸化物半導体のクラックが発生しにくく好ましい。
【0063】
また、プラスチック基板2が、無機物を含有してなり、酸化物半導体や金属配線を形成した際に反りや酸化物半導体のクラックが発生しにくく好ましい。無機物が、直径1nm以上300nm以下のガラス、シリカまたは金属酸化物であり、酸化物半導体や金属配線を形成した際に反りや酸化物半導体のクラックが発生しにくく好ましい。また、無機物が、ガラス繊維であり、酸化物半導体や金属配線を形成した際に反りや酸化物半導体のクラックが発生しにくく好ましい。
【0064】
この実施の形態の半導体層7が、アモルファスであると、結晶質よりもフレキシビリティが良好であり、フレキシブルなプラスチック基板上に形成する場合には好ましい。
【0065】
また、半導体層7は、非金属元素の窒素(N)、酸素(O)のうち少なくともひとつ、半金属元素のホウ素(B)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、ポロニウム(Po)のうち少なくともひとつ、および金属元素のアルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、カドニウム(Cd)、インジウム(In)、錫(Sn)、水銀(Hg)、タリウム(Tl)、テルビウム(Pb)、ビスマス(Bi)のうち少なくともひとつを含み、非金属元素が、少なくとも酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2であることで、半導体層7への窒素(N)の導入により比較的高い電界効果移動度を実現できる。また、半導体層7への窒素(N)の導入によりバンドギャップを広げることで、光による特性変動をさらに抑制することができ、熱による特性変動も抑制することができる。
【0066】
また、半導体層7が、インジウム(In)、錫(Sn)、シリコン(Si)、酸素(O)、窒素(N)を主としてなると、150℃以下で成膜した場合にも良好な電界効果移動度を得られやすいことに加え、よりバンドギャップを広げることで、光による特性変動をさらに抑制することができ、熱による特性変動も抑制することができる。
【0067】
(第2の実施の形態)
図2は第2の実施の形態のアクティブマトリクス表示装置の構成を説明する断面図である。
【0068】
この実施の形態のアクティブマトリクス表示装置は、図1の実施の形態と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略する。プラスチック基板2の上面には、バリア層3が形成され、このバリア層3の上面には、遮光層8が設けられ、遮光層8の上面には、絶縁層4が設けられている。
【0069】
薄膜トランジスタ1は、半導体層7の下面が絶縁層4と接し、この半導体層7の上面が金属層6a,6b及び層間絶縁膜5と接し、金属層6cは、遮光層8の上面と接し、絶縁層4の下面と接し、半導体層7をチャネル、金属層6aをソース電極、金属層6bをドレイン電極、および金属層6cをゲート電極、絶縁層4をゲート絶縁膜として用いている。
【0070】
この実施の形態では、プラスチック基板2は、波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層8を有し、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上である。
【0071】
この実施の形態では、プラスチック基板2に波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層8を有し、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板を用いることにより、酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタを用いた場合でも、OFF時の抵抗が下がることを抑制できるとともに、青,赤,緑の波長の光に対しては高い光線透過率を有するため、カラー表示を行う表示装置に用いることができる。
【0072】
(第3の実施の形態)
図3は第3の実施の形態のアクティブマトリクス表示装置の構成を説明する断面図である。
【0073】
この実施の形態のアクティブマトリクス表示装置は、図1の実施の形態と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略する。この実施の形態では、波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層9aを、層間絶縁膜5の上面に形成し、遮光層9aを、薄膜トランジスタ1の上方に形成している。
【0074】
この実施の形態では、波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層9aを、薄膜トランジスタ1の上方に形成しており、例えば液晶表示装置を製造する際に紫外線照射により配向膜の処理を行う場合など、プラスチック基板2の薄膜トランジスタ1側から紫外線が照射される場合があるので、半導体層7の上方に遮光層9aを形成することが好ましい。
【0075】
(第4の実施の形態)
図4は第4の実施の形態のアクティブマトリクス表示装置の構成を説明する断面図である。
【0076】
この実施の形態のアクティブマトリクス表示装置は、図2の実施の形態と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略する。この実施の形態では、波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層9bを、層間絶縁膜5の上面に形成し、遮光層9bを、薄膜トランジスタ1の上方に形成している。
【0077】
