説明

オレキシン受容体アンタゴニストとしてのヘテロアリール誘導体

本発明は、式I[式中、Arは、非置換であるか、あるいは置換されているアリール又はヘテロアリール基(ここで、アリール及びヘテロアリール基は、1つ以上の置換基Rにより置換されていてもよい)であり;Rは、ヒドロキシ、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンで置換されている低級アルコキシ、C(O)−低級アルキル、ニトロ、NR’R”、シアノ、S−低級アルキル、SO−低級アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、フェニル、NH−フェニル又はヘテロアリール(ここでフェニル及びヘテロアリール基は、非置換であるか、あるいは低級アルキル又はハロゲンから選択される1つ以上の置換基で置換されている)であり;R’/R”は、互いに独立して、水素又は低級アルキルであり;Rは、水素又は低級アルキルであり;Hetは、非置換であるか、又はRから選択される1つ以上の置換基で置換されているヘテロアリール基であり;Rは、ヒドロキシ、ハロゲン、=O、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、フェニル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、SO−低級アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり;nは、1又は2である]の化合物、あるいはその薬学的に適切な酸付加塩、光学的に純粋な鏡像異性体、ラセミ体又はジアステレオマー混合物に関する。式Iの化合物が、オレキシン受容体アンタゴニストであり、関連化合物が、睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー、不眠症、睡眠時異常行動、時差ぼけ症候群、概日リズム障害、又は神経系疾患に関連する睡眠障害の処置において有用でありうることが見出された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式:
【0002】
【化1】

