説明

カテプシン阻害剤としての新規な化合物と組成物

【課題】本発明は、カテプシンSの新規な選択的阻害剤、その薬理学的に許容可能な塩、そのN-酸化物、治療薬としてのその利用法、その製造方法に関する。
【解決手段】一般式(I)で表わされる化合物(式中、X1は、-C(R1)(R2)X2または-X3であり;そして、R3とR4は、独立に-C(R16)(R17)X7である)、そのN-酸化物誘導体、そのプロドラッグ誘導体、その保護された誘導体、その個々の異性体、その異性体の混合物と;このような化合物、そのN-酸化物誘導体、そのプロドラッグ誘導体、その保護された誘導体、その個々の異性体、その異性体の混合物の薬理学的に許容可能な塩および溶媒和物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I(a):
【化1】

(式中、
R1とR2は、両方ともフルオロである;あるいは
R1が水素または(C1-6)アルキルであって、かつR2が、水素、(C1-6)アルキル、シアノ、-X4NR12R12、-X4NR12C(O)R12、-X4NR12C(O)OR12、-X4NR12C(O)NR12R12、-X4NR12C(NR12)NR12R12、-X4OR13、-X4SR13、-X4C(O)OR12、-X4C(O)R13、-X4OC(O)R13、-X4C(O)NR12R12、-X4S(O)2NR12R12、-X4NR12S(O)2R13、-X4P(O)(OR12)OR12、-X4OP(O)(OR12)OR12、-X4S(O)R14、-X4S(O)2R14、- R15、-X4OR15、-X4SR15、-X4S(O)R15、-X4S(O)2R15、-X4C(O)R15、-X4C(O)OR15、-X4OC(O) R15、-X4NR15R12、-X4NR12C(O)R15、-X4NR12C(O)OR15、-X4C(O)NR15R12、-X4S(O)2NR15R12、-X4NR12S(O)2R15、-X4NR12C(O)NR15R12、-X4NR12C(NR12)NR15R12からなるグループの中から選択されている(ここで、X4は、結合または(C1-6)アルキレンであり;R12は、それぞれ独立に、水素または(C1-6)アルキルであり;R13は、水素、(C1-6)アルキル、ハロ置換された(C1-6)アルキルのいずれかであり;R14は、(C1-6)アルキルまたはハロ置換された(C1-6)アルキルであり;およびR15は、(C3-10)シクロアルキル(C0-6)アルキル、ヘテロ(C3-10)シクロアルキル(C0-3)アルキル、(C6-10)アリール(C0-6)アルキル、ヘテロ(C5-10)アリール(C0-6)アルキル、(C9-12)ビシクロアリール(C0-6)アルキル、ヘテロ(C8-12)ビシクロアリール(C0-6)アルキルのいずれかである);あるいはR1とR2は、これらR1とR2の両方と結合する炭素原子と合わさって、(C3-8)シクロアルキレンまたはヘテロ(C3-8)シクロアルキレンを形成しており、このときR2、上記シクロアルキレン、上記ヘテロシクロアルキレンはさらに、(C1-6)アルキル、シアノ、ハロ、ハロ置換された(C1-4)アルキル、ニトロ、-X4NR12R12、-X4NR12C(O)R12、-X4NR12C(O)OR12、-X4NR12C(O)NR12R12、-X4NR12C(NR12)NR12R12、-X4OR13、-X4SR13、-X4C(O)OR12、-X4C(O)R13、-X4OC(O)R13、-X4C(O)NR12R12、-X4S(O)2NR12R12、-X4NR12S(O)2R13、-X4P(O)(OR12)OR12、-X4OP(O)(OR12)OR12、-X4S(O)R14、-X4S(O)2R14の中から独立に選択した1〜3個の基で置換されていてよく(ここで、X4、R12、R13、R14は、上に定義した通りである);
X7は、-X4NR12R12、-X4NR12C(O)R12、-X4NR12C(O)OR12、-X4NR12C(O)NR12R12、-X4NR12C(NR12)NR12R12、-X4OR13、-X4SR13、-X4C(O)OR12、-X4C(O)R13、-X4OC(O)R13、-X4C(O)NR12R12、-X4S(O)2NR12R12、-X4NR12S(O)2R13、-X4P(O)(OR12)OR12、-X4OP(O)(OR12)OR12、-X4S(O)R14、-X4S(O)2R14、- R15、-X4OR15、-X4SR15、-X4S(O)R15、-X4S(O)2R15、-X4C(O)R15、-X4C(O)OR15、-X4OC(O) R15、-X4NR15R12、-X4NR12C(O)R15、-X4NR12C(O)OR15、-X4C(O)NR15R12、-X4S(O)2NR15R12、-X4NR12S(O)2R15、-X4NR12C(O)NR15R12、-X4NR12C(NR12)NR15R12からなるグループの中から選択されている(ここで、X4、R12、R13、R14、R15は、上に定義した通りである))