この実施の形態では、遮光層8を薄膜トランジスタ1の下上方側に形成しているが、例えば液晶表示装置を製造する際に紫外線照射により配向膜の処理を行う場合など、プラスチック基板2の薄膜トランジスタ1側から紫外線が照射される場合があるので、半導体層7の上方に遮光層9aを形成することが好ましい。
【0078】
[アクティブマトリクス表示装置の製造方法]
この実施の形態のアクティブマトリクス表示装置の製造方法は、アクティブマトリクス表示装置の半導体層を、スパッタ装置を用いて形成することで、150℃以下で成膜した場合にも良好な電界効果移動度を得られやすい。このスパッタ装置は、図5及び図6に示すように構成される。
【0079】
この実施の形態のスパッタ装置21は、ロール巻機構22a,22bと、送出機構23と、巻取機構24と、位置合わせ機構25と、金属ターゲット26a,26bと、を有し、これらの全ての機構を内部に保持する真空チャンバ27を備えている。この真空チャンバ27は、ロール巻機構22a,22b側に開閉扉27a,27bを有し、開閉扉27aを開閉してロール状フィルム基板Pをセットし、開閉扉27bを開閉して半導体層7が設けられたロール状フィルム基板Pを取り出す。
【0080】
ロール巻機構22aは、回転軸22a1にロール状フィルム基板Pを装着し、回転軸22a1はロール状フィルム基板Pの送り出しによって回転し、ロール巻機構22bは、回転軸22b1にロール状フィルム基板Pを装着し、回転軸22b1はロール状フィルム基板Pの巻き取りによって回転する。
【0081】
送出機構23は、一対の送出ローラ23aを有し、この一対の送出ローラ23aの回転によってロール状フィルム基板Pを長尺方向に沿って一方の端部から送り出す。
【0082】
巻取機構24は、一対の巻取ローラ24bを有し、この一対の巻取ローラ24bの回転によってロール状フィルム基板Pを長尺方向に沿って一方の端部から巻き取る。
【0083】
位置合わせ機構25は、検出センサ25a、制御装置25b、ローラ駆動装置25cを有し、検出センサ25aによって、図6に示すロール状フィルム基板Pの位置合わせパターンAを検出し、この検出情報を制御装置25bに送り、制御装置25bはローラ駆動装置25cを介して送出機構23及び巻取機構24を制御し、ロール状フィルム基板Pの平面位置合わせを行う。
【0084】
真空チャンバ27内は、真空ポンプ28に駆動によって真空状態であり、この真空チャンバ27には、ガス導入機構29が設けられ、このガス導入機構29は非金属元素を含む雰囲気ガスを真空チャンバ27内に導入する。
【0085】
金属ターゲット26a,26bは、ロール状フィルム基板Pの半導体形成面に対面し、ロール状フィルム基板Pの長尺に沿った直線状の位置に配列されている。
【0086】
金属ターゲット26aは、金属元素のターゲットであり、金属ターゲット26baは、半金属元素のターゲットである。
【0087】
スパッタ装置21は、金属ターゲット26a,26bとし、非金属元素、金属元素、半金属元素それぞれ少なくともひとつを含む複数の元素を混ぜ合わせた混合物を、単一のターゲットとして用いているが、金属ターゲット26a,26bを一体のターゲットとてもよい。
【0088】
このように、スパッタ装置21は、ガス導入機構29により、真空チャンバ27内に非金属元素を含む雰囲気ガスを導入し、真空チャンバ27内に金属ターゲット26a,26bの金属元素または半金属元素またはこれらの混合物を含む金属ターゲットを複数配置し、電極を介して金属ターゲット26a,26bに高電圧をかけると金属ターゲット表面の原子がはじき飛ばされ、真空チャンバ27内に導入された非金属元素を含む雰囲気ガスと、はじき飛ばされた金属と反応させることによって、ロール状フィルム基板Pに半導体層7を製膜することができる。
【0089】
このスパッタ装置21を用い、低温プロセスで半導体層7を形成可能であり、低プロセスコストを実現することができる。また、半導体層7は、比較的高い電界効果移動度を実現でき、かつ光、熱に対して安定な特性を有する薄膜トランジスタ1を製造することができる。
【0090】
また、半導体層7は自在にバンドギャップを制御でき、また電界効果移動度を増大させることができる薄膜トランジスタ1を製造することができる。
【0091】
また、スパッタ装置21は、全ての機構を内部に保持する真空チャンバ27を備え、製造時にロール状態から送り出しロール状態に巻き取り、低プロセスコストを実現することができる。
【0092】
また、スパッタ装置21は、非金属元素を含む雰囲気ガスを真空チャンバ27内に導入し、金属元素または半金属元素またはこれらの混合物を含む金属ターゲット26a,26bを複数有し、金属ターゲット26a,26bが、ロール状フィルム基板Pの長尺に沿った直線状の位置に配列され、ロール状フィルム基板P内に均一な性質の半導体層7を形成できる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
この発明は、特に、薄膜トランジスタを有するアクティブマトリクス表示装置及びアクティブマトリクス表示装置の製造方法に適用可能で、紫外線の影響により特性が悪化することを防止することが可能である。
【符号の説明】
【0094】
1 薄膜トランジスタ
2 プラスチック基板
3 バリア層
5 層間絶縁膜
6a,6b,6c 金属層
7 半導体層
8,9a,9b 遮光層
21 スパッタ装置
22a,22b ロール巻機構
23 送出機構
24 巻取機構
25 位置合わせ機構
26a,26b 金属ターゲット
27 真空チャンバ
29 ガス導入機構
P ロール状フィルム基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