【0003】
[式中、
Arは、非置換であるか、あるいは置換されているアリール又はヘテロアリール基(ここで、アリール及びヘテロアリール基は、1つ以上の置換基Rにより置換されていてもよい)であり;
は、ヒドロキシ、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンで置換されている低級アルコキシ、C(O)−低級アルキル、ニトロ、NR’R”、シアノ、S−低級アルキル、SO−低級アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、フェニル、NH−フェニル又はヘテロアリール(ここでフェニル及びヘテロアリール基は、非置換であるか、あるいは低級アルキル又はハロゲンから選択される1つ以上の置換基で置換されている)であり;
R’/R”は、互いに独立して、水素又は低級アルキルであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
Hetは、非置換であるか、又はRから選択される1つ以上の置換基で置換されているヘテロアリール基であり;
は、ヒドロキシ、ハロゲン、=O、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、フェニル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、SO−低級アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり;
nは、1又は2である]の化合物、あるいはその薬学的に適切な酸付加塩、光学的に純粋な鏡像異性体、ラセミ体又はジアステレオマー混合物に関する。
【0004】
式Iの化合物が、オレキシン受容体アンタゴニストであり、そして関連化合物が、オレキシン経路が関与する障害、例としては、睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー、不眠症、睡眠時異常行動、時差ぼけ症候群、概日リズム障害、下肢静止不能症候群を含む睡眠障害、不安、鬱病、躁鬱病、強迫性障害、情動性神経症、抑鬱性神経症、不安神経症、気分障害、譫妄、パニック発作障害、心的外傷後ストレス障害、性機能不全、統合失調症、精神病、認知障害、アルツハイマー病及びパーキンソン病、認知症、精神遅滞、ハンチントン病及びトゥレット症候群などのジスキネジア、中毒、薬物乱用に関連する欲求、発作性障害、癲癇を含む精神、神経系及び神経変性障害、肥満、糖尿病などの代謝疾患、食欲不振及び過食症を含む摂食障害、喘息、片頭痛、疼痛、神経因性疼痛、精神、神経系及び神経変性障害に関連する睡眠障害、神経因性疼痛、痛覚過敏症、灼熱痛、及び異痛症などの疼痛に対する亢進した又は過剰な感受性、急性疼痛、熱傷痛、背痛、複合性局所疼痛症候群I及びII、関節痛、脳卒中後疼痛、術後疼痛、神経痛、HIV感染に伴う疼痛、化学療法後疼痛、過敏性腸症候群、ならびに全身オレキシン系機能不全に関連する他の疾患の処置において有用でありうることが見出された。
【0005】
オレキシン(ヒポクレチン)は、視床下部神経ペプチドファミリーであり、摂食行動、エネルギー恒常性及び睡眠・覚醒周期を調節する上で重要な役割を果たす(Siegel, Annu. Rev. Psychol., 55, 125-148, 2004)。オレキシンA/ヒポクレチン1(OX−A、33アミノ酸)及びオレキシンB/ヒポクレチン2(OX−B、28アミノ酸)は、130アミノ酸プレプロオレキシンのタンパク質分解過程によって同じ前駆体から誘導される(de Lecea et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 95, 322-327, 1998; Sakurai T. et al., Cell, 92, 573-585, 1998)。オレキシンレベルは、活動的な周期の間に、日周変動が最も高くなることを示す。オレキシン−1受容体(OXR)及びオレキシン−2受容体(OXR)と称される2つの受容体サブタイプが同定されている。結合及び機能アッセイにおける両方の受容体の評価により、OXRは、OX−A及び−Bの両方に対して非選択的受容体であるのに対して、OXRは、OX−Aに対して選択的であり、逆に、OX−Aは、非選択的神経ペプチドであり、そして同様の親和性でOXR及びOXRに結合しているのに対し、OX−Bは選択的であり、OX2Rに対してより高い親和性を有することが実証された(Sakurai T. et al., Cell, 92, 573-585, 1998)。両方の受容体は、Gタンパク質共役受容体(GPCR)のクラスAファミリーに属し、それらは、Gq/11を介してホスホリパーゼCの活性化と共役し、それがイノシトール脂質(PI)加水分解及び細胞内Ca2+レベルの上昇を引き起こす。しかし、OX2Rはまた、Gi/oを介してcAMP経路と共役することが示されている(Sakurai, Regulatory Peptides, 126, 3-10, 2005)。成体ラット組織のノーザンブロット分析は、プレプロオレキシンmRNAが、脳内でのみ検出されること(精巣中で少量が検出されることを除く)、ならびにOXR及びOXR転写物もまた、脳内でのみ検出されることを示した(Sakurai T. et al., Cell, 92, 573-585, 1998)。ヒトの複数の組織のノーザンブロットを使用して、同様の結果が得られた。インサイツでのハイブリダイゼーション及び免疫組織化学を用いたラットの脳における分布についての研究は、オレキシンニューロンが、CNS全体に突き出た状態で視床下部外側野でのみ見られることを示している(Peyron et al., J Neurosci, 18, 9996-10015, 1998; Nambu et al., Brain Res., 827, 243-60, 1999)。さらに、OX及びOX受容体の両方は、睡眠/覚醒の制御にとって重要な脳領域に存在する。
【0006】
オレキシン系の破壊は、以下の一連の証拠に基づくと、ナルコレプシーの原因であることが示唆される:(a)プレプロオレキシンノックアウトマウスは、ナルコレプシーに著しく類似した特徴を持つ表現型を有していた(Chemelli et al., Cell, 98, 437-451, 1999)、(b)OXRをコードする遺伝子を破壊する突然変異(canarc-1)が、イヌのナルコレプシーの原因であることが見出された(Lin et al., Cell, 98, 365-376, 1999)、(c)OX−A及びOX−Bの欠損が、ヒトのナルコレプシー患者において観察された(Nishino et al., Lancet, 355, 39-40, 2000; Peyron et al., Nature Medicine, 6, 991-997, 2000)、(d)モダフィニル(Modafinil)(活性のメカニズムが知られていない抗ナルコレプシー薬)が、オレキシンニューロンを活性化させることが示されている(Mignot et al., 睡眠, 11, 1012-1020.1997; Chemelli et al., Cell, 98, 437-451, 1999)。OX−Aの脳室内(icv)投与が、用量依存的にラットの覚醒を増加させ、さらに総レム(REM)睡眠を84%減少させる(Piper et al., Eur. J. Neuroscience, 12, 726-730, 2000)。総合すると、これらの観察は、睡眠/覚醒周期の調節におけるオレキシン系のきわめて重要な役割と一致する。
【0007】
オレキシンは、その視床下部におけるコルチコトロピン放出因子(CRF)系との相互作用を介して、ストレス及び不安に対して重要な役割を果たす(Sakamoto et al., Regul Pept., 118, 183-91, 2004)。OX−Aのicv注入は毛づくろい(ストレス反応)を誘発するが、それは、CRFアンタゴニストにより部分的に妨げられる(Ida et al., Biochem. Biophys. Res. Comm., 270, 318-323, 2000)。OXRは、副腎髄質において高度に発現されるのに対して、OXRは、副腎皮質において高度に発現される。OX−A及びOX−Bの両方は、血漿におけるコルチコステロン放出を刺激し、視床下部の視床下部傍室核(PVN)内のc−Fosを誘発する(Kuru et al., Neuroreport, 11, 1977-1980, 2000)。さらに、CRFニューロンに突き出たオレキシンニューロンは、主にOXRを発現する(Winsky-Sommerer et al., J. Neuroscience, 24, 11439-11448, 2004)。したがって、OX2Rの刺激が、視床下部-下垂体-副腎系(HPA)軸を活性化させる。興味深いことに、これに関連して、オレキシンAにより誘発された血漿ACTHの増加が、OX−2R(N−{(1S)−1−(6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−イソキノリニル)カルボニル}−2,2−ジメチルプロピル)−N−{4−ピリジニルメチル}アミンに対する選択的アンタゴニストにより弱められることが報告されている(Chang et al., Neurosci Res., 21 Dec 2006)。最近の前臨床報告(Suzuki et al., Brain Research, 1044, 116-121, 2005)は、OX−Aの不安惹起効果を示唆している。OX−Aのicv注入は、マウスの不安様行動を引き起こした。効果は、比較のために同時に試験したコルチコトロピン放出因子(CRF)のものと同様であった。最近の研究はまた、ヒトの脂肪組織内の機能的OX1及びOX2受容体の存在と、脂肪組織代謝及び脂質生成におけるそれらの役割を実証している(Digby et al., J. Endocrinol., 191, 129-36, 2006)。
【0008】
要約すれば、目覚め、睡眠/覚醒、食欲の制御に際してオレキシン系により果たされる非常に多様な機能、ならびに不安及びストレス反応等におけるそれらの役割を考慮すると、オレキシン系を標的とする薬剤(又は化合物)が、疾患、例としては、睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー、不眠症、睡眠時異常行動、時差ぼけ症候群、概日リズム障害、下肢静止不能症候群を含む睡眠障害、不安、鬱病、躁鬱病、強迫性障害、情動性神経症、抑鬱性神経症、不安神経症、気分障害、譫妄、パニック発作障害、心的外傷後ストレス障害、性機能不全、統合失調症、精神病、認知障害、アルツハイマー病及びパーキンソン病、認知症、精神遅滞、ハンチントン病及びトゥレット症候群などのジスキネジア、中毒、薬物乱用に関連する欲求、発作性障害、癲癇を含む精神、神経系及び神経変性障害、肥満、糖尿病などの代謝疾患、食欲不振及び過食症を含む摂食障害、喘息、片頭痛、疼痛、神経因性疼痛、精神、神経系及び神経変性障害に関連する睡眠障害、神経因性疼痛、痛覚過敏症、灼熱痛、及び異痛症などの疼痛に対する亢進した又は過剰な感受性、急性疼痛、熱傷痛、背痛、複合性局所疼痛症候群I及びII、関節痛、脳卒中後疼痛、術後疼痛、神経痛、HIV感染に関連する疼痛、化学療法後疼痛、過敏性腸症候群、ならびに全身オレキシン系機能不全に関連する他の疾患の処置に対して有益な治療効果を有するであろうことが期待される。
【0009】
多くの文献が、オレキシン経路についての現在の知見を記載している。例えば、以下の文書が挙げられる:
- Expert Opin. Ther. Patents(2006), 16(5), 631-646
- Current Opinion in Drug Discovery & Development, 2006, 9(5), 551-559
- J. Neurosci(2000), 20(20), 7760 - 7765
- Neurosci Lett,(2003), 341(3), 256-258
【0010】
本明細書で使用される一般的用語についての以下の定義は、当該用語が単独で現れるか、又は組み合わされて現れるかに関わらず、適用される。
【0011】
本明細書中で使用されるように、用語「低級アルキル」は、1〜4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖状アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチルなどを示す。用語「アルキル」は、1〜7個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖状アルキル基を示す。
【0012】
用語「低級アルコキシ」は、アルキル残基が上記と同義であり、そして酸素原子を介して結合している基を示す。
【0013】
用語「シクロアルキル」は、3〜10個、好ましくは3〜6個の炭素原子の、一価の炭素環基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを示す。シクロアルキル基は、以下の明細書及び請求の範囲に記載されるように、場合により置換されていることができる。
【0014】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は2個の原子を含有することができる、3〜6個の炭素原子の環状アルキル基、例えば、テトラヒドロフラン、ピロリジン又はモルホリンを示す。
【0015】
用語「ハロゲン」は、塩素、ヨウ素、フッ素及び臭素を示す。
【0016】
用語「アリール」は、少なくとも1個の環が芳香族性である、1個以上の縮合環からなる一価環状芳香族炭化水素基を意味する。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、ビフェニル、インダニル、アントラキノリル等が含まれるが、これらに限定されない。
【0017】
用語「ヘテロアルキル」は、非芳香族炭素環基を意味し、ここで少なくとも1個の炭素原子が、N、S又はOのようなヘテロ原子で置き換えられており、例えば、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル又はピペリジニルであり;
【0018】
「ヘテロアリール」は、環の中に1、2又は3個の(窒素、酸素又は硫黄から選択される)ヘテロ原子を取り込んだ、1つ以上の環を有する一価の芳香族炭素環基を意味する。ヘテロアリール基の例には、イミダゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、1,3−ベンゾジオキソール、[1,2,4]トリアゾリル、[1,2,4]オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チオフェニル、フラニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、イソキノリニル、ベンゾフリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチオピラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピラニル、インダゾリル、インドリル、イソインドリル、ナフチリジニル等が含まれるが、これらに限定されない。
【0019】
用語「薬学的に許容しうる酸付加塩」は、無機及び有機酸、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等との塩を包含する。
【0020】
好適な化合物は、Hetがベンゾオキサゾリルである化合物、例えば、以下の化合物:
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−ピロール−1−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジクロロ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−クロロ−6−メチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−エチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−エトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチルスルファニル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−フラン−2−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−ピリジン−3−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−チオフェン−2−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−フルオロ−6−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジエトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(3’−メチル−ビフェニル−2−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−4−フェニル−チアゾール−5−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−チオフェン−3−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フラン−3−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−フルオロ−6−ピロリジン−1−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(7−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(4−メチル−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(7−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン、又は
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノンである。
【0021】
本発明のさらなる実施態様は、Hetがベンゾオキサゾールであり、Arが、非置換であるか、又はR−置換されているアリールである化合物である。
【0022】
本発明のさらなる実施態様は、Hetがベンゾオキサゾールであり、Arが、非置換であるか、又はR−置換されているヘテロアリールである化合物である。
【0023】
好適な化合物は、さらに、Hetが、キノキサリニルである化合物、例えば、以下の化合物:
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(6−フルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(7−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
(R)−3−(6−tert−ブチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
(R)−3−(6−フルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
(R)−3−(7−クロロ−6−メチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン、又は
(R)−3−(6−クロロ−7−メチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノンである。
【0024】
本発明のさらなる実施態様は、Hetがキノキサリンであり、Arが、非置換であるか、又はR−置換されているアリールである化合物である。
【0025】
本発明のさらなる実施態様は、Hetがキノキサリンであり、Arが、非置換であるか、又はR−置換されているアリールである化合物である。
【0026】
好適な化合物は、さらに、Hetがベンゾチアゾリルである化合物、例えば、以下の化合物:
[3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(4−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(7−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(5,6−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン、又は
(R)−3−(4−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノンである。
【0027】
本発明のさらなる実施態様は、Hetがベンゾチアゾリルであり、Arが、非置換であるか、又はR−置換されているアリールである化合物である。
【0028】
本発明のさらなる実施態様は、Hetがベンゾチアゾールであり、Arが、非置換であるか、又はR−置換されているヘテロアリールである化合物である。
【0029】
好適な化合物は、さらに、Hetがピリミジニルである化合物、例えば、以下の化合物:
(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[(R)−3−(2−フェニル−ピリミジン−4−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノンである。
【0030】
本発明のさらなる実施態様は、Hetがピリミジンであり、Arが、非置換であるか、又はR−置換されているアリールである化合物である。
【0031】
本発明のさらなる実施態様は、Hetがピリミジンであり、Arが、非置換であるか、又はR−置換されているヘテロアリールである化合物である。
【0032】
式Iの本化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は、当該技術に既知の方法、例えば、以下に記載する方法により製造することができ、該方法は、
a)式:
【0033】
【化2】