で表わされる化合物;あるいはそのN-酸化物誘導体、そのプロドラッグ誘導体、その保護された誘導体、その個々の異性体又はその異性体の混合物;あるいはその薬理学的に許容可能な塩または溶媒和物。
【請求項2】
3-ビフェニル-3-イル-N-シアノメチル-2-ベンジルスルホニルメチル-プロピオンアミド、3-ビフェニル-4-イル-N-シアノメチル-2-ベンジルスルホニルメチル-プロピオンアミド、3-(3-ブロモ-フェニル)-N-シアノメチル-2-ベンジルスルホニルメチル-プロピオンアミド、N-シアノメチル-3-(3-シアノ-ベンジルスルホニル)-2-ベンジルスルホニル-メチル-プロピオンアミド、N-シアノメチル-2-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-ベンジルスルファニルメチル]-3-ベンジルスルファニル-プロピオンアミド、N-シアノメチル-3-(2-トリフルオロメチル-ベンジルスルファニル)-2-(2-トリフルオロ-メチル-ベンジルスルファニルメチル)-プロピオンアミド、N-シアノメチル-3-イソブチルスルファニル-2-イソブチルスルファニルメチル-プロピオンアミド、N-シアノメチル-4-フェニルスルファニル-2-(2-フェニルスルファニル-エチル)-ブチルアミド、N-シアノメチル-3-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-ベンジルスルファニル]-2-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-ベンジルスルファニルメチル]-プロピオンアミド、3-ベンジルスルファニル-2-ベンジルスルファニルメチル-N-シアノメチル-プロピオンアミド、N-シアノメチル-2-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-ベンジルスルホニルメチル]-3-ベンジルスルホニル-プロピオンアミド、N-シアノメチル-3-(2-トリフルオロメチル-ベンジルスルホニル)-2-(2-トリフルオロメチル-ベンジルスルホニルメチル)-プロピオンアミド、4-ベンゼンスルホニル-2-(2-ベンゼンスルホニル-エチル)-N-シアノメチル-ブチルアミド、N-シアノメチル-3-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-ベンジルスルホニル]-2-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-ベンジルスルホニルメチル]-プロピオンアミド、N-シアノメチル-3-ベンジルスルホニル-2-ベンジルスルホニルメチル-プロピオンアミド、N-シアノメチル-3-(2-メチル-プロパン-1-スルホニル)-2-(2-メチル-プロパン-1-スルホニルメチル)-プロピオンアミド、N-シアノメチル-3-(2-メチル-チアゾール-4-イルメチルスルホニル)-2-ベンジル-スルホニルメチル-プロピオンアミド、3-ビフェニル-3-イル-N-シアノメチル-2-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-ベンジル-スルホニルメチル]-プロピオンアミド、(3'-{2-(シアノメチル-カルバモイル)-3-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-ベンジル-スルホニル]-プロピル}-ビフェニル-4-イル)-カルバミン酸エチルエステル、N-シアノメチル-2-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-ベンジルスルホニルメチル]-3-(4'-メチルスルホニルアミノ-ビフェニル-3-イル)-プロピオンアミド、3-(3-ブロモ-フェニル)-N-シアノメチル-2-[2-(1, 1-ジフルオロ-メトキシ)-フェニル-メチルスルホニルメチル]-プロピオンアミド、N-シアノメチル-2-((E)-3-フェニル-アリル)-3-ベンジルスルホニル-プロピオンアミド、N-シアノメチル-3-ベンジルスルホニル-2-(3-フェニル-プロピル)-プロピオンアミドからなるグループの中から選択される請求項1に記載の化合物;あるいはそのN-酸化物誘導体、そのプロドラッグ誘導体、その保護された誘導体、その個々の異性体又はその異性体の混合物;あるいはその薬理学的に許容可能な塩または溶媒和物。
【請求項3】
式I(g):
【化2】