波長200nmから320nmにおける光線透過率が10%以下であり、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板上に、
酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタを有することを特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
【請求項2】
波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層を有し、波長450nm、波長540nmおよび波長620nmにおける光線透過率が80%以上であるプラスチック基板上に、
酸素(O)と窒素(N)の混合物で酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2である非金属元素を含む半導体層をチャネルに用いて形成した薄膜トランジスタを有することを特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
【請求項3】
前記波長200nmから370nmにおける光線透過率が10%以下である遮光層を、前記薄膜トランジスタの上方に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項4】
前記プラスチック基板が、芳香族を含む高分子を有してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項5】
前記芳香族を含む高分子が、アクリレート化合物の重合体を主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項6】
前記芳香族を含む高分子が、エポキシ化合物の重合体を主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項7】
前記芳香族を含む高分子が、オキセタン化合物の重合体を主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項8】
前記芳香族を含む高分子が、ポリアミドを主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項9】
前記芳香族を含む高分子が、ポリイミドを主としてなることを特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項10】
前記プラスチック基板は、30℃から150℃における線膨張係数が20ppm/℃以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項11】
前記プラスチック基板が、無機物を含有してなることを特徴とする請求項10に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項12】
前記無機物が、直径1nm以上300nm以下のガラス、シリカまたは金属酸化物であることを特徴とする請求項11に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項13】
前記無機物が、ガラス繊維であることを特徴とする請求項11に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項14】
前記半導体層が、アモルファスであることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項15】
前記半導体層が、非金属元素の窒素(N)、酸素(O)のうち少なくともひとつ、半金属元素のホウ素(B)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、ポロニウム(Po)のうち少なくともひとつ、および金属元素のアルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、カドニウム(Cd)、インジウム(In)、錫(Sn)、水銀(Hg)、タリウム(Tl)、テルビウム(Pb)、ビスマス(Bi)のうち少なくともひとつを含み、
前記非金属元素が、少なくとも酸素(O)と窒素(N)の混合物で、酸素(O)に対する窒素(N)の比(N数密度/O数密度)が0乃至2であることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項16】
前記半導体層が、インジウム(In)、錫(Sn)、シリコン(Si)、酸素(O)、窒素(N)を主としてなることを特徴とする請求項15に記載のアクティブマトリクス表示装置。
【請求項17】
請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載のアクティブマトリクス表示装置の半導体層を、スパッタ装置を用いて形成することを特徴とするアクティブマトリクス表示装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−181592(P2011−181592A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−42414(P2010−42414)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(504368181)次世代モバイル用表示材料技術研究組合 (18)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【出願人】(000002141)住友ベークライト株式会社 (2,927)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】