の化合物を、式:
【0034】
【化3】


の酸クロリドと反応させ、式:
【0035】
【化4】


[式中、置換基は、上記に記載のとおりである]、
の化合物とする工程、及び
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換する工程を含む。
【0036】
一般的実験手順:
本発明の式Iの化合物の製造は、連続型又は収束型合成経路で実施しうる。本発明の化合物の合成は、以下のスキームに示される。反応及び得られた生成物の精製を実施するために必要な技術は、当業者に既知である。以下の方法の記載において使用される置換基及び指数は、そうでないことが示さない限り、本明細書で先に記載の意味を有する。
【0037】
より詳細には、式Iの化合物は、以下に記載の方法、実施例に記載の方法、又は同様の方法により製造することができる。個々の反応工程についての適切な反応条件は、当業者に既知である。しかし、反応順序は、スキーム1に示したものに限定されず、出発物質及びそれらの各々の反応性に依存して、反応工程の順序を自由に変更することができる。出発物質は、市販されているか、あるいは以下に記載の方法と同様の方法、本明細書もしくは実施例に引用される参考文献に記載の方法、又は当該技術で既知の方法により調製することができる。
【0038】
【化5】

【0039】
工程a)
芳香族複素環式化合物(Het−Cl)Vは、市販であるか、あるいは、例えば、それらそれぞれのHET−OH誘導体から、文献に記載の方法により合成することができる(そのような反応に影響を及ぼす文献中に記載されている反応条件については、例えば:Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition, Richard C. Larock. John Wiley & Sons, New York, NY. 1999を参照されたい)。保護アミノピペリジン又はピロリジン(IV、R=H)は、市販であるか、あるいは文献に記載の方法により合成することができる。保護アミノピペリジン又はピロリジン(IV、R=H)は、適切なアルデヒド類を用いた還元アミノ化により、好都合に、保護アミノピペリジン又はピロリジン(IV、R=低級アルキル)に変換することができ、これを溶媒の存在下又は不在下及び塩基の存在下又は不在下で、Het−Cl Vと反応させることができる。反応又は関与する試薬に悪影響を及ぼさず、少なくともある程度まで試薬を溶解することができる限り、用いる溶媒の性質に特に制限はない。適切な溶媒の例には、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)等が含まれる。この段階において使用される塩基の性質に特に制限はなく、このタイプの反応に一般に使用される任意の塩基をここで同等に使用しうる。そのような塩基の例には、NEt、DIPEA等が含まれる。反応は幅広い範囲の温度にわたって起こることが可能で、正確な反応温度は、本発明にとって決定的なものではない。周囲温度から還流するまで加熱しながら反応を実施するのが好都合である。反応に要する時間も、多くの要素、特に反応温度及び試薬の性質に依存して、幅広く変化しうる。しかしながら、溶媒の存在下で保護基の酸性開裂に付すことができる保護中間体(好都合なPG=Boc)を得るには、0.5時間から数日間の時間で通常十分であろう。反応又は関与する試薬に悪影響を及ぼさず、少なくともある程度まで試薬を溶解することができる限り、用いられる溶媒の性質に特に制限はない。適切な溶媒の例には、ジクロロメタン(DCM)、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等が含まれる。この段階において使用される酸の性質に特に制限はなく、このタイプの反応に一般に使用される任意の酸をここで同等に使用しうる。そのような酸の例には、HCl等が含まれる。反応は幅広い範囲の温度にわたって起こることが可能で、正確な反応温度は本発明にとって決定的なものではない。周囲温度から還流するまで加熱しながら反応を実施するのが好都合である。反応に要する時間も、多くの要素、特に反応温度及び試薬の性質に依存して、幅広く変化しうる。しかしながら、アミノピペリジン又はピロリジン誘導体IVを得るには、0.5時間から数日間の時間で通常十分であろう。
【0040】
工程b)
(カップリング剤を用いたカップリング条件下の)酸又は酸クロリドを用いた中間体アミノピペリジン又はピロリジン誘導体IIの変換は、当該技術において周知である。文献における類似の例に関しては、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition, Richard C. Larock. John Wiley & Sons, New York, NY. 1999を参照されたい。しかし、我々は、塩基の存在下又は不在下及び溶媒の存在下又は不在下で、中間体アミノピペリジン又はピロリジン誘導体IIを酸クロリドと反応させることが好都合であることを見出した。反応又は関与する試薬に悪影響を及ぼさず、少なくともある程度まで試薬を溶解することができる限り、用いる溶媒の性質に特に制限はない。適切な溶媒の例には、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)等が含まれる。この段階において使用される塩基の性質に特に制限はなく、このタイプの反応に一般に使用される任意の塩基をここで同等に使用しうる。そのような塩基の例には、ピリジン、NEt、DIPEA等が含まれる。反応は幅広い範囲の温度にわたって起こることが可能で、正確な反応温度は、本発明にとって決定的なものではない。周囲温度から還流するまで加熱しながら反応を実施するのが好都合である。反応に要する時間も、多くの要素、特に反応温度及び試薬の性質に依存して、幅広く変化しうる。しかしながら、アミノピペリジン又はピロリジン誘導体Iを得るには、0.5時間から数日間の時間で通常十分であろう。
【0041】
化合物を、以下に示す試験に従って調べた。
【0042】
細胞内Ca2+動員アッセイ
ヒトオレキシン−1(hOX1)又はヒトオレキシン−2(hOX2)受容体を安定的に発現するチャイニーズハムスター卵巣(dHFr−)変異細胞株を、GlutaMax(商標)1,4500mg/L D−グルコース及びピルビン酸ナトリウム(Catalog No. 31966-021, Invitrogen, Carlsbad, CA)、5%透析ウシ胎仔血清(Catalog No. 26400-044)、100μg/mlペニシリン及び100μg/mlストレプトマイシンを含むダルベッコ修飾イーグル培地(1×)で維持した。細胞を、ポリ−D−リジン処理した、96−ウェル、黒/透明底プレート(Catalog No. BD356640, BD Biosciences, Palo Alto, CA)中に、5×10細胞/ウェルで播種した。24時間後、細胞に、FLIPR緩衝液(1×HBSS、20mM HEPES、2.5mM プロベネシド)中の4μM フルオ−4アセトキシメチルエステル(Catalog No. F-14202, Molecular Probes, Eugene, OR)を、37℃で1時間添加した。ハンクス平衡塩溶液(HBSS)(10×)(catalog No. 14065-049)及びHEPES(1M)(catalog No. 15630-056)は、Invitrogen, Carlsbad, CAから購入した。プロベネシド(250mM)(catalog No. P8761)は、Sigma, Buchs, Switzerlandからであった。細胞をFLIPR緩衝液で5回洗浄して、過剰の染料を取り除き、細胞内カルシウム動員[Ca2+を、以前に記載されているとおり(Malherbe et al., Mol. Pharmacol., 64, 823-832, 2003)、Fluorometric Imaging Plate Reader(FLIPR-96, Molecular Devices, Menlo Park, CA)を用いて測定した。オレキシンA(catalog No. 1455, Toris Cookson Ltd, Bristol, UK)は、アゴニストとして使用した。オレキシンA(DMSO中50mM原液)を、FLIPR緩衝液+0.1%BSA中で希釈した。オレキシンAのEC50及びEC80値を、CHO(dHFr−)−OX1R及び−OX2R細胞株における標準的アゴニスト濃度−反応曲線から毎日測定した。全ての化合物を、100%DMSOに溶解した。阻害化合物を11の濃度(0.0001〜10μM)で加え、アゴニストとしてのオレキシンAのEC80値(最大アゴニスト反応の80%を与える濃度、毎日測定)を用いて阻害曲線を求めた。アンタゴニストを25分間適用し(37℃でインキュベーション)、その後アゴニストを適用した。反応を、オレキシンA又はオレキシンBのEC80値により誘導される最大刺激効果に対して正規化した、基底値を引いた蛍光におけるピーク増加として測定した。ヒルの式:y=100/(1+(x/IC50nH)(ここで、n=傾斜係数)に従い、Excel-fit 4 ソフトウェア(Microsoft)を用いて、阻害曲線を当てはめた。
値は、以下の式:K=IC50/(1+[A]/EC50)(ここで、Aは、加えられたアゴニストの濃度であり、アゴニストEC80値に非常に近似し、IC50及びEC50値は、各々アンタゴニスト阻害及びオレキシンA又はBアゴニスト曲線より導かれた)に従って計算した。
【0043】
化合物は、オレキシン受容体についてのヒトのK値(μM)<1.0を示した。好ましい化合物は、以下の表に示すように、K値<0.5μMを示した。
【0044】
【表1】