{式中、
X3は、式(a):
【化3】

(式中、nは1または2であり、zは0または1であり、X5は、NR10、S、Oの中から選択され、ここで、R10は、水素または(C1-6)アルキルであり、X6は、O、S、NR11のいずれかであり、ここで、R11の選択は、水素、(C1-6)アルキル、-X4C(O)OR12、-X4C(O)R13、-X4C(O)NR12R12、-X4S(O)2NR12R12、-X4S(O)2R14、-R15、-X4S(O)2R15、-X4C(O)R15、-X4C(O)OR15、-X4C(O)NR12R15、-X4S(O)2NR12R15の中からなされ、これらの中に現われるX4、R12、R13、R14、およびR15は、上に定義した通りである)
の基で表され;
X7は、上に定義した通りである}
で表わされる化合物;あるいはそのN-酸化物誘導体、そのプロドラッグ誘導体、その保護された誘導体、その個々の異性体又はその異性体の混合物;あるいはその薬理学的に許容可能な塩または溶媒和物。
【請求項4】
X3が、1-ベンゾイル-4-オキソ-ピロリジン-3-イル、4-オキソ-ピロリジン-3-イル-1-カルボン酸t-ブチルエステル、2-メチル-4-オキソ-テトラヒドロ-フラン-3-イル、2-エチル-4-オキソ-テトラヒドロ-フラン-3-イル、4-オキソ-テトラヒドロ-フラン-3-イル、2-アセトキシ-4-オキソ-アゼチジン-3-イル、1-イソプロピル-3-オキソ-アゼパン-4-イル、3-オキソ-アゼパン-4-イル-1-カルボン酸ベンジルエステル、3-オキソ-アゼパン-4-イル-1-カルボン酸 t-ブチルエステル、1-ベンゾイル-3-オキソ-アゼパン-4-イル、1-イソブチリル-3-オキソ-アゼパン-4-イル、3-オキソ-1-(プロパン-2-スルホニル)-アゼパン-4-イル、1-ベンゼンスルホニル-3-オキソ-アゼパン-4-イル、1-ベンゼンスルホニル-3-オキソ-ピペリジン-4-イル、1-ベンゼンスルホニル-4-オキソ-ピロリジン-3-イル、1-ベンゾイル-3-オキソ-ピペリジン-4-イル、3-オキソ-テトラヒドロ-ピラン-4-イルのいずれかである請求項3に記載の化合物;あるいはそのN-酸化物誘導体、そのプロドラッグ誘導体、その保護された誘導体、その個々の異性体又はその異性体の混合物;あるいはその薬理学的に許容可能な塩または溶媒和物。
【請求項5】
3-ヒドロキシ-4-(4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-2-ベンジルスルホニルメチル-ブチリルアミノ)-アゼパン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル、4-(2-シクロプロピルメチルスルホニルメチル-4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-ブチリルアミノ)-3-ヒドロキシ-アゼパン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル、3-ヒドロキシ-4-[2-(2-メチル-プロパン-1-スルホニルメチル)-4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-ブチリルアミノ]-アゼパン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル、4-(4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-2-ベンジルスルホニルメチル-ブチリルアミノ)-3-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル、4-(2-シクロプロピルメチルスルホニルメチル-4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-ブチリルアミノ)-3-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル、4-[2-(2-メチル-プロパン-1-スルホニルメチル)-4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-ブチリルアミノ]-3-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル、N-(1-ベンゼンスルホニル-3-オキソ-アゼパン-4-イル)-4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-2-ベンジルスルホニルメチル-ブチルアミド、N-(1-ベンゼンスルホニル-3-オキソ-アゼパン-4-イル)-2-(2-メチル-プロパン-1-スルホニルメチル)-4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-ブチルアミド、3-(4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-2-ベンジルスルホニルメチル-ブチリルアミノ)-4-オキソ-ピロリジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル、4-(4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-2-ベンジルスルホニルメチル-ブチリルアミノ)-3-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸ベンジルエステル、酢酸(2S, 3S)-3-(4-モルホリン-4-イル-4-オキソ-2-ベンジルスルホニルメチル-ブタノイルアミノ)-4-オキソ-アゼチジン-2-イルエステルからなるグループの中から選択される請求項4に記載の化合物;あるいはそのN-酸化物誘導体、そのプロドラッグ誘導体、その保護された誘導体、その個々の異性体又はその異性体の混合物;あるいはその薬理学的に許容可能な塩または溶媒和物。

【公開番号】特開2008−88176(P2008−88176A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−273145(P2007−273145)
【出願日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【分割の表示】特願2002−553464(P2002−553464)の分割
【原出願日】平成13年12月24日(2001.12.24)
【出願人】(500502495)アクシス・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】AXYS PHARMACEUTICALS, INC.
【出願人】(301070368)アベンティス・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】Aventis Pharmaceuticals Inc.
【Fターム(参考)】