【0045】
式Iの化合物及び式Iの化合物の薬学的に許容される塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし投与はまた、例えば坐剤の剤形で直腸内に、又は例えば注射液の剤形で非経口的に行うこともできる。
【0046】
式Iの化合物は、医薬製剤を製造するため、薬学的に不活性な無機又は有機担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はそれらの誘導体、タルク、ステアリン酸又はそれらの塩等が、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤のためのそのような担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤のための適切な担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオール類等である。しかし、活性物質の性質に応じて、軟ゼラチンカプセル剤の場合は、通常担体を必要としない。溶剤及びシロップ剤の製造に適切な担体は、例えば、水、ポリオール類、グリセリン、植物油等である。坐剤に適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体のポリオール等である。
【0047】
更に、医薬製剤は、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、着香剤、浸透圧を変化させる塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含むことができる。それらは、その他の治療上有用な物質も更に含有することができる。
【0048】
式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩及び治療上不活性な担体を含有する医薬もまた、式Iの化合物及び/又は薬学的に許容される酸付加塩の1種以上と、所望により、他の治療上貴重な物質の1種以上とを、治療上不活性な担体の1種以上と共に生薬投与形態にすることを含む製造プロセスと同様に、本発明の目的である。
【0049】
本発明による最も好ましい適応症は、睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー、不眠症、睡眠時異常行動、時差ぼけ症候群、概日リズム障害、下肢静止不能症候群を含む睡眠障害、不安、鬱病、躁鬱病、強迫性障害、感情神経症、抑鬱神経症、不安神経症、気分障害、譫妄、パニック発作障害、心的外傷後ストレス障害、性機能不全、統合失調症、精神病、認知障害、アルツハイマー病及びパーキンソン病、認知症、精神遅滞、ハンチントン病及びトゥレット症候群などのジスキネジア、中毒、薬物乱用に関連する渇望、発作性障害、癲癇を含む精神、神経系及び神経変性障害、肥満、糖尿病などの代謝疾患、食欲減退及び過食症を含む摂食障害、喘息、片頭痛、疼痛、神経因性疼痛、精神、神経系及び神経変性障害に関連する睡眠障害、神経因性疼痛、痛覚過敏症、灼熱痛、及び異痛症などの疼痛に対する亢進した又は過剰な感受性、急性疼痛、熱傷痛、背痛、複合性局所疼痛症候群I及びII、関節痛、脳卒中後疼痛、術後疼痛、神経痛、HIV感染に関連する疼痛、化学療法後疼痛、過敏性腸症候群ならびに全身オレキシン系機能不全に関連する他の疾患を含むものである。
【0050】
用量は、広い範囲内で変えることができ、当然それぞれの特定の症例における個別の要求に適合させなければならない。経口投与の場合、成人用の用量は、一般式Iの化合物1日当たり約0.01mg〜約1000mg、又は薬学的に許容されるその塩の対応する量で変えることができる。1日量を、1回量として又は分割量として投与してよく、加えて、必要性が示される場合、上限を超えることもできる。
【0051】
錠剤の処方(湿式造粒)
品目 成分 mg/錠剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式Iの化合物 5 25 100 500
2.無水乳糖DTG 125 105 30 150
3.Sta-Rx 1500 6 6 6 30
4.微晶質セルロース 30 30 30 150
5.ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
合計 167 167 167 831
【0052】
製造手順
1.品目1、2、3及び4を混合し、精製水と共に造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4.品目5を加え、3分間混合し、適切な成形機で圧縮する。
【0053】
カプセルの処方
品目 成分 mg/カプセル
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式Iの化合物 5 25 100 500
2.含水乳糖 159 123 148 ---
3.トウモロコシデンプン 25 35 40 70
4.タルク 10 15 10 25
5.ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
合計 200 200 300 600
【0054】
製造手順
1.品目1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.品目4及び5を加え、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【0055】
実施例1
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0056】
【化6】

【0057】
a)工程1:(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−ピロリジン−3−イル−アミン;塩酸塩
【0058】
【化7】

【0059】
DCM8ml中の2,6−ジクロロ−ベンゾキサゾール(市販)470mg(2.5mmol)、3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)511mg(2.75mmol)及びNEt 328mg(3.25mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。KHSO水溶液(1N)を加え、有機層を減圧下で蒸発させた。残留物を、ジオキサン(4N)中のHCl 10mlに取り、減圧下で濃縮し、粗標記化合物を得て、それを更に精製しないで使用した。続く工程で使用した。(MH)238.0。
【0060】
b)工程2:[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
ピリジン1.6ml中の(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−ピロリジン−3−イル−アミン110mg;塩酸塩(粗)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド120mg(0.6mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物を蒸発させ、アセトニトリル、水及びNEtから形成される勾配で溶離する逆相上の分取HPLC精製に付した。画分を含有する合わせた生成物を蒸発させて、標記化合物1.6mgを得た。(MH)402.2。
【0061】
実施例2
[3−(ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0062】
【化8】

【0063】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−ベンゾキサゾール(市販)、3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)368.2。
【0064】
実施例3
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−メタノン
【0065】
【化9】

【0066】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6−ジクロロ−ベンゾキサゾール(市販)、3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び5−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)406.1。
【0067】
実施例4
[3−(ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−メタノン
【0068】
【化10】

【0069】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−ベンゾキサゾール(市販)、3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び5−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)372.2。
【0070】
実施例5
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0071】
【化11】

【0072】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6−ジクロロ−ベンゾキサゾール(市販)、3−(R)−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)402.2。
【0073】
実施例6
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
【0074】
【化12】

【0075】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−キノキサリン(市販)、3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)(高温でのカップリング)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)379.2。
【0076】
実施例7
[3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0077】
【化13】

【0078】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6−ジクロロ−ベンゾチアゾール(市販)、3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)418.2。
【0079】
実施例8
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0080】
【化14】

【0081】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6−ジクロロ−ベンゾキサゾール(市販)、3−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)416.2。
【0082】
実施例9
[3−(6−クロロ−キノリン−2−イルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0083】
【化15】

【0084】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6−ジクロロ−キノリン(市販)、3−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)426.2。
【0085】
実施例10
(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−[3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
【0086】
【化16】

【0087】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−キノキサリン(市販)、3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び5−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)383.2。
【0088】
実施例11
[3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−メタノン
【0089】
【化17】

【0090】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6−ジクロロ−ベンゾチアゾール(市販)、3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び5−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)422.1。
【0091】
実施例12
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−メタノン
【0092】
【化18】

【0093】
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6−ジクロロ−ベンゾキサゾール(市販)、3−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)及び5−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルクロリド(市販)から調製した。(MH)420.1。
【0094】
実施例13
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピペリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0095】
【化19】

【0096】
a)工程1:((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イル)−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0097】
【化20】

【0098】
DMF 9.2ml中の2,6−ジメトキシ安息香酸(市販)0.143g(0.786mmol)、(R)−ピペリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)0.15g(0.749mmol)、TBTU 0.264g(0.824mmol)及びDIPEA 0.145g(1.123mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。DMFを蒸発させ、残留物をアセトニトリル、水及びギ酸から形成される勾配で溶離する逆相上の分取HPLCで精製した。画分を含有する生成物を蒸発させ、残留物をジオキサン中の4N HClで処理し、50℃で一晩撹拌した。混合物を蒸発乾固し、NaHCO水溶液及びDCMで処理した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、蒸発させて、標記化合物22mg(11%)を無色の油状物として得た。(MH)265.1。
【0099】
b)工程2:
DCM 3ml中の((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イル)−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン22mg(0.083mmol)、2,6−ジクロロベンゾキサゾール15.6mg(0.083mmol)及びNEt 12.6mg(0.125mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を蒸発乾固し、残留物をアセトニトリル、水及びギ酸から形成される勾配で溶離する逆相上の分取HPLCで精製した。画分を含有する生成物を蒸発させて、標記化合物12mg(35%)を無色の油状物として得た。(MH)416.2。
【0100】
実施例14
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−o−トリル−メタノン
【0101】
【化21】

【0102】
DMF 2ml中の(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−ピロリジン−3−イル−アミン32.9mg(0.12mmol);塩酸塩、2−メチル−安息香酸19.6mg(0.144mmol)、TBTU 53.9mg(0.168mmol)及びDIPEA 77.5mg(0.6mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、メタノール及びギ酸中に取り、アセトニトリル、水及びギ酸から形成される勾配で溶離する逆相上の分取HPLCでの精製に付した。画分を含有する生成物を蒸発させて、標記化合物26.2mg(61%)を得た。(MH)356.1。
【0103】
実施例15
{(R)−3−[(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−メチル−アミノ]−ピロリジン−1−イル}−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0104】
【化22】

【0105】
DMF 0.5ml中の[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例1)20mg(0.05mmol)、メチルヨージド353mg(2.48mmol)及びKCO 10mg(0.075mmol)の混合物を75℃で撹拌した。混合物を濃縮し、水及びメタノールを加え、混合物をアセトニトリル、水及びギ酸から形成される勾配で溶離する逆相上の分取HPLCでの精製に付した。画分を含有する生成物を蒸発させ、標記化合物9.6mg(461%)を淡黄色の固体として得た。(MH)418.1。
【0106】
実施例16
{(R)−3−[(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−メチル−アミノ]−ピロリジン−1−イル}−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0107】
【化23】

【0108】
{(R)−3−[(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−メチル−アミノ]−ピロリジン−1−イル}−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例15)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(実施例7)及びヨウ化メチルから調製した。(MH)432.1。
【0109】
中間体1
(7−クロロ−キナゾリン−2−イル)−ピペリジン−3−イル−アミン
【0110】
【化24】

【0111】
(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−ピロリジン−3−イル−アミン;塩酸塩(実施例1、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,7−ジクロロ−キナゾリン(Synthesis 1978, 5, 379-82)及び3−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)263.1。
【0112】
中間体2
(7−クロロ−キナゾリン−2−イル)−ピロリジン−3−イル−アミン
【0113】
【化25】

【0114】
(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−ピロリジン−3−イル−アミン;塩酸塩(実施例1、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,7−ジクロロ−キナゾリン(Synthesis 1978, 5, 379-82)及び3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)249.1。
【0115】
中間体3
7−クロロ−2−(ピロリジン−3−イルアミノ)−3H−キナゾリン−4−オン
【0116】
【化26】

【0117】
(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−ピロリジン−3−イル−アミン;塩酸塩(実施例1、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,7−ジクロロ−4(3H)−キナゾリノン(Bioorganic & Medicinal Chemistry 2003, 11, 2439-2444)及び3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)265.1。
【0118】
中間体4
(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−(R)−ピロリジン−3−イル−アミン、塩酸塩
【0119】
【化27】

【0120】
(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−ピロリジン−3−イル−アミン;塩酸塩(実施例1、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6−ジクロロ−ベンゾキサゾール(市販)及びR−3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基保護基の開裂により調製した。(MH)238.0。
【0121】
中間体5
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0122】
【化28】

【0123】
a)工程1:[(R)−1−(2,6−ジメトキシ−ベンゾイル)−ピロリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【0124】
【化29】

【0125】
DCM 15ml中の(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)2.94g(15.8mmol)、2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(市販)及びNEt 2.08g(2.05mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をisolute SPEに吸着させ、ヘプタン及び酢酸エチルから形成される勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物3.78g(68%)を白色の泡状物として得た。(MH)351.2。
【0126】
b)工程2:
ジオキサン中の[(R)−1−(2,6−ジメトキシ−ベンゾイル)−ピロリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル3.78g(10.8mmol)及び4N HCl 13.5mlの混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、NaHCO飽和水溶液を加え、DCMで抽出した。合わせた有機層を蒸発させて、標記化合物2.6gを得て、これを更に精製しないで使用した。(MH)251.1。
【0127】
中間体6
2−クロロ−6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール
【0128】
【化30】


市販
【0129】
中間体7
2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾオキサゾール
【0130】
【化31】

【0131】
a)工程1:4−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−チオール
【0132】
【化32】

【0133】
メタノール28ml中の2−アミノ−3−フルオロフェノール1g(7.867mmol)及びエチルキサントゲン酸カリウム1.42g(8.654mmol)の混合物を70℃の湯浴中で3時間加熱した。溶媒を真空下で除去した。残留物を水50ml中に溶解した。水層を2N HClで酸性化した。固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、標記化合物568mg(42.7%)を淡灰色の固体として得た。MS(m/e):168.0(M−H)。
【0134】
b)工程2:2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾオキサゾール
塩化チオニル3.6ml(49.65mmol)中の4−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−チオール560mg(3.31mmol)の溶液に、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド60.3Lを室温で滴下した。混合物を室温で2.5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。粗化合物をn−ヘプタン及び酢酸エチルから形成される勾配で溶離するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物434mg(76.4%)を白色の固体として得た。MS(m/e):171(M+H)。
【0135】
中間体8
ベンゾオキサゾール−2−イル−メチル−(R)−ピロリジン−3−イル−アミン
【0136】
【化33】

【0137】
a)工程1:((R)−1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−メチル−アミン
【0138】
【化34】

【0139】
DCM 12ml中の2,6−ジクロロベンゾキサゾール0.5g(2.6mmol)、((R)−1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−メチル−アミン0.68g(3.58mmol)及びNEt 0.4g(4mmol)の混合物を一晩室温で撹拌した。DCMを加え、混合物をNaHCO水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、蒸発乾固して、標記化合物を黄色の油状物として得て、これを続く工程で更に精製しないで使用した。(MH)342.1。
【0140】
b)工程2:
エタノール5ml及び酢酸0.4ml中の((R)−1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イル)−メチル−アミン0.99gの溶液をPd/C 10%で水素化し、濾過及び蒸発させて、標記化合物を黄色の油状物として得て、これを続く工程で更に精製しないで使用した。(MH)218.0。
【0141】
中間体9
2,6,7−トリクロロ−ベンゾチアゾール
【0142】
【化35】

【0143】
a)工程1:6,7−ジクロロ−ベンゾチアゾール−2−チオール
【0144】
【化36】

【0145】
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド8ml中の3,4−ジクロロ−2−フルオロアニリン1.5g(8.33mmol)及びエチルキサントゲン酸カリウム1.64g(10.00mmol)の混合物を95℃の湯浴中で5時間加熱した。反応混合物を室温に冷まし、水(25ml)で希釈した。混合物を2N HCl水溶液で酸性化した。沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄し、乾燥させて、標記化合物1.8g(92%)を白色の固体として得た。MS(m/e):233.8(M−H)。
【0146】
b)工程2:2,6,7−トリクロロ−ベンゾチアゾール
塩化チオニル1.4ml(19.05mmol)中の6,7−ジクロロ−ベンゾチアゾール−2−チオール300mg(1.270mmol)の懸濁液に、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド32.3Lを室温で滴下した。混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をn−ヘプタン及び酢酸エチルから形成される勾配で溶離するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物127mg(41.9%)を黄色の固体として得た。MS(m/e):239(M+H)。
【0147】
中間体10
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0148】
【化37】

【0149】
DMF 8ml中の(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)0.363g(1.95mmol)、2−トリフルオロメチル−安息香酸(市販)0.38g(2mmol)、TBTU 0.69g(2.15mmol)及びDIPEA 0.378g(2.92mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。KHSO水溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を蒸発させ、残留物をジオキサン中の4N HCl 4.87mlで処理し、室温で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、メタノール及び水を加え、混合物をメタノールで溶離する塩基性固相抽出カートリッジに通した。蒸発後に標記化合物を得て、これを更に精製しないで続く工程で使用した。(MH)259.1。
【0150】
中間体11
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
【0151】
【化38】

【0152】
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体10)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)、2−トリフルオロメトキシ−安息香酸(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)275.1。
【0153】
中間体12
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
【0154】
【化39】

【0155】
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体10)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)、2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−安息香酸(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)307.1。
【0156】
中間体13
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0157】
【化40】

【0158】
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体10)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)、5−メチル−2−トリフルオロメチル−安息香酸(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)273.1。
【0159】
中間体14
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
【0160】
【化41】

【0161】
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体10)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)、5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−カルボン酸(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)272.1。
【0162】
中間体15
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【0163】
【化42】

【0164】
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体10)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)、2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−安息香酸(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)273.1。
【0165】
中間体16
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−メタノン
【0166】
【化43】

【0167】
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体10)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)、2−クロロ−5−メチル−安息香酸(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)239.0。
【0168】
中間体17
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−メタノン
【0169】
【化44】

【0170】
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体10)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)、2−メトキシ−5−メチル−安息香酸(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。
【0171】
中間体18
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
【0172】
【化45】

【0173】
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体10)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)、2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−カルボン酸(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)288.1。
【0174】
中間体19
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
【0175】
【化46】

【0176】
((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体10)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(市販)、5−フェニル−4−イソオキサゾールカルボン酸(市販)から、続く酸条件下でのtert−ブチルオキシカルボニル保護基の開裂により調製した。(MH)258.3。
実施例1、13及び14について記載した手順と同様にして、さらに化合物を、表1に挙げた出発物質から合成した。表1は、実施例17−199を含む。
【0177】
【表2】































































































【0178】
実施例200
(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[(R)−3−(2−フェニル−ピリミジン−4−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
【0179】
【化47】

【0180】
N,N−ジメチルアセトアミド 1ml中の4−クロロ−2−フェニル−ピリミジン(CAS:14790−42−2)30mg(0.16mmol)、((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)42.8mg(0.16mmol)、KCO54.3mg(0.39mmol)及びKI 6.5mg(0.039mmol)の溶液を、60℃で2時間、100℃で23時間加熱した。溶媒を真空下で除去した。残留物を酢酸エチル中に溶解し、水で2回洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過した。混合物を濃縮し、n−ヘプタン及び酢酸エチルから形成される勾配で溶離するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物31mg(46%)を淡黄色の固体として得た。MS(m/e):427.2(M+H)。
【0181】
実施例201
(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[(R)−3−(6−トリフルオロメチル−ピリダジン−3−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
【0182】
【化48】

【0183】
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)及び3−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリダジン(市販)から調製した。(MH)419.3。
【0184】
実施例202
[(R)−3−(5,6−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0185】
【化49】

【0186】
a)工程1:5,6−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−チオール
【0187】
【化50】

【0188】
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド5ml中の2,4,5−トリフルオロアニリン 1g(6.80mmol)及びエチルキサントゲン酸カリウム1.33g(8.16mmol)の混合物を95℃の湯浴中で7時間加熱した。反応混合物を室温に冷まし、水(15ml)で希釈した。混合物を2N HCl水溶液で酸性化した。沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄し、乾燥させて、標記化合物0.55g(40%)を淡黄色の固体として得た。MS(m/e):201.9(M−H)。
【0189】
b)工程2:5,6−ジフルオロ−2−メチルスルファニル−ベンゾチアゾール
【0190】
【化51】

【0191】
窒素下のN,N−ジメチルホルムアミド 6ml中の5,6−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−チオール300mg(1.476mmol)及び炭酸カリウム306mg(2.214mmol)の懸濁液(0℃)に、ヨードメタン混合物110.5L(1.77mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を水(30ml)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、標記化合物294mg(91.7%)を固体として得た。MS(m/e):218.3(M+H)。
【0192】
c)工程3:rac−5,6−ジフルオロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール
【0193】
【化52】

【0194】
メタノール8ml中の5,6−ジフルオロ−2−メチルスルファニル−ベンゾチアゾール240mg(1.1mmol)の溶液に、窒素下0−5℃で、水4ml中のオキソン1.019g(1.658mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。懸濁液を水(10ml)で希釈した。固体を濾過し、水で洗浄し、ジクロロメタン中に溶解した。溶液をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、n−ヘプタン及び酢酸エチルから形成される勾配で溶離するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物130mg(50.6%)を白色の固体として得た。MS(m/e):234.1(M+H)。
【0195】
d)工程4:[(R)−3−(5,6−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0196】
ジメチルスルホキシド540μL中のrac−5,6−ジフルオロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール30mg(0.129mmol)及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)70.3mg(0.258mmol)の混合物を、100℃の油浴中で4時間加熱した。溶液を室温に冷まし、水で希釈し、飽和NaHCO溶液で塩基性化し、混合物を1時間撹拌した。固体を濾過し、水で洗浄し、ジクロロメタン中に溶解した。溶液をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗化合物をn−ヘプタン及び酢酸エチルから形成される勾配で溶離するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物27mg(47.6%)を白色の固体として得た。MS(m/e):442.2(M+H)。
【0197】
実施例203
(R)−3−(4−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0198】
【化53】

【0199】
工程1:rac−4−クロロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール
【0200】
【化54】

【0201】
実施例202、工程1−3について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−アミノ−3−クロロ−ベンゼンチオールから調製した。(M+H)232.1。
【0202】
工程2:(R)−3−(4−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例202、工程4について記載した手順と同様にして、標記化合物を、rac−4−クロロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)440.2。
【0203】
実施例204
(R)−3−(6−tert−ブチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0204】
【化55】

【0205】
工程1:6−tert−ブチル−キノキサリン−2−オール
【0206】
【化56】

【0207】
エタノール20ml中の4−tert−ブチル−1,2−ジアミノベンゼン2g(12.18mmol)の溶液に、アルゴン下室温で、エチルグリオキサラート3.139ml(15.83mmol)(トルエン中50%)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、エタノールで洗浄した。粉末を乾燥させて、標記化合物257mg(10.4%)を白色の固体として得た。MS(m/e):201.0(M−H)。
【0208】
工程2:6−tert−ブチル−2−クロロ−キノキサリン
【0209】
【化57】

【0210】
オキシ塩化リン1.07ml(11.43mmol)中の6−tert−ブチル−キノキサリン−2−オール250mg(1.236mmol)の溶液を、窒素下、110℃で3時間加熱した。溶液を室温に冷まし、水(10−15℃)に滴下した。酢酸エチルを加えた。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をn−ヘプタン及び酢酸エチルから形成される勾配で溶離するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物219mg(80.3%)を緑色の固体として得た。MS(m/e):220(M+H)。
【0211】
工程3:(R)−3−(6−tert−ブチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)及び6−tert−ブチル−2−クロロ−キノキサリンから調製した。(MH)457.3。
【0212】
実施例205
(R)−3−(8−クロロ−6−トリフルオロメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0213】
【化58】

【0214】
工程1:2,8−ジクロロ−6−トリフルオロメチル−キノキサリン
【0215】
【化59】

【0216】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M)266。
【0217】
工程2:(R)−3−(8−クロロ−6−トリフルオロメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,8−ジクロロ−6−トリフルオロメチル−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノンから調製した。(M−H)501.1。
【0218】
実施例206
(R)−3−(7−メトキシ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0219】
【化60】

【0220】
工程1:2−クロロ−7−メトキシ−キノキサリン
【0221】
【化61】

【0222】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−メトキシ−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M+H)195.2。
【0223】
工程2:(R)−3−(7−メトキシ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−7−メトキシ−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M−H)431.3。
【0224】
実施例207
(R)−3−(6−フルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0225】
【化62】

【0226】
工程1:2−クロロ−6−フルオロ−キノキサリン
【0227】
【化63】

【0228】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−フルオロ−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M+H)182.0。
【0229】
工程2:(R)−3−(6−フルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−6−フルオロ−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M−H)419.3。
【0230】
実施例208
(R)−3−(5−フルオロ−6−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0231】
【化64】

【0232】
工程1:rac−5−フルオロ−2−メタンスルフィニル−6−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール
【0233】
【化65】

【0234】
実施例202、工程1−3について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−アミノ−4−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンゼンチオールから調製した。(M+H)284.0。
【0235】
工程2:(R)−3−(5−フルオロ−6−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例202、工程4について記載した手順と同様にして、標記化合物を、rac−5−フルオロ−2−メタンスルフィニル−6−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)492.2。
【0236】
実施例209
(R)−3−(6,7−ジクロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0237】
【化66】

【0238】
工程1:2,6,7−トリクロロ−キノキサリン
【0239】
【化67】

【0240】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4,5−ジクロロ−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M+H)182.0。
【0241】
工程2:(R)−3−(6,7−ジクロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6,7−トリクロロ−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M−H)469.2。
【0242】
実施例210
(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−(R)−3−(6−トリフルオロメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
【0243】
【化68】

【0244】
工程1:2−クロロ−6−トリフルオロメチル−キノキサリン
【0245】
【化69】

【0246】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−トリフルオロメチル−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M+H)232。
【0247】
工程2:(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[(R)−3−(6−トリフルオロメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−6−トリフルオロメチル−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)469.2。
【0248】
実施例211
(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−(R)−3−(7−トリフルオロメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
【0249】
【化70】

【0250】
工程1:2−クロロ−7−トリフルオロメチル−キノキサリン
【0251】
【化71】

【0252】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−トリフルオロメチル−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M+H)232。
【0253】
工程2:(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[(R)−3−(7−トリフルオロメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−7−トリフルオロメチル−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)469.2。
【0254】
実施例212
(R)−3−(7−クロロ−6−メチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0255】
【化72】

【0256】
工程1:2,7−ジクロロ−6−メチル−キノキサリン
【0257】
【化73】

【0258】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を4−クロロ−5−メチル−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M−H)212。
【0259】
工程2:(R)−3−(7−クロロ−6−メチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,7−ジクロロ−6−メチル−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)449.2。
【0260】
実施例213
(R)−3−(6−クロロ−7−メチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0261】
【化74】

【0262】
工程1:2,6−ジクロロ−7−メチル−キノキサリン
【0263】
【化75】

【0264】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−クロロ−5−メチル−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M−H)212。
【0265】
工程2:(R)−3−(6−クロロ−7−メチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2,6−ジクロロ−7−メチル−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)449.2。
【0266】
実施例214
(R)−3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0267】
【化76】

【0268】
工程1:rac−6−クロロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール
【0269】
【化77】

【0270】
実施例202、工程1−3について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−アミノ−5−クロロ−ベンゼンチオールから調製した。(M+H)232.1。
【0271】
工程2:(R)−3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例202、工程4について記載した手順と同様にして、標記化合物を、rac−6−クロロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)440.2。
【0272】
実施例215
(R)−3−(5,6−ジメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0273】
【化78】

【0274】
工程1:2−クロロ−5,6−ジメチル−キノキサリン
【0275】
【化79】

【0276】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3,4−ジメチル−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M+H)193。
【0277】
工程2:(R)−3−(5,6−ジメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−5,6−ジメチル−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)429.3。
【0278】
実施例216
(R)−3−(7,8−ジメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0279】
【化80】

【0280】
工程1:2−クロロ−7,8−ジメチル−キノキサリン
【0281】
【化81】

【0282】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3,4−ジメチル−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M+H)193。
【0283】
工程2:(R)−3−(7,8−ジメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−7,8−ジメチル−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)429.3。
【0284】
実施例217
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−(R)−3−(5−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
【0285】
【化82】

【0286】
工程1:2−メチルスルファニル−5−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール
【0287】
【化83】

【0288】
実施例202、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−アミノ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンチオールから調製した、(M+H)250.1。
【0289】
工程2:2−メタンスルホニル−5−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール
【0290】
【化84】

【0291】
実施例202、工程3について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−メチルスルファニル−5−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾールから調製した。(M+H)282.0。
【0292】
工程3:(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(5−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
実施例202、工程4について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−メタンスルホニル−5−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(中間体5)から調製した。(M+H)452.2。
【0293】
実施例218
(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
【0294】
【化85】

【0295】
工程1:5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−チオール
【0296】
【化86】

【0297】
実施例202、工程1について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−アミノ−4,6−ジフルオロ−ベンゼンチオールから調製した。(M−H)201.9。
【0298】
工程2:2−クロロ−5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール
【0299】
【化87】

【0300】
塩化チオニル10.7ml(147.6mmol)中の5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−チオール2g(9.841mmol)の懸濁液にN,N−ジメチルホルムアミド215Lを室温で滴下した。混合物を室温で2日間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。粗化合物をn−ヘプタン及び酢酸エチルから形成される勾配で溶離するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物659mg(32.6%)をオフホワイトの固体として得た。MS(m/e):205(M+H)。
【0301】
工程3:(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
DMF 0.5ml中の2−クロロ−5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール30mg(0.146mmol)及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン(中間体19)45mg(0.175mmol)の溶液に、N−エチルジイソプロピルアミン50μL(0.292mmol)を加えた。混合物を90℃の油浴中で20分間加熱した。溶媒を減圧下で除去した。粗ガム状物をn−ヘプタン及び酢酸エチルから形成される勾配で溶離するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物13.2mg(21%)を淡黄色の固体として得た。MS(m/e):427.1(M+H)。
【0302】
実施例219
(R)−3−(5−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
【0303】
【化88】

【0304】
工程1:rac−5−クロロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール
【0305】
【化89】

【0306】
実施例202、工程1−3について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−アミノ−4−クロロ−ベンゼンチオールから調製した。(M+H)232.1。
【0307】
工程2:(R)−3−(5−フルオロ−6−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例202、工程4について記載した手順と同様にして、標記化合物を、rac−5−クロロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン(中間体5)から調製した。(M+H)418.3。
【0308】
実施例220
(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0309】
【化90】

【0310】
工程1:2−クロロ−6,7−ジフルオロ−キノキサリン
【0311】
【化91】

【0312】
実施例204、工程1−2について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4,5−ジフルオロ−ベンゼン−1,2−ジアミンから調製した。(M+H)200。
【0313】
工程2:(R)−3−(5,6−ジメチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例200について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−6,7−ジフルオロ−キノキサリン及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)437.3。
【0314】
実施例221
(R)−3−(7−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0315】
【化92】

【0316】
工程1:rac−7−クロロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール
【0317】
【化93】

【0318】
実施例202、工程1−3について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−アミノ−6−クロロ−ベンゼンチオールから調製した。(M+H)232.1。
【0319】
工程2:(R)−3−(7−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
実施例202、工程4について記載した手順と同様にして、標記化合物を、rac−7−クロロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M−H)438.1。
【0320】
実施例222
(R)−3−(4,6−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
【0321】
【化94】

【0322】
実施例217、工程3について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−4,6−ジフルオロ−ベンゾチアゾール(市販)及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン(中間体19)から調製した、(M−H)427.1。
【0323】
実施例223
(R)−3−(5−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
【0324】
【化95】

【0325】
実施例202、工程4について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−メタンスルフィニル−ベンゾチアゾール(実施例219、工程1)及び((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(中間体13)から調製した。(M+H)440.2。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化96】


[式中、
Arは、非置換であるか、あるいは置換されているアリール又はヘテロアリール基(ここで、アリール及びヘテロアリール基は、1つ以上の置換基Rにより置換されていてもよい)であり;
は、ヒドロキシ、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンで置換されている低級アルコキシ、C(O)−低級アルキル、ニトロ、NR’R”、シアノ、S−低級アルキル、SO−低級アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、フェニル、NH−フェニル又はヘテロアリール(ここでフェニル及びヘテロアリール基は、非置換であるか、あるいは低級アルキル又はハロゲンから選択される1つ以上の置換基で置換されている)であり;
R’/R”は、互いに独立して、水素又は低級アルキルであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
Hetは、非置換であるか、又はRから選択される1つ以上の置換基で置換されているヘテロアリール基であり;
は、ヒドロキシ、ハロゲン、=O、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、フェニル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、SO−低級アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり;
nは、1又は2である]の化合物、あるいはその薬学的に適切な酸付加塩、光学的に純粋な鏡像異性体、ラセミ体又はジアステレオマー混合物。
【請求項2】
Hetが、非置換であるか、あるいはRから選択される1つ以上の置換基で置換されているベンゾオキサゾリルである、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項3】
Arが、非置換であるか、又はR−置換されているアリールである、請求項2記載の式Iの化合物。
【請求項4】
Arが、非置換であるか、又はR−置換されているヘテロアリールである、請求項2記載の式Iの化合物。
【請求項5】
化合物が、
[3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−ピロール−1−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジクロロ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−クロロ−6−メチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−エチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−エトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチルスルファニル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−ジフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−フラン−2−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−ピリジン−3−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−チオフェン−2−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−フルオロ−6−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジエトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(3’−メチル−ビフェニル−2−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−4−フェニル−チアゾール−5−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−チオフェン−3−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フラン−3−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−フルオロ−6−ピロリジン−1−イル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(7−クロロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(4−メチル−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(7−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン、又は
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾオキサゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
である、請求項2記載の式Iの化合物。
【請求項6】
Hetが、非置換であるか、又はRから選択される1つ以上の置換基で置換されているキノキサリニルである、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項7】
Arが、非置換であるか、又はR−置換されているアリールである、請求項6記載の式Iの化合物。
【請求項8】
Arが、非置換であるか、又はR−置換されているヘテロアリールである、請求項6記載の式Iの化合物。
【請求項9】
化合物が、
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(6−フルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6,7−ジフルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−[(R)−3−(キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(7−クロロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
(R)−3−(6−tert−ブチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
(R)−3−(6−フルオロ−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
(R)−3−(7−クロロ−6−メチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン、又は
(R)−3−(6−クロロ−7−メチル−キノキサリン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
である、請求項6記載の式Iの化合物。
【請求項10】
Hetが、非置換であるか、又はRから選択される1つ以上の置換基で置換されているベンゾチアゾリルである、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項11】
Arが、非置換であるか、又はR−置換されているアリールである、請求項10記載の式Iの化合物。
【請求項12】
Arが、非置換であるか、又はR−置換されているヘテロアリールである、請求項10記載の式Iの化合物。
【請求項13】
化合物が、
[3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(4−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
(2,6−ジメトキシ−フェニル)−[(R)−3−(7−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2,6−ジメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
(2−クロロ−5−メチル−フェニル)−[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
[(R)−3−(6−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
[(R)−3−(4−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノン
[(R)−3−(5,7−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
[(R)−3−(5,6−ジフルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン、又は
(R)−3−(4−クロロ−ベンゾチアゾール−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン
である、請求項10記載の式Iの化合物。
【請求項14】
Hetが、非置換であるか、又はRから選択される1つ以上の置換基で置換されているピリミジニルである、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項15】
Arが、非置換であるか、又はR−置換されているアリールである、請求項14記載の式Iの化合物。
【請求項16】
Arが、非置換であるか、又はR−置換されているヘテロアリールである、請求項14記載の式Iの化合物4。
【請求項17】
化合物が、
(5−メチル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[(R)−3−(2−フェニル−ピリミジン−4−イルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
である、請求項14記載の式Iの化合物。
【請求項18】
a)式:
【化97】


の化合物を、式:
【化98】


の酸クロリドと反応させ、式:
【化99】


[式中、置換基は、請求項1に記載のとおりである]、
の化合物とする工程、及び
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換する工程を含む式Iの化合物の製造方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法又は等価の方法で製造した、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項20】
1つ以上の式Iの化合物及び薬学的に許容しうる賦形剤を含有する医薬。
【請求項21】
睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー、不眠症、睡眠時異常行動、時差ぼけ症候群、概日リズム障害、下肢静止不能症候群を含む睡眠障害、不安、鬱病、躁鬱病、強迫性障害、感情神経症、抑鬱神経症、不安神経症、気分障害、譫妄、パニック発作障害、心的外傷後ストレス障害、性機能不全、統合失調症、精神病、認知障害、アルツハイマー病及びパーキンソン病、認知症、精神遅滞、ハンチントン病及びトゥレット症候群などのジスキネジア、中毒、薬物乱用に関連する渇望、発作性障害、癲癇を含む精神、神経系及び神経変性障害、肥満、糖尿病などの代謝疾患、食欲減退及び過食症を含む摂食障害、喘息、片頭痛、疼痛、神経因性疼痛、精神、神経系及び神経変性障害に関連する睡眠障害、神経因性疼痛、痛覚過敏症、灼熱痛、及び異痛症などの疼痛に対する亢進した又は過剰な感受性、急性疼痛、熱傷痛、背痛、複合性局所疼痛症候群I及びII、関節痛、脳卒中後疼痛、術後疼痛、神経痛、HIV感染に関連する疼痛、化学療法後疼痛、又は過敏性腸症候群の処置ための、請求項20記載の医薬。
【請求項22】
睡眠障害が、睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー、不眠症、睡眠時異常行動、時差ぼけ症候群、及び神経系疾患に関連する睡眠障害である、睡眠障害の処置のための請求項21記載の医薬。
【請求項23】
睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー、不眠症、睡眠時異常行動、時差ぼけ症候群、概日リズム障害、下肢静止不能症候群を含む睡眠障害、不安、鬱病、躁鬱病、強迫性障害、感情神経症、抑鬱神経症、不安神経症、気分障害、譫妄、パニック発作障害、心的外傷後ストレス障害、性機能不全、統合失調症、精神病、認知障害、アルツハイマー病及びパーキンソン病、認知症、精神遅滞、ハンチントン病及びトゥレット症候群などのジスキネジア、中毒、薬物乱用に関連する渇望、発作性障害、癲癇を含む精神、神経系及び神経変性障害、肥満、糖尿病などの代謝疾患、食欲減退及び過食症を含む摂食障害、喘息、片頭痛、疼痛、神経因性疼痛、精神、神経系及び神経変性障害に関連する睡眠障害、神経因性疼痛、痛覚過敏症、灼熱痛、及び異痛症などの疼痛に対する亢進した又は過剰な感受性、急性疼痛、熱傷痛、背痛、複合性局所疼痛症候群I及びII、関節痛、脳卒中後疼痛、術後疼痛、神経痛、HIV感染に関連する疼痛、化学療法後疼痛、又は過敏性腸症候群の処置用の医薬の調製のための、請求項1記載の式Iの化合物の使用。
【請求項24】
睡眠障害が、睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー、不眠症、睡眠時異常行動、時差ぼけ症候群、概日リズム障害、又は神経系疾患に関連する睡眠障害である、請求項23記載の式Iの化合物の使用。
【請求項25】
上記本明細書に記載の本発明。

【公表番号】特表2011−506534(P2011−506534A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538587(P2010−538587)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際出願番号】PCT/EP2008/067273
【国際公開番号】WO2009/080533
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】